JP2001025272A - 超音波モータの駆動制御装置 - Google Patents

超音波モータの駆動制御装置

Info

Publication number
JP2001025272A
JP2001025272A JP11195219A JP19521999A JP2001025272A JP 2001025272 A JP2001025272 A JP 2001025272A JP 11195219 A JP11195219 A JP 11195219A JP 19521999 A JP19521999 A JP 19521999A JP 2001025272 A JP2001025272 A JP 2001025272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
frequency
ultrasonic motor
drive
amplitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11195219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4495274B2 (ja
Inventor
Tetsuaki Kato
哲明 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP19521999A priority Critical patent/JP4495274B2/ja
Publication of JP2001025272A publication Critical patent/JP2001025272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4495274B2 publication Critical patent/JP4495274B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 超音波モータをその最大能力に駆動制御する
ための制御装置として、簡易な回路構成で、かつリアル
タイムで安定して超音波モータを回転駆動制御すること
が可能な超音波モータ駆動制御装置を提供する。 【解決手段】 超音波モータ1を駆動するための駆動周
波数信号SD の周波数を変化制御可能な周波数制御手段
2,4と、超音波モータの振動振幅を振幅電圧VD とし
て検出する振幅電圧検出手段(センサ電極)Sと、これ
から得られる振幅電圧VD'と予め設定した基準電圧VRE
F とを比較しその比較結果を比較信号SC として出力す
る比較手段7とを備え、比較手段の比較信号が変化した
ときに周波数制御手段2,4における駆動周波数信号S
D の周波数を固定するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波モータを最適
周波数で駆動制御するための装置に関し、特に回路構成
の簡易化と、リアルタイムの制御を可能にした超音波モ
ータ駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波モータは、圧電セラミックス等の
圧電素子に位相の異なる2つの交流電圧を印加して位相
の異なる2つの定在波を励起し、その合成により駆動面
の表面粒子に円又は楕円運動を形成し、この駆動面に加
圧接触する移動体を摩擦駆動により移動させることで、
移動体を回転運動させてモータとして機能するように構
成している。このような超音波モータでは、駆動面での
振幅が最大となる周波数でモータを駆動すれば、モータ
の最大能力を発揮させることができると考えられてい
る。超音波モータの周波数に対する回転数の相関特性は
図4(a)であり、同じく周波数に対する振幅電圧(振
幅に対応した電圧)の相関特性は図4(b)であること
が知られている。したがって、モータの回転数あるいは
振幅を検出し、この検出値に基づいてモータの駆動周波
数を制御することが好ましい。このうち、回転数を検出
するにはエンコーダ等の部品が必要であり、超音波モー
タ駆動制御装置の構造が複雑になる。これに対し、超音
波モータでは、ステータに設けられたセンサ電極により
振幅を振幅電圧として容易に検出することが可能である
ため、この振幅出力に基づいて駆動周波数をフィードバ
ックする技術が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな振幅電圧のピーク値を検出し、このピーク値の周波
数に駆動周波数を制御しようとしても、ピーク値を検出
するためにピークホールド回路等の複雑な回路が必要に
なり、前記した回路構成を簡略化する目的に反すること
になる。この場合、制御用マイクロコンピュータを用い
たプログラム制御によってピーク値を検出することも不
可能ではないが、プログラム処理に必要な時間だけ駆動
周波数を制御する応答性が遅れることになり、リアルタ
イムで制御することは困難である。また、仮に簡易な回
路構成でかつリアルタイムにピーク検出に基づいて駆動
周波数の制御を行うことが可能とされても、図4(b)
に示した相関特性からわかるように、超音波モータの周
波数に対する振幅電圧の特性は、高周波数領域から低周
波数領域に向けて漸増し、振幅電圧のピークVpを越え
ると急激に低減する特性となっている。このため、振幅
電圧に基づいて駆動周波数をフィードバック制御したと
きに、高周波数側から低周波数側に向けて振幅電圧のピ
ークを越えたとたんに振幅電圧が零に近い電圧となり、
この電圧がフィードバックループで制御可能な電圧領域
を逸脱してフィードバック制御が不安定なものになり、
超音波モータを安定した状態で回転駆動制御することは
困難になる。特に、図4(b)にも示されるように、振
幅電圧には温度依存性があり、環境温度によってピーク
電圧Vpとなる周波数が変化されるため、単純にピーク
を検出するのみでは温度変化によってピークが変動した
ときに前記したような制御の不安定性が顕著なものにな
る。
【0004】本発明の目的は、簡易な回路構成で、かつ
リアルタイムで安定して超音波モータを回転駆動制御す
ることを可能にした超音波モータ駆動制御装置を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波モータ駆
動制御装置は、超音波モータを駆動するための駆動周波
数を変化制御可能な周波数制御手段と、前記超音波モー
タの振動振幅を振幅電圧として検出する振幅電圧検出手
段と、前記検出された振幅電圧と予め設定した基準電圧
とを比較しその比較結果を比較信号として出力する比較
手段とを備え、前記比較手段の比較信号が変化したとき
に前記周波数制御手段の前記駆動周波数を固定するよう
に構成したことを特徴とする。振幅電圧に基づいて超音
波モータの駆動周波数を制御することで、モータ回転数
を検出するためのエンコーダが不要となる。また、振幅
電圧を基準電圧と比較して駆動周波数を制御するため
に、振幅電圧のピークを検出する必要がなく、回路構成
の複雑化が防止される。また、振幅電圧のピークを検出
し、このピークに基づいて駆動周波数を制御する必要が
ないため、振幅電圧のピークを越えて低周波数側に駆動
周波数が制御されることもなく、かつ温度変化による振
幅電圧の特性変化の影響を受けることもなく、しかもリ
アルタイムでの安定した制御が可能となる。
【0006】ここで、本発明において、前記周波数制御
手段は、前記比較手段の比較信号が予め設定した回数だ
け変化したときに前記駆動周波数の変化制御を停止する
構成としてもよい。比較信号が複数回変化することを待
って駆動周波数を固定することにより、ノイズ等の影響
を無くした安定した制御が可能となる。また、振幅電圧
検出手段として、超音波モータに付設されているセンサ
電極で検出した電圧を利用することで、振幅電圧検出手
段を新たに設ける必要もない。さらに、前記周波数制御
手段は、制御電圧に基づいて発振周波数が変化される電
圧制御発振器と、前記制御電圧を経時的に変化して前記
電圧制御発振器に供給し、かつ前記比較手段からの比較
信号に基づいて前記制御電圧を固定するCPUとを備え
て構成することにより、一般的に提供されている回路部
品を利用して本発明の駆動制御装置が実現可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の超音波モータ駆動制
御装置の全体構成を示すブロック図である。超音波モー
タ1は、ここではその具体的な構成の説明は省略する
が、一対の駆動電極A,Bを有しており、これら駆動電
極に位相が90度異なる周波数信号を印加することによ
り、ステータとしての振動体が振動して弾性振動の進行
波が励起され、前記振動体に圧接されている移動体は前
記進行波の波頭の横方向成分によって摩擦駆動され、進
行波の振幅に比例した速度で移動される。また、前記超
音波モータ1にはセンサ電極Sが設けられており、この
センサ電極Sからは前記振動体が弾性振動したときの振
幅に比例した振幅電圧VD が検出されるように構成され
ている。
【0008】前記超音波モータ1を駆動制御するための
制御回路として、CPU(マイクロコンピュータ)2が
設けられており、前記CPU2の出力側には、前記超音
波モータ1を駆動するための信号を出力する駆動出力ポ
ートPoutと、前記超音波モータ1を駆動するための
駆動周波数信号を周波数制御電圧として出力する制御電
圧出力ポートPVCO と、後述する比較回路7での基準電
圧を出力する基準電圧出力ポートPREF とを有してい
る。また、前記CPU2の入力側には、前記センサ電極
Sの検出出力を基準電圧と比較した比較出力が入力され
る駆動入力ポートPinを有している。
【0009】前記CPU2の駆動出力ポートPoutは
アンドゲート3の一方の入力に接続される。また、前記
制御電圧出力ポートPVCO の出力は電圧制御発振器(V
CO)4の制御電圧端子に入力され、その出力電圧に対
応してVCO4の発振周波数を制御する。前記VCO4
の出力は前記アンドゲート3の他方の入力に接続され
る。そして、前記アンドゲート3の出力となる駆動周波
数信号SD は2分岐され、一方の出力はA電極側電力増
幅回路5Aに入力され、電力増幅されて前記超音波モー
タ1の駆動電極Aに供給される。また、2分岐された他
方の出力は90度シフタ6に入力され、ここで位相が9
0度移相される。この移相された出力はB電極側電力増
幅回路5Bに入力され、ここで電力増幅されて前記超音
波モータ1の駆動電極Bに供給される。なお、前記各電
力増幅回路5A,5Bは、電力増幅用トランスT1,T
2、スイッチング用トランジスタTR1〜TR4、イン
バータI1,I2で構成され、モータ駆動用電源電圧V
mに基づいて電力増幅動作を行うように構成されてい
る。
【0010】一方、前記超音波モータ1のセンサ電極S
には比較回路7が接続されており、この比較回路1の比
較出力が前記CPU1の駆動入力ポートPinに入力さ
れる。前記比較回路7は、オペアンプで構成されるコン
パレータCOMPと、抵抗R1〜R5、コンデンサCで
構成されており、前記センサ電極Sの出力である振幅電
圧VD を、その中心レベルが回路電源電圧Vの1/2の
電圧になるようにレベルシフトした振幅電圧VD'として
前記コンパレータCOMPの負入力端子に入力する。ま
た、前記コンパレータCOMPの正入力端子には、前記
CPU2の基準電圧出力ポートPREF からの基準電圧V
REF が入力される。そして、前記コンパーレータCOM
Pは、前記センサ電極Sから得られてレベルシフトした
振幅電圧VD'と、前記基準電圧VREF とを比較し、振幅
電圧が基準電圧よりも低電圧となったときに、比較信号
SC としてハイレベルの出力を出力し、前記CPU2 の
駆動入力ポートPinに入力する。
【0011】ここで、前記CPU2においては、当該制
御対象となる超音波モータ1の周波数と振幅電圧の相関
特性に基づいて、当該超音波モータ1が最大能力を発揮
する駆動周波数ないしはその近傍の駆動周波数における
振幅電圧を計算或いは測定により求めておき、その得ら
れた振幅電圧よりも若干割高い電圧を基準電圧VREFと
して求め、この基準電圧VREF を前記基準電圧出力ポー
トPREF から出力するように設定されている。
【0012】以上の構成の超音波モータ駆動制御装置に
よる駆動制御動作を図2のフローチャートと、図3のタ
イミング図に基づいて説明する。CPU2にモータ駆動
命令が入力されると(S101)、CPU2は内蔵カウ
ンタを「i=0」に設定する(S102)。次いで、C
PU2は予め設定されている図3の基準電圧VREF を基
準電圧出力ポートPREF から出力し、コンパレータCO
MPの正入力端子に入力する(S103)。また、同時
に制御電圧出力ポートPVCO からは、図3のように時間
の経過とともに電圧が徐々に増加する制御電圧VVCO を
出力する(S104)。この制御電圧VVCO を受けて、
図3のように、VCO4はその発振周波数が初期の高周
波数から低周波数側に向けて変化される駆動周波数信号
SD を出力する。なお、この発振周波数は、図4(b)
に示した周波数に対して振幅電圧が変化される領域で、
しかも超音波モータ1の最大能力を発揮するピーク電圧
Vpの周波数fpよりも所定周波数だけ高周波数側の周
波数に設定されていることは言うまでもない。さらに、
駆動出力ポートPoutからハイレベルの駆動信号SH
を出力する(S105)。この駆動信号SH の出力によ
り、アンドゲート3からVCO4の発振周波数の出力S
D が駆動周波数信号として出力され、一方はA側電力増
幅回路5Aに入力され、他方は90度移相された上でB
側電力増幅回路5Bに入力される。そして、それぞれの
周波数出力は、電力増幅回路5A,5Bにおいて電力増
幅され、位相が90度異なる駆動信号として超音波モー
タ1の駆動電極A,Bに供給され、超音波モータ1を回
転駆動する(S106)。
【0013】超音波モータ1が回転駆動されると、セン
サ電極Sにおいてモータの駆動周波数に対応した振幅が
検出され、振幅電圧VD が出力される。この振幅電圧V
D は比較回路7においてレベルシフトされて振幅電圧V
D'にされ、図3に示すように駆動周波数に対応した交流
信号として出力される。この振幅電圧VD'は、図4
(b)に示したように駆動周波数と相関を有しているた
め、超音波モータ1の駆動周波数が低減して行くと、こ
れに伴って振幅電圧VD'の絶対値は徐々に増大される。
そして、振幅電圧VD'はコンパレータCOMPにおいて
基準電圧VREF と比較され、振幅電圧の負側の電圧が基
準電圧よりも低下した時点t1でコンパレータCOMP
からは比較信号SC としてハイレベルが出力される。な
お、この間、コンパレータCOMPからハイレベルが出
力されるまでは、CPU2における制御電圧VVCO を徐
々に増加しており、その結果図3のように、徐々に規定
量ずつ周波数が低下される駆動周波数信号SD となる
(S107,S108)。
【0014】コンパレータCOMPからハイレベルの信
号SC が出力されると、CPU2は内蔵カウンタを「i
=i+1」とした上で(S109)、カウント数iが予
め設定した値N(Nは1〜5程度の整数)と比較する
(S110)。カウント数iが設定値Nに達していない
ときには、前記ステップS108に戻り、制御電圧VVC
O をさらに増加させ、超音波モータ1の駆動周波数はさ
らに低くする。この結果としてセンサ電極Sから得られ
る振幅電圧VD'はさらに増加する。以上のステップを繰
り返し、カウント数iが設定値Nに達すると、以降は制
御電圧VVCO の増加を停止する。これにより、超音波モ
ータ1はそのときの制御電圧に対応した駆動周波数によ
って駆動が継続するように制御されることになる。
【0015】このように、超音波モータ1に付設されて
いるセンサ電極Sを利用して振幅電圧VD'を求め、この
振幅電圧に基づいて超音波モータ1の駆動周波数信号S
D の駆動周波数を制御しているため、モータ回転数を検
出するためのエンコーダ等は不要であり、回路構成が複
雑になることはない。また、駆動周波数の制御に際して
は、振幅電圧VD'が予め設定した基準電圧VREF よりも
低下したことを検出したときに、駆動周波数信号SD を
そのときの周波数に固定しているため、振幅電圧のピー
クを検出する必要はなく、そのための回路部品も不要で
あり、回路構成が複雑化することはない。また、このと
き振幅電圧VD'が基準電圧VREF よりも低下した状態が
所定回数Nに達したときに駆動周波数を固定しているた
め、例えば、ノイズ等によって一時的に振幅電圧が増加
したような場合には駆動周波数を固定することはなく、
駆動周波数の安定に制御することが可能となる。さら
に、環境温度によって周波数と振幅電圧の相関特性が変
化した場合でも、基準電圧に所定のマージンを持たせて
おけば、温度変化によっても超音波モータの駆動制御を
安定に保持することが可能である。
【0016】なお、基準電圧の設定に際して本発明者の
実験によれば、前記したように、制御対象となる超音波
モータの特性を予め測定して図4(b)に示したような
駆動周波数に対する振幅電圧の相関特性を求めておき、
その相関特性から得られるピーク電圧Vpに対して、例
えば80%ないし90%程度の電圧を基準電圧VREFと
して設定し、かつ前記Nの値を5程度に設定しておけ
ば、一般的な超音波モータにおいては、ピーク電圧の9
0〜95%の振幅電圧に相当する駆動周波数で超音波モ
ータを駆動制御することが可能である。なお、これらの
値は、制御対象となる超音波モータの種類や個々の特性
のばらつき、さらにはセンサ電極の検出特性によって相
違するものであることは言うまでもない。例えば、超音
波モータが高特性の場合には、N=1として設定しても
安定した制御を実現することは困難ではない。
【0017】ここで、前記実施形態では、コンパレータ
COMPの設定として、振幅電圧VD'が基準電圧VREF
よりも低下した時点でコンパレータ出力をハイレベルに
しているが、振幅電圧が基準電圧を越えた時点でコンパ
レータ出力をハイレベルにあるいはロウレベルに反転さ
せるように構成してもよい。また、前記実施形態では、
アンドゲート3を用いてVCOの出力SD と駆動出力S
H との論理和をとって駆動周波数信号SD としている
が、特にこのように構成する必要はなく、単純にCPU
の出力でVCOを制御し、そのVCOの出力を直接利用
して超音波モータを駆動するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、周波数制
御手段により超音波モータを駆動するための駆動周波数
を変化制御する一方で、超音波モータの振動振幅を振幅
電圧検出手段により振幅電圧として検出し、この検出さ
れた振幅電圧と予め設定した基準電圧とを比較手段で比
較し、その比較結果としての比較信号が変化したときに
前記周波数制御手段の前記駆動周波数を固定するように
構成しているので、モータ回転数を検出するためのエン
コーダが不要となり、また、振幅電圧を基準電圧と比較
して駆動周波数を制御するために、振幅電圧のピークを
検出する必要がなく、回路構成の複雑化が防止される。
また、振幅電圧のピークを検出した上で、そのピークを
基準として駆動周波数を制御することが不要となるた
め、振幅電圧のピークを越えて低周波数側に駆動周波数
が制御されるようなこともなく、しかも温度変化に伴う
振幅電圧の相関特性の変動の影響を抑制し、さらにリア
ルタイムでの超音波モータの安定した制御が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波モータ駆動制御装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の装置における制御動作を説明するための
フローチャートである。
【図3】図2の各部における信号波形を示すタイミング
図である。
【図4】超音波モータの駆動周波数に対する回転数と振
幅電圧の相関特性を示す図である。
【符号の説明】
1 超音波モータ 2 CPU 3 アンドゲート 4 電圧制御発振器(VCO) 5A,5B 電力増幅回路 6 90度シフタ 7 比較回路 S センサ電極 COMP コンパレータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月24日(2000.5.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】一方、前記超音波モータ1のセンサ電極S
には比較回路7が接続されており、この比較回路1の比
較出力が前記CPU1の駆動入力ポートPinに入力さ
れる。前記比較回路7はコンパレータCOMPと、抵
抗R1〜R5、コンデンサCで構成されており、前記セ
ンサ電極Sの出力である振幅電圧VD を、抵抗R4、R
5の抵抗比により回路電源電圧内に収まるように調整
し、さらにその中心レベルが回路電源電圧Vの1/2の
電圧になるようにレベルシフトした振幅電圧VD'として
前記コンパレータCOMPの負入力端子に入力する。ま
た、前記コンパレータCOMPの正入力端子には、前記
CPU2の基準電圧出力ポートPREF からの基準電圧V
REF が入力される。そして、前記コンパーレータCOM
Pは、前記センサ電極Sから得られてレベルシフトした
振幅電圧VD'と、前記基準電圧VREF とを比較し、振幅
電圧VD'の信号波形の下限値側の電圧が基準電圧VREF
よりも低電圧となるタイミング時に、比較信号SC とし
てハイレベルの出力を出力し、前記CPU2 の駆動入力
ポートPinに入力する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】ここで、前記CPU2においては、当該制
御対象となる超音波モータ1の周波数と振幅電圧の相関
特性に基づいて、当該超音波モータ1が最大能力を発揮
する駆動周波数ないしはその近傍の駆動周波数における
振幅電圧を計算或いは測定により求めておき、その得ら
れた振幅電圧よりも若干割小さい電圧波形の下限値を基
準電圧VREF として求め、この基準電圧VREF を前記基
準電圧出力ポートPREF から出力するように設定されて
いる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】超音波モータ1が回転駆動されると、セン
サ電極Sにおいてモータの駆動周波数に対応した振幅が
検出され、振幅電圧VD が出力される。この振幅電圧V
D は比較回路7においてレベルシフトされて振幅電圧V
D'にされ、図3に示すように駆動周波数に対応した交流
信号として出力される。この振幅電圧VD'は、図4
(b)に示したように駆動周波数と相関を有しているた
め、超音波モータ1の駆動周波数が低減して行くと、こ
れに伴って振幅電圧VD'の絶対値は徐々に増大される。
そして、振幅電圧VD'はコンパレータCOMPにおいて
基準電圧VREF と比較され、振幅電圧の信号波形の下限
値側の電圧が基準電圧よりも低下した時点t1でコンパ
レータCOMPからは比較信号SC としてハイレベルが
出力される。なお、この間、コンパレータCOMPから
ハイレベルが出力されるまでは、CPU2における制御
電圧VVCO を徐々に増加しており、その結果図3のよう
に、徐々に規定量ずつ周波数が低下される駆動周波数信
号SD となる(S107,S108)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】このように、超音波モータ1に付設されて
いるセンサ電極Sを利用して振幅電圧VD'を求め、この
振幅電圧に基づいて超音波モータ1の駆動周波数信号S
D の駆動周波数を制御しているため、モータ回転数を検
出するためのエンコーダ等は不要であり、回路構成が複
雑になることはない。また、駆動周波数の制御に際して
は、振幅電圧VD'の信号波形の下限値側の電圧が予め設
定した基準電圧VREFよりも低下したことを検出したと
きに、駆動周波数信号SD をそのときの周波数に固定し
ているため、振幅電圧のピークを検出する必要はなく、
そのための回路部品も不要であり、回路構成が複雑化す
ることはない。また、このとき振幅電圧VD'の信号波形
の下限値側の電圧が基準電圧VREF よりも低下した状態
が所定回数Nに達したときに駆動周波数を固定している
ため、例えば、ノイズ等によって一時的に振幅電圧が増
加したような場合には駆動周波数を固定することはな
く、駆動周波数の安定に制御することが可能となる。さ
らに、環境温度によって周波数と振幅電圧の相関特性が
変化した場合でも、基準電圧に所定のマージンを持たせ
ておけば、温度変化によっても超音波モータの駆動制御
を安定に保持することが可能である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】なお、基準電圧の設定に際して本発明者の
実験によれば、前記したように、制御対象となる超音波
モータの特性を予め測定して図4(b)に示したような
駆動周波数に対する振幅電圧の相関特性を求めておき、
その相関特性から得られるピーク電圧Vpに対して、例
えば80%ないし90%程度の電圧を振幅電圧VD とし
て想定し、それに合わせて基準電圧VREF 設定し、か
つ前記Nの値を5程度に設定しておけば、一般的な超音
波モータにおいては、ピーク電圧の90〜95%の振幅
電圧に相当する駆動周波数で超音波モータを駆動制御す
ることが可能である。なお、これらの値は、制御対象と
なる超音波モータの種類や個々の特性のばらつき、さら
にはセンサ電極の検出特性によって相違するものである
ことは言うまでもない。例えば、超音波モータが高特性
の場合には、N=1として設定しても安定した制御を実
現することは困難ではない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】ここで、前記実施形態では、コンパレータ
COMPの設定として、振幅電圧VD'の信号波形の下限
値側の電圧が基準電圧VREF よりも低下した時点でコン
パレータ出力をハイレベルにしているが、振幅電圧の信
号波形の上限値側の電圧が基準電圧を越えた時点でコン
パレータ出力をハイレベルにあるいはロウレベルに反転
させるように構成してもよい。また、前記実施形態で
は、アンドゲート3を用いてVCOの出力SD と駆動出
力SH との論理和をとって駆動周波数信号SD としてい
るが、特にこのように構成する必要はなく、単純にCP
Uの出力でVCOを制御し、そのVCOの出力を直接利
用して超音波モータを駆動するようにしてもよい。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波モータを駆動するための駆動周波
    数を変化制御可能な周波数制御手段と、前記超音波モー
    タの振動振幅を振幅電圧として検出する振幅電圧検出手
    段と、前記検出された振幅電圧と予め設定した基準電圧
    とを比較しその比較結果を比較信号として出力する比較
    手段とを備え、前記比較手段の比較信号が変化したとき
    に前記周波数制御手段の前記駆動周波数を固定するよう
    に構成したことを特徴とする超音波モータの駆動制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記周波数制御手段は、前記比較手段の
    比較信号が予め設定した回数だけ変化したときに前記駆
    動周波数の変化制御を停止することを特徴とする請求項
    1に記載の超音波モータの駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記周波数制御手段は、前記超音波モー
    タの駆動開始時から徐々に駆動周波数を低下させるよう
    に構成され、前記周波数制御手段は前記比較信号の変化
    に基づいて前記駆動周波数の低下を停止させる構成であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の超音波モ
    ータの駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記超音波モータには、当該モータの振
    動振幅に対応する電圧を出力するセンサ電極が設けられ
    ており、前記振幅電圧検出手段は前記センサ電極で検出
    した電圧に基づいて前記振幅電圧を検出することを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の超音波モー
    タの駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数制御手段は、制御電圧に基づ
    いて発振周波数が変化される電圧制御発振器と、前記制
    御電圧を経時的に変化して前記電圧制御発振器に供給
    し、かつ前記比較手段からの比較信号に基づいて前記制
    御電圧を固定するCPUとを備えて構成されることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の超音波モ
    ータの駆動制御装置。
JP19521999A 1999-07-09 1999-07-09 超音波モータの駆動制御装置 Expired - Fee Related JP4495274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19521999A JP4495274B2 (ja) 1999-07-09 1999-07-09 超音波モータの駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19521999A JP4495274B2 (ja) 1999-07-09 1999-07-09 超音波モータの駆動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001025272A true JP2001025272A (ja) 2001-01-26
JP4495274B2 JP4495274B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=16337456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19521999A Expired - Fee Related JP4495274B2 (ja) 1999-07-09 1999-07-09 超音波モータの駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4495274B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010200451A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Nikon Corp 振動アクチュエータ駆動装置、レンズ鏡筒、カメラ
JP2022547898A (ja) * 2019-09-06 2022-11-16 フィジック インストゥルメント(ピーアイ)ゲーエムベーハー アンド ツェーオー.カーゲー 圧電スティックスリップモータおよびその制御方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000125578A (ja) * 1998-07-02 2000-04-28 Citizen Watch Co Ltd 熱電システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04140077A (ja) * 1990-09-29 1992-05-14 Anritsu Corp 超音波モータの駆動制御装置
JPH09285150A (ja) * 1996-04-16 1997-10-31 Sharp Corp 超音波モータの駆動装置
JPH11164574A (ja) * 1997-09-25 1999-06-18 Nikon Corp 振動アクチュエータ駆動装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000125578A (ja) * 1998-07-02 2000-04-28 Citizen Watch Co Ltd 熱電システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010200451A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Nikon Corp 振動アクチュエータ駆動装置、レンズ鏡筒、カメラ
JP2022547898A (ja) * 2019-09-06 2022-11-16 フィジック インストゥルメント(ピーアイ)ゲーエムベーハー アンド ツェーオー.カーゲー 圧電スティックスリップモータおよびその制御方法
US11888415B2 (en) 2019-09-06 2024-01-30 Physik Instrumente (Pi) Gmbh & Co. Kg Piezoelectric stick-slip-motor and method of controlling same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4495274B2 (ja) 2010-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7123113B1 (en) Regulated, symmetrical crystal oscillator circuit and method
JP2002248153A (ja) 超音波美容器
KR960029673A (ko) 정전형 변환수단의 용량성분 저감회로 및 정전형 변환수단의 구동장치 및 검출장치
JP5034808B2 (ja) 駆動装置、物理量測定装置及び電子機器
JP3418507B2 (ja) 圧電振動制御方法
JP4729801B2 (ja) 振動子駆動装置及び振動子駆動装置を備えた角速度センサ
JPH04200282A (ja) 超音波モータの駆動装置
JP3178212B2 (ja) 発振回路
JPH04275075A (ja) 超音波モータの駆動方式
JPH0628230Y2 (ja) 超音波振動子の振動制御装置
JP4495274B2 (ja) 超音波モータの駆動制御装置
CN100452468C (zh) 用于基于相位敏感检测的压电器件的谐振控制装置
JP2004088964A (ja) スイッチング電源装置
JP2001078472A (ja) 超音波モータの駆動装置及び超音波モータの駆動方法
JP2000292172A (ja) 圧電振動子の駆動および検出装置
JP2002059094A (ja) 超音波洗浄装置
JP3988505B2 (ja) 振動型角速度センサの駆動装置
JPH0234008A (ja) 超音波振動子の駆動装置
US20160238391A1 (en) Apparatus and method for driving gyro sensor
JPH0557243A (ja) 超音波振動発生装置
JPH09182467A (ja) 振動アクチュエータの駆動装置
JP2574293B2 (ja) 超音波モ−タの駆動方法
JP2893917B2 (ja) 振動機の駆動制御装置
JPH01234072A (ja) 進行性波動モータ装置
JPH03243183A (ja) 超音波モータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060531

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees