JP2016086783A - 照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】植物の生育を促進できるとともに、保守作業も行いやすい照明システムを提供する。【解決手段】照明システムは、フレキシブル導光板101と、LED光源部102と、制御部と、を備える。フレキシブル導光板101は、被照射体105を多方向から照射する形状に配置され、その内周面から放射状に光を被照射体105に照射する。LED光源部102は、それぞれの発光波長域が異なる複数種類のLEDを有するLED光源であって、フレキシブル導光板101の少なくとも一つの端部に沿って配置され、フレキシブル導光板101の内部に光を入射する。制御部は複数種類のLEDの発光光量をそれぞれ制御する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、照明システムに関する。
人工的な照明光にて植物を生育させる植物工場が注目されている。一般的な植物工場は、内部に複数の植物育成棚を持ち、その棚に植物を植えた容器を設置する。植物の成長を促すため、容器の上部には、赤色LEDと青色LEDをアレイ状に配置した照明ユニットを設置し、下方に向かって光を照射する。このため、植物の葉に対して上方から下方への一方向からのみ光が照射される。ところが、植物は本来的には様々な方向から光を当てるのが望ましく、上方から下方へ向けて1方向のみの光を当てると枝や茎が間延びして延びる徒長が発生する。
また、光源としてLEDを利用すると、省エネルギーであることや、パルス駆動が可能という利点がある。その一方で、LEDは指向性の強い点光源であるため、場所によって光量にムラが生じてしまう。また、多段式栽培や、光量をできるだけ稼ぎたい場合には、近接照射となってしまう。このため、輝度ムラが発生して、生育にバラつきが起きるという問題が生じていた。そこで、これまでも、LED光源で、生育を均一とするために、様々な改良がおこなわれてきた。その1つとして、例えば、液晶テレビのエッジ型バックライトに採用されている導光板を使用した面状光源照明がある。例えば、この面状光源照明にLEDを用いたLED光源のパネル導光板を利用することで、面状に光が照射される。これにより、従来に比べ輝度ムラは改善されるが、光の照射が上方からのみであり、徒長が発生するという問題は残っていた。そこで、導光板をアーチ状にしたり、筒状にしたりして、多方向から植物に光を照射する技術も提案されている。
植物工場では、光、水、養分で植物を育成するだけではなく、育成状態に応じて移設、受粉、剪定等の保守作業をこまめに行う必要がある。
ところが、従来の照明システムは、植物の生育の促進と保守作業の行いやすさとを両立できるものではない。
特開2013−255438号公報
本実施の形態は、植物の生育を促進できるとともに、保守作業も行いやすい照明システムを提供することである。
本実施形態によれば、照明システムは、フレキシブル導光板と、LED光源部と、制御部と、を備える。フレキシブル導光板は、被照射体を多方向から照射する形状に配置され、その内周面から放射状に光を被照射体に照射する。LED光源部は、それぞれの発光波長域が異なる複数種類のLEDを有するLED光源であって、フレキシブル導光板の少なくとも一つの端部に沿って配置され、フレキシブル導光板の内部に光を入射する。制御部は複数種類のLEDの発光光量をそれぞれ制御する。
照明システムの構成を示す模式図。 照明システムの構成の一例を示す図。 保守作業時の様子を示す図。 LED光源部の構造を示す図。 紫外線LEDを追加した場合のLED配列の例を示す図。 フレキシブル導光板の光学特性の例を示す図。 照明システムの構成例を示す図。 保守作業時の様子を示す図。 ファンで強制通気する場合を例示した図。 フレキシブル導光板が被照射体の上方にアーチ状に配置さた場合を例示した側面図。 フレキシブル導光板が筒状に配置された場合を例示した上面図。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による照明システム1の構成を示す模式図である。図1の照明システム1は、フレキシブル導光板101と、LED光源部102とを有する。LED光源部102の具体的な構成につていは後述する。
フレキシブル導光板101は、例えば、被照射体の上方にアーチ状に配置されている。フレキシブル導光板101の内周面は光出射面であり、この面から放射状に光が被照射体に照射される。フレキシブル導光板101は、わずかな力で容易に形状が変形する程度の柔軟性を持っている。また、フレキシブル導光板101は矩形であって、例えば、その対向する一対の端部を栽培ベッド104の縁部にそれぞれに固定することで、アーチ状に配置可能となる。これら一対の端部のうち、少なくとも一方は、栽培ベッド104の縁部に着脱自在に固定されている。
図1(a)は、LED光源部102が配置されたフレキシブル導光板101を、栽培ベッド104に固定する前の平面図、図1(b)は、被照射体(例えば、植物、人体)の上方にアーチ状に配置して光を照射している状態を示す図、図1(c)は、保守作業時に、アーチ状に配置されフレキシブル導光板101の一方の端部を把持して持ち上げた状態を示す図である。
図1(a)のように、フレキシブル導光板(Flexible LGP:Flexible Light Guide Panel)101は、例えば、近紫外線も透過するポリウレタンを基材として製造する。また、フレキシブル導光板101の少なくとも一つの端面に沿ってLED光源部102が配置される。LED光源部102は、フレキシブル導光板101の内部に光を入射する。
一般に、植物の育成には、光合成、葉の伸展(葉がイキイキと広がること)、及び徒長抑制(しっかりした株に育つ)等を行わせるために、多様な波長の光が必要となる。LED光源部102に、例えば、R(赤)/B(青)/UV(紫外)/UVA(近紫外)等の複数の波長域の光を発光する複数のLEDを設けることで、植物の育成状態に合わせて、照射する光の波長を多様に制御できる。また、本実施形態による照明システム1を人体の日焼け用に用いる場合には、例えば、UVAの波長域の光を発光するLEDのみを用いてもよい。
図1(b)のように、フレキシブル導光板101の光を出射する内周面は、被照射体(例えば、植物、人体)の側方から上方にかけての範囲を覆うので、被照射体が植物の場合、光が葉の表面全体に照射される。よって、フレキシブル導光板101を被照射体(例えば、植物、人体)に近接配置しても、被照射体の広い範囲に光を照射することができる。また、フレキシブル導光板101は、その内周面で均一な光量の光を発光する。このため、被照射体が植物の場合、どの部位の葉にも均一な光量の光を照射でき、徒長を抑制できるとともに、植物生産の歩留りを向上させることが可能である。
作業者が、植物を育成状態に応じて移設、受粉、剪定等の保守作業を行う場合には、植物に触るための作業空間が必要である。従来の面状発光体を栽培ベッド104に固定配置した場合、保守作業時に面状光源全体をはずしたり、動かす空間が必要となる。これに対して、図1(c)のように、フレキシブル導光板101は、栽培ヘッド104に対して着脱自在な端部を有し、フレキシブル導光板101も柔軟性があるため、めくったり、折り返したり、巻き取ることを容易に行える。このため、図1のフレキシブル導光板101を用いた場合には保守作業を行いやすく、作業効率の向上が図れる。また、本実施形態による照明システム1を人体の日焼け用に用いる場合、栽培ベッド104の代わりに寝台を配置してもよい。この場合、フレキシブル導光板101をめくることで、寝台からの人の出入りを容易にすることが可能である。
図2は、植物工場用の照明システム1の構成の一例を示す図である。
図2(a)は、照明システム1の側面図である。図2(b)は、照明システム1の正面図である。図2(c)は、照明システム1の上面図である。図2(d)は、全体構造の斜視図である。
栽培ベッド104の対向する一対の縁部の一方にはLED光源部102が取り付けられ、他方には導光板ホルダ103が取り付けられている。フレキシブル導光板101の対向する一対の端部のうち一方はLED光源部102に固定され、他方は導光板ホルダ103に着脱自在に固定されている。これにより、フレキシブル導光板101は、被照射体の例である植物105の上方にアーチ状に配置され、その内周面から放射状に光を被照射体に照射する。また、フレキシブル導光板101は、少なくとも一方の端面からLED光源部102が照射する光を入射する。
このように、フレキシブル導光板101は、被照射体(植物)105に対して側方から上方にかけて多方向からの光線を照射する。しかも、フレキシブル導光板101は、その内周面から均一な光量の光を放射するため、植物の全体に均一な光量の光を照射することができる。このため、徒長を抑制することが可能である。また、図2では、側面に照明を配していないので、被照射体(植物)105を囲む空間を閉鎖していない。これにより、被照射体の上方にアーチ状に配置されたフレキシブル導光板101の長手方向両端側に開口部が形成され、これら開口部を通して空気の流れを作ることが可能である。このため、後述するように、強制通気によって、アーチ内の温度や湿度といった環境条件を制御できる。
フレキシブル導光板101には、図示していないが、表面、裏面あるいはその両方に、散乱マーク(例えば白色インクのドット)が印刷されている。これにより、LEDから照射された光を、フレキシブル導光板101の導光板表面から均等に拡散させることが可能である。このような散乱マーク、あるいはフレキシブル導光板101の出射面側に拡散シートを配することで、均一な光量の光を取り出すことができる。フレキシブル導光板101は、基本的に、液晶TVのエッジ型バックライト装置に組み込まれる導光板と同じ構造にすることができる。これにより、LEDからの光の利用効率を向上させつつ、出射面上での光量のばらつきを抑制できる。
図2は、一つの栽培ベッド104に対して、2枚のフレキシブル導光板101を配置する例を示しているが、フレキシブル導光板101の必要な枚数は、栽培ベッド104とフレキシブル導光板101のサイズに依存する。
LED光源部102は、栽培ベッド104の縁部にネジ等で固定されている。また、LED光源部102は、電源(不図示の)から電力の供給を受けて、LEDを発光する。LED光源部102の詳細な構成は図4、図5を用いて後述する。
導光板ホルダー103は、栽培ベッド104にネジ等で固定されている。導光板ホルダー103は、フレキシブル導光板101の端部を着脱自在にクリップ等で固定する構造となっている。例えば、導光板ホルダー103は凹状の溝を有しており、フレキシブル導光板101の端部が差し込まれる。これにより、フレキシブル導光板101は、LED光源部102と導光板ホルダー103で押さえられて、植物105の上方でアーチを描くように支持されている。
また、一般に、植物工場には複数の植物育成棚があり、LED光源部102と導光板ホルダー103は、植物育成棚に固定してもよい。この場合、は植物育成棚の上に配置してもよい。また、栽培ベッド104には、被照射体としての植物105が適切な間隔で植えられている。
図3は、保守作業時の様子を示す図である。図2の照明システム1において植物105の育成の状態の確認や植え替えといった保守作業を行う場合を示す。図3(a)は、一つの栽培ベッド104上にアーチ状に配置された複数のフレキシブル導光板101の中の一枚をめくった状態の側面図、図3(b)は、正面図、図3(c)は、上面図を、それぞれ示している。
次に、図3で示される保守作業時について以下に説明する。
ユーザは、保守作業をしたい植物105が植えられている栽培ベッド104を覆うフレキシブル導光板101の導光板ホルダー103のクリップを外す。次に、クリップを外したフレキシブル導光板101をめくって保守作業を行う。図3中では、外したフレキシブル導光板101を水平面状にのばした状態で図示している。しかし、フレキシブル導光板101は、まげたり、巻き取ることも可能である。また、フレキシブル導光板101は、柔軟な素材であるのでめくったり、折り返すことが容易である。これにより、フレキシブル導光板101を完全に取り外すことなく、植物105を保守作業するための大きな開口を作ることができ、保守作業が容易になる。
図4は、LED光源部102の構造を示す図である。LED光源部102は、赤色LED301と、青色LED302と、を備えている。また、制御部としてのLED基板303は、それぞれの発光波長域が異なる赤色LED301及び青色LED302の発光光量をそれぞれ制御する。図4(a)は正面図、図4(b)は上面図、図4(c)は側面図をそれぞれ示している。
次に、図4で示される各構成について詳細に説明する。まず、LED光源部102内のLEDの配置について説明する。
図4(a)で示すように、LED基板303の上部に、赤色LED301と青色LED302が並んで配置されている。また、図4(b)で示すように、LED基板303の中央部に、赤色LED301と青色LED302が並んで配置されている。赤色LED301は、例えば、光合成用に用いてよく、青色LED302は、例えば、形態形成用に用いてもよい。また、図4(c)で示すように、LED光源部102は側面から見ると凹形をしており、凹形の内側の底面にLED基板303が配置されている。
次に、LED光源部102の固定について説明する。図4(a)中のフレキシブル導光板101の端部にはネジ孔がある。このネジ孔を介して、フレキシブル導光板101の端部にネジ304でLED光源部102が固定される。これにより、図4(c)に示すように、フレキシブル導光板101の一方の端面から光を入射するLED301と、フレキシブル導光板101の側面との間が予め定められた距離になるようにLED光源部102は固定される。この場合、LED301とフレキシブル導光板101の入射端面との距離が、例えば1mmとなるように、ネジ304で固定されている。
次に、LED光源部102内のLEDの発光制御について説明する。赤色LED(R)301は、赤の波長域の光を発光するLEDであり、波長域は、例えば660−730nmである。また、青色LED(B)302は、青の波長域の光を発光するLEDであり、波長域は、例えば450−470mmである。
赤と青の波長のバランスがくずれると植物は正常に生育しない。このため、LED基板303は、赤色LED及び青色LEDの発光光量を制御する。本実施の形態では、赤色LEDと青色LEDの数量の比率は、例えば、5:1としている。この場合、赤色LEDと青色LEDの発光光量が同等であれば、被照射体である植物には5:1の光量で光が照射され、植物の生育に一般に適している。この比率は、個々のLEDの出力等の特性に応じて適宜変えてもよい。
植物が生育するために行われる光応答には、光合成や光形態形成などがある。このうち、光合成には波長域660−700nmの赤色光で活性化されるクロロフィル類が関与する。また、光形態形成には波長域450−470nmの青色光と、波長域660−730nmの赤色光とで活性化される各種色素タンパクが関与する。また、光応答に適した赤色光と青色光の比率は植物の品種によって異なる場合がある。この場合、LED基板303は、赤色LED及び青色LEDの発光光量を植物の品種によって異ならせる制御をしてもよい。LED照明は、その発光波長幅が他光源に比較し狭いことから、適切なLEDを選択することで、植物の光応答に適した波長を選択的に照射でき、結果として効率良く植物を栽培することが可能である。
また、植物の育成の状態に応じて、赤色LED301と青色LED302の輝度(光量)をそれぞれLED基板303にて制御してもよい。この場合、照射する光線の波長をコントロールすることで、特定の栄養素を増やすことも可能である。
図5は、近紫外線(UVA)LED401を追加した場合のLED配列の例を示す図である。光源として使用するLEDとして、赤色LED301と青色LED302に加えて、近紫外線LED401をLED光源部102に追加した例を示している。
近紫外線LED401は、近紫外線の波長域を含む光を発光するLEDであり、波長域は、例えば315−400nmである。一般に、近紫外線の光(UVA)は葉の伸展(葉がイキイキと広がること)や徒長抑制(しっかりした株に育つ)に有効である。例えば、植物工場向けの照明システム1の場合、緑(G)でなく紫外線(UV)或いは近紫外(UVA)のLEDを使用する。
図6は、フレキシブル導光板101の光学特性の例を示す図である。一般に導光板に使用されるアクリルは、近紫外線の透過率が可視光に比べて低下する。これに対して、例えばポリウレタンを使用した場合には、近紫外線の透過率の低下がアクリルと比べ少なく、可視光とほぼ同等の透過率を有する。これにより、フレキシブル導光板101は、その内周面から近紫外線の波長域を含む光を照射することが可能である。
このように、フレキシブル導光板101の中には、その材質と製法により、例えば、近紫外線のような非可視光領域の光線や、赤外領域の光線を透過するものがある。例えば、近紫外線を透過するフレキシブル導光板101を用いる場合、図5に示す近紫外線も出射可能なLED光源部102を使用してもよい。近紫外線(UVA)は葉の伸展や徒長抑制に有効であることが広く知られており、植物育成効果をさらに高めることができる。また、紫外線LED及び赤外線LEDを追加しても構わない。紫外線LEDは、紫外線の波長域の光を発光するLEDである。赤外線LEDは、赤外線の波長域の光を発光するLEDである。LEDの組み合わせは、これに限らず、白色LEDを含む構成としてもよい。白色LEDは、白の波長域の光を発光するLEDである。
このように、LED基板303を用いて、赤色LED301、青色LED302、近紫外線LED401等の発光を制御できる。例えば、LED基板303は、各LEDの点灯/消灯を切替制御してもよい。これにより、フレキシブル導光板101が発光する光の波長制御と光量調節が可能である。このため、植物の様々な光応答反応を利用して特定の波長の光を効率良く植物に照射できる。したがって、植物の生育状態に合わせて、発光するLEDの種類を調整することで、植物の開花や結実時期の調節を行ったり、植物の形態を制御することが可能となる。
また、LEDは、小型軽量・低消費電力・熱放射が少ないので栽培植物の高さに合わせた近接照明が可能である。これにより、栽培ベッド104を複数段に重ね合わせて、各栽培ベッド104ごとにフレキシブル導光板101を配置することも可能となる。
また、LEDは、高圧ナトリウムランプ(1万2千時間)やメタルハライドランプ(1万時間)、蛍光灯(6千から1万3千時間)と比較して長寿命である。例えば、植物栽培で重要な赤色LEDの寿命は10万時間、白色LEDでも6万時間と長寿命でランプ交換が不要であり、交換の手間がかからず便利である。
また、LED基板303を用いて、光合成に有効なパルス照射を行ってもよい。従来光源でのパルス照射は、照明ランプに対する負荷が大きく短命になるのに対して、LEDは素子の冷却効率が上がり長寿命化する。また、植物の光合成反応は、常に光を要求しているわけではない。このため、間欠照射を行い単位光量当たりの光合成速度を増大させる事が可能である。
このように、本実施形態によれば、被照射体の側方から上方を覆うようにフレキシブル導光板101をアーチ状に配置するため、被照射体を多方向からの光で、しかも均一な光量で照明できる。また、フレキシブル導光板101は、その少なくとも一端部が着脱自在に固定されているため、必要に応じて、めくったり、折り返すことができ、被照射体の保守作業を行いやすくなる。さらに、フレキシブル導光板101の光源であるLED光源部102は、複数の発光波長域を有する複数のLEDを組み合わせることが可能で、しかも、必要に応じて各LEDの点灯/消灯を切替制御できるため、被照射体が植物の場合には、植物の生育に合わせて、最適な発光波長域の光を植物に照射できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、フレキシブル導光板101の光出射面が被照射体の上方にアーチ状に配置され、光出射面から面状に光を被照射体に照射する例を示した。本実施形態では、フレキシブル導光板101は、被照射体(植物)105の側方を取り囲むように筒状に配置され、その内周面から放射状に被照射体105に光を照射する。第1実施形態と同様の構成に関しては同一の番号を付して説明を省略する。
アーチ状に配置されたフレキシブル導光板101は、現在、植物工場で育成されている、レタスなどの比較的背の低い葉物野菜に一般に適している。筒状に配置されたフレキシブル導光板101は、例えば、今後の栽培品目の増加に従い、栽培品目の対象となることが増える背の高い植物に適している。
図7は、植物工場用の照明システム1の構成例を示す図である。図7(a)は斜視図、図7(b)は側面図、図7(c)は上面図をそれぞれ示している。
図7は、2枚のフレキシブル導光板101を筒状に配置して、その内側に植物を配置する例を示している。2枚のフレキシブル導光板101の端部同士は互いに接合されている。より具体的には、2枚のフレキシブル導光板101の一端部に配置されるLED光源部102同士を接合し、逆側の端部同士は導光板ホルダー103に着脱可能に固定されている。
図8は、保守作業時の様子を示す図である。図7の照明システム1において植物105の育成の状態の確認や植え替えといった保守作業を行う場合を示す。図8(a)は、中央に配置された筒状のフレキシブル導光板101の導光板ホルダー103側の端部の固定を外した状態の斜視図、図8(b)は正面図、図8(c)は上面図を、それぞれ示している。
次に、図8で示される保守作業時について以下に説明する。ユーザは、保守作業をしたい植物105が植えられている栽培ベッド104を覆うフレキシブル導光板101の導光板ホルダー103のクリップを外す。そして、扉のようにフレキシブル導光板101を開けることで、広い開口が得られ、保守作業が容易になる。
図8中では、外したフレキシブル導光板101を平面状にのばした状態で図示している。しかし、フレキシブル導光板101は、まげたり、巻き取ることも可能である。また、フレキシブル導光板101は、柔軟な素材であるので、容易に植物105を保守作業するための大きな開口を作ることができ、作業が容易になる。
また、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、LED光源部102の発光波長域を必要に応じて切り替えることで、例えば被照射体が植物の場合には、植物の生育に合わせた最適な光を植物に照射することができる。
さらに、第2の実施形態による照明システム1は、第1の実施形態と同様に、日焼けサロンなどへの適用も可能である。第1の実施形態の場合、人間は仰向けまたは腹ばいになる必要があり、一度には身体の半分しか光を照射できないが、第2の実施形態の場合、筒状のフレキシブル導光板101の内側に人間が立つだけで、全方向からの光を浴びることができ、身体の向きを変えなくても、短時間で、人工的な日焼けが可能となる。
このように、本実施形態では、フレキシブル導光板101を筒状に配置して、その内側に被照射体を配置するため、被照射体からフレキシブル導光板101までの距離を、被照射体の全方向において均一化でき、被照射体に実際に照射される光量のばらつきを第1の実施形態よりも抑制できる。また、第2の実施形態は、第1の実施形態よりも、背高の被照射体に適用可能である。
(第3実施形態)
本実施の形態は、ファン701を備えたことで第1実施形態及び第2実施形態と相違する。第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成に関しては同一の番号を付して説明を省略する。
図9(a)と図9(b)は第1の実施形態による照明システム1にファンを追加した例を示し、図9(c)と図9(d)は第2の実施形態による照明システム1にファンを追加した例を示している。図9(a)と図9(c)は側方からみた平面図、図9(b)と図9(d)は上方から見た平面図である。
図9(a)と図9(b)のファンは、アーチ状に配置されたフレキシブル導光板101の長手方向両端部の開口部の近くに配置されている。図9(a)と図9(b)では、一方の開口部側にのみファンを配置しているが、両方の開口部側にファンを配置してもよい。
図9(c)と図9(d)のファンは、筒状に配置されたフレキシブル導光板101が設置されるメッシュ状の棚703の下方に配置されている。
図9のファン701は、外部の空気をフレキシブル導光板101の内側に送り込んでいるが、フレキシブル導光板101の内側の空気を吸い出すファンを用いてもよい。
このように、ファン701は、フレキシブル導光板101の内側部分の強制通気を行うために設けられている。強制通気が必要な理由は、フレキシブル導光板101は面発光を行うため、発熱してしまい、被照射体の温度までもが上昇するおそれがあるためである。また、被照射体が植物の場合、光合成により呼吸を行うため、フレキシブル導光板101の内側の湿度が変化することも考えられる。本実施形態のように、ファン701で強制通気を行うことで、被照射体の周囲の温度や湿度の変動を抑制できる。
また、場合によっては、フレキシブル導光板101の内側の所定箇所に、温度センサと湿度センサを設けて、これらセンサからの信号に応じて、ファン701の回転数を調整してもよい。
図9(c)と図9(d)の場合、ファン701をメッシュ状の棚703の下方に配置しているが、ファン701をフレキシブル導光板101の上方に配置してもよい。また、上方と下方の双方にファン701を配置してもよい。
このように、第3の実施形態によれば、ファン701を用いてフレキシブル導光板101で囲まれた領域内の強制通気を行うため、この領域内の温度や湿度の変動を抑制できる。
(第4実施形態)
本実施の形態は、フレキシブル導光板101を巻き込むロール機構部904を備えた点で、第1〜第3の実施形態と相違する。以下では、第1および第2の実施形態による照明システム1にロール機構部904を設けた例を説明するが、第3実施形態のファン701を追加してもよい。ロール機構部904は、LED光源部102からの光が入射されるフレキシブル導光板101の一端部とは逆側の他端部側の巻き取り量を自在に調整する。
図10は、フレキシブル導光板101が被照射体の上方にアーチ状に配置さた場合を例示した側面図である。ロール機構部904からフレキシブル導光板101を引き出すに従い、アーチ状に配置されたフレキシブル導光板のアーチの形状が901,902,903の順に大きくなる。このように、ロール機構部904は、被照射体105の外形サイズに合わせて、LED光源部102からの光が入射されるフレキシブル導光板101の他端部側の巻き取り量を調整する。これにより、被照射体である植物の外形サイズに合わせて、フレキシブル導光板101により形成されるアーチ形状の径を変えることができ、植物の生育状態が変わっても、フレキシブル導光板101の内周面から植物までの距離をほぼ一定に維持できる。このため、効率的に光の照射をすることが可能である。
図11は、フレキシブル導光板101が筒状に配置された場合を例示した上面図である。筒状に配置されたフレキシブル導光板101の上端部および下端部の少なくとも一方をガイドする渦巻き状のガイド部を備える。図11(a)が初期状態の図、図11(b)がロール機構部904にフレキシブル導光板101が巻き込まれるいる状態の図、図11(c)がロール機構部904にフレキシブル導光板101が更に巻き込まれた状態の図をそれぞ示す。このように、ロール機構部904は、渦巻き状のガイド部に沿って、LED光源部からの光が入射されるフレキシブル導光板101の端部とは逆側の端部側の巻き取り量を調整する。これに従い、被照射体に照射する筒状の形状の内径が111,112,113の順に大きくなる。これにより、被照射体である植物の外形サイズに合わせて、フレキシブル導光板101の筒形状の径を変えることができ、フレキシブル導光板101の内周面から植物までの距離をほぼ一定に維持できる。このため、効率的に光の照射をすることが可能である。
また、LED基板303を用いて、赤色LED301、青色LED302、近紫外線LED401等の発光量を、ロール機構部904の回転量に応じて制御してもよい。例えば、LED基板303を用いて赤色LEDと青色LEDの発光光量の比を変更する制御をする。これにより、フレキシブル導光板101が発光する光の波長制御と光量調節を、植物の生育に合わせて行うことを可能にできる。このため、植物の様々な光応答反応を利用して特定の波長の光を効率良く植物に照射できる。
このように、第3の実施形態によれば、フレキシブル導光板101の他端部側をロール機構部904により、任意に巻き取ったり、引き出したりすることができるようにしたため、フレキシブル導光板101により形成されるアーチ形状や筒形状の径を任意に変更でき、被照射体の大きさが変化したとしても、フレキシブル導光板101の内周面から被照射体までの距離をほぼ一定に維持できる。
以上、いくつかの実施形態を植物を例として説明したが、植物に限定されない。例えば、被照射体を人体にしてもよい。この場合、日焼け用の機械として使用することができる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステムは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明したシステムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1 照明システム
101 フレキシブル導光板
102 LED光源部
103 導光板ホルダー
104 栽培ベッド
105 被照射体
301 赤色LED
302 青色LED
303 LED基板(制御部)
401 近紫外線LED
701 ファン
904 ロール機構部

Claims (15)

  1. 被照射体を多方向から照射する形状に配置され、その内周面から放射状に光を前記被照射体に照射するフレキシブル導光板と、
    それぞれの発光波長域が異なる複数種類のLEDを有するLED光源であって、前記フレキシブル導光板の少なくとも一つの端部に沿って配置され、前記フレキシブル導光板の内部に光を入射するLED光源部と、
    前記複数種類のLEDの発光光量をそれぞれ制御する制御部と、
    を備える照明システム。
  2. 被照射体を多方向から照射する形状に配置され、その内周面から放射状に前記被照射体に光を照射するフレキシブル導光板と、
    前記フレキシブル導光板の少なくとも一つの端部に沿って配置され、前記フレキシブル導光板の内部に光を入射するLED光源部と、
    前記フレキシブル導光板で囲まれる領域内の強制通気を行うファンと、
    を備える照明システム。
  3. 前記フレキシブル導光板は、前記被照射体の上方にアーチ状に配置され、
    前記ファンは、前記アーチ状に配置された前記フレキシブル導光板の両端側の開口部の少なくとも一方に設けられ、前記フレキシブル導光板で囲まれた領域内の強制通気を行う請求項2に記載の照明システム。
  4. 前記フレキシブル導光板は、被照射体の側方を取り囲むように筒状に配置され、
    前記ファンは、前記筒状に配置された前記フレキシブル導光板の両端側の開口部の少なくとも一方に設けられ、前記フレキシブル導光板で囲まれた領域内の強制通気を行う請求項2に記載の照明システム。
  5. 被照射体を多方向から照射する形状に配置され、その内周面から放射状に光を前記被照射体に照射するフレキシブル導光板と、
    前記フレキシブル導光板の少なくとも一つの端部に沿って配置され、前記フレキシブル導光板の内部に光を入射するLED光源部と、
    前記LED光源部からの光が入射される前記フレキシブル導光板の端部とは逆側の端部側の巻き取り量を自在に調整するロール機構部と、
    を備える照明システム。
  6. 前記ロール機構部は、前記被照射体の外形サイズに合わせて、前記LED光源部からの光が入射される前記フレキシブル導光板の端部とは逆側の端部側の巻き取り量を調整する請求項5に記載の照明システム。
  7. 前記ロール機構部は、前記筒状に配置された前記フレキシブル導光板の上端部および下端部部の少なくとも一方をガイドする渦巻き状のガイド部に沿って、前記LED光源部からの光が入射される前記フレキシブル導光板の端部とは逆側の端部側の巻き取り量を調整する請求項6に記載の照明システム。
  8. 前記LED光源部が発光する光は、近紫外線の波長域を含んでいる請求項1乃至7のいずれか一項に記載の照明システム。
  9. 前記フレキシブル導光板がポリウレタン製である請求項8に記載の照明システム。
  10. 前記LED光源部は、赤の波長域の光を発光するLEDと、白の波長域の光を発光するLEDとを含む請求項1乃至9のいずれか一項に記載の照明システム。
  11. 前記LED光源部は、赤の波長域の光を発光するLEDと、青の波長域の光を発光するLEDとを含む請求項1乃至10のいずれか一項に記載の照明システム。
  12. 前記LED光源部は、紫外線および赤外線の少なくともいずれか一方を出射する請求項1乃至11のいずれか一項に記載の照明システム。
  13. 前記LED光源部は、前記フレキシブル導光板の端部にネジ止めされる請求項1乃至12のいずれか一項に記載の照明システム。
  14. 赤の波長域の光を発光する前記LEDと青の波長域の光を発光する前記LEDとの発光光量の比が5対1である請求項11に記載の照明システム。
  15. 前記制御部は、各LEDの点灯/消灯を切替制御する請求項1に記載の照明システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019211956A1 (ja) * 2018-05-01 2019-11-07 株式会社 芝川製作所 植物栽培用のled照明装置及びそのled照明方法

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