JP2001029949A - 油水分離装置 - Google Patents

油水分離装置

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JP2001029949A
JP2001029949A JP11208134A JP20813499A JP2001029949A JP 2001029949 A JP2001029949 A JP 2001029949A JP 11208134 A JP11208134 A JP 11208134A JP 20813499 A JP20813499 A JP 20813499A JP 2001029949 A JP2001029949 A JP 2001029949A
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tank
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置場所を汚染せず、しかも濃度の高い油含
有水がそのまま放流されず、しかもコンパクトな油水分
離装置を提供することである。 【解決手段】 オーバーフロー機能を有する油含有水受
け入れ用の貯留槽と、前記貯留槽に連接された油水分離
手段を有する分離槽と、前記貯留槽と分離槽を収納し、
貯留槽からオーバーフローした油含有水、分離槽からの
油分離処理水の少なくとも一つを貯留して排出する貯留
外槽とを備えた構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油水分離装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油含有水から油分を分離する場
合は、例えば特開平6−178976号公報に記載され
ているような油含有水供給部に接続可能な液体流入口を
上部に有する貯留槽と、該貯留槽内底部近傍に一端が開
孔し、意図する貯留液面に相当する位置に他端が開孔す
る流出用管路と、前記液体流入口から流出用管路の底部
側開孔までの流露間に介設され、油分を吸着すると共に
水分を透過する油水分離部を備えた構成の油水分離装
置、あるいは特開平10−272302号公報に記載さ
れているような槽内に開口部が順次上下に位置し、油含
有水が連続して流れるように複数の仕切を設けると共
に、油含有水の流れにほぼ垂直に平面が当たるように平
面状の油分吸着フイルターを設けた構成の油水分離装置
が使用されている。
【0003】近年、建設される高速道路は取得できる土
地等の関係からそのルートは山間部あるいは河口部を通
ることが多く、山間部においては河川の源流部に橋梁が
設置されており、河口部においては長さが数百米あるい
は数千米の橋梁が設置されている。
【0004】該高速道路、あるいは一般道路等において
通行する車両台数は数千台/日〜数万台と非常に多く、
地上道路あるいは橋梁道路等を走行する車両から落下す
る潤滑油等の油、橋梁上に舗装されたアスファルトから
流出する油分、あるいは事故等によりタンクローリのタ
ンクが破損して漏洩した油を吸引あるいは吸着処理した
後の残油あるいは油含有水等は相当な量になる。
【0005】そして、雨が降るとこれ等の油は雨と共に
排水溝および排水管から河川に放流されることになる
が、雨量が少ない場合あるいは河川の水量が少ない場合
には環境汚染の観点から好ましくない。
【0006】そこで、該油含有水を油分と水とに分離し
て分離処理された水を河川等に放流するために上述のよ
うな油水分離装置を橋梁部等に設置することを種々検討
した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な油含有水受け入れ用の貯留槽と分離槽とによって構成
する油水分離装置では油含有水の量が油分離処理能力よ
り多い場合には、油含有水が貯留槽から溢れて油水分離
装置の設置場所を汚染すると共に濃度の高い油含有水が
そのまま放流されてしまうという言う問題がある。
【0008】また、貯留槽から分離槽に対する油含有水
の送り込み量が調節することができないため、油含有水
の送り込み量が分離槽における分離処理能力をオーバー
すると、油含有水が分離槽から溢れて上述と同様の問題
がある。
【0009】本発明は設置場所を汚染せず、しかも濃度
の高い油含有水がそのまま放流されず、しかもコンパク
トな油水分離装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の油水分離装置は
請求項1に記載のようにオーバーフロー機能を有する油
含有水受け入れ用の貯留槽と、前記貯留槽に連接された
油水分離手段を有する分離槽と、貯留槽からオーバーフ
ローした油含有水のみ、分離槽からの油分離処理水の
み、油含有水と油分離処理水の混合水をそれぞれ排出す
る排出部材またはそれ等の内の少なくとも一つを貯留し
て排出する貯留排出部材とを備えていることを特徴とす
るものである。
【0011】また、本発明の油水分離装置は請求項2に
記載のような貯留槽と分離槽とが貯留槽からオーバーフ
ローした油含有水、分離槽からの油分離処理水の少なく
とも一つを貯留して排出する貯留外槽内に設けられてい
る構成、請求項3に記載のような分離槽を、複数の分離
槽により形成すると共に、油水分離手段が油含有水の流
れと直交するように配設された構成、請求項4に記載さ
れているような分離槽が仕切板によって複数の分離部に
分割され、油含有水がジグザグ状に流れるようにすると
共に、仕切板の複数の孔を穿設せしめ油含有水が該孔を
通って隣の分離部に流れ込むようにした構成、請求項5
に記載されているような貯留槽と分離槽との間に油含有
水の流入量調節手段を設置せしめた構成、請求項6に記
載されているような貯留外槽にガス抜き用の排気管を装
着せしめた構成、請求項7に記載されているような貯留
外槽に警報手段を装着せしめた構成にすることができ
る。
【0012】本発明の油水分離装置は請求項8に記載の
ように橋梁上からの油含有水を貯留槽に受け入れるよう
に橋梁の桁部に設置せしめたことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、本発明の油水分離装置は請求項9に
記載のように油水分離装置の設置場所を橋梁の分離帯の
下方に位置する桁部にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の油水分理装置を橋
梁の桁部に設置した状態の1実施例を示す概略断面図、
図2は概略側面図であって、油水分理装置1が橋梁40
の中央分離帯40bの下方桁部40aに設置され、車両
が通行する道路40c、40dの端部に形成された排水
路40e、40fに集められた油含有水が排水管41に
よって供給されるようになっている。
【0015】該油水分理装置1はオーバーフロー部2a
を有する油含有水受け入れ用の貯留槽2と、該貯留槽2
に連接された油水分離手段4を有する分離槽3と、貯留
槽2と分離槽3を収納し、貯留槽2からオーバーフロー
した油含有水、分離槽3から流出した油分離処理水50
のどちらか一方または両方を貯留して排出する貯留外槽
5とを備えた構成になっている。
【0016】貯留槽2と分離槽3の間には貯留槽2から
分離槽3に流入する油含有水の量を調節する流入量調節
手段6が設置されている。
【0017】分離槽3は液体通過部が順次上下に位置
し、油含有水が連続してジグザグ状に流れるように仕切
板7、8、9によって第1分離部3a、第2分離部3
b、第3分離部3cが形成されていると共に、各分離部
3a、3b、3cにおいて油含有水の流れにほぼ垂直に
平面が当たるように略平面状の油水分離手段4a、4
b,4cを支持するための棚10(10a、10b、1
0c)がそれぞれ設けられた構成になっている。該仕切
板7、8には孔7a、8aが所定数穿設してあり、油含
有水の一部が隣の第2分離部3b、第3分離部3cにシ
ョートパスするようになっている。また、貯留槽2のオ
ーバフロー部2aの高さ位置、分離槽3の入口側壁部の
仕切高さ位置と仕切板7、8、9の仕切高さ位置等は分
離槽3内にタンクローリのタンク内の少なくとも1室分
の容量の油が貯留できる容積になるように設定する必要
がある。
【0018】油水分離手段4は油分を吸着し、水分を透
過する性質を有する例えばシート状、サイコロ状のウオ
セップ(登録商標 東レ株式会社製)等を使用する。装
着、交換作業が容易にできると共に、分離効果を良くす
るため複数枚のシートを積層させた状態にするか、複数
枚所定の間隔をもって積層させた状態するか、ネット、
金網等によって該積層物を包んだ状態に加工するのが好
ましく、サイコロ状の場合は金網等で形成されたケース
に充填した状態に加工するのが好ましい。
【0019】貯留外槽5は蓋部5bの貯留槽2上部位置
に液体流入用管11、12が取り付けられ、また分離槽
3上部位置には油水分離手段4の装着作業あるいは交換
作業を行うための開閉可能蓋13が取り付けられている
と共に、ガス抜き用の排気管14が取り付けられ、分離
槽3の油分離処理水が流出する側に位置する槽部5aの
下部には排出用管15が連結された構成になっている。
該貯留外槽5には貯留外槽5内のガス濃度を検出する濃
度センサー、貯留外槽5の温度を検出する温度センサー
等を有する警報器16および作業用の梯子21が設けら
れている。
【0020】液体流入用管11、12には橋梁40の排
水管41a、41bがそれぞれ連結されている。
【0021】開閉可能蓋13の設置箇所、大きさ等は油
水分離手段4の装着作業、交換作業等が容易に行うこと
ができるように設定する。
【0022】該の槽部5aを形成する側壁5a-1、5a
-2は貯留槽2と分離槽3の側壁を兼ねているが、それぞ
れ単独の槽が形成される構成にできることは言うまでも
ない。
【0023】上述の排気管14の排気口は分離帯40b
上に突出し大気中に放出されるようにするのが好まし
い。該排気管14は油分離処理水あるいは油含有水を貯
留外槽5から急激、かつ大量に放流する場合には吸気管
の役目をするようになっている。
【0024】また、警報器16であるパトライト等の警
報灯、サイレン、ブザー等は橋梁40の分離帯40b上
の道路管理者等が容易に確認できる位置に設置するのが
好ましい。
【0025】流入量調節手段6は貯留外槽5は蓋部5b
上に取り付けられたブラケット17と、上端部にハンド
ル18が取り付けられ、ブラケット17に螺着されたね
じ軸19と、上端部がねじ軸19に該ねじ軸19が回転
可能に取り付けられ、貯留外槽5の側壁5a-1、5a-2
部または仕切板7に形成されたガイド(図示せず)に案
内されて上下動することによって流出口の大きさを調節
する可動板20とにより構成されており、ハンドル18
を回転させることによって可動板20を上下させて油水
分離能力に対応した量の油含有水が貯留槽2から分離槽
3へ供給されるように調節するようになっている。
【0026】該油水分離装置1は橋梁40の長さと、油
水分離能力等によって設置数と設置箇所を適宜設定する
のが好ましい。また、油水分離装置1の設置箇所は分離
帯40bの桁部に限定されないことは言うまでもない。
【0027】上述の油水分離装置1の貯留槽2、分離槽
3に所定量水が貯留された状態で、橋梁40の道路40
cを走行する車両から落下した潤滑油等の油、橋梁上に
舗装されたアスファルトから流出した油分、あるいは事
故等によりタンクローリのタンクが破損したりして漏洩
した油を吸引処理あるいは吸着処理した後の残油あるい
は油含有水が路肩あるいは排水路40e内に蓄積された
状態で雨が降ることによって、該油含有水が排水路40
eおよび排水管41aを通って液体流入用管11から油
水分離装置1の貯留槽2に供給されると、該油含有水が
該貯留槽2から流入調節手段6の可動板20によって形
成された流出口から分離槽3内に流れ込み第1分離部3
aの上部から下部に向って流れる。この時、油水分離手
段4aによって油分が分離されると共に吸着されて油分
離処理された水が下降し、仕切板7の下方の液体通過部
を通って第2分離部3bに入り込んで下部から上部に向
って流れる。もし、油含有水における油の量が多い場合
は油水分離手段4aの下方に該油分が蓄積されると共に
油含有水が仕切板7に穿設された孔7aを通って第2分
離部3bに入り込んで油水分離手段4bに向って流れ
る。すると、油水分離手段4bの下方に油分が蓄積され
ると共に油分が油水分離手段4bに吸着される。そし
て、油分離処理された水が仕切板8の上部を乗り越えて
第3分離部3cに入り込むと共にその一部は仕切板8に
穿設された孔8aを通って第3分離部3cに入り込んで
下方に向って流れる。上述の場合と同様に油含有水にお
ける油の量が多い場合は油水分離手段4cの下方に該油
分が蓄積され、油水分離手段4cに吸着される。該油水
分離手段4cによって油分が吸着されて油分離処理され
た水が下降し、仕切板9の下方の液体通過部を通って流
出用貯留部3dに入り込んで下部から上部に向って流れ
てオーバフロー部から貯留外槽5に流れ落ち排出用管1
5から排出される。
【0028】道路管理者が定期的にパトロールすること
によって警報器16であるパトライトの点滅を確認する
と所定の処置を行う。また、定期的に油水分離手段4
a、4b、4cの油の吸着状態を確認して新しい油水分
離手段4a、4b、4cと交換する。
【0029】雨量が非常に多く排水管41aからの油含
有水の量が貯留槽2から分離槽3への供給量がオーバす
ると、貯留槽2のオーバーフロー部2aから溢れて貯留
外槽5に流出して分離槽3によって油水分離された油分
離処理水と共に排出用管15から河川に放流される。該
雨量が予め設定された量以上の場合には道路管理者が流
入調節手段6のハンドル17を操作して油含有水が貯留
槽2から分離槽3に流れ込まないようにし、橋梁40か
らの油含有水を貯留槽2からオーバーフローさせてその
まま排出用管15から河川に放流することができる。こ
の様な多量の油含有水が排出用管15から排出される場
合には貯留外槽5内が負圧状態になって排気管14から
外気が吸引される。
【0030】また、タンクローリのタンクが破損して多
量の油が漏洩し、該油が雨水等と共に油水分離装置1の
貯留槽2を経て分離槽3に供給されると、仕切板7の孔
7a、仕切板8の孔8aおよび仕切板7の上端部を通っ
て各分離部3a、3b、3cに流入して油水分離手段4
a、4b、4cの上部にそれぞれ蓄積されると共に貯留
槽2の上部にも油が蓄積される。この様な場合は橋梁4
0の分離帯40bに設けられているマンホール蓋および
貯留外槽5に設けられている開閉可能蓋13を開けてバ
キュームカーのホースを挿入し、該貯留槽2および分離
槽3の上部に蓄積されている油を吸引する。該油の吸引
が済むと、油が吸引された油水分離手段4a、4b、4
cを取り出して新しい油水分離手段4a、4b、4cを
装着して次の油含有水の流入に備える。
【0031】本発明の油水分離装置は貯留槽と分離槽が
離れた位置に設置されている構成、分離槽が一つの分離
部によって形成されている構成、貯留外槽を設けずに貯
留槽からオーバーフローした油含有水のみ、分離槽から
の油分離処理水のみ、油含有水と油分離処理水の混合水
等をそれぞれ貯留して排出する排出管等の排出部材が設
けられた構成、貯留外槽にスプリンクラ等の消火手段を
設置し、予め設定された温度、ガス濃度になると該スプ
リンクラから消火液が噴射される構成にできると共に、
油水分離装置を鋼、ステンレス鋼、合成樹脂、コンクリ
ート等によって製作できることは言うまでもない。
【0032】また、本発明の油水分離装置は橋梁以外の
一般道路、高速道路等の側部、あるいは油の漏洩、油含
有水が発生するビル、ガソリンスタンド、工場等に設置
できることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】本発明の油水分離装置は請求項1に記載
のようにオーバーフロー機能を有する油含有水受け入れ
用の貯留槽と、前記貯留槽に連接された油水分離手段を
有する分離槽と、貯留槽からオーバーフローした油含有
水のみ、分離槽からの油分離処理水のみ、油含有水と油
分離処理水の混合水をそれぞれ排出する排出部材または
それ等の内の少なくとも一つを貯留して排出する貯留排
出部材とを備えているため、油含有水が貯留槽から、油
含有水あるいは油分離処理水が分離槽から直接油水分離
装置外のに流出することがなく、油水分離装置の設置場
所が該油含有水あるいは油分離処理水によって汚染され
るのを防止することができると共に濃度の高い油含有水
がそのまま放流されるのを防止することができる。
【0034】また、本発明の油水分離装置は請求項2に
記載のような貯留槽と分離槽とが貯留槽からオーバーフ
ローした油含有水、分離槽からの油分離処理水の少なく
とも一つを貯留して排出する貯留外槽内に設けられてい
る構成にすると、装置をコンパクトにすることができ、
橋梁の桁部等の小さな場所に設置することができ、、請
求項3に記載のような分離槽を、複数の分離槽により形
成すると共に、油水分離手段が油含有水の流れと直交す
るように配設された構成にすると、効率よく油分を分離
することができ、請求項4に記載されているような分離
槽が仕切板によって複数の分離部に分割され、油含有水
がジグザグ状に流れるようにすると共に、仕切板の複数
の孔を穿設せしめ油含有水が該孔を通って隣の分離部に
流れ込むようにした構成にすると、事故等によりタンク
ローリのタンクが破損して一度に大量の油が油水分離装
置の貯留槽に流入した場合に該油が貯留槽内の水と共に
仕切板により形成された液体通路部から次の分離部に移
動すると共に仕切板に穿設された孔からも次の分離部に
移動させることができ、貯留槽から油が溢れることなく
分離槽の各分離部にほぼ均等に油を貯留させることがで
き、請求項5に記載されているような貯留槽と分離槽と
の間に油含有水の流入量調節手段を設置せしめた構成に
すると、貯留槽から分離槽への油含有水の送り込み量を
最適量に調節することができ、、請求項6に記載されて
いるような貯留外槽にガス抜き用の排気管を装着せしめ
た構成にすると、貯留外槽内に揮発性ガス等が充満し何
らかの原因で爆発等を生じるのを防止することができ、
請求項7に記載されているような貯留外槽に警報手段を
装着せしめた構成にすると、油水分離装置内の異常を確
実に知らせることができる。
【0035】本発明の油水分離装置は請求項8に記載の
ように橋梁上からの油含有水を貯留槽に受け入れるよう
に橋梁の桁部に設置せしめた構成にすると、該油水分離
装置を設置するための架台、支持部材等製作、設置する
必要がなく、容易に設置することができる。また、橋梁
上で事故等によりタンクローリのタンクが破損して油が
流出した場合に該油を洗い流し、油含有水をそのまま河
川流出させることなく油を分離した処理水を排出するこ
とにより河川の汚先を防止することができる。該油が橋
梁上に流出した時に大量の雨が降っている場合は油の量
に対して水の量が多くなるため、貯留槽に流れ込んだ油
含有水が貯留外槽にオーバーフローして河川に放流させ
ることができる。
【0036】また、本発明の油水分離装置は請求項9に
記載のように油水分離装置の設置場所を橋梁の分離帯の
下方に位置する桁部にすると、分離帯の両側に位置する
道路上からの油および油含有水の油分離処理を1台の油
水分離装置によって行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油水分離装置の構成の1実施例を示す
概略図である。
【図2】図1の概略側面図である。
【符号の説明】
1 油水分離装置 2 貯留槽 3 分離槽 4、4a、4b、4c 油水分離手段 5 貯留外槽 6 流入調節手段 7、8、9 仕切板 10、10a、10b、10c 棚 11、12 液体流入用管 13 開閉可能蓋 14 排気管 15 排出用管 16 警報器 17 ブラケット 18 ハンドル 19 ねじ軸 20 可動板 21 梯子 40 橋梁 41、41a、41b 排水管 2a オーバフロー部 3a 第1分離部 3b 第2分離部 3c 第3分離部 3d 流出貯留部 5a 槽部 5a-1、5a-2 側壁 7a、7b、7c 孔 40a 下部桁部 40b 分離帯 40c、40d 道路 40e、40f 排水路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月29日(2000.2.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の油水分離装置は
請求項1に記載のように油含有水受け入れ用の貯留槽
と、油水分離手段を有し、前記貯留槽に連設または所定
の間隔をもって設置された分離槽とを備えた分離装置に
おいて、前記貯留槽に、貯留槽に供給された油含有水を
分離槽に流出させる流出口と、該流出口以外の箇所から
貯留槽外に流出させて排出するオーバーフロー部とが設
けられていることを特徴とするものである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、本発明の油水分離装置は請求項2に
記載のような貯留槽と分離槽とが貯留槽のオーバーフロ
ー部から流出した油含有水、分離槽からの油分離処理水
の少なくとも一つを貯留して排出する貯留外槽内に設け
られている構成、請求項3に記載のような分離槽を、複
数の分離部により形成すると共に、油水分離手段が油含
有水の流れに直交するように配設された構成、請求項4
に記載のような分離槽が仕切板によって複数の分離部
に分割され、油含有水がジグザグ状に流れるようにする
と共に、仕切板複数の孔を穿設せしめ油含有水が外孔
を通って隣の分離部に流れ込むようにした構成、請求項
5に記載のような貯留槽と分離槽との間に油含有水の流
入量調節手段を配設せしめた構成、請求項6に記載のよ
うな貯留外槽にガス抜き用の排気管を装着せしめた構
成、請求項7に記載のような貯留外槽に警報手段を装着
せしめた構成にすることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】流入量調節手段6は貯留外槽5蓋部5b
上に取り付けられたブラケット17と、上端部にハンド
ル18が取り付けられ、ブラケット17に螺着されたね
じ軸19と、上端部がねじ軸19に対して該螺子軸19
が回転可能に取り付けられ、貯留外層5の側壁5a-1、
5a-2または仕切板7に形成されたガイド(図示せず)
に案内されて上下動することによって流出口の大きさを
調節する可動板20とにより構成されており、ハンドル
18を回転させることによって可動板20を上下させて
油水分離能力に対応した量の油含有水が貯留槽2から分
離槽3へ供給されるように調節するようになっている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【発明の効果】本発明の油水分離装置は請求項1に記載
のように油含有水受け入れ用の貯留槽と、油水分離手段
を有し、前記貯留槽に連設または所定の間隔をもって設
置された分離槽とを備えた分離装置において、前記貯留
槽に、貯留槽に供給された油含有水を分離槽に流出させ
る流出口と該流出口以外の箇所から貯留槽外に流出させ
て排出するオーバーフロー部とが設けられた構成にして
いるため、貯留槽に対する油含有水の供給量が分離槽へ
の供給量より多くなった場合でも、余分の油含有水をオ
ーバーフロー部から溢れ出させて排出することができ、
油水分離装置の設置場所が汚染するのを防止することが
できる。また、油水分離装置から分離槽によって処理さ
れた油分離処理水と余分の油含有水とが排出されるため
濃度の高い油含有水がそのまま放流されるのを防止する
ことができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】また、本発明の油水分離装置は請求項2に
記載のような貯留槽と分離槽とが貯留槽のオーバーフロ
ー部から流出した油含有水、分離槽からの油分離処理水
の少なくとも一つを貯留して排出する貯留外槽内に設け
られている構成にすると、装置をコンパクトにすること
ができ、橋梁の桁部等の小さな場所に設置することが
能になり、請求項3に記載のような分離槽を、複数の分
離部により形成すると共に、油水分離手段が油含有水の
流れに直交するように配設された構成にすると、貯留槽
から供給された油含有水の油分を効率よく分離すること
ができ、請求項4に記載のような分離槽が仕切板によ
って複数の分離部に分割され、油含有水がジグザグ状に
流れるようにすると共に、仕切板複数の孔を穿設せし
め油含有水が外孔を通って隣の分離部に流れ込むように
した構成にすると、事故等によりタンクローリのタンク
が破損して一度に大量の油が油水分離装置の貯留槽に流
入した場合に該油が貯留槽内の水と共に仕切板により形
成された液体通路部から次の分離部に移動すると共に仕
切板に穿設された孔からも次の分離部に移動させること
ができ、貯留槽から油が溢れることなく分離槽の各分離
部にほぼ均一に油を貯留させることができ、請求項5に
記載のような貯留槽と分離槽との間に油含有水の流入量
調節手段を配設せしめた構成にすると、貯留槽から分離
槽への油含有水の送り込み量を最適量にすることがで
請求項6に記載のような貯留外槽にガス抜き用の排
気管を装着せしめた構成にすると、貯留外槽内に揮発性
ガス等が充満し何らかの原因で爆発等を生じるのを防止
することができ、請求項7に記載のような貯留外槽に警
報手段を装着せしめた構成にすると、油水分離装置内の
異常を確実に知らせることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/28 C02F 1/28 T

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーバーフロー機能を有する油含有水受
    け入れ用の貯留槽と、油水分離手段を有し、前記貯留槽
    に連設または所定の間隔で設置された分離槽と、貯留槽
    からオーバーフローした油含有水のみ、分離槽からの油
    分離処理水のみ、油含有水と油分離処理水の混合水をそ
    れぞれ排出する排出部材またはそれ等の内の少なくとも
    一つを貯留して排出する貯留排出部材とを備えているこ
    とを特徴とする油水分離装置。
  2. 【請求項2】 貯留槽と分離槽とが貯留槽からオーバー
    フローした油含有水、分離槽からの油分離処理水の少な
    くとも一つを貯留して排出する貯留外槽内に設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の油水分離装置。
  3. 【請求項3】 分離槽を、複数の分離槽により形成する
    と共に、油水分離手段が油含有水の流れと直交するよう
    に配設された構成にせしめたことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の油水分離装置。
  4. 【請求項4】 分離槽が仕切板によって複数の分離部に
    分割され、油含有水がジグザグ状に流れるようにすると
    共に、仕切板の複数の孔を穿設せしめ油含有水が該孔を
    通って隣の分離部に流れ込むようにしたことを特徴とす
    る請求項1から請求項3の内の一つの請求項に記載の油
    水分離装置。
  5. 【請求項5】 貯留槽と分離槽との間に油含有水の流入
    量調節手段を設置せしめたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項4に記載の油水分離装置。
  6. 【請求項6】 貯留外槽にガス抜き用の排気管を装着せ
    しめたことを特徴とする請求項1から請求項5の内の一
    つの請求項に記載の油水分離装置。
  7. 【請求項7】 貯留外槽に警報手段を装着せしめたこと
    を特徴とする請求項1から請求項6の内の一つの請求項
    に記載の油水分離装置。
  8. 【請求項8】 橋梁上からの油含有水を貯留槽に受け入
    れるように橋梁の桁部に設置せしめたことを特徴とする
    請求項1から請求項7の内の一つの請求項に記載の油水
    分離装置。
  9. 【請求項9】 橋梁の桁部が分離帯の下方に位置する桁
    部であることを特徴とする請求項8に記載の油水分離装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014155896A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Tohoku Electric Power Co Inc 漏油回収装置
CN104528982A (zh) * 2015-01-09 2015-04-22 中国十九冶集团有限公司 工业废水处理装置及工业废水处理方法

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