JP2001020482A - 日射遮蔽部材 - Google Patents

日射遮蔽部材

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JP2001020482A
JP2001020482A JP11191366A JP19136699A JP2001020482A JP 2001020482 A JP2001020482 A JP 2001020482A JP 11191366 A JP11191366 A JP 11191366A JP 19136699 A JP19136699 A JP 19136699A JP 2001020482 A JP2001020482 A JP 2001020482A
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JP
Japan
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shield
shading
solar
solar shading
shading member
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JP11191366A
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Yoshikazu Matsuda
芳和 松田
Tetsuyuki Hattori
哲幸 服部
Kazuhiro Tsujii
和宏 辻井
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でありながら、夏期においては、
直達される日射を遮蔽し、大幅に冷房負荷熱量を軽減さ
せるとともに、冬期においては、直達される日射をすべ
て取り込むことにより、暖房負荷熱量を軽減させること
ができる日射遮蔽部材を提供すること 【解決手段】 家屋の日光照射面に設けられてなる日射
遮蔽部材100において、前記日射遮蔽部材100は、
傾斜する2以上の支持部材10と、前記支持部材10間
に一定間隔で配設された遮蔽体20とからなることをそ
の要旨とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋の日光照射面
に設けることにより、冬期間の日射を取り入れ、夏期間
の日射遮蔽を容易に行うことができる日射遮蔽部材に関
するものであり、詳細には、傾斜する2以上の支持部材
と、前記支持部材間に一定間隔で配設された遮蔽体とか
らなるものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、直達される日射量は、一時間
一平方メートル当たり約五百キロカロリーにも及ぶ。つ
まり、夏期間においては、一平方メートルの日陰を作れ
ば、約五百キロカロリーの冷房負荷熱量を節減すること
ができる。これに対して、冬期間は、直達される日射量
をすべて取り込むことができれば、暖房負荷熱量を大幅
に軽減することができる。
【0003】そこで、従来より、日射遮蔽部材として
は、種々のものが提案されており、その中でも一般的
に、室内側に設けるものと、室外側に設けるものとが提
案されている。
【0004】しかし、室内側に取り付けられる日射遮蔽
部材は、室内に熱を取り込んでしまいその効果が半減し
てしまうことから、室外側に取り付けられる日射遮蔽部
材の方が省エネルギー性に優れていると言われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
室外側に取り付けられる日射遮蔽部材においては、季節
による太陽位置の変動を特定して設計されていないた
め、夏期に室内で冷房が必要な場合でも、日射を遮蔽で
きず、必要以上に日射を取り込んでしまったり、また、
冬期で暖房が必要な場合でも、日射を遮蔽してしまい、
日射熱を室内に取り込むことができず、冷暖房エネルギ
ーをその分余計に要するため、省エネルギー性を図るこ
とができないという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、このような従来の日射
遮蔽部材に存在する問題点に着目してなされたものであ
り、その目的は、簡単な構造でありながら、夏期におい
ては、直達される日射を遮蔽し、大幅に冷房負荷熱量を
軽減させるとともに、冬期においては、直達される日射
をすべて取り込むことにより、暖房負荷熱量を軽減させ
ることができる日射遮蔽部材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上を解決するために、
本各発明の採った手段は、実施形態において使用する符
号を付して説明すると、請求項1記載の発明は、家屋の
日光照射面に設けられてなる日射遮蔽部材を前提とする
ものであって、前記日射遮蔽部材は、傾斜する2以上の
支持部材と、前記支持部材間に一定間隔で配設された遮
蔽体とからなることをその要旨とした。
【0008】次に、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の日射遮蔽部材を構成する遮蔽体の配置Pを、
保護角θ1、支持部材の傾斜角θ2、前記遮蔽体の水平に
対する範囲角θ3、遮蔽体の幅L、遮蔽体の厚みdとし
て、次式を満足することをその要旨とした。
【0009】
【数2】
【0010】次に、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の日射遮蔽部材を構成する遮蔽体を、支持部材
間に回動自在に設けたことをその要旨とした。
【0011】最後に、請求項4記載の発明は、請求項1
又は3記載の日射遮蔽部材を構成する遮蔽体を、支持部
材間に平行に配設したことをその要旨とした。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る日射遮蔽部材の実施
の形態を説明するが、これは代表的な例を示したもので
あり、その要旨を超えない限り、以下の実施例により本
発明が限定されるものではない。
【0013】まず、図1に示すように、本発明にかかる
日射遮蔽部材100は、家屋の窓外側に設けらたもので
あり、傾斜する2以上の支持部材10が所定間隔を隔て
て平行に配置され、その支持部材10間に一定間隔で配
設された遮蔽体20から構成されている。
【0014】前記支持部材10は、木材等より平板状に
形成されている。支持部材10の材質は、木材に限定さ
れず、アルミニウム、その他の金属、又は合成樹脂等に
よって作成されたものでもよい。また、形状に関して
は、角棒状であっても丸棒状であってもよく、直線状、
曲線状を問わず、さらに内部に空洞を有する中空状のも
のでもあっても良い。
【0015】また、図1又は図2に示すように、支持部
材10は所定間隔を隔てて平行に配設されている。それ
ぞれの支持部材10の対向する側壁11には、図3に示
すように、長手方向に連続する摺動溝12と、後述する
遮蔽体20を回動自在に支持する回動軸15が形成され
ている。摺動溝12には、長手方向に摺動可能な移動部
材13が設けられており、該移動部材13には、遮蔽体
20と係合する支持軸14が所定間隔を隔てて一体に形
成されている。
【0016】前記遮蔽体20は、図1〜図3に示すよう
に、各支持部材10間に、一定間隔を隔てて配設されて
いる。遮蔽体20の材質は、木材に限定されず、アルミ
ニウム、その他の金属、又は合成樹脂等によって作成さ
れたものでもよく、積雪荷重、風圧荷重に耐えることが
できればよい。また、形状に関しては、実施例において
は、断面略矩形状に形成されたものを示したが、これに
限定されることはなく、断面略曲線状、断面略波線形
状、あるいはデザインを重視した任意な形状等であって
もよく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の形状であれば
いかなる形状であってもよい。
【0017】また、遮蔽体20の両側端面には、図3に
示すような長孔21が形成されている。そして、遮蔽体
20の端部が支持部材10の側壁11に設けられた回動
軸15に枢着されるとともに、長孔21が移動部材13
に設けられた支持軸14に係合されている。また、図示
はしないが、一般的に周知技術を利用した操作手段によ
って移動部材を室内等の遠隔から操作できように構成さ
れている。尚、遮蔽体20の可動については、上記した
実施例に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲のものであれば、いかなる構成でもよい。この
ように構成された日射遮蔽部材100によれば、移動部
材13を摺動させるだけで容易に遮蔽体20の設置角度
を変更することができる。
【0018】次に、以上のように構成された日射遮蔽部
材100の最適な実施形態について説明する。
【0019】図4に示すものは、名古屋/岐阜地区にお
ける月別最低・最高気温と南中高度(測定時間:午後1
2時)を示すものである。この図に示すように、南中高
度が50度以上になる期間は、3月上旬〜9月下旬ぐら
いまでの期間である。しかし、3月上旬から4月中旬の
間は、季節的にまだ肌寒い期間であるため、日射を取得
する必要がある。従って、実質的に日射を遮蔽する夏期
間は、4月中旬〜9月下旬までの期間となる。
【0020】まず、夏期間における日射遮蔽部材100
を構成する遮蔽体20の最適な配置構造について説明す
る。
【0021】上述したように、夏期間における南中高度
は、50度以上になるため、遮蔽体20の配置Pを、保
護角θ1を50度、支持部材の傾斜角θ2を35度、遮蔽
体の水平に対する範囲角θ3を0度、遮蔽体の幅Lを2
00mm、遮蔽体の厚みdを20mmとして、(1)式
を満足する構成とすればよい。ここで、遮蔽体20の配
置Pとは、下側に配置された遮蔽体20の上平面と上側
に配置された遮蔽体20の上平面までの直角距離を、遮
蔽体20の幅dとは、遮蔽体20に対して真横から光を
当てたときに垂直平面にできる影幅(投影幅)を、遮蔽
体20の幅Lとは、遮蔽体20に対して真上から光を当
てたときに下側平面にできる影幅(投影幅)を示す。ま
た、図5において、θ1と示した保護角は、これより太
陽高度が低くなると各遮蔽体20の間から直射が入ると
いう限界の角度のことである(建築環境工学初版)。下
記(2)式は、上記各数値を代入した式である。
【0022】
【数3】
【0023】上記(2)式を計算するとP値は、95.
69mmとなる。このP値に従って、各遮蔽体20を各
支持部材10間に水平に配置させれば、図5に示すよう
に、太陽高度50度以上の日射は、完全に遮蔽される。
これにより、夏期間において太陽高度が50度以上にな
っても、水平に設置された各遮蔽体20によって直達さ
れる日射を完全に遮蔽できるため、冷房負荷熱量が軽減
される。
【0024】続いて、冬期間における(9月下旬〜4月
中旬)日射遮蔽部材100を構成する最適な遮蔽体20
の配置構造について説明する。
【0025】上述したように、冬期間における南中高度
は、50度以下になるため、遮蔽体20の配置Pを、保
護角θ1を50度、支持部材の傾斜角θ2を35度、遮蔽
体の水平に対する範囲角θ3を30度、遮蔽体の幅Lを
200mm、遮蔽体の厚みdを20mmとして、(1)
式を満足する構成とすればよい。(4)式は、上記各数
値を代入した式である。
【0026】
【数4】
【0027】上記(4)式を計算するとP値は、15
1.4mmとなる。このP値に従って、各遮蔽体20を
各支持部材10間に水平位置から30度下降するように
配置されれば、即ち、遮蔽体20を、外側から内側に向
けて下降する傾斜状に配置させれば、図6に示すよう
に、太陽高度が最も低くなる約30度の日射を、最大取
得できる。即ち、各遮蔽体20を、水平位置から30度
下降するように配置させれば、冬期間において太陽高度
が30度近辺になっても、直達される日射は、傾斜状に
配置された各遮蔽体20の間隔を、遮蔽されることなく
通過するため、直達日射が最大限に取得され、暖房負荷
熱量が軽減される。
【0028】尚、前記保護角θ1は、30゜≦θ1≦80
゜の範囲が好ましい。なぜならば、保護角30゜を下回
る場合は、直達される日射エネルギーが小さく、遮蔽す
る必要がないからである。また、保護角80゜を上回る
場合を範囲外とした理由は、赤道を除くほとんどの地域
での南中高度が80゜以下であるからである。
【0029】前記支持部材の傾斜角θ2は、15゜≦θ2
≦60゜の範囲が好ましい。なぜならば、デザイン上、
家屋の屋根勾配に合わせて傾斜させることを考慮すると
屋根勾配は、ほぼこの範囲内に限定されるからである。
【0030】前記遮蔽体の水平に対する範囲角θ3は、
−60゜≦θ3≦90゜が好ましい。なぜならば、範囲
角−60゜を下回る場合は、支持部材に設置される遮蔽
体の範囲角が、θ2の最大角度に一致するからである。
また、範囲角90゜を上回る場合は、南中高度が90゜
を越えることはないからである。
【0031】前記遮蔽体の幅Lは、10mm≦L≦50
0mmの範囲が好ましい。なぜなら、遮蔽体の幅が10
mmを下回る場合は、所定の遮蔽効果を発揮したとき、
配置Pが過小となり実施が困難となるからである。ま
た、遮蔽体の幅が500mmを上回る場合は、遮蔽体の
設置に要する空間が過大となり実施が困難となるからで
ある。
【0032】前記遮蔽体の厚みdは、1mm≦d≦50
0mmの範囲が好ましい。なぜならば、遮蔽体の厚みが
1mm以下の場合は、実施上の強度不足により所定の形
状が保てないからである。また、遮蔽体の厚みが500
mmを上回る場合は、家屋のデザイン上、好ましくない
だけでなく、重量が過大となり実施不能である。
【0033】以上のような構成からなる日射遮蔽部材1
00の実施形態によって発揮される効果について、以下
説明する。
【0034】上記の実施形態における日射遮蔽部材10
0は、傾斜する2以上の支持部材10と、前記支持部材
10間に一定間隔で配設された遮蔽体20とから構成さ
れている。これにより、夏期間においては、太陽高度5
0度以上の直達日射を各遮蔽体20によって完全に遮蔽
することができるため、冷房負荷熱量を軽減することが
できる。
【0035】また、冬期間に太陽高度が30度近辺にな
っても、各遮蔽体20を、外側から内側に向けて30度
下降するように傾斜状に配置することにより、直達され
る日射を各遮蔽体20間から最大限に取得でき、暖房負
荷熱量を軽減することができる。
【0036】また、本発明にかかる日射遮蔽部材100
においては、遮蔽体20を、支持部材10に回動自在に
設けたことにより、太陽高度に応じて遮蔽体20の配置
を変更することができる。これにより、夏期において
は、直達日射を完全遮蔽でき、また、冬期においては、
直達日射を最大限取得することができる。従って、年間
を通じて省エネルギー化を図ることができる。
【0037】ところで、本各発明は、上述した実施例に
限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範
囲内での改良、変形等は本発明に含まれるものである。
上述した日射遮蔽部材100の実施例における遮蔽体2
0は、支持部材10間であって且つ前記支持部材10に
対して垂直方向に一定間隔で配設された遮蔽体20から
構成されたものを示したが、これに限定されることはな
く、例えば、図7に示すように、支持部材間であって且
つ前記支持部材と平行に一定間隔で配設された遮蔽体か
ら構成されたものでもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本各発明にかかる日射遮
蔽部材によれば、夏期間において太陽高度が50度以上
になっても、水平に配置された各遮蔽体によって、直達
される日射を完全に遮蔽できるため、冷房負荷熱量を軽
減することができる。また、冬期間において太陽高度が
30度近辺になっても、各遮蔽体を、外側から内側に向
けて30度下降するように傾斜状に配置することによ
り、直達される日射を各遮蔽体間から最大限に取得で
き、暖房負荷熱量を軽減することができるため、年間を
通じて省エネルギー化を図ることができるという優れた
効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる日射遮蔽部材の実施例を家屋に
設置した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる日射遮蔽部材の実施例を家屋に
設置した状態を示す断面図である。
【図3】本発明にかかる日射遮蔽部材の実施例を示す縦
断側面図である。
【図4】名古屋/岐阜地区における月別最低・最高気温
と南中高度を示す表である。
【図5】夏期に最適な遮蔽体の配置構造を示す縦断側面
図である。
【図6】冬期に最適な遮蔽体の配置構造を示す縦断側面
図である。
【図7】本発明にかかる日射遮蔽部材の別実施例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 支持部材 11 側壁 12 摺動溝 13 移動部材 14 支持軸 15 回動軸 20 遮蔽体 21 長孔 100 日射遮蔽部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻井 和宏 岐阜県大垣市青柳町300番地 イビデン株 式会社青柳工場内 Fターム(参考) 2E105 BB05 BB06 CC02 DD04 DD13 EE32 FF02 FF14 FF45

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋の日光照射面に設けられてなる日射
    遮蔽部材において、 前記日射遮蔽部材は、傾斜する2以上の支持部材と、前
    記支持部材間に一定間隔で配設された遮蔽体とからなる
    ことを特徴とする日射遮蔽部材。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽体の配置Pを、保護角θ1、支
    持部材の傾斜角θ2、前記遮蔽体の水平に対する範囲角
    θ3、前記遮蔽体の幅L、前記遮蔽体の厚みdとして、
    次式を満足することを特徴とする請求項1記載の日射遮
    蔽部材。 【数1】
  3. 【請求項3】 前記遮蔽体を、支持部材間に回動自在に
    設けたことを特徴とする請求項1記載の日射遮蔽部材。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽体を、支持部材間に平行に配設
    したことを特徴とする請求項1又は3記載の日射遮蔽部
    材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014125844A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Lixil Corp 日よけ構造体
CN106801493A (zh) * 2017-03-14 2017-06-06 浙江大学 一种可进行光伏发电的雨搭

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