JP2001034392A - 入力装置および入力装置を備える電子機器 - Google Patents

入力装置および入力装置を備える電子機器

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JP2001034392A
JP2001034392A JP11206417A JP20641799A JP2001034392A JP 2001034392 A JP2001034392 A JP 2001034392A JP 11206417 A JP11206417 A JP 11206417A JP 20641799 A JP20641799 A JP 20641799A JP 2001034392 A JP2001034392 A JP 2001034392A
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magnet
key top
switch
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JP11206417A
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Takashi Kayama
俊 香山
Yasuhiro Kataoka
安弘 片岡
Osamu Kamishima
修 神島
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Sony Corp
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SMK Corp
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を減らし構造が簡単で小型化を図る
ことができる入力装置および入力装置を備える電子機器
を提供すること。 【解決手段】 スイッチ26と、弾性変形可能なフィル
ムの一部が突出されることにより形成され、押されるこ
とによりスイッチ26を操作するためのキートップ32
と、スイッチ26側に配置されている第1マグネット6
0と、キートップ32側に配置されて、キートップ32
がスイッチ26側に向けて押されると第1マグネット6
0との間で磁気的な反発と吸引動作を行うことでキート
ップ32を押す際の作動力を発生する第2マグネット5
0と、第1マグネット60と第2マグネット50の磁気
がキートップ32から外部に漏れるのを防ぐための磁気
防止部材40と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば携帯型の
情報処理装置や据置型の情報処理装置等の電子機器等に
搭載される入力装置および入力装置を備える電子機器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器、たとえばパーソナルコンピュ
ータのような情報処理装置は、使用者が指で操作するた
めの複数のキーを備えるキーボード等を有している。こ
の種のキーボードは、たとえば、特開平9−35574
号公報に開示されている。従来のキーボードは複数のキ
ーを備えている。図12の従来のキー入力装置では、ハ
ウジング1000とプレート1001の間にメンブレン
シート1002が配置されている。ハウジング1000
の上には、P方向に押すことにより操作可能なキートッ
プ1003が設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
キーの構造では、キートップ1003を上下動させるた
めのリンク機構1004やカップラーバー1005を使
った構造であるために、寸法Dに関する薄型化が困難で
ある。しかもこのようなキーは部品点数が多いので、コ
ストダウンに限界があり組立時の不良率の低減も困難で
ある。そこで本発明は上記課題を解消し、部品点数を減
らし構造が簡単で小型化を図ることができる入力装置お
よび入力装置を備える電子機器を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、スイ
ッチと、弾性変形可能なフィルムの一部が突出されるこ
とにより形成され、押されることにより前記スイッチを
操作するためのキートップと、前記スイッチ側に配置さ
れている第1マグネットと、前記キートップ側に配置さ
れて、前記キートップが前記スイッチ側に向けて押され
ると前記第1マグネットとの間で磁気的な反発と吸引動
作を行うことで前記キートップを押す際の作動力を発生
する第2マグネットと、前記第1マグネットと前記第2
マグネットの磁気が前記キートップから外部に漏れるの
を防ぐための磁気防止部材と、を備えることを特徴とす
る入力装置である。
【0005】請求項1では、キートップが弾性変形可能
なフィルムの一部が突出されることにより形成されてお
り、このキートップは押されることによりスイッチを操
作するものである。第1マグネットはスイッチ側に配置
されている。第2マグネットは、キートップ側に配置さ
れておりキートップがスイッチ側に向けて押されると第
1マグネットとの間で磁気的な反発と吸引動作を行うこ
とでキートップを押す際の作動力を発生する。磁気防止
部材は、第1マグネットと第2マグネットの磁気が外部
に漏れるのを防ぐものである。これにより、第1マグネ
ットと第2マグネットを設けるだけで、キートップは適
度な作動力によりスイッチの操作を行うことができる。
この際に第1マグネットと第2マグネットの磁気は、磁
気防止部材により外部に漏れるのを防いでいる。このこ
とから磁気漏れによる他の電子部品等への弊害をなくす
ことができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の入力
装置において、前記第1マグネットは空間部を有し、前
記キートップが押された場合に前記第2マグネットが前
記第1マグネットの前記空間部に入り、前記第1マグネ
ットと前記第2マグネットとが近づくと反発力を発生
し、前記第1マグネットの前記空間部に前記第2マグネ
ットが入ると吸引力を発生する。請求項2では、第1マ
グネットと第2マグネットが近づくと反発力を発揮し、
第1マグネットの空間部に第2マグネットが入ると吸引
力を発生することから、キートップは適度な反発力と吸
引力による作動力を発生することができる。
【0007】請求項3の発明は、請求項2に記載の入力
装置において、前記スイッチはシート内に配置され、前
記シートは基材に固定されており、前記基材と前記磁気
防止部材は、軟磁性体を含む樹脂により作られている。
請求項3では、基材と磁気防止部材が軟磁性体を含む樹
脂により作られているので、キートップおよび基材から
第1マグネットと第2マグネットの磁気が外部に漏れる
のを防ぐことができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1に記載の入力
装置において、前記キートップが押された時に、前記キ
ートップに反転復帰力を与える補強部材を有する。請求
項4では、キートップが押された時に、キートップの反
転復帰力が弱くても、補強部材がこのキートップに対し
て反転復帰力を与えることにより、確実にキートップは
元の状態に復帰することができる。
【0009】請求項5の発明は、請求項2に記載の入力
装置において、前記第1マグネットの前記空間部内であ
って前記スイッチに対応する位置には、前記キートップ
が押された時に前記第2マグネットが前記スイッチを押
す際の前記第2マグネットの押す力を和らげるための緩
衝材が配置されている。請求項5では、緩衝材が配置さ
れているので、第2マグネットがスイッチを押す際の第
1マグネットの押す力を和らげることができる。これに
よりスイッチに対して余計な力が加わらずスイッチの破
損を防止することができる。
【0010】請求項6の発明は、請求項3に記載の入力
装置において、前記第2マグネットは前記キートップの
内面に固定され、前記第1マグネットはリング状であ
り、前記第1マグネットは前記シートの上に固定されて
いる。
【0011】請求項7の発明は、請求項1に記載の入力
装置において、前記キートップは複数方向から押し上げ
て形成されている。
【0012】請求項8の発明は、入力装置を備える電子
機器において、スイッチと、弾性変形可能なフィルムの
一部が突出されることにより形成され、押されることに
より前記スイッチを操作するためのキートップと、前記
スイッチ側に配置されている第1マグネットと、前記キ
ートップ側に配置されて、前記キートップが前記スイッ
チ側に向けて押されると前記第1マグネットとの間で磁
気的な反発と吸引動作を行うことで前記キートップを押
す際の作動力を発生する第2マグネットと、前記第1マ
グネットと前記第2マグネットの磁気が前記キートップ
から外部に漏れるのを防ぐための磁気防止部材と、を備
えることを特徴とする入力装置を備える電子機器であ
る。
【0013】請求項8では、キートップが弾性変形可能
なフィルムの一部が突出されることにより形成されてお
り、このキートップは押されることによりスイッチを操
作するものである。第1マグネットはスイッチ側に配置
されている。第2マグネットは、キートップ側に配置さ
れておりキートップがスイッチ側に向けて押されると第
1マグネットとの間で磁気的な反発と吸引動作を行うこ
とでキートップを押す際の作動力を発生する。磁気防止
部材は、第1マグネットと第2マグネットの磁気が外部
に漏れるのを防ぐものである。これにより、第1マグネ
ットと第2マグネットを設けるだけで、キートップは適
度な作動力によりスイッチの操作を行うことができる。
この際に第1マグネットと第2マグネットの磁気は、磁
気防止部材により外部に漏れるのを防いでいる。このこ
とから磁気漏れによる他の電子部品等への弊害をなくす
ことができる。
【0014】請求項9の発明は、請求項8に記載の入力
装置を備える電子機器において、前記第1マグネットは
空間部を有し、前記キートップが押された場合に前記第
2マグネットが前記第1マグネットの前記空間部に入
り、前記第1マグネットと前記第2マグネットとが近づ
くと反発力を発生し、前記第1マグネットの前記空間部
に前記第2マグネットが入ると吸引力を発生する。請求
項9では、第1マグネットと第2マグネットが近づくと
反発力を発揮し、第1マグネットの空間部に第2マグネ
ットが入ると吸引力を発生することから、キートップは
適度な反発力と吸引力による作動力を発生することがで
きる。
【0015】請求項10の発明は、請求項9に記載の入
力装置を備える電子機器において、前記スイッチはシー
ト内に配置され、前記シートは基材に固定されており、
前記基材と前記磁気防止部材は、軟磁性体を含む樹脂に
より作られている。請求項10では、基材と磁気防止部
材が軟磁性体を含む樹脂により作られているので、キー
トップおよび基材から第1マグネットと第2マグネット
の磁気が外部に漏れるのを防ぐことができる。
【0016】請求項11の発明は、請求項8に記載の入
力装置を備える電子機器において、前記キートップが押
された時に、前記キートップに反転復帰力を与える補強
部材を有する。請求項11では、キートップが押された
時に、キートップの反転復帰力が弱くても、補強部材が
このキートップに対して反転復帰力を与えることによ
り、確実にキートップは元の状態に復帰することができ
る。
【0017】請求項12の発明は、請求項9に記載の入
力装置を備える電子機器において、前記第1マグネット
の前記空間部内であって前記スイッチに対応する位置に
は、前記キートップが押された時に前記第2マグネット
が前記スイッチを押す際の前記第2マグネットの押す力
を和らげるための緩衝材が配置されている。請求項12
では、緩衝材が配置されているので、第2マグネットが
スイッチを押す際の第1マグネットの押す力を和らげる
ことができる。これによりスイッチに対して余計な力が
加わらずスイッチの破損を防止することができる。
【0018】請求項13の発明は、請求項10に記載の
入力装置を備える電子機器において、前記第2マグネッ
トは前記キートップの内面に固定され、前記第1マグネ
ットはリング状であり、前記第1マグネットは前記シー
トの上に固定されている。
【0019】請求項14の発明は、請求項8に記載の入
力装置を備える電子機器において、前記キートップは複
数方向から押し上げて形成されている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0021】図1は、本発明の入力装置の好ましい実施
の形態を備える電子機器の一例を示している。この電子
機器10は、たとえば携帯型のコンピュータであり、こ
の電子機器10は、本体12と表示部14を有してい
る。本体12は、入力装置16を備えており、この入力
装置16は、いわゆるキーボードタイプの入力装置であ
る。表示部14は、たとえば液晶表示装置を用いること
ができる。図2と図3は、本体12に配置されている入
力装置16を示している。この入力装置16は、複数の
キー20を備えている。
【0022】図4〜図6は、キー20の好ましい構造例
を示している。図4と図5のキー20は、指Fで押して
いない未使用状態を示しており、図6に示すキー20
は、指Fにより押されている様子を示している。図4を
参照すると、図1の入力装置16のシャーシ(基材)2
2の上には、スイッチシート24が接着剤により固定さ
れている。このスイッチシート24は、たとえばメンブ
レンシートを用いることができる。スイッチシート24
は、図5に示すように、スイッチ26を有している。こ
のスイッチ26は、電極26A,26Bを有している。
スイッチシート24はシート材24Aとシート材24B
およびスペーサ24Cを有している。このシート材24
Aの内側には電極26Aが形成されており、シート材2
4Bの内側にも電極26Bが形成されている。シート材
24A,24Bは、絶縁性を有する弾性変形可能な、た
とえばメンブレンシート材である。
【0023】図4と図5に示すように、キー20が指に
より操作されていない時には電極26A,26Bは離れ
ており、スイッチ26はオフ状態である。スイッチシー
ト24の上には、フィルム30が接着により固定されて
いる。このフィルム30は、たとえばPET(ポリエチ
レンテレフタレート)等のフィルムを採用することがで
きる。このフィルム30は、透明であっても不透明ある
いは半透明の材質であっても勿論構わない。フィルム3
0の一部分がキートップ32として突出して成形されて
いる。このキートップ32は、図4および図5の断面図
において、ほぼ台形状に形成されている。図7に示すよ
うにキートップ32は、複数の方向、図7の例では4つ
の方向から立ち上げるようにして上方に突出して成形さ
れている。このキートップ32をフィルム30から成形
する方法としては、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)フィルムをエンボス加工(加熱変形)させることに
より成形できる。またラバーのように金型でコンプレッ
ション成形やインジェクション成形することも可能であ
る。
【0024】キートップ32の傾斜側面部34には、補
強シート(補強部材)36が接着により貼り付けてあ
る。この補強シート36は、たとえば粘着剤付のPET
フィルムを貼り付けることにより成形する。また、シル
ク印刷等でアクリル系インク等を印刷し、その後エンボ
ス加工を施せば補強シートを貼った場合と同じ効果が得
られる。キートップ32の上面である押圧面38には、
たとえば正方形状の磁気防止部材40が接着により貼り
付けられている。キートップ32の押圧面38の内面4
2の中央には、マグネット50が接着により貼り付けら
れている。これに対してスイッチシート24の上面24
Dには、別のマグネット60が接着により貼り付けられ
ている。
【0025】マグネット50は、たとえば円柱形状のマ
グネットであり、マグネット60はたとえばリング状の
マグネットである。マグネット60の中央には空間部6
4が形成されている。この空間部64の中であって、し
かもスイッチシート24の上面24Dには、緩衝材とし
てのクッション70が接着により固定されている。この
クッション70は、たとえば発泡ウレタンにより作るこ
とができる。マグネット50とマグネット60は、図8
(A)に示すようにN極とS極が着磁されている。マグ
ネット50の下面側がN極であり、マグネット50の上
面側がS極である。これに対して、マグネット60の上
面側がN極であり、マグネット60の下面側がS極であ
る。マグネット50のS極がキートップ32の内面42
に対して接着により固定されている。同様にしてマグネ
ット60のS極側がスイッチシート24の上面24Dに
対して接着により固定されている。
【0026】図4の基材であるシャーシ22と、磁気防
止部材40は、ともにマグネット50,60の磁気を外
部に漏らさないようにするための、いわゆる磁気を閉じ
るための材質により作られている。この磁気を閉じるた
めの材質としては、たとえば軟磁性体入りの樹脂や、S
ECC(亜鉛メッキ鋼板)やケイ素鋼板等の鉄板により
作ることができる。この軟磁性体としては、たとえばパ
ーマロイ、センダスト、パーメンジュール(Fe−Co
系合金)、Fe−Al−Cr合金、電磁ステンレス鋼等
を使用することができる。これらの軟磁性体の形状は、
粒状あるいは偏平状等いずれを採用してもよい。この軟
磁性体をコンパウンドするための相手である樹脂として
は、たとえばABS(アクリロニトリロブタジエンスチ
レン)、PA(ポリアミド)、PBT(ポリブチレンテ
レフタレート)、LCP(液晶ポリマー)等であり、こ
のような樹脂と上述したような軟磁性体の結合に適した
結合剤を塗ることで、軟磁性体と樹脂とのペレット化が
容易に可能である。
【0027】次に、上述したキー20の使用例について
説明する。図4と図5に示すように、キー20のキート
ップ32が指で押されていない開放状態では、キートッ
プ32はほぼ台形状を保持しており、キートップ32の
傾斜側面部34は補強シート36により補強された状態
にある。そしてマグネット50は、もう一つのマグネッ
ト60から離れた上方位置にある。従って、スイッチシ
ート24の電極26A,26Bは離れておりスイッチ2
6はオフ状態である。
【0028】そこで、図6に示すように、使用者が指F
を用いて、キートップ32の磁気防止部材40をP方向
に押すと、指Fの力はキートップ32の弾性変形力およ
びその補強のための補強シート(補強部材)36の反転
復帰力に抗して、マグネット50が図6と図8(B)に
示すようにマグネット60の空間部64に入り込む。図
8(A)のようにマグネット50がマグネット60に対
して移動して空間部64にはまり込む際には、図9に示
すような形態でマグネット50,60の間には、反発力
が生じて、たとえば図9に示す50gfの作動力が生ま
れて、その後に図8(B)のようにマグネット50がマ
グネット60の空間部64にはまり込み吸引力が生じ
る。
【0029】図8(A)のようにマグネット50がマグ
ネット60から離れた状態からマグネット50がマグネ
ット60に近づいてくると、マグネット50のN極がマ
グネット60のN極と反発するので、マグネット50お
よびマグネット60の間には反発力(斥力)Rが生じ
る。そして、マグネット50がマグネット60の空間部
64の中に入り込むと、逆にマグネット50のS極とマ
グネット60のN極が吸引しかつマグネット50のN極
とマグネット60のS極が磁気的な吸引を行う。従っ
て、マグネット50およびマグネット60の間には吸引
力Tが生じる。このようにして、指Fによりキートップ
32が押されると、マグネット50とマグネット60の
間では最初に反発力が生じた後に吸引力が生じる。マグ
ネット50がマグネット60の空間部64に入り込む
と、マグネット50がクッション70を介して、図5の
スイッチ26の電極26Aを電極26Bに対して電気的
に接触させる。従ってスイッチ26はオンになる。
【0030】指Fがキートップ32の磁気防止部材40
から離れると、キートップ32の自己の反転復帰力およ
び補強シート36による強制的な反転復帰力により、キ
ートップ32は図6のような変形状態から図4と図5に
示すような台形状の復帰状態に戻る。従って、マグネッ
ト50はクッション70から離れるので、図5に示す電
極26Aは電極26Bから離れて、スイッチ26はオフ
状態になる。
【0031】このような指Fによるスイッチ26のオン
操作を行う時に、指Fに対して働く作動力とキートップ
32の変位の関係を図9において説明する。図9におい
て、図6のように指Fでキートップ32をP方向に押す
と、図8(A)のマグネット50,60がN極同士で反
発していた状態から、図8(B)のようにマグネット5
0,60はS極とN極の引き合う状態に変化する。図8
(A)から図8(B)のようなマグネットにおける反発
から吸引動作に変える動作を図6の指Fで与えることに
より、図9の状態Eに示すようなマグネットによる作動
力の変化を与えることができる。図9のポイントH1に
おける作動力は、たとえば50gfであるが、マグネッ
トによる変化Eの終わり頃のポイントH2の値は、たと
えば20gfである。従ってポイントH1からポイント
H2の作動力の差Jは、たとえば30gfあるいは30
gf以上に設定されている。この30gf以上の作動力
の差Jが、フォースフィードバック(クリック感等)と
して、指Fに与えることができる。
【0032】ポイントH2以降は、フィルム30のキー
トップ32の自己復帰力と、補強シート36の反転復帰
力により、キートップ32は図4と図5に示すような元
の状態に戻ることになる。このような補強シート36を
キートップ32の傾斜側面部34に貼り付けることによ
り、キートップ32が元の状態に復帰しようとする力を
補強してアップさせることができ、マグネット50,6
0による作動力の変化状態をより強調することができ、
変位に対する作動力のアップを図ることができる。
【0033】また図4のシャーシ22と磁気防止部材4
0が軟磁性体を含む樹脂により作られているので磁気シ
ールド効果を有しているので、シャーシ22と磁気防止
部材40は磁気を閉じるための磁気回路を構成してい
る。このため、マグネット50,60の磁気的ポテンシ
ャルを有効に使うことができるとともに、マグネット5
0,60の磁気がキー20の外部に漏れてしまうのを防
止できるので、電子機器の他の電子部品等に対する磁気
の影響を防げる。
【0034】図4のように、スイッチシート24の上に
は、クッション70が貼り付けてあり、そのクッション
を介してマグネット50が図5のスイッチ26を押して
オンさせる構造になっているので、電極26A,26B
を破損させることなく、電極26A,26Bを確実に接
触させることができる。このように本発明の実施の形態
のキー20の構造では、従来例の寸法に比べて図4の寸
法Kに関する薄型化を図ることができるとともに、部品
点数が少なく、信頼性の優れたキー入力装置を実現でき
る。部品点数が少ないことから、コストダウンを図るこ
とができるとともに、キートップ32は従来のようなメ
カニカルなリンク機構等やカップラーバーを備えていな
いので、コストダウンを図ることができるとともに、組
立時の不良率の低減が図れる。
【0035】次に、図10と図11は本発明の別の実施
の形態を示している。図10と図11の実施の形態が、
図4〜図6の実施の形態と異なるのは、マグネット50
がスイッチシート24の上面24Dに接着により貼り付
けられているとともに、マグネット60がキートップ3
2の内面42に接着により貼り付けられている。そして
クッション70はキートップ32の内面42に対して貼
り付けられており、クッション70はキートップ32の
内面42に貼り付けられてマグネット60の空間部64
の中に位置している。
【0036】図10と図11のような構造を採用して
も、図4〜図6の実施の形態と同様な動作を発揮するこ
とができる。図10と図11のキー20の他の部分およ
び要素については、図4〜図6のキー20の部分および
要素と同じであるので同じ符号を記して説明を転用する
ことにする。また入力装置が電子機器に搭載される場合
においては、電子機器としては、図1に示すような携帯
型のコンピュータに限らず、他の種類の電子機器、たと
えば携帯型の情報端末、携帯電話やビデオカメラ等を含
むものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力装置の部品点数を減らし構造が簡単で小型化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力装置の好ましい実施の形態を備え
た電子機器の一例を示す斜視図。
【図2】図1の入力装置を示す側面図。
【図3】入力装置および本体を示す平面図。
【図4】入力装置の1つのキーの構造例を示す断面図。
【図5】図4のキーの一部を拡大して示す断面図。
【図6】キーが指により押された状態を示す断面図。
【図7】キーの外観を示す斜視図。
【図8】一方のマグネットと他方のマグネット間におけ
る反発力および吸引力を発生する様子を示す図。
【図9】キーに働く作動力とキートップの変位の例を示
す図。
【図10】本発明のキーの他の構造例を示す図。
【図11】図10のキーの構造例において指に押された
状態を示す断面図。
【図12】従来のキーの構造を示す図。
【符号の説明】
10・・・電子機器、16・・・入力装置、20・・・
キー、22・・・シャーシ(基材)、26・・・スイッ
チ、32・・・キートップ、40・・・磁気防止部材、
50・・・マグネット(第2マグネット)、60・・・
マグネット(第1マグネット)、64・・・空間部、7
0・・・クッション(緩衝材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 安弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 神島 修 東京都品川区戸越6−5−5 エスエムケ イ株式会社内 Fターム(参考) 5B020 BB02 BB10 DD02 DD22

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチと、 弾性変形可能なフィルムの一部が突出されることにより
    形成され、押されることにより前記スイッチを操作する
    ためのキートップと、 前記スイッチ側に配置されている第1マグネットと、 前記キートップ側に配置されて、前記キートップが前記
    スイッチ側に向けて押されると前記第1マグネットとの
    間で磁気的な反発と吸引動作を行うことで前記キートッ
    プを押す際の作動力を発生する第2マグネットと、 前記第1マグネットと前記第2マグネットの磁気が前記
    キートップから外部に漏れるのを防ぐための磁気防止部
    材と、を備えることを特徴とする入力装置。
  2. 【請求項2】 前記第1マグネットは空間部を有し、前
    記キートップが押された場合に前記第2マグネットが前
    記第1マグネットの前記空間部に入り、前記第1マグネ
    ットと前記第2マグネットとが近づくと反発力を発生
    し、前記第1マグネットの前記空間部に前記第2マグネ
    ットが入ると吸引力を発生する請求項1に記載の入力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチはシート内に配置され、前
    記シートは基材に固定されており、前記基材と前記磁気
    防止部材は、軟磁性体を含む樹脂により作られている請
    求項2に記載の入力装置。
  4. 【請求項4】 前記キートップが押された時に、前記キ
    ートップに反転復帰力を与える補強部材を有する請求項
    1に記載の入力装置。
  5. 【請求項5】 前記第1マグネットの前記空間部内であ
    って前記スイッチに対応する位置には、前記キートップ
    が押された時に前記第2マグネットが前記スイッチを押
    す際の前記第2マグネットの押す力を和らげるための緩
    衝材が配置されている請求項2に記載の入力装置。
  6. 【請求項6】 前記第2マグネットは前記キートップの
    内面に固定され、前記第1マグネットはリング状であ
    り、前記第1マグネットは前記シートの上に固定されて
    いる請求項3に記載の入力装置。
  7. 【請求項7】 前記キートップは前記フィルムの一部を
    複数方向から押し上げて形成されている請求項1に記載
    の入力装置。
  8. 【請求項8】 入力装置を備える電子機器において、 スイッチと、 弾性変形可能なフィルムの一部が突出されることにより
    形成され、押されることにより前記スイッチを操作する
    ためのキートップと、 前記スイッチ側に配置されている第1マグネットと、 前記キートップ側に配置されて、前記キートップが前記
    スイッチ側に向けて押されると前記第1マグネットとの
    間で磁気的な反発と吸引動作を行うことで前記キートッ
    プを押す際の作動力を発生する第2マグネットと、 前記第1マグネットと前記第2マグネットの磁気が前記
    キートップから外部に漏れるのを防ぐための磁気防止部
    材と、を備えることを特徴とする入力装置を備える電子
    機器。
  9. 【請求項9】 前記第1マグネットは空間部を有し、前
    記キートップが押された場合に前記第2マグネットが前
    記第1マグネットの前記空間部に入り、前記第1マグネ
    ットと前記第2マグネットとが近づくと反発力を発生
    し、前記第1マグネットの前記空間部に前記第2マグネ
    ットが入ると吸引力を発生する請求項8に記載の入力装
    置を備える電子機器。
  10. 【請求項10】 前記スイッチはシート内に配置され、
    前記シートは基材に固定されており、前記基材と前記磁
    気防止部材は、軟磁性体を含む樹脂により作られている
    請求項9に記載の入力装置を備える電子機器。
  11. 【請求項11】 前記キートップが押された時に、前記
    キートップに反転復帰力を与える補強部材を有する請求
    項8に記載の入力装置を備える電子機器。
  12. 【請求項12】 前記第1マグネットの前記空間部内で
    あって前記スイッチに対応する位置には、前記キートッ
    プが押された時に前記第2マグネットが前記スイッチを
    押す際の前記第2マグネットの押す力を和らげるための
    緩衝材が配置されている請求項9に記載の入力装置を備
    える電子機器。
  13. 【請求項13】 前記第2マグネットは前記キートップ
    の内面に固定され、前記第1マグネットはリング状であ
    り、前記第1マグネットは前記シートの上に固定されて
    いる請求項10に記載の入力装置を備える電子機器。
  14. 【請求項14】 前記キートップは前記フィルムの一部
    を複数方向から押し上げて形成されている請求項8に記
    載の入力装置を備える電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005190460A (ja) * 2003-12-04 2005-07-14 Ntt Docomo Inc 入力キー及び入力装置
CN108878201A (zh) * 2018-07-24 2018-11-23 苏州达方电子有限公司 按键结构
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