JP2001025414A - 昇降収納装置 - Google Patents

昇降収納装置

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JP2001025414A JP21288699A JP21288699A JP2001025414A JP 2001025414 A JP2001025414 A JP 2001025414A JP 21288699 A JP21288699 A JP 21288699A JP 21288699 A JP21288699 A JP 21288699A JP 2001025414 A JP2001025414 A JP 2001025414A
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高策 井上
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範行 北地
Masashi Yamada
昌司 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦巻きバネ等の2つのダンパー装置を備えた
構造でありながら、外箱の側面部に取り付けられる扉の
蝶番位置を変える必要がなく、扉の取り付けの安定化と
扉の種類の統一化を図る。 【解決手段】 外箱2の前面に回転自在に扉3が設けら
れ、扉3の蝶番4が外箱2の側面部2aの上下両側にそ
れぞれ取り付けられた昇降収納装置1である。前リンク
7及び後リンク8の下端部に取り付けた軸9,10が外
箱2の側面部2aにそれぞれ軸支される。前リンク7の
下端部の枢支部分9aは扉3の下側の蝶番4の取り付け
部分の後端よりも後方に位置している。後リンク8の下
端部に取り付けた軸10に、収納体6を外箱2から前下
方に回動して引き下ろす際に抵抗となる渦巻きバネ11
とこれとは別のダンパー装置12とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天袋のような高所
に配設される外箱内に収納した収納体を昇降するための
昇降収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図35〜図40に示すよう
に、前面に開口した外箱2内に収納体6が収納され、外
箱2の前面に回転自在に扉3が設けられ、扉3の蝶番4
が外箱2の側面部2aの上下両側にそれぞれ取り付けら
れており、扉3を開いて収納体6をリンク機構5を介し
て回動することで外箱2内から前下方に引き下ろし自在
とした昇降収納装置1が知られている。リンク機構5は
一端部を外箱2の側面部2a側に回転自在に軸支すると
共に他端部を収納体6の側面部2aに回転自在に軸支し
た前リンク7と後リンク8とよりなる平行リンクで構成
してあり、図36〜図38に示すように、前リンク7及
び後リンク8の各上端部7a,8aに設けた軸支板23
に収納体6を取り付けている。前リンク7の下端部7b
の軸9には渦巻きバネ11(図35)が取り付けられ、
後リンク8の下端部8bの軸にはオイルダンパー90が
取り付けられ、これら渦巻きバネ11、オイルダンパー
90が収納体6を外箱2から前下方に回動して引き下ろ
す際に抵抗となるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
前リンク7の下端部7bに取り付けた軸9の周辺に渦巻
きバネ11やこれを収納する軸支ブロック17等が設け
られている。しかも、渦巻きバネ11を収納する軸支ブ
ロック17が外箱2の側面部2aの前端近くに位置して
おり、また軸支ブロック17の容積が必然的に大きくな
ってしまい、そのために従来では、外箱2の側面部2a
に回転自在に設けられる扉3の下側の蝶番4の取り付け
部分を軸支ブロック17よりも上方に変更しなければな
らず、蝶番4の取り付けの自由度が小さいという問題が
あり、そのうえ、上側の蝶番4と下側の蝶番4との距離
Dが狭まると扉3の取り付けの安定性が悪くなるという
問題もある。さらに、外箱2の下部にシンク用照明器具
13が一体に組み込まれているタイプのものにあって
は、照明器具13の高さ分だけ前リンク7の下端部7b
の軸9の高さが高くなるため、その分だけ下側の蝶番4
の取り付け位置を更に高くしなければならない。また、
外箱2の下部にシンク用照明器具13を組み込んだもの
と照明器具13を組み込まないものとでは、扉3の下側
の蝶番4の高さ位置が変わり、蝶番4の取り付け位置の
統一化を図ることができず、この結果、扉3の種類が増
えてしまい、結果として生産性が悪くなるという問題も
ある。
【0004】なお、蝶番4と軸支ブロック17との間に
適度なクリアランスを得るために、例えば軸支ブロック
17を外箱2の後方に配置すると、リンク機構5の昇降
ストロークが小さくなってしまい、昇降時に収納体6が
外箱2に当たってしまうという問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、渦巻きバネ等の2
つのダンパー装置を備えた構造でありながら、外箱の側
面部に取り付けられる扉の下側の蝶番の高さ位置を低く
することができ、扉の種類を少なくできると共に、外箱
の下部に照明器具を取り付けたものと取り付けないもの
との間で扉の種類の統一化を図ることができる昇降収納
装置を提供するにあり、他の目的とするところは、収納
体の重量に応じてバネ力を容易に調整できる昇降収納装
置を提供するにあり、他の目的とするところは、収納体
の昇降動作をスムーズにできるようにした昇降収納装置
を提供するにあり、他の目的とするところは、前リンク
と後リンク間での指詰めを簡単に防いで使用の安全性を
確保できる昇降収納装置を提供するにあり、他の目的と
するところは、渦巻きバネなどの機構部を覆うための機
構カバーの薄型化、小型化を容易に図ることができると
共に組み立て性が向上し、見栄えも良好な昇降収納装置
を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、前面に開口した外箱2内に収納体が収納
され、外箱2の前面に回転自在に扉3が設けられ、扉3
の蝶番4が外箱2の側面部2aの上下両側にそれぞれ取
り付けられており、扉3を開いて収納体6をリンク機構
5を介して回動することで外箱2内から前下方に引き下
ろし自在とした昇降収納装置であって、リンク機構5
は、一端部を外箱2の側面部2a側に回転自在に軸支す
ると共に他端部を収納体6の側面部2aに回転自在に軸
支した前リンク7と後リンク8とよりなる平行リンクで
構成され、前リンク7及び後リンク8の下端部に取り付
けた軸9,10が外箱2の側面部2aにそれぞれ軸支さ
れ、前リンク7の下端部の枢支部分9aは上記扉3の下
側の蝶番4の取り付け部分の後端4aよりも後方に位置
しており、後リンク8の下端部に取り付けた軸10に、
収納体6を外箱2から前下方に回動して引き下ろす際に
抵抗となる渦巻きバネ11が設けられると共に、後リン
ク8には収納体6を外箱2から前下方に回動して引き下
ろす際に抵抗となる別のダンパー装置12が設けられて
いることを特徴としており、このように構成すること
で、前リンク7の下端部に取り付けた軸9をフリーな状
態で軸支することによって、渦巻きバネ11等の2つの
ダンパー装置を備えた構造でありながら、外箱2の側面
部2aに回転自在に設けられる扉3の下側の蝶番4の取
り付け部分を前リンク7の下端部の軸9の前方に位置さ
せることができ、これに伴い外箱2の上下寸法を大きく
することなく、上側の蝶番4と下側の蝶番4との距離D
を広げることができ、扉3の取り付けの安定性が良くな
ると共に、蝶番4位置を統一化できるので、扉3の種類
の削減を図ることができる。さらに外箱2の下部に照明
器具13を組み込んだ場合に、照明器具13の高さ分だ
け前リンク7の下端部の軸9の高さが高くなっても、扉
3の下側の蝶番4を該軸9に干渉させることなく低い位
置に取り付けることができるので、外箱2の下部に照明
器具13を組み込んだものと組み込まないものとの間で
扉3の種類の統一化を図ることができる。
【0007】また上記収納体6に対する渦巻きバネ11
のバネ力を調整するためのバネ力調整装置14を備えて
いるのが好ましく、この場合、収納体6に荷物を載せた
ときの重量が重いときには、バネ力を強めることによ
り、重い収納体6を軽く持ち上げて収納できるようにな
ると共に収納体6を引き下ろすときにもゆっくりと静か
に引き下ろすことができる。また、収納体6が例えば空
のときはバネ力を弱めることにより、収納体6を引き下
ろすときには強いバネ力がかからず、軽量時にも最下点
まで容易に引き下ろすことができ、操作性が良くなる。
【0008】また上記後リンク8の下端部の軸10に2
つの渦巻きバネ11,15が設けられ、一方の渦巻きバ
ネ11の一端を後リンク8の軸10に係止させると共に
他端を外箱2側に固定することで後リンク8の軸10に
対して常時バネ力を付与し、他方の渦巻きバネ15の一
端を後リンク8の軸10に係止させると共に他端をバネ
力調整装置14を介して外箱2側に接続し、バネ力調整
装置14は、他方の渦巻きバネ15の他端を外箱2に対
してフリーな状態と外箱2に固定した状態とに切替える
ための操作手段16を備えているのが好ましく、この場
合、操作手段16によって2つの渦巻きバネ11,15
のバネ力を収納体6に同時に付与したり、一方の渦巻き
バネ11のバネ力のみを収納体6に付与したりすること
ができ、収納体6の重量に合わせてバネ力の調整を簡単
に行うことができる。
【0009】また上記渦巻きバネ11を外箱2の側面部
2aとリンク機構5との間に配置された軸支ブロック1
7内部に収納し、該軸支ブロック17に前リンク7及び
後リンク8の下端部の軸9,10を軸支するための軸受
部18,19を設けるのが好ましく、この場合、渦巻き
バネ11を収納する軸支ブロック17の外側面を台座と
して使用し、この台座に前リンク7と後リンク8の軸
9,10を支持する軸受部18,19を設けることによ
って、軸受部18,19をリンク7,8の枢支部分9
a,10aに近づけることができ、従って、リンク7,
8の軸9,10に対して大きなモーメント荷重がかかる
のを防止できる。
【0010】また上記前リンク7をへ字状に屈曲させ、
収納体6を最も引き下ろしたときに、へ字状に屈曲した
角部の内隅部が外箱2の底面側の先端に対向するように
するのが好ましく、この場合、収納体6を最も引き下ろ
したときに前リンク7と後リンク8とが直線状である場
合よりも、リンク7,8間に隙間Eを確保でき、前リン
ク7と後リンク8間で指を詰めるのを防止しながら、収
納体6の引き下ろし位置を低くできるようになる。
【0011】また上記外箱2の側面部2aの内面に取付
基板24を取り付け、この取付基板24の内面に渦巻き
バネ11,15等の機構部を覆うための機構カバー25
を取り付け、機構カバー25に前リンク7の下端部7a
に取り付けられる軸9を挿通するための筒部70を一体
に形成し、この筒部70に挿通された軸9の先端部を取
付基板24に軸支してなるのが好ましく、この場合、前
リンク7の下端部7aに取り付けられる軸9を機構カバ
ー25の筒部70と取付基板24との両方で支持でき
て、機構カバー25の薄型化、小型化を容易に図ること
ができると共に組み立て性が向上し、また前リンク7の
軸9は機構カバー25の筒部70に挿入されるので、見
栄えも良くなる。
【0012】また上記前リンク7の略中間部における後
リンク8と対向する側に、収納体6を最も前下方に引き
降ろしたときの前リンク7と後リンク8との隙間Eを確
保するための凹部72を形成するのが好ましく、この場
合、前リンク7と後リンク8との取り付け位置を変える
ことなく、凹部72によって収納体6を最も前下方に引
き降ろしたときの前リンク7と後リンク8との間の隙間
Eを十分に確保できるようになる。
【0013】また上記前リンク7を後リンク8の回転軌
跡を含む平面から遠去かる方向ホに屈曲させるのが好ま
しく、この場合、各7,8の取り付け位置を変えること
なく、前リンク7の屈曲形状によって収納体6を最も前
下方に引き降ろしたときの前リンク7と後リンク8との
間の隙間Eを十分に確保できるようになる。
【0014】また上記渦巻きバネ11のバネ力を調整す
るバネ力調整装置14は、一端部に渦巻きバネ11の端
部に係止される係止凸部51を有する回動アーム32
と、回動アーム32の他端部を押圧して回動アーム32
を回動させて係止凸部51を渦巻きバネ11に係止させ
た状態と離脱させた状態とに切り替えるための押しボタ
ン34とを備え、押しボタン34の先端が当たる回動ア
ーム32の接触面を円弧面110とするのが好ましく、
この場合、押しボタン34の先端と回動アーム32の円
弧面110とが、常に押しボタン34の進退方向トに対
して略垂直面M内で接触することとなり、従って、押し
ボタン34の進退動作で回動アーム32を回転変位させ
る場合において、押しボタン34の先端が回動アーム3
2の面上を滑ってしまったり、噛み込んでしまったりす
ることがなくなり、操作性が向上する。
【0015】また上記外箱2の側面部2aの内面に取付
基板24を取り付け、取付基板24の内面に渦巻きバネ
11,15等の機構部を覆うための機構カバー25を配
置し、機構カバー25に係止爪75を設けると共に、取
付基板24に係止爪75と係合して機構カバー25を取
付基板24に対して位置決めするための係合部76を設
けてなるのが好ましく、この場合、機構カバー25を取
付基板24の内面に沿わせて取付基板24に設けた係合
部76に機構カバー25の係止爪75を係合させるだけ
で、機構カバー25が取付基板24に対して位置決めさ
れ、従って、機構カバー25の取り付け位置の位置決め
精度が高まり、機構カバー25を取付基板24を介して
外箱2の側面部2aの目標位置に容易にしかも正確に取
り付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0017】本例の昇降収納装置1は、図1〜図3に示
すように、前面が開口した外箱2と、外箱2の側面部2
aに上下の蝶番4を介して回転自在に取り付けられた扉
3と、外箱2内に収納される収納体6と、収納体6を外
箱2に対して回転自在に軸支して収納体6を前下方に引
き下ろし自在とするリンク機構5と、収納体6を外箱2
から前下方に回動して引き下ろす際に抵抗となる渦巻き
バネ11と、ガススプリング21等のダンパー装置12
とで主体が構成されている。
【0018】上記外箱2は天袋のようなもので、壁の上
部や天井の下面部のような部屋の高所に取り付けられる
ものである。外箱2は前面が開口しており、該前面開口
部に回転自在に扉3が設けられている。本例では図3に
示すように、扉3の上側の蝶番4と下側の蝶番4とが外
箱2の側面部2aの前端部寄りの上下両側に取着されて
いる。外箱2内には収納体6が配置されており、扉3を
開いて収納体6をリンク機構5を介して回動することで
外箱2内から前下方に引き下ろし自在となっている。
【0019】収納体6は、図4(b)に示すように、対
向する左右の側板21間に、底部及び背部を有する板体
22を架設して取り付けたもので、前方と上方とが開口
している。収納の側板21の外面上部に、上記前リンク
7及び後リンク8の各上端部に取り付けた軸支板23が
固着されている。
【0020】上記外箱2の側面部2aの内面下部には取
付基板24が取り付けられている。この取付基板24
は、図5及び図6に示すように略三角板状に形成され、
この取付基板24の内面にリンク機構5及び軸支ブロッ
ク17が取り付けられるユニット取付板(機構カバー)
25が固着されている。取付基板24は機構カバー25
と外箱2の側面部2aとの間に介在されて、収納体6を
外箱2内に組み込む際に、収納体6が外箱2の側面部2
aの内面に当たって傷が付くのを防止する働きをする。
本例の取付基板24には絞り部26が形成され、この絞
り部26にバーリング加工を施して孔部27が形成され
ており、この孔部27にて機構カバー25と取付基板2
4とがねじ固定されている。絞り部26を設けることに
よって、取付基板24の孔部27と機構カバー25の孔
部27とを容易に突き合わせることができ、ねじ具28
による固着作業が容易となる。なお取付基板24の材料
は、収納体6が当たっても容易に傷が付かない材料、例
えばアルミニウムなどの金属材料が望ましい。もちろ
ん、金属材料に限定されるものではない。
【0021】リンク機構5は、図1〜図5に示すよう
に、前リンク7と後リンク8とよりなる平行リンクによ
り構成してある。前リンク7及び後リンク8の各上端部
7a,8aは軸支板23に回転自在に軸支されており、
この軸支板23は収納体6の側板21に対して固定され
ている。また、前リンク7及び後リンク8の下端部7
b,8bに取り付けられた各軸9,10は、軸支ブロッ
ク17に回転自在に軸支されており、軸支ブロック17
は外箱2の側面部2aの内面にねじ具で固定された上記
機構カバー25に取り付けられている。本例では、前リ
ンク7の下端部7b側にはへ字状に屈曲したへ字状屈曲
部7dが形成されており、収納体6を最も引き下ろした
ときに、へ字状屈曲部7dの内隅部が外箱2の底面側の
先端に対向するようにしてある。また後リンク8の下端
部8b側には上記前リンク7のへ字状屈曲部7dと同じ
方向に向かってへ字状に屈曲したへ字状屈曲部8dが形
成されている。これら屈曲部7d,8dによって、収納
体6を最も引き下ろしたときに前リンク7と後リンク8
との間に隙間E(図2)が形成され、前リンク7と後リ
ンク8間で指を詰めるのを防止できると共に、前リンク
7と後リンク8とが直線状である場合よりも、収納体6
の引き下ろし位置を低くできるようになっている。さら
に前リンク7及び後リンク8は互いに平行な異なる垂直
面内でそれぞれ回動するように横方向にずらして配置さ
れていると共に、図7に示すように、収納体6を外箱2
内から前下方に最も引き下ろした状態では、前リンク7
或いは後リンク8が収納体6以外の部位に設けたストッ
パー(図示せず)に当たって、前リンク7の上端部7a
が後リンク8の下端部8b(図3)よりも下方に位置し
た状態で保持できるように構成されている。
【0022】上記前リンク7の下端部7bに取り付けら
れた軸9には、従来のように渦巻きバネ等の機構は設け
られておらず、軸支ブロック17に対してフリーな状態
で軸支されている。この前リンク7の下端部7bの枢支
部分9aは、図3に示すように、扉3の下側の蝶番4の
取り付け部分の後端4aよりも後方に位置しており、こ
れにより前リンク7の下端部7bの枢支部分9aによっ
て扉3の下側の蝶番4の取り付け位置が高くなったり、
外箱2の下部に照明器具が組み込まれている場合でも、
扉3の下側の蝶番4の取り付け位置が高くなったりする
のを防止できる構造となっている。
【0023】後リンク8の下端部8bに取り付けた軸1
0には、図2に示すように、収納体6を外箱2から前下
方に回動して引き下ろす際に抵抗となる2つの渦巻きバ
ネ11,15が設けられている。ここでは後リンク8の
軸10をCリングで抜け止めし、軸10の先端側に渦巻
きバネ11,15が設けられている。2つの渦巻きバネ
11,15は後リンク8の軸10の長さ方向(図2の紙
面に対して垂直方向)に並べて配置されており、いずれ
も収納体6を外箱2内から前下方に引き下ろす際に抵抗
となるようにバネ力を作用するものである。2つの渦巻
きバネ11,15は外箱2の側面部2aとリンク機構5
との間に配置された軸支ブロック17内に収納されてい
ると共に、この軸支ブロック17に前リンク7及び後リ
ンク8の下端部7b,8bの軸9,10を軸支するため
の軸受部18,19(図5)がそれぞれ設けられてい
る。図2に示す例では一方の渦巻きバネ11の一端部が
軸支ブロック17内に設けたバネ係止部28に係止され
ており、他端部が後リンク8の軸10に対して固定され
ており、これにより一方の渦巻きバネ11は後リンク8
の軸10に対して常時バネ力を付与している。これに対
して、他方の渦巻きバネ15の一端部は後リンク8の軸
10の先端部に設けた割り溝部30に係止され、他端部
はバネ力調整装置14にて支持されている。このバネ力
調整装置14は、他方の渦巻きバネ15の他端を外箱2
に対してフリーな状態と外箱2に固定した状態とに切替
えるための操作手段16と、操作手段16により回動す
るフック部31付き回動アーム32と、回動アーム32
のフック部31に着脱自在に係止される係止手段33と
を備えている。
【0024】上記操作手段16は、軸支ブロック17の
外部に配置された操作部(押しボタン)34にロッド3
5が取り付けられており、このロッド35が軸支ブロッ
ク17の孔部にスライド自在に挿入されていると共に、
ロッド35に装着した復帰バネ36によって操作部34
は常に前方に向かってバネ付勢されている。また軸支ブ
ロック17内部には、ロッド35によって回転する回動
アーム32と、回動アーム32のフック部31に対して
着脱自在に係止されるラッチ部37とがそれぞれ設けら
れている。図中の80はラッチ取り付け部である。回動
アーム32は軸支ブロック17に取り付けた回動軸38
を中心に回転自在とされていると共に、回動軸38に設
けたねじりバネ39のバネ力によって回動アーム32の
下端部32bがロッド35の先端に向かって常にバネ付
勢されている。回動アーム32の下端部32bは操作部
34のロッド35に押されることでラッチ部37に近づ
く方向に回転し、回動アーム32の下端部32bの背面
に設けたフック部31がラッチ部37に着脱自在に係止
するようになっている。
【0025】上記ラッチ部31は、図8に示すように、
筒形ケース40内にスライド自在に収納されたスライダ
ー41の前端面に薄肉状のヒンジ部42を介して一体に
設けられている。スライダー41は筒形ケース40内に
設けた圧縮コイルバネ43によって筒形ケース40の前
面の開口部44から突出する方向に向かって常にバネ付
勢されている。本例では、スライダー41とヒンジ部4
2と逆U字状のラッチ部37とが樹脂成形により一体成
形されており、且つ、自然状態では図8(a)に示すよ
うに、ラッチ部37の上面壁37aがスライダー41の
上面部に対して傾いた状態となるように成形されてい
る。ここでは、操作部34を押し込んでロッド35の先
端が回動アーム32の下端部32bをラッチ部37側に
矢印ハで示す方向に押したときに、回動アーム32のフ
ック部31が図8(a)の矢印ニで示す方向に進入して
略下向きの姿勢にあるラッチ部37内に入り込んで後面
壁37bに当たり、これにより図8(a)の破線ロで示
すように、ヒンジ部42が撓んでラッチ部37の上面壁
37aがスライダー41の上面部41aと略平行とな
り、この状態でスライダー41が後方イに移動しはじめ
て、トーションバネ45によりスライダー41を後方位
置で保持した状態(図8(b)の状態)とその保持を解
除してスライダー41を前方に戻した状態(図8(a)
の状態)とに切り替えることができるようになってい
る。これらトーションバネ45とラッチ部37とスライ
ダー41等によって係止手段33が構成されている。
【0026】本例では、筒形ケース40内のスライダー
41の側面にハート形カム溝47が設けられており、筒
形ケース40の後壁面に取り付けられたトーションバネ
45の先端に設けられた移動体46がハート形カム溝4
7内に挿入されている。本例のハート形カム溝47は、
後側の係止溝部48と後側のガイド溝部50aと前側の
係止溝部49と前側のガイド溝部50とが連続形成され
ており、ガイド溝部50,50aによってハート形カム
溝47はその両面で異形状となっている。前後のガイド
溝部50,50aはトーションバネ45の移動体46を
ハート形カム溝47内に沿って一方向(本例では時計回
り方向)に回転させるためのものであり、図8(a)の
ように移動体46が後側の係止溝部48に係止している
状態(スライダー41が前進位置)から、前記フック部
31にてスライダー41が前方から押されると、移動体
46は後側のガイド溝部50a内に入り込み、更に図8
(b)の矢印方向に向かってガイド溝部50aから前側
の係止溝部48へと移動する。このとき圧縮コイルバネ
43のバネ力によって移動体46は前側の係止溝部48
に係止した状態で保持され、スライダー41は前方に突
出した位置で保持される。その後、再度スライダー41
が押されると、移動体46は図8(c)のように前側の
ガイド溝部50内に入り込み、さらにこのガイド溝部5
0から後側の係止溝部49へと移動して、図8(a)の
位置に戻る。このとき圧縮コイルバネ43のバネ力によ
って移動体46は後側の係止溝部49に係止した状態で
保持され、スライダー41は後退位置で保持される。こ
こで、スライダー41が後方位置で係止されているとき
には、前記のようにラッチ部37がスライダー41の上
面部41aと平行に保持されるため、ラッチ部37に対
して回動アーム32の下端部32bに設けたフック部3
1が係止された状態となり、スライダー41が前方に突
出した位置に保持されているときには、前記のようにラ
ッチ部37がスライダー41の上面部41aに対して傾
き、ラッチ部37とフック部31との係止が解除される
ものである。
【0027】一方、回動アーム32の上端部32aに
は、図1に示すように、片面がテーパー面51aとなっ
た係止凸部51が設けられており、この係止凸部51が
渦巻きバネ11の他端部に屈曲形成されているく字状屈
曲部52に着脱自在となっている。ここでは、係止凸部
51がく字状屈曲部52に対して押し付けられたとき
(回動アーム32の下端のフック部31がラッチ部37
に係止されたとき)には、テーパー面51aがく字状屈
曲部52を上方に押し広げることで、係止凸部51がく
字状屈曲部52内にはまり込み、従って、2つの渦巻き
バネ11,15のバネ力が同時に働く。一方、係止凸部
51がく字状屈曲部52から離れる方向に回動したとき
(フック部31とラッチ部37との係止が解除されたと
き)には、係止凸部51によってく字状屈曲部52が上
方に押し広げられて、係止凸部51がく字状屈曲部52
から離脱し、これにより渦巻きバネ15はフリーな状態
となり、1つの渦巻きバネ11のバネ力のみが働くよう
になっている。
【0028】さらに、上記後リンク8の下端部8bには
延長部8cが設けられている。この延長部8cと上記外
箱2の側面部2aに取り付けた取付基板24との間に
は、収納体6を外箱2から前下方に回動して引き下ろす
際に抵抗となる別のダンパー装置12が設けられてい
る。この別のダンパー装置12は、例えばガススプリン
グ21で構成されている。ガススプリング21の一端は
後リンク8の延長部8cに回転自在に取り付けられてお
り、ガススプリング21の他端は軸受を介して取付基板
24に回転自在に取り付けられている。ここではガスス
プリング21の他端と軸受は板金により一体化されてい
る。ガススプリング21は、外箱2内から前下方に引き
下ろす際に抵抗となるようにバネ力を作用すると共に、
収納体6の重量が重いときには、渦巻きバネ11にかか
る負担を軽減して、渦巻きバネ11の寿命低下を防止す
る働きをもする。なおダンパー装置12としては、ガス
スプリング21に限らず、例えばオイルダンパー等であ
ってもよい。
【0029】しかして、前リンク7の下端部7bに取り
付けた軸9をフリーな状態で軸支したことによって、従
来のように前リンク7の下端部7bの軸9に渦巻きバネ
11を取り付けた場合と異なり、渦巻きバネ11を収納
する軸支ブロック17が外箱2の側面部2aの前端近く
に位置しなくなるため、外箱2の側面部2aに回転自在
に設けられる扉3の下側の蝶番4の取り付け部分を軸支
ブロック17の前方に位置させることができる。従っ
て、扉3の下側の蝶番4を外箱2の側面部2aの下端側
に寄せて取り付けることが可能となるので、外箱2の上
下寸法を大きくすることなく、上側の蝶番4と下側の蝶
番4との距離Dを広げることができ、扉3の取り付けの
安定性が良くなり、そのうえ下側の蝶番4の取り付け位
置を変える必要がないので、扉3の種類の統一化を図る
ことができる。
【0030】また図10(a)に示すように、外箱2の
下部にシンク用の照明器具13を組み込んだ場合におい
て、照明器具13の高さ分だけ前リンク7の下端部7b
の軸9の高さが高くなるが、前述のように前リンク7の
軸9には渦巻きバネ等の機構が設けられず、フリーとさ
れているので、下側の蝶番4の取り付け高さを低くでき
る。つまり外箱2の下部にシンク用の照明器具13を組
み込んだものと、図10(b)のように組み込まないも
のとの間で、扉3の種類の統一化を図ることができる。
【0031】さらに、ガススプリング21等からなるダ
ンパー装置12を、後リンク8の延長部8cに連結して
あるので、ダンパー装置12が後リンク8の下端部8b
の軸10に設けられた渦巻きバネ11に当たることがな
くなり、従って、後リンク8の下端部8bに対して渦巻
きバネ11とガススプリング21等のダンパー装置12
の両方を取り付けることが可能となる。
【0032】また、上記前リンク7と後リンク8とをそ
れぞれ同じ方向にへ字状に屈曲させてあるので、収納体
6を外箱2内から前下方に最も引き下ろしたときに、へ
字状に屈曲させた部分によって前リンク7と後リンク8
との間に所定の隙間Eを確保できるようになる。従っ
て、収納体6を引き下ろすときに、前リンク7と後リン
ク8との間に不用意に手を当てて、指を詰める心配がな
くなり、使用の安全性を確保しながら収納体6の引き下
ろしを行うことができるようになる。そのうえ前リンク
7及び後リンク8が直線状の場合と比較して、前リンク
7と後リンク8の最大下降位置をへ字状の屈曲部によっ
て更に下方に設定することが可能となるので、収納体6
への収納物の出し入れが一層容易となる。
【0033】また、渦巻きバネ11が収納されている軸
支ブロック17の外側面に、前リンク7及び後リンク8
の下端部7b,8bの軸9,10を軸支する軸受部1
8,19が設けられているので、軸支ブロック17の軸
受部18,19を前リンク7と後リンク8の枢支部分9
a,10aに接近させることができる。つまり、前リン
ク7と後リンク8の枢支部分9a,10aと軸受部1
8,19との間の距離が長いと、軸9,10に対して大
きなモーメント荷重がかかり、収納体6の回動動作に支
障をきたすこととなる。そこで本例では、渦巻きバネ1
1を収納する軸支ブロック17の外側面を台座として使
用し、この台座に前リンク7と後リンク8の軸9,10
を支持する軸受部18,19を設けることによって、軸
受部18,19をリンク7,8の枢支部分9a,10a
に近づけることができ、従って、リンク7,8の軸9,
10に対して大きなモーメント荷重がかかるのを防止で
き、収納体6の昇降動作をスムーズに行うことができ
る。
【0034】次に、収納体6の重量が軽いときには、バ
ネ力調整装置14によってバネ力を弱めることができ
る。先ず操作部34を押し込むと、ロッド35が前進し
て回動アーム32の下端部32bに設けたフック部31
が下向き姿勢にあるラッチ部37内に挿入され、ラッチ
部37の後面壁37bを後方に押すことで、ラッチ部3
7が図8(a)の破線ロで示すように変形した状態とな
り、スライダー41が後方イに移動してトーションバネ
45により後退位置で保持される。これにより、回動ア
ーム32の上端部32aの係止凸部51が渦巻きバネ1
5のく字状屈曲部52から外れて、渦巻きバネ15がフ
リーな状態となり、渦巻きバネ11のバネ力のみが収納
体6に作用し、バネ力を弱めることができ、軽量時にも
収納体6を最下点まで容易に引き下ろすことができる。
逆に、収納体6の重量が重いときには、バネ力調整装置
14によってバネ力を強めることができる。操作部34
を再度押し込むと、ロッド35が前進して回動アーム3
2の下端部32bに設けたフック部31が下向き姿勢に
あるラッチ部37内に挿入され、ラッチ部37の後面壁
37bを後方に押すことで、ラッチ部37が再び図8
(a)の破線ロで示すように変形した状態となり、スラ
イダー41が後方イに移動する。このとき移動体46は
前側の係止溝部49からガイド溝部50に導入される。
従って、スライダー41を前方から押すだけでトーショ
ンバネ45の移動体46を前側の係止溝部49から後側
の係止溝部48へと移動でき、ラッチ部37が下向き姿
勢となって回動アーム32のフック部31が外れる。こ
のとき、ねじりバネ39のバネ力によって回動アーム3
2の上端部32aの係止凸部51が渦巻きバネ15のく
字状屈曲部52に係止して、渦巻きバネ11,15の両
方のバネ力が収納体6に作用するようになり、バネ力を
強めることができる。
【0035】従って、収納体6の軽量時には、最下点ま
で収納体6を容易に引き下ろすことができ、重量荷重時
にはバネ力調整装置14の切換により荷重以下の力で引
き上げ操作ができ、操作性がきわめて良くなる。またバ
ネ力調整装置14をリンク機構5と一体に構成でき、部
品点数を削減できると共に、操作部34の押し込み操作
だけでバネ力を調整できるので、誤操作しても破損する
心配がなく、そのうえバネ力調整装置14の本体部分は
軸支ブロック17内に収納されているので外観も良好と
なる。
【0036】図9は他の実施形態を示している。本例で
は、1つの渦巻きバネ11を設け、渦巻きバネ11の一
端を後リンク8の軸10に係止させると共に他端をバネ
力調整装置14を介して外箱2側に接続した構造を示し
ている。他の構成は図1と同様であり、異なる点だけを
述べる。本例のバネ力調整装置14は、軸支ブロック1
7の外部に配置される操作部34と、操作部34に取り
付けられて軸支ブロック17の雌ネジ部17aを貫通し
て軸支ブロック17内部に螺入される雄ネジ部60aを
有する軸部60と、軸部60の先端に設けられて渦巻き
バネ11の他端部のく字状屈曲部52に嵌合する嵌合部
61とを備えている。操作部60を時計回り方向に回転
させると、軸部60の雄ネジ部60aが雌ネジ部17a
にネジ込まれて前進して嵌合部61が渦巻きバネ11の
く字状屈曲部52を押圧することにより、渦巻きバネ1
1が締め付けられて収納体6に作用するバネ力が大きく
なり、操作部34を逆回転させると、軸部60が戻って
渦巻きバネ11のく字状屈曲部52が戻り、渦巻きバネ
11が緩んで収納体6に作用するバネ力が小さくなり、
渦巻きバネ11のバネ力を容易に調整することができ
る。
【0037】図11〜図13は本発明の他の実施形態を
示している。この実施形態では、外箱2の側面部2aの
内面に金属製の取付基板24を取り付け、取付基板24
の内面に渦巻きバネ11,15等の機構部を覆うための
機構カバー25をネジ等で取り付け、機構カバー25に
前リンク7の下端部7aに取り付けられる軸9を挿通す
るための筒部70を一体に形成し、筒部70に挿通され
た軸9の先端部を取付基板24に軸支させてある。他の
構成は図1と同様であり、以下異なる点について説明す
る。本例では、前リンク7の下端部7aに回転自在に取
り付けられる軸9は、機構カバー25に設けた筒部70
内部に回転自在に挿入されており、軸9の一端9aが取
付基板24にカシメ等によって固着一体化されている。
この軸9には、ブッシュ81を介して前リンク7の下端
部が回転自在に嵌め込まれており、軸9の他端9bには
ワッシャ82を介してEリング83が嵌合されている。
【0038】ちなみに、従来では、図29、図30に示
すように、左右の前リンク7を連結させる連結棒84の
先端に固定板90を介して軸9を溶接等により固定し、
この軸9を前リンク7の下端部の軸孔に通し、ブッシュ
91を介して機構カバー25に設けた軸受孔に挿入して
いるが、このような場合は、前リンク7にかかる荷重が
機構カバー25に集中し、機構カバー25を強度を確保
するために機構カバー25の板厚や形状等を大型化する
必要がある。さらに機構カバー25が大型化すると図3
4のように、機構カバー25と蝶番4との間に所定のク
リアランスを確保できなくなり、蝶番4の取り付け位置
の自由度が制限されるという問題もある。
【0039】これに対して本例では、図11〜図13の
ように渦巻きバネ等の機構部を覆うための機構カバー2
5に、前リンク7の下端部7aに取り付けられる軸9が
通る筒部70を一体に形成し、この筒部70に挿入され
た前リンク7の軸9の端部9aを取付基板24にカシメ
固着したので、前リンク7の下端部7aに取り付けられ
る軸9を機構カバー25の筒部70と取付基板24との
両方で支持できるようになり、これに伴い前リンク7に
かかる荷重を取付基板24に分散させることができて、
機構カバー25の薄型化、小型化を容易に図ることがで
き、しかも、機構カバー25の小型化によって図28の
ように、機構カバー25と蝶番4との間に所定のクリア
ランスを容易に確保できて、蝶番4の取り付け位置の自
由度を高めることができる。そのうえ、前リンク7の軸
9を取付基板24に固着したことで、軸9による機構カ
バー25の位置決め、さらにはダンパー装置の位置決め
が容易にでき、昇降収納装置の組み立て性が向上するう
えに、前リンク7の軸9は機構カバー25の筒部70に
挿入されるので、見栄えが良くなり、機構カバー25を
薄肉化、小型化できることとあいまって、昇降収納装置
の外観向上を図ることができるという利点がある。
【0040】図14、図15は更に他の実施形態を示し
ている。この実施形態では、前リンク7の略中間部にお
ける後リンク8と対向する側に、収納体6を最も前下方
に引き降ろしたときの前リンク7と後リンク8との間の
隙間Eを確保するための凹部72を形成してある。図中
の100はリンク機構のストッパー、101はダンパー
カバーである。他の構成は図1と同様であり、以下異な
る点だけを述べる。ちなみに図31,図32のように前
リンク7と後リンク8とが共にストレート状の場合、収
納体6を前下方に引き降ろしたときに前リンク7と後リ
ンク8との隙間Eが徐々に狭くなり、収納体6を最も前
下方に引き降ろしたときには隙間Eが最小となり、指を
詰めるおそれがある。そこで、前リンク7と後リンク8
との取り付け位置を代えて隙間Eを大きくしようとして
も、蝶番4の取り付け位置によっては隙間Eを大きくで
きない場合もある。これに対して本例では、前リンク7
に凹部72を形成するという簡単な構造で、収納体6を
最も前下方に引き降ろしたときの前リンク7と後リンク
8との間の隙間Eを確保できるようになり、前リンク7
と後リンク8との取り付け位置を変える必要もないの
で、蝶番4の取り付け位置の自由度を高めることがで
き、使用の安全性と使い勝手の良さの両方が得られるも
のである。また、前リンク7の略中間部に凹部72を形
成するだけでよいので、凹部72を容易にしかも安価で
構成できるという利点もある。
【0041】更に他の実施形態として、図16、図17
に示すように、前リンク7を後リンク8の回転軌跡を含
む垂直な平面Hから遠去かる方向ホに屈曲させるように
してもよい。ここでは、前リンク7の略中央部から下端
部に至る部分を横方向に向けて略L字状に折り曲げてい
る。これにより、収納体6を最も前下方に引き降ろした
ときに、前リンク7の折り曲げ部が後リンク8の斜め方
向に位置して、前リンク7と後リンク8との間の隙間E
を、前リンク7の屈曲形状によって十分に確保できるよ
うになり、従って上記図14、図15の例と同様、前リ
ンク7と後リンク8との取り付け位置を変えずに、前リ
ンク7と後リンク8の隙間Eを十分に確保でき、指を挟
まれる危険性をなくして、使用の安全性を高めることが
できるものである。また、前リンク7を折り曲げるだけ
でよいので、容易にしかも安価で、前リンク7と後リン
ク8との間の隙間Eを確保できるものである。
【0042】図18、図19は更に他の実施形態を示し
ており、渦巻きバネ11のバネ力を調整するバネ力調整
装置14は、一端部に渦巻きバネ11の端部に係止され
る係止凸部51を有する回動アーム32と、回動アーム
32の他端部を押圧して回動アーム32を回動させて係
止凸部51を渦巻きバネ11に係止させた状態と離脱さ
せた状態とに切り替えるための押しボタン34とを備
え、押しボタン34の先端が当たる回動アーム32の接
触面を円弧面110としてある。図中の31はフック
部、37はフック部31に対して着脱自在に係止される
ラッチ部である。他の構成は図1〜図8のバネ力調整装
置と同様であり、以下異なる点だけを述べる。押しボタ
ン34に取り付けた棒状のロッド35の先端で回動アー
ム32を回転変位させる構造において、例えば図33に
示すように、押しボタン34の先端が当たる回動アーム
32の接触面が平坦面74である場合は、押しボタン3
4のロッドの進退方向トと回動アーム32の平坦面74
とが傾斜するようになり、このため、ロッド35の先端
が回動アーム32の平坦面74上を滑ってしまったり、
噛み込んでしまったりする可能性があり、この場合、回
動アーム32のフック31がラッチ部37に引っ掛らな
くなり、渦巻きバネ11のバネ力を切り替えることがで
きなくなる。これに対して本例では,図18、図19に
示すように、押しボタン34のロッド35の先端が当た
る回動アーム32の接触面を円弧面110としてあるの
で、押しボタン34のロッドの先端と回動アーム32の
円弧面110とが、常に、押しボタン34の進退方向ト
に対して略垂直面M内で接触することとなり、従って、
ロッド35で回動アーム32を回転変位させる場合にお
いて、ロッド35が滑ってしまったり、噛み込んでしま
ったりするという問題をなくすことができ、操作性を向
上させることができると共に、渦巻きバネ11のバネ力
調整を確実に行うことができ、信頼性の向上を図ること
ができ、そのうえ、回動アーム32のロッド35との接
触面を円弧面110にするという簡単な構成で済み、コ
スト的にも有利である。
【0043】次に、昇降収納装置を現場で組み立てて施
工する場合、従来では図20、図21に示すように、渦
巻きバネ11,15等の機構部を覆うための機構カバー
25を外箱2の側面部2aの目標位置に取り付けるにあ
たって、機構カバー25に設けられたざぐり孔121か
ら木ねじ120を挿入して外箱2の側面部2aにねじ止
めを行うようにしてる。このとき機構カバー25が動い
てしまい、目標とする位置に正確に取り付けることがで
きなくなるおそれがある。
【0044】そこで、本例では、図22〜図27に示す
ように、外箱2の側面部2aの内面に取付基板24を取
り付け、取付基板24の内面に渦巻きバネ11,15等
の機構部を覆うための機構カバー25を配置してある。
機構カバー25の前端縁には係止爪75が折り曲げ形成
されており、取付基板24の前端部には係止爪75と係
合して機構カバー25を取付基板24に対して位置決め
するための係合部76が切り起こしにより形成されてい
る。取付基板24を外箱2の側面部2aにネジ止めした
後で、機構カバー25を取付基板24にネジ止めするの
であるが、このとき機構カバー25を取付基板24の内
面に沿わせながら、後方から前方にスライドさせること
で、取付基板24に設けた係合部76に機構カバー25
の係止爪75が挿入されるようになり、機構カバー25
が取付基板24に対して位置決めされて位置決めされ
る。従って、ネジ具130(図23)を機構カバー25
から取付基板24に螺合させる際に機構カバー25が動
かず、機構カバー25を取付基板24を介して外箱2の
側面部2aの目標位置に容易にしかも正確にネジ止めす
ることができ、作業性の向上を図ることができる。また
このとき、機構カバー25が取付基板24に位置決め保
持されることで、機構カバー25を手で押さえてネジ止
めする必要もないので、ネジ止め作業がきわめて容易と
なる。また、取付基板24と機構カバー25とのネジ止
め方法としては、取付基板24の複数箇所に図23に示
すような絞り部26を形成し、この絞り部26にバーリ
ング加工を施して孔部(図5、図6)を形成すること
で、この孔部にて機構カバー25と取付基板24とをね
じ止めするようにしてもよい。この場合、取付基板24
に設けた係合部76に機構カバー25の係止爪75を係
止させたときに、機構カバー25と取付基板24のネジ
孔が一致するようにしておけば、機構カバー25と取付
基板24とのネジ孔を位置合わせする必要もなく、ねじ
具28による固着作業が一層容易となる。また絞り部2
6により取付基板24と機構カバー25との間に所定の
隙間を確保できるので、機構カバー26が取付基板24
に擦れて傷がつくおそれもなくなる。
【0045】さらに本例では、図25に示すように、取
付基板24の下部をL字状に折り曲げらており、この折
り曲げ部24aを外箱2の底板2b上に載置してある。
これにより、取付基板24に機構カバー25を取り付け
る際に、機構カバー25を取付基板24の折り曲げ部2
4aの上に乗せて前方にスライドさせることによって、
外箱2の底板2bを傷つけることなく、機構カバー25
の係止爪75を取付基板24の係合部76に係合させ
て、取り付け作業を楽に行うことができるという利点が
ある。
【0046】
【発明の効果】上記のように本発明のうち請求項1の発
明は、前面に開口した外箱内に収納体が収納され、外箱
の前面に回転自在に扉が設けられ、扉の蝶番が外箱の側
面部の上下両側にそれぞれ取り付けられており、扉を開
いて収納体をリンク機構を介して回動することで外箱内
から前下方に引き下ろし自在とした昇降収納装置であっ
て、リンク機構は、一端部を外箱の側面部側に回転自在
に軸支すると共に他端部を収納体の側面部に回転自在に
軸支した前リンクと後リンクとよりなる平行リンクで構
成され、前リンク及び後リンクの下端部に取り付けた軸
が外箱の側面部にそれぞれ軸支され、前リンクの下端部
の枢支部分は上記扉の下側の蝶番の取り付け部分の後端
よりも後方に位置しており、後リンクの下端部に取り付
けた軸に、収納体を外箱から前下方に回動して引き下ろ
す際に抵抗となる渦巻きバネが設けられると共に、後リ
ンクには収納体を外箱から前下方に回動して引き下ろす
際に抵抗となる別のダンパー装置が設けられているの
で、前リンクの下端部に取り付けた軸をフリーな状態で
軸支することによって、渦巻きバネ等の2つのダンパー
装置を備えた構造でありながら、外箱の側面部に回転自
在に設けられる扉の下側の蝶番の取り付け部分を前リン
クの下端部に取り付けた軸の前方に位置させることがで
きる。従って、扉の下側の蝶番を外箱の側面部の下端側
に寄せて取り付けることが可能となるので、これに伴い
外箱の上下寸法を大きくすることなく、上側の蝶番と下
側の蝶番との距離を広げることができ、扉の取り付けの
安定性が良くなり、しかも蝶番位置を統一できるので、
扉の種類が増えることもない。さらに外箱の下部に照明
器具を組み込んだ場合に、照明器具の高さ分だけ前リン
クの下端部の軸の高さが高くなっても、該軸に干渉させ
ることなく扉の下側の蝶番を低い位置に取り付けること
ができるので、外箱の下部に照明器具を組み込んだもの
と組み込まないものとの間で、外箱及び扉の統一化を図
ることができる。
【0047】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、収納体に対する渦巻きバネのバネ力を
調整するためのバネ力調整装置を備えているので、収納
体が軽量時には、バネ力を強めることにより、重い収納
体を軽く持ち上げて収納できるようになると共に収納体
を引き下ろすときにもゆっくりと静かに引き下ろすこと
ができる。また、収納体が例えば空のときはバネ力を弱
めることにより、収納体を引き下ろすときには強いバネ
力がかからず、軽量時にも最下点まで容易に引き下ろす
ことができるので、操作性が良くなる。
【0048】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、後リンクの下端部の軸に2つの渦巻き
バネが設けられ、一方の渦巻きバネの一端を後リンクの
軸に係止させると共に他端を外箱側に固定することで後
リンクの軸に対して常時バネ力を付与し、他方の渦巻き
バネの一端を後リンクの軸に係止させると共に他端をバ
ネ力調整装置を介して外箱側に接続し、バネ力調整装置
は、他方の渦巻きバネの他端を外箱に対してフリーな状
態と外箱に固定した状態とに切替えるための操作手段を
備えているので、操作手段によって2つの渦巻きバネの
バネ力を収納体に同時に付与したり、一方の渦巻きバネ
のバネ力のみを収納体に付与できるので、収納体の重量
に合わせてバネ力の調整を簡単に行うことができる。
【0049】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、渦巻きバネを外箱の側面部とリンク機
構との間に配置された軸支ブロック内部に収納し、該軸
支ブロックに前リンク及び後リンクの下端部の軸を軸支
するための軸受部を設けたので、軸支ブロックの軸受部
を前リンクと後リンクの枢支部分に接近させることがで
き、従って、リンクの軸に対して大きなモーメント荷重
がかかるのを防止でき、収納体の昇降動作をスムーズに
行えるようになり、使用性を向上させることができる。
【0050】また請求項5記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、前リンクをへ字状に屈曲させ、収納体
を最も引き下ろしたときに、へ字状に屈曲した角部の内
隅部が外箱の底面側の先端に対向するようにしたので、
収納体を最も引き下ろしたときに前リンクと後リンクと
が直線状である場合よりも、リンク間に隙間を確保で
き、リンク間で指を詰めるのを防止しながら、収納体の
引き下ろし位置を低くできるものである。
【0051】また請求項6記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、外箱の側面部の内面に取付基板を取り
付け、この取付基板の内面に渦巻きバネ等の機構部を覆
うための機構カバーを取り付け、機構カバーに前リンク
の下端部に取り付けられる軸を挿通するための筒部を一
体に形成し、この筒部に挿通された軸の先端部を取付基
板に軸支してなるので、前リンクの下端部に取り付けら
れる軸を機構カバーの筒部と取付基板との両方で支持で
きるようになり、これに伴い前リンクにかかる荷重を機
構カバーと取付基板との両方で受け止めることができ
て、機構カバーの薄型化、小型化を容易に図ることがで
き、しかも、機構カバーの筒部に強度をもたせる必要が
ないので、安全性を同時に確保しながら、機構カバーの
小型化が一層図れると共に、機構カバーと蝶番との間に
所定のクリアランスを容易に確保できて、蝶番の取り付
け位置の自由度を高めることができる。そのうえ、前リ
ンクの軸を取付基板に固着したことで、軸による機構カ
バーの位置決め、さらにはダンパー装置の位置決め等が
容易となり、昇降収納装置の組み立て性が向上し、また
前リンクの軸は機構カバーの筒部に挿入されるので、見
栄えが良くなり、機構カバーを薄肉化、小型化できるこ
ととあいまって、昇降収納装置の外観向上を図ることが
できるものである。
【0052】また請求項7記載の発明は、請求項1又は
請求項5記載の効果に加えて、前リンクの略中間部にお
ける後リンクと対向する側に、収納体を最も前下方に引
き降ろしたときの前リンクと後リンクとの隙間を確保す
るための凹部を形成したので、前リンクと後リンクとの
取り付け位置を変えることなく、凹部によって収納体を
最も前下方に引き降ろしたときの前リンクと後リンクと
の間の隙間を十分に確保できるようになり、前リンクと
後リンクとの配置を変える必要もないので、蝶番の取り
付け位置の自由度を高めながら、前リンクと後リンクの
隙間を十分に確保でき、指を挟まれる危険性をなくし
て、使用の安全性を高めることができると共に、凹部を
形成するだけでよいので、容易にしかも安価で構成でき
るものである。
【0053】また請求項8記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、前リンクを後リンクの回転軌跡を含む
平面から遠去かる方向に屈曲させたので、前リンクと後
リンクとの取り付け位置を変えることなく、前リンクの
屈曲形状によって収納体を最も前下方に引き降ろしたと
きの前リンクと後リンクとの間の隙間を十分に確保でき
るようになり、前リンクと後リンクとの配置を変える必
要もないので、蝶番の取り付け位置の自由度を高めなが
ら、前リンクと後リンクの隙間を十分に確保でき、指を
挟まれる危険性をなくして、使用の安全性を高めること
ができるものである。また、前リンクを屈曲させるだけ
でよいので、容易にしかも安価で構成できるものであ
る。
【0054】また請求項9記載の発明は、請求項3記載
の効果に加えて、渦巻きバネのバネ力を調整するバネ力
調整装置は、一端部に渦巻きバネの端部に係止される係
止凸部を有する回動アームと、回動アームの他端部を押
圧して回動アームを回動させて係止凸部を渦巻きバネに
係止させた状態と離脱させた状態とに切り替えるための
押しボタンとを備え、押しボタンの先端が当たる回動ア
ームの接触面を円弧面としたので、押しボタンの先端と
回動アームの円弧面とが、常に、押しボタンの進退方向
トに対して略垂直面内で接触することとなり、従って、
押しボタンの進退動作で回動アームを回転変位させる場
合において、押しボタンの先端が回動アームの面上を滑
ってしまったり、噛み込んでしまったりするという問題
がなくなり、操作性を向上させることができて、渦巻き
バネのバネ力調整を確実に行うことができ、バネ力調整
装置の耐久性及び信頼性向上を図ることができ、そのう
え、回動アームのロッドとの接触面を円弧面にするとい
う簡単に構成で済むという利点がある。
【0055】また請求項10記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、外箱の側面部の内面に取付基板を取
り付け、取付基板の内面に渦巻きバネ等の機構部を覆う
ための機構カバーを配置し、機構カバーに係止爪を設け
ると共に、取付基板に係止爪と係合して機構カバーを取
付基板に対して位置決めするための係合部を設けてなる
ので、機構カバーを取付基板の内面に沿わせて取付基板
に設けた係合部に機構カバーの係止爪を係合させるだけ
で、機構カバーが取付基板に対して位置決めされ、従っ
て、機構カバーの取り付け位置の位置決め精度が高ま
り、機構カバーを取付基板を介して外箱の側面部の目標
位置に容易にしかも正確に取り付けることができ、作業
性の向上と取り付けの信頼性向上とを図ることができ
る。しかも機構カバーを取付基板にネジ等で固着する際
には係止爪と係合部とで機構カバーが取付基板に対して
位置決めされているので、機構カバーを手で押さえてネ
ジ止めを行う必要もなく、そのうえ、取付基板と機構カ
バーとのネジ孔の位置合わせも不要となるので、機構カ
バーの取り付け作業がきわめて容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す側面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】同上のリンク機構を説明する側面図である。
【図4】(a)は収納体を収納しない状態の昇降収納装
置の正面図、(b)は収納体を収納した状態の昇降収納
装置の正面図である。
【図5】同上の軸支ブロック付近の正面図である。
【図6】(a)は同上の取付基板の正面図、(b)は側
面図である。
【図7】同上の収納体を最も前下方に引き下ろした状態
の説明図である。
【図8】(a)〜(c)は同上の係止手段の動作説明図
である。
【図9】他の実施形態の一部破断した側面図である。
【図10】(a)は照明器具付き外箱の側面図、(b)
は照明器具のない外箱の側面図である。
【図11】更に他の実施形態の分解側面図である。
【図12】図11の組み立て図である。
【図13】図12のF−F線断面図である。
【図14】更に他の実施形態の側面図である。
【図15】図14の収納体を前下方に引き降ろした状態
の側面図である。
【図16】更に他の実施形態の正面図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】更に他の実施形態を示す断面図である。
【図19】図18の押しボタンのロッドと回動アームと
の接触部を説明する側面図である。
【図20】更に他の実施形態の側面図である。
【図21】図20の正面図である。
【図22】同上の機構カバーを取付基板に位置決めする
場合の説明図である。
【図23】図22の機構カバーの取り付け部の説明図で
ある。
【図24】(a)(b)は同上の係止爪の断面図であ
る。
【図25】(a)は同上の機構カバーを取付基板に取り
付け前の状態の説明図、(b)は取付基板の折り曲げ部
の拡大断面図である。
【図26】(a)は同上の機構カバーを取付基板に取り
付けた状態の側面図、(b)は(a)のX−X線断面図
である。
【図27】同上の機構カバーを取付基板に取り付けた状
態の正面図である。
【図28】同上の押しボタンと蝶番との位置関係を説明
する側面図である。
【図29】同上の前リンクの下端部に取り付けられる軸
を軸支ブロックに軸支する場合の参考図である。
【図30】図29の分解図である。
【図31】同上の前リンクと後リンクとの隙間を説明す
る参考図である。
【図32】図31の収納体を最も前下方に引き降ろした
状態での前リンクと後リンクとの間の隙間を説明する参
考図である。
【図33】(a)は同上のバネ力調整装置における押し
ボタンのロッドと回動アームとの接触部を説明する参考
図、(b)は要部説明図である。
【図34】同上の下側の蝶番の取り付け位置の一例を示
す参考図である。
【図35】従来の渦巻きバネを収納する軸支ブロックの
説明図である。
【図36】図35の正面図である。
【図37】図35の平面図である。
【図38】従来の収納体を説明する側面図である。
【図39】従来の昇降収納装置の平面図である。
【図40】従来の昇降収納装置の正面図である。
【符号の説明】
1 昇降収納装置 2 外箱 2a 側面部 3 扉 4 蝶番 5 リンク機構 6 収納体 7 前リンク 8 後リンク 9,10 軸 9a,10a 枢支部分 11,15 渦巻きバネ 12 ダンパー装置 14 バネ力調整装置 17 軸支ブロック 18,19 軸受部 24 取付基板 25 機構カバー 32 回動アーム 34 押しボタン 51 係止凸部 70 筒部 72 凹部 75 係止爪 76 係合部 110 円弧面 E 隙間

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口した外箱内に収納体が収納さ
    れ、外箱の前面に回転自在に扉が設けられ、扉の蝶番が
    外箱の側面部の上下両側にそれぞれ取り付けられてお
    り、扉を開いて収納体をリンク機構を介して回動するこ
    とで外箱内から前下方に引き下ろし自在とした昇降収納
    装置であって、リンク機構は、一端部を外箱の側面部側
    に回転自在に軸支すると共に他端部を収納体の側面部に
    回転自在に軸支した前リンクと後リンクとよりなる平行
    リンクで構成され、前リンク及び後リンクの下端部に取
    り付けた軸が外箱の側面部にそれぞれ軸支され、前リン
    クの下端部の枢支部分は上記扉の下側の蝶番の取り付け
    部分の後端よりも後方に位置しており、後リンクの下端
    部に取り付けた軸に、収納体を外箱から前下方に回動し
    て引き下ろす際に抵抗となる渦巻きバネが設けられると
    共に、後リンクには収納体を外箱から前下方に回動して
    引き下ろす際に抵抗となる別のダンパー装置が設けられ
    ていることを特徴とする昇降収納装置。
  2. 【請求項2】 収納体に対する渦巻きバネのバネ力を調
    整するためのバネ力調整装置を備えていることを特徴と
    する請求項1記載の昇降収納装置。
  3. 【請求項3】 後リンクの下端部の軸に2つの渦巻きバ
    ネが設けられ、一方の渦巻きバネの一端を後リンクの軸
    に係止させると共に他端を外箱側に固定することで後リ
    ンクの軸に対して常時バネ力を付与し、他方の渦巻きバ
    ネの一端を後リンクの軸に係止させると共に他端をバネ
    力調整装置を介して外箱側に接続し、バネ力調整装置
    は、他方の渦巻きバネの他端を外箱に対してフリーな状
    態と外箱に固定した状態とに切替えるための操作手段を
    備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の昇降収納装置。
  4. 【請求項4】 渦巻きバネを外箱の側面部とリンク機構
    との間に配置された軸支ブロック内部に収納し、該軸支
    ブロックに前リンク及び後リンクの下端部の軸を軸支す
    るための軸受部を設けたことを特徴とする請求項1〜請
    求項3のいずれかに記載の昇降収納装置。
  5. 【請求項5】 前リンクをへ字状に屈曲させ、収納体を
    最も引き下ろしたときに、へ字状に屈曲した角部の内隅
    部が外箱の底面側の先端に対向するようにしたことを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の昇降収
    納装置。
  6. 【請求項6】 外箱の側面部の内面に取付基板を取り付
    け、この取付基板の内面に渦巻きバネ等の機構部を覆う
    ための機構カバーを取り付け、機構カバーに前リンクの
    下端部に取り付けられる軸を挿通するための筒部を一体
    に形成し、この筒部に挿通された軸の先端部を取付基板
    に軸支してなることを特徴とする請求項1記載の昇降収
    納装置。
  7. 【請求項7】 前リンクの略中間部における後リンクと
    対向する側に、収納体を最も前下方に引き降ろしたとき
    の前リンクと後リンクとの隙間を確保するための凹部を
    形成したことを特徴とする請求項1又は請求項5記載の
    昇降収納装置。
  8. 【請求項8】 前リンクを後リンクの回転軌跡を含む平
    面から遠去かる方向に屈曲させたことを特徴とする請求
    項1記載の昇降収納装置。
  9. 【請求項9】 渦巻きバネのバネ力を調整するバネ力調
    整装置は、一端部に渦巻きバネの端部に係止される係止
    凸部を有する回動アームと、回動アームの他端部を押圧
    して回動アームを回動させて係止凸部を渦巻きバネに係
    止させた状態と離脱させた状態とに切り替えるための押
    しボタンとを備え、押しボタンの先端が当たる回動アー
    ムの接触面を円弧面としたことを特徴とする請求項3記
    載の昇降収納装置。
  10. 【請求項10】 外箱の側面部の内面に取付基板を取り
    付け、取付基板の内面に渦巻きバネ等の機構部を覆うた
    めの機構カバーを配置し、機構カバーに係止爪を設ける
    と共に、取付基板に係止爪と係合して機構カバーを取付
    基板に対して位置決めするための係合部を設けてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の昇降収納装置。
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CN110051142A (zh) * 2019-05-23 2019-07-26 广州市斯戴伟金属制品有限公司 一种升降机构及升降橱柜

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