JP2001022004A - 画像記録装置、アレイ型露光ヘッドの焦点調整方法及びアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置 - Google Patents

画像記録装置、アレイ型露光ヘッドの焦点調整方法及びアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置

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JP2001022004A
JP2001022004A JP19448899A JP19448899A JP2001022004A JP 2001022004 A JP2001022004 A JP 2001022004A JP 19448899 A JP19448899 A JP 19448899A JP 19448899 A JP19448899 A JP 19448899A JP 2001022004 A JP2001022004 A JP 2001022004A
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recording
image
nip roll
head
nip
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Kazuo Kasahara
和男 笠原
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】段ムラ、画像ズレを防止し、記録媒体の切断長
に見合った最適の記録周期を算出することが可能な画像
記録装置、アレイ型露光ヘッドの焦点調整方法及び焦点
調整装置を提供する。 【解決手段】記録搬送装置10の入り側及び出側のニッ
プロールは記録媒体の先端が圧着点を通過直後に、圧着
し、記録媒体の後端が圧着点を通過する直前まで圧着を
継続し、その他のニップロールは、記録媒体の先端が圧
着点を通過直後に圧着し、下流側ニップロールが圧着後
に解除する。また各ニップロール毎に設定された画像記
録周期のもとに記録された記録画像の長さと、理論的な
記録長さの比率を前記画像記録周期に乗じて得た値をニ
ップロールの新たなる記録周期とする。また各ニップロ
ール毎に設定された画像記録周期のテーブルを記録媒体
の種類の数と、記録媒体の切断長の種類の数の組み合わ
せの数だけ有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、記録媒体に画像
を記録する画像記録装置、アレイ型露光ヘッドの焦点調
整方法及びアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、画像記録装置には、例えば複数本
のニップロールにより記録媒体を圧着挟持して搬送しつ
つ、記録媒体上に画像記録を行うものがあり、記録媒体
の通過とともにニップロールの圧着及び圧着解除動作を
シーケンシャルに行うためのいわゆるニップ制御パター
ンとして次のような2通りの方式が提案されている。
【0003】第1の方式は、記録媒体の先端が圧着点を
通過直後に圧着し、記録媒体の後端が圧着点を通過直前
に圧着を解除する。第2の方式は、記録媒体の先端が下
流側圧着点を通過直後に下流側ニップロールを圧着し、
圧着完了と同時に上流側ニップロールの圧着を解除す
る。
【0004】ところで、第1の方式の特徴は、圧着して
いるニップロールに記録媒体の先端が突入することによ
る衝撃及び圧着しているニップロールから記録媒体の後
端が離脱することによる衝撃に起因する横縞状の濃度ム
ラ(段ムラと称することもある)を防止していることで
あり、また第2の方式の特徴は画像記録装置の構成とし
ては複数本のニップロールであっても常に1本のニップ
ロールで順次搬送されるので各ニップロールの加工精度
に影響されず、加工コストを下げることができることで
ある。
【0005】また、画像記録装置として、透明円筒体の
外周表面に感光層を設け、透明円筒体内部に記録ヘッド
を配置するいわゆる背面記録方式は複写機の分野では広
く知られているが、この考え方を記録材料としてカラー
印画紙に応用した技術に特開平8−267820があ
る。この技術は印画紙の感光面を透明円筒体表面と密着
させて搬送し、円筒体内部のB,G,Rの各ヘッドから
画像情報に対応した光を印画紙の感光面に向けて照射す
ることにより潜像を得るもので、ピントのズレが無く3
色の重なりのズレが無い等優れた技術である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば記録
媒体が、写真感光乳剤が塗布された印画紙であって画像
記録装置がいわゆるプリンタプロセッサの場合にあって
は、ロール状に巻かれた印画紙はマガジン内に収納さ
れ、このマガジンから所定長の印画紙を引き出して切断
し、切断後のシート状印画紙を画像記録部に送るための
記録部前搬送装置と、印画紙裏面に記録条件等を記録す
る手段を有する記録部後搬送装置が備えられている。こ
れらの装置もニップロールによる搬送方法が用いられて
いるがコストを下げる目的から常時圧着の状態にある。
従って、印画紙後端が記録部前搬送装置のニップロール
から離脱した瞬間及び印画紙の先端が記録部後搬送装置
のニップロールに突入した瞬間に発生する衝撃により段
ムラが生じ、画像品質を著しく損ねる。さらに、記録部
前搬送装置、記録搬送装置、記録部後搬送装置はそれぞ
れ独立したモータで駆動されるため厳密な速度合わせが
必要であるが、ロール加工精度のバラツキやロールの偏
心から必ずしも各装置間で搬送速度は一致せず結果とし
て画像ズレが発生することがある。
【0007】また、記録媒体を搬送しつつ記録ヘッドよ
り記録媒体上に画像記録を行う画像記録装置において
は、記録媒体の搬送速度V(mm/sec)と記録密度
D(dpi)と記録周期T(sec)との間にはT=2
5.4/(V×D)…(1)の関係がある。すなわち画
像記録装置の仕様である搬送速度と記録密度が決まれば
記録周期は一義的に決まるはずである。
【0008】ところで画像記録装置の記録手段として複
数の記録ヘッド(B,G,R光の各ヘッド)を記録媒体
の搬送方向(以後副走査方向と称す)に互いに離間して
配置する場合では、各記録ヘッドによって記録される画
像が完全に重ならないといわゆる画像ズレの原因とな
る。
【0009】さて(1)式は搬送速度が仕様搬送速度V
の値より垂離したとしても適宜記録周期Tを変化させれ
ば記録密度Dは一定を保つことを示している。そのため
画像記録装置の搬送手段として複数のニップロールを用
いる場合にあっては搬送速度に大きな影響を与えるニッ
プロールの圧着と圧着解除の制御方法と記録周期との間
に一定の関係が存在する。
【0010】すなわち第1の方法として複数のニップロ
ールの外径加工精度を高め、どの搬送ロールで搬送され
るときであっても搬送速度差が無いか若しくは速度差が
あったとしても画像ズレの許容範囲から見て影響のない
程度であれば記録周期は一定のままでよい。ニップロー
ルの制御方法としては、記録媒体先端の突入時と記録媒
体後端の離脱時の衝撃による濃度ムラ(以後段ムラと称
することもある)を防ぐため、記録媒体先端がニップ点
を通過直後に圧着を始め、後端がニップ点を通過する直
前に圧着を解除すればよい。しかしながらこの方法では
ニップロールの外径加工精度を高めるため、装置のコス
トが極めて高くなるという欠点を有する。
【0011】第2の方法はニップロールの外径加工精度
をある程度犠牲にする考え方である。この場合には搬送
を受け持つニップロールによって厳密には搬送速度が異
なるので常にいずれかl本のニップロールで搬送を行う
こととし、それぞれのニップロールの速度に見合った記
録周期を用いれば見かけ上画像ズレは防げる。
【0012】従って、この場合のニップロールの制御方
法としては、記録媒体先端がニップ点を通過直後に圧着
を始め、圧着完了と同時に上流側ニップロールの圧着を
解除すればよい。ところで写真用感光乳剤が塗布された
印画紙を記録媒体とするいわゆるプリンタプロセッサ
は、ロール状に巻かれた印画紙を格納しているマガジン
から印画紙を引き出し、所定長に切断して記録部に送り
込む記録部前搬送装置(以後サブドライブと称すること
もある)と、記録部を有する記録搬送装置(以後プリン
タ本体と称することもある)と、印画紙の裏面に記録情
報等を印宇するためのバックプリンタを有し、記録済み
の印画紙をプロセッサ(以後自動現像機と称することも
ある)に送り込む記録部後搬送装置(以後送り出し装置
と称することもある)と、プロセッサとから構成されて
いるが、サブドライブ、プリンタ本体、送り出し装置は
ジャム処理の容易化、駆動源の小型化のためにそれぞれ
別個の駆動源により駆動されているので、プリンタ本体
内の各ニップロールの速度差に加えてこれら装置間の速
度差が重畳されてしまう。
【0013】このため例えばサブドライブからプリンタ
本体へ印画紙を搬送する際に、サブドライブ速度が若干
速いことによる記録部ヘの過度の送り込み又はサブドラ
イブ速度が若干遅いことによる記録部からの過度の引き
抜きを防ぐために、少なくとも記録部の入り側のニップ
ロールは、印画紙後端がこのニップロールのニップ点を
通過する直前まで圧着を継続する。同様にプリンタ本体
から送り出し装置へ印画紙を搬送する際に、送り出し装
置の速度が若干速いことによる記録部からの過度の引き
抜きを防ぐために、少なくとも記録部出側のニップロー
ルは、印画紙後端がニップロールのニップ点を通過する
直前まで圧着を継続する。
【0014】これにより第2の方法のように逐次1本の
ニップロールにより搬送するというような単純なニップ
制御パターンとはならず、印画紙の切断長によっては複
数本のニップロールが同時に作用することとなり、ロー
ルの直径差によってはロール間で印画紙の弛みが発生し
たり、逆に引っ張り合いが生じる。勿論現実面ではロー
ルの外径加工精度をある程度犠牲にするといってもこれ
らの弛みや引っ張り合いで印画紙の表面が傷ついたり、
あるいは破断するほどの加工誤差はないが記録密度が微
細になるにつれて画像ズレは著しくなる。
【0015】装置間の速度差が重畳される区間はサブド
ライブや送り出し装置に印画紙の一部が在中する時間、
言い換えれば印画紙の切断長によって異なる。プリンタ
プロセッサの製造工程では、同時に2本以上のニップロ
ールが圧着することのない長さの印画紙を基準として各
ニップロールの直径に見合った記録周期を設定し制御装
置のメモリーに記憶させているが、印画紙の切断長をよ
り大きくして、複数のニップロールが同時に作用するよ
うな長さとした場合、ニップロール直径のバラツキによ
って各ニップロールによる搬送量の差が生じ画像ズレの
原因となっていた。
【0016】このため従来は経験と勘に基づき記録周期
をすこしずつ変化させてはプリントを出力し、ルーペ等
でズレ状態を確認してから再度記録周期を変化させると
いった試行錯誤を繰り返していたが、その作業工数は膨
大なものであり、切断長が変わればその都度この作業を
繰り返さねばならず、実質的に1種類の切断長の紙しか
使えない状態であった。
【0017】また例えばプリンタプロセッサで使用する
印画紙の切断長の種類の数だけ予め記録周期を求めてお
き、それらを記録周期テーブルとして制御装置に記憶さ
せておけば、実際にプリントを行う際は切断長情報を入
力するだけでその切断長に見合った最適の記録周期を記
録周期テーブルから読み込んで画像記録を行なうので
B、G 、Rの3色の画像ズレは生じない。
【0018】しかしながら同じ切断長であっても記録媒
体の種類が変わると色ズレが生じる。また記録媒体をニ
ップロールで搬送する画像記録装置にあっては、記録媒
体を押圧するニップ力をコイルスプリング等で付与する
ごとく構成されており、このニップ力は最も搬送しにく
い記録媒体すなわち搬送ロールに対して最も摩擦係数の
小さい記録媒体であっても搬送できるように設定されて
いる。しかしながらサブドライブとプリンタ本体と送り
出し装置の各速度が微妙に異なる場合では、摩擦係数の
大小によって記録媒体の搬送挙動が異なってしまう。
【0019】例えばサブドライブの速度がプリンタ本体
より若干遅い場合を考えてみると、この速度差に起因す
る搬送阻害力は摩擦係数にかかわらず同じであるが、ニ
ップロールにより生じる搬送力は摩擦係数小の方が当然
に小なので差し引きの有効搬送力は摩擦係数に依存して
しまう。プリンタプロセッサの製造工程では最も多用さ
れる記録媒体の種類を大きさ、例えば種類は一般用印画
紙のグロッシー(滑面)で大きさはL版で記録周期を設
定しているが、同じ一般用印画紙でもマット(絹目)面
では摩擦係数が違うし、種類の違うOHPシートでも摩
擦係数は大きく異なる。
【0020】また、いわゆる背面記録方式の画像記録装
置では、記録ヘッドとしてアレイ型のLED記録ヘッド
を用いた場合、特開平5−15054等にも記載されて
いるとおり、LEDチップの発熱によりLEDの波長や
輝度が変化してしまいカラーバランスが崩れるとともに
画素間で輝度バラツキが顕著になり画質を大幅に劣化さ
せるという問題があった。さらに長期間の使用に伴って
印画紙からの紙粉が透明円筒体内部に侵入し、LED記
録ヘッドを構成するセルフォックレンズユニットの出射
面に付着堆積することがある。この場合、レンズからの
光は紙粉によって遮られるので、カラープリントでは細
い白色のスジ状欠陥として現れ著しく画像品位を落とす
ことになる。さらに記録ヘッドと透明円筒体とは厳密に
相対位置決めされているが、このような紙粉の清掃のた
めには記録ヘッドと円筒体とをいったん分離せねばなら
ず、そのため清掃後の再組立時にピントの再現性が必ず
しも十分ではなかった。
【0021】また、特開平5−88518号公報にはド
ラム表面相当位置にCCDセンサを、LED発光面相当
位置にテストパターンを配置し、CCDの出力画像を見
ながらマイクロメータでセルフォックレンズを光軸方向
に微調して固定する技術が開示されている。この技術は
露光ヘッドを組み立てる際にLEDチップに対してセル
フォックレンズを正確に位置決めするものであり、この
ようにして製作された露光ヘッドをプリンタに用いれば
実機での調整は不要とされている。しかしLEDチップ
には背高のバラツキがあるため一定厚みのテストパター
ンを用いて焦点を合わせても実際にLEDを発光させて
みると必ずしも焦点が合わないことがあった。さらにこ
のような露光ヘッドを保持する保持部材の寸法のバラツ
キもあるため、現実には露光ヘッドをプリンタに組み込
んでから記録媒体に画像記録を行い、この画像を顕像化
して焦点の合焦度を判定していた。また実開平4−81
034号公報にはテレビカメラを用いてLEDヘッドの
焦点をテレビモニタで確認しつつ焦点調整する装置が開
示されているが、カラー画像を得るために透明円筒内に
複数のアレイ型ラインヘッドを配置したプリンタの焦点
合わせ機構については何ら言及していない。
【0022】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、請求項1に記載の発明は、衝撃を軽減して段ムラ
防止し、また搬送速度差を吸収して画像ズレを防止する
画像記録装置を提供することを目的としている。請求項
2に記載の発明は、記録媒体の切断長に見合った最適の
記録周期を算出することが可能な画像記録装置を提供す
ることを目的としている。請求項3に記載の発明は、記
録媒体の切断長と記録媒体の種類に応じた記録周期を自
動選択して画像記録し色ズレを防止する画像記録装置を
提供することを目的としている。請求項4乃至請求項9
に記載の発明は、従来技術の問題点を解決し、高画質の
画像を得るとともに記録ヘッドの清掃等のメンテナンス
を不要とする画像記録装置を提供することを目的として
いる。請求項10は、簡単かつ高精度に焦点調整を行な
うことが可能なアレイ型露光ヘッドの焦点調整方法を提
供することを目的とし、請求項11乃至請求項18に記
載の発明は、簡単かつ高精度に焦点調整を行なうことが
可能なアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置を提供するこ
とを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0024】請求項1に記載の発明は、『記録媒体を圧
着して搬送する少なくとも4本のニップロールを有し、
各ニップロール間に記録ヘッドを配置した記録搬送装置
と、この記録搬送装置の上流側に配置された記録前搬送
装置と、前記記録搬送装置の下流側に配置された記録後
搬送装置を有する画像記録装置において、前記記録搬送
装置の入り側及び出側のニップロールは前記記録媒体の
先端が圧着点を通過直後に、圧着し、記録媒体の後端が
圧着点を通過する直前まで圧着を継続し、その他のニッ
プロールは、記録媒体の先端が圧着点を通過直後に圧着
し、下流側ニップロールが圧着後に解除することを特徴
とする画像記録装置。』である。
【0025】この請求項1に記載の発明によれば、記録
媒体の後端が記録部前搬送装置から抜ける時点では記録
搬送装置入り側のニップロールが圧着しており、記録媒
体の先端が送り出しに突入する時点では記録搬送装置出
側のニップロールが圧着しているので圧着点からの離脱
や圧着点への突入時に発生する衝撃を遮断でき、入り側
及び出側ニップロール以外のニップロールでは下流側圧
着後に上流側解除の制御パターンを採用することにより
ニップロール直径の加工精度に起因する記録媒体の引っ
張り合いや押し合いを防ぎ、もって記録媒体の変形や損
傷及び画像ズレを防止できる。
【0026】また記録搬送装置と、記録部前搬送装置及
び記録部後搬送装置の速度が不一致であったとしても記
録搬送装置のニップロールは、記録媒体の先端が圧着点
を通過直後に圧着し、下流側ニップロールが圧着後に解
除するので速度差を吸収でき、記録搬送装置の搬送速度
に記録部前搬送装置及び記録部後搬送装置の速度を高精
度に合わせる必要が無く、従って製造工程では組立調整
時間を短縮することが可能である。
【0027】請求項2に記載の発明は、『記録媒体を圧
着して搬送する少なくとも4本のニップロールを有し、
各ニップロール間に記録ヘッドを配置した画像記録装置
において、前記各ニップロール毎に設定された画像記録
周期のもとに記録された記録画像の長さと、理論的な記
録長さの比率を前記画像記録周期に乗じて得た値を当該
ニップロールの新たなる記録周期とすることを特徴とす
る画像記録装置。』である。
【0028】この請求項2に記載の発明によれば、各ニ
ップロール毎に設定された画像記録周期のもとに記録さ
れた記録画像の長さと、理論的な記録長さの比率を前記
画像記録周期に乗じて得た値を当該ニップロールの新た
なる記録周期とし、実際の記録長が理論長と等しくなる
よう記録周期を修正するのでニップロールの直径にバラ
ツキがあっても画像ズレが生じない。また記録媒体の切
断長に見合った最適の記録周期を算出することがフラッ
トベッドスキャナーを用いた安価なシステムで容易に行
うことができる。
【0029】請求項3に記載の発明は、『記録媒体を圧
着して搬送する少なくとも4本のニップロールを有し、
各ニップロール間に記録ヘッドを配置した画像記録装置
において、前記各ニップロール毎に設定された画像記録
周期のテーブルを記録媒体の種類の数と、前記記録媒体
の切断長の種類の数の組み合わせの数だけ有することを
特徴とする画像記録装置。』である。
【0030】この請求項3に記載の発明によれば、記録
媒体の切断長と記録媒体の種類の組み合わせに対応した
最適記録周期を予め求めて記憶してあり、記録実行時は
切断長と記録媒体の種類に応じた記録周期を自動選択し
て画像記録するため色ズレが生じない。
【0031】請求項4に記載の発明は、『共通支持体上
に設けられた複数のアレイ型の記録ヘッドと、前記共通
支持体に回転可能に軸支された透明円筒体を有する画像
記録装置において、前記共通支持体の一端には送風手段
を、他端には排風手段を設け、前記透明円筒体の内面空
間と、前記送風手段及び排風手段とがそれぞれ連通可能
となるような通気孔を前記共通支持体に設けたことを特
徴とする画像記録装置。』である。
【0032】この請求項4に記載の発明によれば、送風
手段と排風手段とで透明円筒体の内面空間に空気の循環
流を作ることにより記録ヘッドを効率よく冷却できる。
【0033】請求項5に記載の発明は、『前記送風手段
の送風圧力を前記排風手段の排風圧力より大としたこと
を特徴とする請求項4記載の画像記録装置。』である。
【0034】この請求項5に記載の発明によれば、送風
圧力を排風圧力より大とすることにより透明円筒体の内
面空間を正圧に保つことによって粉や挨の侵入を防止で
きる。
【0035】請求項6に記載の発明は、『前記送風手段
及び排風手段は風量可変とし、画像記録動作中の風量よ
り画像記録動作終了後の風量が大に切り替わることを特
徴とする請求項4または請求項5に記載の画像記録装
置。』である。
【0036】この請求項6に記載の発明によれば、画像
記録動作中は風量を弱くするので振動の発生が抑えられ
段ムラが生じない。
【0037】請求項7に記載の発明は、『前記送風手段
及び排風手段は、画像記録動作中以外の時間帯に作動可
能であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいず
れかに記載の画像記録装置。』である。
【0038】この請求項7に記載の発明によれば、画像
記録動作時間帯以外の時間に送風及び排風を行うので振
動が透明円筒体に伝播することがなく画質が向上する。
【0039】請求項8に記載の発明は、『共通支持体上
に設けられた複数のアレイ型の記録ヘッドと、前記共通
支持体に回転可能に軸支された透明円筒体を有する画像
記録装置において、前記共通支持体の一端には圧縮空気
源に連接された噴流吐出手段を、他端には排風手段を設
け、前記透明円筒体の内面空間と前記排風手段とが連通
可能となるような通気孔を前記共通支持体に設けたこと
を特徴とする画像記録装置。』である。
【0040】この請求項8に記載の発明によれば、透明
円筒体の内面空間と排風手段とが連通可能となるような
通気孔を共通支持体に設けるので振動の伝播が無く、余
分な運転制御が不要で常時冷却可能となり、冷却効率が
向上する。
【0041】請求項9に記載の発明は、『前記噴流吐出
手段を、アレイ型の記録ヘッドのレンズ出射面と透明円
筒体内面との隙間に向かって圧縮空気を吐出可能に配置
したことを特徴とする請求項8記載の画像記録装置。』
である。
【0042】この請求項9に記載の発明によれば、圧縮
空気噴流によりセルフォックレンズや透明円筒体の内面
に付着堆積した粉を吹き飛ばし外部に排出できるので清
掃メンテナンスが不要となりコスト削減とピント維持が
可能となる。
【0043】請求項10に記載の発明は、『同心円上
に、同心円の中心軸方向に配置した複数のアレイ型露光
ヘッドと、この同心円の半径より大なる半径の同心円上
に配置したCCDカメラとを相対的に回転移動し、同心
円の中心軸とCCDカメラの受光素子面とを結ぶ平面内
に露光ヘッドの光軸を一致させ、CCDカメラ出力画像
により焦点を合わせることを特徴としたアレイ型露光ヘ
ッドの焦点調整方法。』である。
【0044】この請求項10に記載の発明によれば、複
数のアレイ型露光ヘッドとCCDカメラとを相対的に回
転移動し、同心円の中心軸とCCDカメラの受光素子面
とを結ぶ平面内に露光ヘッドの光軸を一致させ、CCD
カメラ出力画像により焦点を合わせることで、簡単かつ
高精度に焦点調整を行なうことが可能である。
【0045】請求項11に記載の発明は、『相対して立
設する2つのフレーム間内でCCDカメラを保持する保
持部材を、同心円上に、同心円の中心軸方向に配置した
複数のアレイ型露光ヘッドの前記同心円の中心軸廻りに
回動可能としたことを特徴とするアレイ型露光ヘッドの
焦点調整装置。』である。
【0046】この請求項11に記載の発明によれば、C
CDカメラを保持する保持部材を、同心円の中心軸廻り
に回動可能であり、同心円の中心軸とCCDカメラの受
光素子面とを結ぶ平面内に露光ヘッドの光軸を一致さ
せ、CCDカメラ出力画像により焦点を合わせることが
でき、簡単かつ高精度に焦点調整を行なうことが可能で
ある。
【0047】請求項12に記載の発明は、『前記保持部
材の回動中心軸からCCDカメラの受光素子面までの半
径を可変とすることを特徴とする請求項11に記載のア
レイ型露光ヘッドの焦点調整装置。』である。
【0048】この請求項12に記載の発明によれば、保
持部材の回動中心軸からCCDカメラの受光素子面まで
の半径を可変とすることで、設計変更等でドラムの半径
が変わったときに対応可能であり、若しくは設計上のド
ラム半径は一定であっても実際に製造されたドラムの半
径にバラツキがあったときに個々のドラム径に応じてピ
ント合わせをすることができる。
【0049】請求項13に記載の発明は、『前記保持部
材の回動中心の同心円上に配置した複数の露光ヘッドに
対応する位置に、前記保持部材を位置決めする手段を有
することを特徴とする請求項11または請求項12に記
載のアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置。』である。
【0050】この請求項13に記載の発明によれば、複
数の露光ヘッドに対応する位置に保持部材を確実に位置
決めすることで、高精度に焦点調整を行なうことが可能
である。
【0051】請求項14に記載の発明は、『前記保持部
材が露光ヘッドをCCDカメラに対して進退可能とする
変位手段を有することを特徴とする請求項11乃至請求
項13のいずれかに記載のアレイ型露光ヘッドの焦点調
整装置。』である。
【0052】この請求項14に記載の発明によれば、保
持部材が露光ヘッドをCCDカメラに対して進退可能と
することができ、高精度に焦点調整を行なうことが可能
である。
【0053】請求項15に記載の発明は、『相対して立
設する2つのフレーム間内で同心円上に、同心円の中心
軸方向に配置した複数のアレイ型露光ヘッドを支持する
ヘッド支持体を前記同心円の中心軸廻りに回動可能と
し、露光ヘッドの結像面にCCDカメラの受光素子面を
配置したことを特徴とするアレイ型露光ヘッドの焦点調
整装置。』である。
【0054】この請求項15に記載の発明によれば、複
数のアレイ型露光ヘッドを支持するヘッド支持体を同心
円の中心軸廻りに回動可能とし、露光ヘッドの結像面に
CCDカメラの受光素子面を配置することで、同心円の
中心軸とCCDカメラの受光素子面とを結ぶ平面内に露
光ヘッドの光軸を一致させ、CCDカメラ出力画像によ
り焦点を合わせることができ、簡単かつ高精度に焦点調
整を行なうことが可能である。
【0055】請求項16に記載の発明は、『前記ヘッド
支持体の回動中心軸からCCDカメラの受光素子面まで
の半径を可変とすることを特徴とする請求項15に記載
のアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置。』である。
【0056】この請求項16に記載の発明によれば、ヘ
ッド支持体の回動中心軸からCCDカメラの受光素子面
までの半径を可変とすることで、設計変更等でドラムの
半径が変わったときに対応可能であり、若しくは設計上
のドラム半径は一定であっても実際に製造されたドラム
の半径にバラツキがあったときに個々のドラム径に応じ
てピント合わせをすることができる。
【0057】請求項17に記載の発明は、『前記ヘッド
支持体の回動中心とCCDカメラの受光素子面とを結ぶ
直線に、前記複数のアレイ型露光ヘッドの光軸を一致さ
せるべくヘッド支持体を位置決めする手段を有すること
を特徴とする請求項15または請求項16に記載のアレ
イ型露光ヘッドの焦点調整装置。』である。
【0058】この請求項17に記載の発明によれば、ヘ
ッド支持体の回動中心とCCDカメラの受光素子面とを
結ぶ直線に、複数のアレイ型露光ヘッドの光軸を確実に
一致させることで、高精度に焦点調整を行なうことが可
能である。
【0059】請求項18に記載の発明は、『前記2つの
フレームが露光ヘッドをCCDカメラに対して進退可能
とする変位手段を有することを特徴とする請求項15乃
至請求項17のいずれかに記載のアレイ型露光ヘッドの
焦点調整装置。』である。
【0060】この請求項18に記載の発明によれば、2
つのフレームが露光ヘッドをCCDカメラに対して進退
可能であり、高精度に焦点調整を行なうことが可能であ
る。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、この発明の画像記録装置の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、この発
明はこの実施の形態に限定されるものではない。
【0062】まず、請求項1に記載の画像記録装置の実
施の形態を、図1乃至図3に示す。図1は画像記録装置
の概略構成図、図2は記録部の拡大図、図3は記録媒体
の記録搬送状態を説明する図である。
【0063】画像記録装置にはマガジン1がセットさ
れ、このマガジン1に収納されている記録媒体であるロ
ール状の印画紙Pは、カッタ2を有する記録部前搬送装
置3によりマガジン1から繰り出され所定長に切断され
て記録搬送装置10に送り込まれる。記録部前搬送装置
3には、入り側のニップロール4、出側のニップロール
5、中間のニップロール6が配置され、カッタ2は入り
側のニップロール4と中間のニップロール6の間に位置
している。
【0064】記録搬送装置10には、上流側から下流側
に第1のニップロール11、第2のニップロール12、
第3のニップロール13、第4のニップロール14及び
第5のニップロール15が配置され、さらに図2に示す
ように印画紙Pの最大厚みより広い間隔をもって平行に
配置された2つのガイド板17a,17bが設けられて
いる。上ガイド板17a側には記録ヘッドB、G、Rや
厚み方向位置規制のためのガラス板18及び第1のニッ
プロール11〜第5のニップロール15のニップ搬送の
ための従動ロール11b〜15bが、下ガイド板17b
側には第1のニップロール11〜第5のニップロール1
5のニップ搬送の駆動ロール11a〜15a及び印画紙
をガラス板18に押し付けるための押圧部材19が配置
されている。
【0065】記録搬送装置10の下流側には印画紙Pの
裏面にプリント条件等を記録するバックプリンタ21を
有する記録部後搬送装置20が配置される。記録部後搬
送装置20には、入り側のニップロール22、出側のニ
ップロール23が配置され、この入り側のニップロール
22と出側のニップロール23との間にバックプリンタ
21が配置されている。
【0066】このように記録部前搬送装置3の出側及び
記録部後搬送装置20の入り側には常時圧着状態のニッ
プロール5,22がある。記録搬送装置10には5本の
第1〜第5のニップロール11,12,13,14,1
5が配置され、第1のニップロール11から第4のニッ
プロール14のニップロール間に上流側から順に記録ヘ
ッドB、G、Rが配置されている。
【0067】記録搬送装置10の第1のニップロール1
1の上流には印画紙Pの先端を検出する先端検出センサ
S1があり、先端検出センサS1が印画紙Pの先端を検
出すると、基準パルスをカウントし始め、この先端検出
センサS1から各ニップロール11〜15、記録ヘッド
間での距離に比例したカウント値に達したときにニップ
ロール11〜15の開閉や記録ヘッドの記録開始を行
う。
【0068】次に、図3に基づいて印画紙Pの記録搬送
状態を説明する。
【0069】ここで、第1のニップロール11は印画紙
Pの先端が記録部前搬送装置3を搬送される間は圧着し
ていないが(図3(a))、印画紙Pの先端がニップ点
を通過直後に圧着し(図3(b))、順次印画紙Pの先
端が第2のニップロール12のニップ点を通過直後に圧
着し(図3(c))、印画紙Pの先端が第3のニップロ
ール13のニップ点を通過直後に圧着し、第2のニップ
ロール12の圧着を解除し(図3(d))、印画紙Pの
先端が第4のニップロール14のニップ点を通過直後に
圧着し、第3のニップロール13の圧着を解除し(図3
(e))、印画紙Pの先端が第5のニップロール15の
ニップ点を通過直後に圧着し(図3(f))、第1のニ
ップロール11は印画紙Pの後端がニップ点を通過する
直前で圧着を解除する(図3(g))。第4のニップロ
ール14は印画紙Pの後端がニップ点を通過する直前で
圧着を解除し(図3(h))、第5のニップロール15
は印画紙Pの後端がニップ点を通過する直前で圧着を解
除する(図3(i))。
【0070】このように第1のニップロール11は印画
紙Pの後端がニップ点を通過する直前で圧着を解除する
ので、印画紙Pの後端が記録部前搬送装置3の出側のニ
ップロール5から離脱する時点では圧着中であり、従っ
て離脱する際に発生する衝撃を軽減することができる。
印画紙先端が記録ヘッドBに到達するとB光による画像
記録が始まり(図3(c))、次いで第2のニップロー
ル12のニップ点を通過直後に第2のニップロール12
が圧着する。この時点で、印画紙Pの後端部分がまだ記
録部前搬送装置3内に在中している場合であって、記録
搬送装置10と記録部前搬送装置3の速度が厳密に一致
していない場合であっても、第1のニップロール11が
圧着しているため、速度差の影響はない。
【0071】即ち、記録部前搬送装置3の方が僅かに速
い場合は、記録部前搬送装置3の出側のニップロール5
と第1のニップロール11との間に若干の弛みが生じる
が、記録搬送装置10に印画紙Pを送り込む速度はあく
までも第1のニップロール11の回転速度で規制される
ので弛みが記録部16内の搬送速度に影響を与えること
はない。一方記録部前搬送装置3の方がわずかに遅い場
合には記録部前搬送装置3の出側のニップロール5に公
知のワンウェイクラッチを取り付けることでその速度差
を吸収できる。
【0072】印画紙先端が記録ヘッドGに到達すると、
G光による画像記録が始まり(図3(d))、次いで第
3のニップロール13のニップ点を通過直後に第3のニ
ップロール13が圧着し、圧着完了と同時に第2のニッ
プロール12の圧着が解除される。
【0073】同様に印画紙先端が記録ヘッドRに到達す
ると、R光による画像記録が始まり(図3(e))、次
いで第4のニップロール14のニップ点を通過直後に第
4のニップロール14が圧着し、圧着完了と同時に第3
のニップロール13の圧着が解除される。
【0074】さらに、印画紙の先端が進んで第5のニッ
プロール15のニップ点を通過直後に第5のニップロー
ル15が圧着するが、圧着完了しても第4のニップロー
ル14は圧着を継続する(図3(f))。
【0075】このように第4のニップロール14と第5
のニップロール15の2本のニップロールで印画紙を搬
送するので、印画紙Pの先端が記録部後搬送装置20の
入り側のニップロール22に突入する際に発生する衝撃
は2本のニップロールで遮断され、記録領域まで衝撃が
伝播することはない。また、記録部後搬送装置20の方
が記録搬送装置10より若干速度が速いとしても記録部
後搬送装置20の入り側のニップロール22にワンウェ
イクラッチを取り付けるか又は第4のニップロール14
と第5のニップロール15の2本のニップロールによる
搬送力が記録部後搬送装置20の入り側のニップロール
22による搬送力より大となるよう圧着の圧力を設定す
れば記録部後搬送装置20によって印画紙Pが引っ張ら
れることはないし、逆に記録搬送装置10のほうがやや
速い場合は記録搬送装置10と記録部後搬送装置20と
の間で印画紙Pが弛みうるスペースを設ければよい。
【0076】印画紙Pの後端が第4のニップロール14
のニップ点に到達する時点では既に画像記録が終了して
いるので、第4のニップロール14の圧着を解除しなく
てもよいが、次回の記録動作のためには解除した方が好
ましい。
【0077】以上のようなニップロールの圧着及び解除
の制御パターンを採用することにより印画紙後端が記録
部前搬送装置3の出側のニップロール5から離脱する際
の衝撃及び印画紙先端が記録部後搬送装置20の入り側
のニップロール22に突入する際の衝撃に起因する段ム
ラを防止できる。また記録搬送装置10の搬送速度に記
録部前搬送装置3及び記録部後搬送装置20の速度を高
精度に合わせる必要が無く、従って製造工程では組立調
整時間を短縮することが可能である。
【0078】次に、請求項2に記載の画像記録装置の実
施の形態を、図4乃至図9に示す。図4は画像記録装置
の概略構成図、図5は記録部の概略構成図、図6はニッ
プロールと記録ヘッドの配置を示す図、図7は記録媒体
への記録を示す図、図8は記録媒体への記録周期を示す
図、図9は実際の記録画像と理論的な記録画像を示す図
である。
【0079】この実施の形態の画像記録装置はプリンタ
プロセッサに適用され、このプリンタプロセッサの主要
部分は、記録部前搬送装置であるサブドライブ100、
記録搬送装置であるプリンタ本体110、記録部後搬送
装置である送り出し装置120、プロセッサ30等のメ
カニカルな装置と、搬送や記録の制御を行う制御装置1
30から構成されている。
【0080】このうちプリンタ本体110は副走査方向
に上流から順に5本の第1〜第5のニップロール111
〜115が配置され、第1のニップロール111と第2
のニップロール112との間にはB光を発するアレイ型
の記録ヘッドBが主走査方向に配置され、第2のニップ
ロール112と第3のニップロール113との間にはG
光を発するアレイ型の記録ヘッドGが主走査方向に配置
され、第3のニップロール113と第4のニップロール
114との間にはR光を発するアレイ型の記録ヘッドR
が主走査方向に配置され、第1のニップロール111の
上流側には記録媒体の印画紙Pの先端を検出する先端検
出センサS20が配置されている。
【0081】第1〜第5のニップロール111〜115
は相対する2枚の側板に軸受けを介して回転自在に軸支
された搬送ロール111a〜115aと、搬送ロール1
11a〜115aと共働して印画紙を圧着挟持する従動
ロール111b〜115bからなる。
【0082】プリンタ本体110は、その他に駆動源で
あるモータM1(例えばステッピングモータが好ましく
用いられる)、モータM1の駆動力を搬送ロール111
a〜115aに伝えるための動力伝達機構131(歯
車、ベルト等)、従動ロール111b〜115bを圧着
及び圧着解除させるための駆動源であるモータM2と、
従動ロール111b〜115bを上下動させるカム機構
132及び圧着完了と圧着解除完了を検出するセンサS
11〜S15等からなる。
【0083】サブドライブ100は少なくとも3本のニ
ップロール101〜103と、上流側2本のニップロー
ル101、102間に配置されたカッタ104、下流側
2本のニップロール102、103間に配置され、相対
する2枚の側板に揺動可能に軸支された案内板105、
ニップロール101、102を回転駆動するモータM2
1、カッタ104の上刃を上下動させるためのモータM
22、案内板105を揺動するソレノイド106等から
なる。サブドライブ100には、マガジン150がセッ
トされ、このマガジン150に収納されている記録媒体
であるロール状の印画紙Pは、サブドライブ100によ
りマガジン150から繰り出され所定長に切断されてプ
リンタ本体110に送り込まれる。
【0084】送り出し装置120は少なくとも2本のニ
ップロール121、122と、このニップロール12
1、122間に配置されたバックプリンタ123と、ニ
ップロール121、122を回転駆動するモータM31
からなる。
【0085】プロセッサ30は公知のように現像槽、定
着槽、漂白槽、熱風乾燥機からなる。
【0086】次に、画像記録装置の動作について説明す
る。予め記録すべき画像の画像データと印画紙の大きさ
(切断長)のデータが制御装置130に送られる。記録
開始のボタン操作によりサブドライブ100のニップロ
ール101、102が回転し、マガジン150から印画
紙Pを切断長に相当する長さだけ引き出す。このときニ
ップロール103は停止しているので、印画紙の先端は
ニップロール103のニップ部に当接している。すなわ
ちニップロール103は複写機等で公知のレジストロー
ルの役目を果たしている。切断長がニップロール10
2、103のロール間距離より長い場合は案内板105
が矢印A方向に揺動して印画紙Pを下方に押し下げる。
すなわちアキュームレーションさせる。所定長の引き出
しが終わるとニップロール101、102は停止し、カ
ッタ104が動作して印画紙Pを切断する。カッタ10
4が待機位置に戻るとニップロール101、102が回
転し、印画紙Pをサブドライブ100からプリンタ本体
110ヘ送り込む。プリンタ本体110の入リ口に設け
られた先端検出センサS20が送り込まれた印画紙Pの
先端を検出すると基準パルスのカウントが始まる。
【0087】図6に示すように、先端検出センサS20
から各第1〜第5のニップロール111〜115までの
距離及び各記録ヘッドB、G、Rまでの距離は、設計上
一義的に決まっているのでこれらの距離に比例したパル
ス数をカウントすることにより、第1〜第5のニップロ
ール111〜115の圧着及び圧着解除の制御及びヘッ
ドの発光開始制御が可能となる。
【0088】勿論機械によっては組立誤差が生じるので
これらのカウント数は調整可能となっている。先端検出
センサS20から第1のニップロール111までの距離
に比例するカウント数C1をカウントすると第1のニッ
プロール111のニップ圧着モータM2が作動してカム
機構132を介して従動ロール111bを搬送ロール1
11a側に圧着する。印画紙Pと接触した従動ロール1
11bは印画紙Pとの摩擦力により連れ廻りを始める。
先端検出センサS20から記録ヘッドBまでの距離に比
例するカウント数B1をカウントすると記録ヘッドBに
よる画像記録が始まり、イエロー画像が印画紙Pに記録
される。このときの記録周期は印画紙Pの搬送速度が第
1のニップロール111の搬送ロール周速に支配される
ので第1のニップロール111の搬送ロール111aの
外径寸法に見合った周期T1である。
【0089】次いで、先端検出センサS20から第2の
ニップロール112までの距離に比例するカウント数C
2に達すると第2のニップロール112の従動ロール1
12bが圧着を始める。印画紙Pの切断長が第1のニッ
プロール111と第2のニップロール112までの距離
よりも長い場合は、同時に2本のニップロールが印画紙
Pを圧着挟持することもある。しかし第2のニップロー
ル112が圧着完了すると印画紙Pの搬送速度は第2の
ニップロール112の搬送ロール周速に支配されると考
え、第2のニップロール112の搬送ロール112aの
外径寸法に見合った記録周期T2に切り替わる。この記
録周期の切り替えは第2のニップロール112の圧着完
了検出センサS12により電気的に行われる。さらに印
画紙Pの搬送が進んで、先端検出センサS20から記録
ヘッドGまでの距離に比例するカウント数G1に達する
と記録ヘッドGによる画像記録が始まり、マゼンダ画像
が印画紙Pに記録される。このときの記録周期は前述の
ようにT2である。
【0090】すなわち記録周期T1で記録されたイエロ
ー画像と記録周期T2で記録されたマゼンダ画像が重な
ることになる。本来画像記録密度を一定にするために搬
送ロールの外径寸法に応じて記録周期を変えているの
で、この重なり合った画像同士では画像のズレは生じな
いはずだが、実際は後述のような種々の原因により画像
ズレが発生する。
【0091】次に先端検出センサS20から第3のニッ
プロール113までの距離に比例するカウント数C3に
達すると第3のニップロール113の従動ロール113
bが圧着を始める。第3のニップロール113が圧着完
了すると、第2のニップロール112の圧着が解除され
る。また圧着完了と同時に印画紙の搬送速度は、第3の
ニップロール113の搬送ロール周速に支配されると考
え、第3のニップロール113の搬送ロール113aの
外径寸法に見合った記録周期T3に切り替わる。
【0092】もし印画紙Pの切断長が、第1のニップロ
ール111と第3のニップロール113までの距離より
も長い場合は、同時に2本のニップロールが印画紙Pを
圧着挟持することもある。次に先端検出センサS20か
ら記録ヘッドRまでの距離に比例するカウント数R1に
達すると記録ヘッドRによる画像記録が始まり、シアン
画像が印画紙に記録される。このときの記録周期は前述
のようにT3である。すなわち記録周期T1で記録され
たイエロー画像と記録周期T2で記録されたマゼンダ画
像と記録周期T3で記録されたシアン画像が重なること
になる。
【0093】次に先端検出センサS20から第4のニッ
プロール114までの距離に比例するカウント数C4に
達すると第4のニップロール114の従動ロール114
bが圧着を始める。
【0094】第4のニップロール114が圧着完了する
と、第3のニップロール113の圧着が解除される。ま
た圧着完了と同時に印画紙Pの搬送速度は第4のニップ
ロール114の搬送ロール周速に支配されると考え、第
4のニップロール114の搬送ロール114aの外径寸
法に見合った記録周期T4に切り替わる。
【0095】さらに先端検出センサS20から第5のニ
ップロール115までの距離に比例するカウント数C5
に達すると第5のニップロール115の従動ロール11
5bが圧着を始める。第5のニップロール115の圧着
完了と同時に印画紙Pの搬送速度は第5のニップロール
115の搬送ロール周速に支配されると考え、第5のニ
ップロール115の搬送ロール115aの外径寸法に見
合った記録周期T5に切り替わる。もし印画紙の切断長
が第1のニップロール111と第5のニップロール11
5までの距離よりも長い場合は、同時に第1のニップロ
ール111、第4のニップロール114、第5のニップ
ロール115の3本のニップロールが印画紙を圧着挟持
することもある。これらのニップロールの圧着解除のタ
イミングは印画紙後端がニップロールを離脱する直前で
ある。すなわち印画紙の長さに比例するカウント数CP
に達すると、第1のニップロール111の圧着が解除さ
れ、C4+CPに達すると第4のニップロール114、
C5+CPに達すると第5のニップロール115の圧着
がそれぞれ解除される。
【0096】なお第1のニップロール111の圧着を印
画紙後端が離脱する直前まで継続しておく理由は、サブ
ドライブ100とプリンタ本体110という2つの装置
間の速度差吸収とサブドライブ100の3本のニップロ
ール101〜103が常時圧着であるため、印画紙後端
がサブドライブ出側のニップロール103から離脱する
する際の衝撃による記録部への悪影響(段ムラ)の防止
のためであり、サブドライブ100とプリンタ本体11
0の速度を厳密に一致させる手段を用いたり、サブドラ
イブ内のニップロールの従動ロールをプリンタ本体11
0と同じく圧着及び圧着解除可能に構成すれば、第2の
ニップロール112の圧着完了と同時に第1のニップロ
ール111の圧着を解除してもよい。
【0097】同様に第4のニップロール114の圧着を
印画紙後端が離脱する直前まで継続しておく理由は、プ
リンタ本体110と送り出し装置120という2つの装
置間の速度差吸収と送り出し装置120のニップロール
121、122が常時圧着であるため、印画紙先端がニ
ップロールのニップ部に突入する際の衝撃による記録部
への悪影響(段ムラ)の防止のためであり、サブドライ
ブ100同様プリンタ本体110と送り出し装置120
の速度を厳密に一致させる手段を用いたり、送り出し装
置120のニップロール121、122の従動ロールを
圧着及び圧着解除可能に構成すれば、第5のニップロー
ル115の圧着完了と同時に第4のニップロール114
の圧着を解除してもよい。
【0098】また、本実施例では印画紙後端が記録ヘッ
ドRを通過した時点で画像記録は終了しているので、こ
の時点で第4のニップロール114の圧着を解除しても
よい。さらにこの時点で印画紙先端が送り出し装置入り
側のニップロール121を通過していれば、第5のニッ
プロール115の圧着を解除してもよい。
【0099】以上のように印画紙Pの切断長によっても
異なるが、図8に示すように、イエロー画像は部位によ
ってT1からT5の記録周期で、マゼンダ画像はT2か
らT5の記録周期で、シアン画像はT3からT5の記録
周期で記録されることになる。
【0100】説明を簡略にするため、各ニップロールは
距離Lを隔てて等間隔に配置されているとする。また各
記録ヘッドはニップロール間隔の中点L/2に配置され
ているとする。一例として印画紙の長さを4Lとしたと
き、イエローの画像は印画紙先端から距離L/2のとこ
ろまでは周期T1で、L/2から3L/2の区間では周
期T2で、3L/2から5L/2の区間では周期T3
で、5L/2から7L/2の区間では周期T4で、7L
/2から印画紙後端までの区間では周期T5で記録され
る。
【0101】一方マゼンダの画像は印画紙先端から距離
L/2のところまでは周期T2で、L/2から3L/2
の区間では周期T3で、3L/2から5L/2の区間で
は周期T4で、5L/2から印画紙後端までの区間では
周期T5で記録される。同様にシアンの画像は印画紙先
端から距離L/2のところまでは周期T3で、L/2か
ら3L/2の区間では周期T4で、3L/2から印画紙
後端までの区間では周期T5で記録される。
【0102】このように記録部位によって異なる記録周
期で記録された画像が重なり合うのだが、前述のように
元来の考え方は搬送ロールの直径違いによる搬送速度バ
ラツキを吸収するために搬送速度に応じて記録周期を変
えているので記録部位にかかわらず記録密度は一定とな
り、従って重畳後の画像にはズレが生じないはずである
が現実にはズレが生じる。その主たる原因は紙の物性値
(特にいわゆるコシの強さ)と搬送系に存する搬送抵抗
力である。印画紙を紙と搬送ロールの摩擦力で搬送する
ために搬送系には紙の厚みよりやや広めに間隔を設定し
た2枚の相対した紙ガイド板が各ニップロール間に配置
されている。
【0103】本実施例では、図5に示すように、印画紙
Pが感光面Paを上にすなわち記録ヘッドB、G、R側
に向けて搬送され、紙面垂直上方すなわち記録ヘッド側
に配置される上ガイド板140は、少なくとも光が通過
する部分は透明体141で構成され、記録ヘッドB、
G、Rからの光は上ガイド板140の下面140aで結
像するような光学系が用いられている。下ガイド板14
2の上面142aは各搬送ロールと同一平面内若しくは
搬送ロール間を結ぶ平面よりやや下方にある。ゆえにニ
ップロールより繰り出された印画紙先端部分はその裏面
を下ガイド板142の上面142aに軽く接しながら搬
送されていく。
【0104】しかしながら印画紙Pの表面すなわち感光
面Paに画像を結像させるには印画紙表面と透明体14
1が接触するよう印画紙裏面側から透明体141に向か
って印画紙Pを押し付けねばならない。このための押圧
部材143が下ガイド板142に配置され、押圧部材1
43を構成するコイルスプリングの力で印画紙Pを押し
上げる構造となっている。
【0105】ここでイエロー、マゼンタ、シアンの先頭
からL/2までの部位の画像は、いずれもニップロール
から送り出された印画紙先端がいわゆる先頭フリーの状
態で搬送され、押圧部材143の抵抗力に印画紙のコシ
の強さが打ち勝って押圧部材143を通り越すとともに
押圧部材143によって透明体141に接触するときの
摩擦抵抗力にも打ち勝って紙が搬送されることによって
画像記録が可能となるのだが、搬送状態が印画紙Pの物
性値に依存するため安定性を欠くことになり、それゆえ
に当該部位にて画像のズレが発生することがある。
【0106】一方印画紙の先端からL/2以降の記録部
位については、ニップロールによって紙を引き込みつつ
記録するので印画紙Pの物性値には影響されないが、前
述のように切断長によっては2〜3本のニップロールが
同時に作用することになる。本実施例では各搬送ロール
の外径が等しくないことを前提としているので、複数本
のニップロールが同時に作用するということはニップロ
ール間での印画紙Pの弛み若しくは突っ張り合いが生じ
ることを意味する。
【0107】勿論実際の製造工程では生産コストを下げ
るために、外径精度の許容値を若干緩和している程度な
ので、目に見えるような印画紙Pの弛みや印画紙Pの破
断に至るような突っ張り合いは生じないが、画像の重ね
合わせという観点からは無視できなくなる。加えて記録
中の記録ヘッドB、G、Rより上流側にある押圧部材1
43の数や印画紙Pの一部がサブドライブ100内に有
るか無いか、若しくは送り出し装置120内に有るか無
いかによって搬送抵抗力が異なる。例えば切断長が5L
のものと2Lのものとの記録周期T4で記録されるシア
ンの画像を比較してみる。
【0108】サブドライブ100出側のニップロール1
03と第1のニップロール111の間隔をLとすると記
録周期がT4に切り替わった時点、すなわち第4のニッ
プロール114が圧着完了した時点で切断長5Lの印画
紙の後端部Lについては未だにサブドライブ100に在
中している。従って第4のニップロール114の搬送ロ
ールにとっては、サブドライブ100とプリンタ本体1
10の速度違いによる搬送抵抗と、記録ヘッドB,G,
Rの下にある押圧部材143による抵抗力の合計が搬送
抵抗力となる。
【0109】これに対し、切断長2Lの印画紙Pでは記
録ヘッドG,Rの下にある押圧部材143による抵抗力
のみが搬送抵抗力となる。駆動源としてのモータM1の
パワーが十分に大きい場合は搬送抵抗力の差があっても
吸収しきれるが、通常は装置コスト削減のため必要とす
るトルクに近いところでモータを選定するので搬送抵抗
力の差は無視できず同じニップロールで搬送していても
切断長によって搬送速度が微妙に変化する。このことは
ある長さの紙でイエロー、マゼンタ、シアンの3画像が
ズレなくぴったりと重ね合わさったとしても別の長さの
印画紙Pではズレの発生する可能性を示唆している。
【0110】また同じ印画紙Pの長さ(例えば5L)で
あっても、記録周期T2でイエロー画像を記録する時の
搬送抵抗はサブドライブ100の抵抗と、記録ヘッドB
の下の押圧部材による抵抗力の合力であるが、記録周期
T3でマゼンタ画像を記録する時の搬送抵抗は記録ヘッ
ドGの下の押圧部材による抵抗力がさらに加わるため記
録周期T3に相応する搬送速度から乘離してしまい、結
果としてイエローとマゼンタの記録密度が異なり重ね合
わせた結果は画像ズレとなる。
【0111】次に、これらの画像ズレが生じたときの対
処の仕方について述べる。画像ズレを定量的に評価する
ために方眼紙のような一定間隔で連続する格子パターン
を用いると都合がよい。本実施例では搬送速度の設計値
=30mm/sec、記録密度=300dpi、格子の
ライン間隔を20ドットとしている。従って1格子の長
さは25.4×20/300=1.693mmであり、
これを単位理論記録長と称す。
【0112】また画像ズレの許容値であるが顕微鏡や拡
大鏡を使わずに通常人間が印刷物や写真プリントを見る
距離で見た場合にズレが識別できないレベルとし、本実
施例では±0.5画素とした。すなわち1画素は25.
4/300=0.0847mm、つまり84.7μmで
あるから±0.5画素は±42.35μmとなる。画像
ズレが生じないための条件を下記の3つとした。
【0113】(1)各格子の長さが全て1.693±4
2.35μmであること。
【0114】(2)それぞれの記録周期のもとに記録さ
れる格子の全長と理論記録長との差が±42.35μm
以内であること。
【0115】ここで理論記録長とはそれぞれの記録周期
のもとに記録される区間内に存在する格子数に単位理論
記録長を乗じた長さである。
【0116】(3)各色毎の格子の累積長さの差が格子
の数に無関係に±42.35μm以内であること。
【0117】(1)については設計上の記録周期=2
5.4/(300×30)=0.00282secすな
わち2.82msecであるから20ドットの格子は5
6.4msecごとに記録すれば満足しうる。
【0118】(2)はこの発明の主旨なのでこの後詳述
するが、(1)、(2)が満足したとしてもなおかつ画
像ズレが生じているとするとそれは(3)が満足されて
いないためであり、その原因は搬送ロールや搬送ロール
に動力を伝達するための動力伝達機構131の歯車やベ
ルトプーリの偏芯と考えられる。
【0119】すなわちこの発明では搬送ロールの直径が
異なることによる搬送速度差を吸収するため、直径に応
じた、換言すれば搬送速度に応じた記録周期を用いるこ
とにより見かけ上記録密度を一定に保つものである。こ
れに対し、搬送ロールの直径が全く同一であっても搬送
ロールやプーリ等に偏芯が有れば搬送ロールやプーリの
1回転の周期で搬送速度は正弦波状に変化する。
【0120】従ってこの発明の考え方に基づけば偏芯の
量と偏芯の位相を知ることにより、搬送速度の変化に応
じて記録周期を逐次変化させれば良いのだが、理論的に
は可能であっても実用性は乏しい。
【0121】従ってこの発明では搬送ロール等の偏芯は
無いか又はあったとしても画像ズレに対しては無視しう
る程度との前提に立っている。さてこの実施例ではそれ
ぞれの記録周期のもとに記録される全長を測定するため
に20ドット間隔の格子画像を印画紙に記録している
が、必ずしも格子である必要はない。すなわち主走査方
向に記録された平行線と、少なくとも1本の副走査方向
に記録された該平行線との垂線であるような画像であれ
ばよい。この垂線は平行線の間隔を正確に測定するため
の目安となるもので、例えば画像記録したプリントをX
−Yテーブル上に載置して平行線間隔を測定する場合、
テーブルの移動方向とこの垂線とを平行になるよう載置
すればよい。本実施例では、システムコストを下げるた
めにプリントをフラットベッドスキャナーで読み込み、
市販の画像処理ソフト(例えばphotoshop等)
を用いて必要な画像部分を切り取っているが、スキャナ
ー上へのプリントの置き方によっては画像切り取り枠と
垂線が平行でなくなることもあるので、この場合には切
り取り枠と垂線が平行になるよう画像処理ソフトで画像
を回転させるための目安となっている。
【0122】またこの実施例では20ドット間隔の格子
画像を用いているが、平行線の間隔を測定するという目
的のためには少なくとも1ドット間隔の格子又は平行線
であればよい。また格子画像は色別に記録された画像で
あることが好ましい。すなわち3色の重なった格子画像
では視覚的に画像ズレを認識するには好ましいのだが、
各色毎の間隔を測定するには色分離を行わねばならず計
算あるいは作業が複雑になる。この色別格子画像は印画
紙の中央部分にあってもよく、印画紙の両サイドの2ヶ
所にあってもよい。後者の場合は両サイドの格子間隔長
さの違いから画像記録時の印画紙搬送の斜行の程度を知
るという別の目的にも使える。格子間隔測定にはX−Y
テーブル付きの濃度計を用いるのが最も高精度である。
すなわち前記垂線をx軸に一致させたときの各平行線の
最高濃度に相当するx座標を読みとることにより間隔が
分かる。しかしながらX−Yテーブル付きの濃度計は一
般に高価であるため、この実施例ではスキャナーと画像
処理ソフトにより各平行線の最高濃度に相当する座標を
読みとることにしている。このときスキャナーの解像度
は高いほど正確な測定が出来るのだがスキャニングに時
間がかかるので本実施例では60Odpi(すなわち1
ドットが42.35μm)の解像度を用いている。
【0123】同一のプリントサンプルを600dpiの
スキャナーで解析した場合と、分解能が5μmのX−Y
テーブル付き濃度計で測定解析した結果とはほとんど差
がないことを確認している。
【0124】次に計算に用いる記録区間であるが、前述
のように印画紙の先端から距離L/2の区間はいわゆる
先端フリーの状態で搬送されるので搬送状態が極めて不
安定となるため原則として用いない。ただし記録周期T
1で記録されるのはこの区間のイエロー画像のみなので
記録周期T1の計算のときのみこの区間を用いる。従っ
て、図8に示すように、記録周期T2の計算においては
先頭からL/2から3L/2の区間に記録されたイエロ
ー画像を用いる。記録周期T3の計算では先頭から3L
/2から5L/2の区間に記録されたイエロー画像の記
録長と先頭からL/2から3L/2の区間に記録された
マゼンタ画像の記録長との平均値を用いる。同様に記録
周期T4の計算では先頭から5L/2から7L/2の区
間に記録されたイエロー画像の記録長と先頭からL/2
から5L/2の区間に記録されたマゼンタ画像の記録長
と先頭からL/2から3L/2の区間に記録されたシア
ン画像の記録長との平均値を用いる。記録周期T5の計
算では7L/2から印画紙後端までに記録されたイエロ
ー画像の記録長と先頭から5L/2から印画紙後端まで
に記録されたマゼンタ画像の記録長と先頭から3L/2
から印画紙後端までに記録されたシアン画像の記録長と
の平均値を用いる。
【0125】但し印画紙の切断長によっては印画紙の後
端付近に記録される画像が数格子分しかないことがあ
る。このようなときにこれらの記録長を計算に用いると
誤差が生じる可能性がある。これは前述のように例えば
同じ記録周期T5で記録していてもシアンの3L/2か
ら5L/2の区間と7L/2から印画紙後端までの区間
では搬送抵抗の違いによって同じ搬送状態ではないため
である。経験的には格子数が10より少ない場合は計算
に用いない方がより正確である。イエローの格子画像を
画像処理ソフトで読みとったときの座標をY1,Y2,・
・・YJとする。
【0126】まず、図9に示すように、記録周期T1で
記録される区間L/2の中に存在する格子数は(L/
2)/1.693で求められる。端数が生じるがこの端
数分を繰り上げるか切り捨てるかは自由だがどちらかに
統一しておくべきである。求めた格子数をNとするとこ
の区間に存在する平行線は、Y1からYN+1までであるか
ら記録周期T1で記録された長さLY1は解像度600
dpiであることを考慮してLY1=(YN+1−Y1)×2
5.4/600となる。
【0127】これに対し理論記録長LT1はLT1=N×
1.693となる。
【0128】もし第1のニップロール111の周速が設
計値どおり30mm/secであればLY1=LT1となる
はずである。
【0129】そこで、理論記録長と実際に記録された長
さとを比較して、実記録長の方が長ければ実際の搬送速
度が30mm/secより速くなっていると考え、記録
周期T1をより短くすればよいし、実記録長の方が短け
れば搬送速度が30mm/secより遅くなっていると
考え、記録周期T1をより長くすればよいのである。
【0130】この計算は単純な比例計算で求まる。すな
わちLT1/LT1の比率を記録周期T1に掛けた記録周期
T1’で次に記録すれば実記録長は理論長と等しくな
る。同様に記録周期T2で記録されたイエローの実記録
長をLY2、理論記録長をLT2とすると次回の記録で用い
るべき記録周期T2’はT2’=(LT2/LY2)×T2
で求まる。
【0131】記録周期T3については前述のようにイエ
ローとマゼンタの平均をとるので、記録周期T3で記録
されたイエローの実記録長をLY3、記録周期T3で記録
されたマゼンタの実記録長をLM3とすると平均記録長L
av=(LY3+LM3)/2となり理論記録長をLT3とす
ると次回の記録で用いるべき記録周期T3’はT3’=
(LT3/Lav)×T3で求まる。
【0132】なお切断長によってはある記録周期で記録
される長さが色毎に異なる場合がある。例えば記録周期
T5の場合、イエローは長さL/2の区間であるが、マ
ゼンタは3L/2、シアンは5L/2である。この場合
は色毎に次回の周期を計算し、これらの平均値をもって
次回の記録周期とする。また以上のような記録長測定と
計算は1枚の記録で行うより複数枚の記録で行ってそれ
らの平均値を用いることがさらに好ましい。その理由
は、前述のように少なくとも記録周期T1に関しては搬
送状態が不安定なのでその影響を取り除くためであり、
また前述のように本実施例では搬送ロールの偏芯を無視
しているが、現実の製造工程では種々のバラツキ要因が
加わるので極力それらの影響を排除するためである。5
枚程度の記録を用いて平均化すると安定した結果が得ら
れている。
【0133】このように、実際の記録長が理論長と等し
くなるよう記録周期を修正するので搬送ロールの直径に
バラツキがあっても画像ズレが生じない。またスキャナ
ーを用いることでシステムが安価となる。さらに第2の
ニップロール112で搬送される時の記録周期はマゼン
タの記録長を用いず、第3のニップロール113で搬送
されるときの記録周期はシアンの記録長を計算に用いな
いことから計算の精度が上がる。また記録ヘッドB、
G、Rの記録長の平均値を用いることにより複数のニッ
プロールやサブドライブ、送り出し装置の影響を緩和で
きる。またスキャナーで読みとった画像を市販の画像処
理ソフトで解析する際に画像切り取り枠の縦線とチャー
トの縦軸方向の座標を読むことにより記録長が測定でき
る。さらに少なくとも1ドットの間隔を設けることによ
り隣接する線同士の識別が可能となる。また複数枚の記
録媒体の印画紙の記録を平均することによりバラツキを
軽減できる。
【0134】次に、請求項3に記載の画像記録装置につ
いて説明する。図10は画像記録装置の概略構成図であ
る。この画像記録装置は、写真用感光乳剤が塗布された
記録紙を記録媒体とするいわゆるプリンタプロセッサに
適用され、このプリンタプロセッサではロール状に巻か
れた記録紙である印画紙Pを格納しているマガジン20
1から印画紙Pを引き出し、所定長に切断してプリンタ
本体220に送り込むサブドライブ210と、プリンタ
本体220と、印画紙Pの裏面に記録情報等を印字する
ためのバックプリンタ231を有し記録済みの印画紙P
をプロセッサ240(自動現像機)に送り込む送り出し
装置230と、プロセッサ240とから構成されてい
る。
【0135】さらにプリンタプロセッサの制御装置25
0としては、CPU251、印画紙Pの搬送を制御する
搬送制御装置252、プロセッサ240の温度制御や液
量制御等を行うプロセッサ制御装置253、画像記憶装
置254、記録制御装置255等から構成されている。
【0136】その他プリンタプロセッサにはスキャナー
等の画像入力装置260やマンマシーンインターフェイ
スとしてのCRTモニタ261や入力装置262が備わ
っている。マガジン201には光反射可能な金属板で構
成される複数のスライド板263からなるマガジン情報
部がある。マガジン201が装着されるプリンタプロセ
ッサの側板にはスライド板263に対応する位置に反射
式の光電センサS40が取り付けられ、スライド板26
3が下がった状態では光電センサS40からの光がスラ
イド板263に反射して受光部に達するが、スライド板
263が上がった状態では光電センサS40からの光は
マガジン201に吸収されて受光部264に達しないの
で、このスライド板263の上下の組み合わせにより記
録紙のロール紙幅、記録紙の種類等の情報が自動的に記
録制御装置250へ入力される。
【0137】また、記録すべき画像はネガスキャナー等
の画像入力装置260からCPU251の制御により画
像記憶装置254へ画像データとして送られる。エンド
ユーザからの注文に応じてオペレータは押しボタンやキ
ーボード、タッチパネル等の入力装置262から印画紙
Pのサイズや記録枚数等の情報を入力する。このとき印
画紙Pのサイズに関しては選択したマガジン201によ
り印画紙Pの幅が規定されるので実質的には切断長を入
力することになる。
【0138】記録制御装置255はこの入力された切断
長情報と、既にマガジン201を装着したときに入力さ
れたマガジン情報から予め登録されている記録周期テー
ブルより、これから記録しようとする印画紙Pの種類や
切断長に対応した記録周期を読み込む。
【0139】プリンタ本体220は副走査方向に上流か
ら順に5本の第1〜第5のニップロール221〜225
が配置され、第1のニップロール221と第2のニップ
ロール222との間にはB光を発するアレイ型の記録ヘ
ッドBが主走査方向に配置され、第2のニップロール2
22と第3のニップロール223との間にはG光を発す
るアレイ型の記録ヘッドGが主走査方向に配置され、第
3のニップロール223と第4のニップロール224と
の間にはR光を発するアレイ型の記録ヘッドRが主走査
方向に配置され、第1のニップロール221の上流側に
は記録媒体の印画紙Pの先端を検出する先端検出センサ
S50が配置されている。
【0140】プリンタ本体220は、その他に駆動源で
あるモータM51(例えばステッピングモータが好まし
く用いられる)、モータM51の駆動力を搬送ロール2
21a〜225aに伝えるための動力伝達機構271
(歯車、ベルト等)、従動ロール221b〜225bを
圧着及び圧着解除させるための駆動源であるモータM5
2と、従動ロール221b〜225bを上下動させるカ
ム機構272及び圧着完了と圧着解除完了を検出するセ
ンサS51〜S55等からなる。
【0141】サブドライブ210は少なくとも3本のニ
ップロール211〜213と、上流側2本のニップロー
ル211、212間に配置されたカッタ214、下流側
2本のニップロール212、213間に配置され、相対
する2枚の側板に揺動可能に軸支された案内板215、
ニップロール211、212を回転駆動するモータM6
1、カッタ214の上刃を上下動させるためのモータM
62、案内板215を揺動するソレノイド216等から
なる。
【0142】サブドライブ210には、マガジン201
がセットされ、このマガジン201に収納されている記
録媒体であるロール状の印画紙Pは、サブドライブ21
0によりマガジン201から繰り出され所定長に切断さ
れてプリンタ本体220に送り込まれる。
【0143】送り出し装置230は少なくとも2本のニ
ップロール232、233と、このニップロール23
2、233間に配置されたバックプリンタ231と、ニ
ップロール232、233を回転駆動するモータM71
からなる。
【0144】プロセッサ240は公知のように現像槽、
定着槽、漂白槽、熱風乾燥機からなる。
【0145】記録開始のボタン操作によりサブドライブ
210のニップロール211、212が回転し、マガジ
ン201から印画紙Pを切断長に相当する長さだけ引き
出す。このときニップロール213は停止しているの
で、印画紙Pの先端はニップロール213のニップ部に
当接し、前記の実施の形態と同様にアキュームレーショ
ンさせる。所定長の引き出しが終わるとニップロール2
11、212は停止し、カッタ214が動作して印画紙
Pを切断する。カッタ214が待機位置に戻るとニップ
ロール211、212が回転し、印画紙Pをサブドライ
ブ210からプリンタ本体220ヘ送り込む。プリンタ
本体220の入リ口に設けられた先端検出センサS50
が送り込まれた印画紙Pの先端を検出すると基準パルス
のカウントが始まる。
【0146】先端検出センサS50から各ニップロール
までの距離及び各記録ヘッドまでの距離は図面上一義的
に決まっているので、これらの距離に比例したパルス数
をカウントすることにより、ニップロールの圧着及び圧
着解除の制御及び記録ヘッドの発光開始制御が可能とな
る。勿論機械によっては組立誤差が生じるのでこれらの
カウント数は調整可能となっている。
【0147】先端検出センサS50から第1のニップロ
ール221までの距離に比例するカウント数C1をカウ
ントすると第1のニップロール221を圧着するモータ
M51が作動してカム機構272を介して従動ロール2
21bを搬送ロール221a側に圧着する。印画紙Pと
接触した従動ロール221bは印画紙Pとの摩擦力によ
り連れ廻りを始める。
【0148】先端検出センサS50から記録ヘッドBま
での距離に比例するカウント数B1をカウントすると記
録ヘッドBによる画像記録が始まり、イエロー画像が印
画紙Pに記録される。このときの記録周期は印画紙Pの
種類と切断長に対応して予め求めてある周期T1であ
る。
【0149】次いで先端検出センサS50から第2のニ
ップロール222までの距離に比例するカウント数C2
に達すると第2のニップロール222の従動ロール22
2bが圧着を始める。印画紙Pの切断長が第1のニップ
ロール221と第2のニップロール222までの距離よ
りも長い場合は、同時に2本のニップロールが印画紙P
を圧着挟持することもあるが、第2のニップロール22
2が圧着完了すると印画紙Pの種類と切断長に対応して
予め求めてある周期T2に切り替わる。
【0150】この記録周期の切り替えは、第2のニップ
ロール222の圧着完了検出センサS52により電気的
に行われる。さらに印画紙Pの搬送が進んで、先端検出
センサS50から記録ヘッドGまでの距離に比例するカ
ウント数G1に達すると記録ヘッドGによる画像記録が
始まり、マゼンダ画像が印画紙Pに記録される。このと
きの記録周期は前述のようにT2である。
【0151】すなわち記録周期T1で記録されたイエロ
ー画像と記録周期T2で記録されたマゼンダ画像が重な
ることになる。これらの記録周期T1やT2はサブドラ
イブ210やプリンタ本体220の僅かな速度差という
装置固有の条件の下で切断長と印画紙Pの種類とに1対
1に対応して予め求められた周期であるので画像のズレ
は発生しない。
【0152】次に先端検出センサS50から第3のニッ
プロール223までの距離に比例するカウント数C3に
達すると第3のニップロール223の従動ロール223
bが圧着を始める。第3のニップロール223が圧着完
了すると第2のニップロール222の圧着が解除され
る。また圧着完了と同時に予め求めてある記録周期T3
に切り替わる。
【0153】もし印画紙Pの切断長が第1のニップロー
ル221と第3のニップロール223までの距離よりも
長い場合は、第1のニップロール221と第3のニップ
ロール223の2本のニップロールが同時に印画紙Pを
圧着挟持することもあるが記録周期はあくまでもT3で
ある。
【0154】次に先端検出センサS50から記録ヘッド
Rまでの距離に比例するカウント数R1に達すると記録
ヘッドRによる画像記録が始まり、シアン画像が印画紙
Pに記録される。このときの記録周期は前述のようにT
3である。
【0155】すなわち記録周期T1で記録されたイエロ
ー画像と記録周期T2で記録されたマゼンダ画像と記録
周期T3で記録されたシアン画像が重なることになる。
【0156】次に先端検出センサS50から第4のニッ
プロール224までの距離に比例するカウント数C4に
達すると第4のニップロール224の従動ロール224
bが圧着を始める。第4のニップロール224が圧着完
了すると第3のニップロール223の圧着が解除される
と同時に予め求めてある記録周期T4に切り替わる。も
し印画紙Pの切断長が第1のニップロール221と第4
のニップロール224までの距離よりも長い場合は、同
時に第1のニップロール221、第4のニップロール2
24の2本のニップロールが印画紙Pを圧着挟持するこ
ともあるが記録周期はあくまでもT4である。
【0157】これらのニップロールの圧着解除のタイミ
ングは、印画紙後端がニップロールを離脱する直前であ
る。すなわち印画紙の長さに比例するカウント数CPに
達すると第1のニップロール221の圧着が解除され、
C4+CPに達すると第4のニップロール224の圧着
がそれぞれ解除される。
【0158】なお第1のニップロール221の圧着を印
画紙後端が離脱する直前まで継続しておく理由は、サブ
ドライブ210の3本のニップロール211、212、
213が常時圧着であるため、印画紙後端がサブドライ
ブ出側のニップロール213から離脱する際の衝撃によ
る記録部への悪影響(段ムラ)の防止のためであり、サ
ブドライブ内のニップロール211、212、213の
従動ロールをプリンタ本体220と同じく圧着及び圧着
解除可能に構成すれは第2のニップロール222の圧着
完了と同時に第1のニップロール221の圧着を解除し
てもよい。
【0159】次に、請求項4乃至請求項7に記載の画像
記録装置を、図11及び図12で説明する。図11は画
像記録装置の概略構成図、図12は記録部の断面図であ
る。
【0160】画像記録装置501の共通支持体503は
本体フレーム506を構成する2枚の側板506a、5
06bに図示しないビス等で固着されている。共通支持
体503の端部近くにはベアリング505a、505b
が固着され、このベアリング505a、505bの外輪
に透明円筒体502が装着されており、ベアリング50
5a、505bを介して共通支持体503に対し回転可
能に軸支されている。透明円筒体502の一端には歯車
512が嵌着されており、駆動モータ514の駆動軸に
装着された歯車513と噛み合っているので駆動モータ
514の駆動力により透明円筒体502は回転駆動され
る。
【0161】透明円筒体502はガラスや透明アクリ
ル、透明ポリエステル等の樹脂で形成される。共通支持
体503上にはイエロー画像を記録するためのB光ヘッ
ド504b、マゼンタ画像を記録するためのG光ヘッド
504g、シアン画像を記録するためのR光ヘッド50
4rからなる。
【0162】記録ヘッド504が透明円筒体502の軸
方向に取り付けられているそれぞれのヘッド504b、
504g、504rはLEDチップ列504bt、50
4gt、504rtとセルフォクレンズアレイ504b
l、504gl、504rlから構成されており、共通
支持体503上に同心円状に配置されている。共通支持
体503の一端部には凹部510aが形成され、凹部5
10aにファン等の送風手段507が嵌着している。
【0163】ベアリング505aの固着部位より内側に
連通孔509aが穿設され、透明円筒体502の内面空
間511と凹部510aとを通気可能としている。共通
支持体503の他端部には凹部510bが形成され、こ
の凹部510bにファン等の排風手段508が嵌着して
いる。ベアリング505bの固着部位より内側に連通孔
509bが穿設され、透明円筒体502の内面空間51
1と凹部510bとを通気可能としている。エンドレス
ベルト519は4本のベルト案内ロール515、51
6、517、518間に張架され、その一部が透明円筒
体502の外周面と密着している。
【0164】予めスキャナー等の画像入力装置で読み取
った画像データやコンピュータで編集された画像データ
はR,G,Bの3色の画像信号として画像記憶装置52
8に格納される。画像記録のスタートにより駆動モータ
514を始動させその駆動力により歯車513、512
を介して透明円筒体502は時計方向に回転し始める。
このときエンドレスベルト519は透明円筒体502の
外周面と密着しているので、エンドレスベルト519と
透明円筒体502の摩擦力により連れ廻りを始める。印
画紙トレイ533内に感光面を下側にして集積されてい
る印画紙532は1枚ずつ引き出され、搬送ローラ対5
20、521によって上下の搬送ガイド522、523
上を繰り出され、透明円筒体502の外周面に向かって
搬送されるようにしてある。印画紙532の先端部が透
明円筒体502とエンドレスベルト519とがなす楔状
部に突入すると、その背面をエンドレスベルト519に
よって押さえ付けられるので、エンドレスベルト519
と透明円筒体502とで挟持され、透明円筒体502の
外周面に沿って印画紙532の感光面を密着し、透明円
筒体502と同期して搬送される。印画紙532の先端
部の書き始め位置が第1のヘッド504bに達すると、
それに同期してヘッド504bによる記録が画像記憶装
置528の情報により開始され、さらに書き始め位置が
第2のヘッド504gに達するとそれに同期してヘッド
504gによる記録が画像記憶装置528の情報により
開始され、さらに書き始め位置が第3のヘッド504r
に達するとそれに同期してヘッド504rによる記録が
画像記憶装置528の情報により開始される。それぞれ
のヘッドは画像記憶装置528に記憶されたすべての画
像信号に対応した記録動作を終了すると記録を停止す
る。
【0165】このようにして画像記憶装置528からの
すべての画像情報を書き込み、重ね記録を終了してカラ
ー潜像を形成した印画紙532は透明円筒体502とエ
ンドレスベルト519の挟持状態から離脱し、上下の搬
送ガイド526、527、搬送ローラ対524、525
によってプロセッサ530に送り込まれる。プロセッサ
530は現像槽530a、定着槽530b、漂白槽53
0c、熱風乾燥部530dからなり、潜像を形成された
印画紙532は順次現像、定着、漂白の化学プロセスを
経て乾燥部530dにて余剰の水分を蒸発させてカラー
プリントに仕上げられて排出トレイ529に堆積され
る。531は印画紙532の搬送を制御したり、プロセ
ッサ530の温度や液量を制御したり、送風手段507
や排風手段508を制御したり、画像記憶装置528か
ら各ヘッドへ画像信号を送り出すタイミングをコントロ
ールする制御装置である。この制御装置531からの指
令により送風手段507と排風手段508が動作し、送
風手段507は外気を吸引して凹部510a、連通孔5
09aを経由して透明円筒体502の内面空間511へ
矢印Bのごとく吸引外気を送り込む。
【0166】一方排風手段508は内面空間511から
連通孔509b、凹部510bを経由して内面空間51
1内の空気を吸引して矢印Cのごとく外部に向かって放
出する。このように透明円筒体502の内面空間511
において空気の循環流を作ることによりLEDチップ5
04tを効率よく冷却することが可能である。
【0167】また制御装置531により送風手段507
の送風圧力を排風手段508の排風圧力より大とするこ
とにより透明円筒体502の内面空間511を外気に対
して正圧に保つことができる。圧力を変えることはこれ
ら送風手段507や排風手段508の駆動源であるモー
タに供給する電源電圧を変えることによっても可能であ
るし、駆動源を可変速モータとして回転数を変えること
によっても可能である。
【0168】このように透明円筒体502の内面空間5
11を正圧に保つことによって紙粉や挨が内面空間51
1内に侵入することを防止できる。また制御装置531
により送風手段507と排風手段508の風量を記録ヘ
ッドの記録動作と関連ずけて変更することができる。す
なわちこれら送風手段507及び排風手段508は少な
からず振動の発生源であり、これらの振動が透明円筒体
502に伝播すると微視的に見て透明円筒体502は速
度変動をきたす。したがって透明円筒体502と密着同
期搬送されている印画紙532の搬送速度も変動する。
この速度変動が無視できない程度の大きさになると記録
された画像には記録ヘッドの配置方向すなわち印画紙5
32の進行方向と直角方向に細い帯状の濃度変動(いわ
ゆる段ムラ)が生じ、画像品質が著しく損なわれる。そ
こで画像記億装置528から各ヘッドヘ画像信号を送り
出している間すなわち画像記録動作中は送風手段507
と排風手段508の風量を弱くすることにより振動の発
生を抑え、画像記録動作が終了すると風量を大きく”
強”に切り替えてLEDチップ504tの冷却を行うも
のである。
【0169】さらに請求項7記載の発明は、送風手段5
07及び排風手段508の作動を画像記録動作時間帯以
外の時間に行うものである。この画像記録装置501に
おいてはオリジナルの画像原稿をスキャナーで読み取っ
たり、ネガフィルムをネガスキャナーで読み取った後の
画像の濃度、色調判定を行ったりする時間帯があり、こ
れらの時間帯は一般に画像記録動作を行っていない。ま
た連続枚数焼きの場合であっても連続する印画紙532
はある間隔をもって印画紙トレイ533から供給される
のでこの間隔に相当する時間は画像記録動作を行わな
い。そこで制御装置531は画像記録動作中であるかど
うかを判断して画像記録動作時間帯以外の時問に送風手
段507及び排風手段508を作動させるものであるか
ら、画像記録動作中には送風手段507及び排風手段5
08の振動が透明円筒体502に伝播することがない。
【0170】請求項8及び請求項9の各実施例は図13
及び図14に示すように図12に示した送風手段507
の替わりに別体の又は内蔵の圧縮空気発生源541を用
い、この圧縮空気発生源541と透明円筒体502の内
面空間511とを中空状のパイプ540で連結してい
る。パイプ540は金属製であってもよいが、フレキシ
ブルな樹脂製であればより好ましい。
【0171】このような構成とすることにより、図12
に示したような送風手段507の振動が直接支持体50
3や透明円筒体502に伝播することがない。勿論、圧
縮空気発生源541自体も振動の発生源ではあるが、圧
縮空気発生源541から直接支持体503の一部を貫通
して透明円筒体502の内面空間511までパイプ54
0にて連結しているので、振動はパイプにより減衰して
しまい、その効果はパイプにフレキシブルな樹脂材料を
用いることでより一層助長される。これによりLEDチ
ップ504tを冷却するために風量を切り替えたり、非
記録時間帯のみ冷却する等の複雑な制御が不要となり、
常時冷却可能となるので冷却効率が向上する。さらに図
14に示すごとくパイプ540の先端部540aを先細
状に形成して圧縮空気噴流が吐出しうるようになし、か
つ噴流を圧縮空気発生源541からの記録光の出射面5
041aと透明円筒体502の内面との隙間に向けて吐
出するよう配置してある。
【0172】この圧縮空気噴流により出射面504la
上に堆積した紙粉や透明円筒体502の内面に付着した
紙粉を吹き飛ばし、吹き飛ばされた紙粉は連通孔509
bを経由して排風手段508により外部に排出される。
これにより出射面504la上及び透明円筒体502の
内面は常に清浄な状態に保たれるので、カラープリント
に白スジ状の画像欠陥が生じることがなく、また清掃の
ためのメンテナンスが不要となってメンテナンス費用の
節約となるばかりでなく透明円筒体502と支持体50
3とを分解したり再組立したりする必要がなくなるので
長期に渡ってピント精度を保つことができる。
【0173】また図12においては、透明円筒体502
に歯車512を嵌着して駆動モータ514より直接透明
円筒体502を回転駆動させているが、ベルト案内ロー
ル515〜518のいずれか1本を駆動し、エンドレス
ベルト519の摩擦力で透明円筒体502を連れ廻りさ
せるようにしてもよい。このように構成すると、駆動モ
ータ514の振動が歯車512、513を介して直接透
明円筒体502に伝播することがなく、ベルト案内ロー
ルに伝播したとしても可撓性のエンドレスベルト519
を介するのでベルトにより吸収されて透明円筒体502
には伝播しないのでより一層の高画質なカラープリント
が得られる。また実施例においては印画紙を記録媒体と
して説明を行ったが、本発明は印画紙に限定されず、写
真感光乳剤が塗布されたプラスティックフィルムやOH
Pシートであってもよい。
【0174】次に、請求項10乃至請求項18に記載の
発明を、図15乃至図22に基づいて説明する。図15
はアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置の正面図、図16
はアレイ型露光ヘッドの位置決めされる位置を示す図、
図17はヘッド支持体及びヘッドホルダの配置を示す斜
視図、図18は待避位置に待避させる状態を示す図、図
19はB光ヘッドの調整を示す図、図20は他の実施の
形態のアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置の正面図、図
21は光ヘッドの調整を示す図、図22は光ヘッドとヘ
ッドホルダを示す斜視図である。
【0175】このアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置7
00は、ベース板701に相対する2枚の側板702
a,702bが立接しているフレーム703aの軸部7
04aは側板702aに対して回動可能に、フレーム7
03bの軸部704bは側板702bに対して回動可能
となっている。ヘッド支持体705の軸部706a,7
06bと嵌着可能なU字型切り込みを有する支持体ブラ
ケット707a,707bがそれぞれ側板702a,7
02bから立設している。
【0176】軸部704a,704bの回動中心軸とヘ
ッド支持体705の軸部706a,706bの中心軸が
一致するよう支持体ブラケット707a,707bは側
板702a,702bに対して位置決めされている。フ
レーム703a,703bは連結板708で連結され、
略コの字型の枠体717を形成している。
【0177】709a,709bはCCDカメラであ
り、その出力画像はケーブル710a,710bを介し
てテレビモニタ711で描写可能となっている。CCD
カメラはセルフォックレンズ712の光軸方向に移動可
能なスライダ713に、その受光素子面をセルフォック
レンズの出射面に対向させてセルフォックレンズアレイ
の両端部付近で固着されている。なおCCDカメラは1
個であって、ヘッド支持体705の中心軸と一致する軸
部704a,704bの回動中心軸線方向に移動可能な
構成としてもよい。スライダ713は連結板708に固
着されたステッピングモータ714の駆動軸に取り付け
られたボールネジ715と螺合し、フレーム703a,
703bに設けられたガイド板716a,716bに案
内されてセルフォックレンズ712の光軸方向(図15
の矢印A−A方向)に移動可能である。
【0178】ガイド板716aは単純に2つの平行なブ
ロックでスライダ713を挟み込むように構成してもよ
いが、リニアボールベアリングを用いた方がより高精度
で好ましい。側板702aには3本のヘッドの位置に対
応した位置決め用の窪み718が待避位置も含めて4ヶ
所穿設され、フレーム703aには内部にバネ719と
ボール720を有するボール保持器721が取り付けら
れ、ボール720はバネ719により側板702aに向
かって付勢されているので、ボール720と窪み718
が嵌合した位置で枠体717が位置決めされる。
【0179】この位置決めされる位置がヘッド支持体7
05の軸部706a,706bの中心軸と各光ヘッド6
04の光軸とを結ぶ面(B−B,G−G,R−R)であ
る(図16参照)。
【0180】722a,722bはそれぞれフレーム7
03a,703bに取着したブラケットであり、各光ヘ
ッド604を、その光軸方向に進退可能ならしめるため
のモータ723a,723bを保持している。モータ7
23a,723bの駆動軸にはそれぞれピニオンギヤ7
24a,724bが固着され、ブラケット722a,7
22b内でヘッドの光軸方向に摺動可能に配置されたラ
ックギヤ725a,725bと噛み合っている。
【0181】B光ヘッド604B,G光ヘッド604
G,R光ヘッド604Rは、それぞれLEDチップ列6
04Bt,604Gt,604Rtが回路基板上にマウ
ントされセルフォックレンズアレイ712B,712
G,712Rと一体化されている。それぞれのLEDチ
ップ列は断面L字型のヘッドホルダ726b,726
g,726rに接着またはネジ止めされ、各ヘッドの光
軸方向B−B,G−G,R−Rと平行な平面内において
ヘッド支持体705より突設したホルダ受け部727
b,727g,727rにネジにより固着される。
【0182】ヘッドホルダ726にはネジを貫通させる
ための長孔732が穿設され、ホルダ受け部727には
ネジと螺合するメネジ733が構成され、図22に示す
ように、各LEDチップ列604tを有する光ヘッド6
04がヘッドホルダ726に保持される。
【0183】図16において、二点鎖線730a,73
0bは、ピント調整後のヘッド支持体を組み込むべき透
明円筒ドラムを示し、このドラムの外表面に相当する二
点鎖線730aで示す位置はセルフォックレンズの結像
位置であり、かつCCDカメラの受光素子が配置される
位置である。ヘッド支持体705の軸部706a,70
6bには平行平面部731a,73lbが構成され、支
持体ブラケット707aのU字型溝は平行平面部73l
aの面間寸法と略同寸となっている。
【0184】変形例としてはU字型溝寸法を平行平面部
の面間寸法よりやや大とし、平行平面部の一面をU字型
溝の一面に当接してU字型溝の他面側に螺合するネジで
平行平面部の他面側を押し付けるように構成してもよ
い。
【0185】次に、アレイ型露光ヘッドの焦点調整装置
の動作について説明する。まず、CCDカメラの受光素
子面をドラム外周相当位置730aに合わせる。位置合
わせの基準は軸部704a,704bの回転中心軸であ
る。この回転中心軸から受光素子面までの距離をリニア
に測定できるリニアスケール等を用いて、スライダ71
3の現在位置を測定し、ドラムの半径値を入力してステ
ッピングモータ714を駆動することにより自動的に合
わせられる。
【0186】この発明でCCDカメラを光軸方向に進退
可能とした理由は、設計変更等でドラムの半径が変わっ
たときに対応可能とするため若しくは設計上のドラム半
径は一定であっても実際に製造されたドラムの半径にバ
ラツキがあったときに個々のドラム径に応じてピント合
わせをするためであり、設計上のドラム半径が一定であ
ってドラム半径バラツキがピント精度から見て無視しう
る程度であればCCDカメラを光軸方向に対しては固定
としてもよい。
【0187】ヘッド支持体705を支持体ブラケット7
07a,707bに載置するために枠体717を図18
及び図19に示す待避位置に待避させる。図15には示
していないが軸部704aに操作レバーを連接すると枠
体の回転操作がやりやすい。また待避位置に待避させる
ことで支持体ブラケット707a,707bより上部に
はヘッド支持体705と干渉するようなものが何もない
のでヘッド支持体705の出し入れが容易である。
【0188】側板702aの窪み718bにボール72
0が嵌合するまで枠体717を回してCCDカメラ70
9aをB光ヘッドの光軸面B−Bに合わせる。なおこの
ときラックギヤ725a,725bはヘッドホルダ72
6bの下面に当接しない位置(ホームポジション)まで
待避させておく。ヘッドホルダ726bをホルダ受け部
727bに固定しているネジを緩め、B光ヘッドがホル
ダ受け部727bの平面に沿って光軸方向B−Bに移動
可能とする。モータ723aを駆動し、ピニオンギヤ7
24aを介してラックギヤ725aをヘッドホルダ72
6bの下面に向かって突出させる。次いでB光ヘッドの
他面側の焦点を合わせるためモータ723bを駆動し、
CCDカメラ709bからの画像信号をテレビモニタ7
11で見ながら同様な作業を行う。B光ヘッドの両端の
焦点が合ったところで、ヘッドホルダ726bをホルダ
受け部727bにねじで固定する。
【0189】モータ723a,723bを逆転させ、ラ
ックギヤ725a,725bをホームポジションまで退
避させた後に、枠体717を回して次のG光ヘッドの光
軸G−G面にCCDカメラを移動させ同様の作業で焦点
合わせを行う。R光ヘッドの焦点合わせについても同様
である。3本の露光ヘッドの焦点合わせを終えたら枠体
717を待避位置に待避させ、ヘッド支持体705を取
り出してプリンタ実機に組み込む。
【0190】図20及び図21に示す他の実施例では、
図15乃至図19の実施例と同一の機能を有するものは
同じ符号を付けており、図15乃至図19の実施例と異
なるところは、ヘッド支持体ブラケット707a,70
7bが枠体717を構成する連結板708から立設して
いることと、ブラケット722a,722bが側板70
2a,702bに固着されている点である。
【0191】またフレーム702a,702bは連結板
740で連結され、CCDカメラをセルフォックレンズ
712の光軸方向に移動させるためのステッピングモー
タ714は連結板740に固着されている。ヘッド支持
体705を支持体ブラケット707a,707bに載置
するために枠体717を図21(a)に示す待避位置に
待避させる。この位置でヘッド支持体705の軸部の平
行平面部731a,731bを支持体ブラケット707
aのU字型溝に沿わせて挿入する。
【0192】図21(b)に示すように側板702aの
窪み718bにボール720が嵌合するまで枠体717
を回してCCDカメラ709aをB光ヘッドの光軸面B
−Bに合わせ、図15乃至図19の実施例と同様の手順
でB光ヘッドのピントを調整し、次いで図21(c),
(d)に示す位置にてG光及びR光ヘッドのピントを調
整し、再び枠体717を待避位置に待避させてからヘッ
ド支持体を取り出す。
【0193】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、記録媒体の後端が記録部前搬送装置から抜ける時
点では記録搬送装置入り側のニップロールが圧着してお
り、記録媒体の先端が送り出しに突入する時点では記録
搬送装置出側のニップロールが圧着しているので圧着点
からの離脱や圧着点への突入時に発生する衝撃を遮断で
き、入り側及び出側ニップロール以外のニップロールで
は下流側圧着後に上流側解除の制御パターンを採用する
ことによりニップロール直径の加工精度に起因する記録
媒体の引っ張り合いや押し合いを防ぎ、もって記録媒体
の変形や損傷及び画像ズレを防止できる。
【0194】また記録搬送装置と、記録部前搬送装置及
び記録部後搬送装置の速度が不一致であったとしても記
録搬送装置のニップロールは、記録媒体の先端が圧着点
を通過直後に圧着し、下流側ニップロールが圧着後に解
除するので速度差を吸収でき、記録搬送装置の搬送速度
に記録部前搬送装置及び記録部後搬送装置の速度を高精
度に合わせる必要が無く、従って製造工程では組立調整
時間を短縮することが可能である。
【0195】請求項2に記載の発明では、各ニップロー
ル毎に設定された画像記録周期のもとに記録された記録
画像の長さと、理論的な記録長さの比率を前記画像記録
周期に乗じて得た値を当該ニップロールの新たなる記録
周期とし、実際の記録長が理論長と等しくなるよう記録
周期を修正するのでニップロールの直径にバラツキがあ
っても画像ズレが生じない。また記録媒体の切断長に見
合った最適の記録周期を算出することがフラットベッド
スキャナーを用いた安価なシステムで容易に行うことが
できる。
【0196】請求項3に記載の発明では、記録媒体の切
断長と記録媒体の種類の組み合わせに対応した最適記録
周期を予め求めて記憶してあり、記録実行時は切断長と
記録媒体の種類に応じた記録周期を自動選択して画像記
録するため色ズレが生じない。
【0197】請求項4に記載の発明では、送風手段と排
風手段とで透明円筒体の内面空間に空気の循環流を作る
ことにより記録ヘッドを効率よく冷却できる。
【0198】請求項5に記載の発明では、送風圧力を排
風圧力より大とすることにより透明円筒体の内面空間を
正圧に保つことによって粉や挨の侵入を防止できる。
【0199】請求項6に記載の発明では、画像記録動作
中は風量を弱くするので振動の発生が抑えられ段ムラが
生じない。
【0200】請求項7に記載の発明では、画像記録動作
時間帯以外の時間に送風及び排風を行うので振動が透明
円筒体に伝播することがなく画質が向上する。
【0201】請求項8に記載の発明では、透明円筒体の
内面空間と排風手段とが連通可能となるような通気孔を
共通支持体に設けるので振動の伝播が無く、余分な運転
制御が不要で常時冷却可能となり、冷却効率が向上す
る。
【0202】請求項9に記載の発明では、圧縮空気噴流
によりセルフォックレンズや透明円筒体の内面に付着堆
積した粉を吹き飛ばし外部に排出できるので清掃メンテ
ナンスが不要となりコスト削減とピント維持が可能とな
る。
【0203】請求項10に記載の発明では、複数のアレ
イ型露光ヘッドとCCDカメラとを相対的に回転移動
し、同心円の中心軸とCCDカメラの受光素子面とを結
ぶ平面内に露光ヘッドの光軸を一致させ、CCDカメラ
出力画像により焦点を合わせることで、簡単かつ高精度
に焦点調整を行なうことが可能である。
【0204】請求項11に記載の発明では、CCDカメ
ラを保持する保持部材を、同心円の中心軸廻りに回動可
能であり、同心円の中心軸とCCDカメラの受光素子面
とを結ぶ平面内に露光ヘッドの光軸を一致させ、CCD
カメラ出力画像により焦点を合わせることができ、簡単
かつ高精度に焦点調整を行なうことが可能である。
【0205】請求項12に記載の発明では、保持部材の
回動中心軸からCCDカメラの受光素子面までの半径を
可変とすることで、設計変更等でドラムの半径が変わっ
たときに対応可能であり、若しくは設計上のドラム半径
は一定であっても実際に製造されたドラムの半径にバラ
ツキがあったときに個々のドラム径に応じてピント合わ
せをすることができる。
【0206】請求項13に記載の発明では、複数の露光
ヘッドに対応する位置に保持部材を確実に位置決めする
ことで、高精度に焦点調整を行なうことが可能である。
【0207】請求項14に記載の発明では、保持部材が
露光ヘッドをCCDカメラに対して進退可能とすること
ができ、高精度に焦点調整を行なうことが可能である。
【0208】請求項15に記載の発明では、複数のアレ
イ型露光ヘッドを支持するヘッド支持体を同心円の中心
軸廻りに回動可能とし、露光ヘッドの結像面にCCDカ
メラの受光素子面を配置することで、同心円の中心軸と
CCDカメラの受光素子面とを結ぶ平面内に露光ヘッド
の光軸を一致させ、CCDカメラ出力画像により焦点を
合わせることができ、簡単かつ高精度に焦点調整を行な
うことが可能である。
【0209】請求項16に記載の発明では、ヘッド支持
体の回動中心軸からCCDカメラの受光素子面までの半
径を可変とすることで、設計変更等でドラムの半径が変
わったときに対応可能であり、若しくは設計上のドラム
半径は一定であっても実際に製造されたドラムの半径に
バラツキがあったときに個々のドラム径に応じてピント
合わせをすることができる。
【0210】請求項17に記載の発明では、ヘッド支持
体の回動中心とCCDカメラの受光素子面とを結ぶ直線
に、複数のアレイ型露光ヘッドの光軸を確実に一致させ
ることで、高精度に焦点調整を行なうことが可能であ
る。
【0211】請求項18に記載の発明では、2つのフレ
ームが露光ヘッドをCCDカメラに対して進退可能であ
り、高精度に焦点調整を行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像記録装置の概略構成図である。
【図2】記録部の拡大図である。
【図3】記録媒体の記録搬送状態を説明する図である。
【図4】画像記録装置の概略構成図である。
【図5】記録部の概略構成図である。
【図6】ニップロールと記録ヘッドの配置を示す図であ
る。
【図7】記録媒体への記録を示す図である。
【図8】記録媒体への記録周期を示す図である。
【図9】実際の記録画像と理論的な記録画像を示す図で
ある。
【図10】画像記録装置の概略構成図である。
【図11】画像記録装置の概略構成図である。
【図12】記録部の断面図である。
【図13】記録部の断面図である。
【図14】記録部の断面図である。
【図15】アレイ型露光ヘッドの焦点調整装置の正面図
である。
【図16】アレイ型露光ヘッドの位置決めされる位置を
示す図である。
【図17】ヘッド支持体及びヘッドホルダの配置を示す
斜視図である。
【図18】待避位置に待避させる状態を示す図である。
【図19】B光ヘッドの調整を示す図である。
【図20】他の実施の形態のアレイ型露光ヘッドの焦点
調整装置の正面図である。
【図21】光ヘッドの調整を示す図である。
【図22】光ヘッドとヘッドホルダを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
3 記録部前搬送装置 10 記録搬送装置 20 記録部後搬送装置 502 透明円筒体 503 共通支持体 507 送風手段 508 排風手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/28

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体を圧着して搬送する少なくとも4
    本のニップロールを有し、各ニップロール間に記録ヘッ
    ドを配置した記録搬送装置と、この記録搬送装置の上流
    側に配置された記録部前搬送装置と、前記記録搬送装置
    の下流側に配置された記録部後搬送装置を有する画像記
    録装置において、前記記録搬送装置の入り側及び出側の
    ニップロールは前記記録媒体の先端が圧着点を通過直後
    に、圧着し、記録媒体の後端が圧着点を通過する直前ま
    で圧着を継続し、その他のニップロールは、記録媒体の
    先端が圧着点を通過直後に圧着し、下流側ニップロール
    が圧着後に解除することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】記録媒体を圧着して搬送する少なくとも4
    本のニップロールを有し、各ニップロール間に記録ヘッ
    ドを配置した画像記録装置において、前記各ニップロー
    ル毎に設定された画像記録周期のもとに記録された記録
    画像の長さと、理論的な記録長さの比率を前記画像記録
    周期に乗じて得た値を当該ニップロールの新たなる記録
    周期とすることを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】記録媒体を圧着して搬送する少なくとも4
    本のニップロールを有し、各ニップロール間に記録ヘッ
    ドを配置した画像記録装置において、前記各ニップロー
    ル毎に設定された画像記録周期のテーブルを記録媒体の
    種類の数と、前記記録媒体の切断長の種類の数の組み合
    わせの数だけ有することを特徴とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】共通支持体上に設けられた複数のアレイ型
    の記録ヘッドと、前記共通支持体に回転可能に軸支され
    た透明円筒体を有する画像記録装置において、前記共通
    支持体の一端には送風手段を、他端には排風手段を設
    け、前記透明円筒体の内面空間と、前記送風手段及び排
    風手段とがそれぞれ連通可能となるような通気孔を前記
    共通支持体に設けたことを特徴とする画像記録装置。
  5. 【請求項5】前記送風手段の送風圧力を前記排風手段の
    排風圧力より大としたことを特徴とする請求項4記載の
    画像記録装置。
  6. 【請求項6】前記送風手段及び排風手段は風量可変と
    し、画像記録動作中の風量より画像記録動作終了後の風
    量が大に切り替わることを特徴とする請求項4または請
    求項5に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】前記送風手段及び排風手段は、画像記録動
    作中以外の時間帯に作動可能であることを特徴とする請
    求項4乃至請求項6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】共通支持体上に設けられた複数のアレイ型
    の記録ヘッドと、前記共通支持体に回転可能に軸支され
    た透明円筒体を有する画像記録装置において、前記共通
    支持体の一端には圧縮空気源に連接された噴流吐出手段
    を、他端には排風手段を設け、前記透明円筒体の内面空
    間と前記排風手段とが連通可能となるような通気孔を前
    記共通支持体に設けたことを特徴とする画像記録装置。
  9. 【請求項9】前記噴流吐出手段を、アレイ型の記録ヘッ
    ドのレンズ出射面と透明円筒体内面との隙間に向かって
    圧縮空気を吐出可能に配置したことを特徴とする請求項
    8記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】同心円上に、同心円の中心軸方向に配置
    した複数のアレイ型露光ヘッドと、この同心円の半径よ
    り大なる半径の同心円上に配置したCCDカメラとを相
    対的に回転移動し、同心円の中心軸とCCDカメラの受
    光素子面とを結ぶ平面内に露光ヘッドの光軸を一致さ
    せ、CCDカメラ出力画像により焦点を合わせることを
    特徴としたアレイ型露光ヘッドの焦点調整方法。
  11. 【請求項11】相対して立設する2つのフレーム間内で
    CCDカメラを保持する保持部材を、同心円上に、同心
    円の中心軸方向に配置した複数のアレイ型露光ヘッドの
    前記同心円の中心軸廻りに回動可能としたことを特徴と
    するアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置。
  12. 【請求項12】前記保持部材の回動中心軸からCCDカ
    メラの受光素子面までの半径を可変とすることを特徴と
    する請求項11に記載のアレイ型露光ヘッドの焦点調整
    装置。
  13. 【請求項13】前記保持部材の回動中心の同心円上に配
    置した複数の露光ヘッドに対応する位置に、前記保持部
    材を位置決めする手段を有することを特徴とする請求項
    11または請求項12に記載のアレイ型露光ヘッドの焦
    点調整装置。
  14. 【請求項14】前記保持部材が露光ヘッドをCCDカメ
    ラに対して進退可能とする変位手段を有することを特徴
    とする請求項11乃至請求項13のいずれかに記載のア
    レイ型露光ヘッドの焦点調整装置。
  15. 【請求項15】相対して立設する2つのフレーム間内で
    同心円上に、同心円の中心軸方向に配置した複数のアレ
    イ型露光ヘッドを支持するヘッド支持体を前記同心円の
    中心軸廻りに回動可能とし、露光ヘッドの結像面にCC
    Dカメラの受光素子面を配置したことを特徴とするアレ
    イ型露光ヘッドの焦点調整装置。
  16. 【請求項16】前記ヘッド支持体の回動中心軸からCC
    Dカメラの受光素子面までの半径を可変とすることを特
    徴とする請求項15に記載のアレイ型露光ヘッドの焦点
    調整装置。
  17. 【請求項17】前記ヘッド支持体の回動中心とCCDカ
    メラの受光素子面とを結ぶ直線に、前記複数のアレイ型
    露光ヘッドの光軸を一致させるべくヘッド支持体を位置
    決めする手段を有することを特徴とする請求項15また
    は請求項16に記載のアレイ型露光ヘッドの焦点調整装
    置。
  18. 【請求項18】前記2つのフレームが露光ヘッドをCC
    Dカメラに対して進退可能とする変位手段を有すること
    を特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれかに記
    載のアレイ型露光ヘッドの焦点調整装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133575A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Noritsu Koki Co Ltd 露光ユニット
EP1701222A3 (en) * 2005-03-10 2014-05-21 Seiko Epson Corporation Line head module, exposure apparatus, and image forming apparatus

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