JP2001035401A - イオン源 - Google Patents

イオン源

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JP2001035401A
JP2001035401A JP11207562A JP20756299A JP2001035401A JP 2001035401 A JP2001035401 A JP 2001035401A JP 11207562 A JP11207562 A JP 11207562A JP 20756299 A JP20756299 A JP 20756299A JP 2001035401 A JP2001035401 A JP 2001035401A
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plasma
plasma generation
ion source
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JP11207562A
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Shuya Ishida
修也 石田
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Priority to US09/621,447 priority patent/US6633133B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン源の動作の安定化、イオンビーム発生
量の安定化、構成部品の長寿命化およびメンテナンスの
簡略化を可能にする。 【解決手段】 このイオン源は、プラズマ生成容器2内
に、原料ガスである有機金属ガス28と共に不活性ガス
32を導入するガス導入機構を備えている。当該ガス導
入機構は、プラズマ生成容器2の壁面に設けられた二つ
のガス導入口6と、この各ガス導入口6にそれぞれ接続
されていて、各ガス導入口6を経由して有機金属ガス2
8および不活性ガス32をプラズマ生成容器2内にそれ
ぞれ導入するガス導入管26および30とを備えて成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば半導体デ
バイス製造用のイオン注入装置等に用いられるものであ
って、原料ガスとして有機金属ガスを用いるイオン源に
関し、より具体的には、当該イオン源の動作の安定化、
長寿命化、イオンビーム発生量の安定化等を図る手段に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のイオン源の従来例を図3に示
す。なお、これと同様のイオン源が、特開平9−356
48号公報に記載されている。
【0003】このイオン源は、電子衝撃型イオン源、よ
り具体的にはバーナス(Bernus)型イオン源と呼
ばれるものであり、アノードを兼ねるプラズマ生成容器
2と、このプラズマ生成容器2内の一方側に設けられた
フィラメント(熱陰極)8と、プラズマ生成容器2内の
他方側に設けられた反射電極10と、プラズマ生成容器
2の壁面に設けられたイオン引出しスリット4とを備え
ている。イオン引出しスリット4の出口近傍には、プラ
ズマ生成容器2内で生成されたプラズマ12からイオン
ビーム16を引き出す引出し電極14が設けられてい
る。プラズマ生成容器2の外部には、その軸方向に磁界
Bを発生させる磁界発生器18が配置されている。24
および25は絶縁物である。
【0004】プラズマ生成容器2内には、プラズマ12
ひいてはイオンビーム16の元になる原料ガス(ソース
ガス)として、有機金属ガス28が導入される。この有
機金属ガス28は、プラズマ生成容器2の壁面に設けら
れたガス導入口6およびそれに接続されたガス導入管2
6を経由して導入される。
【0005】有機金属ガス28は、例えば、ガス状のト
リメチルインジウム[In(CH3)3]、トリエチルイン
ジウム[In(C25)3 ]、トリメチルガリウム[Ga
(CH3)3 ]、トリエチルガリウム[Ga(C25)3 ]等
である。
【0006】このようなイオン源において、プラズマ生
成容器2の内外を真空排気すると共に、プラズマ生成容
器2内に有機金属ガス28を適当な流量で導入しなが
ら、フィラメント電源20によってフィラメント8を加
熱すると共にフィラメント8とプラズマ生成容器2との
間にアーク電源22からアーク放電電圧を印加すると、
フィラメント8とプラズマ生成容器2との間でアーク放
電が生じ、それによって有機金属ガス28が電離されて
プラズマ12が生成される。そしてこのプラズマ12か
らイオンビーム16を引き出すことができる。例えば、
原料ガスとして上記のような有機金属ガス28を用いた
場合、インジウムイオンまたはガリウムイオンを含むイ
オンビーム16を引き出すことができる。
【0007】なお、反射電極10は、フィラメント8か
ら放出させた電子をはね返して、ガスの電離効率ひいて
はプラズマ12の生成効率を高める作用をする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記有機金属ガス28
はそれ自身が強い反応性を持つ場合が多く(前述したト
リメチルインジウム等はそうである)、更には当該有機
金属ガス28をプラズマ化することによって発生する活
性分子や活性原子が強い反応性を持つ場合が多く、この
ような有機金属ガス28をプラズマ生成容器2内にその
まま導入する上記イオン源においては、プラズマ生成
容器2内のフィラメント8、反射電極10、絶縁物24
および25等の部品が変質作用を受け、それによってプ
ラズマ発生量ひいてはイオンビーム発生量が変化し、ま
た当該部品の寿命も短くなる、プラズマ生成容器2内
に汚れが発生しやすく、この汚れによってフィラメント
8とプラズマ生成容器2との間等で絶縁不良を起こし、
当該イオン源の安定動作が妨げられる、上記汚れを除
去するために、当該イオン源のメンテナンス(分解・清
掃等)を頻繁に行わなければならない、等の課題があ
る。
【0009】より具体例を説明すると、有機金属ガス2
8がトリメチルインジウムガスの場合、次のような問題
が生じる。
【0010】トリメチルインジウムの分解によって発
生した炭素によって、フィラメント8とプラズマ生成容
器2との間の、より具体的には絶縁物24の絶縁性能が
低下し、両者間にアーク放電電圧を正常に印加すること
ができなくなり、プラズマ12の発生量ひいてはイオン
ビーム16の発生量が不安定になる。反射電極10用の
絶縁物25の絶縁性能が低下することによっても、反射
電極10での電子反射作用が不安定になり、プラズマ1
2の発生量ひいてはイオンビーム16の発生量が不安定
になる。
【0011】トリメチルインジウムの分解によって発
生した活性水素や活性炭素によって、高温のフィラメン
ト8が水素化または炭素化されて変質を受ける。それに
よって、フィラメント8からの熱電子発生量が変化し、
プラズマ12の発生量ひいてはイオンビーム16の発生
量が変化する。フィラメント8の寿命も短くなる。
【0012】トリメチルインジウムの分解によって発
生した活性水素および活性炭素によって、フィラメント
8が脆性変形し、フィラメント8からの熱電子発生量が
変化する。それによって、プラズマ12の発生量ひいて
はイオンビーム16の発生量が変化し、フィラメント8
の寿命も短くなる。
【0013】原料ガスであるトリメチルインジウムガ
スだけでプラズマ12を安定継続させるためには、必要
以上の(即ち、所望のインジウムイオンビーム量を得る
ために必要な量以上の)トリメチルインジウムガスを供
給する必要があるため、プラズマ生成容器2内に存在す
る余剰のインジウムや炭素が増加し、プラズマ生成容器
2内部の汚れが大きくなる。従って、プラズマ生成容器
2の内部を頻繁に清掃しなければならず、そうしないと
当該イオン源の安定動作が困難になる。
【0014】プラズマ12を安定継続させるために
は、必要以上のトリメチルインジウムガスを供給する必
要があるため、プラズマ生成容器2内に供給される前の
当該ガスの熱分解によって発生するインジウム金属によ
って、ガス導入管26内が汚れて詰まりやすくなる。そ
の結果、トリメチルインジウムガスの安定供給が困難に
なり、ひいてはイオンビーム16の発生量が不安定にな
る。
【0015】トリメチルインジウムガス以外の前述した
ような有機金属ガス28の場合も、上記〜と同様の
問題が生じる。
【0016】そこでこの発明は、イオン源の動作の安定
化、イオンビーム発生量の安定化、構成部品の長寿命化
およびメンテナンスの簡略化を可能にすることを主たる
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明のイオン源は、
前記プラズマ生成容器内に前記有機金属ガスと共に不活
性ガスを導入するガス導入機構を備えることを特徴とし
ている。
【0018】上記ガス導入機構によって、プラズマ生成
容器内に、原料ガスである有機金属ガスと共に不活性ガ
スを導入することができる。その結果、プラズマ生成容
器内におけるプラズマの安定継続に必要なトータルのガ
ス流量および所望のイオン種によるイオンビーム量を確
保しつつ、有機金属ガスの流量を少なくすることができ
る。
【0019】その結果、有機金属ガスの使用に伴って発
生する諸問題を軽減することができる。その結果、イオ
ン源の動作の安定化、イオンビーム発生量の安定化、構
成部品の長寿命化およびメンテナンスの簡略化が可能に
なる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るイオン源
の一例を示す断面図である。図3に示した従来例と同一
または相当する部分には同一符号を付し、以下において
は当該従来例との相違点を主に説明する。
【0021】このイオン源は、前記プラズマ生成容器2
内に前記有機金属ガス28と共に不活性ガス32を導入
するガス導入機構として、プラズマ生成容器2の壁面に
設けられた二つのガス導入口6と、この各ガス導入口6
にそれぞれ接続されていて、各ガス導入口6を経由して
有機金属ガス28および不活性ガス32をプラズマ生成
容器2内にそれぞれ導入するガス導入管26および30
とを備えている。このガス導入機構は、簡単に言えば、
有機金属ガス28と不活性ガス32とを別々にプラズマ
生成容器2内に導入するものである。
【0022】不活性ガス32は、He 、Ne 、Ar 、K
r 、Xe またはRn であり、これらは希ガスとも呼ばれ
る。こられの内の二種以上の混合ガスでも良い。このよ
うな不活性ガス32は、高温状態のプラズマ生成容器2
内に導入しても、フィラメント8やプラズマ生成容器2
を構成する材料(例えばTa 、W、Mo 、Nb 等)と反
応して化合物を作ることはないので好ましい。
【0023】このイオン源によれば、その運転時(即ち
イオンビーム16の引き出し時)に、上記ガス導入機構
によって、プラズマ生成容器2内に、原料ガスである有
機金属ガス28と共に不活性ガス32を導入することが
できる。即ち、有機金属ガス28と不活性ガス32とを
混合したガスを、換言すれば有機金属ガス28を不活性
ガス32で希釈したガスを、プラズマ12の生成に用い
ることができる。
【0024】その結果、プラズマ生成容器2内における
プラズマ12の安定継続に必要なトータル(即ち有機金
属ガス28と不活性ガス32の合計)のガス流量および
所望のイオン種(例えばインジウムイオン)によるイオ
ンビーム量(ビーム電流)を確保しつつ、有機金属ガス
28の流量を少なくすることができる。その結果、有機
金属ガス28の使用に伴って発生する前述した諸問題を
軽減することができる。
【0025】これを、有機金属ガス28がトリメチルイ
ンジウムガス、不活性ガス32がアルゴンガスの場合を
例に説明すると、次のとおりである。
【0026】プラズマ12の安定継続を損なうことな
くトリメチルインジウムガスの供給量を少なくすること
ができるので、プラズマ生成容器2内においてトリメチ
ルインジウムの分解によって発生する炭素の量が少なく
なる。従って、フィラメント8とプラズマ生成容器2と
の間の絶縁物24や、反射電極10とプラズマ生成容器
2との間の絶縁物25等における絶縁性能低下を軽減す
ることができる。その結果、プラズマ12の発生量ひい
てはイオンビーム16の発生量を安定化することができ
る。
【0027】プラズマ12の安定継続を損なうことな
くトリメチルインジウムガスの供給量を少なくすること
ができるので、プラズマ生成容器2内においてトリメチ
ルインジウムの分解によって発生する活性水素や活性炭
素の量が少なくなる。従って、高温のフィラメント8が
水素化または炭素化されて変質を受ける度合いを軽減す
ることができる。その結果、フィラメント8からの熱電
子発生量が安定になり、プラズマ12の発生量ひいては
イオンビーム16の発生量を安定化することができる。
フィラメント8の寿命も長くなる。
【0028】トリメチルインジウムの分解によって発
生する活性水素および活性炭素の量が少なくなるので、
フィラメント8が脆性変形する度合いを軽減することが
できる。その結果、フィラメント8からの熱電子発生量
が安定になり、プラズマ12の発生量ひいてはイオンビ
ーム16の発生量を安定化することができる。フィラメ
ント8の寿命も長くなる。
【0029】プラズマ12の安定継続を損なうことな
くトリメチルインジウムガスの供給量を少なくすること
ができるので、トリメチルインジウムガスは所望のイン
ジウムイオンビーム量(ビーム電流)を得るために必要
な量だけ供給すれば良い。従って、プラズマ生成容器2
内において余剰のインジウムや炭素が発生することを軽
減することができる。その結果、プラズマ生成容器2の
内部の汚れが少なくなるので、イオン源の動作の安定化
を図ることができる。また、プラズマ生成容器2の内部
の清掃等のメンテナンスを簡略化することができる。
【0030】プラズマ12の安定継続を損なうことな
くトリメチルインジウムガスの供給量を少なくすること
ができるので、必要以上のトリメチルインジウムガスを
供給する必要がない。従って、プラズマ生成容器2内に
供給される前の当該ガスの熱分解によって発生するイン
ジウム金属によって、ガス導入管26内が汚れて詰まり
やすくなることを軽減することができる。その結果、ト
リメチルインジウムガスの安定供給が可能になり、ひい
てはイオンビーム16の発生量が安定化する。
【0031】トリメチルインジウムガス以外の前述した
ような有機金属ガス28の場合も、上記〜と同様の
作用効果が得られる。
【0032】プラズマ生成容器2内に有機金属ガス28
と共に不活性ガス32を導入するガス導入機構は、図2
に示す例のようなものでも良い。即ちこの例では、プラ
ズマ生成容器2の壁面に一つのガス導入口6を設けてお
き、上記二つのガス導入管26および30を混合部34
を経由してこのガス導入口6に接続している。このガス
導入機構は、簡単に言えば、有機金属ガス28と不活性
ガス32とを予め(即ちプラズマ生成容器2の手前で)
混合してプラズマ生成容器2内に導入するものである。
【0033】この図2の例も、上記図1の例と同様の作
用効果を奏する。
【0034】なお、上記のような不活性ガス32を混ぜ
てプラズマ12を生成すると、イオンビーム16中には
不活性ガスイオンが含まれるようになるけれども、ター
ゲット(例えば基板)へのイオン注入に際して、通常は
質量分離器を通して所望のイオン種(例えばインジウム
イオン)を選別するので、特に問題はない。
【0035】また、この発明は、上述したバーナス型イ
オン源に限られるものではなく、それ以外のイオン源、
例えばカウフマン型、フリーマン型、PIG型、バケッ
ト型(多極磁界型)等の電子衝撃型イオン源、更にはそ
れ以外の気体放電型イオン源にも広く適用することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、プラズ
マ生成容器内に原料ガスである有機金属ガスと共に不活
性ガスを導入するガス導入機構を備えているので、プラ
ズマ生成容器内におけるプラズマの安定継続に必要なト
ータルのガス流量および所望のイオン種によるイオンビ
ーム量を確保しつつ、有機金属ガスの流量を少なくする
ことができる。
【0037】その結果、有機金属ガスの使用に伴って発
生する諸問題を軽減することができる。その結果、イオ
ン源の動作の安定化、イオンビーム発生量の安定化、構
成部品の長寿命化およびメンテナンスの簡略化が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るイオン源の一例を示す断面図で
ある。
【図2】この発明に係るイオン源の他の例のガス導入機
構周りを部分的に示す断面図である。
【図3】従来のイオン源の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 プラズマ生成容器 26、30 ガス導入管(ガス導入機構) 28 有機金属ガス 32 不活性ガス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ生成容器内に原料ガスとして有
    機金属ガスを導入してプラズマを生成する構成のイオン
    源において、前記プラズマ生成容器内に前記有機金属ガ
    スと共に不活性ガスを導入するガス導入機構を備えるこ
    とを特徴とするイオン源。
JP11207562A 1999-07-22 1999-07-22 イオン源 Pending JP2001035401A (ja)

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JP11207562A JP2001035401A (ja) 1999-07-22 1999-07-22 イオン源
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EP00115753A EP1073087A2 (en) 1999-07-22 2000-07-21 Ion source
US09/621,447 US6633133B1 (en) 1999-07-22 2000-07-21 Ion source
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1936653A1 (en) * 2006-12-18 2008-06-25 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Gas field ion source for multiple applications
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