JP2001013454A - 投影型表示装置 - Google Patents

投影型表示装置

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JP2001013454A
JP2001013454A JP11321233A JP32123399A JP2001013454A JP 2001013454 A JP2001013454 A JP 2001013454A JP 11321233 A JP11321233 A JP 11321233A JP 32123399 A JP32123399 A JP 32123399A JP 2001013454 A JP2001013454 A JP 2001013454A
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Japan
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light
total reflection
optical axis
angle
projection lens
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JP11321233A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Fukuda
常男 福田
Takayuki Okimura
隆幸 沖村
Kenji Nakazawa
憲二 中沢
Kazutake Kamihira
員丈 上平
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、複数の反射型の光変調素子
を用いて単一の表示素子では不可能な画素数の画像を簡
単な光学系でコンパクトに合成投射して投影表示するこ
とを可能にする投影型表示装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、光源10からの光を二組の全
反射面103,104,107,108を具備したプリ
ズム12の第一組の全反射面103,107で分割し、
それぞれ反射型の光変調素子13a,13bで変調し、
前記プリズム12の第二組の全反射面104,108で
合成して投影することにより、単一の表示素子では不可
能な多くの画素数を持った画像をコンパクトな光学系で
投影表示するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投影型の画像表示装
置に関するもので、複数の反射型の光変調素子を用いて
単一の表示素子では不可能な画素数の画像を簡単な光学
系でコンパクトに合成投射して投影表示することを可能
にするものである。
【0002】
【従来の技術】近年表示装置の大型化、高精細化への需
要が高まり、大きい画面に鮮明な画像を表示する技術が
課題となっている。このような技術課題を解決する手段
のひとつとして投影型の表示装置が用いられるようにな
ってきた。このような投影型表示装置には、光変調素子
として従来マトリックス駆動させた液晶パネルが用いら
れてきた。最近光源をより効率的、高速に変調すること
の出来る微小ミラーを静電気力で機械的に駆動させて入
射光を変調する素子が用いられる事が多くなってきてい
る。これらはDigital Micromirror
Device(以下DMDと略記する)と呼ばれてお
りすでに実用に供されている。この素子は画素となる微
小なミラーを静電気で駆動して機械的に動かすことによ
り光を偏向させるもので微小ミラーを各々素子に対して
+10度または−10度傾ける時間をマイクロ秒の単位
でそれぞれ可変することにより階調表現を行うことが出
来る。このようにDMDは高速駆動が可能なため時分割
表示に適しておりデジタル電気信号入力に対して光強度
平均の直線性が非常に良いことが特徴で強い光源に対し
ても最小の損失で画像を投影表示することが出来る。し
かしながら光変調素子として上記のような液晶パネルや
DMDでは画素数の多い素子を製造するのは困難で高精
細の画像を投影表示するのは困難である。
【0003】このように単独の素子では不可能な多くの
画素数を持った高精細画像を表示する技術として単独の
光変調素子によって表示された画像をつなぎ合わせて表
示する技術がありCRTや液晶パネルを用いた投影表示
装置ではすでに実用化している。これは、高精細画像を
領域毎に分割しそれぞれの領域を単独の光変調素子で表
示しスクリーン上隣り合った場所に投射して空間的につ
なぎ合わせることによって高精細画像を得ようとするも
ので、この方法では容易に高精細の大画面表示が実現で
きるものの、個々の表示装置の間にばらつきがあるため
画像の各部分の輝度や色相が乱れ、これを押さえようと
すると付加装置が必要であった。また表示装置の間に継
ぎ目が生じるため画面の一体感に乏しくシームレスな表
示が出来ないという問題があった。それに対し上記単独
の光変調素子によって表示された画像を光学的に合成し
て単一の投影レンズで投射する方法が知られている。
(例えば特開平1−161981号)この方法はピラミ
ッド型のミラーを用いて複数の画像を合成してあたかも
一枚の高精細画像を表示しているように見せるもので、
投影レンズ系をひとつにすることで表示装置間のばらつ
きを押さえ光学的な調整を容易にすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数の光変換素子を用
いて上記のようなピラミッド型のミラーで画像を合成し
ようとすると、投影レンズまでの光路長が長くなりバッ
クフォーカスの長い投影レンズが必要であり、必然的に
投影レンズのF値が大きくなる結果投影される画像が暗
くなる問題があった。またその問題を解決しようとする
と高価な大口径の投影レンズが必要であり実用的ではな
かった。また上記のようなピラミッド型のミラーで画像
を合成する方式ではそれぞれの表示装置を高精度に位置
合わせする必要があり、このような表示装置を製造する
際に各々の表示装置の間で正確に光軸やフォーカスを合
わせることが必要であった。また、動作中の温度変化や
振動などの外乱によって各々の表示装置の位置関係が変
化すると画面のずれを生じ、高精細画像のつなぎ目が目
立つようになり画質が著しく低下するという問題があっ
た。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、複数の反射型の光変調素子を用いて単一の表示素子
では不可能な画素数の画像を簡単な光学系でコンパクト
に合成投射して投影表示することを可能にする投影型表
示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光を発生する光源と、前記光源からの光が
照射されて変調される反射型の第1および第2の光変調
素子と、前記各光変調素子で変調された光が導かれてス
クリーン上に投影される投影レンズ系と、複数の全反射
面を内部に具備し、前記光源からの光を前記第1および
第2の光変調素子に照射し、該第1および第2の光変調
素子で反射された光を前記投影レンズ系に導くプリズム
とからなる投影型表示装置において、前記プリズムが内
部に具備する第1と第2の全反射面が、前記投影レンズ
系の光軸に対し直角に交叉する第1の直線上で接し、か
つ前記光軸に対して同一の第1の角度をなすように配置
され、前記プリズムが内部に具備する第3と第4の全反
射面が、前記第1の直線と平行で該第1の直線よりも前
記投影レンズ系に近い位置で前記光軸に対し直角に交叉
する第2の直線上で接し、かつ前記光軸に対して同一の
第2の角度をなすように配置され、さらに、前記光源か
ら発せられ前記第1の全反射面で反射された第1の光が
前記第2の全反射面と第4の全反射面を順次透過して前
記第1の光変調素子に照射され、該第1の光変調素子で
変調された前記第1の光が前記第4の全反射面で反射さ
れて前記投影レンズ系に導かれ、前記光源から発せられ
前記第2の全反射面で反射された第2の光が前記第1の
全反射面と第3の全反射面を順次通過して前記第2の光
変調素子に照射され、該第2の光変調素子で変調された
前記第2の光が前記第3の全反射面で反射されて前記投
影レンズ系に導かれ、前記第1の光と前記第2の光が、
前記投影レンズ系を通して合成されてスクリーン上に投
影されることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記第1および第2の全反射面が前記光軸となす第
1の角度αと、前記第3および第4の全反射面が前記光
軸となす第2の角度βとは、前記光源から発せられる光
が前記光軸となす角度をθoとし、プリズムの屈折率を
nとしたときに、全反射面の臨界角θt = sin-1(1/
n)およびθ= sin-1(sinθo /n)を用いて、90°
−α−θ>θ 、および3α+θ−90°<θ 、な
らびに2α+β+θ−90°<θ を満足する角度で
あることを特徴とするものである。
【0008】また本発明は、前記反射型の第1および第
2の光変調素子の反射面が、該反射型の光変調素子を含
む面に対してそれぞれ+10度、−10度の角度に向く
ことにより入射光の変調を行う前記反射型の第1および
第2の光変調素子において、前記第1および第2の全反
射面が前記光軸となす第1の角度αと、前記第3および
第4の全反射面が前記光軸となす第2の角度βとは、前
記光源から発せられる光が前記光軸となす角度をθo と
し、プリズムの屈折率をnとしたときに、全反射面の臨
界角θt = sin-1(1/n)およびθ= sin-1(sinθo
/n)を用い、θ′=180゜−2(α+β)−θ、
θ″= sin-1(sin-1(n sinθ′)+20゜)/nなる
θ″を用いて、90゜−β+θ″>θtを満足する角度
βであることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記第1および第2の全反射面が前記光軸となす第
1の角度αと、前記第3および第4の全反射面が前記光
軸となす第2の角度βとが等しいことを特徴とするもの
である。
【0010】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記反射型の光変調素子を含む面の垂線が前記光軸
となす角度が、前記第3および第4の全反射面が前記光
軸となす角度の2倍であることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記投影レンズの位置に光源を設け前記光源の位置
に投影レンズを設けることによって、前記プリズム内の
光路を逆にたどり、前記第1の光と前記第2の光が該投
影レンズ系を通して合成されてスクリーンに投影される
ことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記反射型の光変調素子を含む面の垂線が前記光軸
となす角度が、前記第1および第2の全反射面が前記光
軸となす角度の2倍であることを特徴とするものであ
る。
【0013】また本発明は、光を発生する光源と、前記
光源からの光が照射されて変調される反射型の第1乃至
第4の光変調素子と、前記各光変調素子で変調された光
が導かれてスクリーン上に投影される投影レンズ系と、
複数の全反射面を内部に具備し、前記光源からの光を前
記第1乃至第4の光変調素子に照射し、該第1乃至第4
の光変調素子で反射した光を前記投影レンズ系に導くプ
リズムとからなる投影型表示装置において、前記プリズ
ムが内部に具備する第1乃至第4の全反射面が、前記投
影レンズ系の光軸を中心線とする正四角錐の4つの側面
をなし、かつ前記光軸に対して同一の第1の角度をなす
ように配置され、前記プリズムが内部に具備する第5乃
至第8の全反射面が、前記第1乃至第4の全反射面より
も前記投影レンズ系に近い位置で、前記光軸を中心線と
する正四角錐の4つの側面をなし、かつ前記光軸に対し
て同一の第2の角度をなすように配置され、さらに、前
記光源から発せられ前記第1の全反射面で反射された第
1の光が前記第3の全反射面と第7の全反射面を順次通
過して前記第1の光変調素子に照射され、該第1の光変
調素子で変調された前記第1の光が前記第7の全反射面
で反射されて前記投影レンズ系に導かれ、前記光源から
発せられ前記第2の全反射面で反射された第2の光が前
記第4の全反射面と第8の全反射面を順次通過して前記
第2の光変調素子に照射され、該第2の光変調素子で変
調された前記第2の光が前記第8の全反射面で反射され
て前記投影レンズ系に導かれ、前記光源から発せられ前
記第3の全反射面で反射された第3の光が前記第1の全
反射面と第5の全反射面を順次通過して前記第3の光変
調素子に照射され、該第3の光変調素子で変調された前
記第3の光が前記第5の全反射面で反射されて前記投影
レンズ系に導かれ、前記光源から発せられ前記第4の全
反射面で反射された第4の光が前記第2の全反射面と第
6の全反射面を順次通過して前記第4の光変調素子に照
射され、該第4の光変調素子で変調された前記第4の光
が前記第6の全反射面で反射されて前記投影レンズ系に
導かれ、前記第1乃至第4の光が、前記投影レンズ系を
通して合成されてスクリーン上に投影されることを特徴
とするものである。
【0014】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記第1乃至第4の全反射面が前記光軸となす第1
の角度αと、前記第5乃至第8の全反射面が前記光軸と
なす第2の角度βとは、前記光源から発せられる光が前
記光軸となす角度をθo とし、プリズムの屈折率をnと
したときに、全反射面の臨界角θt = sin-1(1/n)
およびθ= sin-1(sinθo /n)を用いて、90゜−α
−θ>θt 、および3α+θ−90゜<θt 、ならびに
2α+β+θ−90゜<θt を満足する角度であること
を特徴とするものである。
【0015】また本発明は、前記反射型の第1乃至第4
の光変調素子の反射面が、該反射型の光変調素子を含む
面に対してそれぞれ+10度、−10度の角度に向くこ
とで入射光の変調を行う前記反射型の第1乃至第4の光
変調素子において、前記第1乃至第4の全反射面が前記
光軸となす第1の角度αと、前記第5乃至第8の全反射
面が前記光軸となす第2の角度βとは、前記光源から発
せられる光が前記光軸となす角度をθo とし、プリズム
の屈折率をnとしたときに、全反射面の臨界角θt = s
in-1(1/n)およびθ= sin-1(sinθo /n)を用い
て、θ′=180゜−2(α+β)−θ、θ″= sin-1
(sin-1(n sinθ′)+20゜)/nなるθ″を用い
て、90゜−β+θ″>θt を満足する角度βであるこ
とを特徴とするものである。
【0016】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記第1乃至第4の全反射面が前記光軸となす第1
の角度αと、前記第5乃至第8の全反射面が前記光軸と
なす第2の角度βとが等しいことを特徴とするものであ
る。
【0017】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記反射型の光変調素子を含む面の垂線が前記光軸
となす角度が、前記第5乃至第8の全反射面が前記光軸
となす角度の2倍であることを特徴とするものである。
【0018】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記投影レンズの位置に光源を設け前記光源の位置
に投影レンズを設けることによって、前記プリズム内の
光路を逆にたどり、前記第1乃至第4の光が該投影レン
ズ系を通して合成されてスクリーンに投影されることを
特徴とするものである。
【0019】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記反射型の光変調素子を含む面の垂線が前記光軸
となす角度が、前記第1および第2の全反射面が前記光
軸となす角度の2倍であることを特徴とするものであ
る。
【0020】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記反射型の光変調素子は前記プリズムに密着させ
て配置することを特徴とするものである。
【0021】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記反射型の光変調素子が、画素毎に反射光の光路
を偏向することができる素子であることを特徴とするも
のである。
【0022】また、本発明は前記投影型表示装置におい
て、前記反射型の光変調素子が、画素毎に光の吸収また
は反射を選択することができる素子であることを特徴と
するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態例を詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の原理を示す構成説明図であ
る。
【0025】すなわち、光を発生する光源10と、前記
光源10からの光が照射されて変調される反射型の第1
および第2の光変調素子13a、13bと、前記各光変
調素子13a、13bで変調された光が導かれてスクリ
ーン上に投影される投影レンズ系15と、複数の全反射
面を内部に具備し、前記光源10からの光を前記第1お
よび第2の光変調素子13a、13bに照射し、該第1
および第2の光変調素子13a、13bで反射された光
を前記投影レンズ系15に導くプリズム12とからなる
投影型表示装置において、前記プリズム12が内部に具
備する全反射面103、107が、前記投影レンズ系1
5の光軸に対し直角に交叉する第1の直線131上で接
し、かつ前記光軸に対して同一の第1の角度をなすよう
に配置され、前記プリズム12が内部に具備する全反射
面104、108が、前記第1の直線と平行で該第1の
直線よりも前記投影レンズ系15に近い位置で前記光軸
に対し直角に交叉する第2の直線132上で接し、かつ
前記光軸に対して同一の第2の角度をなすように配置さ
れ、さらに、前記光源10から発せられ全反射面107
で反射された第1の光が全反射面103および104を
通過して光変調素子13aに照射され、該光変調素子1
3aで変調された前記第1の光が全反射面104で反射
されて前記投影レンズ系15に導かれ、前記光源10か
ら発せられ全反射面103で反射された第2の光が全反
射面107および108を通過して光変調素子13bに
照射され、該光変調素子13bで変調された前記第2の
光が全反射面108で反射されて前記投影レンズ系15
に導かれ、前記第1の光と前記第2の光が、前記投影レ
ンズ系15を通して合成されてスクリーン上に投影され
ることにより単一の表示素子では不可能な多くの画素数
を持った画像をコンパクトに光学系で合成して投影表示
することが出来る。
【0026】また上記発明による前記プリズムの入射光
と出射光を入れ替え、前記光源と前記投影レンズとの位
置を相互に入れ替えることによっても同様の効果を得る
ことが可能である。
【0027】ここで、反射型の光変調素子13a,13
bには画素ごとに光路が偏向できる素子や画素ごと光を
吸収する素子を用いることができる。
【0028】(実施形態例1)次に反射型の光変調素子
としてDMDを用いた本発明の実施形態例1について説
明する。
【0029】図2において光源10から出射された平行
光200は、複数の全反射面を内部に具備したプリズム
12の全反射面103及び107で全反射し二つに分割
され、全反射面107で全反射した光は前記プリズム1
2の全反射面103を通過し、さらに前記プリズム12
の全反射面104を透過してDMD13aに入射する。
DMD13aには画像を表示して前記入射光を変調す
る。DMD13aのオンとなっている画素に対応する微
小ミラーからの反射光は前記プリズム12に入射して全
反射面104で全反射し、前記プリズム12の光源と反
対側から出射する。出射した光201は投影レンズ系1
5でスクリーン16に結像される。また前記プリズム1
2の全反射面103で全反射した光は全反射面107を
通過し全反射面108を透過してDMD13bに入射す
る。DMD13bには画像を表示して前記入射光を変調
する。DMD13bのオンとなっている画素に対応する
微小ミラーからの反射光は再び前記プリズム12に入射
して全反射面104で全反射し、プリズム12の光源と
反対側から出射する。出射した光は投影レンズ系15で
スクリーン16に結像される。このように複数の全反射
面を内部に具備したプリズム12を用いることによっ
て、反射型の光変調素子から投影レンズ系までの光路長
を短く出来るので投影レンズ系のバックフォーカスを短
くすることが出来る。そのため小さな口径のレンズの組
み合わせで投影レンズ系を構成することが出来、投影レ
ンズを安価にすることが出来る。また、反射型の表示素
子をプリズムに密着させて配置することが出来るため、
光学的な画像の合成をコンパクトに構成でき、製造時や
動作時の位置ずれが少なくなり、組み立ての際の調整を
容易とすることが出来る。
【0030】本実施形態例1では光源10から出射した
光は複数の全反射面を内部に具備したプリズム12の全
反射面103、107で二分割され各々DMD13a,
13bで変調され、全反射面104、108で合成され
図3に示すように各々スクリーン上に画像101,10
2を結像する。その結果一面では不可能な高精細画像を
投影表示することが出来る。画像101,102の重ね
合わせの部分dは、図2においてDMD13a、13b
を複数の全反射面を内部に具備したプリズム12に密着
させたまま移動させることによって調節可能で、投影し
た画像を見ながら画像101,102の位置を調整しシ
ームレスな表示を行うことが出来る。
【0031】本実施形態例1の複数の全反射面を内部に
具備したプリズムに入射する平行光200は実際には必
ずしも光軸に平行ではないので、図4に示すように、光
源10から入射した光線200が光軸30に対してθo
の角度を成している場合を考える。図4において、全反
射面103,107および全反射面104,108が光
軸に対して成す角度をそれぞれα,βとすると、光線2
00が複数の全反射面を内部に具備したプリズム12に
入射する入射角θo が小さい場合には色による分散を無
視でき、プリズムの屈折率をnとすると入射光はプリズ
ム内で光軸に対してθ= sin-1(sinθo /n)の角度と
なり、全反射面107で全反射するためには、 90゜−α−θ>θt (1) でなければならない。ここで全反射面の臨界角θt = s
in-1(1/n)であり、nはプリズム12に使用してい
るガラスの屈折率である。さらに全反射面107で全反
射した光は全反射面103と全反射面104をそれぞれ
透過しなければならない。この条件はそれぞれ、 3α+θ−90゜<θt (2) 2α+β+θ−90゜<θt (3) である。
【0032】一方、DMD13aに表示された像が、第
二の全反射面104で反射されて歪まずに投影されるた
めにはDMD13aを含む平面の垂線は光軸に対して2
βの角度を持たなければならない。プリズム12の全反
射面103と全反射面104を透過した光は出射角 θ′=180゜−2(α+β)−θ (4) でプリズム12の界面に達し、図5に示すように空気中
に出るときに屈折しDMD13aに入射し、素子に対し
て10゜傾いたオンの画素に対応するミラーにより偏向
され、再びプリズム12に入射し屈折してプリズム内で
入射角 θ″= sin-1( sin-1(n sinθ′)+20゜)/n (5) となる。さらにこの光が全反射面104で全反射するた
めには、 90゜−β+θ″>θt (6) である。このとき、全反射面104で全反射した光は光
軸30に対してプリズム12内でθ″の角度をもって出
射する。
【0033】プリズム12の材料として典型的な光学材
料であるBK7を用いると、可視光に対してn=1.5
2であることから、例えばα=42゜、β=45゜にと
ることで上記(1)(2)(3)(6)の物理的条件を
満足することがわかる。
【0034】また、入射光200が光軸に対して平行、
つまり、θ=0のとき、出射光201が光軸と平行とな
る、つまりθ″=0になるようにすると投影レンズ径を
小さくすることができるので、(5)よりθ′=−1
3.0゜が最適解となり、 α+β=96.5゜ (7) ととれば良いことがわかる。
【0035】以上のような条件を満たすα及びβの角度
を成す複数の全反射面を内部に具備したプリズムを用い
れば本発明の効果が得られる。
【0036】また(7)の条件を満たす複数の全反射面
を内部に具備したプリズムでは入射光、出射光とも光軸
30に平行であるため入射、出射を入れ替えた構成も可
能で、図4で光源10の位置に投影レンズを置き、プリ
ズム12の投影レンズと反対側から平行光を照射する図
6のような構成も可能である。
【0037】(実施形態例2)次に実施形態例1で詳細
に説明した本発明の複数の全反射面を内部に具備したプ
リズムを用いた実施形態例2について図5を参照して説
明する。
【0038】即ち、図5において光源10から出射され
た平行光200は、複数の全反射面を内部に具備したプ
リズム12の全反射面103及び107で全反射し二つ
に分割され、全反射面107で全反射した光は前記プリ
ズム12の全反射面103を通過し、さらに前記プリズ
ム12の全反射面104を透過してDMD13aに入射
する。DMD13aには画像を表示して前記入射光を変
調する。DMD13aのオンとなっている画素に対応す
る微小ミラーからの反射光は前記プリズム12に入射し
て全反射面104で全反射し、前記プリズム12の光源
10と反対側から出射する。出射した光201は投影レ
ンズ系でスクリーンに結像される。
【0039】ここでDMD13aを含む平面の垂線が光
軸となす角度を、全反射面104が光軸30にたいして
なす角度の丁度2倍にすることでDMD13aのオンと
なっている画素に対応する微小ミラーからの反射光が歪
むことなくスクリーンに投影される。これはDMD13
aの、全反射面104に対する鏡像を含む平面が光軸3
0に対して平行になることで容易に理解することが出来
る。また前記プリズム12の全反射面103で全反射し
た全反射面107を通過し全反射面108を透過してD
MD13bに入射する。DMD13bには画像を表示し
て前記入射光を変調する。DMD13bのオンとなって
いる画素に対応する微小ミラーからの反射光は再び前記
プリズム12に入射して全反射面108で全反射し、プ
リズム12の光源10と反対側から出射する。出射した
光は投影レンズ系でスクリーンに結像される。このよう
に複数の全反射面を内部に具備したプリズム12を用い
ることによって、反射型の光変調素子から投影レンズ系
までの光路長を短く出来るので投影レンズ系のバックフ
ォーカスを短くすることが出来る。そのため小さな口径
のレンズの組み合わせで投影レンズ系を構成することが
出来、投影レンズを安価にすることが出来る。また、反
射型の表示素子をプリズムに密着させて配置することが
出来るため、光学的な画像の合成をコンパクトに構成で
き、製造時や動作時の位置ずれが少なくなり、組み立て
の際の調整を容易とすることが出来る。
【0040】ここで、複数の全反射面を内部に具備した
プリズム12の全反射面103、104、107、10
8は全て光軸30に対して40度とすることにより、前
記プリズム12を容易に製作することができる。
【0041】(実施形態例3)実施形態例1及び2では
反射型の光変調素子を二つ用いる例を示したが、本実施
形態例3を用いれば容易に反射型の光変調素子を四つ用
いて画像を合成して表示することが可能になり、さらに
画素数の多い画像を投影表示することが出来る。即ち図
8に示すように、光源10から出射された平行光は複数
の全反射面を内部に具備したプリズム17に入射し、全
反射面103,107,111,115で全反射し四つ
に分割される。その中で全反射面103に入射する平行
光200は全反射面103で反射され、全反射面107
を通過し、さらに全反射面108を透過してDMD13
aに入射する。DMD13aには画像を表示して前記入
射光を変調する。DMD13aで変調された光は再びプ
リズム17に入射して全反射面108で全反射し、プリ
ズム17の光源と反対側から出射する。ここでDMD1
3aを含む平面の垂線が光軸となす角度を、第2の全反
射面107が光軸に対してなす角度の丁度2倍にするこ
とでDMD13aのオンとなっている画素に対応する微
小ミラーからの反射光が歪むことなくスクリーンに投影
される。さらにDMD13aを、DMD13aを含む平
面内で45度回転させて配置することによってDMD1
3aのすべての画素が全反射面104で反射しスクリー
ンに投影させることができる。プリズム17の全反射面
107,111,115で反射した光も同様にそれぞれ
全反射面103,115,111を通過し、さらにそれ
ぞれ全反射面104,116,112を通過してそれぞ
れDMD13b,13c,13dに入射し前記入射光を
変調し、DMD13b,13c,13dのオンとなって
いる画素に対応する微小ミラーからの反射光は再びプリ
ズム17に入射して、それぞれ全反射面104,11
6,112で全反射しプリズム17の光源10と反対側
から出射して合成される。このように複数の全反射面を
内部に具備したプリズム17を用いることによって、実
施形態例1と同様、反射型の光変調素子から投影レンズ
系までの光路長を短く出来るので投影レンズ系のバック
フォーカスを短くすることが出来る。そのため小さな口
径のレンズの組み合わせで投影レンズ系を構成すること
が出来、投影レンズを安価にすることが出来る。また、
プリズムに反射型の表示素子を密着させることが出来る
ため、光学的な画像の合成をコンパクトに構成でき、製
造時や動作時の位置ずれが少なくなり、組み立ての際の
調整を容易とすることが出来る。さらに、複数の全反射
面を内部に具備したプリズムの正四角錐側面をなす全反
射面を頂角80度とすることも可能で、二つの正四角錐
側面をなす全反射面の頂角を両者とも等しくすることで
プリズムの製作が容易となる。また(7)を満たすよう
なプリズム角を取ることによってプリズム17の入射光
側と出射光側を入れ替えることも可能である。
【0042】以上示した実施形態例では反射型の光変調
素子としてDMDなどの画素毎に反射光の光路を偏向す
ることができる素子を用いて説明したが、電気的にアド
レスされる液晶パネルや光学的にアドレスされる光アド
レス型光変調素子などの画素毎に光の吸収または反射を
選択することができる素子を用いることも当然可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、光を
発生する光源と、前記光源からの光が照射されて変調さ
れる反射型の第1および第2の光変調素子と、前記各光
変調素子で変調された光が導かれてスクリーン上に投影
される投影レンズ系と、複数の全反射面を内部に具備
し、前記光源からの光を前記第1および第2の光変調素
子に照射し、該第1および第2の光変調素子で反射され
た光を前記投影レンズ系に導くプリズムとからなる投影
型表示装置において、前記プリズムが内部に具備する第
1と第2の全反射面が、前記投影レンズ系の光軸に対し
直角に交叉する第1の直線上で接し、かつ前記光軸に対
して同一の第1の角度をなすように配置され、前記プリ
ズムが内部に具備する第3と第4の全反射面が、前記第
1の直線と平行で該第1の直線よりも前記投影レンズ系
に近い位置で前記光軸に対し直角に交叉する第2の直線
上で接し、かつ前記光軸に対して同一の第2の角度をな
すように配置され、さらに、前記光源から発せられ前記
第1の全反射面で反射された第1の光が前記第2の全反
射面と第4の全反射面を順次透過して前記第1の光変調
素子に照射され、該第1の光変調素子で変調された前記
第1の光が前記第4の全反射面で反射されて前記投影レ
ンズ系に導かれ、前記光源から発せられ前記第2の全反
射面で反射された第2の光が前記第1の全反射面と第3
の全反射面を順次通過して前記第2の光変調素子に照射
され、該第2の光変調素子で変調された前記第2の光が
前記第3の全反射面で反射されて前記投影レンズ系に導
かれ、前記第1の光と前記第2の光が、前記投影レンズ
系を通して合成されてスクリーン上に投影されることに
よって、反射型の光変調素子から投影レンズ系までの光
路長を短く出来るので投影レンズ系のバックフォーカス
を短くすることが出来る。そのため小さな口径のレンズ
の組み合わせで投影レンズ系を構成することが出来、投
影レンズを安価にすることが出来る。また、反射型の表
示素子をプリズムに貼りつけることが出来るため、光学
的な画像の合成をコンパクトに構成でき、製造時や動作
時の位置ずれが少なくなり、組み立ての際の調整を容易
とすることが出来る。
【0044】尚、前記投影レンズの位置に光源を設け前
記光源の位置に投影レンズを設けることによって、前記
プリズム内の光路を逆にたどり、前記第1の光と前記第
2の光が該投影レンズ系を通して合成されてスクリーン
に投影されるようにしても同様な効果を得ることができ
る。
【0045】また、本発明の投影型表示装置を用いれ
ば、光を発生する光源と、前記光源からの光が照射され
て変調される反射型の第1乃至第4の光変調素子と、前
記各光変調素子で変調された光が導かれてスクリーン上
に投影される投影レンズ系と、複数の全反射面を内部に
具備し、前記光源からの光を前記第1乃至第4の光変調
素子に照射し、該第1乃至第4の光変調素子で反射した
光を前記投影レンズ系に導くプリズムとからなる投影型
表示装置において、前記プリズムが内部に具備する第1
乃至第4の全反射面が、前記投影レンズ系の光軸を中心
線とする正四角錐の4つの側面をなし、かつ前記光軸に
対して同一の第1の角度をなすように配置され、前記プ
リズムが内部に具備する第5乃至第8の全反射面が、前
記第1乃至第4の全反射面よりも前記投影レンズ系に近
い位置で、前記光軸を中心線とする正四角錐の4つの側
面をなし、かつ前記光軸に対して同一の第2の角度をな
すように配置され、さらに、前記光源から発せられ前記
第1の全反射面で反射された第1の光が前記第3の全反
射面と第7の全反射面を順次通過して前記第1の光変調
素子に照射され、該第1の光変調素子で変調された前記
第1の光が前記第7の全反射面で反射されて前記投影レ
ンズ系に導かれ、前記光源から発せられ前記第2の全反
射面で反射された第2の光が前記第4の全反射面と第8
の全反射面を順次通過して前記第2の光変調素子に照射
され、該第2の光変調素子で変調された前記第2の光が
前記第8の全反射面で反射されて前記投影レンズ系に導
かれ、前記光源から発せられ前記第3の全反射面で反射
された第3の光が前記第1の全反射面と第5の全反射面
を順次通過して前記第3の光変調素子に照射され、該第
3の光変調素子で変調された前記第3の光が前記第5の
全反射面で反射されて前記投影レンズ系に導かれ、前記
光源から発せられ前記第4の全反射面で反射された第4
の光が前記第2の全反射面と第6の全反射面を順次通過
して前記第4の光変調素子に照射され、該第4の光変調
素子で変調された前記第4の光が前記第6の全反射面で
反射されて前記投影レンズ系に導かれ、前記第1乃至第
4の光が、前記投影レンズ系を通して合成されてスクリ
ーン上に投影されることによって、反射型の光変調素子
から投影レンズ系までの光路長を短く出来るので投影レ
ンズ系のバックフォーカスを短くすることが出来る。そ
のため小さな口径のレンズの組み合わせで投影レンズ系
を構成することが出来、投影レンズを安価にすることが
出来る。また、反射型の表示素子をプリズムに貼りつけ
ることが出来るため、光学的な画像の合成をコンパクト
に構成でき、製造時や動作時の位置ずれが少なくなり、
組み立ての際の調整を容易とすることが出来る。
【0046】ここで反射型の光変調素子には画素ごとに
光路が偏向できる素子や画素ごとに光を吸収する素子を
用いることができる。
【0047】尚、前記投影レンズの位置に光源を設け前
記光源の位置に投影レンズを設けることによって、前記
プリズム内の光路を逆にたどり、前記第1乃至第4の光
が該投影レンズ系を通して合成されてスクリーンに投影
されるようにしても同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す立体的構成説明図である。
【図2】本発明の実施形態例1を示す構成説明図であ
る。
【図3】本発明の実施形態例1によって得られる投影像
を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態例1に係る全反射面を二つ有
したプリズムの角度の関係を示した構成説明図である。
【図5】本発明の実施形態例1に係るプリズムとDMD
の界面での光線の屈折を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態例1で光の入射、出射方向を
逆にした場合の実施形態例を示す構成説明図である。
【図7】本発明の実施形態例2を示す構成説明図であ
る。
【図8】本発明の実施形態例3を示す立体的構成説明図
である。
【符号の説明】
10 光源 12 複数の全反射面を内部に具備したプリズム 13a,13b,13c,13d 光変調素子 15 投影レンズ系 16 スクリーン 17 四角錐の全反射面を二つ具備したプリズム 200 光源からの光の軌跡を示した点線 201 オンとなった微小ミラーからの光の軌跡を示し
た点線 202 オンとなった微小ミラーの面の向きを示す線 103,104,107,108 全反射面 30 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 憲二 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 上平 員丈 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA16 AB14

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を発生する光源と、 前記光源からの光が照射されて変調される反射型の第1
    および第2の光変調素子と、 前記各光変調素子で変調された光が導かれてスクリーン
    上に投影される投影レンズ系と、 複数の全反射面を内部に具備し、前記光源からの光を前
    記第1および第2の光変調素子に照射し、該第1および
    第2の光変調素子で反射された光を前記投影レンズ系に
    導くプリズムと、からなる投影型表示装置において、 前記プリズムが内部に具備する第1と第2の全反射面
    が、前記投影レンズ系の光軸に対し直角に交叉する第1
    の直線上で接し、かつ前記光軸に対して同一の第1の角
    度をなすように配置され、 前記プリズムが内部に具備する第3と第4の全反射面
    が、前記第1の直線と平行で該第1の直線よりも前記投
    影レンズ系に近い位置で前記光軸に対し直角に交叉する
    第2の直線上で接し、かつ前記光軸に対して同一の第2
    の角度をなすように配置され、 さらに、前記光源から発せられ前記第1の全反射面で反
    射された第1の光が前記第2の全反射面と第4の全反射
    面を順次透過して前記第1の光変調素子に照射され、該
    第1の光変調素子で変調された前記第1の光が前記第4
    の全反射面で反射されて前記投影レンズ系に導かれ、 前記光源から発せられ前記第2の全反射面で反射された
    第2の光が前記第1の全反射面と第3の全反射面を順次
    通過して前記第2の光変調素子に照射され、該第2の光
    変調素子で変調された前記第2の光が前記第3の全反射
    面で反射されて前記投影レンズ系に導かれ、 前記第1の光と前記第2の光が、前記投影レンズ系を通
    して合成されてスクリーン上に投影されることを特徴と
    する投影型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の全反射面が前記光
    軸となす第1の角度αと、前記第3および第4の全反射
    面が前記光軸となす第2の角度βとは、 前記光源から発せられる光が前記光軸となす角度をθo
    とし、プリズムの屈折率をnとしたときに、全反射面の
    臨界角θt = sin-1(1/n)およびθ= sin -1(sinθ
    o /n)を用いて 90°−α−θ>θ 、 および3α+θ−90°<θ 、 ならびに2α+β+θ−90°<θ 、を満足する角
    度であることを特徴とする請求項1記載の投影型表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記反射型の第1および第2の光変調素
    子の反射面が、該反射型の光変調素子を含む面に対して
    それぞれ+10度、−10度の角度に向くことにより入
    射光の変調を行う前記反射型の第1および第2の光変調
    素子において、前記第1および第2の全反射面が前記光
    軸となす第1の角度αと、前記第3および第4の全反射
    面が前記光軸となす第2の角度βとは、 前記光源から発せられる光が前記光軸となす角度をθo
    とし、プリズムの屈折率をnとしたときに、全反射面の
    臨界角θt = sin-1(1/n)およびθ= sin -1(sinθ
    o /n)を用い、 θ′=180゜−2(α+β)−θ θ″= sin-1(sin-1(n sinθ′)+20゜)/n なるθ″を用いて、 90゜−β+θ″>θt を満足する角度βであることを特徴とする請求項2記載
    の投影型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の全反射面が前記光
    軸となす第1の角度αと、前記第3および第4の全反射
    面が前記光軸となす第2の角度βとが等しいことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の投影型表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記反射型の光変調素子を含む面の垂線
    が前記光軸となす角度が、前記第3および第4の全反射
    面が前記光軸となす角度の2倍であることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の投影型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記投影レンズの位置に光源を設け前記
    光源の位置に投影レンズを設けることによって、前記プ
    リズム内の光路を逆にたどり、前記第1の光と前記第2
    の光が該投影レンズ系を通して合成されてスクリーンに
    投影されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載の投影型表示装置。
  7. 【請求項7】 前記反射型の光変調素子を含む面の垂線
    が前記光軸となす角度が、前記第1および第2の全反射
    面が前記光軸となす角度の2倍であることを特徴とする
    請求項6記載の投影型表示装置。
  8. 【請求項8】 光を発生する光源と、 前記光源からの光が照射されて変調される反射型の第1
    乃至第4の光変調素子と、 前記各光変調素子で変調された光が導かれてスクリーン
    上に投影される投影レンズ系と、 複数の全反射面を内部に具備し、前記光源からの光を前
    記第1乃至第4の光変調素子に照射し、該第1乃至第4
    の光変調素子で反射した光を前記投影レンズ系に導くプ
    リズムと、 からなる投影型表示装置において、 前記プリズムが内部に具備する第1乃至第4の全反射面
    が、前記投影レンズ系の光軸を中心線とする正四角錐の
    4つの側面をなし、かつ前記光軸に対して同一の第1の
    角度をなすように配置され、 前記プリズムが内部に具備する第5乃至第8の全反射面
    が、前記第1乃至第4の全反射面よりも前記投影レンズ
    系に近い位置で、前記光軸を中心線とする正四角錐の4
    つの側面をなし、かつ前記光軸に対して同一の第2の角
    度をなすように配置され、 さらに、前記光源から発せられ前記第1の全反射面で反
    射された第1の光が前記第3の全反射面と第7の全反射
    面を順次通過して前記第1の光変調素子に照射され、該
    第1の光変調素子で変調された前記第1の光が前記第7
    の全反射面で反射されて前記投影レンズ系に導かれ、 前記光源から発せられ前記第2の全反射面で反射された
    第2の光が前記第4の全反射面と第8の全反射面を順次
    通過して前記第2の光変調素子に照射され、該第2の光
    変調素子で変調された前記第2の光が前記第8の全反射
    面で反射されて前記投影レンズ系に導かれ、 前記光源から発せられ前記第3の全反射面で反射された
    第3の光が前記第1の全反射面と第5の全反射面を順次
    通過して前記第3の光変調素子に照射され、該第3の光
    変調素子で変調された前記第3の光が前記第5の全反射
    面で反射されて前記投影レンズ系に導かれ、 前記光源から発せられ前記第4の全反射面で反射された
    第4の光が前記第2の全反射面と第6の全反射面を順次
    通過して前記第4の光変調素子に照射され、該第4の光
    変調素子で変調された前記第4の光が前記第6の全反射
    面で反射されて前記投影レンズ系に導かれ、 前記第1乃至第4の光が、前記投影レンズ系を通して合
    成されてスクリーン上に投影されることを特徴とする投
    影型表示装置。
  9. 【請求項9】 前記第1乃至第4の全反射面が前記光軸
    となす第1の角度αと、前記第5乃至第8の全反射面が
    前記光軸となす第2の角度βとは、 前記光源から発せられる光が前記光軸となす角度をθo
    とし、プリズムの屈折率をnとしたときに、全反射面の
    臨界角θt = sin-1(1/n)およびθ= sin -1(sinθ
    o /n)を用いて 90゜−α−θ>θt および3α+θ−90゜<θt ならびに2α+β+θ−90゜<θt を満足する角度であることを特徴とする請求項8記載の
    投影型表示装置。
  10. 【請求項10】 前記反射型の第1乃至第4の光変調素
    子の反射面が、該反射型の光変調素子を含む面に対して
    それぞれ+10度、−10度の角度に向くことで入射光
    の変調を行う前記反射型の第1乃至第4の光変調素子に
    おいて、 前記第1乃至第4の全反射面が前記光軸となす第1の角
    度αと、前記第5乃至第8の全反射面が前記光軸となす
    第2の角度βとは、 前記光源から発せられる光が前記光軸となす角度をθo
    とし、プリズムの屈折率をnとしたときに、全反射面の
    臨界角θt = sin-1(1/n)およびθ= sin -1(sinθ
    o /n)を用いて θ′=180゜−2(α+β)−θ θ″= sin-1(sin-1(n sinθ′)+20゜)/n なるθ″を用いて、 90゜−β+θ″>θt を満足する角度βであることを特徴とする請求項9記載
    の投影型表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第1乃至第4の全反射面が前記光
    軸となす第1の角度αと、前記第5乃至第8の全反射面
    が前記光軸となす第2の角度βとが等しいことを特徴と
    する請求項8乃至10のいずれかに記載の投影型表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記反射型の光変調素子を含む面の垂
    線が前記光軸となす角度が、前記第5乃至第9の全反射
    面が前記光軸となす角度の2倍であることを特徴とする
    請求項7乃至10のいずれかに記載の投影型表示装置。
  13. 【請求項13】 前記投影レンズの位置に光源を設け前
    記光源の位置に投影レンズを設けることによって、前記
    プリズム内の光路を逆にたどり、前記第1乃至第4の光
    が該投影レンズ系を通して合成されてスクリーンに投影
    されることを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに
    記載の投影型表示装置。
  14. 【請求項14】 前記反射型の光変調素子を含む面の垂
    線が前記光軸となす角度が、前記第1および第2の全反
    射面が前記光軸となす角度の2倍であることを特徴とす
    る請求項13記載の投影型表示装置。
  15. 【請求項15】 前記反射型の光変調素子は前記プリズ
    ムに密着させて配置することを特徴とする請求項1乃至
    14のいずれかに記載の投影型表示装置。
  16. 【請求項16】 前記反射型の光変調素子が、画素毎に
    反射光の光路を偏向することができる素子であることを
    特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の投影型
    表示装置。
  17. 【請求項17】 前記反射型の光変調素子が、画素毎に
    光の吸収または反射を選択することができる素子である
    ことを特徴とする請求項1乃至2または4乃至9または
    11乃至16のいずれかに記載の投影型表示装置。
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JP (1) JP2001013454A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100389866B1 (ko) * 2001-04-24 2003-07-04 삼성전자주식회사 슬림형 프로젝터

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KR100389866B1 (ko) * 2001-04-24 2003-07-04 삼성전자주식회사 슬림형 프로젝터

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