JP2001028741A - データ配信システム、データ配信方法、及びデータ入出力装置 - Google Patents

データ配信システム、データ配信方法、及びデータ入出力装置

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JP2001028741A
JP2001028741A JP11198607A JP19860799A JP2001028741A JP 2001028741 A JP2001028741 A JP 2001028741A JP 11198607 A JP11198607 A JP 11198607A JP 19860799 A JP19860799 A JP 19860799A JP 2001028741 A JP2001028741 A JP 2001028741A
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Takuya Igarashi
卓也 五十嵐
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Sony Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上に繋がれた複数の端末から同
時に配信要求があった場合に、データのサーバのオーバ
負担をかけずに、各端末にデータを配信できるようにし
たデータ配信システム、データ配信方法、及びデータ入
出力装置を提供する。 【解決手段】 マスタサーバ2と、ビデオサーバ4A、
4B、... と、ビデオバッファ5A、5B、... と、加
入者端末6A、6B、... とをネットワーク1により接
続する。ビデオバッファ5A、5B、... は、入力デー
タを入力順に書き込み、書き込まれたデータを任意の複
数の位置から読み出せる多点出力メモリにより構成され
る。マスタサーバ1は、加入者端末からの番組の配信要
求を受け取り、ビデオサーバ4A、4B、... 及びビデ
オバッファ5A、5へ、... を制御して、ビデオサーバ
4A、4B、... から直接的に又はビデオサーバ4A、
4B、... からビデオバッファ5A、5へ、... を介し
て、番組の配信を要求している加入者端末6A、6
B、... に、番組に対応するビデオデータを転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速ネットワー
ク回線を使ったビデオオンデマンドシステムに用いて好
適なデータ配信システム、データ配信方法、及びデータ
入出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速ネットワーク技術の進歩や、画像や
音声の圧縮技術の進歩に伴い、CATV(Cable Televs
ion )網や光ファイバ通信網を利用して、対話的に加入
者要求に従って番組の配信を行なうビデオオンデマンド
システムの開発が進んでいる。ビデオオンデマンドシス
テムでは、双方向通信ネットワークが利用され、番組配
信業者の送信側にビデオサーバが用意され、加入者の要
求タイミングに従って、ビデオサーバの記録再生装置に
蓄積されたビデオデータ(動画データや音声データ)が
加入者の端末にリアルタイムで送信され、加入者の端末
で再生される。
【0003】このようなビデオオンデマンドシステムで
は、ビデオデータのリアルタイム転送が保証されない場
合は、画像のこま落ちや、音切れなどを起こして、品質
を著しく劣化させることになる。このため、ビデオサー
バには、高い転送レートで連続してデータを送信するこ
とを保証させる必要がある。また、通信回線も同様に、
リアルタイム再生を実現することを保証させる必要があ
り、このようなリアルタイム再生は、ATM(Asynchro
nous Transfer Mode)に見られるような半導体による高
速のスイッチング装置によって実現されている。
【0004】図18は、従来のビデオオンデマンドシス
テムの一例を示すものである。図18に示すように、ビ
デオオンデマンドシステムは、ネットワーク101に接
続された、マスタサーバ102と、センターコントロー
ル103と、複数のビデオサーバ104A、104
B、... と、複数の加入者端末106A、106
B、...とから構成される。
【0005】マスタサーバ102には、番組配信のため
の映像ライブラリが置かれている。センタコントロール
103は、ビデオオンデマンドシステム全体の制御を行
なっている。ビデオサーバ104A、104B、...
は、加入者端末106A、106B、... に、映像デー
タを配信するものである。このビデオサーバ104A、
104B、... にも、ハードディスク装置等の記録再生
装置が設けられる。
【0006】センタコントロール103は、提供してい
る番組を、電子的な番組表示であるEPG(Electronic
Program Guide)で送出している。ビデオオンデマンド
システムで提供可能な番組は、マスタサーバ102の映
像ライブラリに置かれている番組に基づいて形成され
る。EPGのデータは、センタコントロール103か
ら、ネットワーク101を介して、加入者の端末106
A、106B、... に送られる。
【0007】加入者端末106A、106B、... を見
ているユーザは、このEPGの画面をテレビジョン受像
機に映し出し、自分が見たい番組を探す。ユーザは、E
PGの画面から、見たい番組があった場合には、その番
組を要求操作を行う。
【0008】ユーザがEPG画面を見ながら、番組要求
の操作を行うと、その番組の配信を要求する要求命令が
その加入者端末106A、106B、... から発生され
る。この要求命令は、ネットワーク101を介して、加
入者端末106A、106B、... からセンタコントロ
ール103に送られる。
【0009】センタコントロール103は、加入者端末
106A、106B、... から、番組配信の要求命令を
受信すると、システムを構成する複数のビデオサーバ1
04A、104B、... の中から、要求された番組のデ
ータが記録されており、且つ、空き通信チャンネルを確
保できるビデオサーバを探す。
【0010】システムを構成するビデオサーバ104
A、104B、... の中に、そのようなビデオサーバ1
04A、104B、... が存在する場合には、センタコ
ントール103は、そのビデオサーバ104A、104
B、... と番組の配信を要求した加入者端末106A、
106B、... に、空いている通信チャンネルの中から
通信チャンネルを割り当てる。そして、センタコントロ
ール103は、そのビデオサーバ104A、104
B、... から加入者端末106A、106B、... に、
要求された番組のデータを送信させるように制御を行な
う。
【0011】システムを構成するビデオサーバ104
A、104B、... の中に、要求された番組のデータを
記録したビデオサーバが存在しない場合、又は、要求さ
れた番組のデータを記録しているビデオサーバはある
が、そのビデオサーバでは通信チャンネルが確保できな
い場合には、センターコントロール103は、ビデオサ
ーバ104A、104B、... の中から通信チャンネル
が確保できるビデオサーバを探す。そして、マスタサー
バ102に指示を与え、マスタサーバ102から通信チ
ャンネルが空いているビデオサーバに、要求された番組
に対応するデータを配信させる。これにより、ビデオサ
ーバ104A、104B、... の中で、通信チャンネル
が空いているビデオサーバに、その番組のデータの複製
が作られる。
【0012】そして、センタコントール103は、ビデ
オサーバ104A、104B、...の中の番組のデータ
の複製が作成されたビデオサーバと、番組の配信を要求
している加入者端末106A、106B、... に通信チ
ャンネルを割り当て、複製が作成されたビデオサーバか
ら番組の配信を要求している加入者端末106A、10
6B、... に、要求された番組のデータを送信させるよ
うに制御を行なう。
【0013】これにより、システムを構成するビデオサ
ーバ104A、104B、... 中で、要求された番組の
データが記録されているビデオサーバ、又は、要求され
た番組のデータの複製が作成されたビデオサーバから、
番組の配信を要求した加入者端末106A、106
B、... に、ネットワーク101を介して、要求された
番組のビデオデータが送られる。
【0014】なお、センタコントロール103には、同
一の番組の配信はできる限り、同一のビデオサーバ10
4A、104B、... から配信されるように、ビデオサ
ーバ104A、104B、... の分配配分を制御して、
マスタサーバ102のビデオサーバ104A、104
B、... への送信が最小限となるように制御する。ま
た、予め、視聴が予想される番組の場合には、いくつか
のビデオサーバ104A、104B、... にマスタサー
バ102から映像を複製しておくことで、複製時間を短
縮することができる。一般的に、ビデオサーバ104
A、104B、... の数は、加入者端末の数、同時配信
可能な数、供給する番組の数等に基づいて決定される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようなビデオオン
デマンドシステムのビデオサーバ104A、104
B、... において、ビデオデータを蓄積するのに使用さ
れる記録再生装置としては、通常、SCSI(Small Co
mputer System Interface )インターフェースのハード
ディスク装置が用いられている。ハードディスク装置
は、今日、非常に大容量で安価なものが登場してきてい
る。また、記録密度の向上により、ハードディスク装置
のシーケンシャルアクセスの転送速度は向上されてきて
いる。したがって、ビデオサーバにおいて番組のデータ
を蓄積するためには、ハードディスク装置が最適である
と考えられる。
【0016】ところが、ハードディスク装置は、可動装
置を含み、ランダムアクセスにはヘッドを移動させるシ
ーク動作が伴う。このため、シーケンシャルアクセスの
転送速度は向上されているが、ランダムアクセスの性能
はあまり向上していない。
【0017】上述のようなシステムでは、複数の加入者
端末106A、106B、... に対して、複数のチャン
ネルを使って、同時に同一の番組の配信が要求される場
合には、ビデオサーバ104A、104Bからは、記録
再生装置の読み出し位置を変えて、複数の加入者端末1
06A、106B、... に、複数の送信チャンネルを使
って、データを伝送する必要がある。このとき、記録再
生装置に対して、ランダムアクセスが要求される。
【0018】ところが、上述のように、ハードディスク
装置では、ランダムアクセスの性能はあまり向上してい
ない。このため、ビデオオンデマンドシステムのビデオ
サーバの記録再生装置にハードディスク装置を使用した
場合には、結果として、ビデオサーバの配信能力の著し
い向上は見込めない。
【0019】例えば、ビデオオンデマンドシステムで
は、1チャンネル当たり毎秒6Mビットで圧縮されたビ
デオデータを転送することが要求される。これは、現在
の1台のハードディスク装置では、10チャンネルぐら
いの転送速度に対応する。このため、従来、ビデオオン
デマンドシステムのビデオサーバは、RAID(Resund
ant Arreys of Inexpensive Disk)技術により複数台の
ハードディスクを用いたディスクアレイの構成で実現さ
れている。
【0020】特開平10−177460等には、それら
を改良したビデオオンデマンドシステムが提案されてい
る。しかしながら、この場合、配信可能なチャンネルの
数に合わせて記録再生装置を増やす必要があり、それに
伴い、ビデオサーバの規模も大きくなってしまう。ま
た、複数のハードディスクを用いたRAID構造では、
冗長性を持たせることにより信頼性は向上されるが、記
録再生装置が増えることによりシステム全体の故障発生
率は増加する。
【0021】特開平9−185864号、特開平9−1
981号では、記録媒体へのデータの記録位置を工夫す
ることにより、記録再生装置自体のランダムアクセス時
のデータ転送速度の向上を図り、記録再生装置から配信
できるチャンネル数を多くしようとする試みが行なわれ
ている。ところが、このシステムでは、制御が複雑であ
り、専用的な記録再生装置となるという問題がある。
【0022】したがって、この発明の目的は、ネットワ
ーク上に繋がれた複数の端末から同時に配信要求があっ
た場合に、データのサーバの負担をかけずに、各端末に
データを配信できるようにしたデータ配信システム、デ
ータ配信方法、及びデータ入出力装置を提供することに
ある。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明は、データの配
信の制御を行うデータサーバと、配信するデータが蓄積
される複数のデータサーバと、入力データを入力順に書
き込み、書き込まれたデータを任意の複数の位置から読
み出せる複数のデータバッファと、データの配信の要求
を送信し、要求したデータを受信する複数の端末と、マ
スタサーバと、複数のデータサーバと、複数のデータバ
ッファと、複数の端末とを接続するネットワークとから
なり、マスタサーバは、端末からのデータの配信要求を
受け取り、データサーバ及びデータバッファを制御し
て、データサーバから直接的に又はデータサーバからデ
ータバッファを介して、データの配信を要求している端
末にデータを配信させるようにしたことを特徴とするデ
ータ配信システムである。
【0024】この発明は、データデータの配信の制御を
行うマスタサーバと、配信するデータが蓄積される複数
のデータサーバと、入力データを入力順に書き込み、書
き込まれたデータを任意の複数の位置から読み出せる複
数のデータバッファと、データの配信の要求を送信し、
要求したデータを受信する複数の端末とを、ネットワー
クを介して接続し、マスタサーバは、端末からのデータ
の配信要求を受け取り、データサーバ及びデータバッフ
ァを制御して、データサーバから直接的に又はデータサ
ーバからデータバッファを介して、データの配信を要求
している端末にデータを配信させるようにしたことを特
徴とするデータ配信方法である。
【0025】この発明は、データストリームを時系列順
に蓄積すると共に、任意の複数の位置からデータストリ
ームを出力可能なメモリ手段と、複数ポートの夫々通信
を行なう通信手段と、複数のポートを入力ポートと出力
ポートに割り当て、入力ポートでネットワークを介して
受信されたデータストリームをメモリ手段に蓄積し、メ
モリ手段の複数の位置からの出力データを出力ポートで
夫々出力させるように制御する制御手段とを備えてなる
データ入出力装置である。
【0026】入力データを入力順に書き込み、書き込ま
れたデータを任意の複数の位置から読み出せる多点出力
メモリにより構成される複数のビデオバッファが設けら
れる。マスタサーバは、加入者端末からの番組の配信要
求を受け取り、ビデオサーバ及びビデオバッファを制御
して、ビデオサーバから直接的に又はビデオサーバから
ビデオバッファを介して、番組の配信を要求している加
入者端末に、番組に対応するビデオデータを転送する。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について、
以下の順序で説明する。
【0028】1.全体構成 2.ビデオサーバの具体的な構成 3.ビデオバッファの具体的な構成 4.ビデオバッファの制御 5.番組の再生時間とセグメント番号との関係 6.複数の受信チャンネルを有するビデオバッファにつ
いて 7.システムにおけるビデオバッファの処理の説明 1.全体構成 図1は、この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムの全体構成の一例を示すものである。図1に示すよ
うに、この発明が適用されたビデオオンデマンドシステ
ムは、ネットワーク1に接続された、マスタサーバ2
と、センターコントロール3と、複数のビデオサーバ4
A、4B、... と、複数のビデオバッファ5A、5
B、... と、複数の加入者端末6A、6B、... とから
構成される。
【0029】ネットワーク1は、例えばATM(Asynch
ronous Transfer Mode)回線等の高速な双方向ディジタ
ル回線によって構成される。勿論、ATM回線以外の他
の回線を用いるようしても良い。ネットワーク1は、光
ファイバやxDSLやCableネットワークなどによ
り、マスタサーバ2、センターコントロール3、複数の
ビデオサーバ4A、4B、... 、複数のビデオバッファ
5A、5B、... 、家庭の加入者端末6A、6B、...
に接続される。
【0030】マスタサーバ2には、番組配信のための映
像ライブラリが置かれている。このような映像ライブラ
リを置くために、マスタサーバ2には、大容量の記録再
生装置が設けられている。このような記録再生装置とし
ては、ハードディスク装置、テープ記録/再生装置、光
ディスク記録/再生装置等が考えられる。このような大
容量の記録再生装置に、多数の映画やドラマ等の番組の
コンテンツが記録されている。
【0031】マスタサーバ2の記録再生装置に保存され
た番組は、アナログの映像信号及び音声信号であって
も、ディジタルのビデオデータ及び音声データであって
も良い。しかしながら、ディジタル回線1を介してデー
タを送れるように、アナログの映像信号及び音声信号の
場合には、ディジタル化して伝送する必要がある。デー
タの転送には、例えば、MPEG2−TSのトランスポ
ートパケットが用いられる。
【0032】センタコントロール3は、図1に示すビデ
オオンデマンドシステム全体の制御を行なっている。す
なわち、センタコントロール3は、サービスを行なって
いる番組の内容を示すEPGを加入者端末6A、6
B、... に送ったり、加入者端末6A、6B、... から
の番組配信要求を受け取ったり、加入者端末6A、6
B、... からの配信要求に応じて、ビデオサーバ4A、
4B、... やビデオバッファ5A、5B、... からの番
組の配信を制御したりする等、システム全体の中心的な
制御を行なっている。また、センタコントロール3は、
加入者端末6A、6B、... からの要求に応じて、マス
タサーバ2のライブラリに保存されている番組を、ビデ
オサーバ4A、4B、... に転送する制御を行なってい
る。更に、後に詳述するように、この発明が適用された
システムには、複数のビデオバッファ5A、5B、...
が設けられており、センタコントロール3は、このビデ
オバッファ5A、5B、... の動作を制御している。
【0033】ビデオサーバ4A、4B、... は、ビデオ
バッファ5A、5B、... を介して又は直接的に、加入
者端末6A、6B、... に、データを配信するものであ
る。このビデオサーバ4A、4B、... にも、ハードデ
ィスク装置等の記録再生装置が設けられる。ビデオサー
バ4A、4B、... の記録再生装置としては、例えば、
RAID構造の複数のSCSIインターフェースのハー
ドディスク装置からなるディスクアレイが用いられる。
マスタサーバ2の映像ライブラリにある番組のデータ
は、必要に応じて、マスタサーバ2からビデオサーバ4
A、4Bに転送され、ビデオサーバ4A、4B、... の
記録再生装置に記録される。
【0034】ビデオバッファ5A、5B、... は、任意
の複数の位置から読み出しが可能な多点FIFO(Firs
t In First Out)メモリにより構成される。ビデオサー
バ4A、4B、... から加入者端末6A、6B、... に
番組の配信を行なう場合、同一の番組の配信要求がある
ときには、ビデオサーバ4A、4B、... からのデータ
は、ビデオバッファ5A、5B、... に転送されてか
ら、加入者端末6A、6B、... に送られる。ビデオバ
ッファ5A、5B、... は、任意の複数の位置から読み
出しが可能な多点FIFOメモリにより構成されている
ため、同一の番組のデータを任意の位置から読み出し
て、複数の加入者端末6A、6B、... に夫々送ること
ができる。
【0035】加入者端末6A、6B、... は、ネットワ
ーク1と接続するためのセットトップボックスと、テレ
ビジョン受像機からなる。セットトップボックスは、ネ
ットワーク1を介して送られてきたデータを復号するデ
コーダを備えている。この例では、データは、例えば、
MPEG2−TSのトランスポートストリームで送られ
ており、セットトップボックスには、MPEG2のデコ
ーダが備えられている。また、セットトップボックス
は、加入者端末6A、6B、... と、センタコントロー
ル3とを双方向に接続できるような通信インターフェー
スが備えられている。
【0036】次に、このシステムで番組配信を行うとき
の動作の概要について説明する。センタコントロール3
は、サービスを提供している番組を、電子的な番組表示
であるEPGで送出している。ビデオオンデマンドシス
テムで提供可能な番組は、マスタサーバ2の映像ライブ
ラリに置かれているコンテンツに基づいて形成される。
このEPGのデータは、センタコントロール3から、ネ
ットワーク1を介して、加入者の端末6A、6B、...
に夫々送られる。
【0037】加入者端末6A、6B、... のテレビジョ
ン受像機を見ているユーザは、このEPGの画面を見
て、自分が見たい番組を探す。ユーザは、EPGの画面
から、見たい番組があった場合には、その番組の配信の
要求操作を行う。
【0038】ユーザがEPG画面を見ながら、番組の配
信の要求操作を行うと、その番組の配信を要求する要求
命令が、配信を要求した加入者端末6A、6B、... か
ら発生される。この要求命令は、ネットワーク1を介し
て、加入者端末6A、6B、... からセンタコントロー
ル3に送られる。
【0039】センタコントロール3は、加入者端末6
A、6B、... から、番組配信の要求命令を受け取る
と、システムを構成する複数のビデオサーバ4A、4
B、... 又はビデオバッファ5A、5B、... の中か
ら、最適なサーバ又はバッファを探し、そのビデオサー
バ4A、4B、... 又はビデオバッファ5A、5
B、... から、配信を要求している加入者端末6A、6
B、... に対して、データを配信する。
【0040】このように、要求された番組のデータは、
ビデオサーバ4A、4B、... から直接的に又はビデオ
サーバ4A、4B、... からビデオバッファ5A、5
B、... を介して、配信を要求している加入者端末6
A、6B、... に配信される。ビデオバッファ5A、5
B、... は、任意の複数の位置からストリームを読み出
せる多点FIFOメモリから構成されているため、複数
の加入者端末6A、6B、... から、同一の番組の配信
を行なうような場合でも、複数の加入者端末6A、6
B、... に対して、同時に、同一の番組の配信をするこ
とができる。
【0041】なお、このように、加入者端末6A、6
B、... の配信要求に応じて、ビデオバッファ5A、5
B、... 、ビデオサーバ4A、4B、... を制御する際
の処理については、後に、詳述する。
【0042】2.ビデオサーバの具体的な構成 図2は、ビデオサーバ4A、4B、... の構成を示すも
のである。図2に示すように、ビデオサーバ4A、4
B、... は、複数のハードディスク装置11A、11
B、... と、この複数のハードディスク装置11A、1
1B、... をRAID構造によりハードディスクアレイ
として使用するためのスイッチ回路12と、通信チャン
ネルに相当する数のFIFOメモリ13A、13
B、... と、通信チャンネルのインターフェース14
A、14B、... と、全体制御を行なっている制御装置
15とから構成される。
【0043】ハードディスク装置11A、11B、...
には、番組のデータが記録される。このデータは、図1
に示すように、マスタサーバ2から、ネットワーク1を
介して送られている。ビデオサーバ4A、4B、...
と、ネットワーク1との間では、各通信チャンネルのイ
ンターフェース14A、14B、... 及び16を介して
通信が行われる。どの通信チャンネルの出力ポートを使
用するかは、センタコントロール3から制御を受けて、
制御装置15により設定される。また、制御データをや
り取りするためのインターフェース16が設けられる。
FIFOメモリ13A、13B、... は、各通信チャン
ネルでやり取りされるデータをバッファするためのもの
である。ハードディスク装置11A、11B、... は、
RAID構造となっているため、高速動作が可能であ
る。
【0044】例えば、ハードディスク装置11A、11
B、... は、SCSI等の高速のものが用いられ、1つ
のハードディスクディスク装置11A、11B、...
は、20Gバイト程度の容量を有する。例えば、6つの
ハードディスク装置を使ったとすると、総容量は、 6×20Gバイト=120Gバイト 程度となるが、RAID構造では、信頼性を上げるため
に、パリティによって冗長度を持たせているため、実際
の記録容量は、100Gバイト程度となる。
【0045】MPEG2の規格では、NTSC方式のビ
デオ信号を毎秒4Mビットの転送レートに圧縮できる。
したがって、ビデオサーバ4A、4B、... の記録再生
装置として、20Gバイト程度の容量のハードディスク
装置11A、11B、... を6つ使った構成とすると、
全体では、約55時間の番組を記録することが可能であ
る。
【0046】3.ビデオバッファの具体的な構成 次に、ビデオバッファ5A、5B、... の具体的な構成
について説明する。図3は、ビデオバッファ5A、5
B、... の構成を示すものである。図3に示すように、
ビデオバッファ5A、5B、... は、多点出力FIFO
メモリ21と、通信チャンネルのインターフェース22
A、22B、... と、全体制御を行なっている制御装置
24とから構成される。また、制御データをやり取りす
るためのインターフェース25が設けられる。なお、各
通信チャンネルのインターフェース22A、22
B、... の各ポートには、各通信チャンネルでやり取り
されるデータをバッファするためのFIFOメモリ23
A、23B... が設けられる。多点FIFOメモリ21
としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)
等、ランダムアクセスが容易で、ビット単価の安価な半
導体メモリが使用される。
【0047】多点FIFOメモリ21は、任意の複数の
位置からデータを出力させることが可能なFIFOメモ
リである。すなわち、このような多点FIFOメモリ
は、一般的なFIFOメモリと同様に、入力されたスト
リームデータを取り込んだ順に出力する動作をすると共
に、メモリ中に蓄積されたストリームデータの任意の複
数の位置からデータを出力させることが可能である。
【0048】図4は、このような多点FIFOメモリ2
1の概念図を示すものである。多点FIFOメモリ21
は、図4Aに示すように、通常のFIFOと同様に、ス
トリームデータを入力された時系列順に取り込み、時系
列順に出力させる動作を行う。この例では、入力点TB
から取り込まれたデータは、出力点TEから出力され
る。古い時系列データが出力されると、それらのデータ
は消去され、その領域に、新たなデータの入力が可能と
なる。時系列のデータの入力が途絶えるまで、この動作
は継続される。
【0049】更に、図4Bに示すように、メモリ中に蓄
積されたストリームデータの任意の複数の位置からデー
タを出力させることが可能である。図4Bの例では、出
力点P1、P2、P3から出力を行なっている。但し、
入力点TBへの転送速度にジッタがある場合は、入力点
TBより少しマージンをおいて、点TAから点TE間か
ら出力点を決定できる。ストリームは任意の転送レート
で出力でき、また、任意の方向に出力点を移動すること
ができる。
【0050】また、データストリームの最後のデータの
入力が行われた場合には、データストリームの先頭より
データが循環して入力され、出力ポートへのストリーム
の出力は継続される。出力ポートから出力可能なデータ
が多点出力FIFOに蓄積されている間は、継続して出
力ポートから出力が行なわれる。
【0051】このように、ビデオバッファ5A、5
B、... は、任意の複数の位置から出力可能な多点出力
FIFO21により構成されている。多点出力FIFO
21は、DRAMにより構成されている。この多点出力
FIFO21は、図5に示すように、複数のセグメント
SG0、SG1、... に分割されて使用される。そし
て、その先頭の領域に、管理情報エリアM1が設けら
れ、最後の領域に、ワークエリアW1が設けられる。
【0052】ワークエリアW1は、ROMに格納された
プログラムを動かすスタック、変数領域に使用される。
管理情報エリアM1には、メモリが多点出力FIFOメ
モリの動作を表現するための情報が記録される。例え
ば、セグメント当たりの時間、受信チャンネルのセグメ
ント番号、受信チャンネルのセグメント数、受信セグメ
ントの時間、各送信チャンネルのセグメント時間、各送
信チャンネルの再生時間等が管理情報として記憶され
る。なお、これらは、ワークエリアW1に記録されてい
ても良い。
【0053】このシステムでは、データは、MPEG2
−TSのトランスポートストリームで伝送される。MP
EG2−TSのトランスポートパケットは188バイト
である。そこで、多点出力FIFO21のセグメントS
G0、SG1、... の大きさを、トランスポートパケッ
トの大きさと合わせて、188バイトとすると都合が良
い。
【0054】今、多点出力FIFO21を例えば150
MバイトのDRAMで構成するとする。そして、各セグ
メントSG0、SG1、SG2、... に、188バイト
からなるMPEG2−TSのトランスポートパケットを
記録していくとする。この場合、メモリ上に構成される
セグメント数は、(150M/188=約80万)個と
なる。
【0055】この発明が適用されたビデオオンデマンド
システムでは、ATM回線のネットワーク1を用いて、
MPEG2のトランスポートストリームで、データが伝
送される。ATM回線の伝送レートは、例えば、毎秒1
56Mビットとされている。これに対して、MPEG2
の伝送レートは、例えば、4Mビットである。
【0056】したがって、ATM回線のネットワーク1
でMPEG2−TSのビデオデータを時分割で伝送する
と、(156M/4M=39)チャンネルが確保できる
ことになる。
【0057】このように、ビデオバッファ5A、5
B、... の通信チャンネル数としては、39チャンネル
確保される。そして、これら39チャンネルのうち、例
えば、3チャンネルが制御装置用のチャンネルとされ
る。したがって、図6に示すように、36チャンネルの
通信チャンネルがタイムスロット#0から#35に割り
当てられる。これらのタイムスロット#0から#35を
使って、毎秒4Mビットのレートで、MPEG2−TS
のデータが通信される。
【0058】これら36個の通信チャンネルのうち、例
えば、1個が受信用の通信チャンネルとされ、残りの3
5個が送信用のチャンネルとされる。送信用の通信チャ
ンネルのクロックと受信用の通信チャンネルのクロック
とは同期され、送信用の通信チャンネルと受信用の通信
チャンネルとの転送レートが同一とされている。
【0059】通信チャンネルとして36チャンネルが確
保されるので、時分割の単位は、(1/(36×36)
=771マイクロ秒)となり、単位時間内(1スロッ
ト)に約14Kバイトが伝送される。これは、MPEG
2−TSのパケット数に換算すると、(14Kバイト/
188バイト=約76個)分となる。したがって、1ス
ロットで、MPEG2−TSのパケットを約76個分、
通信インターフェースに送信することになる。通信のジ
ッタおよび制御回路のクロックずれが生じるので、各通
信チャンネルのインターフェース22A、22B、...
(図3)には、約30KバイトのFIFOメモリ23
A、23B、... をバッファ用に用意すれば良いことに
なる。
【0060】4.ビデオバッファの制御 このように、ビデオバッファ5A、5B、... は、多点
出力FIFOメモリ21を備え、受信チャンネルでビデ
オサーバ4A、4B、... からのMPEG2−TSのパ
ケットを受信し、加入端末6A、6B、... からの要求
に応じて、送信チャンネルで、加入者端末6A、6
B、... に送信する処理を行なっている。
【0061】図7から図9は、ビデオバッファ5A、5
B、... の処理を示すフローチャートである。図6に示
したように、ビデオバッファ5A、5B、... では、通
信チャンネルとして時分割のタイムスロットSL0、S
L1、... が割り当てられ、36個の通信チャンネルが
確保される。そのうち1つは受信チャンネルとして使用
され、他の35個の通信チャンネルは、送信チャンネル
としてし使用される。通信チャンネルは割込みで処理さ
れ、タイムスロットとは別に、随時、処理が行なわれ
る。
【0062】図7において、先ず、管理情報のパラメー
タが初期化される(ステップS1)。そして、タイムス
ロットに該当するチャンネルの情報が取得され(ステッ
プS2)、受信チャンネルか送信チャンネルかが判断さ
れる(ステップS3)。受信チャンネルなら、図8に示
す受信チャンネルの処理が行なわれ(ステップS4)、
送信チャンネルなら、図9に示す送信チャンネルの処理
が行なわれる(ステップS5)。受信チャンネル処理又
は送信チャンネル処理が終わったら、所定のタイムスロ
ットが経過するのが待たれ(ステップS6)、次のタイ
ムスロットに変更して(ステップS7)、ステップS2
にリターンされ、次のタイムスロットの処理が行われ
る。このようにして、各受信チャンネル又は送信チャン
ネルのタイムスロット毎に、受信チャンネル処理又は送
信チャンネル処理が行なわれる。
【0063】図8は、図7におけるステップS4の受信
チャンネルを示すフローチャートである。図8におい
て、受信チャンネル処理が開始されたら、先ず、その通
信チャンネルのFIFO23A、23B、... (図3参
照)に、MPEG2−TSのトランスポートパケットが
あるか否かが判断される(ステップS11)。トランス
ポートパケットがなければ、受信チャンネルの再生時間
が受信したパケット分だけ進められ(ステップS1
2)、受信チャンネルの処理が終了される。
【0064】ステップS11で、その通信チャンネルの
FIFO23A、23B、... に、受信したトランスポ
ートパケットがあると判断されたら、そのFIFO23
A、23B... にあるトランスポートパケットのデータ
が多点出力FIFOメモリ21の現在のセグメント番号
のセグメントに保存され、セグメント番号が1つ進めら
れる(ステップS13)。
【0065】このセグメント番号が最終値を越えたか否
かが判断される(ステップS14)。セグメント番号の
最終値は、例えば80万である。セグメント番号が最終
値を越えたら、セグメント番号が0とされて(ステップ
S15)、ステップS16に進められる。セグメント番
号が最終値を越えていなければ、そのセグメント番号
で、ステップS16に進められる。
【0066】ステップS16で、受信したセグメント数
が多点出力FIFO21の総セグメント数(例えば80
万個)未満か否かが判断される。受信したセグメント数
が多点出力FIFOメモリ21の総セグメント数未満な
ら、受信したセグメント数に「1」が加算され(ステッ
プS17)、ステップS11にリターンされる。
【0067】このように、ビデオサーバ4A、4
B、... からのMPEG2−TSのトランスポートパケ
ットが受信されると、ステップS11で、通信チャンネ
ルのFIFOにパケットがあると判断され、そして、ス
テップS13〜S15の処理により、受信したチャンネ
ルのセグメント番号が求められ、受信されたパケットが
多点出力FIFOメモリ21のセグメントSG0、SG
1、... に順に書き込まれていく。ステップS16、S
17の処理により、受信チャンネルのセグメント数が求
められる。
【0068】図9は、送信チャンネルの処理を示すもの
である。図9において、送信が指示されているか否か判
断される(ステップS21)。送信が指示されていなけ
れば、送信チャンネルの処理が終了される。
【0069】送信が指示されていれば、送信チャンネル
の再生時間の変更があったか否かが判断される(ステッ
プS22)。送信チャンネルの再生時間の変更がなけれ
ば、送信チャンネルのFIFO23A、23B... に空
きがあるか否かが判断される(ステップS23)。
【0070】ステップS22で、送信チャンネルの再生
時間の変更があったときには、送信チャンネルに指定さ
れた再生チャンネルの再生時間より、転送すべきセグメ
ントの位置が計算され、そのセグメントからパケットが
読み出され、送信チャンネルのセグメントとされて(ス
テップS24)、ステップS23に進められる。
【0071】なお、送信チャンネルに指定された再生チ
ャンネルの再生時間から、転送すべきセグメントの位置
を求める計算は、 SN=(RN−((RT−ST)/TT)+MM)%M
M 但し %は剰余演算を示し、TT*RM>RT−ST>
0である。
【0072】として求められる。
【0073】SN:送信チャンネルのセグメント番号 ST:送信チャンネルの再生時間 RN:受信チャンネルのセグメント番号 RT:受信チャンネルの再生時間 RM:受信チャンネルのセグメント番号 MM:メモリ中の総セグメント数 TT:セグメント当たりの時間 この演算については、後に、詳述する。
【0074】ステップS23で、送信チャンネルのFI
FO23A、23B、... に空きがあるか否かが判断さ
れ、送信チャンネルのFIFO23A、23B、... に
空きがあったら、送信チャンネルのセグメント番号のセ
グメントのトランスポートパケットが送信チャンネルの
FIFO23A、23B、... に書き込まれ、セグメン
ト番号が「1」進められる(ステップS25)。ステッ
プS23で、送信チャンネルのFIFO23A、23
B、... に空きがなければ、送信チャンネルの処理が終
了される。
【0075】ステップS25で、送信チャンネルのセグ
メント番号のセグメントのトランスポートパケットが送
信チャンネルのFIFO23A、23B、... に書き込
まれ、セグメント番号が「1」進められたら、セグメン
ト番号が最終値に越えたか否かが判断される(ステップ
S26)。セグメント番号の最終値は、例えば80万で
ある。セグメント番号が最終値を越えていたら、セグメ
ント番号が0とされる(ステップS27)。
【0076】セグメント番号が最終値を越えていなけれ
ば、受信チャンネルのセグメント番号と送信チャンネル
のセグメント番号とが比較され、受信チャンネルのセグ
メント番号が送信チャンネルのセグメント番号より大き
いか否かが判断される(ステップS28)。送信チャン
ネルのセグメント番号が受信チャンネルのセグメント番
号を追い越すことはでいないので、受信チャンネルのセ
グメント番号が送信チャンネルのセグメント番号を追い
越すような場合には、送信チャンネル処理が終了され
る。受信チャンネルのセグメント番号が送信チャンネル
のセグメント番号を追い越さなければ、ステップS21
にリターンされる。
【0077】ビデオサーバ4A、4B、... から加入者
端末6A、6B、... に、MPEG2−TSのトランス
ポートパケットを送信するときには、ステップS23で
送信チャンネルが確保できるか否かが判断され、送信チ
ャンネルが確保できれば、ステップS25〜S28で、
多点出力FIFOメモリ21のセグメントSG0、SG
1、... のパケットが順に読み出されて、送信チャンネ
ルで送信されていく。そして、一時停止、早送り、巻き
戻し等を行なうために、送信チャンネルで再生時間が指
定されると、ステップS24で、この再生時間に対応す
るセグメントが求められ、このセグメントのパケットか
ら、パケットが順に読み出されていく。
【0078】5.番組の再生時間とセグメント番号との
関係 上述のステップS24で示してたうに、送信チャンネル
のセグメント番号SNは、 SN=(RN−((RT−ST)/TT)+MM)%M
M 但し TT*RM>RT−ST>0 として求められる。このようにして、セグメント番号が
求められることについて以下に説明する。
【0079】図10は、多点出力FIFOメモリ21に
蓄積されるデータを示すものである。図10において、
受信チャンネルのセグメント番号をRN、送信チャンネ
ルのセグメント番号をSNとすると、送信チャンネルの
セグメント番号SNは、受信チャンネルのセグメント番
号をRNより、セグメント数ΔNだけ手前にあり、 SN=RN−ΔN である。
【0080】受信チャンネルの再生時間をRT、指定さ
れた送信チャンネルの再生時間をSTとすると、受信チ
ャンネルの再生時間RTと送信チャンネルの再生時間S
Tとの差は(RT−ST)である。この受信チャンネル
の再生時間RTと送信チャンネルの再生時間STとの差
(RT−ST)を、セグメント数に換算した値がΔNに
等しい。
【0081】TTをセグメント当たりの時間とすると、
この受信チャンネルの再生時間RTと送信チャンネルの
再生時間STとの差(RT−ST)をセグメント数に換
算した値は、 (RT−ST)/TT=ΔN となる。
【0082】よって、送信セグメント番号SNは、 SN=RN−ΔN =RN−((RT−ST)/TT) となる。
【0083】但し、これは、受信チャンネルのセグメン
ト番号RNと送信チャンネルのセグメント番号SNとの
間に、セグメント番号「0」を跨いでいない場合であ
る。受信チャンネルのセグメント番号が最大値ENDに
達すると、受信チャンネルのセグメント番号は「0」に
戻っていく。したがって、多点出力FIFOメモリ21
は、図11に示すように、リング状のアドレス構造とな
っている。このように、多点出力FIFOメモリ21の
アドレスはリング状となっており、受信セグメントRN
と送信セグメントSNとの間に、セグメント番号「0」
を跨ぐ場合があるので、この場合を考慮すると、送信セ
グメント番号SNは、 SN=(RN−((RT−ST)/TT)+MM)%M
M 但し TT*RM>RT−ST>0 として求められる。
【0084】6.複数の受信チャンネルを有するビデオ
バッファについて 上述の説明では、ビデオバッファ5A、5B、... の受
信チャンネルは1つとしているが、複数の受信チャンネ
ルを利用して、予め、決定された再生時間の範囲のスト
リームを蓄積することができる。具体的には、送信チャ
ンネルへ要求された再生時間のストリームを送信しなが
ら、要求に従って、複数の受信チャンネルで受信したデ
ータで再生時間の範囲のストリームを埋めていき、受信
チャンネルに統合することで、最終的には決められた範
囲の再生要求のすべての送信をひとつの受信チャンネル
で実現できる。
【0085】つまり、図12Aに示すように、開始時に
は、ビデオバッファ5A、5B、... では、ある加入者
端末6A、6B、... からの要求に従い、再生時間0分
のストリームをビデオサーバ4A、4B、4C、... か
ら受信し(RCV1)、若干の遅延を伴い、この再生時
間0分からの番組のデータをその加入者端末6A、6
B、... に向けて送信する(TRM1)。
【0086】図12Bに示すように、1分後、このビデ
オバッファ5A、5B、... には、1分間受信したデー
タ(STR1)が蓄積される。このとき、別の加入者端
末6A、6B、6C、... より、再生時間4分からの送
信が要求されたとする。この場合には、既に蓄積された
データの再生時間とは異なるので、ビデオサーバ4A、
4B、4C、... から別の通信チャンネルでストリーム
の受信が行なわれ(RCV2)、この再生時間4分から
のデータの送信が別のチャンネルで開始される(TRM
2)。このように、図12Bに示す状態では、2つのビ
デオサーバ4A、4B、... からのストリームが同時に
受信され、2つの加入者端末6A、6B... に同時にス
トリームが送信される。
【0087】図12Cに示すように、2分後、2つの受
信チャンネルからのデータはさらに蓄積される(STR
1、STR2)。ここで、更に、別の加入者端末6A、
6B、... により、再生時間0分の配信要求があったと
する。再生時間0分のデータは、このビデオバッファ5
A、5B、... に既に蓄積済である。したがって、再生
時間0分のデータは、既に蓄積されたデータの再生時間
が0分の位置から読み出される(TRM3)。
【0088】図12Dに示すように、3分後、2つの受
信チャンネルからのビデオストリーム(RCV1、RC
V2)の蓄積データは合致するので、1つの通信チャン
ネルのみの受信に統合される(RCV3)。この間も、
加入者端末6A、6B、...への送信(TRM1、TR
M2、TRM3)は継続される。このように、2つの受
信チャンネルのストリームは1つの受信チャンネルに統
合され、この間も、加入者端末6A、6B、... の送信
は継続される。この結果、1つの受信ストリームを再生
時間の異なる3つのビデオストリームに分配することが
可能になる。
【0089】図13〜図15は、図12に示したよう
に、複数の受信チャンネルのビデオバッファ5A、5
B、... を用いて、同一の番組を配信するときの負荷分
散を図ったときの様子を示すものである。
【0090】図13において、今、2つのビデオサーバ
4A、4Bには、同一の番組のデータが蓄積されている
とする。そして、ビデオバッファ5A、5B、... は、
6分間分のデータを蓄積できるものとする。
【0091】図13に示すように、ビデオバッファ5
A、5B、... は、基本的には、例えば1分の重複期間
を設けて、担当範囲となる時間が決められる。この例で
は、各ビデオバッファ5A、5B、... には6分間のデ
ータが蓄積されるので、ビデオバッファ5Aが再生時間
0分から6分を担当し、ビデオバッファ5Bが再生時間
5分から11分を担当し、ビデオバッファ5Cが再生時
間10分から16分を担当し、ビデオバッファ5Dが再
生時間15分から21分を担当し、ビデオバッファ5E
が再生時間20分から26分を担当し、ビデオバッファ
5Fが再生時間26分から31分を担当している。
【0092】再生時間0分から6分を担当しているビデ
オバッファ5Aには、ビデオサーバ4Aからのデータが
配信されている。そして、現在、ビデオバッファ5A
は、番組の再生時間0分から4分までのデータをバッフ
ァリングしている。また、ビデオバッファ5Aは、加入
者端末6A、6B、6Cに、夫々、例えば、再生時間1
分、3分、4分の時点のストリームを配信している。
【0093】再生時間15分から21分を担当している
ビデオバッファ5Dには、ビデオサーバ4Bからのデー
タが配信されている。そして、現在、ビデオバッファ5
Dは、番組の再生時間15分から18分までのデータを
バッファリングしていると共に、20分から21分まで
のデータをバッファリングしている。また、ビデオバッ
ファ5Dは、加入者端末6Eに、再生時間18分の時点
のストリームを配信している。
【0094】再生時間25分から31分を担当している
ビデオバッファ5Fには、ビデオサーバ4Bからのデー
タが配信されている。そして、現在、ビデオバッファ5
Fは、番組の再生時間25分から31分までのデータを
全てバッファリングしている。また、ビデオバッファ5
Fは、加入者端末6F、6G、6Hに、再生時間25
分、26分、28分の時点のストリームを配信してい
る。
【0095】時間の経過に従って、ビデオストリームの
データは移動していく。ビデオバッファ5Aにおいて
は、1分後には、再生時間1分から5分までのビデオス
トリームのデータをバッファリングしていることにな
り、加入者端末6A、6B、6Cに夫々配信する番組の
再生時間は、夫々、2分、4分、5分の時点のものとな
る。なお、破線矢印で示すように、ビデオサーバ4Aか
らは、以前は、再生時間3分の所から別の通信チャンネ
ルでビデオサーバ4Aからから配信を受けこれを端末6
Bに配信していたが、2つの受信チャンネルのストリー
ムは1つの受信チャンネルに統合されていることを示し
ている。なお、統合については、図12で説明した通り
である。
【0096】加入者端末6A、6B、... から、早送
り、巻き戻し、一時停止の要求が来たときには、ビデオ
バッファ5A、5B、... にストリームがバッファリン
グされている範囲であれば、ネットワークの切り替えな
しで、夫々のビデオバッファ5A、5B、... のみで制
御可能である。その範囲を越えたら、他の担当範囲のビ
デオバッファ5A、5B、... に切り替えて対応する。
【0097】例えば、加入者端末6Eを数分間一時停止
させたとする。この場合には、加入者端末6Eにデータ
を送っているビデオバッファ5Dの範囲内であれば、ビ
デオバッファ5Dの範囲内のデータを転送させるが、ビ
デオバッファ5Dの範囲を越えることが考えられる。そ
こで、加入者端末6Eを数分間一時停止させたときに
は、図14に示すように、加入者端末6Eに対するビデ
オバッファがビデオバッファ5Cに切り換えられる。
【0098】また、例えば、新たに加入者端末6I、6
Jから再生時間25分から31分の間のストリームの配
信要求があったとする。再生時間25分から31分の間
のストリームは、ビデバッファ5Fが担当しているが、
図13に示すように、ビデオバッファ5Fは、ビデオサ
ーバ4Bから配信を受けており、既に、多数の加入者端
末6F、6G、6Hに、データの配信を行なっており、
それ以上の通信チャンネルを確保できないとする。
【0099】そこで、この場合には、図15に示すよう
に、ビデオバッファ5Fと同様の担当範囲を受け持つビ
デオバッファ5Gが用意される。そして、ビデオバッフ
ァ5Fやビデオサーバ4から、ビデオバッファ5Gにデ
ータが配信される。このビデオバッファ5Gから、例え
ば、加入者端末6I、6Jに、データの配信が行われ
る。
【0100】なお、加入者端末6I、6Jで、同時にデ
ータの配信が要求されたような場合には、同一のストリ
ームを加入者端末6I、6Jに送れる。この場合には、
ネットワークの分配により、1つのストリームで加入者
端末6I、6Jにデータを送ることができる。
【0101】7.システムにおけるビデオバッファの処
理の説明 図16及び図17は、このような分散処理を行う場合の
フローチャートを示すものである。図16及び図17に
おいて、センタコントロール3では、加入者端末6A、
6B、... から再生要求があったときには、その加入者
端末6A、6B、... からの再生要求及び時間が取得さ
れる(ステップS51)。図13で示したように、ビデ
オバッファ5A、5B、... には、再生時間の担当範囲
が決められている。この要求された再生時間の範囲を担
当し、且つ、通信チャンネルが空いているビデオバッフ
ァ5A、5B、... が検索される(ステップS52)。
そして、ビデオバッファ5A、5B、... の中で、配信
可能なビデオバッファ5A、5B、... があるか否かが
判断される(ステップS53)。
【0102】要求された再生時間の範囲を担当し、配信
可能なビデオバッファ5A、5B、... があれば、その
ビデオバッファ5A、5B、... が要求された再生時間
のデータを蓄積しているか否かが判断される(ステップ
S54)。要求された再生時間の範囲を担当し、そのデ
ータを蓄積しているビデオバッファ5A、5B、...が
あれば、そのビデオバッファ5A、5B、... から、配
信を要求している加入者端末6A、6B、... に、その
番組のデータを送るように指示が与えられ(ステップS
55)、ステップS52にリターンされる。
【0103】ステップS54で、要求された再生時間の
範囲を担当し、配信可能なビデオバッファ5A、5
B、... はあるが、そのビデオバッファ5A、5
B、... は、要求された再生時間のデータを蓄積してい
ないと判断された場合には、要求された番組を蓄積して
おり、且つ、通信チャンネルが空いているビデオサーバ
4A、4B、... が検索される(ステップS56)。そ
して、ビデオサーバ4A、4B、... の中で、配信可能
なビデオサーバ4A、4B、... があるか否かが判断さ
れる(ステップS57)。
【0104】配信可能なビデオサーババッファ4A、4
B、... があれば、そのビデオサーバ4A、4B、...
から、要求された再生時間の範囲を担当するビデオバッ
ファ5A、5B、... に、その番組のデータを送るよう
に指示が与えられる(ステップS58)。それから、ス
テップS55に行き、そのビデオバッファ5A、5
B、... から、配信を要求している加入者端末6A、6
B、... に、その番組のデータを送るように指示され、
ステップS52にリターンされる。ステップS57で、
配信可能なビデオサーバ4A、4B、... がない場合に
は、エラーとされる。
【0105】ステップS53で、配信可能なビデオバッ
ファ5A、5B、... がないと判断された場合には、同
一の番組を配信しているビデオサーバ4A、4B、...
が多いか否かが判断される(ステップS59)。同一の
番組を配信しているビデオサーバ4A、4B、... が多
い場合には、その番組の配信を要求している加入者端末
6A、6B、... が多いので、ビデオサーバ4A、4
B、... から配信すると、ビデオサーバ4A、4
B、... の記録再生装置のオーバヘッドが増大する。こ
のため、同一の番組を配信しているビデオサーバ4A、
4B、... が多い場合には、ビデオバッファ5A、5
B、... を利用してデータを配信することが望まれる。
同一の番組を配信しているビデオサーバ4A、4
B、... が少ない場合には、ビデオサーバ4A、4
B、... から直接配信しても、ビデオサーバ4A、4
B、... の記録再生装置のオーバヘッドは増大しないと
考えられる。
【0106】ステップS59で、同一の番組を配信して
いるビデオサーバ4A、4B、...が多くない場合に
は、要求された番組を蓄積し、且つ、通信チャンネルが
空いているビデオサーバ4A、4B、... が検索される
(ステップS60)。そして、ビデオサーバ4A、4
B、... の中で、配信可能なビデオサーバ4A、4
B、... があるか否かが判断される(ステップS6
1)。
【0107】配信可能なビデオサーババッファ4A、4
B、... があれば、そのビデオサーバ4A、4B、...
から、配信を要求している加入者端末6A、6B、...
に、、その番組のデータを送るように指示が与えられ
(ステップS62)、ステップS52にリターンされ
る。ステップS61で、配信可能なビデオサーバ4A、
4B、... がない場合には、エラーとされる。
【0108】ステップS59で、同一の番組を配信して
いるビデオサーバ4A、4B、...が多い場合には、
未使用のビデオバッファ5A、5B、... が検索さ
れる(ステップS63)。そして、未使用のビデオバッ
ファ5A、5B、... があるか否かが判断される(ステ
ップS64)。
【0109】未使用のビデオバッファ5A、5B、...
がなければ、ステップS60に行き、要求された番組を
蓄積し、且つ、通信チャンネルが空いているビデオサー
バ4A、4B、... が検索され(ステップS60)、ビ
デオサーバ4A、4B、...の中で、配信可能なビデオ
サーバ4A、4B、... があるか否かが判断され(ステ
ップS61)、配信可能なビデオサーバ4A、4
B、... があれば、そのビデオサーバ4A、4B、...
から、配信を要求している加入者端末6A、6B、...
に、その番組のデータを送るように指示が与えられ(ス
テップS62)、ステップS52にリターンされる。
【0110】ステップS64で、未使用のビデオバッフ
ァ5A、5B、... があると判断された場合には、同じ
若しくは前の担当範囲のビデオバッファで、且つ、要求
された再生時間のデータが分配可能なビデオバッファ5
A、5B、... が検索される(ステップS65)。そし
て、その番組のデータを分配可能なビデオバッファ5
A、5B、... があるか否かが判断される(ステップS
66)。
【0111】ステップS66で、分配可能なビデオバッ
ファ5A、5B、... があると判断された場合には、そ
の分配可能なビデオバッファ5A、5B、... から、未
使用のビデオバッファ5A、5B、... にデータを配信
するように指示が与えられる(ステップS67)。そし
て、未使用のビデオバッファ5A、5B、... を使用中
とし、新たに使用中とされたビデオバッファ5A、5
B、... から分配を要求している加入者端末6A、6
B、... へのデータの配信が指示され(ステップS6
8)、ステップS52にリターンされる。
【0112】ステップS66で、分配可能なビデオバッ
ファ5A、5B、... がないと判断されたら、要求され
た番組を蓄積し、且つ通信チャンネルが空いているビデ
オサーバ4A、4B、... が検索される(ステップS6
9)。そして、配信可能なビデオサーバ4A、4
B、... があるか否かが判断される(ステップS7
0)。
【0113】配信可能なビデオサーバ4A、4B、...
があれば、そのビデオサーバ4A、4B、... から、未
使用のビデオバッファ5A、5B、... に、その番組の
データを送るように指示が与えられ(ステップS7
1)、未使用のビデオバッファ5A、5B、... を使用
中とし、新たに使用中とされたビデオバッファ51A、
51B、... から分配を要求している加入者端末6A、
6B、... へのデータの配信が指示され(ステップS6
8)、ステップS52にリターンされる。ステップS7
0で、配信可能なビデオサーバ4A、4B、... がなけ
れば、エラーとされる。
【0114】なお、上述の例では、ビデオサーバ4A、
4B、... とビデオバッファ5A、5B、... とを分け
ているが、ビデオサーバ4A、4B、... にビデオバッ
ファ5A、5B、... の機能を持たせ、ビデオサーバ4
A、4B、... とビデオバッファ5A、5B、... とを
一体化して、互いの通信チャンネルを直結した構成とす
るようにしても良い。
【0115】
【発明の効果】この発明によれば、任意の複数の位置か
ら出力可能な多点出力FIFOメモリからなるビデオバ
ッファにより、複数の加入者端末に対して、ビデオデー
タを送ることができる。このため、同一番組を複数の加
入者端末に配信する際に負荷分散することができ、コス
ト低減させ、信頼性の向上を図ることができると共に、
小規模な装置で、大規模なビデオオンデマンド装置を実
現することができる。
【0116】ビデオバッファは、ビデオサーバからの単
一のストリームを分配するだけでなく、ビデオバッファ
に蓄積されたストリームの任意の位置からのストリーム
を分配することができる。また、要求された再生時間が
蓄積されたデータの範囲内蔵であれば、ビデオサーバに
別のストリームの配信を指示することなく、ヒデオバッ
ファのみで配信可能であるので、ビデオサーバの数を減
らすことができる。
【0117】同一の番組のビデオ配信において、担当す
る再生時間の範囲を複数のビデオバッファに適時分担す
ることで、再生時間に偏りがあった場合でも、適切にビ
デオバッファを振り分けて、負荷を分散することができ
る。また、これらは機械的動作を伴う二次記憶装置の制
御を必要としないので、瞬時に行うことができる。
【0118】一時的に、ビデオサーバの複数の受信チャ
ンネルから同一番組の異なる再生時間ストリームを同時
にビデオバッファが受信することで、複数の端末への配
信の要求を満たしながら、受信チャンネルを統合し、ビ
デオバッファは1つの受信チャンネルの受信のみで、予
め決められた再生範囲の配信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムの一例のブロック図である。
【図2】この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムにおけるビデオサーバの一例のブロック図である。
【図3】この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムにおけるビデオバッファの一例のブロック図であ
る。
【図4】この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムにおけるビデオバッファの説明に用いる略線図であ
る。
【図5】この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムにおけるビデオバッファに記憶されるデータ構成の
説明に用いる略線図である。
【図6】この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムにおけるビデオバッファのチャンネルの説明に用い
る略線図である。
【図7】この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムにおけるビデオバッファの説明に用いるフローチャ
ートである。
【図8】この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムにおけるビデオバッファの説明に用いるフローチャ
ートである。
【図9】この発明が適用されたビデオオンデマンドシス
テムにおけるビデオバッファの説明に用いるフローチャ
ートである。
【図10】この発明が適用されたビデオオンデマンドシ
ステムにおけるビデオバッファの説明に用いる略線図で
ある。
【図11】この発明が適用されたビデオオンデマンドシ
ステムにおけるビデオバッファの説明に用いる略線図で
ある。
【図12】この発明が適用されたビデオオンデマンドシ
ステムにおけるストリームの説明に用いる略線図であ
る。
【図13】この発明が適用されたビデオオンデマンドシ
ステムにおける負荷分散の説明に用いる略線図である。
【図14】この発明が適用されたビデオオンデマンドシ
ステムにおける負荷分散の説明に用いる略線図である。
【図15】この発明が適用されたビデオオンデマンドシ
ステムにおける負荷分散の説明に用いる略線図である。
【図16】この発明が適用されたビデオオンデマンドシ
ステムにおける負荷分散の説明に用いるフローチャート
である。
【図17】この発明が適用されたビデオオンデマンドシ
ステムにおける負荷分散の説明に用いるフローチャート
である。
【図18】従来のビデオオンデマンドシステムの一例の
ブロック図である。
【符号の説明】
1・・・ネットワーク、2・・・マスタサーバ、3・・
・センタコントロール、4A、4B、・・・ビデオサー
バ、5A、5B・・・ビデオバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C064 BA01 BB05 BC18 BC23 BD02 BD07 BD14 5K030 GA01 GA05 GA11 HB02 KA03 KA21 LC18 LD17 LE03 MA13 MB15 9A001 BB03 BB04 CC04 DD10 DD13 FF03 HH23 JJ18 JJ20 JJ27 KK56

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの配信の制御を行うマスタサーバ
    と、 配信するデータが蓄積される複数のデータサーバと、 入力データを入力順に書き込み、上記書き込まれたデー
    タを任意の複数の位置から読み出せる複数のデータバッ
    ファと、 データの配信の要求を送信し、上記要求したデータを受
    信する複数の端末と、 上記マスタサーバと、上記複数のデータサーバと、上記
    複数のデータバッファと、上記複数の端末とを接続する
    ネットワークとからなり、 上記マスタサーバは、上記端末からのデータの配信要求
    を受け取り、上記データサーバ及び上記データバッファ
    を制御して、上記データサーバから直接的に又は上記デ
    ータサーバから上記データバッファを介して、上記デー
    タの配信を要求している上記端末にデータを配信させる
    ようにしたことを特徴とするデータ配信システム。
  2. 【請求項2】 配信する上記データは、ビデオデータで
    ある請求項1に記載のデータ配信システム。
  3. 【請求項3】 上記端末に要求されたデータを配信する
    際に、配信可能なデータバッファがあれば、上記データ
    サーバから上記データバッファにデータを一旦転送し、
    上記データバッファから上記端末に上記データを転送
    し、上記配信可能なデータバッファがなければ、上記デ
    ータサーバから直接的に上記端末に上記データを転送す
    るようにした請求項1に記載のデータ配信システム。
  4. 【請求項4】 複数の端末から同一のデータの配信の要
    求があったときには、上記データバッファにより上記複
    数の端末に対して同時に上記データを転送するようにし
    た請求項1に記載のデータ配信システム。
  5. 【請求項5】 上記複数のデータバッファの担当する再
    生時間範囲を予め決めておき、上記端末からのデータの
    配信要求があったら、上記端末の再生時間に対応する再
    生時間範囲を担当するデータバッファから上記端末に、
    上記データを転送するようにした請求項1に記載のデー
    タ配信システム。
  6. 【請求項6】 上記データバッファから上記端末にデー
    タを転送している際に、上記データバッファの担当範囲
    から外れる場合には、新たなデータバッファ又はデータ
    サーバに切り替えて、この新たなデータバッファ又はデ
    ータサーバから上記端末にデータを転送するようにした
    請求項1に記載のデータ配信システム。
  7. 【請求項7】 上記データバッファから上記端末にデー
    タを転送している際に、更に新たな端末にデータの転送
    が要求された場合には、上記データバッファの回線が確
    保できないときには、上記データバッファと同様の担当
    範囲の新たなデータバッファを設け、上記新たなデータ
    バッファを介して、上記端末にデータを転送するように
    した請求項1に記載のデータ配信システム。
  8. 【請求項8】 データの配信の制御を行うマスタサーバ
    と、配信するデータが蓄積される複数のデータサーバ
    と、入力データを入力順に書き込み、上記書き込まれた
    データを任意の複数の位置から読み出せる複数のデータ
    バッファと、データの配信の要求を送信し、上記要求し
    たデータを受信する複数の端末とを、ネットワークを介
    して接続し、 上記マスタサーバは、上記端末からのデータの配信要求
    を受け取り、上記データサーバ及び上記データバッファ
    を制御して、上記データサーバから直接的に又は上記デ
    ータサーバから上記データバッファを介して、上記デー
    タの配信を要求している上記端末にデータを配信させる
    ようにしたことを特徴とするデータ配信方法。
  9. 【請求項9】 配信する上記データは、ビデオデータで
    ある請求項8に記載のデータ配信方法。
  10. 【請求項10】 上記端末に要求されたデータを配信す
    る際に、配信可能なデータバッファがあれば、上記デー
    タサーバから上記データバッファにデータを一旦転送
    し、上記データバッファから上記端末に上記データを転
    送し、上記配信可能なデータバッファがなければ、上記
    データサーバから直接的に上記端末に上記データを転送
    するようにした請求項8に記載のデータ配信方法。
  11. 【請求項11】 複数の端末から同一のデータの配信の
    要求があったときには、上記データバッファにより上記
    複数の端末に対して同時に対応するデータを転送するよ
    うにした請求項8に記載のデータ配信方法。
  12. 【請求項12】 上記複数のデータバッファの担当する
    再生時間範囲を予め決めておき、上記端末からのデータ
    の配信要求があったら、上記端末の再生時間に対応する
    再生時間範囲を担当するデータバッファから上記端末に
    データを転送するようにした請求項8に記載のデータ配
    信方法。
  13. 【請求項13】 上記データバッファから上記端末にデ
    ータを転送している際に、上記データバッファの担当範
    囲から外れる場合には、新たなデータバッファ又はデー
    タサーバに切り替えて、この新たなデータバッファ又は
    データサーバから上記端末にデータを転送するようにし
    た請求項8に記載のデータ配信方法。
  14. 【請求項14】 上記データバッファから上記端末にデ
    ータを転送している際に、更に新たな端末にデータの転
    送が要求された場合には、上記データバッファの回線が
    確保できないときには、上記データバッファと同様の担
    当範囲の新たなデータバッファを設け、上記新たなデー
    タバッファを介して、上記端末にデータを転送するよう
    にした請求項8に記載のデータ配信方法。
  15. 【請求項15】 データストリームを時系列順に蓄積す
    ると共に、任意の複数の位置から上記データストリーム
    を出力可能なメモリ手段と、 複数ポートの夫々通信を行なう通信手段と、 上記複数のポートを入力ポートと出力ポートに割り当
    て、上記入力ポートでネットワークを介して受信された
    データストリームを上記メモリ手段に蓄積し、上記メモ
    リ手段の上記複数の位置からの出力データを上記出力ポ
    ートで夫々出力させるように制御する制御手段とを備え
    てなるデータ入出力装置。
  16. 【請求項16】 上記入力ポートを複数設け、上記複数
    の入力ポートの夫々で任意の位置からデータストリーム
    を入力して上記メモリ手段に記憶させ、上記複数の入力
    ポートからの入力により上記メモリ手段に記憶されてい
    るデータの範囲が一致したときには、上記複数の入力ポ
    ートの統合を行なうようにした請求項15に記載のデー
    タ入出力装置。
  17. 【請求項17】 上記メモリ手段の総量より上記ストリ
    ームの総量が大きくなるような場合には、上記メモリ手
    段に先に入力したストリームデータを破棄し、空いた領
    域に、新たに入力されたストリームデータを蓄積するよ
    うにした請求項15に記載のデータ入出力装置。
  18. 【請求項18】 上記データストリームの最後のデータ
    の入力が行われた場合には、上記データストリームの先
    頭よりデータを循環して入力し、上記出力ポートへのス
    トリームの出力を継続するようにした請求項15に記載
    のデータ入出力装置。
  19. 【請求項19】 上記出力ポートから出力可能なデータ
    がメモリ手段に蓄積されている間は、継続して出力ポー
    トから出力を行なうことを特徴とする請求項15に記載
    のデータ入出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005538616A (ja) * 2002-09-05 2005-12-15 トムソン ライセンシング 配信環境におけるメモリpvr機能のためのシステム及び方法
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