JP2001034582A - コマンドパケットによってプロセッサを選択する並列処理装置及びそのシステム - Google Patents

コマンドパケットによってプロセッサを選択する並列処理装置及びそのシステム

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JP2001034582A
JP2001034582A JP2000143184A JP2000143184A JP2001034582A JP 2001034582 A JP2001034582 A JP 2001034582A JP 2000143184 A JP2000143184 A JP 2000143184A JP 2000143184 A JP2000143184 A JP 2000143184A JP 2001034582 A JP2001034582 A JP 2001034582A
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Masafumi Yamaguchi
雅史 山口
Toshiaki Nagasawa
利明 長沢
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排他制御プログラムを簡素化して処理のオー
バーヘッドを減少させるとともに、コマンドパケットの
処理の順序保証を簡単に行える並列処理装置及びそのシ
ステムの実現を目的とする。 【解決手段】 チャネル番号設定部は、コマンド発行部
が発行した一連のコマンドパケットに、この一連の処理
を特定する識別番号を設定する。チャネル選択部は特定
の上記識別番号を持つコマンドパケットを特定の通信チ
ャネルに割り当てる。プロセッサ選択部は、上記識別番
号に基づいて複数の処理プロセッサの中から、この識別
番号を持つコマンドパケットの処理を行う処理プロセッ
サを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大量のコマンドを
並列処理する並列処理システムに関し、特に、移動体通
信システムに適用される並列処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に移動体通信システムの構成を示
す。従来の移動体通信システムの構成はNTTDoCoMo テク
ニカルジャーナルVol.1 No.1 p33-p38に記載されてい
る。
【0003】ユーザが移動通信端末91を操作すると、
最寄りの無線基地局92との間で音声データや、通話の
開始・終了・位置登録・品質監視等に必要な通信制御デ
ータの無線による通信が開始される。これらの通信制御
データや音声データは上記最寄りの無線基地局92か
ら、無線基地局を管理する無線基地局制御装置93及び
通信制御装置1に送られ、通信制御データや音声の処理
が施された後、交換局94に送られ、関門局95を介し
て公衆網96に送出されて通話等が開始される。通信制
御データは交換局94と連携しながら無線基地局制御装
置93で処理され、音声データは上記通信制御データに
よるコマンドパケットを通信制御装置1受信し、処理さ
れる。
【0004】ところで移動体通信に用いる無線基地局用
の通信制御装置では、大量のコマンドパケットを高速に
処理できるようにするため、複数の処理プロセッサを搭
載したマルチプロセッサ構成を採用することが従来から
行われている。以下、このような通信制御装置(並列処
理装置)を用いた並列処理システムについて、図7を参
照しながら説明する。
【0005】通信制御装置1は、上記無線基地局制御装
置93及び交換局94(以下、両者を一括して「指示装
置3」と呼ぶ)に複数の通信チャネル2を介して接続
し、この指示装置3との間で上述のような通話の開始・
終了・位置登録・品質監視等の通信制御データを送受信
することにより、通信制御処理を行う。
【0006】即ち、指示装置3のコマンド発行部32
が、通信制御のための一連のコマンドパケットを発行す
ることによって一連の処理(所定数のコマンドが所定の
順序で実行されることによって実現できる処理、例えば
呼制御等)を通信制御装置1に指示する。
【0007】具体的には、指示装置3のコマンド発行部
32が通信制御のための一連のコマンドパケットを、コ
マンド種別を識別するコマンド番号を設定した後発行す
る。コマンド種別には、呼接続制御の呼生起時における
パス設定、コネクション設定、ルーティング設定や、呼
消滅時におけるパス解放、コネクション解放、ルーティ
ング解放等がある。これらのコマンド種別をコマンド番
号で識別することにより、通信制御装置側の処理プロセ
ッサは以降の処理を分岐するのに使用する。そしてこの
コマンドパケットを受けたチャネル番号設定部33は、
上記一連のコマンドパケットのデータ部にチャネル番号
を設定する。チャネル番号は一連の処理を識別するため
に用いられる。例えば、特定の移動通信端末91からの
呼処理である発呼、終話等を識別するのに使用する。次
いで、チャネル選択部34は、予め決められたチャネル
番号を指定し、通信終端部31にコマンドパケットが渡
される。なお、チャネル番号の設定の仕方は、重複しな
ければ、連番でもランダムでもよい。
【0008】上記一連の処理について通信終端部31、
通信チャネル2を介して通信制御装置1における他装置
インターフェース4内の通信終端部41が上記コマンド
パケットを受信すると、当該通信終端部41はバスイン
ターフェース6を介して、複数備えられた処理プロセッ
サ7の全てに対して受信割り込みをかける。このように
受信割り込みが発生すると、処理可能な処理プロセッサ
はバスインターフェース6に対して割り込み応答を出力
し、この割り込み応答を受信したバスインターフェース
6は、最も早く割り込み応答を出力した処理プロセッサ
に対して上記コマンドパケットの処理許可を与える。
【0009】この処理許可を獲得した処理プロセッサ
(処理プロセッサ7aとする)はバスインターフェース
6上のデータ中継バッファ(図示せず)より上記コマン
ドパケットを取得した後、共有メモリ8上の管理テーブ
ル80(図8参照)を用いて、次のように排他制御を行
いながら上記コマンドパケットを処理する。ここで、排
他制御とは特定の処理プロセッサによって実行されるア
プリケーションソフト80aを含むタスクが、共有リソ
ースの処理に必要な一部を一時的に占有して、上記タス
クの処理を行い、上記複数の処理タスクが同時に共有リ
ソースを操作することによる不都合を回避するために行
われる制御であり、この排他制御は上記管理テーブル8
0内の排他情報を用いて後述するような手順で実行され
る。
【0010】上記処理プロセッサ7aは、処理の状態を
管理テーブルに書き込みながら上記コマンドパケットを
処理し、この処理が終了すると、管理テーブル80に含
まれる排他テーブルを解放(自己の処理プロセッサ番号
を消去)した後、バスインタフェ−ス6・他装置インタ
フェ−ス4・通信チャネル2を介して指示装置3に応答
パケットを返す。なお、上記のように排他テーブルが解
放されると、該当共有リソース部分の排他待ち状態にあ
った処理が開始されることになる。
【0011】以上のようなマルチプロセッサ構成の通信
制御装置1を用いた並列処理システムによれば、一連の
処理を複数の処理プロセッサ7が並列に実行できるた
め、大量のコマンドパケットを高速に処理できる。
【0012】なお、処理プロセッサ7は冗長化されてい
るため、1つのモジュールに不具合が発生しても別の処
理プロセッサで処理を継続できる。
【0013】また、監視制御部10は、通信制御装置1
の状態(処理プロセッサ7や各モジュールの状態)を定
期的に監視しており、障害等が発生することによって処
理プロセッサ7が閉塞すると、この状態変化を指示装置
3に通知する。
【0014】しかしながら、上記従来の通信制御装置1
では、膨大な管理テーブルの各階層において排他制御を
行う必要があるため、制御プログラムが複雑化し、管理
テーブルの構造によっては排他待ちによるオーバヘッド
が並列処理の性能向上を大幅に阻害するという問題があ
った。
【0015】ここで、処理プロセッサが持つ制御アプリ
ケーションソフトが80a、下位のマクロソフト等が提
供する提供関数80bを使用して、排他を実現する際の
処理手順と、提供関数が操作する管理テーブルの関係
を、図8の例を用いて説明する。
【0016】図8に示すように、共有メモリ8内のリソ
ースを獲得するためには、アプリケーション80aは毎
回必ずリソース獲得要求コマンド81を送出してリソー
ス獲得関数85を起動し、管理テーブル80の使用状況
を参照して該当リソースが未使用であれば、リソースを
使用中にする。次にアプリケーション80aはリソース
排他獲得要求82を送出してリソース排他獲得関数86
を起動し、管理テーブル80の排他情報が排他なしであ
れば、排他フラグを立てて排他を獲得し、処理プロセッ
サの番号を書き込んで、他のアプリケーションが上記リ
ソースを使用できないようにする。そして当該アプリケ
ーション80aの処理が終わったときには、毎回必ずリ
ソース排他解放要求コマンド83を送出してリソース排
他解放関数87を起動し、リソースの排他フラグを解放
するとともに、処理プロセッサ番号を削除し、リソース
の排他解放を行う。そして最後にリソース解放要求84
を送出してリソース解放関数88を起動し、上記リソー
スの使用状況を未使用にし、リソースの解放を行う。
【0017】従って、排他処理を行うことにより、上記
のようなリソース排他獲得要求82、リソース排他解放
要求83といった倍の処理が必要であり、実際には提供
関数80bを経由した制御が必要なため、数倍の処理量
となり、これらの操作が排他制御時のオーバヘッドとな
る。
【0018】また、排他制御を行うために、専用の排他
テーブルを設計する必要がある。即ち、この排他テーブ
ルを操作することで、他の処理プロセッサがリソースを
獲得しようとしたとき、既に使用されているか、あるい
は、使用禁止(テーブルの書き換え禁止状態)であるこ
とを認識するのである。このため、リソースデータの管
理テーブル以外に、上記排他テーブルの設計が必要にな
り、これらのテーブル操作も排他制御のオーバヘッドと
なる。
【0019】このような排他処理のオーバヘッドを回避
するため、機能別(処理内容別)に処理プロセッサ7を
割り付ける方法も提案されているが(社団法人電子情報
通信学会発行「改訂ディジタル交換方式」第126頁〜
第129頁参照)、この方法は、処理量が多い場合には
複数の処理プロセッサ7で処理を分担する必要が生じる
ため拡張性に乏しい。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通信制御装
置1では、同一の通信チャネル2から受信したコマンド
パケットはその受信順に処理するのが通常である。
【0021】しかしながら、上記従来のように複数の処
理プロセッサ7がコマンドパケットを並列に処理する
と、処理順序が逆転(すなわち、先に受信したコマンド
パケットの処理よりも、別の処理プロセッサ7において
後に受信したコマンドパケットの処理の方が早く終了)
し、管理テーブルの状態に矛盾を生じる場合がある。
【0022】具体的な問題として、設定解放問題と状態
変化問題とがある。まず、設定解放問題について説明す
る。
【0023】移動体通信における無線基地局制御装置9
3が通信制御装置1に、リソースの設定、解放を指示す
る場合、リソース設定要求コマンドで、あるリソースI
Dに対してリソース設定要求を行い、そのコマンドに含
まれるパラメータ通りの条件でコネクションが張られ
る。また、リソース解放要求コマンドで、指定したリソ
ースIDのコネクションが解放される。上記のリソース
IDは無線基地局制御装置93により管理され、起動時
に受け取った通信制御装置1の構成情報と、その後の増
減設/障害発生などの状態変化の情報から2重発行(既
に使用しているリソースに、別の設定要求が来る場合)
や、使用可能なリソースの最大数のチェックなどが行わ
れる。従って、リソース解放直後に次の設定が同じリソ
ースIDに対して行われることがよくあるため、設定要
求→設定応答→解放要求→解放応答→設定要求の順序が
狂い、設定要求→設定応答→設定要求→設定応答→(2
重発行設定失敗)→解放要求→解放応答(成功)となっ
てしまうと、結果的に設定が行われない状態に陥る。
【0024】これは、アプリケーション層の論理的な制
御のため、通常、何らかの失敗原因を取り除くように制
御アプリケーションソフトはリカバリー処理を行う。こ
の時、制御アプリケーションソフト側で再送を行うこと
も可能であるが、全シーケンス間の全タイミングで、順
序逆転による失敗の応答の可能性に対して、再送の手順
を組み込めばソフトの規模は膨大になるという問題があ
る。
【0025】次に、状態変化問題については無線基地局
制御装置93が通信制御装置1に対して状態を通知する
場合、閉塞状態通知→閉塞状態解除通知→閉塞状態通知
のようなレポート系のコマンドは、順序が入れ替わる
と、最終的に状態の不一致が生じる。即ち、状態変化通
知は変化発生時に通知される。このときのソフトの作り
は先の設定解放問題の場合とは違って、通知されていな
い状態通知があっても、通知されない原因は受信側では
知りようがない。従って、通信制御装置1が閉塞解除→
閉塞解除と受信したら、当該通信制御装置1側の例えば
処理プロセッサ7a等のカードとは異なる場所で異常が
起こったことが分かるのみであって、その復旧を知るこ
とができないので、次に無線基地局制御装置93から状
態通知がフォーマット的に正しく受信できれば復帰した
と認識せざるを得ない。そのために、閉塞→閉塞解除→
閉塞→閉塞解除と変化したとき、閉塞→閉塞解除→閉塞
解除→閉塞と通知されると、現在の無線基地局制御装置
93の状態は閉塞状態であると誤認識する。これに対応
したソフトを作ることは、考慮すべきパターンが多くな
ることで規模や複雑度が高くなり、開発に時間がかか
り、かつ品質に影響を与えるという問題がある。
【0026】このような処理順序の逆転を防止する方法
として、複数の処理プロセッサ7上で動作する処理プロ
グラム間で同期を取ることによって先に受信したコマン
ドパケットの処理が終了するまで後に受信したコマンド
パケットの処理を待機させる方法も提案されているが、
この方法によれば、同期を取るために制御プログラムが
複雑化するとともに同期のためのオーバヘッドが大きく
なる結果、処理性能が低下する。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の事情
に基づいて提案されたものであって、マルチプロセッサ
の排他制御プログラムを簡素化して処理のオーバヘッド
を減少させるとともにコマンドパケットの処理の順序保
証を簡単に行えるようにした並列処理装置及びそのシス
テムを提供することを目的とするものである。
【0028】本発明は上記目的を達成するために以下の
手段を採用している。すなわち本発明は図1に示すよう
に、一連の処理を指示するために一連のコマンドパケッ
トを発行するコマンド発行部32を備えた指示装置3
と、上記指示装置3より受信したコマンドパケットを処
理する複数の処理プロセッサ(処理手段)7を備えた通
信制御装置(並列処理装置)1とが複数の通信チャネル
2を介して接続された並列処理装置及びそのシステムを
前提としている。
【0029】上記指示装置3のチャネル番号設定部(識
別番号設定部)33は、上記コマンド発行部32が発行
した一連のコマンドパケットに上記一連の処理を特定す
る識別番号を設定する。そして、上記指示装置3のチャ
ネル選択部34は、上記特定の識別番号を持つコマンド
パケットを特定の通信チャネル2に割り当てる。また、
上記通信制御装置1のプロセッサ選択部(処理手段選択
部)44は、上記識別番号に基づいて上記複数の処理プ
ロセッサ7の中から当該コマンドパケットを処理する処
理プロセッサ7aを選択する。
【0030】このように本発明では、一連の処理を識別
するための識別番号を一連のコマンドパケットに設定
し、これら一連のコマンドパケットを所定の処理プロセ
ッサ7で処理できるようにしている。このようにすれ
ば、排他制御プログラムを簡素化できるように処理プロ
セッサ7の選択動作を制御することも可能である。ま
た、一連のコマンドパケットを1つの処理プロセッサ7
aで処理することになり、この処理は上記一連のコマン
ドパケットを構成する各コマンドパケットの送出された
時間順に処理されるため、処理順序の逆転を防止でき
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。
【0032】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態における並列処理装置を含む並列処理システムの概略
機能ブロック図である。以下、本並列処理システムの構
成を上記従来の並列処理システムと異なる点のみ説明す
る。
【0033】指示装置3のコマンド発行部32が通信制
御のための一連のコマンドパケットをこのコマンドパケ
ットに対して、後述するようなコマンドの種別を示すコ
マンド番号を設定した後発行する。そしてこのコマンド
パケットを受けたチャネル番号設定部(識別番号設定
部)33は、上記一連のコマンドパケットのデータ部に
同一のチャネル番号を設定する。
【0034】なお、チャネル番号を設定する場合には、
予め指示装置と通信制御装置間で使用するチャネル番号
についての取り決めを行うのが通例であるが、予め定め
られたコマンドパケットの処理時間内に使用されるチャ
ネル数に比べて十分大きな範囲のチャネル番号(即ち空
いているチャネル番号)、または単位時間に使用可能な
最大チャネル数の内の未使用の特定番号を、例えば一連
の呼処理に対応するコマンドパケットごとに設定する。
また、チャネル番号は一連のコマンドパケット毎に連番
であってもランダムな番号であってもよく、更に、チャ
ネル番号を設定する場所はコマンドパケット内であれば
データ部でなくてもかまわない。
【0035】次いで、チャネル選択部34は、上記のよ
うにチャネル番号(例えば21とする)が設定された一
連のコマンドパケットを当該チャネル番号を持つ特定の
通信チャネルチャネル21に割り当て、このように通信
チャネルが選択されると、通信終端部31・通信チャネ
ル21を介して通信制御装置1の通信終端部41に上記
一連のコマンドパケットが渡される。
【0036】ここで、コマンド識別部42は、上記一連
のコマンドパケットに設定された上記コマンド番号に基
づいてコマンド種別を識別し、当該一連のコマンドパケ
ットが既定のコマンド種別である場合すなわち上記コマ
ンド番号が既定の番号である場合には、上記一連のコマ
ンドパケットをチャネル識別部43に渡す。なお、コマ
ンド種別には、呼接続制御の呼生起時におけるパス設定
・コネクション設定・ルーティング設定や呼消滅時にお
けるパス解放・コネクション解放・ルーティング解放な
ど様々あるが、どのようなコマンドを上記既定のコマン
ドとするかは特に限定されるものではない。また、コマ
ンド番号についてはコマンドの種別を識別できるもので
あればよく、例えば、コマンドを表記するコマンド名称
や記号であってもよい。
【0037】次いで、チャネル識別部43は、上記コマ
ンドパケットに設定されたチャネル番号を読み出し、該
チャネル番号をプロセッサ選択部(処理手段選択部)4
4に渡す。プロセッサ選択部44は、上記チャネル番号
に基づいて複数の処理プロセッサ7の中から当該コマン
ドパケットを処理する処理プロセッサを選択する。
【0038】なお、コマンド識別部42は、識別したコ
マンドが既定のコマンド種別でなかった場合には、当該
コマンドパケットをチャネル識別部43ではなくプロセ
ッサ選択部44に渡す。また、このようにコマンドパケ
ットを受けたプロセッサ選択部44は、チャネル番号に
基づくことなく処理プロセッサ7を選択する(上記従来
と同様の手順で処理プロセッサ7を選択する)。
【0039】以下、複数の処理プロセッサ7に処理を均
等に実行させる方法について説明する。
【0040】まず、指示装置3のチャネル番号設定部3
3によって設定されるチャネル番号が連番である場合に
は、チャネル番号の順番に基づいて処理プロセッサ7を
選択するのが簡単である。例えば、処理プロセッサ7が
CP−0とCP−1とCP−2とCP−3とからなる4
プロセッサ構成である場合、チャネル番号0番の処理に
は処理プロセッサCP−0を、1番の処理にはCP−1
を、2番の処理にはCP−2を、3番の処理にはCP−
3を選択し、4番以降の処理には再びCP−0から順番
に選択する。チャネル番号を2進符号化した後、この符
号化したチャネル番号k(k=0〜3999)の下位2
ビットが00であればCP−0を、01であればCP−
1を、10であればCP−2を、11であればCP−3
を選択する等、符号化したチャネル番号の特定ビットに
基づいて処理プロセッサ7を選択するようにしても同様
の効果が得られる。
【0041】一方、指示装置3のチャネル番号設定部3
3によって設定されるチャネル番号がランダムな番号で
ある場合には、チャネル番号を符号化した後、この符号
化したチャネル番号の特定ビットに基づいて処理プロセ
ッサ7を選択する。例えば、処理プロセッサ7が上記と
同様4つのプロセッサ構成であり、チャネル番号が16
進数で0番からFFF番までの場合には、このチャネル
番号の上位8ビットが00であればCP−0を、01で
あればCP−1を、10であればCP−2を、11であ
ればCP−3を選択する。このようにすれば、CP−0
は0番から3FF番までの処理を実行し、CP−1は4
00番から7FF番までの処理を実行し、CP−2は8
00番からBFF番までの処理を実行し、CP−3はC
00番からFFF番までの処理を実行するというよう
に、これら4つの処理プロセッサ7が均等に処理を実行
することになる。
【0042】また、チャネル番号に所定の演算をした
後、この演算結果に基づいて処理プロセッサ7を選択す
るようにしてもよい。例えば、正常に稼働する処理プロ
セッサ7がM個存在する場合には、チャネル番号をMで
割った余り0からM−1に対し、プロセッサ番号0から
M−1の処理プロセッサ7をそれぞれ選択する。
【0043】更に、チャネル番号と所定の処理プロセッ
サ7とを対応付けた対応関係表に基づいて処理プロセッ
サ7を選択するようにしてもよい。
【0044】例えば、チャネル番号が複数の一連のコマ
ンドパケットに対してランダムに設定された番号である
場合に、図6に示す対応関係表Tをプロセッサ選択部4
4内に設けるようにする。そして、対応関係表Tの各行
のアドレスA−0からA−Nにおいて、チャネル番号
(先頭チャネル番号と呼ぶ)L_ST番からチャネル番
号(末尾チャネル番号と呼ぶ)L_ED番までの処理を
プロセッサ番号CP−Lの処理プロセッサ7に対応付け
ておく(L=0,1,2,・・・,N、N≧処理プロセ
ッサ7の個数−1)。
【0045】このようにすれば、L_ST番からL_E
D番までのチャネル番号を持つ一連のコマンドパケット
が処理プロセッサLに対応付けられる。ここで、例え
ば、予め使用が想定される最大チャネル数を処理プロセ
ッサの数(N+1)で割り、得られた数だけのチャネル
数を1つの上記先頭チャネル番号から末尾チャネル番号
を分担する処理プロセッサに割り当てれば、(N+1)
個の処理プロセッサそれぞれに均等に一連のコマンドパ
ケットを割り当てることができる。
【0046】即ち、このような対応関係表Tにおいて均
等な対応付けをしておけば、複数の処理プロセッサ7が
均等に処理を実行することになる。なお、対応関係表T
の生成方法は特に限定されるものではないが、起動処理
を実行するプロセッサ(図示せず)がシステム起動時に
プログラム格納用メモリ(SDM:System Data Memory
)9から対応関係情報を読み出してプロセッサ選択部
44に渡すことによっても生成可能である。
【0047】次いで、プロセッサ選択部44は、バスイ
ンタフェ−ス6を介して上記のように選択した処理プロ
セッサ7に受信割り込みを発生させ、このように受信割
り込みが発生した処理プロセッサ7は、バスインタフェ
−ス6を介して処理許可を獲得した後、上記従来と同様
の手順でコマンドパケットを取得する。
【0048】以上のように本実施の形態では、一連の処
理を識別するための識別番号として同一のチャネル番号
を一連のコマンドパケットに設定し、これら一連のコマ
ンドパケットを所定の処理プロセッサ7で処理できるよ
うにしている。このようにすれば、排他制御プログラム
を簡素化できるように処理プロセッサ7の選択動作を制
御することも可能である。また、一連のコマンドパケッ
トを1つの処理プロセッサで処理することになり、この
処理は上記一連のコマンドパケットを構成する各コマン
ドパケットの送出された時間順に処理されるため、処理
順序の逆転を防止できる。一連のコマンドパケットを1
つの処理プロセッサ7で処理することになるため処理順
序の逆転を防止できる。
【0049】なお、ここでは、一連の処理を識別するた
めの識別番号としてチャネル番号を例示しているが、本
発明はこれに限定されるものではない。例えば、一連の
処理を識別できる呼番号をコマンドパケットに設定する
ようにしても上記と同様の効果が得られる。
【0050】また、チャネル識別部43が受けるコマン
ドパケットは、コマンド識別部42が識別した既定のコ
マンドパケットのみとしているが、コマンド識別部42
を設けず、特定の通信終端部41で受信したコマンドパ
ケットをチャネル識別部43が特定の処理プロセッサに
割り当てるようにしても同様の効果が得られる。
【0051】更に、プロセッサ選択部44は、バスイン
タフェ−ス6を介して受信割り込みを発生させることに
よってコマンドパケットの処理を処理プロセッサ7に指
示することとしているが、処理プロセッサ7に対して直
接コマンドを発行することによって上記指示をするよう
にしても同様の効果が得られる。
【0052】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態では、コマンドパケットに設定されるチャネル番号は
指示装置3側で決定することとしているが、本実施の形
態では、上記チャネル番号は通信制御装置1側で決定す
るようにしている。
【0053】図2は、本実施の形態における並列処理シ
ステムの概略機能ブロック図であり、以下その構成を上
記第1の実施の形態と異なる点のみ説明する。
【0054】指示装置3のコマンド発行部32が一連の
コマンドパケットを発行すると、これを受けたチャネル
番号識別設定部(識別番号設定部)35は、内部の乱数
発生部(図示せず)からの乱数を取得し、この乱数を上
記一連のコマンドパケットにチャネル番号として設定す
る。チャネル番号識別設定部35が上記コマンドパケッ
トを特定の通信チャネル21に割り当ててから通信制御
装置1のコマンド識別部42がコマンドパケットをチャ
ネル番号設定部(識別番号設定部)45に渡すまでの手
順は、上記第1の実施の形態におけるチャネル識別部4
3に渡すまでと同様であるため説明を省略する。
【0055】ここで、指示装置3のチャネル番号識別設
定部35が付与するチャネル番号を乱数としたのは、指
示装置のチャネル番号管理を不要とするためであり、こ
れに限るものではなく、連番で付与してもよい。
【0056】そして、チャネル番号設定部(識別番号設
定部)45は、上記コマンドパケットに、通信制御装置
1側の処理の都合を勘案した上記乱数とは別の独自のチ
ャネル番号を再設定する。この独自のチャネル番号は、
指示装置3との間で予め取り決めた方法に従って決定さ
れたチャネル番号であればよく、特定の方法に限定され
るものではない。なお、既に処理の定められたコマンド
パケットの処理時間内に必要とされるチャネル数に比べ
て十分大きな範囲のチャネル番号(即ち空いているチャ
ネル番号)、または単位時間に使用可能な最大チャネル
数内の未使用の特定の番号を一連の呼処理に対応するコ
マンドパケットごとに設定する点や、チャネル番号が連
番であってもランダムな番号であってもかまわない点は
上記第1の実施の形態と同様である。
【0057】上記のように独自のチャネル番号を設定さ
れたコマンドパケットが、処理許可を獲得した処理プロ
セッサ7によって処理されるまでの手順は上記第1の実
施の形態と同様である。
【0058】ここで、処理許可を獲得した処理プロセッ
サ7は、上記応答パケットを指示装置3に返し、これを
受けた指示装置3のチャネル番号識別設定部35は、上
記応答パケットに設定されたチャネル番号(すなわち上
記独自のチャネル番号)を以降の一連のコマンドパケッ
トに設定する。
【0059】以上のように本実施の形態によれば、コマ
ンドパケットに設定されるチャネル番号は通信制御装置
1側で決定するようにしているため、通信制御装置1の
リソースを自らが管理できるとともに、指示装置3側で
チャネル番号を管理する必要がなくなる。
【0060】そして、本実施の形態によれば、通信制御
装置1側でチャネル番号を管理するような、上記第1の
実施の形態と異なる並列処理システムアーキテクチャに
対して本発明を適用できる。また、本実施の形態によれ
ば、指示装置3の負荷を軽減し、通信制御装置側のリソ
ースを自らの都合で管理することができる。
【0061】具体的には、移動体通信における複数の無
線基地局制御装置93が、音声等の処理を行う通信制御
装置1内の、多数のリソースの設定、解放を指示する場
合等に、上記無線基地局制御装置93側でリソースID
の管理を行う場合は、リソースIDの重複を防止するた
め、上記無線基地局制御装置93内の処理プロセッサ間
及び複数の無線基地局制御装置間で管理情報をやりとり
する必要が生ずる。このため上記無線基地局制御装置9
3内の共有メモリ上の管理テーブルへのアクセストラフ
ィックの増大及び、処理プロセッサ間通信の通信制御量
の増大に伴うバス/メモリアクセス競合が発生し、性能
劣化を生じる。しかし、上記通信制御装置1内でリソー
スの管理を行う場合は、上記のような問題は発生しな
い。また、上記通信制御装置1内の処理カードの枚数
(例えば他装置インターフェース4の数)とか,処理能
力等のシステムコンフィギュレーションに関する情報に
従って番号を付与できる上、システム運用時の運用、非
運用状態等の運転状態の変化に応じて番号付与を柔軟に
変更できる。また、負荷状態、受信バッファ状態等の処
理負荷状態に応じても、番号付与を柔軟に変更できる。
【0062】また本方式による処理プロセッサの並列化
は容易であるため、処理分担が固定的な機能分散型のマ
ルチプロセッサ構成よりもシステムの拡張性に優れる。
【0063】なお、ここでは、指示装置3のチャネル番
号識別設定部35は、上記応答パケットに設定されたチ
ャネル番号を以降の一連のコマンドパケットに設定する
こととしているが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。すなわち、以降の一連のコマンドパケットに設定
されるチャネル番号は、上記応答パケットに設定された
チャネル番号に基づいて所定の規則に基づいて決定すれ
ばよく、全く同一のチャネル番号でなくてもかまわな
い。
【0064】(第3の実施の形態)上記第1および第2
の実施の形態では、コマンドパケットに設定されたチャ
ネル番号に基づいて処理プロセッサ7を選択するように
しているが、このような選択をする際には処理プロセッ
サ7の稼働状態を考慮するのが好ましい。
【0065】図3は、本実施の形態における並列処理シ
ステムの要部(指示装置3は省略している)の概略機能
ブロック図であり、以下その構成を上記第1の実施の形
態と異なる点のみ説明する。
【0066】監視制御部10は、当該システム起動時に
各処理プロセッサ7の稼働状態をバスインタフェ−ス6
内の稼働状態記憶部61に書き込み、上記稼働状態が変
化したときに稼働状態記憶部61の内容を更新する。ま
た、プロセッサ選択部44は、コマンドパケットに設定
されたチャネル番号と稼働状態記憶部61に記憶された
稼働状態とに基づいて処理プロセッサ7を選択する。
【0067】以下、上記第1の実施の形態と同様4プロ
セッサ構成でチャネル番号が0番から3999番までの
場合を例に説明する。
【0068】まず、上記4つの処理プロセッサすべてが
運用状態(正常状態)にある場合には、例えば、チャネ
ル番号0番から999番までの処理には処理プロセッサ
CP−0を、1000番から1999番までの処理には
CP−1を、2000番から2999番までの処理には
CP−2を、3000番から3999番までの処理には
CP−3をプロセッサ選択部44が選択することは上記
第1の実施の形態において説明した通りである。
【0069】ここで、障害等が発生することによってC
P−0が運用状態から非運用状態(閉塞状態やアラーム
状態等)に変化すると、監視制御部10は、CP−0を
非運用状態として稼働状態記憶部61の内容を更新した
後、処理プロセッサ7の稼働状態に変化があった旨をプ
ロセッサ選択部44に通知する。この通知を受けたプロ
セッサ選択部44は、稼働状態記憶部61の内容を参照
し、CP−0が実行することとしていた処理すなわちチ
ャネル番号0から999番までの処理を別の処理プロセ
ッサCP−1・CP−2・CP−3に割り付ける。この
とき、0番から333番までの処理をCP−1に、33
4番から666番までの処理をCP−2に、667番か
ら999番までの処理をCP−3に割り付ける等、上記
別の処理プロセッサ7が均等に処理を実行するように割
り付けるのが好ましい。なお、プロセッサ選択部44
は、上記のように処理の割り付けを変更した場合、その
変更内容を自己のメモリ(図示せず)に記憶しておく。
【0070】また、非運用状態にある処理プロセッサC
P−0が正常な処理プロセッサに交換される等で運用状
態に復帰すると、監視制御部10は、CP−0を運用状
態として稼働状態記憶部61の内容を更新した後、処理
プロセッサ7の稼働状態に変化があった旨をプロセッサ
選択部44に通知する。この通知を受けたプロセッサ選
択部44は、稼働状態記憶部61の内容と自己のメモリ
の内容とを参照し、上記のように他の処理プロセッサC
P−1・CP−2・CP−3に割り付けた処理、すなわ
ちチャネル番号0から999番までの処理をCP−0に
戻す(割り付ける)。
【0071】以上のように本実施の形態によれば、コマ
ンドパケットに設定されたチャネル番号と稼働状態記憶
部61に記憶された複数の処理プロセッサ7の稼働状態
とに基づいて処理プロセッサ7を選択でき、更に、上記
稼働状態の変化にも即座に対応できる。
【0072】なお、ここでは、非運用状態にある処理プ
ロセッサCP−0が運用状態に復帰した時点で、他の処
理プロセッサCP−1・CP−2・CP−3に割り付け
ていた処理(チャネル番号)を元の処理プロセッサCP
−0に戻すこととしているが、割り付けを戻すタイミン
グは、処理中のそれぞれの一連の処理が完了した時点で
行うことが処理の無駄を省く観点から好ましい。
【0073】また、ここでは、稼働状態記憶部61の内
容を更新した監視制御部10は複数の処理プロセッサ7
の稼働状態に変化があった旨をプロセッサ選択部44に
通知することとしているが、このような通知に代えて、
プロセッサ選択部44が稼働状態記憶部61の内容を定
期的に参照するようにしてもかわまない。
【0074】(第4の実施の形態)上記第3の実施の形
態では、処理プロセッサ7の稼働状態を考慮して処理プ
ロセッサ7を選択するようにしているが、本実施の形態
では、例えばプロセッサ負荷状態(使用率)や割り込み
発生頻度など処理プロセッサ7に関する各種の負荷状態
(ここでは「プロセッサ負荷状態」を例に説明する)及
び各プロセッサのバスの使用率、共有メモリへのアクセ
ス割合や排他獲得割合、バス待ち時間等のシステムの負
荷を考慮して上記選択をするようにしている。
【0075】図4は、本実施の形態における並列処理シ
ステムの要部(指示装置3は省略している)の概略機能
ブロック図であり、以下その構成を上記第3の実施の形
態と異なる点のみ説明する。
【0076】監視制御部10は、例えば低負荷・中負荷
・高負荷・選択不可というようなレベル分けをしてバス
インタフェ−ス6内の負荷状態記憶部62にプロセッサ
負荷状態を定期的に書き込む。また、プロセッサ選択部
44は、コマンドパケットに設定されたチャネル番号と
負荷状態記憶部62に記憶されたプロセッサ負荷状態と
に基づいて処理プロセッサ7を選択する。
【0077】なお、上記レベル分けの方法は様々あり特
に上記の方法に限定されるものではない。また、レベル
数(段階数)が上記した4段階でなくてもよいことはい
うまでもない。
【0078】以下、上記第3の実施の形態と同様4プロ
セッサ構成でチャネル番号が0番から3999番までの
場合に、CP−0は選択不可レベルにありCP−1は中
負荷レベルにありCP−2とCP−3とは高負荷レベル
にある状況下で、チャネル識別部43より受けたコマン
ドパケットにチャネル番号として10番が設定されてい
たときのプロセッサ選択部44の動作を例に説明する。
【0079】上記のようなコマンドパケットの処理には
CP−0を選択するのが通常であるが、本プロセッサ選
択部44は、負荷状態記憶部62の内容を参照しCP−
0が選択不可レベルにあることを知ると、CP−0が実
行すべき上記コマンドパケットの処理を別の処理プロセ
ッサCP−1・CP−2・CP−3のいずれかに割り付
ける。この場合、高負荷レベルにあるCP−2やCP−
3ではなく中負荷レベルにあるCP−1に上記コマンド
パケットの処理を割り付けるのが好ましい。このように
すれば、負荷レベルの低い処理プロセッサ7を優先的に
選択できる。
【0080】なお、プロセッサ選択部44が処理の割り
付けの変更内容を自己のメモリに記憶しておく点や、選
択不可レベルにあったCP−0が低負荷レベル等に変化
すると監視制御部10によって負荷状態記憶部62の内
容が更新された後プロセッサ選択部44によって処理の
割り付けが戻される点は上記第3の実施の形態と同様で
ある。
【0081】また、ここでは、プロセッサ負荷状態が選
択不可レベルにある場合に処理の割り付けを変更するこ
ととしているが、いずれのレベルにある場合に処理の割
り付けを変更するかは特に限定されるものではなく、例
えば、高負荷レベルにある場合に処理の割り付けを変更
するようにしてもよい。
【0082】(第5の実施の形態)上記第4の実施の形
態では、処理プロセッサ7に関する各種の負荷状態を考
慮して処理プロセッサ7を選択するようにしているが、
本実施の形態では、処理プロセッサ7におけるコマンド
パケットの受信状態(以下「コマンド受信状態」とい
う)を考慮して上記選択をするようにしている。
【0083】図5は、本実施の形態における並列処理シ
ステムの要部(指示装置3は省略している)の概略機能
ブロック図であり、以下その構成を上記第4の実施の形
態と異なる点のみ説明する。
【0084】監視制御部10は、受信したコマンドパケ
ットを一時記憶する処理プロセッサ7内の受信コマンド
一時記憶部71(バッファ・FIFO・メモリキュー
等)の受信状態(たまり量)を参照し、例えば低・中・
高・フルというようなレベル分けをしてバスインタフェ
−ス6内の受信状態記憶部63にコマンド受信状態を定
期的に書き込む。また、プロセッサ選択部44は、コマ
ンドパケットに設定されたチャネル番号と受信状態記憶
部63に記憶されたコマンド受信状態とに基づいて処理
プロセッサ7を選択する。
【0085】以下、上記第4の実施の形態と同様4プロ
セッサ構成でチャネル番号が0番から3999番までの
場合に、CP−0はフルレベルにありCP−1は中レベ
ルにありCP−2とCP−3とは高レベルにある状況下
で、チャネル識別部43より受けたコマンドパケットに
チャネル番号として10番が設定されていたときのプロ
セッサ選択部44の動作を例に説明する。
【0086】上記のようなコマンドパケットの処理には
CP−0を選択するのが通常であるが、本プロセッサ選
択部44は、受信状態記憶部63の内容を参照しCP−
0がフルレベルにあることを知ると、CP−0が実行す
べき上記コマンドパケットの処理を別の処理プロセッサ
CP−1・CP−2・CP−3のいずれかに割り付け
る。この場合、高レベルにあるCP−2やCP−3では
なく中レベルにあるCP−1に上記コマンドパケットの
処理を割り付けるのが好ましい。このようにすれば、受
信レベルの低い処理プロセッサ7を優先的に選択でき
る。
【0087】なお、フルレベルにあったCP−0が低レ
ベル等に変化すると監視制御部10によって受信状態記
憶部63の内容が更新された後プロセッサ選択部44に
よって処理の割り付けが戻される点、いずれのレベルに
ある場合に処理の割り付けを変更するか限定しない点、
および上記受信状態のレベル分けの方法やレベル数を限
定しない点は上記第4の実施の形態と同様である。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一連の処
理を識別するための識別番号として同一のチャネル番号
を一連のコマンドパケットに設定し、これら一連のコマ
ンドパケットを所定の処理プロセッサで処理するように
しているため、マルチプロセッサの排他制御プログラム
を簡素化して処理のオーバヘッドを減少できるとともに
コマンドパケットの処理の順序保証を簡単に行うことが
できる。
【0089】また、以上では移動体通信システムにおけ
る通信制御装置を例として説明したが、通信制御装置に
限定するものではなく、無線基地局装置、無線基地局制
御装置等でもよく、更に、本発明は移動体通信システム
以外の並列処理を必要とするあらゆるシステムに対して
適応できることを付記しておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における並列処理システムの
概略機能ブロック図である。
【図2】第2の実施の形態における並列処理システムの
概略機能ブロック図である。
【図3】第3の実施の形態における並列処理システムの
要部の概略機能ブロック図である。
【図4】第4の実施の形態における並列処理システムの
要部の概略機能ブロック図である。
【図5】第5の実施の形態における並列処理システムの
要部の概略機能ブロック図である。
【図6】対応関係表の内部構成例である。
【図7】従来の並列処理システムの概略機能ブロック図
である。
【図8】排他処理における管理テーブルの一例である。
【図9】移動体通信システムの構成図である。
【符号の説明】
1 通信制御装置(並列処理装置) 2 通信チャネル 3 指示装置 4 他装置インタフェース 5 I/O部バス 6 バスインタフェース 7 処理プロセッサ(処理手段) 8 共有メモリ 9 SDM 10 監視制御部 11 中央制御バス 31 指示装置の通信終端部 32 コマンド発行部 33 指示装置のチャネル番号設定部(識別番号設定
部) 34 チャネル選択部 35 チャネル番号識別設定部 41 通信制御装置の通信終端部 42 コマンド識別部 43 チャネル識別部 44 プロセッサ選択部(処理手段選択部) 45 通信制御装置のチャネル番号設定部(識別番号設
定部) 61 稼働状態記憶部 62 負荷状態記憶部 63 受信状態記憶部 71 受信コマンド一時記憶部 T 対応関係表 80 管理テーブル 80a アプリケーション 80b 提供関数 91 移動通信端末 92 無線基地局 93 無線基地局制御装置 94 交換局 95 関門局 96 公衆網

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連の処理を識別する識別番号を設定さ
    れた一連のコマンドパケットを処理する複数の処理手段
    を備える並列処理装置において、 上記識別番号に基づいて上記複数の処理手段の中から当
    該コマンドパケットを処理する処理手段を選択する処理
    手段選択部を備えることを特徴とする並列処理装置。
  2. 【請求項2】 一連の処理を識別する識別番号を設定さ
    れた一連のコマンドパケットを処理する複数の処理手段
    を備える並列処理装置において、 上記一連のコマンドパケットに対して識別番号を再設定
    する識別番号設定部と、再設定された該識別番号に基づ
    いて上記複数の処理手段の中から当該コマンドパケット
    を処理する処理手段を選択する処理手段選択部とを備え
    ることを特徴とする並列処理装置。
  3. 【請求項3】 上記コマンドパケットに設定された識別
    番号の順番に基づいて上記複数の処理手段の中から当該
    コマンドパケットを処理する処理手段を選択する上記処
    理手段選択部を備える、請求項1または2に記載の並列
    処理装置。
  4. 【請求項4】 上記コマンドパケットに設定された識別
    番号を符号化した後、該符号化した識別番号の特定ビッ
    トに基づいて上記複数の処理手段の中から当該コマンド
    パケットを処理する処理手段を選択する上記処理手段選
    択部を備える、請求項1または2に記載の並列処理装
    置。
  5. 【請求項5】 上記コマンドパケットに設定された識別
    番号に所定の演算をした後、該演算結果に基づいて上記
    複数の処理手段の中から当該コマンドパケットを処理す
    る処理手段を選択する上記処理手段選択部を備える、請
    求項1または2に記載の並列処理装置。
  6. 【請求項6】 上記コマンドパケットに設定された識別
    番号と所定の処理手段とを対応付けた対応関係表に基づ
    いて上記複数の処理手段の中から当該コマンドパケット
    を処理する処理手段を選択する上記処理手段選択部を備
    える、請求項1または2に記載の並列処理装置。
  7. 【請求項7】 上記複数の処理手段が均等に処理をする
    よう当該コマンドパケットを処理する処理手段を選択す
    る上記処理手段選択部を備える、請求項3乃至6に記載
    の並列処理装置。
  8. 【請求項8】 上記コマンドパケットに設定されたコマ
    ンド種別を識別するコマンド番号が特定の番号である場
    合に限り、上記複数の処理手段の中から当該コマンドパ
    ケットを処理する処理手段を選択する上記処理手段選択
    部を備える、請求項1または2に記載の並列処理装置。
  9. 【請求項9】 上記複数の処理手段の稼働状態を記憶す
    る稼働状態記憶部と、 上記コマンドパケットに設定された識別番号と上記稼働
    状態記憶部に記憶された稼働状態とに基づいて上記複数
    の処理手段の中から当該コマンドパケットを処理する処
    理手段を選択する上記処理手段選択部を備える、請求項
    1または2に記載の並列処理装置。
  10. 【請求項10】 上記処理手段の稼働状態が運用状態か
    ら非運用状態に変化したとき、該非運用状態の処理手段
    が実行していた処理を別の処理手段に割り付ける上記処
    理手段選択部を備える、請求項9に記載の並列処理装
    置。
  11. 【請求項11】 上記処理手段の稼働状態が非運用状態
    から運用状態に変化したとき、該運用状態の処理手段に
    上記別の処理手段が実行している処理を割り付ける上記
    処理手段選択部を備える、請求項10に記載の並列処理
    装置。
  12. 【請求項12】 上記複数の処理手段に関する各種の負
    荷状態を記憶する負荷状態記憶部と、 上記コマンドパケットに設定された識別番号と上記負荷
    状態記憶部に記憶された上記各種の負荷状態とに基づい
    て上記複数の処理手段の中から当該コマンドパケットを
    処理する処理手段を選択する上記処理手段選択部とを備
    える、請求項1または2に記載の並列処理装置。
  13. 【請求項13】 上記コマンドパケットに設定された識
    別番号と上記負荷状態記憶部に記憶されたプロセッサ負
    荷状態とに基づいて上記複数の処理手段の中から当該コ
    マンドパケットを処理する処理手段を選択する上記処理
    手段選択部を備える、請求項12に記載の並列処理装
    置。
  14. 【請求項14】 上記複数の処理手段のコマンド受信状
    態を記憶する受信状態記憶部と、 上記コマンドパケットに設定された識別番号と上記受信
    状態記憶部に記憶されたコマンド受信状態とに基づいて
    上記複数の処理手段の中から当該コマンドパケットを処
    理する処理手段を選択する上記処理手段選択部とを備え
    る、請求項1または2に記載の並列処理装置。
  15. 【請求項15】 一連の処理を指示するために一連のコ
    マンドパケットを発行するコマンド発行部を備えた指示
    装置と、上記指示装置より受信したコマンドパケットを
    処理する複数の処理手段を備えた並列処理装置とが複数
    の通信チャネルを介して接続された並列処理システムに
    おいて、 上記コマンド発行部が発行した一連のコマンドパケット
    に上記一連の処理を特定する識別番号を設定する識別番
    号設定部と、上記識別番号設定部が設定した特定の識別
    番号を持つコマンドパケットを特定の通信チャネルに選
    択するチャネル選択部とを上記指示装置側に備えるとと
    もに、 コマンドパケットに設定された識別番号に基づいて上記
    複数の処理手段の中から当該コマンドパケットを処理す
    る処理手段を選択する処理手段選択部を上記並列処理装
    置側に備えたことを特徴とする並列処理システム。
  16. 【請求項16】 一連の処理を指示するために一連のコ
    マンドパケットを発行するコマンド発行部を備えた指示
    装置と、上記指示装置より受信したコマンドパケットを
    処理するとともに上記指示装置に対して応答パケットを
    返す複数の処理手段を備えた並列処理装置とが複数の通
    信チャネルを介して接続された並列処理システムにおい
    て、 上記コマンド発行部が発行した一連のコマンドパケット
    に上記一連の処理を特定する識別番号を設定する識別番
    号設定部と、上記識別番号設定部が設定した特定の識別
    番号を持つコマンドパケットを特定の通信チャネルに選
    択するチャネル選択部とを上記指示装置側に備えるとと
    もに、 上記指示装置より受信した一連のコマンドパケットを特
    定する所定の識別番号を再設定する識別番号設定部と、
    コマンドパケットに設定された識別番号に基づいて上記
    複数の処理手段の中から当該コマンドパケットを処理す
    る処理手段を選択する処理手段選択部とを上記並列処理
    装置側に備えたことを特徴とする並列処理システム。
  17. 【請求項17】 上記複数の処理手段の稼働状態を記憶
    する稼働状態記憶部を上記並列処理装置側に備えるとと
    もに、 上記コマンドパケットに設定された識別番号と上記稼働
    状態記憶部に記憶された稼働状態とに基づいて上記複数
    の処理手段の中から当該コマンドパケットを処理する処
    理手段を選択する上記処理手段選択部を備える、請求項
    15または16に記載の並列処理システム。
  18. 【請求項18】 上記複数の処理手段に関する各種の負
    荷状態を記憶する負荷状態記憶部を上記並列処理装置側
    に備えるとともに、 上記コマンドパケットに設定された識別番号と上記負荷
    状態記憶部に記憶された上記各種の負荷状態とに基づい
    て上記複数の処理手段の中から当該コマンドパケットを
    処理する処理手段を選択する上記処理手段選択部を備え
    る、請求項15または16に記載の並列処理システム。
  19. 【請求項19】 上記複数の処理手段のコマンド受信状
    態を記憶する受信状態記憶部を上記並列処理装置側に備
    えるとともに、 上記コマンドパケットに設定された識別番号と上記受信
    状態記憶部に記憶されたコマンド受信状態とに基づいて
    上記複数の処理手段の中から当該コマンドパケットを処
    理する処理手段を選択する上記処理手段選択部を備え
    る、請求項15または16に記載の並列処理システム。
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