JP2001033364A - 金属分析用試料の前処理方法および装置 - Google Patents
金属分析用試料の前処理方法および装置Info
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- JP2001033364A JP2001033364A JP11205703A JP20570399A JP2001033364A JP 2001033364 A JP2001033364 A JP 2001033364A JP 11205703 A JP11205703 A JP 11205703A JP 20570399 A JP20570399 A JP 20570399A JP 2001033364 A JP2001033364 A JP 2001033364A
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- sand
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 分析精度のバラツキを小さくするとともに、
前処理時間を短縮することが可能な金属分析用試料の前
処理方法および装置を提供する。 【解決手段】 分析に先立ってサンドブラスト法を用い
て金属分析用試料Sの表面汚染物質を除去するようにし
ている。
前処理時間を短縮することが可能な金属分析用試料の前
処理方法および装置を提供する。 【解決手段】 分析に先立ってサンドブラスト法を用い
て金属分析用試料Sの表面汚染物質を除去するようにし
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属分析用試料の
前処理方法および装置に関する。
前処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属分析用試料の分析を行う場合、前記
金属分析用試料に表面汚染物質が残留したままの状態で
は、分析精度が低下するため、前処理として、表面汚染
物質の除去を行う必要がある。そして、前記表面汚染物
質の除去は、従来、化学薬品を用いる化学研磨や、やす
りを用いるやすり研磨によって行っていた。
金属分析用試料に表面汚染物質が残留したままの状態で
は、分析精度が低下するため、前処理として、表面汚染
物質の除去を行う必要がある。そして、前記表面汚染物
質の除去は、従来、化学薬品を用いる化学研磨や、やす
りを用いるやすり研磨によって行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記化学研磨
では、化学薬品が試料組織内部へ浸透することから、試
料内に薬品が残留し、分析精度のバラツキが大きくなる
という問題があり、また、上記やすり研磨では、試料の
形状が複雑な場合や試料の大きさが保持し難い程度に小
さい場合、やすり研磨にかかる時間が長くなり、さら
に、前記表面汚染物質の除去量に個人差があることか
ら、分析精度のバラツキが大きくなるという問題があっ
た。
では、化学薬品が試料組織内部へ浸透することから、試
料内に薬品が残留し、分析精度のバラツキが大きくなる
という問題があり、また、上記やすり研磨では、試料の
形状が複雑な場合や試料の大きさが保持し難い程度に小
さい場合、やすり研磨にかかる時間が長くなり、さら
に、前記表面汚染物質の除去量に個人差があることか
ら、分析精度のバラツキが大きくなるという問題があっ
た。
【0004】本発明は上述の事柄に留意してなされたも
ので、その目的は、分析精度のバラツキを小さくすると
ともに、前処理時間を短縮することが可能な金属分析用
試料の前処理方法および装置を提供することである。
ので、その目的は、分析精度のバラツキを小さくすると
ともに、前処理時間を短縮することが可能な金属分析用
試料の前処理方法および装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の金属分析用試料の前処理方法は、分析に先
立ってサンドブラスト法を用いて金属分析用試料の表面
汚染物質を除去するようにしている(請求項1)。
に、本発明の金属分析用試料の前処理方法は、分析に先
立ってサンドブラスト法を用いて金属分析用試料の表面
汚染物質を除去するようにしている(請求項1)。
【0006】また、本発明の金属分析用試料の前処理装
置は、サンドブラスター本体と、このサンドブラスター
本体に接続されるフレキシブルチューブと、このフレキ
シブルチューブに接続され、前記サンドブラスター本体
からフレキシブルチューブを経て送られてきた砂粒を試
料に吹き付けるためのノズルと、このノズルを移動させ
るための移動手段と、前記試料を保持するための保持手
段とを有している(請求項2)。
置は、サンドブラスター本体と、このサンドブラスター
本体に接続されるフレキシブルチューブと、このフレキ
シブルチューブに接続され、前記サンドブラスター本体
からフレキシブルチューブを経て送られてきた砂粒を試
料に吹き付けるためのノズルと、このノズルを移動させ
るための移動手段と、前記試料を保持するための保持手
段とを有している(請求項2)。
【0007】上記の構成により、分析精度のバラツキを
小さくするとともに、前処理時間を短縮することが可能
な金属分析用試料の前処理方法および装置を提供するこ
とができる。
小さくするとともに、前処理時間を短縮することが可能
な金属分析用試料の前処理方法および装置を提供するこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図を参
照しながら説明する。図1は、本発明の一実施例に係る
金属分析用試料の前処理方法を実施するための装置Dの
構成を概略的に示す図である。装置Dは、サンドブラス
ター本体1と、このサンドブラスター本体1に隣接して
設けられたチャンバー2と、前記サンドブラスター本体
1およびチャンバー2の上方に設けられた換気部3と、
前記サンドブラスター本体1の下部に設けられ、装置D
を操作するための操作部4とを有している。
照しながら説明する。図1は、本発明の一実施例に係る
金属分析用試料の前処理方法を実施するための装置Dの
構成を概略的に示す図である。装置Dは、サンドブラス
ター本体1と、このサンドブラスター本体1に隣接して
設けられたチャンバー2と、前記サンドブラスター本体
1およびチャンバー2の上方に設けられた換気部3と、
前記サンドブラスター本体1の下部に設けられ、装置D
を操作するための操作部4とを有している。
【0009】前記サンドブラスター本体1は、内部に、
エアー供給手段5と、砂粒供給手段6とを有している。
また、7および8は、それぞれ前記エアー供給手段5か
ら、サンドブラスター本体1の上部側面に設けられた供
給口7’および8’にかけて設けられた流路であり、前
記流路7の途中には、前記砂粒供給手段6が接続されて
いる。
エアー供給手段5と、砂粒供給手段6とを有している。
また、7および8は、それぞれ前記エアー供給手段5か
ら、サンドブラスター本体1の上部側面に設けられた供
給口7’および8’にかけて設けられた流路であり、前
記流路7の途中には、前記砂粒供給手段6が接続されて
いる。
【0010】前記チャンバー2内には、フレキシブルチ
ューブ9、10と、このフレキシブルチューブ9、10
の下流側に接続され、前記サンドブラスター本体1から
送られてきたエアー12および砂粒13を試料S(たと
えばネジ)に吹きつけるためのノズル部11と、このノ
ズル部11を上下および左右方向に移動させるための移
動手段14と、前記試料Sを保持するための保持手段1
5、16とが設けられている。
ューブ9、10と、このフレキシブルチューブ9、10
の下流側に接続され、前記サンドブラスター本体1から
送られてきたエアー12および砂粒13を試料S(たと
えばネジ)に吹きつけるためのノズル部11と、このノ
ズル部11を上下および左右方向に移動させるための移
動手段14と、前記試料Sを保持するための保持手段1
5、16とが設けられている。
【0011】前記フレキシブルチューブ9および10の
上流側は、それぞれサンドブラスター本体1の供給口
7’および8’に接続され、下流側は、ノズル部11の
一端に接続されている。また、ノズル部11の下端は、
下方ほど細くなるように形成されており、試料Sに向か
って、エアー12および砂粒13を効率よく吹きつける
ことが可能である。
上流側は、それぞれサンドブラスター本体1の供給口
7’および8’に接続され、下流側は、ノズル部11の
一端に接続されている。また、ノズル部11の下端は、
下方ほど細くなるように形成されており、試料Sに向か
って、エアー12および砂粒13を効率よく吹きつける
ことが可能である。
【0012】前記移動手段14は、ノズル部11の背面
に固定された上下移動部17と、この上下移動部17を
上下移動可能に保持する第一保持部18と、この第一保
持部18の背面に固定された左右移動部19と、この左
右移動部19を左右移動可能に保持する第二保持部20
とからなる。
に固定された上下移動部17と、この上下移動部17を
上下移動可能に保持する第一保持部18と、この第一保
持部18の背面に固定された左右移動部19と、この左
右移動部19を左右移動可能に保持する第二保持部20
とからなる。
【0013】前記第一保持部18は、上下方向に設けら
れた第一ネジ部21と、この第一ネジ部21を回転させ
るためのモータ22とを有しており、第一ネジ部21に
螺合する雌ねじ部(図示せず)を有する前記上下移動部
17は、モータ22によって第一ネジ部21を回転させ
ることで、上下方向に移動し、それに伴って前記ノズル
部11も同様に上下方向に移動することになる。
れた第一ネジ部21と、この第一ネジ部21を回転させ
るためのモータ22とを有しており、第一ネジ部21に
螺合する雌ねじ部(図示せず)を有する前記上下移動部
17は、モータ22によって第一ネジ部21を回転させ
ることで、上下方向に移動し、それに伴って前記ノズル
部11も同様に上下方向に移動することになる。
【0014】前記第二保持部20は、左右方向に設けら
れ、両端がそれぞれチャンバー2の側壁部により保持さ
れた第二ネジ部23と、この第二ネジ部23を回転させ
るためのモータ24とからなり、第二ネジ部23に螺合
する雌ねじ部(図示せず)を有する前記左右移動部19
は、モータ24によって第二ネジ部23を回転させるこ
とで、左右方向に移動し、それに伴って前記ノズル部1
1も同様に左右方向に移動することになる。
れ、両端がそれぞれチャンバー2の側壁部により保持さ
れた第二ネジ部23と、この第二ネジ部23を回転させ
るためのモータ24とからなり、第二ネジ部23に螺合
する雌ねじ部(図示せず)を有する前記左右移動部19
は、モータ24によって第二ネジ部23を回転させるこ
とで、左右方向に移動し、それに伴って前記ノズル部1
1も同様に左右方向に移動することになる。
【0015】図2は、保持手段15の構成を概略的に示
す説明図である。前記保持手段15は、試料Sを挟持す
るための挟持部25と、この挟持部25を、前記第二ネ
ジ部23の軸芯方向とほぼ平行な軸芯回りに回転させる
ためのモータ26とを有している。この構成により、前
記挟持部25に挟持された状態の試料Sを軸芯回りに回
転させることが可能となる。なお、前記挟持部25の中
心線は、上下左右に移動する前記ノズル部11の中心線
と、交差する。
す説明図である。前記保持手段15は、試料Sを挟持す
るための挟持部25と、この挟持部25を、前記第二ネ
ジ部23の軸芯方向とほぼ平行な軸芯回りに回転させる
ためのモータ26とを有している。この構成により、前
記挟持部25に挟持された状態の試料Sを軸芯回りに回
転させることが可能となる。なお、前記挟持部25の中
心線は、上下左右に移動する前記ノズル部11の中心線
と、交差する。
【0016】図3は、保持手段16の構成を概略的に示
す説明図である。保持手段16は、試料Sが、前記保持
手段15による保持に適さないような場合(たとえば試
料Sが小さい場合)に、試料Sを保持手段15に代えて
保持させるためのものであり、試料Sを保持するための
凹入部27を上面に有する試料台28と、この試料台2
8を軸芯回りに回転させ、かつ上下に移動させるための
モータ29とを有している。この構成により、前記試料
台28の上面に設けられた凹入部27内に保持された状
態の試料Sを軸芯回りに回転させることが可能となる。
す説明図である。保持手段16は、試料Sが、前記保持
手段15による保持に適さないような場合(たとえば試
料Sが小さい場合)に、試料Sを保持手段15に代えて
保持させるためのものであり、試料Sを保持するための
凹入部27を上面に有する試料台28と、この試料台2
8を軸芯回りに回転させ、かつ上下に移動させるための
モータ29とを有している。この構成により、前記試料
台28の上面に設けられた凹入部27内に保持された状
態の試料Sを軸芯回りに回転させることが可能となる。
【0017】図4(A)は、前記保持手段16の凹入部
27の一例である凹入部27aの構成を概略的に示す縦
断面図である。凹入部27aは、外面が円柱形状に形成
されるとともに、底部に、磁石30が設けられており、
試料Sが鉄分を含む場合には、試料Sを凹入部27a内
にしっかりと保持することができる。そのため、ノズル
部11から噴出されたエアー12や砂粒13によって、
試料Sが吹き飛ばされるなどの不都合が生じるのを防止
することが可能となる。
27の一例である凹入部27aの構成を概略的に示す縦
断面図である。凹入部27aは、外面が円柱形状に形成
されるとともに、底部に、磁石30が設けられており、
試料Sが鉄分を含む場合には、試料Sを凹入部27a内
にしっかりと保持することができる。そのため、ノズル
部11から噴出されたエアー12や砂粒13によって、
試料Sが吹き飛ばされるなどの不都合が生じるのを防止
することが可能となる。
【0018】図4(B)は、前記保持手段16の凹入部
27の他の例である凹入部27bの構成を概略的に示す
縦断面図である。凹入部27bは、外面が回転楕円体形
状に形成されており、前記ノズル部11から噴出された
エアー12および砂粒13は、この凹入部27b内に入
ると、凹入部27b内の壁に沿って流れ、そのまま凹入
部27bの外に出ていく。そして、上述のようなエアー
12および砂粒13の流れによって、試料Sは回転しな
がら研磨されることになり、試料Sの研磨を満遍なく行
うことが可能となる。
27の他の例である凹入部27bの構成を概略的に示す
縦断面図である。凹入部27bは、外面が回転楕円体形
状に形成されており、前記ノズル部11から噴出された
エアー12および砂粒13は、この凹入部27b内に入
ると、凹入部27b内の壁に沿って流れ、そのまま凹入
部27bの外に出ていく。そして、上述のようなエアー
12および砂粒13の流れによって、試料Sは回転しな
がら研磨されることになり、試料Sの研磨を満遍なく行
うことが可能となる。
【0019】上記の構成からなる装置Dを用いて、試料
Sの表面汚染物質を除去するには、試料Sをたとえば前
記保持手段15に設置し、エアー供給手段5から流路7
内にエアー12を供給し、砂粒13とともに、ノズル部
11に送る。そして、ノズル部11を適宜の位置へ移動
させながら、砂粒13を試料Sに吹きつけるようにすれ
ばよい。なお、試料Sの上面とノズル部11先端との距
離は、一定に保つようにし、試料Sの形状に合わせてノ
ズル部11を移動手段14によって上下させるようにす
る。そして、所定の吹きつけが終われば、試料Sを保持
手段15によって適宜の角度だけ軸芯回りに回動させ、
再び砂粒13の吹きつけを行うという操作を、所定の回
数だけ繰り返すだけでよい。なお、保持手段15によっ
て試料Sを軸芯回りに回動させながら、エアー12およ
び砂粒13の吹きつけを行ってもよい。
Sの表面汚染物質を除去するには、試料Sをたとえば前
記保持手段15に設置し、エアー供給手段5から流路7
内にエアー12を供給し、砂粒13とともに、ノズル部
11に送る。そして、ノズル部11を適宜の位置へ移動
させながら、砂粒13を試料Sに吹きつけるようにすれ
ばよい。なお、試料Sの上面とノズル部11先端との距
離は、一定に保つようにし、試料Sの形状に合わせてノ
ズル部11を移動手段14によって上下させるようにす
る。そして、所定の吹きつけが終われば、試料Sを保持
手段15によって適宜の角度だけ軸芯回りに回動させ、
再び砂粒13の吹きつけを行うという操作を、所定の回
数だけ繰り返すだけでよい。なお、保持手段15によっ
て試料Sを軸芯回りに回動させながら、エアー12およ
び砂粒13の吹きつけを行ってもよい。
【0020】挟持部25による試料Sの挟持位置を一度
以上変えないと、試料Sの研磨が必要な部位を全て研磨
することが不可能である場合には、前記挟持位置の変更
を適宜行うようにすればよい。なお、このとき、試料S
に不純物が付着しないようにすることが望ましい。ま
た、試料Sの保持は、保持手段15に代えて保持手段1
6によって行ってもよい。
以上変えないと、試料Sの研磨が必要な部位を全て研磨
することが不可能である場合には、前記挟持位置の変更
を適宜行うようにすればよい。なお、このとき、試料S
に不純物が付着しないようにすることが望ましい。ま
た、試料Sの保持は、保持手段15に代えて保持手段1
6によって行ってもよい。
【0021】なお、同一の試料Sに対しては、吹きつけ
るエアー12および砂粒13の量、研磨時間、研磨速
度、試料Sの挟持方法、ノズル部11から試料Sまでの
距離などの研磨の仕方を、一定にすることが望ましい。
るエアー12および砂粒13の量、研磨時間、研磨速
度、試料Sの挟持方法、ノズル部11から試料Sまでの
距離などの研磨の仕方を、一定にすることが望ましい。
【0022】試料Sの研磨が終われば、エアー供給手段
5から流路7へのエアー12の供給を停止するととも
に、エアー供給手段5から流路8へエアー12を供給
し、ノズル部11からエアー12のみを噴出すること
で、試料Sおよび保持手段15あるいは16の洗浄を行
う。なお、この洗浄も、同一の試料Sに対しては、同一
の仕方で洗浄をすることが望ましい。
5から流路7へのエアー12の供給を停止するととも
に、エアー供給手段5から流路8へエアー12を供給
し、ノズル部11からエアー12のみを噴出すること
で、試料Sおよび保持手段15あるいは16の洗浄を行
う。なお、この洗浄も、同一の試料Sに対しては、同一
の仕方で洗浄をすることが望ましい。
【0023】上記の構成では、装置Dに、保持手段15
および16の両方が設けられているが、どちらか一方の
みを設けるようにしてもよい。また、保持手段の構成
は、保持手段15および16として図示した構成に限る
ものではない。
および16の両方が設けられているが、どちらか一方の
みを設けるようにしてもよい。また、保持手段の構成
は、保持手段15および16として図示した構成に限る
ものではない。
【0024】図5は、金属分析計の要部の構成を概略的
に示す説明図である。前記装置Dを用いて研磨された試
料Sは、金属分析計の燃焼炉31内に設置され、高温に
加熱される。そして、試料Sを高温に加熱することで生
じるガスは、キャリアガス源32から送られるキャリア
ガスKにより、分析部33に送られ、分析される。
に示す説明図である。前記装置Dを用いて研磨された試
料Sは、金属分析計の燃焼炉31内に設置され、高温に
加熱される。そして、試料Sを高温に加熱することで生
じるガスは、キャリアガス源32から送られるキャリア
ガスKにより、分析部33に送られ、分析される。
【0025】ここで、金属分析用試料Sの前処理におけ
る研磨方法の違いや研磨の有無によって、分析結果に生
じる影響を調べるために、研磨パターンを変えて、それ
ぞれの分析結果の比較を行った。前記研磨パターンは、
試料Sを、研磨しない場合、化学研磨によって研磨する
場合、やすり研磨によって研磨する場合、装置Dを用い
て研磨する場合の四パターンからなり、試料Sには、直
径5mm、長さ20mmのネジを用いた。そして、金属
分析計により、試料S中に含まれるO2 の量を、各パタ
ーンでそれぞれ5回ずつ測定した。なお、前記試料S
は、各測定ごとに取り替えている。
る研磨方法の違いや研磨の有無によって、分析結果に生
じる影響を調べるために、研磨パターンを変えて、それ
ぞれの分析結果の比較を行った。前記研磨パターンは、
試料Sを、研磨しない場合、化学研磨によって研磨する
場合、やすり研磨によって研磨する場合、装置Dを用い
て研磨する場合の四パターンからなり、試料Sには、直
径5mm、長さ20mmのネジを用いた。そして、金属
分析計により、試料S中に含まれるO2 の量を、各パタ
ーンでそれぞれ5回ずつ測定した。なお、前記試料S
は、各測定ごとに取り替えている。
【0026】以下に、上記比較実験の結果を示す。な
お、表中の、平均値および標準偏差は、各パターンで得
られた5回の測定値のものであり、所要時間は、研磨に
要した時間である。
お、表中の、平均値および標準偏差は、各パターンで得
られた5回の測定値のものであり、所要時間は、研磨に
要した時間である。
【0027】
【表1】
【0028】上記の結果から、サンドブラスト法を用い
ている装置Dを金属分析の前処理に用いれば、分析精度
のバラツキを小さくすることができ、かつ研磨ひいては
前処理を短時間で行えることがわかる。
ている装置Dを金属分析の前処理に用いれば、分析精度
のバラツキを小さくすることができ、かつ研磨ひいては
前処理を短時間で行えることがわかる。
【0029】
【発明の効果】上記の構成からなる本発明により、分析
精度のバラツキを小さくするとともに、前処理時間を短
縮することが可能な金属分析用試料の前処理方法および
装置を提供することができる。
精度のバラツキを小さくするとともに、前処理時間を短
縮することが可能な金属分析用試料の前処理方法および
装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る金属分析用試料の前処
理方法および装置の構成を概略的に示す図である。
理方法および装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】上記実施例における保持手段の構成を概略的に
示す説明図である。
示す説明図である。
【図3】上記実施例におけるもう一つの保持手段の構成
を概略的に示す説明図である。
を概略的に示す説明図である。
【図4】(A)は、上記実施例における凹入部の一例の
構成を概略的に示す縦断面図であり、(B)は、上記実
施例における凹入部の他の例の構成を概略的に示す縦断
面図である。
構成を概略的に示す縦断面図であり、(B)は、上記実
施例における凹入部の他の例の構成を概略的に示す縦断
面図である。
【図5】金属分析計の要部の構成を概略的に示す説明図
である。
である。
1…サンドブラスター本体、9、10…フレキシブルチ
ューブ、13…砂粒、11…ノズル、14…移動手段、
15、16…保持手段、D…金属分析用試料の前処理方
法を実施するための装置、S…試料。
ューブ、13…砂粒、11…ノズル、14…移動手段、
15、16…保持手段、D…金属分析用試料の前処理方
法を実施するための装置、S…試料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 昌彦 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 Fターム(参考) 2G042 AA01 BC00 CB06 EA20 HA03
Claims (2)
- 【請求項1】 分析に先立ってサンドブラスト法を用い
て金属分析用試料の表面汚染物質を除去することを特徴
とする金属分析用試料の前処理方法。 - 【請求項2】 サンドブラスター本体と、このサンドブ
ラスター本体に接続されるフレキシブルチューブと、こ
のフレキシブルチューブに接続され、前記サンドブラス
ター本体からフレキシブルチューブを経て送られてきた
砂粒を試料に吹き付けるためのノズルと、このノズルを
移動させるための移動手段と、前記試料を保持するため
の保持手段とを有することを特徴とする金属分析用試料
の前処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11205703A JP2001033364A (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 金属分析用試料の前処理方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11205703A JP2001033364A (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 金属分析用試料の前処理方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001033364A true JP2001033364A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16511316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11205703A Pending JP2001033364A (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 金属分析用試料の前処理方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001033364A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6620957B1 (en) | 1999-12-03 | 2003-09-16 | Toyo Gosei Kogyo Co., Ltd. | Process for producing onium salt derivative and novel onium salt derivative |
-
1999
- 1999-07-21 JP JP11205703A patent/JP2001033364A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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