JP2001020979A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

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JP2001020979A
JP2001020979A JP11192151A JP19215199A JP2001020979A JP 2001020979 A JP2001020979 A JP 2001020979A JP 11192151 A JP11192151 A JP 11192151A JP 19215199 A JP19215199 A JP 19215199A JP 2001020979 A JP2001020979 A JP 2001020979A
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brake
shoe
anchor
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drum
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JP11192151A
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English (en)
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Noriyuki Toriyama
典之 鳥山
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Nisshinbo Holdings Inc
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Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動初期の高い効きを安定する効きに戻す作
動を正確に、かつ確実に行うようにすること。 【解決手段】 対向するブレーキシュー11,12のー
方隣接端11a,12a間に第1のアンカー機構とシュ
ー間隙調整機構とを備えるシュー拡張装置18を配設
し、前記シュー11,12の他方隣接端11b,12b
間に弾性手段30を横架すると共に、間隙を有して第2
のアンカー31をブレーキ半径方向に並設するように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドラムブレーキ装置
に関し、殊に制動初期の効きに係わるものである。
【0002】
【従来の技術】制動初期のみの効きを高くして安全性と
ぺダルフィーリングの向上を図るドラムブレーキ装置
が、特開昭57−107441号公報に開示されてい
る。この装置を図4に基づいて概説すると、対向するブ
レーキシューa,bの上方隣接端間にその両端部を支承
する第1のアンカーcと、両ブレーキシューa,bを左
右に拡張するホイールシリンダdとを並設し、両ブレー
キシューa,bの下方隣接端間に相互に力伝達可能でシ
ュー間隙調整機構を備えるリンクeと、該リンクeに並
設され前記両ブレーキシューa,bの下方隣接端との間
に間隙が設けられた第2のアンカーfとから構成されて
いる。
【0003】上述した構成におけるブレーキ作動を説明
する。今、図示しないブレーキドラムが反時計方向に回
転している場合にホイールシリンダdを加圧すると、両
ブレーキシューa,bの上方側がリンクeとの当接点を
支点に左右に拡張してブレーキドラムに押圧され、左方
のブレーキシューaの下方端が第2のアンカーfに支承
されるまでの制動初期は、左方のブレーキシューaの摩
擦力がリンクeを介して右方のブレーキシューbに伝達
され、該シューbの上方端が第1のアンカーcに支承さ
れて制動力を生起する。従って、両ブレーキシューa,
bは共に自己サーボ性を有するから、効きの高いデュオ
サーボ形(DS形)ブレーキとして作用する。
【0004】ブレーキシュー作動力の増大に伴い左方の
ブレーキシューaの下方端が第2のアンカーfに支承さ
れる。この時点において、該シューaは自己サーボ性を
有するリーディングシューとして作用するが、その摩擦
力は右方のブレーキシューbに伝達されなくなる。ー
方、右方のブレーキシューbはリンクeに支承され自己
サーボ性を有しないからトレーリングシューとして作用
するが、該ブレーキシューbを作動するホイールシリン
ダdからのブレーキシュー作動力がリンクeを介して左
方のブレーキシューaに伝達されるから、この分だけ左
方のブレーキシューaの制動力が減殺されたリーディン
グトレーリング形(LT形)並のブレーキとして作用す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したドラムブレー
キ装置には次のような問題点がある。 <イ> リンクeが剛体であるから、ブレーキシュー
a,bの下方隣接端と第2のアンカーfとの間隙が大き
すぎると、ブレーキ作動の初期から停止までデュオサー
ボ形(DS形)ブレーキとして作用してしまう。逆に、
前記の間隙が小さすぎると、デュオサーボ形(DS形)
ブレーキとして作用する機能が早目に消失してしまう
か、全く作用しないことになる。即ち、ブレーキドラム
とブレーキシューとの間隙のばらつきが影響するため、
安定した所望の効きを得ることが難しい。 <ロ> 特に、ブレーキシューa,bのライニングが摩
耗すると、ブレーキドラムとの間隙をほぼー定に保つよ
うリンクeを手動或いは自動で伸長する必要があるが,
これに伴って、ブレーキシューa,bの下方隣接端と第
2のアンカーfとの間隙が漸増する構造であるから、実
用上極めて困難な設計となる。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは簡単な構造で制動初期のみ
の効きを高くし、その後安定した効きとなるよう制動中
の途中で確実に変換可能な、ドラムブレーキ装置を提供
することにある。さらに本発明の目的は、ばらつきが小
さく、しかも経時的に変化せずに長期に亘って所望の効
きが得られる、ドラムブレーキ装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる発明
は、対向するブレーキシューの一方隣接端間に第1のア
ンカー機構とシュー間隙調整機構とを備えるシュー拡張
装置を配設し、前記両ブレーキシユーの他方隣接端間
に、相互に力伝達可能な弾性手段を横架すると共に、第
2のアンカーを前記両ブレーキシューの他方隣接端との
間に間隙を有してブレーキ半径方向に並設し、ブレーキ
シュー作動力が所定値に達するまでは,いずれか一方の
ブレーキシューの摩擦力が前記弾性手段を介して他方の
ブレーキシューに伝達されて、該他方のブレーキシュー
を前記第1のアンカーで支承し、ブレーキシュー作動力
が所定値に達した以降は,両ブレーキシューを第2のア
ンカーで支承するように構成されていることを特徴とす
る、ドラムブレーキ装置である。
【0008】請求項2に係わる発明は、請求項1におい
て、前記シュー間隙調整機構が、前記ブレーキシューの
過大な拡張量を感知して自動的に調整する自動調整機構
付であることを特徴とする、ドラムブレーキ装置であ
る。
【0009】請求項3に係わる発明は、請求項1又は請
求項2において、前記弾性手段が圧縮コイルばねであっ
て、該ばねの両端部が前記両ブレーキシューの他方隣接
端から突出する突起に嵌合していることを特徴とする、
ドラムブレーキ装置である。
【0010】請求項4に係わる発明は、請求項3におい
て、前記圧縮コイルばねの少なくとも一方の端部が前記
ブレーキシューの突起に嵌着し一体化されていることを
特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
【0011】請求項5に係わる発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかにおいて、前記弾性手段が、前記第2
のアンカーに対してブレーキ半径方向の内方側に配置さ
れていることを特徴とする、ドラムブレーキ装置であ
る。
【0012】請求項6に係わる発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかにおいて、前記第2のアンカーが、前
記弾性手段に対してブレーキ半径方向の内方側に配置さ
れてていることを特徴とする、ドラムブレーキ装置であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態1】以下、図面を参照しながら本発
明に係るドラムブレーキ装置のー実施の形態について説
明する。
【0014】<イ>ドラムブレーキ装置の全体構造 図1にドラムブレーキ装置の正面図を示す。図中の符号
10は静止部材であるバックプレートで、例えば車台に
固定される。符号11,12は一対のブレーキシュー
で、夫々半円弧状のリム13,13と、その内面側にお
いて断面T字形に固着されたウェブ14,14と、前記
リム13,13の外面に固着されたライニング15,1
5とから構成され、リム13,13のー側面が公知の板
ばね16,16とピン17,17とから成るシューホー
ルド機構で以てバックプレート10上に可動的に保持さ
れている。
【0015】符号18はシュー拡張装置であるホイール
シリンダで、両ブレーキシュー11,12の上方(ー方)
隣接端11a,12a間に配設され、第1のアンカー機
構とシュー間隙調整機構とを備えている。本シリンダ1
8の構成については後述する。
【0016】符号30と31は両ブレーキシュー11,
12の下方(他方)隣接端11b,12b間に並設され
た弾性手段と第2のアンカーで、弾性手段30が第2の
アンカー31に対してブレーキ半径方向の内方側に配置
されている。弾性手段である圧縮コイルばね30は,前
記ブレーキシュー11,12の下方(他方)隣接端11
b,12b間に横架されてその少なくとも一端部が,両
ブレーキシュー11,12の下方(他方)隣接端11b,
12bから相近よる方向に突出するウェブ14,14の
突起14a,14aにー体的に嵌着され、ブレーキの分
解時に紛失しないように構成されている。前記圧縮コイ
ルばね30のブレーキシュー11又は12へのー体化
は,該ばね30の端部を前記突起14aに弾性的に圧入
する構造が簡単であるが,この両者のー体化は必須では
ない。又、略矩形の第2のアンカー31はバックプレー
ト10の隆起部上にリベット32,32で以て固着され
ている。この矩形のアンカー31はフローティングアン
カーの例を示すが、ピン形にしてピボットアンカーにす
ることも可能である。
【0017】符号33と34は両ブレーキシュー11,
12間に張設されたアッパーシューリターンスプリング
とロワーシューリターンスプリングである。そして、両
ライニング15,15の摩耗状態時における両スプリン
グ33,34力に対抗し、両ブレーキシュー11,12
の下方隣接端11b,12bと第2のアンカー31との
間に所定の間隙δ,δを確保するよう圧縮コイルばね3
0の仕様を設定すればよい。又、圧縮コイルばね30は
これに限らず、例えば線ばね、板ばね、ゴム等、要は弾
性を有する部品や予荷重を付与した伸縮可能な構造であ
ってもよい。
【0018】<ロ>シュー拡張装置の構成 図2にシュー拡張装置であるホイールシリンダ18の縦
断面図を示すが、本構成は左右対称につき左半側のみに
ついて説明する。符号19はバックプレート10に固定
されたシリンダボディで、その左方のシリンダ穴18a
にピストン20が滑動可能に嵌合している。符号21は
ピストンヘッドで、その後方軸部がピストン20の前端
部に相対回転可能に嵌合すると共に、前端部に形成され
た切欠溝21aがウェブ14に回転不能に係合してい
る。
【0019】符号22はアジャストボルトで、その左方
のねじ軸部22aがピストン20の後方の有底ねじ穴に
非可逆的にねじ係合すると共に、右方の円錐面がシリン
ダ穴18a底の隔壁18bの円錐面に前記シューリター
ンスプリング33,34力によりクラッチ係合してい
る。尚、非可逆的なねじ係合とは、一方の部材に作用す
る軸方向推力によって通常は、両部材間の相対回転を生
じないねじ係合をいう。
【0020】符号23はドライブリングで、その内ねじ
が前記アジャストボルト22の円錐面に隣接するねじ軸
部に軸方向に間隙(バックラッシュ)を有して可逆的に
ねじ係合すると共に、その外周の円錐面が隔壁18bの
円錐面にアジャストスプリング24によりクラッチ係合
している。尚、可逆的なねじ係合とは、一方の部材の軸
方向変位によって他方の部材の回転を生じ、又その逆も
成り立つ関係を持つねじ係合をいう。
【0021】符号25はピストン20の環状溝に嵌着し
たピストンカップで、右半側のピストンカップ25とで
流体室を画成している。符号26は両アジャストボルト
22,22間に縮設したコイルばねで、非可逆ねじ係合
部に小さな推力を与え、符号27はアジャストボルト2
2の環状溝に嵌着したOリングで、隔壁18bとの間に
小さな回転抵抗を与えており、双方26,27共にアジ
ャストボルト22の自転を防止する機構を持っている。
又、符号28はピストン20とピストンヘッド21との
間に設けたクリップで、両者20,21のー体化及びシ
ュー間隙手動調整時における調整感覚を付与する機能を
持っている。符号29はシリンダ穴18aの開口側を封
止するダストブーツである。
【0022】次に、ブレーキ作動とシュー間隙自動調整
作動について説明する。 <イ>ブレーキ作動 今、図示しないブレーキドラムが反時計方向に回転して
いる場合にホイールシリンダ18を加圧すると、両ブレ
ーキシュー11,12の上方隣接端11a,12bが、
その下方隣接端11b,12bが当接する圧縮コイルば
ね30との当接点を支点に左右に拡張されてブレーキド
ラムに押圧される。左方のブレーキシュー11の下方端
11bが第2のアンカー31に支承されるまでの制動初
期は、左方のブレーキシュー11の摩擦力が圧縮コイル
ばね30を介して右方のブレーキシュー12に伝達さ
れ、該シュー12の上方端12aがピストンヘッド2
1,ピストン20及びアジャストボルト22を介して隔
壁18bで支承されて制動力を生起する。この時、両ブ
レーキシュー11,12は共に自己サーボ性を有するか
ら、効きの高いデュオサーボ形(DS形)ブレーキとし
て作用する。尚、上述から明らかな通り、本実施例の第
1のアンカー機構はピストンヘッド21,ピストン2
0,アジャストボルト22及び隔壁18bとから構成さ
れている。
【0023】ブレーキシュー作動力の増大、即ち左方の
ブレーキシュー11の摩擦力の増大に伴い圧縮コイルば
ね30が撓み、所定の摩擦力に達した以降は左方のブレ
ーキシュー11が第2のアンカー31に支承されて自己
サーボ性を有するリーディングシューとして作用し、右
方のブレーキシュー12もブレーキシュー作動力の増大
に伴って第2のアンカー31で支承され、本シュー12
は自己サーボ性を有しないトレーリングシューとして作
用するから、所謂リーディングトレーリング形(LT
形)ブレーキとして作用する。
【0024】従って、ブレーキ作動の制動初期において
は効きの高いデュオサーボ形(DS形)ブレーキとして
作用するから安全性が高まり、所定のブレーキシュー作
動力(ー次シューの摩擦力)に達した以降は安定した効
きが得られるリーディングトレーリング形(LT形)ブ
レーキとして作用する。尚、図示しないブレーキドラム
が逆回転、言い換えると時計方向に回転している場合に
は、左右のブレーキシュー11,12の作用が逆になる
だけであるからその説明を省略する。
【0025】<ロ> シュー間隙自動調整作動 本調整作動は左右同じであるから、左半側のみについて
説明する。今、ライニング15が摩耗しているときにブ
レーキ作動すると、アジャストボルト22はピストン2
0とー体に進出してその可逆的ねじ係合部のバックラッ
シユを超えるから、ドライブリング23はクラッチ係合
が解除されると共に、アジャストスプリング24の付勢
力により回転する。次いで、ブレーキが解除されると、
ブレーキシュー11はシューリターンスプリング33,
34の戻し力によりピストン20やアジャストボルト2
2などとー体に後退する。この時、アジャストボルト2
2がドライブリング23とのバックラッシュを吸収する
と、該リング23が隔壁18bにクラッチ係合して回転
不能となるから、アジャストボルト22はその後端部が
隔壁18bにクラッチ係合するまで回転し、この回転し
た分だけピストン20から螺出してブレーキドラムとラ
イニング15との間隙を常にー定に保つ。
【0026】上述した構成から明らかな通り、ライニン
グ15が摩耗するとブレーキシュー11は圧縮コイルば
ね30との当接点を支点にブレーキ半径方向の外方向に
変位して行くが、圧縮コイルばね30と第2のアンカー
31は近接しているから、第2のアンカー31とブレー
キシュー11との間隙δの変位は微小で済む。又、ライ
ニング15が摩耗して行くとシューリターンスプリング
33,34力が高くなるから、各スプリング30,3
3,34のバネ定数を出来るだけ小さく抑えることが肝
要である。この面から、単ーの圧縮コイルばね30に変
えて予荷重を付与する構造にしてもよい。
【0027】何れにしても、ブレーキドラムとライニン
グ15との間隙を常に小さく抑えることができ、スプリ
ング30,33,34類のばらつきも小さくでき、しか
もデュオサーボ形(DS形)ブレーキからリーディング
トレーリング形(LT形)ブレーキへの変換はブレーキ
シュー作動力、即ち−次シューの摩擦力により決まるか
ら、その変換点が常に安定すると共に信頼度が高い。
【0028】
【発明の実施の形態2】図3は既述した実施の形態1に
対して圧縮コイルばね30と第2のアンカー31を、ブ
レーキ半径方向に逆に配置した他の実施の形態を示す。
その説明に際し、前記した実施の形態1と同ーの部品は
同ーの符号を付してその説明を省略する。
【0029】本実施の形態においては、第2のアンカー
31が弾性手段である圧縮コイルばね30に対してブレ
ーキ半径方向の内方側に配置された構造であって、前記
実施の形態1とほぼ同様の作用効果を奏するものであ
る。
【0030】
【発明の実施の形態3】前述した実施の形態1及び実施
の形態2は、第1のアンカー機構とシュー間隙自動調整
機構を構成する大半の部材がホイールシリンダに内蔵さ
れている例を示したが、これに限らず、例えば特公昭4
9−1348号公報に開示されている構造に僅かな細工
を加えて適用することもできる。
【0031】即ち、ピストンの前端部にフランジを形成
し、このフランジをシリンダ穴の開口端面に当接させる
だけで、ピストンの後退位置が決まると共にアンカー機
構としての機能を果たし得る。尚、シュー間隙自動調整
作動については当該公報に詳述されているから、その説
明は概説するに留める。シュー間隙が大きいときにホイ
ールシリンダを加圧すると、これとー体の伝達部材がば
ね部材を介してシリンダボディに軸支されたアジャスト
レバーを回転せしめ、このレバーがホイールのー歯を回
転するとこれに螺合するボルトを進出させて調整作動す
る機構である。上述したシュー間隙自動調整機構から伝
達部材やアジャストレバーなどを省き、ブレーキ外部か
ら前記ホイールを手動で回転して調整する構造にしても
よい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、上述した構成から明らかな如
く、次のような効果を得ることができる。 <イ> 制動時において、制動初期は効きの高いデュオ
サーボ形(DS形)ブレーキとして作用し、所定のブレ
ーキシュー作動力(ー次シューの摩擦力)に達した以降
は安定した効きが得られるリーディングトレーリング形
(LT形)ブレーキとして作用するから、運転者はブレ
ーキ操作がし易く、乗員の安全性は向上する。 <ロ> デュオサーボ形(DS形)ブレーキからリーデ
ィングトレーリング形(LT形)ブレーキへの変換点が
ブレーキシュー作動力(ー次シューの作動力)により決
まるから正確、かつ確実な変換が常に期待できる。 <ハ> 前記したブレーキタイプの変換点のばらつき
は、ブレーキドラムとブレーキシューとの間隙及びライ
ニングの摩耗の進行に係りなく、対向するブレーキシュ
ーの下方隣接端間に配設する弾性手段の圧縮荷重により
決まるから小さくて済む。又、経時変化も微小であるか
らその信頼度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1に係るドラムブレーキ装置
の正面図
【図2】図1のII−II断面図
【図3】発明の実施の形態2に係る第2のアンカー近傍
部の正面図
【図4】従来のドラムブレーキ装置の正面図
【符号の説明】
10 バックプレート 11,12 ブレーキシュー 13 リム 14 ウェブ 15 ライニング 16 板ばね 17 ピン 18 ホイールシリンダ(シュー拡張装置) 19 シリンダボディ 20 ピストン 21 ピストンヘッド 22 アジャストボルト 23 ドライブリング 24 アジャストスプリング 25 ピストンカップ 26 コイルばね 27 Oリング 28 クリップ 29 ダストブーツ 30 圧縮コイルばね(弾性手段) 31 第2のアンカー 32 リベット 33 アッパーシューリターンスプリング 34 ロワーシューリターンスプリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向するブレーキシューの一方隣接端間
    に第1のアンカー機構とシュー間隙調整機構とを備える
    シュー拡張装置を配設し、 前記両ブレーキシューの他方隣接端間に、相互に力伝達
    可能な弾性手段を横架すると共に、第2のアンカーを前
    記両ブレーキシューの他方隣接端との間に間隙を有して
    ブレーキ半径方向に並設し、 ブレーキシュー作動力が所定値に達するまでは、いずれ
    か一方のブレーキシューの摩擦力が前記弾性手段を介し
    て他方のブレーキシューに伝達されて、該他方のブレー
    キシューを前記第1のアンカーで支承し、 ブレーキシュー作動力が所定値に達した以降は,両ブレ
    ーキシューを第2のアンカーで支承するように構成され
    ていることを特徴とする、 ドラムブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記シュー間隙調整
    機構が、前記ブレーキシューの過大な拡張量を感知して
    自動的に調整する自動調整機構付であることを特徴とす
    る、ドラムブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記弾
    性手段が圧縮コイルばねであって、該ばねの両端部が前
    記両ブレーキシューの他方隣接端から突出する突起に嵌
    合していることを特徴とする、ドラムブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記圧縮コイルばね
    の少なくとも一方の端部が前記ブレーキシューの突起に
    嵌着し一体化されていることを特徴とする、ドラムブレ
    ーキ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかにおい
    て、前記弾性手段が、前記第2のアンカーに対してブレ
    ーキ半径方向の内方側に配置されていることを特徴とす
    る、ドラムブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれかにおい
    て、前記第2のアンカーが、前記弾性手段に対してブレ
    ーキ半径方向の内方側に配置されていることを特徴とす
    る、ドラムブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014162355A1 (ja) * 2013-04-03 2014-10-09 株式会社Tbk ドラムブレーキ

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WO2014162355A1 (ja) * 2013-04-03 2014-10-09 株式会社Tbk ドラムブレーキ
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JPWO2014162355A1 (ja) * 2013-04-03 2017-02-16 株式会社Tbk ドラムブレーキ

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