JP2001037026A - ガス絶縁電気機器 - Google Patents

ガス絶縁電気機器

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JP2001037026A
JP2001037026A JP11209087A JP20908799A JP2001037026A JP 2001037026 A JP2001037026 A JP 2001037026A JP 11209087 A JP11209087 A JP 11209087A JP 20908799 A JP20908799 A JP 20908799A JP 2001037026 A JP2001037026 A JP 2001037026A
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tank
pressure
tanks
accident
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JP11209087A
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Inventor
Hirokazu Takei
弘和 武井
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/53Cases; Reservoirs, tanks, piping or valves, for arc-extinguishing fluid; Accessories therefor, e.g. safety arrangements, pressure relief devices
    • H01H33/56Gas reservoirs
    • H01H33/563Gas reservoirs comprising means for monitoring the density of the insulating gas

Landscapes

  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】1つのガス区分に複数のタンクが設けられてい
るガス絶縁電気機器において、タンク内で事故が生じた
ことを適確に検出すること。 【解決手段】構成機器を収納したタンク1,2をガス配
管7を通して相互に接続し、タンク1,2及びガス配管
7を共通のガス区分とする。ガス配管7はタンク1及び
2にそれぞれ接続されたタンク別管路部7A及び7Bと
これらのタンク別管路部を充気口7cに接続する共通管
路部7Cとにより構成し、タンク別管路部7A及び7B
の途中にそれぞれ充気口7c側からタンク1及び2側に
ガスが流れるのを妨げる逆止弁9及び10を設ける。共
通管路部7Cに圧力センサ14を接続し、タンク1また
は2内で事故が生じたときにガス配管7内で生じる圧力
上昇を圧力センサ14により検出することによって事故
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受変電設備に設け
られるガス絶縁開閉装置やガス遮断器等のガス絶縁電気
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】受変電設備に設けられるガス絶縁開閉装
置やガス遮断器等のガス絶縁電気機器においては、機器
を収納したタンクに接続されたガス配管に圧力センサを
取り付けてガス配管内のガス圧力を監視し、ガス配管内
の圧力上昇が検出されたときにタンク内で短絡事故また
は地絡事故が生じたことを検出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなガス絶縁
電気機器において、1つのガス区分に機器を収納したタ
ンクが複数個設けられていて、該複数のタンクがガス配
管を介して相互に接続されている場合には、いずれかの
タンク内で事故が生じて該タンク内で圧力上昇が生じた
ときに、該タンク内の圧力が他の健全な(事故が生じて
いない)タンクに分散されるため、事故検出用の圧力セ
ンサが検出する圧力が低下して、事故の発生を適確に検
出することが困難になる場合があった。
【0004】本発明の目的は、1つのガス区分に複数の
タンクが設けられている場合に、各タンク内で事故が生
じたことを適確に検出することができるようにしたガス
絶縁電気機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、構成機器を収
納したタンクが1つのガス区分に複数個設けられて該複
数個のタンクがガス配管を介して相互に接続されている
ガス絶縁電気機器を対象とする。ここで、ガス配管は、
複数のタンクにそれぞれ一端が接続された複数のタンク
別管路部と、該複数のタンク別管路部の他端と充気口と
の間を接続する共通管路部とを有しているものとする。
【0006】本発明においては、ガス配管の充気口側か
ら各タンク内に向うガス流を妨げるように構成された逆
止弁を各タンク別管路部の途中に設ける。また各逆止弁
よりも充気口側のガス配管内のガス圧力を検出する圧力
センサを設ける。
【0007】上記のように構成すると、いずれからのタ
ンク内で地絡事故または短絡事故が生じたときに、事故
が生じたタンク内から該タンクにつながるタンク別管路
部に設けられた逆止弁を通してガス流が生じ、逆止弁よ
りも充気口側のガス配管内の圧力が上昇する。このとき
健全なタンクにつながるタンク別管路部側では、逆止弁
が健全なタンク内にガスが流入するのを妨げる。そのた
め、事故が生じたタンク内で生じた圧力が他の健全なタ
ンクに伝搬して圧力が分散することがなく、ガス配管の
各逆止弁と充気口との間のガス空間では、事故が生じた
タンク内での圧力上昇に応答して十分に大きな圧力上昇
が生じる。
【0008】従って、ガス配管の各逆止弁と充気口との
間のガス空間の圧力を検出する圧力センサを設けておく
と、該圧力センサにより検出される圧力の上昇からいず
れかのタンク内で事故が生じたことを検出することがで
きる。
【0009】また各逆止弁の動作状態(開状態にある
か、閉状態にあるか)を検出するセンサを各逆止弁に対
して設けておくことにより、事故が生じたタンクを特定
することができる。
【0010】上記のガス絶縁開閉装置においては、各逆
止弁が閉じている状態で充気口側から各タンク側に微量
のガスが流れるのを許容する断面積が十分に小さいガス
流通孔を各逆止弁の弁体(可動側の弁体及び固定側の弁
体のいずれでも可)に設けておくのが好ましい。
【0011】本発明においては、各逆止弁として、充気
口側から各タンク内に向うガス流を完全に阻止するよう
構成されたものを用いることもできる。この場合には、
各逆止弁が閉じている状態で充気口側から各タンク側に
微量のガスが流れるのを許容する断面積が十分に小さい
ガス流通孔を各逆止弁に対して並列に設けるのが好まし
い。
【0012】また各タンク内へのガスの充気を容易にす
るため、各逆流防止弁をバイパスするようにバイパスバ
ルブを設けるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明をガス絶縁開閉装置
に適用した例を示したもので、同図において、1及び2
はガス絶縁開閉装置の一部(例えば母線部分)を構成す
るタンクであり、タンク1及び2内にはそれぞれ導体3
及び4が収容されている。タンク1及び2には止弁5及
び6を介してガス配管7が接続されている。
【0014】ガス配管7は、タンク1及び2にそれぞれ
止弁5及び6を介して一端7a及び7bが接続されたタ
ンク別管路部7A及び7Bと、両タンク別管路部7A及
び7Bの他端と充気口7cとの間を接続する共通管路部
7Cとを有していて、充気口7cには止弁8が取り付け
られている。
【0015】タンク1及び2にそれぞれ対応するガス配
管7のタンク別管路部7A及び7Bの途中にはそれぞ
れ、タンク1及び2にそれぞれ対応する逆止弁9及び1
0が設けられ、これらの逆止弁9及び10に対して並列
にバイパスバルプ11及び12が設けられている。逆止
弁9及び10はそれぞれ、充気口7c側からタンク1及
び2内に向うガス流を妨げ、タンク1及び2側から充気
口7c側に向うガス流は妨げないように構成されてい
る。
【0016】タンク1,2内及びガス配管7内にはSF
6 等の絶縁ガスが所定の圧力で封入される。タンク内に
ガスを充気する際には、止弁5,6を開き、バイパスバ
ルブ11及び12を開いた状態で、止弁8を開き、充気
口7cからタンク1,2内及びガス配管7内の真空引き
を行った後、充気口7cからタンク1,2内及びガス配
管7内にガスを供給する。タンク1,2内及びガス配管
7内のガス圧力が所定値に達したときに止弁8を閉じ、
バイパスバルブ11及び12を閉じる。
【0017】ガス絶縁開閉装置を運転する際には、止弁
5及び6が開状態に保持され、バイパスバルブ11,1
2及び止弁8は閉状態に保持される。
【0018】図1のガス絶縁開閉装置では、タンク1,
2及びガス配管7が共通のガス区部に属している。この
ガス区分のガス圧及びガス密度を監視するため、ガス配
管7の共通管路部7Cに連成計13が接続されている。
【0019】タンク1,2内で事故が発生したときにガ
ス配管7内で生じる圧力上昇を検出して事故を検出する
ため、ガス配管7内の逆止弁9,10よりも充気口側の
ガス空間のガス圧力を検出する圧力センサ14が設けら
れる。図示の例では、この圧力センサ14がガス配管7
の共通管路部7Cに接続され、該圧力センサ14により
ガス配管7内のガス圧力が検出されるようになってい
る。圧力センサ14は、ガス配管内の圧力を電気信号に
変換する変換器からなっていて、ガス配管内のガス圧力
に大きさが比例した圧力検出信号Vpを出力する。
【0020】圧力センサ14が出力する圧力検出信号V
pは事故判定部15に入力される。事故判定部15は、
圧力検出信号Vpを予め設定された事故判定基準信号と
比較する比較器を備えていて、圧力センサ14から得ら
れる圧力検出信号Vpが事故判定基準信号よりも大きい
ときに、タンク1または2のいずれかで事故が発生した
と判定して、事故検出信号Vqを出力する。この事故検
出信号Vqは、警報発生装置(図示せず。)から事故が
発生したことを示す警報を発生させるための駆動信号
や、ガス絶縁開閉装置の主回路の遮断器を開くためのト
リップ信号等として用いられる。圧力センサ14と事故
判定部15とにより事故検出装置16が構成されてい
る。
【0021】逆止弁9及び10は例えば図2(A)ない
し(C)に示すように構成される。図示の逆止弁は、配
管7のタンク別管路部7Aまたは7Bのタンク側の部分
を構成する管701の先端に一体に形成された固定弁体
21と、該固定弁体21内にスライド自在に嵌合された
可動弁体22とからなっている。
【0022】固定弁体21は、その一端の開口部から所
定の距離を隔てた位置に外側に突出した厚肉の鍔部21
aを有し、該鍔部21aの内側の位置にテーパ面状の弁
座部21bを有している。また固定弁体21の一端と鍔
部21aとの間の外周にはネジ21cが形成されてい
る。鍔部21aに隣接する位置に周設された溝部内にO
リング23が嵌合されている。
【0023】可動弁体22は、円錐台状の先端部22a
により先端が閉鎖された筒状体からなっていて、その内
部には、後端部側に開口した中空部22bが形成されて
いる。可動弁体22の後端部の外周及び中間部の外周に
はそれぞれ固定弁体の内周にスライド自在に接触する外
径寸法を有する鍔部22c及び22dが形成され、可動
弁体22の先端部22aと鍔部22dとの間に位置する
部分には、中空部22bを外部に連通させる通気孔22
eが複数個形成されている。可動弁体22の円錐台状の
先端部22aの大径部側の端部に隣接する位置に溝が周
設され、該溝内にOリング24が嵌合されている。
【0024】また図示の例では、可動弁体22の先端部
22aの軸心部を貫通した状態でガス流通孔22fが形
成され、可動弁体22の中空部22b内がガス流通孔2
2fを通して外部に連通させられている。ガス流通孔2
2fの断面積は、可動弁体22の通気孔22e,22
e,…の断面積の総計に比べて十分に小さく設定されて
いる。
【0025】可動弁体22は、その先端部22aを固定
弁体の弁座部21b側に向けた状態で固定弁体21内に
挿入されて、その鍔部22c及び22dが固定弁体21
の内周にスライド自在に嵌合されている。固定弁体21
のネジ部21cはガス配管7のタンク別管路部7A,7
Bの充気口側の部分を構成する管702の端部に設けら
れた連結部702aの内周に形成された雌ネジ部702
cに螺合され、ネジ部21cと702cとの結合により
管701と702とが連結されて、タンク別管路部7
A,7Bが構成されるようになっている。
【0026】上記の逆止弁において、対応するタンク内
で事故が発生してその内部の圧力が急激に上昇したとき
には、タンク側の管701内の圧力が充気口側の管70
2内の圧力よりも急激に高くなるため、図2(B)に示
すように、可動弁体22が固定弁体21の弁座部21b
から離れる方向に変位させられて開状態になる。このと
き固定弁体の弁座部21bと可動弁体22の先端部22
aとの間の隙間と通気孔22eと中空部22bとを通し
て、事故が生じたタンク側から充気口7c側にガスが流
れる。
【0027】また上記の逆止弁において、対応するタン
クと異なる他のタンク内で事故が生じたときには、充気
口側の管702内の圧力がタンク側の管701内の圧力
よりも急激に高くなるため、図2(C)に示すように、
可動弁体22が固定弁体21側の弁座部21b側に変位
させられて、可動弁体22の先端部22aのテーパ面が
固定弁体21の弁座部21bに接触させられるととも
に、Oリング24が弁座部21bに接触させられる。こ
れにより、逆止弁が閉状態になり、充気口側からタンク
側へのガスの流れが妨げられる。この状態では、可動弁
体22の中空部22bと先端部22aを貫通したガス流
通孔22fとを通して僅かなガス流が生じる。
【0028】ガス流通孔22fは、定常運転時に通電に
伴って生じる温度上昇や、周囲温度の変化によりガス区
分内で圧力変動が生じた時に、ガス区部の圧力を均一に
するべく逆止弁を通してガスの流通を生じさせるために
設けられている。したがって、ガス流通孔22fの断面
積は、定常運転時にガス区分全体の圧力を均一に保つた
めのガスの流通を許容するために必要最小限の大きさに
設定する。このようなガス流通孔が設けられていても、
逆止弁は、圧力の急激な変化に対しては支障なく応答す
る。
【0029】従来のガス絶縁開閉装置は、図1に示した
ガス絶縁開閉装置において、逆止弁9及び10が設けら
れていないものに相当する。逆止弁9及び10が設けら
れていない場合に、例えば時刻t1 でタンク1内で地絡
事故Aが発生すると、該地絡事故のエネルギにより図3
(B)に示すように、タンク1内の圧力P1が上昇する
が、この圧力はガス配管7を通して他のタンク2側にも
伝搬するため、タンク2内の圧力P2も上昇する。タン
ク1内の圧力はタンク2側への圧力の伝搬に伴って低下
していく。逆にタンク2内の圧力P2は徐々に上昇して
いく。タンク1内及びタンク2内の圧力は、ガス区分全
体の圧力が均一になるまで上昇する。
【0030】このように、従来のガス絶縁開閉装置で
は、事故が生じたタンク内の圧力上昇が健全なタンク側
にも伝搬するため、タンク内の圧力上昇値が低く抑えら
れ、その分圧力センサ14による事故の検出の確実性が
低くなるという問題があった。特に事故により生じるア
ークのエネルギが小さい場合に、その事故を検出するこ
とが難しいという問題があった。
【0031】これに対し、図1に示したガス絶縁開閉装
置においては、時刻t1 においてタンク1内で地絡事故
Aが発生したときに、図3(A)に示すようにタンク1
内の圧力が急激に上昇し、これにより逆止弁9が開いて
ガス配管7内の圧力を上昇させるが、このとき逆止弁1
0が閉じてタンク2へのガスの流入を妨げるため、タン
ク2内への圧力の伝搬が阻止される。そのため、図3
(A)に示したように、タンク1内の圧力P1はタンク
2内への圧力伝搬が許容されていた従来の装置の場合に
比べて大幅に上昇し、ガス配管7内の圧力も大幅に上昇
する。タンク1内及びガス配管7内の短時間の間の圧力
上昇は、タンク1内の容積と、ガス配管の容積とにより
決まるため、事故時に圧力センサ14により検出される
圧力上昇は、従来のガス絶縁開閉装置に設けられていた
圧力センサにより検出される圧力上昇のほぼ2倍にな
る。
【0032】このように、本発明においては、事故が生
じたタンク1内の圧力上昇が他の健全なタンク2内に伝
搬するのを阻止して、事故が生じたタンク1内及びガス
配管7内で従来よりも大きな圧力上昇を生じさせるよう
にしたので、事故時に圧力センサにより顕著な圧力上昇
を検出して、事故の検出を確実に行わせることができ、
事故エネルギが小さい場合でもその事故を確実に検出す
ることができる。
【0033】図1には図示してないが、逆止弁9及び1
0の可動弁体が開位置に変位したこと(各逆止弁が開状
態になったこと)を検出して開動作検出信号を出力する
逆止弁動作検出用センサを設けて、該逆止弁動作検出用
センサの出力を事故判定部15に入力するようにしてお
くのが好ましい。このように構成しておくと、圧力セン
サ14が事故の発生に伴う圧力上昇を検出した時に、逆
止弁9,10のうちのいずれが開状態になったかを検出
できるので、事故が発生したタンクを特定することがで
きる。
【0034】なお上記の逆止弁動作検出用センサは、例
えば各逆止弁9,10の可動弁体22に取り付けた磁石
と、可動弁体が開位置に変位した時に、固定弁体21側
から該磁石が発生する磁束を検出して開動作検出信号を
発生する磁気センサとにより構成することができる。
【0035】上記の例では、図2に示したように、可動
弁体22にガス流通孔22fが設けられていて、閉状態
にある逆止弁を通してガスの流通が許容されるようにな
っているが、ガス流通孔22fの断面積は十分に小さい
ため、事故の発生によりタンク内で急激な圧力上昇が生
じた時には、閉状態にある逆止弁のガス流通孔22fが
実質的に閉塞状態になり、該ガス流通孔22fを通して
圧力の伝搬が行われることはほとんどないため、逆止弁
にガス流通孔22fが設けられていることによって事故
が発生したタンク内及びガス配管内の圧力上昇値が抑え
られることはない。
【0036】図1に示したガス絶縁開閉装置において、
事故が発生していない定常運転時に通電に伴って生じる
温度上昇や、周囲温度の変化により緩慢な圧力変動が生
じた場合には、逆止弁9及び10に設けられたガス流通
孔22fを通して行われるガスの流通により、ガス区分
全体の圧力が均一に保たれる。
【0037】また図1に示した例のように、逆止弁9及
び10に対して並列にバイパスバルブ11及び12を設
けておくと、これらのバイパスバルブを開くことによ
り、タンク1及び2内へのガスの充気を能率よく行わせ
ることができる。
【0038】上記の例では、定常運転時にガス区分の圧
力を均一にするためのガスの流通を行わせるために、逆
止弁9,10の可動弁体22にガス流通孔22fを設け
たが、このガス流通孔は固定弁体21側に設けるように
してもよい。
【0039】また逆止弁9,10にガス流通孔を設ける
代りに、各逆止弁9,10に対して並列にガス流通孔を
設けるようにしてもよい。逆止弁9,10に対して並列
にガス流通孔を設けるには、例えば、バイパスバルブ1
1,12の弁体に断面積が十分に小さいガス流通孔を形
成したり、該バイパスバルブ11,12を僅かに開いた
状態にしておくようにすればよい。
【0040】図1に示した例では、ガス絶縁開閉装置に
本発明を適用したが、絶縁ガスが封入された複数のタン
ク内にそれぞれ遮断器を収納して該複数のタンク相互間
をガス配管に接続することにより共通のガス区分とした
ガス遮断器などの他のガス絶縁電気機器にも本発明を適
用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ガス配
管の充気口側から各タンク内に向うガス流を妨げるよう
に構成された逆止弁を各タンク別管路部の途中に設ける
とともに、各逆止弁よりも充気口側のガス配管内のガス
圧力を検出する圧力センサを設けたので、いずれかのタ
ンク内で事故が生じたときに、そのタンク内で生じた圧
力が他の健全なタンクに分散するのを防いで、ガス配管
内の圧力を事故が生じたタンク内の圧力に相当する大き
な値にまで上昇させることができる。従って、事故の検
出の確実性を従来よりも大幅に高くすることができ、タ
ンク内で発生した事故のエネルギが小さい場合でも、そ
の事故を確実に検出することができるという利点が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をガス絶縁開閉装置に適用した場合の装
置の構成例を概略的に示した構成図である。
【図2】(A)は本発明に係わるガス絶縁電気機器で用
いる逆止弁の可動弁体の一例を示した斜視図である。
(B)及び(C)はそれぞれ(A)に示した可動弁体を
用いた逆止弁の構成例を示した断面図である。
【図3】(A)は本発明を適用したガス絶縁開閉装置に
おいて事故が発生したときのタンク内の圧力変化を示し
た線図である。(B)は従来のガス絶縁開閉装置におい
て事故が発生したときのタンク内の圧力変化を示した線
図である。
【符号の説明】
1,2…タンク、3,4…導体、5,6…止弁、7…ガ
ス配管、7A,7B…タンク別管路部、7C…共通管路
部、7c…充気口、8…止弁、9,10…逆止弁、1
1,12…バイパスバルブ、13…圧力センサ、14…
事故判定部、15…事故検出装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成機器を収納したタンクが1つのガス
    区分に複数個設けられて該複数個のタンクがガス配管を
    介して相互に接続され、 前記ガス配管は、前記複数のタンクにそれぞれ一端が接
    続された複数のタンク別管路部と、該複数のタンク別管
    路部の他端と充気口との間を接続する共通管路部とを有
    しているガス絶縁電気機器において、 前記ガス配管の充気口側から各タンク内に向うガス流を
    妨げるように構成された逆止弁が各タンク別管路部の途
    中に設けられ、 前記逆止弁よりも前記充気口側のガス配管内のガス圧力
    を検出する圧力センサが設けられていることを特徴とす
    るガス絶縁電気機器。
  2. 【請求項2】 各逆止弁が閉じている状態で前記充気口
    側から各タンク側に微量のガスが流れるのを許容する断
    面積が十分に小さいガス流通孔が各逆止弁の弁体に設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁
    電気機器。
  3. 【請求項3】 前記各逆止弁は、前記充気口側から各タ
    ンク内に向うガス流を阻止するように構成され、 各逆止弁が閉じている状態で前記充気口側から各タンク
    側に微量のガスが流れるのを許容する断面積が十分に小
    さいガス流通孔が各逆止弁に対して並列に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁電気機
    器。
  4. 【請求項4】 前記各逆止弁をバイパスするようにバイ
    パスバルブが設けられている請求項1ないし3のいずれ
    か1つに記載のガス絶縁電気機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101300900B1 (ko) * 2009-10-29 2013-08-27 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 탱크형 진공차단기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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