JP2001026798A - 硬質表面用洗浄剤組成物 - Google Patents

硬質表面用洗浄剤組成物

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JP2001026798A
JP2001026798A JP11229385A JP22938599A JP2001026798A JP 2001026798 A JP2001026798 A JP 2001026798A JP 11229385 A JP11229385 A JP 11229385A JP 22938599 A JP22938599 A JP 22938599A JP 2001026798 A JP2001026798 A JP 2001026798A
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acid
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water
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Hiroomi Kojima
博臣 小嶋
Teruhiko Yoshino
輝彦 吉野
Yoshio Asai
芳男 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【解決の手段】(A)ポリフェノール酸化作用を有する
酵素及び、(B)該酵素の基質及び、(C)水溶性高分
子を含むことを特徴とする硬質表面用洗浄剤組成物。 【効果】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、硬質表面
に強固に付着した汚れに対して、優れた洗浄性能を有
し、しかも被洗浄物に傷をつけずに汚れを除去すること
ができ、鍋等の調理具に焦げ付き汚れや、一般家庭の浴
槽汚れ等の除去、家具汚れ、自動車のボディに好適に使
用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質表面用洗浄剤
組成物、更に詳しくは硬質表面に強固に付着した汚れに
対して、ポリフェノール酸化作用を有する酵素により基
質が重合することによって強い吸着性を示し、溶媒成分
が蒸発することによって生じる水溶性高分子の被膜を剥
がすことによって、被洗浄物に傷をつけずに汚れを除去
する硬質表面用洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄、アルミニウム、ステンレス、
銅、ホーロー等の金属製調理具に強固に付着してしまっ
た焦げ付き汚れは、クレンザー等の研磨剤を含む洗浄剤
と、スチールウールやたわし等の固い洗浄器具を用いて
物理的に強くこすらなければならず、多大な労力を必要
とする。従ってこの物理的な力により調理具の表面を傷
つけてしまい、美観を損ねるといった問題点があった。
【0003】また、レンジ台や換気扇などに生じる変性
油などの油汚れや、浴室の湯垢汚れ等の除去用として
は、水酸化ナトリウムなどの苛性アルカリやモノエタノ
ールアミン等の有機アルカリ剤と、界面活性剤及びグリ
コールエーテル系溶剤等を使用することが特公平4−7
3478号に記載されている。また、油汚れ除去用とし
て、界面活性剤とアルコール系溶剤の組み合わせ及び、
アルカリ剤等を使用することが特開平7−224299
号に記載されている。しかし、これらの技術に用いられ
るアルカリ剤は塩基性の強いものであったり、洗浄剤へ
の添加量を多くして用いられるため、洗浄剤のpHが高
くなり、アルミニウム等の腐食されやすい金属材料を含
む硬質表面やフッ素コート剤などで表面加工されている
硬質表面に対して腐食または変色等の悪影響を与えてし
まう等の問題があった。また、物理的作用を利用して該
汚れを洗浄するために研磨剤を含有する洗浄剤がある
が、硬質表面を傷つける等の問題があった。
【0004】このような問題点を解決するために、グリ
ルやオーブンに付着した炭化した油汚れに、無機アルカ
リ塩及び多価アルコールに、増粘剤及び充填剤を含む洗
浄剤組成物を塗布して、所定時間経過させた後、被膜化
した洗浄残渣を処理することにより除去する方法が特開
平9−111292号に記載されている。しかし、これ
らの技術では洗浄剤組成物を塗布した後、オーブンによ
る加熱を必要とし、被洗浄物が限定されてしまう。
【0005】また、換気扇、配水管、排気管、トイレ便
器などに付着した汚れに、水溶性の樹脂バインダー又は
エマルジョンバインダーに微生物と酵素からなる成分を
添加して、一定時間おいて作用させた後、被膜化したバ
インダーを汚れごと剥がす方法が特開平2−10589
9号に記載されている。しかし、これらの技術では該微
生物によって作り出されたプロテアーゼやリパーゼとい
った各種分解酵素を、汚れに対して作用させるために、
汚れ成分が該酵素の基質とならない場合は効果が弱くな
るといった欠点があった。
【0006】一方、固体表面に被膜を形成させる技術
は、ポリフェノール酸化酵素、例えば天然漆、あるいは
微生物によって産生されるラッカーゼを重合触媒として
固体表面に被膜を形成させることによって塗料、コーテ
ィング剤として利用する技術が、特開平5−11759
1号、特開平6−287516号、あるいは特開平8−
283664号等で開示されている。しかしながら、こ
れらの技術はそもそもの目的が上記に記載したような、
塗料、コーティング剤に関するものであり、本発明の目
的とは異にするところである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、硬質表面に
強固に付着した汚れに対して、ポリフェノール酸化作用
を有する酵素により基質が重合することによって強い吸
着性を示し、溶媒成分が蒸発することによって生じる水
溶性高分子の被膜を剥がすことによって、被洗浄物に傷
をつけずに汚れを除去することができる硬質表面用洗浄
剤組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリフェノー
ル酸化作用を有する酵素により基質が重合し、溶媒成分
が蒸発することによって生じる水溶性高分子の被膜によ
って、硬質表面に強固に付着した汚れを簡単に落とすこ
とができ、しかも被洗浄物に全く傷をつけずに汚れが除
去できることを見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、(A)ポリフェノール酸化作用を有する
酵素及び、(B)該酵素の基質及び、(C)水溶性高分
子を含むことを特徴とする硬質表面用洗浄剤組成物に関
する。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】以下、本発明
の実施の形態について説明する。本発明の目的に使用さ
れる酵素は、ポリフェノール酸化作用を有するものであ
れば制限は無い。このような酵素の例として、微生物、
もしくは植物によって産生されるラッカーゼ、ポリフェ
ノールオキシダーゼ、カテコールオキシダーゼ、アスコ
ルビン酸オキシダーゼ、またはビリルビンオキシダーゼ
等のポリフェノール酸化酵素が挙げられる。該酵素の添
加量は、37℃において、2.5ppmのシリングアル
ダジン(syringaldazine)、及び50m
Mの酢酸緩衝液、あるいはリン酸緩衝液を含む水溶液中
で、至適pHでの反応を行い、530nmの吸光度を測
定することによって得られる1分間に1μmolのシリ
ングアルダジンを酸化する活性を1ユニット(以下、U
と略す)と定義した場合、1〜100000U/リット
ル、好ましくは10〜50000U/リットルである。
本洗浄剤組成物の酵素の添加量は、1U/リットル未満
であると重合反応が十分に進まず、洗浄力が不十分であ
り、100000U/リットルを越える場合には、被洗
浄物に付着した汚れに洗浄成分が十分に浸透しないうち
に重合反応が完了してしまい、十分な効果が得られな
い。
【0010】本発明に用いられる基質としては、本発明
で使用する酵素が酸化できる物質であればいかなる化合
物も使用可能である。このような化合物の具体例として
は、アスコルビン酸、アントラキノン−2−スルホン
酸、アントラキノン−1,5−ジスルホン酸、アントラ
キノン−2,6−ジスルホン酸、アントラキノン−2−
カルボン酸、1−アミノアントラキノン、2−アミノア
ントラキノン、アントラルフィン、アミノナフトキノ
ン、1,8−ジヒドロキシアントラキノン、カムフォキ
ノン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、イサチ
ン、イサチン−3−オキシム、5−ニトロイサチン、ア
ントラロビン、アリザリン、アセチルサリチル酸、AB
TS(2,2′−アゾビス(3−エチルベンゾチアゾリ
ン−6−スルホン酸))、o−アニシジン、p−アニシ
ジン、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、
5−アミノインダゾール、2−アミノ−3−ヒドロキシ
ピリジン、1−アミノ−4−ヒドロキシアントラキノ
ン、3−アミノ−2−メトキシジベンゾフラン、4−ア
リール−2−メトキシフェノール、3−アミノ−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフトール、3−アミ
ノ−4−ヒドロキシベンズヒドラジン、イソアスコルビ
ン酸、イソバニリルアルコール、ウルシオール、エチル
ヒドロキノン、4,4−エチレンジアニリン、エチル−
3,4−ジヒドロキシケイ皮酸、エピカテキン、エピガ
ロカテキン、エピカテキンガレート、オクチルガレー
ト、カテキン、カテコール、カフェイン酸、キニザリ
ン、グアヤコール、クレゾール、クロロゲン酸、o−ク
マリン酸、p−クマリン酸、ケルセチン、ケンフェロー
ル、コニフェリルアルコール、コニフェニルアルデヒ
ド、サリチルアルドキシム、サリチル酸メチル、サリチ
ル酸エチル、シアニン、シナピルアルコール、シリング
アルダジン、シリンガ酸、シリングアルデヒド、シナピ
ン酸、シナピンアルデヒド、3,4−ジアミノベンズヒ
ドラジド、3,4−ジアミノベンゾフェノン、2,3−
ジアミノピリジン、4,5−ジアミノ−6−ヒドロキシ
−2−メルカプトピリジン、4,5−ジアミノ−6−ヒ
ドロキシピリミジン、5,6−ジアミノ−2,4−ジヒ
ドロキシピリミジン、1,2−ジアミノアントラキノ
ン、1,4−ジアミノアントラキノン、3,4−ジアミ
ノ−5−ヒドロキシピラゾール、3−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)−L−アラニン、2,5−ジヒドロキ
シ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−
ジヒドロキシケイ皮酸、1,2−ジヒドロキシナフタレ
ン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒド
ロキシナフタレン、6,7−ジヒドロキシ−2−ナフタ
レンスルホン酸、6,7−ジヒドロキシ−4−メチルク
マリン、2,3−ジヒドロキシピリジン、3,5−ジヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸、2,3−ジヒドロ−9,1
0−ジヒドロキシ−1,4−アントラセンジオン、2,
5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゾキノン、3,4−ジ
ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン、2,
3−ジヒドロキシピリダジン、3,6−ジヒドロキシピ
リダジン、7,8−ジヒドロキシフラボン、2,6−ジ
メトキシフェノール、2,4−ジメトキシアニリン、
2,5−ジメトキシアニリン、3,4−ジメトキシアニ
リン、2’,5’−ジメトキシアセトフェノン、3’,
4’−ジメトキシアセトフェノン、1,4−ジメトキシ
ベンゼン、2,3−ジメトキシ安息香酸、2,5−ジメ
トキシ安息香酸、3,4−ジメトキシベンジルアルコー
ル、3,4−ジメトキシフェネチルアミン、(3,4−
ジメトキシフェニル)酢酸、(3,4−ジメトキシフェ
ニル)アセトニトリル、3,4−ジメトキシケイ皮酸、
3,4−ジメトキシシンナモニトリル、2,3−ジメト
キシフェノール、3,4−ジメトキシフェノール、3,
4−ジメトキシスチレン、(3,4−ジメトキシフェニ
ル)アセトン、3−(3,4−ジメトキシフェニル)プ
ロピオン酸、3−(3,4−ジメトキシフェニル)プロ
パノール、4−(3,4−ジメトキシフェニル)酪酸、
タンニン、チロシン、L−ドーパ、ドーパミン、トリメ
チルヒドロキノン、4,5,6−トリアミノピリジン、
3,4,5−トリメトキシアニリン、3,4,5−トリ
メトキシフェノール、6,7−ジヒドロキシ−トロポロ
ン、ナリンギン、ナリンゲニン、ニトロフミン酸、バニ
リン、o−バニリン、バニラ酸、バニリルアルコール、
o−バニリルアルコール、バニリルアミン、バニリンア
ジン、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゾニトリル、
4−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸、3−ヒドロキ
シ−4−メトキシケイ皮酸、3−ヒドロキシ−4−メト
キシシンナムアルデヒド、3−ヒドロキシチラミン、6
−ヒドロキシ−2,4,5−トリアミノピリジン、6−
ヒドロキシ−2,4,5−トリアミノピリミジン、4−
ヒドロキシ−1−ナフタレンスルホン酸、4−ヒドロキ
シシンナミルアルコール、ヒドロキノン、ピロガロー
ル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ヒノキチオー
ル、ビフェノール、3,4’−ビフェニルジオール、
4,4’−ビフェニルジオール、ビリルビン、フェニル
ヒドロキノン、フェルラ酸、o−フェニレンジアミン、
p−フェニレンジアミン、フミン酸、プルプロガリン、
プルプリン、 t−ブチルヒドロキノン、ヘスペリジ
ン、ヘスペレチン、ベラトロール、ベラトル酸、ベラト
ルアルデヒド、ベラトリルアミン、没食子酸、没食子酸
メチル、没食子酸プロピル、没食子酸アミド、ホモバニ
ラ酸、ホモバニリルアルコール、ホモバニリロニトリ
ル、ホモベラトル酸、ホモベラトリルアミン、ホモベラ
トロニトリル、3−メチルカテコール、4−メチルカテ
コール、メチルヒドロキノン、メチル4−ヒドロキシ−
3−メトキシ安息香酸、4−メトキシフェノール、2−
メトキシ−4−プロフェニルフェノール、2−メトキシ
−5−メチルアニリン、2−メトキシ−5−ニトロアニ
リン、4−メトキシ−2−ニトロアニリン、3−メトキ
シサリチル酸、ラウリルガレート、リグニン、リグニン
スルホン酸、ルチン、レゾルシノール、各種アゾ系染
料、各種アントラキノン系染料である。
【0011】好ましくは、環境や人体への安全性の高い
アスコルビン酸、カテキン、カフェイン酸、ケルセチ
ン、シリンガ酸、リグニンスルホン酸、ルチンなどの天
然物、天然物誘導体が挙げられる。また、これらの化合
物を複数組み合わせて用いることも可能である。本発明
ではかかる基質は、0.01〜10重量%となる範囲で
添加されるが、好ましくは0.1〜5重量%である。上
記の値が0.01重量%未満の場合、十分に重合物が形
成されず効果が発揮できない。また10重量%を越える
と、重合物が多く形成されすぎるために皮膜が脆くなっ
てしまい、効果が十分に発揮されない。
【0012】本発明に用いられる水溶性高分子として
は、基本的にはそれが水に溶解性を有する高分子であれ
ばよく、例えばデンプン、マンナン、寒天、アルギン酸
ナトリウム、アラビアガム、トラガントガム、グアーガ
ム等の植物系高分子や、キサンタンガム等の微生物系高
分子や、ゼラチン、カゼイン等の動物系高分子や、セル
ロース、デンプン等のメチル化、カルボキシメチル化等
の誘導体からなる半合成高分子や、ポリビニルアルコー
ル等のビニル系、ポリアクリルアミド等のアクリル系、
その他ポリエチレンオキサイド等の合成高分子等を挙げ
ることができるが、好ましくは適度な弾力性をもった被
膜の形成し易さから、ヒドロキシエチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウムである。こ
れらの水溶性高分子は、1種または2種以上を混合物と
して使用することもできる。本発明ではかかる水溶性高
分子は、0.1〜40重量%となる範囲で添加される
が、好ましくは0.5〜20重量%である。上記の値が
0.1重量%未満の場合、被膜が形成されるのに時間が
かかりすぎ、また十分な粘性が得られず、鍋の側面等の
垂直な面に対して塗布することができない。また40重
量%を越えると、粘性が高すぎて均一に塗布できず、経
済的に不利である。
【0013】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお
下記実施例における、焦げ付き汚れに対する洗浄力試
験、変性油汚れ(油を高温で熱した際に生じる強固に付
着した汚れ)に対する洗浄力試験、浴槽付着汚れに対す
る洗浄力試験、各種被洗浄物表面に対する被膜の剥離試
験、金属(アルミニウム)表面に対する影響試験につい
て具体的な操作を示す。また本洗浄剤組成物中の酸素濃
度は、脱酸素操作によって使用時まで0.00015重
量%以下にして行った。
【0014】(1)焦げ付き汚れに対する洗浄力試験 グルコース5部、小麦デンプン1部、卵白アルブミン1
部、に水道水を加えて全量を100部とし、これをアル
ミニウム板に滴下し、コンロ上で水分が完全に蒸発し焦
げ付くまで加熱した後、これを焦げ付き汚れ洗浄試験用
のモデル汚垢板として洗浄力試験をおこなった。洗浄力
の判定は、上記モデル汚垢板を水平に置き、洗浄剤組成
物を滴下して24時間後、形成された被膜を剥がして汚
れの落ち具合を目視にて判定した。判定基準は次のとお
りである。 ◎:汚れ落ちが極めて良好である ○:汚れ落ちが良好である △:やや除去されない汚れが残っている ×:汚れが除去されない
【0015】(2)変性油汚れに対する洗浄力試験 天ぷら油をステンレス板に均一に塗布し、150℃の温
度で60分焼き、室温に戻してから油が十分に乾燥され
ていることを確認した後、これを油汚れ洗浄試験用のの
モデル汚垢板として洗浄力試験をおこなった。洗浄力の
判定は、上記モデル汚垢板を水平に置き、洗浄剤組成物
を滴下して24時間後、形成された被膜を剥がして汚れ
の落ち具合を目視にて判定した。判定基準は次のとおり
である。◎:汚れ落ちが極めて良好である ○:汚れ落ちが良好である △:やや除去されない汚れが残っている ×:汚れが除去されない
【0016】(3)浴槽付着汚れに対する洗浄力試験 こすった程度では落ちない汚れが付着したガラス繊維強
化プラスチック(FRP)製浴槽に対する洗浄力試験を
おこなった。洗浄力の判定は、上記浴槽に洗浄剤組成物
を塗布して24時間後、形成された被膜を剥がして汚れ
の落ち具合を目視にて判定した。判定基準は次のとおり
である。 ◎:汚れ落ちが極めて良好である ○:汚れ落ちが良好である △:やや除去されない汚れが残っている ×:汚れが除去されない
【0017】(4)各種被洗浄物表面に対する被膜の剥
離試験 上記(1)〜(3)の試験をおこなった際に形成された
被膜を、剥がすときの被膜の剥がれ易さを、官能にて判
定した。判定基準は次のとおりである。 ◎:自然に剥がれる ○:指等で容易に剥がれる △:スクレーバー等を用いて剥がれる ×:こびりついて容易に剥がれない、または被膜が形成
されない
【0018】(5)金属(アルミニウム)表面に対する
影響試験 アルミニウム板上に洗浄剤組成物を滴下して24時間
後、形成された被膜を剥がして傷のつき具合を目視にて
判定した。なお表4比較例No.12〜14は洗浄剤組
成物を滴下した1分後、スポンジで10回こすり洗いを
おこなった後の傷のつき具合を同様に判定した。判定基
準は次のとおりである。 ◎:傷がつかない ×:傷がつく
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】上記表1及び2から明らかなように、ポリ
フェノール酸化作用を有する酵素、該酵素の基質及び、
水溶性高分子を含む硬質表面用洗浄剤組成物は、いずれ
も優れた性能を示していることがわかる(実施例1〜1
2)。これに対し、表3の結果が示すように、水溶性高
分子を含まない組成の場合、被膜を形成することができ
ず、全く効果が得られない(比較例1〜3)。また被膜
を形成しても酵素、あるいは酵素の基質が存在しない場
合にも同様で、著しく効果が落ちる(比較例4〜1
1)。また表3の結果から、研磨剤を含む洗浄剤組成物
では、各種汚れに対する洗浄力はあるものの金属表面に
傷をつけてしまう(比較例12、13)。この点を改善
するために組成中に研磨剤を加えないと洗浄力は著しく
低下する(比較例14)。
【0024】
【発明の効果】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、硬
質表面に強固に付着した汚れに対して、優れた洗浄性能
を有し、しかも被洗浄物に傷をつけずに汚れを除去する
ことができる。従って、かかる本発明の硬質表面用洗浄
剤組成物は、特に鍋等の調理具に強固にこびりついてし
まった焦げ付き汚れや、一般家庭の浴槽汚れ、家具汚
れ、自動車のボディ汚れ等の除去に好適に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H003 AB31 BA12 DA05 DA08 DA10 DA11 DA17 DB01 DB02 EA21 EB07 EB08 EB11 EB22 EB30 EB33 EB42 EC03 ED02 ED28 FA15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリフェノール酸化作用を有する酵
    素及び、(B)該酵素の基質及び、(C)水溶性高分子
    を含むことを特徴とする硬質表面用洗浄剤組成物。
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