JP2001021835A - 投影型表示装置 - Google Patents

投影型表示装置

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JP2001021835A
JP2001021835A JP11189075A JP18907599A JP2001021835A JP 2001021835 A JP2001021835 A JP 2001021835A JP 11189075 A JP11189075 A JP 11189075A JP 18907599 A JP18907599 A JP 18907599A JP 2001021835 A JP2001021835 A JP 2001021835A
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light
prism
reflection surface
total reflection
image
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JP11189075A
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English (en)
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Tsuneo Fukuda
常男 福田
Takayuki Okimura
隆幸 沖村
Kenji Nakazawa
憲二 中沢
Kazutake Kamihira
員丈 上平
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、画素ごとに光路が偏向できる
光変調素子のオフとなる画素の光による迷光を防止で
き、光学的な合成をコンパクトに構成できる投影型表示
装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は、光源10a,10bから発せら
れた光を、画素ごとに光路が偏向できる素子(18a,
18b)を複数用いて変調し、各々変調された光を合成
して投影レンズ系15によりスクリーン16上に投射す
る投影型表示装置において、画素ごとに光路を偏向でき
る素子(18a,18b)のオフとなる画素からの光を
プリズム13a,13bの全反射面103a,103b
を各々通過させてプリズム12a,12bの投影方向と
反対方向から出射させて光の吸収体21に導くことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単独の光変調素子
では不可能な高精細の画像を投影表示することを可能に
する投影型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年表示装置の大型化、高精細化への需
要が高まり、大きい画面に鮮明な画像を表示する技術が
課題となっている。このような技術課題を解決する手段
のひとつとして投影型の表示装置が用いられるようにな
ってきた。このような投影型表示装置には、光源を効率
的、高速に変調することの出来る画素に対応した微小ミ
ラーを静電気力で機械的に駆動させて入射光を変調する
素子が用いられる事が多くなってきている。これらはD
igital Micromirror Device
(以下DMDと略記する)と呼ばれておりすでに実用に
供されている。このDMDは画素となる微小なミラーを
静電気で駆動して機械的に動かすことにより光を偏向さ
せるもので微小ミラーを各々素子に対して+10度また
は−10度傾ける時間をマイクロ秒の単位でそれぞれ可
変することにより階調表現を行うことが出来る。このよ
うにDMDは高速駆動が可能なため時分割表示に適して
おりデジタル電気信号入力に対して光強度平均の直線性
が非常に良いことが特徴で強い光源に対しても最小の損
失で画像を投影表示することが出来る。しかしながら画
素数の多いDMDを製造するのは困難で高精細の画像を
表示できないという問題がある。
【0003】このように単独の素子では不可能な高精細
の画像を表示する技術として低い解像度の画像をつなぎ
合わせて表示する技術がありCRTや液晶パネルを用い
た投影表示装置ではすでに実用化している。これは、高
精細画像を領域毎に分割しそれぞれの領域を低解像度の
画像で表示しスクリーン上隣り合った場所に投影して空
間的につなぎ合わせることによって高精細画像を得よう
とするもので、この方法では容易に高精細の大画面表示
が実現できるものの、個々の低解像度表示装置の間にば
らつきがあるため画像の各部分の輝度や色相が乱れ、こ
れを押さえようとすると付加装置が必要であった。また
表示装置の間に継ぎ目が生じるため画面の一体感に乏し
くシームレスな表示が出来ないという問題があった。そ
れに対し上記低解像度表示装置を複数用いて画像を光学
的に合成して投影型の表示装置とする方法が知られてい
る(例えば特開平1−161981号公報)。この方法
ではピラミッド型のミラーを用いて複数の画像を合成し
てあたかも一枚の高精細画像を表示しているように見せ
るもので、投影光学系をひとつにすることで表示装置の
ばらつきを押さえ光学的な調整を容易にすることが出来
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数のDMDなどの光
変調素子を用いて上記のようなピラミッド型のミラーに
よって画像を合成しようとすると、オフとなった画素か
らの反射光を適切に吸収させないと光学系に迷光を生じ
投影した画像のコントラストが低下するという問題点が
あった。また上記のようなピラミッド型のミラーで画像
を合成する方式ではそれぞれの低解像度表示装置を高精
度に位置合わせする必要があり、このような表示装置を
製造する際に各々の低解像度表示装置の間で正確に光軸
やフォーカスを合わせることが必要であった。また、動
作中の温度変化や振動などの外乱によって個々の低解像
度表示装置の位置関係が変化すると画面のずれを生じ、
高精細画像のつなぎ目が目立つようになり画質が著しく
低下するという問題があった。
【0005】さらに、上記のようなミラーで画像を合成
する方式では、画像をミラーで反射させるために投影レ
ンズまでの光路長が長くなりバックフォーカスの長い投
影レンズが必要であり、必然的に投影レンズのF値が大
きくなり、投影される画像が暗くなる問題があった。ま
たその問題を解決しようとすると高価な大口径の投影レ
ンズが必要であった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、画素ごとに光路が偏向できる光変調素子のオフとな
る画素の光による迷光を防止でき、光学的な合成をコン
パクトに構成できるため製造時や動作時の位置ずれが防
止でき、組み立ての際の調整を容易とする投影型表示装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の投影型表示装置は、第1の光源および第2の
光源と、前記第1の光源によって発生した光が照射する
位置に第1の全反射面が設けられると共に前記第2の光
源によって発生した光が照射する位置に第2の全反射面
が設けられ、さらに第3の反射面および第4の反射面が
設けられたプリズムと、前記プリズムの第1の全反射面
によって全反射した光が照射される位置に設けられた画
素ごとに光路が偏向できる第1の光変調素子と、前記プ
リズムの第2の全反射面によって全反射した光が照射さ
れる位置に設けられた画素ごとに光路が偏向できる第2
の光変調素子と、前記第1の光変調素子により光路が変
更されて第1のポジ画像および第1のネガ画像に分離さ
れ、第1のポジ画像が再び前記プリズムに入射し、前記
プリズムの第1の全反射面を通過して前記プリズムの第
3の反射面で反射されて導入される位置で、且つ前記第
2の光変調素子により光路が変更されて第2のポジ画像
および第2のネガ画像に分離され、第2のポジ画像が再
び前記プリズムに入射し、前記プリズムの第2の全反射
面を通過して前記プリズムの第4の反射面で反射されて
導入される位置に設けられ前記第1のポジ画像および前
記第2のポジ画像が合成されてスクリーン上に投影され
る投影光学系と、前記第1のネガ画像が再び前記プリズ
ムに入射し、前記プリズムの第1の全反射面を通過して
前記プリズムの入射面に対して反対側から出射して照射
される位置で、且つ前記第2のネガ画像が再び前記プリ
ズムに入射し、前記プリズムの第2の全反射面を通過し
て前記プリズムの入射面に対して反対側から出射して照
射される位置に設けられた光の吸収体とを具備すること
を特徴とするものである。
【0008】また本発明は前記投影型表示装置におい
て、第1の光源および第2の光源からそれぞれ対応して
出射された光を投影光学系の投影方向に対してそれぞれ
45度の角度でプリズムに入射するようにしたことを特
徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態例を詳細に説明する。
【0010】[実施形態例1]図1は画素ごとに光路を
偏向できる光変調素子としてDigital Micr
omirror Device(DMD)を用いた本発
明の実施形態例1を示す斜視図であり、図2は同じく上
面図である。すなわち、プリズム13aは、全反射面1
03a,光入射面105a,光変調素子取付面106a
を有する四角柱状に構成され、このプリズム13aの全
反射面103aには微少な空隙を介してプリズム12a
が設けられる。このプリズム12aは前記全反射面10
3aの反対側に反射面104a,前記光入射面105a
の反対側にネガ画像出射面107a,前記光入射面10
5aと同じ側にポジ画像出射面108a,プリズム接合
面109を有する五角柱状に構成される。また、プリズ
ム13bは、全反射面103b,光入射面105b,光
変調素子取付面106bを有する四角柱状に構成され、
このプリズム13bの全反射面103bには微少な空隙
を介してプリズム12bが設けられる。このプリズム1
2bは前記全反射面103bの反対側に反射面104
a,前記光入射面105bの反対側にネガ画像出射面1
07b,前記光入射面105bと同じ側にポジ画像出射
面108b,プリズム接合面109を有する五角柱状に
構成される。前記光入射面105aに対向して光源10
aが設けられ、前記光入射面105bに対向して光源1
0bが設けられる。前記光変調素子取付面106aには
画素ごとに光路を偏向できる光変調素子例えばDMD1
8aが装着され、前記光変調素子取付面106bには画
素ごとに光路を偏向できる光変調素子例えばDMD18
bが装着される。前記ネガ画像出射面107aおよび前
記ネガ画像出射面107bに対応する位置には光の吸収
体21が設けられる。前記ポジ画像出射面108aおよ
び前記ポジ画像出射面108bに対応する位置には投影
レンズ系15が設けられ、この投影レンズ系15で投影
される位置にはスクリーン16が設けられる。
【0011】次に動作を説明すると、光源10aから出
射された平行光200は全反射プリズム13aの全反射
面103aで全反射し、光路を変更して全反射プリズム
13aから出射した後、DMD18aに入射する。DM
D18aには原画像を分割した画像のひとつを表示し入
射光を空間変調する。DMD18aのオンとなっている
微小ミラーからの反射光はポジ画像を形成し、再びプリ
ズム13aに入射し、全反射面103aを通過してプリ
ズム12aの反射面104aで反射し、プリズム12a
から出射する。出射した光201は投影レンズ系15で
スクリーン16に結像される。一方、DMD18aのオ
フとなっている微小ミラーからの反射光202はネガ画
像となり、再びプリズム13aに入射して全反射面10
3aを通過しプリズム12aの光源10aと反対側から
出射して光の吸収体21によって吸収される。
【0012】また光源10bから出射された平行光は全
反射プリズム13bの全反射面103bで全反射し、光
路を変更して全反射プリズム13bから出射した後、D
MD18bに入射する。DMD18bには原画像を分割
した画像のひとつを表示し入射光を空間変調する。DM
D18bのオンとなっている微小ミラーからの反射光は
ポジ画像を形成し、再びプリズム13bに入射し、全反
射面103bを通過してプリズム12bの反射面104
bで反射し、プリズム14bから出射する。出射した光
は投影レンズ系15でスクリーン16に結像される。一
方、DMD18bのオフとなっている微小ミラーからの
反射光はネガ画像となり、再びプリズム13bに入射し
て全反射面103bを通過しプリズム12bの光源10
bと反対側から出射して光の吸収体21によって吸収さ
れる。
【0013】ここで、プリズム材料として一般的なBK
7(屈折率1.52、臨界角41度)を用いた場合のプ
リズム12a,13aの設計例を以下に示す。光源10
aからの平行光を光軸に対して10度とし、全反射面1
03aを光軸に対して35度とすると光源10aからの
平行光の全反射面103aでの入射角は45度となり全
反射条件を満たす。全反射面103aで全反射した光は
DMD18aに20度の入射角で入射し、ポジ画像の反
射光は素子に垂直に出射する。さらにポジ画像の光は全
反射面103aに25度の角度で入射するため全反射面
103aを通過でき、さらに光軸より50度傾けた反射
面104aに40度の入射角で入射して光軸と平行な光
となる。光源10bから出射した光も対称のプリズム1
2b,13bによって同様に光軸に平行なポジ画像が得
られる。
【0014】このようにしてDMD18a及びDMD1
8bで変調されたポジ画像は、各々投影レンズ系15で
スクリーン16の隣り合った位置に結像されるので、あ
たかも一つの画面のように表現でき、一つの光変調素子
では不可能な高精細の画像を表示することができる。ス
クリーン16上に結像される画像の一例を図3に示す。
光源10a,10bから出射した光は各々DMD18
a,18bで変調され、各々スクリーン16上の画像1
01,102に結像する。その結果、一面では不可能な
高精細画像を継ぎ目を感じさせることなく投影表示する
ことが出来る。画像101,102の重ね合わせの部分
dは、DMD18a,18bを各々プリズム13a,1
3bに密着させたまま移動させることによって調節可能
で、投影した画像を見ながら画像101,102の位置
を調整しシームレスな表示を行うことが出来る。
【0015】またDMD18a及びDMD18bのオフ
の微小ミラーで反射された光はそれぞれプリズム12
a,12bから出射した後吸収体21によって効率よく
吸収されるため極めて迷光の少ない光学系となり、投影
レンズ系15にはDMD18a,18bからの変調され
たポジ画像の光のみが入射されるので、投影された画像
の黒の部分に迷光が混入せずスクリーン上に投影された
画像のコントラストが良くなる。
【0016】DMD18a,18bは各々プリズム13
a,13bに密着させて配置することが出来るため堅牢
で、温度変化や振動に対して光路がずれることのない光
学系となる。また上記のような一体構成にすることによ
り、DMD18a,18bから投影レンズ系15までの
光路を短くすることが出来、バックフォーカスを短くす
ることが出来るため投影レンズ系15が小さな口径で済
む利点がある。
【0017】[実施形態例2]図4は装置をよりコンパ
クトにするため光源を斜め45度の位置に配置した場合
の本発明の実施形態例2を示す上面図、図5は同じく側
面図、図6は同じく背面図である。すなわち、プリズム
113aは、全反射面1103a,入射光が投影方向に
対して斜め45度から入射するように形成された光入射
面1105a,光変調素子取付面1106aを有する側
面四角状に構成され、このプリズム113aの全反射面
1103aには微少な空隙を介してプリズム112aが
設けられる。このプリズム112aは前記全反射面11
03aの反対側にミラー面1104aおよびネガ画像出
射面1107a,前記ミラー面1104aに対応してポ
ジ画像出射面1108a,上面の全反射面17aを有す
る三角柱状に構成される。また、プリズム113bは、
全反射面1103b,入射光が投影方向に対して斜め4
5度から入射するように形成された光入射面1105
b,光変調素子取付面1106bを有する側面四角状に
構成され、このプリズム113bの全反射面1103b
には微少な空隙を介してプリズム112bが設けられ
る。このプリズム112bは前記全反射面1103bの
反対側にミラー面1104bおよびネガ画像出射面11
07b,前記ミラー面1104bに対応してポジ画像出
射面1108b,上面の全反射面17bを有する三角柱
状に構成される。前記プリズム112aのミラー面11
04aおよびネガ画像出射面1107a側と前記プリズ
ム112bのミラー面1104bおよびネガ画像出射面
1107b側には全体を一体とする上面三角形状のプリ
ズム14が設けられる。前記光入射面1105aに対向
して光源110aが設けられ、前記光入射面1105b
に対向して光源110bが設けられる。前記光変調素子
取付面1106aには画素ごとに光路を偏向できる光変
調素子例えばDMD118aが装着され、前記光変調素
子取付面1106bには画素ごとに光路を偏向できる光
変調素子例えばDMD118bが装着される。前記ネガ
画像出射面1107aおよび前記ネガ画像出射面110
7bに対応する位置には光の吸収体121が設けられ
る。前記ポジ画像出射面1108aおよび前記ポジ画像
出射面1108bに対応する位置には投影レンズ系11
5が設けられ、この投影レンズ系115で投影される位
置にはスクリーン116が設けられる。
【0018】次に動作を説明すると、光源110aから
出射された平行光1200は投影方向に対して斜め45
度からプリズム113aに入射し、実施形態例1と同様
全反射面1103aで全反射し、光路を変更して全反射
プリズム113aから出射した後、DMD118aに入
射する。DMD118aには高精細画像を分割した画像
のひとつを表示し入射光を空間変調する。DMD118
aのオンとなっている微小ミラーからのポジ画像は再び
プリズム113aに入射し、全反射面1103aを通過
しプリズム112aのミラー面1104aで反射し、プ
リズム112aから出射する。プリズム112aから出
射した光1201は投影レンズ系115でスクリーン1
16に結像される。一方、DMD118aのオフとなっ
ている微小ミラーからのネガ画像は再びプリズム113
aに入射し、全反射面1103aを通過してプリズム1
12aの別の全反射面17aで反射した後プリズム11
2aより出射して光の吸収体121によって吸収され
る。
【0019】光源110bから出射された光は上記と同
様の光路を通ってDMD118bで変調されオンの微小
ミラーで反射されたポジ画像は上記と同様に投影レンズ
系115でスクリーン116の隣り合った位置に結像さ
れることは前記実施形態例1と同様である。またDMD
118bのオフの微小ミラーで反射されたネガ画像は光
の吸収体121によって吸収される。
【0020】ここで、プリズム材料にBK7を用いた場
合、全反射面1103aの法線を図中に示した(x,
y,z)座標系で表して(cos(55°)/√2,−
sin(55°),−cos(55°)/√2)にとる
ことで光源110aから(1/√2,0,−1/√2)
の方向に発せられた平行光が全反射し、DMD118a
で変調したポジ画像は全反射面1103aを通過するこ
とができる。さらにポジ画像の光は法線が(0,1/√
2,1/√2)の方向を向いたミラー面1104aで合
成され投影レンズ系115を介してスクリーン116に
導かれる。光源110bから出射した光も対称のプリズ
ム112b,113bによって同様に合成され投影レン
ズ系115を介してスクリーン116に導かれる。ま
た、DMD118bのオフの微小ミラーで反射されたネ
ガ画像は光の吸収体121によって吸収される。
【0021】以上のようにDMD118a,118bの
オフとなる微小ミラーからの光は全て吸収体121に導
かれるため実施形態例1と同様極めて迷光の少ない光学
系となり、投影された画像のコントラストが良くなる。
またDMD118a,118bは各々プリズム113
a,113bに密着させて配置することが出来るため堅
牢で、温度変化や振動に対して光路がずれることのない
光学系となる。また上記のような一体構成にすることに
より、DMD118a,118bから投影レンズ系11
5までの光路を短くすることが出来、バックフォーカス
を短くすることが出来るため投影レンズ系115が小さ
な口径で済む利点がある。
【0022】以上の様に本発明では、光を発生する複数
の光源と、前記光源からの光が各々照射されて変調され
る第1および第2の画素ごとに光路が偏向できる光変調
素子と、前記各光変調素子で変調された光が導かれてス
クリーン上に投影される投影レンズ系と、複数の反射面
を内部に具備し、前記光源からの光を前記第1および第
2の光変調素子に照射し、該第1および第2の光変調素
子で反射された光を前記投影レンズ系に導くプリズム
と、不要の光を吸収する吸収体と、からなる投影型表示
装置において、第1の光源によって発せられた光が照射
する位置にある前記プリズムの第1の全反射面によって
全反射した光が前記画素ごとに光路が偏向できる素子に
照射され光路を変更されて第1のポジ画像と第1のネガ
画像に分離され、該第1のポジ画像が再び前記プリズム
に入射し、前記プリズムの第1の全反射面を通過して前
記プリズムの第2の反射面で反射されて前記投影レンズ
系に導かれ、前記第1のネガ画像が再び前記プリズムに
入射し、前記プリズムの第1の全反射面を通過して前記
プリズムの光の入射面と反対側から出射して前記光の吸
収体に照射され、第2の光源によって発せられた光が照
射する位置にある前記プリズムの第3の全反射面によっ
て全反射した光が前記画素ごとに光路が偏向できる素子
に照射され光路を変更されて第2のポジ画像と第2のネ
ガ画像に分離され、該第2のポジ画像が再び前記プリズ
ムに入射し、前記プリズムの第3の全反射面を通過して
前記プリズムの第4の反射面で反射されて前記投影レン
ズ系に導かれ、前記第2のネガ画像が再び前記プリズム
に入射し、前記プリズムの第3の全反射面を通過して前
記プリズムの光の入射面と反対側から出射して前記光の
吸収体に照射され、前記第1のポジ画像と前記第2のポ
ジ画像が前記投影レンズ系を通して合成されてスクリー
ン上に投影されることによって前記ネガ画像を前記光の
吸収体に効率よく吸収させることができるため前記ネガ
画像による迷光を防止でき、ポジ画像をプリズムで折り
返して分離された画像を合成できるため光学的な画像の
合成をコンパクトに構成でき、製造時や動作時の位置ず
れが少なくなり組み立ての際の調整を容易とすることが
出来る。また前記の構成を採ることで画素ごとに光路を
偏向できる素子から投影レンズ系までの光路長を短く出
来るので投影レンズ系のバックフォーカスを短くするこ
とができ、小口径のレンズの組み合わせで投影レンズ系
を構成することができる。
【0023】上記の実施形態例1,2では画素ごとに光
路を偏向できる光変調素子としてDMDを用いたが、ホ
ログラムを用いたポリマー分散型の反射型の液晶素子な
どの反射型光変調素子を用いることも当然可能である。
【0024】もちろん実施形態例1,2をそれぞれ2台
組み合わせることにより4面の合成も容易に構成でき
る。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の投
影型表示装置を用いれば、光源から発せられた光を全反
射プリズムで反射し、画素ごとに光路が偏向できる光変
調素子により前記全反射プリズムで反射した光を空間変
調し、前記全反射プリズムと一体になった第二のプリズ
ムの反対面で前記変調された光を反射し、これらを複数
組用いて投影レンズ系に導き、画素ごとに光路が偏向で
きる光変調素子に表示されたそれぞれの画像をスクリー
ン上に合成投影し、前記画素ごとに光路が偏向できる光
変調素子のオフの画素の光が前記全反射プリズムと前記
全反射プリズムと一体になった第二のプリズムを順次通
過して投影方向と反対方向に出射することによって前記
オフとなる画素の光による迷光を防止でき、光学的な合
成をコンパクトに構成できるため製造時や動作時の位置
ずれが防止でき、組み立ての際の調整を容易とすること
が出来る。また画素ごとに光路が偏向できる光変調素子
から投影レンズまでの光路長を短く出来るので投影レン
ズのバックフォーカスを短くすることが出来るため小さ
な口径の投影レンズ系を用いることが出来る。
【0026】なお前記全反射プリズムと前記全反射プリ
ズムと一体になったプリズムの複数を一体構造とするこ
とにより装置をさらに堅牢とすることが出来、より安定
で調整個所の少ない投影型表示装置とすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例1を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態例1を示す上面図である。
【図3】本発明の実施形態例1によってスクリーン上に
投影される画像を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態例2を示す上面図である。
【図5】本発明の実施形態例2を示す側面図である。
【図6】本発明の実施形態例2を示す背面図である。
【符号の説明】
10a,10b 光源 12a,12b,13a,13b プリズム 15 投影レンズ系 16 スクリーン 18a,18b DMD 21 光の吸収体 103a,103b 全反射面 104a,104b 反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 憲二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 上平 員丈 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA13 AA18 AB14 AC06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光源および第2の光源と、 前記第1の光源によって発生した光が照射する位置に第
    1の全反射面が設けられると共に前記第2の光源によっ
    て発生した光が照射する位置に第2の全反射面が設けら
    れ、さらに第3の反射面および第4の反射面が設けられ
    たプリズムと、 前記プリズムの第1の全反射面によって全反射した光が
    照射される位置に設けられた画素ごとに光路が偏向でき
    る第1の光変調素子と、 前記プリズムの第2の全反射面によって全反射した光が
    照射される位置に設けられた画素ごとに光路が偏向でき
    る第2の光変調素子と、 前記第1の光変調素子により光路が変更されて第1のポ
    ジ画像および第1のネガ画像に分離され、第1のポジ画
    像が再び前記プリズムに入射し、前記プリズムの第1の
    全反射面を通過して前記プリズムの第3の反射面で反射
    されて導入される位置で、且つ前記第2の光変調素子に
    より光路が変更されて第2のポジ画像および第2のネガ
    画像に分離され、第2のポジ画像が再び前記プリズムに
    入射し、前記プリズムの第2の全反射面を通過して前記
    プリズムの第4の反射面で反射されて導入される位置に
    設けられ前記第1のポジ画像および前記第2のポジ画像
    が合成されてスクリーン上に投影される投影光学系と、 前記第1のネガ画像が再び前記プリズムに入射し、前記
    プリズムの第1の全反射面を通過して前記プリズムの入
    射面に対して反対側から出射して照射される位置で、且
    つ前記第2のネガ画像が再び前記プリズムに入射し、前
    記プリズムの第2の全反射面を通過して前記プリズムの
    入射面に対して反対側から出射して照射される位置に設
    けられた光の吸収体とを具備することを特徴とする投影
    型表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投影型表示装置におい
    て、第1の光源および第2の光源からそれぞれ対応して
    出射された光を投影光学系の投影方向に対してそれぞれ
    45度の角度でプリズムに入射するようにしたことを特
    徴とする投影型表示装置。
JP11189075A 1999-07-02 1999-07-02 投影型表示装置 Pending JP2001021835A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1246461A3 (en) * 2001-03-28 2002-12-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Light source device and projection television

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