JP2001028946A - 植物苗保存棚 - Google Patents

植物苗保存棚

Info

Publication number
JP2001028946A
JP2001028946A JP11208514A JP20851499A JP2001028946A JP 2001028946 A JP2001028946 A JP 2001028946A JP 11208514 A JP11208514 A JP 11208514A JP 20851499 A JP20851499 A JP 20851499A JP 2001028946 A JP2001028946 A JP 2001028946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
illuminating
seedling box
illuminance
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11208514A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3596362B2 (ja
Inventor
Akihide Kudo
章英 工藤
Masato Miyamaru
正人 宮丸
Chieri Kubota
智恵利 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP20851499A priority Critical patent/JP3596362B2/ja
Publication of JP2001028946A publication Critical patent/JP2001028946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3596362B2 publication Critical patent/JP3596362B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗貯蔵における空間の利用効率を向上させる
とともに苗質の維持が可能な植物苗保存棚を提供するこ
と。 【解決手段】 上下に設置された複数の棚板2,2間
に、その下方に配設された平坦状の苗箱3へ向けて、同
苗箱3の全面が略同一の照度となるよう照光する面状の
照光部5を有する照明装置4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜や花卉などの
植物苗を低温環境下にて貯蔵する際に適した照明装置を
備えた植物苗保存棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、多くの場合、植物苗の貯蔵は
低温暗黒下にて行われてきた。しかし、保存期間が長く
なるにつれて、苗の徒長、黄化等によって苗質の低下す
ることが問題となっっており、長期間にわたる貯蔵は困
難とされていた。近年、低温下にて適当な強度の光を苗
に照射することによって、苗の徒長、あるいは黄化を防
ぐことができて、苗質を低下させることなく、より長い
期間にわたって貯蔵できることが明らかになってきてい
る。
【0003】一方、植物苗の保存用として、特開昭63
−185317として開示されている、支持体と、この
支持体に支持されて照明装置が設けられた植物等の培養
用の棚と、前記照明装置の照度を予め設定された値に制
御する調光装置とを備えた照明装置が提案されている。
このものは、培養植物の成長度にあわせて照度の設定が
容易にできて排熱が良好であり、電力費を低減可能な植
物の培養棚に使用するに適したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術のものにおいては、光の強度の調節を誤って、
強くしたときには苗が生育し、また、弱すぎたときには
暗黒下と同様に徒長、黄化することとなる。
【0005】ところで、最近の詳しい研究によると、貯
蔵時において苗に照射する光の強度は、光補償点の条件
が適切であることが明らかになってきている。この光補
償点とは、植物の光合成における、二酸化炭素の吸収と
呼吸による二酸化炭素の排出とがつりあって、見かけ上
の空気中の二酸化炭素濃度の増減がゼロとなる点である
(参考文献:Acta Horticulturae
No.393,March、1995 久保田、古在
ら)。
【0006】また、さらに参考文献として、「農業およ
び園芸」(第72巻 第6号 1997 小澤)には、
白熱灯を照射距離50cmで点灯させ、被照射面の照度
を均一化させるとともに白熱灯の熱による葉焼けの防止
を図ったもの、あるいは、「生物環境調節 34
(2)」(135〜139 1996 久保田、古在
ら)には、蛍光灯を近接照射させて空間の利用効率向上
を図ったものが紹介されている。
【0007】一般に、苗の貯蔵は、低温環境下の空間の
利用効率を向上させるために多段式貯苗棚を用いること
が望ましい。しかし、上記の前者のものは空間の利用効
率が悪く、あるいは後者のものは照度の均一化が図れな
いという問題があった。すなわち、照度が不均一な場
合、貯蔵される苗が生育することもあって、苗高さ、苗
質に影響を及ぼすことがあり、厳密に光補償点に調節し
ないときには、生育あるいは枯れが生ずることとなって
苗質の維持ができないという問題があった。
【0008】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、苗貯蔵における空間の利
用効率を向上させるとともに苗質の維持が可能な植物苗
保存棚を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の植物苗保存棚にあっては、上下に設置され
た複数の棚板間に、その下方に配設された平坦状の苗箱
へ向けて、同苗箱の全面が略同一の照度となるよう照光
する面状の照光部を有する照明装置を設けてなることを
特徴としている。
【0010】この構成により、上下の複数の棚板間の下
方に配設される平坦状の苗箱が、その上方に設置された
照明装置の面状の照光部から、同苗箱の全面が略同一の
照度となるよう照光される。
【0011】そして、上記照光部を、苗箱に設けられる
苗の上部との間隔が略10cmとなるよう位置させて、
発光のパターンがその中央部から周辺部にかけて同心状
に高輝度とすることが好ましい。
【0012】この場合、苗箱内全面の苗は、その上部か
ら上方略10cmの位置に設置された照明装置の、発光
のパターンをその中央部から周辺部にかけて同心状に高
輝度とした面状の照光部から、その全面が略同一の照度
となるよう照光される。
【0013】また、上記苗箱を四角状とし、照光部を、
同苗箱と略同一の四角平面形状をもって形成し、その平
面の一対向辺にそれぞれ線状の光源を配設させるととも
に、その光源間に照光面の発光の輝度比を所定の割合値
とする同心状パターンの拡散反射部をもつ導光板を設け
るのが好ましい。
【0014】この場合、照光部は、四角状の苗箱と略同
一の四角平面形状をもって、同平面の一対向辺にそれぞ
れ線状の光源が配設され、その光源間に照光面の発光の
輝度比を所定の割合値とする同心状パターンの拡散反射
部をもつ導光板が設けられて面状に形成される。
【0015】また、上記苗箱を四角状とし、照光部を、
同苗箱と略同一の四角平面形状をもって形成し、その平
面の一対向辺より内側にそれぞれ線状の光源を配設させ
るとともに、その光源の、後部に断面略M字状の反射
板、前部には照光面の発光の輝度比を所定の割合値とす
る同心状パターンの遮光部をもつ透光カバーを設けるの
も好ましい。
【0016】この場合、照光部は、四角状の苗箱と略同
一の四角平面形状をもって、同平面の一対向辺より内側
にそれぞれ線状の光源が配設され、その光源の、後部に
断面略M字状の反射板、前部には照光面の発光の輝度比
を所定の割合値とする同心状パターンの遮光部をもつ透
光カバーが設けられて面状に形成される。
【0017】また、上記苗箱に設けられる苗の上部位置
の照度が、50〜2000ルクスの間の所定の照度値で
あることが好ましい。
【0018】この場合、上下の複数の棚板間の下方に配
設される平坦状の苗箱が、その上方に設置された照明装
置の面状の照光部から、同苗箱の全面の苗の上部位置の
照度が、50〜2000ルクスの間の所定の照度値とな
るよう照光される。
【0019】また、上記苗箱に設けられる苗の上部位置
の照度を、50〜2000ルクスの間の所望の照度値と
する照度調節部を設けるのが好ましい。
【0020】この場合、上下の複数の棚板間の下方に配
設される平坦状の苗箱が、その上方に設置された照明装
置に設けられる照度調節部にて、その面状の照光部から
同苗箱の全面の苗の上部位置の照度が、50〜2000
ルクスの間の所望の照度値となるよう調節し照光でき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は、本発明の請求項
1、2、3及び5全てに対応する第1の実施の形態を示
し、図5、6は、本発明の請求項4及び6に対応する第
2の実施の形態を示している。
【0022】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態の植物苗保存棚を示す概略構成図である。図2
は、同植物苗保存棚の照明装置を示す図で、(a)は平
面図、(b)は側面断面図である。図3は、同植物苗保
存棚の照明装置の照光部の説明図である。図4は、同植
物苗保存棚の照明装置の比較説明のための従来例の照光
部の説明図である。
【0023】この実施の形態の植物苗保存棚1は、上下
に設置された複数の棚板2,2間に、その下方に配設さ
れた平坦状の苗箱3へ向けて、同苗箱3の全面が略同一
の照度となるよう照光する面状の照光部5を有する照明
装置4を設けてなる。
【0024】又、該実施の形態の植物苗保存棚1におい
ては、照光部5を、苗箱3に設けられる苗31の上部と
の間隔が略10cmとなるよう位置させて、発光のパタ
ーンがその中央部から周辺部にかけて同心状に高輝度と
なるようなしてもいる。又、該実施の形態の植物苗保存
棚1においては、苗箱3を四角状とし、照光部5を、同
苗箱3と略同一の四角平面形状をもって形成し、その平
面の一対向辺にそれぞれ線状の光源6,6を配設させる
とともに、その光源6,6間に照光面の発光の輝度比を
所定の割合値とする同心状パターンの拡散反射部8をも
つ導光板7を設けてもいる。又、該実施の形態の植物苗
保存棚1においては、苗箱3に設けられる苗31の上部
位置の照度を、50〜2000ルクスの間の所定の照度
値としてもいる。
【0025】詳しくは、この植物苗保存棚1は、野菜や
花卉などの植物苗を、低温環境下にて徒長、黄化等させ
ることなく光補償点を維持させ貯蔵するためのものであ
り、複数の棚板2が上下に多段に設置され、その棚板
2,2間に苗箱3及び照明装置4が配設されて形成され
ている。
【0026】苗箱3は、この場合四角状で、棚板2の上
面に前後等にスライドさせて出し入れ自在に設けられて
いる。この棚板2の下面には、後述する照明装置4が苗
箱3内に設けられる苗31の上部間との距離が略10c
mとなるように取着されている。この苗箱3は、この場
合、苗31の苗高さが20cm以下の定植前の幼少苗を
想定して設けられるが、棚板2を支持させる支持具21
を、苗31の高さに合わせて両側の支柱14に調節自在
となるよう取着させ支持させても良い。
【0027】この照明装置4は、照光部5となる下面蓋
51の設けられる、一面開口の薄型直方体状の箱体41
の開口部が下面となるよう上記棚板2の下面に取着さ
れ、この箱体41内に、光源6と、導光板7と、点灯制
御部となるインバータ部9とが設けられて形成されてい
る。下面蓋51は、その全面にわたって照光部5となる
ように、透明あるいは乳白色の透光性のアクリル樹脂板
にて形成されている。
【0028】光源6は、この場合、線状の冷陰極管にて
形成されて、2本づつを連設し対向させて、上記箱体4
1の長辺側底部に配設されている。したがって、苗箱に
設けられる苗には熱が加わることが無く、低温環境下に
て容易に光補償点に維持させやすい。この光源6には、
断面略コ字状の長尺のリフレクタ61が、その開口を内
側に向くようにその周囲に設けられており、箱体41の
側部に設けられているインバータ部9にてその点灯が制
御され、後述する導光板7へ向けて光源6から発せられ
る光が導かれ、後述するように最大2000ルクスを達
成するようになっている。
【0029】導光板7は、光源6から発せられる光を下
面蓋51へ向けて導くためのもので、アクリル樹脂板に
て形成され、その背面側に拡散反射部8が構成されてい
る。この拡散反射部8は、光源6から発せられる光が下
面蓋51の発光の輝度比を所定の割合値とするためのも
ので、この場合、図3(a)に示すように、下面蓋51
の中央部から周辺部にかけて60%、70%、85%、
100%と順に同心状に高輝度となるよう導光板7の裏
面にパターン印刷された印刷面71と、この印刷面71
に密接させ配設される拡散反射シート81とにて構成さ
れており、50〜2000ルクスの範囲で且つ略同一の
照度となるようにパターン印刷を設定している。その結
果、このものにおいては、下面蓋51の10cm下方の
苗箱の四角状の範囲における、照度の変動を照度の最小
値と最大値との比において0.9以上と良好に維持する
ことができる。なお、拡散反射シート81に直接遮光パ
ターンを印刷して、所望の照度とするような拡散反射シ
ート81を入れ替え自在としても良い。上記の如く、5
0〜2000ルクスの範囲で且つ略同一の照度とするこ
とにて、各種の野菜や花卉などの植物苗を、低温環境下
にて光補償点を維持させて貯蔵することができで、より
多くの種類の苗の保存に適用できる。
【0030】なお、従来の技術の項にて説明した図4
(a)に示す構成の20Wの直管形蛍光灯を1灯用いた
光源Aによる照明装置の下面の10cm下方の苗箱の四
角状の範囲における照度の変動は、図4(b)に示すよ
うな同心状に明るい部分と暗い部分とをもって照度の最
小値と最大値との比において0.3以下の照度の構成で
あり、このものに比べて上記のものは、苗箱の全面を略
同一の照度とすることができる。
【0031】上記の植物苗保存棚1においては、上下の
複数の棚板2,2間の下方に配設される平坦状の苗箱3
の略全面にわたって各種の野菜や花卉などの苗31が配
置される。そして、苗31の上方に設置された照明装置
4の面状の照光部5から、同苗箱3の全面が50〜20
00ルクスの範囲の略同一の所望の照度となるよう照光
し、低温環境下にて光補償点を維持させて貯蔵させる。
【0032】このとき、苗箱3内全面の苗31を、その
上部から上方略10cmの位置に設置された照明装置4
の、発光のパターンをその中央部から周辺部にかけて同
心状に高輝度とした面状の照光部5から、その全面が略
同一の照度となるよう照光し、狭い空間により多くの苗
を保存することができる。また、照明装置4の照光部5
が、四角状の苗箱3と略同一の四角平面形状をもって、
同平面の一対向辺にそれぞれ線状の光源6を配設させ、
その光源6,6間に照光部5の照光面の発光の輝度比を
所定の割合値とする同心状パターンの拡散反射部をもつ
導光板7を設けて面状に形成されて、より薄型に照明装
置4が構成されることによってより狭い空間に多くの苗
を保存させることができる。
【0033】したがって、以上説明した植物苗保存棚1
によると、上下の複数の棚板2,2間の下方に配設され
る平坦状の苗箱3が、その上方に設置された照明装置4
の面状の照光部5から、同苗箱3の全面が略同一の照度
となるよう照光されるので、苗貯蔵における空間の利用
効率を向上させることができて、苗質を良好に維持させ
ることが出来る。
【0034】そして、苗箱3内全面の苗31は、その上
部から上方略10cmの位置に設置された照明装置4
の、発光のパターンをその中央部から周辺部にかけて同
心状に高輝度とした面状の照光部5から、その全面が略
同一の照度となるよう照光されるので、狭い空間により
多くの苗を保存することができる。また、照光部5は、
四角状の苗箱3と略同一の四角平面形状をもって、同平
面の一対向辺にそれぞれ線状の光源6が配設され、その
光源6,6間に照光面の発光の輝度比を所定の割合値と
する同心状パターンの拡散反射部8をもつ導光板7が設
けられて面状に形成されるので、より薄型に照明装置4
が構成されることによってより狭い空間に多くの苗31
を保存させることができ、しかも、上下の複数の棚板
2,2間の下方に配設される平坦状の苗箱が、その上方
に設置された照明装置の面状の照光部から、同苗箱3の
全面の苗の上部位置の照度が、50〜2000ルクスの
間の所定の照度値となるよう照光されるされるので、各
種の野菜や花卉などの植物苗を、低温環境下にて光補償
点を維持させて貯蔵することができで、より多くの種類
の苗の保存に適用できて使い勝手は良好である。
【0035】[第2の実施の形態]図5は、第2の実施
の形態の植物苗保存棚の照明装置を示す図で、(a)は
平面図、(b)は側面断面図である。図6は、同植物苗
保存棚の照明装置の照光部の説明図である。
【0036】この実施の形態の植物苗保存棚は、照明装
置4の構成のみが第1の実施の形態と異なるもので、他
の構成部材は第1の実施の形態のものと同一で、該実施
の形態の植物苗保存棚1は、苗箱3を四角状とし、照光
部5を、同苗箱と略同一の四角平面形状をもって形成
し、その平面の一対向辺より内側にそれぞれ線状の光源
6,6を配設させるとともに、その光源6,6の、後部
に断面略M字状の反射板10、前部には照光面の発光の
輝度比を所定の割合値とする同心状パターンの遮光部1
2をもつ透光カバー11を設けている。
【0037】又、該実施の形態の植物苗保存棚は、苗箱
3に設けられる苗31の上部位置の照度を、50〜20
00ルクスの間の所望の照度値とする照度調節部13を
設けてもいる。
【0038】この植物苗保存棚1の照明装置4は、図5
に示すような、照光部5となる透光カバー11の設けら
れる、一面開口の薄型直方体状の箱体42の開口部が下
面となるよう前述の棚板2の下面に取着され、この箱体
42内に、その底部の一対向辺より内側にそれぞれ線状
の光源6,6と、点灯制御部となるインバータ部9とが
設けられて形成されている。上記光源6,6の背面とな
る後部には、白色に着色された鋼板製で断面略M字状に
折曲された反射板10が、インバータ部9を隠蔽し、ま
た、後述する並設された光源6どうしの光が干渉しあわ
ないよう分離するようにして配設されている。
【0039】光源6は、この場合、線状の冷陰極管にて
形成されて、2本づつを連設されて箱体42の長辺側底
部に沿設されている。したがって、苗箱3に設けられる
苗31には熱が加わることが無く、低温環境下にて容易
に光補償点に維持させやすい。この光源6は、箱体42
底部に設けられているインバータ部9にてその点灯が制
御され、4本が一括して照度調節部13にて調光比5〜
100%となるように調光される。そして、後述する透
光カバー11表面の発光のパターンがその中央部から周
辺部にかけて同心状に高輝度となっており、各種の野菜
や花卉などの植物苗を、容易に多くの種類の苗の保存に
適用させて低温環境下にて光補償点を維持させて貯蔵す
ることができるように、苗箱3に設けられる苗31の上
部位置の照度を50〜2000ルクスの間の所望の照度
値に調節可能となっている。
【0040】透光カバー11は、アクリル樹脂板にて形
成され、その背面側に、図6に示す如く微細ドットが印
刷され同透光カバー11の表面の発光のパターンを中央
部から周辺部にかけて同心状に高輝度となるよう遮光す
る遮光部12が設けられて構成されている。
【0041】上記の植物苗保存棚1においては、上下の
複数の棚板2,2間の下方に配設された平坦状の苗箱3
の略全面にわたって配置される各種の野菜や花卉などの
苗31に、四角状の苗箱3と略同一の四角平面形状をも
って、同平面の一対向辺より内側にそれぞれ線状の光源
6,6が配設され、その光源6の、後部に断面略M字状
の反射板10、前部に照光面の発光の輝度比を所定の割
合値とする同心状パターンの遮光部12をもつ透光カバ
ー11の設けられた、より簡単な構成による安価な照明
装置4の面状形成された照光部5から、該苗箱3の全面
が50〜2000ルクスの間の所望の照度値となるよう
調節し照光し、低温環境下にて光補償点を維持させて苗
を保存し貯蔵させることができる。
【0042】したがって、以上説明した植物苗保存棚1
によると、照光部5は、四角状の苗箱3と略同一の四角
平面形状をもって、同平面の一対向辺より内側にそれぞ
れ線状の光源6が配設され、その光源6の、後部に断面
略M字状の反射板10、前部には照光面の発光の輝度比
を所定の割合値とする同心状パターンの遮光部12をも
つ透光カバー11が設けられて面状に形成されるので、
より簡単な構成にて安価にて照明装置4に照光部5を面
状形成できる。
【0043】そして、上下の複数の棚板2,2間の下方
に配設される平坦状の苗箱3が、その上方に設置された
照明装置4に設けられる照度調節部13にて、その面状
の照光部5から同苗箱3の全面の苗の上部位置の照度
が、50〜2000ルクスの間の所望の照度値となるよ
う調節し照光できるので、容易に多くの種類の苗の保存
に適用させて低温環境下にて光補償点を維持させて貯蔵
することができる。
【0044】なお、本発明は、植物苗保存棚の照明装置
の構成は上記に示されたもの以外に、例えば、光源とし
てEL(エレクトロルミネッセンス)を使用しその前面
にフィルタを設けて苗箱の全面を略同一の照度としたも
の、あるいは、光源となるLED素子を平面状に複数配
置し、そのLED素子の配置の粗密を苗箱の全面が略同
一の照度となるよう調整したもの等、各種の実施の形態
のものを含むことは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明の植物苗保存棚は、上述の実施態
様の如く実施されて、上下の複数の棚板間の下方に配設
される平坦状の苗箱が、その上方に設置された照明装置
の面状の照光部から、同苗箱の全面が略同一の照度とな
るよう照光されるので、苗貯蔵における空間の利用効率
を向上させることができて、苗質を良好に維持させるこ
とが出来る。
【0046】そして、苗箱内全面の苗は、その上部から
上方略10cmの位置に設置された照明装置の、発光の
パターンをその中央部から周辺部にかけて同心状に高輝
度とした面状の照光部から、その全面が略同一の照度と
なるよう照光されるので、狭い空間により多くの苗を保
存することができる。
【0047】また、照光部は、四角状の苗箱と略同一の
四角平面形状をもって、同平面の一対向辺にそれぞれ線
状の光源が配設され、その光源間に照光面の発光の輝度
比を所定の割合値とする同心状パターンの拡散反射部を
もつ導光板が設けられて面状に形成されるので、より薄
型に照明装置が構成されることによってより狭い空間に
多くの苗を保存させることができる。
【0048】また、照光部は、四角状の苗箱と略同一の
四角平面形状をもって、同平面の一対向辺より内側にそ
れぞれ線状の光源が配設され、その光源の、後部に断面
略M字状の反射板、前部には照光面の発光の輝度比を所
定の割合値とする同心状パターンの遮光部をもつ透光カ
バーが設けられて面状に形成されるので、より簡単な構
成にて安価にて照明装置に照光部を面状形成できる。
【0049】また、上下の複数の棚板間の下方に配設さ
れる平坦状の苗箱が、その上方に設置された照明装置の
面状の照光部から、同苗箱の全面の苗の上部位置の照度
が、50〜2000ルクスの間の所定の照度値となるよ
う照光されるので、より多くの種類の苗の保存に適用で
きて使い勝手は良好である。
【0050】また、上下の複数の棚板間の下方に配設さ
れる平坦状の苗箱が、その上方に設置された照明装置に
設けられる照度調節部にて、その面状の照光部から同苗
箱の全面の苗の上部位置の照度が、50〜2000ルク
スの間の所望の照度値となるよう調節し照光できるの
で、容易に多くの種類の苗の保存に適用させて低温環境
下にて光補償点を維持させて貯蔵することができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の植物苗保存棚を示
す概略構成図である。
【図2】同植物苗保存棚の照明装置を示す図で、(a)
は平面図、(b)は側面断面図である。
【図3】同植物苗保存棚の照明装置の照光部の説明図で
ある。
【図4】同植物苗保存棚の照明装置の比較説明のための
従来例の照光部の説明図である。
【図5】第2の実施の形態の植物苗保存棚の照明装置を
示す図で、(a)は平面図、(b)は側面断面図であ
る。
【図6】同植物苗保存棚の照明装置の照光部の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 植物苗保存棚 2 棚板 3 苗箱 31 苗 4 照明装置 5 照光部 6 光源 7 導光板 8 拡散反射部 10 反射板 11 透光カバー 12 遮光部 13 照度調節部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 智恵利 千葉県松戸市松戸648千葉大学松戸宿舎1 −401 Fターム(参考) 2B022 DA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に設置された複数の棚板間に、その
    下方に配設された平坦状の苗箱へ向けて、同苗箱の全面
    が略同一の照度となるよう照光する面状の照光部を有す
    る照明装置を設けてなる植物苗保存棚。
  2. 【請求項2】 照光部を、苗箱に設けられる苗の上部と
    の間隔が略10cmとなるよう位置させて、発光のパタ
    ーンがその中央部から周辺部にかけて同心状に高輝度と
    なるようなしたことを特徴とする請求項1記載の植物苗
    保存棚。
  3. 【請求項3】 苗箱を四角状とし、照光部を、同苗箱と
    略同一の四角平面形状をもって形成し、その平面の一対
    向辺にそれぞれ線状の光源を配設させるとともに、その
    光源間に照光面の発光の輝度比を所定の割合値とする同
    心状パターンの拡散反射部をもつ導光板を設けたことを
    特徴とする請求項2記載の植物苗保存棚。
  4. 【請求項4】 苗箱を四角状とし、照光部を、同苗箱と
    略同一の四角平面形状をもって形成し、その平面の一対
    向辺より内側にそれぞれ線状の光源を配設させるととも
    に、その光源の、後部に断面略M字状の反射板、前部に
    は照光面の発光の輝度比を所定の割合値とする同心状パ
    ターンの遮光部をもつ透光カバーを設けたことを特徴と
    する請求項2記載の植物苗保存棚。
  5. 【請求項5】 苗箱に設けられる苗の上部位置の照度
    が、50〜2000ルクスの間の所定の照度値であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つの請求項
    記載の植物苗保存棚。
  6. 【請求項6】 苗箱に設けられる苗の上部位置の照度
    を、50〜2000ルクスの間の所望の照度値とする照
    度調節部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか一つの請求項記載の植物苗保存棚。
JP20851499A 1999-07-23 1999-07-23 植物苗保存棚 Expired - Lifetime JP3596362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20851499A JP3596362B2 (ja) 1999-07-23 1999-07-23 植物苗保存棚

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20851499A JP3596362B2 (ja) 1999-07-23 1999-07-23 植物苗保存棚

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001028946A true JP2001028946A (ja) 2001-02-06
JP3596362B2 JP3596362B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=16557437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20851499A Expired - Lifetime JP3596362B2 (ja) 1999-07-23 1999-07-23 植物苗保存棚

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3596362B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052943A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2012055200A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Taisei Corp 照明装置および栽培システム
WO2012124632A1 (ja) * 2011-03-15 2012-09-20 シャープ株式会社 植物工場および導光板付き栽培ベンチ
JP2014027922A (ja) * 2012-06-26 2014-02-13 Showa Denko Kk 植物栽培装置
JP2014226064A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 パイオニア株式会社 発光制御装置、発光制御方法、及びプログラム
CN108851774A (zh) * 2018-06-15 2018-11-23 佛山市业鹏机械有限公司 一种蔬菜水果保鲜销售展示系统
JP2019115365A (ja) * 2015-02-13 2019-07-18 伊東電機株式会社 植物栽培装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6255025A (ja) * 1985-09-04 1987-03-10 三菱電機株式会社 植物栽培装置
JPS63196954U (ja) * 1987-06-05 1988-12-19
JPH11162234A (ja) * 1997-11-25 1999-06-18 Matsushita Electric Works Ltd 発光ダイオードを用いた光源

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6255025A (ja) * 1985-09-04 1987-03-10 三菱電機株式会社 植物栽培装置
JPS63196954U (ja) * 1987-06-05 1988-12-19
JPH11162234A (ja) * 1997-11-25 1999-06-18 Matsushita Electric Works Ltd 発光ダイオードを用いた光源

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052943A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2012055200A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Taisei Corp 照明装置および栽培システム
WO2012124632A1 (ja) * 2011-03-15 2012-09-20 シャープ株式会社 植物工場および導光板付き栽培ベンチ
JP2014027922A (ja) * 2012-06-26 2014-02-13 Showa Denko Kk 植物栽培装置
JP2014226064A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 パイオニア株式会社 発光制御装置、発光制御方法、及びプログラム
JP2019115365A (ja) * 2015-02-13 2019-07-18 伊東電機株式会社 植物栽培装置
CN108851774A (zh) * 2018-06-15 2018-11-23 佛山市业鹏机械有限公司 一种蔬菜水果保鲜销售展示系统
CN108851774B (zh) * 2018-06-15 2021-04-09 佛山市业鹏机械有限公司 一种蔬菜水果保鲜销售展示系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3596362B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI88245B (fi) Foerfarande och anordning foer belysning av froen och plantor
JP5571325B2 (ja) 照明器具
JP6156677B2 (ja) 照明装置、植物栽培システムおよび植物栽培方法
JP5597003B2 (ja) 植物育成用照明装置およびそれを用いた植物育成装置
US10764981B2 (en) Tunable LED light array for horticulture
WO2006098139A1 (ja) 照明装置及び該照明装置を備えた植物育成装置
TWI627897B (zh) Lighting device for plant cultivation, plant cultivation device
JP4877111B2 (ja) 植物照明装置
JP2001275488A (ja) 植物照明装置
JP3596362B2 (ja) 植物苗保存棚
JP2004049211A (ja) 照明装置を搭載した植物培養装置およびこれに用いる照明装置
JP5844458B2 (ja) 植物栽培器
JPH0889084A (ja) 植物育成装置
RU192675U1 (ru) Многоярусный стеллаж для выращивания растений
JP2014117245A (ja) 植物栽培用パネルおよび植物栽培用照明装置
JP2006294595A (ja) 照明装置及び該照明装置を備えた植物育成装置
JP2015130838A (ja) 植物育成用照明装置および植物育成方法
JP2016086783A (ja) 照明システム
KR101290801B1 (ko) 식물 재배용 광원 및 이를 이용한 식물 재배 장치
JP2014180267A (ja) Led導光板照明ユニット及び該照明ユニットを備えた栽培装置
GB2140262A (en) A method for improving plant growth
JP2004000055A (ja) 植物育成貯蔵装置および植物育成貯蔵方法
JP2010279325A (ja) 植物栽培用照明装置
JP3912179B2 (ja) 植物育成貯蔵用装置
JPS6255029A (ja) 植物栽培装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120917

Year of fee payment: 8