JP2001019184A - 給紙装置およびプリンタ - Google Patents

給紙装置およびプリンタ

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JP2001019184A
JP2001019184A JP11195291A JP19529199A JP2001019184A JP 2001019184 A JP2001019184 A JP 2001019184A JP 11195291 A JP11195291 A JP 11195291A JP 19529199 A JP19529199 A JP 19529199A JP 2001019184 A JP2001019184 A JP 2001019184A
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JP
Japan
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pickup roller
printer
paper
push
plate
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JP11195291A
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English (en)
Inventor
Ichiji Fujiwara
一司 藤原
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F&F Ltd
Original Assignee
F&F Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超薄型のカードタイプのプリンタを実現す
る。 【解決手段】 ピックアップローラ12の途中でシャフ
ト15を露出し、これを軸受け31で支持する。これに
より、ピックアップローラ12の径が5mm程度あるい
はそれ以下でもピックアップローラ12が変形するのを
防止でき、押上げ板11により圧力を加えて十分な摩擦
力を確保できる。したがって、プリンタの厚みも薄くす
ることができ、厚さ5mm程度のプリンタを実現するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カットシートを印
刷機構に供給する給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くの用途にコンピュータが使用される
ようになっており、それに伴って、出力用の周辺機器で
あるプリンタの用途も様々なものが考えられている。従
来、コンピュータが大型で移動させることができないよ
うなものであったときは、プリンタも大型で処理速度の
速いものが要望されていた。デスクトップ型などのパー
ソナルコンピュータが普及するにつれて、プリンタも小
型化され、デスクトップサイズのものが多くなってい
る。
【0003】近年では、コンピュータはノートブック型
などの携帯が可能なタイプから、PDAなどのポケット
に入るサイズのものまで多種多用なものが開発され使用
されている。さらに、インターネットの普及により、コ
ンピュータの用途は情報提供、コミュニケーションと様
々な分野に広がっており、ユーザの層もスペシャリスト
から一般のユーザまで広がっている。そして、今後、ユ
ーザの層は広がり、一般家庭で日常的に使用されるもの
と考えられている。また、用途も電子決済の導入などに
より家庭の日常的な作業をコンピュータで処理する方向
にも進んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにコンピュー
タの用途およびユーザが広がるにつれ、それらに対応し
たプリンタの開発が要求されている。情報およびコミュ
ニケーションが電子化されることにより印刷物の利用価
値は減少したという見方もあるが、コンピュータを通じ
て得た情報や、コミュニケーションの履歴、また、決済
の報告書を印刷物として出力し、確認したり、一時的に
保管したいう要望は常にある。さらに、コンピュータに
限らず、携帯電話と接続するような用途も考えられてい
る。
【0005】そして、コンピュータあるいはその他のモ
バイル機器が増加するにつれて、同様に、プリントアウ
トもほしいときはいつでも出力できることが要望され
る。また、電子取引などの日常業務にコンピュータを使
用するケースでは、プリントアウトされる量は少なく、
プリンタの使用頻度も少ないことが多い。このようなユ
ーザはプリンタを購入するための費用が少ないことが重
要であろうし、また、プリンタを設置するスペースを確
保しなくて良い、あるいは非常に小さくて良いことは重
要なファクタである。小型で軽量のプリンタに対する要
望は、PDAなどのポータブルタイプのコンピュータの
ユーザにおいても同様である。
【0006】したがって、今後のプリンタとして要望さ
れる1つのスタイルが、薄くコンパクト、さらに、軽
量、低コストなものであることは確実である。本願の発
明者らもコンピュータのデバイスベイに収納可能な程度
までコンパクトになった、高さ(厚み)10数mm程度
のプリンタを開発している。しかしながら、現状のプリ
ンタで厚みが10mm程度以下のものを実現するために
は、印刷用の紙送り機構が1つの大きなネックになって
いる。印刷用紙はローラに挟まれ、ローラとの間で生ず
る摩擦力により搬送されるが、適当な摩擦力を得るため
には適当な接触面積が必要であり、そのためには、ロー
ラの直径としては少なくとも10mm程度が要求され
る。プリンタは、ハウジングなどを薄くしてもローラの
直径以下の厚みにはできない。したがって、ローラの直
径が1つ非常に薄型のプリンタを実現する上での重要な
問題となっている。
【0007】特に、カットシートを一枚づつ分離して印
刷機構に送るピックアップローラを有する給紙装置にお
いては、ピックアップローラの摩擦力で複数枚のカット
シートから1枚のカットシートを分離し、そのカットシ
ートを送り込む。このためには十分な摩擦力を確保する
必要があるが、ローラの直径が小さいと紙送り力が不充
分なので紙送りができない、あるいは、紙送りが不安定
になって紙が傾いてしまうなどの問題がある。このた
め、印刷ができなかったり、途中で紙詰まりがおき、プ
リントアウトしたいときにできないという事態が発生す
る。
【0008】このような状況下において、本願の発明者
らは、厚さ5mm程度あるいはそれ以下のカードタイプ
のプリンタを実現する技術の開発を鋭意行ってきた。そ
して、給紙機構におけるローラの直径という大きな問題
をクリアし、安定して紙送することができる技術を開発
することができた。
【0009】すなわち、本発明においては、ローラの直
径が10mm程度以下、さらには5mm程度以下であっ
ても十分な紙送り力を得ることができ、印刷用紙を安定
して給紙することができる装置を提供することを目的と
している。そして、10mm以下、さらには、5mm程
度、あるいはそれ以下の厚みのプリンタを提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の、カ
ットシートを収納する収納部(収納スペース)と、この
収納部のカットシートの先端近傍にあたる部分を押上げ
る押上げ板と、この押上げ板と協働して複数のカットシ
ートを挟み、該カットシートの先端を収納部の先端に位
置する分離壁に当てて一枚づつ給紙するピックアップロ
ーラとを有する給紙装置においては、押上げ板を収納部
の幅方向に連続、または断続して、該収納部のほぼ幅い
っぱいに配置ししている。また、ピックアップローラ
は、収納部の幅方向に延びたシャフトと、このシャフト
により連結された複数の回転体とを備えたものとし、こ
れらの回転体を断続して該収納部のほぼ幅いっぱいに配
置している。さらに、これらの回転体の間でシャフトを
軸受けにより支持するようにしている。
【0011】ローラの径を小さくすると、カットシート
との接触面積が小さくなる。十分な摩擦力を得るために
は幾つかの対策があるが、その1つはローラの材質を変
えて摩擦係数を上げることがである。しかしながら、現
状でも摩擦係数の高いゴムや表面加工された金属を採用
しているので、これ以上摩擦係数の高いものは難しい。
また、柔らかい素材のローラを採用して圧力をかけて変
形させ、接触面積を増す方法もあるが、ローラを扁平し
た状態で使用すると紙送り速度が均一にならず、しわが
寄りやすいなどの問題がある。
【0012】ピックアップローラを紙送り方向に複数本
配置し、これらのトータルで摩擦面積を確保する方法も
あるが、複数のピックアップローラを同期して駆動する
ために機構は複雑になる。さらに、分離壁にカットシー
トの先端を当てて一枚づつ分離する方式では、分離壁と
ピックアップローラとの間隔が1つの重要な要素なので
あるが、紙送り方向に複数のピックアップローラを配置
すると作用する点が定まらないせいか、給紙装置あるい
は給紙機構の分離性能が悪くなる。
【0013】従来の給紙装置では、ピックアップローラ
が紙幅の中央付近にあるだけであるが、ローラを紙幅い
っぱいに延長することにより、小径のローラでも接触面
積を増やすことができる。しかしながら、延長したロー
ラ全体を均一に加圧することが難しいので、カットシー
トにしわが発生したり、その紙送り方向が傾いてしまう
などの問題が起きる。
【0014】これに対し、本発明においては、ピックア
ップローラと押上げ板を共に紙幅いっぱいに延ばし、ピ
ックアップローラの回転体を紙幅方向に断続的に配置し
てシャフトが露出する形式とし、その露出したシャフト
を軸受けで支持するようにしている。まず、ピックアッ
プローラを両端のみではなく、その途中でシャフトをを
支持することにより、ピックアップローラのゆがみを抑
えることができる。したがって、紙幅方向に延長したピ
ックアップローラによりカットシートに均一な圧力を加
え、安定した摩擦力を得ることができる。ピックアップ
ローラを分断しなくても、ピックアップローラを幾つか
の位置で1つまたは複数のサブローラにより加圧するこ
とによりローラのゆがみを防止できる。しかしながら、
この方法では、サブローラの厚みを考慮する必要がある
ので、薄いプリンタは実現できない。これに対し、ピッ
クアップローラの軸を露出させて支持することにより回
転体、すなわち、ローラの厚みの中でピックアップロー
ラのゆがみを防止することができる。したがって、プリ
ンタを薄くするのに障害とならない。
【0015】このように、長手方向の歪みを防止できる
ピックアップローラであれば、紙幅いっぱいに延長し、
さらに、押上げ板も紙幅いっぱいに延ばすことによりカ
ットシートの紙幅方向に均一な紙送り力を加えることが
できる。そして、ピックアップローラがゆがまないよう
になっているので、高い圧力をかけることが可能であ
り、小径のローラにより紙送りに十分な摩擦力を得るこ
とができる。さらに、その圧力を幅方向に分散すること
により、紙送り方向を安定でき、応力を分散できるので
紙が損傷するのも防止できる。
【0016】したがって、本発明の給紙装置において
は、直径が5mmあるいはそれ以下のピックアップロー
ラ(回転体)を用いて所望の給紙力を得ることができ
る。したがって、本発明の給紙装置(給紙機構)と、給
紙された印刷用紙に印刷を行う機構とを組み合わせるこ
とにより、厚みが5mm程度あるいはそれ以下のプリン
タを実現することが可能となる。
【0017】ピックアップローラの直径を小さくする
と、回転体がカットシートに接触する面積が小さくなる
ので、接触する位置は安定する。したがって、分離壁と
ピックアップローラとの距離も5mm程度あるいはそれ
以下に縮めることができる。
【0018】本発明の給紙装置は、上述したように、ピ
ックアップローラの回転体の直径を小さくできるもので
あるが、カットシートを補充する際は、ピックアップロ
ーラの曲率半径が小さくなるのでピックアップローラと
押上げ板との間にカットシートの先端を導くのが難しく
なる。また、ピックアップローラと押上げ板との間の圧
力が高いと、その間にカットシートを入れるのは難しく
なる。さらに、ピックアップローラと押上げ板は収納部
の幅いっぱいに配置されているので、カットシートも幅
方向に均等に挿入しないと、紙送り方向にスキューが発
生する原因となる。
【0019】このため、ピックアップローラに対し分離
壁と逆側から、回転体が押上げ板と接触する付近まで斜
めに延びた紙挿入ガイドを設けることが望ましい。さら
に、この紙挿入ガイドは収納部の幅方向に連続、または
断続して、収納部のほぼ幅いっぱいに配置されているこ
とが望ましい。このような紙挿入ガイドを設けておけ
ば、カットシートの先端はスムーズにピックアップロー
ラの回転体と押上げ板との間に導かれ、上記のような問
題が発生するのを未然に防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に本発明にかかるプリンタ1
の平面的な構成を示してある。また、図2および図3
に、プリンタ1の給紙装置(給紙機構)10の構成を断
面を用いて拡大して示してある。本例のプリンタ1は、
全体がA7サイズ(74mm×105mm)程度の方形
で、厚みが5mm程度のハウジング2に収納されたポー
タブルタイプのプリンタであり、全体が薄いカードのよ
うなプリンタである。ハウジング2の内部には、A8サ
イズ(52mm×74mm)の感熱タイプのカットシー
ト(単票用紙あるいは定型用紙)を収納するスペース3
が設けられており、この収納スペース3から給紙機構1
0により一枚づつカットシート8が印刷機構20に供給
され、印刷された用紙が排紙口4から出力される。
【0021】収納スペース3の印刷機構20に最も近い
側(給紙側あるいは先端)に給紙機構あるいは給紙装置
10が配置されている。本例の給紙機構10は、図2お
よび図3に拡大して示すように、カットシート8の先端
付近を押上げるように配置された押上げ板11と、この
押上げ板11と協働してカットシート8を挟むように配
置されたピックアップローラ12と、このピックアップ
ローラ12で紙送りされたカットシート8の先端8aが
当たり、その最も上部(ピックアップローラ12の側)
に位置するカットシートだけを分離して印刷機構20に
送るための分離壁(分離部)13が配置されている。
【0022】分離壁13はピックアップローラ12と反
対側、すなわち、押上げ板11と同じ側からピックアッ
プローラ12の方向に突き出た壁状の部材であり、その
上端13aがピックアップローラ12の側を向いて傾斜
している。ピックアップローラ12によって押されたカ
ットシート8は、その先端8aが分離壁13に当たって
停止するが、最も上のカットシートの先端だけはピック
アップローラ12による摩擦力とカットシート自体の腰
の強さにより分離壁13の上端13aを乗り越えるよう
に動く。したがって、カットシート8は一枚づつ分離さ
れ、印刷機構20に供給される。そして、給紙機構10
から送られたカットシート(感熱紙)8が印刷機構20の
サーマルヘッド21とプラテンローラ22との間を通っ
て印刷される。
【0023】したがって、給紙機構10においては、カ
ットシート8をピックアップローラ12に接触させ、カ
ットシート8を分離壁13に向かって押すための摩擦力
が確実に発生することが重要である。このため、ピック
アップローラ12と向い合う位置に、カットシート8を
ピックアップローラ12に向けて押上げる部材11が用
意されている。本例の押上げ板11は、収納スペース3
の幅方向Wの方向に、ほぼ幅Wいっぱい(幅全体)に延
びた板材である。そして、押上げ板11とハウジング2
との間に1つまたは複数のバネ14が配置されており、
これらのバネ14の弾性力により押上げ板11は常にピ
ックアップローラ12の方向に押(加圧)されている。
【0024】本例のピックアップローラ12も、押上げ
板11と同様に収納スペース3の幅方向Wに、ほぼ幅W
いっぱいに配置されている。本例のピックアップローラ
12は、幅方向Wに延びたシャフト(軸)15と、この
シャフト15により連結された、ほぼ均等な長さで直径
が3mm程度の4つのシリンダー状の回転体(ローラ)
16を備えている。そして、これら4つの回転体16に
より収納スペース3のほぼ紙幅全体をカバーできるよう
に設計されている。これらの回転体16は断続して配置
されており、各々の回転体16の間にはシャフト15が
露出している。このため、ピックアップローラ12は、
シャフト15の両端に加え、図3に示すように、回転体
16の間でシャフト15が露出した位置で軸受け31に
より支持されている。
【0025】上述したように、従来のプリンタにおいて
は、適当な摩擦力を得るためにピックアップローラの直
径は少なくとも10mmあるいはそれ以上になるように
デザインされている。しかしながら、本例のプリンタ1
は全体の厚みを5mm程度と非常に薄くするために、ピ
ックアップローラの直径12も3mm程度にとどめる必
要がある。したがって、通常の設計では、ピックアップ
ローラ12とカットシート8との接触面積が不足し、十
分な摩擦力が得られない。このため、押上げ板11を紙
幅いっぱい(紙収納スペース3の幅全体)に延ばすと共
に、ピックアップローラ12も収納スペース3の幅全体
に延ばして、用紙との接触面積を増やすようにしてい
る。
【0026】しかしながら、ローラの直径が5mm程度
以下になると、紙幅全体にピックアップローラを延ばし
た程度では十分な摩擦力が得られない。このため、押上
げ板11を加圧するばね14の力を大きくする必要があ
るが、押上げ板11の圧力を増すとピックアップローラ
12に歪みが生ずる可能性が高い。ローラの直径が5m
mあるいはそれ以下になるとローラの強度が低下するの
で、発生する歪みは大きくなる。その結果、ピックアッ
プローラが変形してしまい逆に接触面積が不足して摩擦
力が得られなかったり、紙幅方向の摩擦力がアンバラン
スになり、カットシートにしわが寄ったり、紙送り方向
が不安定なるなどの問題が生ずる。さらに、薄いプリン
タにおいては、ハウジングとピックアップローラが干渉
して回転しなくなる可能性もある。
【0027】これに対し、本例のプリンタ1において
は、ピックアップローラ12が複数の回転体16によっ
て構成されており、その間に表れたシャフト15を軸受
け31で支持している。したがって、ピックアップロー
ラ12を中間でサポートすることができ、サポートする
ピッチが狭くなる。このため、細いピックアップローラ
12に対し高い圧力を加えてもピックアップローラ12
の変形を防止することができる。したがって、本例のよ
うに直径3mm程度のピックアップローラ12により紙
送りするために十分な摩擦力を得ることができる。そし
て、ピックアップローラ12の歪みがなく、紙幅方向に
均等な摩擦力が得られるので、カットシートを損傷した
り、紙送り方向が不安定になって紙詰まりが生ずるとい
った問題も解消できる。
【0028】また、本例のピックアップローラ12にお
いては、回転体16を断続的に配置し、シャフト15を
露出させて、露出したシャフトを軸受け31で支持する
ようにしている。したがって、図3に示すように、軸受
け31を回転体16の厚みの中で配置あるいは設計する
ことが可能であり、プリンタ1を厚くしないでピックア
ップローラ12が変形するという問題を解決することが
できる。このため、本例の給紙機構10を採用すること
により、非常に薄い、CDケース、さらにはフロッピー
ディスクケース程度の厚みのプリンタを実現することが
できる。
【0029】さらに、ピックアップローラ12を小径に
すると、ピックアップローラ12とカットシート8の接
触面積が小さいので、用紙と接触する位置が精度良く定
まるという利点がある。さらに、本例のプリンタ1にお
いては、上記のようにピックアップローラ12が変形し
ないようになっているので、接触する位置の精度は高
い。したがって、ピックアップローラ12と分離壁13
との距離Lを最小限に設定することができる。たとえ
ば、本例であれば、この距離Lを5mmあるいはそれ程
度に設計できる。したがって、印刷機構20および給紙
機構10を含めたプリンタのメカ(機械的なアセンブ
リ)をコンパクトに纏めることができる。
【0030】本例の給紙機構10には、さらに、軸受け
31と一体になった紙挿入ガイド35が設けられてい
る。この紙挿入ガイド35は、ピックアップローラ12
に対し分離壁13とは反対側に設けられており、ハウジ
ング2の上部(ピックアップローラがサポートされてい
る方向)から回転体16の先端近傍、すなわち、回転体
16が押上げ板11に接触する位置の近傍まで傾斜した
ガイド面36を備えている。したがって、図4に示すよ
うに、ピックアップローラ12と押上げ板11との間に
カットシート8を挿入する際は、カットシート8の先端
8aがガイド面36に沿って導かれ、ピックアップロー
ラ12と押上げ板11との間にスムーズにセットされ
る。
【0031】本例のピックアップローラ12は、直径が
3mm程度と非常に小さい。したがって、ピックアップ
ローラ12の曲率が大きい(曲率半径が小さい)ので、
カットシート8を挿入するときに先端8aがピックアッ
プローラ12に当たっても、押上げ板11との間に導か
れない。さらに、十分な摩擦力を得るために押上げ板1
1の加圧力を大きくしてあるので、カットシートの先端
8aをピックアップローラ12と押上げ板11との間に
挿入しにくい状態となっている。これに対し、ガイド面
36を備えた紙挿入ガイド35を設けておけば、図4に
示したようにスムーズにカットシートの先端8aをピッ
クアップローラ12と押上げ板11の間に挿入すること
ができる。
【0032】本例では、ガイド面36が紙収納スペース
3の幅方向Wいっぱいに延びるように形成してある。し
かしながら、カットシート8をセットするときに、その
先端8aが導ければ良いので、断続的にガイド部35あ
るいはガイド面36を配置しいてももちろん良い。たと
えば、軸受け31をリブ状にして軸受けの強度を向上す
ると共に、それを延長してガイド部35とし、断続的な
ガイド面36を形成するデザインも採用できる。
【0033】本例のプリンタ1のハウジング2には、さ
らに、図1に示すように、ピックアップローラ12と、
プラテンローラ22を駆動するためのモータ51と、動
力伝達機構52が収納されており、さらに、モータ51
の電源となるバッテリー用のスペース55も用意されて
いる。動力伝達機構52では、ピックアップローラ12
によってピックアップされたカットシート8が、プラテ
ンローラ22に到達し、プラテンローラ2によりフィー
ドされるようになると空回りし、抵抗にならないように
するなどの、給紙機構として必要な機能が実現されてい
る。また、本例のプリンタ1は、図示されていないが、
パーソナルコンピュータあるいはPDAなどのホスト側
と通信して印刷すべきデータを受信するインタフェース
機能、そのデータにしたがってモータ51を制御する機
能など、プリンタとして稼動するために必要な機能を全
て備えている。したがって、PDAなどの携帯端末と共
に本例のプリンタ1を持ち歩くだけで、所望のデータを
いつでも簡単にプリントアウトすることができる。
【0034】さらに、本例のプリンタ1は、ピックアッ
プローラ12の直径を3mm程度と非常に小さくしてい
る。このため、プリンタ全体の厚みが5mm程度と超薄
型のカードタイプのコンパクトで軽量なプリンタであ
る。また、ピックアップローラと押上げ板という基本的
な構成は変わっていないので、低コストで提供すること
ができる。したがって、本例のプリンタは手軽に購入で
き、ポケット、ハンドバック、机に引き出しなどどこに
でも収納することが可能であり、また、PDAあるいは
携帯電話などの携帯端末と共に簡単に持ち運ぶことがで
きる。さらには、PDAなどと合体させても携帯端末の
サイズが大幅に変わるものでもない。したがって、いつ
でもどこでも手軽に使用できるプリンタである。また、
カットシートにプリントアウトされた出力が得られるの
で、出力結果も利用しやすい。このため、使用頻度の少
ないユーザにとってもストレスなく持ち運びでき、必要
なときにはどこでも使用できる非常に便利なプリンタで
ある。
【0035】なお、本例ではA7サイズのカード型プリ
ンタを例に説明しているが、このサイズに限定されない
ことはもちろんである。A8サイズ以下のプリンタを実
現することも可能であり、さらには、本発明の給紙機構
を採用することにより、A4サイズあるいはそれ以上の
印刷用紙を使用するプリンタもさらに小型および軽量化
することができる。ピックアップローラのサイズも上記
の例に限定されないことはもちろんであり、本発明の給
紙機構を採用することによりピックアップローラの変形
を防止し、よりコンパクトで確実に紙送りできるプリン
タを実現できる。しかしながら、上述したように、摩擦
力がクリティカルなのは直径が10mm程度以下のケー
スであり、特に、直径が5mm程度以下になると本発明
の給紙機構を採用しないとスムーズな紙送りを実現する
ことはできないであろう。したがって、直径が10mm
程度以下、さらには直径が5mm程度以下のピックアッ
プローラを用いる給紙機構およびプリンタに本発明は特
に有効である。
【0036】また、上記では、ピックアップローラが4
分割された例を説明しているが、2分割あるいは3分
割、さらには5分割以上であっても良いことはもちろん
である。また、軸受け(軸サポート)のピッチとローラ
の寸法とを必ず一致させる必要はない。また、押上げ板
は幅方向に1枚で構成した例を説明しているが、押上げ
板を幅方向で分割して複数枚設けても良いことはもちろ
んである。
【0037】さらに、上記例では、印刷機構にラインサ
ーマルヘッドを用いたプリンタを例に説明しているが、
印刷機構はこれに限られないことはもちろんである。イ
ンクジェット方式、昇華方式などの印刷機構を備えたプ
リンタに対し本発明を適用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、ピックアップローラを紙幅方向いっぱいに設けると
共に、ピックアップローラの途中でシャフトを軸受けで
支持するようにしている。したがって、ピックアップロ
ーラの直径が5mm程度以下の場合でもピックアップロ
ーラが変形するのを防ぐことが可能であり、5mm程度
以下の直径で、カットシートをピックアップして供給す
ることができる給紙装置を実現することができる。この
ため、本発明により、超薄型のプリンタを実現するため
のネックとなっていた大きな問題を解決でき、厚みが5
mm程度の超薄型のプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプリンタの平面配置を示す図で
ある。
【図2】図1に示すプリンタの給紙機構の内、回転体の
部分の構成を拡大して示す断面図である。
【図3】図1に示すプリンタの給紙機構の内、シャフト
の部分の構成を拡大して示す断面図である。
【図4】図1に示すプリンタの給紙機構にカットシート
を挿入する様子を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 ハウジング 3 カットシートの収納スペース 4 排紙口 8 カットシート 8a カットシートの先端 10 給紙機構 11 押上げ板 12 ピックアップローラ 13 分離壁 14 ばね 15 ピックアップローラのシャフト 16 ピックアップローラの回転体(ローラ) 20 印刷機構 31 軸受け 35 紙挿入ガイド 36 ガイド面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カットシートを収納する収納部と、 この収納部のカットシートの先端近傍に当たる部分を押
    上げる押上げ板と、 この押上げ板と協働して複数のカットシートを挟み、該
    カットシートの先端を前記収納部の先端に位置する分離
    壁に当てて一枚づつ給紙するピックアップローラとを有
    する給紙装置であって、 前記押上げ板は前記収納部の幅方向に連続、または断続
    して、該収納部のほぼ幅いっぱいに配置されており、 前記ピックアップローラは、前記収納部の幅方向に延び
    たシャフトと、このシャフトにより連結された複数の回
    転体とを備え、これらの回転体が断続して該収納部のほ
    ぼ幅いっぱいに配置されており、 さらに、これらの回転体の間で前記シャフトを支持する
    軸受けを有する給紙装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ピックアップロ
    ーラに対し、前記分離壁と逆側から、前記回転体が前記
    押上げ板と接触する付近まで斜めに延びた紙挿入ガイド
    を有し、 この紙挿入ガイドは、前記収納部の幅方向に連続、また
    は断続して、該収納部のほぼ幅いっぱいに配置されてい
    る給紙装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ピックアップロ
    ーラの回転体の直径が約5mm以下であることを特徴と
    する給紙装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記ピックアップロ
    ーラと分離壁との距離が約5mm以下であることを特徴
    とする給紙装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の給紙装置と、この給紙
    装置から紙送りされたカットシートに印刷する機構とを
    有するプリンタ。
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