JP2001022850A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 スケジュール管理方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示するスケジュール管理方法において、
利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示することを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項2】
利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更することを特徴とする請求項1記載のスケジュール管理方法。
【請求項3】
スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、
同一時間帯に登録するスケジュール数が、設定された上限値を超えるかどうかの判断に基づいて、該スケジュールを登録するか禁止するかを決定することを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項4】
利用者が入力した、登録したいスケジュールの時間の長さに対して、上記上限値を超えない連続した時間帯を抽出し、利用者に通知することを特徴とする請求項3記載のスケジュール管理方法。
【請求項5】
個々のスケジュールに対して優先度の設定が可能となっており、
新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されているスケジュールの上記優先度との比較により、この時間帯に登録するスケジュールを決定することを特徴とする請求項3記載のスケジュール管理方法。
【請求項6】
新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、この入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されている上記スケジュールとを提示し、利用者から受け付けた指示により指定されたスケジュールを、上記時間帯とは異なる他の時間帯に登録することを特徴とする請求項3記載のスケジュール管理方法。
【請求項7】
複数メンバーから成るグループのスケジュール登録を行う場合であって、グループのメンバー全員の空き時間帯を抽出し、この空き時間帯が見つからなかったとき、
全てのメンバーについて、上記上限値に達しない範囲でかつ、既存スケジュール数が少ない順に、スケジュールの登録候補となる時間帯を抽出し、
この登録候補となる時間帯へのスケジュール登録に関するメンバーの了承を得た上、該スケジュールを登録することを特徴とする請求項3記載のスケジュール管理方法。
【請求項8】
スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、
登録するスケジュールの時間帯に隣接する時間帯のスケジュールを提示することを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項9】
スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、
任意の時間帯において、設定しようとするスケジュールを含め、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示し、
この表示結果に対して、利用者の了承を得た場合、この設定しようとするスケジュールを登録することを特徴とするスケジュール管理方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種OA機器、例えばパーソナルコンピュータ、ワープロ(ワードプロセッサ)、携帯端末などに搭載されているスケジュール管理ソフトウェア、個人情報管理ソフトウェア、およびグループウェアに適するスケジュール管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
種々のスケジュールを視覚化することで、利用者がスケジュールの管理すなわちスケジュールの把握や変更等の作業を行うのを支援する手法が広く利用されている。このようなスケジュール管理においてスケジュールを表現する方法としては、一般に、時間軸に対する傍線で表させるやり方や、時間軸に対し、開始時と終了時の区切りにおいてスケジュールの有無を表現するやり方がある。
【0003】
すなわち、図22に示すようなスケジュールの表示画面101を用いてスケジュールを表現する。同図に示すように、一つは、プラン102に代表されるように、時間軸上にある時間帯を設定することによって、その時間帯は何らかの作業を行うこととして、利用者の行動の指針とする。もう一つは、ToDo103やマイルストーン104などに代表されるように、時間軸上のある時点を示し、そのポイントに対して意味付けを行うことにして、利用者の行動の指針とする。
【0004】
こういったスケジュール表示において、複数の種類のスケジュールがある場合には、例えばプラン102であれば、表示画面101中のプラン102の位置から上方へ少し離してそのプラン102に平行に、時間軸上の適切な位置に線(プラン)を引く。ToDo103やマイルストーン104の場合も同様である。
【0005】
また、何らかのグラフィックに色を付けてスケジュールの違いを明示することもある。
【0006】
また、スケジュールの登録においては、図23に示すようにカレンダー105などのスケジュールを実際の暦に即した表示ウィンドウに行うことで、利用者に明示して効率的なスケジューリングの支援を行っている。これらのスケジュール画面は、個人で利用する形態のものと、グループで利用する形態のものがありそれぞれの表示の手法やデータの管理の方法は異なるが、行おうとしているところは同一である。
【0007】
特開平10−91681号公報に開示された技術では、スケジュール表示システムにおいて、スケジュールデータベースに記憶されているアポイントメントとToDo作業をすべて予定どおりに完了するために、利用者は何時間働く必要があるのかを日毎に予測する忙しさ算出手段を備え、グラフィカルにこの忙しさを、テキストベースのスケジュール表示と重ね合わせることで、利用者の持ち時間が容易にわかるようにしている。ネットワークを用いてグループメンバーの忙しさを集計し、個人の忙しさと同様の方法でグラフィカルに利用者に提示するグループ忙しさ表示手段を備え、非公開な作業がある場合であっても、利用者は、だれがいつ頃忙しいかを容易に知ることができるようにしている。この従来技術では、ToDoを設定するため、そのToDoまでの作業内容が把握できないために、忙しさの算出をおこない、そのToDoを完了するまでに行わないといけないスケジュールの算出を行っている。ただこれでは、ToDoの重要度の考慮がなされていないため、式による算出結果だけでは、実用に即したものにはならない。また、この算出結果はあくまで予測であり、実際のスケジュールの設定に関しては、利用者の主観的な判断によるところが大いにあるため、正確性に欠けるところがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにToDoを表示する方法や、それまでにかかる作業量を予測する方法では、実際にかかる作業量を的確に把握することができない。このため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。
【0009】
例えば、上記のように時間軸に対する傍線で表させてスケジュールを表現する方法では、表示範囲に限りがある。すなわち、ある限られた画面領域内にスケジュールを表示する場合に、スケジュールごとに線を引くわけであるが、この線は実際には幅を持っている。さらに、同じ時間帯に複数件のスケジュールを表示する場合は、線と線との間に区切りのためのある程度の幅を持った空きスペースが必要である。そのため、横線を並べた場合には、表示画面の縦の長さを、線の太さと線と線との間の幅とを足した値で割った分に相当する個数のスケジュールだけしか表示できない。もし、その数よりも多くのスケジュールが登録されている場合には、画面をスクロールすれば見ることができるが、全てを一つの画面に表示することはできない。そのため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。
【0010】
また、上記のようにグラフィックに色を付けスケジュールの違いを明示することで時間軸に対してスケジュールを表現する方法では、やはり全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。
【0011】
また、上記のように時間軸に対し、開始時と終了時の区切りにおいて、スケジュールの有無を表現することで時間軸に対してスケジュールを表現する方法では、その時間帯にどれだけのスケジュールが登録されているかの把握ができないため、やはり全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。
【0012】
このように、従来の技術では、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で把握するのは困難である。このため、利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。
【0013】
また、上記従来の技術では、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で把握するのが困難であるため、スケジュールを登録する場合に、利用者が誤って自分の許容量を超えてスケジュールを登録してしまうおそれが高い。これでは、事実上、スケジュールをこなすことは困難である。これは、ある時間帯にスケジュールをすでに登録済みであっても、それを認識しにくいためである。このため、やはり利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。
【0014】
また、上記従来の技術では、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で把握するのが困難であるため、スケジュールを登録する場合に、利用者が、これから登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールや、これから登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールとの関係を考慮しづらい。このため、やはり利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。例えば、社外の打ち合わせが入っている時間帯に、社内の打ち合わせのスケジュールを登録してしまうと、社内の打ち合わせのためにその時間だけ帰社しなければならなくなり非効率的である。また、例えば、優先度の非常に高い仕事を終えたあとに、また優先度の非常に高い仕事を入れてしまうと、人間の処理効率が落ちてしまい、やはり非効率的である。
【0015】
また、スケジュールを一つ登録する際に、それを登録することによって他のスケジュールを移動させたりする必要や、移動させてもやはりスケジュールが苦しくなりすぎるため、登録を中止したくなることもあるが、上記従来の技術では、登録処理をやり直せない。このため、やはり利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るスケジュール管理方法は、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示するスケジュール管理方法において、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示することを特徴としている。
【0017】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示するスケジュール管理装置において、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示するスケジュール表示手段が設けられている構成であってもよい。
【0018】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示するスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体において、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示するプログラムを格納してもよい。
【0019】
上記の構成により、スケジュールの閲覧の際には、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示する。したがって、スケジュールが多くなってきても、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0020】
例えば、スケジュールの閲覧の際には、スケジュール表示手段が、スケジュールの個数に応じて傍線の太さを変化させる。すなわち、例えば、スケジュールの個数が多いほど、傍線を太くする。
【0021】
従来の、スケジュールの個数に応じて表示画面内の何段分も用いてそれぞれプラン102を引くやり方では、スケジュールが多くなってくると、スクロールしなければ全体を見ることができない。これは、各プランの線幅や、プラン間の幅があるためである。
【0022】
これに対し、上記本発明の構成によれば、上記のように、傍線の太さを変化させることによってスケジュールの多さを表す。したがって、スケジュールが多くなってきても、表示画面内の多くの行数を消費することがない。表示画面の縦の長さが短くても、スクロールなどを行うことなく、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0023】
また、例えば、スケジュールの登録の際には、スケジュール表示手段が、スケジュールの個数に応じて、スケジュールの入っている時間帯を表す領域の色を変化させる。例えば、スケジュールの個数が多いほど、色の波長を長くする。したがって、スケジュールが多くなってきても、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0024】
また、例えば、スケジュールの登録の際には、スケジュール表示手段が、登録するスケジュールの個数に応じたスケジュール図形を、スケジュールの入っている時間帯を表す領域に描写する。例えば、登録するスケジュールの個数に比例した例えば同数個の点や丸や四角等の図形を、開始時と終了時の区切り線間に挿入する。その結果、多くのスケジュールが登録されている時間帯では、この図形が密集して描写され、スケジュールが少ししか登録されていない時間帯では、この図形がまばらに描写される。このように、図形の密集具合を利用者が見れば、スケジュールの多さをすぐに把握できる。したがって、スケジュールが多くなってきても、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0025】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記構成に加えて、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更することを特徴としている。
【0026】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更する期間変更手段が設けられている構成であってもよい。
【0027】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、上記構成に加えて、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更するプログラムを格納してもよい。
【0028】
上記の構成において、利用者が拡大や縮小を指定すると、スケジュールを時系列で表示する画面の両端間の期間すなわち表示の全期間がそれぞれ一生、年、月、週、日である、ライフプランスケジュール、年間スケジュール、月間スケジュール、週間スケジュール、日間スケジュールへと変化する。そして、例えば年間スケジュールであれば1月を表示上の単位とし、月間スケジュールであれば1週や1日を表示上の単位とするといったように、スケジュールの表示上の時間単位を変更する。
【0029】
したがって、利用者は、長期間のスケジュール概要を見たければ、日、週、月、年、一生というふうに表示を変えていけばよいし、また、短期間の詳細な概要を見たければ、一生、年、月、週、日というふうに表示を変えていけばよい。このように、同一のスケジュールについて、利用者の希望により、詳細な表示と概略の表示との間で自由に表示形式を変更することができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0030】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、同一時間帯に登録するスケジュール数が、設定された上限値を超えるかどうかの判断に基づいて、該スケジュールを登録するか禁止するかを決定することを特徴とする。
【0031】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、利用者が入力した、登録したいスケジュールの時間の長さに対して、上記上限値を超えない連続した時間帯を抽出し、利用者に通知する方法であってもよい。
【0032】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、個々のスケジュールに対して優先度の設定が可能となっており、新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されているスケジュールの上記優先度との比較により、この時間帯に登録するスケジュールを決定する方法であってもよい。
【0033】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、この入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されている上記スケジュールとを提示し、利用者から受け付けた指示により指定されたスケジュールを、上記時間帯とは異なる他の時間帯に登録する方法であってもよい。
【0034】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、複数メンバーから成るグループのスケジュール登録を行う場合であって、グループのメンバー全員の空き時間帯を抽出し、この空き時間帯が見つからなかったとき、全てのメンバーについて、上記上限値に達しない範囲でかつ、既存スケジュール数が少ない順に、スケジュールの登録候補となる時間帯を抽出し、この登録候補となる時間帯へのスケジュール登録に関するメンバーの了承を得た上、該スケジュールを登録する方法であってもよい。
【0035】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、登録するスケジュールの時間帯に隣接する時間帯のスケジュールを提示することを特徴とする。
【0036】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、任意の時間帯において、設定しようとするスケジュールを含め、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示し、この表示結果に対して、利用者の了承を得た場合、この設定しようとするスケジュールを登録することを特徴とする。
【0037】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止する方法であってもよい。
【0038】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理装置において、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止する管理手段が設けられている方法であってもよい。
【0039】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体において、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するプログラムを格納してもよい。
【0040】
上記の構成により、利用者が、自分の許容量に応じて、同一の時間帯に登録できるスケジュール数の上限値をあらかじめ入力しておく。そして、スケジュール登録処理を行った際に、もし、登録した結果上記上限値を超えるような場合には、システムがその登録を禁止する。また、上限値を超えるため登録できない旨を利用者に通知する。したがって、利用者は、現在その時間帯にすでに何個のスケジュールを登録してあるかを意識しなくても、自分の許容量を超えるスケジュール登録をしてしまう心配がない。それゆえ、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0041】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記した方法において、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果、上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知する方法であってもよい。
【0042】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知する空き時間抽出手段が設けられている構成であってもよい。
【0043】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知するプログラムを格納してもよい。
【0044】
上記の構成により、各時間帯には、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す登録可否フラグがあり、スケジュール登録処理を行う際に、もし、登録した結果上記上限値を超えるような場合には、システムがその登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であって、この現在登録したいスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を、この現在登録したいスケジュールを登録可能な時間帯の候補として抽出し、利用者に通知する。したがって、利用者は、上記のように上限値の制限により登録できなかったスケジュールについては、この時間帯の候補のなかから選んでその時間帯に登録することができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0045】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記した方法において、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動する方法であってもよい。
【0046】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動する入れ替え手段が設けられている構成であってもよい。
【0047】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動するプログラムを格納してもよい。
【0048】
上記の構成により、各スケジュールには優先度が設定されている。スケジュールが登録されると上限値を超えるような場合には、システムは、この優先度に基づいてスケジュールの入れ替えを行って、優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録する一方、優先度の低いほうを他の時間帯へ移動する。したがって、この入れ替え(移動)処理は、あらかじめ決められた優先度同士の比較に基づくものであるため、登録済みのスケジュールが少ないときだけでなく、スケジュールが多く、また、他のスケジュールとの関連が増したときでも、確実に行うことができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0049】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記した方法において、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付ける方法であってもよい。
【0050】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付ける入れ替え手段が設けられている構成であってもよい。
【0051】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付けるプログラムを格納してもよい。
【0052】
上記の構成により、スケジュールには優先度が設定されている。スケジュールが登録されると上限値を超えるような場合には、システムは、この優先度に基づいてスケジュールの入れ替えを行うことを利用者に促す。利用者は、優先度の高低等を参考にして、いずれかのスケジュールを選択して他の時間帯へ移動する。したがって、登録済みのスケジュールが少ないときだけでなく、スケジュールが多く、また、他のスケジュールとの関連が増したときでも、上限値を超えるような場合に利用者のそのときの事情に応じて所望の入れ替え(移動)処理を容易に行うことができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0053】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記した方法において、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録する方法であってもよい。
【0054】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録するグループワーク管理手段が設けられている構成であってもよい。
【0055】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録するプログラムを格納してもよい。
【0056】
上記の構成により、複数のメンバーで行う作業(グループワーク)のスケジュールの場合には、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出する。みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する。みつからなければ、どのメンバーも上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に、時間帯を抽出していく。該当する時間帯がみつかった場合、その時間帯の既存スケジュール数が1以上であるメンバーがもしいれば、そのメンバーに、そこに登録してよいかを尋ねる。該当するメンバー全員が了承すれば、その時間帯にスケジュールを登録する。
【0057】
したがって、上限値を超えないように、かつ、なるべく既存スケジュール数の少ない時間帯に、スケジュールを登録できるので、各メンバーの実際の仕事の負担を軽減できる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、複数のメンバーで行う作業において利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0058】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示する方法であってもよい。
【0059】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理装置において、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示する関連スケジュール提示手段が設けられている構成であってもよい。
【0060】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体において、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示するプログラムを格納してもよい。
【0061】
上記の構成により、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールや、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールを提示する。したがって、登録しようとするスケジュールと、これから登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールや、これから登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールとの関係を考慮しやすい。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0062】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄する方法であってもよい。
【0063】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理装置において、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄する模擬手段が設けられている構成であってもよい。
【0064】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体において、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄するプログラムを格納してもよい。
【0065】
上記の構成により、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行う。
【0066】
スケジュールを一つ登録する際に、それを登録することによって他のスケジュールを移動させたりする必要や、移動させてもやはりスケジュールが苦しくなりすぎるため、登録を中止したくなることもある。このようなときに、上記本発明の構成によれば、いきなりスケジュールを登録・移動してしまうのではなく、仮の登録処理として、一つのスケジュールを登録することによって他のスケジュールの変更が発生するような場合の変更も含めて、まず、スケジュール登録処理、例えば登録・移動・削除などの処理のシミュレーションを行う。
【0067】
したがって、利用者は、そのシミュレーションの結果に満足すれば、それを本登録として実際に登録すればよい。逆に、結果に不満であれば、その仮登録内容を一旦破棄して、再度、満足のいくまでシミュレーションをやり直すことができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0068】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図19に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態に係るスケジュール管理システム(システムと略称する)は、スタンドアロン型の機器構成としては、図4に示すように、パーソナルコンピュータ(スケジュール表示手段、期間変更手段、管理手段、関連スケジュール提示手段、模擬手段、空き時間抽出手段、入れ替え手段、グループワーク管理手段)21と表示装置であるディスプレイ(スケジュール表示手段)22とがケーブル接続された構成を有している。パーソナルコンピュータ21には、図示しないCPU、メモリ、記憶装置が内蔵されている。また、ネットワーク型の機器構成としては、図5に示すように、これらのパーソナルコンピュータ21とディスプレイ22とが、ケーブル等によりネットワーク接続された構成を有している。ネットワークを介してのグループでのスケジュール管理も、基本的には上記スタンドアロン型と同様に行う。
【0069】
本実施の形態に係るスケジュール管理を行うスケジュール管理装置は、スケジュール管理処理を機能させるためのプログラムで実現される。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、パーソナルコンピュータ21や図示しないマイクロコンピュータ等で処理が行われるために必要な、図示していないメモリ、例えばROM(Read Only Memory)のようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0070】
いずれの場合においても、格納されているプログラムは、上記CPUがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、上記パーソナルコンピュータ21や図示しないマイクロコンピュータ等の図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0071】
ここで上記プログラムを格納する記録媒体は、本体と分離可能に構成されるものであり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD・ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカード)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0072】
また、本発明においてはインターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。尚、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め装置本体に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。尚、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0073】
本実施の形態に係るスケジュール管理システムの内部モジュールの構成は以下の通りである。すなわち、図6に示すように、スケジュール管理システムは、スケジュール表示機能、スケジュール管理機能、およびスケジュールデータベースからなっている。すなわち、この内部モジュールには、スケジュールを格納しているデータベースがあり、そのデータベース内に格納されたスケジュールを表示する機能が3パターンある。その表示機能は、それぞれ、いろいろな時間の期間(スパン)でスケジュールを表すことができる。
【0074】
まず、これらの機能の概略を説明する。
スケジュールの表示は、上記スケジュール表示機能と図7に示すスケジュール時間形態との組み合わせによって行われる。スケジュール表示機能は、図6に示すように、線幅可変多忙度表示機能、色調可変多忙度表示機能、点間可変多忙度表示機能を持ち、さらに、表示期間管理機能を有する。線幅可変多忙度表示機能は、スケジュールの多忙度を線の太さによって表示する線幅可変多忙度表示を行う機能である。色調可変多忙度表示機能は、スケジュールの多忙度を色の変化によって表示する色調可変多忙度表示を行う機能である。点間可変多忙度表示機能は、スケジュールの多忙度を点の密度によって表示する点間可変多忙度表示を行う機能である。表示期間管理機能は、画面上に表示する期間(スパン)を変更・管理する機能である。
【0075】
上記の線幅可変多忙度表示、色調可変多忙度表示、点間可変多忙度表示のいずれを表示画面に表示するかは、システムにあらかじめ設定された、表示画面の選択を示す表示画面選択フラグによって決定されており、この結果、システムが起動した際の表示画面が選定されることになる。
【0076】
また、スケジュールを設定するための画面表示は、これら3種類のスケジュール表示とは別に用意されており、スケジュールに必要な項目を入力するための、例えば表形式のような画面である。上記スケジュール表示は、そのスケジュールを入力した後の結果もしくは途中経過を表示するためのものである。
【0077】
スケジュール管理機能は、登録管理機能、検出管理機能、判断管理機能、移動管理機能、多人数管理機能を持つ。登録管理機能は、上限管理を行うものであり、登録の上限を管理して制限を設ける機能である。検出管理機能は、空き時間の検出を行うものであり、登録されているスケジュールから空き時間を検出する機能である。判断管理機能は、登録確認および登録模擬を行うものであり、登録確認は、空き時間へスケジュールを登録する時の確認機能であり、登録模擬は、空き時間へスケジュールを設定した後に多忙度がどうなるかを模擬(シミュレーション)する機能である。移動管理機能は、自動入れ替え、入れ替え確認を行うものであり、自動入れ替えは、スケジュールの優先度に基づいて自動的な入れ替えを行う機能であり、入れ替え確認は、入れ替えの際の確認を行う機能である。多人数管理機能は、グループワークの管理を行うものである。
【0078】
図8にスケジュール時間形態と表示上の区切りとを示す。例えば「日間」(1日)を例にとってみると、全体の時間帯の上限値は1日で、区切りを1時間とすると、その時間帯を1時間で24個分に分割するということである。区切りが30分であれば、48個に分割される。
【0079】
より詳細には以下の通りである。すなわち、本実施の形態では、時間帯は、5つに分類される。ライフプラン、年間、月間、週間、日間である。ライフプランは、年を区切りとし、人生設計を行う際に利用する。年間の区切りの一例としては、4半期、月、1週、1日がある。おおよそ年間スケジュールは数年にわたる場合と1年の表示に限る場合とがあるが、その年を月であれば12、週であれば月を考慮してその月での第1週から第5週、日であれば365(うるう年の場合の考慮も入れる)に分割し、それぞれの区切りにスケジュールカウンタを設ける。
【0080】
このスケジュールカウンタは、スケジュールの登録状態を示し、スケジュールカウンタの上限は、登録制限の際の後述の上限値に連動している。利用者がスケジュールを登録した場合に、そのデータの開始日と終了日とから、当てはまる時間帯のスケジュールカウンタを増加させる。スケジュールカウンタは先の実装で上限値を超えるようなことはないので、最大でも上限値を超えるようなことはない。すなわち、スケジュールを登録する際に上限値のチェックがすでに入っており、設定されている上限値を超えてスケジュールが登録されるようなことがないようになっているので、上記のように登録したスケジュールについてスケジュールカウンタを増加させても、上限値を超えるようなことはない。空き時間を検出するためには、このスケジュールカウンタを走査することによって行う。走査の結果は、図示しない表示ウィンドウに反映され、スケジュール設定の支援となる。
【0081】
区切りの分類について述べる。時間帯が年の場合は上記で示した通りである。月の場合は、年と同じように1日を区切りの最小単位とする。週の場合は、あらかじめ決められた数分(図8中では単に「分」と表示)を区切りの最小単位とする。なお、ここでは、5分を下回らないものとする。そして、表示形態の変化に基づいて、区切りを変えることとする。1日の場合は、区切りを、利用者の利便性を考慮に入れた1時間、30分、20分、15分、10分、5分と6段階に分けて設定できるようにする。なお、これは一例であり、時間帯の分類、および区切りに関しては、これに限定するものではない。
【0082】
スケジュールは、実際のコンピュータの中では、一つのデータとして、ハードディスクなどの記憶媒体に管理されている。そのデータは、タイトル、内容、開始日、終了日、その他のデータのリンク情報、完了チェックフラグ、完了日などのフォーマットを持っており、表示画面にスケジュールを表示する際に、それらのデータを記憶媒体から読み出してきて、その表示画面の表示形態に即した形に加工して表示する。
【0083】
次に、上記各スケジュール表示機能について詳細に説明する。
まず、スケジュール表示として上記線幅可変多忙度表示を選択した場合の表示について説明する。
図1に示すように、時系列を表す画面としては、時系列ウィンドウ1内に、スケジュールの多忙度を表す横線2が、矩形で表される区切りのとしての時間帯3ごとに描かれる。図中、例えば左端の矩形が1999年2月1日であり、右に1個進むにつれて日が進むように表現されている。
【0084】
時系列を表している図9(a)に示す画面において、横線2aで示されるスケジュールと部分的に同一の時間帯を持つスケジュールが設定されると、図9(b)、図9(c)へと画面表示が変わっていき、元の画面から設定後の画面を見ると、横線の太さが、2a、2b、2cへと若干ずつ太くなっていく。このように、時間帯の重なっているスケジュールを繰り返し登録していくと、重なっている時間帯において、それらのスケジュールを表す横線がだんだんと太くなっていく。
【0085】
すでに述べたように、従来は、スケジュールを表現する手法として、図22に示すように時間軸に対する傍線で表させる方法がある。この方法では、表示範囲に限りがあるため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。すなわち、従来では、スクロールするなどしなければ全体を見ることができない。また、スケジュールの表示画面を前述の図23で示すようなカレンダー画面で表す方法もあるが、この方法では、月ごとの日にち単位であるため、それよりも大きな時間軸やより小さい時間軸のスケジューリングには不適切であり、やはり全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。
【0086】
これに対し、本実施の形態では、傍線の太さを変化させることによって、スケジュールの多さを表し、全体のスケジュールの把握を容易にしている。すなわち、図1や図9に示すように、スケジュールの時系列画面を採用し、スケジュールを表すグラフィックを横線によって表し、スケジュールがある時間帯に加算されるごとに、その時間範囲に当てはまる横線の幅を少しずつ、例えば一定の長さ分、大きくしていく。これによって、スケジュールの多忙度が一目で判別でき、多岐にわたる時間軸の幅に対してのスケジュールの多忙度の表現上の問題を解決している。
【0087】
次に、スケジュール表示として上記色調可変多忙度表示を選択した場合の表示について説明する。
従来は、時間軸に対してスケジュールを表現するために、何らかのグラフィックに色を付けてスケジュールの違いを明示することがあるが、スケジュールの多さを色で表したものはないため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。すなわち、従来では、スケジュールの忙しさを前述の図23に示すようなカレンダー画面の1日の濃淡によって表し、グラフィカルな面で利用者への可視性を高めるとしている。ただこの手法では、黒の階調なので、中間に位置する忙しさの状態を見極めるためにはその前後の階調を見て判断する必要があるため使いにくい。
【0088】
これに対し、本実施の形態では、図2に示すように、時系列を表している画面は、時系列ウィンドウ6内に、スケジュールが設定されていない時間帯を表す矩形領域7…と、少数のスケジュールが設定されている時間帯を表す矩形領域8・10と、多数のスケジュールが設定されている矩形領域9とが描かれる。
【0089】
そして、時系列のうち、ある時間帯の矩形領域の色を変化させることによってスケジュールの多さを表し、全体のスケジュールの把握を容易にしている。すなわち、矩形の内部は通常、白で表されている。スケジュールを一件登録すると、矩形内部の色が変化する。繰り返し登録を繰り返すと、スケジュールが集中しているところは波長の長い色になる。例えば、その時間帯に相当する矩形領域が白色で表されているスケジュールのない時間帯に、スケジュールを一件登録すると、その時間帯に相当する矩形領域の色が白から紫に変わる。そこへスケジュールをもう一件登録すると、紫から青に変わる。以下同様である。あるいは、利用者の好みに応じ、例えば、紫をとばして、スケジュールを一件登録すると白から青へ変化させる等の設定も可能である。
【0090】
つまり、スケジュールを表しているグラフィックには、通常、色がついているが、本実施の形態では、それはスケジュール自体に設定された色である。ある時間帯の矩形を用意し、その時間帯にスケジュールが入っていた場合には、波長の短いものから長いものへと色の段階を設定する。具体的には、紫、青、緑、黄、橙、赤である。時間帯にスケジュールが集中している部分は波長の長い色で表示させることによって、従来のような階調表現による曖昧さを解決している。それゆえ、スケジュールの多忙度が一目で判別できる。
【0091】
本実施の形態では、上記のように色を波長の長さ順にしている。これは、虹をイメージしたデザインである。このようにすることにより、見た目が美しく、かつ、どこでスケジュールが密集しどこで余裕があるのかを利用者が直感的に把握することが容易になる。
【0092】
また、波長の最も長い色は赤であり、信号機等の例からもわかるように赤は危険表示に用いられることが多い色である。このため、本実施の形態では、最もスケジュールが密集している部分を赤に割り当てる。そして、スケジュールが少なくなるにつれて波長を短くする。このようにすることにより、見た目が美しく、かつ、どこでスケジュールが密集しどこで余裕があるのかを利用者が直感的に把握するのがより容易になる。
【0093】
また、上記と異なり、色を波長の長さ順にするかわりに、画面中の他の場所に、凡例として色の順序を同時に表示しておくこともできる。これにより、利用者の所望の順序で色分けでき、個々の利用者にとってそれぞれわかりやすい表示を提供することができる。
【0094】
次に、スケジュール表示として上記点間可変多忙度表示を選択した場合の表示について説明する。
従来は、時間軸に対してスケジュールを表現するために、時間軸に対し、開始時と終了時の区切りにおいてスケジュールの有無を表現することはあるが、その時間帯にどれだけのスケジュールが登録されているかの把握ができないため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。すなわち、従来では、スケジュールの状態を表現するために、前述の図23に示すように、カレンダー画面の1日の時間区切りの中でスケジュールの忙しさを表現しているが、この手法では、スケジュールの全体的な分布や、優先度の違いなどが確認しにくい側面がある。
【0095】
これに対し、本実施の形態では、開始時と終了時の区切り線間にスケジュールを表す点や丸などの図形を挿入することによってスケジュールの多さを表し、全体のスケジュールの把握を容易にする。すなわち、図3や図10に示すように、例えば年、月、週、日を設定する場合に、時系列ウィンドウ11内の特定の時間帯を表現した矩形の表示枠12…の中に点13…を挿入し、その密度によって、それらのスケジュールの分布や時間ごとの集中度合いを表現し、さらに、その点の矩形内での高低によってそのスケジュールの優先度を表現する。つまり、矩形の内部は通常、空白で表されている。スケジュールを1件登録すると、矩形の内部に点が現れ、登録を繰り返すとその点が増えていく。すなわち、スケジュールを1件登録するごとに、その時間帯に相当する表示枠の中に点が1個増える。それゆえ、スケジュールの多忙度が一目で判別できる。
【0096】
ここでは、各スケジュールに優先度を設けている。これは、複数のスケジュール同士について、どちらを先に処理しなければならないかを示す指標である。
【0097】
図3や図10において、上述のように点の上下位置は優先度の違いを表しており、優先度に沿って上下方向の位置が決まる。図中、上にあるほど優先度が高いことを示す。なお、本実施の形態では優先度は10段階としている。しかし、優先度の段階数は、利用者が定めるところにより、何段階にも設定できる。また、優先度の「高い」と「低い」との境界は、利用者が任意に決定できる。例えば、優先度を10段階に定めた場合に、「5以下は低い」や「8以下は低い」といったように、利用者が自分の主観でどの段階を境界とするかを設定することができる。
【0098】
ここでは、スケジュールを入力する際は、優先度も同時に入力することとなっている。なお、ここでは、利用者が特に優先度を入力しない場合には、最大値と最小値との間の範囲の中間の値が自動的にシステムにそのスケジュールの優先度として入力されるようになっている。
【0099】
図3や図10において、各点は、マウスなどのドラッグアンドドロップ操作で別の位置へ移動できる。横方向に操作すれば別の時期へ移動でき、縦方向に操作すれば別の優先度へ移動できる。縦方向に移動させれば、移動後の位置に設定されている優先度がそのスケジュールに再割り当てされる。
【0100】
なお、図3や図10において、スケジュールを一つ登録すると、点が一つ増え、それだけ密度が高いことがわかるが、ここで、複数の日にちにまたがるスケジュールを登録した場合には、各日に点が記載される。
【0101】
以上、3種類のスケジュール表示について説明したが、上記3種類のスケジュール表示は、このうち一つを選んで表示させることもできるし、また、複数を1つの表示部に並べて表示させることもできる。また、上述のように、標準の表示として起動時に表示されるものをあらかじめ選択しておくことや、起動後に他の表示に切り替えることもできる。また、この表示は、スケジュール登録作業とは無関係に、単にスケジュールを閲覧したい場合の表示として利用することも可能である。
【0102】
また、上記3種類のスケジュール表示においては、スケジュールをそれぞれ線、領域、点で表示しているが、マウスなどのポインティングデバイスでこれらをクリックしたり、表示画面の上のほうに表示されている機能アイコン(図示せず)等の上へドラッグアンドドロップしたりするなどして指定すれば、該当するスケジュールの内容が詳細表示され、利用者がそのスケジュールの作業内容を閲覧することができる。指定したものが複数のスケジュールを含んでいれば、該当する複数のスケジュールの内容がそれぞれ詳細表示される。
【0103】
また、例えば点間可変多忙度表示では、図3と図10とでは、「優先度」の「高い/低い」の表示の有無、および、1週内の日数が異なっている。これは、図3は利用者の表示希望に沿って、「高い/低い」の表示を省き、かつ7日とも表示した場合であり、図10も同様に、利用者の表示希望に沿って、「高い/低い」を表示し、かつその1週中の所望の連続した6日のみを表示した場合であり、このように、各情報の表示の有無を利用者が自由に設定できる。すなわち、利用者の設定により、表示期間やその他の表題などを自由に設定することができる。これは、他の2種類のスケジュール表示でも同様である。
【0104】
このように、上記スケジュール表示では、各情報の表示の有無を利用者が自由に設定できるので、スケジュール調整をより容易に行える。
【0105】
上記3種類のスケジュール表示において、現在画面に表示させている全体の期間(「画面表示期間」と称する)は、ライフプランのスケジュールであれば数年間であり、年間のスケジュールであれば1年であり、月間のスケジュールであれば1月であり、週間のスケジュールであれば1週間である。時間軸すなわち画面表示期間を一生、年、月、週、日とすることにより、スケジュールはそれぞれ、ライフプランスケジュール、年間スケジュール、月間スケジュール、週間スケジュール、日間スケジュールの5つの形態が存在する。
【0106】
また、利用者(複数人の場合はその各自)は、自分が画面表示として主に希望する、あるいは頻繁に使う等の時間形態がライフプラン、年間、月間、週間、日間のいずれであるかや、その区切り等も適宜考慮して、自分のマシン(コンピュータ)でスケジュール登録の際の入力に用いる時間単位をそれぞれ上記種々の区切りのなかから選択してシステムに設定しておくことができる。この結果、例えば、ある人は5分刻みで、またある人は1時間刻みで、またある人は1日刻みで、登録すべき自分のスケジュールのデータを入力することになる。一方、このように各自が入力用に設定している時間単位がどれであるかや、表示画面上のスケジュールの時間形態や区切りがいずれであるかにかかわらず、データベース内には、最小単位刻み、すなわち本実施の形態では5分単位で、全てのスケジュールが登録されるようになっている。これにより、利便性と管理効率とが上がる。
【0107】
また、例えば、図1は、「月間」形態で、区切りを「1日」にしているが、このスケジュールのまま、「年間」形態で、区切りを「月」にすると、2月全体が、「スケジュール3個分(つまりその月内の最大値)に相当する太さ」の傍線で表示される。
【0108】
また、上記3種類のスケジュール表示において、マウスなどの操作により、スケジュール表示の時間軸が段階的に切り替わる。すなわち、例えばマウスの右ボタンを押しながらマウスカーソルをスケジュール表示画面上の特定の部位(例えばスケジュール表示枠)上で右から左へと移動(ドラッグ)させることによって、スケジュール表示が、年間スケジュール、月間スケジュール、週間スケジュール、日間スケジュールへ(またはその逆)と変化していく。また、ドラッグ操作以外でもよく、例えば、スケジュール表示画面上の特定の部位に拡大ボタン、縮小ボタンを設けておき、縮小ボタンをマウスでクリックすれば、日間スケジュール、週間スケジュール、月間スケジュール、年間スケジュールへと変化していく。拡大ボタンをクリックすれば、年間スケジュール、月間スケジュール、週間スケジュール、日間スケジュールへと変化していく。
【0109】
「週間形態、1日区切り」を「月間形態、1日区切り」に変更する(すなわち、区切りは変えずに形態を長くする)と、同一画面に表示される日数が増えるのに合わせて、1日分の表示幅を狭くする。逆に、形態を短くする場合は、1日分の表示幅を広くする。
【0110】
従来では、スケジュールの設定状況を表現する表示方法として、カレンダー、1日スケジュール、月間スケジュール、年間スケジュールとして表す方法がある。この方法では、それぞれの表示に切り替えを行わないと、その目的に即した用途を満たさない。
【0111】
これに対し、本実施の形態では、上述のように、表示方法を、日間スケジュール、週間スケジュール、月間スケジュール、年間スケジュールと段階的に切り替えることによって、全体のスケジュールの把握を容易にする。すなわち、上記の手段を利用し、時間軸を1日、1週間、1ヶ月、1年、1生涯に切り替えて、それぞれの時間帯の特徴を生かした表示画面を実現する。それゆえ、1日、1週間、1ヶ月、1年、1生涯のスケジュールの状態を把握しやすくなる。また、人生計画を立てるのに役立つ。
【0112】
次に、各スケジュール管理機能について詳細に説明する。
まず、登録管理機能(上限管理)について述べる。
スケジュールを設定する場合に、同じ時間帯にたくさんのスケジュールを設定したとしても、実際に実行できるのは、その利用者の能力による。通常、スケジュールは、ある一定の時間帯には1つを行うのが理想的である。ところが実際は、利用者の事情により必ずしも1つとはならない場合が多い。開始日から終了日が重なっているデータが2つ以上存在する場合、その時間帯にスケジュールは2つ以上存在することになり、利用者がスケジュールをこなしていくためには、懸命な努力が必要となってくる。重なるスケジュールがあまりにも多くに及べば、その時間帯にあるスケジュールの完了は困難といえる。
【0113】
これに対し、本実施の形態では、システムには、個人のスケジュールを管理しているデータベースが存在するが、利用者のおのおのが、それぞれのデータベースに対して、以下のように、自分の上限値を設定している。このように、各時間帯において、利用者が設定できるスケジュールの上限を設けることによって、上記の困難を避けることができる。
【0114】
すなわち、まず、上限値を管理するパラメータを用意する。図13はその上限値を設定するための値入力画面である。上限値と書かれている部分の空白23に、利用者が自分で実行できるであろうとするスケジュールの上限値を設定し、登録ボタン24を押すことによって、上限値がシステムに記憶される。なお、本実施の形態では、上限値は3に設定するものとする。
【0115】
また、スケジュールを設定するときには、そのスケジュールの時間帯すなわち開始日から終了日をキーとして、スケジュールを管理しているデータベースに問い合わせを行い、スケジュールカウンタの情報を取得する。該当するスケジュールが見つかった場合に、これから登録しようとするスケジュールの個数とすでにそこに登録されているスケジュールの個数との合計数と、上限値とを比較し、その合計数が上限値と同等もしくは超えていれば、そのスケジュールは登録できないため、その旨を利用者に知らせる。利用者は、その回答によってスケジュールの再設定を行うこととなる。
【0116】
図11、図12、図15は、このスケジュールカウンタの様子を示している。これらの図においては、スケジュールカウンタの「9時」欄は「9:00〜09:59」を表し、「10時」欄は「10:00〜10:59」を表し、「11時」欄は「11:00〜11:59」を表し、「9時から11時」とは「9:00〜11:59」を表している。図13において「9時から11時」というスケジュールを入れると「9時」「10時」「11時」の欄のスケジュールカウンタの値が増加する。
【0117】
上限値を設定する区切り単位は、そのスケジュールを表示させる際の区切りと同等のものとしている。そのため、スケジュール表示の区切りが変化すると、上限値以下か否かが変化する。例えば、区切りを「10分」に設定しておいて、9:00から9:10までスケジュールを入れた結果、9:00から9:10までが上限値に達し、一方9:10から10:00までは達していないような場合を考える。区切りが「10分」であれば、9:00から9:10までが上限値に達していると解釈され、9:10から10:00までが上限値に達していないと解釈される。一方、区切りを「1時間」に変更すると、9:00から10:00までが上限値に達していると解釈される。
【0118】
このように、利用者が開始時期と終了時期とを指定してから、システムがデータベースを調べ、登録すると上限値を超える場合は、「そこに登録すると上限値を超えるので登録できない」旨の通知を行う。
【0119】
従来は、入力できる可能な限りのスケジュールの登録処理ができ、実質的には無制限であった。これでは、事実上、スケジュールをこなすのは困難である。
【0120】
これに対し、本実施の形態では、利用者が、スケジュールを登録するときに、実行可能な上限を設定することで、スケジュールの多忙度が超過していることを明示したり、利用者がその上限値を超えてスケジュールを設定することを禁止したりして、無理なスケジューリングを行わないように支援している。すなわち、スケジュールの時間単位にスケジュールカウンタを持たせ、そのスケジュールカウンタの上限値(ここでは3)を設定することによって登録可能数の制限を実現する。図11はその技術的内容を表している。例えば、1日を時間軸(画面表示期間)に持ち、1時間をその分割の区切りに設定すると、図11(a)のようになる。ここで、図11(b)に示すスケジュールが設定されると、スケジュールカウンタは、そのスケジュールの開始時から終了時までを計算して設定される。その結果、図11(c)に示すように、スケジュールの設定後、スケジュールカウンタが加算される。次に、8時から10時までのスケジュールを設定しようとすると、9時のスケジュールカウンタがもうすでに上限値(3)に達しているのでスケジュールは登録できない仕組みになっている。それゆえ、無理なスケジュールを設定することがなくなる。このようなスケジュールは、前述のように、利用者が他の時間帯へ再設定することになる。
【0121】
次に、検出管理機能(空き時間検出)について述べる。
上述のように、登録すると上限値を超えてしまうような場合には利用者がスケジュールの再設定を行うこととしているが、この再設定の際に、表示画面を目視でスケジュールの空き時間を探し出す方法も一つであるが、自動的に行うことで作業の効率化もできる。すなわち、上述の構成では、今注目している時間帯にスケジュールが登録できるかどうかを検出するために上限値と実際のデータの数との比較で決定しているが、空き時間を探す場合は、スケジュールの検索を行うためにその都度データベースにアクセスしていたのでは時間が掛かってしまう。そこで、本実施の形態では、空き時間を探すのには、スケジュール自体のデータを利用するのではなく、各時間帯にスケジュールの登録状態のフラグであって「TRUE/ FALSE」で表現される「登録可否フラグ」をあらかじめ設けておくことによって行っている。これについて以下に説明する。
【0122】
従来では、スケジュールを設定しようとしたがもう既にスケジュールが入っていた場合に、およそ、新規のスケジュールを設定するための空き時間は、現在のスケジュールに基づいて検出している。たくさんのスケジュールがある場合にはこのような作業は容易ではない。
【0123】
これに対し、本実施の形態では、現在のスケジュールの状態から自動的に時間の空きを抽出し、利用者に提示してスケジュールの効率的な設定を支援する。すなわち、スケジュールの時間単位に空きを示す登録可否フラグを設け、その登録可否フラグの状態によって空き時間の検出を実現させる。図12はその技術内容を表している。上限値までに到達した時間帯は上述の手段によって明らかになるため、同じようなスケジュールカウンタ形式を用いて、上限値まで到達した時間帯には登録可否フラグにFALSEを挿入し、まだ空き時間がある時間帯にはTRUEを挿入する。これにより、登録可否フラグにTRUEが設定されている時間帯にはスケジュールの空きがあり、FALSEが設定されている時間帯はスケジュールの空きが無いことが分かる仕組みになっている。それゆえ、無駄無くスケジュールの設定ができる。また、空き時間を自動的に探してくれるので、スケジュールの設定に時間が掛からない。
【0124】
登録可否フラグは、スケジュールの件数を毎回調べるのに、データベースに負荷がかかることを考慮に入れた付随的なフラグである。各時間帯に入れたスケジュール件数が上限値に達すると、その時間帯のこの登録可否フラグはFALSEになり、上限値に達していなければ、TRUEになる。
【0125】
実際の手順としては、まず、利用者が、スケジュールを登録すべく、開始時期と終了時期とを指定する。すると、システムがデータベースを調べ、もし開始時期から終了時期までの間に登録可否フラグがFALSEである時間帯が存在すれば、「そこはFALSEなので登録できない」旨の通知を行う。
【0126】
そして、このような場合には、
(a)利用者が、上記3種類のスケジュール表示のいずれかまたは複数のスケジュール表示を見ながら、空き時間帯を目視により探す。前述のような表示を用いることにより、どこがスケジュールが密集していてどこがそうでないかを利用者が把握しやすい。
(b)あるいは、利用者が、検索期間(抽出時間範囲)と、登録したいスケジュールの時間の長さとを入力する。あるいは、スケジュール時間が入力済みなのでこれを用いてシステムがこのスケジュールの時間の長さを計算する。そして、登録しても上限値を超えないような候補時間帯をシステムが抽出して、利用者に提示する。この抽出の際、上記のような登録可否フラグを設けてこれを参照するようにしているため、空き時間の抽出を効率良く行うことができる。
【0127】
なお、上限値を設定する区切り単位は、すでに説明した通り、そのスケジュールを表示させる際の区切りと同等のものとしているので、スケジュール表示の区切りを変化させると、登録可否フラグの状態が変化する。例えば、区切りを「10分」に設定しておいて、9:00から9:10までスケジュールを入れた結果、9:00から9:10までが上限値に達し、一方9:10から10:00までは達していないような場合を考える。区切りが「10分」であれば、9:00から9:10までがFALSEであり、9:10から10:00まででは登録可否フラグがTRUEであると解釈される。一方、区切りを「1時間」に変更すると、9:00から10:00までで登録可否フラグがFALSEであると解釈される。
【0128】
次に、判断管理機能(登録確認)について述べる。
従来では、任意のスケジュールを空き時間に設定するとき、そのスケジュールをその空き時間に設定することによって他の時間帯に設定されているスケジュールに与える影響は考慮されない。
【0129】
これに対し、本実施の形態では、任意のスケジュールを設定するときに、そのスケジュールが所属する時間帯のその他のスケジュールや、隣接した時間帯にあるスケジュールを明示し、利用者が確認できるようにし、スケジュールの適切な設定を支援する。すなわち、設定しようとする任意のスケジュールが所属する時間帯内のスケジュールの一覧を作成する。利用者はその一覧を参照し、適切な時間帯を、設定しようとする任意のスケジュールに割り付ける。図14はその技術内容を表している。スケジュール管理機能31は、上述のスケジュールカウンタを格納したスケジュールカウンタテーブル32により、設定しようとするスケジュール33の時間帯内にスケジュールが存在するか否かを割り出すことができる。そして、割り出した時間帯を元にデータベース34とのやり取りを行って、スケジュールリスト35を作成し、利用者にスケジュールを明示する仕組みになっている。それゆえ、スケジュールの設定ミスを防ぐことができる。
【0130】
例えば、上述の空き時間の抽出処理によってスケジュール登録の際の候補時間帯が得られたとする。しかし、そのスケジュールは前後のスケジュールを考慮に入れた場合には必ずしも適切ではないことがある。そこで、本実施の形態では、任意のスケジュールを設定したときに、その設定を有効にする前に、前後の時間帯にある既存スケジュールや、同じ時間帯に重なっている既存スケジュールを読み込み、その関連性を利用者に明示することによって、その時間帯にそのスケジュールを設定することが適切かどうかが利用者に判断するための材料を提供するようにしている。
【0131】
適切かどうかの判断の指針となるものとして、次のような手法を提供する。従来では、ToDoなどのデータには優先度というものが設定されている。優先度は、従来はおよそ4段階ほどで表される。利用者は、優先度の高いスケジュールから作業を完了したり、逆に、優先度の低い簡単なスケジュールから作業を完了していったりする。ただ、一般的に、優先度の高いスケジュールを集中させると作業効率は低下する。それは、作業者の状態によって、1日単位であるかもしれないし、1時間単位かもしれない。この違いによる集中度の最小単位は、表示形態のスケールを変更することによって可能であるが、いずれにしろ、優先度の同じスケジュールをある一定期間続けることは、作業効率が低下するということである。
【0132】
そこで、本実施の形態では、任意のスケジュールが設定されようとしたとき、その時間帯に所属するスケジュールやその時間帯に隣接する時間帯に所属するスケジュールの優先度を調べ、設定しようとするスケジュールの優先度と異なるか同一かとともに、各優先度を利用者に提示する。これにより、利用者はその提示された情報を確認したうえで、スケジュールの設定を決定することができる。
【0133】
例えば、今登録しようとしているスケジュールが入る時間帯にすでに登録されているスケジュールについて、優先度を利用者に通知する。同じ時間帯に優先度の同じスケジュールがある場合には、そのようなスケジュールを続けると効率が低下するので、利用者は、この通知を参考にして、スケジュールの移動を検討することができる。また、同じ時間帯に優先度が異なるスケジュールがある場合に、登録済みのスケジュールの優先度が今回登録しようとするスケジュールの優先度より低くなっているが、現時点で考えてみれば、その登録済みのスケジュールのほうを、今回登録しようとするスケジュールの優先度より高くしよう、というふうに、この通知を参考にして、検討、修正することができる。
【0134】
なお、優先度が同一となる場合でも、そのようなスケジュールの設定をシステムが禁止してしまうというわけではなく、あくまでも、利用者にそのような情報を提供することが目的である。
【0135】
次に、判断管理機能(登録模擬)について述べる。
従来では、スケジュールを設定した場合に多忙度がどのようになるかは、スケジュールを設定してみないと分からない。その結果、利用者によっては、実際にスケジュールを設定してみてからでないと多忙度の予測ができないということがありうる。そして、任意のスケジュールについて、そのスケジュールを設定したことによって他のスケジュールの調整を行う必要が生じる場合が多々ある。しかし、実際にスケジュールを設定してしまうと、修正が困難になる場合も考えられる。すなわち、スケジュールデータは、設定する過程でデータベースに登録されてしまうので、スケジュールの設定に過ちが発生した場合に元に戻すのが容易ではない。
【0136】
そこで、本実施の形態では、空き時間に任意のスケジュールを設定した後の多忙度を、本登録の前にシミュレーションして明示することにより、適切なスケジュールの設定を支援する。すなわち、設定しようとする任意のスケジュールを任意の時間帯に仮に設定した場合のスケジュールを、本登録の場合のスケジュール画面用の領域とは別の作業領域に表示画面を用意して表示して利用者に明示する。このスケジュールは、仮に登録されているだけであるため、常に移動できるようになっており、逐一その変化が参照できる。もし、この仮の設定が満足いくものであれば、実際の設定に移ることができる。なお、このような仮の登録後の表示画面としても、図1、図2、図3のような表示を用いることができる。それゆえ、スケジュールの設定後の状態がシミュレーションできるので計画が立てやすくなる。
【0137】
次に、移動管理機能(自動入れ替え)について述べる。
本実施の形態では、スケジュールの入れ替えを自動的に行うことができる。すなわち、設定するスケジュールの開始時間から終了時間内にすでにスケジュールが存在し、スケジュールを新たに設定することによってその時間帯の上限値を超えてしまう場合に、優先度の低いスケジュールのほうを移動対象にして、移動した結果その時間帯が上限値未満になれば、そこへ上記の新たなスケジュールを登録するようにする。移動対象になったスケジュールは、削除対象にもなるが、通常、どの時間帯に移動するかは利用者が再設定することとなる。
【0138】
これについて詳細を述べる。すなわち、従来から、スケジュールには通常、優先度が設定されている。利用者は、独自で設定した優先度に基づいてスケジュールの入れ替えをおこなう。ただ、これは、スケジュールの設定が少ない場合には簡単であるが、スケジュールが多くなってきた場合や他のスケジュールとの関連が増した場合には困難である。すなわち、従来では、ある時間帯にスケジュールが設定されていて、これから設定するスケジュールのほうが優先度が高い場合に、元からあるスケジュールを移さなければならない状況が発生することがあるが、この場合に、利用者は、スケジュールの空きを探して、その時間帯が、移し替えるスケジュールを設定するのに適切か否かを判断して移動を行う。この手法では、まず、空き時間を探し出すのに手間がかかり、さらに、移動が適切かどうかを判断するのに手間が掛かる。
【0139】
これに対し、本実施の形態では、スケジュールに優先順位を設定し、自動的にスケジュールの入れ替えを行うことによって、スケジュールを設定するためだけにかかる手間を省き、効率のよいスケジュールの設定を支援する。すなわち、上述のように登録可否フラグを利用するなどして空き時間を検出するとともに、これから設定するスケジュールの優先度とすでに設定されているスケジュールの優先度とを比較し、適切な入れ替えを自動化することによって、作業の煩雑さをなくし、上記の課題を解決する。
【0140】
図15はこの技術内容を説明している。今、図15(a)に示すようなスケジュールカウンタであるとし、そこへ、図15(b)に示すようなスケジュール41が登録されようとしたとする。この場合、図15(a)に示す通り、該当する時間帯におけるスケジュールカウンタには、10時から11時には上限値(3)までスケジュールが入っている。そのため、システムは、その時間帯に登録している図15(c)に示す3つのスケジュール42、43、44のデータをデータベースより読み出してくる。そのデータの優先度を調べる。ここでは、優先度は、数値が大きいほど優先度が高いものとする。この場合には、これから設定するスケジュール41よりも優先度が低いスケジュール42が対象になる。優先度の低いスケジュールがあったため、スケジュールの入れ替えが成立し、図15(d)に示すように、スケジュールカウンタが更新される。入れ替え対象となったスケジュール42は、再度利用者が設定を行うことになる。それゆえ、利用者が逐一確認する必要が無くなる。
【0141】
なお、ここでは優先度の低いものを自動的に移動対象化することとしているが、逆に、優先度の高いものを自動的に移動対象化するようにすることも可能である。
【0142】
上限値を超えてしまうような場合にスケジュールを自動で入れ替えるか否かは、別のユーザーインターフェースにより設定された、自動入れ替えを行うかどうかを示すフラグである自動入れ替えフラグを見ることによって行われる。上限値を超えてスケジュールを設定する場合に、この自動入れ替えフラグが設定されていれば、優先度に基づいた自動入れ替え処理を行い、設定されていなければ、自動入れ替え処理を行わない。なお、詳細については後述する。
【0143】
本実施の形態では、優先度の高いスケジュールを優先的にその時間帯に登録することができる。
【0144】
なお、スケジュールを登録しようとする箇所に、すでに、今回登録しようとしているスケジュールと比べて優先度の低いものが複数個ある場合には、その中で最も優先度の低いものが移動対象として選択される。
【0145】
なお、同一時期に、優先度の同一のものを複数個登録することもできる。また、これからスケジュールを登録しようとする時間帯にすでに存在するスケジュールで、これからそこへ登録しようとするスケジュールと優先度が同じであるものについては、本実施の形態の自動入れ替えの対象とはしないこととしている。
【0146】
移動対象となったスケジュールは、その旨および上記3種類のスケジュール表示、および/または具体的なスケジュール内容が表示される。そして、移動先が新たに設定されることとなる。
【0147】
なお、この自動入れ替え処理も、上述のシミュレーションによる仮登録処理を介することにより、スケジュール登録のやり直しを行うことが可能である。すなわち、自動入れ替え処理をまずはシミュレーションし、その自動入れ替え処理結果に不満であれば、利用者が当該複数のスケジュールの優先度を適宜設定しなおして、再度、自動入れ替え処理をシミュレーションすればよい。
【0148】
次に、移動管理機能(入れ替え確認)について述べる。
上述のように、これから設定しようとするスケジュールの優先度が、すでに設定されているスケジュールの優先度よりも高い場合には、スケジュールの入れ替えが発生する。この場合に、上述の方法では、自動的に入れ替えを行っている。しかし、スケジュールを自動的に入れ替えをしてしまうと、利用者にとっては、そのスケジュールの所在がどこに有るのかが不明になる場合がある。このように、なんでも自動設定を行うのは混乱を招くという利用者のために、本実施の形態では、利用者が望めば、上記自動入れ替え処理とは異なる次のような処理を行うこともできる。
【0149】
すなわち、上述の自動入れ替え処理ではスケジュールを自動的に入れ替えていたが、ここでは、それとは異なり、入れ替える際に、比較用の表示画面を提示し、今から設定しようとするスケジュールと、そのスケジュールを設定しようとしている時間帯にすでに存在するスケジュールとの両方を、入れ替え対象のスケジュールとして互いに比較できるように表示する。そして、利用者に、どちらをその時間帯に設定するスケジュールとして選ぶかの判断を促し、指示を仰ぐ。
【0150】
利用者は、そのスケジュールおよびその各スケジュールの優先度を参考にしながら、どちらか一方あるいは両方を、別の時間帯へ移動する。そして、希望に応じて、はじめにスケジュールを登録しようとした時間帯に、移動しないほうのスケジュールを設定する。選外になったスケジュールについては、時間帯を変更して再度設定を行うこととなる。
【0151】
このようにして、利用者の意図と異なる処理が行われるといった自動スケジューリングの設定ミスを少なくすることができ、入れ替えの精度をより高めることができる。それゆえ、適切なスケジュールの設定を支援することができる。
【0152】
次に、上記各種スケジュール管理機能を用いたスケジュール登録処理手順について説明する。
【0153】
まず、登録したいスケジュールの時間帯に既存のスケジュールがあってここへ登録するといずれかの時間帯で上限値を超えてしまうような場合に、既存スケジュールの移動を行わないような処理について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。
【0154】
まず、利用者がスケジュールを、優先度とともに入力する(S1)。
【0155】
システムは、その時間帯に入力された上記スケジュールを登録するといずれかの時間帯で上限値を超えるか否かを、データベースに実際に各上限値を問い合わせることによって調べる(S2)。
【0156】
S2でどの時間帯でも上限値以下であればS3に進む。すなわち、利用者が望めば、入力された上記スケジュールが登録される時間帯に含まれる、すなわち上記入力されたスケジュールに並行して存在する他のスケジュールや、入力された上記スケジュールが登録される時間帯に隣接した時間帯に属する他のスケジュールについて、それらの内容(開始時期、終了時期、仕事内容、優先度、その他)が画面に表示される(S3、S4)。そして、利用者は、最終的に、上記スケジュールをその時間帯に登録するか否かを決定し、実行する(S5、S6)。なお、説明の便宜上、上記S3〜S6の処理を処理(ア)と総称する。
【0157】
なお、S5に移る前に、すでに説明したように、入力した上記スケジュールを仮に登録したとした場合の、そのスケジュールも含めて全スケジュールの様子を、図1、図2、図3等のような表示にて利用者がチェックしてみることができる。その結果に不満ならば、実際には次のS5で登録を行わなければよい。このような仮登録(シミュレーション)は、後述の全ての処理手順でも同様に行うことが可能である。
【0158】
S2でいずれかの時間帯で上限値を超える場合は、図17に示す「候補抽出処理」に移行する(S7)。これは、上限値を超える場合や入れ替え処理など様々な理由により未決定状態となっているスケジュールについて、データベースを検索して、登録できる時間帯の候補を抽出する処理である。
【0159】
この処理では、まず、抽出時間範囲を利用者が指定する(S11)。抽出時間範囲とは、「この時間範囲のなかから、このスケジュールを登録可能な時間帯を見つけよ」というように、利用者がどのような時間範囲のうちで適切な時間帯を探すことを望んでいるのかを示す情報である。そして、該当スケジュールの時間の長さを利用者が指定するか、あるいは、システムが自動で調べる(S12)。S11とS12とで得られた抽出時間範囲と該当スケジュールの時間の長さとを順次比較していくことにより、そのスケジュールを登録する時間的および上限値的に余裕のある時間帯すなわち空き時間を抽出していく(S13)。S13で抽出できれば(S14)、それを仮のスケジュールすなわち時間帯候補として表示することで利用者に提示し(S15)、呼び出し側へ戻る。S14で抽出できなければ、S11に戻り、利用者に対し、抽出時間範囲の再設定(変更)を促す。呼び出し側へ戻れば、得られた候補時間帯について、上記処理(ア)を行う。
【0160】
次に、登録したいスケジュールの時間帯に既存のスケジュールがあって、ここへ登録するといずれかの時間帯で上限値を超えてしまうような場合に、既存スケジュールの移動を自動的に行えるようにした処理について図18に示すフローチャートを用いて説明する。
【0161】
まず、利用者は、自動入れ替えフラグにTRUEまたはFALSEをあらかじめ設定しておく。この自動入れ替えフラグは、上記のように登録したいスケジュールの時間帯に既存のスケジュールがあってここへ登録するといずれかの時間帯で上限値を超えてしまうような場合に、既存スケジュールの移動を自動的に行うか否かを示すものであり、TRUEであれば行うこととし、FALSEであれば行わないことを示す。この自動入れ替えフラグは、パーソナルコンピュータ21内の図示しない記憶装置に格納されている。次に、利用者がスケジュールを優先度とともに入力する(S21)。
【0162】
システムは、その時間帯に入力された上記スケジュールを登録するといずれかの時間帯で上限値を超えるか否かを、データベースに実際に各上限値を問い合わせることによって調べる(S22)。
【0163】
S22でどの時間帯でも上限値以下であれば、前述の処理(ア)に進む(S28)。S22でいずれかの時間帯で上限値を超えるようであれば、システムが、入力したスケジュール(そのスケジュールをスケジュールNと称する)を登録することで上限値を超えることになる全ての時間帯に、そのスケジュールNより優先度の低いスケジュールが存在するかどうかを調べる(S23)。
【0164】
S23で存在すれば(そのスケジュールをスケジュールLと称する)、あらかじめ利用者が設定しておいた上記自動入れ替えフラグがTRUEか否かをシステムが調べる(S24)。なお、このようなスケジュールLは複数個(L1、L2、…)存在する場合もある。
【0165】
S24で自動入れ替えフラグがTRUEであれば、その入力スケジュールNとLとをシステムが入れ替える(S25)。すなわち、Lが登録されていた時間帯にNを登録し、Lを「未決定状態」に移行させる。そして、この「未決定状態」となったスケジュールを表示して利用者に通知する(S26)。その「未決定状態」となったスケジュールについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S27)、処理(ア)を行う(S28)。
【0166】
S23で存在しなければ、システムは、代わりに移動できるようなスケジュールがみつからないという理由により、スケジュールNをその時間帯へ登録できないと判断する。そのため、スケジュールNについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S27)、処理(ア)を行う。
【0167】
S24で自動入れ替えフラグがFALSEであれば、システムは、代わりに移動できるようなスケジュールがあっても、自動で入れ替える処理は行わない。そのため、スケジュールNをその時間帯へ登録できない。そのため、このスケジュールNについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S27)、処理(ア)を行う(S28)。
【0168】
次に、登録したいスケジュールの時間帯に既存のスケジュールがあるため、ここへさらに登録するといずれかの時間帯で上限値を超えてしまうような場合に、既存スケジュールの移動を自動または手動で行うような処理について、図19に示すフローチャートを用いて説明する。
【0169】
まず、利用者は、前述の自動入れ替えフラグにTRUEまたはFALSEをあらかじめ設定しておく。次に、利用者がスケジュールを、優先度とともに入力する(S31)。
【0170】
システムは、その時間帯に入力された上記スケジュールを登録するといずれかの時間帯で上限値を超えるか否かを、データベースに実際に各上限値を問い合わせることによって調べる(S32)。
【0171】
S32でその時間帯でも上限値以下であれば、前述の処理(ア)に進む(S38)。S32でいずれかの時間帯で上限値以下でなければ、あらかじめ利用者が設定しておいた上記自動入れ替えフラグがTRUEか否かをシステムが調べる(S33)。
【0172】
S33で自動入れ替えフラグがTRUEであれば、システムが、入力したスケジュール(そのスケジュールをスケジュールNと称する)を登録することで上限値を超えることになる全ての時間帯に、そのスケジュールより優先度の低いスケジュールが存在するかどうかを調べる(S34)。
【0173】
S34で存在すれば(そのスケジュールをスケジュールLと称する)、その入力スケジュールNとLとをシステムが入れ替える(S35)。すなわち、Lが登録されていた時間帯にNを登録し、Lを「未決定状態」に移行させる。なお、前述のように、このようなスケジュールLは複数個(L1、L2、…)存在する場合もある。
【0174】
そして、この「未決定状態」となったスケジュールを表示して利用者に通知する(S36)。その「未決定状態」となったスケジュールについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S37)、処理(ア)を行う(S38)。
【0175】
S34で存在しなければ、システムは、代わりに移動できるようなスケジュールがみつからないという理由により、スケジュールNをその時間帯へ登録できないと判断する。そのため、スケジュールNについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S37)、処理(ア)を行う(S38)。
【0176】
S33で自動入れ替えフラグがFALSEであれば、システムは、代わりに移動できるようなスケジュールがあるか否かにかかわらず、自動で入れ替える処理は行わない。そのため、スケジュールNをその時間帯へ自動では登録できない。ここで、スケジュールNの内容と、スケジュールNを登録しようとしているその時間帯に存在する全スケジュールの内容とを表示して利用者に提示する(S39)。利用者は、その情報を見て、どのスケジュールをその時間帯に登録し、どのスケジュールを他の時間帯へ移動させるかを決める(S40)。この結果に基づき、実際に登録や移動を行う(S41)。なお、S40、S41において、結局その時間帯に登録するものとしてはN以外のその時間帯の既存のスケジュールを選び、スケジュールNを他の時間帯へ移すこともありうる。
【0177】
そして、この「未決定状態」となったスケジュールを表示して利用者に通知する(S36)。その「未決定状態」となったスケジュールについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S37)、処理(ア)を行う(S38)。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5、図6、図20および図21に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0178】
本実施の形態では、基本的には実施の形態1と同様である。ただし、本実施の形態では、スケジュール管理システムは、図5に示すように、すでに述べたスタンドアロン型の機器構成であるシステム同士が、ネットワーク接続された構成を有しており、データの共有を、ネットワークアーキテクチャを利用して行うものである。そして、すでにネットワーク環境でスケジュール管理がされている場合を前提とするものである。このようにネットワーク上でスケジュールの管理がされている場合には、そのスケジュールデータは既存のネットワークアーキテクチャに依存する。なお、本発明に係るスケジュール管理のシステムにおいては、ネットワークアーキテクチャの種類は限定されない。
【0179】
本実施の形態では、スケジュール管理システムは、スケジュール管理機能として、図6に示すように多人数管理機能を有している。
【0180】
グループワークの場合は、全体のスケジュールを管理しているデータベースと、前述の個人のスケジュールを管理しているデータベースとがシステム上に存在する。そして、グループワークの場合は、データベースに設定されている最小単位、すなわちそのデータベースで設定できる最小の時間単位での管理となる。本実施の形態ではこの最小単位は前述の通り5分である。このようにして、各グループメンバーが自分のマシン(コンピュータ)でスケジュール登録の際に入力に用いるものとしてシステムに設定しておく時間単位を、グループ全体で統一(ここでは「5分刻み」に統一する)して、スケジュールの登録を行うようにしている。これにより、グループワークのスケジュール管理をより円滑に行うことができる。
【0181】
次に、本実施の形態にかかるグループワークでのスケジュール登録処理を、図20に示すフローチャートを用いて説明する。
【0182】
あらかじめ、グループ管理者が、「空き時間の抽出時間帯」(例えば向こう3ヶ月)を指定しておく。そしてその範囲内でシステムがグループの空き時間を抽出する(S61)。すなわち、グループの全員について既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出する。これは、前述の登録可否フラグを用いればよい。
【0183】
空き時間がみつかれば(S62)、グループ管理者またはシステムが、その時間帯に、当該スケジュールを入力して登録する(S63)。そして、グループ管理者またはシステムが、登録したスケジュールを全メンバーに通知する(S64)。
【0184】
S62で空き時間がみつからなければ、システムが、「抽出基準」を考慮に入れて、登録済みのスケジュールの少ない時間帯を抽出する(S65)。すなわち、「抽出基準」として、本実施の形態では、「人の優先度」と「検索登録数」とがある。
【0185】
「人の優先度」は、そのグループ内に属するメンバーの格付けであり、グループ内のメンバーが認めるところにより決定される。この格付けはあらかじめグループ管理者がシステムに設定しておく。「人の優先度」をここでは高いほうからA、B、Cとする。また、上限値が3であるとする。
【0186】
「検索登録数」とは、メンバーが何個スケジュールを登録してあるところまで検索対象とするかを示す指標である。例えばこれが「1」であれば、メンバーがスケジュールを0個または1個登録してあるところまで検索対象とし、そのような時間帯へスケジュールを登録すれば登録済みスケジュールはそれぞれ1個または2個になるということである。
【0187】
まず、「抽出基準」としての「人の優先度」を考慮に入れて、スケジュール設定が少ない時間帯を抽出する。すなわち、「人の優先度」がCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出する。
【0188】
次に、抽出した時間帯に当該スケジュールを登録してよいかを、システムまたはグループ管理者が全ての該当メンバー、すなわち抽出された時間帯にすでに別のスケジュール(ここでは1個)が入っている全てのメンバーに問い合わせる(S66)。
【0189】
通知された各該当メンバーは、自分自身の既存のスケジュールを参照するなどして、また、通知されたスケジュールの内容の優先度等を考慮して、必要に応じて自分のスケジュールを調整したうえで、問い合わせに了解する旨、もしくは、都合が悪ければ、了解しない旨をグループ管理者またはシステムに返答する(S67)。なお、スケジュールの優先度は、おのおのが設定しておく。
【0190】
返答を受けた側であるグループ管理者またはシステムは、その結果に基づいて、S67でもし了解であれば、スケジュールを登録し(S63)、全メンバーに通知する(S64)。
【0191】
もしS67で了解でなければ、抽出する「人の優先度」の基準を上げて次の候補を抽出する(S68)。すなわち、「人の優先度」がBまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出する。なお、それでも抽出できなければ、「人の優先度」がA、BまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出する。このように、抽出する「人の優先度」の基準を順次最大にまで上げていきながら抽出していく。
【0192】
「人の優先度」が最大に達しても抽出できなければ、次の「抽出基準」を上げられるか否かを判断する。この場合、本実施の形態では、「検索登録数」が最大つまり上限値(ここでは3)に達していないので、「検索登録数」を上げることができる。そこで、1段階上げて「2」にする。すなわち、「人の優先度」がCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出することとする。なお、それでも抽出できなければ、「人の優先度」がBまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出する。それでも抽出できなければ、「人の優先度」がA、BまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2である時間帯を抽出する。
【0193】
候補がみつかれば(S69)、S66に戻り、全ての該当メンバー、すなわち抽出された時間帯にすでに別のスケジュール(ここでは1個または2個)が入っている全てのメンバーに問い合わせる。S69で候補がみつからなければ、もうどの抽出基準も上げることができないので、空き時間の抽出時間帯を変更し(S70)、S61に戻って空き時間を再度抽出する。このようにして、確実かつ容易にグループワークのスケジュールを登録することができる。
【0194】
本実施の形態では、このように、「抽出基準」としては「人の優先度」すなわちメンバーの格付けを主体として抽出していき、そのような抽出が限度に達すると、他の「抽出基準」である「検索登録数」に基づいて抽出していく。しかしながら、逆に、まず「検索登録数」に基づいて抽出していき、限度に達したら「人の優先度」に基づいて抽出するようにしてもよい。また、「人の優先度」に基づいた抽出のみを行うようにすることや、また、「検索登録数」に基づいた抽出のみを行うようにすることもできる。どのように抽出するかは、あらかじめグループ管理者がシステムに設定しておけばよい。
【0195】
スケジュールは個人で設定する場合もあるが、業務上、他社とのつながりの中でスケジュールの取り決めを行う場合がある。この場合、従来では、他人のスケジュールをネットワークなどを介して参照し、特定の数人の空き時間を目視で参照して適切なスケジュールを設定することになる。これでは、おのおのの数人に関してのスケジュールの調整が必要であり、効率的ではない。
【0196】
これに対し、本実施の形態では、上述の通り、多人数のスケジュールから自動的に空き時間の抽出を行い、スケジュールの大まかな時間候補を挙げる。そして、そのスケジュールの設定に関しておのおのに通知を行い、おのおのにそれぞれのスケジュールを調整させることによって、グループワークの効率的なスケジュール設定を支援することができる。すなわち、空き時間の抽出時間帯を決めるべく時間軸を例えば1日、1ヶ月、1年に限定し、グループのメンバーのスケジュールを照らし合わせることによって実現する。それゆえ、1日、1週間、1ヶ月等のグループのスケジュールが容易に把握でき、またそのため、自分のスケジュールも立てやすくすることができる。
【0197】
次に、本実施の形態にかかるグループワークでのスケジュール登録処理の別の例を、図21に示すフローチャートを用いて説明する。
【0198】
まず、グループ管理者が、「空き時間の抽出時間帯」(例えば向こう3ヶ月)を指定する(S81)。
【0199】
システムがグループの空き時間を抽出する(S82)。すなわち、グループの全員について既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出する。これは、前述の登録可否フラグを用いればよい。
【0200】
空き時間がみつかれば(S83)、グループ管理者またはシステムが、その時間帯に、当該スケジュールを入力して登録する(S84)。そして、グループ管理者またはシステムが、登録したスケジュールを全メンバーに通知する(S85)。
【0201】
空き時間がみつからなければ、システムが、「抽出基準」を考慮に入れて、登録済みのスケジュールの少ない時間帯を抽出する。「抽出基準」としては、前述の通り、例えば「人の優先度」と「検索登録数」とがある。前述の通り、「人の優先度」をここでは高いほうからA、B、Cとし、また、上限値が3であるとする。
【0202】
まず、「抽出基準」としての「人の優先度」および「検索登録数」の基準を初期化する(S86)。「検索登録数」は「1」となる。すなわち、「人の優先度」がCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出するものとする。そして候補を抽出する(S87)。
【0203】
それで抽出できなければ(S88)、「抽出基準」を上げられるか否かを判断する(S89)。現段階では、まだ「人の優先度」が最大に達していないので、「人の優先度」を上げることができる。そこで、1段階上げる(S90)。すなわち、「人の優先度」がBまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出することとする。そしてS87に戻って再度抽出する。
【0204】
それで抽出できなければ、「人の優先度」がA、BまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出する。このように、抽出する「人の優先度」の基準を順次最大にまで上げていきながら抽出していく。
【0205】
「人の優先度」が最大に達しても抽出できなければ、次の「抽出基準」を上げられるか否かを判断する(S89)。この場合、「検索登録数」が最大つまり上限値(ここでは3)に達していないので、「検索登録数」を上げることができる。そこで、1段階上げて「2」にする(S90)。すなわち、「人の優先度」がCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出することとする。そしてS87に戻って再度抽出する。それでも抽出できなければ、「人の優先度」がBまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出する。それでも抽出できなければ、「人の優先度」がA、BまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2である時間帯を抽出する。
【0206】
それでも抽出できなければ、もうどの抽出基準も上げることができないので、「空き時間の抽出時間帯」を変更して(S91)、S82に戻る。あるいは、それができない場合等には、抽出処理を中止する。
【0207】
上記S88で時間帯の候補が抽出できれば、その時間帯に当該スケジュールを登録してよいかを、システムまたはグループ管理者が全ての該当メンバー、すなわち抽出された時間帯にすでに別のスケジュール(ここでは1個または2個)が入っている全てのメンバーに問い合わせる(S92)。
【0208】
通知された各該当メンバーは、自分自身の既存のスケジュールを参照するなどして、また、通知されたスケジュールの内容の優先度等を考慮して、必要に応じて自分のスケジュールを調整したうえで、問い合わせに了解する旨、もしくは、都合が悪ければ、了解しない旨をグループ管理者またはシステムに返答する(S93)。なお、スケジュールの優先度は、おのおのが設定しておく。
【0209】
返答を受けた側であるグループ管理者またはシステムは、その結果に基づいて、S93でもし了解であれば、スケジュールを登録し(S84)、全メンバーに通知する(S85)。
【0210】
もしS93で了解でなければ、S87に戻り、次の候補を抽出する。このようにして、確実かつ容易にグループワークのスケジュールを登録することができる。
【0211】
なお、本発明に係るスケジュール管理方法を、下記のように構成してもよい。すなわち、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュール多忙度予測機能であって、スケジュール表示機能において、グラフィカルユーザインタフェースを持つコンピュータで動作するスケジュールなどの個人情報および他人数の情報をデータベースで管理し、そのデータを登録、更新、削除し、その状態を表示するアプリケーションにおいて、図1に示すように、時系列画面である時系列ウィンドウ1上に展開されたスケジュールの多さを横線2の太さによって表すように構成してもよい。
【0212】
また、上記アプリケーションにおいて、図2に示すように、ある時間帯を矩形領域7〜10等に表し、スケジュールの多さをその矩形領域内の色の変化によって表すことを特徴としたスケジュール表示機能としてもよい。図中の矩形領域9は矩形領域8・10よりも波長の長い色で表されるように構成してもよい。
【0213】
また、上記アプリケーションにおいて、スケジュール表示機能として、図3に示すように、ある時間帯を矩形領域に表し、スケジュールの多さを点の密度によって表し、優先度の高いスケジュールに関しては、その矩形領域内の上部に位置させるように構成してもよい。
【0214】
また、上記アプリケーションにおいて、スケジュール登録管理機能として、図13に示すように、ある時間帯において消化できるスケジュールの多さの上限を利用者が設定できる特徴を持ち、上記アプリケーションにおいて、スケジュール登録管理機能における上限数を超えてスケジュールを設定することができないようにする機能を持つように構成してもよい。
【0215】
また、上記スケジュール登録管理機能において、スケジュール検出管理機能として、登録されたスケジュールの空き時間を検出する機能を持つように構成してもよい。
【0216】
また、上記スケジュール検出管理機能において、スケジュール判断管理機能として、検出された空き時間に任意のスケジュールを設定することが適切かどうかを、そのスケジュールが設定される時間範囲に設定されているスケジュールとの比較によって決定するように構成してもよい。
【0217】
また、上記スケジュール判断管理機能において、任意のスケジュールを設定した後の時間範囲の多忙度の表示を上記スケジュール表示機能を利用して表示し、適切にスケジュールが設定されているかを判断するように構成してもよい。
【0218】
また、上記スケジュール判断管理機構において、スケジュール移動管理機能として、スケジュールの優先度に基づいて自動的にスケジュールの入れ替えを行うように構成してもよい。
【0219】
また、上記スケジュール移動管理機能において、入れ替え対象のスケジュールと任意のスケジュールとを比較表示して、利用者に判断を促すように構成してもよい。
【0220】
また、上記スケジュール管理機能において、スケジュール表示機構として、その日、一日のスケジュールを一定の時間毎に操作する特徴を持ち、その週、1週間のスケジュールを一定の時間毎および日ごと操作する特徴を持ち、その月、1ヶ月のスケジュールを一定の日数毎および週ごとに操作する特徴を持ち、その年、1年のスケジュールを一定の日数毎、および月、日毎に操作する特徴を持ち、その人、一生のライフプランを一定の月数毎、および年、月ごとに操作する特徴を持ち、それぞれの特徴を段階的に表示するように構成してもよい。
【0221】
また、上記スケジュール管理機構およびスケジュール表示機構において、多人数スケジュール管理機構として、多人数においてある日、ある月、ある年の多忙度の度合いを検出する機能を持つように構成してもよい。
【0222】
【発明の効果】
以上のように、本発明のスケジュール管理方法は、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示する構成である。
【0223】
また、本発明のスケジュール管理装置は、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示するスケジュール表示手段が設けられている構成としてもよい。
【0224】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示するプログラムを格納していてもよい。
【0225】
これにより、実際のスケジュールの個数を反映した図形を表示するので、スケジュールが多くなってきても全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0226】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法において、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更する方法である。
【0227】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更する期間変更手段が設けられている構成であってもよい。
【0228】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更するプログラムをさらに格納していてもよい。
【0229】
これにより、同一のスケジュールについて、利用者の希望により、詳細な表示と概略の表示との間で自由に表示形式を変更することができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0230】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、同一時間帯に登録するスケジュール数が、設定された上限値を超えるかどうかの判断に基づいて、該スケジュールを登録するか禁止するかを決定することを特徴とする。
【0231】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、利用者が入力した、登録したいスケジュールの時間の長さに対して、上記上限値を超えない連続した時間帯を抽出し、利用者に通知する方法であってもよい。
【0232】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、個々のスケジュールに対して優先度の設定が可能となっており、新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されているスケジュールの上記優先度との比較により、この時間帯に登録するスケジュールを決定する方法であってもよい。
【0233】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、この入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されている上記スケジュールとを提示し、利用者から受け付けた指示により指定されたスケジュールを、上記時間帯とは異なる他の時間帯に登録する方法であってもよい。
【0234】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、複数メンバーから成るグループのスケジュール登録を行う場合であって、グループのメンバー全員の空き時間帯を抽出し、この空き時間帯が見つからなかったとき、全てのメンバーについて、上記上限値に達しない範囲でかつ、既存スケジュール数が少ない順に、スケジュールの登録候補となる時間帯を抽出し、この登録候補となる時間帯へのスケジュール登録に関するメンバーの了承を得た上、該スケジュールを登録する方法であってもよい。
【0235】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、登録するスケジュールの時間帯に隣接する時間帯のスケジュールを提示することを特徴とする。
【0236】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、任意の時間帯において、設定しようとするスケジュールを含め、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示し、この表示結果に対して、利用者の了承を得た場合、この設定しようとするスケジュールを登録することを特徴とする。
【0237】
また、本発明のスケジュール管理方法は、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止する方法である。
【0238】
また、本発明のスケジュール管理装置は、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止する管理手段が設けられている構成であってもよい。
【0239】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するプログラムをさらに格納してもよい。
【0240】
これにより、スケジュール登録した結果上限値を超えるような場合にはその登録を禁止するので、利用者は自分の許容量を超えるスケジュール登録をしてしまう心配がない。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0241】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法において、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知する方法であってもよい。
【0242】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知する空き時間抽出手段が設けられている構成であってもよい。
【0243】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知するプログラムをさらに格納してもよい。
【0244】
これにより、上限値の制限により登録できなかったスケジュールについては、登録可能な時間帯の候補のなかから選んでその時間帯に登録することができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0245】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法において、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動する方法であってもよい。
【0246】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動する入れ替え手段が設けられている構成であってもよい。
【0247】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動するプログラムをさらに格納してもよい。
【0248】
これにより、スケジュールが登録されると上限値を超えるような場合には、システムは優先度に基づいてスケジュールの入れ替えを行う。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0249】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法において、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付ける方法であってもよい。
【0250】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付ける入れ替え手段が設けられている構成であってもよい。
【0251】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付けるプログラムをさらに格納していてもよい。
【0252】
これにより、スケジュールが登録されると上限値を超えるような場合にはシステムが優先度に基づいてスケジュールの入れ替えを行うことを利用者に促すので、利用者は、優先度の高低を参考にして、いずれかのスケジュールを選択して他の時間帯へ移動することが容易になる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0253】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法に加えて、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録する方法であってもよい。
【0254】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録するグループワーク管理手段が設けられている構成であってもよい。
【0255】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録するプログラムをさらに格納してもよい。
【0256】
これにより、上限値を超えないように、かつ、なるべく既存スケジュール数の少ない時間帯に、スケジュールを登録できるので、各メンバーの実際の仕事の負担を軽減できる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、複数のメンバーで行う作業において利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0257】
また、本発明のスケジュール管理方法は、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示する方法であってもよい。
【0258】
また、本発明のスケジュール管理装置は、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示する関連スケジュール提示手段が設けられている構成であってもよい。
【0259】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示するプログラムを格納してもよい。
【0260】
これにより、登録しようとするスケジュールと、これから登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールや、これから登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールとの関係を考慮しやすい。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0261】
また、本発明のスケジュール管理方法は、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄する方法であってもよい。
【0262】
また、本発明のスケジュール管理装置は、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄する模擬手段が設けられている構成であってもよい。
【0263】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄するプログラムを格納してもよい。
【0264】
これにより、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理を行う。利用者は、そのシミュレーションの結果に満足すれば、それを本登録として実際に登録すればよく、逆に、結果に不満であれば、その仮登録内容を一旦破棄して、再度、満足のいくまでシミュレーションをやり直すことができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール表示の一例を示す説明図である。
【図2】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール表示の他の例を示す説明図である。
【図3】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール表示のさらに他の例を示す説明図である。
【図4】
本発明に係るスケジュール管理装置の一構成例を示す説明図である。
【図5】
本発明に係るスケジュール管理装置の他の構成例を示す説明図である。
【図6】
本発明に係るスケジュール管理装置の内部の構成を示す説明図である。
【図7】
本発明に係るスケジュール管理装置のスケジュールの時間形態を示す説明図である。
【図8】
本発明に係るスケジュール管理装置における時間形態と区切りとの関係を示す説明図である。
【図9】
(a)ないし(c)は、本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録前後の表示の一例を示す説明図である。
【図10】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールおよび優先度の表示の一例を示す説明図である。
【図11】
(a)ないし(c)は、本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録前後のスケジュールカウンタの値を示す説明図である。
【図12】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールの登録可否フラグの値を示す説明図である。
【図13】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールの上限値を入力する画面表示の一例を示す説明図である。
【図14】
本発明に係るスケジュール管理装置において関連スケジュールを一覧表示する構成の一例を示す説明図である。
【図15】
(a)ないし(d)は、本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録時のスケジュール移動前後のスケジュールカウンタの値を示す説明図である。
【図16】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録処理の際の候補抽出処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールの入れ替え処理を含んだスケジュール登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールの入れ替え処理を含んだスケジュール登録処理の他の例を示すフローチャートである。
【図20】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるグループワークについてのスケジュール登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図21】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるグループワークについてのスケジュール登録処理の他の例を示すフローチャートである。
【図22】
従来のスケジュール管理装置におけるスケジュール表示の一例を示す説明図である。
【図23】
従来のスケジュール管理装置におけるスケジュール表示の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 時系列ウィンドウ
2、2a、2b、2c 横線
3 時間帯
6 時系列ウィンドウ
7、8、9、10 矩形領域
11 時系列ウィンドウ
12 表示枠
13 点
21 パーソナルコンピュータ(スケジュール表示手段、期間変更手段、管理手段、関連スケジュール提示手段、模擬手段、空き時間抽出手段、入れ替え手段、グループワーク管理手段)
22 ディスプレイ(スケジュール表示手段)
23 空白
24 登録ボタン
31 スケジュール管理機能
32 スケジュールカウンタテーブル
33 スケジュール
34 データベース
35 スケジュールリスト
41、42、43、44 スケジュール
【発明の名称】 スケジュール管理方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示するスケジュール管理方法において、
利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示することを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項2】
利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更することを特徴とする請求項1記載のスケジュール管理方法。
【請求項3】
スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、
同一時間帯に登録するスケジュール数が、設定された上限値を超えるかどうかの判断に基づいて、該スケジュールを登録するか禁止するかを決定することを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項4】
利用者が入力した、登録したいスケジュールの時間の長さに対して、上記上限値を超えない連続した時間帯を抽出し、利用者に通知することを特徴とする請求項3記載のスケジュール管理方法。
【請求項5】
個々のスケジュールに対して優先度の設定が可能となっており、
新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されているスケジュールの上記優先度との比較により、この時間帯に登録するスケジュールを決定することを特徴とする請求項3記載のスケジュール管理方法。
【請求項6】
新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、この入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されている上記スケジュールとを提示し、利用者から受け付けた指示により指定されたスケジュールを、上記時間帯とは異なる他の時間帯に登録することを特徴とする請求項3記載のスケジュール管理方法。
【請求項7】
複数メンバーから成るグループのスケジュール登録を行う場合であって、グループのメンバー全員の空き時間帯を抽出し、この空き時間帯が見つからなかったとき、
全てのメンバーについて、上記上限値に達しない範囲でかつ、既存スケジュール数が少ない順に、スケジュールの登録候補となる時間帯を抽出し、
この登録候補となる時間帯へのスケジュール登録に関するメンバーの了承を得た上、該スケジュールを登録することを特徴とする請求項3記載のスケジュール管理方法。
【請求項8】
スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、
登録するスケジュールの時間帯に隣接する時間帯のスケジュールを提示することを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項9】
スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、
任意の時間帯において、設定しようとするスケジュールを含め、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示し、
この表示結果に対して、利用者の了承を得た場合、この設定しようとするスケジュールを登録することを特徴とするスケジュール管理方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種OA機器、例えばパーソナルコンピュータ、ワープロ(ワードプロセッサ)、携帯端末などに搭載されているスケジュール管理ソフトウェア、個人情報管理ソフトウェア、およびグループウェアに適するスケジュール管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
種々のスケジュールを視覚化することで、利用者がスケジュールの管理すなわちスケジュールの把握や変更等の作業を行うのを支援する手法が広く利用されている。このようなスケジュール管理においてスケジュールを表現する方法としては、一般に、時間軸に対する傍線で表させるやり方や、時間軸に対し、開始時と終了時の区切りにおいてスケジュールの有無を表現するやり方がある。
【0003】
すなわち、図22に示すようなスケジュールの表示画面101を用いてスケジュールを表現する。同図に示すように、一つは、プラン102に代表されるように、時間軸上にある時間帯を設定することによって、その時間帯は何らかの作業を行うこととして、利用者の行動の指針とする。もう一つは、ToDo103やマイルストーン104などに代表されるように、時間軸上のある時点を示し、そのポイントに対して意味付けを行うことにして、利用者の行動の指針とする。
【0004】
こういったスケジュール表示において、複数の種類のスケジュールがある場合には、例えばプラン102であれば、表示画面101中のプラン102の位置から上方へ少し離してそのプラン102に平行に、時間軸上の適切な位置に線(プラン)を引く。ToDo103やマイルストーン104の場合も同様である。
【0005】
また、何らかのグラフィックに色を付けてスケジュールの違いを明示することもある。
【0006】
また、スケジュールの登録においては、図23に示すようにカレンダー105などのスケジュールを実際の暦に即した表示ウィンドウに行うことで、利用者に明示して効率的なスケジューリングの支援を行っている。これらのスケジュール画面は、個人で利用する形態のものと、グループで利用する形態のものがありそれぞれの表示の手法やデータの管理の方法は異なるが、行おうとしているところは同一である。
【0007】
特開平10−91681号公報に開示された技術では、スケジュール表示システムにおいて、スケジュールデータベースに記憶されているアポイントメントとToDo作業をすべて予定どおりに完了するために、利用者は何時間働く必要があるのかを日毎に予測する忙しさ算出手段を備え、グラフィカルにこの忙しさを、テキストベースのスケジュール表示と重ね合わせることで、利用者の持ち時間が容易にわかるようにしている。ネットワークを用いてグループメンバーの忙しさを集計し、個人の忙しさと同様の方法でグラフィカルに利用者に提示するグループ忙しさ表示手段を備え、非公開な作業がある場合であっても、利用者は、だれがいつ頃忙しいかを容易に知ることができるようにしている。この従来技術では、ToDoを設定するため、そのToDoまでの作業内容が把握できないために、忙しさの算出をおこない、そのToDoを完了するまでに行わないといけないスケジュールの算出を行っている。ただこれでは、ToDoの重要度の考慮がなされていないため、式による算出結果だけでは、実用に即したものにはならない。また、この算出結果はあくまで予測であり、実際のスケジュールの設定に関しては、利用者の主観的な判断によるところが大いにあるため、正確性に欠けるところがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにToDoを表示する方法や、それまでにかかる作業量を予測する方法では、実際にかかる作業量を的確に把握することができない。このため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。
【0009】
例えば、上記のように時間軸に対する傍線で表させてスケジュールを表現する方法では、表示範囲に限りがある。すなわち、ある限られた画面領域内にスケジュールを表示する場合に、スケジュールごとに線を引くわけであるが、この線は実際には幅を持っている。さらに、同じ時間帯に複数件のスケジュールを表示する場合は、線と線との間に区切りのためのある程度の幅を持った空きスペースが必要である。そのため、横線を並べた場合には、表示画面の縦の長さを、線の太さと線と線との間の幅とを足した値で割った分に相当する個数のスケジュールだけしか表示できない。もし、その数よりも多くのスケジュールが登録されている場合には、画面をスクロールすれば見ることができるが、全てを一つの画面に表示することはできない。そのため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。
【0010】
また、上記のようにグラフィックに色を付けスケジュールの違いを明示することで時間軸に対してスケジュールを表現する方法では、やはり全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。
【0011】
また、上記のように時間軸に対し、開始時と終了時の区切りにおいて、スケジュールの有無を表現することで時間軸に対してスケジュールを表現する方法では、その時間帯にどれだけのスケジュールが登録されているかの把握ができないため、やはり全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。
【0012】
このように、従来の技術では、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で把握するのは困難である。このため、利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。
【0013】
また、上記従来の技術では、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で把握するのが困難であるため、スケジュールを登録する場合に、利用者が誤って自分の許容量を超えてスケジュールを登録してしまうおそれが高い。これでは、事実上、スケジュールをこなすことは困難である。これは、ある時間帯にスケジュールをすでに登録済みであっても、それを認識しにくいためである。このため、やはり利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。
【0014】
また、上記従来の技術では、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で把握するのが困難であるため、スケジュールを登録する場合に、利用者が、これから登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールや、これから登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールとの関係を考慮しづらい。このため、やはり利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。例えば、社外の打ち合わせが入っている時間帯に、社内の打ち合わせのスケジュールを登録してしまうと、社内の打ち合わせのためにその時間だけ帰社しなければならなくなり非効率的である。また、例えば、優先度の非常に高い仕事を終えたあとに、また優先度の非常に高い仕事を入れてしまうと、人間の処理効率が落ちてしまい、やはり非効率的である。
【0015】
また、スケジュールを一つ登録する際に、それを登録することによって他のスケジュールを移動させたりする必要や、移動させてもやはりスケジュールが苦しくなりすぎるため、登録を中止したくなることもあるが、上記従来の技術では、登録処理をやり直せない。このため、やはり利用者がスケジュール調整を行うのが困難であるという問題がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るスケジュール管理方法は、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示するスケジュール管理方法において、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示することを特徴としている。
【0017】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示するスケジュール管理装置において、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示するスケジュール表示手段が設けられている構成であってもよい。
【0018】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示するスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体において、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示するプログラムを格納してもよい。
【0019】
上記の構成により、スケジュールの閲覧の際には、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示する。したがって、スケジュールが多くなってきても、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0020】
例えば、スケジュールの閲覧の際には、スケジュール表示手段が、スケジュールの個数に応じて傍線の太さを変化させる。すなわち、例えば、スケジュールの個数が多いほど、傍線を太くする。
【0021】
従来の、スケジュールの個数に応じて表示画面内の何段分も用いてそれぞれプラン102を引くやり方では、スケジュールが多くなってくると、スクロールしなければ全体を見ることができない。これは、各プランの線幅や、プラン間の幅があるためである。
【0022】
これに対し、上記本発明の構成によれば、上記のように、傍線の太さを変化させることによってスケジュールの多さを表す。したがって、スケジュールが多くなってきても、表示画面内の多くの行数を消費することがない。表示画面の縦の長さが短くても、スクロールなどを行うことなく、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0023】
また、例えば、スケジュールの登録の際には、スケジュール表示手段が、スケジュールの個数に応じて、スケジュールの入っている時間帯を表す領域の色を変化させる。例えば、スケジュールの個数が多いほど、色の波長を長くする。したがって、スケジュールが多くなってきても、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0024】
また、例えば、スケジュールの登録の際には、スケジュール表示手段が、登録するスケジュールの個数に応じたスケジュール図形を、スケジュールの入っている時間帯を表す領域に描写する。例えば、登録するスケジュールの個数に比例した例えば同数個の点や丸や四角等の図形を、開始時と終了時の区切り線間に挿入する。その結果、多くのスケジュールが登録されている時間帯では、この図形が密集して描写され、スケジュールが少ししか登録されていない時間帯では、この図形がまばらに描写される。このように、図形の密集具合を利用者が見れば、スケジュールの多さをすぐに把握できる。したがって、スケジュールが多くなってきても、全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0025】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記構成に加えて、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更することを特徴としている。
【0026】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更する期間変更手段が設けられている構成であってもよい。
【0027】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、上記構成に加えて、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更するプログラムを格納してもよい。
【0028】
上記の構成において、利用者が拡大や縮小を指定すると、スケジュールを時系列で表示する画面の両端間の期間すなわち表示の全期間がそれぞれ一生、年、月、週、日である、ライフプランスケジュール、年間スケジュール、月間スケジュール、週間スケジュール、日間スケジュールへと変化する。そして、例えば年間スケジュールであれば1月を表示上の単位とし、月間スケジュールであれば1週や1日を表示上の単位とするといったように、スケジュールの表示上の時間単位を変更する。
【0029】
したがって、利用者は、長期間のスケジュール概要を見たければ、日、週、月、年、一生というふうに表示を変えていけばよいし、また、短期間の詳細な概要を見たければ、一生、年、月、週、日というふうに表示を変えていけばよい。このように、同一のスケジュールについて、利用者の希望により、詳細な表示と概略の表示との間で自由に表示形式を変更することができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0030】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、同一時間帯に登録するスケジュール数が、設定された上限値を超えるかどうかの判断に基づいて、該スケジュールを登録するか禁止するかを決定することを特徴とする。
【0031】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、利用者が入力した、登録したいスケジュールの時間の長さに対して、上記上限値を超えない連続した時間帯を抽出し、利用者に通知する方法であってもよい。
【0032】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、個々のスケジュールに対して優先度の設定が可能となっており、新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されているスケジュールの上記優先度との比較により、この時間帯に登録するスケジュールを決定する方法であってもよい。
【0033】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、この入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されている上記スケジュールとを提示し、利用者から受け付けた指示により指定されたスケジュールを、上記時間帯とは異なる他の時間帯に登録する方法であってもよい。
【0034】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、複数メンバーから成るグループのスケジュール登録を行う場合であって、グループのメンバー全員の空き時間帯を抽出し、この空き時間帯が見つからなかったとき、全てのメンバーについて、上記上限値に達しない範囲でかつ、既存スケジュール数が少ない順に、スケジュールの登録候補となる時間帯を抽出し、この登録候補となる時間帯へのスケジュール登録に関するメンバーの了承を得た上、該スケジュールを登録する方法であってもよい。
【0035】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、登録するスケジュールの時間帯に隣接する時間帯のスケジュールを提示することを特徴とする。
【0036】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、任意の時間帯において、設定しようとするスケジュールを含め、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示し、この表示結果に対して、利用者の了承を得た場合、この設定しようとするスケジュールを登録することを特徴とする。
【0037】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止する方法であってもよい。
【0038】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理装置において、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止する管理手段が設けられている方法であってもよい。
【0039】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体において、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するプログラムを格納してもよい。
【0040】
上記の構成により、利用者が、自分の許容量に応じて、同一の時間帯に登録できるスケジュール数の上限値をあらかじめ入力しておく。そして、スケジュール登録処理を行った際に、もし、登録した結果上記上限値を超えるような場合には、システムがその登録を禁止する。また、上限値を超えるため登録できない旨を利用者に通知する。したがって、利用者は、現在その時間帯にすでに何個のスケジュールを登録してあるかを意識しなくても、自分の許容量を超えるスケジュール登録をしてしまう心配がない。それゆえ、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0041】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記した方法において、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果、上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知する方法であってもよい。
【0042】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知する空き時間抽出手段が設けられている構成であってもよい。
【0043】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知するプログラムを格納してもよい。
【0044】
上記の構成により、各時間帯には、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す登録可否フラグがあり、スケジュール登録処理を行う際に、もし、登録した結果上記上限値を超えるような場合には、システムがその登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であって、この現在登録したいスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を、この現在登録したいスケジュールを登録可能な時間帯の候補として抽出し、利用者に通知する。したがって、利用者は、上記のように上限値の制限により登録できなかったスケジュールについては、この時間帯の候補のなかから選んでその時間帯に登録することができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0045】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記した方法において、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動する方法であってもよい。
【0046】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動する入れ替え手段が設けられている構成であってもよい。
【0047】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動するプログラムを格納してもよい。
【0048】
上記の構成により、各スケジュールには優先度が設定されている。スケジュールが登録されると上限値を超えるような場合には、システムは、この優先度に基づいてスケジュールの入れ替えを行って、優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録する一方、優先度の低いほうを他の時間帯へ移動する。したがって、この入れ替え(移動)処理は、あらかじめ決められた優先度同士の比較に基づくものであるため、登録済みのスケジュールが少ないときだけでなく、スケジュールが多く、また、他のスケジュールとの関連が増したときでも、確実に行うことができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0049】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記した方法において、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付ける方法であってもよい。
【0050】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付ける入れ替え手段が設けられている構成であってもよい。
【0051】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付けるプログラムを格納してもよい。
【0052】
上記の構成により、スケジュールには優先度が設定されている。スケジュールが登録されると上限値を超えるような場合には、システムは、この優先度に基づいてスケジュールの入れ替えを行うことを利用者に促す。利用者は、優先度の高低等を参考にして、いずれかのスケジュールを選択して他の時間帯へ移動する。したがって、登録済みのスケジュールが少ないときだけでなく、スケジュールが多く、また、他のスケジュールとの関連が増したときでも、上限値を超えるような場合に利用者のそのときの事情に応じて所望の入れ替え(移動)処理を容易に行うことができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができる。
【0053】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記した方法において、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録する方法であってもよい。
【0054】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、上記構成に加えて、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録するグループワーク管理手段が設けられている構成であってもよい。
【0055】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録するプログラムを格納してもよい。
【0056】
上記の構成により、複数のメンバーで行う作業(グループワーク)のスケジュールの場合には、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出する。みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する。みつからなければ、どのメンバーも上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に、時間帯を抽出していく。該当する時間帯がみつかった場合、その時間帯の既存スケジュール数が1以上であるメンバーがもしいれば、そのメンバーに、そこに登録してよいかを尋ねる。該当するメンバー全員が了承すれば、その時間帯にスケジュールを登録する。
【0057】
したがって、上限値を超えないように、かつ、なるべく既存スケジュール数の少ない時間帯に、スケジュールを登録できるので、各メンバーの実際の仕事の負担を軽減できる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、複数のメンバーで行う作業において利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0058】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示する方法であってもよい。
【0059】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理装置において、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示する関連スケジュール提示手段が設けられている構成であってもよい。
【0060】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体において、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示するプログラムを格納してもよい。
【0061】
上記の構成により、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールや、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールを提示する。したがって、登録しようとするスケジュールと、これから登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールや、これから登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールとの関係を考慮しやすい。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0062】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄する方法であってもよい。
【0063】
また、本発明に係るスケジュール管理装置は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理装置において、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄する模擬手段が設けられている構成であってもよい。
【0064】
また、本発明に係るスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体において、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄するプログラムを格納してもよい。
【0065】
上記の構成により、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行う。
【0066】
スケジュールを一つ登録する際に、それを登録することによって他のスケジュールを移動させたりする必要や、移動させてもやはりスケジュールが苦しくなりすぎるため、登録を中止したくなることもある。このようなときに、上記本発明の構成によれば、いきなりスケジュールを登録・移動してしまうのではなく、仮の登録処理として、一つのスケジュールを登録することによって他のスケジュールの変更が発生するような場合の変更も含めて、まず、スケジュール登録処理、例えば登録・移動・削除などの処理のシミュレーションを行う。
【0067】
したがって、利用者は、そのシミュレーションの結果に満足すれば、それを本登録として実際に登録すればよい。逆に、結果に不満であれば、その仮登録内容を一旦破棄して、再度、満足のいくまでシミュレーションをやり直すことができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができる。
【0068】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図19に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態に係るスケジュール管理システム(システムと略称する)は、スタンドアロン型の機器構成としては、図4に示すように、パーソナルコンピュータ(スケジュール表示手段、期間変更手段、管理手段、関連スケジュール提示手段、模擬手段、空き時間抽出手段、入れ替え手段、グループワーク管理手段)21と表示装置であるディスプレイ(スケジュール表示手段)22とがケーブル接続された構成を有している。パーソナルコンピュータ21には、図示しないCPU、メモリ、記憶装置が内蔵されている。また、ネットワーク型の機器構成としては、図5に示すように、これらのパーソナルコンピュータ21とディスプレイ22とが、ケーブル等によりネットワーク接続された構成を有している。ネットワークを介してのグループでのスケジュール管理も、基本的には上記スタンドアロン型と同様に行う。
【0069】
本実施の形態に係るスケジュール管理を行うスケジュール管理装置は、スケジュール管理処理を機能させるためのプログラムで実現される。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、パーソナルコンピュータ21や図示しないマイクロコンピュータ等で処理が行われるために必要な、図示していないメモリ、例えばROM(Read Only Memory)のようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0070】
いずれの場合においても、格納されているプログラムは、上記CPUがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、上記パーソナルコンピュータ21や図示しないマイクロコンピュータ等の図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0071】
ここで上記プログラムを格納する記録媒体は、本体と分離可能に構成されるものであり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD・ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカード)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0072】
また、本発明においてはインターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。尚、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め装置本体に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。尚、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0073】
本実施の形態に係るスケジュール管理システムの内部モジュールの構成は以下の通りである。すなわち、図6に示すように、スケジュール管理システムは、スケジュール表示機能、スケジュール管理機能、およびスケジュールデータベースからなっている。すなわち、この内部モジュールには、スケジュールを格納しているデータベースがあり、そのデータベース内に格納されたスケジュールを表示する機能が3パターンある。その表示機能は、それぞれ、いろいろな時間の期間(スパン)でスケジュールを表すことができる。
【0074】
まず、これらの機能の概略を説明する。
スケジュールの表示は、上記スケジュール表示機能と図7に示すスケジュール時間形態との組み合わせによって行われる。スケジュール表示機能は、図6に示すように、線幅可変多忙度表示機能、色調可変多忙度表示機能、点間可変多忙度表示機能を持ち、さらに、表示期間管理機能を有する。線幅可変多忙度表示機能は、スケジュールの多忙度を線の太さによって表示する線幅可変多忙度表示を行う機能である。色調可変多忙度表示機能は、スケジュールの多忙度を色の変化によって表示する色調可変多忙度表示を行う機能である。点間可変多忙度表示機能は、スケジュールの多忙度を点の密度によって表示する点間可変多忙度表示を行う機能である。表示期間管理機能は、画面上に表示する期間(スパン)を変更・管理する機能である。
【0075】
上記の線幅可変多忙度表示、色調可変多忙度表示、点間可変多忙度表示のいずれを表示画面に表示するかは、システムにあらかじめ設定された、表示画面の選択を示す表示画面選択フラグによって決定されており、この結果、システムが起動した際の表示画面が選定されることになる。
【0076】
また、スケジュールを設定するための画面表示は、これら3種類のスケジュール表示とは別に用意されており、スケジュールに必要な項目を入力するための、例えば表形式のような画面である。上記スケジュール表示は、そのスケジュールを入力した後の結果もしくは途中経過を表示するためのものである。
【0077】
スケジュール管理機能は、登録管理機能、検出管理機能、判断管理機能、移動管理機能、多人数管理機能を持つ。登録管理機能は、上限管理を行うものであり、登録の上限を管理して制限を設ける機能である。検出管理機能は、空き時間の検出を行うものであり、登録されているスケジュールから空き時間を検出する機能である。判断管理機能は、登録確認および登録模擬を行うものであり、登録確認は、空き時間へスケジュールを登録する時の確認機能であり、登録模擬は、空き時間へスケジュールを設定した後に多忙度がどうなるかを模擬(シミュレーション)する機能である。移動管理機能は、自動入れ替え、入れ替え確認を行うものであり、自動入れ替えは、スケジュールの優先度に基づいて自動的な入れ替えを行う機能であり、入れ替え確認は、入れ替えの際の確認を行う機能である。多人数管理機能は、グループワークの管理を行うものである。
【0078】
図8にスケジュール時間形態と表示上の区切りとを示す。例えば「日間」(1日)を例にとってみると、全体の時間帯の上限値は1日で、区切りを1時間とすると、その時間帯を1時間で24個分に分割するということである。区切りが30分であれば、48個に分割される。
【0079】
より詳細には以下の通りである。すなわち、本実施の形態では、時間帯は、5つに分類される。ライフプラン、年間、月間、週間、日間である。ライフプランは、年を区切りとし、人生設計を行う際に利用する。年間の区切りの一例としては、4半期、月、1週、1日がある。おおよそ年間スケジュールは数年にわたる場合と1年の表示に限る場合とがあるが、その年を月であれば12、週であれば月を考慮してその月での第1週から第5週、日であれば365(うるう年の場合の考慮も入れる)に分割し、それぞれの区切りにスケジュールカウンタを設ける。
【0080】
このスケジュールカウンタは、スケジュールの登録状態を示し、スケジュールカウンタの上限は、登録制限の際の後述の上限値に連動している。利用者がスケジュールを登録した場合に、そのデータの開始日と終了日とから、当てはまる時間帯のスケジュールカウンタを増加させる。スケジュールカウンタは先の実装で上限値を超えるようなことはないので、最大でも上限値を超えるようなことはない。すなわち、スケジュールを登録する際に上限値のチェックがすでに入っており、設定されている上限値を超えてスケジュールが登録されるようなことがないようになっているので、上記のように登録したスケジュールについてスケジュールカウンタを増加させても、上限値を超えるようなことはない。空き時間を検出するためには、このスケジュールカウンタを走査することによって行う。走査の結果は、図示しない表示ウィンドウに反映され、スケジュール設定の支援となる。
【0081】
区切りの分類について述べる。時間帯が年の場合は上記で示した通りである。月の場合は、年と同じように1日を区切りの最小単位とする。週の場合は、あらかじめ決められた数分(図8中では単に「分」と表示)を区切りの最小単位とする。なお、ここでは、5分を下回らないものとする。そして、表示形態の変化に基づいて、区切りを変えることとする。1日の場合は、区切りを、利用者の利便性を考慮に入れた1時間、30分、20分、15分、10分、5分と6段階に分けて設定できるようにする。なお、これは一例であり、時間帯の分類、および区切りに関しては、これに限定するものではない。
【0082】
スケジュールは、実際のコンピュータの中では、一つのデータとして、ハードディスクなどの記憶媒体に管理されている。そのデータは、タイトル、内容、開始日、終了日、その他のデータのリンク情報、完了チェックフラグ、完了日などのフォーマットを持っており、表示画面にスケジュールを表示する際に、それらのデータを記憶媒体から読み出してきて、その表示画面の表示形態に即した形に加工して表示する。
【0083】
次に、上記各スケジュール表示機能について詳細に説明する。
まず、スケジュール表示として上記線幅可変多忙度表示を選択した場合の表示について説明する。
図1に示すように、時系列を表す画面としては、時系列ウィンドウ1内に、スケジュールの多忙度を表す横線2が、矩形で表される区切りのとしての時間帯3ごとに描かれる。図中、例えば左端の矩形が1999年2月1日であり、右に1個進むにつれて日が進むように表現されている。
【0084】
時系列を表している図9(a)に示す画面において、横線2aで示されるスケジュールと部分的に同一の時間帯を持つスケジュールが設定されると、図9(b)、図9(c)へと画面表示が変わっていき、元の画面から設定後の画面を見ると、横線の太さが、2a、2b、2cへと若干ずつ太くなっていく。このように、時間帯の重なっているスケジュールを繰り返し登録していくと、重なっている時間帯において、それらのスケジュールを表す横線がだんだんと太くなっていく。
【0085】
すでに述べたように、従来は、スケジュールを表現する手法として、図22に示すように時間軸に対する傍線で表させる方法がある。この方法では、表示範囲に限りがあるため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。すなわち、従来では、スクロールするなどしなければ全体を見ることができない。また、スケジュールの表示画面を前述の図23で示すようなカレンダー画面で表す方法もあるが、この方法では、月ごとの日にち単位であるため、それよりも大きな時間軸やより小さい時間軸のスケジューリングには不適切であり、やはり全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。
【0086】
これに対し、本実施の形態では、傍線の太さを変化させることによって、スケジュールの多さを表し、全体のスケジュールの把握を容易にしている。すなわち、図1や図9に示すように、スケジュールの時系列画面を採用し、スケジュールを表すグラフィックを横線によって表し、スケジュールがある時間帯に加算されるごとに、その時間範囲に当てはまる横線の幅を少しずつ、例えば一定の長さ分、大きくしていく。これによって、スケジュールの多忙度が一目で判別でき、多岐にわたる時間軸の幅に対してのスケジュールの多忙度の表現上の問題を解決している。
【0087】
次に、スケジュール表示として上記色調可変多忙度表示を選択した場合の表示について説明する。
従来は、時間軸に対してスケジュールを表現するために、何らかのグラフィックに色を付けてスケジュールの違いを明示することがあるが、スケジュールの多さを色で表したものはないため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。すなわち、従来では、スケジュールの忙しさを前述の図23に示すようなカレンダー画面の1日の濃淡によって表し、グラフィカルな面で利用者への可視性を高めるとしている。ただこの手法では、黒の階調なので、中間に位置する忙しさの状態を見極めるためにはその前後の階調を見て判断する必要があるため使いにくい。
【0088】
これに対し、本実施の形態では、図2に示すように、時系列を表している画面は、時系列ウィンドウ6内に、スケジュールが設定されていない時間帯を表す矩形領域7…と、少数のスケジュールが設定されている時間帯を表す矩形領域8・10と、多数のスケジュールが設定されている矩形領域9とが描かれる。
【0089】
そして、時系列のうち、ある時間帯の矩形領域の色を変化させることによってスケジュールの多さを表し、全体のスケジュールの把握を容易にしている。すなわち、矩形の内部は通常、白で表されている。スケジュールを一件登録すると、矩形内部の色が変化する。繰り返し登録を繰り返すと、スケジュールが集中しているところは波長の長い色になる。例えば、その時間帯に相当する矩形領域が白色で表されているスケジュールのない時間帯に、スケジュールを一件登録すると、その時間帯に相当する矩形領域の色が白から紫に変わる。そこへスケジュールをもう一件登録すると、紫から青に変わる。以下同様である。あるいは、利用者の好みに応じ、例えば、紫をとばして、スケジュールを一件登録すると白から青へ変化させる等の設定も可能である。
【0090】
つまり、スケジュールを表しているグラフィックには、通常、色がついているが、本実施の形態では、それはスケジュール自体に設定された色である。ある時間帯の矩形を用意し、その時間帯にスケジュールが入っていた場合には、波長の短いものから長いものへと色の段階を設定する。具体的には、紫、青、緑、黄、橙、赤である。時間帯にスケジュールが集中している部分は波長の長い色で表示させることによって、従来のような階調表現による曖昧さを解決している。それゆえ、スケジュールの多忙度が一目で判別できる。
【0091】
本実施の形態では、上記のように色を波長の長さ順にしている。これは、虹をイメージしたデザインである。このようにすることにより、見た目が美しく、かつ、どこでスケジュールが密集しどこで余裕があるのかを利用者が直感的に把握することが容易になる。
【0092】
また、波長の最も長い色は赤であり、信号機等の例からもわかるように赤は危険表示に用いられることが多い色である。このため、本実施の形態では、最もスケジュールが密集している部分を赤に割り当てる。そして、スケジュールが少なくなるにつれて波長を短くする。このようにすることにより、見た目が美しく、かつ、どこでスケジュールが密集しどこで余裕があるのかを利用者が直感的に把握するのがより容易になる。
【0093】
また、上記と異なり、色を波長の長さ順にするかわりに、画面中の他の場所に、凡例として色の順序を同時に表示しておくこともできる。これにより、利用者の所望の順序で色分けでき、個々の利用者にとってそれぞれわかりやすい表示を提供することができる。
【0094】
次に、スケジュール表示として上記点間可変多忙度表示を選択した場合の表示について説明する。
従来は、時間軸に対してスケジュールを表現するために、時間軸に対し、開始時と終了時の区切りにおいてスケジュールの有無を表現することはあるが、その時間帯にどれだけのスケジュールが登録されているかの把握ができないため、全体のスケジュールからスケジュールの多さを一目で把握するのは困難である。すなわち、従来では、スケジュールの状態を表現するために、前述の図23に示すように、カレンダー画面の1日の時間区切りの中でスケジュールの忙しさを表現しているが、この手法では、スケジュールの全体的な分布や、優先度の違いなどが確認しにくい側面がある。
【0095】
これに対し、本実施の形態では、開始時と終了時の区切り線間にスケジュールを表す点や丸などの図形を挿入することによってスケジュールの多さを表し、全体のスケジュールの把握を容易にする。すなわち、図3や図10に示すように、例えば年、月、週、日を設定する場合に、時系列ウィンドウ11内の特定の時間帯を表現した矩形の表示枠12…の中に点13…を挿入し、その密度によって、それらのスケジュールの分布や時間ごとの集中度合いを表現し、さらに、その点の矩形内での高低によってそのスケジュールの優先度を表現する。つまり、矩形の内部は通常、空白で表されている。スケジュールを1件登録すると、矩形の内部に点が現れ、登録を繰り返すとその点が増えていく。すなわち、スケジュールを1件登録するごとに、その時間帯に相当する表示枠の中に点が1個増える。それゆえ、スケジュールの多忙度が一目で判別できる。
【0096】
ここでは、各スケジュールに優先度を設けている。これは、複数のスケジュール同士について、どちらを先に処理しなければならないかを示す指標である。
【0097】
図3や図10において、上述のように点の上下位置は優先度の違いを表しており、優先度に沿って上下方向の位置が決まる。図中、上にあるほど優先度が高いことを示す。なお、本実施の形態では優先度は10段階としている。しかし、優先度の段階数は、利用者が定めるところにより、何段階にも設定できる。また、優先度の「高い」と「低い」との境界は、利用者が任意に決定できる。例えば、優先度を10段階に定めた場合に、「5以下は低い」や「8以下は低い」といったように、利用者が自分の主観でどの段階を境界とするかを設定することができる。
【0098】
ここでは、スケジュールを入力する際は、優先度も同時に入力することとなっている。なお、ここでは、利用者が特に優先度を入力しない場合には、最大値と最小値との間の範囲の中間の値が自動的にシステムにそのスケジュールの優先度として入力されるようになっている。
【0099】
図3や図10において、各点は、マウスなどのドラッグアンドドロップ操作で別の位置へ移動できる。横方向に操作すれば別の時期へ移動でき、縦方向に操作すれば別の優先度へ移動できる。縦方向に移動させれば、移動後の位置に設定されている優先度がそのスケジュールに再割り当てされる。
【0100】
なお、図3や図10において、スケジュールを一つ登録すると、点が一つ増え、それだけ密度が高いことがわかるが、ここで、複数の日にちにまたがるスケジュールを登録した場合には、各日に点が記載される。
【0101】
以上、3種類のスケジュール表示について説明したが、上記3種類のスケジュール表示は、このうち一つを選んで表示させることもできるし、また、複数を1つの表示部に並べて表示させることもできる。また、上述のように、標準の表示として起動時に表示されるものをあらかじめ選択しておくことや、起動後に他の表示に切り替えることもできる。また、この表示は、スケジュール登録作業とは無関係に、単にスケジュールを閲覧したい場合の表示として利用することも可能である。
【0102】
また、上記3種類のスケジュール表示においては、スケジュールをそれぞれ線、領域、点で表示しているが、マウスなどのポインティングデバイスでこれらをクリックしたり、表示画面の上のほうに表示されている機能アイコン(図示せず)等の上へドラッグアンドドロップしたりするなどして指定すれば、該当するスケジュールの内容が詳細表示され、利用者がそのスケジュールの作業内容を閲覧することができる。指定したものが複数のスケジュールを含んでいれば、該当する複数のスケジュールの内容がそれぞれ詳細表示される。
【0103】
また、例えば点間可変多忙度表示では、図3と図10とでは、「優先度」の「高い/低い」の表示の有無、および、1週内の日数が異なっている。これは、図3は利用者の表示希望に沿って、「高い/低い」の表示を省き、かつ7日とも表示した場合であり、図10も同様に、利用者の表示希望に沿って、「高い/低い」を表示し、かつその1週中の所望の連続した6日のみを表示した場合であり、このように、各情報の表示の有無を利用者が自由に設定できる。すなわち、利用者の設定により、表示期間やその他の表題などを自由に設定することができる。これは、他の2種類のスケジュール表示でも同様である。
【0104】
このように、上記スケジュール表示では、各情報の表示の有無を利用者が自由に設定できるので、スケジュール調整をより容易に行える。
【0105】
上記3種類のスケジュール表示において、現在画面に表示させている全体の期間(「画面表示期間」と称する)は、ライフプランのスケジュールであれば数年間であり、年間のスケジュールであれば1年であり、月間のスケジュールであれば1月であり、週間のスケジュールであれば1週間である。時間軸すなわち画面表示期間を一生、年、月、週、日とすることにより、スケジュールはそれぞれ、ライフプランスケジュール、年間スケジュール、月間スケジュール、週間スケジュール、日間スケジュールの5つの形態が存在する。
【0106】
また、利用者(複数人の場合はその各自)は、自分が画面表示として主に希望する、あるいは頻繁に使う等の時間形態がライフプラン、年間、月間、週間、日間のいずれであるかや、その区切り等も適宜考慮して、自分のマシン(コンピュータ)でスケジュール登録の際の入力に用いる時間単位をそれぞれ上記種々の区切りのなかから選択してシステムに設定しておくことができる。この結果、例えば、ある人は5分刻みで、またある人は1時間刻みで、またある人は1日刻みで、登録すべき自分のスケジュールのデータを入力することになる。一方、このように各自が入力用に設定している時間単位がどれであるかや、表示画面上のスケジュールの時間形態や区切りがいずれであるかにかかわらず、データベース内には、最小単位刻み、すなわち本実施の形態では5分単位で、全てのスケジュールが登録されるようになっている。これにより、利便性と管理効率とが上がる。
【0107】
また、例えば、図1は、「月間」形態で、区切りを「1日」にしているが、このスケジュールのまま、「年間」形態で、区切りを「月」にすると、2月全体が、「スケジュール3個分(つまりその月内の最大値)に相当する太さ」の傍線で表示される。
【0108】
また、上記3種類のスケジュール表示において、マウスなどの操作により、スケジュール表示の時間軸が段階的に切り替わる。すなわち、例えばマウスの右ボタンを押しながらマウスカーソルをスケジュール表示画面上の特定の部位(例えばスケジュール表示枠)上で右から左へと移動(ドラッグ)させることによって、スケジュール表示が、年間スケジュール、月間スケジュール、週間スケジュール、日間スケジュールへ(またはその逆)と変化していく。また、ドラッグ操作以外でもよく、例えば、スケジュール表示画面上の特定の部位に拡大ボタン、縮小ボタンを設けておき、縮小ボタンをマウスでクリックすれば、日間スケジュール、週間スケジュール、月間スケジュール、年間スケジュールへと変化していく。拡大ボタンをクリックすれば、年間スケジュール、月間スケジュール、週間スケジュール、日間スケジュールへと変化していく。
【0109】
「週間形態、1日区切り」を「月間形態、1日区切り」に変更する(すなわち、区切りは変えずに形態を長くする)と、同一画面に表示される日数が増えるのに合わせて、1日分の表示幅を狭くする。逆に、形態を短くする場合は、1日分の表示幅を広くする。
【0110】
従来では、スケジュールの設定状況を表現する表示方法として、カレンダー、1日スケジュール、月間スケジュール、年間スケジュールとして表す方法がある。この方法では、それぞれの表示に切り替えを行わないと、その目的に即した用途を満たさない。
【0111】
これに対し、本実施の形態では、上述のように、表示方法を、日間スケジュール、週間スケジュール、月間スケジュール、年間スケジュールと段階的に切り替えることによって、全体のスケジュールの把握を容易にする。すなわち、上記の手段を利用し、時間軸を1日、1週間、1ヶ月、1年、1生涯に切り替えて、それぞれの時間帯の特徴を生かした表示画面を実現する。それゆえ、1日、1週間、1ヶ月、1年、1生涯のスケジュールの状態を把握しやすくなる。また、人生計画を立てるのに役立つ。
【0112】
次に、各スケジュール管理機能について詳細に説明する。
まず、登録管理機能(上限管理)について述べる。
スケジュールを設定する場合に、同じ時間帯にたくさんのスケジュールを設定したとしても、実際に実行できるのは、その利用者の能力による。通常、スケジュールは、ある一定の時間帯には1つを行うのが理想的である。ところが実際は、利用者の事情により必ずしも1つとはならない場合が多い。開始日から終了日が重なっているデータが2つ以上存在する場合、その時間帯にスケジュールは2つ以上存在することになり、利用者がスケジュールをこなしていくためには、懸命な努力が必要となってくる。重なるスケジュールがあまりにも多くに及べば、その時間帯にあるスケジュールの完了は困難といえる。
【0113】
これに対し、本実施の形態では、システムには、個人のスケジュールを管理しているデータベースが存在するが、利用者のおのおのが、それぞれのデータベースに対して、以下のように、自分の上限値を設定している。このように、各時間帯において、利用者が設定できるスケジュールの上限を設けることによって、上記の困難を避けることができる。
【0114】
すなわち、まず、上限値を管理するパラメータを用意する。図13はその上限値を設定するための値入力画面である。上限値と書かれている部分の空白23に、利用者が自分で実行できるであろうとするスケジュールの上限値を設定し、登録ボタン24を押すことによって、上限値がシステムに記憶される。なお、本実施の形態では、上限値は3に設定するものとする。
【0115】
また、スケジュールを設定するときには、そのスケジュールの時間帯すなわち開始日から終了日をキーとして、スケジュールを管理しているデータベースに問い合わせを行い、スケジュールカウンタの情報を取得する。該当するスケジュールが見つかった場合に、これから登録しようとするスケジュールの個数とすでにそこに登録されているスケジュールの個数との合計数と、上限値とを比較し、その合計数が上限値と同等もしくは超えていれば、そのスケジュールは登録できないため、その旨を利用者に知らせる。利用者は、その回答によってスケジュールの再設定を行うこととなる。
【0116】
図11、図12、図15は、このスケジュールカウンタの様子を示している。これらの図においては、スケジュールカウンタの「9時」欄は「9:00〜09:59」を表し、「10時」欄は「10:00〜10:59」を表し、「11時」欄は「11:00〜11:59」を表し、「9時から11時」とは「9:00〜11:59」を表している。図13において「9時から11時」というスケジュールを入れると「9時」「10時」「11時」の欄のスケジュールカウンタの値が増加する。
【0117】
上限値を設定する区切り単位は、そのスケジュールを表示させる際の区切りと同等のものとしている。そのため、スケジュール表示の区切りが変化すると、上限値以下か否かが変化する。例えば、区切りを「10分」に設定しておいて、9:00から9:10までスケジュールを入れた結果、9:00から9:10までが上限値に達し、一方9:10から10:00までは達していないような場合を考える。区切りが「10分」であれば、9:00から9:10までが上限値に達していると解釈され、9:10から10:00までが上限値に達していないと解釈される。一方、区切りを「1時間」に変更すると、9:00から10:00までが上限値に達していると解釈される。
【0118】
このように、利用者が開始時期と終了時期とを指定してから、システムがデータベースを調べ、登録すると上限値を超える場合は、「そこに登録すると上限値を超えるので登録できない」旨の通知を行う。
【0119】
従来は、入力できる可能な限りのスケジュールの登録処理ができ、実質的には無制限であった。これでは、事実上、スケジュールをこなすのは困難である。
【0120】
これに対し、本実施の形態では、利用者が、スケジュールを登録するときに、実行可能な上限を設定することで、スケジュールの多忙度が超過していることを明示したり、利用者がその上限値を超えてスケジュールを設定することを禁止したりして、無理なスケジューリングを行わないように支援している。すなわち、スケジュールの時間単位にスケジュールカウンタを持たせ、そのスケジュールカウンタの上限値(ここでは3)を設定することによって登録可能数の制限を実現する。図11はその技術的内容を表している。例えば、1日を時間軸(画面表示期間)に持ち、1時間をその分割の区切りに設定すると、図11(a)のようになる。ここで、図11(b)に示すスケジュールが設定されると、スケジュールカウンタは、そのスケジュールの開始時から終了時までを計算して設定される。その結果、図11(c)に示すように、スケジュールの設定後、スケジュールカウンタが加算される。次に、8時から10時までのスケジュールを設定しようとすると、9時のスケジュールカウンタがもうすでに上限値(3)に達しているのでスケジュールは登録できない仕組みになっている。それゆえ、無理なスケジュールを設定することがなくなる。このようなスケジュールは、前述のように、利用者が他の時間帯へ再設定することになる。
【0121】
次に、検出管理機能(空き時間検出)について述べる。
上述のように、登録すると上限値を超えてしまうような場合には利用者がスケジュールの再設定を行うこととしているが、この再設定の際に、表示画面を目視でスケジュールの空き時間を探し出す方法も一つであるが、自動的に行うことで作業の効率化もできる。すなわち、上述の構成では、今注目している時間帯にスケジュールが登録できるかどうかを検出するために上限値と実際のデータの数との比較で決定しているが、空き時間を探す場合は、スケジュールの検索を行うためにその都度データベースにアクセスしていたのでは時間が掛かってしまう。そこで、本実施の形態では、空き時間を探すのには、スケジュール自体のデータを利用するのではなく、各時間帯にスケジュールの登録状態のフラグであって「TRUE/ FALSE」で表現される「登録可否フラグ」をあらかじめ設けておくことによって行っている。これについて以下に説明する。
【0122】
従来では、スケジュールを設定しようとしたがもう既にスケジュールが入っていた場合に、およそ、新規のスケジュールを設定するための空き時間は、現在のスケジュールに基づいて検出している。たくさんのスケジュールがある場合にはこのような作業は容易ではない。
【0123】
これに対し、本実施の形態では、現在のスケジュールの状態から自動的に時間の空きを抽出し、利用者に提示してスケジュールの効率的な設定を支援する。すなわち、スケジュールの時間単位に空きを示す登録可否フラグを設け、その登録可否フラグの状態によって空き時間の検出を実現させる。図12はその技術内容を表している。上限値までに到達した時間帯は上述の手段によって明らかになるため、同じようなスケジュールカウンタ形式を用いて、上限値まで到達した時間帯には登録可否フラグにFALSEを挿入し、まだ空き時間がある時間帯にはTRUEを挿入する。これにより、登録可否フラグにTRUEが設定されている時間帯にはスケジュールの空きがあり、FALSEが設定されている時間帯はスケジュールの空きが無いことが分かる仕組みになっている。それゆえ、無駄無くスケジュールの設定ができる。また、空き時間を自動的に探してくれるので、スケジュールの設定に時間が掛からない。
【0124】
登録可否フラグは、スケジュールの件数を毎回調べるのに、データベースに負荷がかかることを考慮に入れた付随的なフラグである。各時間帯に入れたスケジュール件数が上限値に達すると、その時間帯のこの登録可否フラグはFALSEになり、上限値に達していなければ、TRUEになる。
【0125】
実際の手順としては、まず、利用者が、スケジュールを登録すべく、開始時期と終了時期とを指定する。すると、システムがデータベースを調べ、もし開始時期から終了時期までの間に登録可否フラグがFALSEである時間帯が存在すれば、「そこはFALSEなので登録できない」旨の通知を行う。
【0126】
そして、このような場合には、
(a)利用者が、上記3種類のスケジュール表示のいずれかまたは複数のスケジュール表示を見ながら、空き時間帯を目視により探す。前述のような表示を用いることにより、どこがスケジュールが密集していてどこがそうでないかを利用者が把握しやすい。
(b)あるいは、利用者が、検索期間(抽出時間範囲)と、登録したいスケジュールの時間の長さとを入力する。あるいは、スケジュール時間が入力済みなのでこれを用いてシステムがこのスケジュールの時間の長さを計算する。そして、登録しても上限値を超えないような候補時間帯をシステムが抽出して、利用者に提示する。この抽出の際、上記のような登録可否フラグを設けてこれを参照するようにしているため、空き時間の抽出を効率良く行うことができる。
【0127】
なお、上限値を設定する区切り単位は、すでに説明した通り、そのスケジュールを表示させる際の区切りと同等のものとしているので、スケジュール表示の区切りを変化させると、登録可否フラグの状態が変化する。例えば、区切りを「10分」に設定しておいて、9:00から9:10までスケジュールを入れた結果、9:00から9:10までが上限値に達し、一方9:10から10:00までは達していないような場合を考える。区切りが「10分」であれば、9:00から9:10までがFALSEであり、9:10から10:00まででは登録可否フラグがTRUEであると解釈される。一方、区切りを「1時間」に変更すると、9:00から10:00までで登録可否フラグがFALSEであると解釈される。
【0128】
次に、判断管理機能(登録確認)について述べる。
従来では、任意のスケジュールを空き時間に設定するとき、そのスケジュールをその空き時間に設定することによって他の時間帯に設定されているスケジュールに与える影響は考慮されない。
【0129】
これに対し、本実施の形態では、任意のスケジュールを設定するときに、そのスケジュールが所属する時間帯のその他のスケジュールや、隣接した時間帯にあるスケジュールを明示し、利用者が確認できるようにし、スケジュールの適切な設定を支援する。すなわち、設定しようとする任意のスケジュールが所属する時間帯内のスケジュールの一覧を作成する。利用者はその一覧を参照し、適切な時間帯を、設定しようとする任意のスケジュールに割り付ける。図14はその技術内容を表している。スケジュール管理機能31は、上述のスケジュールカウンタを格納したスケジュールカウンタテーブル32により、設定しようとするスケジュール33の時間帯内にスケジュールが存在するか否かを割り出すことができる。そして、割り出した時間帯を元にデータベース34とのやり取りを行って、スケジュールリスト35を作成し、利用者にスケジュールを明示する仕組みになっている。それゆえ、スケジュールの設定ミスを防ぐことができる。
【0130】
例えば、上述の空き時間の抽出処理によってスケジュール登録の際の候補時間帯が得られたとする。しかし、そのスケジュールは前後のスケジュールを考慮に入れた場合には必ずしも適切ではないことがある。そこで、本実施の形態では、任意のスケジュールを設定したときに、その設定を有効にする前に、前後の時間帯にある既存スケジュールや、同じ時間帯に重なっている既存スケジュールを読み込み、その関連性を利用者に明示することによって、その時間帯にそのスケジュールを設定することが適切かどうかが利用者に判断するための材料を提供するようにしている。
【0131】
適切かどうかの判断の指針となるものとして、次のような手法を提供する。従来では、ToDoなどのデータには優先度というものが設定されている。優先度は、従来はおよそ4段階ほどで表される。利用者は、優先度の高いスケジュールから作業を完了したり、逆に、優先度の低い簡単なスケジュールから作業を完了していったりする。ただ、一般的に、優先度の高いスケジュールを集中させると作業効率は低下する。それは、作業者の状態によって、1日単位であるかもしれないし、1時間単位かもしれない。この違いによる集中度の最小単位は、表示形態のスケールを変更することによって可能であるが、いずれにしろ、優先度の同じスケジュールをある一定期間続けることは、作業効率が低下するということである。
【0132】
そこで、本実施の形態では、任意のスケジュールが設定されようとしたとき、その時間帯に所属するスケジュールやその時間帯に隣接する時間帯に所属するスケジュールの優先度を調べ、設定しようとするスケジュールの優先度と異なるか同一かとともに、各優先度を利用者に提示する。これにより、利用者はその提示された情報を確認したうえで、スケジュールの設定を決定することができる。
【0133】
例えば、今登録しようとしているスケジュールが入る時間帯にすでに登録されているスケジュールについて、優先度を利用者に通知する。同じ時間帯に優先度の同じスケジュールがある場合には、そのようなスケジュールを続けると効率が低下するので、利用者は、この通知を参考にして、スケジュールの移動を検討することができる。また、同じ時間帯に優先度が異なるスケジュールがある場合に、登録済みのスケジュールの優先度が今回登録しようとするスケジュールの優先度より低くなっているが、現時点で考えてみれば、その登録済みのスケジュールのほうを、今回登録しようとするスケジュールの優先度より高くしよう、というふうに、この通知を参考にして、検討、修正することができる。
【0134】
なお、優先度が同一となる場合でも、そのようなスケジュールの設定をシステムが禁止してしまうというわけではなく、あくまでも、利用者にそのような情報を提供することが目的である。
【0135】
次に、判断管理機能(登録模擬)について述べる。
従来では、スケジュールを設定した場合に多忙度がどのようになるかは、スケジュールを設定してみないと分からない。その結果、利用者によっては、実際にスケジュールを設定してみてからでないと多忙度の予測ができないということがありうる。そして、任意のスケジュールについて、そのスケジュールを設定したことによって他のスケジュールの調整を行う必要が生じる場合が多々ある。しかし、実際にスケジュールを設定してしまうと、修正が困難になる場合も考えられる。すなわち、スケジュールデータは、設定する過程でデータベースに登録されてしまうので、スケジュールの設定に過ちが発生した場合に元に戻すのが容易ではない。
【0136】
そこで、本実施の形態では、空き時間に任意のスケジュールを設定した後の多忙度を、本登録の前にシミュレーションして明示することにより、適切なスケジュールの設定を支援する。すなわち、設定しようとする任意のスケジュールを任意の時間帯に仮に設定した場合のスケジュールを、本登録の場合のスケジュール画面用の領域とは別の作業領域に表示画面を用意して表示して利用者に明示する。このスケジュールは、仮に登録されているだけであるため、常に移動できるようになっており、逐一その変化が参照できる。もし、この仮の設定が満足いくものであれば、実際の設定に移ることができる。なお、このような仮の登録後の表示画面としても、図1、図2、図3のような表示を用いることができる。それゆえ、スケジュールの設定後の状態がシミュレーションできるので計画が立てやすくなる。
【0137】
次に、移動管理機能(自動入れ替え)について述べる。
本実施の形態では、スケジュールの入れ替えを自動的に行うことができる。すなわち、設定するスケジュールの開始時間から終了時間内にすでにスケジュールが存在し、スケジュールを新たに設定することによってその時間帯の上限値を超えてしまう場合に、優先度の低いスケジュールのほうを移動対象にして、移動した結果その時間帯が上限値未満になれば、そこへ上記の新たなスケジュールを登録するようにする。移動対象になったスケジュールは、削除対象にもなるが、通常、どの時間帯に移動するかは利用者が再設定することとなる。
【0138】
これについて詳細を述べる。すなわち、従来から、スケジュールには通常、優先度が設定されている。利用者は、独自で設定した優先度に基づいてスケジュールの入れ替えをおこなう。ただ、これは、スケジュールの設定が少ない場合には簡単であるが、スケジュールが多くなってきた場合や他のスケジュールとの関連が増した場合には困難である。すなわち、従来では、ある時間帯にスケジュールが設定されていて、これから設定するスケジュールのほうが優先度が高い場合に、元からあるスケジュールを移さなければならない状況が発生することがあるが、この場合に、利用者は、スケジュールの空きを探して、その時間帯が、移し替えるスケジュールを設定するのに適切か否かを判断して移動を行う。この手法では、まず、空き時間を探し出すのに手間がかかり、さらに、移動が適切かどうかを判断するのに手間が掛かる。
【0139】
これに対し、本実施の形態では、スケジュールに優先順位を設定し、自動的にスケジュールの入れ替えを行うことによって、スケジュールを設定するためだけにかかる手間を省き、効率のよいスケジュールの設定を支援する。すなわち、上述のように登録可否フラグを利用するなどして空き時間を検出するとともに、これから設定するスケジュールの優先度とすでに設定されているスケジュールの優先度とを比較し、適切な入れ替えを自動化することによって、作業の煩雑さをなくし、上記の課題を解決する。
【0140】
図15はこの技術内容を説明している。今、図15(a)に示すようなスケジュールカウンタであるとし、そこへ、図15(b)に示すようなスケジュール41が登録されようとしたとする。この場合、図15(a)に示す通り、該当する時間帯におけるスケジュールカウンタには、10時から11時には上限値(3)までスケジュールが入っている。そのため、システムは、その時間帯に登録している図15(c)に示す3つのスケジュール42、43、44のデータをデータベースより読み出してくる。そのデータの優先度を調べる。ここでは、優先度は、数値が大きいほど優先度が高いものとする。この場合には、これから設定するスケジュール41よりも優先度が低いスケジュール42が対象になる。優先度の低いスケジュールがあったため、スケジュールの入れ替えが成立し、図15(d)に示すように、スケジュールカウンタが更新される。入れ替え対象となったスケジュール42は、再度利用者が設定を行うことになる。それゆえ、利用者が逐一確認する必要が無くなる。
【0141】
なお、ここでは優先度の低いものを自動的に移動対象化することとしているが、逆に、優先度の高いものを自動的に移動対象化するようにすることも可能である。
【0142】
上限値を超えてしまうような場合にスケジュールを自動で入れ替えるか否かは、別のユーザーインターフェースにより設定された、自動入れ替えを行うかどうかを示すフラグである自動入れ替えフラグを見ることによって行われる。上限値を超えてスケジュールを設定する場合に、この自動入れ替えフラグが設定されていれば、優先度に基づいた自動入れ替え処理を行い、設定されていなければ、自動入れ替え処理を行わない。なお、詳細については後述する。
【0143】
本実施の形態では、優先度の高いスケジュールを優先的にその時間帯に登録することができる。
【0144】
なお、スケジュールを登録しようとする箇所に、すでに、今回登録しようとしているスケジュールと比べて優先度の低いものが複数個ある場合には、その中で最も優先度の低いものが移動対象として選択される。
【0145】
なお、同一時期に、優先度の同一のものを複数個登録することもできる。また、これからスケジュールを登録しようとする時間帯にすでに存在するスケジュールで、これからそこへ登録しようとするスケジュールと優先度が同じであるものについては、本実施の形態の自動入れ替えの対象とはしないこととしている。
【0146】
移動対象となったスケジュールは、その旨および上記3種類のスケジュール表示、および/または具体的なスケジュール内容が表示される。そして、移動先が新たに設定されることとなる。
【0147】
なお、この自動入れ替え処理も、上述のシミュレーションによる仮登録処理を介することにより、スケジュール登録のやり直しを行うことが可能である。すなわち、自動入れ替え処理をまずはシミュレーションし、その自動入れ替え処理結果に不満であれば、利用者が当該複数のスケジュールの優先度を適宜設定しなおして、再度、自動入れ替え処理をシミュレーションすればよい。
【0148】
次に、移動管理機能(入れ替え確認)について述べる。
上述のように、これから設定しようとするスケジュールの優先度が、すでに設定されているスケジュールの優先度よりも高い場合には、スケジュールの入れ替えが発生する。この場合に、上述の方法では、自動的に入れ替えを行っている。しかし、スケジュールを自動的に入れ替えをしてしまうと、利用者にとっては、そのスケジュールの所在がどこに有るのかが不明になる場合がある。このように、なんでも自動設定を行うのは混乱を招くという利用者のために、本実施の形態では、利用者が望めば、上記自動入れ替え処理とは異なる次のような処理を行うこともできる。
【0149】
すなわち、上述の自動入れ替え処理ではスケジュールを自動的に入れ替えていたが、ここでは、それとは異なり、入れ替える際に、比較用の表示画面を提示し、今から設定しようとするスケジュールと、そのスケジュールを設定しようとしている時間帯にすでに存在するスケジュールとの両方を、入れ替え対象のスケジュールとして互いに比較できるように表示する。そして、利用者に、どちらをその時間帯に設定するスケジュールとして選ぶかの判断を促し、指示を仰ぐ。
【0150】
利用者は、そのスケジュールおよびその各スケジュールの優先度を参考にしながら、どちらか一方あるいは両方を、別の時間帯へ移動する。そして、希望に応じて、はじめにスケジュールを登録しようとした時間帯に、移動しないほうのスケジュールを設定する。選外になったスケジュールについては、時間帯を変更して再度設定を行うこととなる。
【0151】
このようにして、利用者の意図と異なる処理が行われるといった自動スケジューリングの設定ミスを少なくすることができ、入れ替えの精度をより高めることができる。それゆえ、適切なスケジュールの設定を支援することができる。
【0152】
次に、上記各種スケジュール管理機能を用いたスケジュール登録処理手順について説明する。
【0153】
まず、登録したいスケジュールの時間帯に既存のスケジュールがあってここへ登録するといずれかの時間帯で上限値を超えてしまうような場合に、既存スケジュールの移動を行わないような処理について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。
【0154】
まず、利用者がスケジュールを、優先度とともに入力する(S1)。
【0155】
システムは、その時間帯に入力された上記スケジュールを登録するといずれかの時間帯で上限値を超えるか否かを、データベースに実際に各上限値を問い合わせることによって調べる(S2)。
【0156】
S2でどの時間帯でも上限値以下であればS3に進む。すなわち、利用者が望めば、入力された上記スケジュールが登録される時間帯に含まれる、すなわち上記入力されたスケジュールに並行して存在する他のスケジュールや、入力された上記スケジュールが登録される時間帯に隣接した時間帯に属する他のスケジュールについて、それらの内容(開始時期、終了時期、仕事内容、優先度、その他)が画面に表示される(S3、S4)。そして、利用者は、最終的に、上記スケジュールをその時間帯に登録するか否かを決定し、実行する(S5、S6)。なお、説明の便宜上、上記S3〜S6の処理を処理(ア)と総称する。
【0157】
なお、S5に移る前に、すでに説明したように、入力した上記スケジュールを仮に登録したとした場合の、そのスケジュールも含めて全スケジュールの様子を、図1、図2、図3等のような表示にて利用者がチェックしてみることができる。その結果に不満ならば、実際には次のS5で登録を行わなければよい。このような仮登録(シミュレーション)は、後述の全ての処理手順でも同様に行うことが可能である。
【0158】
S2でいずれかの時間帯で上限値を超える場合は、図17に示す「候補抽出処理」に移行する(S7)。これは、上限値を超える場合や入れ替え処理など様々な理由により未決定状態となっているスケジュールについて、データベースを検索して、登録できる時間帯の候補を抽出する処理である。
【0159】
この処理では、まず、抽出時間範囲を利用者が指定する(S11)。抽出時間範囲とは、「この時間範囲のなかから、このスケジュールを登録可能な時間帯を見つけよ」というように、利用者がどのような時間範囲のうちで適切な時間帯を探すことを望んでいるのかを示す情報である。そして、該当スケジュールの時間の長さを利用者が指定するか、あるいは、システムが自動で調べる(S12)。S11とS12とで得られた抽出時間範囲と該当スケジュールの時間の長さとを順次比較していくことにより、そのスケジュールを登録する時間的および上限値的に余裕のある時間帯すなわち空き時間を抽出していく(S13)。S13で抽出できれば(S14)、それを仮のスケジュールすなわち時間帯候補として表示することで利用者に提示し(S15)、呼び出し側へ戻る。S14で抽出できなければ、S11に戻り、利用者に対し、抽出時間範囲の再設定(変更)を促す。呼び出し側へ戻れば、得られた候補時間帯について、上記処理(ア)を行う。
【0160】
次に、登録したいスケジュールの時間帯に既存のスケジュールがあって、ここへ登録するといずれかの時間帯で上限値を超えてしまうような場合に、既存スケジュールの移動を自動的に行えるようにした処理について図18に示すフローチャートを用いて説明する。
【0161】
まず、利用者は、自動入れ替えフラグにTRUEまたはFALSEをあらかじめ設定しておく。この自動入れ替えフラグは、上記のように登録したいスケジュールの時間帯に既存のスケジュールがあってここへ登録するといずれかの時間帯で上限値を超えてしまうような場合に、既存スケジュールの移動を自動的に行うか否かを示すものであり、TRUEであれば行うこととし、FALSEであれば行わないことを示す。この自動入れ替えフラグは、パーソナルコンピュータ21内の図示しない記憶装置に格納されている。次に、利用者がスケジュールを優先度とともに入力する(S21)。
【0162】
システムは、その時間帯に入力された上記スケジュールを登録するといずれかの時間帯で上限値を超えるか否かを、データベースに実際に各上限値を問い合わせることによって調べる(S22)。
【0163】
S22でどの時間帯でも上限値以下であれば、前述の処理(ア)に進む(S28)。S22でいずれかの時間帯で上限値を超えるようであれば、システムが、入力したスケジュール(そのスケジュールをスケジュールNと称する)を登録することで上限値を超えることになる全ての時間帯に、そのスケジュールNより優先度の低いスケジュールが存在するかどうかを調べる(S23)。
【0164】
S23で存在すれば(そのスケジュールをスケジュールLと称する)、あらかじめ利用者が設定しておいた上記自動入れ替えフラグがTRUEか否かをシステムが調べる(S24)。なお、このようなスケジュールLは複数個(L1、L2、…)存在する場合もある。
【0165】
S24で自動入れ替えフラグがTRUEであれば、その入力スケジュールNとLとをシステムが入れ替える(S25)。すなわち、Lが登録されていた時間帯にNを登録し、Lを「未決定状態」に移行させる。そして、この「未決定状態」となったスケジュールを表示して利用者に通知する(S26)。その「未決定状態」となったスケジュールについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S27)、処理(ア)を行う(S28)。
【0166】
S23で存在しなければ、システムは、代わりに移動できるようなスケジュールがみつからないという理由により、スケジュールNをその時間帯へ登録できないと判断する。そのため、スケジュールNについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S27)、処理(ア)を行う。
【0167】
S24で自動入れ替えフラグがFALSEであれば、システムは、代わりに移動できるようなスケジュールがあっても、自動で入れ替える処理は行わない。そのため、スケジュールNをその時間帯へ登録できない。そのため、このスケジュールNについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S27)、処理(ア)を行う(S28)。
【0168】
次に、登録したいスケジュールの時間帯に既存のスケジュールがあるため、ここへさらに登録するといずれかの時間帯で上限値を超えてしまうような場合に、既存スケジュールの移動を自動または手動で行うような処理について、図19に示すフローチャートを用いて説明する。
【0169】
まず、利用者は、前述の自動入れ替えフラグにTRUEまたはFALSEをあらかじめ設定しておく。次に、利用者がスケジュールを、優先度とともに入力する(S31)。
【0170】
システムは、その時間帯に入力された上記スケジュールを登録するといずれかの時間帯で上限値を超えるか否かを、データベースに実際に各上限値を問い合わせることによって調べる(S32)。
【0171】
S32でその時間帯でも上限値以下であれば、前述の処理(ア)に進む(S38)。S32でいずれかの時間帯で上限値以下でなければ、あらかじめ利用者が設定しておいた上記自動入れ替えフラグがTRUEか否かをシステムが調べる(S33)。
【0172】
S33で自動入れ替えフラグがTRUEであれば、システムが、入力したスケジュール(そのスケジュールをスケジュールNと称する)を登録することで上限値を超えることになる全ての時間帯に、そのスケジュールより優先度の低いスケジュールが存在するかどうかを調べる(S34)。
【0173】
S34で存在すれば(そのスケジュールをスケジュールLと称する)、その入力スケジュールNとLとをシステムが入れ替える(S35)。すなわち、Lが登録されていた時間帯にNを登録し、Lを「未決定状態」に移行させる。なお、前述のように、このようなスケジュールLは複数個(L1、L2、…)存在する場合もある。
【0174】
そして、この「未決定状態」となったスケジュールを表示して利用者に通知する(S36)。その「未決定状態」となったスケジュールについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S37)、処理(ア)を行う(S38)。
【0175】
S34で存在しなければ、システムは、代わりに移動できるようなスケジュールがみつからないという理由により、スケジュールNをその時間帯へ登録できないと判断する。そのため、スケジュールNについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S37)、処理(ア)を行う(S38)。
【0176】
S33で自動入れ替えフラグがFALSEであれば、システムは、代わりに移動できるようなスケジュールがあるか否かにかかわらず、自動で入れ替える処理は行わない。そのため、スケジュールNをその時間帯へ自動では登録できない。ここで、スケジュールNの内容と、スケジュールNを登録しようとしているその時間帯に存在する全スケジュールの内容とを表示して利用者に提示する(S39)。利用者は、その情報を見て、どのスケジュールをその時間帯に登録し、どのスケジュールを他の時間帯へ移動させるかを決める(S40)。この結果に基づき、実際に登録や移動を行う(S41)。なお、S40、S41において、結局その時間帯に登録するものとしてはN以外のその時間帯の既存のスケジュールを選び、スケジュールNを他の時間帯へ移すこともありうる。
【0177】
そして、この「未決定状態」となったスケジュールを表示して利用者に通知する(S36)。その「未決定状態」となったスケジュールについて、上述の「候補抽出処理」を行い(S37)、処理(ア)を行う(S38)。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5、図6、図20および図21に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0178】
本実施の形態では、基本的には実施の形態1と同様である。ただし、本実施の形態では、スケジュール管理システムは、図5に示すように、すでに述べたスタンドアロン型の機器構成であるシステム同士が、ネットワーク接続された構成を有しており、データの共有を、ネットワークアーキテクチャを利用して行うものである。そして、すでにネットワーク環境でスケジュール管理がされている場合を前提とするものである。このようにネットワーク上でスケジュールの管理がされている場合には、そのスケジュールデータは既存のネットワークアーキテクチャに依存する。なお、本発明に係るスケジュール管理のシステムにおいては、ネットワークアーキテクチャの種類は限定されない。
【0179】
本実施の形態では、スケジュール管理システムは、スケジュール管理機能として、図6に示すように多人数管理機能を有している。
【0180】
グループワークの場合は、全体のスケジュールを管理しているデータベースと、前述の個人のスケジュールを管理しているデータベースとがシステム上に存在する。そして、グループワークの場合は、データベースに設定されている最小単位、すなわちそのデータベースで設定できる最小の時間単位での管理となる。本実施の形態ではこの最小単位は前述の通り5分である。このようにして、各グループメンバーが自分のマシン(コンピュータ)でスケジュール登録の際に入力に用いるものとしてシステムに設定しておく時間単位を、グループ全体で統一(ここでは「5分刻み」に統一する)して、スケジュールの登録を行うようにしている。これにより、グループワークのスケジュール管理をより円滑に行うことができる。
【0181】
次に、本実施の形態にかかるグループワークでのスケジュール登録処理を、図20に示すフローチャートを用いて説明する。
【0182】
あらかじめ、グループ管理者が、「空き時間の抽出時間帯」(例えば向こう3ヶ月)を指定しておく。そしてその範囲内でシステムがグループの空き時間を抽出する(S61)。すなわち、グループの全員について既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出する。これは、前述の登録可否フラグを用いればよい。
【0183】
空き時間がみつかれば(S62)、グループ管理者またはシステムが、その時間帯に、当該スケジュールを入力して登録する(S63)。そして、グループ管理者またはシステムが、登録したスケジュールを全メンバーに通知する(S64)。
【0184】
S62で空き時間がみつからなければ、システムが、「抽出基準」を考慮に入れて、登録済みのスケジュールの少ない時間帯を抽出する(S65)。すなわち、「抽出基準」として、本実施の形態では、「人の優先度」と「検索登録数」とがある。
【0185】
「人の優先度」は、そのグループ内に属するメンバーの格付けであり、グループ内のメンバーが認めるところにより決定される。この格付けはあらかじめグループ管理者がシステムに設定しておく。「人の優先度」をここでは高いほうからA、B、Cとする。また、上限値が3であるとする。
【0186】
「検索登録数」とは、メンバーが何個スケジュールを登録してあるところまで検索対象とするかを示す指標である。例えばこれが「1」であれば、メンバーがスケジュールを0個または1個登録してあるところまで検索対象とし、そのような時間帯へスケジュールを登録すれば登録済みスケジュールはそれぞれ1個または2個になるということである。
【0187】
まず、「抽出基準」としての「人の優先度」を考慮に入れて、スケジュール設定が少ない時間帯を抽出する。すなわち、「人の優先度」がCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出する。
【0188】
次に、抽出した時間帯に当該スケジュールを登録してよいかを、システムまたはグループ管理者が全ての該当メンバー、すなわち抽出された時間帯にすでに別のスケジュール(ここでは1個)が入っている全てのメンバーに問い合わせる(S66)。
【0189】
通知された各該当メンバーは、自分自身の既存のスケジュールを参照するなどして、また、通知されたスケジュールの内容の優先度等を考慮して、必要に応じて自分のスケジュールを調整したうえで、問い合わせに了解する旨、もしくは、都合が悪ければ、了解しない旨をグループ管理者またはシステムに返答する(S67)。なお、スケジュールの優先度は、おのおのが設定しておく。
【0190】
返答を受けた側であるグループ管理者またはシステムは、その結果に基づいて、S67でもし了解であれば、スケジュールを登録し(S63)、全メンバーに通知する(S64)。
【0191】
もしS67で了解でなければ、抽出する「人の優先度」の基準を上げて次の候補を抽出する(S68)。すなわち、「人の優先度」がBまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出する。なお、それでも抽出できなければ、「人の優先度」がA、BまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出する。このように、抽出する「人の優先度」の基準を順次最大にまで上げていきながら抽出していく。
【0192】
「人の優先度」が最大に達しても抽出できなければ、次の「抽出基準」を上げられるか否かを判断する。この場合、本実施の形態では、「検索登録数」が最大つまり上限値(ここでは3)に達していないので、「検索登録数」を上げることができる。そこで、1段階上げて「2」にする。すなわち、「人の優先度」がCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出することとする。なお、それでも抽出できなければ、「人の優先度」がBまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出する。それでも抽出できなければ、「人の優先度」がA、BまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2である時間帯を抽出する。
【0193】
候補がみつかれば(S69)、S66に戻り、全ての該当メンバー、すなわち抽出された時間帯にすでに別のスケジュール(ここでは1個または2個)が入っている全てのメンバーに問い合わせる。S69で候補がみつからなければ、もうどの抽出基準も上げることができないので、空き時間の抽出時間帯を変更し(S70)、S61に戻って空き時間を再度抽出する。このようにして、確実かつ容易にグループワークのスケジュールを登録することができる。
【0194】
本実施の形態では、このように、「抽出基準」としては「人の優先度」すなわちメンバーの格付けを主体として抽出していき、そのような抽出が限度に達すると、他の「抽出基準」である「検索登録数」に基づいて抽出していく。しかしながら、逆に、まず「検索登録数」に基づいて抽出していき、限度に達したら「人の優先度」に基づいて抽出するようにしてもよい。また、「人の優先度」に基づいた抽出のみを行うようにすることや、また、「検索登録数」に基づいた抽出のみを行うようにすることもできる。どのように抽出するかは、あらかじめグループ管理者がシステムに設定しておけばよい。
【0195】
スケジュールは個人で設定する場合もあるが、業務上、他社とのつながりの中でスケジュールの取り決めを行う場合がある。この場合、従来では、他人のスケジュールをネットワークなどを介して参照し、特定の数人の空き時間を目視で参照して適切なスケジュールを設定することになる。これでは、おのおのの数人に関してのスケジュールの調整が必要であり、効率的ではない。
【0196】
これに対し、本実施の形態では、上述の通り、多人数のスケジュールから自動的に空き時間の抽出を行い、スケジュールの大まかな時間候補を挙げる。そして、そのスケジュールの設定に関しておのおのに通知を行い、おのおのにそれぞれのスケジュールを調整させることによって、グループワークの効率的なスケジュール設定を支援することができる。すなわち、空き時間の抽出時間帯を決めるべく時間軸を例えば1日、1ヶ月、1年に限定し、グループのメンバーのスケジュールを照らし合わせることによって実現する。それゆえ、1日、1週間、1ヶ月等のグループのスケジュールが容易に把握でき、またそのため、自分のスケジュールも立てやすくすることができる。
【0197】
次に、本実施の形態にかかるグループワークでのスケジュール登録処理の別の例を、図21に示すフローチャートを用いて説明する。
【0198】
まず、グループ管理者が、「空き時間の抽出時間帯」(例えば向こう3ヶ月)を指定する(S81)。
【0199】
システムがグループの空き時間を抽出する(S82)。すなわち、グループの全員について既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出する。これは、前述の登録可否フラグを用いればよい。
【0200】
空き時間がみつかれば(S83)、グループ管理者またはシステムが、その時間帯に、当該スケジュールを入力して登録する(S84)。そして、グループ管理者またはシステムが、登録したスケジュールを全メンバーに通知する(S85)。
【0201】
空き時間がみつからなければ、システムが、「抽出基準」を考慮に入れて、登録済みのスケジュールの少ない時間帯を抽出する。「抽出基準」としては、前述の通り、例えば「人の優先度」と「検索登録数」とがある。前述の通り、「人の優先度」をここでは高いほうからA、B、Cとし、また、上限値が3であるとする。
【0202】
まず、「抽出基準」としての「人の優先度」および「検索登録数」の基準を初期化する(S86)。「検索登録数」は「1」となる。すなわち、「人の優先度」がCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出するものとする。そして候補を抽出する(S87)。
【0203】
それで抽出できなければ(S88)、「抽出基準」を上げられるか否かを判断する(S89)。現段階では、まだ「人の優先度」が最大に達していないので、「人の優先度」を上げることができる。そこで、1段階上げる(S90)。すなわち、「人の優先度」がBまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0である時間帯を抽出することとする。そしてS87に戻って再度抽出する。
【0204】
それで抽出できなければ、「人の優先度」がA、BまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出する。このように、抽出する「人の優先度」の基準を順次最大にまで上げていきながら抽出していく。
【0205】
「人の優先度」が最大に達しても抽出できなければ、次の「抽出基準」を上げられるか否かを判断する(S89)。この場合、「検索登録数」が最大つまり上限値(ここでは3)に達していないので、「検索登録数」を上げることができる。そこで、1段階上げて「2」にする(S90)。すなわち、「人の優先度」がCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出することとする。そしてS87に戻って再度抽出する。それでも抽出できなければ、「人の優先度」がBまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2であって、かつ、それ以外のメンバーの既登録スケジュール数が0か1である時間帯を抽出する。それでも抽出できなければ、「人の優先度」がA、BまたはCであるメンバーの既登録スケジュール数が0か1か2である時間帯を抽出する。
【0206】
それでも抽出できなければ、もうどの抽出基準も上げることができないので、「空き時間の抽出時間帯」を変更して(S91)、S82に戻る。あるいは、それができない場合等には、抽出処理を中止する。
【0207】
上記S88で時間帯の候補が抽出できれば、その時間帯に当該スケジュールを登録してよいかを、システムまたはグループ管理者が全ての該当メンバー、すなわち抽出された時間帯にすでに別のスケジュール(ここでは1個または2個)が入っている全てのメンバーに問い合わせる(S92)。
【0208】
通知された各該当メンバーは、自分自身の既存のスケジュールを参照するなどして、また、通知されたスケジュールの内容の優先度等を考慮して、必要に応じて自分のスケジュールを調整したうえで、問い合わせに了解する旨、もしくは、都合が悪ければ、了解しない旨をグループ管理者またはシステムに返答する(S93)。なお、スケジュールの優先度は、おのおのが設定しておく。
【0209】
返答を受けた側であるグループ管理者またはシステムは、その結果に基づいて、S93でもし了解であれば、スケジュールを登録し(S84)、全メンバーに通知する(S85)。
【0210】
もしS93で了解でなければ、S87に戻り、次の候補を抽出する。このようにして、確実かつ容易にグループワークのスケジュールを登録することができる。
【0211】
なお、本発明に係るスケジュール管理方法を、下記のように構成してもよい。すなわち、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュール多忙度予測機能であって、スケジュール表示機能において、グラフィカルユーザインタフェースを持つコンピュータで動作するスケジュールなどの個人情報および他人数の情報をデータベースで管理し、そのデータを登録、更新、削除し、その状態を表示するアプリケーションにおいて、図1に示すように、時系列画面である時系列ウィンドウ1上に展開されたスケジュールの多さを横線2の太さによって表すように構成してもよい。
【0212】
また、上記アプリケーションにおいて、図2に示すように、ある時間帯を矩形領域7〜10等に表し、スケジュールの多さをその矩形領域内の色の変化によって表すことを特徴としたスケジュール表示機能としてもよい。図中の矩形領域9は矩形領域8・10よりも波長の長い色で表されるように構成してもよい。
【0213】
また、上記アプリケーションにおいて、スケジュール表示機能として、図3に示すように、ある時間帯を矩形領域に表し、スケジュールの多さを点の密度によって表し、優先度の高いスケジュールに関しては、その矩形領域内の上部に位置させるように構成してもよい。
【0214】
また、上記アプリケーションにおいて、スケジュール登録管理機能として、図13に示すように、ある時間帯において消化できるスケジュールの多さの上限を利用者が設定できる特徴を持ち、上記アプリケーションにおいて、スケジュール登録管理機能における上限数を超えてスケジュールを設定することができないようにする機能を持つように構成してもよい。
【0215】
また、上記スケジュール登録管理機能において、スケジュール検出管理機能として、登録されたスケジュールの空き時間を検出する機能を持つように構成してもよい。
【0216】
また、上記スケジュール検出管理機能において、スケジュール判断管理機能として、検出された空き時間に任意のスケジュールを設定することが適切かどうかを、そのスケジュールが設定される時間範囲に設定されているスケジュールとの比較によって決定するように構成してもよい。
【0217】
また、上記スケジュール判断管理機能において、任意のスケジュールを設定した後の時間範囲の多忙度の表示を上記スケジュール表示機能を利用して表示し、適切にスケジュールが設定されているかを判断するように構成してもよい。
【0218】
また、上記スケジュール判断管理機構において、スケジュール移動管理機能として、スケジュールの優先度に基づいて自動的にスケジュールの入れ替えを行うように構成してもよい。
【0219】
また、上記スケジュール移動管理機能において、入れ替え対象のスケジュールと任意のスケジュールとを比較表示して、利用者に判断を促すように構成してもよい。
【0220】
また、上記スケジュール管理機能において、スケジュール表示機構として、その日、一日のスケジュールを一定の時間毎に操作する特徴を持ち、その週、1週間のスケジュールを一定の時間毎および日ごと操作する特徴を持ち、その月、1ヶ月のスケジュールを一定の日数毎および週ごとに操作する特徴を持ち、その年、1年のスケジュールを一定の日数毎、および月、日毎に操作する特徴を持ち、その人、一生のライフプランを一定の月数毎、および年、月ごとに操作する特徴を持ち、それぞれの特徴を段階的に表示するように構成してもよい。
【0221】
また、上記スケジュール管理機構およびスケジュール表示機構において、多人数スケジュール管理機構として、多人数においてある日、ある月、ある年の多忙度の度合いを検出する機能を持つように構成してもよい。
【0222】
【発明の効果】
以上のように、本発明のスケジュール管理方法は、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示する構成である。
【0223】
また、本発明のスケジュール管理装置は、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示するスケジュール表示手段が設けられている構成としてもよい。
【0224】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、利用者により登録された各時間帯ごとの実際のスケジュールの個数に応じて、その個数を反映した図形を表示するプログラムを格納していてもよい。
【0225】
これにより、実際のスケジュールの個数を反映した図形を表示するので、スケジュールが多くなってきても全体のスケジュールからスケジュールの多さすなわち多忙度を一目で容易に把握することができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0226】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法において、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更する方法である。
【0227】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更する期間変更手段が設けられている構成であってもよい。
【0228】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、利用者からの入力に応じて、スケジュールを表示する画面の両端間の期間およびスケジュールの表示上の時間単位を変更するプログラムをさらに格納していてもよい。
【0229】
これにより、同一のスケジュールについて、利用者の希望により、詳細な表示と概略の表示との間で自由に表示形式を変更することができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0230】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、同一時間帯に登録するスケジュール数が、設定された上限値を超えるかどうかの判断に基づいて、該スケジュールを登録するか禁止するかを決定することを特徴とする。
【0231】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、利用者が入力した、登録したいスケジュールの時間の長さに対して、上記上限値を超えない連続した時間帯を抽出し、利用者に通知する方法であってもよい。
【0232】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、個々のスケジュールに対して優先度の設定が可能となっており、新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されているスケジュールの上記優先度との比較により、この時間帯に登録するスケジュールを決定する方法であってもよい。
【0233】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、新たなスケジュールの入力が所望される時間帯において、登録されたスケジュール数が上記上限値に達している場合、この入力が所望される新たなスケジュールと、該時間帯において既に登録されている上記スケジュールとを提示し、利用者から受け付けた指示により指定されたスケジュールを、上記時間帯とは異なる他の時間帯に登録する方法であってもよい。
【0234】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、上記したスケジュール管理方法において、複数メンバーから成るグループのスケジュール登録を行う場合であって、グループのメンバー全員の空き時間帯を抽出し、この空き時間帯が見つからなかったとき、全てのメンバーについて、上記上限値に達しない範囲でかつ、既存スケジュール数が少ない順に、スケジュールの登録候補となる時間帯を抽出し、この登録候補となる時間帯へのスケジュール登録に関するメンバーの了承を得た上、該スケジュールを登録する方法であってもよい。
【0235】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、登録するスケジュールの時間帯に隣接する時間帯のスケジュールを提示することを特徴とする。
【0236】
また、本発明に係るスケジュール管理方法は、スケジュールを時間帯ごとに登録するスケジュール管理方法において、任意の時間帯において、設定しようとするスケジュールを含め、登録されたスケジュールを時間帯ごとに表示し、この表示結果に対して、利用者の了承を得た場合、この設定しようとするスケジュールを登録することを特徴とする。
【0237】
また、本発明のスケジュール管理方法は、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止する方法である。
【0238】
また、本発明のスケジュール管理装置は、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止する管理手段が設けられている構成であってもよい。
【0239】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、利用者自身の許容量に応じた同一時間帯に登録できるスケジュール数の上限値の入力を受け付けるとともに、スケジュール登録の際に、もしそのスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するプログラムをさらに格納してもよい。
【0240】
これにより、スケジュール登録した結果上限値を超えるような場合にはその登録を禁止するので、利用者は自分の許容量を超えるスケジュール登録をしてしまう心配がない。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0241】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法において、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知する方法であってもよい。
【0242】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知する空き時間抽出手段が設けられている構成であってもよい。
【0243】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールの個数が上記上限値に達しているか否かを表す時間帯ごとの登録可否フラグを有し、スケジュール登録処理を行う際に、もしスケジュールを登録した結果上記上限値を超えるような場合には、その登録を禁止するとともに、この登録可否フラグが「上限値未満」を示している時間帯であってこのスケジュールの必要期間以上の長さを持った時間帯を候補として抽出し、利用者に通知するプログラムをさらに格納してもよい。
【0244】
これにより、上限値の制限により登録できなかったスケジュールについては、登録可能な時間帯の候補のなかから選んでその時間帯に登録することができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0245】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法において、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動する方法であってもよい。
【0246】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動する入れ替え手段が設けられている構成であってもよい。
【0247】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、上記優先度の高いほうのスケジュールをその時間帯に登録するとともに、上記優先度の低いほうのスケジュールを他の時間帯へ移動するプログラムをさらに格納してもよい。
【0248】
これにより、スケジュールが登録されると上限値を超えるような場合には、システムは優先度に基づいてスケジュールの入れ替えを行う。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0249】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法において、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付ける方法であってもよい。
【0250】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付ける入れ替え手段が設けられている構成であってもよい。
【0251】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、全てのスケジュールに優先度が設定され、スケジュールが登録されるとその時間帯の上限値を超えるような場合には、すでにその時間帯に登録されているスケジュールと今登録しようとしているスケジュールとを提示し、利用者からの、他の時間帯に移動するスケジュールの指定を受け付けるプログラムをさらに格納していてもよい。
【0252】
これにより、スケジュールが登録されると上限値を超えるような場合にはシステムが優先度に基づいてスケジュールの入れ替えを行うことを利用者に促すので、利用者は、優先度の高低を参考にして、いずれかのスケジュールを選択して他の時間帯へ移動することが容易になる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、利用者がスケジュール調整をいっそう行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0253】
また、本発明のスケジュール管理方法は、上記した方法に加えて、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録する方法であってもよい。
【0254】
また、本発明のスケジュール管理装置は、上記の構成に加えて、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録するグループワーク管理手段が設けられている構成であってもよい。
【0255】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、複数のメンバーで行う作業について、複数のメンバーで行う作業のスケジュールを登録する際に、まず、全メンバーの空いている時間帯を抽出し、みつかれば、その時間帯にスケジュールを登録する一方、みつからなければ、どのメンバーもスケジュール個数が上限値に達していない範囲で、既存スケジュール数の少ないところから順に時間帯を抽出し、該当する時間帯がみつかった場合は、その時間帯に既存スケジュールがあるメンバーがもしいれば、そのメンバーにそこに登録してよいかを尋ね、該当するメンバー全員からの了承の入力があれば、その時間帯に上記スケジュールを登録するプログラムをさらに格納してもよい。
【0256】
これにより、上限値を超えないように、かつ、なるべく既存スケジュール数の少ない時間帯に、スケジュールを登録できるので、各メンバーの実際の仕事の負担を軽減できる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、複数のメンバーで行う作業において利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0257】
また、本発明のスケジュール管理方法は、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示する方法であってもよい。
【0258】
また、本発明のスケジュール管理装置は、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示する関連スケジュール提示手段が設けられている構成であってもよい。
【0259】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールを登録する場合に、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールおよび、これからスケジュールを登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールの少なくとも一方を利用者に提示するプログラムを格納してもよい。
【0260】
これにより、登録しようとするスケジュールと、これから登録しようとしている時間帯にすでに登録されているスケジュールや、これから登録しようとしている時間帯に隣接した時間帯にすでに登録されているスケジュールとの関係を考慮しやすい。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【0261】
また、本発明のスケジュール管理方法は、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄する方法であってもよい。
【0262】
また、本発明のスケジュール管理装置は、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄する模擬手段が設けられている構成であってもよい。
【0263】
また、本発明のスケジュール管理プログラムを格納した記録媒体は、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理として、スケジュール登録処理のシミュレーションを行い、利用者からシミュレーションの結果への了承が入力されるとこの仮登録内容を本登録として登録する一方、利用者からシミュレーションの結果への不了承が入力されるとこの仮登録内容を破棄するプログラムを格納してもよい。
【0264】
これにより、スケジュールの登録の前に、仮の登録処理を行う。利用者は、そのシミュレーションの結果に満足すれば、それを本登録として実際に登録すればよく、逆に、結果に不満であれば、その仮登録内容を一旦破棄して、再度、満足のいくまでシミュレーションをやり直すことができる。それゆえ、利用者がスケジュール調整を行いやすくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール表示の一例を示す説明図である。
【図2】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール表示の他の例を示す説明図である。
【図3】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール表示のさらに他の例を示す説明図である。
【図4】
本発明に係るスケジュール管理装置の一構成例を示す説明図である。
【図5】
本発明に係るスケジュール管理装置の他の構成例を示す説明図である。
【図6】
本発明に係るスケジュール管理装置の内部の構成を示す説明図である。
【図7】
本発明に係るスケジュール管理装置のスケジュールの時間形態を示す説明図である。
【図8】
本発明に係るスケジュール管理装置における時間形態と区切りとの関係を示す説明図である。
【図9】
(a)ないし(c)は、本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録前後の表示の一例を示す説明図である。
【図10】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールおよび優先度の表示の一例を示す説明図である。
【図11】
(a)ないし(c)は、本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録前後のスケジュールカウンタの値を示す説明図である。
【図12】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールの登録可否フラグの値を示す説明図である。
【図13】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールの上限値を入力する画面表示の一例を示す説明図である。
【図14】
本発明に係るスケジュール管理装置において関連スケジュールを一覧表示する構成の一例を示す説明図である。
【図15】
(a)ないし(d)は、本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録時のスケジュール移動前後のスケジュールカウンタの値を示す説明図である。
【図16】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュール登録処理の際の候補抽出処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールの入れ替え処理を含んだスケジュール登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるスケジュールの入れ替え処理を含んだスケジュール登録処理の他の例を示すフローチャートである。
【図20】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるグループワークについてのスケジュール登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図21】
本発明に係るスケジュール管理装置におけるグループワークについてのスケジュール登録処理の他の例を示すフローチャートである。
【図22】
従来のスケジュール管理装置におけるスケジュール表示の一例を示す説明図である。
【図23】
従来のスケジュール管理装置におけるスケジュール表示の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 時系列ウィンドウ
2、2a、2b、2c 横線
3 時間帯
6 時系列ウィンドウ
7、8、9、10 矩形領域
11 時系列ウィンドウ
12 表示枠
13 点
21 パーソナルコンピュータ(スケジュール表示手段、期間変更手段、管理手段、関連スケジュール提示手段、模擬手段、空き時間抽出手段、入れ替え手段、グループワーク管理手段)
22 ディスプレイ(スケジュール表示手段)
23 空白
24 登録ボタン
31 スケジュール管理機能
32 スケジュールカウンタテーブル
33 スケジュール
34 データベース
35 スケジュールリスト
41、42、43、44 スケジュール
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