JP2001034487A - プログラム実行装置、時決定装置及び時決定方法 - Google Patents

プログラム実行装置、時決定装置及び時決定方法

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JP2001034487A
JP2001034487A JP11206700A JP20670099A JP2001034487A JP 2001034487 A JP2001034487 A JP 2001034487A JP 11206700 A JP11206700 A JP 11206700A JP 20670099 A JP20670099 A JP 20670099A JP 2001034487 A JP2001034487 A JP 2001034487A
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JP11206700A
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Akihiro Tanaka
朗宏 田中
Toshiya Mori
俊也 森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザ操作に応じた処理等の一般的な処理
(通常処理)の実行性能に悪影響を与えないようにガー
ベジコレクション処理等の処理(内部処理)を実行する
タイミングを決定する時決定装置及びこれを備えるプロ
グラム実行装置等を提供する。 【解決手段】 装置の監視記録手段が、通常処理の実行
状況を監視して、稼働実績情報620を、記録媒体に累
積的に記録する。この稼働実績情報620は、毎週の曜
日及び時間帯で特定される単位時間帯(1マス分)毎に
通常処理が実行された累積回数を対応づけたものであ
る。装置の決定手段が、記録された稼働実績情報620
を参照して、各単位時間帯についての累積回数に着目
し、累積回数が0である単位時間帯又は0のものがなけ
れば累積回数が最小である単位時間帯を、今後通常処理
が実行されるであろう可能性が低い時間帯であると予測
してその時間帯になる時を内部処理を実行するタイミン
グとして決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の処理を実行
するコンピュータ、情報家電機器等の装置に関し、特
に、装置の性能向上等のために実行されるべきであって
他の処理と比べてあまり緊急性が要求されない内部処理
の実行タイミングを決定するスケジューリング技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータプログラムの実行機能を有
するパーソナルコンピュータ、情報家電機器等の装置
(以下、「プログラム実行装置」という。)は、ユーザ
操作等に対応し、外部要因に基づいて、また、装置内部
の必要性により、各種処理を実行する。
【0003】例えば、プログラム実行装置は、記録媒体
に対してのガーベジコレクション処理等を時々実行す
る。なお、プログラム実行装置は、メモリに格納された
各種プログラムをCPUで起動実行することによって、
各種処理を実行する。ところで、ガーベジコレクション
処理等の、装置の動作の円滑化やデータの整合性確保等
の装置内部の必要性に基づき、実行に緊急性が要求され
ない処理(以下、「内部処理」という。)は、ユーザの
指示に基づく処理やその他の迅速に実行されるべき処理
(以下、「通常処理」という。)と同時に実行されたな
らば、記録媒体その他のコンピュータリソースの使用に
おける競合により、通常処理の実行性能に悪影響を及ぼ
す。
【0004】この点、特許公開公報(特開昭63−27
1646号)に記載されているガ−ベジコレクシヨン発
生管理方式では、ガーベジコレクション処理の起動タイ
ミングを決定するために、現在におけるガーベジコレク
ション処理以外の処理の動作状況に基づいて、そのとき
にガーベジコレクション処理を起動すべきか否かを判断
することで、そのガーベジコレクション処理以外の処理
の実行に悪影響を及ぼさないようにしている。従って、
これによれば、通常処理実行中に内部処理を起動してし
まうことを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プログ
ラム実行装置が通常処理を実行中には内部処理を起動し
ないようにした場合でも、次の問題が残る。プログラム
実行装置が、内部処理を実行している間に、ユーザから
何らかの通常処理の実行を要求された場合には、使用す
るコンピュータリソースの競合により、プログラム実行
装置はその要求された通常処理を迅速に実行することが
できないという問題である。
【0006】例えば、ガーベジコレクション処理等の一
般に時間のかかる処理や実行中に中断できない内部処理
がプログラム実行装置内部で実行されている間に、その
実行されていることを知らないユーザが何らかの通常処
理の実行を要求する可能性は十分にあり、この場合に通
常処理が迅速に実行されず、ユーザレスポンスの低下と
いう問題が起きる。
【0007】そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなさ
れたものであり、通常処理の実行性能に悪影響を与えな
いように内部処理実行のタイミングを決定する時決定装
置及び方法、並びにこれらにより決定されたタイミング
で内部処理を実行するプログラム実行装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る時決定装置は、第1処理と同時に実行
されれば、第1処理の実行性能に悪影響を及ぼす第2処
理が、実行されるべき時を決定して、当該時を示す情報
又は当該時になったことを、第2処理を実行する外部装
置に通知する時決定装置であって、前記第1処理の実行
及び停止の状況を監視して、時刻に関する情報と当該状
況に関する情報とを対応付けた実行実績情報を、記録媒
体に記録する監視記録手段と、前記監視記録手段により
記録された実行実績情報を参照して前記第1処理が実行
される可能性に関する予測を行い、ある時刻から前記第
2処理の実行に要する時間、前記第1処理が実行される
可能性が低いと判断できた場合に、当該時刻を第2処理
が実行されるべき時として決定する決定手段とを備える
ことを特徴とする。
【0009】ここで、第1処理及び第2処理はプログラ
ム実行機能を有するコンピュータ等の機器においてコン
ピュータプログラムの実行により実現される処理であ
り、第1処理は通常処理を第2処理は内部処理を意味す
る。これにより、本発明に係る時決定装置は、過去にお
ける第1処理の実行状況に基づいて、第1処理が実行さ
れるであろう可能性が低い時刻を予測してその時刻を第
2処理が実行されるべき時として決定するものであり、
通常、現在以後の第1処理の実行状況は、過去における
第1処理の実行状況から把握される規則性と同様の傾向
を示すものであるため、時決定装置が決定した時刻に第
2処理を行えば、第2処理が第1処理と衝突して第1処
理の実行性能を低下させることを回避できるようにな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプログラム実
行装置の実施の形態について図面を用いて説明する。 <実施の形態1>以下、本発明の実施の形態1に係るプ
ログラム実行装置について説明する。
【0011】<構成>図1は、実施の形態1に係るプロ
グラム実行装置1000の構成図である。ここでは、上
述した通常処理を、ユーザの指示に応じた処理(以下、
「ユーザ対応処理」という。)であるとして説明する。
プログラム実行装置1000は、ユーザ対応処理の実行
状況を、監視し、曜日毎でかつ時間帯毎に、ユーザ対応
処理の実行実績の統計をとることにより、今後ユーザ対
応処理が実行されないであろう曜日及び時間帯を予測
し、その予測した曜日及び時間帯にガーベジコレクショ
ン処理等の内部処理を起動する装置である。
【0012】プログラム実行装置1000は、メモリ及
びCPUを備えるコンピュータで構成され、基本的にメ
モリに格納された制御用のプログラムをCPUに実行さ
せることにより、ユーザ対応処理や内部処理用の各種プ
ログラムの実行制御を行うオペレーティングシステム
(以下、OSという。)の一機能に相当する機能を実現
するものであって、機能的には、同図に示すように、時
計部100、ユーザ対応処理実行部101、稼働状況監
視部102、稼働時間記録部103、内部処理実行部1
04、タイマ起動部105及び非稼働時間予測部106
から構成される。
【0013】ここで、時計部100は、コンピュータ内
部に備えられたクロック装置を用いることにより又は外
部から情報を取得することにより、現在の時刻を取得す
る機能を有する。なお、時刻は、年月日時分秒等を用い
て表現されるものであり、時のみを用いて表現されるも
のに限定されない。ユーザ対応処理実行部101は、ユ
ーザ操作の受付け等のユーザインタフェース的な機能を
有し、また、ユーザ操作を受け付けて各種のユーザ対応
処理を実行する、即ち、ユーザ対応処理用のアプリケー
ションプログラムを実行する機能を有する。以下、ユー
ザ対応処理実行部がユーザ操作に応じて何らかのユーザ
対応処理を実行することを、「ユーザ対応処理実行部の
稼働」と表現する。
【0014】稼働状況監視部102は、ユーザ対応処理
実行部101の稼働状況、即ち、稼働開始及び稼働終了
を監視し、監視した結果、ユーザ対応処理実行部101
の稼働状況を後述する稼働時間情報として、稼働時間記
録部103に記録する機能を有する。稼働状況監視部1
02による監視は、ユーザ対応処理実行部101から稼
働開始、稼働終了の旨の通知を受けること等により実現
される。なお、稼働時間記録部103は、ハードディス
ク等の記録媒体により稼働時間情報を記録する機能を有
するものである。
【0015】内部処理実行部104は、内部処理を実行
する、即ち内部処理用のプログラムを起動し実行する機
能を有する。非稼働時間予測部106は、内部処理を実
行すべき時刻を決定する必要が生じたときに、稼働時間
記録部103に記録されている稼働時間情報を参照しこ
れに基づいて、その後でユーザが装置を使用しないであ
ろう曜日及び時間帯を予測し、予測した曜日及び時間帯
を内部処理を実行すべき時刻としてタイマ起動部105
に通知する機能を有する。ここで、内部処理を実行すべ
き時刻を決定する必要が生じたときとは、予測開始の契
機となるときであり、例えば内部処理が1週間に1度実
行されるべきものであると定めている場合には、1週間
毎にその予測開始の契機となるときがくる。なお、ここ
では非稼働時間予測部106は、予測開始の契機となる
ときから1週間以内のある時間帯を内部処理を実行すべ
き時刻として予測することとして説明する。
【0016】タイマ起動部105は、非稼働時間予測部
106から曜日及び時間帯の通知を受けると、その曜日
及び時間帯に該当する時刻に、内部処理実行部104に
対して内部処理の実行を開始するよう指示する機能を有
する。ここで、曜日及び時間帯の通知は、曜日と時との
指定、年月日時等で一意に表される絶対時刻での指定、
通知時からの相対時間指定、又はその他の指定方法で行
われる。
【0017】なお、ここでは、内部処理は、ユーザ対応
処理とメモリその他のコンピュータリソースの使用にお
いて競合し、また、ある程度時間のかかる処理であるこ
とを想定している。即ち、プログラム実行装置1000
内におけるユーザ対応処理実行部101及び内部処理実
行部104以外の部分の動作を実現するために要する時
間に対して、内部処理に要する時間は十分長いものと想
定している。
【0018】従って、内部処理の実行中にユーザ対応処
理の実行が要求された場合にはユーザレスポンスはかな
り低下するが、ユーザ対応処理実行部101の稼働状況
の監視や、ユーザ対応処理実行部101の稼働しないで
あろう時間帯の予測は、ユーザ対応処理の実行にほとん
ど影響を与えずユーザレスポンスをほとんど低下させる
ことがない。
【0019】<データ内容>以下、稼働時間記録部10
3に記録される稼働時間情報について説明する。図2
は、稼働時間記録部103に記録される稼働時間情報の
内容を示す図である。稼働時間情報600は、稼働管理
情報610及び稼働実績情報620から構成される。
【0020】ここで、稼働管理情報610は、稼働状況
監視部102により稼働時間情報の記録に際して参照又
は更新される情報であり、稼働実績情報620の記録を
開始した時刻を示す稼働記録開始時刻情報611と、ユ
ーザ対応処理実行部が最も近い過去において稼働を開始
した時刻を示す直前稼働開始時刻情報612と、ユーザ
対応処理実行部が最も近い過去において稼働を終了した
時刻を示す直前稼働終了時刻情報613とからなる。
【0021】稼働実績情報620は、曜日及び時間帯毎
についてのユーザ対応処理実行部101の稼働回数を記
録した情報であり、この情報を、同図中には曜日を縦
軸、各1時間の時間帯を横軸で示している。時間帯は、
0時台から23時台まで、1日を24区分したものであ
る。以下、曜日及び時間帯で特定され、同図中の1マス
に相当するものを単位時間帯という。
【0022】なお、稼働実績情報620の各単位時間帯
について記録される稼働回数は、現在までにユーザ対応
処理実行部101が稼働された回数の累積値として記録
されるものであり、現実にある単位時間帯においてユー
ザ対応処理実行部101がわずかな間でも稼働したなら
ばその単位時間帯についての稼働回数に1が加算され、
逆にユーザ対応処理実行部101が稼働されなければ何
も加算されない。但し、その単位時間帯内においてユー
ザ対応処理実行部101が複数回稼働した場合であって
も、この場合の稼働回数は1回とカウントされ稼働回数
には1が加算され、1週間に1以上が加算されることは
ない。
【0023】例えば、月曜日の1時台についての稼働回
数の値が0であった場合において、月曜日の1時にユー
ザ対応処理実行部101が稼働開始し、1時15分に稼
働終了し、続いて1時30分に再び稼働開始した場合で
も、2回ではなく1回とカウントされ、稼働回数が1と
なる。その後、次の週の同一時間帯に再びユーザ対応処
理実行部101が稼働したならば、そのとき稼働回数に
1が加算され、稼働回数は2となる。
【0024】図2に例示する各値に即して説明すると、
稼働実績情報620は、例えば、月曜日の6時台にユー
ザ対応処理実行部101が稼働していたことはこれまで
に2回あり、金曜日の0時台にユーザ対応処理実行部1
01が稼働していたことはこれまでに6回あり、また、
金曜日の1時台に稼働していたことはこれまでに4回あ
ること等を表している。
【0025】なお、ユーザ対応処理実行部101の稼働
実績がない状態、即ち初期状態においては、稼働実績情
報620中の各単位時間帯についての稼働回数の値はい
ずれも0となっている。 <動作>以下、上記構成を備え、上記データを記録及び
参照するプログラム実行装置1000の動作について説
明する。
【0026】図3は、稼働状況監視部102がユーザ対
応処理実行部101の実行状況を監視して稼働時間情報
を更新する動作を示すフローチャートであり、同図
(a)は、稼働状況監視部102がユーザ対応処理実行
部101の稼働開始を検出したときに行う実行開始対応
処理を示し、同図(b)は、稼働状況監視部102が時
間帯の遷移を検出したとき、即ち0時0分、1時0分、
2時0分等、毎時0分になったときに行う時間帯遷移対
応処理を示し、同図(c)は、稼働状況監視部102が
ユーザ対応処理実行部101の稼働終了を検出したとき
に行う実行終了対応処理を示している。
【0027】ユーザ対応処理実行部101がユーザ対応
処理用のプログラムの実行を開始すると、稼働状況監視
部102は、稼働開始の通知を受ける等により稼働開始
を検出し、図3(a)に示す実行開始対応処理を開始す
る。即ち、稼働状況監視部102は、稼働時間記録部1
03に記録されている直前稼働終了時刻情報613を参
照して、直前稼働終了時刻情報613の示す時刻が現在
時刻と同一の単位時間帯に含まれるか否か判断し(ステ
ップS1)、含まれていない場合には、稼働実績情報6
20中の、現在時刻を含むところの単位時間帯について
の稼働回数に1を加算し(ステップS2)、現在時刻を
直前稼働開始時刻情報612として記録し(ステップS
3)、ユーザ対応処理実行部101の稼働開始に対応す
る動作を終了する。
【0028】また、直前稼働終了時刻情報613の示す
時刻が現在時刻と同一の単位時間帯に含まれているもの
である場合には(ステップS1)、既に稼働実績情報中
の当該単位時間帯についての稼働回数は1加算済みであ
るので(図3(b)参照)、ステップS2の稼働回数の
加算処理をスキップして、現在時刻を直前稼働開始時刻
情報612として記録し(ステップS3)、ユーザ対応
処理実行部101の稼働開始に対応する動作を終了す
る。
【0029】稼働状況監視部102は、時間帯が遷移し
たときには、図3(b)に示す時間帯遷移対応処理を開
始する。即ち、稼働状況監視部102は、現在、ユーザ
対応処理実行部101がユーザ対応処理を動作させてい
るか否か、即ちユーザ対応処理実行部101が稼働中か
否かを判断し(ステップS11)、稼働中である場合に
は、稼働実績情報620中の、現在時刻を含むところの
単位時間帯についての稼働回数に1を加算し(ステップ
S12)、1回の時間帯遷移対応処理を終了する。ま
た、稼働中でない場合には(ステップS11)、ステッ
プS12の稼働回数の加算処理をスキップして、1回の
時間帯遷移対応処理を終了する。
【0030】ここで、ステップS11におけるユーザ対
応処理実行部101が稼働中か否かの判断は、稼働時間
記録部103に記録されている直前稼働開始時刻情報6
12と直前稼働終了時刻情報613とがそれぞれ示す時
刻を比較することにより行う。即ち、直前稼働開始時刻
情報612の示す時刻が直前稼働終了時刻情報613の
示す時刻より遅れた時刻を示している場合には、ユーザ
対応処理実行部101が稼働中であると判断することが
できる。
【0031】また、ユーザ対応処理実行部101がユー
ザ対応処理用のプログラムの実行を終了すると、稼働状
況監視部102は、稼働終了の通知を受ける等により稼
働終了を検出し、図3(c)に示す実行終了対応処理を
開始し、即ち、稼働状況監視部102は、稼働管理情報
中の直前稼働終了時刻情報613を、現在時刻を示すよ
うに更新する(ステップS21)。
【0032】図4は、非稼働時間予測部106により行
われユーザ対応処理実行部101が稼働しない時間帯を
予測する非稼働時間帯予測処理を示すフローチャートで
ある。ここでは、内部処理は1週間に少なくとも1度実
行すべきものであるとし、月曜日の0時にその週におい
て内部処理をいつ実行するかを定めることとして、以
下、非稼働時間予測部106による予測動作について説
明する。
【0033】月曜日の0時になると、非稼働時間予測部
106は、稼働時間記録部103に記録されている稼働
実績情報620を参照し、各単位時間帯についての稼働
回数を時間帯毎に集計することにより、0時台から23
時台までの24個の各時間帯のうち稼働回数が最も少な
い時間帯を特定し、その時間帯を着目対象として定める
(ステップS31)。
【0034】更に、非稼働時間予測部106は、各単位
時間帯についての稼働回数を曜日毎に集計することによ
り、月曜日から日曜日までの7個の各曜日のうち稼働回
数が最も少ない曜日を特定し、その曜日をも着目対象と
して定める(ステップS32)。着目対象として時間帯
と曜日とを定めた後、非稼働時間予測部106は、稼働
実績情報620を参照し、着目対象の曜日と着目対象の
時間帯とで特定される単位時間帯についての稼働回数が
0であるか否か調べる(ステップS33)。ここで、0
である場合には、非稼働時間予測部106は、着目対象
の曜日と着目対象の時間帯と非稼働時間帯であると判断
し、その曜日及び時間帯をタイマ起動部105に通知し
(ステップS39)、予測動作を終了する。
【0035】また、着目対象の曜日と着目対象の時間帯
とで特定される単位時間帯についての稼働回数が0でな
い場合には(ステップS33)、非稼働時間予測部10
6は、既にすべての曜日について着目対象にしたか否か
判断し(ステップS34)、未だすべての曜日について
着目対象にしていない場合には、曜日毎に集計した稼働
回数が現在着目対象としている曜日の次に少ない曜日を
新たに着目対象とし(ステップS35)、ステップS3
3の処理に戻る。
【0036】ステップS34において、既にすべての曜
日について着目対象にしたと判断すると、次に、非稼働
時間予測部106は、既にすべての時間帯について着目
対象にしたか否か判断し(ステップS36)、未だすべ
ての時間帯について着目対象にしていない場合には、時
間帯毎に集計した稼働回数が現在着目対象としている時
間帯の次に少ない時間帯を新たに着目対象とし(ステッ
プS37)、また、どの曜日も未だ着目対象としたこと
がない状態に戻して、ステップS32の処理に戻る。
【0037】また、ステップS36において、既にすべ
ての時間帯について着目対象にしたと判断すると、次
に、非稼働時間予測部106は、稼働回数が最も少ない
単位時間帯を非稼働時間帯であると判断し、その単位時
間帯を特定する曜日及び時間帯をタイマ起動部105に
通知し(ステップS38)、予測動作を終了する。即
ち、非稼働時間予測部106は、上述したような手順に
より、ユーザ対応処理実行部101の非稼働時間帯、即
ちユーザ対応処理が実行されるであろう可能性が最も低
い単位時間帯を予測するものであり、予測した単位時間
帯を特定する曜日及び時間帯をタイマ起動部105に通
知するのである。
【0038】なお、上述のステップS38又はステップ
S39により非稼働時間予測部106から曜日及び時間
帯の通知を受けたタイマ起動部105は、その曜日及び
時間帯になるのを待って、なった時に、内部処理実行部
104に対して内部処理の実行を開始するよう指示し、
この指示を受けた時に内部処理実行部104は、内部処
理用のプログラムを起動する。 <実施の形態2>以下、本発明の実施の形態2に係るプ
ログラム実行装置について説明する。
【0039】<構成>図5は、実施の形態2に係るプロ
グラム実行装置2000の構成図である。プログラム実
行装置2000は、予めユーザ対応処理が実行される意
味を分類しておき、ユーザ対応処理の実行状況を監視
し、曜日毎でかつ時間帯毎に、ユーザ対応処理の実行実
績の統計をとり、ユーザ対応処理の意味を区分すること
により分類された意味毎のユーザ対応処理の実行状況を
も考慮することにより、今後ユーザが装置を利用しない
であろう曜日及び時間帯を予測し、その予測した曜日及
び時間帯に内部処理を起動する装置である。なお、この
実施の形態2においては、ユーザ対応処理は、特定のチ
ャネルの方送番組を受信してテレビ画面等に表示するた
めの単一の処理であるものとし、また、内部処理は1週
間に少なくとも1度実行すべきものであるとして説明す
る。
【0040】プログラム実行装置2000は、実施の形
態1で示したプログラム実行装置1000と同様に、メ
モリ及びCPUを備えるコンピュータで構成され、基本
的にメモリに格納された制御用のプログラムをCPUに
実行させることにより、OSの一機能として位置付けら
れる機能を実現するものであり、機能的には同図に示す
ように、時計部100、ユーザ対応処理実行部101、
稼働状況監視部202、稼働時間記録部103、内部処
理実行部104、タイマ起動部105、非稼働時間予測
部206及び時間意味情報記録部207から構成され
る。なお、同図中、実施の形態1で示したものと同一機
能のものには同一符号を付しており、同一符号を付した
ものについてここでは機能説明を省略する。
【0041】ここで、時間意味情報記録部207は、ハ
ードディスク等の記録媒体で実現され、ユーザ対応処理
が実行される意味を示す意味情報を各時間帯毎に対応づ
けた時間意味情報を予め記録しており、また、意味情報
毎についてユーザ対応処理が実行された実績を示す意味
実績情報を記録するものである。なお、時間意味情報及
び意味実績情報については後に詳しく説明する。
【0042】稼働状況監視部202は、ユーザ対応処理
実行部101の稼働状況、即ち、稼働開始及び稼働終了
を監視し、監視した結果、ユーザ対応処理実行部101
の稼働状況を稼働時間情報として、稼働時間記録部10
3に記録するとともに、時間意味情報記録部207に記
録されている時間意味情報を参照して意味実績情報を時
間意味情報記録部207に記録する機能を有する。稼働
状況監視部202による監視は、ユーザ対応処理実行部
101から稼働開始、稼働終了の旨の通知を受けること
等により実現される。
【0043】また、非稼働時間予測部206は、内部処
理を実行すべき時刻を決定する必要が生じたときに、稼
働時間記録部103に記録されている稼働時間情報に加
えて時間意味情報記録部207に記録されている時間意
味情報及び意味実績情報を参照することにより、その後
でユーザが装置を使用しないであろう曜日及び時間帯を
予測し、予測した曜日及び時間帯をタイマ起動部105
に通知する機能を有する。
【0044】<データ内容>以下、時間意味情報記録部
207に予め記録されている時間意味情報と、時間意味
情報記録部207に記録される意味実績情報について説
明する。図6は、時間意味情報記録部207に記録され
る情報を示す図であり、同図(a)は時間意味情報の内
容例を示し、同図(b)は意味実績情報の内容例を示
す。
【0045】同図(a)に示す時間意味情報は、時間帯
と意味情報とを対応付けたものであり、具体的には、ユ
ーザ対応処理の実行により受信され表示される放送番組
について、放送時間帯と放送内容のジャンル名を対応付
けている。なお、この時間意味情報は、デジタル放送受
信装置等により、いわゆる電子番組ガイド(EPG)の
ための番組情報を随時受信してこれに基づいて時間意味
情報記録部207に記録されるものであってもよく、現
在より1週間先までの放送番組についての放送時間と放
送内容のジャンル名の情報が記録されるのであればよ
い。
【0046】この例では、7月5日の6時台に対する意
味情報はニュース、7時台に対する意味情報はドラマ
A、8時台に対する意味情報はドラマB、7月6日の1
9時台及び20時台に対する意味情報は野球中継、7月
6日の21時台に対する意味情報はニュースとなってい
る。同図(b)に示す意味実績情報は、意味情報とユー
ザ対応処理の稼働回数とを対応づけたものである。この
意味実績情報は、ユーザ対応処理実行部101の稼働状
況を監視する稼働状況監視部202により記録されるも
のであり、各時間帯において、ユーザの指示に対応して
ユーザ対応処理が放送番組を受信し表示した場合にはそ
の放送番組のジャンル名を示す意味情報に対する稼働回
数が1増加される。同図の例は、ドラマAはユーザの指
示によって今までに5回受信され、ドラマB及びドラマ
Cは受信されず、ニュースは今までに14回受信され、
野球中継は今までに10回受信された状態を示してい
る。
【0047】<動作>以下、上記構成を備え、上記時間
意味情報を参照し上記意味実績情報の記録及び参照を行
いユーザ対応処理が実行されないであろう時間帯に内部
処理を実行するプログラム実行装置2000の動作につ
いて説明する。図7は、稼働状況監視部202がユーザ
対応処理実行部101の実行状況を監視して稼働時間情
報及び意味実績情報を更新する動作を示すフローチャー
トであり、同図(a)は、稼働状況監視部202がユー
ザ対応処理実行部101の稼働開始を検出したときに行
う実行開始対応処理を示し、同図(b)は、稼働状況監
視部102が時間帯の遷移を検出したとき、即ち0時0
分、1時0分、2時0分等、毎時0分になったときに行
う時間帯遷移対応処理を示している。
【0048】同図に示すように、稼働状況監視部202
の動作は、実施の形態1において図3で示した稼働状況
監視部102の動作に、意味実績情報の更新(ステップ
S43、S53)を加えたものとなる。なお、稼働状況
監視部202がユーザ対応処理実行部101の稼働終了
を検出したときに行う実行終了対応処理は、図3(c)
に示したものと同じである。
【0049】以下、図7(a)(b)に即して稼働状況
監視部202の動作について説明する。ユーザ対応処理
実行部101がユーザ対応処理用のプログラムの実行を
開始すると、稼働状況監視部202は、稼働開始の通知
を受ける等により稼働開始を検出し、図7(a)に示す
実行開始対応処理を開始する。
【0050】即ち、稼働状況監視部202は、稼働時間
記録部103に記録されている直前稼働終了時刻情報6
13を参照して、直前稼働終了時刻情報613の示す時
刻が現在時刻と同一の単位時間帯に含まれるか否か判断
し(ステップS41)、含まれていない場合には、稼働
実績情報620中の、現在時刻を含むところの単位時間
帯についての稼働回数に1を加算し(ステップS4
2)、時間意味情報記録部207に記録されている時間
意味情報を参照して現在時刻を含む時間帯に対応する意
味情報を得て、意味実績情報中のその意味情報について
の稼働回数に1を加算し(ステップS43)、現在時刻
を直前稼働開始時刻情報612として記録し(ステップ
S44)、ユーザ対応処理実行部101の稼働開始に対
応する動作を終了する。
【0051】また、直前稼働終了時刻情報613の示す
時刻が現在時刻と同一の単位時間帯に含まれているもの
である場合には(ステップS41)、既に稼働実績情報
中の当該単位時間帯についての稼働回数は1加算済みで
あるので(図7(b)参照)、ステップS42及びステ
ップS43の稼働回数の加算処理をスキップして、現在
時刻を直前稼働開始時刻情報612として記録し(ステ
ップS44)、ユーザ対応処理実行部101の稼働開始
に対応する動作を終了する。
【0052】稼働状況監視部202は、時間帯が遷移し
たときには、図7(b)に示す時間帯遷移対応処理を開
始する。即ち、稼働状況監視部202は、現在、ユーザ
対応処理実行部101がユーザ対応処理を動作させてい
るか否か、即ちユーザ対応処理実行部101が稼働中か
否かを判断し(ステップS51)、稼働中である場合に
は、稼働実績情報620中の、現在時刻を含むところの
単位時間帯についての稼働回数に1を加算し(ステップ
S52)、時間意味情報記録部207に記録されている
時間意味情報を参照して現在時刻を含む時間帯に対応す
る意味情報を得て、意味実績情報中のその意味情報につ
いての稼働回数に1を加算し(ステップS53)、1回
の時間帯遷移対応処理を終了する。また、稼働中でない
場合には(ステップS51)、ステップS52及びステ
ップS53の稼働回数の加算処理をスキップして、1回
の時間帯遷移対応処理を終了する。
【0053】ここで、ステップS51におけるユーザ対
応処理実行部101が稼働中か否かの判断は、実施の形
態1におけるステップS11における判断と同じ方法で
行われる。この図7(a)及び(b)に示した手順によ
り、ユーザに指示により実行されたユーザ対応処理によ
り、どのジャンルの放送番組がどれだけ受信及び表示さ
れたかが、図6(b)に例示したような意味実績情報と
して記録されることになる。
【0054】図8は、非稼働時間予測部206により行
われユーザ対応処理実行部101が稼働しない時間帯を
予測する非稼働時間帯予測処理を示すフローチャートで
ある。ここでは、月曜日の0時にその週において内部処
理をいつ実行するかを定めることとして、以下、非稼働
時間予測部206による予測動作について説明する。
【0055】月曜日の0時になると、非稼働時間予測部
206は、稼働時間記録部103に記録されている稼働
実績情報620の記録単位であり曜日及び時間帯で特定
される単位時間帯の1つに着目し(ステップS61)、
時間意味情報記録部207に記録されている時間意味情
報を参照してその単位時間帯に対応する意味情報を得る
(ステップS62)。ここでは、今後1週間内において
のユーザ対応処理実行部101が稼働しない時間帯を予
測することを目的とするので、単位時間帯は曜日及び時
間帯で特定されるものであるが、曜日を今後1週間にお
ける月日と対応づけることにより、着目した単位時間帯
に対応する意味情報を得る。
【0056】非稼働時間予測部206は、意味情報を得
た後、時間意味情報記録部207に記録されている意味
実績情報を参照することにより、得た意味情報について
の稼働回数を得てこれに予め定めている値であるαを乗
ずることによって得た積を、着目した単位時間帯につい
て稼働時間記録部103に記録されている稼働実績情報
620を参照して得られる稼働回数に加えて、その単位
時間帯についての評価値を求める(ステップS63)。
ここで、αは、例えば1等の0より大きい値であり、非
稼働時間帯の予測を、稼働実績情報620だけに基づく
のではなく、ユーザ対応処理に関する意味を考慮して行
うところの、その考慮の程度を示す値である。従って、
αが小さければ意味の考慮の程度が低くなる。
【0057】以後、すべての単位時間帯についてステッ
プS61からステップS63の処理を行う(ステップS
64)。これにより、すべての単位時間帯についての評
価値が求まる。ここで、稼働時間記録が図2に示す内容
であり、時間意味情報が図6(a)に示す内容であり、
意味実績情報が図6(b)に示す内容であるものとし
て、7月5日の月曜日0時に評価値を求める例を示す。
例えば、月曜日の6時台の単位時間帯におけるユーザ対
応処理実行部の稼働回数は2であり(図2参照)、この
時間帯に対応する意味情報は、ニュースであり(図6
(a)参照)、ニュースについての稼働回数は14(図
6(b)参照)であるので、その単位時間帯についての
評価値は、2+14αとなる。
【0058】すべての単位時間帯についての評価値を求
めた後、非稼働時間予測部206は、最も評価値の小さ
いところの単位時間帯を非稼働時間帯と判断し、その単
位時間帯の曜日及び時間帯をタイマ起動部105に通知
する(ステップS65)。このような手順により非稼働
時間予測部206は、ユーザ対応処理が実行される意味
について考慮した上で、ユーザ対応処理が実行されない
であろうところの単位時間帯を予測する。
【0059】なお、上述のステップS65により非稼働
時間予測部206から曜日及び時間帯の通知を受けたタ
イマ起動部105は、その曜日及び時間帯になるのを待
って、なった時に、内部処理実行部104に対して内部
処理の実行を開始するよう指示し、この指示を受けた時
に内部処理実行部104は、内部処理用のプログラムを
起動する。 <実施の形態3>以下、本発明の実施の形態3に係るプ
ログラム実行装置について説明する。
【0060】<構成>図9は、実施の形態3に係るプロ
グラム実行装置3000の構成図である。プログラム実
行装置3000は、ユーザの指示その他の要因に対応し
迅速に実行されるべき通常処理を実現するアプリケーシ
ョンプログラム(以下、「通常処理プログラム」とい
う。)を、マルチタスクOS配下で複数並列に動作さ
せ、通常処理プログラム相互の実行タイミングに関する
関連性に基づいて、ある内部処理と実行に際し使用リソ
ースの競合を生じる通常処理プログラムが停止したとき
に、その内部処理の実行に要する間その通常処理プログ
ラムは停止を継続するであろうか否かを予測し、停止を
継続するであろうと判断したならばその内部処理を起動
する装置である。
【0061】プログラム実行装置3000は、実施の形
態1で示したプログラム実行装置1000と同様に、メ
モリ及びCPUを備えるコンピュータで構成され、基本
的にメモリに格納された制御用のプログラムをCPUに
実行させることにより、マルチタスクOSの一機能とし
て位置付けられる機能を実現するものであり、機能的に
は同図に示すように、時計部100、通常処理実行部3
01、実行状況監視部302、実行状況記録部303、
内部処理実行部104及び停止継続予測部306から構
成される。なお、同図中、実施の形態1で示したものと
同一機能のものには同一符号を付しており、同一符号を
付したものについてここでは機能説明を省略する。
【0062】ここで、通常処理実行部301は、ユーザ
操作その他の要因に応じて通常処理プログラムA、B、
C、・・・、Jを随時実行するものであり、各プログラ
ムの並列実行も可能で、実行しているプログラムを示す
実行管理制御表を保持しプログラムの実行状況に応じて
随時更新している。以下、通常処理プログラムAが、内
部処理実行部104により実行される内部処理とリソー
ス競合を生じる通常処理プログラムであるとして説明す
る。
【0063】実行状況監視部302は、通常処理実行部
301により実行される各プログラムについての実行状
況を監視し、即ち、通常処理プログラムA、B、C、・
・・、Jが動作しているか停止しているかを実行管理制
御表を随時参照することにより監視し、その結果を後述
する実行状況情報として実行状況記録部303に記録す
る機能を有する。なお、実行状況記録部303は、メモ
リ等であり、実行状況情報を記録する機能を有する。
【0064】停止継続予測部306は、実行状況記録部
303に記録される実行状況情報を参照し、内部処理と
リソース競合を生じる通常処理プログラムAが停止した
ことを検知すると、その停止が内部処理の実行に要する
時間以上に長く継続するであろうか否かを予測し、停止
を継続するであろうと判断した場合に内部処理実行部1
04に内部処理の実行を開始するよう指示する機能を有
する。
【0065】<データ内容>以下、実行状況記録部30
3に記録される実行状況情報について説明する。図10
は、実行状況記録部303に記録される実行状況情報の
内容を示す図である。実行状況情報700は、実行状況
監視部302により所定時間毎に各通常処理プログラム
が動作しているか否かを記録されることにより作成され
る情報である。従って、実行状況情報700は、時間の
経過とともにデータ量の多くなる情報である。
【0066】同図では、縦軸が通常処理プログラムAか
らJを示し、横軸が時間経過を示している。なお、時間
経過の単位、即ち所定時間は、ここでは1ミリ秒であ
り、また、便宜上、実行状況情報の記録開始時を時刻0
であることとしている。また、同図中の濃く塗っている
マスは、通常処理プログラムが動作していることを表わ
し、塗っていないマスは通常処理プログラムが停止して
いることを表しているが、実際は各マスは、動作中か停
止中かを1か0かで示す1ビットの情報である。
【0067】同図に示す実行状況情報700の内容は、
例えば通常処理プログラムAについては、0から5ミリ
秒まで、13ミリ秒から15ミリ秒まで、16ミリ秒か
ら18ミリ秒まで、25ミリ秒から27ミリ秒まで、2
9ミリ秒から32ミリ秒まで動作し、その他の時には停
止していることを示している。 <動作>以下、上記構成を備え、上記実行状況情報を記
録及び参照して予測を行うことにより内部処理を実行す
るタイミングを決定し、内部処理を実行するプログラム
実行装置3000の動作について説明する。ここでは、
内部処理の実行には3ミリ秒必要であることとして説明
する。
【0068】まず、実行状況監視部302、停止継続予
測部306等の動作概要を説明する。実行状況監視部3
02は、1ミリ秒毎に通常処理実行部301の実行管理
制御表を参照して各通常処理プログラムの実行状況を検
知し、通常処理プログラムAからJについて動作中か停
止中かを実行状況情報として実行状況記録部303に記
録する。
【0069】停止継続予測部306は、実行状況監視部
302により記録された実行状況情報を参照し、通常処
理プログラムAが停止したのであれば、その停止が後に
3ミリ秒以上継続するか否か予測し、3ミリ秒以上継続
すると判断すれば、内部処理実行部104に内部処理の
実行を開始するよう指示する。この指示を受けた時に内
部処理実行部104は内部処理を実行する。
【0070】次に、実行状況監視部302により図10
に示した実行状況情報700が実行状況記録部303に
記録されている場合に、停止継続予測部306が行う予
測についての原理を説明する。図10において通常処理
プログラムAが停止するのは、時刻5、15、18、2
7、32ミリ秒のときであり、この中でも停止の後に3
ミリ秒以上停止が継続される起点となるのは時刻5、1
8、32ミリ秒であり、停止後3ミリ秒以内に動作が再
開される場合の停止時刻は時刻15、27ミリ秒であ
る。このような通常処理プログラムAの停止する時刻に
注目して、その時刻の前後における他の通常処理プログ
ラムの動作パターンの規則性に着目することにより、通
常処理プログラムAが停止した場合にその後3ミリ秒以
上継続して停止するかどうかを予測することが可能とな
る。ここで、動作パターンとは、注目した時刻前後で
の、動作中又は停止中という状態であり、例えば、「前
後共に動作中」、「前後共に停止中」、「動作中から停
止中へ変化」、「停止中から動作中へ変化」の動作パタ
ーンがある。
【0071】動作パターンの規則性に着目する理由は、
一般に、コンピュータ等の機器上で実行されるプログラ
ム相互間には一定の関連性が有る場合が少なくなく、あ
るプログラムの実行終了のタイミングで他のプログラム
が起動されるような場合が多々あるからである。図11
は、通常処理プログラムAの停止時刻前後における他の
通常処理プログラムの実行状況を示す図であり、同図
(a)は、図10に示す実行状況情報から、通常処理プ
ログラムAが停止後に3ミリ秒以上その状態を継続した
場合における停止時刻前後の情報を抜き出したものであ
り、同図(b)は、図10に示す実行状況情報から、通
常処理プログラムAが一旦停止した後3ミリ秒以内に動
作再開した場合における停止時刻前後の情報を抜き出し
たものである。
【0072】図11(a)から、通常処理プログラムA
が停止後その状態を3ミリ秒以上継続するすべての場合
について、通常処理プログラムBは、通常処理プログラ
ムAの停止直前に停止中であり、通常処理プログラムA
の停止直後に動作中となっているといった規則性を見出
すことができる。また、図11(b)から、通常処理プ
ログラムAが停止後3ミリ秒以内に動作再開するすべて
の場合について、通常処理プログラムBは、通常処理プ
ログラムAの停止直前直後を通じて停止中となっている
といった規則性を見出すことができる。
【0073】図12は、通常処理プログラムAの停止時
における他の通常処理プログラムの動作パターンに統一
された規則性があるか否かを示す図であり、同図(a)
は通常処理プログラムAが3ミリ秒以上停止した場合に
関するもので、同図(b)は通常処理プログラムが停止
後3ミリ秒以内に動作を再開した場合に関するものであ
る。即ち、図12(a)は図11(a)に対応し、図1
2(b)は図11(b)に対応している。
【0074】図12(a)及び(b)において、○印は
規則性があることを示し、×印は規則性がないことを示
している。図12(a)で前後共に○印で示すもののみ
を判定条件とすることで、通常処理プログラムAが停止
した場合に後にその状態が3ミリ秒以上継続するであろ
うことを予測することが可能となる。即ち、通常処理プ
ログラムAが停止した時点の前後において、通常処理プ
ログラムBの動作パターンが停止中から動作中へ変化
し、通常処理プログラムD、E及びHの動作パターンが
前後共に停止中であるならば、その後、通常処理プログ
ラムAが停止を3ミリ秒以上継続するであろうと予想す
ることができる。
【0075】さらに、図12(b)で前後共に○印で示
すもののみを前記予想を否定する意味の除外条件として
用いることで、内部処理とのリソース競合を回避すると
いう目的に添って予測の有用度を高めることができる。
即ち、通常処理プログラムAが停止した時点の前後にお
いて、通常処理プログラムB、C、F及びGの動作パタ
ーンが前後共に停止中であり、通常処理プログラムEの
動作パターンが停止中から動作中へ変化し、通常処理プ
ログラムIの動作パターンが前後共に動作中であるなら
ば、その後、通常処理プログラムAが3ミリ秒以内に動
作を再開するであろうと予想することができるので、こ
の除外条件と一致するものはたとえ判定条件に一致して
いても、停止後その状態を3ミリ秒以上継続しないと予
測する。
【0076】以下、停止継続予測部306が行う予測の
手順について説明する。図13は、通常処理プログラム
Aが停止後その状態を3ミリ秒以上継続するか否かを判
定するための条件となる、他の通常処理プログラムの動
作パターンを求める判定条件抽出処理を示すフローチャ
ートである。同図中、timeは時刻をミリ秒単位で表
す変数である。また、state(time,A)及び
state(time、P)は時刻time前後におけ
る通常処理プログラムA及びP(PはB〜Jのいずれか
1つを表す。)の状態を実行状況情報に基づき取得する
ことを表すもので、「前後共に動作中」、「前後共に停
止中」、「停止中から動作中へ変化」、「動作中から停
止中へ変化」のうちいずれかの値をとる。
【0077】また、各通常処理プログラム毎に、通常処
理プログラムAの停止時刻前後の条件となる実行状態を
示すflag[P]という変数を用いており、flag
[P]は「前後共に動作中」、「前後共に停止中」、
「停止中から動作中へ変化」、「動作中から停止中へ変
化」、「未決定」、「無効」のうちいずれかの値をと
る。なお、「未決定」は判定条件としての実行状況が定
まっていない初期の状態を意味し、またflag[P]
が「無効」の場合は、Pについての実行状況が判定条件
となりえないことを示す。
【0078】以下、同図に即して、判定条件抽出処理に
ついて説明する。停止継続予測部306は、通常処理プ
ログラムBからJに対応するflagに「未決定」を設
定し、timeを0にし(ステップS71)、time
を1増加して(ステップS72)、実行状況記録部30
3に記録されている実行状況情報を参照し、timeの
示す時刻前後における通常処理プログラムAの実行状況
を得て、「動作中から停止中へ変化」でありかつその後
3ミリ秒以上停止状態が継続しているか否か判断する
(ステップS73)。
【0079】ステップS73において否定的な判断がな
された場合には、実行状況記録部303にtimeの後
の実行状況情報が記録されているか否か判断し(ステッ
プS79)、記録されていれば、ステップS72に戻
る。また、ステップS73において肯定的な判断がなさ
れた場合には、停止継続予測部306は、通信処理プロ
グラムBからJのそれぞれについて、flagの内容に
応じてflagの更新を行う(ステップS74〜S7
8)。即ち、flagが「無効」でなく(ステップS7
4)、flagがtimeの示す時刻前後における通常
処理プログラムPの実行状況と同じでないならば(ステ
ップS75)、flagが「未決定」であるか否か判断
し(ステップS76)、「未決定」であればflagに
timeの示す時刻前後における通常処理プログラムP
の実行状況を設定し(ステップS77)、また、「未決
定」でなければflagに「無効」を設定する(ステッ
プS78)。つまり、timeの示す時刻前後における
通常処理プログラムPの実行状況が、既にflagに設
定されている過去の実行状況のパターンと異なるもので
あった場合に、flagに「無効」を設定することにな
る。
【0080】ステップS79において、timeの後の
実行状況情報が記録されていると判断される限り、即
ち、記録されている実行状況情報の全てについて調査を
終えるまで、ステップS72からステップS78までの
処理は繰り返される。また、ステップS79において、
timeの後の実行状況情報が記録されていないと判断
された場合には、停止継続予測部306は、通常処理プ
ログラムBからJについてのflagのうち「無効」で
ないものすべてを判定条件として有効な動作パターンで
あると決定し(ステップS80)、判定条件抽出処理を
終了する。
【0081】なお、判定条件抽出処理は、例えば1時間
毎等に行われる。これにより、時間経過とともに、各通
常処理プログラムの動作パターンの規則性に基づく判定
条件の信頼性が高まる。停止継続予測部306は、上述
の判定条件抽出処理に続いて、通常処理プログラムAが
停止した後に3ミリ秒以内に動作を再開する場合におい
ての他の通常処理プログラムの規則性ある動作パターン
を求める除外条件抽出処理を行う。
【0082】この除外条件抽出処理は、図13に示した
フローチャートのステップS73の判定条件を、実行状
況記録部303に記録されている実行状況情報を参照し
てtimeの示す時刻前後における通常処理プログラム
Aの実行状況を得て「動作中から停止中へ変化」であり
かつその後3ミリ秒以内に動作を再開するか否かという
判断条件に変更して、図13に示す手順を実行すること
により実現される。但し、ステップS80は、通常処理
プログラムBからJについてのflagのうち「無効」
でないものすべてを除外条件として有効な動作パターン
であると決定するものとなる。
【0083】以下、上述した判定条件抽出処理により求
めた判定条件としての動作パターンと、除外条件抽出処
理により求めた除外条件としての動作パターンとを用い
て、通常処理プログラムAが停止した際に、今後3ミリ
秒以内に通常処理プログラムAが再び動作を開始するか
否かを予測する停止継続予測処理について説明する。図
14は、停止継続予測部306に実行される停止継続予
測処理を示すフローチャートである。
【0084】停止継続予測部306は、実行状況記録部
303を参照することにより、通常処理プログラムAが
停止したことを検出すると、その停止時点の前後の通常
処理プログラムBからJについての動作パターンのう
ち、判定条件としての動作パターンと対比できるものに
つき、すべて一致し(ステップS81)、その停止時点
の前後の通常処理プログラムBからJについての動作パ
ターンのうち、除外条件としての動作パターンと対比で
きるものにつき、すべて一致するのではない場合(ステ
ップS82)、通常処理プログラムAがその後3ミリ秒
以上停止状態を継続すると判断し(ステップS83)、
停止継続予測処理を終了する。
【0085】また、ステップS81において判定条件と
しての動作パターンとすべて一致するのではないと判断
された場合、又はステップS82において除外条件とし
ての動作パターンとすべて一致すると判断された場合に
は、停止継続予測部306は、通常処理プログラムAが
その後3ミリ秒以上停止状態を継続しないと判断し(ス
テップS84)、停止継続予測処理を終了する。
【0086】なお、このような停止継続予測処理におい
て通常処理プログラムAが停止を継続すると判断された
場合に、停止継続予測部306は、内部処理実行部10
4に内部処理の実行を開始するよう指示を出す。 <補足>以上、本発明に係るプログラム実行装置につい
て、実施の形態1〜3に基づいて説明したが、本発明は
これら実施の形態に限られないことは勿論である。即
ち、 (1)実施の形態1、2では、稼働状況監視部102
は、ユーザ対応処理実行部101の稼働状況を監視する
こととしたが、稼働状況監視部102がプログラム実行
装置の外部に存在する他の装置の稼働状況を監視するも
のであることとしてもよく、また稼働状況監視部102
が、ユーザ対応処理実行部101の稼働状況と他の装置
の稼働状況とを合わせて監視するものとしてもよい。こ
こで、他の装置は、内部処理を実行するために使用する
リソース自体か又はそのリソースに関連する装置であ
り、また、監視対象となる他の装置の稼働状況は、内部
処理とのリソース使用に関しての競合を検出するために
用いることができるものであれば電源ON/OFF等の
状況であってもよい。他の装置の稼働状況を監視する場
合にはプログラム実行装置と他の装置は通信可能となる
ようにし、稼働状況監視部102は他の装置との通信に
より稼働状況の変化を検出することとする。
【0087】なお、稼働状況監視部102が他の装置の
稼働状況を監視する場合の動作は、ユーザ対応処理実行
部101の稼働状況を監視する場合の動作と基本的に同
様である。 (2)実施の形態1〜3では、内部処理実行部104が
実行する内部処理が1つの場合について説明したが、本
発明はこれに限定されることはなく、内部処理実行部1
04が実行しなければならない内部処理が複数あり、ま
たユーザ対応処理実行部101や通常処理実行部301
が実行する通常処理が複数である場合であっても、内部
処理それぞれと使用リソースに関し競合する通常処理の
実行状況に着目して監視を行い、その内部処理に要する
時間分だけその通常処理が実行されないであろう時を予
測してその時にその内部処理を実行するようにすればよ
い。 (3)実施の形態1、2では、稼働実績情報の記録単位
として、時間帯及び曜日という2つの要素の組合せを挙
げたが、本発明は、時間帯及び曜日の組合せに限定され
ることはなく、月、日付、時間、分等、何らかの周期の
単位を単独又は組み合わせて、稼働実績情報の記録単位
とすることができる。この場合、記録単位は内部処理の
実行に要する時間以上の長さの時間とすればよい。ま
た、こうして記録したすべての記録単位のうち、ユーザ
対応処理の稼働回数が最小のものが、今後ユーザ対応処
理が稼働されないであろう期間を示す記録単位となる。
【0088】なお、実施の形態1、2で時間帯及び曜日
を記録単位とする例を示したが、これは、ユーザの生活
リズムの関係上、装置内で通常処理が実行される要因と
なるユーザの行動パターンは一般に時間帯と強く関係
し、また、一週間単位の生活リズムも一般的であるため
ユーザの行動パターンはある程度曜日とも関係すること
に着目したものである。また、図4に示した手順によ
り、曜日より時間帯を優先して、ユーザ対応処理実行部
の稼働しないであろう時間帯を予測することとしたが、
これについても、曜日を優先して予測することとしても
よい。 (4)実施の形態1、2で示したプログラム実行装置の
機能を拡張し、非稼働時間帯として予測されるべきでな
い単位時間帯を指定して、その単位時間帯において内部
処理が実行されることがないようにすることもできる。
この指定は、装置内部に予め記録されていても、ユーザ
によりなされることとしてもよい。また指定は月日等に
よって指定されることとしてもよく、この場合、非稼働
時間予測部が予測前にその月日に該当する複数の単位時
間帯を特定して予測対象から除くこととすればよい。 (5)実施の形態1で、プログラム実行装置1000内
におけるユーザ対応処理実行部101及び内部処理実行
部104以外の部分の動作を実現するために要する時間
に対して、内部処理に要する時間は十分長いものと想定
したが、内部処理がユーザ対応処理とCPU以外のリソ
ースの使用に関して競合を生じるようなものであれば、
内部処理に要する時間が予測に要する時間より長くなけ
ればならないことはなく、内部処理に要する時間が短い
場合であっても、予測はユーザレスポンスの低下を防止
する等のために有用なものとなる。 (6)実施の形態1、2では内部処理が1週間に少なく
とも1度実行されるべきものとして毎週月曜日の0時に
非稼働時間帯予測処理を行うこととして説明したが、内
部処理は処理間隔が多くとも1週間となるように実行さ
れるべきものであってもよいし、現在から数日間内に実
行されるべきものであっても、数十日間内に実行される
べきものであってもよい。
【0089】以下、このことを、稼働実績情報は1週間
単位で記録されているとして説明する。数十日間内に実
行されるべき内部処理の場合は、内部処理の実行期限の
1週間前になってから予測して、予測された単位時間帯
に実行することとすればよい。また数日間内に実行され
るべき内部処理の場合は、図4に示す非稼働時間帯予測
処理の手順のうち、着目対象とする曜日をその数日の範
囲内のもののみに限定することにより予測を行えばよ
い。
【0090】内部処理は処理間隔が多くとも1週間とな
るように実行されるべきものである場合には、最初は例
えばプログラム実行装置が始めて起動されたとき等に予
測を行い1週間以内に内部処理を実行し、その後は、内
部処理実行直後に、次の実行可能時間帯を予測するため
に非稼働時間帯予測処理を実行することとすればよい。
このように内部処理実行直後に次の予測をすることとし
た場合には、予測によるCPUの使用時間がある程度大
きい場合であっても、単位時間帯の幅を、内部処理に要
する時間と予測に要する時間との和以上のものにすれ
ば、予測によるユーザレスポンスの低下を回避すること
ができる。
【0091】また、内部処理が少なくとも1週間に1度
は実行されるべきものであり、予測によって火曜日2時
がユーザ対応処理実行部の非稼働時間帯と予測されてい
た場合に、その火曜日2時にユーザが操作をしてユーザ
対応処理実行部が稼働したならば、内部処理の実行は取
り止めて、ユーザ対応処理実行部の稼働が終了した時点
で、それ以後の残された期間内の範囲で再度予測をする
こととしてもよい。この場合の予測は特別に、稼働実績
情報を参照して最も近い将来において存在する、稼働回
数が0又は予め定めた閾値以下である単位時間帯を、非
稼働時間帯として予測するものであってもよい。 (7)実施の形態1、2で示したプログラム実行装置
は、使い始めの段階においては稼働実績情報の記録更新
が十分されておらず統計的効果が得られないため予測が
有効に働かない。このような場合に対応して、予めプロ
グラム実行装置がユーザに利用される基本的パターンを
想定することによりユーザ対応処理が実行される実績の
予想値を予め稼働実績情報として記録しておくこととし
てもよい。この場合、稼働記録開始時刻情報611を参
照することによりプログラム実行装置の使用期間がある
程度長くなったと判断した時点で、稼働実績情報から予
想値を減算することとしてもよく、これにより、以後、
真の実績に基づいて予測を行うことができるようにな
る。
【0092】また、プログラム実行装置のユーザの生活
パターンが大きく変化した場合やユーザが代わった場合
等に対応すべく、プログラム実行装置に、ユーザの指示
に応じて稼働実績情報を0クリアする機能を付すること
としてもよい。なお、プログラム実行装置の長期間の運
用を考慮し、図4に示した非稼働時間帯予測処理におい
てステップS38に至った場合に、稼働実績情報中の稼
働回数が最小である単位時間帯のその稼働回数を全ての
単位時間帯の稼働回数から減算することとして、稼働回
数値のオーバーフロー回避や時間帯を優先した予測手順
の有効性確保を図ることとしてもよい。 (8)実施の形態2では、ユーザ対応処理が、1つのチ
ャネルの方送番組を受信し表示する単一処理であること
として説明したが、ユーザ対応処理は、複数のチャネル
のうちいずれかを選択的に受信し表示するものであるこ
ととしてもよく、この場合にはチャネル毎に時間意味情
報をもつこととし、監視においては、選択されているチ
ャネルについての時間意味情報を参照して現在の時間帯
に対応する意味情報を得て、意味実績情報中のその意味
情報についての値を加算することにすればよい。但し、
単位時間帯毎の評価値を求めるにあたり、その単位時間
帯に放送される全チャンネルの放送番組の意味情報につ
いて平均をとった値を用いることとする。例えば、2チ
ャンネル選択できる場合であり、ある単位時間帯におい
て野球中継とニュースとが選択できる場合には、意味実
績情報中の野球中継についての稼働回数とニュースにつ
いての稼働回数との平均値をα倍して稼働実績情報中の
その単位時間帯についての稼働回数に加えることにより
得られる値が、その単位時間帯の評価値となる。 (9)実施の形態2では、単位時間帯毎の評価値を、そ
の単位時間帯に対応する意味情報についての意味実績情
報中での稼働回数をα倍した値と、稼働実績情報におけ
るその単位時間帯の稼働回数とを加算することにより求
めたが、これに代えて、単位時間帯に対応する意味情報
についての意味実績情報中での稼働回数のみをその単位
時間帯についての評価値とすることとしてもよい。
【0093】なお、各時間帯に対応付けられる意味情報
は、放送番組のジャンル名に限定されることはなく、そ
の時間帯においてユーザがユーザ対応処理の起動を指示
する意味を示すものであれば何であってもよい。 (10)実施の形態3で示した停止継続予測処理は、通
常処理プログラムAが動作中から停止中に変化する直前
及び直後における他の通常処理プログラムの動作パター
ンに基づいて停止が継続するか否かに関する予測を行う
こととしたが、直前直後のみの動作パターンではなく、
停止の一定時間前から停止の一定時間後までについて、
例えば前後に2ミリ秒間分についての動作パターンに基
づいて予測を行うこととしてもよい。この場合には、停
止が継続すると予測されれば、停止の一定時間後に内部
処理を実行開始することになるので、内部処理に要する
時間とその一定時間との和に相当する時間分、停止が継
続するかを予測する必要がある。 (11)実施の形態3で示した実行状況監視部302
は、実行状況情報として、1ミリ秒毎に各通常処理プロ
グラムの実行状況を記録することとしたが、1ミリ秒毎
でなくても、他の時間単位毎に記録することとしてもよ
い。また、監視は記録単位より小さい単位毎に監視して
記録単位の間に1度でも動作中であれば記録単位につい
ての実行状況の値を動作中とすることとしてもよし、ま
た小さい単位毎に監視することにより得た動作中又は停
止中という実行状況を平均して記録単位についての実行
状況の値としてもよい。
【0094】また、1ミリ秒等、記録単位となる時間毎
に実行状況を記録するのではなく、各通常処理プログラ
ムの動作開始時刻と動作終了時刻とを組としてその組を
随時記録することとしてもよい。この場合には、停止継
続予測部306は予測に際してその動作開始時刻と動作
終了時刻とに基づいて実施の形態3で示したような実施
状況情報を必要な範囲だけ一時的に作成することにより
予測を行うことになる。 (12)実施の形態3では、停止継続予測部306は、
実行状況記録部303を参照することにより、通常処理
プログラムAが停止したことを検出すると停止継続予測
処理を開始することとしたが、実行状況監視部302が
通常処理プログラムAが停止したことを検出した時点で
停止継続予測部306にその旨を通知し、停止継続予測
部306がこの通知を受けると停止継続予測処理を開始
することとしてもよい。 (13)実施の形態3では、プログラム実行装置300
0が各通常処理プログラムの動作パターンに基づいて停
止が十分継続されるか否かの予測を行い内部処理を実行
することとしたが、ここでの各通常処理プログラムを、
例えばタスクに置き換えることもでき、また、1又は複
数のプログラムにより実現される処理単位に置き換える
こともできる。即ち、例えば、内部処理とリソースの使
用に関し競合する特定のタスクについての停止の前後に
おける他のタスクの動作パターンについての規則性を見
出すことにより、その特定のタスクが停止した後に所定
時間停止を継続するかを予測することとしてもよい。 (14)実施の形態3では、判定条件と除外条件を用い
て、通常処理プログラムAが停止を所定時間継続するか
否かの予測を行うこととしたが、除外条件は用いずに判
定条件のみを用いて予測を行うこととしてもよい。 (15)実施の形態1〜3におけるプログラム実行装置
の処理手順(図3、図4、図7、図8、図13及び図1
4のフローチャートの手順等)を機械語プログラムによ
り実現し、これを記録媒体に記録して流通・販売の対象
にしても良い。このような記録媒体には、ICカード、
光ディスク、フレキシブルディスク、ROM等がある
が、これらに記録された機械語プログラムは、汎用のコ
ンピュータ又はプログラム実行機能を有する家電機器に
インストールされることにより利用に供される。即ち、
汎用のコンピュータ又はプログラム実行機能を有する家
電機器は、インストールした上記機械語プログラムを逐
次実行して、実施の形態1〜3に示したようなプログラ
ム実行装置を実現する。
【0095】また、汎用のコンピュータ又はプログラム
実行機能を有する家電機器に上述のプログラム実行装置
の処理手順を実行させるためのコンピュータプログラム
は、ハードディスク等の記録媒体及び通信回線等を介し
てオンラインで流通させ頒布することもできる。
【0096】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る時決定装置は、第1処理と同時に実行されれば、
第1処理の実行性能に悪影響を及ぼす第2処理が、実行
されるべき時を決定して、当該時を示す情報又は当該時
になったことを、第2処理を実行する外部装置に通知す
る時決定装置であって、前記第1処理の実行及び停止の
状況を監視して、時刻に関する情報と当該状況に関する
情報とを対応付けた実行実績情報を、記録媒体に記録す
る監視記録手段と、前記監視記録手段により記録された
実行実績情報を参照して前記第1処理が実行される可能
性に関する予測を行い、ある時刻から前記第2処理の実
行に要する時間、前記第1処理が実行される可能性が低
いと判断できた場合に、当該時刻を第2処理が実行され
るべき時として決定する決定手段とを備えることを特徴
とする。
【0097】ここで、第1処理及び第2処理はプログラ
ム実行機能を有するコンピュータ等の機器においてコン
ピュータプログラムの実行により実現される処理であ
る。これにより、本発明に係る時決定装置は、過去にお
ける第1処理の実行状況に基づいて、第1処理が実行さ
れるであろう可能性が低い時刻を予測してその時刻を第
2処理が実行されるべき時として決定するものであり、
通常、現在以後の第1処理の実行状況は、過去における
第1処理の実行状況から把握される規則性と同様の傾向
を示すものであるため、時決定装置が決定した時刻に第
2処理を行えば、第2処理が第1処理と衝突して第1処
理の実行性能を低下させることを回避できるようにな
る。
【0098】また、前記実行実績情報は、経過する時刻
を周期的な単位時間で区分して得られる複数の単位時間
帯それぞれと当該単位時間帯において前記第1処理が実
行されていたことの累積回数とを対応付けた情報であ
り、前記単位時間は、前記第2処理の実行に要する時間
以上の長さの時間であり、前記監視記録手段は、前記単
位時間帯毎に、当該単位時間帯において第1処理が実行
されているかを監視して前記実行実績情報を記録し、前
記決定手段は、前記実行実績情報における各単位時間帯
についての前記累積回数に基づいて、ある単位時間帯
を、前記第1処理が実行される可能性が低い時間帯とし
て特定することにより前記予測を行うこととすることも
できる。
【0099】これにより、周期的な単位時間帯毎に第1
処理の実行状況を取得して予測に利用するため、第1処
理がその周期と何らかの因果関係をもって実行されるも
のであるように周期を設定しておけば、予測によって、
第1処理が実行されない可能性が高い時に第2処理を実
行することができるようになる。また、前記決定手段
は、前記実行実績情報における各単位時間帯のうち前記
累積回数が最小となっている単位時間帯を、前記第1処
理が実行される可能性が低い時間帯として特定すること
により前記予測を行うこととすることもできる。
【0100】これにより、過去に最も第1処理が実行さ
れなかった単位時間帯を、第1処理が実行されるであろ
う可能性が低いと予測するので、一般的には妥当な予測
が行われることになり、予測結果の時刻に第2処理を実
行させるならば、その時に第1処理は実行されないであ
ろうため、第1処理の実行性能を低下させない。また、
前記第1処理はユーザに対応した処理であり、前記各単
位時間帯は、毎週の曜日と各曜日内の時間帯とで定まる
ものであることとすることもできる。
【0101】これにより、ユーザ操作を受けてなされ或
いはユーザに対して情報を出力する等のユーザ対応処理
は、ユーザの生活のリズムを考慮すれば、その実行がな
されるか否かは曜日や時間帯に依存する面があるため、
ユーザ対応処理である第1処理が行われないであろう単
位時間帯の予測は妥当なものとなる。また、前記決定手
段は、各単位時間帯についての前記累積回数を前記時間
帯毎に集計した場合に小さいものとなる時間帯から順に
着目し、さらに各時間帯に着目した場合において各単位
時間帯についての前記累積回数を前記曜日毎に集計した
場合に小さいものとなる曜日から順に着目し、着目した
時間帯及び着目した曜日により定まる単位時間帯から順
に各単位時間帯に着目して、着目した単位時間帯につい
ての前記累積回数が初めて0となっていた場合における
当該単位時間帯を、前記第1処理が実行される可能性が
低い時間帯として特定することにより前記予測を行うこ
ととすることもできる。
【0102】これにより、通常、ユーザの生活リズムを
考慮すれば、ユーザの行為は、曜日よりも1日における
時間帯に強く影響されるため、ユーザ操作が行われて第
1処理が実行されるであろう可能性の低い時刻の予測は
一層妥当なものとなる。また、前記監視記録手段はさら
に、第1処理が実行された単位時間帯について、当該単
位時間帯において当該第1処理が実行される意味を表す
意味情報を得て、意味情報毎に第1処理が実行された回
数を対応付けた意味実績情報を、記録媒体に記録し、前
記決定手段はさらに、各単位時間帯について、当該単位
時間帯において前記第1処理が実行される意味を表す意
味情報を得てさらに前記意味実績情報から当該意味情報
に対しての前記第1処理が実行された回数である意味別
回数を得て、当該意味別回数と前記累積回数との両方に
基づいて、前記予測を行うこととすることもできる。
【0103】これにより、第1処理が実行された意味に
基づいて予測を行うので、意味付けの仕方によってユー
ザの行為の動機付けとなるユーザの嗜好等の傾向を踏ま
えた予測が可能となり、予測が妥当なものとなる。ま
た、前記決定手段は、各単位時間帯について、前記意味
別回数と前記累積回数とを予め定めた配分比で加算する
ことにより評価値を求め、各単位時間帯のうち前記評価
値が最小となっている単位時間帯を、前記第1処理が実
行される可能性が低い時間帯として特定することにより
前記予測を行うこととすることもできる。
【0104】これにより、ユーザ行為について、習慣等
による周期的な規則性と、嗜好等による規則性とを適切
な配分で考慮した予測が可能となり、予測が妥当なもの
となる。また、前記決定手段はさらに、予測すべきでは
ない単位時間帯を特定するための予測対象外特定情報を
保持する予測対象外特定情報保持部を有し、前記決定手
段は、前記予測対象外特定情報により特定される単位時
間帯を除くすべての単位時間帯の範囲内で前記予測を行
うこととすることもできる。
【0105】これにより、第2処理を実行する装置の電
源供給を停止する期間等を、ユーザが指定したり又は予
め記録しておくことにより、保持していれば、その期間
等に含まれる時を第2処理が実行されるべき時として決
定することが防止できる。また、前記時決定装置はさら
に、ユーザの指示を受け付けると前記実行実績情報中の
各単位時間帯に対応する累積回数をすべて0クリアする
クリア手段を備えることとすることもできる。
【0106】これにより、ユーザの生活パターンが大き
く変化した場合やユーザが代わった場合等に対応するこ
とができるようになる。また、前記実行実績情報の単位
時間帯それぞれについての前記累積回数として、第1処
理の実行状況を予想して定められた初期値が前記記録媒
体中に予め記録されており、前記監視記録手段による前
記記録は、第1処理の実行及び停止の状況を監視して、
前記記録媒体に記録されている前記実行実績情報を更新
することであることとすることもできる。
【0107】これにより、実行実績情報の記録更新が十
分にされていない初期的な段階においても、初期値が加
味されることによりある程度妥当性のある予測を行うこ
とが可能になる。また、前記時決定装置はさらに、前記
決定手段により第2処理が実行されるべき時として決定
された時刻において、前記第1処理が実行されているこ
とを検知した場合には、当該第1処理の実行が終了した
ときに前記決定手段に再度予測及び決定を行わせる再予
測制御手段を備えることとすることもできる。
【0108】これにより、一度の予測及び決定結果が妥
当でなく、第1処理が実行された場合であってもその終
了直後に再度予測を行うため、第1処理に影響を与えな
い時を第2処理が実行されるべき時として決定すること
ができるようになる。また、前記実行実績情報は、経過
する時刻を周期的な単位時間で区分して得られる複数の
単位時間帯それぞれにおいて第1処理が実行される意味
を表す意味情報毎に、第1処理が実行された回数である
意味別回数を対応付けた情報であり、前記単位時間は、
前記第2処理の実行に要する時間以上の長さの時間であ
り、前記監視記録手段は、前記単位時間帯毎に、当該単
位時間帯において第1処理が実行されているかを監視し
て前記実行実績情報を記録し、前記決定手段は、各単位
時間帯について、当該単位時間帯において前記第1処理
が実行される意味を表す意味情報を得てさらに前記実行
実績情報から当該意味情報に対しての前記第1処理が実
行された回数である意味別回数を得て、当該意味別回数
に基づいて、ある単位時間帯を、前記第1処理が実行さ
れる可能性が低い時間帯として特定することにより前記
予測を行うこととすることもできる。
【0109】これは、一般にコンピュータ等に実行され
る処理には、ユーザと何らかの関係をもつものが多いと
いう事実に着目したものであり、これにより、第1処理
が実行された意味に基づいて予測を行うので、第1処理
がユーザ操作に応じてなされるものであれば、意味付け
の仕方によってユーザ操作の動機付けとなるユーザの嗜
好等の傾向を踏まえた予測が可能となり、予測が妥当な
ものとなる。
【0110】また、前記監視記録手段はさらに、前記第
1処理及び第2処理以外の複数の通常的処理それぞれの
実行及び停止の状況を監視して、これらの通常的処理に
ついての状況に関する情報をも時刻に関する情報と対応
づけて前記実行実績情報に付加して記録し、前記決定手
段は、前記実行実績情報を参照して、過去に前記第1処
理が停止し、前記第2処理の実行に要する時間、停止を
継続したときにおける、その停止した時刻の前後所定時
間内の通常的処理の状況に基づいて前記予測を行い、前
記第1処理が停止した時刻から前記第2処理の実行に要
する時間、前記第1処理が実行される可能性が低いと判
断できた場合に、当該停止した時刻を第2処理が実行さ
れるべき時として決定することとすることもできる。
【0111】これは、一般にコンピュータ等に実行され
る処理の相互間には一定の関連性が有る場合が少なくな
く、ある処理の実行終了のタイミングで他の処理が起動
されるような場合が多々あるという事実に着目したもの
であり、これにより、第1処理が停止した前後における
他の通常的処理の動作状況についての規則性に基づいて
予測がなされるので、第1処理と他の通常的処理とに一
定の関連性があれば予測は妥当なものとなる。なお、こ
こで通常的処理とは第1処理の他の通常処理をいう。
【0112】また、前記決定手段は、前記実行実績情報
を参照して、過去に前記第1処理が停止し、前記第2処
理の実行に要する時間、停止を継続したときすべてのそ
の停止した時刻の前後所定時間内における通常的処理の
状況が、過去に前記第1処理が停止した時刻すべてにお
いて同一の動作パターンを示すところの通常的処理すべ
てを特定し、特定した通常的処理の当該動作パターン
が、前記第1処理が停止したことを検知した時の前後所
定時間内においても同一であれば、当該検知した時刻
を、その時から前記第1処理が実行される可能性が低い
時間帯が始まるとして特定することにより前記予測を行
うこととすることもできる。
【0113】これにより、第1処理が停止した前後にお
ける他の通常的処理の過去の動作パターンすべてが統一
されているものを予測基準とするため、予測基準となる
通常的処理と第1処理との関連性は高いと考えられ、予
測は妥当なものとなる。また、本発明に係るプログラム
実行装置は、第1処理と同時に実行すれば、第1処理の
実行性能に悪影響を及ぼす第2処理を実行するプログラ
ム実行装置であって、前記第1処理の実行及び停止の状
況を監視して、時刻に関する情報と当該状況に関する情
報とを対応付けた実行実績情報を、記録媒体に記録する
監視記録手段と、前記監視記録手段により記録された実
行実績情報を参照して前記第1処理が実行される可能性
に関する予測を行い、ある時刻から前記第2処理の実行
に要する時間、前記第1処理が実行される可能性が低い
と判断できた場合に、当該時刻を、第2処理を実行すべ
き時として決定する決定手段と、前記決定手段により決
定された時刻になれば前記第2処理を実行する実行手段
とを備えることを特徴とする。
【0114】これにより、本発明に係るプログラム実行
装置は、ユーザ操作等に応じて過去に実行した第1処理
の実行状況に基づいて、今後、ユーザ操作等に応じて第
1処理を実行するであろう可能性が低い時刻を予測して
その時刻に第2処理を実行するものであり、通常、現在
以後の第1処理の実行状況は、過去における第1処理の
実行状況から把握される規則性と同様の傾向を示すもの
であるため、第2処理が第1処理と衝突して第1処理の
実行性能を低下させることを回避することができるよう
になる。
【0115】また、本発明に係る時決定方法は、第1処
理と同時に実行されれば、第1処理の実行性能に悪影響
を及ぼす第2処理が、実行されるべき時を決定する時決
定方法であって、前記第1処理の実行及び停止の状況を
監視して、時刻に関する情報と当該状況に関する情報と
を対応付けた実行実績情報を、記録媒体に記録する監視
記録ステップと、前記監視記録ステップにより記録され
た実行実績情報を参照して前記第1処理が実行される可
能性に関する予測を行い、ある時刻から前記第2処理の
実行に要する時間、前記第1処理が実行される可能性が
低いと判断できた場合に、当該時刻を第2処理が実行さ
れるべき時として決定する決定ステップとを含むことを
特徴とする。
【0116】これにより、第1処理の過去の実行状況に
基づき、以後第1処理が実行されるであろう可能性が低
い時刻を予測し決定するので、その決定した時に、第2
処理を実行すれば、第2処理の実行中に第1処理が実行
されてしまう可能性が低いために第1処理の実行性能低
下の問題を引き起こしにくくなる。従って、ユーザが第
1処理の実行を要求した場合におけるユーザレスポンス
の低下等の問題は発生しにくくなる。
【0117】このように、本発明は、記録媒体に対して
のガーベジコレクション等、機器の性能向上等のために
行われるべき処理の実行タイミングを決定するスケジュ
ーリング技術として有用であり、パーソナルコンピュー
タや情報家電機器において適用され得、実用的効果の高
い技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るプログラム実行装置100
0の構成図である。
【図2】稼働時間記録部103に記録される稼働時間情
報の内容を示す図である。
【図3】稼働状況監視部102がユーザ対応処理実行部
101の実行状況を監視して稼働時間情報を更新する動
作を示すフローチャートである。
【図4】非稼働時間予測部106により行われユーザ対
応処理実行部101が稼働しない時間帯を予測する非稼
働時間帯予測処理を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態2に係るプログラム実行装置200
0の構成図である。
【図6】時間意味情報記録部207に記録される情報を
示す図である。
【図7】稼働状況監視部202がユーザ対応処理実行部
101の実行状況を監視して稼働時間情報及び意味実績
情報を更新する動作を示すフローチャートである。
【図8】非稼働時間予測部206により行われユーザ対
応処理実行部101が稼働しない時間帯を予測する非稼
働時間帯予測処理を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態3に係るプログラム実行装置300
0の構成図である。
【図10】実行状況記録部303に記録される実行状況
情報の内容を示す図である。
【図11】通常処理プログラムAの停止時刻前後におけ
る他の通常処理プログラムの実行状況を示す図である。
【図12】通常処理プログラムAの停止時における他の
通常処理プログラムの動作パターンに統一された規則性
があるか否かを示す図である。
【図13】通常処理プログラムAが停止後その状態を3
ミリ秒以上継続するか否かを判定するための条件とな
る、他の通常処理プログラムの動作パターンを求める判
定条件抽出処理を示すフローチャートである。
【図14】停止継続予測部306に実行される停止継続
予測処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 時計部 101 ユーザ対応処理実行部 102、202 稼働状況監視部 103 稼働時間記録部 104 内部処理実行部 105 タイマ起動部 106、206 非稼働時間予測部 207 時間意味情報記録部 301 通常処理実行部 302 実行状況監視部 303 実行状況記録部 306 停止継続予測部 600 稼働時間情報 610 稼働管理情報 611 稼働記録開始時刻情報 612 直前稼働開始時刻情報 613 直前稼働終了時刻情報 620 稼働実績情報 700 実行状況情報 1000、2000、3000 プログラム実行装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1処理と同時に実行されれば、第1処
    理の実行性能に悪影響を及ぼす第2処理が、実行される
    べき時を決定して、当該時を示す情報又は当該時になっ
    たことを、第2処理を実行する外部装置に通知する時決
    定装置であって、 前記第1処理の実行及び停止の状況を監視して、時刻に
    関する情報と当該状況に関する情報とを対応付けた実行
    実績情報を、記録媒体に記録する監視記録手段と、 前記監視記録手段により記録された実行実績情報を参照
    して前記第1処理が実行される可能性に関する予測を行
    い、ある時刻から前記第2処理の実行に要する時間、前
    記第1処理が実行される可能性が低いと判断できた場合
    に、当該時刻を第2処理が実行されるべき時として決定
    する決定手段とを備えることを特徴とする時決定装置。
  2. 【請求項2】 前記実行実績情報は、経過する時刻を周
    期的な単位時間で区分して得られる複数の単位時間帯そ
    れぞれと当該単位時間帯において前記第1処理が実行さ
    れていたことの累積回数とを対応付けた情報であり、 前記単位時間は、前記第2処理の実行に要する時間以上
    の長さの時間であり、 前記監視記録手段は、前記単位時間帯毎に、当該単位時
    間帯において第1処理が実行されているかを監視して前
    記実行実績情報を記録し、 前記決定手段は、前記実行実績情報における各単位時間
    帯についての前記累積回数に基づいて、ある単位時間帯
    を、前記第1処理が実行される可能性が低い時間帯とし
    て特定することにより前記予測を行うことを特徴とする
    請求項1記載の時決定装置。
  3. 【請求項3】 前記決定手段は、前記実行実績情報にお
    ける各単位時間帯のうち前記累積回数が最小となってい
    る単位時間帯を、前記第1処理が実行される可能性が低
    い時間帯として特定することにより前記予測を行うこと
    を特徴とする請求項2記載の時決定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1処理はユーザに対応した処理で
    あり、 前記各単位時間帯は、毎週の曜日と各曜日内の時間帯と
    で定まるものであることを特徴とする請求項2記載の時
    決定装置。
  5. 【請求項5】 前記決定手段は、各単位時間帯について
    の前記累積回数を前記時間帯毎に集計した場合に小さい
    ものとなる時間帯から順に着目し、さらに各時間帯に着
    目した場合において各単位時間帯についての前記累積回
    数を前記曜日毎に集計した場合に小さいものとなる曜日
    から順に着目し、着目した時間帯及び着目した曜日によ
    り定まる単位時間帯から順に各単位時間帯に着目して、
    着目した単位時間帯についての前記累積回数が初めて0
    となっていた場合における当該単位時間帯を、前記第1
    処理が実行される可能性が低い時間帯として特定するこ
    とにより前記予測を行うことを特徴とする請求項4記載
    の時決定装置。
  6. 【請求項6】 前記監視記録手段はさらに、第1処理が
    実行された単位時間帯について、当該単位時間帯におい
    て当該第1処理が実行される意味を表す意味情報を得
    て、意味情報毎に第1処理が実行された回数を対応付け
    た意味実績情報を、記録媒体に記録し、 前記決定手段はさらに、各単位時間帯について、当該単
    位時間帯において前記第1処理が実行される意味を表す
    意味情報を得てさらに前記意味実績情報から当該意味情
    報に対しての前記第1処理が実行された回数である意味
    別回数を得て、当該意味別回数と前記累積回数との両方
    に基づいて、前記予測を行うことを特徴とする請求項2
    記載の時決定装置。
  7. 【請求項7】 前記決定手段は、各単位時間帯につい
    て、前記意味別回数と前記累積回数とを予め定めた配分
    比で加算することにより評価値を求め、各単位時間帯の
    うち前記評価値が最小となっている単位時間帯を、前記
    第1処理が実行される可能性が低い時間帯として特定す
    ることにより前記予測を行うことを特徴とする請求項6
    記載の時決定装置。
  8. 【請求項8】 前記決定手段はさらに、予測すべきでは
    ない単位時間帯を特定するための予測対象外特定情報を
    保持する予測対象外特定情報保持部を有し、前記決定手
    段は、前記予測対象外特定情報により特定される単位時
    間帯を除くすべての単位時間帯の範囲内で前記予測を行
    うことを特徴とする請求項2記載の時決定装置。
  9. 【請求項9】 前記時決定装置はさらに、 ユーザの指示を受け付けると前記実行実績情報中の各単
    位時間帯に対応する累積回数をすべて0クリアするクリ
    ア手段を備えることを特徴とする請求項2記載の時決定
    装置。
  10. 【請求項10】 前記実行実績情報の単位時間帯それぞ
    れについての前記累積回数として、第1処理の実行状況
    を予想して定められた初期値が前記記録媒体中に予め記
    録されており、 前記監視記録手段による前記記録は、第1処理の実行及
    び停止の状況を監視して、前記記録媒体に記録されてい
    る前記実行実績情報を更新することであることを特徴と
    する請求項2記載の時決定装置。
  11. 【請求項11】 前記時決定装置はさらに、 前記決定手段により第2処理が実行されるべき時として
    決定された時刻において、前記第1処理が実行されてい
    ることを検知した場合には、当該第1処理の実行が終了
    したときに前記決定手段に再度予測及び決定を行わせる
    再予測制御手段を備えることを特徴とする請求項2記載
    の時決定装置。
  12. 【請求項12】 前記実行実績情報は、経過する時刻を
    周期的な単位時間で区分して得られる複数の単位時間帯
    それぞれにおいて第1処理が実行される意味を表す意味
    情報毎に、第1処理が実行された回数である意味別回数
    を対応付けた情報であり、 前記単位時間は、前記第2処理の実行に要する時間以上
    の長さの時間であり、 前記監視記録手段は、前記単位時間帯毎に、当該単位時
    間帯において第1処理が実行されているかを監視して前
    記実行実績情報を記録し、 前記決定手段は、各単位時間帯について、当該単位時間
    帯において前記第1処理が実行される意味を表す意味情
    報を得てさらに前記実行実績情報から当該意味情報に対
    しての前記第1処理が実行された回数である意味別回数
    を得て、当該意味別回数に基づいて、ある単位時間帯
    を、前記第1処理が実行される可能性が低い時間帯とし
    て特定することにより前記予測を行うことを特徴とする
    請求項1記載の時決定装置。
  13. 【請求項13】 前記監視記録手段はさらに、前記第1
    処理及び第2処理以外の複数の通常的処理それぞれの実
    行及び停止の状況を監視して、これらの通常的処理につ
    いての状況に関する情報をも時刻に関する情報と対応づ
    けて前記実行実績情報に付加して記録し、 前記決定手段は、前記実行実績情報を参照して、過去に
    前記第1処理が停止し、前記第2処理の実行に要する時
    間、停止を継続したときにおける、その停止した時刻の
    前後所定時間内の通常的処理の状況に基づいて前記予測
    を行い、前記第1処理が停止した時刻から前記第2処理
    の実行に要する時間、前記第1処理が実行される可能性
    が低いと判断できた場合に、当該停止した時刻を第2処
    理が実行されるべき時として決定することを特徴とする
    請求項1記載の時決定装置。
  14. 【請求項14】 前記決定手段は、前記実行実績情報を
    参照して、過去に前記第1処理が停止し、前記第2処理
    の実行に要する時間、停止を継続したときすべてのその
    停止した時刻の前後所定時間内における通常的処理の状
    況が、過去に前記第1処理が停止した時刻すべてにおい
    て同一の動作パターンを示すところの通常的処理すべて
    を特定し、特定した通常的処理の当該動作パターンが、
    前記第1処理が停止したことを検知した時の前後所定時
    間内においても同一であれば、当該検知した時刻を、そ
    の時から前記第1処理が実行される可能性が低い時間帯
    が始まるとして特定することにより前記予測を行うこと
    を特徴とする請求項13記載の時決定装置。
  15. 【請求項15】 第1処理と同時に実行すれば、第1処
    理の実行性能に悪影響を及ぼす第2処理を実行するプロ
    グラム実行装置であって、 前記第1処理の実行及び停止の状況を監視して、時刻に
    関する情報と当該状況に関する情報とを対応付けた実行
    実績情報を、記録媒体に記録する監視記録手段と、 前記監視記録手段により記録された実行実績情報を参照
    して前記第1処理が実行される可能性に関する予測を行
    い、ある時刻から前記第2処理の実行に要する時間、前
    記第1処理が実行される可能性が低いと判断できた場合
    に、当該時刻を、第2処理を実行すべき時として決定す
    る決定手段と、 前記決定手段により決定された時刻になれば前記第2処
    理を実行する実行手段とを備えることを特徴とするプロ
    グラム実行装置。
  16. 【請求項16】 第1処理と同時に実行されれば、第1
    処理の実行性能に悪影響を及ぼす第2処理が、実行され
    るべき時を決定する時決定方法であって、 前記第1処理の実行及び停止の状況を監視して、時刻に
    関する情報と当該状況に関する情報とを対応付けた実行
    実績情報を、記録媒体に記録する監視記録ステップと、 前記監視記録ステップにより記録された実行実績情報を
    参照して前記第1処理が実行される可能性に関する予測
    を行い、ある時刻から前記第2処理の実行に要する時
    間、前記第1処理が実行される可能性が低いと判断でき
    た場合に、当該時刻を第2処理が実行されるべき時とし
    て決定する決定ステップとを含むことを特徴とする時決
    定方法。
  17. 【請求項17】 第1処理と同時に実行すれば、第1処
    理の実行性能に悪影響を及ぼす第2処理を実行するプロ
    グラム実行制御処理をコンピュータに行わせるための制
    御プログラムを記録した記録媒体であって、 前記プログラム実行制御処理は、 前記第1処理の実行及び停止の状況を監視して、時刻に
    関する情報と当該状況に関する情報とを対応付けた実行
    実績情報を、前記コンピュータの記憶装置に記録する監
    視記録ステップと、 前記監視記録ステップにより記録された実行実績情報を
    参照して前記第1処理が実行される可能性に関する予測
    を行い、ある時刻から前記第2処理の実行に要する時
    間、前記第1処理が実行される可能性が低いと判断でき
    た場合に、当該時刻を、第2処理を実行すべき時として
    決定する決定ステップと、 前記決定ステップにより決定された時刻になれば前記第
    2処理を実行する実行ステップとを含むことを特徴とす
    る記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007513437A (ja) * 2003-12-31 2007-05-24 インテル・コーポレーション メモリ管理に対する動的なパフォーマンスモニタリングベースのアプローチ
JP2009181498A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nomura Research Institute Ltd ジョブ処理システムおよびジョブ処理方法
JP2011227835A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Mitsubishi Electric Corp 記憶媒体の制御装置、制御プログラム、及び制御方法
JP2015038638A (ja) * 2009-09-16 2015-02-26 株式会社東芝 情報処理装置及び制御方法

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