JP2001035331A - スイッチング素子 - Google Patents

スイッチング素子

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JP2001035331A JP11205260A JP20526099A JP2001035331A JP 2001035331 A JP2001035331 A JP 2001035331A JP 11205260 A JP11205260 A JP 11205260A JP 20526099 A JP20526099 A JP 20526099A JP 2001035331 A JP2001035331 A JP 2001035331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力の損失を低減させるとともに、外部から
の衝撃等による誤作動を防止して接続の信頼性を向上さ
せ、かつ小型、軽量化を達成する。 【解決手段】 ヒータ抵抗素子15と、ヒータ抵抗素子
15と近接して互いに離間して設けられかつ電流ライン
に接続される外部端子16a,16aがそれぞれ設けら
れた電極パターンたる櫛歯形金属板16と、櫛歯形金属
板16に絶縁部材たるセパレータ12及びフラックス1
3を介して積層形成される低融点金属板14とを備えて
なる。セパレータ12、フラックス13及び低融点金属
板14は、電極パターンを構成する櫛歯形金属板16よ
りも融点が低い材料により形成され、ヒータ抵抗素子1
5の発熱により、セパレータ12及びフラックス13が
溶融除去されるとともに低融点金属板14が溶融され、
櫛歯形金属板16間が溶融固化した低融点金属板14に
より電気的に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数の電池
セルにより構成され大電流が流される電流ラインにおい
て、遮断されていた電流ラインを電気的に接続し、電流
の流れる電流ラインを切り換えるスイッチング素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の電池セル等を並列及び/又
は直列に接続する電流ライン上において、該電流ライン
の遮断、接続を行うものとしては、復帰型の電磁リレー
等のスイッチング素子が提案されている。この電磁リレ
ー等の従来のスイッチング素子は、複数の電池セルが互
いに接続されてなる、例えば電機自動車等の駆動用電源
たるバッテリパック内の電池セルに対してそれぞれ接続
されて使用される。スイッチング素子は、上述したバッ
テリパックにおいて複数接続された電池セルを電流ライ
ン上から切り離して、この切り離した電池セルに相当す
る回路部分を短絡させる際に、電流遮断素子や電池セル
短絡素子として使用する。
【0003】ところで、電磁リレー等の復帰型のスイッ
チング素子は、その接続状態と解放状態とが任意に切換
可能であり、上述したバッテリパックにおいて電流ライ
ンから切り離した電池セルを再度電流ラインに接続する
ような事由が生じた場合、例えば切り離した電池セルの
故障が修復した際に、その電池セルを電流ライン上に復
帰させて使用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような電気自動車の駆動電源用として用いられるバッ
テリパックは、約100A以上の大電流が流れるため、
接続時の抵抗値が約0.5mΩ〜約30mΩと大きい上
述した電磁リレー等の従来のスイッチング素子を使用す
ると、電力損失が大きくなる。例えば、電気自動車用の
バッテリパックにおいては、接続抵抗値が約0.5mΩ
の電磁リレーを使用した際に、約100Aの大電流を流
した場合、電磁リレーに50mVの電圧が発生して5W
の電力が消費される。
【0005】また、電磁リレー等の従来のスイッチング
素子は、上述したような電力損失を低減させる約100
A以上の大電流用の仕様のものを用いると、その外形寸
法が大きく重量も重いため、使用されるバッテリパック
等自体も大型化、重量化する。
【0006】さらに、電磁リレー等の復帰型のスイッチ
ング素子は、外部からの信号や衝撃・振動により、誤作
動を起こして不必要に接続状態から解放状態に変化し
て、例えば上述したバッテリパック内において故障治癒
前の電池セルが電流ライン上に復帰するおそれがある。
その一方、従来、大電流に対応する非復帰型のスイッチ
ング素子が存在していないのが現状である。
【0007】そこで、本発明は、大電流が流れても電力
損失が少なく、また誤作動が発生しない信頼性の高い小
型かつ軽量の非復帰型のスイッチング素子を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明に係るスイッチング素子は、ヒータ抵抗素子と、
ヒータ抵抗素子と近接して互いに離間して設けられかつ
電流ラインに接続される外部端子がそれぞれ設けられた
一対の金属材料からなる電極パターンと、電極パターン
に絶縁部材を介して積層形成される金属板とを備えてな
る。絶縁部材及び金属板は、電極パターンを構成する金
属材料よりも融点が低い材料により形成され、ヒータ抵
抗素子の発熱により、絶縁部材が溶融除去されるととも
に金属板が溶融され、一対の電極パターン間が溶融固化
した金属板により電気的に接続されることを特徴とす
る。
【0009】上述した構成を有する本発明に係るスイッ
チング素子は、互いに離間して設けられた一対の金属材
料からなる電極パターンが、ヒータ抵抗素子の発熱で溶
融した金属板により比較的広い面積をもって接続状態と
される。本発明に係るスイッチング素子は、接続状態と
された電極パターンに大電流を流しても、その接続面積
が広く抵抗が十分に小さいため電力損失を低減し、また
溶融金属板による接続、例えば半田付けによる接続で一
対の金属材料からなる電極パターン間の接続が半永久的
に維持されて、接続の信頼性を向上させる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスイッチング
素子の具体的な実施の形態について図面を参照しながら
詳細に説明する。本実施の形態にかかるスイッチング素
子10は、非復帰型のスイッチング素子であり、例えば
図1に示すような2個の電池セル2a、2b(以下、特
に個別に説明する場合を除いて電池セル2と総称して説
明する。)が直列に接続されてなるバッテリパック1に
おいて、これら電池セル2のそれぞれに並列に接続さ
れ、各電池セル2への電流ラインに相当する回路部分を
短絡させるための、いわゆるバイパスライン上で短絡素
子として使用される。
【0011】まず、本実施の形態にかかるスイッチング
素子10の説明に先立ち、スイッチング素子10が上述
したように短絡素子として接続されるバッテリパック1
について説明する。
【0012】バッテリパック1は、上述したように2個
の電池セル2a、2bが直列に接続され、これら各電池
セル2a、2bが接続された電流ラインの両端部に図示
を省略する電子機器本体や充電器に設けられる電極端子
に接続される正極側外部端子3a、負極側外部端子3b
(以下、特に区別して説明する場合を除き外部端子3と
称する。)が設けられている。バッテリパック1におい
ては、これら各電池セル2a、2bにそれぞれ個別電圧
検出器4、電流遮断素子5及び短絡素子たるスイッチン
グ素子10が接続されている。
【0013】個別電圧検出器4は、電池セル2と並列に
接続され、図1中矢印Aa及び矢印Abに示すように各
電池セル2a、2bの個別の電圧値を制御部6に対して
出力する。
【0014】電流遮断素子5は、電池セル2と直列に接
続されるヒューズ5aと、このヒューズ5aの近傍に位
置して配設されかつスイッチ7を介して直流電源8と接
続されるヒータ抵抗素子5bとから構成される。
【0015】バッテリパック1は、例えば個別電圧検出
器4から制御部6に対して出力された各電池セル2の電
圧値に基づいて故障の有無が判断される。バッテリパッ
ク1においては、例えば各電池セル2a、2bの各電圧
値の差が制御部6において算出され、各電圧値の値の絶
対値と予め制御部6に故障判断の基準として設定された
基準電圧値とを比較し、該基準電圧値よりも電圧差の絶
対値の方が大きい場合には、出力された各電圧値のうち
低い電圧値の電池セル2が故障していると判断される。
なお、バッテリパック1は、故障判断を上述した手法に
限定するものではなく、その他種々の手法によって行う
ことができるのは勿論であり、また故障の判断に用いら
れる、例えばバッテリパック1全体の電圧を検出するた
めの全体電圧検出器等をその必要に応じて備えるものと
する。
【0016】バッテリパック1においては、制御部6に
おいていずれかの電池セル2が故障していると判断され
た場合には、故障していると判断された電池セル2に対
して直列に接続された電流遮断素子5を接続状態から解
放状態に切り換える操作(以下、電流遮断素子5の解放
操作と称して説明する。)が行われる。また、バッテリ
パック1においては、上述した電流遮断素子5の解放操
作とともに故障した電池セル2に対して並列に接続され
た電池セル短絡素子たるスイッチング素子10を解放状
態から接続状態に切り換える操作(以下、スイッチング
素子10の接続操作と称して説明する。)が行われる。
なお、バッテリパック1は、上述した電流遮断素子5に
ヒータ付きの電流遮断素子を用い、この電流遮断素子5
のヒータ抵抗素子5bに図1に示すスイッチ7を介して
直流電源8から電流が流れることにより、ヒータ抵抗素
子5bが発熱し、このヒータ抵抗素子5bの発熱により
各電池セル2間及び各電池セル2と外部端子3との間を
接続するヒューズ5bが切断されて故障した電池セル2
を電気的に他の電池セル2から切り離す構成とされる。
【0017】上述した構成を有するバッテリパック1
は、電流遮断素子5の解放操作及びスイッチング素子1
0の接続操作により故障した電池セル2が電気的に切り
離されるとともに、各電池セル2と並列なバイパスライ
ンを接続して故障した電池セル2が接続された電流ライ
ンに相当する回路部分を短絡させて、故障していない正
常な電池セル2のみによって充放電が行われる。
【0018】上述したバッテリパック1において電池セ
ル短絡素子として使用されるスイッチング素子10は、
電流遮断素子5を介して電池セル2と並列に接続され
る。スイッチング素子10は、図2に示すように、矩形
平板状の基材11と、この基材11に対して順次積層さ
れるセパレータ12、フラックス13及び低融点金属板
14とにより構成される。
【0019】基材11には、導電性を有しない合成樹脂
材料、例えばガラスエポキシ樹脂を使用する。基板11
は、その一方主面上、具体的には上述したセパレータ1
2が重ねられる側の主面にヒータ抵抗素子15と、一対
の櫛歯形金属板16とが配設される。
【0020】ヒータ抵抗素子15には、例えば半導体を
使用する。ヒータ抵抗素子15は、その両端部に外部端
子15aが設けられている。ヒータ抵抗素子15は、図
1に示す電流遮断素子5のヒータ抵抗素子5bと同様
に、スイッチ7を介して直流電源8と接続される。
【0021】櫛歯形金属板16は、図2及び図3に示す
ように、外部端子16aを有する基部16bと、この基
部16bに対して垂直に設けられる複数本の櫛歯部6c
とを備えてなり、スイッチング素子10において電極パ
ターンを構成する。櫛歯形金属板16は、高融点の金属
材料からなる板状部材、例えば銅板等により形成され
る。
【0022】櫛歯形金属板16は、2枚一組とされた一
対を、互いの櫛歯部16cが交互に位置するように対向
しかつ櫛歯部16c同士が接しないように離間させて、
上述したヒータ抵抗素子15の近傍に位置して配設され
る。櫛歯形金属板16には、外部端子16aにそれぞれ
上述したように電池セル2と並列に接続されるバイパス
ラインが接続される。なお、櫛歯形金属板16は、上述
した形状及び配設位置に限定されるものではなく、互い
に離間して配設され、上述した電池セル2と並列なバイ
パスラインを解放状態に維持する電極パターンを構成す
るものであればよい。
【0023】セパレータ12は、基材11と同様な矩形
平板状を呈して成形され、上述したように基材11の一
方主面上に重ねて配設される。セパレータ12には、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂又はエチレン
酢酸ビニル等の合成樹脂材料を使用する。セパレータ1
2は、基板11上に配設された櫛歯形金属板16と、低
融点金属板14との間を絶縁する。
【0024】フラックス13は、基材11と同様な矩形
平板状を呈して成形され、基材11上に重ねられたセパ
レータ12上に重ねられて配設される。フラックス13
は、半田付けを良好にする成分が含まれ、また多くの種
類があってそれらの融点は約50℃〜90℃の範囲であ
りいずれも使用可能であるが、本実施の形態においては
比較的融点が高い、例えば融点が90℃の合成ロジン系
フラックス等を使用することが好ましい。フラックス1
3は、上述したセパレータ12と同様に櫛歯形金属板1
6と低融点金属板14との間を絶縁する。
【0025】低融点金属板14は、基材11と同様な矩
形平板状を呈して成形され、基材11上に重ねられたセ
パレータ12及びフラックス13上に重ねられて配設さ
れる。低融点金属板14は、比較的融点の低い、例えば
スズと鉛の合金である共晶半田を使用する。共晶半田
は、多くの型式があって、その融点は約165℃〜25
0℃であり、本実施の形態においては比較的低融点のも
のを使用することが望ましく、例えば融点が約190℃
の共晶半田(日本アルミット社製 商品名アルミットK
R−19RMA)を使用する。
【0026】スイッチング素子10においては、セパレ
ータ12、フラックス13及び低融点金属板14が、櫛
歯形金属板16を形成する金属材料に比して融点が低い
材料により形成される。
【0027】上述した構成を有するスイッチング素子1
0のバッテリパック1における接続動作を以下に説明す
る。
【0028】バッテリパック1においては、いずれかの
電池セル2a、2bが故障したと制御部6において判断
された場合に、電流遮断素子5の解放操作が行われると
ともに、スイッチング素子10の接続操作が行われ、故
障した電池セル2に接続された電流ラインが遮断され、
また故障した電池セル2と並列な電流ラインが接続され
て、故障した電池セル2が接続された電流ラインに相当
する回路部分を短絡させるバイパスラインが形成され
る。
【0029】スイッチング素子10は、制御部6により
スイッチ7が接続状態とされて、ヒータ抵抗素子15に
直流電源8からの電流が流される。スイッチング素子1
0においては、ヒータ抵抗素子15に電流が流される
と、ヒータ抵抗素子15が発熱し、この熱により全体の
温度が上昇する。ヒータ抵抗素子15は、例えばその抵
抗値が4Ωである場合、外部端子15aに4Vの電圧を
印加すると、1Aの電流が流れて4Wの発熱が生じる。
【0030】上述したようにヒータ抵抗素子15の発熱
により温度が上昇したスイッチング素子10において
は、基材11に積層されたセパレータ12、フラックス
13及び低融点金属板14が融点に達して以下のように
変化する。
【0031】セパレータ12は、スイッチング素子10
の上昇した温度により、その融点に達すると熱収縮して
大きな穴が開く。スイッチング素子10においては、例
えばポリエチレン製のセパレータ12を使用した場合、
スイッチング素子10における温度が約130℃以上に
なると軟化点に到達して熱収縮して穴が開き、またセパ
レータ12の温度が約200℃以上になると、溶融して
液体状に変化して面積が小さくなる。すなわち、スイッ
チング素子10は、基板11上の櫛歯形金属板16と低
融点金属板14とを絶縁するセパレータ12の大部分が
除去され、櫛歯形金属板16と低融点金属板14とが接
触可能な状態となる。
【0032】また、フラックス13及び低融点金属板1
6は、スイッチング素子10の上昇した温度により、融
点に達すると固形状の平板形を呈していたものが溶融し
て液状に変化する。
【0033】スイッチング素子10においては、上述し
たように溶融して液状に変化したフラックス13及び低
融点金属板14がセパレータ12の熱収縮により空いた
穴から、基板11に互いに離間して配設された櫛歯形金
属板16上を覆いかつその間隙を埋めるように流れ込
む。溶融したフラックス13及び低融点金属板14は、
ヒータ抵抗素子15に対する電圧の印加を終了し電流が
流れなくなってスイッチング素子10の温度が低下する
と、それに伴い固形化して2枚の櫛歯形金属板16上に
合金層が形成され、いわゆる半田付けされた状態とな
る。このため、スイッチング素子10においては、基板
11上に互いに離間して配設された2枚の櫛歯形金属板
16間が電気的に半永久的かつ強固に接続された状態と
なる。なお、スイッチング素子10においては、低融点
金属板14とともにフラックス13が液状化して合金層
を形成しているため良好な半田付け性が得られる。
【0034】上述したように櫛歯形金属板16間が電気
的に接続されたスイッチング素子10は、櫛歯形金属板
16上に広がった低融点金属板14の合金層により十分
な面積で接続されているため、バイパスラインとなる電
流ラインを接続する外部端子16a、16a間の抵抗値
は小さく、約0.1mΩ程度となり、従来の電磁リレー
の接続抵抗値(約0.5mΩ〜30mΩ)と比較しても
十分に低い値となる。このため、スイッチング素子10
においては、約100〜200A以上の大電流を流す際
にも、電力損失を少なく抑えることが可能とされる。例
えば、スイッチング素子10に約100Aの大電流を流
した場合、10mVの電圧が発生して、1Wの電力が消
費される。
【0035】また、スイッチング素子10は、上述した
ような簡易な構成により電流ラインの接続動作を行うも
のであり、その外形寸法が例えば定格電流容量100A
の時幅2cm、長さ4cm及び高さ1cmの大きさに形
成され、またその重量が例えば定格電流容量100Aの
時100gである。このように、スイッチング素子10
は、従来の電磁リレーと比較して小型化、軽量化されて
おり、また上述したように大電流を流した場合の電力損
失を低く抑えられているため、大電流に対応させるため
のこれ以上の大型化、重量化が必要ない。
【0036】さらに、スイッチング素子10は、バイパ
スラインに接続される外部端子16aを有する櫛歯形金
属板16間の接続が上述したように半田付けという強固
な接続形態で半永久的に接続状態とされる非復帰型のス
イッチング素子である。このため、スイッチング素子1
0は、外部からの衝撃等により誤作動を起こして解放状
態に切り換わらず、接続の信頼性が向上する。
【0037】さらにまた、スイッチング素子10は、2
個の外部端子16a間を接続状態に保つとき、外部電源
からの電流は必要としない。
【0038】本実施の形態においては、上述したように
電極パターンとして櫛歯形金属板16を用いて、その上
に絶縁部材としてセパレータ12とフラックス13とを
介して低融点金属板14を重ね、ヒータ抵抗素子15の
発熱により溶融しかつ固化した低融点金属板16で離間
した電極パターン間の接続を行うスイッチング素子10
について説明したが、本発明はこのような構成に限定さ
れるものではない。例えば、図4に示すスイッチング素
子20の如く、外部端子21aを有しかつ互いに離間し
て配設される一対の端子付金属板21と、これら端子付
金属板21の間に配設されるセパレータ22、フラック
ス23及び低融点金属板24と、これらと絶縁板25を
介して配設されるヒータ抵抗素子26とから構成される
ものでもよい。なお、スイッチング素子20において
は、スイッチング素子10と同様に、セパレータ22、
フラックス23及び低融点金属板24を形成する材料
が、端子付金属板21を形成する金属材料に比して融点
が低い。
【0039】上述した構成を有するスイッチング素子2
0は、スイッチング素子10と同様に、平板状の一対の
端子付金属板21の間に、ヒータ抵抗素子26の発熱に
よって溶融した低融点金属板24及びフラックス23に
よって合金層が形成されて、半田付けによって接続され
た状態となる。スイッチング素子20は、低融点金属板
24が溶融した合金層で半田付けされるため、十分な接
続面積により電力損失が低く抑えられ、また接続の信頼
性も向上する。また、スイッチング素子20は、上述し
たスイッチング素子10と同様な外形寸法、重量に形成
することができ、従来の電磁リレーに比して小型化、軽
量化が達成される。
【0040】スイッチング素子20は、例えば図5に示
すように、外装ケース27内に一方の端子付金属板2
1、セパレータ22、フラックス23、低融点金属板2
4、フラックス23及び他方の端子付金属板21がこの
順序で積層されて収納され、図1に示すバッテリパック
1に対して配設される。スイッチング素子20において
は、ヒータ抵抗素子26の両端部に外装ケース27の外
部に突き出て直流電源8と接続される外部端子26aが
設けられる。また、スイッチング素子20は、端子付金
属板21の一方端部側が外装ケース27の外部まで延伸
され、電池セル2と並列なバイパスラインに接続される
外部端子21aとして構成される。
【0041】すなわち、本発明に係るスイッチング素子
は、融点の高い一対の金属板の間に、融点の低い金属板
及びセパレータ、フラックス等の絶縁部材が配置される
ものであり、かつこれらの近傍に発熱源たるヒータ抵抗
素子が配設されるものであればよく、高融点の金属板間
に配設される低融点の金属板や絶縁部材の数、または配
設位置等は限定されるものではない。
【0042】例えば、図6に示すスイッチング素子30
の如く、外部端子31aがそれぞれ設けられた一対の高
融点の端子付金属板31の間に、フラックス32、低融
点金属板33、セパレータ34、低融点金属板33及び
フラックス32がこの順序で配設され、かつこれらの近
傍に外部端子35aを有するヒータ抵抗素子35が配設
されるものであってもよい。また、図7に示すスイッチ
ング素子40の如く、外部端子41aがそれぞれ設けら
れた一対の高融点の端子付金属板41の間に、低融点金
属板42、セパレータ43、低融点金属板42がこの順
序で配設され、かつこれらの近傍にヒータ抵抗素子44
が配設されるものであってもよい。さらに図8に示すス
イッチング素子50の如く、外部端子51aがそれぞれ
設けられた一対の高融点の金属板51の間に、低融点金
属板52、フラックス53、低融点金属板52がこの順
序で配設され、かつこれらの近傍にヒータ抵抗素子54
が配設されるものであってもよい。
【0043】なお、上述したスイッチング素子30、4
0及び50は、スイッチング素子20と同様に、ヒータ
抵抗素子35、44及び54の外部端子35a、44a
及び54aにバッテリパック1の直流電源8が接続さ
れ、端子付金属板31、41及び51の外部端子31
a、41a及び51aに電池セル2と平行なバイパスラ
インが接続される。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明に係
るスイッチング素子によれば、互いに離間して配設され
た一対の金属材料からなる電極パターンが、ヒータ抵抗
素子の発熱で溶融した金属板で比較的広い接続面積で接
続される。このため、本発明に係るスイッチング素子
は、接続されたこれら電極パターン間に大電流を流した
場合でも、その広い接続面積で接続時の抵抗値が低くな
って電力損失を低減でき、大電流が必要な機器等におい
てスイッチとしても使用できる。また、本発明に係るス
イッチング素子は、溶融した金属板による接続、例えば
半田付け等の接続形態で一対の金属材料からなる電極パ
ターン間を強固にかつ半永久的に接続するため、外部か
らの衝撃等により誤作動が起こるおそれが少なく、一対
の電極パターン間の、さらには電極パターンを介して接
続される電流ラインの接続信頼性を向上させることがで
きる。さらに、本発明に係るスイッチング素子によれ
ば、その間異な構成から従来の電磁リレーに比してその
外形形状や重量を小型化、軽量化でき、ひいてはバッテ
リパック等の小型化、軽量化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スイッチング素子が使用されたバッテリパック
の回路図である。
【図2】スイッチング素子の分解斜視図である。
【図3】スイッチング素子を構成する基板の平面図であ
る。
【図4】他の実施の形態に係るスイッチング素子の構成
を示す図である。
【図5】同スイッチング素子の断面図である。
【図6】他の実施の形態に係るスイッチング素子の構成
を示す図である。
【図7】他の実施の形態に係るスイッチング素子の構成
を示す図である。
【図8】他の実施の形態に係るスイッチング素子の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 バッテリパック,2 電池セル,10(20,3
0,40,50) スイッチング素子,11 基材,1
2 セパレータ,13 フラックス,14 低融点金属
板,15 ヒータ抵抗素子,15a 外部端子,16
櫛歯形金属板,16a 外部端子,16b 基部, 1
6c 櫛歯部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータ抵抗素子と、 上記ヒータ抵抗素子と近接して互いに離間して設けられ
    かつ電流ラインに接続される外部端子がそれぞれ設けら
    れた一対の金属材料からなる電極パターンと、 上記電極パターンに絶縁部材を介して積層形成される金
    属板とを備えてなり、 上記絶縁部材及び金属板は、上記電極パターンを構成す
    る金属材料よりも融点が低い材料により形成され、 上記ヒータ抵抗素子の発熱により、上記絶縁部材が溶融
    除去されるとともに上記金属板が溶融され、上記一対の
    電極パターン間が溶融固化した金属板により電気的に接
    続されることを特徴とするスイッチング素子。
  2. 【請求項2】 上記絶縁部材は、合成樹脂材料により成
    形されたセパレータ及び/又は平板状に固形化されたフ
    ラックスであることを特徴とする請求項1に記載のスイ
    ッチング素子。
  3. 【請求項3】 上記金属板は、スズと鉛の合金である共
    晶半田で成形されることを特徴とする請求項1に記載の
    スイッチング素子。
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