JP2001016444A - 画像形成装置と画像形成方法及びその方法を記憶した記録媒体 - Google Patents

画像形成装置と画像形成方法及びその方法を記憶した記録媒体

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JP2001016444A
JP2001016444A JP11181884A JP18188499A JP2001016444A JP 2001016444 A JP2001016444 A JP 2001016444A JP 11181884 A JP11181884 A JP 11181884A JP 18188499 A JP18188499 A JP 18188499A JP 2001016444 A JP2001016444 A JP 2001016444A
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image data
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forming apparatus
data
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Shiro Wakahara
史郎 若原
Tomohiro Oikawa
智博 及川
Yukikazu Kamei
幸和 亀井
Hideki Onishi
英樹 大西
Hiroshi Doshoda
洋 道正田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点や線の間隔が狭くなり文字がつぶれたよう
になって文字が読みづらくなるような印字に対して、少
ないデータ量で適切な印字を可能とする画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 用紙5上の任意の一画素の状態が、その
画素に隣接又は近傍に形成される画素の状態によって影
響を受ける場合に、入力画像データに対して、前記影響
を受けずに本来形成すべき画像を予測した第1の画像
と、前記影響を受けて実際に形成される画像を予測した
第二の画像とをそれぞれ予測演算し、第一の画像に対す
る第二の画像の画像品位が所定以上異なる場合には、入
力画像データに対してデータの置換、補間、間引き、位
置変え、又は画素の大きさ、濃度の変更等の再構築を行
う制御手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
およびファクシミリ装置の印字部や、ディジタルプリン
タ、プロツタ等に適用される画像形成装置、画像形成方
法及びその方法を記憶した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号を、特にテキスト画像を
フォントを使用して可視像として出カする装置として、
例えば特開平7−287564号公報のような文字表示
装置が提案されている。
【0003】上記従来技術にはフォントの表示方法につ
いて記述されているが本発明とは構成が異なるうえに以
下に記述するような不具合を招来する。上記従来技術に
代表される様なタイプの表示装置では例えばある一定以
下のサイズでテキストを表示するもしくは印字を行う
と、点や線の間隔が狭くなり文字がつぶれたようになっ
て文字が読みづらくなる或いは、判読が困難となる場合
が発生している。更にレーザープリンターのように網点
を使用する高濃度のハーフトーン再現時では、網点を構
成する個々のドットの間隔が所定以上に狭くなると、ド
ットが必要以上に大きくなって所定の濃度以上に得られ
た画像の濃度が上昇している。
【0004】出力機器がカラーの場合は、同じ理由によ
って形成される網点画像のドット径が大きくなり画像の
色が所定の色とは異なり、良好な色再現が得られなくな
っている。上記従来技術ではフォントを、表示する大き
さによって切り替えて表示を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな上記従来技術に代表されるタイプの表示装置では、
必要なフォントデータのデータ量が増えて望ましくな
く、これらのフォントデータを収納する大容量の記憶手
段が必要で、部品点数増加と大型化・コストアップと信
頼性の低下が発生していた。
【0006】本発明は、前記の問題点を解消するためな
されたものであって、点や線の間隔が狭くなり文字がつ
ぶれたようになって文字が読みづらくなるような印字に
対して、少ないデータ量で適切な印字を可能とする画像
形成装置、画像形成方法及びその方法を記憶した記録媒
体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次の構成を有する。要旨1の発明は、入
力画像データに基づき、少なくとも1色の顕像剤を被画
像形成体に付着させて画像を形成する画像形成装置であ
り、被画像形成体上の任意の一画素の状態が、該画素に
隣接又は近傍に形成される画素の状態によって影響を受
ける画像形成装置に於て、入力画像データに対して、前
記影響を受けずに本来形成すべき画像を予測した第1の
画像と、前記影響を受けて実際に形成される画像を予測
した第二の画像とをそれぞれ予測演算し、該第一の画像
に対する第二の画像の画像品位が所定以上異なる場合に
は、入力画像データを再構築する制御手段を設けたこと
を特徴とする画像形成装置である。
【0008】要旨2の発明は、前記制御手段は、所定パ
ターンの画像データに対応する再構築画像データを記憶
する記憶部を有し、前記制御手段による入力画像データ
の再構築は、入力画像データ内の一部又は全部を記憶部
内の再構築画像データに置換することを特徴とする要旨
1に記載の画像形成装置である。
【0009】要旨3の発明は、前記制御手段による入力
画像データの再構築は、画素を補完する、間引く、位置
をずらす、或いは位置を変えて形成する画素の大きさ又
は濃度を変える、又は前記処理の組み合わせによって行
うことを特徴とする要旨1記載の画像形成装置である。
【0010】要旨4の発明は、前記制御手段による入力
画像データの再構築は、2以上の画素が互いに影響を及
ぼし合う場合には、該互いに影響を及ぼし合う画素のう
ち、一部の画素に対してデータの再構築を行うことを特
徴とする要旨1又は3に記載の画像形成装置である。
【0011】要旨5の発明は、前記制御手段は、入力画
像データを領域分離し、個々の領域の特性値によって前
記入力画像データの再構築処理内容を決定することを特
徴とする要旨2又は3に記載の画像形成装置である。
【0012】要旨6の発明は、前記入力画像データは、
テキストデータであることを特徴とする要旨1又は2記
載の画像形成装置である。
【0013】要旨7の発明は、前記入力画像データは、
テキストデータであって日本語の漢字に対応し、記憶部
に記憶された再構築画像データは、漢字の部首に対応す
るものであることを特徴とする要旨2に記載の画像形成
装置である。
【0014】要旨8の発明は、複数の色の顕像剤を用い
る場合の前記制御手段による入力画像データの再構築
は、個々の顕像剤に対して別々に行うことを特徴とする
要旨1又は2に記載の画像形成装置である。
【0015】要旨9の発明は、複数の色の顕像剤を用い
る場合の前記制御手段による入力画像データの再構築
は、2種以上の顕像剤に対して共通に行うことを特徴と
する要旨1又は2に記載の画像形成装置である。
【0016】要旨10の発明は、前記制御手段は、画像
形成装置と通信手段にて接続された演算装置に設けてい
ることを特徴とする要旨1又は2に記載の画像形成装
置。
【0017】要旨11の発明は、前記制御手段は、画像
形成装置と搬送可能な記憶媒体を介して画像データの受
け渡し可能な演算装置に設けていることを特徴とする請
求項1又は2に記載の画像形成装置である。
【0018】要旨12の発明は、入力画像データに基づ
き、少なくとも1色の顕像剤を被画像形成体に付着させ
て画像を形成する画像形成装置に用いる画像形成方法で
あって、入力画像データに対して、本来形成すべき画像
を予測した第1の画像と、実際に形成される画像を予測
した第二の画像とをそれぞれ予測演算し、該第一の画像
に対する第二の画像の画像品位が所定以上異なる場合に
は、入力画像データを再構築を行うことを特徴とする画
像形成方法である。
【0019】要旨13の発明は、要旨12に記載の画像
形成方法を記憶した記憶媒体である。
【0020】要旨1の発明によれば、制御手段が本来形
成すべき画像を予測した第1の画像と、影響を受けて実
際に形成される画像を予測した第二の画像とをそれぞれ
予測演算し、その第一の画像と第二の画像の画像品位を
比較した結果が所定以上異なる場合には、現在の入力画
像データでは、希望する画像品位が得られないこととな
るので、入力画像データを再構築することとなる。この
再構築を行うことで、希望する画像品位の得られる画像
データを得られるので、実際に被画像形成体に形成した
画像は希望する画像品位を満たすものとできる。
【0021】要旨2の構成によれば、所定パターンの画
像データに対して予め経験、実験により画像品位を満た
す再構築画像データを記憶部に記憶しておき、画像品位
の満足しない入力画素データに対して制御手段は入力画
素データ中の所定パターンの画像データに対して再構築
画像データを記憶部から読み出して置換することで、本
来の画像データにより近い状態での画像データが得ら
れ、希望する画像品位の画素を被画像形成体上に形成で
きる。
【0022】要旨3の構成によれば、画像形成装置の特
性に基づいて制御手段は、画素の補完、間引、位置をず
らす、或いは位置を変えて形成する画素の大きさや画素
濃度を変える、又は組み合わせによる画像データの再構
築より、適切な画像品位の向上する画像データを得るこ
とができる。また、画像データ量の増加を最小限に抑え
ることが可能となる。
【0023】要旨4の構成によれば、2以上の画素が互
いに影響を及ぼし合う場合には、該互いに影響を及ぼし
合う画素のうちの一部の画素に対してデータの再構築を
行うことので、再構築処理を簡単にするとともに、再構
築処理によって発生するノイズを減らし、最適な画像デ
ータを短時間に得ることができる。
【0024】要旨5の構成によれば、画像データに対し
て領域分離を行って各領域に対して最適な画像処理を行
って画像データの再構築を行うのでより良好な画像デー
タの再構築を行うことが可能である。
【0025】要旨6の構成によれば、画像データの一
部、又は全部がテキストデータである場合は、処理装
置、ソフトウエアによる違いがなく汎用的であるという
テキストデータ特有の特性を利用して、より簡略な処理
が可能で処理に必要なデータ量や時間を大幅に短縮する
ことが可能で、より短時間でより良好な画像データの再
構築を行うことが可能である。
【0026】要旨7の構成によれば、画像データの一部
又は全部がテキストデータの場合は、テキストデータ特
有のパターニングが可能で処理に必要なデータ量や時間
を大幅に短縮することが可能で、より短時間でより良好
な画像データの再構築を行うことが可能である。そし
て、画像データの一部に漢字に対応するデータを含む場
合は、漢字特有の部首に対応したパターニングが可能で
処理に必要なデータ量や時間を更に大幅に短縮すること
が可能で、より短時間でより良好な画像データの再構築
を行うことが可能である。
【0027】要旨8の構成によれば、各色の顕像剤毎に
画像間の影響であるドットゲインによるドット径やドッ
ト濃度が異なりまた、ドットゲインによるのドット径や
ドット濃度の他に、使用期間、使用環境、及び連続印字
に対するドット径やドット濃度の変化も個々の顕像剤に
対して異なる上に、ドット径、ドット濃度、及びドット
数と得られる画像濃度の相関が個々の顕像剤によって夫
々異なるので画像データの再構築は個々の色の画像デー
タに対して別々に行うのがより効果的な画像データの再
構築が可能となる。
【0028】要旨9の構成によれば、各色の顕像剤に対
してドットゲインによるドット径やドット濃度等の特性
が異なるので、画像データの再構築は個々の色の画像デ
ータに対して別々に行うのが理想的であるが、個々のト
ナーの作像に関する特性が類似する場合は、類似するト
ナーに対応して画像データの再構築を同一の方法で行う
ことが効率的で画像データ全般の再構築がより効果的と
なる。
【0029】要旨10の構成によれば、入力画像データ
は、画像形成装置と有線又は無線による通信手段を介し
て演算装置に転送され、演算装置にて入力画像の再構築
処理がなされ、再構築後の画像データが再び画像形成装
置に転送され、かかる画像データに基づいて画像形成が
行われる。従って、入力画像データの再構築を演算装置
として、例えば非常に処理速度の大きな、或いは大きな
メモリーを有するコンピューターで処理することが可能
となるので、画像形成装置の側に高速のROM、RA
M、及びCPU等の処理装置が不要となり、画像形成装
置の部品点数削減、小型化、コストダウン、及び画像形
成の信頼性の向上が可能となる。
【0030】要旨11の構成によれば、入力画像データ
やその再構築を行うためのプログラムと必要なデータが
記憶媒体を介して演算装置に送られ、入力画像データの
再構築処理がなされる。そして、処理結果は画像形成装
置に送られ、その処理結果である画像データに基づいて
画像形成装置が用紙等に画像を良好な状態に形成するこ
ととなる。従って、画像形成装置が画像データの再構築
を行う制御手段を内部に備えていない場合であっても、
画像データの再構築を行うプログラム、データ等のソフ
トを記憶媒体、例えばフロッピーディスクや、MOディ
スク、CD等を介してコンピューターやワードプロセッ
サ等の演算装置内に転送することにより新たに制御手段
を設けて画像データの再構築処理が可能となるので、画
像形成装置が画像データの再構築を行う制御手段を内部
に備えていない場合であっても良好な画像形成が可能と
なる。よって、画像形成装置の部品点数削減、小型化、
コストダウン、及び画像形成の信頼性の向上が可能とな
る。
【0031】要旨12の発明によれば、本来形成すべき
画像を予測した第1の画像と、実際に形成される画像を
予測した第二の画像とをそれぞれ予測演算し、その第一
の画像と第二の画像の画像品位を比較した結果が所定以
上異なる場合には、現在の入力画像データでは、希望す
る画像品位が得られないこととなるので、入力画像デー
タを再構築することとなる。この再構築を行うことで、
希望する画像品位の得られる画像データを得られるの
で、実際に被画像形成体に形成した画像は希望する画像
品位を満たすものとできる。
【0032】要旨13の構成によれば、記憶媒体が入力
画像データの再構築を行う画像形成方法を記憶しておく
ことで、画像形成装置が画像データの再構築を行う制御
手段を内部に備えていない場合であっても、画像データ
の再構築を行うプログラム、データ等のソフトを記憶媒
体、例えばフロッピーディスクや、MOディスク、CD
等を介してコンピューターやワードプロセッサ等の演算
装置内に転送することにより演算装置内に制御手段を設
けて画像データの再構築処理が可能となるので、画像形
成装置が画像データの再構築を行う制御手段を内部に備
えていない場合であっても良好な画像形成が可能とな
る。よって、画像形成装置等の汎用化、部品点数削減、
小型化、コストダウン、及び画像形成の信頼性の向上が
可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。被画像形成体に画像を記録す
る為に必要な像担持体への画像形成方法は、カールソン
プロセスやイオンフロー方式他の種々の基本的な原理を
使用可能であって特に限定はないが、本実施形態ではカ
ールソンプロセスによる画像形成装置を例に説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置1の概略断面図であ
ってコンピューターの出力装置として使用するが、この
ほかにワードプロセッサやFAXの印字部の他にデジタ
ル複写機の印字部としても使用可能である。図1に示す
画像形成装置1は、画像を形成する画像形成部2と、該
画像形成部2に用紙5を供給する給紙装置3を含む。
【0034】画像形成部2は、アルミ素管に感光層を配
置した像担持体としての感光体ドラム10と、該感光体
ドラム10の表面に均一な電荷を付与する帯電手段とし
ての帯電ローラー11及び該帯電ローラー11に電位を
供給する帯電電源19、帯電された感光体ドラム10の
表面に画像データに応じてレーザーを照射する露光手段
としてのレーザーユニット12、該露光によって形成さ
れた電荷パターンからなる静電潜像に対して顕像剤であ
るトナー21を供給してトナー像を形成する現像手段1
3と、用紙5を感光体ドラム10に圧接して感光体ドラ
ム10に形成されたトナー像を被画像形成体である用紙
5に転写する転写手段としての転写ローラー14、感光
体ドラム10の残留電荷を除去する除電ランプ15を有
する。
【0035】転写ローラー14には転写時に1.3kV
の転写電位が転写電源16から供給される。さらに給紙
装置3は、用紙5を収容するカセット4と、該カセット
4から用紙5を送り出すピックアップローラ6、供給さ
れた用紙5をガイドする給紙ガイド7、給紙された用紙
5を所定の速度で搬送する一対のレジストローラー8か
らなる。また、給紙装置3は、用紙5が供給されたこと
を検出する給紙センサ(図示せず)を備えている。上記
のピックアップローラ6、及び各ローラーと感光体ドラ
ム10は、図示しない駆動装置によって回転駆動され
る。これらの回転駆動は図示しないプロセスコントロー
ルユニットによって所定のタイミングで適宜制御され
る。
【0036】画像形成部装置の用紙の出紙側には、用紙
5を装置外に排出する排紙ローラー17と排紙された用
紙5を保持する排紙トレー18を配置している。上記の
帯電ローラー11は、例えばウレタンを母材とするソリ
ッドゴムからなり、106Ω・cmの抵抗値を示す。帯
電電源19によって帯電ローラー11は、接地されてい
る感光体ドラム10に対して該感光体ドラム10の表面
電位が−500Vとなるように電位を供給する。さらに
転写ローラー14は同じくウレタンを母材とするJIS
ーA30°の発泡ゴム層からなる。
【0037】除電ランプ15は、複数のLEDからなり
感光体ドラム10の表面に光を照射して感光体ドラム1
0の表面に残留した電荷を中和して除電するために使用
するものである。上記の各要素のほとんどは、例えばレ
ーザープリンタの対応部分を流用可能である。
【0038】次に図1の画像形成装置1の動作について
説明する。図示しないホストコンピューターからの印字
コマンドによって印字動作が開始されると、まずピック
アップローラー6によってカセット4から用紙5が1枚
取り出されレジストローラー8まで送られる。
【0039】レジストローラー8は用紙5を所定の速度
で感光体ドラム10と転写ローラー14の対向領域に用
紙5を送り出す。この動作に同期して帯電ローラー11
には帯電電源19から例えば約−1200Vの電位が供
給されて感光体ドラム10の表面に一様に約−500V
の表面電位を呈するように電荷が供給される。この状態
で感光体ドラム10の回転によって該帯電領域がレーザ
ーユニット12の対向領域に到達すると、レーザーユニ
ット12は所望の画像データに対応したレーザーパルス
を感光体ドラム10の該帯電が施された表面に照射す
る。レーザーが照射された感光体ドラム10は、感光性
によって抵抗値が低下し、表面に配置された電荷が中和
されて表面電位が低下し、感光体ドラム10表面に静電
荷による電荷像(以後、「静電潜像」という)を形成す
る。この静電潜像が感光体ドラム10の回転によって現
像手段13の対向領域に移動する。現像手段13は内部
にトナー21とトナー21に所定の特性を付与するスリ
ーブ22を有する。
【0040】静電潜像は、現像手段13によってトナー
21が供給されてトナー像(不図示)を顕像化する。ト
ナー像は、さらに感光体ドラム10の回転に伴って移動
して転写ローラー14の対向領域に到達すると、同じく
該対向領域に搬送された用紙5に対して接触し、感光体
ドラム10上に形成されたトナー像が該用紙5に転写さ
れて画像が形成される。この後、用紙5は定着部23に
移動して定着された後、排紙ローラー17に用紙5が到
達すると、引き続き排紙ローラー17によって排紙トレ
ー18に排出される。
【0041】また、感光体ドラム10と転写ローラー1
4の対向領域を通過した静電潜像は除電ランプ15の対
向領域に到達し、除電ランプ15によって感光体ドラム
10と除電ランプ15の対向領域の全面にわたって除電
光を照射され不要となった静電潜像の電荷を中和する。
【0042】図1の画像形成装置1では静電潜像を形成
する為の露光手段としてレーザーユニットを使用してい
るが、これに限定されず例えば複数のLEDによるLE
Dヘッドを使用してもよい。さらに露光手段は上記のよ
うに例えばコンピューターからの画像信号やデジタル複
写機の画像処理部からの画像信号を露光する手段であっ
てもよい。
【0043】図1の画像形成装置1に於ては、用紙5に
形成されたトナー像を加熱および加圧することにより紙
に定着させる定着部23が設けられている。定着部23
は、加熱ローラ24、ヒータ25、加圧ローラ26、温
度センサ27、および温度制御回路28からなる。
【0044】加熱ローラ24は、例えば厚さ2mmのア
ルミニウム管からなる。ヒータ25は、例えばハロゲン
ランプからなり、加熱ローラ24に内蔵されている。
【0045】加圧ローラ26は、例えばシリコーン樹脂
からなる。そして、互いに対向して設けられた上記加熱
ローラ24および加圧ローラ26には、紙を挟んで加圧
することができるように、それぞれの軸の両端に図示し
ないスプリング等によって例えば2kgの荷重が加えら
れている。温度センサ27は、加熱ローラ24表面の温
度を測定する。
【0046】温度制御回路28は、主制御部によって制
御されており、温度センサ27の測定結果に基づいてヒ
ータ25のON/OFF等を制御し、加熱ローラ24表
面の温度を例えば150℃に保持する。
【0047】また、定着部23は、紙が排出されたこと
を検出する排紙センサ(図示せず)を備えている。尚、
加熱ローラ24、ヒータ25、加圧ローラ26等の材質
は、特に限定されるものではない。また、加熱ローラ2
4表面の温度は、特に限定されるものではない。さら
に、定着部23は、加熱定着もしくは加圧することによ
りトナー像を普通紙やOHP用紙等の記録媒体に定着さ
せる構成となっていてもよい。
【0048】上記実施形態における画像形成について図
を用いて模式的に説明を加える。例えば網点画像を例に
とると、通常の網点によるハーフトーン画像に於て、個
々のドットの形状や大きさは、例えば図2のように所定
のドット40が所定のドット径を得られるように設計さ
れている。ドット40は600DPIの1ドットを表
し、ドット径は約60μmである。ところが高濃度部で
は、図3のように形成されるドットには必要以上にトナ
ーが付着して所定以上に大きなドット41が形成される
傾向を示す。このために得られた画像は所定濃度(所定
面積あたりの平均濃度)より高い画像となってしまう。
【0049】図4で、縦軸に感光体の表面電位をとり、
露光された感光体の表面電位の断面を示し、図2のドッ
ト40がこれに相当する。図4のようにレーザー照射に
よる露光部50の領域内のトナーが付着可能な領域51
が所定の大きさとなるようにレーザーのスポットやパワ
ーが設定されているが、図3に相当する図5のように近
接するドットに対しては、レーザーによって照射された
露光部50同士が重なってトナーが付着可能な領域52
は個々のレーザー照射によるトナーが付着可能な領域5
1より大きくなる(以後ドットゲイン)。
【0050】ドットゲインは、図5のように近隣のドッ
トの方向に延びるように主に発生する。このために図3
のようにドットが必要以上に大きくなって所定の画像濃
度が得られず良好な画像形成が困難となる。一方、高濃
度部で所定濃度となるように設定すると、逆にドットの
間隔が粗となるハイライト部分ではドット領域に付着す
るトナー量が低下して、得られるドットは所定の形状よ
り小さく、且つ、低濃度となる傾向を示し、得られた画
像は所定の濃度より低くなる。画像形成装置1がカラー
の場合は、色再現性が低下して良好な画像が得られない
不具合があった。
【0051】本実施形態では上記に鑑みて次のような制
御を行っている。例えば、図6に示すように5×5の配
列において隣合うドット位置D(矩形着色部)が連続し
ないように等間隔に配列した印字すべき画像データ(第
一の画像)に対して、得たいドットは図7に示すように
前記ドット位置Dの位置に円形のドット40が配置形成
されるのが望ましい。
【0052】しかし、隣接ドット間隔とドット径の関係
から実際に得られた画像はドットゲインが発生し、図8
に示すようにドット径が大きくなる或いはドット濃度が
上昇しうるので、所望のハーフトーンより高濃度を示す
ようになる。
【0053】そこで本実施形態では、所望のハーフトー
ンを得るためにハーフトーンを形成する為のドットを減
らす制御を行う。例えば、図6のような画像データの場
合には、図9のように5×5配列の中心ドット位置Dを
削除し、周辺部のみに等間隔にドット位置Dを形成する
画像データとする。図9のようなデータに対しては、図
10のような画像が得られ、全体では所望の画像濃度
(所定面積当たりの平均濃度)が得られる。
【0054】上記のように(1)ドット数を単純に減ず
る制御も可能であるがこれ以外に、(2)ドット位置を
変えてドットゲインの影響を抑制したりたり、(3)所
望のドットの個数とドットゲインによるドットの個数の
バランスを変える、または(4)これらを組み合わせて
所定の濃度を得られるように画像データに処理を加える
のが効果的であって望ましい。
【0055】例えば、所望の画像データの1部分が図1
1のような画像データであった場合に、ドットゲインの
発生するドット位置間隔(ドット位置D−D間隔)を広
げることでドットゲインの発生を抑えるような画像デー
タにする。例えば、図11から図12のような画像デー
タに再構築して画像形成を行うことも可能である。図1
1をそのまま印字すると図3のようにドットゲインが発
生してドット径が大きくなって必要以上に画像濃度が高
くなるが図12の様な画像データで実際の印字を行うと
図13のようになってドットゲインが回避されて実際に
得られるハーフトーンは所望のハーフトーンとなる。こ
のように実際に得られる画像の濃度が所望の濃度となる
ように画像データを再構築するのがよい。
【0056】また、画像データや装置の特性によっては
上記のような処理によってドットゲインの影響を取り除
く為に行った画像データの再構成によって画像ノイズが
新たに現れる場合がある。画像データの再構築による不
具合が発生する場合、例えば図14aの様にほぼ等間隔
に5個のドット位置Dとする画像データDA5に対して
そのまま印字を行うと図14bのように各々ドットゲイ
ンを生じる。中央のドットは、周辺のドットの影響を均
等に受けて大きな円形となり、それに対して周囲のドッ
トは、中央のドットによる影響と左右のドットの少しの
影響を受け楕円状のドットゲインとなる。この場合に上
記のようにドットゲインが発生しないような処理を全て
に行うと、モアレや粒状性の悪化などの画像ノイズが逆
に発生してしまう。
【0057】そこで、例えば画像データDA5の再構築
は、図15aの画像データDA6に示すように左右のド
ット位置のみをずらして、図15bの左右のドットによ
るドットゲインのみの影響を抑えるような処理或いは上
下や斜め方向のドットによるドットゲインのみの影響を
抑えるような処理に留めるのがよく、画像劣化を最小限
に留めることが望ましい。図15bの場合には、中央の
ドットは上下のドットからのみ影響を受けるために上下
方向に長い楕円状となり、また中央のドットの上下に配
置するドットはそれぞれ左右のドットの影響が無くなる
ことで小さな楕円状のドットゲインとなり、結果的に上
下のドットの位置をずらさなくても図14(b)に較べ
て中央のドットゲインを緩和するものとなっている。
【0058】このように画像データの再構築方法は種々
の方法が考えられるが、ドットゲインの配置状態や装置
の特性及び画像データによって適宜決定するのが望まし
い。以上はハーフトーンを再現する場合を例に挙げてい
るが、印字する画像データがアルファベット、数字、漢
字、平仮名、カタ仮名、ローマ字等の文字を再現するた
めのテキストデータの場合も同様な制御が可能である。
【0059】次に、文字データに対する場合について、
入力される画像データが図16に示す略ヨ字状の文字デ
ータDA7である場合を例に説明する。文字データDA
7にドットゲインの発生のない理想的な印字後の画像
は、図17に示すようなものとなる。しかし、データD
A7は近傍のドット位置間隔が狭いためにそのまま露
光、印字すると、ドットゲインが発生して図18の示す
ようになり、本来非印字部分SP(地色部分)となるべ
きドット位置間隔がなくなり、文字がつぶれて判読が困
難または不能となる。
【0060】この場合、水平方向に延びるはずの非印字
部分SPを形成するためには、水平方向のドットゲイン
の発生は問題とはならず、垂直方向、及び角度を持った
垂直方向(斜め方向)のドットゲインの発生が問題であ
るので、該垂直及び斜め方向のドットゲインの発生を抑
える必要がある。そこで、垂直方向、及び斜め方向のド
ットゲインを発生を抑えるために、図19に示すように
データDA7の水平方向(中央列)のドット位置の一部
を印字しないような画像データDA8に再構築する。
【0061】データDA8に従って印字すると図20に
示すように、中央列のドットは水平方向へのドットゲイ
ンの発生により直線状になるとともに、そのドット数の
減少と垂直、及び斜め方向のドットゲインの発生の抑制
により非印字部分SPの形成が可能となる。
【0062】データDA7に対して、垂直方向、及び斜
め方向のドットゲインを発生を抑える他のデータの再構
築手段としては、上記の場合と逆に上下のドット位置の
データを間引く手段もあるが、上記説明したように最小
限の変更とするために中央列データの変更を行なったも
のである。
【0063】以上説明したようにデータの再構築を行な
うことで、従来技術のように別途小サイズ用のフォント
を必要とせず、フォントデータを収納する大容量の記憶
手段が不要となり、部品点数増加と大型化・コストアッ
プと信頼性の低下が回避できる。
【0064】以上、画像データによって臨時画像データ
の再構築を行う場合を説明したが、小サイズの印字に際
してドットゲインによって判読が困難となるパターンは
或る程度きまり、限定される。例えば、図21に示す画
像データDA9のドットパターンは文字の一部としてよ
く現れが、このドットパターンにドットゲインが生じる
ことを経験則に基づいて予め知られている場合には、そ
のドットパターンの出現時には図22に示す画像データ
DA10に置き換えて、希望する画像形成を可能とする
ようにしてもよい。このドットパターンに基づいて置換
する再構築を行なう場合は、画像データを再構築する為
の計算時間が短縮されて、印字速度の向上に繋がって望
ましい。この処理を繰り返すことによって例えば図23
に示す画像データ「線」については図24に示すような
画像データに簡略化され、小サイズ文字の明確な印字が
容易に可能となる。
【0065】さらに文字自体の画像データを予めパター
ン化することによって、例えば図23の画像データ
「線」を、図25に示す「糸」や図26に示す「泉」の
ようにドットゲインの発生によって文字がつぶれて判読
できなくなる部分、例えば部首に分割し、それぞれに対
して図27や図28に示すように予め用意しておいた略
「糸」「泉」の画像データに置換することによって容易
に図24に示す所望の画像データを得ることが出来る。
これにより画像データの再構築処理が簡単となって処理
速度の向上が達成できるうえに、上記従来技術のように
小サイズ用のフォントを用意する場合に比較して大量の
記憶容量を必要とせず好適である。
【0066】次に、前記説明した画像データの再構築処
理を行う画像形成処理ユニットについて説明する。画像
形成処理ユニットは、前記説明した画像形成装置1内に
配置され、例えば図29に示す概略構成からなり、画像
データの入力手段であるI/O61と、画像処理プログ
ラムとドットゲインによって得られるドットの径、ドッ
ト濃度、ドット形状等の各種データ及びこれらのデータ
から画像濃度を計算する計算方法、プログラムを記憶し
ているROM62と、画像データや各ドットをドットゲ
インによるドットに判別した結果やその処理結果の許容
範囲を一時的に記憶するRAM63と、上記の画像処理
や濃度の計算等を行うCPU64を備えている。
【0067】そして、画像形成処理ユニット60で再構
築された画像データは、レーザーユニット12(図1、
31)に送られてレーザーパルスに変換された後、感光
体ドラム10に照射されて静電潜像となり、さらに現像
されて用紙5に印字されることとなる。
【0068】前記ROM62、RAM63に記憶されて
いるドットの径、ドット濃度、ドット形状、計算方法、
処理結果の許容範囲等のデータは、例えば画像形成装置
1の図示しないオペレータの操作する操作パネルや記憶
媒体等から入力されるとともに書換変更が可能とされて
おり、用紙5の印字結果がオペレータが満足しないもの
である場合には、例えば処理結果の許容範囲等のデータ
を変更しながら再度画像データの再構築を繰り返すこと
で、満足のゆく印字結果を得られる構成としている。
【0069】次に、図30のフローチャートと図29を
参照しつつ、画像形成処理ユニット60における画像デ
ータの再構築処理を説明する。まず、入力手段I/O6
1から得られた画像データ(A)に対する仮想画像をR
AM63に形成し、予めROM62に記憶しておいた理
想的なドット径とドット濃度とを読み出し(ステップ
(以下「S」と略記する))、仮想画像の画像濃度をC
PU64にて計算する。この場合の画像濃度は、周知の
フィルター処理などによって求めてもよいし領域分離し
て濃度を計算してもよい。すなわち、ドットを形成すべ
き位置に理想的なドットが形成された場合に得られる濃
度を計算して、これをイメージデータID0としてRA
M63に記憶する(S2)。以上を図を用いて説明する
と、得られた画像データ(A)が図6の画像データDA
1であると仮定すると、理想的なドットが形成された場
合の該画像(第一の画像)の濃度、つまり図7で示す画
像の濃度をCPU64で求める。
【0070】次に、画像形成装置1がこの画像データ
(A)を印字した場合に、夫々のドットに対してドット
ゲインの発生するドットか否かを判別する(S3)。
尚、ドットゲインの判別手段は後述する。
【0071】ドットゲインによるドットから得られる仮
想画像(例えば図8)を同じくRAM63上に形成し、
CPU64が該画像(第二の画像)から濃度を算出して
イメージデータID1としてRAM63に記憶する(S
5)。尚、ドットゲインによって得られるドットの径や
ドット濃度は予め、例えば実験などによって求めてRO
M62に記憶しておき、これらをCPU64が読み出し
て(S4)これらの違いからイメージデータID1は容
易に計算できる。
【0072】次に、CPU64において上記イメージデ
ータID0とID1を比較し(S6)、等しいまたはそ
の誤差量が許容範囲以内ならば得られた画像データ
(A)をそのまま使用して露光、印字を行う(S7)。
逆に、イメージデータID0とID1の違い(誤差量)
が許容範囲以上ある場合には、画像データ(A)を上記
の種々の方法、例えば補完、間引き、配置換え、パター
ン換え、画素の大きさ、濃度を変える、又はこれらの組
み合わせによって画像データ(B)に再構築する(S
8)。
【0073】再構築された後の画像データ(B)をRA
M63上で形成し、同じくドットゲインを考慮(S9)
し、例えば図10の画像濃度をCPU64が計算してイ
メージデータID2を求め(Sl0)、さらにイメージ
データID0と比較する(S11)。イメージデータI
D2とID0の違い(誤差量)が許容範囲内になれば再
構築された画像データ(B)を使用して実際の印字を行
う(S12)。
【0074】一方、まだイメージデータID2とID0
の違い(誤差量)が許容範囲以上である場合には、再び
画像データ(B)の変換を行って画像データ(C)を構
築し(S8)、この画像濃度をイメージデータID3と
してID0を比較し(S11)、違いが許容範囲内とな
れば画像データ(C)を用いて実際の露光、印字を行う
(S12)。
【0075】さらにイメージデータID3とID0の違
い(誤差量)が許容範囲以外であれば、上記ステップS
8〜ステップSllを繰り返して画像データの再構築を
繰り返し行って所望の画像濃度が得られる画像データを
得る。
【0076】上記説明では最適な画像データ(C)を形
成するにあたり、再構築画像データ(B)から求めたが
特に制限するものではない。例えば、画像データ(C)
を画像データ(A)の再構築により作成してもよい。ま
た、上記の濃度差の許容範囲は装置の仕様などによって
適宜設定すればよく特に限定されず、予め決定しておい
ても、また入力手段を別途設けて、得られた画像品位か
らユーザーの嗜好で入力決定するような構成でもよい。
【0077】特に、上記電子写真プロセスを使用する画
像形成装置1の場合は、使用するプロセスカートリッジ
の個々の差によってその特性は微妙に変化しうる。さら
に同じプロセスカートリッジを使用してもライフによる
性能の低下によって、或いは使用される温湿度の変化に
よって得られる画像は容易に変化する。このために適宜
上記許容差を調整するような構成がより望ましい。さら
に装置の種々の特性値の変化を検出して上記の許容範囲
を自動的に入力、設定するような構成でもよい。
【0078】次に、上記のステップS3、S9でのドッ
トゲインの有無の判別とドットゲインが発生した時の画
像濃度や所望の画像濃度の計算方法を説明する。上記画
像形成装置1においては、2次元配列のドット位置(x
i、yj)に対して、どのドット位置(xi+n、yj
+m)にドットが形成される場合に、ドットゲインとな
るか否かが予め実験等によって容易に求められる。
【0079】さらにこのような状態でドット径fl1、
fl2、・・・、ドット濃度id1、id2、・・・、
及びそのドットの個々の位置p1、p2・・・が予め既
知となる場合は、例えば、ドットゲインが発生しない場
合のドット径と濃度がそれぞれドット径fl1、濃度i
d1となり、またドットゲインが発生した場合のドット
径と濃度がそれぞれほぼ一定値fl2とほぼ一定値id
2であり、さらにこれらがそれぞれの相対位置で決定さ
れる関数又は係数pがえられると、マスクの平均濃度I
D1はこれらの関数として、ID1=g(fl1、fl
2、id1、id2、p)として計算できる。ここでこ
れらの関数又は係数、及び定数は計算上又は実験上求め
てもよく、さらにはルックアップテーブルによって構成
しても良い。
【0080】ここで、上記のような濃度を予想するため
には各ドット、例えば、図6のような5×5のマスクの
画像データに対して形成すべき各ドットが、所望のドッ
トかドットゲインによるドットによって形成されるかを
判別する必要がある。いま、簡単のためにドットゲイン
が、ドット位置(xi、yj)に対してドット位置(x
i+1、yj)、(xi、yj+1)、(xi−1、y
j)、(xi、yj−1)にドットを形成した時に発生
すると仮定し、さらにドットゲインによるドット径が簡
単のために同等となるとする。
【0081】各ドットがドットゲインによるドットであ
るかを判断する方法は特に限定されないが、例えば以下
のような方法が可能で図31に示すフローチャートを参
照しつつ説明する。まずi=j=1の初期値を与え(S
20)、ドット位置(x1、y1)に対して印字の有無
を調べる(S21)。今、図6のような5×5のマスク
画像データに対してドット位置(x0、y1)又はドッ
ト位置(x1、y0)にドットが形成されるか否かを調
べ(S22)、ドット位置(x0、y1)及び(x1、
y0)にドットが形成されないのでドット位置(x1、
y1)は所望のドットとし(S23)、メモリーに記憶
する(S24)。
【0082】次にi=2として(S25)、印字の有無
を判別する(S21)。上記規則に基づくとドット位置
(x2、y1)は印字されない。この場合はiを1イン
クリメントしてi=3として(S25)、再度ドットの
有無を判断する(S21)。この要領でi=5まで印字
の有無を行うとj=2として(S26)、引き続きドッ
トの有無を調査する。もしステップS22でドット位置
(xi−1、yj)に印字が行われる場合はドット位置
(xi、yj)はドットゲインによるドットと判断して
(S27)、ステップS24によってメモリーに記憶す
る。
【0083】以上を繰り返すことによって各ドットに対
してドットゲインが発生するか否かを自動的に容易に判
断することができる。さらにこれらの判断によって、例
えば図6の画像データDA1を印字した場合に形成され
る画像を図8のように予測可能であり、このマスクの濃
度、特に図8のマスクに於ける平均濃度ID1を上記の
関数を利用して求めることができる。
【0084】尚、上記関数gやドット距離n、mは装置
の特性や形成されるドットの形状及び使用されるトナー
21の特性などによって容易に変化するので一意に決定
できず、これらの特性に応じて適宜決定すればよい。さ
らに図30では図6に示すような5×5のマスクを例に
使用しているがマスクはこれに限定されず良好な画像の
再構築が可能なように適宜決定すればよい。
【0085】以上説明した本実施形態では、画像データ
から予め得られる画像濃度が実際に印字された画像の濃
度と異なることが装置の持つ潜在的な問題点から予想さ
れた場合に、濃度変化が発生しそうな領域に於て画像デ
ータの補完や間引き等の画像データの再構築を行ってい
るので、上記従来技術のような新たな部品点数増加と大
型化・コストアップ・信頼性の低下が発生せず、良好な
画像形成がが可能となる。
【0086】一方、上記の画像処理は非常に複雑な処理
となるので、該処理を行う為に必要なROM62やRA
M63としては非常に大容量が必要となる他に、場合に
よってはこれらを複数使用する必要がある。このほかに
実際の処理を行うCPU64は非常に高速の処理速度が
必要となる。従って部品点数増加と大型化・コストアッ
プ・信頼性の低下の大きな要因となり得る場合もある。
【0087】これに対して画像形成装置1が高速の処理
速度を有するコンピューターやワードプロセッサの出力
装置である場合は、上記の処理を該コンピューターやワ
ードプロセッサ内部で行い、再構築された画像データを
画像形成装置1に送る構成とすることで、上記の複雑な
処理を画像形成装置1内で行わないように構成すること
も可能である。
【0088】上記の様な画像データの再構築は処理内容
によっては非常に速い処理速度と大きな記憶容量が必要
となる場合があり、画像形成装置1内部に上記の複雑な
画像処理を行う手段を配置するよりは、高速の処理速度
と豊富な記憶容量を有するコンピューターで上記の画像
データの再構築を行うほうが合理的である。この場合は
上記の画像処理を行うROM62やRAM63が不要或
いは非常に簡略化できるので部品点数削減と小型化・コ
ストダウン・信頼性の向上が可能となる。
【0089】また、画像形成装置1がコンピューターや
ワードプロセッサの出力手段であっても該コンピュータ
ーやワードプロセッサに上記画像データの再構築を行う
手段がない場合には、画像データの再構築(再構築処理
内容に応じて、例えば前記した全てのすべての再構築処
理、或いは1又は2以上の再構築処理)に必要なプログ
ラムや必要な各データ等を例えばフロッピーディスクや
CD−ROM、MOディスク等の記録媒体を介して処理
可能なコンピューターやワードプロセッサにインストー
ルして画像データの再構築を施し、その再構築データ結
果を記憶媒体等を通して画像形成装置1に入力すること
で良好な画像形成を得ることが可能となる。
【0090】さらに上記の画像データの再構築の為の画
像処理手段を持たない画像形成装置1から、画像処理プ
ログラムやデータをコンピューターやワードプロセッサ
に有線、無線のデータ通信媒体を介して転送して、処理
結果である再構築画像データを画像形成装置1に返送す
ることで良好な画像形成が可能となる。
【0091】上記した画像形成時の不具合を、白黒の画
像形成装置1を例に挙げて説明したが、カラー画像形成
装置1Aの場合にはより顕著に現れる。図32は、イエ
ロー、マゼンダ、シアン、ブラックのカラートナーに対
応して複数の印刷部2a、2b、2c、及び2dを備え
たカラー画像形成装置1Aを示している。尚、白黒の画
像形成装置1と同一構成には同一符号を付し、説明を省
略する。
【0092】図32のカラー画像形成装置1Aは、用紙
5を該印刷部2aから2d間に搬送するため、印刷部2
aから2dの下方に無端軌道の誘電体ベルト30が駆動
ローラ31a、31bに巻張して設けている。
【0093】そして、用紙5を搬送する誘電体ベルト3
0の回転方向上流側であって、駆動ローラ31aの上方
には用紙5を帯電させる帯電ブラシ32が設け、その帯
電ブラシ8に帯電電位を与える帯電電源33に接続され
ている。
【0094】一方、下流側の駆動ローラ31bの下方に
は誘電体ベルト30の表面に存在する不要電荷を除電す
る除電用ブラシ34を誘電体ベルト30に圧接するよう
に設け、誘電体ベルト30表面に残留したトナー21を
除去する。35は、除電用ブラシ34に除電電位を与え
る除電電源33を示している。
【0095】36は、誘電体ベルト30表面にトナー2
1が付着した場合に、このトナー21を除去して、用紙
裏面が該トナー21によって汚染されることを防止する
クリーナーブレード36である。
【0096】上記カラーの画像形成装置1Aに於て、上
記のようなドットゲインが発生すると各色トナーの不必
要な色が再現され、所望の色再現性が得られない。とこ
ろが上記説明した画像データの再構築を行うことで不具
合の発生をなくし、所望の色再現と良好なカラー画像形
成が得られることとなる。
【0097】またカラー画像形成装置では、各色トナー
21(図1)毎に画像データに対しする画像データの再
構築を別々に行っている。このような画像形成装置の場
合は各色のトナー21毎にドットゲインによるドット径
やドット濃度が異なる。更に、ドット径やドット濃度や
ドット数と得られる画像濃度の相関が個々のトナー21
によって異なるので上記のような画像データの再構築は
個々の色の画像データに対して別々に行うのが好適であ
る。
【0098】逆に、ドット径やドット濃度やドット数等
の各特性と得られる画像濃度の相関が個々のトナーに対
して類似している、又は非常にマージンがある場合は上
記の画像データの再構築は個々の色の画像データに対し
てではなく、類似した特性を持つトナー21ごとに対し
て行うのが好適である。
【0099】また、各色のトナー21に対して他の色の
画像データの再構築によって再構築方法を変えることも
可能であって望ましい。この場合は個々のトナーに対し
て個別に画像データの再構築を行う場合と比較して必要
なデータを記憶するROMやRAM、或いは計算に必要
なCPUを簡略化できるので部品点数の削減と装置の小
型化と信頼性の向上が可能となる。
【0100】尚、本実施形態においては、顕像剤がトナ
ーである場合を例に挙げて説明したが、顕像剤はインク
等であってもよい。さらに、印刷部2の構成を、イオン
フロー法を適用した構成とすることも可能である。つま
り、画像形成部は、コロナ帯電器等のイオン源を備えた
構成となっていてもよい。この場合においても、上記と
同様の作用・効果を秦することができる。また、画像形
成装置は、例えば、ディジタル複写機およびファクシミ
リ装置の印字部や、ディジタルプリンタ、プロッタ等に
好適に適用することができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明した通り、要旨1の発明によれ
ば、顕像化すべき画像と、実際に得られる画像が異なる
場合に画像データを再構築するので良好なハーフトーン
及び色再現が得られるうえに小サイズの文字に対しても
より判読が可能となって顕像すべき画像により近い良好
な画像が得られる。
【0102】要旨2の構成によれば、所定パターンの画
像データに対して予め経験、実験により画像品位を満た
す再構築画像データを記憶部に記憶しておき、画像品位
の満足しない入力画素データに対して制御手段は入力画
素データ中の所定パターンの画像データに対して再構築
画像データを記憶部から読み出して置換することで、本
来の画像データにより近い状態での画像データが得ら
れ、希望する画像品位の画素を被画像形成体上に形成で
きる。
【0103】要旨3の発明によれば、画像形成装置の特
性に基づいて制御手段は、画素の補完、間引、位置をず
らす、或いは位置を変えて形成する画素の大きさや画素
濃度を変える、又は組み合わせによる画像データの再構
築より、適切な画像品位の向上する画像データを得るこ
とができる。
【0104】要旨4の構成によれば、2以上の画素が互
いに影響を及ぼし合う場合には、該互いに影響を及ぼし
合う画素のうちの一部の画素に対してデータの再構築を
行うことので、再構築処理を簡単にするとともに、再構
築処理によって発生するノイズを減らし、最適な画像デ
ータを短時間に得ることができる。
【0105】要旨5の構成によれば、画像データに対し
て領域分離を行って各領域に対して最適な画像処理を行
って画像データの再構築を行うのでより良好な画像デー
タの再構築を行うことが可能である。
【0106】要旨6の構成によれば、画像データの一
部、又は全部がテキストデータである場合は、処理装
置、ソフトウエアによる違いがなく汎用的であるという
テキストデータ特有の特性を利用して、より簡略な処理
が可能で処理に必要なデータ量や時間を大幅に短縮する
ことが可能で、より短時間でより良好な画像データの再
構築を行うことが可能である。
【0107】要旨7の構成によれば、画像データの一部
又は全部がテキストデータの場合は、テキストデータ特
有のパターニングが可能で処理に必要なデータ量や時間
を大幅に短縮することが可能で、より短時間でより良好
な画像データの再構築を行うことが可能である。そし
て、画像データの一部に漢字に対応するデータを含む場
合は、漢字特有の部首に対応したパターニングが可能で
処理に必要なデータ量や時間を更に大幅に短縮すること
が可能で、より短時間でより良好な画像データの再構築
を行うことが可能である。
【0108】要旨8の構成によれば、各色の顕像剤毎に
画像間の影響であるドットゲインによるドット径やドッ
ト濃度が異なりまた、ドットゲインによるのドット径や
ドット濃度の他に、使用期間、使用環境、及び連続印字
に対するドット径やドット濃度の変化も個々の顕像剤に
対して異なる上に、ドット径、ドット濃度、及びドット
数と得られる画像濃度の相関が個々の顕像剤によって夫
々異なるので画像データの再構築は個々の色の画像デー
タに対して別々に行うのがより効果的な画像データの再
構築が可能となる。
【0109】要旨9の構成によれば、各色の顕像剤に対
してドットゲインによるドット径やドット濃度等の特性
が異なるので、画像データの再構築は個々の色の画像デ
ータに対して別々に行うのが理想的であるが、個々のト
ナーの作像に関する特性が類似する場合は、類似するト
ナーに対応して画像データの再構築を同一の方法で行う
ことが効率的で画像データ全般の再構築がより効果的と
なる。
【0110】要旨10の構成によれば、入力画像データ
の再構築を演算装置として、例えば非常に処理速度の大
きな、或いは大きなメモリーを有するコンピューターで
処理することが可能となるので、画像形成装置の側に高
速のROM、RAM、及びCPU等の処理装置が不要と
なり、画像形成装置の部品点数削減、小型化、コストダ
ウン、及び画像形成の信頼性の向上が可能となる。
【0111】要旨11の構成によれば、画像形成装置が
画像データの再構築を行う制御手段を内部に備えていな
い場合であっても、画像データの再構築を行うプログラ
ム、データ等のソフトを記憶媒体、例えばフロッピーデ
ィスクや、MOディスク、CD等を介してコンピュータ
ーやワードプロセッサ等の演算装置内に転送することに
より演算装置内に制御手段を設けることとなり画像デー
タの再構築処理が可能となるので、画像形成装置が画像
データの再構築を行う制御手段を内部に備えていない場
合であっても良好な画像形成が可能となる。よって、画
像形成装置の汎用化、部品点数削減、小型化、コストダ
ウン、及び画像形成の信頼性の向上が可能となる。
【0112】要旨12の発明によれば、顕像化すべき画
像と、実際に得られる画像が異なる場合に画像データを
再構築するので良好なハーフトーン及び色再現が得られ
るうえに小サイズの文字に対してもより判読が可能とな
って顕像すべき画像により近い良好な画像が得られる。
【0113】要旨13の構成によれば、記憶媒体が入力
画像データの再構築を行う画像形成方法を記憶しておく
ことで、画像形成装置が画像データの再構築を行う制御
手段を内部に備えていない場合であっても、画像データ
の再構築を行うプログラム、データ等のソフトを記憶媒
体、例えばフロッピーディスクや、MOディスク、CD
等を介してコンピューターやワードプロセッサ等の演算
装置内に転送することにより演算装置内に制御手段を設
けて画像データの再構築処理が可能となるので、画像形
成装置が画像データの再構築を行う制御手段を内部に備
えていない場合であっても良好な画像形成が可能とな
る。よって、画像形成装置等の汎用化、部品点数削減、
小型化、コストダウン、及び画像形成の信頼性の向上が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る印字部を有する画像形
成装置の断面を説明する概略説明図である。
【図2】理想的なドットを示す概略の説明図である。
【図3】ドットゲインを説明する説明図である。
【図4】感光体の露光状態における表面電位分布の説明
図である。
【図5】ドットゲインの発生する場合の感光体の露光状
態における表面電位分布の説明図である。
【図6】画像データを説明する説明図である。
【図7】図6の画像データにおける所望の画像(印字)
を説明する説明図である。
【図8】図6の画像データにおけるドットゲインによる
画像(印字)を説明する説明図である。
【図9】図6の画像データに対して、本発明の再構築処
理後の画像データを説明する説明図である。
【図10】図9の再構築処理後の画像データによる画像
(印字)を説明する説明図である。
【図11】画像データの一例を説明する説明図である。
【図12】図11の画像データの再構築の一例を説明す
る説明図である。
【図13】図12の画像データの画像(印字)例を説明
する説明図である。
【図14】画像データ(a)及びその画像(印字)を説
明する説明図である。
【図15】図14の画像データを再構築した画像データ
(a)とその画像(印字)を説明する説明図である。
【図16】画像データの一例を説明する説明図である。
【図17】図17の画像データにおける所望の画像(印
字)例を説明する説明図である。
【図18】図17の画像データにおけるドットゲインに
おける画像(印字)例を説明する説明図である。
【図19】図17の画像データに対して、本発明の再構
築処理後の画像データ例を説明する説明図である。
【図20】図19の画像データの画像(印字)例を説明
する説明図である。
【図21】画像データの一例を説明する説明図である。
【図22】図21の画像データに対して、本発明の再構
築処理後の画像データの一例を説明する説明図である。
【図23】画像データの一例を説明する説明図である。
【図24】図23の画像データに対して、本発明の再構
築処理後の画像データの一例を説明する説明図である。
【図25】図23の画像データに対して、本発明の再構
築処理を行う画像データを説明する説明図である。
【図26】図23の画像データに対して、本発明の再構
築処理を行う画像データを説明する説明図である。
【図27】図25の画像データに対して、本発明の再構
築処理後の画像データの一例を説明する説明図である。
【図28】図25の画像データに対して、本発明の再構
築処理後の画像データの一例を説明する説明図である。
【図29】本発明の画像形成ユニットの概略構成を説明
する説明図である。
【図30】本発明の画像データの再構築処理のフローチ
ャートの一例を説明する説明図である。
【図31】ドットゲインの判別のフローチャートの一例
を説明する説明図である。
【図32】本発明の画像データの再構築処理を行うカラ
ーの画像形成装置を説明する概略断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 画像形成部 5 用紙 10 感光体ドラム 12 レーザーユニット 13 現像手段 40 ドット 41 ドットゲインによるドット D ドット位置 DA1〜DA9 画像データ 60 画像形成処理ユニット 61 入力手段I/O 62 ROM 63 RAM 64 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀井 幸和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大西 英樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 道正田 洋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AA03 AC08 BA09 BC05 BD24 EA05 5C077 MP05 MP08 PP15 PP28 PP42 PP57 PP65 PP68 PQ20 PQ22 PQ23 RR14 RR18 RR19 TT03 TT06 9A001 BB04 DD15 HH25 HH31 JJ35 KK42 KK54

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データに基づき、少なくとも1
    色の顕像剤を被画像形成体に付着させて画像を形成する
    画像形成装置であり、被画像形成体上の任意の一画素の
    状態が、該画素に隣接又は近傍に形成される画素によっ
    て影響を受ける画像形成装置に於て、 入力画像データに対して、前記影響を受けずに本来形成
    すべき画像を予測した第1の画像と、前記影響を受けて
    実際に形成される画像を予測した第二の画像とをそれぞ
    れ予測演算し、該第一の画像に対する第二の画像の画像
    品位が所定以上異なる場合には、入力画像データを再構
    築する制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、所定パターンの画像デ
    ータに対応する再構築画像データを記憶する記憶部を有
    し、 前記制御手段による入力画像データの再構築は、入力画
    像データ内の一部または全部を記憶部内の再構築画像デ
    ータに置換することを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段による入力画像データの再
    構築は、 画素を補完する、間引く、位置をずらす、或いは位置を
    変えて形成する画素の大きさ又は濃度を変える、又は前
    記処理の組み合わせによって行うことを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段による入力画像データの再
    構築は、2以上の画素が互いに影響を及ぼし合う場合に
    は、該互いに影響を及ぼし合う画素のうち、一部の画素
    に対してデータの再構築を行うことを特徴とする請求項
    1又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、入力画像データを領域
    分離し、個々の領域の特性値によって前記入力画像デー
    タの再構築処理内容を決定することを特徴とする請求項
    2又は3に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記入力画像データは、テキストデータ
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記入力画像データは、テキストデータ
    であって日本語の漢字に対応し、 記憶部に記憶された再構築画像データは、漢字の部首に
    対応するものであることを特徴とする請求項2に記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 複数の色の顕像剤を用いる場合の前記制
    御手段による入力画像データの再構築は、個々の顕像剤
    に対して別々に行うことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 複数の色の顕像剤を用いる場合の前記制
    御手段による入力画像データの再構築は、2種以上の顕
    像剤に対して共通に行うことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、画像形成装置と通信
    手段にて接続された演算装置に設けていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、画像形成装置と搬送
    可能な記憶媒体を介して画像データの受け渡し可能な演
    算装置に設けていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 入力画像データに基づき、少なくとも
    1色の顕像剤を被画像形成体に付着させて画像を形成す
    る画像形成装置に用いる画像形成方法であって、 入力画像データに対して、本来形成すべき画像を予測し
    た第1の画像と、実際に形成される画像を予測した第二
    の画像とをそれぞれ予測演算し、該第一の画像に対する
    第二の画像の画像品位が所定以上異なる場合には、入力
    画像データを再構築を行うことを特徴とする画像形成方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の画像形成方法を記
    憶した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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