JP2001028248A - コントラストが向上したcrt及びその製造方法 - Google Patents

コントラストが向上したcrt及びその製造方法

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JP2001028248A
JP2001028248A JP2000163600A JP2000163600A JP2001028248A JP 2001028248 A JP2001028248 A JP 2001028248A JP 2000163600 A JP2000163600 A JP 2000163600A JP 2000163600 A JP2000163600 A JP 2000163600A JP 2001028248 A JP2001028248 A JP 2001028248A
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fine particles
panel
light
metal fine
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Jong-Hyuk Lee
鐘 赫 李
Jung-Hwan Park
程 煥 朴
Yoon-Hyung Cho
尹 衡 趙
Hae-Sung Lee
海 承 李
Dong-Sik Jang
東 植 張
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Samsung SDI Co Ltd
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    • H01J29/89Optical or photographic arrangements structurally combined or co-operating with the vessel
    • H01J29/898Spectral filters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/20Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel

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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストが向上されたCRT及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 電子ビームにより発光する赤色、緑色お
よび青色蛍光体よりなる蛍光膜と、前記蛍光膜の電子ビ
ームが投射される面と反対側の面に形成されてなるパネ
ルと、前記パネルと前記蛍光膜との間に形成されてな
る、ナノサイズの金属微粒子が誘電体マトリックスに分
散されている第1フィルター膜と、前記パネルの前記第
1フィルター膜が形成された面と反対側の面に形成され
てなる、ナノサイズの金属微粒子が誘電体マトリックス
に分散されている第2フィルター膜とを含むことを特徴
とするCRTの提供。これにより、蛍光体発光ピークの
重複波長を選択的に吸収できるだけではなく、パネルの
外面と内面からの反射が最小化できるため輝度を劣化さ
せずコントラストを向上させ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCRTに係り、より
詳しくはCRTのコントラストが向上するように特定波
長の光を吸収するCRTに関する。
【0002】
【従来の技術】CRTはドット状又はストライプ状にブ
ラックマトリックス(BM)間に塗布された赤色
(R)、青色(B)及び緑色(G)蛍光体それぞれが電
子銃から発射された電子ビームとの衝突により発光する
ことにより画面を表示するディスプレイ装置である。
【0003】図1はCRTを概略的に示す部分拡大断面
図である。CRTから発散される光のうち、人が肉眼で
見られる光は2種類に大別できる。即ち、電子ビームと
の衝突による蛍光体の発光により発生する光1と、CR
Tが使用される環境の外部光源の光がCRTの表面で反
射されて発生する光である。
【0004】外部光源の光がCRT表面で反射されて発
生する光はさらに2つに大別される。1つはパネル10
の外部表面で反射されて発生する表面反射光2であり、
もう1つはパネル10を通過してパネルの内面と蛍光膜
の境界面で反射されて発生する内面反射光3である。
【0005】蛍光体の発光により発生する光1は、CR
Tにより像を表示するための特定波長のピークを有する
光であり、これらの組み合わせにより所望する多様な色
を表示することができる。可視光領域で連続的な波長を
有する外部光の反射光は蛍光体からの光のピーク波長以
外の波長を有し、これは画面のコントラストを阻害する
要素となる。
【0006】また、金属蒸着膜15は、パネルの背面に
放射される光を前方に反射させパネルの前面における輝
度を向上させる作用をするものであり、主にアルミニウ
ムよりなる。
【0007】CRTの蛍光体として広く使用されている
P22系列蛍光物質(P22 phosphor ma
terials)を例に挙げてこのような現象をより詳
細に説明する。図2はP22系列蛍光物質の発光波長分
布曲線を示す。ZnS:Ag蛍光体(青色)は450n
m(21)で、ZnS:Au、Cu、Al蛍光体(緑
色)は540nm(22)で、そしてY22S:Eu蛍
光体(赤色)は630nm(23)で主ピークを有す
る。
【0008】図1の外光反射による表面反射光2、内面
反射光3はこのような蛍光体の発光分布とは違い、可視
光線の波長領域全体に渡り連続的な発光分布を有してい
ることがほとんどであり、図2の蛍光体の発光ピークの
間の波長の光を多く含んでいる。
【0009】また、図2に示すように青色と緑色蛍光体
は比較的ブロードなピークを示しており、450〜55
0nmで重複する部分が存在し、赤色蛍光体のピークは
580nm付近に発光効率(luminous eff
iciency)の高いサイドバンドを有しており、こ
れらは全てCRTのコントラストを劣化させる要因とし
て知られている。そこで、450〜550nmまたは5
80nm付近の光を選択的に吸収できれば、蛍光体の発
光効率を犠牲にせずに蛍光体間の重複波長の光を吸収し
てコントラストを向上させることができる。
【0010】一方、580nmの光を選択的に吸収する
場合にはCRTの表示面が全体的に青みがかった色にな
るので、補色効果を発揮させて無彩色感を帯びさせるた
めに410nm付近の光をも吸収させることが望まし
い。
【0011】前記問題点を解決するために、580n
m、500nm及び410nm付近の光の選択的な吸収
によりCRTのコントラストを向上させようとする努力
が継続してなされてきた。
【0012】例えば、米国特許第5200667号、米
国特許第5315209号及び米国特許第521826
8号には特定波長の光を吸収する染料又は顔料を含むフ
ィルム膜をCRTのパネル外側に形成する方法が開示さ
れている。また、屈折率と厚さの異なる複数個の透明酸
化物膜をCRTのパネル外側にコーティングすることに
より光干渉現象を起こさせ外面反射を減らす方法があ
る。
【0013】しかし、前記方法はCRTの外面反射を減
少させることによりコントラスト向上を図っているが、
蛍光膜との境界面で発生する光の反射を減らせない問題
がある。
【0014】このような問題点を解決するために、米国
特許第4019905号、米国特許第4132919号
および米国特許第5627429号にはパネル内側と蛍
光膜との間に特定波長帯の光を吸収する顔料を含む中間
層を形成する方法が開示されており、米国特許第506
8568号および米国特許第5179318号にはパネ
ルの内面と蛍光膜との間に低屈折率層と高屈折率層を交
互に積層して光干渉現象を用いる方法が開示されてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特定
波長の光を吸収する顔料を含有する中間層や屈折率の差
による光干渉現象を用いずに、CRTパネルの表面反射
と内面反射とを最小化し、蛍光体発光ピークの重複波長
を相対的に多く吸収することによりコントラストを向上
させ得るCRTとその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的は本発明により
達成される。
【0017】赤色、緑色および青色蛍光体よりなる蛍光
膜と、パネルと、フィルター膜を含み、前記フィルター
膜は、前記蛍光体が発光するとき特定波長帯の光を選択
的に吸収するナノサイズの金属微粒子が誘電体マトリッ
クス内に分散されている膜であるCRTである。
【0018】なお、前記フィルター膜が前記パネルと前
記蛍光膜との間に形成されてなることが望ましい。
【0019】なお、前記フィルター膜が前記パネルの外
部に露出される面に形成されてなるものであってもよ
い。
【0020】なお、前記金属微粒子は金、銀、銅、白金
及びパラジウム微粒子からなる群より選択される1また
は2以上の金属微粒子であることが望ましい。
【0021】なお、前記金属微粒子は前記誘電体マトリ
ックスの総モル数を基準として1〜20モル%の濃度で
分散されてなることが望ましい。
【0022】なお、前記誘電体マトリックスはシリカ、
チタニア、ジルコニアおよびアルミナからなる群より選
択される1または2以上の誘電体よりなることが望まし
い。
【0023】なお、前記誘電体マトリックスはシリカと
チタニアとを1:1のモル比で含有してなることが望ま
しい。
【0024】なお、前記誘電体マトリックスはジルコニ
アとアルミナとを4:1のモル比で含有してなることが
望ましい。
【0025】なお、前記フィルター膜は2種類以上の前
記金属微粒子を含有してなり、2以上の波長帯の光を選
択的に吸収しうるものであってもよい。
【0026】なお、前記フィルター膜は複数の膜よりな
り、各前記フィルター膜はそれぞれ異なる波長帯の光を
選択的に吸収できるものであってもよい。
【0027】なお、前記パネルの外部に露出される面に
形成された前記フィルター膜と前記パネルとの間にイン
ジウムスズ酸化物を含有する導電膜をさらに含み、前記
フィルター膜は前記パネル外部表面で反射防止膜の機能
もすることが望ましい。
【0028】また本発明は、電子ビームにより発光する
赤色、緑色および青色蛍光体よりなる蛍光膜と、前記蛍
光膜の電子ビームが投射される面と反対側の面に形成さ
れてなるパネルと、前記パネルと前記蛍光膜との間に形
成されてなる、ナノサイズの金属微粒子が誘電体マトリ
ックスに分散されている第1フィルター膜と、前記パネ
ルの前記第1フィルター膜が形成された面と反対側の面
に形成されてなる、ナノサイズの金属微粒子が誘電体マ
トリックスに分散されている第2フィルター膜とを含む
ことを特徴とするCRTである。
【0029】なお、前記金属微粒子は金、銀、銅、白金
及びパラジウム微粒子からなる群より選択される1また
は2以上の金属微粒子であることが望ましい。
【0030】なお、前記金属微粒子は前記誘電体マトリ
ックスの総モル数を基準として1〜20モル%の濃度で
分散されてなることが望ましい。
【0031】なお、前記誘電体マトリックスはシリカ、
チタニア、ジルコニアおよびアルミナからなる群より選
択される1または2以上の誘電体よりなることが望まし
い。
【0032】なお、前記誘電体マトリックスはシリカと
チタニアとを1:1モル比に含有することが望ましい。
【0033】なお、前記誘電体マトリックスはジルコニ
アとアルミナとを4:1モル比に含有することが望まし
い。
【0034】なお、前記第1フィルター膜は2種類以上
の前記金属微粒子を含有してなり、2以上の波長帯の光
を選択的に吸収しうるものであってもよい。
【0035】なお、前記第2フィルター膜は2種類以上
の前記金属微粒子を含有してなり、2以上の波長帯の光
を選択的に吸収しうるものであってもよい。
【0036】まお、前記第1フィルター膜は複数の膜よ
りなり、各前記第1フィルター膜はそれぞれ異なる波長
帯の光を選択的に吸収できるものであってもよい。
【0037】なお、前記第2フィルター膜は複数の膜よ
りなり、各前記第2フィルター膜はそれぞれ異なる波長
帯の光を選択的に吸収できるものであってもよい。
【0038】また本発明は、電子ビームが投射される内
面と外部に露出される外面とを備えるパネルを準備する
段階と、金属化合物、マトリックス前駆体、水および酸
触媒を含むゾル状態の塗布液を調製する段階と、前記パ
ネルの前記内面または前記外面に前記塗布液を塗布する
段階と、前記塗布液を塗布したパネルを焼成させてナノ
サイズの金属微粒子が分散されたフィルター膜を得る段
階とを含むCRTの製造方法である。
【0039】なお、前記塗布液を調製する段階では、前
記金属化合物の種類及び含量の調整により前記フィルタ
ー膜が選択的に吸収する光の吸収波長および吸収強度を
調節することができる。
【0040】なお、前記塗布液を調製する段階では、前
記マトリックス前駆体の種類及び成分比の調整によりマ
トリックスの屈折率を調節し、選択的に吸収する光の吸
収波長および吸収強度を調節することができる。
【0041】なお、前記塗布液を調製する段階では、前
記酸触媒の含量および酸触媒の種類並びに前記水の含量
の調整により前記金属微粒子の粒度を調節し、選択的に
吸収する光の吸収波長および吸収強度を調節することが
できる。
【0042】なお、前記焼成させる段階では、焼成温度
の調整により前記金属微粒子の粒度を調節し、選択的に
吸収する光の吸収波長および吸収強度を調節することが
できる。
【0043】
【発明の実施の形態】CRTのコントラスト向上はパネ
ル外面と内面での反射を減らし、赤色蛍光体からの波長
580nm付近の光や赤色−緑色間及び緑色−青色間の
重複波長の光を選択的に吸収することにより可能であ
る。
【0044】本発明では金属微粒子のSPR(Surf
ace Plasma Resonance)現象を用
いることにより蛍光体の発光ピークの間の特定波長の光
を吸収することによりCRTのコントラストを向上させ
ることを特徴とする。
【0045】金属微粒子のSPR現象とは、シリカ、チ
タニア、ジルコニア、アルミナといった誘電体マトリッ
クス内に分散しているナノサイズの金属微粒子の伝導電
子が外部から加えられる電場により共鳴し、可視光線領
域に吸収バンドを示す現象を意味する(J.Opt.S
oc.Am.B vol.3,No.12/Dec.1
986,pp.1647−1655)。ここで前記“ナ
ノサイズ”という用語は1nm以上1μm未満のサイズ
を示す。
【0046】例えば、誘電体マトリックスがシリカであ
り、100nm以下金属微粒子が金(Au)の場合には
530nm、銀(Ag)の場合には410nm、銅(C
u)の場合には580nm付近の光を強く吸収する。白
金(Pt)やパラジウム(Pd)の場合にはマトリック
スの種類により380〜800nm間にブロードな吸収
を示す。
【0047】このような吸収波長及び吸収強度は、金属
の種類及び含量、誘電体マトリックスの種類及び成分比
(すなわち屈折率)、金属微粒子のサイズにより決定さ
れ、第2誘電体が添加された場合は、全体的な屈折率が
高くなれば高くなるほど吸収ピークが長波長側へ移動す
る。なお、吸収波長及び吸収強度調節は、金属化合物、
マトリックス前駆体、水および酸触媒を含むゾル状態の
塗布液を調製する段階においてすることができる。この
場合は、加える金属化合物の種類及び含量、マトリック
ス前駆体の種類及び成分比、酸触媒の種類及び含量、並
びに水の含量の調整がされる。また、塗布した塗布液を
焼成する段階においても焼成温度の調整により吸収波長
及び吸収強度の調節をすることができる。
【0048】参考に、シリカの屈折率は1.52、アル
ミナの屈折率は1.76、ジルコニアの屈折率は2.
2、チタニアの屈折率は2.5〜2.7である。シリカ
とチタニアのモル混合比例としては1:1が挙げられ、
ジルコニアとアルミナのモル混合比例としては4:1が
挙げられる。
【0049】金属の種類は周期律表で金属に分類される
元素、即ち転移金属、アルカリ金属、アルカリ土類金属
を含む。その中でも金、銀、銅、白金、パラジウムは特
に可視光線領域で吸収が起こるので好ましい。
【0050】金属の種類により多少差はあるが、一般に
金属微粒子のサイズが約100nm以下の場合には微粒
子のサイズが大きくなるほど吸収強度が大きくなる傾向
があり、100nmを超える場合にはサイズが大きくな
るほど吸収ピークの位置が長波長側へシフトする。従っ
て、金属微粒子のサイズは吸収強度と吸収ピークとの位
置双方に影響を及ぼす。また、前記吸収強度は金属微粒
子の含量と、前記第2誘電体の添加量にも依存する。
【0051】本発明において、望ましい金属微粒子の含
量は誘電体マトリックスの総モル数を基準に1〜20モ
ル%であり、この範囲内で、金属微粒子の含量が吸収す
る光の波長及び吸収強度を適切に調節可能である。
【0052】例えば、金(Au)微粒子とシリカマトリ
ックスとの530nmにある吸収ピークを、580nm
付近にシフトさせるためには次のような方法が考えられ
る。
【0053】第1に、誘電率及び屈折率が高いチタニ
ア、ジルコニアまたはアルミナをシリカマトリックスに
第2誘電体として添加して吸収ピークを長波長側へシフ
トさせる方法が考えられる。このとき、添加する量によ
り吸収ピークの強度および波長は決まる。吸収ピークの
強度はパネルの透過度やフィルター膜の濃度を考慮して
決定される必要があり、一般にピーク幅が狭くて強度は
大きいことが望ましい。
【0054】第2に、第2誘電体を添加せず、金微粒子
のサイズを大きくする方法が考えられる。即ち、金微粒
子はゾルゲル法によりCRTパネルに塗布されるが、シ
リカゾル合成時の水の添加量、酸触媒の種類および添加
量(含量)、並びに熱処理段階での昇温速度を調節する
ことによりマトリックスの構造を変化させ、形成される
金属粒子のサイズを変化させ得る。具体的には、添加さ
れる水量を増加させるか熱処理時間を延ばせば、金属粒
子のサイズが大きくなる。
【0055】一方、580nm付近の光を選択的に吸収
する場合、パネル外観に無彩色感を帯びさせるため、第
1フィルター膜と第2フィルター膜に含まれる金属微粒
子の含量を調製して410nm付近の光を吸収させるこ
とが望ましい。
【0056】以下、添付した図面を参照して本発明の望
ましい実施形態を詳細に説明するが、本発明は以下の説
明に限られるものではない。
【0057】図面で同一の符号は同一の要素を意味す
る。また、下記の実施形態は波長580nm付近または
410nm付近の光を例に挙げて、フィルター膜が選択
的に吸収する波長帯が1つ又は2つの場合のみを考慮し
ているが、これに限られるものではなく、コントラスト
向上のため3つ以上の膜を形成することも可能であり、
1つの膜に多種の金属微粒子を分散させて2以上の吸収
バンドを持たせることも可能である。
【0058】図3および図4はパネル10内面の反射を
最小化し、特定波長帯の光、例えば赤色蛍光体の主ピー
クと緑色蛍光体の主ピークとの間の波長(特に580n
m付近の波長)の光を吸収するための、金属微粒子が分
散されたフィルター膜11がパネル10と蛍光膜12と
の間に形成されたCRTの部分拡大断面図である。
【0059】なお、本明細書を通じて、内面および内側
とはディスプレイとして組み立てられた際に装置内部に
あたる面および側を指し、外面および外側とは前記内面
および内側の反対の面および側を指すものである。
【0060】図3は金属微粒子が分散されたフィルター
膜11を形成した後にブラックマトリックス13を形成
した場合であり、図4は金属微粒子が分散されたフィル
ター膜11を形成する前にブラックマトリックス13を
形成した場合である。ブラックマトリックスの形成順序
は本発明で重要な意味を有しないので任意に選択でき、
以下同様である。
【0061】図5はフィルター膜が2つの膜11a、1
1bよりなるCRTの部分拡大断面図である。各フィル
ター膜は金属の種類、マトリックス成分の種類または/
および金属微粒子のサイズが調整され、異なる波長帯の
光を吸収できるものである。例えば、580nm付近と
410nm以下の光を吸収するものである。前記膜の順
序は逆であっても差し支えない。また、図5は膜が二つ
形成された場合のみを示しているか、場合によっては三
つ以上の膜を含むフィルター膜が形成できる。即ち、5
80nm、410nm以外に緑色蛍光体と青色蛍光体発
光ピークの重複部分の500nm付近の光をさらに吸収
させてコントラスト向上に寄与させることができる。1
つの膜に2以上の金属微粒子を含んでも良い。
【0062】図6は金属微粒子が分散されたフィルター
膜がパネルの外面に形成された場合を示している。この
場合はパネルの外面反射を減らす効果がある。図示して
いないが、図6のようにパネル外面に金属微粒子が分散
されたフィルター膜を形成する場合にも、異なる波長帯
の吸収バンドを持つ複数の膜を形成できることは勿論で
ある。
【0063】図7は導電性を付与する導電膜17と、ス
クラッチからのパネルの保護および表面反射を低減する
反射防止膜としての作用をする保護フィルター膜11c
がパネル10の外面に形成されたCRTの部分拡大断面
図である。一般に、前記導電膜17には導電性付与剤と
してインジウムスズ酸化物(ITO)が使用され、保護
フィルター膜11cにはシリカが使用される。前記保護
フィルター膜を形成する時、使用されるシリカゾルに金
属微粒子を含有させることで保護フィルター膜11cに
本発明で意図する選択的な波長吸収効果をも同時に備え
させることができる。
【0064】図8は金属微粒子が誘電体マトリックスに
分散されたフィルター膜がパネルの内面および外面に形
成され、導電膜17がパネルと外面に形成されたフィル
ター膜11aの間に形成された実施形態を示す。例え
ば、フィルター膜11aにより580nm付近の光を吸
収させ、フィルター膜11bにより500nmや410
nm付近の光を吸収させてCRTのコントラストを向上
させ得る。なお、この場合必ずしも導電膜17は必要で
はない。
【0065】このように、ゾルゲル法により製造される
金属微粒子分散膜は顔料や染料に比べて容易に吸収色の
純度や強度が調節でき、また付着性も優れるため耐久性
も向上する。
【0066】なお、一般的なCRTの製造方法は以下の
工程を含むものである。ただし、以下の方法に限られる
ものではもちろんない。
【0067】まず、電子ビームが投射される内面と映像
が映しだされる外面を備えるパネルを準備する。次に、
金や銀などからなる金属化合物、シリカやチタニア等を
含むマトリックス前駆体、水、および塩酸等の酸触媒を
含むゾル状態の塗布液を準備する。前記パネルの内面ま
たは/および外面に前記ゾル状態の塗布液を塗布し、焼
成することによりナノサイズの金属微粒子が分散された
フィルター膜を作成する。このフィルター膜を形成する
工程にブラックマトリックス、蛍光膜、金属蒸着膜を形
成する工程等を加えることによりCRTが形成される。
【0068】
【実施例】以下では具体的な実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明する。下記実施例は本発明の容易な理解の
ための例示的なものであって、本発明の範囲がこれに限
られるものではない。なお、輝度は輝度測定器(CA−
100、Minolta)で測定し、コントラストは反
射率を反射率測定器(BM−7、Minolta)で測
定し反射率対輝度により判断した。
【0069】(実施例1)テトラエチルオルトシリケー
ト(TEOS;Si(OC254)4.5gを、メタ
ノール30g、エタノール30g、n−ブタノール12
gおよび脱イオン水4gとを混合した溶媒に分散させ
た。前記分散液にHAuCl4・4H2O5gを添加して
室温で約24時間撹拌して溶液Aを調製した。
【0070】チタンイソプロポキシド(TIP;Ti
[OCH(CH324)25gにエタノール36g、
純水1.8gおよび塩酸(35%濃度)2.5gを付加
し、混合物を室温で24時間撹拌して溶液Bを調製し
た。
【0071】前記溶液A12g、溶液B3gおよびエタ
ノール12gを混合して金濃度が12モル%であり、チ
タニアとシリカとのモル比が1:1の塗布液を調製し
た。
【0072】17インチモニタパネルにブラックマトリ
ックスを形成した後、150rpmで回転する該モニタ
パネルに前記塗布液50mlをスピンコーティングし
た。コーティングしたパネルを450℃に保たれた焼成
炉に入れて30分間焼成し発光膜を形成することにより
図4に示す構造を有するCRTを製造した。
【0073】前記製造されたCRTの性能テスト結果、
フィルター膜は580nm付近に吸収をしめした(図9
参照)。コントラスト、輝度テスト結果も共に良好であ
った。
【0074】(実施例2)金属化合物としてHAuCl
4・4H2Oの代わりにNaAuCl4を使用したこと以
外は実施例1と同一の方法により実施した。
【0075】(実施例3)金属化合物としてHAuCl
4・4H2Oの代わりにAuCl3を使用したこと以外は
実施例1と同一の方法により実施した。
【0076】(実施例4)テトラエチルオルトシリケー
ト(TEOS)の代わりにジルコニウムエトキシド(Z
r(OC254)、チタンイソプロポキシド(TI
P)の代わりにアルミニウムsec−ブトキシド(Al
(OC494)を使用してジルコニアとアルミナとの
モル比が4:1になるようにしたこと以外は実施例1と
同一の方法により実施した。
【0077】(実施例5)実施例1の塗布液をパネルの
外面に直接コーティングし、焼成温度は200〜250
℃にしたこと以外は実施例1と同一の方法により図6に
示す構造を有するCRTを製造した。
【0078】(実施例6)実施例5で製造したCRTを
100℃で予熱した後、純水とヒドラジンを9:1重量
比に混合した溶液を再びコーティングし、200℃で焼
成した。なお、ヒドラジンは金属化合物が金属に還元さ
れる作用を促進し、ナノサイズの粒子形成を補助する作
用をする。
【0079】(実施例7)金属化合物としてHAuCl
4・4H2Oの代わりにNaAuCl4を使用したこと以
外は実施例5と同一の方法により実施した。
【0080】(実施例8)金属化合物としてHAuCl
4・4H2Oの代わりにNaAuCl4を使用したこと以
外は実施例6と同一の方法により実施した。
【0081】(実施例9)平均粒径80nmのインジウ
ムスズ酸化物(ITO)2.5gをメタノール20g、
エタノール67.5g及びn−ブタノール10gを混合
した溶媒に分散させて塗布液を調製した。先ず、該塗布
液50mlを実施例1と同一の方法によりスピンコーテ
ィングした後、その上にさらに実施例1で用いた塗布液
50mlを同一の方法によりスピンコーティングし図7
に示す構造を有するCRTを製造した。
【0082】(実施例10)実施例9で製造したCRT
を実施例6と同一の方法により後処理した。
【0083】(実施例11)金属化合物としてHAuC
4・4H2Oの代わりにNaAuCl4を使用したこと
以外は実施例9と同一の方法により実施した。
【0084】(実施例12)金属化合物としてHAuC
4・4H2Oの代わりにNaAuCl4を使用したこと
以外は実施例10と同一の方法により実施した。
【0085】前記実施例2〜12で製造されたCRTは
全てフィルター膜の吸収波長が580nmであり、コン
トラスト、輝度テスト結果も共に良好であった。
【0086】(実施例13)金属化合物としてHAuC
4・4H2Oの代わりにAgNO3を使用して銀濃度5
モル%の第2塗布液を実施例1の塗布液調製方法と同一
の方法により調製し、実施例1の塗布液をパネルにスピ
ンコーティングした後で第2塗布液をさらにスピンコー
ティングしたこと以外は実施例1と同一の方法により図
5に示す構造を有するCRTを製造した。ただし、ブラ
ックマトリックスはフィルター膜11aおよび11bを
成膜した後に形成した。
【0087】(実施例14)実施例9で製造したパネル
の内面に実施例13の第2塗布液をスピンコーティング
する工程を追加して図8に示す構造を有するCRTを製
造した。ただし、ブラックマトリックスはフィルター膜
11bを成膜した後に形成した。
【0088】(実施例15)AgNO3をHAuCl4
4H2Oと共に使用して金および銀の濃度が誘電体マト
リックスの総モル数を基準としてそれぞれ12モル%お
よび5モル%にしたこと以外は実施例1と同一の方法に
より実施した。
【0089】前記実施例13〜15で製造されたCRT
の性能テスト結果、フィルター膜の吸収波長は580n
mと410nmとに示されており、コントラスト、輝度
テスト結果も共に良好であった。
【0090】なお、前記実施例において、外面コーティ
ングを実施した際の熱処理温度が低いのはCRTの製造
工程上外面コーティングの熱処理温度に限界があるため
である。
【0091】
【発明の効果】本発明に係るCRTは蛍光体発光ピーク
の重複波長を選択的に吸収できるだけではなく、パネル
の外面と内面からの反射が最小化できるため、輝度を劣
化させずコントラストを向上させ得る。又、ゾルゲル法
により製造される金属微粒子分散膜は顔料や染料に比べ
て容易に吸収色の純度や強度が調節でき、付着性も優れ
るため耐久性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のCRTの構造を概略的に示す部分拡大
断面図である。
【図2】 蛍光体の発光分布曲線を示す図である。
【図3】 本発明の一実施例に係るCRTの部分拡大断
面図である。
【図4】 本発明の他の実施例に係るCRTの部分拡大
断面図である。
【図5】 本発明のさらに他の実施例に係るCRTの部
分拡大断面図である。
【図6】 本発明のさらに他の実施例に係るCRTの部
分拡大断面図である。
【図7】 本発明のさらに他の実施例に係るCRTの部
分拡大断面図である。
【図8】 本発明のさらに他の実施例に係るCRTの部
分拡大断面図である。
【図9】 本発明のさらに他の実施例に係るCRTの吸
収スペクトルである。
【符号の説明】
1 蛍光体の発光により発生する光 2 表面反射光 3 内面反射光 4 蛍光面 10 パネル 11 フィルター膜 11a、b フィルター膜 11c 保護フィルター膜 12 蛍光体 13 ブラックマトリックス 15 金属蒸着膜 17 導電膜 21 青色発光ピーク 22 緑色発光ピーク 23 赤色発光ピーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 趙 尹 衡 大韓民国ソウル特別市瑞草区良才洞154− 2番地 宇成アパート108棟10号 (72)発明者 李 海 承 大韓民国ソウル特別市瑞草区蚕院洞58−24 番地 韓信アパート323棟411号 (72)発明者 張 東 植 大韓民国京畿道水原市八達区梅灘洞908番 地 新梅灘住公アパート502棟100号

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤色、緑色および青色蛍光体よりなる蛍
    光膜と、パネルと、フィルター膜を含み、前記フィルタ
    ー膜は、前記蛍光体が発光するとき特定波長帯の光を選
    択的に吸収するナノサイズの金属微粒子が誘電体マトリ
    ックス内に分散されている膜であるCRT。
  2. 【請求項2】 前記フィルター膜が前記パネルと前記蛍
    光膜との間に形成されてなることを特徴とする請求項1
    に記載のCRT。
  3. 【請求項3】 前記フィルター膜が前記パネルの外部に
    露出される面に形成されてなることを特徴とする請求項
    1に記載のCRT。
  4. 【請求項4】 前記金属微粒子は金、銀、銅、白金及び
    パラジウム微粒子からなる群より選択される1または2
    以上の金属微粒子であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載のCRT。
  5. 【請求項5】 前記金属微粒子は前記誘電体マトリック
    スの総モル数を基準として1〜20モル%の濃度で分散
    されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載のCRT。
  6. 【請求項6】 前記誘電体マトリックスはシリカ、チタ
    ニア、ジルコニアおよびアルミナからなる群より選択さ
    れる1または2以上の誘電体よりなることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のCRT。
  7. 【請求項7】 前記誘電体マトリックスはシリカとチタ
    ニアとを1:1のモル比で含有してなることを特徴とす
    る請求項6に記載のCRT。
  8. 【請求項8】 前記誘電体マトリックスはジルコニアと
    アルミナとを4:1のモル比で含有してなることを特徴
    とする請求項6に記載のCRT。
  9. 【請求項9】 前記フィルター膜は2種類以上の前記金
    属微粒子を含有してなり、2以上の波長帯の光を選択的
    に吸収しうることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    1項に記載のCRT。
  10. 【請求項10】 前記フィルター膜は複数の膜よりな
    り、各前記フィルター膜はそれぞれ異なる波長帯の光を
    選択的に吸収しうることを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれか1項に記載のCRT。
  11. 【請求項11】 前記パネルの外部に露出される面に形
    成された前記フィルター膜と前記パネルとの間にインジ
    ウムスズ酸化物を含有する導電膜をさらに含み、前記フ
    ィルター膜は前記パネル外部表面で反射防止膜の機能も
    することを特徴とする請求項3に記載のCRT。
  12. 【請求項12】 電子ビームにより発光する赤色、緑色
    および青色蛍光体よりなる蛍光膜と、前記蛍光膜の電子
    ビームが投射される面と反対側の面に形成されてなるパ
    ネルと、前記パネルと前記蛍光膜との間に形成されてな
    る、ナノサイズの金属微粒子が誘電体マトリックスに分
    散されている第1フィルター膜と、前記パネルの前記第
    1フィルター膜が形成された面と反対側の面に形成され
    てなる、ナノサイズの金属微粒子が誘電体マトリックス
    に分散されている第2フィルター膜とを含むことを特徴
    とするCRT。
  13. 【請求項13】 前記金属微粒子は金、銀、銅、白金及
    びパラジウム微粒子からなる群より選択される1または
    2以上の金属微粒子であることを特徴とする請求項12
    に記載のCRT。
  14. 【請求項14】 前記金属微粒子は前記誘電体マトリッ
    クスの総モル数を基準として1〜20モル%の濃度で分
    散されてなることを特徴とする請求項12または13に
    記載のCRT。
  15. 【請求項15】 前記誘電体マトリックスはシリカ、チ
    タニア、ジルコニアおよびアルミナからなる群より選択
    される1または2以上の誘電体よりなることを特徴とす
    る請求項12〜14のいずれか1項に記載のCRT。
  16. 【請求項16】 前記誘電体マトリックスはシリカとチ
    タニアとを1:1モル比に含有することを特徴とする請
    求項15に記載のCRT。
  17. 【請求項17】 前記誘電体マトリックスはジルコニア
    とアルミナとを4:1モル比に含有することを特徴とす
    る請求項15に記載のCRT。
  18. 【請求項18】 前記第1フィルター膜は2種類以上の
    前記金属微粒子を含有してなり、2以上の波長帯の光を
    選択的に吸収しうることを特徴とする請求項12〜17
    のいずれか1項に記載のCRT。
  19. 【請求項19】 前記第2フィルター膜は2種類以上の
    前記金属微粒子を含有してなり、2以上の波長帯の光を
    選択的に吸収しうることを特徴とする請求項12〜18
    のいずれか1項に記載のCRT。
  20. 【請求項20】 前記第1フィルター膜は複数の膜より
    なり、各前記第1フィルター膜はそれぞれ異なる波長帯
    の光を選択的に吸収しうることを特徴とする請求項12
    〜19のいずれか1項に記載のCRT。
  21. 【請求項21】 前記第2フィルター膜は複数の膜より
    なり、各前記第2フィルター膜はそれぞれ異なる波長帯
    の光を選択的に吸収できることを特徴とする請求項12
    〜20のいずれか1項に記載のCRT。
  22. 【請求項22】 電子ビームが投射される内面と外部に
    露出される外面とを備えるパネルを準備する段階と、金
    属化合物、マトリックス前駆体、水および酸触媒を含む
    ゾル状態の塗布液を調製する段階と、前記パネルの前記
    内面または前記外面に前記塗布液を塗布する段階と、前
    記塗布液を塗布したパネルを焼成させてナノサイズの金
    属微粒子が分散されたフィルター膜を得る段階とを含む
    CRTの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記塗布液を調製する段階では、前記
    金属化合物の種類及び含量の調整により前記フィルター
    膜が選択的に吸収する光の吸収波長および吸収強度を調
    節することを特徴とする請求項22に記載のCRTの製
    造方法。
  24. 【請求項24】 前記塗布液を調製する段階では、前記
    マトリックス前駆体の種類及び成分比の調整によりマト
    リックスの屈折率を調節し、選択的に吸収する光の吸収
    波長および吸収強度を調節することを特徴とする請求項
    22または23に記載のCRTの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記塗布液を調製する段階では、前記
    酸触媒の含量および酸触媒の種類並びに前記水の含量の
    調整により前記金属微粒子の粒度を調節し、選択的に吸
    収する光の吸収波長および吸収強度を調節することを特
    徴とする請求項22〜24のいずれか1項に記載のCR
    Tの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記焼成させる段階では、焼成温度の
    調整により前記金属微粒子の粒度を調節し、選択的に吸
    収する光の吸収波長および吸収強度を調節することを特
    徴とする請求項22〜25のいずれか1項に記載のCR
    Tの製造方法。
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