JP2001024401A - 高周波装置およびその製造方法 - Google Patents

高周波装置およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェーズドアレイアンテナなど、高利得で高
周波数帯に適用する高周波装置でマイクロマシンスイッ
チを用いることができるようにする。 【解決手段】 位相制御層102とその上の層との間
に、誘電体材料からなる分離層(第1の分離層)113
を形成し、その分離層113の位相制御層102のマイ
クロマシンスイッチ102bが形成された領域上に開口
領域113aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波など
の高周波信号の送受信に用いられるフェーズドアレイア
ンテナなど、高周波信号を伝送する高周波装置におよび
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波装置として、例えば、衛星追尾車
載アンテナや衛星搭載用アンテナに用いられ、多数の放
射素子が配置されたフェーズドアレイアンテナが提案さ
れている(例えば、電子情報通信学会技術報告AP90
−75や特開平1−290301号公報など参照)。こ
の種のフェーズドアレイアンテナは、各放射素子に給電
する位相を変えることによって、ビームの方向を任意に
変更する機能を有している。その給電する位相を変化さ
せる手段として、それぞれが固定的な異なる移相量を有
する複数の移相回路から構成されたディジタル移相器が
一般的に使用されている(以下、ディジタル移相器を単
に移相器という)。そして、フェーズドアレイアンテナ
においては、それら各移相回路を各々1ビットのディジ
タルの制御信号によりオン/オフ制御してそれぞれの移
相回路が有する移相量を組み合わせることにより、移相
器全体で0〜360゜の給電位相を得られるようにして
いる。
【0003】特に、従来のフェーズドアレイアンテナで
は、各移相回路におけるスイッチング素子として、PI
Nダイオード、GaAsFETなどの半導体素子や、こ
れらを駆動するための駆動回路部品が多数使用されてい
る。そして、その移相器は、これらスイッチング素子に
直流電流または直流電圧を印加してオン/オフし、伝送
路長、サセプタンス、反射係数などを変化させることに
より、所定の移相量を発生させる構成となっている。一
方、近年では、低軌道衛星通信の分野などにおいて、イ
ンターネットの利用拡大さらにはマルチメディア通信の
普及などにより、高データレートでの通信が要求されて
おり、このためにアンテナの高利得化が必要となってい
る。また、高データレートでの通信を実現するためには
伝送帯域幅の拡大が必要となり、さらには低周波数帯に
おける周波数資源の欠乏などから、Ka帯(20GHz
〜)以上の高周波数帯で適用できるアンテナの実現が急
がれている。
【0004】具体的には、低軌道衛星追尾端末(地上
局)のアンテナとして、例えば、 周波数:30GHz、 アンテナ利得:36dBi、 ビーム走査範囲:正面方向よりビームチルト角50゜ という技術性能が要求されている。これをフェーズドア
レイアンテナで実現するためには、まず、開口面積:約
0.13m2 (360mm×360mm)が必要とな
る。さらに、サイドローブを抑制するためには、放射素
子を約1/2波長(30GHzで5mm前後)間隔で配
置してグレーティングローブの発生を回避する必要があ
る。
【0005】また、ビーム走査ステップを細かくし、か
つディジタル移相器量子化誤差にともなうサイドローブ
劣化を低く抑えるためには、各移相器に使用される移相
回路は4ビット(最小ビット移相器22.5゜)以上で
あることが望ましい。上記の条件を満たすフェーズドア
レイアンテナに用いられる合計の放射素子数および移相
回路ビット数は、 移相回路素子数:72×72=約5000個、 移相回路ビット数:72×72×4=約20000ビッ
ト となる。
【0006】ここで、そのような高利得で高周波数帯に
適用可能なフェーズドアレイアンテナを、前述した従来
技術、例えば図9に示す特開平1−290301号公報
記載のフェーズドアレイアンテナで実現しようとした場
合、次のような問題点があった。すなわち、このような
従来のフェーズドアレイアンテナでは、図9に示すよう
に駆動回路基板に形成された1つのドライバ回路で、各
移相器内の個々の移相回路を制御する構成となっている
ため、このドライバ回路とすべての移相回路とを個々に
接続する必要がある。したがって、その接続のための配
線は、放射素子数×移相回路ビット数の本数だけ必要と
なり、前述した数値を適用すれば、放射素子72個×7
2個のアレイ配置において、1列分(放射素子72個
分)の各移相回路(4ビット)への配線数は、72×4
=288本となる。
【0007】このような配線を同一平面上に形成した場
合、配線幅/配線間隔(L/S)=50/50μmとし
ても、1列分(放射素子72個分)の配線束の幅は0.
1mm×288=28.8mmとなる。これに対して、
前述したように、周波数30GHzに適用できるフェー
ズドアレイアンテナでは、その放射素子の間隔を5mm
前後で配置する必要があるが、従来技術では、上述した
ように配線束の幅が28.8mmにもなり太すぎて物理
的に配置できなくなる。
【0008】ここで、放射素子が形成される層(放射素
子基板や無給電素子基板)だけでなく、分配合成器と移
相器とを異なる層に形成すれば、移相器を形成する層に
おいては移相器だけを自由に配置できるようになるの
で、上述した配置の問題を解消することができる。この
ように、多層構造とすることで、より高周波数帯に適用
可能なフェーズドアレイアンテナを実現することができ
る。また、多層構造とした場合、各層の厚さは数m程度
と小さいので、あまり厚くなることはなく、より小さい
面積にすることができるので、衛星に搭載するなどのと
きに特に有利である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな高周波装置において、移相器の移相量を切り換える
ときに用いるスイッチ素子として、微小な機械スイッチ
素子(マイクロマシンスイッチ)を用いることが検討さ
れている。しかしながら、上述したように多層構造にす
る場合、従来では各層間が誘電体で充填された構成とな
っていたため、中間に配置される層に形成される移相器
には、可動部を有するマイクロマシンスイッチを用いる
ことができなかった。すなわち、従来では、フェーズド
アレイアンテナなどの高周波装置を多層構造とする場
合、移相器に用いるスイッチ素子として、マイクロマシ
ンスイッチを内層に用いることができないため実装上の
制限を受けるという問題があった。
【0010】本発明はこのような課題を解決するための
ものであり、フェーズドアレイアンテナなど、高利得で
高周波数帯に適用する高周波装置でマイクロマシンスイ
ッチなどの可動部を有する電子部品を内層に用いて実装
効率を向上できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の高周波装置
は、高周波回路が多層基板に実装された高周波装置にお
いて、多層基板の内層基板上に形成された高周波信号を
伝搬する導波路と、内層基板上に形成されて導波路と接
続して可動構造により高周波信号を処理する高周波可動
部品と、内層基板とその上の層との間に設けられて各層
を分離するとともに高周波可動部品よりも高い厚さを有
し、高周波可動部品が形成された領域全体が開口した分
離層とを備えるようにした。このように構成したので、
分離層に形成された開口領域内で高周波可動部品が動作
する。
【0012】また、発明の高周波装置は、高周波回路が
多層基板に実装された高周波装置において、多層基板の
内層基板上に形成された高周波信号を伝搬する導波路
と、内層基板上に形成されて導波路と接続して可動構造
により高周波信号を処理する高周波可動部品とを備え、
導波路の高さは高周波可動部品の高さより高くされ、内
層基板とその上の層との間に高周波可動部品が実装され
るようにした。このように構成したので、高く形成され
た導波路により分離層の上に空間が形成され、この空間
内で、高周波可動部品が動作する。
【0013】また、発明の高周波装置は、誘電体からな
る基板上に形成された高周波信号を伝搬する複数の導波
路と、基板上に形成され、かつ、導波路の接続状態を切
り換えるスイッチと、基板上に配置されてスイッチの形
成領域上部に開口領域が形成された誘電体材料からなる
第1の分離層と、この第1の分離層上に形成されて導波
路の所定の領域上に高周波信号を結合する結合手段を備
えた導電材料からなる結合層と、この結合層上に形成さ
れた誘電体材料からなる第2の分離層と、この第2の分
離層上に形成されて導波路との間で結合手段を介して高
周波信号が結合される高周波部品と、スイッチの動作を
制御する制御手段とを備え、スイッチは、基板上に固定
された固定電極と、この固定電極より高い柱体と、この
柱体に一端が固定されて他端が固定電極上部にまで延在
した可動可能な可動電極とから構成されているようにし
た。このように構成したので、第1の分離層に形成され
た開口領域内で、制御手段に制御されたスイッチが接続
/非接続の動作をする。
【0014】また、この発明の高周波装置は、誘電体か
らなる基板上に形成された高周波信号を伝搬する複数の
導波路と、基板上に形成され、かつ、導波路の接続状態
を切り換えるスイッチと、基板上に配置された誘電体材
料からなる第1の分離層と、この第1の分離層上に形成
されて導波路の所定の領域上に高周波信号を結合する結
合手段を備えた導電材料からなる結合層と、この結合層
上に形成された誘電体材料からなる第2の分離層と、こ
の第2の分離層上に形成されて導波路との間で結合手段
を介して高周波信号が結合される高周波部品と、スイッ
チの動作を制御する制御手段とを備え、スイッチは、基
板上に固定された固定電極と、この固定電極より高い柱
体と、この柱体に一端が固定されて他端が固定電極上部
にまで延在した可動可能な可動電極とから構成され、導
波路の一部は可動電極の可動範囲上限より高く形成され
ているようにした。このように構成したので、高く形成
された導波路により基板と第1の分離層との間に空間が
形成され、この空間内で、制御手段に制御されたスイッ
チが接続/非接続の動作をする。
【0015】以上のように構成された中で、導波路とス
イッチとで移相器を構成するようにしてもよく、また、
高周波部品を放射素子から構成してもよい。また、導波
路に所望の周波数の高周波を導入する分配器を備えるよ
うにしてもよい。
【0016】また、この発明の高周波装置の製造方法
は、誘電体からなる基板上に高周波信号を伝搬する複数
の導波路を形成する工程と、基板上に固定電極とこの固
定電極より高い柱体とを形成する工程と、基板上に柱体
上部が露出した状態で固定電極を覆うように誘電体材料
からなる第1の誘電体層を形成する工程と、一端が柱体
上部に固定されかつ他端が固定電極上にまで延在した可
動電極を第1の誘電体層上に形成する工程と、第1の誘
電体層上に可動電極を覆うように誘電体材料からなる第
2の誘電体層を形成する工程と、第2の誘電体層および
第1の誘電体層の可動電極形成領域に開口領域を形成
し、第1の誘電体層と第2の誘電体層からなる第1の分
離層を形成するとともに、固定電極と柱体と可動電極と
からなり導波路の接続状態を切り換えるスイッチを第1
の分離層の開口領域底部の基板上に形成する工程と、高
周波信号を結合する結合手段を備えた導電材料からなる
結合層を、結合手段が導波路の所定の領域上に配置され
るように第1の分離層上に形成する工程と、誘電体材料
からなる第2の分離層を結合層上に形成する工程と、導
波路との間で結合手段を介して高周波信号が結合される
高周波部品をその第2の分離層上に形成する工程と、ス
イッチの動作を制御する制御手段を形成する工程とを備
えるようにした。このように製造するようにしたので、
第1の分離層に形成された開口領域内に、スイッチが接
続/非接続の動作をする空間が形成される。
【0017】また、この発明の高周波装置の製造方法
は、誘電体からなる基板上に高周波信号を伝搬する複数
の導波路を形成する工程と、基板上に固定電極とこの固
定電極より高い柱体とを形成する工程と、基板上に柱体
上部が露出した状態で固定電極を覆うように第1の層を
形成する工程と、一端が柱体上部に固定されかつ他端が
固定電極上にまで延在した可動電極を第1の層上に形成
する工程と、第1の層上に可動電極を覆うように第2の
層を形成する工程と、第1および第2の層の導波路の所
定領域上に開口領域を形成する工程と、開口領域内の導
波路上に金属層を形成して開口領域内の導波路を可動電
極の可動範囲上限より高く形成する工程と、第1および
第2の層を除去する工程と、基板上に誘電体材料からな
る第1の分離層を形成する工程と、高周波信号を結合す
る結合手段を備えた導電材料からなる結合層を、結合手
段が導波路の所定の領域上に配置されるように第1の分
離層上に形成する工程と、誘電体材料からなる第2の分
離層を結合層上に形成する工程と、導波路との間で結合
手段を介して高周波信号が結合される高周波部品をその
第2の分離層上に形成する工程と、スイッチの動作を制
御する制御手段を形成する工程とを備えるようにした。
このように製造するようにしたので、高く形成された導
波路により基板と第1の分離層との間に、スイッチが接
続/非接続の動作をする空間が形成される。
【0018】以上のように製造する中で、導波路とスイ
ッチとで移相器を構成するようにしてもよく、また、高
周波部品を放射素子から構成してもよい。また、導波路
に所望の周波数の高周波を導入する分配器を備えるよう
にしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。 実施の形態1 はじめに、この発明の第1の実施の形態について説明す
る。ここでは、高周波装置として30GHz帯のフェー
ズドアレイアンテナを例にとり図1を用いて説明する。
この実施の形態1では、図1(a)の断面図に示すよう
に、フェーズドアレイアンテナを多層構造とした。
【0020】すなわち、まず、例えばガラスなどの誘電
体からなる基板101上に、マイクロストリップ線路
(導波路)102aとマイクロマシンスイッチ(スイッ
チ)102bとを用いて高周波信号の位相を制御する複
数の移相ユニットからなる位相制御層102が形成され
ている。このマイクロマシンスイッチ102bは、図1
(b)に示すように、固定電極121と柱体122に支
えられた可動電極123とを備え、図示していない制御
手段により可動電極123の動作を制御し、固定電極1
21と可動電極123との接続/非接続を行うことでオ
ンオフ動作を行うものである。
【0021】また、その位相制御層102上には、本発
明の特徴となる分離層(第1の分離層)113と結合ス
ロット(結合手段)103aを備えた結合層103と分
離層(第2の分離層)104とを介し、複数の放射素子
が形成された放射素子層105が配置されている。また
その上には、分離層(第3の分離層)106を介し、複
数の無給電素子が形成された無給電素子層107が配置
されている。この、無給電素子は、広帯域化のために付
加されるものであり、必要に応じて構成すればよい。
【0022】一方、基板101裏面には、結合スロット
108aを備えた結合層108および分離層(第4の分
離層)109を介し、マイクロストリップ線路などから
構成された分配合成層110が配置され、図示していな
い給電部からの高周波信号を、上層の各移相ユニットそ
れぞれに分配している。さらに、図1に示した例では、
合成分配層110の下に誘電体からなる分離層111
(第5の分離層)を介して導電体材料からなる接地層1
12が備えられている。これら、分離層111,接地層
112は、合成分配層110から不要輻射を抑制するた
めに付加されるものであり、必要に応じて構成すればよ
い。
【0023】また、位相制御層102は、図1(c)の
平面図に示すように、異なる線路長のマイクロストリッ
プ線路102aを、複数のマイクロマシンスイッチ10
2bで切り換えるように構成されている。図1(c)
は、高周波装置であるフェーズドアレイアンテナを構成
している1つのセル部分を示しており、セルの周部に
は、信号線選択部(図示せず)からの信号線Xi1,X
i2、走査線選択部(図示せず)からの走査線Yj1,
Yj2、制御装置(図示せず)からのトリガ信号線Tr
g、およびスイッチの駆動電源線Vdrvが配置されて
いる。
【0024】そして、それら信号線に接続している駆動
回路(制御手段)102cにより、マイクロマシンスイ
ッチ102bは駆動されている。また、これら信号線の
内側では、上述したマイクロストリップ線路102a
が、結合スロット108aの上部位置から結合スロット
103aの下部位置までを接続するように構成されてい
る。また、そのマイクロストリップ線路102aの途中
には、例えば、22.5゜,45゜,90゜,180゜
の各移相回路が構成され、それらがマイクロマシンスイ
ッチ102bで切り換えられ、導波する高周波の位相を
所望の値にずらすようにしている。
【0025】そして、この実施の形態1では、位相制御
層102とその上の層との間に、誘電体材料からなる分
離層(第1の分離層)113を形成し、その分離層11
3の位相制御層102のマイクロマシンスイッチ102
bが形成された領域上に開口領域113aを設けるよう
にした。ここでは、その分離層113は位相制御層10
2と結合層103との間に配置され、それらの間隔が約
0.2mmとなるようにしている。すなわち、その分離
層113により、マイクロマシンスイッチ102bの可
動空間を確保するとともに、マイクロストリップ線路1
02aを、高周波が問題なく伝搬しうる距離を確保して
いる。
【0026】ここで、フェーズドアレイアンテナの全体
的な構成に関して簡単に説明する。そのフェーズドアレ
イアンテナは、図2に示すように、まず、位相制御層1
02上には、放射素子層105と無給電素子層107が
配置されている。また、位相制御層102下には、分配
合成層110が配置されている。そのような構成の中
で、例えば、放射素子層105は下部に分離層104を
備え、その下面に例えば薄いCuの層からなる結合層1
03を備え、その結合層103にはアレイに対応して孔
部からなる結合スロット103aが形成されている。同
様に、位相制御層102裏面には、例えば薄いCuの層
からなる結合層108を備え、その結合層108にはア
レイに対応して結合スロット108aが形成されてい
る。
【0027】そのように配置された中で、位相制御層1
02には、各移相ユニットおよびこれら移相ユニットを
個別に制御するための配線X1〜Xm,Y1〜Ynが設
けられている。そして、給電部からの高周波信号は、分
配合成層110のストリップ線路に伝搬し、これが位相
制御層102の各移相ユニットに供給され、そこで所定
に給電移相量が与えられ、結合層103の結合スロット
103aを介して、放射素子層105の各放射素子に伝
搬し、それぞれの放射素子から所定のビーム方向に放射
される。
【0028】次に、この実施の形態1におけるフェーズ
ドアレイアンテナ(高周波装置)の製造方法に関して説
明する。まず、基板101上に位相制御層102ととも
に分離層113を形成する。この分離層113の形成に
関して、特にマイクロマシンスイッチ102bの箇所を
例にとり説明する。はじめに、図3(a)に示すよう
に、基板101上にマイクロストリップ線路102aと
ともに、図1に示したマイクロマシンスイッチ102b
を構成する固定電極121を形成する。
【0029】次に、図3(b)に示すように、固定電極
121と対になるマイクロストリップ線路102a端部
上に、柱体122を形成する。次に、図3(c)に示す
ように、柱体122の上面が露出した状態で、他の領域
を覆うように例えばポリイミドからなる誘電体膜301
を形成する。次に、図3(d)に示すように、一端が柱
体122上面全域に接触し、他端が固定電極121上部
に延在するように、誘電体膜301の所定箇所に可動電
極123を形成する。
【0030】次に、図3(e)に示すように、可動電極
123を含めた誘電体膜301上に、例えばポリイミド
からなる誘電体膜302を形成する。次に、誘電体膜3
02上に例えばシリコン酸化物からなる無機絶縁膜30
3を形成する。次に、無機絶縁膜303上に、上述した
可動電極123が形成されている領域に開口部304a
を有するレジストパタン304を形成する。次に、その
レジストパタン304をマスクとし、選択的に無機絶縁
膜303をエッチングし、その後レジストパタン304
を除去することで、図3(h)に示すように、無機絶縁
膜303に開口部303aを形成する。
【0031】次に、その開口部303aが形成された無
機絶縁膜303をマスクとして下層の誘電体膜302お
よび誘電体膜301を選択的にエッチングすることで、
図3(i)に示すように、誘電体膜302にマイクロマ
シンスイッチ102b形成領域が露出する開口部302
a,301aを形成する。また、開口部303a下の誘
電体膜301が同時の除去されるため、可動電極123
下部に空間が形成され、固定電極121,柱体122,
可動電極123からなるマイクロマシンスイッチ102
bが完成する。ついで、無機絶縁膜303のみを選択的
に除去すれば、図3(i)に示した誘電体膜301,3
02からなり開口部301a,302aからなる開口領
域113aを備えた分離層113が、図4(a)に示す
ように基板101上に形成された状態が得られる。
【0032】一方、図4(b)に示すように、まず、誘
電体からなる分離層109上に銅膜を形成し、この銅膜
をパターン加工することで、分離層109上に結合スロ
ット108aを備えた結合層108を形成する。また、
誘電体からなる分離層111上に金などの導電性材料膜
を形成し、この膜をパターン加工することで、分離層1
11上に分配合成層110を形成する。また、分離層1
11裏面には接地層112を形成する。また、分離層1
09の裏面と分離層111の分配合成層110形成面と
を当接させてそれらを貼り合わせ、一体構造とする。そ
して、その一体構造体の結合層108表面と、基板10
1裏面とを、接着フィルム401を介して当接させ、所
定の圧力を印加した状態で加熱し、図4(c)に示すよ
うに、基板101裏面に結合層108表面が接着された
状態とする。
【0033】次に、誘電体からなる分離層104裏面
に、例えばCuからなる導電膜を形成し、これをパター
ン加工することで、分離層104裏面に結合スロット1
03aを備えた結合層103を形成する。また、その分
離層104表面には、放射素子層105を形成する。ま
た、分離層106上に無給電素子層107を形成し、そ
れら分離層104と分離層106を貼り合わせて一体構
造とする。そして、図4(d)に示すように、それら一
体構造体を分離層113上に固定配置することで、位相
制御層102上に放射素子層105および無給電素子層
107が配置された多層構造が形成される。
【0034】実施の形態2 次に、この発明の第2の実施の形態に関して説明する。
この実施の形態2でも、図5の断面図に示すように、フ
ェーズドアレイアンテナを多層構造とした。すなわち、
まず、例えばガラスなどの誘電体からなる基板501の
裏面に、マイクロストリップ線路502aとマイクロマ
シンスイッチ502bとを備えた複数の移相ユニットか
らなる位相制御層502が形成されているようにした。
そのマイクロマシンスイッチ502bは、前述した実施
の形態1と同様である。
【0035】また、その位相制御層502上には、結合
スロット503aを備えた結合層503および分離層5
04を介し、複数の無給電素子が形成された無給電素子
層507が配置されている。この無給電素子は、前述の
実施の形態1と同様に、広帯域化のために付加されるも
のであり、必要に応じて構成すればよい。また、位相制
御層502と結合層503との間には、厚さが約0.1
mm程度とされた誘電体材料からなる分離層513を備
えるようにしている。
【0036】一方、基板501裏面には、結合スロット
508aを備えた結合層508および分離層509を介
し、マイクロストリップ線路などから構成された分配合
成層510が配置され、図示していない給電部からの高
周波信号を、上層の各移相ユニットそれぞれに分配して
いる。さらに、図5に示した例では、合成分配層510
の下に誘電体からなる分離層511を介して導電体材料
からなる接地層512が備えられている。これら、分離
層511,接地層512は、合成分配層510から不要
輻射を抑制するために付加されるものであり、必要に応
じて構成すればよい。
【0037】また、位相制御層502は、図5(b)に
示すように、マイクロストリップ線路502aの線路長
を、複数のマイクロマシンスイッチ502bからなる移
相回路502cで切り換えるように構成されている。図
5(b)は、高周波装置であるフェーズドアレイアンテ
ナを構成している1つのセル部分を示しており、セルの
周部には、信号線選択部(図示せず)からの信号線Xi
1,Xi2、走査線選択部(図示せず)からの走査線Y
j1,Yj2、制御装置(図示せず)からのトリガ信号
線Trg、およびスイッチの駆動電源線Vdrvが配置
されている。
【0038】そして、それら信号線に接続している駆動
回路(制御手段)502dにより、マイクロマシンスイ
ッチ502bは駆動されている。また、これら信号線の
内側では、上述したマイクロストリップ線路502a
が、結合スロット508aの上部位置から結合スロット
503aの下部位置までを接続するように構成されてい
る。また、そのマイクロストリップ線路502aの途中
には、例えば、22.5゜,45゜,90゜,180゜
の各移相回路502cが構成され、それらがマイクロマ
シンスイッチ502bで切り換えられ、導波する高周波
の位相を所望の値にずらすようにしている。
【0039】そして、この実施の形態2では、位相制御
層502において、高周波信号の伝送路となるマイクロ
ストリップ線路502a(図5(b)の黒く塗りつぶし
た部分)を、厚く形成することで、マイクロマシンスイ
ッチ502bが形成された領域上の分離層513下に空
間を設けるようにした。ここでは、そのマイクロストリ
ップ線路502aにより形成される空間の高さが、約
0.1mmとなるようにしている。
【0040】そのように配置された中で、位相制御層5
02には、各移相ユニットおよびこれら移相ユニットを
個別に制御するための配線X1〜Xm,Y1〜Ynが設
けられている。そして、給電部からの高周波信号は、分
配合成層510のストリップ線路に伝搬し、これが位相
制御層502の各移相ユニットに供給され、そこで所定
に給電移相量が与えられ、結合層503の結合スロット
503aを介して、放射素子層505の各放射素子に伝
搬し、それぞれの放射素子から所定のビーム方向に放射
される。
【0041】次に、この実施の形態2におけるフェーズ
ドアレイアンテナ(高周波装置)の製造方法に関して説
明する。まず、基板501上に位相制御層502を形成
する。ここでは、特にマイクロマシンスイッチ502b
の箇所を例にとり説明する。はじめに、図6(a)に示
すように、基板501上にマイクロストリップ線路50
2aとともに、図5に示したマイクロマシンスイッチ5
02bを構成する固定電極521を形成する。
【0042】次に、図6(b)に示すように、固定電極
521と対になるマイクロストリップ線路502a端部
上に、柱体522を形成する。次に、図6(c)に示す
ように、柱体522の上面が露出した状態で、他の領域
を覆うように例えばポリイミドからなる誘電体膜601
を形成する。次に、図6(d)に示すように、一端が柱
体522上面全域に接触し、他端が固定電極521上部
に延在するように、誘電体膜601の所定箇所に可動電
極523を形成する。
【0043】次に、図6(e)に示すように、可動電極
523を含めた誘電体膜601上に、例えばポリイミド
からなる誘電体膜602を形成する。次に、誘電体膜6
02上に例えばシリコン酸化物からなる無機絶縁膜60
3を形成する。次に、図5(b)に示したマイクロスト
リップ線路502a(図5(b)の黒く塗りつぶした部
分)上を除く無機絶縁膜603上に、レジストパタン6
04を形成する。次に、そのレジストパタン604をマ
スクとし、選択的に無機絶縁膜603をエッチングし、
その後レジストパタン604を除去することで、図6
(h)に示すように、マイクロストリップ線路502a
上の領域が開放しているハードマスク603aを形成す
る。
【0044】次に、そのハードマスク603aをマスク
として下層の誘電体膜602および誘電体膜601を選
択的にエッチングすることで、図6(i)に示すよう
に、マイクロストリップ線路502a上の領域が開放し
ている状態に誘電体膜601,602を形成する。つい
で、図7(j)に示すように、たとえばめっき法によ
り、露出しているマイクロストリップ線路502a上の
みに、銅などの金属からなる金属層を形成し、マイクロ
ストリップ線路502aを厚くする。ついで、誘電体膜
602および誘電体膜601をハードマスク603aと
ともに除去することで、図8(a)に示すように、固定
電極521,柱体522,可動電極523からなるマイ
クロマシンスイッチ502bが完成する。そして、その
マイク須磨心スイッチ502aの完成とともに、それら
上部に可動電極523の可動空間を備えるように、マイ
クロストリップ線路502aが厚く形成された状態が得
られる。
【0045】一方、図8(b)に示すように、まず、誘
電体からなる分離層509上に銅膜を形成し、この銅膜
をパターン加工することで、分離層509上に結合スロ
ット508aを備えた結合層508を形成する。また、
誘電体からなる分離層511上に金などの導電性材料膜
を形成し、この膜をパターン加工することで、分離層5
11上に分配合成層510を形成する。また、分離層5
11裏面には接地層512を形成する。また、分離層5
09の裏面と分離層511の分配合成層510形成面と
を当接させてそれらを貼り合わせ、一体構造とする。そ
して、その一体構造体の結合層508表面と、基板50
1裏面とを、接着フィルム801を介して当接させ、所
定の圧力を印加した状態で加熱し、図8(c)に示すよ
うに、基板501裏面に結合層508表面が接着された
状態とする。
【0046】次に、誘電体からなる分離層504裏面
に、例えばCuからなる導電膜を形成し、これをパター
ン加工することで、分離層504裏面に結合スロット5
03aを備えた結合層503を形成する。また、その分
離層504表面には、放射素子層505を形成する。ま
た、分離層506上に無給電素子層507を形成し、そ
れら分離層504と分離層506を貼り合わせて一体構
造とする。そして、それら一体構造体を層間膜513上
に固定配置することで、図5(a)に示したように、位
相制御層502上に放射素子層505および無給電素子
層507が配置された多層構造が形成される。
【0047】以上説明した実施の形態1,2では、高周
波装置として多層構造を有するフェーズドアレイアンテ
ナを例示して、内層に可動部を有するスイッチを実装す
る場合についてその構造や製造方法を説明した。しか
し、本発明の高周波装置は、フェーズドアレイアンテナ
に限られるものではない。例えば、多層基板内層に多数
の高周波可動部品として高周波小型リレーを実装し、ダ
イバーシティ受信のように多数の高周波受信信号を選択
的に切り替えて受信する高周波受信回路にも適用でき
る。また、多層基板内層に高周波可動部品として実装さ
れた高周波小型リレーを切り替えて高周波増幅器の出力
オンまたはオフする高周波送信回路にも適用できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、高
周波回路が多層基板に実装された高周波装置において、
多層基板の内層基板上に形成された高周波信号を伝搬す
る導波路と、内層基板上に形成されて導波路と接続して
可動構造により高周波信号を処理する高周波可動部品
と、内層基板とその上の層との間に設けられて各層を分
離するとともに高周波可動部品よりも高い厚さを有し、
高周波可動部品が形成された領域全体が開口した分離層
とを備えるようにした。このように構成したので、分離
層に形成された開口領域内で例えばスイッチなどの高周
波可動部品が、接続/非接続などの動作をする。この結
果、この発明によれば、フェーズドアレイアンテナな
ど、高利得で高周波数帯に適用する高周波装置でスイッ
チなどの高周波可動部品を用いることができるという優
れた効果が得られる。
【0049】また、この発明では、高周波回路が多層基
板に実装された高周波装置において、多層基板の内層基
板上に形成された高周波信号を伝搬する導波路と、内層
基板上に形成されて導波路と接続して可動構造により高
周波信号を処理する高周波可動部品とを備え、導波路の
高さは高周波可動部品の高さより高くされ、内層基板と
その上の層との間に高周波可動部品が実装されるように
した。このように構成したので、高く形成された導波路
により分離層の上に空間が形成され、この空間内で、ス
イッチなどの高周波可動部品が動作する。この結果、こ
の発明によれば、フェーズドアレイアンテナなど、高利
得で高周波数帯に適用する高周波装置でスイッチなどの
高周波可動部品を用いることができるという優れた効果
が得られる。
【0050】また、この発明では、多層基板を構成する
内層基板の主面に形成された高周波信号を伝搬する複数
の導波路と、内層基板の主面に形成された導波路の接続
状態を切り換える可動部を備えたスイッチと、内層基板
の主面とこの上に配置された基板との間に配置され、ス
イッチ形成領域上部に空間を備えた構造体とを備えるよ
うにした。このように構成したので、スイッチは構造体
の空間内で接続/非接続の動作をする。この結果、この
発明によれば、フェーズドアレイアンテナなど、高利得
で高周波数帯に適用する高周波装置でスイッチを用いる
ことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態における高周波
装置としてのフェーズドアレイアンテナの一部構成を示
す断面図である。
【図2】 実施の形態1の高周波装置の構成を示す斜視
図および断面図である。
【図3】 実施の形態1の高周波装置の製造過程を示す
工程図である。
【図4】 図3に続く製造過程を示す工程図である。
【図5】 この発明の第2の実施の形態における高周波
装置としてのフェーズドアレイアンテナの一部構成を示
す断面図である。
【図6】 実施の形態2の高周波装置の製造過程を示す
工程図である。
【図7】 図6に続く製造過程を示す工程図である。
【図8】 図7に続く製造過程を示す工程図である。
【図9】 従来よりあるフェーズドアレイアンテナの簡
単な構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
101…基板、102…位相制御層、102a…マイク
ロストリップ線路、102b…マイクロマシンスイッ
チ、103…結合層、103a…結合スロット、10
4,106,109,111…分離層、105…放射素
子層、107…無給電素子層、108…結合スロット、
110…分配合成層、112…接地層、113…分離層
(第1の分離層)、113a…開口領域、121…固定
電極、122…柱体、123…可動電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 23/00 H01Q 23/00 (72)発明者 荒 洋一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 草光 秀樹 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 鈴木 健一郎 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5J012 AA00 HA03 5J014 CA56 5J021 AA05 AA09 AA11 AB06 CA03 DB03 FA06 FA31 GA02 HA07 HA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波回路が多層基板に実装された高周
    波装置において、 前記多層基板の内層基板上に形成された高周波信号を伝
    搬する導波路と、 前記内層基板上に形成されて前記導波路と接続して可動
    構造により前記高周波信号を処理する高周波可動部品
    と、 前記内層基板とその上の層との間に設けられて各層を分
    離するとともに前記高周波可動部品よりも高い厚さを有
    し、前記高周波可動部品が形成された領域全体が開口し
    た分離層とを備えたことを特徴とする高周波装置。
  2. 【請求項2】 高周波回路が多層基板に実装された高周
    波装置において、 前記多層基板の内層基板上に形成された高周波信号を伝
    搬する導波路と、 前記内層基板上に形成されて前記導波路と接続して可動
    構造により前記高周波信号を処理する高周波可動部品と
    を備え、 前記導波路の高さは前記高周波可動部品の高さより高く
    され、 前記内層基板とその上の層との間に前記高周波可動部品
    が実装されたことを特徴とする高周波装置。
  3. 【請求項3】 誘電体からなる基板上に形成された高周
    波信号を伝搬する複数の導波路と、 前記基板上に形成され、かつ、前記導波路の接続状態を
    切り換えるスイッチと、 前記基板上に配置されて前記スイッチの形成領域上部に
    開口領域が形成された誘電体材料からなる第1の分離層
    と、 この第1の分離層上に形成されて前記導波路の所定の領
    域上に高周波信号を結合する結合手段を備えた導電材料
    からなる結合層と、 この結合層上に形成された誘電体材料からなる第2の分
    離層と、 この第2の分離層上に形成されて前記導波路との間で前
    記結合手段を介して高周波信号が結合される高周波部品
    と、 前記スイッチの動作を制御する制御手段とを備え、 前記スイッチは、前記基板上に固定された固定電極と、
    この固定電極より高い柱体と、この柱体に一端が固定さ
    れて他端が前記固定電極上部にまで延在した可動可能な
    可動電極とから構成されたことを特徴とする高周波装
    置。
  4. 【請求項4】 誘電体からなる基板上に形成された高周
    波信号を伝搬する複数の導波路と、 前記基板上に形成され、かつ、前記導波路の接続状態を
    切り換えるスイッチと、 前記基板上に配置された誘電体材料からなる第1の分離
    層と、 この第1の分離層上に形成されて前記導波路の所定の領
    域上に高周波信号を結合する結合手段を備えた導電材料
    からなる結合層と、 この結合層上に形成された誘電体材料からなる第2の分
    離層と、 この第2の分離層上に形成されて前記導波路との間で前
    記結合手段を介して高周波信号が結合される高周波部品
    と、 前記スイッチの動作を制御する制御手段とを備え、 前記スイッチは、前記基板上に固定された固定電極と、
    この固定電極より高い柱体と、この柱体に一端が固定さ
    れて他端が前記固定電極上部にまで延在した可動可能な
    可動電極とから構成され、 前記導波路の一部は前記可動電極の可動範囲上限より高
    く形成されたことを特徴とする高周波装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の高周波装置にお
    いて、 前記導波路と前記スイッチとで移相器が構成されたこと
    を特徴とする高周波装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の高周波装置において、 前記高周波部品は放射素子から構成されたことを特徴と
    する高周波装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の高周波装置において、 前記導波路に所望の周波数の高周波を導入する分配器が
    備えられたことを特徴とする高周波装置。
  8. 【請求項8】 誘電体からなる基板上に高周波信号を伝
    搬する複数の導波路を形成する工程と、 前記基板上に固定電極とこの固定電極より高い柱体とを
    形成する工程と、 前記基板上に前記柱体上部が露出した状態で前記固定電
    極を覆うように誘電体材料からなる第1の誘電体層を形
    成する工程と、 一端が前記柱体上部に固定されかつ他端が前記固定電極
    上にまで延在した可動電極を前記第1の誘電体層上に形
    成する工程と、 前記第1の誘電体層上に前記可動電極を覆うように誘電
    体材料からなる第2の誘電体層を形成する工程と、 前記第2の誘電体層および前記第1の誘電体層の前記可
    動電極形成領域に開口領域を形成し、前記第1の誘電体
    層と前記第2の誘電体層からなる第1の分離層を形成す
    るとともに、前記固定電極と前記柱体と前記可動電極と
    からなり前記導波路の接続状態を切り換えるスイッチを
    前記第1の分離層の開口領域底部の前記基板上に形成す
    る工程と、 高周波信号を結合する結合手段を備えた導電材料からな
    る結合層を、前記結合手段が前記導波路の所定の領域上
    に配置されるように前記第1の分離層上に形成する工程
    と、 誘電体材料からなる第2の分離層を前記結合層上に形成
    する工程と、 前記導波路との間で前記結合手段を介して高周波信号が
    結合される高周波部品をその第2の分離層上に形成する
    工程と、 前記スイッチの動作を制御する制御手段を形成する工程
    とを備えたことを特徴する高周波装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 誘電体からなる基板上に高周波信号を伝
    搬する複数の導波路を形成する工程と、 前記基板上に固定電極とこの固定電極より高い柱体とを
    形成する工程と、 前記基板上に前記柱体上部が露出した状態で前記固定電
    極を覆うように第1の層を形成する工程と、 一端が前記柱体上部に固定されかつ他端が前記固定電極
    上にまで延在した可動電極を前記第1の層上に形成する
    工程と、 前記第1の層上に前記可動電極を覆うように第2の層を
    形成する工程と、 前記第1および第2の層の前記導波路の所定領域上に開
    口領域を形成する工程と、 前記開口領域内の前記導波路上に金属層を形成して前記
    開口領域内の前記導波路を前記可動電極の可動範囲上限
    より高く形成する工程と、 前記第1および第2の層を除去する工程と、 前記基板上に誘電体材料からなる第1の分離層を形成す
    る工程と、 高周波信号を結合する結合手段を備えた導電材料からな
    る結合層を、前記結合手段が前記導波路の所定の領域上
    に配置されるように前記第1の分離層上に形成する工程
    と、 誘電体材料からなる第2の分離層を前記結合層上に形成
    する工程と、 前記導波路との間で前記結合手段を介して高周波信号が
    結合される高周波部品をその第2の分離層上に形成する
    工程と、 前記スイッチの動作を制御する制御手段を形成する工程
    とを備えたことを特徴する高周波装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項6または7記載の高周波装置の
    製造方法において、 前記導波路と前記スイッチとで移相器を構成するを特徴
    とする高周波装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の高周波装置の製造方法
    において、 前記高周波部品を放射素子から構成することを特徴とす
    る高周波装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の高周波装置製造方法に
    おいて、 前記導波路に所望の周波数の高周波を導入する分配器を
    備えることを特徴とする高周波装置の製造方法。
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