JP2001017899A - 薬液膜形成方法および薬液膜形成装置 - Google Patents

薬液膜形成方法および薬液膜形成装置

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JP2001017899A
JP2001017899A JP11196300A JP19630099A JP2001017899A JP 2001017899 A JP2001017899 A JP 2001017899A JP 11196300 A JP11196300 A JP 11196300A JP 19630099 A JP19630099 A JP 19630099A JP 2001017899 A JP2001017899 A JP 2001017899A
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liquid
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Kota Hirakawa
幸太 平川
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Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
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Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被膜形成体の表面に薬液膜を形成するに際し
て、その表面への異物の付着を抑制し得る薬液膜形成方
法および薬液膜形成装置を提供する。 【解決手段】下降工程において液槽52内に入れられた
フィルタ54内にはその外壁を透過してラッカー溶液4
2が入ることから、そのラッカー溶液42中に異物が含
まれていてもその外壁に濾過されることとなるため、そ
の外壁を透過し得ない一定の大きさ以上の異物はフィル
タ54内に入り込まない。そのため、浸漬工程において
は、そのフィルタ54内に入った実質的に異物を含まな
いラッカー溶液42、すなわち、フィルタ54の外壁で
隔離されることで異物の侵入が抑制されている領域に前
面板16が浸されることから、引上工程において前面板
16をラッカー溶液42から引き上げることによってそ
の一面12にラッカー溶液膜が形成される際には、その
一面12には異物が付着し得ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、被膜形成体の表面に薬液を塗布
して薬液膜を形成する方法および装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、気密容器の外囲器の一部を構成
する透光性壁部の気密空間に面する略平坦な内面に蛍光
体層およびそれを覆う薄膜金属を備え、その気密空間内
で発生させられた電子でその蛍光体を励起発光させ、そ
の光をその透光性壁部を通して射出することにより画像
を表示する形式の電子線励起発光装置や表示装置が知ら
れている。例えば、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線
管) や、FED(FieldEmission Display:電界放出表
示装置)等がそれである。このような発光装置では、ガ
ラス等から構成される透光性壁部の内面に蛍光体層およ
びそれを覆うアルミニウム等から構成される薄膜金属に
よってメタル・バック蛍光面が構成されていることか
ら、蛍光体層で発生させられて気密空間側に向かう光は
その薄膜金属で反射され、外部に向かわせられる。一
方、その薄膜金属は通常、蒸着によって形成されて多孔
質であると共に膜厚が極めて薄いことから、電子線は容
易に透過させられて蛍光体層に到達し蛍光体を励起す
る。そのため、蛍光体層で発生した光が有効に利用され
ることから、高い発光効率が得られるという利点があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、透光性壁部
の内面に上記のようなメタル・バック蛍光面を形成する
に際しては、その内面に蛍光体ペーストを塗布して焼成
することにより蛍光体層を例えば 20(μm)程度の所定厚
みに形成し、その上にアルミニウム等の金属を100 〜20
0(nm) 程度の厚さで蒸着する。このとき、焼成して形成
された蛍光体層の表面には大きな凹凸が存在することか
ら、上記のように極めて薄い金属膜を直接その上に一様
な厚さで滑らかに形成することは困難である。そのた
め、一般には以下のような手順で蒸着が為される。先
ず、蛍光体層が設けられている透光性壁部の内面上の全
面にSiイオンや Kイオン等を含むアルカリ性水溶液をス
ピン・コータ等で塗布して略均一に濡らすウェッティン
グ処理を施す。次いで、その内面が乾かないうちに、例
えばアクリル樹脂等を含むラッカー溶液等の樹脂液をそ
の内面上に塗布して乾燥するフィルミング処理を施すこ
とにより、その内面上に例えば1(μm)程度の略一様な厚
さを有して滑らかな表面を備えた樹脂膜を形成する。そ
の後、所定パターンでマスクしてアルミニウムを蒸着
し、更に、焼成処理を施して樹脂膜を分解除去すること
により、上記のように極めて薄い金属膜を一様な厚さで
設けることができる。
【0004】上記の各工程のうち、フィルミング処理
は、従来、例えばウェッティング処理と同様にスピン・
コータを用いて実施されていたが、このような方法で
は、塗布面積が大きくなるほど樹脂膜に厚みむらが生じ
易くなる等の不都合がある。そのため、近年では、例え
ば5(cp) 程度の粘度に調製した樹脂液中に透光性壁部を
浸して引き上げ、余分な樹脂液をたらし落とすディップ
・コート(浸漬被覆)法で、樹脂膜を形成することが提
案されている。しかしながら、ディップ・コータでは、
樹脂液を蓄えた液槽が複数の透光性壁部に順次樹脂液を
塗布する間は定常的にその上面を開放させられているこ
とから、空気中に存在する異物(ごみ)が液槽内に入る
ことは避けられない。そのため、図14に示すように、
樹脂液110の液面112に浮遊する異物114が透光
性壁部(基板116)の引き上げ時に同時に引き上げら
れることから、その内面(表面118)に異物114が
付着するという問題があった。
【0005】なお、図15に模式的に示すように、通
常、ディップ・コータ120には、樹脂液110中の異
物114を除去する目的でフィルタ122を通る経路で
樹脂液110を循環させる濾過装置124が液槽126
に併設されている。樹脂液110は、上部の吸込口12
8から吸い込まれてフィルタ122を通る過程で異物1
14を除去され、ポンプ130によって排出口132か
ら液槽126内に戻される。しかしながら、このような
循環式の濾過装置124では、液面112に浮遊する異
物114は吸込口128から吸い込まれ難い。そのた
め、ディップ・コート法においては液面112に浮遊す
る異物114が表面118に付着し易く最も問題となる
にも拘わらず、上記のような濾過装置124ではこれを
除去することができないのである。このような問題は、
上述したようなメタル・バック蛍光面の製造過程におけ
るフィルミングの場合だけでなく、ディップ・コート法
によって樹脂液や無機材料を含む液等の薬液を被膜形成
面に塗布する場合にも同様に生じ得る。
【0006】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、被膜形成体の表面に薬液
膜を形成するに際して、その表面への異物の付着を抑制
し得る薬液膜形成方法および薬液膜形成装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明の薬液膜形成方法の要旨とするとこ
ろは、被膜形成体の表面に所定の薬液から成る膜を形成
する方法であって、(a) 前記薬液が透過可能な外壁を備
えた有底容器を、その薬液がその外壁を透過する経路だ
けを通ってその外壁で濾過されつつその内側に入るよう
にその薬液を蓄えた薬液槽内に入れる工程と、(b) 前記
有底容器内に入った前記薬液に前記被膜形成体を浸す浸
漬工程と、(c) 前記被膜形成体を前記薬液から引き上げ
ることにより、その引上過程でその被膜形成体の表面に
その薬液から成る膜を形成する引上工程とを、含むこと
にある。
【0008】
【第1発明の効果】このようにすれば、容器を薬液槽内
に入れる工程において薬液槽内に入れられた有底容器内
にはその外壁を透過して濾過されつつ薬液が入ることか
ら、その薬液中に異物が含まれていても、その外壁を透
過し得ない一定の大きさ以上の異物は容器内に入り込ま
ない。そのため、浸漬工程においては、その容器内に入
った実質的に異物を含まない薬液、すなわち、有底容器
の外壁で隔離されることで異物の侵入が抑制されている
領域に被膜形成体が浸されることから、引上工程におい
て被膜形成体を薬液から引き上げる際にその表面に異物
が付着し得ない。したがって、被膜形成体の表面に薬液
膜を形成するに際して、その表面への異物の付着を好適
に抑制できる。
【0009】
【第1発明の他の態様】ここで、好適には、前記の容器
を薬液槽内に入れる工程は、外壁が所定メッシュの網状
体で構成された有底容器を前記薬液槽内に入れるもので
ある。このようにすれば、網状体の目開きを適宜設定す
ることにより、その開口よりも大きい異物を好適に除去
できる。
【0010】また、好適には、前記の薬液膜形成方法
は、前記表面における許容異物量に応じて予め定められ
た所定周期で前記有底容器を取り替える容器取替工程を
含むものである。このようにすれば、有底容器が一定の
周期で取り替えられるため、薬液槽内に入れられている
間にその有底容器内に混入した異物が被膜形成体の表面
に付着することが一層抑制される。すなわち、有底容器
内に入る薬液はその外壁によって濾過されるが、異物の
透過を完全に防止することは困難である。また、有底容
器の上端部が開放されている場合は定常的に、そうでな
い場合には被膜形成体の入れ替え時等に断続的に、有底
容器内には空気中の異物が混入する。したがって、容器
内の異物量は次第に増加することとなるが、有底容器を
取り替えて、再び薬液が外壁を透過する経路だけを通っ
て容器内に入るように液槽内に入れることにより、その
容器内の薬液は異物量が十分に少ない初期状態に戻る。
そのため、所定周期で容器を取り替えることで、被膜形
成体が浸漬される容器内の異物量を少なくできるため、
容易にその被膜形成体の表面に付着する異物量を許容量
以下に維持することができる。なお、上記の「有底容器
の取り替え」は、使用中の容器に替えて清浄な容器を薬
液槽内に入れることを意味し、別の容器に取り替えるこ
とだけでなく、取り出した容器を洗浄して再度薬液槽内
に入れることをも含むものである。
【0011】因みに、薬液槽内に被膜形成体を直接浸漬
する場合には、前述したように循環式の濾過装置等を用
いても液面に浮遊する異物を十分に除去できない。その
ため、このような膜形成方法で薬液中に含まれる異物の
量を被膜形成体への付着量が許容量以下となる一定値以
下に保とうとすると、薬液の入れ替えや薬液槽を空にし
て清掃する等の大掛かりな作業が必要となる。
【0012】また、好適には、前記の薬液膜形成方法
は、前記容器取替工程において前記薬液槽から取り出さ
れた前記有底容器を洗浄してその内部に混入した異物を
除去する容器洗浄工程を更に含むものである。このよう
にすれば、容器の内面には薬液内に混入していた異物が
その容器を取り替えるために薬液槽から取り出す際に付
着するが、容器洗浄工程において洗浄することによって
容器内に混入した異物が除去されるため、その容器を被
膜形成体への薬液膜形成に繰り返し用いることができ
る。
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の薬液膜形成装置の要旨とする
ところは、被膜形成体の表面に所定の薬液から成る膜を
形成するための薬液膜形成装置であって、(a) 前記薬液
を蓄える薬液槽と、(b) 前記薬液が透過可能な外壁を備
えた有底容器を、前記薬液槽内に蓄えられたその薬液が
その外壁を透過する経路だけを通ってその外壁で濾過さ
れつつその内側に入る槽内位置とその薬液槽外の位置と
の間で移動させる有底容器移動装置と、(c) 前記被膜形
成体を前記有底容器内に入った前記薬液に浸される浸漬
位置と前記薬液槽外の位置との間で移動させる被膜形成
体移動装置とを、含むことにある。
【0014】
【第2発明の効果】このようにすれば、薬液の透過可能
な有底容器は有底容器移動装置によって薬液槽内の位置
と薬液槽外の位置との間で移動させられ、その槽内位置
においては薬液槽内に蓄えられた薬液が外壁を透過して
濾過されつつその内側に入るため、被膜形成体移動装置
によって浸漬位置と槽外位置との間で移動させられる被
膜形成体は、その浸漬位置において有底容器内に外壁を
透過して入った薬液に浸される。そのため、薬液中に異
物が含まれていても薬液はその外壁に濾過されることに
なるため、その外壁を透過し得ない一定の大きさ以上の
異物は容器内に入り込まない。したがって、被膜形成体
が浸される薬液には実質的に異物が含まれないことか
ら、その表面に薬液膜を形成するに際して、その表面に
異物が付着することが好適に抑制される。
【0015】
【第2発明の他の態様】ここで、前記の薬液膜形成装置
は、好適には、(b-2) 前記有底容器移動装置が底面の反
対側に位置する一面が開放された筒状容器を前記有底容
器として移動させるものであり、(d) その有底容器を、
前記一面が移動方向における後端に位置する向きで所定
の洗浄液内で移動させ且つその向きでその洗浄液内から
取り出すことによって洗浄する洗浄装置を更に含むもの
である。このようにすれば、被膜形成体の表面に薬液膜
を形成している間にその内部に異物が入った有底容器
は、開放された一面が後端に位置する向きで洗浄液内で
移動させられる間に、外壁を通って容器内に入る洗浄液
の流れによってその一面側からその異物が排出させら
れ、その一面が後端に位置する向きのまま洗浄液から取
り出されることにより、容器内に入っていた異物が好適
に除去される。そのため、洗浄後の有底容器を有底容器
移動装置に戻して繰り返し用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の薬液膜形成方法が前面板
の製造工程に適用されたFED10の構成を一部を切り
欠いて示す斜視図である。図において、FED10は、
それぞれの略平坦な一面12,14が向かいあうように
互いに平行に配置され且つ同様な寸法・形状の前面板1
6および背面板18と、それら前面板16と背面板18
との間に設けられてそれらを所定間隔を以て隔てて相互
に接合することにより、気密空間20を形成するスペー
サ22とを備えている。
【0018】上記の前面板16および背面板18は、例
えばそれぞれ1 〜2(mm) 程度の均一な厚さを備えて透光
性を有する軟化点が600(℃) 程度のソーダ・ライム・ガ
ラスから成るものである。また、前記のスペーサ22
は、例えば、前面板16および背面板18と同様な外形
寸法を有する矩形枠状乃至格子状を成すものである。こ
のスペーサ22は、例えば426合金から成る0.3(mm)
程度の一様な厚さの矩形枠状乃至格子状の素材の表面
に、600(℃) 程度の軟化点の硼珪酸ガラスから成る図示
しない絶縁ガラス層が 10(μm)程度の厚さに電着等によ
って設けられて構成されている。このため、気密空間2
0の高さは例えば0.3(mm) 程度である。
【0019】また、前面板16の一面12には、例えば
ITO(酸化インジウム錫:IndiumTin Oxide)等から
成るストライプ状の複数本の透明な陽極24が、一方向
に沿って並んで設けられている。それら複数本の陽極2
4の各々の表面には、R(赤),G(緑),B(青)の
3つの発光色の何れかに対応する蛍光体層26が、例え
ば、その一方向と直交する方向にR,G,Bの順に繰り
返し並ぶように設けられている。上記の陽極24は、例
えばスパッタ等の薄膜法によって例えば1(μm)程度の厚
さに形成されたものであり、シート抵抗値が 10(Ω/
□) 以下程度と比較的高い導電性を備えている。また、
上記の蛍光体層26は、例えば、ZnO:Zn,ZnS:Ag+In2O3
等の電子線によって可視光を発する材料から構成される
ものであって、例えば厚膜スクリーン印刷法等によって
10〜 20(μm)程度の厚さで設けられることにより、面積
抵抗率が500(Ω/cm2) 以下程度の導電性を備えている。
【0020】また、図2に前面板16の断面を拡大して
示すように、一面12のうちの蛍光体層26が設けられ
ていない残部には、例えば黒色顔料を含むガラスから成
るブラック・マスク28が10〜 20(μm)程度の厚さで設
けられており、それら蛍光体層26の表面およびブラッ
ク・マスク28の表面は、一面12の全面にそれら蛍光
体層26およびブラック・マスク28の表面形状に倣っ
て設けられた 100〜 200(nm)程度の厚さのアルミニウム
薄膜30によって覆われている。上記のブラック・マス
ク28は例えば厚膜スクリーン印刷法等によって設けら
れたものであり、アルミニウム薄膜30は例えば蒸着等
によって滑らかな表面を有して設けられたものである。
したがって、本実施例においては、前面板16が透光性
壁部に、一面12が略平坦なその内面にそれぞれ相当
し、その一面12には蛍光体層26およびアルミニウム
薄膜30から成るメタル・バック蛍光面が形成されてい
る。このため、FED10は、背面板18側からは蛍光
体層26の発光が観察され得ず、前面板16側から蛍光
体層26を透過した光を観察する所謂透過型の表示装置
に構成されている。
【0021】図1に戻って、前記の背面板18の一面1
4には、複数本のカソード電極32およびゲート電極3
4が互いに直交し且つ二酸化珪素(SiO2)等から成る図
示しない絶縁膜によって絶縁された状態で設けられてお
り、それらの交差部分において、ゲート電極34には複
数個の電子通過孔36が設けられる一方、カソード電極
32上にはその電子通過孔36に対応する部分に複数個
のエミッタ(冷陰極)38が設けられている。
【0022】上記のカソード電極32は例えば、金(A
u)等の導電性の高い金属から成るものであり、ゲート
電極34はクロム(Cr)等から成るものである。また、
エミッタ38は、例えば、モリブデン(Mo)等から成る
スピント(spindt)型と呼ばれる円錐状の冷陰極であり、
複数個が何れも1(μm)程度の一様な高さに形成されてい
る。これらは何れも陽極24と同様にスパッタ等の薄膜
法によって設けられている。なお、エミッタ38は、表
面伝導型、MIM型、或いはMIS型等に構成されたも
のであってもよい。また、上記の電子通過孔36はそれ
ぞれが直径 1〜2(μm)程度の大きさの略円形を成すもの
であり、例えばイオン・エッチング等でゲート電極34
を部分的に除去することによって形成されている。な
お、上述した図示しない絶縁膜は、エミッタ38が形成
されている部分を除いたカソード電極32の略全面を覆
って設けられており、ゲート電極34はその絶縁膜上に
形成されている。また、ゲート電極34はエミッタ38
の先端よりも前面板16側に位置させられており、ゲー
ト電極34と前面板16上に設けられた蛍光体層26の
表面との距離は例えば0.2 〜1(mm) 程度である。なお、
図においては、カソード電極32およびゲート電極34
の交差部分において、交点毎に4つの電子通過孔36お
よびエミッタ38が設けられているように描かれている
が、通常は、更に多数の例えば2000個程度の電子通過孔
36およびエミッタ38が交点毎に設けられている。
【0023】このため、カソード電極32およびゲート
電極34にそれぞれ所定の信号電圧および走査電圧が印
加されると、それらの間の大きな電圧勾配に基づいて生
じる電界放出(Field Emission)によってエミッタ38
から電子が放出される。この電子は、前面板16上に設
けられた陽極24に所定の正電圧が印加されることによ
り、電子通過孔36を通ってその陽極24に向かって飛
ぶ。これにより、その陽極24上に設けられている前記
蛍光体層26に電子が衝突させられ、蛍光体層26が発
光させられる。このとき、蛍光体層26はアルミニウム
薄膜30で覆われているが、そのアルミニウム薄膜30
は蒸着形成された薄膜であって極めて薄く且つ多孔質で
ある。そのため、エミッタ38から放出され且つ陽極2
4に引き寄せられた電子は、そのアルミニウム薄膜30
を透過して蛍光体層26に入射して蛍光体に衝突する。
一方、蛍光体層26で発生した光は、前面板16側だけ
でなく背面板18側にも向かうが、その背面板18側に
向かう光はアルミニウム薄膜30で前面板16側に反射
される。したがって、発生した光の殆どが前面板16を
透過して射出されることとなるため、実質的な発光効率
が高められる。このFED10を全点灯させて発光状態
を観察したところ、アルミニウム薄膜30のむらは見ら
れず、また、むらに起因する輝度むらも見られなかっ
た。なお、本実施例においては、カソード電極32とゲ
ート電極34の交点毎に一画素が構成されている。ま
た、FED10には、陽極24、カソード32、ゲート
34等を接続するための電気配線や、後述の製造工程で
説明するように気密容器を形成した後に内部から排気す
るための排気穴等が備えられているが、図においてはこ
れらを省略している。
【0024】上記のFED10は、例えば、図3に示さ
れる工程に従って製造される。図において、工程SR1
乃至SR3は背面板18の処理工程であり、工程SF1
乃至SF4は前面板16の処理工程である。背面板18
の処理工程においては、先ず、カソード形成工程SR1
において、背面板18の一面14上に例えばスパッタ法
等で金等から成る導電膜を成膜してパターニングするこ
とによりカソード電極32を形成する。続くゲート形成
工程SR2においては、カソード電極32上に絶縁膜を
形成した後、その絶縁膜上に同様にスパッタ法等によっ
てクロム等から成る導電膜を成膜し、パターニングする
と共にエッチングやイオン・エッチング等によってその
導電膜を部分的に除去して、前記電子通過孔36を備え
たゲート電極34を形成する。なお、ゲート電極のパタ
ーニングは後述のエミッタ38を形成した後に行っても
よい。そして、エミッタ形成工程SR3において、上記
電子通過孔36が形成された位置においてカソード電極
32上の絶縁膜を部分的に除去した後、スパッタ法等で
モリブデン膜を成膜する。これにより、絶縁膜が除去さ
れた部分においてはカソード電極32上にモリブデン膜
が成膜されるが、その形状は自然に円錐状を成すものと
なるため、前記のような形状にエミッタ38が形成され
るのである。ゲート電極34上に形成された不要のモリ
ブデン膜はこの後で除去される。
【0025】一方、前面板16の処理工程においては、
先ず、陽極形成工程SF1において、一面12にITO
から成る陽極24をスパッタ等の薄膜法によって形成
し、次いで、蛍光体層形成工程SF2において、RGB
3色に対応する3種の蛍光体を色毎に定められた所定位
置に厚膜スクリーン印刷法等によって塗布して蛍光体層
26を設ける。続くブラック・マスク形成工程SF3に
おいては、蛍光体層26が設けられた位置を除く一面1
2の残部に、例えば厚膜スクリーン印刷法等を用いて黒
色顔料を含む絶縁ガラス・ペーストを印刷して焼成処理
を施すことにより、ブラック・マスク28を形成する。
図4(a) 〜(f) は、この前面板16の処置工程の各段階
における断面の要部を陽極24等を省略して示す図であ
って、同図(a) は、この状態或いはその焼成前の状態を
示している。その後、アルミニウム薄膜形成工程SF4
において、それら蛍光体層26およびブラック・マスク
28の表面を覆うようにアルミニウム薄膜30を形成す
る。本実施例においては、このアルミニウム薄膜形成工
程SF4が金属薄膜形成工程に対応する。
【0026】上記のアルミニウム薄膜形成工程SF4
は、例えば、図5に示される工程図に従って以下のよう
にして実施される。図において、先ず、ウェッティング
工程SF41においては、例えば、0.1(%) 程度の濃度
で珪素やカリウム等の陽イオンを含む水ガラス等のアル
カリ性水溶液40を一面12上の全面に塗布し、スピン
・コータ等でその一面12に垂直な回転軸回りに回転さ
せて濡れを均一化させる。図4(b) は、この状態を示し
ている。このとき、回転数は例えば500(r.p.m.)程度、
回転時間は 10(秒) 程度である。次いで、フィルミング
工程SF42では、例えば粘度が5(cp) 程度で樹脂成分
としてアクリル樹脂を、溶剤成分としてトルエンを含む
ラッカー溶液42を、一面12上がアルカリ性水溶液4
0で濡れているうちに、その全面に塗布する。図4(c)
は、この状態を示している。
【0027】上記のラッカー溶液42の塗布は、例え
ば、図6、7に示されるディップ・コータ・ユニット4
4を用いて実施される。図6は、ディップ・コータ46
と洗浄装置48とが併設されて構成されるユニット44
の全体を一部を切り欠いて示す正面図であり、図7は、
そのディップ・コータ46の右側面を一部を切り欠いて
示す図である。前面板16にラッカー溶液42を塗布す
るためのディップ・コータ46は、内部空間への塵埃の
侵入を防止するための透明の防塵カバー50で全体が取
り囲まれたものであって、その内側には、ラッカー溶液
42を蓄えた液槽52と、その液槽52内に前面板16
およびフィルタ54を入れ或いはそこから引き上げるた
めの上下移動装置56とが備えられている。液槽52
は、温度調節ユニット58上に載せられており、それに
蓄えられたラッカー溶液42が一定温度に保たれるよう
になっている。本実施例においては、液槽52が薬液槽
に相当する。
【0028】上記の上下移動装置56は、鉛直方向に伸
びるように立設されて支柱を兼ねる一対のガイド・レー
ル60と、それらの間の中央位置に同様に鉛直方向に沿
って伸びるように立設されたねじ軸62とを備え、その
下端部近傍に液槽52に隣接して配置された駆動モータ
63でそのねじ軸62を回動させることによって、一対
の支持板64、66をガイド・レール60で案内しつつ
鉛直方向に移動させるものである。上側に位置する一方
の支持板64には、液槽52の上方に向かって水平方向
に伸び且つその先端部が下方に向かって伸びる鉤型のホ
ルダ支持部材68が取り付けられており、そのホルダ支
持部材68の下端には前面板16を保持するための基板
ホルダ70が備えられている。基板ホルダ70は、上端
および下端に水平方向に沿って互いに平行に伸びる溝7
2、74をそれぞれ有するものであり、前面板16は、
その面方向が鉛直方向に沿った向きで上下端が溝72、
74にそれぞれ嵌め入れられた状態で保持される。基板
ホルダ70は、支持板64が下端位置にあるときに液槽
52内のラッカー溶液42内にその全体が浸漬される
が、支持板64が上端位置にあるときにはラッカー溶液
42からその全体が出ている。そのため、基板ホルダ7
0に保持された前面板16は、その基板ホルダ70が液
槽52内にあるときに、そのラッカー溶液42にその全
体が浸漬されることとなる。本実施例においては、前面
板16が被膜形成体に相当する。
【0029】一方、下側に位置する支持板66には、液
槽52の上方に向かって水平方向に伸びるフィルタ支持
部材76が取り付けられている。フィルタ支持部材76
は、例えば、液槽52の上方に位置させられた部分の水
平面内における形状が矩形枠状を成すものであり、前記
のフィルタ54はその矩形枠状部分に吊り下げられてい
る。フィルタ54は、例えば図8に一部を切り欠いた斜
視図によってその全体形状を示すように、例えば線径 2
3(μm)程度の金属線を縦糸および横糸として#325程
度に織ったステンレス製メッシュに折曲加工および接合
加工を施すことにより、上端が開放された箱型容器すな
わち有底の筒状容器に構成されたものである。フィルタ
54は、支持板66の上端位置においては液槽52内の
ラッカー溶液42から完全に出た位置にあるが、その下
端位置においては上端部が僅かにラッカー溶液42の液
面42aよりも上側に突き出して位置し、その開口から
ラッカー溶液42が内側に入り込むことのないように保
たれる。本実施例においては、フィルタ54が有底容器
に相当する。
【0030】また、ねじ軸62および支持板64、66
はボールねじを構成するが、本実施例においては、例え
ば上側に位置する支持板64だけがそのねじ軸62に螺
合されている。下側に位置する支持板66はねじ軸62
に螺合されるための雌ねじ穴をを有しておらず、そのね
じ軸62に軸心方向の相対移動可能に嵌め合わされてい
るだけである。支持板64、66間には、例えば図9に
例示されるような係合鉤78および係合突起80を有す
る係合装置(図6、7では省略)が適宜の位置に備えら
れている。係合鉤78は、紙面に垂直な軸心回りに回動
可能に支持板64に取り付けられており、例えば電磁石
82によって図に示される位置とそれよりも左回りに回
動させられた位置との間で回動させられる。そのため、
その係合鉤78の先端が係合突起80に引っ掛けられた
図に示される係合状態においては、ねじ軸62が回動さ
せられると支持板66が支持板64に伴って上下に移動
させられるが、係合鉤78が係合突起80から外れた非
係合状態においては、支持板66はねじ軸62が回動さ
せられても下端位置に留まる。したがって、電磁石82
のオン−オフ作動だけで、基板ホルダ70がフィルタ5
4内に位置させられたまま一体的に移動させられる状態
と、基板ホルダ70がフィルタ54に対して鉛直方向に
相対移動させられる状態とが容易に切り換えられる。本
実施例においては、モータ63、ねじ軸62、支持板6
4、66、およびフィルタ支持部材76によってフィル
タ移動装置(有底容器移動装置)が構成されており、モ
ータ63、ねじ軸62、支持板64、ホルダ支持部材6
8、および基板ホルダ70によって前面板移動装置(被
膜形成体移動装置)が構成されている。
【0031】なお、図6、7において、84は防塵シャ
ッタであり、後述する前面板(基板)16の基板ホルダ
70への入替え時やフィルタ54の交換時等に、シャッ
タ・シリンダ86の作動により液槽52の開口を塞ぐ位
置に移動させられる。前者の前面板16の入替え時には
フィルタ54は液槽52内にあり、防塵シャッタ84
は、そのフィルタ54の上方で作動させられる。なお、
図6、7は、支持板64、66を高さ方向における中間
位置に留めた状態で示しており、支持板66の下端位置
においてはフィルタ支持部材76が防塵シャッタ84の
下側に位置する。また、基板ホルダ70およびフィルタ
54を上下移動させないディップ・コータ46の休止時
においては、異物混入を防ぐために、別途用意された蓋
が液槽52の開口部に載せられる。
【0032】また、図6において、前記の洗浄装置48
は、ディップ・コータ46によって液槽52内のラッカ
ー溶液42内に出し入れされる前記のフィルタ54を洗
浄するためのものである。洗浄装置48は、水や溶剤等
の洗浄液が蓄えられた洗浄槽90と、フィルタ54の開
口端とは反対側の底部を掴んで紙面に垂直な回転軸92
回りに回転する洗浄アーム94と、洗浄済みのフィルタ
54を保管するための保管棚96と、洗浄槽90からフ
ィルタ54を引き上げて保管棚96に移動するためのフ
ィルタ引上装置98とを備えている。フィルタ引上装置
98の下端にはフィルタ54を掴むためのチャック10
0が備えられており、洗浄アーム94の保持するフィル
タ54はチャック100で掴まれて保管棚96に移動さ
せられる。
【0033】以上のように構成されたディップ・コータ
・ユニット44を用いたラッカー溶液42の塗布は、例
えば図10に示される各工程に従って行われる。以下、
その工程の各段階における液槽52、フィルタ54およ
び基板ホルダ70等の位置関係を模式的に示す図11を
参照して塗布方法を説明する。先ず、図10の下降工程
SF421においては、支持板64、66の係合状態で
ねじ軸62を回転させることにより、基板ホルダ70を
フィルタ54と共に液槽52に向かって下降させる。こ
のとき、基板ホルダ70はフィルタ54内にその全体が
入れられている。図11(a) は、この下降中の状態を示
しており、(b) は、下降終了時点を示している。
【0034】上記の下降終了時においては、基板ホルダ
70はその全体がラッカー溶液42に浸漬されている
が、フィルタ54はその上端部が液面42aよりも上に
露出させられている。下降過程においてフィルタ54の
下端がラッカー溶液42内に入ると、直ちにメッシュで
構成されたフィルタ54の底部および側壁を通ってラッ
カー溶液42がそれによって濾過されつつその内側に入
り込むが、下降終了時においてもフィルタ54の上端は
ラッカー溶液42から露出しているため、箱型のフィル
タ54の内側にはそれによって濾過されたラッカー溶液
42だけが入り、開口端から直にラッカー溶液42が入
ることはない。そのため、たとえ液槽52内にごみ等の
異物が混入していても、フィルタ54内には入り込まな
いことから、その内側には異物を含まない清浄なラッカ
ー溶液42だけの領域が形成される。フィルタ54の目
開きは、このように異物が内部に入り込まず且つラッカ
ー溶液42は内部に入るような大きさに設定されてい
る。本実施例においては、この下降工程SF421が容
器を薬液槽内に入れる工程に対応し、フィルタ54の底
部および側壁が外壁に相当する。
【0035】次いで、ホルダ上昇工程SF422におい
ては、支持板64、66の係合を解除してねじ軸62を
下降工程SF421における方向とは反対方向に回転さ
せる。これにより、基板ホルダ70は上昇させられてラ
ッカー溶液42内から引き上げられるが、支持板64と
の係合が解除された支持板66は下端位置に留まるた
め、フィルタ54はラッカー溶液42内に入ったままで
ある。図11(c) は、基板ホルダ70の上昇中の状態を
示している。続く基板保持工程SF423においては、
支持板64が上端位置まで上昇させられることによって
液槽52外に位置させられた基板ホルダ70に、ウェッ
ティング処理を施した前面板16をその側方(図におけ
る紙面に垂直な方向)から差し入れて保持させる。図1
1(d) は、この状態を示している。なお、このとき、前
面板16の抜き差しに伴って、その下方に位置するフィ
ルタ54内に異物が入り得る場合には、前記の防塵シャ
ッタ84を閉めた上で基板保持工程SF423を実施す
れば良い。基板ホルダ70およびフィルタ54のラッカ
ー溶液42への浸漬および引上げは、例えばこれらを比
較的遅い10(mm/s)程度の一定速度で下降或いは上昇させ
て行われるため、液面42aの揺れは殆ど生じないが、
このように前面板16を保持させている間に浸漬および
引上げに伴うラッカー溶液42の動きが緩和され、その
液面42aは一層穏やかになる。
【0036】そして、浸漬工程SF424においては、
基板ホルダ70を図11(d) に矢印で示されるようにフ
ィルタ54の内側位置で下降させて液槽52内に入れ
る。すなわち、フィルタ54に濾過されることにより異
物を除去された清浄なラッカー溶液42内に基板ホルダ
70を浸漬する。このとき、基板ホルダ70の下降速度
は例えば10(mm/s)程度の比較的遅い一定速度であり、そ
の面方向が鉛直方向に略沿った向きで滑らかにラッカー
溶液42内に入れられる。基板ホルダ70は、支持板6
4が支持板66に当接させられる下端位置まで下降させ
られ、これにより、それに保持された前面板16が完全
にラッカー溶液42内に浸漬されることとなる。図11
(e) は、この状態を示している。このとき、前面板16
が一定速度で液面42aに対して垂直な向きを保ったま
まラッカー溶液42内に入れられることから、液面42
aの揺れは殆ど生じない。引上工程SF425において
は、下降が終了してから液面42aの僅かな揺れが静ま
るまで待機した後、基板ホルダ70を例えば10(mm/s)程
度の一定速度で上昇させる。この引上げの際にも、上昇
速度が比較的低速且つ一定速度であるため、液面42a
は振動せず、略平坦に保たれたままである。図11(f)
は、この引上中の状態を示している。
【0037】これにより、前面板16の表面(一面12
およびその裏面)にはラッカー溶液42が付着させられ
るが、液槽52内のラッカー溶液42内から引き上げら
れる過程で過剰分が液槽52内に滴り落ちて除去される
ため、その粘度によって定められる薄い膜厚のラッカー
溶液膜が表面に形成される。このとき、前面板16が浸
漬されたフィルタ54の内側の領域ではラッカー溶液4
2に異物が含まれていないことから、その引上過程にお
いても前面板16の表面には異物が何ら付着しない。し
かも、前面板16の引き上げ時には液面42aが揺れず
略平坦に保たれることから、その揺れに起因するラッカ
ー溶液42の付着むらは生じない。更に、フィルミング
処理はアルカリ性水溶液40によって一面12が濡れて
いる状態で為されることから、その一面12ではそのア
ルカリ性水溶液40の存在によってラッカー溶液42の
付着厚みが一様になる。したがって、前面板16の一面
12には、異物を含まず且つ一様な厚みの滑らかなラッ
カー溶液膜が形成されることとなる。なお、ラッカー溶
液42は、前面板16の裏面にも付着し、その裏面には
アルカリ水溶液40が塗布されていないことから付着厚
みにむらが生じるが、この裏面にはアルミニウム薄膜3
0等を何ら膜形成しないことから、そのことは何ら問題
とならない。
【0038】上記のようにして基板ホルダ70を液槽5
2内から引き上げた後、基板取り外し工程SF426で
は、前面板16を基板ホルダ70から取り外し、乾燥工
程SF428において、例えば室温で自然乾燥させる。
これにより、ラッカー溶液42中の溶剤成分(トルエン
等)が揮発させられて厚さ5(μm)程度のアクリル樹脂等
から成る樹脂膜100が形成されると同時にアルカリ性
水溶液40の液分(水)が除去され、実質的に蛍光体層
26およびブラック・マスク28上に直接的にその樹脂
膜100が設けられる。図4(d) は、この状態を示して
いる。前述したように前面板16は異物を含まないラッ
カー溶液42中に浸されることから、この樹脂膜100
にはごみや異物は付着していない。なお、上記の乾燥過
程で、アルカリ性水溶液40に含まれていた微量の陽イ
オンにより、蛍光体層26中の蛍光体粒子相互の固着強
度が高められる。
【0039】図5に戻って、アルミニウム蒸着工程SF
43では、上記のように樹脂膜100が設けられた前面
板16の一面12上に、100 〜200(nm) 程度の厚さでア
ルミニウム薄膜30を蒸着する。図4(e) は、この状態
を示している。この後、焼成工程SF44において、ラ
ッカー溶液42中に含まれている樹脂の分解温度等に応
じて定められる所定の処理温度で加熱処理を施すことに
より、樹脂膜100が分解除去され、結果としてアルミ
ニウム薄膜30が蛍光体層26およびブラック・マスク
28上に直接位置させられる。図4(f) は、この状態を
示している。このとき、アルミニウム薄膜30の下地層
として形成された樹脂膜100には何ら異物が含まれて
いないことから、そのアルミニウム薄膜30はむらなく
一様な厚みで滑らかな表面を以て形成されている。な
お、前述したようにアルミニウム薄膜30は多孔質であ
るため、樹脂膜100の分解除去の妨げとはならない。
【0040】図3に戻って、接合工程S5においては、
上記のようにしてそれぞれ処理された背面板18および
前面板16を、別途用意したスペーサ22を介して一面
12、14が向かい合うように積み重ね、加熱処理を施
すことにより、例えばスペーサ22の上下端面等に予め
塗布された鉛ガラスから成る図示しないシール・ガラス
等の封着剤で気密に接合する。なお、加熱処理温度はそ
の封着剤の種類等に応じて定められ、例えば470 〜500
(℃) 程度である。この後、排気工程S6において、図
示しない排気穴から排気して気密空間20内を例えば5
×10-7(Torr)程度の真空度とすることにより、前記図1
に示されるFED10が得られる。本実施例において
は、このようにしてFED10の製造過程においてアル
ミニウム薄膜30がむらなく形成されていることから、
前述のようにそれに起因する輝度むらが生じないのであ
る。
【0041】なお、前述したように、フィルタ54内に
は液槽52内に蓄えられているラッカー溶液42内の異
物は殆ど混入しないが、液槽52内と同様に空気中の異
物は混入する。また、フィルタ54によって濾過しても
異物を完全に除去するのは困難であり、フィルタ54内
の異物量は徐々に増加する。したがって、ディップ・コ
ータ46を用いたフィルミング処理においては、一面1
2の許容異物量に応じて、一回或いは複数回のディッピ
ング処理毎に、フィルタ54を清浄なものに取り替え、
或いはその内側の異物を例えば洗浄装置48を用いて除
去する必要がある。
【0042】すなわち、前記の図10に示される基板取
り外し工程SF426に続いて、フィルタ54の異物除
去が不要な場合には、直ちに基板保持工程SF423に
戻って次の前面板16のフィルミング処理を実施する
が、異物除去が必要な場合には、フィルタ取替工程SF
428において、フィルタ54を清浄な状態で保管棚9
6に用意されている別のフィルタ54に取り替える。こ
の取替処理は、例えば、以下のような手順で行う。先
ず、基板ホルダ70を空の状態で下端位置まで下降さ
せ、次いで、支持板64、66を係合させた状態で上昇
させることによってそれらを完全に液槽52外に出す。
続いて、支持板66を適当な挟持具やねじ等を用いてガ
イド・レール60に固定することで、フィルタ54をそ
の位置に保持する。そして、基板ホルダ70を更に上昇
させることにより、その全体をフィルタ54外へ出す。
その後、フィルタ54をフィルタ支持部材76から取り
外すことにより、これを清浄なものに取り替える。取替
頻度は、例えば異物混入量の経時変化を予め調べてこれ
に基づいて決定すればよい。このように定期的或いは不
定期にフィルタ54を清浄なものに取り替えることによ
り、前面板16が浸漬されるラッカー溶液42を常に十
分に異物量が少ない状態に維持できる。
【0043】一方、取り外された使用済みフィルタ54
の洗浄は、例えば以下のようにして実施する。先ず、取
り外したフィルタ54を、洗浄装置48の保管棚96上
まで搬送する。次いで、そのフィルタ54を洗浄アーム
94で把持する。把持位置は、例えばフィルタ54の底
部近傍である。図6は、このように洗浄すべきフィルタ
54を洗浄アーム94が掴んだ状態を示している。洗浄
アーム94を図における右回りに回動させると、図12
に模式的に示すように洗浄液102中をフィルタ54が
a→b→c→dの経路で移動させられる。この移動過程
で、フィルタ54内にはその移動方向の前方に位置する
底面および側面を通って洗浄液102が内側に連続的に
流入し、後方に位置する開放端から排出されることか
ら、フィルタ54の内側に付着していた異物は、その洗
浄液102の流れによって同時に排出される。フィルタ
54は、開口部が常に後方に位置するように移動させら
れ且つ開口部を下向きにして洗浄液102から取り出さ
れるため、排出された異物が再びフィルタ54内に入る
ことはない。そのため、このように洗浄槽90内でフィ
ルタ54を移動させるだけで容易に異物を除去すること
ができる。異物を除去されたフィルタ54は、フィルタ
引上装置98によって保管棚96上に移動させられ、開
口部が下向きになるようにそこに載置される。なお、フ
ィルタ54の保存中は、個々に或いは全体にまとめて覆
いを掛け、異物が内部に入ることを防止する。前記のフ
ィルタ取替工程SF428では、このようにして清浄に
されたフィルタ54が用いられる。すなわち、フィルタ
54は、破損等によって異物除去機能が失われるまで
は、何度も繰り返し用い得る。
【0044】なお、上記のような洗浄ではフィルタ54
に付着しているラッカー溶液42の完全な除去が困難な
場合には、それが硬化して目詰まりさせることを防止す
るため、溶剤中に浸漬して保存すればよい。また、異物
を一層確実に除去すると共にラッカー溶液42の残留を
防止するためには、洗浄前にフィルタ54の外側からエ
アブロー等を施しておくことが望ましい。
【0045】ここで、本実施例によれば、下降工程SF
421において液槽52内に入れられたフィルタ54内
にはその外壁を透過してラッカー溶液42が入ることか
ら、そのラッカー溶液42中に異物が含まれていてもそ
の外壁に濾過されることとなるため、その外壁を透過し
得ない一定の大きさ以上の異物はフィルタ54内に入り
込まない。そのため、浸漬工程SF424においては、
そのフィルタ54内に入った実質的に異物を含まないラ
ッカー溶液42、すなわち、フィルタ54の外壁で隔離
されることで異物の侵入が抑制されている領域に前面板
16が浸されることから、引上工程SF425において
前面板16をラッカー溶液42から引き上げることによ
ってその一面12にラッカー溶液膜が形成される際に
は、その一面12には異物が付着し得ない。したがっ
て、前面板16の一面12にラッカー溶液膜を形成する
に際して、その一面12への異物の付着を好適に抑制で
きる。
【0046】また、本実施例においては、フィルタ取替
工程SF428において、フィルタ54が一定の周期で
取り替えられるため、液槽52内に入れられている間に
そのフィルタ54内に混入した異物が前面板16の一面
12に付着することが一層抑制される。
【0047】また、本実施例においては、フィルタ取替
工程SF428において液槽52から取り出されたフィ
ルタ54は、フィルタ洗浄工程において洗浄液102内
で洗浄されることにより、その内部に混入した異物が除
去される。そのため、フィルタ54はその内部に混入し
た異物が除去されて清浄化されることから、フィルミン
グ処理に繰り返し用いることが可能となる。
【0048】また、本実施例においては、ラッカー溶液
42の透過可能なフィルタ54はフィルタ移動装置によ
って液槽52内の位置と液槽外の位置との間で移動させ
られ、その槽内位置においては液槽52内に蓄えられた
ラッカー溶液42が外壁を透過してその内側に入るた
め、前面板移動装置によって浸漬位置と槽外位置との間
で移動させられる前面板16は、その浸漬位置において
フィルタ54内に外壁を透過して入ったラッカー溶液4
2に浸される。そのため、ラッカー溶液42中に異物が
含まれていてもラッカー溶液42はその外壁に濾過され
ることになるため、その外壁を透過し得ない一定の大き
さ以上の異物はフィルタ54内に入り込まない。したが
って、前面板16が浸されるラッカー溶液42には実質
的に異物が含まれないことから、その一面12に樹脂膜
100を形成するに際して、その一面12に異物が付着
することが好適に抑制される。
【0049】また、本実施例においては、ディップ・コ
ータ・ユニット44には、洗浄装置48が備えられてお
り、内部に異物が入ったフィルタ54は、開口部が後端
に位置する向きで洗浄液102内で移動させられる間
に、外壁を通ってフィルタ54内に入る洗浄液102の
流れによってその開口部からその異物が排出させられ、
その開口部が後端に位置する向きのまま洗浄液102か
ら取り出されることにより、フィルタ54内に入ってい
た異物が好適に除去される。そのため、洗浄後のフィル
タ54をフィルタ移動装置に戻して繰り返し用いること
ができる。
【0050】なお、上述した実施例においては、予め液
槽52内にフィルタ54を入れ、その後、前面板16を
その内側に入れていたが、フィルタ54内に前面板16
を入れた状態で同時に液槽52内に入れるように装置を
構成しても差し支えない。図13は、そのように構成す
る場合の前面板16およびフィルタ54の動きを説明す
る図である。図13(a) において、液槽52内にはラッ
カー溶液42が蓄えられており、その上方には内側に前
面板16が入れられたフィルタ54が位置させられてい
る。前面板16は、その全体がフィルタ54内に入って
おり、その上端はフィルタ54の開口端よりも下側に位
置する。浸漬工程を兼ねるフィルタを液槽52内に入れ
る工程においては、そのままフィルタ54を下降させて
液槽52に入れ、ラッカー溶液42に浸す。図13(b)
は、下降中の状態を、図13(c)は下降終了時の状態を
それぞれ示す。この下降中にはフィルタ54と前面板1
6との相対位置が維持される。図に示されるように、本
実施例においても、下降終了時には前面板16がラッカ
ー溶液42内に完全に沈んでいる一方、フィルタ54は
その上端部が液面42aよりも上に位置させられてい
る。そして、液面42が静まった後、前面板16だけを
静かに一定速度で引き上げることにより、前述の実施例
と同様にしてその一面12にラッカー溶液膜が形成され
る。図13(d)は、前面板16を引き上げた状態を示
す。このように、フィルタ54と前面板16は、順次に
ラッカー溶液42中に入れても、同時に入れてもよい。
【0051】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は、更に別の態様でも実施で
きる。
【0052】例えば、実施例においては、本発明が画像
表示装置であるFED10の製造過程およびその製造過
程に用いられる装置に適用された場合について説明した
が、基板等の被膜形成体の表面に樹脂溶液等の薬液から
成る膜を形成するものであれば、例えば、LCD等のレ
ジスト膜形成、レジねーと(金属有機化合物)ペースト
を用いたITO膜、SnO 膜、SiO2膜等の他の膜形成にも
同様に適用される。なお、ITO膜およびSnO 膜は、表
示装置等において透明電極を構成するものであり、SiO2
膜は、被膜形成時にアルカリ成分との直接接触を避ける
目的で設けられるものである。
【0053】また、実施例においては、ラッカー溶液4
2から前面板16を引き上げる際には、フィルタ54を
液層52内に残したまま、その前面板16だけを引き上
げていたが、同時にフィルタ54を引き上げることもで
きる。ただし、液面42aの揺れに起因する樹脂膜10
0の膜厚むらを発生させないためには、前面板16だけ
を引き上げる方が好ましい。
【0054】また、実施例においては、有底容器として
メッシュから成るフィルタ54が用いられていたが、そ
の目開きは除去しようとする異物の大きさやラッカー溶
液42の透過の容易さ等に応じて適宜設定されるもので
あり、また、ラッカー溶液42等の薬液を濾過しつつそ
の内側に導き入れるものであれば、濾過機能を有する素
材で構成された外壁を有する種々の有底容器が用いられ
得る。なお、実施例においては有底容器がメッシュから
成るフィルタ54で構成されていたことから、開口端を
除くその全面がラッカー溶液42を濾過する外壁として
機能させられていたが、一部の外壁だけが濾過機能を有
し、他の部分は薬液も一切透過させない壁で構成されて
いてもよい。
【0055】また、実施例においては、フィルタ54は
上端面が開放された箱状に構成されていたが、その形状
は用途に応じて適宜変更される。例えば、一面を開閉可
能に構成してその全面がメッシュで閉じられた空間を有
するフィルタ等を用いてもよい。
【0056】また、実施例においては、フィルタ取替工
程SF428においてフィルタ54を取り替えた後、洗
浄装置48で洗浄処理を施していたが、異物が許容量以
上になったフィルタ54を直ちに洗浄して清浄化した
後、直ちに使用しても差し支えない。
【0057】また、実施例においては、アルミニウム薄
膜30を形成するに際して、一時的に下地層を構成して
後の工程で焼失させられる樹脂膜100を一面12に形
成する場合に本発明が適用された場合について説明した
が、形成された被着面にそのまま残存させられる薬液膜
を形成する場合にも本発明は同様に適用される。
【0058】また、実施例においては、被膜形成体であ
る前面板16をラッカー溶液42内に完全に沈める場合
について説明したが、被膜形成体の表面の一部に薬液膜
を形成する場合には、その膜形成をすべき部分だけを薬
液に浸せばよく、その全体を浸す必要はない。
【0059】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のFEDの構成を一部を切り
欠いて示す斜視図である。
【図2】図1のFEDの前面板の断面を拡大して示す図
である。
【図3】図1のFEDの製造工程を説明する工程図であ
る。
【図4】図3の各工程における前面板の断面構造を説明
する図である。
【図5】図3のアルミニウム薄膜形成工程を詳しく説明
する工程図である。
【図6】図5のフィルミング工程に用いられるディップ
・コータ・ユニットの全体構成を説明する正面図であ
る。
【図7】図6のディップ・コータの右側面図である。
【図8】ディップ・コータに用いられるフィルタの全体
を示す斜視図である。
【図9】支持板相互の係合構造を説明する図である。
【図10】図5のフィルミング工程を詳しく説明する工
程図である。
【図11】(a) 〜(f) は、図10の各工程におけるフィ
ルタおよび基板ホルダの動きを説明する図である。
【図12】図6の洗浄装置による洗浄原理を説明する図
である。
【図13】本発明の他の実施例におけるフィルタおよび
前面板の動きを説明する図である。
【図14】従来のディップ・コーティングの問題点を説
明する図である。
【図15】従来のディップ・コータの構成を説明する図
である。
【符号の説明】
12:一面(表面) 16:前面板(被膜形成体) 42:ラッカー溶液(薬液) 52:液槽(薬液槽) 54:フィルタ(有底容器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AB12 AB37 AB41 AB43 AB52 AB60 BB16X BB99X CA47 DA06 DC22 EA05 4F040 AA02 AC02 BA47 CC02 CC10 CC11 CC20 5C028 CC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被膜形成体の表面に所定の薬液から成る
    膜を形成する方法であって、 前記薬液が透過可能な外壁を備えた有底容器を、その薬
    液がその外壁を透過する経路だけを通ってその外壁に濾
    過されつつその内側に入るようにその薬液を蓄えた薬液
    槽内に入れる工程と、 前記有底容器内に入った前記薬液に前記被膜形成体を浸
    す浸漬工程と、 前記被膜形成体を前記薬液から引き上げることにより、
    その引上過程でその被膜形成体の表面にその薬液から成
    る膜を形成する引上工程とを、含むことを特徴とする薬
    液膜形成方法。
  2. 【請求項2】 被膜形成体の表面に所定の薬液から成る
    膜を形成するための薬液膜形成装置であって、 前記薬液を蓄える薬液槽と、 前記薬液が透過可能な外壁を備えた有底容器を、前記薬
    液槽内に蓄えられたその薬液がその外壁を透過する経路
    だけを通ってその外壁に濾過されつつその内側に入る槽
    内位置とその薬液槽外の位置との間で移動させる有底容
    器移動装置と、 前記被膜形成体を前記有底容器内に入った前記薬液に浸
    される浸漬位置と前記薬液槽外の位置との間で移動させ
    る被膜形成体移動装置とを、含むことを特徴とする薬液
    膜形成装置。
  3. 【請求項3】 前記有底容器移動装置は、底面の反対側
    に位置する一面が開放された筒状容器を前記有底容器と
    して移動させるものであり、 その有底容器を、前記一面が移動方向における後端に位
    置する向きで所定の洗浄液内で移動させ且つその向きで
    その洗浄液内から取り出すことによって洗浄する洗浄装
    置を更に含むものである請求項2の薬液膜形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013073187A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Seiko Epson Corp 虚像表示装置及び虚像表示装置の製造方法

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