JP2001024526A - ビタビ復号装置 - Google Patents

ビタビ復号装置

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JP2001024526A
JP2001024526A JP11193695A JP19369599A JP2001024526A JP 2001024526 A JP2001024526 A JP 2001024526A JP 11193695 A JP11193695 A JP 11193695A JP 19369599 A JP19369599 A JP 19369599A JP 2001024526 A JP2001024526 A JP 2001024526A
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Takashi Ando
毅史 安藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拘束長の増大や、復号ビット数の増加に対
し、高速なACS演算を可能にするパラレル構成のAC
S演算装置において、パスメトリックの累積によるオ−
バ−フロ−の問題を防止する正規化回路を有しながら、
高集積化、低消費電力化による特性・性能の向上を実現
するビタビ復号装置を提供する。 【解決手段】 本発明のビタビ復号装置は、パラレルA
CS演算装置においてACS演算をする過程で、パスメ
トリック記憶装置40から最尤パスメトリックを検出す
る最尤パスメトリック検出装置50と、その最尤パスメ
トリックを制御に従い、保持及びリセットする最尤パス
メトリック記憶装置60を具備する。ブランチメトリッ
ク演算装置10、最尤パスメトリック記憶装置60、並
びに減算装置70は、パラレルACS演算装置の外部に
具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信システ
ムなどにおいて、伝送路で生ずる誤りを訂正するのに用
いて好適な、畳み込み符号化された信号系列を最尤復号
するビタビ復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平7−66736号公報に開
示されているように、移動通信システムにおいては、伝
送路で発生する誤り訂正が不可欠である。誤り訂正を行
うための符号化方式として、畳み込み符号化方式がよく
知られている。その復号方式にビタビアルゴリズムに基
づくビタビ(Viterbi)復号方式がある。ビタビ復号方
式は、ランダム誤りに対する訂正能力が高く、特に高速
フェ−ディング環境下において威力を発揮すると共に、
軟判定を組み合わせ、より高い訂正能力を得ることがで
きるという特徴を有する。
【0003】ビタビ復号装置は、送信側符号器で生成さ
れる符号系列の中から受信された符号系列とのユ−クリ
ッド距離が最も小さい系列(最も尤度の高い系列)を選
択するという最尤復号を行う復号装置である。ビタビ復
号装置の実際の演算処理としては、情報1ビットに対す
る符号化デ−タ系列(系列長は符号化率による)を得る
毎に、ブランチメトリック(計量)を計算し、畳み込み
符号器の拘束長に従うところの状態数分の記憶(パスメ
トリック)を累積更新する。それぞれの状態において、
パスメトリックが最小となるようにパスの選択を繰り返
し、最終的に生き残る最尤パスをたどることにより、情
報ビット系列が復号される。拘束長の増大と共にACS
(Add Compare Select)演算における状態数は、指数的
に増大し、演算処理時間も状態数に比例し増大する。
【0004】演算処理時間短縮のための装置構成は、複
数のACS演算装置を並列に動作させる構成とするのが
一般的である。例えば、特開平8−340262号公報
には、パラレル構成のACS演算の中間結果であるパス
メトリックメモリの読み出し書き込みを時分割にかつ並
列動作制御することによって、効率的に行わせ、拘束長
の増大に対応しながら拘束動作を可能とする装置が提案
されている。
【0005】また、ビタビ復号装置におけるパスメトリ
ックには、誤り訂正を施す分だけメトリックが累積され
ていくことになるが、復号対象の情報ビット数中に誤り
が多い場合には、パスメトリック記憶のビット数は有限
のため、そのオ−バ−フロ−対策が不可欠になる。オ−
バ−フロ−を防ぐための処理は一般的にパスメトリック
の正規化処理と呼ばれる。特開平7−66736号公報
には、パスメトリックの最小値検出演算が受信信号1シ
ンボル分以上の遅延をした場合でも許容できる正規化方
式及びその装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術で
は、ビタビ復号装置におけるパスメトリックのオ−バ−
フロ−対策が各ACS演算装置内部に設けられている。
そこで、複数のACS演算装置を完全に並列化する構成
をとることによって高速化を実現しようとすると、パス
メトリックの正規化回路が並列化分だけ必要となるた
め、ハ−ドウェアの回路規模が増大するという課題を生
ずる。さらに、LSIやゲ−トアレイなどで集積化させ
る場合、接続配線数や配線リソ−スの制限等の問題が生
じ、複数のACS演算装置を完全に並列化する構成の実
現は困難であるという課題がある。
【0007】本発明は上述する課題を解決するもので、
拘束長の増大や、復号ビット数の増加に対し、高速なA
CS演算を可能にするパラレル構成のACS演算装置に
おいて、パスメトリックの累積によるオ−バ−フロ−の
問題を防止する正規化回路を有しつつ、高集積化、低消
費電力化による特性・性能の向上を実現するビタビ復号
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1のビタビ復号装置は、複数状態のACS演算を並列
に行うパラレルACS演算装置と、該パラレルACS演
算手段の演算する複数状態のパスメトリックの正規化を
直列に行うパスメトリック正規化装置とを具備する構成
とするとよい。
【0009】このように構成された装置において、パラ
レルACS演算装置を構成する、複数のACS演算装置
30、複数のパスメトリック記憶装置40、複数のブラ
ンチメトリック記憶装置20、並びにパスメモリ記憶装
置80は、それぞれ並列に動作する。パスメトリック正
規化装置を構成する、最尤パスメトリック検出装置5
0、最尤パスメトリック記憶装置60、及びブランチメ
トリック計算装置10が、ACS演算の並列動作と所定
のタイミングで連動することにより、ACS演算のパイ
プライン処理による高速動作を可能にする。最尤パスメ
トリック検出装置50は、ACS演算をする過程で、パ
スメトリック記憶装置40から最尤パスメトリックを検
出する。最尤パスメトリック記憶装置60は、最尤パス
メトリックを制御に従い、保持、リセットする。減算装
置70は、ブランチメトリック計算装置10と最尤パス
メトリック記憶装置60との出力値について減算をす
る。
【0010】好ましくは、請求項2に記載のように、パ
スメトリック正規化手段は、パラレルACS演算装置の
演算する複数状態のパスメトリックから最尤パスメトリ
ックを検出する最尤パスメトリック検出装置50と、該
最尤パスメトリックを保持及びリセット可能な最尤パス
メトリック記憶装置60と、ブランチメトリックから最
尤パスメトリックを減算する減算装置70とを備える構
成とするとよい。
【0011】好ましくは、請求項3に記載のように、パ
ラレルACS演算装置は、ブランチメトリックを記憶す
るブランチメトリック記憶装置20と、ブランチメトリ
ック記憶装置20に記憶されたブランチメトリックと、
パスメトリック記憶装置40に記憶されたパスメトリッ
クとを入力して、加算、比較、選択によって選択パスの
情報と中間結果としてのパスメトリックを出力するAC
S演算装置30と、該中間結果としてのパスメトリック
を記憶する該パスメトリック記憶装置40とを具備する
構成とするとよい。
【0012】好ましくは、請求項4に記載のように、パ
ラレルACS演算装置は、最尤パスメトリックを求める
演算に要する時間間隔に従い、ACS演算装置30の停
止及び、開始を制御する動作制御手段106と、パスメ
トリック記憶装置40の読み出し、及び書き込みを制御
する動作制御手段102と、ブランチメトリック記憶装
置20の読み出し、及び書き込みを制御する動作制御手
段104とを備える構成とするとよい。
【0013】好ましくは、請求項5に記載のように、複
数のパラレルACS演算装置が設けられたビタビ復号装
置であって、前記パラレルACS演算装置の個別のAC
S演算装置30を並列動作制御する手段106と、複数
状態のパスメトリックを読み出し、及び書き込み制御す
る手段102と、複数パタ−ンのブランチメトリックを
読み出し、及び書き込み制御する手段104とを備える
構成とするとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。以下の実施の形態では、図4に示す
ような拘束長K=9、符号化率R=1/3の畳み込み符
号器により符号化された信号系列に対応するビタビ復号
装置を例にとって説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態に係るビタビ
復号装置の全体の構成図である。図示のビタビ復号装置
は、復号前デ−タ系列(以下、受信系列と略する)を入
力する入力端子11と、受信系列を受け、ブランチメト
リックを計算し、正規化するブランチメトリック計算装
置10を有している。パラレルACS演算装置は、正規
化したブランチメトリックを記憶するブランチメトリッ
ク記憶装置20、ACS演算装置30、ACS演算装置
30の中間結果が逐次的に更新されるパスメトリック記
憶装置40、並びにACS演算装置30からの選択パス
情報を記憶するパスメモリ記憶装置80を有している。
ACS演算装置30は、ブランチメトリック記憶装置2
0に記憶されたブランチメトリックと後述するパスメト
リックとを受け、その加算、比較、選択によって選択パ
スの情報(パスメモリ)及び中間結果(パスメトリッ
ク)を出力する。
【0016】さらに、ビタビ復号装置は、パスメモリ記
憶装置80に記憶されているパスメモリを使って最尤判
定を行い、復号系列を生成する最尤復号回路90と、復
号系列を出力する復号系列出力端子91とを有する。
【0017】また、ビタビ復号装置は、パスメトリック
正規化部として、ACS演算装置30の中間結果が逐次
的に更新されるパスメトリック記憶装置40からパスメ
トリックの読み出しによりパスメトリックの最尤値(以
下、最尤パスメトリックと略する)を検出する最尤パス
メトリック検出装置50と、その最尤パスメトリックを
記憶する最尤パスメトリック記憶装置60を有し、ブラ
ンチメトリックから、その最尤パスメトリックを減算す
る減算装置70を有する。
【0018】図2は、図1のブランチメトリック計算装
置10の内部構成を示すブロック図である。図示のブラ
ンチメトリック計算装置10は、入力端子11、デ−タ
バッファ12、ブランチメトリックの演算を行うブラン
チメトリック演算装置14、デ−タバッファ12からブ
ランチメトリック演算装置14への入力を制御するスイ
ッチ13、並びにブランチメトリック計算装置10を制
御する制御装置15とを有する。デ−タバッファ12
は、送信側畳み込み符号器の符号化率(R=1/3)に
相当する3シンボル分のデ−タをブランチメトリックの
演算する間、保持する。
【0019】また、ブランチメトリック計算装置10に
必要な構成要素として、該当時点での最尤パスメトリッ
クの入力端子61、その最尤パスメトリックを記憶する
最尤パスメトリック記憶装置60、ブランチメトリック
からその最尤パスメトリックを減算する減算装置70、
並びにブランチメトリック出力端子71を有している。
制御装置15の制御信号として、スイッチ13の制御信
号17、ブランチメトリック演算装置14を制御する制
御信号18、並びに減算装置70を制御する制御信号1
6が接続されている。
【0020】図3に図1に示したACS演算装置30の
内部構成を示す。図示のACS演算装置30は、送信側
畳み込み符号器の拘束長(K=9)に従う256ステ−
ト(2^(9−1))のうち、2ステ−ト分を同時に計
算できるように、2つのACS演算回路の並列構成をと
る。すなわち、ACS演算装置30は、加算装置31、
32、33、34と、比較装置35、36と、選択装置
37、38とから構成されている。加算装置31、3
2、比較装置35及び選択装置37によって第1のAC
S演算装置が構成されており、加算装置33、34、比
較装置36及び選択装置38によって第2のACS演算
装置が構成されている。
【0021】ここで、ブランチメトリック記憶装置20
からのブランチメトリック対の入力をBM0、BM1で
表し、パスメトリック記憶装置40からのパスメトリッ
ク対の入力をPM0、PM1で表すとする。その場合、
加算装置31、32、33、34の接続は次の通りであ
る。第1の加算装置31へはブランチメトリックBM0
とパスメトリックPM0とが入力され、第1の加算装置
31から第1の加算結果R1が出力される。第2の加算
装置32へはブランチメトリックBM1とパスメトリッ
クPM1とが入力され、第2の加算装置32から第2の
加算結果R2が出力される。第3の加算装置33へはブ
ランチメトリックBM1とパスメトリックPM0とが入
力され、第3の加算装置33から第3の加算結果R3が
出力される。第4の加算装置34へはブランチメトリッ
クBM0とパスメトリックPM1とが入力され、第4の
加算装置34から第4の加算結果R4が出力される。
【0022】第1の比較装置35へは第1及び第2の加
算結果R1及びR2が入力され、第1の比較装置35か
ら第1の比較結果C1が出力される。第2の比較装置3
6へは第3及び第4の加算結果R3及びR4が入力さ
れ、第2の比較装置36から第2の比較結果C2が出力
される。
【0023】さらに、第1の選択回路37へは、その第
1の切り替え信号として第1の比較結果C1が入力さ
れ、第1及び第2の加算結果R1及びR2のいずれかが
選択して出力され、新しいパスメトリックとしてパスメ
トリック記憶装置40に供給される(PM00)。第2
の選択回路38へは、その第2の切り替え信号として第
2の比較結果C2が入力され、第3及び第4の加算結果
R3及びR4のいずれかが選択して出力され、新しいパ
スメトリックとしてパスメトリック記憶装置40に供給
される(PM10)。また、第1及び第2の比較結果C
1及びC2は、第1及び第2のパスの選択情報としてパ
スメモリ記憶装置80内のシフトレジスタへ供給され
る。
【0024】図4に本実施の形態に対応する示す畳み込
み符号器の内部構成を示す。入力端子400と、縦続接
続された第1乃至第8のフリップフロップ410〜41
7からなるシフトレジスタと、第1乃至第3の排他的論
理和回路(mod2加算器)420、421、422
と、直並列変換装置(S/P)430と、符号化デ−タ
を出力する出力端子440とから構成される。第1の排
他的論理和回路420は、入力信号と第2、第3、第5
乃至第8のフリップフロップの出力との排他的論理和を
とって、第1の出力信号E0を出力する。第2の排他的
論理和回路421は、入力信号と第1、第3、第4、第
7、第8のフリップフロップの出力との排他的論理和を
とって、第2の出力信号E1を出力する。第3の排他的
論理和回路422は、入力信号と第1、第2、第5、第
8のフリップフロップの出力との排他的論理和をとっ
て、第3の出力信号E2を出力する。
【0025】直並列変換装置430は、第1乃至第3の
出力信号E0〜E2を直列化して、出力端子から畳み込
み符号化信号を出力する。ここで、第8のフリップフロ
ップ417の出力を最下位ビット(LSB)とし、入力
信号を最上位ビット(MSB)として表すと、第1乃至
第3の出力信号E0〜E2の生成多項式G0〜G3は2
進表現で次のように表わされる。すなわち、G0=“1
01101111”、G1=“110110011”、
G2=“111001001”であり、8進表現では、
G0=“557”、G1=“663”、G2=“71
1”となる。
【0026】図5に図1に示した最尤パスメトリック検
出装置50の内部構成を示す。最尤パスメトリック検出
装置50は、入力端子51、比較装置52、選択装置5
3、最尤値記憶装置54、並びに制御装置55から構成
されている。パスメトリック記憶装置40から出力され
た入力パスメトリックと最尤値記憶装置54からの出力
は比較装置52に接続され、また前記それぞれの信号は
選択装置53の信号入力に、また比較装置52の比較結
果信号は選択装置53の制御信号入力に接続されてい
る。
【0027】このように構成された装置の動作を次に説
明する。次に、図1乃至図3及び図5を参照して、本発
明の実施の形態におけるビタビ復号装置の動作につい
て、ブロック毎に詳細に説明する。
【0028】最初に、図2を参照して、図1のブランチ
メトリック計算装置10の内部動作について説明する。
まず、畳み込み符号化された3シンボル分の受信系列を
1組として、入力端子11から、ブランチメトリック演
算装置内のデ−タバッファ12にとり込み、畳み込み符
号器の符号化率(R=1/3)に従う8パタ−ン(2^
3)のブランチメトリックを計算する。ここで、受信デ
−タは、1シンボルの有効桁数は、軟判定に必要かつ十
分であるが有限であるとする。8パタ−ンの計算におい
て、デ−タバッファからの入力を切り替える信号17
と、加算減算を切り替える信号18とによりブランチメ
トリック演算装置14内部で以下の演算がなされる。符
号器出力デ−タ系列が2進数で“000”から“11
1”までの8パタ−ン存在する。それぞれのビットを符
号とみなすと、パタ−ンは下記8種類である。
【0029】パタ−ン0( 1、 1、 1) パタ−ン1(−1、 1、 1) パタ−ン2( 1、−1、 1) パタ−ン3(−1、−1、 1) パタ−ン4( 1、 1、−1) パタ−ン5(−1、 1、−1) パタ−ン6( 1、−1、−1) パタ−ン7(−1、−1、−1)
【0030】ある復号ブロックの受信系列3シンボルが
与えられた時の、それに対するブランチメトリックの計
算式は数式1の通りである。受信デ−タを(Xn、Y
n、Zn)と表し(nは符号ビットインデックス)、パ
タ−ンデ−タを(r0i、r1i、r2i)と表す(i
はパタ−ンインデックス)。まず、受信デ−タとパタ−
ンデ−タとのユ−クリッド距離を下記の数式1にしたが
って求める。
【0031】「数式1」(Xn−r0i)^2+(Yn
−r1i)^2+(Zn−r1i)^2 例として、数式1にパタ−ン3を実際に代入して、具体
的に計算すると、数式2が得られる。 「数式2」(Xn^2+2Xn+1)+(Yn^2+2Y
n+1)+(Zn^2+2Zn+1) 上記数式2を展開し、まとめると、数式3が得られる。 「数式3」(Xn^2+Yn^2+Zn^2+3)−2
(−Xn−Yn+Zn)
【0032】この計算を8パタ−ンすべてについて行う
と、それぞれの第1項は同じであり、第2項内の符号の
みがパタ−ンによって異なるだけである。従ってブラン
チメトリックの正規化を前提に考えると、ブランチメト
リックの値は第2項の計算を行って求めればよい。その
処理としては、受信デ−タの各要素の加算減算を、パタ
−ンデ−タの各要素に従って操作して、それぞれを加え
あわせることによってブランチメトリックを得る。この
操作は受信系列1組とパタ−ンとの相関値を求める内積
計算処理にほかならない。内積計算は数式4に従う。こ
こでr0i、r1i、r2iは“+1”または“−1”
とする。
【0033】「数式4」 r0i・Xn+r1i・Yn
+r2i・Zn 本実施の形態においては、最尤値が最も小さくなるよう
に正規化されるものとしている。相関値が大きいものほ
ど距離が近いものであるので、距離の近いパタ−ンのブ
ランチメトリックを0とするように正規化しておく必要
がある。ここで、8パタ−ンの計算において、求まる最
尤値とは、受信デ−タとそれぞれのパタ−ン(符号ビッ
ト)とが一致する場合である。計算されるブランチメト
リックは、数式4に従うと、次のようになる。
【0034】(x+y+z)、(−x+y+z)、(x−
y+z)、(−x−y+z)、(x+y−z)、(−x+
y−z)、(x−y−z)、(−x−y−z) ここで、正規化の例として最尤値が(x−y+z)であ
るとすると、正規化後のブランチメトリックは、次のよ
うになる。 (2y)、(−2x+2y)、(0)、(−2x)、(2y
−2z)、(−2x+2y−2z)、(−2z)、(−2
x−2z)
【0035】すなわち、予めブランチメトリック演算装
置14において、符号ビットの一致した受信デ−タは累
積しないように制御することで正規化後ブランチメトリ
ックが求まることになる。図2における最尤パスメトリ
ック入力61、最尤パスメトリック記憶装置60及び減
算装置70の動作については、パスメトリックの正規化
の説明に含まれるものとして、後述することにする。
【0036】図1におけるブランチメトリック記憶装置
20の動作について説明する。現在の復号ステップの最
初(ACS演算前)に、その復号ステップに必要な分だ
け、ブランチメトリックはブランチメトリック記憶装置
20の書き込みアドレスが指示する番地に格納される。
ここで、ブランチメトリックは、ブランチメトリック対
として、同時読み出しが可能となるように、ブランチメ
トリック記憶装置20内で、2つの独立の記憶回路のそ
れぞれ同一番地に格納される。
【0037】符号化率1/3を例にとると、ブランチメ
トリックのパタ−ンは8通り中、パタ−ン0とパタ−ン
7、パタ−ン1とパタ−ン6、パタ−ン2とパタ−ン
5、パタ−ン3とパタ−ン4は、ACS演算時に、ブラ
ンチメトリック対として扱われる。ブランチメトリック
記憶装置20の書き込みアドレスは、例えば、パタ−ン
インデックスカウンタのカウント値が0、1、2、3、
4、5、6、7となった場合、書き込みパタ−ンは0、
7、3、4、1、6、2、5となる。よって、パタ−ン
7に対するブランチメトリックは、パタ−ン0に対する
ブランチメトリックと共にブランチメトリック記憶回路
のそれぞれのアドレス0番地に格納される。このように
して、ブランチメトリック対を2つのブランチメトリッ
ク記憶回路の同じアドレスに格納する。対として格納さ
れたブランチメトリックは、ACS演算前に、トレリス
上の各枝に対応するように、読み出しアドレスに従い読
み出される。ここで、トレリスは符号器の状態遷移を表
現した線図をいう。
【0038】図6はトレリス線図で、符号化率1/3、
拘束長K=9で、状態数256の場合を示している。あ
る時点の符号器の状態において、情報ビットの入力に対
して符号化率に応じた符号ビットが出力されると、符号
器に状態遷移を生ずる性質がある。
【0039】図7は、符号器の状態遷移の説明図で、
(A)はシフトレジスタ、(B)は各状態のパスメトリ
ックを表している。シフトレジスタに二元(0/1)の
情報ビットが入力されると、ビットD1〜D7のデータ
“J”がビットD2〜D8に移動する。そして、各状態
から状態への遷移は入力情報ビットに相当する二つのブ
ランチが存在して、何れかが選択される。Mk(J0)、
Mk(J1)、Mk(0J)、Mk(1J)は、各状態のパス
メトリックを表している。λ(0J、J0)は、状態“J
0”から状態“0J”へのブランチメトリックを表して
いる。λ(0J、J1)は、状態“J1”から状態“0
J”へのブランチメトリックを表している。λ(1J、
J0)は、状態“J0”から状態“1J”へのブランチ
メトリックを表している。λ(1J、J1)は、状態“J
1”から状態“1J”へのブランチメトリックを表して
いる。
【0040】次に、図3を参照して、ACS演算装置3
0の動作について説明する。本実施の形態におけるAC
S演算装置30は、2ステ−ト分の計算を並列に行う場
合を例にあげて示している。図3においてACS演算装
置は、ブランチメトリック記憶装置20に格納されたブ
ランチメトリックBM0、BM1と、前復号ステップに
おいてパスメトリック記憶装置40に記憶された各状態
の生き残りパスのパスメトリックPM0、PM1を入力
デ−タとする。
【0041】それらを第1乃至第4の加算装置31〜3
4において加算し、各状態毎に、その状態への2つのパ
スに対する加算結果R1〜R4を第1及び第2の比較回
路35、36により比較し、その比較結果C1、C2を
もとに新しい生き残りパスを第1及び第2の選択回路3
7、38によって選択する。第1及び第2の選択装置3
7、38で選択されたパスメトリックは、次の復号ステ
ップにおける各状態の生き残りパスに対するパスメトリ
ックとして、次の復号ステップに使用するために、パス
メトリック記憶装置40に書き込まれ、中間結果として
のパスメトリックは更新される。また、ACS演算での
比較結果C1、C2は、選択パスの情報としてパスメモ
リ記憶装置80に順次格納される。
【0042】続いて図1における、パスメトリック記憶
装置40の動作について説明する。符号器が拘束長9の
畳み込み符号器とすると、状態数は256ステ−トとな
る。図8は2個の独立した記憶装置を有するパスメトリ
ック記憶装置を備えたパラレルACS演算装置30の構
成ブロック図である。ACS演算装置30は、256ス
テ−ト分のパスメトリック記憶装置40から、2ステ−
ト分のパスメトリックを読み出す。パスメトリック記憶
装置40は、パスメトリック#0とパスメトリック#1
の2個の独立した記憶装置を有する。ブランチメトリッ
ク記憶装置20は、ブランチメトリック#0とブランチ
メトリック#1の2個の独立した記憶装置を有する。A
CS演算制御装置100は、バンク切り替え信号、書込
みアドレスバス、読出しアドレスバスをブランチメトリ
ック記憶装置20とパスメトリック記憶装置40に送っ
ている。
【0043】図9は2個の記憶装置のアドレスとステー
トの説明図である。パスメトリック#0では、アドレス
00〜63に0〜127ステ−トの中の偶数ステ−トの
パスメトリックが記憶され、アドレス64〜127に1
28〜255ステ−トの中の奇数ステ−トのパスメトリ
ックが記憶される。パスメトリック#1では、アドレス
00〜63に0〜127ステ−トの中の奇数ステ−トの
パスメトリックが記憶され、アドレス64〜127に1
28〜255ステ−トの中の偶数ステ−トのパスメトリ
ックとが記憶される。
【0044】図10は2個の独立した記憶装置を有する
パスメトリック記憶装置の読み出し/書き込み動作の説
明図で、(A)は記憶装置バンクAが読み出しでバンク
Bが書き込みのモードA、(B)はバンクBが読み出し
でバンクAが書き込みのモードBを示している。ここで
は、記憶装置バンクAがパスメトリック#0に対応し、
記憶装置バンクBがパスメトリック#1に対応するもの
として説明する。パスメトリック記憶装置40では同じ
読み出し/書き込みアドレスについて、バンクA、Bを
切替えて、一回の読み出し/書き込み動作を行う。
【0045】図11は、図10の読み出し/書き込み動
作を行う図8の装置の、読み出しアドレスと書き込みア
ドレスとステートの説明図である。バンクA、Bを切替
えて、一回の読み出し/書き込み動作を行うことで、ス
テ−ト0、ステ−ト1のペアのパスメトリックが同時に
読み出し可能で、かつそれを入力としてACS演算の結
果の2ステ−ト分のパスメトリックであるステ−ト0、
ステ−ト128のペアが同時に書き込み可能となる。同
様に、次のサイクルでは、ステ−ト2、ステ−ト3のパ
スメトリックが同時に読み出され、ステ−ト1、ステ−
ト129のパスメトリックが書き込まれる。
【0046】パスメトリック記憶装置40を2個の独立
した記憶装置A、Bに分割することで、ACS演算を並
列に計算することができる。例えば、図4の畳み込み符
号器のシフトレジスタ状態“00000000”(ステ
−ト0)に“0”が入力された場合に、シフトレジスタ
状態が“00000000”(ステ−ト0)に状態遷移
する。あるいはステ−ト0に“1”が入力された場合
に、シフトレジスタ状態が“10000000”(ステ
−ト128)に状態遷移する。また、シフトレジスタ状
態“00000001”(ステ−ト1)に“0”が入力
された場合に、シフトレジスタ状態が“0000000
0”(ステ−ト0)に状態遷移する。あるいはステ−ト
1に“1”が入力された場合に、シフトレジスタ状態が
“10000000”(ステ−ト128)というACS
演算を並列に計算することができる。
【0047】次に、図5を参照して、最尤パスメトリッ
ク検出装置50の動作について説明する。最尤パスメト
リック検出装置50では、パスメトリック記憶装置40
からのパスメトリック読み出しによるパスメトリックを
入力として、逐次的に、パスメトリックの最尤値と比較
装置52において比較し、その比較結果から選択装置5
3において、最尤値を選択し、選択結果を最尤値記憶装
置54において記憶する。入力パスメトリックと最尤値
記憶回路54に記憶された最尤値とのどちらか一方を、
新しい最尤値として選択する。また、次の復号ステ−ジ
におけるパスメトリック更新前に最尤値記憶装置54の
値は図1における最尤パスメトリック記憶装置60に保
存された後、次の復号ステ−ジに向けて、最尤値記憶装
置54は初期化されるものとする。
【0048】次に図2に戻って、最尤パスメトリック記
憶装置60と減算装置70の動作を説明する。パスメト
リックをPMi(i=0〜255)とし、ブランチメトリ
ックをBMi(i=0〜7)とし、前復号ステ−ジで求ま
った最尤パスメトリックをPMlとする。パスメトリッ
クの正規化処理後のACS演算とは、数式5のような演
算を行うことである。 「数式5」 (PMi−PMl)+BMi
【0049】ここで、数式5を数式6のように演算順序
を変更する。 「数式6」 PMi+(BMi−PMl) これは、前もってブランチメトリックから最尤パスメト
リックを減算処理し、その減算されたブランチメトリッ
クでACS演算を行うことと等価であることになる。
【0050】図2において、前ステ−ジのACS演算過
程のパスメトリック更新時に、図1における最尤パスメ
トリック検出装置50において求められた最尤パスメト
リックは、最尤パスメトリック記憶装置60に保持され
る。減算装置70では、数式6にしたがい、ブランチメ
トリックから最尤パスメトリックが減算される。ここ
で、パスメトリックの正規化処理をACS演算内部にお
けるパスメトリック更新過程から、ブランチメトリック
計算過程にしたことは、本実施の形態の発展形である後
述のパラレル型ACS演算装置において、重要な意味を
持つ。
【0051】最後に、本実施の形態におけるパスメモリ
から復号結果を得るまでの動作を図1に従い説明する。
図1におけるパスメモリ記憶装置80及び最尤復号判定
装置90の動作を説明する。各ACS演算終了毎に出力
される選択結果をパスメモリとして、シフトレジスタに
シリアル入力により保存していく。1復号ステップを、
ブランチメトリックの読み込みからパスメモリの書き込
みまでと定義すると、1復号ステップサイクル終了時
に、バスデ−タの形でパスメモリとして記憶保存する。
以上の復号ステップを全復号ステップ分繰り返し、そこ
で得られた全パスメモリを使い、最尤復号判定装置90
において最尤状態からのトレ−スバック処理をすること
によって、復号結果を出力する。これにより、ビタビ復
号が完了する。
【0052】本発明の実施の形態に係るビタビ復号装置
において、複数のACS演算装置を並列に動作させる場
合の実施の形態を図12乃至図17を参照して、説明す
る。図12は、本発明の第2の実施の形態の構成ブロッ
ク図で、図3に記載のパラレルACS演算装置を2つ並
列動作させる、4パラレル構成のACS演算装置に関す
るものである。第1のACS演算装置30aの出力パス
メトリックはパスメトリック記憶装置40aに接続さ
れ、第2のACS演算装置30bの出力パスメトリック
はパスメトリック記憶装置40bに接続される。
【0053】パスメトリック記憶装置40aの出力の一
方は第1のACS演算装置30aに接続され、もう片方
は第2のACS演算装置30bに接続される。また、パ
スメトリック記憶装置40bの出力の一方は第1のAC
S演算装置30aに接続され、もう片方は第2のACS
演算装置30bに接続されるといった構成となってい
る。パスメモリ記憶装置82は、4ステ−トの同時入力
される構成になっている。また、ブランチメトリック記
憶装置22は、4パタ−ンのブランチメトリックを同時
に読み出せる構成になっている。第1及び第2のACS
演算装置30a、30b内部構成などは、第1の実施の
形態において説明したものと同一であるため、省略す
る。
【0054】ACS演算制御装置100は、図8に示す
ものと同様に、ブランチメトリック記憶装置22、及び
パスメトリック記憶装置40a、40bのそれぞれに対
して、バンク切り替え信号、書込みアドレスバス、読出
しアドレスバスを送っている。図12では、ACS演算
制御装置100のバンク切り替え信号、書込みアドレス
バス、読出しアドレスバスをまとめて、ブランチメトリ
ック記憶装置22に対する制御信号を104と表し、パ
スメトリック記憶装置40aに対する制御信号を102
aと表し、パスメトリック記憶装置40bに対する制御
信号を102bと表している。
【0055】図13は、図12の装置におけるブランチ
メトリック記憶装置とパスメトリック記憶装置のアドレ
スとデータ(INDEX)の説明図で、(A)はブランチメト
リック記憶装置の読み出し動作、(B)はパスメトリッ
ク記憶装置の読み出し動作、(C)はパスメトリック記
憶装置の書き込み動作、(D)はパスメトリック記憶装
置の書き込み動作を表している。
【0056】図13は、本発明の第3の実施の形態の構
成ブロック図で、図3に記載のパラレルACS演算装置
を4つ並列動作させる、8パラレル構成のACS演算装
置に関するものである。第1のACS演算装置30aの
出力パスメトリックはパスメトリック記憶装置40aに
接続され、第2のACS演算装置30bの出力パスメト
リックはパスメトリック記憶装置40bに接続され、第
3のACS演算装置30cの出力パスメトリックはパス
メトリック記憶装置40cに接続され、第4のACS演
算装置30dの出力パスメトリックはパスメトリック記
憶装置40dに接続される。
【0057】パスメトリック記憶装置40aの出力の一
方は第1のACS演算装置30aに接続され、もう片方
は第2のACS演算装置30cに接続される。パスメト
リック記憶装置40bの出力の一方は第1のACS演算
装置30aに接続され、もう片方は第2のACS演算装
置30cに接続される。パスメトリック記憶装置40c
の出力の一方は第1のACS演算装置30bに接続さ
れ、もう片方は第2のACS演算装置30dに接続され
る。パスメトリック記憶装置40dの出力の一方は第1
のACS演算装置30bに接続され、もう片方は第2の
ACS演算装置30dに接続される。
【0058】パスメモリ記憶装置84は、8ステ−トの
同時入力される構成になっている。また、ブランチメト
リック記憶装置24は、8パタ−ンのブランチメトリッ
クを同時に読み出せる構成になっている。第1及至第4
のACS演算装置30a〜30dの内部構成などは、第
1の実施の形態において説明したものと同一であるため
省略する。
【0059】続いて、パスメトリック記憶装置40につ
いて説明する。本実施の形態のパスメトリック記憶装置
40は、ACS演算回路30の並列構成をとる場合に適
用され、複数ステ−トを同時に計算可能にする。例え
ば、4パラレル構成の場合、4ステ−トであり、8パラ
レル構成の場合、8ステ−トである。パスメトリック記
憶装置40は、読み出し書き込み用として2バンクで構
成された記憶装置により構成される。ここでは、図14
の8パラレル構成を例にとり、図15を参照し説明す
る。
【0060】ACS演算制御装置110は、図8に示す
ものと同様に、ブランチメトリック記憶装置24、及び
パスメトリック記憶装置40a、40b、40c、40
dのそれぞれに対して、バンク切り替え信号、書込みア
ドレスバス、読出しアドレスバスを送っている。図14
では、ACS演算制御装置110のバンク切り替え信
号、書込みアドレスバス、読出しアドレスバスをまとめ
て、ブランチメトリック記憶装置24に対する制御信号
を114と表し、パスメトリック記憶装置40aに対す
る制御信号を112aと表し、パスメトリック記憶装置
40bに対する制御信号を112bと表し、パスメトリ
ック記憶装置40cに対する制御信号を112cと表
し、パスメトリック記憶装置40dに対する制御信号を
112dと表している。
【0061】図15は、8パラレル構成のACS演算装
置における第1及至第4のパスメトリック記憶装置40
a〜40dの内部構成をマッピングしたものである。枠
内は、それぞれの記憶装置内部に記憶されるパスメトリ
ックのステ−ト数を記述したものである。第1のパスメ
トリック記憶装置40aは、内部で記憶装置#0と記憶
装置#1の2つに分割されている。第2のパスメトリッ
ク記憶装置40bは、内部で記憶装置#2と記憶装置#
3の2つに分割されている。第3のパスメトリック記憶
装置40cは、内部で記憶装置#4と記憶装置#5の2
つに分割されている。第4のパスメトリック記憶装置4
0dは、内部で記憶装置#6と記憶装置#7の2つに分
割されている。
【0062】第1及至第4のパスメトリック記憶装置4
0a〜40dは、それぞれ、読み出し書き込み処理にお
ける同一のACS演算制御装置110のアクセスアドレ
ス発生部内の計算ステ−トをカウントするカウンタによ
り、アクセスされる。パスメトリック記憶装置40a〜
40dの内部におけるそれぞれの記憶エリアには、図1
5に示すようなステ−トマッピングで記憶される。
【0063】また、図16は、8パラレル構成のACS
演算装置(図14)におけるブランチメトリック記憶装
置24の内部構成をマッピングしたものである。枠内は
それぞれの記憶装置内部に記憶されるブランチメトリッ
クのパタ−ンナンバ−を記述したものである。本実施の
形態における8パラレル構成のACS演算装置30a〜
30dの場合、ブランチメトリック記憶装置22に関し
ては、図15に示すような8パタ−ンのブランチメトリ
ック記憶回路を有する構造をもったものを用意する。そ
して、図13に示すような構成のACS演算回路30a
〜30dのブランチメトリック入力には、用意されたブ
ランチメトリック記憶回路24からの8出力が、それぞ
れ接続される。その読み出しにおいて、アドレス発生部
からは同一のアドレスバス接続される。
【0064】本実施の形態の動作について、図14に示
す、8パラレル構成を用いて、パスメトリック記憶装置
の動作を中心に説明する。ここで、第1及至第4のAC
S演算装置30a〜30dの内部動作は、既に図3を用
いて説明した通りであるので省略する。
【0065】第1及至第4のパスメトリック記憶装置4
0a〜40dにおいて、例えば、ACS演算制御装置1
10からの読み出しアドレスが“0”の時、第1のパス
メトリック記憶装置40aの記憶装置#0からは、ステ
−ト0のパスメトリックが、第1のパスメトリック記憶
装置40aの記憶装置#1からは、ステ−ト1のパスメ
トリックが、第2のパスメトリック記憶装置40bの記
憶装置#2からは、ステ−ト2のパスメトリックが、第
2のパスメトリック記憶装置40bの記憶装置#3から
は、ステ−ト3のパスメトリックが、第3のパスメトリ
ック記憶装置40cの記憶装置#4からは、ステ−ト4
のパスメトリックが、第3のパスメトリック記憶装置4
0cの記憶装置#5からは、ステ−ト5のパスメトリッ
クが、第4のパスメトリック記憶装置40dの記憶装置
#6からは、ステ−ト6のパスメトリックが、第4のパ
スメトリック記憶装置40dの記憶装置#7からは、ス
テ−ト7のパスメトリックが、それぞれ読み出される。
【0066】読み出されたそれぞれのパスメトリックは
それぞれ2ステ−ト分のパスメトリックを並列に同時に
計算する第1乃至第4のACS演算回路30a〜30d
それぞれへの入力となる。第1乃至第4のACS演算回
路30a〜30dのACS演算の結果、第1のACS演
算装置30aからステ−ト(0、128)のパスメトリ
ックが出力される。第2のACS演算装置30bからス
テ−ト(1、129)のパスメトリックが出力される。
第3のACS演算装置30cからステ−ト(2、13
0)のパスメトリックが出力される。第4のACS演算
装置30dからステ−ト(3、131)のパスメトリッ
クが出力される。それぞれの出力のうち、ステ−ト0〜
3のパスメトリックは記憶装置#0〜#3のアドレス0
に、ステ−ト128〜131のパスメトリックは記憶装
置#4〜#7にストアされる。ACS演算制御装置11
0からの読み出しアドレスが0〜31まで更新されるこ
とにより、256ステ−トのACS演算に必要なパスメ
トリックの更新がおこなわれる。
【0067】図17は、図14の装置におけるブランチ
メトリック記憶装置とパスメトリック記憶装置のアドレ
スとデータ(INDEX)の説明図で、(A)はブランチメト
リック記憶装置の読み出し動作、(B)はパスメトリッ
ク記憶装置の読み出し動作、(C)はパスメトリック記
憶装置の書き込み動作、(D)はパスメトリック記憶装
置の書き込み動作を表している。
【0068】本発明の第4の実施の形態に係るビタビ復
号装置として、上述のパラレルACS演算構成にパスメ
トリック正規化処理を適用した場合について述べる。パ
ラレルACS演算装置から並列にパスメトリック更新値
が得られる場合、パスメトリック正規化処理のうち、最
尤パスメトリックを検出する装置構成として、例えばト
−ナメント方式により検出する装置構成を考えると、複
数の入力のうち2入力に対応する比較回路を多段構成す
るものがある。
【0069】この場合、最小値を検出する演算において
は、ビタビ復号装置の状態数をNとし、パラレル演算の
パラレル化段数をPとし、比較回路の段数をk(=Lo
g2P)段とすると、比較回路数は〓2^kとなり、演算
時間は比較回路1段の遅延時間×比較回路の段数とな
る。本発明においては、ここで求まる最尤パスメトリッ
クがパスメトリックを更新するのは、次ステ−ジ以降の
ACS演算時点である。ACSパラレル化段数が増加す
ることによって、最尤パスメトリック検出装置50への
パスメトリック入力及び、最尤パスメトリック検出装置
50内の比較回路の段数及び比較回路数は増加するが、
そこで求められた最尤パスメトリックの実際の正規化処
理回路、減算回路70は、ブランチメトリック計算回路
10の内部に含まれたものだけである。
【0070】本実施の形態におけるACS演算装置をパ
ラレル化した場合でも、最尤パスメトリックによる正規
化回路が、増加しているわけではない。また、複数のパ
スメトリックの入力を最尤パスメトリック検出装置内で
シリアル化して、図5に示すような、簡単な、シリアル
入力の最小値検出を行ってもよい。
【0071】本発明を好ましい実施の形態によって詳細
に示し説明したが、請求の範囲によってだけ制限される
発明の明らかな原理及び意図から逸脱しない範囲で、当
業者によって変更が可能であることが分かる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の効果は、ビタビ復号処理のパスメトリック正規化
処理回路は、ACS演算装置をパラレル構成にしても回
路規模が増大の防止や、低消費電力化が図れることであ
る。その理由は、パスメトリック正規化処理回路をAC
S演算装置内ではなくブランチメトリック演算回路内で
行う構成とすることにより、パラレルACS演算装置毎
に正規化処理部を含んでいる場合と比較すると、最尤パ
スメトリックを減算するための減算処理部の回路及びそ
の周辺回路などが増加することがないからである。
【0073】また、パスメトリック正規化処理をパスメ
トリック更新毎に行わず、間欠的に行うといった処理を
することにより、装置の低消費電力化にも柔軟に対応可
能である。さらに、最尤パスメトリックの比較に伴う、
比較回路に高速動作部品の利用を求めることなく、回路
規模、回路構成に応じ、柔軟に対応可能可能である。
【0074】第2の効果は、最尤パスメトリックの検出
装置の速度がパスメトリックの更新の速度に影響を与え
ることなく、ACS演算のパイプライン処理効率の向上
が図れるということである。その理由は、パスメトリッ
ク正規化処理回路をACS演算装置内ではなくブランチ
メトリック演算回路内で行うことにより、実パスメトリ
ックの正規化は、次ステ−ジのACS演算におこなわれ
る。そこで、最尤パスメトリック記憶装置に保持される
タイミングとしては、パスメトリックの最小値を求める
比較演算が終了した時点でよく、さらに次ACS演算ス
テ−ジのブランチメトリック計算までに終了していれば
よく、パスメトリック更新動作時に最尤パスメトリック
が求まっている必要はないためである。そのため、AC
S演算のパイプライン処理に最尤パスメトリック検出装
置の速度は影響しないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるビタビ復
号装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のビタビ復号装置に使用されるブランチ
メトリック計算装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1のビタビ復号装置に使用されるACS演
算装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の一実施の形態に対応する一般的な畳
み込み符号化器(K=9、R=1/3)を示す回路図で
ある。
【図5】 図1のビタビ復号装置に使用される最尤パス
メトリック検出装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 トレリス線図で、符号化率1/3、拘束長K
=9で、状態数256の場合を示している。
【図7】 符号器の状態遷移の説明図で、(A)はシフ
トレジスタ、(B)は各状態のパスメトリックを表して
いる。
【図8】 2個の独立した記憶装置を有するパスメトリ
ック記憶装置を備えたパラレルACS演算装置の構成ブ
ロック図である。
【図9】 2個の記憶装置のアドレスとステートの説明
図である。
【図10】 2個の独立した記憶装置を有するパスメト
リック記憶装置の読み出し/書き込み動作の説明図であ
る。
【図11】 図10の読み出し/書き込み動作を行う図
8の装置の、読み出しアドレスと書き込みアドレスとス
テートの説明図である。
【図12】 本発明の第2の実施の形態の構成を示すブ
ロック図で、4状態パラレル演算構成のビタビ復号装置
を示している。
【図13】 図12の装置におけるブランチメトリック
記憶装置とパスメトリック記憶装置のアドレスとデータ
(INDEX)の説明図である。
【図14】 本発明の第3の実施の形態の構成を示すブ
ロック図で、8状態パラレル演算構成のビタビ復号装置
を示している。
【図15】 図14に示す8状態パラレル演算構成のビ
タビ復号装置に使用される、パスメトリック記憶回路の
メモリマップである。
【図16】 図14に示す8状態パラレル演算構成のビ
タビ復号装置に使用される、ブランチメトリック記憶回
路のメモリマップである。
【図17】 図14の装置におけるブランチメトリック
記憶装置とパスメトリック記憶装置のアドレスとデータ
(INDEX)の説明図である。
【符号の説明】
10 ブランチメトリック計算装置 11 入力端子(受信デ−タ) 12 デ−タバッファ 13 入力切替装置 14 ブランチメトリック演算装置 15 制御装置 16 減算装置制御信号 17 入力切替制御信号 18 ブランチメトリック演算制御信号 20、22、24 ブランチメトリック記憶装置 30、30a、30b、30c、30d ACS演算装
置 31、32、33、34 加算装置 35、36 比較装置 37、38 選択装置 40、40a、40b、40c、40d パスメトリッ
ク記憶装置 50 最尤パスメトリック検出装置 51 入力端子(パスメトリック) 52 比較装置 53 選択装置 54 最尤値記憶装置 55 制御装置 56 出力端子(最尤パスメトリック) 60 最尤パスメトリック記憶装置 61 入力端子(最尤パスメトリック) 70 減算装置 71 出力端子(正規化後ブランチメトリック) 80 パスメモリ記憶装置 90 最尤復号判定装置 91 出力端子(復号デ−タ) 100、110 ACS演算制御装置 102a、102b、112a、112b、112c、
112d パスメトリック記憶装置制御信号 104、114 ブランチメトリック記憶装置制御信号 400 入力端子(情報デ−タ) 410〜417 デ−タレジスタ(フリップフロップ) 420〜422 排他的論理和 430 直並列変換装置(S/P) 440 出力端子(符号化デ−タ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数状態のACS演算を並列に行うパラレ
    ルACS演算手段と、 該パラレルACS演算手段の演算する複数状態のパスメ
    トリックの正規化を直列に行うパスメトリック正規化手
    段と、 を具備することを特徴とするビタビ復号装置。
  2. 【請求項2】前記パスメトリック正規化手段は、 前記パラレルACS演算手段の演算する複数状態のパス
    メトリックから最尤パスメトリックを検出する手段と、 該最尤パスメトリックを保持及びリセット可能な最尤パ
    スメトリック記憶手段と、 ブランチメトリックから最尤パスメトリックを減算する
    手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のビタビ復号装
    置。
  3. 【請求項3】前記パラレルACS演算手段は、 ブランチメトリックを記憶する手段と、 該ブランチメトリック記憶手段に記憶されたブランチメ
    トリックと、パスメトリック記憶手段に記憶されたパス
    メトリックとを入力して、加算、比較、選択によって選
    択パスの情報と中間結果としてのパスメトリックを出力
    するACS演算手段と、 該中間結果としてのパスメトリックを記憶する該パスメ
    トリック記憶手段と、 を具備することを特徴とする請求項1に記載のビタビ復
    号装置。
  4. 【請求項4】前記パラレルACS演算手段は、 前記最尤パスメトリックを求める演算に要する時間間隔
    に従い、 前記ACS演算手段の停止及び、開始を制御する動作制
    御手段と、 前記パスメトリック記憶手段の読み出し、及び書き込み
    を制御する動作制御手段と、 前記ブランチメトリック記憶手段の読み出し、及び書き
    込みを制御する動作制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項3に記載のビタビ復号
    装置。
  5. 【請求項5】複数の前記パラレルACS演算手段が設け
    られたビタビ復号装置であって、 前記パラレルACS演算手段の個別のACS演算手段を
    並列動作制御する手段と、 複数状態のパスメトリックを読み出し、及び書き込み制
    御する手段と、 複数パタ−ンのブランチメトリックを読み出し、及び書
    き込み制御する手段と、 を備えたことを特徴とする請求項3に記載のビタビ復号
    装置。
JP11193695A 1999-07-07 1999-07-07 ビタビ復号装置 Pending JP2001024526A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020072628A (ko) * 2001-03-12 2002-09-18 학교법인 인하학원 고속 연판정 출력 비터비 복호기를 위한 경로 메트릭정규화 방법 및 장치
JP2012034059A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Sanyo Electric Co Ltd メトリック計算装置及び復号器

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