JP2001029183A - エアマット - Google Patents

エアマット

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JP2001029183A
JP2001029183A JP11204348A JP20434899A JP2001029183A JP 2001029183 A JP2001029183 A JP 2001029183A JP 11204348 A JP11204348 A JP 11204348A JP 20434899 A JP20434899 A JP 20434899A JP 2001029183 A JP2001029183 A JP 2001029183A
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air
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air mat
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JP11204348A
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Teizo Kumagai
定蔵 熊谷
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Fujikura Composites Inc
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Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアマットを病人あるいは老人用の寝具とし
てベットに使用したときに人体から発散した湿気によ
る、蒸れ易く床ずれを防止するエアマット供給すること
にある。 【解決手段】 上記問題点を解決するため、本発明は、
弾性体により袋状に形成された袋状体本体と、前記袋状
体本体の対向する内壁に連結する複数の弾性体の中空支
柱を前記袋状体本体と一体的に設けたエアマットであっ
て、前記袋状体本体の上下面を貫通する空気導入孔と前
記袋状体本体の下面に凹状の空気導入溝を設け、前記空
気導入孔は前記空気導入溝と連通していることを特徴と
する。 【効果】 本発明によれば、エアマットにおいて袋状体
本体の上下を結ぶ空気流通孔を設けたため、人体とエア
マット間の空気の流通が向上し、人体から生じる湿気を
逃がすことができ床ずれを防止する効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアマット、更に詳細に
は通気性の良好な寝具用のエアマットに関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】寝具用のエアマットは、クッシ
ョン性が良好で、かつ運搬が容易であるため、病人ある
いは老人用の寝具として使用されるようになっている。
【0003】このような、エアマットは従来、2枚のゴ
ム引布8のゴム層81の周縁82を相互に接着あるいは
縫製して気密な袋状体にすることによって製造されてい
る(図9参照)。そして膨張形状の制御及び内圧による
耐圧性を向上させるなどのために、前記袋状体内部に支
柱9を立設する。この場合、二枚のゴム引布8内側のゴ
ム層81間に支柱9を接着したのち、前述のようにゴム
層81の周縁82を相互に接着することにより袋状にし
て作製していた。
【0004】このようなエアマットをベットに使用した
場合に、前述のようにクッション性が良好で、寝心地は
良好であるが、長時間使用していると、裏張りしたゴム
が湿気を通さないため、蒸れ易く床ずれを起すという問
題があった。これは人体から発散した湿気が人体とエア
マットの間に溜まり外部に拡散しにくいために起る問題
である。したがって、このようなエアマットをベットに
使用した場合、人体とエアマット間の空気を流通させる
ことが課題となっている。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明は、弾性体により袋状に形成された袋状体
本体と、前記袋状体本体内部に気体を注入するための気
体注入口と、前記袋状体本体の対向する内壁に連結する
複数の弾性体の中空支柱を前記袋状体本体と一体的に設
けたエアマットであって、前記袋状体本体の上下面を貫
通する空気導入孔と前記袋状体本体の下面に凹状の空気
導入溝を設け、前記空気導入孔は前記空気導入溝と連通
していることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、エアマットにおいて袋状
体本体の上下を結ぶ空気流通孔を設けたため、人体とエ
アマット間の空気の流通が向上し、人体から生じる湿気
を逃がすことができ床ずれを防止する効果がある。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。
【0008】図1、図2および図3は本発明によるエア
マットの第一の実施例の斜視図、横方向断面図、縦方向
断面図であるが、これらの図より明らかなように、本発
明によるエアマットは弾性体製で基本的に密閉された袋
状体本体1を有しており、この袋状体本体1の側面に気
体注入口11が形成されている。この袋状体本体1の内
部には中空支柱2が複数形成されており、前記袋状体本
体1に気体が注入されたとき、この袋状体本体の形状を
保持し、また強度を保持するようになっている。この中
空支柱2は前記袋状体本体1と一体的に形成されてお
り、このため接着などによって支柱を形成する場合と比
較して耐圧性は向上する。この中空支柱2の中空部21
は、図3より明らかなように袋状体本体1の表裏面に貫
通して設けられた構造になっている。
【0009】この実施例においては、前記袋状体本体1
に布の周縁を縫製することによって袋状にした袋状布体
12を前記袋状体本体1に被せてあるとともに、隣り合
う前記中空支柱2間の前記袋状体本体1の上面および下
面経由して交互に連続した接続糸13を通すことによ
り、前記中空支柱2の強度をこの接続糸13によって補
強するようになっている。しかしながら、本発明におい
ては、上記袋状布体12および接続糸13は必ずしも必
要ではなく、袋状体本体1のみでもあるいは袋状布体1
2を被せただけであってもよい。
【0010】更に本発明においては前記中空支柱とは別
個に前記袋状体本体1の上下を繋ぐ空気導入孔3と前記
袋状体本体の下面に凹状の空気導入溝4を設けた構造に
なっている。そして、前記空気導入溝4は前記空気導入
孔3の一方の開口と連通した構造になっている。このた
め、体重の移動によってエアマットが圧縮されると、空
気導入溝4より空気導入孔3をへて人体とエアマット間
に空気が供給されることになる。このため人体とエアマ
ット間の空気の流通が向上し、人体から生じる湿気を逃
がすことができ、床ずれなどを防止する効果がある。
【0011】このような前記中空支柱2の間隔は、好ま
しくは20〜200mmで、等間隔に設けられている。
この間隔が20mm未満であると、柔軟性にかけて、気
体を抜いたときに折り畳むことが困難になる恐れがあ
り、一方200mmを超えると、強度が損なわれる恐れ
がある。
【0012】前記袋状体本体1の上下を繋ぐ前記空気導
入孔3は前記袋状体本体1の短方向に40〜150mm
の間隔で並べるのが好ましい。また、この短方向に形成
された一連の空気導入孔3の列の列間隔40〜150m
mで並べられるのが好ましい。更にこの前記空気導入孔
3の縦断面はジャバラ形状をしておりジャバラ形状の頂
点の外径は5〜20mm、同谷部の外径は7〜25mm
であり、頂点と谷部の距離は5〜20mmであるのが好
ましい。前記袋状体本体3の下面に設ける凹状の空気導
入溝4は前記空気導入孔3に連通するように前記空気導
入孔3の下部に形成されている。前記空気導入溝4の断
面形状は、好ましくは台形をなし、底辺長さは、好まし
くは12〜35mmであり、上辺の長さは10〜30m
mである。また高さは5〜20mmであるのが好まし
い。前記空気導入孔3の縦断面は上述のようなジャバラ
形状あるいはスパイラル構造であるのが好ましい。直線
状であると、エアマットに荷重がかかって、圧縮された
ときに前記圧縮によって、空気導入孔3が閉塞する恐れ
があるからである。
【0013】この空気導入孔列間隔が40mm未満であ
るとマットの柔軟性が充分でない恐れがあり、一方15
0mmを越えると空気の流通が充分でない恐れがあるか
らである。また空気導入孔の間隔が40mm未満である
とマットの柔軟性が充分でない恐れがあり一方150m
mを越えると空気の流通が充分でない恐れがあるからで
ある。また前記空気導入孔の縦断面のジャバラ形状の頂
点の外径5mm未満であると空気の流通が充分でない恐
れがあり、一方20mmを越えるとマットの浮力が不足
する恐れがあるからである。更にまた前記空気導入溝の
断面形状の台形の上辺の長さが10mm未満であると空
気の流通が充分でない恐れがあり、一方30mmを越え
るとマットの浮力が不足する恐れがあるからである。
【0014】このような袋状体本体2、中空支柱2およ
び空気導入孔3の弾性体層の厚さは、0.2〜3.0m
mあるのがよい。0.2mm未満であると、耐圧性が十
分でない恐れがあり、一方3.0mmを越えると柔軟性
がなくなる恐れがあるからである。
【0015】本発明によるエアマットは下記のように製
造する。まず、図4に示すような上型51と下型52を
有する二分割型の成形型5を使用する。この成形型5は
袋状体の外形形状に対応する成形部を有しているととも
に、前記上型51には下方に垂下する支柱形状の円形の
柱54が形成されている。この柱54は中空支柱2を形
成するためのものであり、好ましくは所定間隔で形成さ
れ、その下端は少なくとも下型52の成形部面に当接し
ている。この場合、下型52に柱54が嵌合するような
位置決め穴を形成してもよい。さらに下型52はその全
幅に渡って台形状突起55が形成されており、この台形
状突起55に対応する位置に空気導入孔3を形成するた
めの柱56が上型51に形成されている。この柱56は
算盤玉を重ねた様な形状になっている。この場合、下型
52の成形部の台形状突起55に柱56が嵌合するよう
な位置決め穴を形成してもよい。
【0016】また前記上型51には下方に垂下する支柱
形状の柱56に算盤玉を重ねた様なゴム型57を嵌込ん
でも同様な形状の(図5左側の柱56参照)空気導入孔
3を形成することもできる。支柱形状の柱56にはめ込
まれたゴム型57は表面を離型処理を行い、ポリマー層
形成後前記上型51を除去した後に、前記ゴム型57の
み単独で抜き取る事ができる。
【0017】この実施例における成形型5の両側面には
気体注入口11を形成するための注入口用穴58が形成
されており、この注入口用穴58には注入用中子59が
嵌め合わされるようになっており、前記注入用中子59
は注入口591が形成されており、この注入口591よ
りポリマー形成液などを注入可能になっている。
【0018】このような成形型5を使用して、第1の本
発明によるエアマットの製造方法によれば、まず二液性
ポリマー液の一方のポリマー形成液を前記注入口591
より成形型5内に注入する。このように成形型5内に一
方のポリマー液を注入することによって、前記一方のポ
リマー形成液を成形型の成形部表面及び柱表面に付着さ
せた後、前記注入口591より余剰のポリマー形成液を
排出する。このとき成形型5の内壁ばかりでなく、前記
柱54およびゴム型57の表面にもこのポリマー形成液
が付着されることになる。
【0019】次いで、前記ポリマー形成液が付着した成
形部に前記注入口591より他方のポリマー形成液を流
し込み加熱し、両ポリマー形成液を架橋させ硬化させて
弾性体層を形成する。このように弾性体層を形成するこ
とによって、前述のような本発明の構造を有するエアマ
ットが形成できることになる。
【0020】このような二液性ポリマーは基本的に限定
されるものではない。二つのポリマー形成液の反応によ
ってポリマーを形成するものであれば基本的にいかなる
ものでもよい。典型的にはポリマー形成液であるジイソ
シアネートとグリコールより形成される二液性ポリウレ
タンをあげることができ、他に水とシアノアクリレート
を挙げることができる。
【0021】本発明によれば、熱可塑性樹脂溶液を使用
してエアマットを製造することもできる。上述の成形型
4に注入口591より、熱可塑性樹脂溶液を注入する。
余分の熱可塑性樹脂溶液を排出した後、熱可塑性樹脂の
溶媒を飛散させて凝固させることにより本発明の構造を
有するエアマットができる。
【0022】このような熱可塑性樹脂溶液としては、前
述のように溶媒を飛散させることによって凝固するタイ
プの熱可塑性樹脂であればいかなるものでもよい。たと
えばポリ塩化ビニル(PVC)のメチルエチルケトン
(MEK)溶液(PVC/MEK)などを使用すること
ができる。
【0023】本発明によるエアマットはラテックスを使
用して製造することも可能である。成形型5を使用し
て、注入口591より凝固剤溶液を注入する。このよう
に凝固剤を成形型5の成形部53、柱54、柱56ある
いはゴム型57の表面に付着したのち、余剰の凝固剤溶
液を注入口591より排出した後、同様にラテックス溶
液を注入すると、ラテックスは凝固剤に接触して直ちに
凝固し、成形部53、柱54および柱56あるいはゴム
型57の表面に連続したラテックス層を形成する。
【0024】本発明によれば、前記ラテックスは基本的
にいかなるものでもよい。たとえば天然ゴム、クロロプ
レンゴム、SBRなどであることができる。また前記凝
固剤も基本的に上述のようなラテックスを凝固可能なも
のであればいかなるものでもよく、典型的には多価金属
塩、たとえば硝酸カルシウムなどを使用することができ
る。
【0025】本発明によれば、凝固剤のゾル溶液を使用
してエアマットを製造することもできる。上述の成形型
5に凝固剤を含むゾル溶液を注入し成形部及び柱表面に
前記ゾル溶液を十分付着させ、放置して成形部53、柱
54および柱56あるいはゴム型57の表面にゲル層を
形成する。
【0026】このような凝固剤のゾル溶液は、たとえば
ポリビニルアルコールに凝固剤を添加してゾル化したも
のを使用することができる。このようなゾル溶液の溶媒
となるものは上述のポリビニルアルコールのほか、たと
えばカルボキシメチルセルロースなどを使用することが
できる。このような溶媒は好ましくは水溶性であるもの
がよい。後の工程において水で洗い流すことが可能であ
るからである。
【0027】このように付着したゾル溶液を冷却するな
どの方法によりゲル化させてゲル層を形成させた後、余
剰のゾル溶液を排出する。この後、前記成形型4内にラ
テックス溶液を注入し、前記成形部53、柱54および
柱56あるいはゴム型57の表面にラテックス層を形成
させ、成形型より取り出し、その後前記ゲル層を洗い流
す。このようにしてエアマットを製造することによっ
て、前記ラテックス層と成形型5がほとんど接着してい
ないエアマットを製造することができるため、成形型よ
り形成されたエアマットをとりだすのが容易になるとい
う利点がある。また、同様の効果は、凝固剤溶液に炭酸
カルシウム等の粉末を加えても得ることができる。
【0028】本発明の第二の実施例において図5に示す
ように弾性体よりなる袋状体本体の上下面を結合する中
空支柱2に、隣り合う中空支柱間の前記袋状体本体の上
面および下面経由して交互に連続した接続糸13を通す
ことにより、前記袋状体本体の上下面をより強固に結合
することができる。これにより袋状体本体の上下面を中
空支柱2を通過する接続糸13により確実に固定するこ
とができ、袋状体本体の上下を結ぶ空気導入孔及びその
空気導入孔に繋がる空気流通溝を有し耐圧性に優れた繊
維補強された袋状体本体とすることができる。蒸れの少
ないエアマットを作る事が出来る。
【0029】本発明の第三の別の実施例においては、図
6に示すように上布61と下布62を有し、この上布6
1と下布62間を接続糸63によって接続した立体織布
6を使用する。前記立体織布6の周縁64を縫製などに
よって接合し袋状とし、この立体織布6内に袋状体本体
1を形成するとともに前記接続糸63を覆って弾性体層
を形成して支柱2とした構造になっている。すなわち図
1の実施例における中空支柱22の中空部21が接続糸
63で埋設された構造になっている。この場合、エアマ
ットの耐圧性は接続糸63の強度によって定まることに
なり、耐圧性は著しく向上する。
【0030】図7は本発明による第4の実施例のエアマ
ットの斜視図、図8は上記実施例で使用される立体網状
体の斜視図である。立体網状体7は図8により明らかな
ように繊維71を網目状に形成した上部網状体72と下
部網状体73を有しており、この上部網状体72と下部
網状体73間を接続糸74によって連結した構造になっ
ている。前記接続糸74は上部網状体72および下部網
状体73を形成する繊維の交点を垂直方向に相互に連結
するようになっている。
【0031】本発明においては、図7に示すように上述
のような立体網状体7の内側にポリマー製の袋状体本体
1を設けてある。そして前記立体網状体7の接続糸74
は弾性体層に覆われた構造になっている。
【0032】このような構造のエアマットも上記と同様
に製造可能である。このような立体織布6あるいは立体
網負を使用し、本発明によるエアマットを製造するに
は、図3に示す成形型5(ただし、柱54は設けられて
いない)の成形部53に表面が当接するように設置し、
前述と同様に製造することができる。すなわち、第一の
実施例で示した手順によって、二液性ポリマー層、熱可
塑性樹脂層あるいはラテックス層からなる上記構造のエ
アマットを製造可能である。
【0033】以下本発明の実施例について説明する。
【0034】
【実施例1】図3に示した成形型を用意した。前記柱5
4の密度は4本/16cm2であった。また前記上型5
1には下方に垂下する支柱形状の柱56とその柱にはめ
込まれた算盤玉ゴム型57の頂点の外径は10mm、同
谷部の外径は8mmであり、頂点と谷部の垂直距離は1
0mmである。
【0035】空気導入孔用の前記柱56はエアマットの
縦方向に列間隔40mmで並べられており、個々の空気
導入孔の間隔は40mmの間隔で並べられてをり空気導
入孔用前記柱56の外径は10mm大きさである。袋状
体本体の下の面に凹状の空気導入溝の横溝の間隔は40
mmの間隔で並べられている。空気導入溝の断面形状は
台形をなし底辺長さは14mmであり上辺の長さは12
mmであり高さは7mmである。
【0036】その支柱形状の柱56下端は少なくとも下
型52の成形部の台形状突起55に当接している。前記
ゴム型57には予めフッ素系の離型処理を行った。この
ような成形型4に注入用中子59をセットし、グリコー
ル溶液(ポリオキシプロピレングリコール)を注入し
た。前記グリコール溶液を成形部表面及び柱表面に十分
付着させた後、余剰のグリコール溶液を排出した。次い
で、前記注入口よりジイソシアネート溶液(TDIMD
I)を成形型内部に注入した。余剰のジイソシアネート
溶液を排出させた後、加熱して硬化させた後、水で洗浄
して余分の未反応溶液を洗い流してエアマットを製造し
た。このポリウレタン層の厚さは0.5〜2.0mmで
あった。
【0037】同じ成形型内に、熱可塑性溶液(PVC/
MEK)を成形型の注入用中子59に設けられた注入口
591より成形型内部に注入した。次いで、前記熱可塑
性樹脂溶液を排出した後、加熱して溶媒を飛散させ熱可
塑性樹脂を凝固させたのち、余剰の溶媒を水で洗浄して
エアマットを製造した。この熱可塑性樹脂層の厚さは
0.2〜0.8mmであった。
【0038】また、同様に図3の成形型5に20g/l
の塩化カルシウム(凝固剤)メタノール溶液を注入し、
成形部表面及び柱表面に十分付着させた後、前記凝固剤
溶液を排出した。次いで、成形型の注入口より天然ゴム
のラテックス溶液を成形型内部に注入した。凝固剤が付
着している部分では直ちにラテックス溶液は凝固してラ
テックス層を形成した。余剰のラテックス溶液を排出さ
せた後、水で洗浄して余分の凝固剤を洗い流してエアマ
ットを製造した。このラテックス層の厚さは0.5〜
2.0mmであった。
【0039】図3に示した成形型5に20g/lの塩化
カルシウムを含むポリビニルアルコールのゾル溶液を注
入し、成形部及び柱表面にゾル溶液を十分付着させた
後、放置して冷却し、成形部表面及び柱表面にゲル層を
形成させた。その後、余剰のゾル溶液を排出した。次い
で、天然ゴムラテックス溶液を成形型の注入口より成形
型内部に注入した。ラテックス溶液はゲル層に接触する
と直ちにラテックス層を形成した。余剰のラテックス溶
液を排出した後、成形型よりエアマットを取り出し、ゲ
ル層を水洗いして溶出した。このラテックス層の厚さは
0.5〜2.0mmであった。
【0040】上記実施例1において、前記袋状体本体の
上下面を繋ぐ空気流通孔とそれに続く空流通溝が有るた
め蒸れの少ないエアマットとする事が出来た。
【0041】
【実施例2】耐圧0.5〜1.0kg/cm2の立体織
布6を用意し、前記周縁64を縫製して袋状に形成し
た。接続糸63の密度は4本/16cm2であった。こ
のような立体織布を成形型5(柱54が設けられていな
い)に設置し、グリコール溶液(ポリオキシプロピレン
グリコール)を注入した。次いで、前記グリコール溶液
を排出した後、注入口591よりジイソシアネート溶液
(TDIMDI)を成形型内に注入した。余剰のジイソ
シアネート溶液を排出させた後、加熱して硬化させた
後、水で洗浄して余分の未反応溶液を洗い流して裏張袋
状体を製造した。このポリウレタン層の厚さは0.5〜
2.0mmであった。
【0042】同様にしてを立体織布を成形型5(柱54
が設けられていない)に設置し、熱可塑性溶液(PVC
/THF)を注入した。次いで、前記熱可塑性樹脂溶液
を排出した後、加熱して溶媒を飛散させ熱可塑性樹脂を
凝固させたのち、余剰の溶媒を水で洗浄してエアマット
を製造した。この熱可塑性樹脂層の厚さは0.2〜0.
8mmであった。
【0043】耐圧0.5〜1.0kg/cm2の立体織
布を用意し、前記周縁を縫製して袋状に形成した。接続
糸の密度は4本/16cm2であった。前記立体織布を
成形型5(柱54が設けられていない)に設置し、20
g/lの塩化カルシウム(凝固剤)メタノール溶液を成
形型に注入し、次いで、前記凝固剤溶液を排出した後、
注入口より天然ゴムのラテックス溶液を成形型内部に注
入した。凝固剤が付着している部分では直ちにラテック
ス溶液は凝固してラテックス層を形成した。余剰のラテ
ックス溶液を排出させた後、水で洗浄して余分の凝固剤
を洗い流してエアマットを製造した。このラテックス層
の厚さは0.5〜2.0mmであった。
【0044】同じ立体織布を前記立体織布を成形型5
(柱54が設けられていない)に設置し、20g/lの
塩化カルシウムを含むポリビニルアルコールのゾル溶液
を成形型に注入し、余剰のゾル溶液から取り出した後、
放置して冷却し、立体織布内面及び接続糸表面にゲル層
を形成させた。次いで、注入口より天然ゴムのラテック
ス溶液を成形型内部に注入した。ラテックス溶液はゲル
層に接触すると直ちにラテックス層を形成した。余剰の
ラテックス溶液を排出した後、ゲル層を水洗いして溶出
した。このようにして製造されたエアマットは接続糸表
面がラテックス層で覆われており、かつ上布及び下布と
ラテックス層はほとんど接着していない構造をしてい
た。このラテックス層の厚さは0.5〜2.0mmであ
った。
【0045】上記実施例2において、表面に織布を有し
袋状体本体の上下面を繋ぐ空気流通孔とそれに続く空流
通溝が有るため蒸れの少ないエアマットとする事が出来
た。
【0046】
【実施例3】前記接続糸の密度が4本/16cm2の上
述の立体網状体7を前述の成形型に設置した。このよう
な成形型(柱54を設けていない)に注入用中子をセッ
トし、グリコール溶液(ポリオキシプロピレングリコー
ル)を注入した。前記グリコール溶液を成形部表面及び
繊維表面に十分付着させた後、余剰のグリコール溶液を
排出した。次いで、前記注入口よりジイソシアネート溶
液(TDIMDI)を成形型内部に注入した。加熱して
硬化させた後、余剰のジイソシアネート溶液を排出し、
水で洗浄して余分の未反応溶液を洗い流してエアマット
を製造した。このポリウレタン層の厚さは0.5〜2.
0mmであった。
【0047】同様に立体網状体7を設置した成形型内
に、熱可塑性溶液(PVC/MEK)を成形型の注入用
中子に設けられた注入口より成形型内部に注入した。次
いで、前記熱可塑性樹脂溶液を排出した後、加熱して溶
媒を飛散させ熱可塑性樹脂を凝固させたのち、余剰の溶
媒を水で洗浄してエアマットを製造した。この熱可塑性
樹脂層の厚さは0.2〜0.8mmであった。
【0048】また、同様に立体網状体を設置した成形型
内に20g/lの塩化カルシウム(凝固剤)メタノール
溶液を注入し、成形部表面及び繊維表面に十分付着させ
た後、前記凝固剤溶液を排出した。次いで、成形型の注
入口より天然ゴムのラテックス溶液を成形型内部に注入
した。凝固剤が付着している部分では直ちにラテックス
溶液は凝固してラテックス層を形成した。余剰のラテッ
クス溶液を排出させた後、水で洗浄して余分の凝固剤を
洗い流してエアマットを製造した。このラテックス層の
厚さは0.5〜2.0mmであった。
【0049】同様に立体網状体を設置した成形型内に2
0g/lの塩化カルシウムを含むポリビニルアルコール
のゾル溶液を注入し、成形部及び繊維表面にゾル溶液を
十分付着させた後、放置して冷却し、成形部表面及び繊
維表面にゲル層を形成させた。その後、余剰のゾル溶液
を排出した。次いで、天然ゴムラテックス溶液を成形型
の注入口より成形型内部に注入した。ラテックス溶液は
ゲル層に接触すると直ちにラテックス層を形成した。余
剰のラテックス溶液を排出した後、成形型よりエアマッ
トを取り出し、ゲル層を水洗いして溶出した。このラテ
ックス層の厚さは0.5〜2.0mmであった。
【0050】本実施例においても、表面に網状繊維が有
る袋状体本体の上下面を繋ぐ空気流通孔とそれに続く空
流通溝が有るためより蒸れの少ないエアマットとする事
が出来た。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
更に袋状体本体の上下を結ぶ空気流通孔及その空気流通
孔に繋がる空気流通溝を設けたのでこのエアマットをベ
ットに使用した場合、人体とエアマット間の空気の流通
が向上し、人体から生じる湿気を逃がすことができ床ず
れを防止でき、かつ柔軟性があり、耐圧性の良好なエア
マットとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエアマットの一実施例の斜視図。
【図2】本発明によるエアマットの前記実施例の平面
図。
【図3】本発明によるエアマットの第一の実施例の側断
面図。
【図4】前記実施例のエアマットを製造するときの説明
図。
【図5】本発明によるエアマットの第二の実施例の側断
面図。
【図6】上記実施例によるエアマットの第三の実施例の
側断面図。
【図7】本発明による第四の実施例の斜視図。
【図8】立体網状体の斜視図。
【図9】従来のエアマットの一部断面図。
【符号の説明】
1 袋状体本体 11 気体注入口 2 中空支柱 3 空気導入孔 4 空気導入溝 5 成形型 51 上型 52 下型 53 成形部 54 柱(中空支柱用) 55 台形状突起 56 柱(空気導入孔用) 57 ゴム型 6 立体織布 61 上布 62 下布 63 接続糸 64 周縁 7 立体網状体 71 繊維 72 上部網状体 73 下部網状体 74 接続糸 8 ゴム引布 81 ゴム層 82 周縁 83 布層 9 支柱

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体により袋状に形成された袋状体本
    体と、前記袋状体本体内部に気体を注入するための気体
    注入口と、前記袋状体本体の対向する内壁に連結する複
    数の弾性体の中空支柱を前記袋状体本体と一体的に設け
    たエアマットであって、前記中空支柱とは別個に前記袋
    状体本体の上下面を貫通する空気導入孔と前記袋状体本
    体の下面に凹状の空気導入溝を設け、前記空気導入孔は
    前記空気導入溝と連通していることを特徴とするエアマ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記空気導入孔の縦断面形状はジャバラ
    状であることを特徴とする請求項1記載のエアマット。
  3. 【請求項3】 前記空気導入溝は前記袋状体本体の下の
    面に、全幅にわたって形成されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載のエアマット。
  4. 【請求項4】 前記中空支柱に接続糸を隣り合う中空支
    柱間の前記弾性体からなる袋状体本体の上面および下面
    経由して交互に通し、前記袋状体本体の上下面を繋いだ
    ことを特徴とする請求項1から3記載のエアマット。
  5. 【請求項5】 前記袋状体本体は袋状布体で覆われ、前
    記補強布は前記中空支柱を通過する接続糸によって連結
    されていることを特徴とする請求項1から3記載のエア
    マット。
  6. 【請求項6】 前記袋状体本体は、上布とした布を有
    し、この上布とした布を接続する接続糸を有する立体織
    布に覆われ、前記立体織布の上下を繋ぐ接続糸が前記袋
    状体本体の中空支柱の内部に位置することを特徴とする
    請求項1から3記載のエアマット。
  7. 【請求項7】 前記袋状体本体は上部網状体と下部網状
    体を有し、前記上部網状体と下部網状体を接続する接続
    糸を有する立体網状体に覆われ、前記立体網状体の上下
    を繋ぐ接続糸が前記袋状体本体の中空支柱の内部に位置
    することを特徴とする請求項1から3記載のエアマッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記袋状体本体及び支柱は二液性ポリマ
    ー、エラストマー、熱可塑性樹脂のいずれかよりなって
    いることを特徴とする請求項1から7記載のいずれかの
    エアマット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016204311A1 (ko) * 2015-06-15 2016-12-22 조제환 발열 에어매트
JP2019205528A (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 富山県 マット構造体
KR102452718B1 (ko) * 2021-07-13 2022-10-11 주식회사 메사캠프 자충식 에어 매트

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