JP2001022282A - 表示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】設定された時間までの時間経過の状況を表示す
る視認性に優れた表示器を提供する。 【解決手段】工場の生産ラインなどにおいて、納期など
の設定時間を入力して計測を開始すると、設定時間から
残り時間を算出し、残り時間が、設定時間の５０〜１０
０％であるときは、表示部２を緑色で表示するととも
に、残り時間の数値表示を併せて行い、残り時間が、設
定時間の１０〜４９％になると、表示部２を黄色で表示
するとともに、残り時間の数値表示を併せて行い、さら
に、残り時間が、設定時間の０〜１０％未満になると、
表示部２を赤色で表示するとともに、残り時間の数値表
示を併せて行い、タイムアップしたときには、表示部２
を赤色で点滅表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示器に関し、さ
らに詳しくは、時間経過を色で表示する表示器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば工場の生産ラインなどにお
いて、仕掛かり品などの完了納期を、例えば、日数や時
間などで表示して作業者に知らせる場合には、例えば、
数値表示器などによって残りの日数や時間などを数値表
示するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな数値表示器などを用いた数字による表示では、離れ
た位置で作業している作業者にとっては視認性が悪く、
確認しづらいといった難点がある。

【０００４】また、工場などの生産現場に限らず、オフ
ィスにおいても、回覧書籍や書類案件などのように、一
定期間内に回覧や処理を行うべき物件があり、かかる物
件が停滞することなく円滑に回覧、処理されるように、
関係者に注意を促す必要があり、手軽に回覧書類等の物
件に添付して残り時間等を知らせることができれば、便
利である。

【０００５】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、設定された時間までの時間経過の状況を表示
する視認性に優れた表示器を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の表示器は、設定
時間が経過するまでの時間経過を、色で表示するもので
ある。

【０００７】ここで、時間経過は、残り時間として捉え
ることもできるし、あるいは、それまでに経過した経過
時間として捉えることもできる。

【０００８】本発明の表示器によれば、設定時間が経過
するまでの時間経過を、色で表示するので、視認性に優
れ、一目で時間経過の状況を把握できることになり、こ
れによって、例えば、工場の生産ラインなどにおける納
期までの時間経過やオフィスなどにおける処理案件など
の期限までの時間経過の把握に好適に実施できる。

【０００９】また、本発明の表示器は、設定時間を設定
入力する入力部と、前記設定時間が経過するまでの残り
時間を計測する計測部と、残り時間を、複数段階に区分
して各段階に対応した色で表示する表示部とを備えてい
る。

【００１０】本発明の表示器によれば、設定時間が経過
するまでの残り時間を複数段階に区分した色で表示する
ので、残り時間が、いずれの段階であるかを容易に把握
できる。

【００１１】また、本発明の表示器は、前記表示部が、
前記設定時間が経過したタイムアップ時に点滅表示を行
うものである。

【００１２】本発明の表示器によれば、設定時間が経過
したタイムアップ時に点滅表示を行うので、設定時間が
経過してタイムアップしたことについて、より強く注意
を喚起できる。

【００１３】さらに、本発明の表示器は、太陽電池を、
当該表示器の駆動電源として備えている。

【００１４】本発明の表示器によれば、太陽電池を、当
該表示器の駆動電源としているので、電池が不要とな
り、携帯性が一段と向上し、オフィス用途に好適とな
る。

【００１５】また、本発明の表示器は、前記表示部で、
残り時間の数値表示を併せて行うものである。

【００１６】本発明の表示器によれば、残り時間の数値
表示を併せて行うので、必要に応じて時間経過の状況を
より細かく把握できることになる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００１８】（実施の形態１）図１は、本発明の一つの
実施の形態に係る表示器の外観を示す図である。

【００１９】この表示器１は、例えば、工場の生産ライ
ンなどに設置されて仕掛かり品、修理品、あるいは、メ
ンテナンス品などの完了納期などを表示するものであ
る。

【００２０】この表示器１は、大略直方体状であって、
その正面には、カラー液晶などからなる矩形の表示部２
を有するとともに、その右下方には、後述の設定時間な
どを設定入力する入力部としての各種のキーが設けられ
ている。

【００２１】これらのキーには、日と時間とを切り替え
る日／時間切替キー３と、数値をインクリメントするア
ップキー４と、数値をディクリメントするダウンキー５
と、時間の計測を開始するときに操作される設定キー６
とが含まれている。

【００２２】この表示器１では、日／時間切替キー３、
アップキー４およびダウンキー５を用いて、設定時間と
しての完了納期を、日あるいは時間で設定入力する。

【００２３】図２は、図１の表示器の概略構成を示すブ
ロック図であり、図１に対応する部分には、同一の参照
符号を付す。

【００２４】この表示器１は、上述の各種のキー３〜６
による設定入力および発振回路７の発振出力に基づい
て、設定時間が経過するまでの残り時間を計測するとと
もに、計測された残り時間を、複数段階、この実施の形
態では３段階に区分し、表示部２を制御してこの表示部
２に各段階に対応した色で表示させるマイクロコンピュ
ータ８と、各部に電源を供給する電源回路９とを備えて
いる。

【００２５】次に、完了納期などの設定時間の設定操作
について、下記の表１に基づいて説明する。

【００２６】

【表１】

【００２７】この表１は、設定操作におけるキー入力、
その時の表示、および、設定される内容を示している。

【００２８】先ず、日／時間切替キー３を操作すると、
例えば、０ｈが表示部２に表示されて設定時間として時
間が選択されることになり、アップキー４（＋）を操作
する度に、時間がインクリメントされ、ダウンキー５
（−）を操作すると、時間がディクリメントされる。ま
た、日／時間切替キー３を操作すると、その時の数値が
日に切り替えられて設定時間として日が選択されること
になる。

【００２９】このようにして完了納期を、日あるいは時
間で設定した後、計測を開始するときには、設定キー６
を操作する。

【００３０】これによって、計測が開始され、設定され
た完了納期までの残り時間が計測され、計測された残り
時間が３段階に区分されて各区分に対応する色で表示部
２の全面に亘って表示されるとともに、表示部２の右側
下方に、残り時間が、数字で表示される。

【００３１】すなわち、この実施の形態では、残り時間
が、設定時間の５０〜１００％であるときは、緑色、１
０〜４９％であるときは、黄色、０〜１０％未満である
ときは、赤色で表示し、さらに、タイムアップしたとき
には、赤色の点滅表示を行うようにしている。

【００３２】図３は、この表示動作を説明するためのフ
ローチャートである。

【００３３】先ず、設定キー６が操作されたか否かを判
断し（ステップｎ１）、操作されたときには、設定時間
からの減算処理を行って残り時間Ｔｄを算出し（ステッ
プｎ２）、残り時間Ｔｄが、設定時間の５０〜１００％
であるか否かを判断し（ステップｎ３）、そうであれ
ば、緑色で表示を行うとともに、残り時間の数値表示を
併せて行い（ステップｎ４）、設定時間の５０〜１００
％でないときには、残り時間Ｔｄが、設定時間の１０〜
４９％であるか否かを判断し（ステップｎ５）、そうで
あれば、黄色で表示を行うとともに、残り時間の数値表
示を併せて行い（ステップｎ６）、設定時間の１０〜４
９％でないときには、残り時間Ｔｄが、設定時間の０〜
１０％未満であるか否かを判断し（ステップｎ７）、そ
うであれば、赤色で表示を行うとともに、残り時間の数
値表示を併せて行い（ステップｎ８）、設定時間の０〜
１０％未満でないときには、タイムアップしたとして赤
色の点滅表示を行う（ステップｎ９）。

【００３４】以上のように、完了納期などの設定時間の
時間経過を、緑色、黄色、赤色で表示部２の全面を利用
して表示するので、工場の生産ラインなどにおいて、離
れた位置からでも時間経過を容易に視認して把握できる
ことになる。さらに、必要に応じて、数値表示を確認す
ることにより、時間経過の詳細を把握できることにな
る。なお、色による表示は、必ずしも全面において行う
必要はなく、表示部２のサイズや視認すべき範囲などに
応じて、表示領域の一部を用いて行ってもよい。

【００３５】（実施の形態２）図４は、本発明の他の実
施の形態に係る表示器１１の外観を示す図であり、上述
の実施の形態に対応する部分には、同一の参照符号を付
す。

【００３６】この表示器１１は、例えば、オフィスにお
いて、一定期間内に回覧や処理すべき書籍や書類案件等
の物件に、添付して同時に回覧等を行って、物件が停滞
しないように処理完了までの残り時間を色および数値で
表示して注意を喚起するものである。

【００３７】この表示器１１は、携帯端末と同様に小
型、薄型に構成されており、その正面の左側には、カラ
ー液晶などからなる矩形の表示部１２を備えるととも
に、この右側には、駆動源としての太陽電池１３を備
え、その下方には、上述の実施の形態と同様に、日／時
間切替キー３、アップキー４、ダウンキー５および設定
キー６を備えている。

【００３８】この表示器１１の側面には、当該表示器１
１を、回覧書類などの物件に取り付けるためのクリップ
部１４が設けられており、簡単に当該表示器１１を、回
覧書類などの物件に取り付けできるように構成されてい
る。

【００３９】この実施の形態の表示器１１も、上述の実
施の形態と同様して、例えば、回覧処理を完了すべき納
期を、日あるいは時間で設定入力し、回覧書類などの物
件にクリップ部１４を介して取り付けて回覧書類と共に
に回覧するものである。

【００４０】この回覧中において、設定された回覧を終
了すべき期限までの残り時間が計測されて残り時間が数
値で表示されるとともに、上述の実施の形態と同様に、
残り時間が、緑色、黄色、赤色で表示されるものであ
る。したがって、回覧されている各部署においては、こ
の表示器１１に表示された色および残り時間を目視確認
していたずらに停滞しないように注意することができ
る。

【００４１】なお、他の実施の形態として、駆動電源と
して電池を内蔵してもよく、さらに、回覧すべき部署名
などを入力表示できるようにしてもよい。

【００４２】（その他の実施の形態）上述の実施の形態
では、表示部の全面の色を時間経過に応じて変化させた
けれども、本発明の他の実施の形態として、表示部の色
を、一方側から他方側へ時間の経過に伴って徐々に変化
させて設定時間が経過したときには、全面の色が変わる
ようにしてもよい。

【００４３】また、残り時間を、さらに、多段階に区分
してより多くの色で表示してもよい。

【００４４】さらに、数値表示を大きくして数値の確認
を容易にしてもよい。

【００４５】上述の実施の形態では、表示部を、液晶で
構成したけれども、液晶に限らず、プラズマディプレイ
やその他の表示素子を用いてもよい。

【００４６】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、設定時間
が経過するまでの時間経過を、色で表示するので、視認
性に優れ、一目で時間経過の状況を把握できることにな
り、これによって、例えば、工場の生産ラインなどにお
ける納期までの時間経過やオフィスなどにおける処理案
件などの期限までの時間経過の把握に好適に実施でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一つの実施の形態に係る表示器の外観
を示す図である。

【図２】図１のブロック図である。

【図３】図１の動作説明に供するフローチャートであ
る。

【図４】本発明の他の実施の形態の外観を示す図であ
る。

【符号の説明】

１，１１ 表示器 ２，１２ 表示部 ８ マイクロコンピュータ １３ 太陽電池

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 恒久 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Ｆターム(参考） 5G435 AA01 BB06 BB12 CC06 CC07 CC12 DD11 GG21

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 設定時間が経過するまでの時間経過を、
   色で表示することを特徴とする表示器。
2. 【請求項２】 設定時間を設定入力する入力部と、前記
   設定時間が経過するまでの残り時間を計測する計測部
   と、残り時間を、複数段階に区分して各段階に対応した
   色で表示する表示部とを備える請求項１記載の表示器。
3. 【請求項３】 前記表示部は、前記設定時間が経過した
   タイムアップ時に点滅表示を行う請求項２記載の表示
   器。
4. 【請求項４】 太陽電池を、当該表示器の駆動電源とし
   て備える請求項１ないし３のいずれかに記載の表示器。
5. 【請求項５】 前記表示部は、残り時間の数値表示を併
   せて行う請求項１ないし４のいずれかに記載の表示器。