JP2001019088A - 粉体材料貯蔵用ホッパー、粉体材料用定量フィーダ装置及び粉体材料噴霧装置 - Google Patents

粉体材料貯蔵用ホッパー、粉体材料用定量フィーダ装置及び粉体材料噴霧装置

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JP2001019088A
JP2001019088A JP11194926A JP19492699A JP2001019088A JP 2001019088 A JP2001019088 A JP 2001019088A JP 11194926 A JP11194926 A JP 11194926A JP 19492699 A JP19492699 A JP 19492699A JP 2001019088 A JP2001019088 A JP 2001019088A
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dispersion chamber
powder
hopper
elastic film
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JP11194926A
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Yasushi Watanabe
靖 渡邊
Kimiaki Hayakawa
公章 早川
Kiyoshi Morimoto
清 森本
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホッパー本体内に貯留された粉体材料が、ホッ
パー本体の材料排出口から、安定して、定量的に排出さ
れるようにした、粉体材料貯蔵用ホッパーを提供する。 【解決手段】ホッパー本体2の材料排出口2aの近傍
に、ホッパー本体2の内周面に概ね接線方向に、ガス噴
射手段3、3を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体材料貯蔵用ホ
ッパー、粉体材料用定量フィーダ装置及び粉体材料噴霧
装置に関し、特に、ホッパー本体内に貯留された粉体材
料が、ホッパー本体の材料排出口から、安定して、定量
的に排出されるようにした、粉体材料貯蔵用ホッパー、
並びに、この粉体材料貯蔵用ホッパーを用いた、粉体材
料用定量フィーダ装置及び粉体材料噴霧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は、粉体材料貯蔵用ホッパーとし
て、一般的に用いられているホッパーを概略的に示す、
一部切り欠き断面図である。
【0003】この粉体材料貯蔵用ホッパー201は、ホ
ッパー本体202と、ホッパー本体202の材料排出口
202aに、開閉可能に設けられた材料切出弁204と
を備える。
【0004】尚、図23中、202cで示す部材は、蓋
体を示しており、蓋体202cは、ホッパー本体202
の材料投入口202bに、着脱自在に設けられるように
なっている。
【0005】この粉体材料貯蔵用ホッパー201は、医
薬品材料、食品材料、樹脂成形品材料等の粉体材料の貯
蔵用ホッパーとして幅広く用いられている。
【0006】次に、この粉体材料貯蔵用ホッパー201
の使用方法について説明する。
【0007】この粉体材料貯蔵用ホッパー201を用い
て、目的とする場所に、粉体材料を供給する際には、ま
ず、ホッパー本体202の材料排出口202aを目的と
する場所(装置等)に接続する。
【0008】次に、ホッパー本体202内に、粉体材料
を貯留する。
【0009】次に、目的とする場所(装置等)に、粉体
材料を供給する際には、材料切出弁204を開くように
し、目的とする場所(装置等)に、粉体材料を供給した
後には、材料切出弁204を閉じるようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
粉体材料貯蔵用ホッパー201では、図23に示すよう
に、材料排出口202aの近傍のコーン部202dに、
粉体材料の固結部Psができる場合がある。
【0011】このような場合、材料切出弁204を開い
た際に、材料排出口202aから排出される粉体材料
は、固結部Ps以外の材料排出口202aの中央部分か
ら排出されるという、ファンネルフローが発生する。
【0012】また、粉体材料の物性によっては、粉体材
料中に、固結やブリッジ現象を生じやすいものもある。
【0013】このように、ホッパー本体202内に貯留
した粉体材料中に、固結部Psができたり、固結やブリ
ッジ現象が生じたりすると、材料切出弁204を開いた
際の、材料排出口202aから排出される粉体材料の排
出量が不安定化したり、場合によっては、材料切出弁2
04を開いても、材料排出口202aから粉体材料が排
出されない、という現象が生じる。
【0014】かかる問題に対する対策として、従来は、
作業者等が、ホッパー本体202を、ハンマーで叩くと
いったような方法がなされている。
【0015】しかしながら、ホッパー本体202を、ハ
ンマーで叩くといったような対処法では、ハンマーで叩
かれることによって生じるホッパー本体202の振動
が、却って、ホッパー本体202内に貯留された粉体材
料が締まった状態になったり、粉体同士が凝集し、材料
排出口202aから粉体材料が排出されなくなったり、
また、これとは逆に、粉体材料の固結部Psや、粉体材
料中の、固結やブリッジ現象が生じた部分が、砕かれ、
短時間に、予定量以上の粉体材料が、材料排出口202
aから排出される場合があり、この対処法では、ホッパ
ー本体202内に貯留された粉体材料を、材料排出口2
02aから安定した排出量で排出することができない、
という問題があった。
【0016】また、従来の粉体材料貯蔵用ホッパー20
1には、ホッパー本体202内で、粉体材料が、その物
性(粒径等)毎に、分離したり偏析したりして偏在化
し、材料排出口202aから排出される粉体材料が、経
時的に見た場合に、粒度分布が異なったものとなって、
排出される場合がある。
【0017】このような、ホッパー本体202から排出
される粉体材料の排出量や粒度分布等に変動現象が生じ
ると、目的とする場所(装置等)では、目的とする動作
が行えなくなるという問題が生じる。
【0018】また、ホッパー本体202に蓋体202c
が気密に取り付けられ、材料排出口202aが、他の装
置の材料投入口202bに気密に取り付けられ、且つ、
他の装置が気密系になっている場合等には、ホッパー本
体202内の圧力と、他の装置内の圧力とが異なってい
る場合には、材料切出弁204を所定時間開いた際に、
ホッパー本体202内に貯留された粉体材料の材料排出
口202aからの排出量にバラツキが生じる、という問
題がある。
【0019】このことをより詳しく説明すると、ホッパ
ー本体202内の圧力が、他の装置の内圧より高い場合
には、材料切出弁204を開いた際に、ホッパー本体2
02内に貯留された粉体材料が、過剰に排出される。こ
れとは逆に、ホッパー本体202内の圧力が、他の装置
の内圧より低い場合には、材料切出弁204を開いた際
に、他の装置側からホッパー本体202内への流体(空
気等)の吹き上げ現象が生じ、材料切出弁204を、所
定時間、開いても、ホッパー本体202内に貯留された
粉体材料が、殆ど、材料排出口202aから排出されな
い。
【0020】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたものであって、ホッパー本体202内に貯
留された粉体材料を材料排出口202aから目的とする
場所(装置等)に、常に、安定した排出量で排出するこ
とができるようにした、粉体材料貯蔵用ホッパーを提供
すること、並びに、そのような粉体材料貯蔵用ホッパー
を用いることで、定量性を一層向上させた、粉体材料用
定量フィーダ装置及び粉体材料噴霧装置を提供すること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の粉体材
料貯蔵用ホッパーは、ホッパー本体の材料排出口の近傍
に、ホッパー本体の内周面に概ね接線方向に、ガス噴射
手段を設けた。
【0022】請求項2に記載の粉体材料貯蔵用ホッパー
は、請求項1に記載の粉体材料貯蔵用ホッパーの、ホッ
パー本体の材料排出口には、ホッパー本体内に貯留され
た粉体材料の排出・停止を行う材料切出弁が開閉可能に
設けられている。
【0023】請求項3に記載の粉体材料貯蔵用ホッパー
は、請求項2に記載の粉体材料貯蔵用ホッパーの、ホッ
パー本体の材料投入口には、蓋体が着脱自在に設けられ
ている。
【0024】請求項1〜3に記載の粉体材料貯蔵用ホッ
パーでは、ガス噴射手段を備えるため、ホッパー本体の
材料排出口から、ホッパー本体内に貯留した粉体材料を
排出する前に、ホッパー本体の材料排出口の近傍に、ホ
ッパー本体の内周面に概ね接線方向に設けたガス噴射手
段からガスを噴射することで、ホッパー本体の材料排出
口の周辺の粉体材料をエアレーションすることで、ホッ
パー本体の材料排出口の周辺の粉体材料中に、たとえ、
固結部が生じていたとしても、固結部を崩すことができ
る。
【0025】また、ガス噴射手段を、ホッパー本体の内
周面に概ね接線方向に設けているので、ガス噴射手段か
らガスを噴射すると、噴射されたガスは、ホッパー本体
内で、渦巻き流となるため、ホッパー本体の材料排出口
の周辺の粉体材料中に生じた固結部を効率良く崩すこと
ができる。
【0026】これにより、この粉体材料貯蔵用ホッパー
では、ホッパー本体の材料排出口から、ホッパー本体内
に貯留した粉体材料を排出する際に、ファンネルフロー
が生じないため、材料切出弁を、所定時間、開けば、必
ず、所定量の粉体材料が、安定して、排出される。
【0027】また、この粉体材料貯蔵用ホッパーでは、
ホッパー本体の材料排出口から、ホッパー本体内に貯留
した粉体材料を排出する際に、ホッパー本体内に貯留し
た粉体材料を、ガス噴射手段からガスを噴射して、攪拌
するようにしているので、ホッパー本体内に貯留した粉
体材料が物性毎に偏在化していても、ガス噴射手段から
噴射されるガスにより、均一に混合される。
【0028】これにより、ホッパー本体の材料排出口か
ら、粒度分布の異なる粉体材料が排出されることがな
い。
【0029】請求項4に記載の粉体材料貯蔵用ホッパー
は、請求項3に記載の粉体材料貯蔵用ホッパーの、ホッ
パー本体又は蓋体のいずれかに、ホッパー本体内のガス
を抜くガス抜き弁が設けられている。
【0030】この粉体材料貯蔵用ホッパーでは、ホッパ
ー本体又は蓋体のいずれかに、ガス抜き弁を設けている
ので、ガス噴射手段からガスを噴射することで、ホッパ
ー本体内の圧力が高くなった際に、ガス抜き弁を、適
宜、開くことで、ホッパー本体内の圧力を下げることが
できる。
【0031】これにより、ホッパー本体内の圧力を、所
定の圧力に保つことができるので、ホッパー本体内の圧
力が高くなっていて、材料切出弁を、所定時間、開いた
際に、材料排出口から、過剰の粉体材料が排出される、
という現象を防ぐことができる。
【0032】これにより、この粉体材料貯蔵用ホッパー
では、材料切出弁を、所定時間、開けば、必ず、所定量
の粉体材料が、安定して、排出される。
【0033】請求項5に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置は、請求項2〜4のいずれかに記載の粉体材料貯蔵
用ホッパーを備え、ホッパー本体の材料排出口には、筒
状体が接続されており、筒状体の下部には、筒状体の底
面をなすように、貫通孔を有する弾性体膜が設けられ、
筒状体の下方には、弾性体膜を介在させて、分散室が設
けられ、分散室には、正圧の脈動空気振動波が供給され
る、脈動空気振動波供給口と、分散室内に供給された、
正圧の脈動空気振動波を排出する排出口とが設けられて
いる。
【0034】この粉体材料用定量フィーダ装置では、請
求項2〜4のいずれかに記載の粉体材料貯蔵用ホッパー
を備えているので、材料切出弁を所定時間開けば、ホッ
パー本体内に貯留された粉体材料の所定量が、材料排出
口から安定して、筒状体内へと供給される。
【0035】これにより、筒状体内の弾性体膜上に、常
に、一定量の粉体材料を堆積・貯留できる。このため、
弾性体膜上に堆積・貯留される粉体材料の量が変動する
ことで、弾性体膜の張り具合が変動し、分散室に、正圧
の脈動空気振動波を供給することで、弾性体膜の上下振
動が変化するという現象を防ぐことができる。
【0036】即ち、この粉体材料用定量フィーダ装置で
は、筒状体内の弾性体膜上に、常に、一定量の粉体材料
を堆積・貯留でき、分散室に、正圧の脈動空気振動波を
供給することで、弾性体膜に発生する上下振動を一定に
保つことができるため、分散室に、正圧の脈動空気振動
波に応じて、弾性体膜に設けられた貫通孔から、常に、
一定量の粉体材料を安定して、分散室内に排出すること
ができる。
【0037】請求項6に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置は、請求項4に記載の粉体材料貯蔵用ホッパーを備
え、ホッパー本体の材料排出口には、筒状体が接続され
ており、筒状体の下部には、筒状体の底面をなすよう
に、貫通孔を有する弾性体膜が設けられ、筒状体の下方
には、弾性体膜を介在させて、分散室が設けられ、分散
室には、正圧の脈動空気振動波が供給される、脈動空気
振動波供給口と、分散室内に供給された、正圧の脈動空
気振動波を排出する排出口とが設けられており、ホッパ
ー本体内に貯留した粉体材料を、筒状体内に排出する際
に、ホッパー本体内の圧力と、筒状体内の圧力とを等し
くしてから、材料切出弁を開くようにした。
【0038】この粉体材料用定量フィーダ装置では、筒
状体と分散室との間の空気流通経路を、弾性体膜に設け
た貫通孔と、バイパス管との合計2系統としているの
で、筒状体内の圧力と、分散室内の圧力との平衡を、バ
イパス管を設けない場合に比べ、速く達成することがで
きる。
【0039】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置は、分散室内に供給された、正圧の脈動空気振動波
に対する、弾性体膜の上下振動の応答性が、バイパス管
を設けていないものに比べ、向上するため、分散室に、
正圧の脈動空気振動波に応じて、弾性体膜に設けられた
貫通孔から、常に、一定量の粉体材料を、より安定し
て、分散室内に排出することができる。
【0040】請求項7に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置は、請求項5又は請求項6に記載の粉体材料用定量
フィーダ装置の、脈動空気振動波供給口は、分散室の下
方の位置に、分散室の内周面に対し概ね接線方向に設け
られ、排出口は、分散室の上方の位置に、分散室の内周
面に対し概ね接線方向に設けられている。
【0041】この粉体材料用定量フィーダ装置では、分
散室の内周面に対し概ね接線方向に、脈動空気振動波供
給口を設けているので、脈動空気振動波供給口から分散
室内に供給された、正圧の脈動空気振動波は、分散室内
で、旋回流となる。
【0042】これにより、分散室内に供給された、正圧
の脈動空気振動波により、弾性体膜が上下に振動するこ
とで、弾性体膜に設けられた貫通孔から分散室内へ排出
された粉体材料は、分散室内で、旋回流となっている、
正圧の脈動空気振動波に巻き込まれる。これにより、仮
に、粉体材料中に、凝集により大粒の粉体材料が含まれ
ていたとしても、凝集した大粒の粉体材料は、旋回流と
なっている、正圧の脈動空気振動波によって分散される
ため、分散室に、凝集した大粒の粉体材料が堆積すると
いう現象が、殆ど生じない。この結果、この粉体材料用
定量フィーダ装置は、分散室内に堆積した粉体材料を、
分散室から取り除くという、分散室の清掃作業を行う頻
度を極めて少なくできるため、長時間に亘って、粉体材
料の定量的な吐き出しを行うことができる。
【0043】また、この粉体材料用定量フィーダ装置で
は、分散室の下方の位置に、脈動空気振動波供給口を、
分散室の内周面に対し概ね接線方向に設け、分散室の上
方の位置に、排出口を、分散室の内周面に対し概ね接線
方向に設けているので、脈動空気振動波供給口から分散
室内に供給された、正圧の脈動空気振動波は、分散室の
下方の位置の脈動空気振動波供給口から、分散室の上方
の位置に設けられた排出口に向かう、下方から上方に向
かう旋回流となるため、分散室内に、サイクロンと同様
の分粒機能が生じている。
【0044】これにより、弾性体膜が、正圧の脈動空気
振動波によって、上下に振動することで、弾性体膜に設
けられた貫通孔から分散室内へ排出された粉体材料中、
凝集によって大粒になっている粉体材料は、分散室内の
下方位置を旋回し続け、旋回流となっている、正圧の脈
動空気振動波によって、所定の粒径に砕かれた初めて、
排出口へと排出されるため、分散室の排出口から、凝集
した大粒の粉体材料が排出されることがない。
【0045】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置の分散室の排出口に導管を接続し、この装置を、導
管の他端から、粉体材料を定量的に噴霧する粉体材料噴
霧装置として用いた場合に、導管の他端から、粒径の揃
った粉体材料を定量的に噴霧できるという効果を奏す
る。
【0046】請求項8に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置は、請求項5〜7のいずれかに記載の粉体材料用定
量フィーダ装置の、弾性体膜は、筒状体の下部と、分散
室の上部との間に、弾性体膜取付具を用いて取り付けら
れており、弾性体膜取付具は、中空を有する台座と、台
座の表面上に起立するように設けられ、中空を有する突
き上げ部材と、突き上げ部材の外周よりやや大きめの中
空を有する押さえ部材とを備え、台座の表面には、台座
に形成された中空の外方の、突き上げ部材の外周より外
側の位置に、台座に形成された中空をリング状に取り囲
むように設けられたV溝が形成されており、押さえ部材
の、台座に向き合う表面には、台座の表面に設けられた
V溝に嵌まり合うように、且つ、リング形状の、V字形
状の突起が設けられており、台座の表面に、突き上げ部
材を載置し、突き上げ部材上に、弾性体膜を載置し、突
き上げ部材及び弾性体膜をともに覆うように、押さえ部
材を台座に対して締め付けることで、弾性体膜を、突き
上げ部材により、押さえ部材方向に突き上げすることに
より、その内方側から外周側に引き伸ばした状態にし、
突き上げ部材により引き伸ばされた弾性体膜の外周部分
を、突き上げ部材の外周と、押さえ部材の中空を形成す
る面との間に挟持するとともに、台座の表面に設けられ
たV溝と、押さえ部材の、台座に向き合う表面に設けら
れたV字形状の突起との間に更に引き伸ばして挟持する
ようにし、台座の底面を、分散室の上部に取り付け、押
さえ部材の上面を、筒状体の下部に取り付けた。
【0047】この粉体材料用定量フィーダ装置では、筒
状体と分散室との間に、貫通孔を有する弾性体膜を、弾
性体膜取付具を用いて取り付けているが、この弾性体膜
取付具では、台座上に載置した突き上げ部材上に、弾性
体膜を載置し、押さえ部材を台座に対して締め付けてい
くと、弾性体膜は、突き上げ部材により、押さえ部材方
向に突き上げられる。この結果、弾性体膜は、押さえ部
材方向により突き上げられることで、弾性体膜の内側か
ら外周側に引き伸ばされる。
【0048】最初のうちは、突き上げ部材により、引き
伸ばされた弾性体膜は、突き上げ部材の外周面と、押さ
え部材の中空を形成する面(内周面)との間の隙間を介
して、台座の表面に設けられているV溝と、押さえ部材
の、台座に向き合う表面に設けられているV字形状の突
起との間に嵌挿されていく。
【0049】更に、押さえ部材を台座に対して締め付け
ていくと、弾性体膜は、突き上げ部材により、押さえ部
材方向に突き上げられた状態のまま、突き上げ部材の外
周面と、押さえ部材の中空を形成する面(内周面)との
間に、挟持される。且つ、突き上げ部材により、押さえ
部材方向に突き上げられることで、弾性体膜の内側から
外周側に引き伸ばされ、台座の表面に設けられているV
溝と、押さえ部材の、台座に向き合う表面に設けられて
いるV字形状の突起との間に嵌挿された部分が、台座の
表面に設けられているV溝と、押さえ部材の、台座に向
き合う表面に設けられているV字形状の突起との間に、
挟持される。
【0050】以上により、この粉体材料用定量フィーダ
装置では、台座上に載置した突き上げ部材上に、弾性体
膜を載置し、押さえ部材を台座に対して締め付けていく
という簡単な操作で、弾性体膜を、ピンと張った状態に
することができる。
【0051】請求項9に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置は、請求項5〜8のいずれかに記載の粉体材料用定
量フィーダ装置の、突き上げ部材には、その外周に、断
面視した場合、上側から下側が広がる傾斜面が設けられ
ている。
【0052】この粉体材料用定量フィーダ装置で用いる
弾性体膜取付具は、突き上げ部材の外周に、断面視した
場合、上側から下側が広がる傾斜面を設けているので、
押さえ部材方向により突き上げられることで、弾性体膜
の内側から外周側に引き伸ばされた部分が、この傾斜面
に沿って、台座の表面に、リング状に設けられているV
溝と、押さえ部材の、台座に向き合う表面に、リング状
に設けられているV字形状の突起との間に、移行し易
い。
【0053】以上によっても、この粉体材料用定量フィ
ーダ装置では、台座上に載置した突き上げ部材上に、弾
性体膜を載置し、押さえ部材を台座に対して締め付けて
いくという簡単な操作で、弾性体膜を、ピンと張った状
態にすることができる。
【0054】また、押さえ部材を台座に対して締め付け
ていくと、突き上げ部材の外周の傾斜面と、押さえ部材
の中空の内周面との間隔が次第に狭くなるので、押さえ
部材の外周面と、押さえ部材の中空の内周面との間に、
しっかりと挟持されるため、押さえ部材を台座に締め付
けた後において、弾性体膜が弛むことがない。
【0055】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置では、使用中に、弾性体膜が弛むことがないため、
長期に亘って、装置の正確な動作を維持できる。
【0056】請求項10に記載の粉体材料用定量フィー
ダ装置は、請求項5〜9のいずれかに記載の粉体材料用
定量フィーダ装置の、筒状体と分散室との間に、更に、
バイパス管を備える。
【0057】この粉体材料用定量フィーダ装置では、筒
状体と、分散室との間に、バイパス管を接続すること
で、筒状体と、分散室との間の空気流通路を、弾性体膜
に設けられた貫通孔と、バイパス管との合計2系統にし
ている。
【0058】このように、筒状体と、分散室との間に、
空気流通路として、弾性体膜に設けられた貫通孔以外
に、バイパス管を設けることが、弾性体膜に設けられた
貫通孔を通じて行われる、分散室内への粉体材料の排出
効率の改善に、どのように作用しているかについての動
作原理については、現時点で、確立していないものの、
本発明者等は、バイパス管が、以下のような動作原理に
より、弾性体膜に設けられた貫通孔を通じて行われる、
分散室内への粉体材料の排出効率の改善に寄与している
と考えている。
【0059】即ち、筒状体と分散室との間の空気流通路
が、弾性体膜に設けられた貫通孔だけの場合には、筒状
体内の圧力と、分散室の圧力とを等しくしようとする空
気の流れは、貫通孔を通じてのみ行われる。
【0060】これにより、バイパス管を設けていない場
合には、粉体材料用定量フィーダ装置の起動直後におい
ては、筒状体内の圧力に比べ、分散室内の圧力の方が高
くなり、粉体材料用定量フィーダ装置の起動直後から、
筒状体内の圧力と、分散室内の圧力とが平衡状態となる
までの間、弾性体膜は、筒状体方向に膨らむ傾向とな
り、弾性体膜の振動の振幅が小さくなり、弾性体膜の貫
通孔を通じて行われる粉体材料の排出量が、筒状体内の
圧力と、分散室内の圧力とが平衡状態となった後の状態
に比べて、少なくなり、平衡前後において、粉体材料の
排出量が、変化する。
【0061】一方、本発明では、筒状体と分散室との間
の空気流通路を、弾性体膜に設けられた貫通孔と、バイ
パス管との2系統にしているので、空気は、流通し易い
方を通じて、筒状体と分散室との間を流れる。
【0062】このため、分散室内に、正圧の脈動空気振
動波を供給した際に、筒状体内の圧力と分散室内の圧力
とが瞬時に平衡となるので、正圧の脈動空気振動波の振
動に対して、弾性体膜の上下の振動の再現性及び応答性
が、優れている。この結果、貫通孔を通じて行われる粉
体の排出が、上手く行われる、と考える。
【0063】請求項11に記載の粉体材料噴霧装置は、
請求項5〜10のいずれかに記載の粉体材料用定量フィ
ーダ装置の分散室の排出口に、更に、導管の一端を接続
し、導管の他端から、ホッパー本体内に貯留されていた
粉体材料を空気とともに、定量的に噴霧するようにし
た。
【0064】この粉体材料噴霧装置は、分散室の排出口
に接続された導管内に送り込まれた、粉体材料は、正圧
の脈動空気振動波により、導管の他端まで、気力輸送さ
れることになるため、導管内に、粉体材料を気力輸送す
る媒体として、定常流の空気を用いた場合に見られたよ
うな、導管内への粉体材料の堆積現象や吹き抜け現象が
生じない。
【0065】これにより、この粉体材料噴霧装置は、分
散室の排出口における粉体材料の濃度を保って、導管の
他端から、粉体材料が、空気とともに排出されるため、
導管の他端から排出される粉体材料の定量性に優れてい
る。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい例について、更に、詳しく説明する。
【0067】図1は、本発明に係る粉体材料貯蔵用ホッ
パーの要部を概略的に示す図であり、図1(a)は、本
発明に係る粉体材料貯蔵用ホッパーの要部を概略的に示
す一部切り欠き斜視図であり、又、図1(b)は、図1
(a)に示す粉体材料貯蔵用ホッパーの要部を概略的に
示す平面図である。
【0068】この粉体材料貯蔵用ホッパー1は、ホッパ
ー本体2と、ホッパー本体2の材料排出口2aの上方の
近傍位置に設けられたガス噴射手段3、3とを備える。
【0069】ガス噴射手段3、3の各々は、ホッパー本
体2の内周面に概ね接線方向に、設けられている。
【0070】より具体的に説明すると、ガス噴射手段
3、3の各々は、ホッパー本体2のコーン部2cの領域
の、材料排出口2aの上方の外周側の位置に、材料排出
口2aに対し、概ね、接線方向に設けられている。
【0071】ホッパー本体2の材料排出口2aには、材
料切出弁(図2に示す、材料切出弁4を参照。)が、開
閉可能に設けられる。
【0072】尚、図1では、2個のガス噴射手段3が設
けられた例を示したが、ガス噴射手段3の数は、2個に
限られず、1個であってもよく、又、3個以上設けられ
ていてもよい。また、ガス噴射手段3を2個以上設ける
場合にあっては、ガス噴射手段3、3・・・の各々のガ
ス吹出口3a、3a・・・は、ガス吹出口3a、3a・
・・の各々から噴射されるガスが同一方向を向くように
設ける。
【0073】また、ホッパー本体2の材料投入口(図2
に示す材料投入口2b)には、必要により、蓋体(図2
に示す、蓋体2cを参照。)が、着脱自在に設けられ
る。
【0074】ホッパー本体2の材料投入口2bに、蓋体
2cを、気密に取り付ける場合にあっては、ホッパー本
体2又は蓋体2cに、ホッパー本体2内のガスを抜くガ
ス抜き弁(図2に示す、ガス抜き弁(開閉弁)v1を参
照。)次に、この粉体材料貯蔵用ホッパー1の使用例に
ついて、説明する。
【0075】図2は、粉体材料貯蔵用ホッパー1の使用
方法を概略的に説明する説明図である。
【0076】尚、この例では、その後、ホッパー本体2
に、蓋体2cを気密に取り付けるようにしている。ま
た、ホッパー本体2に導管T1を設け、導管T1の途中
に、ガス抜き弁(開閉弁)v1を設けている。導管T1
は大気に導通するように設けられており、ガス抜き弁
(開閉弁)v1は、ホッパー本体2内の圧力が所定の圧
力になると、自動的に、開くようになっており、また、
ホッパー本体2内の圧力が所定の圧力未満になると、自
動的に閉じるように設定されている。
【0077】この粉体材料貯蔵用ホッパー1を用いて、
目的とする場所(装置等)に、粉体材料を排出する際に
は、まず、粉体材料貯蔵用ホッパー1を、所定の場所に
設置する。
【0078】次に、ホッパー本体2内に粉体材料を貯留
し、材料投入口2bに蓋体2cを取り付ける(図2
(a)を参照)。
【0079】次に、粉体材料貯蔵用ホッパー1の材料投
入口2bから、目的とする場所(装置等)に、粉体材料
を排出する際には、ガス噴射手段3、3の各々から、ガ
ス(空気、乾燥空気又は不活性ガス等)を噴射する。す
ると、ホッパー本体2内には、渦巻き流が発生し、これ
により、たとえ、コーン部2dに、粉体材料の固結部P
sができていたとしても、そのような固結部Psは、粉
砕される(図2(b)を参照)。
【0080】その後、材料切出弁4を、所定時間、開い
た状態にすることで、ホッパー本体2内に貯留された粉
体材料を、目的とする場所(装置等)へ排出する。
【0081】この粉体材料貯蔵用ホッパー1では、ホッ
パー本体2の排出口の近傍に、ホッパー本体2の内周面
に概ね接線方向に、ガス噴射手段3、3を設け、ホッパ
ー本体2内に貯留した粉体材料を材料排出口2aから排
出する前に、ガス噴射手段3、3からガスを噴射して、
材料排出口2aの上方領域ある粉体材料に空気を供給
(エアレーション)するとともに、ガス噴射手段3、3
から噴射されるガスによる渦巻き流(スパイラル流)に
より、ホッパー本体2の排出口の近傍のコーン部2dを
攪拌するようにしている。これにより、たとえ、ホッパ
ー本体2のコーン部2dに、図23に示したような粉体
材料の固結部Psができていたとしても、そのような固
結部Ps内へのガスの供給と渦巻き流(スパイラル流)
により、固結部Psが、崩されるため、材料切出弁4を
開いた際に、一定量の粉体材料を安定した排出量で、目
的とする場所(装置等)に排出することができる。
【0082】また、この粉体材料貯蔵用ホッパー1で
は、ホッパー本体2の材料排出口2aから、ホッパー本
体2内に貯留した粉体材料を排出する際に、ホッパー本
体2内に貯留した粉体材料を、ガス噴射手段3、3か
ら、所定時間、ガスを噴射して、攪拌するようにしてい
るので、ホッパー本体2内に貯留した粉体材料が物性毎
に偏在化していても、ガス噴射手段3、3から噴射され
るガスにより、均一に混合される。
【0083】これにより、ホッパー本体2の材料排出口
2aから、粒度分布の異なる粉体材料が排出されること
がない。
【0084】次に、この粉体材料貯蔵用ホッパー1を用
いた装置を例示的に説明する。
【0085】図3は、粉体材料貯蔵用ホッパー1を用い
た、粉体材料用定量フィーダ装置を概略的に示す説明図
である。
【0086】この粉体材料用定量フィーダ装置Aは、粉
体材料貯蔵用ホッパー1と、粉体材料貯蔵用ホッパー1
のホッパー本体2の材料排出口2aに気密に接続された
筒状体21と、ホッパー本体2の材料排出口2aに開閉
可能に設けられた材料切出弁4と、筒状体21の底面を
なすように設けられた弾性体膜31と、筒状体21の下
方に、弾性体膜31を介在させて気密に接続された分散
室41と、この粉体材料用定量フィーダ装置Aを動作さ
せるために設けられた、ブロアー等の空気源61と、空
気源61から発生させた空気をホッパー本体2、ガス噴
射手段3、3、及び、分散室41へ空気を供給する空気
供給管Tmと、空気脈動波発生装置71とを備える。
【0087】材料切出弁4は、筒状体21の上部筒体部
21aに取り付けられている。
【0088】また、ホッパー本体2には、大気と導通す
るように設けられた導管T1が設けられ、導管T1の途
中には、導管T1を開閉するための開閉弁v1と、圧力
調節弁vp1とが設けられている。
【0089】更に、ホッパー本体2と空気供給管Tmと
は、導管T2により接続されている。導管T2の途中に
は、開閉弁v2と、圧力調節弁vp2とが設けられてい
る。
【0090】尚、導管T2の途中に設けられている、F
1で示す部材装置は、導管T2内に供給される空気中の
ダストを除去するフィルターを示している。尚、フィル
ターF2は、必要により設けられる部材である。
【0091】ガス噴射手段3、3の各々と、空気供給管
Tmとは、導管T3により接続されている。尚、図3で
は、ガス噴射手段3、3の一方のガス噴射手段3への導
管T3の接続状態のみを示し、他方のガス噴射手段3へ
の導管T3の接続状態についての図示は、省略してい
る。導管T3の途中には、圧力調節弁vp3が設けられ
ている。
【0092】尚、導管T3の途中に設けられている、F
2で示す部材装置は、導管T3内に供給される空気中の
ダストを除去するフィルターを示している。尚、フィル
ターF2は、必要により設けられる部材である。
【0093】この例では、材料切出弁4は、弁体4b
と、弁体4bを上下に移動させる開閉駆動手段(アクチ
ュエータ)4aとを備える。
【0094】材料切出弁4の開閉駆動は、空気によって
行われるようになっており、導管T4は、材料切出弁4
の開閉駆動手段(アクチュエータ)4aへ、空気を供給
するパイプを示している。導管T4は途中で分岐して2
本の分岐管T4a、T4bにされ、開閉駆動手段(アク
チュエータ)4aに接続されている。
【0095】導管T4の途中には、切換弁v3が設けら
れ、この例では、切換弁v3を、分岐管T4a側が開い
た状態にし、分岐管T4b側が閉じた状態にすれば、材
料切出弁4の弁体4bが下方に移動して、ホッパー本体
2の材料排出口2aを開いた状態にし、切換弁v3を、
分岐管T4b側が開いた状態にし、分岐管T4aを閉じ
た状態にすれば、材料切出弁4の弁体4bが上方に移動
して、ホッパー本体2の材料排出口2aを閉じた状態に
するようにされている。
【0096】尚、分岐管T4a、T4bの各々の途中に
設けられている、F3で示す部材は、導管T4内に供給
される空気中のダストを除去するフィルターを示してい
る。尚、フィルターF3、F3は、必要により設けられ
る部材である。
【0097】また、分散室41の脈動空気振動波供給口
41aと、空気供給管Tmとは、導管T5により接続さ
れている。
【0098】導管T5の途中には、圧力調節弁vp4
と、正圧の脈動空気振動波を発生させる、脈動空気振動
波発生装置71とが設けられている。
【0099】尚、以下の説明では、便宜上、導管T5の
中、圧力調節弁vp4と脈動空気振動波発生装置71と
の間をつなぐ導管を、導管T5aと規定し、脈動空気振
動波発生装置71と分散室41の脈動空気振動波供給口
41aとの間をつなぐ導管を、導管T5bという。
【0100】この例では、空気源61を駆動し、圧力調
節弁vp4を適当に調節し、脈動空気振動波発生装置7
1を駆動すれば、所定の振幅、周波数、波形の、正圧の
脈動空気振動波を、導管T5b及び脈動空気振動波供給
口41aを介して、分散室41内に供給できるようにな
っている。
【0101】図4は、そのような正圧の脈動空気振動波
を、例示的に説明する説明図である。
【0102】導管T5内に供給される、正圧の脈動空気
振動波は、図4(a)に示すように、脈動空気振動波の
振幅の山が正圧で、谷が大気圧であるような脈動空気振
動波であっても良く、又、図4(b)に示すように、脈
動空気振動波の振幅の山と谷とがともに正圧の脈動空気
振動波であっても良い。
【0103】尚、脈動空気振動波発生装置71の構成に
ついては、後程、詳しく説明する。
【0104】次に、弾性体膜31の構成について説明す
る。
【0105】図5は、弾性体膜31を概略的に示す平面
図である。
【0106】弾性体膜31は、シリコーンゴム等の合成
ゴム等の弾性材料で製されており、その中央に貫通孔3
1aを有する。この例では、弾性体膜31の貫通孔31
aは、スリット形状にされている。
【0107】弾性体膜31は、筒状体21と分散室41
との間に、弾性体膜取付具51を用いて取り付けられて
いる。
【0108】図6は、本発明に係る粉体材料用定量フィ
ーダ装置で用いる弾性体膜取付具に、弾性体膜を取り付
けた状態を概略的に示す斜視図であり、図7は、図6に
示す弾性体膜取付具の構成を概略的に示す分解斜視図で
あり、また、図8は、図6に示す弾性体膜取付具の構成
を概略的に示す断面図である。
【0109】この弾性体膜取付具51は、台座52と、
突き上げ部材53と、押さえ部材54とを備える。
【0110】台座52には、中空h1が設けられてお
り、中空h1の外周には、突き上げ部材53を載置する
ための、リング状の載置面S1が設けられている。更
に、台座52には、中空h1をリング状に取り囲むよう
にV溝Dvが設けられている。
【0111】突き上げ部材53は、中空h2を有する。
この例では、突き上げ部材53は、図8に示すように、
その下面に、段差部Plが設けられており、台座52上
に、突き上げ部材3を載置すると、段差部Plが、台座
52の載置面S1上に位置するようにされている。
【0112】また、この例では、突き上げ部材53を台
座52上に載置した際に、突き上げ部材53の段差部P
lより下方に延設するように設けられている下方延設部
P2が、台座52の中空h1内に収まるようにされてい
る。即ち、突き上げ部材53の下方延設部P2は、その
外径D2が、台座52の中空h1の内径D1に等しい
か、やや小さい寸法に精密加工されている。
【0113】更に、この例では、突き上げ部材53は、
その上方部P3の外周に、断面視した場合、上側から下
側が広がる傾斜面が設けられている。
【0114】押さえ部材54は、中空h3を有する。ま
た、押さえ部材54の、台座52に向き合う表面S4に
は、台座52の表面に設けられたV溝Dvに嵌まり合う
ように、リング形状の、V字形状の突起Cvが設けられ
ている。
【0115】尚、図6及び図7中、55で示す部材は、
ボルト等の締付手段を示している。
【0116】また、図7中、h4で示す孔は、台座52
に形成された、締付手段55の固定孔を、また、h6で
示す孔は、押さえ部材54に形成された、締付手段55
の固定孔を、各々、示している。また、図7中、h5で
示す孔は、台座52に形成され、目的とする装置へ、弾
性体膜取付具51を、ボルト等の固定手段(図示せ
ず。)により取り付けるための固定孔を、また、h7で
示す孔は、押さえ部材54に形成され、目的とする装置
へ、弾性体膜取付具51を、ボルト等の固定手段(図示
せず。)により取り付けるための固定孔を、各々、示し
ている。
【0117】この例では、押さえ部材54の中空h3の
内径D4は、突き上げ部材53の外径D3に等しいか、
やや大きい寸法に精密加工されている。
【0118】次に、この弾性体膜取付具51に弾性体膜
31を取り付ける手順について説明する。
【0119】弾性体膜取付具51に弾性体膜31を取り
付ける際には、まず、台座2の表面に、突き上げ部材5
3を載置する。
【0120】次いで、突き上げ部材53上に、弾性体膜
31を載置する。
【0121】次に、突き上げ部材53及び弾性体膜31
をともに覆うように、突き上げ部材53上に押さえ部材
54を載置する。この時、台座52に形成された固定孔
h4・・・の各々と、押さえ部材54に形成された固定
孔h6・・・の各々とを整列させるようにする。
【0122】次に、ボルト等の締付手段55・・・の各
々を、固定孔h4・・・、及び、固定孔h6・・・の各
々に螺合等することで、台座52に対して、押さえ部材
4を締め付けていく。
【0123】この弾性体膜取付具51では、台座52上
に載置した突き上げ部材53上に、弾性体膜31を載置
し、押さえ部材54を台座52に対して締め付けていく
と、弾性体膜31は、突き上げ部材53により、押さえ
部材54方向に突き上げられる。この結果、弾性体膜3
1は、押さえ部材54方向により突き上げられること
で、弾性体膜31の内側から外周側に引き伸ばされる。
【0124】最初のうちは、突き上げ部材53により、
引き伸ばされた弾性体膜31は、突き上げ部材53の外
周面P3と、押さえ部材54の中空h3を形成する面
(内周面)との間の隙間を介して、台座52の表面に設
けられているV溝Dvと、押さえ部材54の、台座52
に向き合う表面に設けられているV字形状の突起Cvと
の間に嵌挿されていく。
【0125】更に、ボルト等の締付手段55・・・の各
々により、押さえ部材54を台座52に対して締め付け
ていくと、弾性体膜31は、突き上げ部材53により、
押さえ部材54方向に突き上げられた状態のまま、突き
上げ部材53の外周面P3と、押さえ部材54の中空h
3の内周面との間に、挟持される。且つ、突き上げ部材
53により、押さえ部材54方向により突き上げられる
ことで、弾性体膜31の内側から外周側に引き伸ばされ
た部分が、台座52の表面に設けられているV溝Dv
と、押さえ部材54の、台座52に向き合う表面に設け
られているV字形状の突起Cvとの間に、挟持される。
【0126】即ち、この弾性体膜取付具51では、台座
52上に載置した突き上げ部材53上に、弾性体膜31
を載置し、押さえ部材54を台座52に対して締め付け
ていくと、弾性体膜31が、突き上げ部材53により、
押さえ部材54方向に突き上げられ、これにより、弾性
体膜31が、その内方側から外周側に引き伸ばされた状
態にされ、更に、このようにして、突き上げ部材53に
より引き伸ばされた弾性体膜31の外周部分が、台座5
2の表面に設けられたV溝Dvと、押さえ部材54の、
台座52に向き合う表面に設けられたV字形状の突起C
vに挟持される結果、この弾性体膜取付具51では、台
座52上に載置した突き上げ部材53上に、弾性体膜3
1を載置し、押さえ部材54を台座52に対して締め付
けていくという簡単な操作で、弾性体膜31を、ピンと
張った状態にすることができる。
【0127】更に、この弾性体膜取付具51では、突き
上げ部材53の外周に、断面視した場合、上側から下側
が広がる傾斜面P3を設けている。
【0128】この傾斜面P3は、この弾性体膜取付具5
1では、重要な要素になっているので、この作用につい
て、以下に詳しく説明する。
【0129】即ち、この弾性体膜取付具51では、突き
上げ部材53の外周に、断面視した場合、上側から下側
が広がる傾斜面P3を設けているので、弾性体膜31
は、押さえ部材54方向により突き上げられることで、
弾性体膜31の内側から外周側に引き伸ばされた部分
が、台座52の表面に、リング状に設けられているV溝
Dvと、押さえ部材54の、台座52に向き合う表面
に、リング状に設けられているV字形状の突起Cvとの
間に、移行し易い。
【0130】より具体的に説明すると、突き上げ部材5
3の傾斜面P3の外径が、押さえ部材54の中空h3の
内径D4より十分に小さい関係にある時は、弾性体膜3
1は、突き上げ部材53の傾斜面P3と、押さえ部材5
4の中空h3を形成している表面との間の隙間(間隔)
が十分にあるため、突き上げ部材53により、弾性体膜
31の内側から外側に引き伸ばされた部分は、この隙間
(間隔)を通って、台座52の表面に、リング状に設け
られているV溝Dv方向へ、たやすく、誘導される。
【0131】また、突き上げ部材53の外周に設けられ
ている傾斜面P3は、断面視した場合、上側から下側が
広がるようにされているので、突き上げ部材53によ
り、弾性体膜31の内側から外側に引き伸ばされた部分
は、この傾斜面P3の表面に沿って、台座52の表面
に、リング状に設けられているV溝Dv方向へ誘導され
る。
【0132】そして、ボルト等の締付手段55・・・の
各々を、固定孔h4・・・、及び、固定孔h6・・・の
各々に螺合等することで、台座52に対して、押さえ部
材54を締め付けていくことで、突き上げ部材53の傾
斜面P3の外径が、押さえ部材54の中空h3の内径D
4に次第に接近し、突き上げ部材53の傾斜面P3の傾
斜面P3と、押さえ部材54の中空h3を形成している
表面との間の隙間(間隔)が、概ね、弾性体膜31の厚
み(肉厚)程度になると、弾性体膜31は、突き上げ部
材53の傾斜面P3と、押さえ部材54の中空h3を形
成している表面との間に挟持されることになる。
【0133】以上の作用によっても、この弾性体膜取付
具51では、台座52上に載置した突き上げ部材3上
に、弾性体膜31を載置し、その後、ボルト等の締付手
段55・・・の各々を用いて、押さえ部材54を台座5
2に対して締め付けていくという簡単な操作で、弾性体
膜31を、均等に張った状態にすることができる。
【0134】また、ボルト等の締付手段55・・・の各
々を用いて、押さえ部材54を台座52に対して締め付
けていくと、突き上げ部材53の外周の傾斜面P3と、
押さえ部材54の中空の内周面との間隔が次第に狭くな
り、突き上げ部材53の外周面P3と、押さえ部材54
の中空h3の内周面との間に、しっかりと挟持されるた
め、押さえ部材54を台座52に締め付けた後におい
て、弾性体膜31が弛むことがない。
【0135】また、この弾性体膜取付具51では、弾性
体膜31を取り付ければ、弾性体膜31が、突き上げ部
材53の傾斜面P3と、押さえ部材54の中空h3を形
成している表面との間と、押さえ部材54の、台座52
に向き合う表面に、リング状に設けられているV字形状
の突起Cvと、台座52に、リング状に設けられている
V字形状の溝Dvとの間とに、2重にロックされた状態
になるため、押さえ部材54を台座52に締め付けた後
において、弾性体膜31が弛むことがない。
【0136】この粉体材料用定量フィーダ装置Aでは、
弾性体膜31を取り付けた弾性体膜取付具51の押さえ
部材54を筒状体21の下部に気密に取り付け、台座5
2を分散室41の上部に気密に取り付けている。
【0137】筒状体21の下部筒体部21bは、透明な
樹脂で製されている。より特定的に説明すると、下部筒
体部21bは、例えば、ガラス、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等の光透過性を有する材料で製されてい
る。
【0138】尚、下部筒体部21bは、ポリカーボネー
ト樹脂で製されていることが好ましく、更には、その内
周面が、鏡面加工されていることが好ましい。
【0139】これは、下部筒体部21bを、ポリカーボ
ネート樹脂で製し、その内周面を、鏡面加工した場合に
は、他の材料を用いた場合に比べ、下部筒体部21bの
内周面に粉体材料が付着し難く、レベルセンサー62の
検出精度が高くなるからである。
【0140】下部筒体部21bには、図3に示すよう
に、下部筒体部21bの弾性体膜31上に堆積貯留する
滑沢剤(粉末)の量を検出するレベルセンサー62が付
設されている。レベルセンサー62は、赤外線や可視光
線等の光を発光する発光素子62aと、発光素子62a
より照射された光を受光する受光素子62bとを備え
る。発光素子62aと、受光素子62bとは、下部筒体
部21bを挟むようにして、対向配置されている。
【0141】そして、レベルセンサー62を設ける位置
(弾性体膜31からレベルセンサー62の設けられる位
置の高さ)Hthで、下部筒体部21b内の弾性体膜3
1上に堆積貯留される滑沢剤(粉末)の量を検出できる
ようになっている。
【0142】即ち、下部筒体部21b内の弾性体膜31
上に堆積貯留される滑沢剤(粉末)の量が、レベルセン
サー62を設ける位置(弾性体膜31からレベルセンサ
ー62の設けられる位置の高さ)Hthを超えると、発
光素子62aから照射された光が、滑沢剤(粉末)によ
り遮られ、受光素子62bで受光できなくなる(オフに
なる。)ので、この時、下部筒体部21b内の弾性体膜
31上に堆積貯留される滑沢剤(粉末)の弾性体膜31
上からの高さHが、高さHthを超えていることが検出
できる(H>Hth)。
【0143】また、下部筒体部21b内の弾性体膜31
上に堆積貯留される滑沢剤(粉末)の量が、レベルセン
サー62を設ける位置(弾性体膜31からレベルセンサ
ー62の設けられる位置の高さ)Hth未満になると、
発光素子62aから照射された光が、受光素子62bで
受光できる(オンになる。)ので、この時、下部筒体部
21b内の弾性体膜31上に堆積貯留される滑沢剤(粉
末)の弾性体膜31上からの高さHが、高さHth未満
になっていることが検出できる(H<Hth)。
【0144】この例では、材料切出弁4は、レベルセン
サー62の検出値に応じて、上下に移動して、粉体材料
貯蔵用ホッパー2の排出口2aを閉じたり、開いたりで
きるようになっている。より詳しく説明すると、粉体材
料用定量フィーダ装置Aでは、粉体材料用定量フィーダ
装置Aを駆動している間、レベルセンサー62の発光素
子62aを点灯した状態にしておき、発光素子62aか
ら照射された光を、受光素子62bで受光できなくなる
(オフになる。)と、材料切出弁4を上方に移動させ
て、粉体材料貯蔵用ホッパー2の排出口2aを閉じ、発
光素子62aから照射された光を、受光素子62bで受
光すると(オンになる。)と、材料切出弁4を下方に移
動させて、粉体材料貯蔵用ホッパー2の排出口2aを、
受光素子62bで受光できなくなる(オフになる。)ま
で、開いた状態にすることで、粉体材料用定量フィーダ
装置Aを駆動している間、下部筒体部21b内の弾性体
膜31上に、常に、概ね一定量の滑沢剤(粉末)が貯留
堆積するようにしてある。
【0145】分散室41は、その内部において、正圧の
脈動空気振動波が旋回流になり易いように、その内部の
形状が、概ね円筒形状にされている。尚、ここでは、分
散室41の内部の形状が、概ね円筒形状にされている例
を示しているが、分散室41の内部の形状は、その内部
において、正圧の脈動空気振動波が旋回流になり易い形
状にされておればよく、その内部の形状は、必ずしも、
概ね円筒形状にされている場合に限定されることはな
い。
【0146】また、分散室41には、その下方の位置
に、分散室41の内周面の概ね接線方向に、脈動空気振
動波供給口41aが設けられ、その上方の位置に、分散
室41の内周面の概ね接線方向に、排出口41bが設け
られている。脈動空気振動波供給口41aには、導管T
5が接続されており、また、排出口41bには、導管
(例えば、図12に示す導管T6を参照。)が接続され
るようになっている。
【0147】ここで、分散室41に設ける脈動空気振動
波供給口41aの位置について、図9を用いて、更に、
詳しく説明する。
【0148】図9は、分散室41を平面視した場合の、
分散室41に設ける脈動空気振動波供給口41aの位置
を模式的に示す平面図であり、図9(a)は、分散室4
1に対する、脈動空気振動波供給口41aの好ましい取
付位置を説明する説明図であり、図9(b)は、分散室
41に対する、脈動空気振動波供給口41aの実質的な
取付可能位置を説明する説明図である。
【0149】尚、図9(a)及び図9(b)の各々に、
曲線で示す矢印は、分散室41内に発生する、正圧の脈
動空気振動波の旋回流の向きを模式的に示している。
【0150】分散室41内に、正圧の脈動空気振動波の
旋回流を発生させるためには、分散室41に対して、脈
動空気振動波供給口41aは、分散室41の内周面に対
して、概ね、接線方向(図9(a)中、破線Ltで示さ
れる方向)に設けられていることが好ましい(図9
(a)を参照)。
【0151】しかしながら、脈動空気振動波供給口41
aは、図9(a)に示すように、分散室41の内周面に
対して、概ね、接線方向に設けられている必要はなく、
脈動空気振動波供給口41aは、分散室41内に、支配
的な1個の旋回流を形成できる限り、図9(b)に示す
ように、分散室41の内周面に対して、概ね、接線方向
(例えば、図9(b)中、破線Ltで示される方向)と
等価な方向(即ち、分散室41の内周面の接線方向(例
えば、図9(b)中、破線Lt)に平行な方向)に設け
られていてもよい。
【0152】尚、脈動空気振動波供給口41aを、図9
(b)中に、想像線Lcで示すように、分散室41の中
心線方向に設けた場合には、分散室41内の形状が、概
ね円筒形状の場合には、いずれが支配的とも言えない2
個の旋回流が発生するので、このような方向に設けるの
は、分散室41内に、正圧の脈動空気振動波の旋回流を
発生させることを考慮した場合には、あまり好ましいと
は、言えない。
【0153】次いで、分散室41に設ける脈動空気振動
波供給口41aと排出口41bとの位置関係について、
図10を用いて、詳しく説明する。
【0154】図10は、分散室41を平面視した場合
の、分散室41に設ける脈動空気振動波供給口41aと
排出口41bとの位置を模式的に説明する図であり、図
10(a)は、分散室41に対する、脈動空気振動波供
給口41aと排出口41bとの好ましい取付位置を説明
する説明図であり、図10(b)は、分散室41に対す
る、脈動空気振動波供給口41aと排出口41bとの実
質的な取付可能位置を説明する説明図である。
【0155】尚、図10(a)及び図10(b)の各々
に、曲線で示す矢印は、分散室41内に発生する、正圧
の脈動空気振動波の旋回流の向きを模式的に示してい
る。
【0156】分散室41に、排出口41bを、図10
(a)に示すような位置に設けた場合には、分散室41
内に発生する、脈動空気振動波の旋回流の向き(空気の
進行方向)と逆方向に排出口41bが設けられる関係に
なり、この場合には、排出口41bにおける、空気に分
散させて流動化させた滑沢剤(粉末)の排出効率を低く
設定できる。
【0157】これとは逆に、排出口41bにおける、空
気に分散させて流動化させた滑沢剤(粉末)の排出効率
を高くしたい場合には、図10(b)に例示的に示す、
排出口41b1又は排出口41b2のように、分散室4
1内に発生する、正圧の脈動空気振動波の旋回流の向き
と順方向に排出口41bを設けるのが好ましい。
【0158】また、この粉体材料用定量フィーダ装置A
は、図3に示すように、分散室41と筒状体21との間
にバイパス管Tvを備えている。このバイパス管Tv
は、分散室41内の圧力と筒状体21の圧力との平衡を
速く達成するために設けられているものである。
【0159】次に、分散室41に、正圧の脈動空気振動
波を供給した際に、弾性体膜31及びバイパス管Tvの
動作について説明する。
【0160】図11は、分散室41に、正圧の脈動空気
振動波を供給した際に、弾性体膜31及びバイパス管T
vの動作について模式的に説明する説明図である。
【0161】まず、空気源61を駆動するとともに、脈
動空気振動波発生装置71を駆動することで、導管T5
b内へ、所望の流量、圧力、波長、波形の、正圧の脈動
空気振動波を供給する。
【0162】導管T5b内へ供給された、正圧の脈動空
気振動波は、脈動空気振動波供給口41aから分散室4
1内に供給され、分散室41内で、下方から上方に向か
って、竜巻のような渦巻き流のように旋回する、正圧の
脈動空気振動波となり、排出口41bから排出される。
【0163】この分散室41内において発生した、旋回
する、正圧の脈動空気振動波は、脈動空気振動波として
の性質は失われていないため、弾性体膜31は、正圧の
脈動空気振動波の周波数、振幅、波形に従って振動す
る。
【0164】例えば、分散室41内に送り込まれる、正
圧の脈動空気振動波が山の状態になり、分散室41内の
圧力Pr41が、筒状体21内の圧力Pr21に比べて
高くなった場合(圧力Pr41>圧力Pr21)には、
弾性体膜31は、図11(a)に示すように、その中央
部が上方に湾曲した形状に弾性変形する。
【0165】この時、貫通孔31aは、断面視した場
合、貫通孔31aの上側が開いた、概ねV字形状にな
り、このV字形状になった貫通孔31a内に、筒状体2
1内の弾性体膜31上に貯留した滑沢剤(粉末)の一部
が落下する。
【0166】また、この粉体材料用定量フィーダ装置A
では、筒状体21と分散室41との間の空気流通路を、
弾性体膜31に設けられた貫通孔31aと、バイパス管
Tvとの2系統にしているので、空気は、流通し易い方
を通じて、筒状体21と分散室43との間を流れる。
【0167】即ち、図11(a)に示したように、弾性
体膜31の貫通孔31aを通じて、分散室41から筒状
体21へ空気が流入する際には、バイパス管Tv内に、
筒状体21から分散室41へと流れる気流が発生するた
め、弾性体膜31の貫通孔31aを通じて、分散室41
から筒状体21へ空気が流入が、スムーズに行われる。
【0168】次いで、分散室41内に送り込まれる、正
圧の脈動空気振動波が、その振幅の谷側に移行するにつ
れ、弾性体膜31は、その復元力により、その中央が上
方向に湾曲した形状から、元の状態に戻ってくる。この
時、貫通孔31aの形状も、上側が開いた、概ねV字形
状から元の形状に戻るが、貫通孔31aが、上側が開い
た、概ねV字形状になった際に、貫通孔31a内に落下
した、粉体材料が、貫通孔31aに挟み込まれた状態に
なる(図11(b)を参照)。
【0169】この装置1では、筒状体21と分散室41
との間の空気流通路を、弾性体膜31に設けられた貫通
孔31aと、バイパス管Tvとの2系統にしているの
で、空気は、流通し易い方を通じて、筒状体21と分散
室41との間を流れる。
【0170】即ち、図11(b)に示したように、弾性
体膜31の貫通孔31aを通じて、筒状体21から分散
室41へ空気が流入する際には、貫通孔31aが閉塞し
ても、バイパス管Tvを通じて、筒状体21から分散室
41へと空気が流れるため、分散室41の圧力と筒状体
21の圧力とが、速やかに平衡状態になる。
【0171】次いで、分散室41内に供給されている、
正圧の脈動空気振動波が、その振幅の谷になり、分散室
41の圧力が、低くなると、弾性体膜31は、その中央
が下方向に湾曲した形状に、弾性変形する。この時、貫
通孔31aは、断面視した場合、下側が開いた、概ね逆
V字形状になる。そして、貫通孔31aが、概ね逆V字
形状になった際に、貫通孔31a内に挟み込まれてい
た、粉体材料が、分散室41内に落下する(図11
(c)を参照)。
【0172】分散室41内へ、貫通孔31a内に挟み込
まれていた、粉体材料が、排出される際に、この装置1
では、筒状体21と分散室41との間の空気流通路を、
弾性体膜31に設けられた貫通孔31aと、バイパス管
Tvとの2系統にしているので、空気は、流通し易い方
を通じて、筒状体21と分散室41との間を流れる。
【0173】即ち、図11(c)に示したように、弾性
体膜31が、その中央が下方に湾曲した形状となり、筒
状体21の体積が大きくなった際には、バイパス管Tv
を通じて、分散室41から筒状体21へ、空気が流れ込
むため、貫通孔31aを通じての、分散室41から筒状
体21への空気の流れ込みは、生じない。これにより、
貫通孔31aを通じて分散室41への粉体材料の排出
が、安定して、定量的に、行われる。
【0174】このように、この装置Aでは、バイパス管
Tvを、分散室41と筒状体21との間に設けているの
で、分散室41内に、正圧の脈動空気振動波を供給した
際に、筒状体21内の圧力と分散室41内の圧力とが瞬
時に平衡状態になるので、正圧の脈動空気振動波の振動
に対して、弾性体膜31は、弾性体膜31の初期の張り
状態位置を中立位置として、上下に概ね同じ振幅で、上
下に振動する。
【0175】即ち、この装置Aでは、バイパス管Tvに
より、正圧の脈動空気振動波に対して、弾性体膜31
が、再現性良く且つ応答性良く、上下に振動する。この
結果、貫通孔31aを通じて行われる粉体の排出が、上
手く行われる。
【0176】更に、この粉体材料用定量フィーダ装置A
は、分散室41の排出口41bに導管(例えば、図13
に示す導管T6を参照。)を接続すれば、導管の他端か
ら、粉体材料を、空気とともに、定量的に噴霧する粉体
材料噴霧装置として、好適に用いることができる。
【0177】即ち、この粉体材料用定量フィーダ装置A
の分散室41の排出口41bに導管T6を接続し、粉体
材料噴霧装置とした場合には、分散室41内へ落下した
滑沢剤(粉末)は、分散室41内を旋回している、正圧
の脈動空気振動波に混和し、分散し、流動化して、排出
口41bより、正圧の脈動空気振動波とともに、導管T
6内へ送り出される。
【0178】この粉体材料用定量フィーダ装置Aでは、
弾性体膜31の、その中央部を振動の腹として、外周部
を振動の節とする、上下方向の振動は、分散室41内へ
供給される、正圧の脈動空気振動波の周波数、振幅、波
形に従って、一義的に振動する。従って、分散室41内
へ供給される、正圧の脈動空気振動波を一定にしている
限り、常に、一定量の滑沢剤(粉末)が、弾性体膜31
の孔部(スリット孔)h8を通じて、分散室41内へ精
度良く排出されるので、この粉体材料用定量フィーダ装
置Aは、例えば、一定量の粉体材料を、目的とする場所
(装置等)に供給する装置として優れている。
【0179】また、この粉体材料用定量フィーダ装置A
には、分散室41内へ供給する正圧の脈動空気振動波の
周波数、振幅、波形を制御すれば、目的とする場所(装
置等)に供給する粉体材料の量を容易に変更することが
できるという利点をも合わせ持っている。
【0180】更に、この粉体材料用定量フィーダ装置A
では、分散室41内において、正圧の脈動空気振動波
を、下方から上方に向かう旋回流にしているので、分散
室41内に排出された粉体材料中に、たとえ、凝集によ
り粒径の大きい粒子が含まれていたとしても、その多く
は、分散室41内を旋回している、正圧の脈動空気振動
波に巻き込まれることにより、小さな粒径になるまで分
散される。
【0181】また、この粉体材料用定量フィーダ装置A
では、分散室41内において、正圧の脈動空気振動波
を、下方から上方に向かう旋回流にしているため、分散
室41は、サイクロンと同様の、分粒機能を有してい
る。これにより、概ね所定の粒径の粉体材料が、排出口
41bから、排出口41bに接続された導管内へと排出
される。一方、凝集した粒径の大きい粒子は、分散室4
1内の下方の位置を旋回し続け、分散室41内を旋回し
ている、正圧の脈動空気振動波に巻き込まれることによ
り、凝集塊が分散されつつ所定の粒径まで調整されてか
ら、排出口41bから、排出口41bに接続された導管
内へと排出される。
【0182】また、排出口41bに接続された導管内へ
供給された粉体材料は、この導管の他端まで、正圧の脈
動空気振動波により気力輸送されることになる。
【0183】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置Aでは、排出口41bに接続された導管内へ供給さ
れた粉体材料を、導管の他端まで、一定流量の定常圧空
気により気力輸送するような装置に見られるような、導
管内における、粉体材料の堆積現象や、導管内におけ
る、粉体材料の吹き抜け現象が発生し難い。
【0184】したがって、この粉体材料用定量フィーダ
装置Aでは、分散室41の排出口41bから、排出口4
1bに接続された導管内へ排出された当初の粉体材料の
濃度が維持された状態で、粉体材料が、導管の他端から
排出されるので、導管の他端から噴霧される粉体材料の
定量性を精密にコントロールすることができる。
【0185】更に、この粉体材料用定量フィーダ装置A
では、粉体材料用定量フィーダ装置Aを動かしている
間、弾性体膜31上に、常に、概ね、一定量(レベルセ
ンサー62を設ける位置(弾性体膜31からレベルセン
サー62の設けられる位置の高さHth)の粉体材料が
存在するようにしているので、弾性体膜31の貫通孔3
1aから排出される粉体材料の排出量が、弾性体膜31
上に存在する、粉体材料の量が変動することで、変動す
るという現象が生じない。これによっても、この粉体材
料用定量フィーダ装置Aは、例えば、一定量の粉体材料
を、目的とする場所(装置等)に供給する装置として優
れている。
【0186】また、この粉体材料用定量フィーダ装置A
を用いれば、分散室41内に、たとえ、凝集した大粒の
粉体材料が排出されたとしても、その大部分が、分散室
41内を旋回している、正圧の脈動空気振動波に巻き込
まれることにより、凝集塊が分散されつつ所定の粒径ま
で調整されて排出口41bから、排出口41bに接続さ
れた導管内へと排出されるため、分散室41内に、凝集
した大粒の粉体材料が堆積し難い。
【0187】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置Aでは、粉体材料用定量フィーダ装置Aを、長時
間、駆動しても、分散室41内に、粉体材料が堆積する
ことが無いため、分散室41内を清掃する作業回数を減
らすことができる。
【0188】したがって、この粉体材料用定量フィーダ
装置Aを外部滑沢式打錠機Bに取り付けた場合には、外
部滑沢式打錠機Bを用いて、連続打錠を行っている最中
に、分散室41内を清掃する作業が、殆ど不要となるた
めに、外部滑沢式打錠機Bを用いれば、外部滑沢錠剤
(錠剤の内部に、滑沢剤を含まない錠剤)を、効率良
く、製造することができるという効果もある。
【0189】のみならず、この粉体材料用定量フィーダ
装置Aでは、弾性体膜31を、図6、図7及び図8に示
した弾性体膜取付具51を用いることにより、張った状
態にしているので、弾性体膜31の弛みが原因となっ
て、この粉体材料用定量フィーダ装置Aの定量性が損な
われることもない。
【0190】のみならず、バイパス管Tvを、筒状体2
1と分散室41との間に設けることで、筒状体21内の
圧力Pr21と分散室41の圧力Pr41とが速く平衡
に達するようにすることで、弾性体膜31の、正圧の脈
動空気振動波に対する応答性を高め、弾性体膜31の貫
通孔31aを通じて行われる、粉体材料の排出が、安定
して、定量的に、行われるようにしているので、この粉
体材料用定量フィーダ装置Aは、正圧の脈動空気振動波
に対する、分散室41ヘ排出される粉体材料の定量性が
優れている。
【0191】また、分散室41の排出口41bに接続さ
れた導管内へ、正圧の脈動空気振動波に混和し、分散し
た状態で送り出された、粉体材料は、正圧の脈動空気振
動波により気力輸送され、分散室41の排出口41bに
接続された導管の他端から、粉体材料が、空気ととも
に、定量的に噴霧される。
【0192】尚、以上のような弾性体膜31の貫通孔3
1aを通じて行われる、分散室41内への滑沢剤(粉
末)の排出は、この粉体材料用定量フィーダ装置Aの分
散室41内へ、正圧の脈動空気振動波を供給している
間、繰り返し行われる。
【0193】更に、この粉体材料用定量フィーダ装置A
では、この装置Aを動かしている間、レベルセンサー6
2の発光素子62aは点灯状態にされ、受光素子62b
が、発光素子62aから照射される光を受光するように
なれば、材料切出弁34を下方に移動させて、粉体貯留
ホッパー2の排出口2aを開き、受光素子62bが、発
光素子62aから照射される光を受光しなくなると、材
料切出弁35を上方に移動させて、粉体貯留ホッパー2
の排出口2aを閉じた状態にするという動作により、弾
性体膜31上に、常に、概ね、一定量(レベルセンサー
62を設ける位置、即ち、弾性体膜31からレベルセン
サー62の設けられる位置の高さHth)の滑沢剤(粉
末)が存在するようにされている。
【0194】この粉体材料用定量フィーダ装置Aでは、
弾性体膜31の、その中央部を振動の腹として、外周部
を振動の節とする、上下方向の振動は、分散室41内へ
供給される、正圧の脈動空気振動波の周波数、振幅、波
形に従って、一義的に振動する。従って、分散室41内
へ供給される、正圧の脈動空気振動波を一定にしている
限り、常に、一定量の粉体材料が、弾性体膜31の貫通
孔31aを通じて、分散室41内へ精度良く排出される
ので、この粉体材料用定量フィーダ装置Aは、例えば、
一定量の粉体材料を、目的とする場所(装置等)に供給
する装置として優れている。
【0195】また、この粉体材料用定量フィーダ装置A
には、分散室41内へ供給する正圧の脈動空気振動波の
周波数、振幅、波形を制御すれば、目的とする場所(装
置等)に供給する粉体材料の量を容易に変更することが
できるという利点をも合わせ持っている。
【0196】更に、この粉体材料用定量フィーダ装置A
では、分散室41内において、正圧の脈動空気振動波
を、下方から上方に向かう旋回流にしているので、分散
室41内に排出された粉体材料中に、たとえ、凝集によ
り粒径の大きい粒子が含まれていたとしても、その多く
は、分散室41内を旋回している、正圧の脈動空気振動
波に巻き込まれることにより、小さな粒径になるまで分
散される。
【0197】のみならず、この粉体材料用定量フィーダ
装置Aでは、分散室41内において、正圧の脈動空気振
動波を、下方から上方に向かう旋回流にしているため、
分散室41は、サイクロンと同様の、分粒機能を有して
いる。これにより、概ね所定の粒径の粉体材料が、排出
口41bから導管T2内へと排出される。一方、粒径の
大きい粒子は、分散室41内の下方の位置を旋回し続
け、分散室41内を旋回している、正圧の脈動空気振動
波に巻き込まれることにより、所定の粒径まで砕かれて
から、排出口41bから、導管T2内へと排出される。
【0198】従って、この粉体材料用定量フィーダ装置
Aを用いれば、目的とする場所(装置等)に、粒径の揃
った粉体材料の一定量を供給できるという利点もある。
【0199】また、分散室41の排出口41bに接続さ
れた導管内へ供給された粉体材料は、導管の他端まで、
正圧の脈動空気振動波により気力輸送されることにな
る。
【0200】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置Aでは、分散室41の排出口41bに接続された導
管内へ供給された粉体材料を、導管の他端まで、一定流
量の定常圧空気により気力輸送するような装置に見られ
るような、導管内における、粉体の堆積現象や、導管内
における、粉体の吹き抜け現象が発生し難い。
【0201】したがって、この粉体材料用定量フィーダ
装置Aでは、分散室41の排出口41bから、この排出
口41bに接続された導管内へ排出された当初の粉体材
料の濃度が維持された状態で、粉体材料が、導管の他端
から排出されるので、導管の他端から噴霧される粉体材
料の定量性を精密にコントロールすることができる。
【0202】更に、この粉体材料用定量フィーダ装置A
では、粉体材料用定量フィーダ装置Aを動かしている
間、弾性体膜31上に、常に、概ね、一定量(レベルセ
ンサー62を設ける位置、即ち、弾性体膜31からレベ
ルセンサー62の設けられる位置の高さHth)の粉体
材料が存在するようにしているので、弾性体膜31の貫
通孔31aから排出される粉体材料の排出量が、弾性体
膜31上に存在する、粉体材料の量が変動することで、
変動するという現象が生じない。これによっても、この
粉体材料用定量フィーダ装置Aは、例えば、一定量の粉
体材料を、目的とする場所(装置等)に供給する装置と
して優れている。
【0203】また、この粉体材料用定量フィーダ装置A
を用いれば、分散室41内に、たとえ、凝集した大粒の
粉体材料が排出されたとしても、その大部分が、分散室
41内を旋回している、正圧の脈動空気振動波に巻き込
まれることにより、所定の粒径まで砕かれて、排出口4
1bから、排出口41bに接続された導管内へと排出さ
れるため、分散室41内に、凝集した大粒の粉体材料が
堆積し難い。
【0204】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置Aでは、装置Aを、長時間、駆動しても、分散室4
1内に、粉体材料が堆積することが無いため、分散室4
1内を清掃する作業回数を減らすことができる。
【0205】次に、粉体材料用定量フィーダ装置Aの材
料切出弁4の動作について、更に詳しく説明する。
【0206】図12は、粉体材料用定量フィーダ装置A
の動作を概略的に示すフローチャートである。
【0207】この粉体材料用定量フィーダ装置Aは、図
3に示すように、ホッパー本体2内に、ホッパー本体2
内の圧力を測定する圧力センサー64を設け、また、筒
状体21内にも、筒状体21内の圧力を測定する圧力セ
ンサー65を設けている。
【0208】尚、以下の説明では、粉体材料用定量フィ
ーダ装置Aの動作制御を演算処理装置(図示せず。)を
用いて処理する場合を例にして、説明する。
【0209】この粉体材料用定量フィーダ装置Aでは、
材料切出弁4の開閉は、以下の動作手順によって行われ
る。
【0210】初期状態では、粉体材料用定量フィーダ装
置Aの材料切出弁4は、ホッパー本体2の材料排出口2
aを閉じた状態にされている。
【0211】作業者は、まず、ホッパー本体2内に、粉
体材料を貯蔵し、材料投入口2bに、蓋体2cを取り付
ける。また、圧力調節弁vp1、vp2、vp3、vp
4の各々を、適宜、調節する。
【0212】次に、空気源61を駆動する。
【0213】開閉弁v1、v2、v3の各々は、初期状
態においては、閉じられた状態にされている。
【0214】次に、レベルサンサー62をオンにし(ス
テップ1を参照。)、圧力センサー64、65を各々オ
ンにする(ステップ2、3を参照)。
【0215】すると、上述したように、レベルサンサー
62の発光素子62aから照射された光が、受光素子6
2bで受光される。受光素子62bが、発光素子62a
から照射された光を受光したという信号は、演算処理装
置(図示せず。)へ送られる。
【0216】演算処理装置(図示せず。)は、受光素子
62bから、発光素子62aから照射された光を受光し
たという信号を受信すると、筒状体21内の弾性体膜3
1上の粉体材料の高さHは、しきい値Hth未満である
と判断する(ステップ4を参照。)。
【0217】この場合、演算処理装置(図示せず。)
は、ステップ6において、圧力調節弁vp3が所定時間
開いた状態にする。これにより、ガス噴射手段3、3か
ら、所定時間、ガスが噴射され、ホッパー本体2内に貯
留した粉体材料中に固結部(図23中に示す固結部Ps
を参照。)が崩される。
【0218】圧力センサー64が測定した、ホッパー本
体2内の圧力(Pr2)と、圧力センサー65が測定し
た、筒状体21内の圧力(Pr21)とは、演算処理装
置(図示せず。)へと送られる。
【0219】演算処理装置(図示せず。)は、ガス噴射
手段3、3から、所定時間、ガスが噴射された信号(圧
力調節弁vp3が所定時間開いた後、再び、閉じられた
信号)を受信すると、ガス噴射手段3、3から、所定時
間、ガスが噴射された後の、ホッパー本体2内の圧力
(Pr2)と、筒状体21内の圧力(Pr21)とを比
較する(ステップ7を参照。)。
【0220】演算処理装置(図示せず。)は、ステップ
7において、ホッパー本体2内の圧力(Pr2)と、筒
状体21内の圧力(Pr21)とが等しい(Pr2=P
r21)と判断した場合には、材料切出弁4を開いた状
態にする。即ち、この例では、演算処理装置(図示せ
ず。)は、切換弁v3を、分岐管T4a側が開いた状態
にし、分岐管T4b側が閉じた状態にする。
【0221】演算処理装置(図示せず。)は、その後、
レベルサンサー62の発光素子62aから照射された光
を、受光素子62bが、受光しなくなったという信号を
受信すると、材料切出弁4を閉じた状態にする。即ち、
この例では、演算処理装置(図示せず。)は、切換弁v
3を、分岐管T4a側が閉じた状態にし、分岐管T4b
側が開いた状態にする(ステップ10を参照。)。
【0222】また、演算処理装置(図示せず。)は、ス
テップ7において、ホッパー本体2内の圧力(Pr2)
が、筒状体21内の圧力(Pr21)に比べて高いと判
断した場合(Pr2>Pr21)には、ホッパー本体2
内の圧力(Pr2)が、筒状体21内の圧力(Pr2
1)に等しくなるまで、開閉弁v1を開いた状態にし、
ホッパー本体2内の圧力(Pr2)が、筒状体21内の
圧力(Pr21)に等しくなると、開閉弁v1を再び閉
じた状態にする(以上については、ステップ7及びステ
ップ8を参照。)。その後、演算処理装置(図示せ
ず。)は、ステップ7において、ホッパー本体2内の圧
力(Pr2)と、筒状体21内の圧力(Pr21)とが
等しい(Pr2=Pr21)と判断した場合には、材料
切出弁4を開いた状態にする。即ち、この例では、演算
処理装置(図示せず。)は、切換弁v3を、分岐管T4
a側が開いた状態にし、分岐管T4b側が閉じた状態に
する(ステップ10を参照)。
【0223】その後、演算処理装置(図示せず。)は、
その後、レベルサンサー62の発光素子62aから照射
された光を、受光素子62bが、受光しなくなったとい
う信号を受信すると、材料切出弁4を閉じた状態にす
る。即ち、この例では、演算処理装置(図示せず。)
は、切換弁v3を、分岐管T4a側が閉じた状態にし、
分岐管T4b側が開いた状態にする(ステップ5を参
照。)。
【0224】また、演算処理装置(図示せず。)は、ス
テップ7において、ホッパー本体2内の圧力(Pr2)
が、筒状体21内の圧力(Pr21)に比べて低いと判
断した場合(Pr2<Pr21)には、ホッパー本体2
内の圧力(Pr2)が、筒状体21内の圧力(Pr2
1)に等しくなるまで、開閉弁v2を開いた状態にし、
ホッパー本体2内の圧力(Pr2)が、筒状体21内の
圧力(Pr21)に等しくなると、開閉弁v2を再び閉
じた状態にする(以上については、ステップ7及びステ
ップ8を参照。)。その後、演算処理装置(図示せ
ず。)は、ステップ7において、ホッパー本体2内の圧
力(Pr2)と、筒状体21内の圧力(Pr21)とが
等しい(Pr2=Pr21)と判断した場合には、材料
切出弁4を開いた状態にする。即ち、この例では、演算
処理装置(図示せず。)は、切換弁v3を、分岐管T4
a側が開いた状態にし、分岐管T4b側が閉じた状態に
する。
【0225】演算処理装置(図示せず。)は、その後、
レベルサンサー62の発光素子62aから照射された光
を、受光素子62bが、受光しなくなったという信号を
受信すると、材料切出弁4を閉じた状態にする。即ち、
この例では、演算処理装置(図示せず。)は、切換弁v
3を、分岐管T4a側が閉じた状態にし、分岐管T4b
側が開いた状態にする(ステップ5を参照。)。
【0226】以上により、筒状体21内の弾性体膜31
上の所定量の粉体材料が収容された状態になると、脈動
空気振動波発生装置71を駆動する。
【0227】これにより、分散室41内に、渦巻き流
の、正圧の脈動空気振動波が発生し、弾性体膜31が、
図11に示したような上下振動を繰り返し、弾性体膜3
1に設けられた貫通孔31aを通じて、弾性体膜31上
の粉体材料が、分散室41内へ排出され、分散室41内
へ排出された粉体材料は、分散室41内に発生してい
る、渦巻き流になっている、正圧の脈動空気振動波に混
和し、分散され、分散室41に設けられている排出口4
1bから導管T6内へと、正圧の脈動空気振動波ととも
に排出される。
【0228】弾性体膜31上の粉体材料が、分散室41
内へ排出されることにより、再び、演算処理装置(図示
せず。)が、受光素子62bから、発光素子62aから
照射された光を受光したという信号を受信すると、上記
したステップ4〜ステップ10間での動作が、再び、行
われる。
【0229】このような動作は、空気源61及び脈動空
気振動波発生装置71の各々を停止し、レベルセンサー
62、圧力センサー64又は圧力センサー65をオフに
するまで、繰り返し行われる。
【0230】この粉体材料用定量フィーダ装置Aでは、
材料切出弁4の開閉を、ホッパー本体2内の圧力(Pr
2)と筒状体21内の圧力(Pr21)とを等しくして
から、行うようにしているので、尚一層、ホッパー本体
2の材料排出口2aから、安定した排出量で、粉体材料
を筒状体21内へと供給できる、という効果も備えてい
る。
【0231】尚、この効果については、後程、実験例に
基づいて、詳しく説明する。
【0232】次に、粉体材料用定量フィーダ装置Aを用
いた装置の具体例について、例示的に、説明する。
【0233】図13は、粉体材料用定量フィーダ装置A
を用いた装置の具体例を概略的に示す構成図であり、粉
体材料用定量フィーダ装置Aが用いられた外部滑沢式打
錠装置を概略的に示す構成図である。
【0234】この例では、粉体材料用定量フィーダ装置
Aの分散室41の排出口41bに、導管T6を接続し、
粉体材料用定量フィーダ装置Aを粉体材料噴霧装置とし
て用いている。
【0235】この外部滑沢式打錠機Bは、脈動空気振動
波発生装置71と、粉体材料用定量フィーダ装置Aと、
ロータリ型打錠機81と、ロータリ型打錠機81の所定
の位置に設けられた、滑沢剤噴霧室91と、滑沢剤噴霧
室85から噴霧された滑沢剤の中、余分な滑沢剤を除去
する滑沢剤吸引装置101と、この外部滑沢式打錠機B
の全体を制御・統括する演算処理装置111とを備え
る。
【0236】尚、図13中に示す、外部滑沢式打錠機B
を構成する部材装置中、図3に示した粉体材料用定量フ
ィーダ装置Aを構成する部材装置に相当する部材装置に
ついては、相当する参照符号を付して、その説明を省略
する。
【0237】粉体材料用定量フィーダ装置Aと、滑沢剤
噴霧室91とは、導管T6により接続されており、粉体
材料用定量フィーダ装置Aから排出され、導管T6内
で、正圧の脈動空気振動波に混和し、分散された滑沢剤
(粉末)が、導管T6を介して、滑沢剤噴霧室91に供
給されるようになっている。
【0238】尚、図13中、e6は、導管T6の他端を
示している。
【0239】次に、ロータリ型打錠機81の構成につい
て説明する。
【0240】図14は、ロータリ型打錠機81を概略的
に示す平面図である。
【0241】尚、ロータリ型打錠機81としては、通常
のロータリ型打錠機を用いている。即ち、このロータリ
型打錠機81は、回転軸に対して回転可能に設けられた
回転テーブル84と、複数の上杵82・・・と、複数の
下杵83・・・とを備える。
【0242】回転テーブル84には、複数の臼85・・
・が形成されており、複数の臼85・・・の各々に対応
するように、組となる上杵82・・・と、下杵83・・
・とが設けられており、複数の上杵82・・・と、複数
の下杵83・・・と、複数の臼85・・・とは、同期し
て回転するようになっている。
【0243】また、複数の上杵82・・・は、カム機構
(図示せず。)によって、所定の位置で、回転軸の軸方
向に上下に移動可能にされており、また、複数の下杵8
3・・・も、カム機構90によって、所定の位置で、回
転軸の軸方向に上下に移動可能にされている。
【0244】尚、図13及び図14中、86に示す部材
装置は、成形材料を臼85・・・の各々内に充填するフ
ィードシューを、87で示す部材装置は、臼85・・・
の各々内に充填された成形材料を一定量にするための摺
り切り板を、又、88で示す部材装置は、製造された錠
剤tを排出シュート89へ排出するために設けられてい
る錠剤排出用スクレーパを、各々、示している。
【0245】また、図14中、R1で示す位置は、滑沢
剤噴霧ポイントであり、この外部滑沢式打錠機Bでは、
滑沢剤噴霧ポイントR1に、滑沢剤噴霧室91が設けら
れている。より詳しく説明すると、滑沢剤噴霧室91
は、回転テーブル84上に固定的に設けられており、回
転テーブル84、複数の上杵82・・・、及び、複数の
下杵83・・・が回転することで、滑沢剤噴霧室91に
順次収容される、臼85・・・、上杵82・・・及び下
杵83・・・の各々の表面に、滑沢剤が塗布されるよう
になっている。尚、滑沢剤噴霧室91における、臼85
・・・、上杵82・・・及び下杵83・・・の各々の表
面への滑沢剤の塗布については、後ほど、詳しく説明す
る。
【0246】また、図14中、R2で示す位置は、成形
材料充填ポイントであり、成形材料充填ポイントR2に
おいて、フィードシュー86により、臼85及び臼85
内に所定の位置まで挿入されている下杵83により形成
されている空間内に、成形材料mが充填されるようにな
っている。
【0247】また、図14中、R3で示す位置は、予備
打錠ポイントであり、予備打錠ポイントR3において、
臼85及び下杵83により形成されている空間内に充填
され、摺り切り板87によりこすり削られることで、所
定の量にされた成形材料が、組となる上杵82と下杵8
5により、予備打錠されるようになっている。
【0248】また、図14中、R4で示す位置は、本打
錠ポイントであり、本打錠ポイントR4において、予備
打錠された成形材料が、組となる上杵82と下杵85に
より、本格的に圧縮され、錠剤tに圧縮成形されるよう
になっている。
【0249】また、図14中、R5で示す位置は、錠剤
排出ポイントであり、錠剤排出ポイントR5において、
下杵83の上面が臼85の上端まで挿入されることで、
臼85外に排出された錠剤tが、錠剤排出用スクレーパ
88により、排出シュート89へ排出されるようになっ
ている。
【0250】次に、滑沢剤噴霧室91の構成について詳
しく説明する。
【0251】図15は、図14中、XV−XV線に従
う、滑沢剤噴霧室91の構成を概略的に示す断面図であ
る。
【0252】滑沢剤噴霧室91は、回転テーブル84に
形成されている臼83・・・の直径よりやや大きめの直
径を有しており、その下面S91aと上面S91bの各
々が開口した形状になっている。滑沢剤噴霧室91の起
立壁W91の上方には、上杵82・・・の回転軌道方向
に、上杵82・・・を滑沢剤噴霧室91内に収容するた
めの上杵収容凹部91aが、必要により形成される。
【0253】滑沢剤噴霧室91の起立壁W91には、導
管T6の先端e6が接続されており、この先端e6か
ら、滑沢剤噴霧室91内に、導管T6を介して供給され
てくる、正圧の脈動空気振動波に混和し、分散した、粉
体(この例では、滑沢剤(粉末))が、正圧の脈動空気
振動波とともに、噴霧されるようになっている。
【0254】また、滑沢剤噴霧室91の起立壁W91に
は、滑沢剤吸引装置101の吸引手段102に接続され
た吸引ダクトT7の一端e7が接続されており、吸引手
段102を駆動すれば、この一端e7から、滑沢剤噴霧
室91内に噴霧された、粉体(この例では、滑沢剤(粉
末))の中、余分な粉体(この例では、滑沢剤(粉
末))を吸引することができるようになっている。
【0255】滑沢剤噴霧室91は、滑沢剤噴霧ポイント
R1に、回転テーブル84上に、回転テーブル84に形
成された臼85・・・の回転軌道に位置するように、固
定的に設けられている。そして、滑沢剤噴霧室91の下
面S91aは、回転テーブル84に表面S84上に接す
るように、且つ、回転テーブル84を回転させると、回
転テーブル84の表面S84が、下面S91aに対し
て、摺動するようにされている。
【0256】この滑沢剤噴霧室91では、上杵82・・
・、下杵83・・・、及び、臼85・・・への滑沢剤
(粉末)の塗布は、以下のようにして行われる。
【0257】まず、導管T6の先端e6から、滑沢剤噴
霧室91内に、正圧の空気脈動波に混和し、分散させ
た、滑沢剤(粉末)を、噴霧する。また、吸引手段62
の駆動量を適宜調節して、吸引手段102を駆動するこ
とで、滑沢剤噴霧室91内に噴霧された滑沢剤(粉末)
の中、余分な滑沢剤(粉末)を、吸引ダクトT7の一端
e7から吸引する。これにより、滑沢剤噴霧室91内
は、一定濃度の滑沢剤(粉末)が、正圧の空気脈動波に
混和し、分散した状態に保たれる。
【0258】そして、回転テーブル84、上杵82・・
・、及び、下杵83・・・を同期するように回転させる
ことで、滑沢剤噴霧室91の下方に送られてくる、臼8
5内に所定の位置まで挿入されている下杵83の表面
(上面)S83、及び、臼85の内周面S85の下杵8
3の表面(上面)S83より上の部分、及び、滑沢剤噴
霧室91内に送られてくる上杵82の表面(下面)S8
2に、順次、滑沢剤(粉末)が塗布される。
【0259】この滑沢剤噴霧室91では、下杵83の表
面(上面)S83、臼85の内周面S85の下杵83の
表面(上面)S83より上の部分、及び、上杵82の表
面(下面)S82に、正圧の空気脈動波の存在下で、滑
沢剤(粉末)を塗布するようにしているので、たとえ、
下杵83の表面(上面)S83、臼85の内周面S85
の下杵83の表面(上面)S83より上の部分、及び/
又は、上杵82の表面(下面)S82に、余分な滑沢剤
(粉末)が付着したとしても、正圧の空気脈動波が山側
になった時に、下杵83の表面(上面)S83や、臼8
5の内周面S85の下杵83の表面(上面)S83より
上の部分や、上杵82の表面(下面)S82に余分に付
着した滑沢剤(粉末)が、吹き飛ばされる。更に、この
ようにして、吹き飛ばされた滑沢剤(粉末)は、吸引ダ
クトT5の一端e5から吸引されるため、下杵83の表
面(上面)S83、臼85の内周面S85の下杵83の
表面(上面)S83より上の部分、及び、上杵82の表
面(下面)S82に、必要最小限の滑沢剤(粉末)が均
一に塗布される。
【0260】次に、滑沢剤吸引装置101の構成につい
て詳しく説明する。
【0261】図16は、図13に示す滑沢剤吸引装置1
01の部分を中心にして拡大して概略的に示す構成図で
ある。
【0262】滑沢剤吸引装置101は、ブロア等の吸引
手段102と、吸引手段102に接続された、吸引ダク
トT7とを備える。
【0263】吸引ダクトT7は、その一端(図13中に
示す吸引ダクトT7の一端e7を参照)は、滑沢剤噴霧
室91に接続されており、途中で、2つの分岐管T7
a、T7bにされ、更に、途中で、1本の導管T7cに
まとめられてから、吸引手段102に接続されている。
【0264】分岐管T7aには、吸引ダクトT7の一端
e7に近い方から吸引手段102方向に、開閉弁v5
と、光透過式粉体濃度測定手段103が設けられてい
る。
【0265】光透過式粉体濃度測定手段103は、測定
セル104と、光透過式測定装置105とを備える。
【0266】測定セル104は、石英等で製されてお
り、分岐管T7aの途中に接続されている。
【0267】光散乱式測定装置105は、レーザー光線
を照射するレーザ光線照射系装置105aと、レーザ光
線照射系装置105aから照射され、被検出体により散
乱した光を受光する散乱光受光系装置105bとを備
え、Mie理論に基づいて、被検出体の流量、粒径、粒
度分布及び濃度等を測定できるようになっている。この
例では、レーザ光線照射系装置105aと、散乱光受光
系装置105bとは、測定セル104を挟むようにし
て、概ね対向配置されており、測定セル104の部分
で、分岐管T7a内を流れる粉体(この例では、滑沢剤
(粉末))の流量、粒径、粒度分布及び濃度等を測定で
きるようにされている。
【0268】また、分岐管T7bには、開閉弁v6が設
けられている。
【0269】また、導管T7cには、開閉弁v7が設け
られている。
【0270】滑沢剤吸引装置102を用いて、滑沢剤噴
霧室91内の、滑沢剤(粉末)の濃度を調節する際に
は、開閉弁v5と開閉弁v7とを開いた状態にし、導開
閉弁v6を閉じた状態にし、吸引手段102を駆動す
る。
【0271】また、脈動空気振動波発生装置71及び粉
体材料用定量フィーダ装置Aを各々駆動することで、導
管T6の先端e6から、正圧の脈動空気振動波に混和
し、分散した、滑沢剤(粉末)を、正圧の脈動空気振動
波とともに、滑沢剤噴霧室91内に供給する。
【0272】すると、滑沢剤噴霧室91内に供給された
滑沢剤(粉末)の一部は、滑沢剤噴霧室91内に送り込
まれてきている、上杵82・・・の各々の表面(下面)
S82、下杵83・・・の各々の表面(上面)S83、
及び、臼85・・・の各々の内周面S85への塗布に用
いられるが、余分な滑沢剤(粉末)は、吸引ダクトT5
の一端e5から、分岐管T5a及び導管T5cを通っ
て、吸引手段102へと吸引される。
【0273】このとき、光透過式粉体濃度測定手段10
3を構成する光透過式測定装置105を駆動させること
で、測定セル104内、即ち、分岐管T5a内を流れる
滑沢剤(粉末)の流量、粒径、粒度分布及び濃度等を測
定する。
【0274】そして、光透過式測定装置105の測定値
に基づいて、吸引手段102の駆動量や、脈動空気振動
波発生装置71の駆動量を、適宜、調節することで、滑
沢剤噴霧室91内の滑沢剤(粉末)の濃度等を調節す
る。
【0275】尚、以上のような操作を行っていると、測
定セル104の内周面に、滑沢剤(粉末)が付着し、光
透過式測定装置105が、測定セル104の内周面に付
着した滑沢剤(粉末)の影響を受けて、分岐管T5a内
を流れる、滑沢剤(粉末)の流量等を正確に測定できな
くなるという問題が生じる。かかる場合には、光透過式
測定装置105の測定値から、測定セル104の内周面
に付着した滑沢剤(粉末)の影響分(ノイズ)を除去す
る補正が必要になるが、この装置102では、測定セル
104の内周面に付着した滑沢剤(粉末)の影響分(ノ
イズ)を測定する際には、吸引手段102を駆動した状
態に維持して、開閉弁v5を閉じ、開閉弁v6を開いた
状態にする。すると、吸引ダクトT7の一端e7から、
吸引ダクトT7内に吸引された、滑沢剤(粉末)は、分
岐管T7b及び導管T7cを通って、吸引手段102へ
と吸引され、分岐管T7a内へは、滑沢剤(粉末)が通
らなくなる。
【0276】この時、光透過式測定装置105を駆動さ
せれば、測定セル104へ付着している滑沢剤(粉末)
の影響分(ノイズ)を測定できる。
【0277】この測定セル104へ付着している滑沢剤
(粉末)の影響分(ノイズ)の測定値は、例えば、演算
処理装置111の記憶手段に一時記憶させる。
【0278】その後、吸引手段102を駆動した状態に
維持して、開閉弁v5を開き、開閉弁v6を閉じた状態
にし、分岐管T7a内へ、滑沢剤(粉末)を通すように
し、粉体濃度測定装置103を駆動し、分岐管T7a内
を通る、滑沢剤(粉末)の流量等を測定し、予め、演算
処理装置111の記憶手段に記憶させている、補正プロ
グラムと、粉体濃度測定装置103へ付着している滑沢
剤(粉末)の影響分(ノイズ)の測定値とに基づいて、
光透過式測定装置105の測定値から、測定セル104
へ付着している滑沢剤(粉末)の影響分(ノイズ)を除
去した補正値を算出し、この補正値に基づいて、吸引手
段102の駆動量や、脈動空気振動波発生装置21の回
転速度または/及び供給空気量駆動量を、適宜、調節す
ることで、滑沢剤噴霧室91内の滑沢剤(粉末)の濃度
等を調節する。
【0279】尚、図13に示す外部滑沢式打錠機Bで
は、演算処理装置111と、各部材装置v1、v2、v
3、v5、v6、v7、vp1、vp2、vp3、6
1、62、63、71、102、105の各々との間
が、信号線により接続されており、演算処理装置111
からの指令信号によって、各部材装置v1、v2、v
3、v5、v6、v7、vp1、vp2、vp3、6
1、62、63、71、102、105の各々を駆動し
たり、停止したり、所定量に調節したりすることができ
るようにされている。
【0280】次に、脈動空気振動波発生装置71の構成
について更に詳しく説明する。
【0281】図17は、脈動空気振動波発生装置71の
構成を、概略的に示す断面図である。
【0282】脈動空気振動波発生装置71は、空気供給
ポート72aと、空気排出ポート72bとを備える中空
室72と、中空室72内に設けられた弁座73と、弁座
73を開閉するための弁体74と、弁座73に対して弁
体74を開閉させるための回転カム75とを備える。
【0283】空気供給ポート72aには、導管T5aが
接続されており、また、空気排出ポート72bには、導
管T5bが接続されている。
【0284】また、図17中、72cで示す部分は、中
空室72に、必要により設けられる、圧力調整ポートを
示しており、圧力調整ポート72cには、圧力調整弁v
8が、大気との導通・遮断をするように設けられてい
る。
【0285】弁体74は、軸体74aを備え、軸体74
aの下端には、回転ローラ76が回転可能に設けられて
いる。
【0286】また、脈動空気振動波発生装置71の装置
本体71aには、弁体74の軸体74aを、気密に且つ
上下方向に移動可能に収容するための、軸体収容孔h9
が形成されている。
【0287】回転カム75は、内側回転カム75aと、
外側回転カム75bとを備える。
【0288】内側回転カム75a及び外側回転カム75
bの各々には、回転ローラ76の概ね直径分の距離を隔
てるようにして、所定の凹凸パターンが形成されてい
る。
【0289】回転カム75は、滑沢剤(粉末)の物性に
応じて、滑沢剤(粉末)が混和し、分散し易い凹凸パタ
ーンを有するものが用いられる。
【0290】回転カム75の内側回転カム75aとの外
側回転カム75bとの間には、回転ローラ76が、回転
可能に、嵌挿されている。
【0291】尚、図17中、axで示す部材は、モータ
等の回転駆動手段(図13に示す回転駆動手段77)の
回転軸を示しており、回転軸axには、回転カム75
が、交換可能に取り付けられるようになっている。
【0292】次に、脈動空気振動波発生装置71によ
り、導管T5b内へ、正圧の脈動空気振動波を供給する
方法について説明する。
【0293】導管T1内へ、正圧の脈動空気振動波を供
給する際には、まず、回転駆動手段77の回転軸ax
に、滑沢剤(粉末)の物性に応じて、滑沢剤(粉末)が
混和し、分散し易い凹凸パターンを有する回転カム75
を取り付ける。
【0294】次に、空気源61を駆動することにより、
導管T5a内へ、圧縮空気を供給する。
【0295】導管T5a内へ供給された圧縮空気は、流
量調節弁vp3が設けられている場合にあっては、流量
調節弁vp3により、所定の流量に調整された後、空気
供給ポート72aから中空室72内へと供給される。
【0296】また、空気源61を駆動するとともに、回
転駆動手段77を駆動することで、回転駆動手段77の
回転軸axに取り付けた回転カム75を所定の回転速度
で回転させる。
【0297】これにより、回転ローラ76が、所定の回
転速度で回転駆動している回転カム75の内側回転カム
75aとの外側回転カム75bとの間で、回転し、回転
カム75に設けられている凹凸パターンに従って、再現
性良く、上下運動する結果、弁体74が、回転カム75
に設けられている凹凸パターンに従って、弁座73を開
閉する。
【0298】また、中空室72に、圧力調整ポート72
cや圧力調整弁v8が設けられている場合にあっては、
圧力調整ポート72cに設けられている圧力調整弁v8
を適宜調整することにより、導管T5bに供給する、正
圧の脈動空気振動波の圧力を調節する。
【0299】以上の操作により、導管T5bに、正圧の
脈動空気振動波が供給される。
【0300】尚、導管T5b内に供給される正圧の脈動
空気振動波の波長は、回転カム75に設けられている凹
凸パターン及び/又は回転カム75の回転速度により、
適宜調節される。また、正圧の脈動空気振動波の波形
は、回転カム75に設けられている凹凸パターンによ
り、調節することができ、正圧の脈動空気振動波の振幅
は、空気源61の駆動量を調節したり、圧力調節弁vp
3が設けられている場合にあっては、圧力調節弁vp3
を調節したり、更に、圧力調整ポート72cや圧力調整
弁弁v8が設けられている場合にあっては、圧力調整ポ
ート72cに設けられている圧力調整弁v8を適宜調整
したり、又は、これらを組み合わせて調節すること等に
より調節できる。
【0301】次に、外部滑沢式打錠機Bの動作について
説明する。
【0302】まず、粉体材料用定量フィーダ装置Aを用
いて、滑沢剤噴霧室91に、滑沢剤(粉末)を定量的に
供給する際には、まず、粉体材料貯蔵用ホッパー2内
に、滑沢剤(粉末)を収容し、粉体材料貯蔵用ホッパー
2の材料投入口2bに、蓋体2cを気密に取り付ける。
【0303】また、脈動空気振動波発生装置71の回転
駆動手段77の回転軸axに、滑沢剤(粉末)の物性に
応じて、滑沢剤(粉末)が混和し、分散し易い凹凸パタ
ーンを有する回転カム75を取り付ける。
【0304】次に、空気源61を駆動するとともに、脈
動空気振動波発生装置71の回転駆動手段77を所定の
回転速度で回転させることにより、導管T5b内へ、所
望の流量、圧力、波長、波形の、正圧の脈動空気振動波
を供給する。
【0305】次に、レベルセンサー62を動作状態にす
る。
【0306】レベルセンサー62を動作状態にすると、
発光素子62aから光が照射さ、発光素子62aから照
射された光が、受光素子62bにより受光されるので、
この時には、ホッパー本体2内に設けられたガス噴射手
段3、3から、所定時間、ガスが噴射され、ホッパー本
体2内の圧力Pr2と、筒状体21内の圧力Pr21と
が等しくなるように調整された後、粉体材料貯蔵用ホッ
パー2の排出口2aに設けられている材料切出弁4は、
下方に移動し、排出口2aを開いた状態にするので、粉
体材料貯蔵用ホッパー2内に貯留した滑沢剤(粉末)
は、粉体材料貯蔵用ホッパー2の排出口2aから、筒状
体21内へ排出され、弾性体膜31上に堆積する。
【0307】弾性体膜31上に堆積した滑沢剤(粉末)
が、弾性体膜31からの高さHが、レベルセンサー62
の設けられている位置の高さHthを超えると、発光素
子62aから照射された光が、弾性体膜31上に堆積し
た滑沢剤(粉末)により遮られるため、受光素子62b
が、発光素子62aから照射された光を受光しなくな
る。これにより、粉体材料貯蔵用ホッパー2の排出口2
aに設けられている材料切出弁4は、上方に移動し、排
出口2aを閉じた状態になるので、滑沢剤(粉末)は、
弾性体膜31からレベルセンサー62の設けられている
位置の高さHthになるまで、弾性体膜31上に堆積す
る。
【0308】導管T5b内へ供給された、正圧の脈動空
気振動波は、図3に示すように、脈動空気振動波供給口
41aから分散室41内に供給され、分散室41内で、
下方から上方に向かって、竜巻のような渦巻き流のよう
に旋回する、正圧の脈動空気振動波となり、排出口41
bから排出される。
【0309】この分散室41内において発生した、旋回
する、正圧の脈動空気振動波は、脈動空気振動波として
の性質は失われていないため、弾性体膜31は、正圧の
脈動空気振動波の周波数、振幅、波形に従って振動す
る。
【0310】この弾性体膜31の上下振動により、弾性
体膜31に設けられた貫通孔31aから分散室41内
へ、滑沢剤(粉末)の排出が、繰り返し行われる。
【0311】また、粉体材料用定量フィーダ装置Aを動
かしている間、レベルセンサー62の発光素子62aは
点灯状態にされ、受光素子62bが、発光素子62aか
ら照射される光を受光するようになれば、ホッパー本体
2内に設けられたガス噴射手段3、3から、所定時間、
ガスが噴射され、ホッパー本体2内の圧力Pr2と、筒
状体21内の圧力Pr21とが等しくなるように調製さ
れた後、材料切出弁4を下方に移動させて、粉体材料貯
蔵用ホッパー2の排出口2aを開き、受光素子62b
が、発光素子62aから照射される光を受光しなくなる
と、材料切出弁4を上方に移動させて、粉体材料貯蔵用
ホッパー2の排出口2aを閉じた状態にするという動作
により、弾性体膜31上に、常に、概ね、一定量(レベ
ルセンサー62を設ける位置、即ち、弾性体膜31から
レベルセンサー62の設けられる位置の高さHth)の
滑沢剤(粉末)が存在するようにされている。
【0312】また、ロータリ打錠機81の回転テーブル
84、上杵82・・・、及び、下杵83・・・を同期す
るように回転させ、吸引手段102を所定の駆動量で駆
動する。
【0313】すると、回転テーブル84、上杵82・・
・、及び、下杵83・・・を同期するように回転させる
ことで、滑沢剤噴霧室91の下方に送られてくる、臼8
5内に所定の位置まで挿入されている下杵83の表面
(上面)S83、及び、臼85の内周面S85の下杵8
3の表面(上面)S83より上の部分、及び、滑沢剤噴
霧室91内に送られてくる上杵82の表面(下面)S8
2に、順次、滑沢剤(粉末)が塗布される。
【0314】この滑沢剤噴霧室91では、下杵83の表
面(上面)S83、臼85の内周面S85の下杵83の
表面(上面)S83より上の部分、及び、上杵82の表
面(下面)S82に、正圧の空気脈動波の存在下で、滑
沢剤(粉末)を塗布するようにしているので、たとえ、
下杵83の表面(上面)S83、臼85の内周面S85
の下杵83の表面(上面)S83より上の部分、及び/
又は、上杵82の表面(下面)S82に、余分な滑沢剤
(粉末)が付着したとしても、正圧の空気脈動波が山側
になった時に、下杵83の表面(上面)S83や、臼8
5の内周面S85の下杵83の表面(上面)S83より
上の部分や、上杵82の表面(下面)S82に余分に付
着した滑沢剤(粉末)が、吹き飛ばされる。更に、この
ようにして、吹き飛ばされた滑沢剤(粉末)は、吸引ダ
クトT7の一端e7から吸引されるため、下杵83の表
面(上面)S83、臼85の内周面S85の下杵83の
表面(上面)S83より上の部分、及び、上杵82の表
面(下面)S82に、必要最小限の滑沢剤(粉末)が均
一に塗布される。
【0315】次に、成形材料充填ポイントR2におい
て、フィードシュー88を用いて、臼85及び臼85内
に所定の位置まで挿入されている下杵83により形成す
る空間内に、成形材料を、順次、充填する。
【0316】臼85内に充填された成形材料は、摺り切
り板87により、その内容量が一定量にされた後、予備
打錠ポイントR3に送られ、予備打錠ポイントR3にお
いて、臼85内に充填された成形材料を、組となる上杵
82と下杵85により、予備打錠された後、本打錠ポイ
ントR4において、予備打錠された成形材料を、組とな
る上杵82と下杵85により、本格的に圧縮され、錠剤
tにされる。
【0317】以上により製造された錠剤tは、その後、
順次、錠剤排出ポイントR5に送られ、錠剤排出ポイン
トR5において、錠剤排出用スクレーパ88により、排
出シュート89へ、順次、排出される。
【0318】作業者は、排出シュート89に排出された
錠剤t・・・を観察する。
【0319】そして、錠剤t・・・に、スティッキング
やキャッピングやラミネーティングが発生したものが含
まれている場合には、例えば、空気源61の駆動量や、
吸引手段102の駆動量等を、適宜、調節したり、又
は、流量制御弁vp3が設けられている場合にあって
は、流量制御弁vp3を、適宜、調節したり、並びに、
圧力調整ポート72cに、圧力調整弁v8が設けられて
いる場合にあっては、圧力調整弁v8を、適宜、調節し
たりすることによって、滑沢剤噴霧室91内の滑沢剤
(粉末)の濃度を高くなるように調節して、製造される
錠剤t・・・に、スティッキングやキャッピングやラミ
ネーティング等の打錠障害が発生する頻度を低下させる
ようにする。更には、弾性体膜31を、貫通孔31aの
サイズの大きいものに取り替えても良い。
【0320】この外部滑沢式打錠機Bは、以上のような
優れた効果を有するため、この外部滑沢式打錠機Bを用
いれば、従来、工業的な生産ベースでは製造するのが困
難であった、外部滑沢錠を、工業的な生産ベースで、安
定して、大量生産することができる。
【0321】一方、製造される錠剤t・・・に、スティ
ッキングやキャッピングやラミネーティング等の打錠障
害は、発生はしていない場合であっても、錠剤t・・・
の組成を分析し、錠剤の組成中、滑沢剤の量が、予定量
に比べ多くなっている場合には、例えば、空気源61の
駆動量や、吸引手段102の駆動量等を、適宜、調節し
たり、又は、流量制御弁vp3が設けられている場合に
あっては、流量制御弁vp3を、適宜、調節したり、並
びに、圧力調整ポート72cに、圧力調整弁v8が設け
られている場合にあっては、圧力調整弁v8を、適宜、
調節したりすることによって、滑沢剤噴霧室91内の滑
沢剤(粉末)の濃度が一定になるように調節し、上杵8
2・・・の各々の表面、下杵83・・・の各々の表面、
及び、臼85・・・の各々の表面に、塗布される滑沢剤
(粉末)の量を一定になるように調節することで、上杵
82・・・の各々の表面、下杵83・・・の各々の表
面、及び、臼85・・・の各々の表面から、錠剤t・・
・の各々の表面に転写される滑沢剤(粉末)の量を減ら
すようにする。更には、弾性体膜31を、孔部(スリッ
ト孔)h8のサイズの小さいものに取り替えても良い。
【0322】外部滑沢錠にあっては、錠剤t・・・の各
々の表面に付着している滑沢剤(粉末)は、錠剤t・・
・の崩壊性に影響する。
【0323】即ち、外部滑沢錠は、内部滑沢錠(錠剤を
圧縮成形する際に、製造される錠剤に、スティッキング
やキャッピングやラミネーティング等の打錠障害が発生
するのを防止するために、成形材料中に、予め、滑沢剤
(粉末)を配合・分散したものを用いて製造される錠
剤)に比べ、錠剤の崩壊速度を速くすることができると
いう利点を有するものである。しかしながら、外部滑沢
錠といえども、その錠剤表面に付着している滑沢剤(粉
末)の量が多いと、滑沢剤(粉末)は、撥水性を有する
ため、錠剤t・・・の各々の表面に付着している滑沢剤
(粉末)の量が多いと、滑沢剤(粉末)の撥水性が原因
して、錠剤t・・・の崩壊速度が遅くなる傾向がある
が、この外部滑沢式打錠機Bでは、滑沢剤噴霧室91内
の滑沢剤(粉末)の濃度を、容易に、所望の濃度に調節
できるため、錠剤表面に付着している、滑沢剤(粉末)
の量が少ない、優れた崩壊特性を有する外部滑沢錠を、
製造される錠剤に、スティッキングやキャッピングやラ
ミネーティング等の打錠障害が発生するのを防止しつ
つ、工業的な生産ベースで、安定して、大量生産するこ
とができる。
【0324】以上の調節作業が終了すれば、外部滑沢式
打錠機Bの演算処理装置111の記憶部に、以上の錠剤
の製造条件を記憶させる。
【0325】この外部滑沢式打錠機Bでは、粉体材料用
定量フィーダ装置Aに、弾性体膜31を取り付ける際
に、弾性体膜取付具91を用いるようにしているので、
粉体材料用定量フィーダ装置Aを長時間運転しても、弾
性体膜31が、弛むことがない。
【0326】これにより、この外部滑沢式打錠機Bの演
算処理装置111の記憶部に、錠剤の製造条件を記憶さ
せれば、演算処理装置111の記憶部に記憶させた錠剤
の製造条件に従って、所望の外部滑沢錠を長時間に亘っ
て、安定して生産することができる。
【0327】尚、この外部滑沢式打錠機Bでは、錠剤t
を製造している間、適宜、粉体濃度測定手段103によ
り、導管T7a内を通過する滑沢剤(粉末)をモニター
することで、滑沢剤噴霧室91内の滑沢剤(粉末)の濃
度等が調節できるようにされているが、この外部滑沢式
打錠機Bでは、上述したように、測定セル104へ付着
している滑沢剤(粉末)の影響分(ノイズ)を測定する
際に、脈動空気振動波発生装置71、粉体材料用定量フ
ィーダ装置A、ロータリ型打錠機81及び吸引手段10
2を停止する必要が無いため、錠剤を、生産効率の良
く、製造することができるという効果もある。
【0328】尚、上記の発明の実施の形態では、粉体材
料用定量フィーダ装置Aに取り付ける弾性体膜31とし
て、貫通孔31aを1個有するものを用いた例について
説明したが、弾性体膜31として、貫通孔31aを1個
有するものに限定されることはなく、図18に示すよう
な、貫通孔31aを1個以上有する弾性体膜31Aを用
いてもよい。
【0329】更にまた、上記の発明の実施の形態では、
脈動空気振動波発生装置71として、回転カム75を回
転させることにより、弁体74を、回転カム75に設け
られた凹凸パターンに従って、上下に移動させ、弁体7
4により、弁座73を開閉することで、所望の正圧の脈
動空気振動波を導管T5b内に供給するようにしたもの
について説明したが、これは、所望の正圧の脈動空気振
動波を、正確に、導管T5b内に供給できるようにし
た、好ましい例を示したに過ぎず、脈動空気振動波発生
装置としては、例えば、図19に例示するようなロータ
リ型の脈動空気振動波変換装置71Aや、図20に示す
ようなロータリ型の脈動空気振動波変換装置71Bを用
いてもよい。
【0330】図19に示す脈動空気振動波発生装置71
Aは、図17に示す脈動空気振動波発生装置71とは、
以下の構成以外は、同様の構成であるので、相当する部
材装置については、相当する参照符号を付して、その説
明を省略する。
【0331】脈動空気振動波発生装置71Aは、円筒形
の筒状体122と、筒状体122内の中空室123を概
ね2分割するように、筒状体122の中心軸を回転軸1
22aとして、回転軸122aに取り付けられたロータ
リ弁123とを備える。回転軸122aは、電動モータ
等の回転駆動手段(図示せず。)により、所定の回転速
度で回転するようになっている。
【0332】筒状体122の外周壁には、導管T5a
と、導管T5bとが、所定の隔たりを設けて、接続され
ている。
【0333】脈動空気振動波発生装置71Aを用いて、
導管T5b内に、所望の正圧の脈動空気振動波を供給す
る際には、空気源61を駆動して、導管T5a内に、所
定の圧縮空気を供給する。流量制御弁vp3が設けられ
ている場合にあっては、流量制御弁vp3を適宜調節す
ることで、導管Tm内へ供給する圧縮空気の流量を調節
する。
【0334】また、電動モータ等の回転駆動手段(図示
せず。)により、回転軸122aを所定の回転速度で回
転させることで、回転軸122aに取り付けられたロー
タリ弁123を所定の回転速度で回転させる。
【0335】すると、例えば、ロータリ弁123が実線
で示すような位置にあるときは、導管T5aと、導管T
5bとが導通状態になっているので、空気源61より発
生させた圧縮空気は、導管T5aから導管T5bへと供
給される。
【0336】また、例えば、ロータリ弁123が想像線
で示すような位置にあるときは、導管T5aと、導管T
5bとが、ロータリ弁123により、遮断された状態に
なる。
【0337】この時、筒状体122内の、ロータリ弁1
23により仕切られた一方の空間S1には、導管T5a
から圧縮空気が供給され、この空間S1では空気の圧縮
が行われる。
【0338】一方、筒状体122内の、ロータリ弁12
3により仕切られた一方の空間S2では、空間S2内に
蓄えられていた圧縮空気が、導管T5b内へと供給され
る。
【0339】このような動作が、ロータリ弁123の回
転により繰り返し行われることにより、導管T5b内
へ、正圧の脈動空気振動波が送られる。
【0340】図20は、脈動空気振動波発生装置71B
を、概略的に示す分解斜視図である。
【0341】脈動空気振動波発生装置71Bは、円筒形
の筒状体132と、筒状体132内に、回転可能に設け
られた回転弁体133とを備える。
【0342】筒状体132は、一方端132eが開口
し、他方端が、蓋体132bにより閉じられた構造にな
っており、その側周面には、吸気口132aと、送波口
132bとを備える。
【0343】吸気口132aには、空気源61に接続さ
れる導管T5aが接続され、送波口132bには、粉体
材料用定量フィーダ装置Aに接続される導管T5bが接
続される。
【0344】尚、図20中、132cで示す部分は、回
転弁体133を枢着する回転軸受け孔を示している。
【0345】回転弁体133は、中空h10を有する円
筒形状をしており、その側周面S133には、開口部h
11が設けられている。また、回転弁体133は、一方
端133eが、開口しており、他方端が、蓋体133b
により閉じられた構造になっている。
【0346】また、回転弁体133は、その回転中心軸
に、回転軸134が延設されている。回転軸134に
は、電動モータ等の回転駆動手段(図示せず。)が接続
されており、回転駆動手段(図示せず。)を駆動する
と、回転弁体133が、回転軸134を中心にして回転
するようになっている。
【0347】回転弁体133の側周面S133の外径
は、筒状体132の内径に概ね一致しており、回転弁体
133を、筒状体132内に収容し、回転弁体133を
回転させると、回転弁体133の側周面S133が、筒
状体132の内周面に沿って摺動するようになってい
る。
【0348】尚、図20中、133cで示す部分は、筒
状体132の蓋体132bに設けられている回転軸受け
孔132cに回転可能に収容される回転軸を示してい
る。
【0349】回転弁体133は、筒状体132内に、回
転軸133cを回転軸受け孔132cに取り付けた状態
で、回転可能に設けられている。
【0350】脈動空気振動波発生装置71Bを用いて、
導管T5b内に、所望の正圧の脈動空気振動波を供給す
る際には、空気源61を駆動して、導管T5b内へ圧縮
空気を供給する。
【0351】また、電動モータ等の回転駆動手段(図示
せず。)により、回転軸134を所定の回転速度で回転
させることで、回転弁体133を所定の回転速度で回転
させる。
【0352】すると、例えば、回転弁体133の開口部
h11が、送波口132bの位置にある時には、導管T
5aと導管T5bとが導通状態になり、この時、導管T
5bに圧縮空気が送り出される。
【0353】また、例えば、回転弁体133の側周面S
133が、送波口132bの位置にある時は、導管T5
aと導管T5bとの間が、側周面S133により遮断さ
れるので、この時、導管T5bに圧縮空気が送り出され
ない。
【0354】このような動作が、回転弁体133の回転
により繰り返し行われることにより、導管T1内へ、正
圧の脈動空気振動波が送られる。
【0355】上述した粉体材料用定量フィーダ装置Aの
脈動空気振動波発生装置としては、図17に示す脈動空
気振動波発生装置71、及び、図19及び図20の各々
に示す脈動空気振動波発生装置71A、71Bのいずれ
をも用いることができる。しかしながら、正圧の脈動空
気振動波には、減衰する性質があるため、この減衰する
性質を考慮した場合には、脈動空気振動波発生装置か
ら、オンオフがはっきりした切れの良い、正圧の脈動空
気振動波を発生する方が好ましい。このようなオンオフ
がはっきりした切れの良い、正圧の脈動空気振動波を発
生するには、どちらかというと、図19や図20に例示
するようなロータリ型の脈動空気振動波変換装置71
A、71Bよりも、図17に示すような回転カム型の脈
動空気振動波変換装置71を用いる方が好ましい。
【0356】次に、具体的な実験データに基づいて、本
発明を説明する。
【0357】実験は、以下の方法によって行った。
【0358】まず、図3に示す粉体材料用定量フィーダ
装置を組み立てた。
【0359】この際、バイパス管Tvは、筒状体21と
分散室41とに対して、着脱自在に設けた。
【0360】また、バイパス管Tvを、筒状体21と分
散室41とから取り外した際には、筒状体21のバイパ
ス管Tvの接続孔21hを栓体(図示せず。)により閉
栓することができ、且つ、分散室41のバイパス管Tv
の接続孔41hを栓体(図示せず。)により閉栓するこ
とができるようにした。
【0361】また、分散室41の排出口41bに、所定
の長さの導管(図示せず。)を接続し、この導管(図示
せず。)の先端に、光透過式濃度測定装置を接続した。
【0362】また、粉体材料噴霧装置1の分散室41の
脈動空気振動波供給口41aに、図17に示すような、
脈動空気振動波発生手段71を接続した。
【0363】次に、粉体材料貯蔵用ホッパー1のホッパ
ー本体2内に、滑沢剤として、ステアリン酸マグネシウ
ム粉末(日本薬局方品)を収容し、その後、ホッパー本
体2の材料投入口2bに、蓋体2cを気密に取り付け
た。
【0364】次に、レベルセンサー62を動作状態に
し、筒状体21の弾性体膜31上に、所定量のステアリ
ン酸マグネシウム粉末を堆積させた。
【0365】次に、脈動空気振動波発生手段71を駆動
することで、分散室41内に、所定の圧力(この例で
は、0.2MPa)で、所定の周波数(この例では、2
0Hz)の、正圧の脈動空気振動波を供給し、分散室4
1の排出口41bに接続された導管(図示せず。)の先
端から噴霧される、ステアリン酸マグネシウム粉末(日
本薬局方品)の噴霧量を経時的に測定した。
【0366】結果を図21に示す。
【0367】図21中、実線で示す実験データは、材料
切出弁4を開く前に、ガス噴射手段3、3から、所定時
間、ガス(圧縮空気)を噴射して、ガス(圧縮空気)に
より、少なくとも、ホッパー本体2のコーン部2dの領
域に存在する粉体材料をエアレーションし、且つ、その
後、ホッパー本体2内の圧力(Pr2)と筒状体21内
の圧力(Pr21)とを等しくしてから、材料切出弁4
を開くようにした場合の実験結果を示している。
【0368】また、図21中、破線で示す実験データ
は、材料切出弁4を開く前に、ガス噴射手段3、3か
ら、所定時間、ガス(圧縮空気)を噴射して、ガス(圧
縮空気)により、少なくとも、ホッパー本体2のコーン
部2dの領域に存在する粉体材料をエアレーションした
だけで、ホッパー本体2内の圧力(Pr2)と筒状体2
1内の圧力(Pr21)との圧力を等しくなるように調
節することなく、材料切出弁4を開くようにした場合の
実験結果を示している。
【0369】図21に示す実験結果から明らかなよう
に、実線で示す実験データは、破線で示す実験データに
比べ、分散室41の排出口41bに接続された導管(図
示せず。)の先端から噴霧される、ステアリン酸マグネ
シウム粉末(日本薬局方品)の噴霧量の定量性が優れて
いることが明らかになった。
【0370】尚、図21中には示していないが、実線で
示す実験データは、材料切出弁4を開く前に、ガス噴射
手段3、3から、所定時間、ガス(圧縮空気)を噴射す
ることなく、ホッパー本体2内の圧力(Pr2)と筒状
体21内の圧力(Pr21)とを等しくしてから、材料
切出弁4を開くようにした場合の実験データに比べて
も、分散室41の排出口41bに接続された導管(図示
せず。)の先端から噴霧される、ステアリン酸マグネシ
ウム粉末(日本薬局方品)の噴霧量の定量性が優れてい
ることが明らかになった。
【0371】次に、粉体材料用定量フィーダ装置Aから
バイパス管Tvを取り外し、筒状体21のバイパス管T
vの接続孔21hを栓体(図示せず。)により閉栓し、
且つ、分散室41のバイパス管Tvの接続孔41hを栓
体(図示せず。)により閉栓する以外は、上記と同様の
条件で、分散室41の排出口41bに接続された導管
(図示せず。)の先端から噴霧される、ステアリン酸マ
グネシウム粉末(日本薬局方品)の噴霧量を経時的に測
定した。
【0372】結果を図22に示す。
【0373】図22中、実線で示す折れ線は、バイパス
管Tvを取り付けた場合の粉体材料用定量フィーダ装置
Aの分散室41の排出口41bに接続された導管(図示
せず。)の先端から噴霧される、ステアリン酸マグネシ
ウム粉末(日本薬局方品)の噴霧量を経時的な変化を示
しており、破線で示す折れ線は、バイパス管Tvを取り
外した場合の粉体材料用定量フィーダ装置Aの分散室4
1の排出口41bに接続された導管(図示せず。)の先
端から噴霧される、ステアリン酸マグネシウム粉末(日
本薬局方品)の噴霧量を経時的な変化を示している。
【0374】図22より明らかなように、バイパス管T
vを取り付けた場合の粉体材料用定量フィーダ装置Aの
分散室41の排出口41bに接続された導管(図示せ
ず。)の先端から噴霧される、ステアリン酸マグネシウ
ム粉末(日本薬局方品)の噴霧量は、バイパス管Tvを
取り外した場合の粉体材料用定量フィーダ装置Aの分散
室41の排出口41bに接続された導管(図示せず。)
の先端から噴霧される、ステアリン酸マグネシウム粉末
(日本薬局方品)の噴霧量に比べ、定量性という点で、
優れており、且つ、少ないエネルギーで、時間当たりに
より多い量のステアリン酸マグネシウム粉末(日本薬局
方品)を、分散室41の排出口41bに接続された導管
(図示せず。)の先端から噴霧できることが、明らかに
なった。
【0375】尚、以上の発明の実施の形態では、粉体材
料貯蔵用ホッパー1を、粉体材料用定量フィーダ装置に
適用した例について説明したが、粉体材料貯蔵用ホッパ
ー1は、粉体材料用定量フィーダ装置のみに適用される
ものではなく、例えば、乾燥装置、射出成形機、押出成
形機その他の各種装置の材料供給手段として好適に用い
ることができる。
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
〜3に記載の粉体材料貯蔵用ホッパーでは、ガス噴射手
段を備えるため、ホッパー本体の材料排出口から、ホッ
パー本体内に貯留した粉体材料を排出する前に、ホッパ
ー本体の材料排出口の近傍に、ホッパー本体の内周面に
概ね接線方向に設けたガス噴射手段からガスを噴射する
ことで、ホッパー本体の材料排出口の周辺の粉体材料を
エアレーションすることで、ホッパー本体の材料排出口
の周辺の粉体材料中に、たとえ、固結部が生じていたと
しても、固結部を崩すことができる。
【0376】また、ガス噴射手段を、ホッパー本体の内
周面に概ね接線方向に設けているので、ガス噴射手段か
らガスを噴射すると、噴射されたガスは、ホッパー本体
内で、渦巻き流となるため、ホッパー本体の材料排出口
の周辺の粉体材料中に生じた固結部を効率良く崩すこと
ができる。
【0377】これにより、この粉体材料貯蔵用ホッパー
では、ホッパー本体の材料排出口から、ホッパー本体内
に貯留した粉体材料を排出する際に、ファンネルフロー
が生じないため、材料切出弁を、所定時間、開けば、必
ず、所定量の粉体材料が、安定して、排出される。
【0378】また、この粉体材料貯蔵用ホッパーでは、
ホッパー本体の材料排出口から、ホッパー本体内に貯留
した粉体材料を排出する際に、ホッパー本体内に貯留し
た粉体材料を、ガス噴射手段からガスを噴射して、攪拌
するようにしているので、ホッパー本体内に貯留した粉
体材料が物性毎に偏在化していても、ガス噴射手段から
噴射されるガスにより、均一に混合される。
【0379】これにより、ホッパー本体の材料排出口か
ら、粒度分布の異なる粉体材料が排出されることがな
い。
【0380】請求項4に記載の粉体材料貯蔵用ホッパー
では、ホッパー本体又は蓋体のいずれかに、ガス抜き弁
を設けているので、ガス噴射手段からガスを噴射するこ
とで、ホッパー本体内の圧力が高くなった際に、ガス抜
き弁を、適宜、開くことで、ホッパー本体内の圧力を下
げることができる。
【0381】これにより、ホッパー本体内の圧力を、所
定の圧力に保つことができるので、ホッパー本体内の圧
力が高くなっていて、材料切出弁を、所定時間、開いた
際に、材料排出口から、過剰の粉体材料が排出される、
という現象を防ぐことができる。
【0382】これにより、この粉体材料貯蔵用ホッパー
では、材料切出弁を、所定時間、開けば、必ず、所定量
の粉体材料が、安定して、排出される。
【0383】請求項5に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置では、請求項2〜4のいずれかに記載の粉体材料貯
蔵用ホッパーを備えているので、材料切出弁を所定時間
開けば、ホッパー本体内に貯留された粉体材料の所定量
が、材料排出口から安定して、筒状体内へと供給され
る。
【0384】これにより、筒状体内の弾性体膜上に、常
に、一定量の粉体材料を堆積・貯留できる。このため、
弾性体膜上に堆積・貯留される粉体材料の量が変動する
ことで、弾性体膜の張り具合が変動し、分散室に、正圧
の脈動空気振動波を供給することで、弾性体膜の上下振
動が変化するという現象を防ぐことができる。
【0385】即ち、この粉体材料用定量フィーダ装置で
は、筒状体内の弾性体膜上に、常に、一定量の粉体材料
を堆積・貯留でき、分散室に、正圧の脈動空気振動波を
供給することで、弾性体膜に発生する上下振動を一定に
保つことができるため、分散室に、正圧の脈動空気振動
波に応じて、弾性体膜に設けられた貫通孔から、常に、
一定量の粉体材料を安定して、分散室内に排出すること
ができる。
【0386】請求項6に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置では、筒状体と分散室との間の空気流通経路を、弾
性体膜に設けた貫通孔と、バイパス管との合計2系統と
しているので、筒状体内の圧力と、分散室内の圧力との
平衡を、バイパス管を設けない場合に比べ、速く達成す
ることができる。
【0387】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置は、分散室内に供給された、正圧の脈動空気振動波
に対する、弾性体膜の上下振動の応答性が、バイパス管
を設けていないものに比べ、向上するため、分散室に、
正圧の脈動空気振動波に応じて、弾性体膜に設けられた
貫通孔から、常に、一定量の粉体材料を、より安定し
て、分散室内に排出することができる。
【0388】請求項7に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置では、分散室の内周面に対し概ね接線方向に、脈動
空気振動波供給口を設けているので、脈動空気振動波供
給口から分散室内に供給された、正圧の脈動空気振動波
は、分散室内で、旋回流となる。
【0389】これにより、分散室内に供給された、正圧
の脈動空気振動波により、弾性体膜が上下に振動するこ
とで、弾性体膜に設けられた貫通孔から分散室内へ排出
された粉体材料は、分散室内で、旋回流となっている、
正圧の脈動空気振動波に巻き込まれる。これにより、仮
に、粉体材料中に、凝集により大粒の粉体材料が含まれ
ていたとしても、凝集した大粒の粉体材料は、旋回流と
なっている、正圧の脈動空気振動波によって分散される
ため、分散室に、凝集した大粒の粉体材料が堆積すると
いう現象が、殆ど生じない。この結果、この粉体材料用
定量フィーダ装置は、分散室内に堆積した粉体材料を、
分散室から取り除くという、分散室の清掃作業を行う頻
度を極めて少なくできるため、長時間に亘って、粉体材
料の定量的な吐き出しを行うことができる。
【0390】また、この粉体材料用定量フィーダ装置で
は、分散室の下方の位置に、脈動空気振動波供給口を、
分散室の内周面に対し概ね接線方向に設け、分散室の上
方の位置に、排出口を、分散室の内周面に対し概ね接線
方向に設けているので、脈動空気振動波供給口から分散
室内に供給された、正圧の脈動空気振動波は、分散室の
下方の位置の脈動空気振動波供給口から、分散室の上方
の位置に設けられた排出口に向かう、下方から上方に向
かう旋回流となるため、分散室内に、サイクロンと同様
の分粒機能が生じている。
【0391】これにより、弾性体膜が、正圧の脈動空気
振動波によって、上下に振動することで、弾性体膜に設
けられた貫通孔から分散室内へ排出された粉体材料中、
凝集によって大粒になっている粉体材料は、分散室内の
下方位置を旋回し続け、旋回流となっている、正圧の脈
動空気振動波によって、所定の粒径に砕かれた初めて、
排出口へと排出されるため、分散室の排出口から、凝集
した大粒の粉体材料が排出されることがない。
【0392】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置の分散室の排出口に導管を接続し、この装置を、導
管の他端から、粉体材料を定量的に噴霧する粉体材料噴
霧装置として用いた場合に、導管の他端から、粒径の揃
った粉体材料を定量的に噴霧できるという効果を奏す
る。
【0393】請求項8に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置では、筒状体と分散室との間に、貫通孔を有する弾
性体膜を、弾性体膜取付具を用いて取り付けているが、
この弾性体膜取付具では、台座上に載置した突き上げ部
材上に、弾性体膜を載置し、押さえ部材を台座に対して
締め付けていくと、弾性体膜は、突き上げ部材により、
押さえ部材方向に突き上げられる。この結果、弾性体膜
は、押さえ部材方向により突き上げられることで、弾性
体膜の内側から外周側に引き伸ばされる。
【0394】最初のうちは、突き上げ部材により、引き
伸ばされた弾性体膜は、突き上げ部材の外周面と、押さ
え部材の中空を形成する面(内周面)との間の隙間を介
して、台座の表面に設けられているV溝と、押さえ部材
の、台座に向き合う表面に設けられているV字形状の突
起との間に嵌挿されていく。
【0395】更に、押さえ部材を台座に対して締め付け
ていくと、弾性体膜は、突き上げ部材により、押さえ部
材方向に突き上げられた状態のまま、突き上げ部材の外
周面と、押さえ部材の中空を形成する面(内周面)との
間に、挟持される。且つ、突き上げ部材により、押さえ
部材方向により突き上げられることで、弾性体膜の内側
から外周側に引き伸ばされ、台座の表面に設けられてい
るV溝と、押さえ部材の、台座に向き合う表面に設けら
れているV字形状の突起との間に嵌挿された部分が、台
座の表面に設けられているV溝と、押さえ部材の、台座
に向き合う表面に設けられているV字形状の突起との間
に、挟持される。
【0396】以上により、この粉体材料用定量フィーダ
装置では、台座上に載置した突き上げ部材上に、弾性体
膜を載置し、押さえ部材を台座に対して締め付けていく
という簡単な操作で、弾性体膜を、ピンと張った状態に
することができる。
【0397】請求項9に記載の粉体材料用定量フィーダ
装置で用いる弾性体膜取付具は、突き上げ部材の外周
に、断面視した場合、上側から下側が広がる傾斜面を設
けているので、押さえ部材方向により突き上げられるこ
とで、弾性体膜の内側から外周側に引き伸ばされた部分
が、この傾斜面に沿って、台座の表面に、リング状に設
けられているV溝と、押さえ部材の、台座に向き合う表
面に、リング状に設けられているV字形状の突起との間
に、移行し易い。
【0398】以上によっても、この粉体材料用定量フィ
ーダ装置では、台座上に載置した突き上げ部材上に、弾
性体膜を載置し、押さえ部材を台座に対して締め付けて
いくという簡単な操作で、弾性体膜を、ピンと張った状
態にすることができる。
【0399】また、押さえ部材を台座に対して締め付け
ていくと、突き上げ部材の外周の傾斜面と、押さえ部材
の中空の内周面との間隔が次第に狭くなるので、押さえ
部材の外周面と、押さえ部材の中空の内周面との間に、
しっかりと挟持されるため、押さえ部材を台座に締め付
けた後において、弾性体膜が弛むことがない。
【0400】これにより、この粉体材料用定量フィーダ
装置では、使用中に、弾性体膜が弛むことがないため、
長期に亘って、装置の正確な動作を維持できる。
【0401】請求項10に記載の粉体材料用定量フィー
ダ装置では、筒状体と、分散室との間に、バイパス管を
接続することで、筒状体と、分散室との間の空気流通路
を、弾性体膜に設けられた貫通孔と、バイパス管との2
系統にしている。
【0402】このため、分散室内に、正圧の脈動空気振
動波を供給した際に、筒状体内の圧力と分散室内の圧力
との平衡になるのに要する時間が速くなり、正圧の脈動
空気振動波の振動に対して、弾性体膜の上下の振動の応
答性が、優れている。この結果、貫通孔を通じて行われ
る粉体の排出が、上手く行われる。
【0403】請求項11に記載の粉体材料噴霧装置は、
分散室の排出口に接続された導管内に送り込まれた、粉
体材料は、正圧の脈動空気振動波により、導管の他端ま
で、気力輸送されることになるため、導管内に、粉体材
料を気力輸送する媒体として、定常流の空気を用いた場
合に見られたような、導管内への粉体材料の堆積現象や
吹き抜け現象が生じない。
【0404】これにより、この粉体材料噴霧装置は、分
散室の排出口における粉体材料の濃度を保って、導管の
他端から、粉体材料が、空気とともに排出されるため、
導管の他端から排出される粉体材料の定量性に優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉体材料貯蔵用ホッパーの要部を
概略的に示す図であり、図1(a)は、本発明に係る粉
体材料貯蔵用ホッパーの要部を概略的に示す一部切り欠
き斜視図であり、又、図1(b)は、図1(a)に示す
粉体材料貯蔵用ホッパーの要部を概略的に示す平面図で
ある。
【図2】本発明に係る粉体材料貯蔵用ホッパーの使用方
法を概略的に説明する説明図である。
【図3】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置を概
略的に示す説明図である。
【図4】正圧の脈動空気振動波を、例示的に説明する説
明図であり、図4(a)及び図4(b)の各々にタイプ
の異なる、正圧の脈動空気振動波を例示している。
【図5】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置で用
いる弾性体膜の一例を概略的に示す平面図である。
【図6】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置で用
いる弾性体膜取付具に、弾性体膜を取り付けた状態を概
略的に示す斜視図である。
【図7】図6に示す弾性体膜取付具の構成を概略的に示
す分解斜視図である。
【図8】図6に示す弾性体膜取付具の構成を概略的に示
す断面図である。
【図9】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置の分
散室を平面視した場合の、分散室に設ける脈動空気振動
波供給口の位置を模式的に示す平面図であり、図9
(a)は、分散室に対する、脈動空気振動波供給口の好
ましい取付位置を説明する説明図であり、図9(b)
は、分散室に対する、脈動空気振動波供給口の実質的な
取付可能位置を説明する説明図である。
【図10】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置の
分散室を平面視した場合の、分散室に設ける脈動空気振
動波供給口と排出口との位置を模式的に説明する図であ
り、図10(a)は、分散室に対する、脈動空気振動波
供給口と排出口との好ましい取付位置を説明する説明図
であり、図10(b)は、分散室に対する、脈動空気振
動波供給口と排出口との実質的な取付可能位置を説明す
る説明図である。
【図11】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置の
分散室に、正圧の脈動空気振動波を供給した際に、弾性
体膜及びバイパス管の動作について模式的に説明する説
明図である。
【図12】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置の
動作を概略的に示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置を
用いた装置の具体例を概略的に示す構成図であり、粉体
材料用定量フィーダ装置が用いられた外部滑沢式打錠装
置を概略的に示す構成図である。
【図14】図13に示す外部滑沢式打錠装置で用いられ
るロータリ型打錠機を概略的に示す平面図である。
【図15】図14中、XV−XV線に従う、滑沢剤噴霧
室91の構成を概略的に示す断面図である。
【図16】図13に示す滑沢剤吸引装置の部分を中心に
して拡大して概略的に示す構成図である。
【図17】本発明で用いる脈動空気振動波発生装置の一
例の構成を、概略的に示す断面図である。
【図18】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置で
用いる弾性体膜の他の一例を概略的に示す平面図であ
る。
【図19】本発明で用いる脈動空気振動波発生装置の他
の一例の構成を、概略的に示す断面図である。
【図20】本発明で用いる脈動空気振動波発生装置の他
の一例の構成を、概略的に示す断面図である。
【図21】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置を
粉体材料噴霧装置として用いた場合の経時的な定量性試
験結果を示すグラフであり、特に、ガス噴射手段と、ホ
ッパー本体内の圧力と筒状体内の圧力調製をした場合の
効果を示している。
【図22】本発明に係る粉体材料用定量フィーダ装置を
粉体材料噴霧装置として用いた場合の経時的な定量性試
験結果を示すグラフであり、特に、バイパス管の効果を
示している。
【図23】従来の粉体材料貯蔵用ホッパーとして、一般
的に用いられているホッパーを概略的に示す、一部切り
欠き断面図である。
【符号の説明】
1 粉体材料貯蔵用ホッパー 2 ホッパー本体 2a 材料排出口 2c 蓋体 3 ガス噴射手段 21 筒状体 31 弾性体膜 31a 貫通孔 41 分散室 41a 脈動空気供給口 41b 排出口 A 粉体材料用定量フィーダ装置 v1 ガス抜き弁(開閉弁) 51 弾性体膜取付具 52 台座 53 突き上げ部材 54 押さえ部材 71、71A、71B 粉体材料用定量フィーダ装置 h1 台座の中空 h2 突き上げ部材の中空 h3 押さえ部材の中空 h8 弾性体膜の孔部(スリット孔) Cv 突起 Dv V溝 P3 突き上げ部材の傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 清 静岡県駿東郡長泉町下土狩1188 協和醗酵 工業株式会社富士工場内 Fターム(参考) 3E070 AA19 AB11 VA17 WF13 WG20 3F075 AA08 BA01 BB01 CA02 CA09 CB12 CB14 CB16 CC07 CD01 CD10 DA13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホッパー本体の材料排出口の近傍に、ホッ
    パー本体の内周面に概ね接線方向に、ガス噴射手段を設
    けた、粉体材料貯蔵用ホッパー。
  2. 【請求項2】前記ホッパー本体の材料排出口には、前記
    ホッパー本体内に貯留された粉体材料の排出・停止を行
    う材料切出弁が開閉可能に設けられている、請求項1に
    記載の粉体材料貯蔵用ホッパー。
  3. 【請求項3】前記ホッパー本体の材料投入口には、蓋体
    が着脱自在に設けられている、請求項2に記載の粉体材
    料貯蔵用ホッパー。
  4. 【請求項4】前記ホッパー本体又は前記蓋体のいずれか
    に、前記ホッパー本体内のガスを抜くガス抜き弁が設け
    られている、請求項3に記載の粉体材料貯蔵用ホッパ
    ー。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれかに記載の粉体材料
    貯蔵用ホッパーを備え、 前記ホッパー本体の材料排出口には、筒状体が接続され
    ており、 前記筒状体の下部には、前記筒状体の底面をなすよう
    に、貫通孔を有する弾性体膜が設けられ、 前記筒状体の下方には、前記弾性体膜を介在させて、分
    散室が設けられ、 前記分散室には、 正圧の脈動空気振動波が供給される、脈動空気振動波供
    給口と、 前記分散室内に供給された、正圧の脈動空気振動波を排
    出する排出口とが設けられている、粉体材料用定量フィ
    ーダ装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の粉体材料貯蔵用ホッパー
    を備え、 前記ホッパー本体の材料排出口には、筒状体が接続され
    ており、 前記筒状体の下部には、前記筒状体の底面をなすよう
    に、貫通孔を有する弾性体膜が設けられ、 前記筒状体の下方には、前記弾性体膜を介在させて、分
    散室が設けられ、 前記分散室には、 正圧の脈動空気振動波が供給される、脈動空気振動波供
    給口と、 前記分散室内に供給された、正圧の脈動空気振動波を排
    出する排出口とが設けられており、 前記ホッパー本体内に貯留した粉体材料を、前記筒状体
    内に排出する際に、前記ホッパー本体内の圧力と、前記
    筒状体内の圧力とを等しくしてから、前記材料切出弁を
    開くようにした、粉体材料用定量フィーダ装置。
  7. 【請求項7】前記脈動空気振動波供給口は、前記分散室
    の下方の位置に、前記分散室の内周面に対し概ね接線方
    向に設けられ、 前記排出口は、前記分散室の上方の位置に、前記分散室
    の内周面に対し概ね接線方向に設けられている、請求項
    5又は請求項6に記載の粉体材料用定量フィーダ装置。
  8. 【請求項8】前記弾性体膜は、前記筒状体の下部と、前
    記分散室の上部との間に、弾性体膜取付具を用いて取り
    付けられており、 前記弾性体膜取付具は、 中空を有する台座と、 前記台座の表面上に起立するように設けられ、中空を有
    する突き上げ部材と、 前記突き上げ部材の外周よりやや大きめの中空を有する
    押さえ部材とを備え、 前記台座の表面には、前記台座に形成された中空の外方
    の、前記突き上げ部材の外周より外側の位置に、前記台
    座に形成された中空をリング状に取り囲むように設けら
    れたV溝が形成されており、 前記押さえ部材の、前記台座に向き合う表面には、前記
    台座の表面に設けられたV溝に嵌まり合うように、且
    つ、リング形状の、V字形状の突起が設けられており、 前記台座の表面に、前記突き上げ部材を載置し、 前記突き上げ部材上に、前記弾性体膜を載置し、 前記突き上げ部材及び前記弾性体膜をともに覆うよう
    に、前記押さえ部材を前記台座に対して締め付けること
    で、 前記弾性体膜を、前記突き上げ部材により、前記押さえ
    部材方向に突き上げすることにより、その内方側から外
    周側に引き伸ばした状態にし、 前記突き上げ部材により引き伸ばされた弾性体膜の外周
    部分を、前記突き上げ部材の外周と、前記押さえ部材の
    中空を形成する面との間に挟持するとともに、 前記台座の表面に設けられたV溝と、押さえ部材の、台
    座に向き合う表面に設けられたV字形状の突起との間に
    更に引き伸ばして挟持するようにし、 前記台座の底面を、前記分散室の上部に取り付け、 前記押さえ部材の上面を、前記筒状体の下部に取り付け
    た、請求項5〜7のいずれかに記載の粉体材料用定量フ
    ィーダ装置。
  9. 【請求項9】前記突き上げ部材には、その外周に、断面
    視した場合、上側から下側が広がる傾斜面が設けられて
    いる、請求項5〜8のいずれかに記載の粉体材料用定量
    フィーダ装置。
  10. 【請求項10】前記筒状体と前記分散室との間に、更
    に、バイパス管を備える、請求項5〜9のいずれかに記
    載の粉体材料用定量フィーダ装置。
  11. 【請求項11】請求項5〜10のいずれかに記載の粉体
    材料用定量フィーダ装置の分散室の排出口に、更に、導
    管の一端を接続し、前記導管の他端から、前記ホッパー
    本体内に貯留されていた粉体材料を空気とともに、定量
    的に噴霧するようにした、粉体材料噴霧装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001055016A1 (fr) * 2000-01-27 2001-08-02 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Dispositif de distribution de volume constant et procede de distribution de matiere pulverulente
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JP6275912B1 (ja) * 2017-10-11 2018-02-07 株式会社日立プラントメカニクス 粉粒体貯留容器におけるブリッジ及びラットホールの解消装置

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