JP2001030511A - インク・チューブ・ガイドおよび該インク・チューブ・ガイドを備えたインク・ジェット・プリンタ - Google Patents

インク・チューブ・ガイドおよび該インク・チューブ・ガイドを備えたインク・ジェット・プリンタ

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JP2001030511A JP20656899A JP20656899A JP2001030511A JP 2001030511 A JP2001030511 A JP 2001030511A JP 20656899 A JP20656899 A JP 20656899A JP 20656899 A JP20656899 A JP 20656899A JP 2001030511 A JP2001030511 A JP 2001030511A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク・チューブ・ガイドからの圧迫,衝撃
または摩擦によるインク・チューブの破損を防止し,ま
たは,破損のおそれを低減する。 【解決手段】 インク・チューブ・ガイドは,2種類の
ガイド要素3a,3bが複数個連結して構成され,これ
らのガイド要素中をインク・チューブが挿通する。ガイ
ド要素3bは,インク・チューブ・ガイドのうち,キャ
リッジが往路から復路へ折り返す時および復路から往路
へ折り返す時に,インク・チューブ・ガイドがU字型湾
曲部を形成する部分に設けられ,それ以外の部分には,
ガイド要素3aが設けられる。ガイド要素3bは,側壁
31,32および湾曲部外側に位置する外壁34を有す
るが,湾曲部内側に位置する内壁33を有しない。これ
により,インク・チューブ・ガイドがガイド要素3bに
よって湾曲部を形成しても,内部のインク・チューブは
内壁33による圧迫,衝撃または摩擦を受けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,インク・チューブ
・ガイドに関する。特に,本発明は,1または2以上の
インク・チューブが挿通し,湾曲可能に連結された複数
のガイド要素を備え,かつ,主走査方向に往復動するキ
ャリッジに前記インク・チューブを,湾曲部を形成して
案内するとともに,該湾曲部が,前記キャリッジの往復
動に伴い,前記複数のガイド要素間を移動して形成され
て行くインク・チューブ・ガイドの改良に関する。
【0002】また,本発明は,該チューブ・ガイドを備
えたインク・ジェット・プリンタに関する。
【0003】
【従来の技術】インク・ジェット・プリンタの中には,
インクが,キャリッジ以外の場所に設けられたインク・
タンク等からインク・チューブを介して,キャリッジに
搭載された記録ヘッドに供給されるものがある。
【0004】このようなインク・ジェット・プリンタで
は,キャリッジの主走査方向における往復動に伴い,イ
ンク・チューブが,キャリッジによって引き回されるこ
ととなる。このため,インク・チューブを収納するイン
ク・チューブ・ガイドが設けられ,このインク・チュー
ブ・ガイドが,インク・チューブを保護するとともに,
インク・チューブをキャリッジに確実にガイドしてい
る。
【0005】図8は,このようなインク・ジェット・プ
リンタの印刷部の概略斜視図である。
【0006】キャリッジ1は,キャリッジ・ガイド・レ
ール2上を摺動し,矢印で示す主走査方向に往復動す
る。キャリッジ1の下端には,記録ヘッド1aが取り付
けられ,記録ヘッド面1bと平行に搬送される用紙(図
示せず)に印字を行う。キャリッジ1の天板1cの下面
には,2本のインク・チューブ・ガイド3,4のそれぞ
れの端部3s,4sが,斜向かいとなるように取り付け
られている。
【0007】インク・チューブ・ガイド3,4は,それ
ぞれの一方の端部3s,4sから主走査方向に平行に,
かつ,互いに遠ざかる方向にほぼ直線部を形成して伸
び,その後,U字型湾曲部を形成して折り返し,再び直
線部を形成して,キャリッジ1の往復動の行程の中央付
近に設けられた固定板5にまで伸び,それぞれの他方の
端部3t,4tは,この固定板5に斜向かいとなるよう
に取り付けられている。
【0008】インク・チューブ・ガイド3,4の端部3
t,4tからは,図示しないインク・タンク等からのイ
ンク・チューブ8,9が,6色のインク用にそれぞれ3
本ずつ進入し,インク・チューブ・ガイド3,4内を挿
通し,端部3s,4sから引き出されて,記録ヘッド1
aに接続されている。
【0009】これらのインク・チューブ・ガイド3,4
は,図9に示すように,複数のガイド要素3aが連結部
において一定の角度まで折れ曲がるように連結して構成
されている。これにより,インク・チューブ・ガイド
3,4は,直線部とU字型湾曲部とのいずれをも形成す
ることができる。
【0010】キャリッジ1が図8の実線で示す位置から
仮想線で示す位置に向かって移動する往路では,インク
・チューブ・ガイド3の端部3sから伸びる直線部は次
第に長くなるとともに,端部3tから伸びる直線部は次
第に短くなり,U字型湾曲部は端部3sに近い部分から
端部3tに近い部分に移動して行く。また,インク・チ
ューブ・ガイド4の端部4sから伸びる直線部は次第に
短くなるとともに,端部4tから伸びる直線部は次第に
長くなり,U字型湾曲部は端部4tに近い部分から端部
4sに近い部分に移動して行く。キャリッジ1の復路で
は,これとは逆の状況となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし,キャリッジ1
の往路から復路への折り返し時,および,復路から往路
への折り返し時には,キャリッジ1の移動方向の反転に
伴い,インク・チューブ・ガイド3,4におけるU字型
湾曲部が形成される方向も反転する。したがって,この
反転時において,インク・チューブ・ガイド3,4のU
字型湾曲部を形成する部分(図8の実線および仮想線で
示すU字型湾曲部)の内部にあるインク・チューブ8,
9の部分は,他の部分と比較すると,ガイド要素3aの
湾曲部内側を構成する内壁33(図9参照)から,より
大きな圧迫,衝撃または摩擦を受けることとなる。
【0012】これにより,インク・チューブの該部分
は,他の部分よりも早く破損しやすいといった問題があ
った。そして,インク・チューブが破損すると,そこか
らインク・チューブ内に空気が侵入し,インクを記録ヘ
ッドに供給しにくくなるという問題があった。
【0013】本発明の課題は,このようなインク・チュ
ーブ・ガイドからの圧迫,衝撃または摩擦によるインク
・チューブの破損を防止し,または,破損のおそれを低
減することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に,本願請求項1に記載の発明に係るインク・チューブ
・ガイドは,1または2以上のインク・チューブが挿通
し,湾曲可能に連結された複数のガイド要素を備え,か
つ,主走査方向に往復動するキャリッジに前記インク・
チューブを,湾曲部を形成して案内するとともに,該湾
曲部が,前記キャリッジの往復動に伴い,前記複数のガ
イド要素間を移動して形成されて行くインク・チューブ
・ガイドであって,前記複数のガイド要素のうち,前記
キャリッジの往復動の折り返し点で湾曲部を形成するも
のの湾曲部内側となる部分が,前記インク・チューブが
当接する壁が存在しない開放構造になっている,ことを
特徴とする。
【0015】本発明によると,複数のガイド要素のう
ち,キャリッジの往復動の折り返し点で湾曲部を形成す
るものの湾曲部内側となる部分が,前記インク・チュー
ブが当接する壁が存在しない開放構造になっているの
で,キャリッジの往復動の折り返し時において,インク
・チューブは,ガイド要素の壁から圧迫,衝撃および摩
擦を受けない。したがって,これらの圧迫,衝撃または
摩擦によるインク・チューブの破損を防止することがで
きる。
【0016】なお,この開放構造は,キャリッジの往復
動の折り返し点で湾曲部を形成するガイド要素にのみ設
けられ,他のガイド要素には,インク・チューブを支持
し,ガイド要素内に該インク・チューブを保持する壁が
設けられている。したがって,インク・チューブ全体が
インク・チューブ・ガイドから抜け出ることは防止され
る。
【0017】本願請求項2に記載の発明に係るインク・
チューブ・ガイドは,1または2以上のインク・チュー
ブが挿通し,湾曲可能に連結された複数のガイド要素を
備え,かつ,主走査方向に往復動するキャリッジに前記
インク・チューブを,湾曲部を形成して案内するととも
に,該湾曲部が,前記キャリッジの往復動に伴い,前記
複数のガイド要素間を移動して形成されて行くインク・
チューブ・ガイドであって,前記ガイド要素の湾曲部内
側となる部分に位置する壁が,前記ガイド要素の連結方
向に対して斜めに開口し,前記ガイド要素と前記インク
・チューブとの接触面を減少させる斜口部を有するもの
である,ことを特徴とする。
【0018】本発明によると,前記ガイド要素の湾曲部
内側となる部分に位置する壁が,前記ガイド要素の連結
方向に対して斜めに開口し,前記ガイド要素と前記イン
ク・チューブとの接触面を減少させる斜口部を有するの
で,接触面の減少により,キャリッジの往復動の折り返
し時におけるガイド要素の壁からの圧迫,衝撃および摩
擦を減少させることができ,これにより,インク・チュ
ーブの破損のおそれを低減することができる。
【0019】また,接触面は減少するものの,存在する
ので,該接触面により,ガイド要素の連結方向に挿通し
ているインク・チューブがガイド要素から抜け出ること
を防止することができる。したがって,インク・チュー
ブ・ガイドを構成する全てのガイド要素を,この斜口部
を有するガイド要素で構成することができる。これによ
り,斜口部を有するガイド要素という同一の部品を大量
生産でき,ガイド要素の生産効率の向上と生産コストの
低減を図ることができる。
【0020】本願請求項3に記載の発明に係るインク・
チューブ・ガイドは,請求項2において,前記斜口部を
有するガイド要素が,前記キャリッジの往復動の折り返
し点で湾曲部を形成するガイド要素に設けられている,
ことを特徴とする。
【0021】本発明によっても,斜口部を有するガイド
要素が,キャリッジの往復動の折り返し点で湾曲部を形
成するガイド要素に設けられているので,請求項2に記
載の発明と同様に,インク・チューブの破損のおそれを
低減することができる。
【0022】また,キャリッジの往復動の折り返し点で
湾曲部を形成するガイド要素を,斜口部を有するものと
するので,他の部分のガイド要素として従来のものをそ
のまま使用することができる。したがって,従来品の一
部を,斜行部を有するものに取り換えることにより,本
発明に係るインク・チューブを構成することができ,こ
の点で,生産コストの低減を図ることができる。
【0023】本願請求項4に記載の発明に係るインク・
チューブ・ガイドは,1または2以上のインク・チュー
ブが挿通し,湾曲可能に連結された複数のガイド要素を
備え,かつ,主走査方向に往復動するキャリッジに前記
インク・チューブを,湾曲部を形成して案内するととも
に,該湾曲部が,前記キャリッジの往復動に伴い,前記
複数のガイド要素間を移動して形成されて行くインク・
チューブ・ガイドであって,前記ガイド要素の湾曲部内
側となる部分に位置する壁と前記インク・チューブとの
間に,弾性部材が設けられている,ことを特徴とする。
【0024】本発明によると,前記ガイド要素の湾曲部
内側となる部分に位置する壁と前記インク・チューブと
の間に,弾性部材が設けられているので,キャリッジの
往復動の折り返し時におけるガイド要素の壁からの圧
迫,衝撃および摩擦を減少させることができる。これに
より,インク・チューブの破損のおそれを低減すること
ができる。
【0025】本願請求項5に記載の発明に係るインク・
チューブ・ガイドは,1または2以上のインク・チュー
ブが挿通し,湾曲可能に連結された複数のガイド要素を
備え,かつ,主走査方向に往復動するキャリッジに前記
インク・チューブを,湾曲部を形成して案内するととも
に,該湾曲部が,前記キャリッジの往復動に伴い,前記
複数のガイド要素間を移動して形成されて行くインク・
チューブ・ガイドであって,前記ガイド要素の湾曲部内
側となる部分に位置する壁が外部に突出して,前記湾曲
部内側が凹形状となっている,ことを特徴とする。
【0026】本発明によると,ガイド要素の湾曲部内側
となる部分に位置する壁が外部に突出して,前記湾曲部
内側が凹形状となっているので,キャリッジの往復動の
折り返し時におけるガイド要素の壁からの圧迫,衝撃お
よび摩擦を減少させることができる。これにより,イン
ク・チューブの破損のおそれを低減することができる。
【0027】本願請求項6に記載の発明に係るインク・
ジェット・プリンタは,請求項1から5のいずれか1項
に記載のインク・チューブ・ガイドを備えたことを特徴
とする。本発明によると,前述した請求項1から5に記
載の発明と同様の作用効果を,インク・ジェット・プリ
ンタにもたらすことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1は,本
発明に係るインク・チューブ・ガイドが使用されている
インク・ジェット・プリンタの印刷部の概略斜視図であ
る。
【0029】キャリッジ1は,キャリッジ・ガイド・レ
ール2に摺動可能に取り付けられ,このキャリッジ・ガ
イド・レール2に沿って矢印で示す主走査方向に往復動
する。キャリッジ1の下端には,記録ヘッド1aが取り
付けられ,記録ヘッド面1bと平行に搬送される用紙
(図示せず)に印字を行う。キャリッジ1の天板1cの
上面には,2本のインク・チューブ・ガイド3,4のそ
れぞれの一方の端部3s,4sが,斜向かいとなるよう
に取り付けられている。
【0030】インク・チューブ・ガイド3,4は,この
端部3s,4sから主走査方向に平行に,かつ,互いに
遠ざかる方向にほぼ直線部を形成して伸び,その後,U
字型湾曲部を形成して折り返し,再び直線部を形成し
て,キャリッジ1の往復動の行程の中央付近に設けられ
た固定板5にまで伸び,それぞれの他方の端部3t,4
tは,この固定板5に斜向かいとなるように取り付けら
れている。また,インク・チューブ・ガイド3,4は,
主走査方向に設けられた溝状ガイド6,7にそれぞれ案
内されている。
【0031】インク・チューブ・ガイド3,4の端部3
t,4tからは,図示しないインク・タンク等からのイ
ンク・チューブ8,9がそれぞれ進入する。本実施の形
態では,6色のインクによるカラー印刷を行うために,
インク・チューブは6色のインク用に6本設けられ,イ
ンク・チューブ・ガイド3,4にそれぞれ3本ずつ進入
している。したがって,必ずしも3本である必要はな
く,4色のインクによるカラー印刷の場合には,それぞ
れ2本ずつとなる。
【0032】進入したインク・チューブ8,9は,イン
ク・チューブ・ガイド3,4の内部を挿通し,端部3
s,4sから引き出され,引き出されたインク・チュー
ブ8,9は,記録ヘッド1aに接続され,記録ヘッド1
aにインクを供給する。
【0033】なお,インク・チューブ8,9の構造とし
て,単層構造のものや,空気透過防止層を中間に設ける
とともに,その内側および外側に空気透過防止層を保護
する保護層を設けた3層構造のもの等を用いることがで
きる。単層構造によっても空気の透過を十分に防止でき
る場合には,単層構造とすることにより,3層構造より
もインク・チューブを柔軟なものとすることができ,こ
れによっても,インク・チューブの破損のおそれを低減
することができる。
【0034】図2(A)は,本発明に係るインク・チュ
ーブ・ガイド3,4の要部を示す斜視図である。インク
・チューブ・ガイド3,4は,2種類のガイド要素3
a,3bが複数個連結して構成されている。
【0035】ガイド要素3aは,左右の側壁31,32
と,U字型湾曲部を形成した場合に内側に位置する内壁
33と,外側に位置する外壁34とを有する。ガイド要
素3aは,これら4つの壁に囲まれた管状の構造を有
し,内部の中空部分を,前述した3本のインク・チュー
ブ8,9が挿通するようになっている(なお,図2
(A)では,インク・チューブの図示は省略されてい
る)。
【0036】一方,ガイド要素3bは,図2(B)の平
面図(内部のインク・チューブの図示略)および図2
(C)の断面図(図2(B)のI−I断面図)にも示す
ように,側壁31,32と外壁34とを有し,内壁33
を有しない溝状の構造を有し,この溝状の部分を,前述
した3本のインク・チューブ8,9が挿通するようにな
っている。このガイド要素3bは,キャリッジ1が復路
から往路へ折り返す位置(図1の実線で示す位置),お
よび,往路から復路へ折り返す位置(図1の仮想線で示
す位置)に移動した時に,インク・チューブ・ガイド
3,4がU字型湾曲部を形成する部分に設けられる。こ
の部分は,キャリッジ1が往路から復路へ折り返す位
置,および,復路から往路へ折り返す位置に対応して,
インク・チューブ・ガイド3,4においてそれぞれ2箇
所ずつ存在する。それ以外の部分は,ガイド要素3aに
より構成される。
【0037】ガイド要素3a,3bともに,左右の側壁
31,32には,隣接するガイド要素3aまたは3bと
連結するための軸状突起31a,32aと穴31b,3
2bとが形成されている。軸状突起31a,32aは,
隣接するガイド要素の穴31b,32bに,一定の角度
まで回動可能にそれぞれ嵌合するようになっている。こ
れにより,複数個のガイド要素3a,3bが連結してイ
ンク・チューブ・ガイド3,4を構成した場合に,イン
ク・チューブ・ガイド3,4は,図1および図2(A)
に示すように直線部とU字型湾曲部とのいずれをも形成
することができる。
【0038】図1に戻って,キャリッジ1の移動に対応
したインク・チューブ・ガイド3,4の動きについて説
明する。キャリッジ1が実線で示す位置から仮想線で示
す位置に向かって移動する往路では,インク・チューブ
・ガイド3の端部3sから伸びる直線部は次第に長くな
るとともに,端部3tから伸びる直線部は次第に短くな
り,U字型湾曲部は端部3sに近い部分から端部3tに
近い部分に移動して行く。また,インク・チューブ・ガ
イド4の端部4sから伸びる直線部は次第に短くなると
ともに,端部4tから伸びる直線部は次第に長くなり,
U字型湾曲部は端部4tに近い部分から端部4sに近い
部分に移動して行く。キャリッジ1の復路では,これと
は逆の状況となる。
【0039】インク・チューブ・ガイド3,4はこのよ
うな動きをするので,キャリッジ1の往路から復路への
折り返し時,および,復路から往路への折り返し時に
は,キャリッジ1の移動方向の反転に伴い,インク・チ
ューブ・ガイド3,4におけるU字型湾曲部が形成され
る方向も反転する。
【0040】そして,この反転時には,インク・チュー
ブ8,9は,インク・チューブ・ガイド3,4のU字型
湾曲部の内壁33から大きな衝撃,圧迫または摩擦を受
けることとなるが,インク・チューブ・ガイド3,4の
該部分には,前述したように内壁33が設けられていな
いので,インク・チューブ8,9は内壁33から衝撃,
圧迫または摩擦を受けることがない。したがって,この
衝撃,圧迫または摩擦によるインク・チューブ8,9の
破損を防止することができる。
【0041】また,前述したように,インク・チューブ
・ガイド3,4の端部3s,4sは,天板1cの上面を
取り付けられているので,従来技術のように天板1cの
下面に取り付けられた場合よりも,U字型湾曲部の曲
率,すなわち,その内部にあるインク・チューブ3,4
の曲率,を大きくすることができる。これによっても,
インク・チューブの破損のおそれを低減させることがで
きる。
【0042】なお,内壁33が存在しないガイド要素3
bは,インク・チューブ・ガイド3,4のうち,キャリ
ッジの往復動の折り返し点で湾曲部を形成する部分にの
み設けられ,他の部分は,内壁33が存在するガイド要
素3aにより構成されている。したがって,インク・チ
ューブ8,9の全体がインク・チューブ・ガイド3,4
からそれぞれ抜け出ることは防止される。
【0043】[第2の実施の形態]図3は,第2の実施
の形態に係るインク・チューブ・ガイドのガイド要素を
示す平面図(内部のインク・チューブの図示略)であ
る。第2の実施の形態では,ガイド要素3cの内壁33
aが,ガイド要素3cの連結方向に対して斜めに開口し
た斜口部33bを有する。斜口部33bを形成する側端
部33c,33dは,ほぼ平行に対向している。また,
この側端部33c,33dの間の距離(すなわち,斜口
部の幅)としては,インク・チューブが容易に抜け出な
いような幅が選ばれる。
【0044】この斜口部33bを設けることにより,ガ
イド要素3cの連結方向に挿通しているインク・チュー
ブ8,9がガイド要素3cから容易に抜け出ることを防
止することができるとともに,ガイド要素3cとインク
・チューブ8,9との接触面を減少させることができ
る。そして,接触面の減少により,キャリッジ1の往復
動の折り返し時におけるガイド要素3cの内壁33cか
らの圧迫,衝撃および摩擦が減少するので,インク・チ
ューブ8,9の破損のおそれを低減することができる。
【0045】また,インク・チューブ8,9がガイド要
素3cから容易に抜け出ることが防止されるので,イン
ク・チューブ8,9を構成する全てのガイド要素を,こ
の斜口部を有するガイド要素とすることができる。これ
により,同一のガイド要素3cを大量生産でき,ガイド
要素の生産効率の向上と生産コストの低減を図ることが
できる。
【0046】なお,図3に示す斜口部33bの側端部3
3c,33dは左上がりの方向であるが,これとは逆に
右上がりの方向であってもよい。また,側端部33c,
33dの各角部330,331は,これらの角部33
0,331によるインク・チューブの破損を防止するた
めに,図3に示すように面取りされている(丸められて
いる)ことが好ましい。
【0047】この第2の実施の形態の変形例として,図
4および図5に示すものがある。図4は,斜口部の側端
部が左上がりの方向を有するガイド要素3cと,右上が
りの方向を有するガイド要素3dとが交互に組み合わさ
れたインク・チューブ・ガイドの平面図(内部のインク
・チューブの図示略)である。図5は,斜口部の一方の
幅が狭く,他方の幅が広くなり,斜口部がほぼ等脚台形
の形状を有するガイド要素3eが連結されたインク・ガ
イド・チューブの平面図(内部のインク・チューブの図
示略)である。これらの変形例によっても,前述した第
2の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0048】[第3の実施の形態]図6は,第3の実施
の形態に係るインク・チューブ・ガイドのガイド要素の
断面図である。この実施の形態では,弾性部材10が,
ガイド要素3fの内壁33fの内側に取り付けられ,イ
ンク・チューブ8,9と内壁33fとの間のクッション
の役割を果たしている。この弾性部材10は,キャリッ
ジ1が折り返す時に湾曲部を形成するガイド要素にのみ
設けることもできるし,すべてのガイド要素に設けるこ
ともできる。
【0049】この弾性部材10を設けることによって
も,キャリッジの往復動の折り返し時における内壁33
fからの圧迫,衝撃および摩擦を減少させることがで
き,これにより,インク・チューブ8,9の破損のおそ
れを低減することができる。なお,弾性部材10には,
スポンジ,ゴム,ウレタン等が含まれる。
【0050】[第4の実施の形態]図7は,第4の実施
の形態に係るインク・チューブ・ガイドのガイド要素の
断面図である。この実施の形態では,ガイド要素3gの
内壁33gが,外部に突出して凹形状となっている。こ
の凹形状を有するガイド要素3gは,インク・チューブ
・ガイド3,4のうち,キャリッジ1が折り返す時に湾
曲部を形成する部分にのみ設けることもできるし,すべ
ての部分に設けることもできる。
【0051】この凹形状によっても,キャリッジの往復
動の折り返し時における内壁33gからの圧迫,衝撃お
よび摩擦を減少させることができ,これにより,インク
・チューブの破損のおそれを低減することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によると,インク・チューブ・ガ
イドからの圧迫,衝撃または摩擦によるインク・チュー
ブの破損を防止し,または,破損のおそれを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインク・チューブ・ガイドが使用
されているインク・ジェット・プリンタの印刷部の概略
斜視図である。
【図2】(A)は,本発明に係るインク・チューブ・ガ
イド3,4の要部を示す斜視図である。(B)は,ガイ
ド要素3bの平面図であり,(C)は,ガイド要素3b
の断面図である。
【図3】第2の実施の形態に係るインク・チューブ・ガ
イドのガイド要素を示す平面図である。
【図4】斜口部の側端部が左上がりの方向を有するガイ
ド要素3cと,右上がりの方向を有するガイド要素3d
とが交互に組み合わされたインク・チューブ・ガイドの
平面図である。
【図5】斜口部の一方の幅が狭く,他方の幅が広くな
り,斜口部がほぼ等脚台形の形状を有するガイド要素3
eが連結されたインク・ガイド・チューブの平面図であ
る。
【図6】第3の実施の形態に係るインク・チューブ・ガ
イドのガイド要素の断面図である。
【図7】第4の実施の形態に係るインク・チューブ・ガ
イドのガイド要素の断面図である。
【図8】従来のインク・チューブ・ガイドが使用されて
いるインク・ジェット・プリンタの印刷部の概略斜視図
である。
【図9】従来のインク・チューブ・ガイドの要部を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 3,4 インク・チューブ・ガイド 3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g ガイド要
素 8,9 インク・チューブ 10 弾性部材 33,33a,33c ガイド要素の内壁 33b 斜口部 33g 突出部を有する内壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または2以上のインク・チューブが挿
    通し,湾曲可能に連結された複数のガイド要素を備え,
    かつ,主走査方向に往復動するキャリッジに前記インク
    ・チューブを,湾曲部を形成して案内するとともに,該
    湾曲部が,前記キャリッジの往復動に伴い,前記複数の
    ガイド要素間を移動して形成されて行くインク・チュー
    ブ・ガイドであって,前記複数のガイド要素のうち,前
    記キャリッジの往復動の折り返し点で湾曲部を形成する
    ものの湾曲部内側となる部分が,前記インク・チューブ
    が当接する壁が存在しない開放構造になっている,こと
    を特徴とするインク・チューブ・ガイド。
  2. 【請求項2】 1または2以上のインク・チューブが挿
    通し,湾曲可能に連結された複数のガイド要素を備え,
    かつ,主走査方向に往復動するキャリッジに前記インク
    ・チューブを,湾曲部を形成して案内するとともに,該
    湾曲部が,前記キャリッジの往復動に伴い,前記複数の
    ガイド要素間を移動して形成されて行くインク・チュー
    ブ・ガイドであって,前記ガイド要素の湾曲部内側とな
    る部分に位置する壁が,前記ガイド要素の連結方向に対
    して斜めに開口し,前記ガイド要素と前記インク・チュ
    ーブとの接触面を減少させる斜口部を有するものであ
    る,ことを特徴とするインク・チューブ・ガイド。
  3. 【請求項3】 請求項2において,前記斜口部を有する
    ガイド要素が,前記キャリッジの往復動の折り返し点で
    湾曲部を形成するガイド要素に設けられている,ことを
    特徴とするインク・チューブ・ガイド。
  4. 【請求項4】 1または2以上のインク・チューブが挿
    通し,湾曲可能に連結された複数のガイド要素を備え,
    かつ,主走査方向に往復動するキャリッジに前記インク
    ・チューブを,湾曲部を形成して案内するとともに,該
    湾曲部が,前記キャリッジの往復動に伴い,前記複数の
    ガイド要素間を移動して形成されて行くインク・チュー
    ブ・ガイドであって,前記ガイド要素の湾曲部内側とな
    る部分に位置する壁と前記インク・チューブとの間に,
    弾性部材が設けられている,ことを特徴とするインク・
    チューブ・ガイド。
  5. 【請求項5】 1または2以上のインク・チューブが挿
    通し,湾曲可能に連結された複数のガイド要素を備え,
    かつ,主走査方向に往復動するキャリッジに前記インク
    ・チューブを,湾曲部を形成して案内するとともに,該
    湾曲部が,前記キャリッジの往復動に伴い,前記複数の
    ガイド要素間を移動して形成されて行くインク・チュー
    ブ・ガイドであって,前記ガイド要素の湾曲部内側とな
    る部分に位置する壁が外部に突出して,前記湾曲部内側
    が凹形状となっている,ことを特徴とするインク・チュ
    ーブ・ガイド。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    インク・チューブ・ガイドを備えたことを特徴とするイ
    ンク・ジェット・プリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006082281A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Mutoh Ind Ltd 描画装置
JP2007170643A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Roland Dg Corp 大型プリンタ用ケーブル類保護案内装置

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