JP2001032326A - 軟泥搬送における固化材の混合方法 - Google Patents
軟泥搬送における固化材の混合方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 空気圧送用の管路へ送り込む前の軟泥に固化
材を混合する方法について、大量の軟泥に効率良く、か
つ均一に固化材を添加し、可動効率を低下させずに高い
攪拌混合効果を得る。 【解決手段】 ホッパー13にロードセル4を設け、ホ
ッパー13への軟泥の投入量を計測する。計測した投入
量に応じて、コンピューター5から固化材プラントに指
示を送り、1回毎の軟泥投入量に応じた所定量の固化材
スラリーを添加する。この固化材スラリーはホーパー1
3の下部に設けたスクリューフィーダー14の軸部を通
じて、軸部または翼部に設けた吐出口から噴出し、ホッ
パー13内の軟泥と攪拌混合し、タンク投入口15より
圧送タンク16へ送り込む。圧送タンク16からはこれ
に接続した送泥管により空気圧で搬送する。
材を混合する方法について、大量の軟泥に効率良く、か
つ均一に固化材を添加し、可動効率を低下させずに高い
攪拌混合効果を得る。 【解決手段】 ホッパー13にロードセル4を設け、ホ
ッパー13への軟泥の投入量を計測する。計測した投入
量に応じて、コンピューター5から固化材プラントに指
示を送り、1回毎の軟泥投入量に応じた所定量の固化材
スラリーを添加する。この固化材スラリーはホーパー1
3の下部に設けたスクリューフィーダー14の軸部を通
じて、軸部または翼部に設けた吐出口から噴出し、ホッ
パー13内の軟泥と攪拌混合し、タンク投入口15より
圧送タンク16へ送り込む。圧送タンク16からはこれ
に接続した送泥管により空気圧で搬送する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、浚渫土などの軟
泥の固化材を用いた処理において、軟泥を圧送船等に設
けたホッパーから圧送タンクへ投入し、管路を通じて空
気圧送する場合の固化材の混合方法に関するものであ
る。
泥の固化材を用いた処理において、軟泥を圧送船等に設
けたホッパーから圧送タンクへ投入し、管路を通じて空
気圧送する場合の固化材の混合方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】浚渫土や汚泥など、ヘドロ状の軟泥の処
理方法については、天日乾燥では固化しにくいことか
ら、従来、セメントミルク、生石灰、あるいは水砕スラ
グなどのスラリー状または粉末状の固化材を混合して強
制的に固化させ、処理する方法が種々開発されている。
理方法については、天日乾燥では固化しにくいことか
ら、従来、セメントミルク、生石灰、あるいは水砕スラ
グなどのスラリー状または粉末状の固化材を混合して強
制的に固化させ、処理する方法が種々開発されている。
【0003】また、最近では、浚渫から固化材の混合、
排泥あるいは埋立等への再利用の一連の作業を一貫して
行う設備や方法が一般化しており、その場合の代表的な
工程は以下の通りである。 浚渫船による浚渫、 土運船(バージ)による海上運搬、 圧送タンク等を備えた大型空気圧送船への浚渫土の揚
泥、 圧縮空気による管路を利用した浚渫土の圧送、 排泥または再利用。
排泥あるいは埋立等への再利用の一連の作業を一貫して
行う設備や方法が一般化しており、その場合の代表的な
工程は以下の通りである。 浚渫船による浚渫、 土運船(バージ)による海上運搬、 圧送タンク等を備えた大型空気圧送船への浚渫土の揚
泥、 圧縮空気による管路を利用した浚渫土の圧送、 排泥または再利用。
【0004】この場合、浚渫土への固化材の混入につい
ては、浚渫土を管路に送り込む前に、スクリューフィー
ダーあるいは圧送タンク内で混入する場合(例えば、特
開平5−98663号公報、特開平10−18345号
公報等参照)、圧送タンクに接続した管路の途中で混入
する場合(例えば、特開平8−4051号公報、特開平
9−158245号公報等参照)、および管路から排出
された後に混入する場合がある。
ては、浚渫土を管路に送り込む前に、スクリューフィー
ダーあるいは圧送タンク内で混入する場合(例えば、特
開平5−98663号公報、特開平10−18345号
公報等参照)、圧送タンクに接続した管路の途中で混入
する場合(例えば、特開平8−4051号公報、特開平
9−158245号公報等参照)、および管路から排出
された後に混入する場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】固化材を管路の途中で
混入する方法としては、管路の始端近傍で混入する場
合、中間で混入する場合、終端近傍で混入する場合が考
えられるが、軟泥が管路内を空気圧送される際、圧縮空
気の膨張によりいわゆるサンドプラグ現象を起こし、軟
泥の塊と塊の間に空気のみの区間が生じるなど、管路内
での空気圧送時に固化材を均一に混合することは必ずし
も容易ではない。
混入する方法としては、管路の始端近傍で混入する場
合、中間で混入する場合、終端近傍で混入する場合が考
えられるが、軟泥が管路内を空気圧送される際、圧縮空
気の膨張によりいわゆるサンドプラグ現象を起こし、軟
泥の塊と塊の間に空気のみの区間が生じるなど、管路内
での空気圧送時に固化材を均一に混合することは必ずし
も容易ではない。
【0006】また、管路から排出された後に混入する場
合も、固化材を大量の軟泥にいかに均一に混合できるか
という課題や、土砂のみでは管路での空気圧送が難しい
といった問題、空気圧送後に混入するので、その時間が
無駄になるといった問題がある。
合も、固化材を大量の軟泥にいかに均一に混合できるか
という課題や、土砂のみでは管路での空気圧送が難しい
といった問題、空気圧送後に混入するので、その時間が
無駄になるといった問題がある。
【0007】これらに対し、浚渫船などからの軟泥を管
路に送り込む前に、固化材をタンク内などで混入し攪拌
混合する方法では、比較的均一な混合が可能である。し
かし、その場合も、搬入されてくる浚渫土などの大量の
軟泥に対し固化材を均一に添加することは難しく、さら
にそれを均一に混合するためには時間を要し、一般的に
はプラントの運用効率が悪く、不経済となりやすい。
路に送り込む前に、固化材をタンク内などで混入し攪拌
混合する方法では、比較的均一な混合が可能である。し
かし、その場合も、搬入されてくる浚渫土などの大量の
軟泥に対し固化材を均一に添加することは難しく、さら
にそれを均一に混合するためには時間を要し、一般的に
はプラントの運用効率が悪く、不経済となりやすい。
【0008】本願発明は、上述のような従来技術におけ
る課題の解決を図ったものであり、空気圧送用の管路へ
送り込む前の軟泥に固化材を混合する方法について、大
量の軟泥に効率良く、かつ均一に固化材を添加し、可動
効率を低下させずに高い攪拌混合効果の得られる固化材
の混合方法を提供することを目的としている。
る課題の解決を図ったものであり、空気圧送用の管路へ
送り込む前の軟泥に固化材を混合する方法について、大
量の軟泥に効率良く、かつ均一に固化材を添加し、可動
効率を低下させずに高い攪拌混合効果の得られる固化材
の混合方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る発
明は、浚渫土などの軟泥をホッパーを介して圧送タンク
に投入し、前記圧送タンクに接続した管路により軟泥を
空気圧送する際に、前記軟泥に軟泥処理用の固化材を添
加し混合する方法であって、前記ホッパーに設けたロー
ドセルにより、ホッパーへの軟泥の投入量を計測し、計
測した投入量に応じて前記ホッパー内に固化材を添加し
混合することを特徴とするものである。
明は、浚渫土などの軟泥をホッパーを介して圧送タンク
に投入し、前記圧送タンクに接続した管路により軟泥を
空気圧送する際に、前記軟泥に軟泥処理用の固化材を添
加し混合する方法であって、前記ホッパーに設けたロー
ドセルにより、ホッパーへの軟泥の投入量を計測し、計
測した投入量に応じて前記ホッパー内に固化材を添加し
混合することを特徴とするものである。
【0010】本願発明ではホッパーに設けたロードセル
によって、軟泥の投入量を計測するため、投入量を連続
的に計測することで、軟泥の投入作業と固化材の添加作
業を連動させることができ、これらの作業の同期により
固化材の添加時において、その均一な混入が可能とな
る。
によって、軟泥の投入量を計測するため、投入量を連続
的に計測することで、軟泥の投入作業と固化材の添加作
業を連動させることができ、これらの作業の同期により
固化材の添加時において、その均一な混入が可能とな
る。
【0011】従って、攪拌混合のための時間も短縮で
き、プラント全体の可動効率を向上させることができ
る。また、管路に送り込む前に軟泥と固化材が攪拌混合
されていることで、さらに圧送タンク内や管路内で軟泥
と固化材が均一に混ざり合い、必要最小限の固化材量で
均質な強度の処理土を得ることができる。
き、プラント全体の可動効率を向上させることができ
る。また、管路に送り込む前に軟泥と固化材が攪拌混合
されていることで、さらに圧送タンク内や管路内で軟泥
と固化材が均一に混ざり合い、必要最小限の固化材量で
均質な強度の処理土を得ることができる。
【0012】請求項2は請求項1に係る軟泥搬送におけ
る固化材の混合方法において、前記ロードセルによる前
記ホッパーの計測により、軟泥投入後の重量と投入前の
重量との差から軟泥の1回毎の投入重量ΔWi を検出
し、前記投入重量ΔWi と予め測定した軟泥の単位体積
重量から軟泥の1回毎の投入体積ΔVi を求め、1回毎
の投入体積に対して、それぞれ所定量ΔPi =ΔVi ×
P(ここで、Pは単位体積あたりの固化材基準添加量)
の固化材を添加し混合するものである。
る固化材の混合方法において、前記ロードセルによる前
記ホッパーの計測により、軟泥投入後の重量と投入前の
重量との差から軟泥の1回毎の投入重量ΔWi を検出
し、前記投入重量ΔWi と予め測定した軟泥の単位体積
重量から軟泥の1回毎の投入体積ΔVi を求め、1回毎
の投入体積に対して、それぞれ所定量ΔPi =ΔVi ×
P(ここで、Pは単位体積あたりの固化材基準添加量)
の固化材を添加し混合するものである。
【0013】請求項2は請求項1のより具体的な制御手
順を与えたものであり、ホッパーへ投入される1回毎の
軟泥の投入量に対し、必要な固化材の添加量を求め、次
の投入までのタイミングに合わせて、固化材を添加し、
ホッパー内で攪拌混合し、圧送タンクへ送り出すことに
より、これらの作業をほぼ連続的に行うことが可能とな
る。
順を与えたものであり、ホッパーへ投入される1回毎の
軟泥の投入量に対し、必要な固化材の添加量を求め、次
の投入までのタイミングに合わせて、固化材を添加し、
ホッパー内で攪拌混合し、圧送タンクへ送り出すことに
より、これらの作業をほぼ連続的に行うことが可能とな
る。
【0014】請求項3は、請求項2に係る軟泥搬送にお
ける固化材の混合方法において、前記ホッパーに軟泥を
n回投入するに当り、n回目の投入における固化材添加
量を、
ける固化材の混合方法において、前記ホッパーに軟泥を
n回投入するに当り、n回目の投入における固化材添加
量を、
【0015】
【数2】 とし、n回毎の固化材の添加量を補正するものである。
【0016】例えば、ホッパーへのn回の投入量で圧送
タンクが一杯になる場合など、上記(1) 式により1バッ
チ当りの固化材の添加量を最終補正することができ、定
量添加の高精度化が図れる。
タンクが一杯になる場合など、上記(1) 式により1バッ
チ当りの固化材の添加量を最終補正することができ、定
量添加の高精度化が図れる。
【0017】請求項4は、請求項1、2または3に係る
軟泥搬送における固化材の混合方法において、前記ホッ
パーの下部には、投入された軟泥と固化材を攪拌混合し
つつ、前記圧送タンクに送り込むための軸部と翼部とを
有するスクリューフィーダーが設置されており、前記固
化材をスクリューフィーダーの軸部または翼部に形成し
た吐出口から噴出させて軟泥に添加する場合である。
軟泥搬送における固化材の混合方法において、前記ホッ
パーの下部には、投入された軟泥と固化材を攪拌混合し
つつ、前記圧送タンクに送り込むための軸部と翼部とを
有するスクリューフィーダーが設置されており、前記固
化材をスクリューフィーダーの軸部または翼部に形成し
た吐出口から噴出させて軟泥に添加する場合である。
【0018】ホッパーから圧送タンクへの軟泥の送り出
しについては、従来からホッパーの下部にスクリューフ
ィーダー等を設けたものが知られているが、上述のよう
にホッパー内で固化材を投入量に応じて連続的に添加す
るに当り、スクリューフィーダーの軸部を中空とし、そ
の中空部を通じて送った固化材スラリーを軸部または翼
部から噴出させるようにすれば、固化材の添加位置と攪
拌混合位置がいっしょになるため、より均質な攪拌混合
が可能となる。
しについては、従来からホッパーの下部にスクリューフ
ィーダー等を設けたものが知られているが、上述のよう
にホッパー内で固化材を投入量に応じて連続的に添加す
るに当り、スクリューフィーダーの軸部を中空とし、そ
の中空部を通じて送った固化材スラリーを軸部または翼
部から噴出させるようにすれば、固化材の添加位置と攪
拌混合位置がいっしょになるため、より均質な攪拌混合
が可能となる。
【0019】なお、この場合、軸部または翼部に設けた
吐出口に逆止弁を設けることにより、吐出口への土砂
(軟泥)の逆流による閉塞を防止することができる。請
求項5に係る発明は、請求項1、2、3または4に係る
軟泥搬送における固化材の混合方法において、固化材を
混合した前記軟泥を前記ホッパーから前記圧送タンクへ
送り込むためのタンク投入口を管体で構成し、前記管体
の内側に、カッティングバーとして、高さ方向に所定間
隔をおいて、平面的に交差するように配置した複数の棒
状部材を設け、タンク投入口を通過する軟泥の前記固化
材との混合効果を増大させるようにしたものである。
吐出口に逆止弁を設けることにより、吐出口への土砂
(軟泥)の逆流による閉塞を防止することができる。請
求項5に係る発明は、請求項1、2、3または4に係る
軟泥搬送における固化材の混合方法において、固化材を
混合した前記軟泥を前記ホッパーから前記圧送タンクへ
送り込むためのタンク投入口を管体で構成し、前記管体
の内側に、カッティングバーとして、高さ方向に所定間
隔をおいて、平面的に交差するように配置した複数の棒
状部材を設け、タンク投入口を通過する軟泥の前記固化
材との混合効果を増大させるようにしたものである。
【0020】本願発明では、ホッパー内で固化材を添加
するため、圧送タンクへ送り込む位置にあるタンク投入
口を上記のような構成とすることで、処理土(軟泥+固
化材)をせん断する形でその攪拌効果を高めることがで
きる。
するため、圧送タンクへ送り込む位置にあるタンク投入
口を上記のような構成とすることで、処理土(軟泥+固
化材)をせん断する形でその攪拌効果を高めることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本願発明を浚渫土の処理に
適用した場合の軟泥搬送設備の概要を示したものであ
る。なお、圧送タンクから始まる空気圧送による送泥管
部分については図示を省略しているが、従来の浚渫土の
処理等に利用されているのと同様のものを用いることが
できる。
適用した場合の軟泥搬送設備の概要を示したものであ
る。なお、圧送タンクから始まる空気圧送による送泥管
部分については図示を省略しているが、従来の浚渫土の
処理等に利用されているのと同様のものを用いることが
できる。
【0022】浚渫土の処理の場合、浚渫船によって浚渫
されたヘドロ状の軟泥が、バージ(土運船)に積まれ、
港湾などに着岸した空気圧送設備を備えた空気圧送船ま
で運ばれる。
されたヘドロ状の軟泥が、バージ(土運船)に積まれ、
港湾などに着岸した空気圧送設備を備えた空気圧送船ま
で運ばれる。
【0023】空気圧送船ではバージによって運ばれてき
た自然含水比状態の軟泥をバックホウなどを用いて揚泥
し、図に示すようにスクリーンシャワー11による高圧
水を噴射し、スクリーン12で異物を除いたりしなが
ら、ホッパー13へ供給する。
た自然含水比状態の軟泥をバックホウなどを用いて揚泥
し、図に示すようにスクリーンシャワー11による高圧
水を噴射し、スクリーン12で異物を除いたりしなが
ら、ホッパー13へ供給する。
【0024】このホッパー13の下部には、軸部と螺旋
状の翼部を有するスクリューフィーダー14が取り付け
られており、スクリーン12を通過してホッパー13へ
供給された軟泥を、タンク投入口15より、圧送タンク
16へ送り込むようになっている。
状の翼部を有するスクリューフィーダー14が取り付け
られており、スクリーン12を通過してホッパー13へ
供給された軟泥を、タンク投入口15より、圧送タンク
16へ送り込むようになっている。
【0025】なお、本実施形態では、プラント全体の効
率を上げるため、ホッパー13および圧送タンク16を
2基ずつ設置しており、これらを交互に使用できるよう
になっている。
率を上げるため、ホッパー13および圧送タンク16を
2基ずつ設置しており、これらを交互に使用できるよう
になっている。
【0026】図1では、右側が圧送タンク16の上限ま
で軟泥を投入した状態を示しており、軸回りにパドル型
の攪拌翼を備えた攪拌装置19で攪拌する。また、図示
しないが、圧送タンク16には、タンク内の泥量を検出
するための上限センサーと下限センサーが設けられてお
り、上限センサーによって所定の泥量が検出されると、
空気圧送による送泥管の始端部の曲管2に続く、圧送バ
ルブ3を開いて、軟泥の空気圧送を開始する。
で軟泥を投入した状態を示しており、軸回りにパドル型
の攪拌翼を備えた攪拌装置19で攪拌する。また、図示
しないが、圧送タンク16には、タンク内の泥量を検出
するための上限センサーと下限センサーが設けられてお
り、上限センサーによって所定の泥量が検出されると、
空気圧送による送泥管の始端部の曲管2に続く、圧送バ
ルブ3を開いて、軟泥の空気圧送を開始する。
【0027】図1で、左側の圧送タンク16は下限まで
軟泥が送り出された状態を示しており、圧送バルブ3そ
の他のバルブが全て閉じた状態となっている。右側の圧
送タンク16内の軟泥が送り出されると、左側の圧送タ
ンク16の上部のタンク投入口15の下のバルブが開
き、左側のホッパー13から左側の圧送タンク16に軟
泥が供給される。
軟泥が送り出された状態を示しており、圧送バルブ3そ
の他のバルブが全て閉じた状態となっている。右側の圧
送タンク16内の軟泥が送り出されると、左側の圧送タ
ンク16の上部のタンク投入口15の下のバルブが開
き、左側のホッパー13から左側の圧送タンク16に軟
泥が供給される。
【0028】図中、符号18は、圧送タンク16からの
軟泥の供給が停止するときの圧送タンク16内の圧力を
調整するための圧力調整ラインに設けられたサイレンサ
ーである。
軟泥の供給が停止するときの圧送タンク16内の圧力を
調整するための圧力調整ラインに設けられたサイレンサ
ーである。
【0029】本願発明では、固化材プラントからの固化
材をホッパー13内に供給することとしており、この例
では、スクリューフィーダー14の中空の軸部を通し
て、軸部または翼部に設けた吐出口よりセメントミルク
などのスラリー状の固化材を噴射し、スクリューフィー
ダー14の翼の回転により軟泥と固化材を攪拌混合す
る。
材をホッパー13内に供給することとしており、この例
では、スクリューフィーダー14の中空の軸部を通し
て、軸部または翼部に設けた吐出口よりセメントミルク
などのスラリー状の固化材を噴射し、スクリューフィー
ダー14の翼の回転により軟泥と固化材を攪拌混合す
る。
【0030】また、ホッパー13にはロードセル4が設
けられており、ホッパー13の重量を経時的に測定して
おり、軟泥投入1回毎、投入前と投入後の重量差から投
入量を計算し、その投入量との関係で固化材の添加量を
コンピューター5で算出し、固化材添加の制御を行って
いる。
けられており、ホッパー13の重量を経時的に測定して
おり、軟泥投入1回毎、投入前と投入後の重量差から投
入量を計算し、その投入量との関係で固化材の添加量を
コンピューター5で算出し、固化材添加の制御を行って
いる。
【0031】すなわち、軟泥の投入量に応じた量の固化
材を繰り返し、連続的に添加するため、複数回にわたる
軟泥の投入に対し固化材を均一に分散させて、効率良く
混合することができる。
材を繰り返し、連続的に添加するため、複数回にわたる
軟泥の投入に対し固化材を均一に分散させて、効率良く
混合することができる。
【0032】図2はその場合の具体的な制御において、
ロードセルによって計測されるホッパー内の土砂(軟
泥)の量の経時変化を示す図である。ホッパーにロード
セルを設け、ロードセルの経時計測とコンピューターを
連動することにより、積込み機械による1回毎の土砂の
重量Wi を検出し、予め測定した土砂の単位体積重量ρ
によって、その投入体積ΔVi (=Wi /ρ)を算定す
ることができる。
ロードセルによって計測されるホッパー内の土砂(軟
泥)の量の経時変化を示す図である。ホッパーにロード
セルを設け、ロードセルの経時計測とコンピューターを
連動することにより、積込み機械による1回毎の土砂の
重量Wi を検出し、予め測定した土砂の単位体積重量ρ
によって、その投入体積ΔVi (=Wi /ρ)を算定す
ることができる。
【0033】1回毎の投入体積に対して所定量Pi =Δ
Vi ×P(Pは単位体積あたりの固化材基準添加量)の
固化材スラリーを固化材プラントより、プログラム制御
により、次の土砂投入までの間に添加する。土砂投入の
1回当りの平均時間(サイクルタイムΔtave )は、予
め経験的に推定することが可能である。
Vi ×P(Pは単位体積あたりの固化材基準添加量)の
固化材スラリーを固化材プラントより、プログラム制御
により、次の土砂投入までの間に添加する。土砂投入の
1回当りの平均時間(サイクルタイムΔtave )は、予
め経験的に推定することが可能である。
【0034】ホッパー内に前の投入土砂が残留している
時に、次の土砂投入を行う場合にも、急激な重量の変化
ΔWi をロードセルにより検知して新たな土砂投入量を
算定することができる。
時に、次の土砂投入を行う場合にも、急激な重量の変化
ΔWi をロードセルにより検知して新たな土砂投入量を
算定することができる。
【0035】土砂投入毎に上記の操作を繰り返すことに
より、土砂投入毎に所定の固化材を定量添加することが
でき、高精度で均質な固化材添加が可能となる。また、
n回の積み込みで圧送タンクが満杯(上限センサーの検
知する位置を満杯とする)になる場合には、
より、土砂投入毎に所定の固化材を定量添加することが
でき、高精度で均質な固化材添加が可能となる。また、
n回の積み込みで圧送タンクが満杯(上限センサーの検
知する位置を満杯とする)になる場合には、
【0036】
【数3】 ここで、ΔPn :圧送タンク1バッチ分の最終回土砂投
入に対する固化材添加量 ΔPi :i回目の土砂投入に対する固化材添加量 P :単位体積あたりの固化材基準添加量(kg/
m3 ) ΔVi :i回目の土砂投入体積 により、最終投入時の添加量で圧送タンク1バッチ当り
の固化材添加量を最終補正することができ、定量添加の
一層の高精度化が可能となる。
入に対する固化材添加量 ΔPi :i回目の土砂投入に対する固化材添加量 P :単位体積あたりの固化材基準添加量(kg/
m3 ) ΔVi :i回目の土砂投入体積 により、最終投入時の添加量で圧送タンク1バッチ当り
の固化材添加量を最終補正することができ、定量添加の
一層の高精度化が可能となる。
【0037】なお、この例ではn回の積み込みで圧送タ
ンクが満杯となるとしたが、添加量の補正は必ずしも1
バッチの最終でなくてもよく、任意のn回毎に補正する
ことも可能である。
ンクが満杯となるとしたが、添加量の補正は必ずしも1
バッチの最終でなくてもよく、任意のn回毎に補正する
ことも可能である。
【0038】図3は本願発明の一実施形態において、固
化材を混合した軟泥をホッパーから圧送タンクへ送り込
むためのタンク投入口15の一例を示したものである。
すなわち、タンク投入口15の管部に固化材を添加した
軟泥をせん断するカッティングバー7を設けて、タンク
投入口15を通過する軟泥の固化材との混合効果を増大
させるようにしたものである。
化材を混合した軟泥をホッパーから圧送タンクへ送り込
むためのタンク投入口15の一例を示したものである。
すなわち、タンク投入口15の管部に固化材を添加した
軟泥をせん断するカッティングバー7を設けて、タンク
投入口15を通過する軟泥の固化材との混合効果を増大
させるようにしたものである。
【0039】カッティングバー7は、その上に、固化材
を添加した軟泥が堆積しないように、三角形断面等とす
ることが望ましい。また、この例ではカッティングバー
7を平面的に交差するよう3本設け、かつ各カッティン
グバー7に鉛直方向の勾配を持たせている。
を添加した軟泥が堆積しないように、三角形断面等とす
ることが望ましい。また、この例ではカッティングバー
7を平面的に交差するよう3本設け、かつ各カッティン
グバー7に鉛直方向の勾配を持たせている。
【0040】
【発明の効果】本願発明ではホッパーに設けたロード
セルによって、軟泥の投入量を計測するため、投入量を
連続的に計測することで、軟泥の投入作業と固化材の添
加作業を連動させることができ、これらの作業の同期に
より固化材の添加時において、その均一な混入が可能と
なる。従って、攪拌混合のための時間も短縮でき、プラ
ント全体の可動効率を向上させることができる。
セルによって、軟泥の投入量を計測するため、投入量を
連続的に計測することで、軟泥の投入作業と固化材の添
加作業を連動させることができ、これらの作業の同期に
より固化材の添加時において、その均一な混入が可能と
なる。従って、攪拌混合のための時間も短縮でき、プラ
ント全体の可動効率を向上させることができる。
【0041】また、管路に送り込む前に軟泥と固化材
が攪拌混合されていることで、さらに圧送タンク内や管
路内で軟泥と固化材が均一に混ざり合い、必要最小限の
固化材量で均質な強度の処理土を得ることができる。
が攪拌混合されていることで、さらに圧送タンク内や管
路内で軟泥と固化材が均一に混ざり合い、必要最小限の
固化材量で均質な強度の処理土を得ることができる。
【0042】請求項2、3は請求項1のより具体的な
制御手順を与えたものであり、ホッパーへ投入される1
回毎の軟泥の投入量に対し、必要な固化材の添加量を求
め、次の投入までのタイミングに合わせて、固化材を添
加し、ホッパー内で攪拌混合し、圧送タンクへ送り出す
ことにより、これらの作業をほぼ連続的に行うことが可
能となり、また定量添加の高精度化が図れる。
制御手順を与えたものであり、ホッパーへ投入される1
回毎の軟泥の投入量に対し、必要な固化材の添加量を求
め、次の投入までのタイミングに合わせて、固化材を添
加し、ホッパー内で攪拌混合し、圧送タンクへ送り出す
ことにより、これらの作業をほぼ連続的に行うことが可
能となり、また定量添加の高精度化が図れる。
【0043】請求項4に係る発明によれば、固化材の
添加位置と攪拌混合位置が同位置となり、固化材を分散
させて容易に均質な攪拌混合が行なえる。 請求項5に係る発明によれば、圧送タンクへの投入口
に設けたカッティングバーにより処理土(軟泥+固化
材)をせん断する形でその攪拌効果を高めることができ
る。
添加位置と攪拌混合位置が同位置となり、固化材を分散
させて容易に均質な攪拌混合が行なえる。 請求項5に係る発明によれば、圧送タンクへの投入口
に設けたカッティングバーにより処理土(軟泥+固化
材)をせん断する形でその攪拌効果を高めることができ
る。
【図1】本願発明の一実施形態における軟泥搬送設備の
概要を示す配置図である。
概要を示す配置図である。
【図2】本願発明の一実施形態において、ロードセルに
よって計測されるホッパー内の軟泥の量の経時変化を示
す図である。
よって計測されるホッパー内の軟泥の量の経時変化を示
す図である。
【図3】本願発明の一実施形態において、固化材を混合
した軟泥をホッパーから圧送タンクへ送り込むためのタ
ンク投入口の一例を示したもので、(a) は平面図、(b)
は鉛直断面図である。
した軟泥をホッパーから圧送タンクへ送り込むためのタ
ンク投入口の一例を示したもので、(a) は平面図、(b)
は鉛直断面図である。
2…曲管、3…圧送バルブ、4…ロードセル、5…コン
ピューター、7…カッティングバー、11…スクリーン
シャワー、12…スクリーン、13…ホッパー、14…
スクリューフィーダー、15…タンク投入口、16…圧
送タンク、17…タンク加圧ライン、18…サイレンサ
ー、19…攪拌装置、20…圧縮空気供給ライン
ピューター、7…カッティングバー、11…スクリーン
シャワー、12…スクリーン、13…ホッパー、14…
スクリューフィーダー、15…タンク投入口、16…圧
送タンク、17…タンク加圧ライン、18…サイレンサ
ー、19…攪拌装置、20…圧縮空気供給ライン
フロントページの続き (72)発明者 巣元 利博 岡山県岡山市内山下1丁目1番13号 株式 会社大本組内 (72)発明者 森 嘉仁 岡山県岡山市内山下1丁目1番13号 株式 会社大本組内 (72)発明者 佐藤 茂己 東京都中央区築地5丁目6番4号 三井造 船株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 浚渫土などの軟泥をホッパーを介して圧
送タンクに投入し、前記圧送タンクに接続した管路によ
り軟泥を空気圧送する際に、前記軟泥に軟泥処理用の固
化材を添加し混合する方法であって、前記ホッパーに設
けたロードセルにより、ホッパーへの軟泥の投入量を計
測し、計測した投入量に応じて前記ホッパー内に固化材
を添加し混合することを特徴とする軟泥搬送における固
化材の混合方法。 - 【請求項2】 前記ロードセルによる前記ホッパーの計
測により、軟泥投入後の重量と投入前の重量との差から
軟泥の1回毎の投入重量ΔWi を検出し、前記投入重量
ΔWi と予め測定した軟泥の単位体積重量から軟泥の1
回毎の投入体積ΔVi を求め、1回毎の投入体積に対し
て、それぞれ所定量ΔPi =ΔVi ×P(ここで、Pは
単位体積あたりの固化材基準添加量)の固化材を添加し
混合する請求項1記載の軟泥搬送における固化材の混合
方法。 - 【請求項3】 前記ホッパーに軟泥をn回投入するに当
り、n回目の投入における固化材添加量を、 【数1】 とし、n回毎の固化材の添加量を補正する請求項2記載
の軟泥搬送における固化材の混合方法。 - 【請求項4】 前記ホッパーの下部には、投入された軟
泥と固化材を攪拌混合しつつ、前記圧送タンクに送り込
むための軸部と翼部とを有するスクリューフィーダーが
設置されており、前記固化材をスクリューフィーダーの
軸部または翼部に形成した吐出口から噴出させて軟泥に
添加する請求項1、2または3記載の軟泥搬送における
固化材の混合方法。 - 【請求項5】 固化材を混合した前記軟泥を前記ホッパ
ーから前記圧送タンクへ送り込むためのタンク投入口を
管体で構成し、前記管体の内側に、カッティングバーと
して、高さ方向に所定間隔をおいて、平面的に交差する
ように配置した複数の棒状部材を設け、タンク投入口を
通過する軟泥の前記固化材との混合効果を増大させるよ
うにした請求項1、2、3または4記載の軟泥搬送にお
ける固化材の混合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11211979A JP2001032326A (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 軟泥搬送における固化材の混合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11211979A JP2001032326A (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 軟泥搬送における固化材の混合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001032326A true JP2001032326A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16614885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11211979A Withdrawn JP2001032326A (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 軟泥搬送における固化材の混合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001032326A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106759076A (zh) * | 2016-12-02 | 2017-05-31 | 浙江海洋大学 | 码头清淤结构 |
-
1999
- 1999-07-27 JP JP11211979A patent/JP2001032326A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106759076A (zh) * | 2016-12-02 | 2017-05-31 | 浙江海洋大学 | 码头清淤结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061003 |