JP2001023087A - 信号機の除雪装置 - Google Patents
信号機の除雪装置Info
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- JP2001023087A JP2001023087A JP11197106A JP19710699A JP2001023087A JP 2001023087 A JP2001023087 A JP 2001023087A JP 11197106 A JP11197106 A JP 11197106A JP 19710699 A JP19710699 A JP 19710699A JP 2001023087 A JP2001023087 A JP 2001023087A
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- JP
- Japan
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- arm
- eaves
- traffic light
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人手により信号機の除雪を行う必要がなく、
しかも除雪を確実に行うことができる信号機の除雪装置
を提供する。 【解決手段】 信号機30の表示灯32の上方を覆う庇
12の上の雪を除雪する信号機の除雪装置であって、庇
12の上の雪を掃き落とす掃き落とし手段10が設けら
れていることを特徴とする。
しかも除雪を確実に行うことができる信号機の除雪装置
を提供する。 【解決手段】 信号機30の表示灯32の上方を覆う庇
12の上の雪を除雪する信号機の除雪装置であって、庇
12の上の雪を掃き落とす掃き落とし手段10が設けら
れていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号機の表示灯の
上方を覆う庇の上の雪を除雪する信号機の除雪装置に関
する。
上方を覆う庇の上の雪を除雪する信号機の除雪装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】北日本や北陸地方など冬期間に積雪が多
い地方では、信号機に積もる雪が大変な問題となってい
る。このような地方においては、信号機の上に余りに大
量の雪が積もるので、積雪の重量によって信号機を支え
る柱が折れたりするなどの信号機の破損が多かった。そ
こで、信号機に積もる雪を減らすために信号機の表示灯
を縦に並べて縦長の信号機に形成し、信号機の上面側の
面積を少なくするようなことが行われている。
い地方では、信号機に積もる雪が大変な問題となってい
る。このような地方においては、信号機の上に余りに大
量の雪が積もるので、積雪の重量によって信号機を支え
る柱が折れたりするなどの信号機の破損が多かった。そ
こで、信号機に積もる雪を減らすために信号機の表示灯
を縦に並べて縦長の信号機に形成し、信号機の上面側の
面積を少なくするようなことが行われている。
【0003】確かに、信号機を縦長に形成すれば、信号
機の上面側への積雪量は横長の信号機よりは少なくな
り、積雪の重量の軽減を図ることはできる。しかし、積
雪の重量の軽減を図ったとしても、表示灯に設けられて
いる庇に大量の積雪があった場合、これが雪庇となって
しまい、表示灯が見えなくなるほど垂れ下がったりする
ような問題もある。かかる場合は、交通標識としての信
号の機能が果たせなくなるため、即座に雪を落とさなく
てはならない。このような庇の上の積雪を落とす場合、
従来は人手によって積雪を落下させていた。つまり、人
が信号機まで届く長い竿状の部材を持ち、これにより庇
の上の積雪をたたき落とすようにしているのである。
機の上面側への積雪量は横長の信号機よりは少なくな
り、積雪の重量の軽減を図ることはできる。しかし、積
雪の重量の軽減を図ったとしても、表示灯に設けられて
いる庇に大量の積雪があった場合、これが雪庇となって
しまい、表示灯が見えなくなるほど垂れ下がったりする
ような問題もある。かかる場合は、交通標識としての信
号の機能が果たせなくなるため、即座に雪を落とさなく
てはならない。このような庇の上の積雪を落とす場合、
従来は人手によって積雪を落下させていた。つまり、人
が信号機まで届く長い竿状の部材を持ち、これにより庇
の上の積雪をたたき落とすようにしているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】庇の上の積雪が問題と
なる場合は、大抵が吹雪の日等の降雪の激しい日であ
る。従来のように、このような吹雪の日に作業者が長い
竿を持って雪を落とすのは除雪の効率が悪く、しかも吹
雪の日での道路上では視界も悪く作業者が車に轢かれる
危険性もあるという課題があった。
なる場合は、大抵が吹雪の日等の降雪の激しい日であ
る。従来のように、このような吹雪の日に作業者が長い
竿を持って雪を落とすのは除雪の効率が悪く、しかも吹
雪の日での道路上では視界も悪く作業者が車に轢かれる
危険性もあるという課題があった。
【0005】したがって、本発明は上記課題を解決すべ
くなされ、その目的とするところは、人手により信号機
の除雪を行う必要がなく、且つ除雪を確実に行うことが
できる信号機の除雪装置を提供するにある。
くなされ、その目的とするところは、人手により信号機
の除雪を行う必要がなく、且つ除雪を確実に行うことが
できる信号機の除雪装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために次の構成を備える。すなわち、本発明にかか
る信号機の除雪装置によれば、信号機の表示灯の上方を
覆う庇の上の雪を除雪する信号機の除雪装置であって、
前記庇の上の雪を掃き落とす掃き落とし手段が設けられ
ていることを特徴としている。この構成を採用すること
によって、人手により信号機の除雪を行う必要がなくな
る。また、前記庇の上の積雪を検出したときに前記掃き
落とし手段を作動させるセンサを備えるようにすれば、
センサが積雪を観測したら自動的に庇の上の雪を除雪す
ることができ、常時掃き落とし手段が駆動していること
がなくなり電力の節約ができる。同様に、気温が所定の
温度以下になったときに前記掃き落とし手段を作動させ
る温度センサを備えるようにしても、常時掃き落とし手
段が駆動していることがなくなり電力の節約ができる。
さらに、前記掃き落とし手段を所定時間おきに作動させ
るタイマーを備えるようにしても、常時掃き落とし手段
が駆動していることがなくなり電力の節約ができる。
するために次の構成を備える。すなわち、本発明にかか
る信号機の除雪装置によれば、信号機の表示灯の上方を
覆う庇の上の雪を除雪する信号機の除雪装置であって、
前記庇の上の雪を掃き落とす掃き落とし手段が設けられ
ていることを特徴としている。この構成を採用すること
によって、人手により信号機の除雪を行う必要がなくな
る。また、前記庇の上の積雪を検出したときに前記掃き
落とし手段を作動させるセンサを備えるようにすれば、
センサが積雪を観測したら自動的に庇の上の雪を除雪す
ることができ、常時掃き落とし手段が駆動していること
がなくなり電力の節約ができる。同様に、気温が所定の
温度以下になったときに前記掃き落とし手段を作動させ
る温度センサを備えるようにしても、常時掃き落とし手
段が駆動していることがなくなり電力の節約ができる。
さらに、前記掃き落とし手段を所定時間おきに作動させ
るタイマーを備えるようにしても、常時掃き落とし手段
が駆動していることがなくなり電力の節約ができる。
【0007】前記掃き落とし手段は、前記庇に当接して
雪を掃き落とす弾性体と、前記庇に対向する対向面に前
記弾性体が設けられ、前記庇の上で回転するアームと、
該アームを回転させる駆動手段とを具備することを特徴
とする。また、前記庇は、信号機正面からみて円弧状に
形成され、前記アームは、中途部で折り曲げ可能に分割
されると共に分割された先端側が庇に接近するように付
勢されていることによって、庇の円弧に合わせてアーム
が回転可能となる。つまり、庇は通常、信号機の表示灯
の輪郭に合わせて正面視略半円形に形成されているので
アームの回転している位置に合わせてアームが中途部で
曲折して弾性体が常時庇に接触するようにして、弾性体
の庇への接触効率を上げることができる。さらに、前記
アームの先端部が尖鋭に形成されていることにより、ア
ームが庇の後方側へ回転した場合に、信号機本体から庇
側へ落ちてきた積雪を削り取るので効率よく積雪を除雪
することができる。
雪を掃き落とす弾性体と、前記庇に対向する対向面に前
記弾性体が設けられ、前記庇の上で回転するアームと、
該アームを回転させる駆動手段とを具備することを特徴
とする。また、前記庇は、信号機正面からみて円弧状に
形成され、前記アームは、中途部で折り曲げ可能に分割
されると共に分割された先端側が庇に接近するように付
勢されていることによって、庇の円弧に合わせてアーム
が回転可能となる。つまり、庇は通常、信号機の表示灯
の輪郭に合わせて正面視略半円形に形成されているので
アームの回転している位置に合わせてアームが中途部で
曲折して弾性体が常時庇に接触するようにして、弾性体
の庇への接触効率を上げることができる。さらに、前記
アームの先端部が尖鋭に形成されていることにより、ア
ームが庇の後方側へ回転した場合に、信号機本体から庇
側へ落ちてきた積雪を削り取るので効率よく積雪を除雪
することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1に信号機の
除雪装置の斜視図を、図2に信号機の除雪装置の正面図
を、図3に信号機の除雪装置の平面図を示す。本実施形
態による信号機の除雪装置10(以下、単に除雪装置と
いう)は、信号機の表示灯の上部に元々取り付けられて
いる庇12の上に設置されるものである。なお、この庇
12は通常、表示灯32の上部に沿って形成されるため
に、正面からみて上面側に円弧が位置する半円状に形成
されている。言い換えると、円筒を二つ割にして円弧が
上を向くように設けたものである。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1に信号機の
除雪装置の斜視図を、図2に信号機の除雪装置の正面図
を、図3に信号機の除雪装置の平面図を示す。本実施形
態による信号機の除雪装置10(以下、単に除雪装置と
いう)は、信号機の表示灯の上部に元々取り付けられて
いる庇12の上に設置されるものである。なお、この庇
12は通常、表示灯32の上部に沿って形成されるため
に、正面からみて上面側に円弧が位置する半円状に形成
されている。言い換えると、円筒を二つ割にして円弧が
上を向くように設けたものである。
【0009】除雪装置10は、庇12の上を回転するア
ーム14と、アーム14を駆動する駆動装置たるモータ
16とから構成されている。モータ16は、庇12の上
面において回転軸17がほぼ鉛直方向を向くように設け
られている。また、モータ16は、庇12の上面の略中
央部に台座22を介して取り付けられる。台座22の庇
12への取り付け方法としては、ここでは図示していな
いが、ネジ止め等によって行われる。また、本実施形態
ではモータ16と回転軸17とが直結して図示されてい
るが、実際にはモータ16の回転出力を減速するための
減速ギアを設けることが必要となる。
ーム14と、アーム14を駆動する駆動装置たるモータ
16とから構成されている。モータ16は、庇12の上
面において回転軸17がほぼ鉛直方向を向くように設け
られている。また、モータ16は、庇12の上面の略中
央部に台座22を介して取り付けられる。台座22の庇
12への取り付け方法としては、ここでは図示していな
いが、ネジ止め等によって行われる。また、本実施形態
ではモータ16と回転軸17とが直結して図示されてい
るが、実際にはモータ16の回転出力を減速するための
減速ギアを設けることが必要となる。
【0010】アーム14の下面側には弾性体の一例であ
るブラシ24が取り付けられている。ブラシ24は、合
成樹脂製の繊維を複数本まとめて束ねられて形成された
ものである。かかる弾性体の例としてはブラシ24に限
られることはなく、ゴム板等であってもよい。ブラシ2
4は、庇12の上面に接するようにアーム14に設けら
れており、アーム14の回転によって庇12の上に積も
った雪を庇12の上から掃き落とす。
るブラシ24が取り付けられている。ブラシ24は、合
成樹脂製の繊維を複数本まとめて束ねられて形成された
ものである。かかる弾性体の例としてはブラシ24に限
られることはなく、ゴム板等であってもよい。ブラシ2
4は、庇12の上面に接するようにアーム14に設けら
れており、アーム14の回転によって庇12の上に積も
った雪を庇12の上から掃き落とす。
【0011】上述したブラシ24に例示される弾性体の
アーム14からの突出長さは、アーム14が庇12上を
回転した際に、アーム14と庇12との間の距離が最も
大きくなったところで弾性体が庇12に接することがで
きるような長さに形成されている。なぜなら、アーム1
4は、円筒状の庇12の表面に垂直な軸線を中心に回転
するので、アーム14と庇12との距離が回転した位置
によって異なってくるので、弾性体の長さを最も広がっ
た位置に対応する長さに設定しておけば、アームと庇と
の間の距離が縮まった場合であっても、弾性体が回転力
により庇12上を引きずられていくように折れ曲がり、
庇12の上を良好に掃き出すことができるのである。逆
にいうと、円弧の上面に形成されている庇12の上でア
ームを回転中、常時庇に接することができるのは、弾性
体のように変形可能なものでなくてはならず、変形しな
い材質のもので雪の掃き落としを行おうとしても、庇1
2とアーム14との間の距離が近づいた場合に変形しな
い材質のものがアーム14と庇12との間に挟まれてア
ーム14の回転が停止してしまうという事態が生じる。
アーム14からの突出長さは、アーム14が庇12上を
回転した際に、アーム14と庇12との間の距離が最も
大きくなったところで弾性体が庇12に接することがで
きるような長さに形成されている。なぜなら、アーム1
4は、円筒状の庇12の表面に垂直な軸線を中心に回転
するので、アーム14と庇12との距離が回転した位置
によって異なってくるので、弾性体の長さを最も広がっ
た位置に対応する長さに設定しておけば、アームと庇と
の間の距離が縮まった場合であっても、弾性体が回転力
により庇12上を引きずられていくように折れ曲がり、
庇12の上を良好に掃き出すことができるのである。逆
にいうと、円弧の上面に形成されている庇12の上でア
ームを回転中、常時庇に接することができるのは、弾性
体のように変形可能なものでなくてはならず、変形しな
い材質のもので雪の掃き落としを行おうとしても、庇1
2とアーム14との間の距離が近づいた場合に変形しな
い材質のものがアーム14と庇12との間に挟まれてア
ーム14の回転が停止してしまうという事態が生じる。
【0012】アーム14は、水平方向に延びる水平部1
4aの中心にモータ16の回転軸17が軸着され、水平
部14aはモータ16の駆動により水平面上を回転す
る。かかる水平部14aの両端は、下方に折れ曲げられ
た鉛直部14bに形成されている。鉛直部14bの下端
から外方に向けて、鉛直部14bの下端から水平方向に
折れ曲げられた水平腕部14cが形成されている。水平
腕部14cの下面には、ブラシ24aが取り付けられて
いる。ブラシ24aの長さは、水平腕部24cと庇12
との間の距離が最も開いた位置で、庇12に当接する長
さに形成されている。すなわち、図2のように正面から
見てアーム14が左右方向に延びている場合に水平腕部
14cと庇12との間の距離が最も遠くなるので、水平
腕部14cに取り付けられるブラシ24の長さは、アー
ム14が図2に示した位置において庇12に届く長さに
形成されている。
4aの中心にモータ16の回転軸17が軸着され、水平
部14aはモータ16の駆動により水平面上を回転す
る。かかる水平部14aの両端は、下方に折れ曲げられ
た鉛直部14bに形成されている。鉛直部14bの下端
から外方に向けて、鉛直部14bの下端から水平方向に
折れ曲げられた水平腕部14cが形成されている。水平
腕部14cの下面には、ブラシ24aが取り付けられて
いる。ブラシ24aの長さは、水平腕部24cと庇12
との間の距離が最も開いた位置で、庇12に当接する長
さに形成されている。すなわち、図2のように正面から
見てアーム14が左右方向に延びている場合に水平腕部
14cと庇12との間の距離が最も遠くなるので、水平
腕部14cに取り付けられるブラシ24の長さは、アー
ム14が図2に示した位置において庇12に届く長さに
形成されている。
【0013】水平腕部14cの先端には、腕部14dが
ヒンジ26を介して取り付けられている。ヒンジ26が
設けられていることにより、水平腕部24cと腕部14
dとの間において水平腕部14cに対して腕部14dが
上下方向に回動可能となる。また腕部14dの下面側に
も水平腕部14cに取り付けられたブラシ24aと同様
に、腕部14dと庇12との間の距離が最も広くなった
位置で庇12に当接する長さのブラシ24bが取り付け
られている。なお、腕部14dに取り付けられている2
4bについては、腕部14d全体にわたって複数カ所に
取り付けられているが、これは腕部14dと庇12との
間の距離が一定ではないために、ブラシ24bを各位置
において適応する長さに調節しているためである。
ヒンジ26を介して取り付けられている。ヒンジ26が
設けられていることにより、水平腕部24cと腕部14
dとの間において水平腕部14cに対して腕部14dが
上下方向に回動可能となる。また腕部14dの下面側に
も水平腕部14cに取り付けられたブラシ24aと同様
に、腕部14dと庇12との間の距離が最も広くなった
位置で庇12に当接する長さのブラシ24bが取り付け
られている。なお、腕部14dに取り付けられている2
4bについては、腕部14d全体にわたって複数カ所に
取り付けられているが、これは腕部14dと庇12との
間の距離が一定ではないために、ブラシ24bを各位置
において適応する長さに調節しているためである。
【0014】ヒンジ26の下面側には、該ヒンジ26を
跨いで水平腕部24cと腕部24dとを繋いでいる付勢
手段の一例としてのバネ27が取り付けられている。バ
ネ27は、水平腕部14cに腕部14dが引き寄せられ
るように腕部24dを付勢して取り付けられているの
で、腕部14dが庇12の側面部分の位置(図3の位置
A)にある場合には、腕部14dはバネ27の付勢力に
よって庇12の円弧の上下方向の曲率に倣ってヒンジ2
6部分で曲げられる。また、アーム14の回転により、
腕部14dが徐々に庇12の上面側へ上昇していくと、
庇12の斜面に沿って腕部14dはバネ27の付勢力に
逆らって徐々に、庇12によって水平方向に持ち上げら
れる。こうして、アーム14の長さ方向が庇12の前後
方向に一致した場合(図3の位置B)では、腕部14d
は水平腕部14cと同一平面上に位置して水平となる。
アーム14がさらに回転すると、腕部14dはバネ27
の付勢力により庇12の上下方向の曲率に倣って水平か
ら徐々に下降していき、図3の位置Aに再び到達する。
跨いで水平腕部24cと腕部24dとを繋いでいる付勢
手段の一例としてのバネ27が取り付けられている。バ
ネ27は、水平腕部14cに腕部14dが引き寄せられ
るように腕部24dを付勢して取り付けられているの
で、腕部14dが庇12の側面部分の位置(図3の位置
A)にある場合には、腕部14dはバネ27の付勢力に
よって庇12の円弧の上下方向の曲率に倣ってヒンジ2
6部分で曲げられる。また、アーム14の回転により、
腕部14dが徐々に庇12の上面側へ上昇していくと、
庇12の斜面に沿って腕部14dはバネ27の付勢力に
逆らって徐々に、庇12によって水平方向に持ち上げら
れる。こうして、アーム14の長さ方向が庇12の前後
方向に一致した場合(図3の位置B)では、腕部14d
は水平腕部14cと同一平面上に位置して水平となる。
アーム14がさらに回転すると、腕部14dはバネ27
の付勢力により庇12の上下方向の曲率に倣って水平か
ら徐々に下降していき、図3の位置Aに再び到達する。
【0015】なお、このような庇12の後方側には、信
号機本体30に積もった雪が滑り落ちてきたり雪庇状に
なった雪が落下するので雪が溜まりやすい状態となる。
溜まってしまった雪は固くなりやすく、ブラシ等の弾性
体のみで固くなった雪を掃き落とすのは難しい。しか
も、アーム14の回転中にアーム14の先端部が庇12
の後方側に位置したときに固くなった雪に当接して回転
が停止してしまうようなおそれもある。そこで、アーム
14の先端部15を回転方向に向けて突出させて尖鋭に
形成しておくことにより、アーム14の先端部の尖鋭な
部分15が固くなった雪を削り取り、固くなった雪がア
ームに当接して回転が停止してしまうといった事態も防
止することができる。
号機本体30に積もった雪が滑り落ちてきたり雪庇状に
なった雪が落下するので雪が溜まりやすい状態となる。
溜まってしまった雪は固くなりやすく、ブラシ等の弾性
体のみで固くなった雪を掃き落とすのは難しい。しか
も、アーム14の回転中にアーム14の先端部が庇12
の後方側に位置したときに固くなった雪に当接して回転
が停止してしまうようなおそれもある。そこで、アーム
14の先端部15を回転方向に向けて突出させて尖鋭に
形成しておくことにより、アーム14の先端部の尖鋭な
部分15が固くなった雪を削り取り、固くなった雪がア
ームに当接して回転が停止してしまうといった事態も防
止することができる。
【0016】除雪装置の作動回路の一例を図4に示す。
モータ16の電源は、AC100VをDC変換する電源
回路31から供給される。つまり、電源回路31は、ス
イッチ回路33に接続され、モータ16への電源をスイ
ッチ回路33を介して供給している。また、タイマー3
4は、所定間隔おきに除雪装置10を駆動することがで
きるように、スイッチ回路33に接続されている。例え
ば、タイマー34は、30分間隔で10秒間づつ除雪装
置が作動するように、スイッチ回路33をオン−オフし
てモータ16を駆動させるのである。この程度の間隔を
おいてモータ16を駆動させることによって、いくら激
しく雪が降っていても十分に庇12の上の雪を落下させ
ることができる。このように、モータ16の駆動をタイ
マー34によって制御することによって、雪を除雪した
直後で雪が無いような状態で除雪装置を駆動させるよう
な無駄な駆動を防止することができ、電気代を節約でき
る。
モータ16の電源は、AC100VをDC変換する電源
回路31から供給される。つまり、電源回路31は、ス
イッチ回路33に接続され、モータ16への電源をスイ
ッチ回路33を介して供給している。また、タイマー3
4は、所定間隔おきに除雪装置10を駆動することがで
きるように、スイッチ回路33に接続されている。例え
ば、タイマー34は、30分間隔で10秒間づつ除雪装
置が作動するように、スイッチ回路33をオン−オフし
てモータ16を駆動させるのである。この程度の間隔を
おいてモータ16を駆動させることによって、いくら激
しく雪が降っていても十分に庇12の上の雪を落下させ
ることができる。このように、モータ16の駆動をタイ
マー34によって制御することによって、雪を除雪した
直後で雪が無いような状態で除雪装置を駆動させるよう
な無駄な駆動を防止することができ、電気代を節約でき
る。
【0017】なお、タイマー34の後段側には、温度セ
ンサ36を設けるとさらに好適である。温度センサ36
は、気温が所定の温度以下である場合のみモータ16が
駆動するように、タイマー34からスイッチ回路33へ
出力されるオン−オフ信号をさらに制御するのである。
例えば、温度センサ36は、気温が+1℃以下の場合の
みタイマー34の信号をスイッチ回路33へ伝達するよ
うにし、かかる場合のみモータ16がタイマー34の設
定通りに駆動するようにする。気温がそれ以上ある場合
には、タイマー34がいくらスイッチ回路33をオンに
しようとしてもスイッチ回路33がオンしないようにし
ている。このような回路構成を採用することによって、
気温が高くて雪が溶けていたり、雪が雨やみぞれに変わ
っている場合であっても、タイマー34によってモータ
16が駆動することがなく、タイマー34のみでモータ
16を駆動する場合よりも電気代を節約することがで
き、省エネにも寄与する。
ンサ36を設けるとさらに好適である。温度センサ36
は、気温が所定の温度以下である場合のみモータ16が
駆動するように、タイマー34からスイッチ回路33へ
出力されるオン−オフ信号をさらに制御するのである。
例えば、温度センサ36は、気温が+1℃以下の場合の
みタイマー34の信号をスイッチ回路33へ伝達するよ
うにし、かかる場合のみモータ16がタイマー34の設
定通りに駆動するようにする。気温がそれ以上ある場合
には、タイマー34がいくらスイッチ回路33をオンに
しようとしてもスイッチ回路33がオンしないようにし
ている。このような回路構成を採用することによって、
気温が高くて雪が溶けていたり、雪が雨やみぞれに変わ
っている場合であっても、タイマー34によってモータ
16が駆動することがなく、タイマー34のみでモータ
16を駆動する場合よりも電気代を節約することがで
き、省エネにも寄与する。
【0018】上述してきた実施形態では、掃き落とし手
段として弾性体を取り付けたアームを回転させる例につ
いてのみ説明してきた。しかし、掃き落とし手段として
は、弾性体を取り付けたアームを庇の上面で回転させる
ことだけでなく、他の実施形態も考えられる。例えば、
車に設けられているワイパーのようにアームの一端側を
中心として揺動させることによっても、庇の上面に積も
った雪を除雪できる。さらに、アームの動作については
回転、揺動に限られるものではなく、庇の前後方向に沿
った往復運動や庇の平面から見て幅方向(正面視円弧の
一端から他端)に沿った往復運動などであってもよい。
さらに、センサとしては上述したような温度センサに限
られることはなく、庇の上の積雪を検出するセンサであ
ってもよい。この場合には、例えば送受信式の光センサ
等を用いることができる。
段として弾性体を取り付けたアームを回転させる例につ
いてのみ説明してきた。しかし、掃き落とし手段として
は、弾性体を取り付けたアームを庇の上面で回転させる
ことだけでなく、他の実施形態も考えられる。例えば、
車に設けられているワイパーのようにアームの一端側を
中心として揺動させることによっても、庇の上面に積も
った雪を除雪できる。さらに、アームの動作については
回転、揺動に限られるものではなく、庇の前後方向に沿
った往復運動や庇の平面から見て幅方向(正面視円弧の
一端から他端)に沿った往復運動などであってもよい。
さらに、センサとしては上述したような温度センサに限
られることはなく、庇の上の積雪を検出するセンサであ
ってもよい。この場合には、例えば送受信式の光センサ
等を用いることができる。
【0019】以下、図5に基づいて、除雪装置を信号機
に取り付けた場合について説明する信号機30そのもの
は公知のものであって、赤、黄、青の3色の各表示灯3
2a,32b,32cが上下方向に沿って並ぶように設
けられたものである。このような信号機30は、主に積
雪の多い地方において見られるものであって、信号機3
0の上面側33に積もる雪の量を減らすために各表示灯
32a,32b,32cを縦に並べたのである。なお、
本実施例では信号機30の最上部の表示灯32aの庇に
除雪装置10が設けられている。つまり、表示灯が縦に
並んでいる場合には、上部の表示灯32aにさえ除雪装
置20が設けられていれば、元々殆ど積雪がない下方の
表示灯32b,32cには除雪装置20が必要ないと考
えたためである。ただし、最上部の表示灯32aのみに
除雪装置10を取り付けるだけでなく、すべての表示灯
に除雪装置10を取り付けて用いてもよいのはいうまで
もない。さらに、縦長の信号機のみならず、横長の信号
機に除雪装置を取り付けてもよい(図示せず)。この場
合には、各表示灯の庇全てに除雪装置10を取り付ける
必要がある。
に取り付けた場合について説明する信号機30そのもの
は公知のものであって、赤、黄、青の3色の各表示灯3
2a,32b,32cが上下方向に沿って並ぶように設
けられたものである。このような信号機30は、主に積
雪の多い地方において見られるものであって、信号機3
0の上面側33に積もる雪の量を減らすために各表示灯
32a,32b,32cを縦に並べたのである。なお、
本実施例では信号機30の最上部の表示灯32aの庇に
除雪装置10が設けられている。つまり、表示灯が縦に
並んでいる場合には、上部の表示灯32aにさえ除雪装
置20が設けられていれば、元々殆ど積雪がない下方の
表示灯32b,32cには除雪装置20が必要ないと考
えたためである。ただし、最上部の表示灯32aのみに
除雪装置10を取り付けるだけでなく、すべての表示灯
に除雪装置10を取り付けて用いてもよいのはいうまで
もない。さらに、縦長の信号機のみならず、横長の信号
機に除雪装置を取り付けてもよい(図示せず)。この場
合には、各表示灯の庇全てに除雪装置10を取り付ける
必要がある。
【0020】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る信号機の除雪装置によれ
ば、信号機の表示灯の上方を覆う庇の上の雪を除雪する
信号機の除雪装置であって、前記庇の上の雪を掃き出す
掃き出し手段が設けられているので、人手により信号機
の除雪を行う必要がなく、しかも除雪が確実に行える。
ば、信号機の表示灯の上方を覆う庇の上の雪を除雪する
信号機の除雪装置であって、前記庇の上の雪を掃き出す
掃き出し手段が設けられているので、人手により信号機
の除雪を行う必要がなく、しかも除雪が確実に行える。
【図1】本発明にかかる信号機の除雪装置の斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明にかかる信号機の除雪装置の正面図であ
る。
る。
【図3】本発明にかかる信号機の除雪装置の平面図であ
る。
る。
【図4】除雪装置を駆動するための接続を示すブロック
図である。
図である。
【図5】信号機の除雪装置を信号機に取り付けたところ
を示す信号機全体の正面図である。
を示す信号機全体の正面図である。
10 信号機の除雪装置 12 庇 14 アーム 15 先端部 16 モータ 17 回転軸 22 基台 24 ブラシ 26 ヒンジ 27 バネ 30 信号機 31 電源回路 32 表示灯 33 スイッチ回路 34 タイマー 36 温度センサ
Claims (7)
- 【請求項1】 信号機の表示灯の上方を覆う庇の上の雪
を除雪する信号機の除雪装置であって、 前記庇の上の雪を掃き落とす掃き落とし手段が設けられ
ていることを特徴とする信号機の除雪装置。 - 【請求項2】 前記庇の上の積雪を検出したときに前記
掃き落とし手段を作動させるセンサを備えることを特徴
とする請求項1記載の信号機の除雪装置。 - 【請求項3】 気温が所定の温度以下になったときに前
記掃き落とし手段を作動させる温度センサを備えること
を特徴とする請求項1または2記載の信号機の除雪装
置。 - 【請求項4】 前記掃き落とし手段を所定時間おきに
作動させるタイマーを備えることを特徴とする請求項
1、2または3記載の信号機の除雪装置。 - 【請求項5】 前記掃き落とし手段は、 前記庇に当接して雪を掃き落とす弾性体と、 前記庇に対向する対向面に前記弾性体が設けられ、前記
庇の上で回転するアームと、 該アームを回転させる駆動手段とを具備することを特徴
とする請求項1、2、3または4記載の信号機の除雪装
置。 - 【請求項6】 前記庇は、信号機正面からみて円弧状に
形成され、 前記アームは、中途部で折り曲げ可能に分割されると共
に分割された先端側が庇に接近するように付勢されてい
ることを特徴とする請求項5記載の信号機の除雪装置。 - 【請求項7】 前記アームの先端部が尖鋭に形成されて
いることを特徴とする請求項5または6記載の信号機の
除雪装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197106A JP2001023087A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 信号機の除雪装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197106A JP2001023087A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 信号機の除雪装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001023087A true JP2001023087A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16368840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11197106A Pending JP2001023087A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 信号機の除雪装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001023087A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002331859A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-19 | East Japan Railway Co | 鉄道線路用ビームの除雪装置 |
KR100805171B1 (ko) | 2006-11-21 | 2008-02-28 | 라이텍코리아 (주) | 제설기능을 갖는 엘이디 교통신호등 |
CN114600676A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-06-10 | 兰溪市经济特产技术推广中心 | 一种山地大棚搭建系统 |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP11197106A patent/JP2001023087A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002331859A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-19 | East Japan Railway Co | 鉄道線路用ビームの除雪装置 |
JP4577865B2 (ja) * | 2001-05-11 | 2010-11-10 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 鉄道線路用ビームの除雪装置 |
KR100805171B1 (ko) | 2006-11-21 | 2008-02-28 | 라이텍코리아 (주) | 제설기능을 갖는 엘이디 교통신호등 |
CN114600676A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-06-10 | 兰溪市经济特产技术推广中心 | 一种山地大棚搭建系统 |
CN114600676B (zh) * | 2021-12-31 | 2024-05-28 | 兰溪市经济特产技术推广中心 | 一种山地大棚搭建系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040206 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040206 |