JP2001015966A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001015966A
JP2001015966A JP11188378A JP18837899A JP2001015966A JP 2001015966 A JP2001015966 A JP 2001015966A JP 11188378 A JP11188378 A JP 11188378A JP 18837899 A JP18837899 A JP 18837899A JP 2001015966 A JP2001015966 A JP 2001015966A
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semiconductor device
substrate
cap
electronic component
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JP11188378A
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English (en)
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Noriyuki Ashiwake
範之 芦分
Toshio Otaguro
俊夫 大田黒
Tamio Innami
民雄 印南
Akio Idei
昭男 出居
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73253Bump and layer connectors

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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作の安定性を向上した半導体装置を提供す
る。 【解決手段】 基板3と、この基板3に搭載された第1
と第2の電子部品5、7と、第1と第2の電子部品5、
7を内包して基板3に固定されたカバー17と、第1の
電子部品5に熱的に接合してカバー17内部に設けられ
た冷熱源15と、第2の電子部品7とカバー17とを熱
的に接合して設けられる伝熱部材33とを備えてなり、
カバー17は、このカバー17の少なくとも冷熱源15
に対向する部分と伝熱部材33の接合部分とを含む領域
が熱伝導性を有する材料で形成する。伝熱部材33を介
して第2の電子部品7の熱がカバー17に伝わるた
め、、カバー17の外側表面での結露や着霜の発生を防
ぎ、半導体装置の動作の安定性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特に、冷熱源を備えた電子部品が搭載された半導体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品の中には、温度を低くすること
によって動作速度が速くなるものがあり、冷熱源によっ
て、空冷による冷却よりも低い温度に電子部品を冷却す
ることにより、電子部品の動作を高速化することが行な
われている。ところが、冷熱源を用いた場合、この冷熱
源を備えた電子部品や、この電子部品が搭載された基板
のこの電子部品の周囲部分などでは、温度の低下に伴い
結露や着霜などが発生する。このため、電子部品などに
水滴などが付着することによって不具合を引き起こし、
半導体装置の動作の安定性が得られなくなる。このよう
な冷却による結露や着霜などの発生を防ぐ方法として、
特開平7−280881号公報、特開平7−20937
3号公報、そして特開平1−236699号公報などに
提案がある。特開平7−280881号公報では、半導
体チップを低温に冷却された密閉ケース内に収納し、こ
の密閉ケース内に窒素ガスを供給することで半導体チッ
プの結露や着霜などの発生を防止している。特開平7−
209373号公報では、半導体チップを密閉ケース内
に設置して半導体チップに密着させた冷却ヘッドでこの
半導体チップを冷却し、この半導体チップのまわりに乾
燥空気を流すことで、半導体チップの結露や着霜などの
発生を防止している。特開平1−236699号公報で
は、プリント配線基板、プリント配線基板に搭載された
半導体チップ、この半導体チップを冷却するためにこの
半導体チップに密着された伝熱冷却部材などからなる半
導体装置を密閉ケース内に封入し、この密閉ケースを除
湿装置などからなる結霜防止ユニットに接続し、半導体
装置の結露や着霜などの発生を防止している。
【0003】ところで、特開平7−280881号公
報、特開平7−209373号公報、特開平1−236
699号公報などのような構成では、半導体装置を密閉
ケースなどの中に封入する必要があるため、半導体装置
のコンパクト性が失われてしまう。また、常温環境や空
冷程度でよい半導体チップなど電子部品を、より低温で
の冷却を必要とする電子部品と同じ半導体装置上に搭載
した場合、冷却のエネルギー効率が悪く、また、冷却さ
れることによって必要以上に低温にされた常温環境また
は空冷環境で使用される電子部品などに不具合が生じる
場合がある。このため、常温環境や空冷環境で使用され
る電子部品などは、より低温での冷却を必要とする電子
部品とは別の半導体装置とし、気密箱の外に設置する必
要がある。したがって、このような場合、さらに半導体
装置のコンパクト性が失われてしまう。
【0004】このため、基板に搭載された電子部品とこ
の電子部品に密着された冷熱源とを内包し、基板に固定
されたカバーを備え、カバーと基板との間の空間を低湿
度状態にすることで、コンパクト性を失わずに、冷熱源
や冷熱源を備えた電子部品、また基板の冷熱源を備えた
電子部品の周囲部分での結露や着霜などの発生を防止
し、安定した動作を得られるようにした半導体装置が考
えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、冷熱源を備え
た電子部品の冷却温度や雰囲気の湿度や温度などの条件
によっては、カバーの外側表面に結露や着霜などが発生
する場合がある。このようなカバーの外側表面での結露
や着霜などにより生じた水滴などが、基板のカバーで覆
われていない部分や、カバーで覆われていない電子部
品、また基板の縁部に形成された端子部分などに付着す
ることなどにより、電子部品や基板の端子部分などで不
具合が生じ、半導体装置が安定に動作しなくなる場合が
ある。
【0006】本発明の課題は、動作の安定性を向上した
半導体装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
以下の手段により上記課題を解決する。基板と、この基
板に搭載された第1と第2の電子部品と、第1と第2の
電子部品を内包して基板に固定されたカバーと、第1の
電子部品に熱的に接合してカバー内部に設けられた冷熱
源と、第2の電子部品とカバーとを熱的に接合して設け
られる伝熱部材とを備えてなり、カバーは、このカバー
の少なくとも前記冷熱源に対向する部分と伝熱部材の接
合部分とを含む領域が熱伝導性を有する材料で形成され
ている。
【0008】このような構成とすれば、伝熱部材を介し
て第2の電子部品の熱がカバーを暖めるため、冷熱源に
よるカバーの温度の低下を防ぐ。このため、大気中に曝
されているカバーの外側表面での結露や着霜などの発生
を抑え、結露や着霜などから生じる水滴などによる電子
部品や基板、さらに基板の端子部分などでの不具合を低
減し、半導体装置の動作の安定性を向上することができ
る。
【0009】さらに、カバーと基板とをシーリング部材
を介して固定すれば、カバーと基板との間の空間を密閉
状態にでき、外部からの湿気の侵入を防げるので好まし
い。
【0010】また、カバーと基板との間の空間に窒素、
または低温度の空気が充填されていれば、カバーと基板
との間の空間での結露や着霜などの発生を確実に抑える
ことができるので好ましい。さらに、カバーと基板との
間の空間に除湿手段を備えれば、カバーと基板との間の
空間を除湿することができ、カバーと基板との間の空間
に湿気が含まれていても結露や着霜などの発生を抑える
ことができるので好ましい。
【0011】また、カバーの外側表面の伝熱部材に対応
する位置に放熱用のフィンを設ければ、第2の電子部品
を効率よく冷却できるので好ましい。
【0012】また、基板の第1の電子部品が搭載された
面と反対側の面のカバーに対応する領域を覆って固定さ
れた熱伝導性を有する裏面カバーを備えれば、裏面カバ
ーと基板との間の空間での結露や着霜などの発生を抑え
ることができるので好ましい。
【0013】さらに、基板の第1の電子部品が搭載され
た面と反対側の面に搭載された第3の電子部品を備え、
裏面カバーが第3の電子部品を内包し、この第3の電子
部品と裏面カバーとが伝熱部材で熱的に接合されていれ
ば、裏面カバーの外側表面での結露や着霜などの発生を
抑えることができるので好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる半導
体装置の一実施形態を図1乃至図2を参照して説明す
る。図1は、本発明を適用してなる半導体装置のの平面
図である。図2は、図1のA−Aでの矢視図である。な
お、本実施形態の半導体装置は、半導体チップ間の通信
時間を短縮し、また半導体装置を設置する装置類をコン
パクト化するため、論理LSIチップなどからなる論理
モジュールと、メモリチップやメモリコントロールチッ
プなどの記憶用チップなどからなる記憶モジュールなど
を1枚のプリント配線基板上に一括して搭載し、1枚の
半導体装置で1つのプロセッサユニットを形成したもの
である。これらの半導体チップの内、CMOS素子から
なる論理LSIチップは、低温化による動作速度の高速
化効果が大きく、メモリチップやメモリコントロールチ
ップでは低温化による高速化効果はほとんどない。
【0015】本実施形態の半導体装置1は、図1及び図
2に示すように、プリント配線基板3の片側の面の中央
部にCMOS素子からなる1つの論理LSIチップ5が
入出力ピン9を介して、論理LSIチップ5の周囲に複
数の記憶用チップ7が入出力ピン11を介して搭載さ
れ、また、論理モジュールや記憶モジュールなどを構成
する図示していないその他の電子部品などが搭載されて
いる。論理LSIチップ5には、冷熱源として、冷媒が
循環する冷却部13の冷却ヘッド15が密着されてい
る。論理LSIチップ5、冷却ヘッド15、そして論理
LSIチップ5周囲に隣接する記憶用チップ7などは、
熱伝導性であり湿気を通さない部材、例えばアルミニウ
ム、銅などの金属やセラミックなどからなる四角い箱型
のカバーであるキャップ17で覆われている。また、基
板3の論理LSIチップ5が搭載されている側の面と反
対側の面、すなわち基板3の裏面のキャップ17に対応
する位置をキャップ17と同じ材質の裏面カバーである
キャップ19で覆っている。
【0016】キャップ17、19は、各々の周縁部2
1、23に備えられたシーリング部材であり、合成ゴム
などの弾性部材からなるOリング24、25などで基板
3に密着しており、キャップ17の周縁部21、基板
3、そしてキャップ19の周縁部23の各々の対応する
位置に穿設された貫通孔に挿通されたボルト26とボル
ト26に対応するナット27との螺合により基板3に固
定されている。このように、基板3の結露または着霜な
どが発生する領域には、基板3とキャップ17、そして
基板3とキャップ19によって密閉状態の空間29、3
1が形成されており、この密閉空間29、31には、低
湿度の空気や窒素などの気体が封入されている。キャッ
プ17で覆われた空間29中にある記憶用チップ7とキ
ャップ17とは、キャップ17、19と同様の熱伝導性
の材料からなり、記憶用チップ7とキャップ17とに密
着したブロック状の伝熱部材33で連結されている。な
お、キャップ17と冷却ヘッド15との間には、冷却ヘ
ッド15によってキャップ17が直接冷やされないよう
に間隙を有している。
【0017】冷却部13は、前述の冷却ヘッド15、冷
却ヘッド15に連通し、冷却ヘッド15と反対側の端部
にカプラー35を備えた2本の配管36、カプラー35
に対応するカプラー37を一方の端部に備えた配管3
9、配管39の他方の端部に連結されたコンプレッサな
どの図示していない冷媒循環装置、そして、この冷媒循
環装置から配管36、39を介して冷却ヘッド15を循
環する冷媒などで構成されている。配管36の冷却ヘッ
ド15との連通部41は、配管36の他の部分よりも径
が太く形成されており、この連通部41が、キャップ1
7の連通部41に対応する位置に形成された貫通孔に挿
入されている。キャップ17と配管36の連通部41と
は、キャップ17の連通部41が挿入される貫通孔に備
えられたシーリング部材であるOリング43などにより
密着しており、空間29を密閉状態に保っている。ま
た、配管36のキャップ17の外側に在る部分は、断熱
材で被覆されており、さらに断熱材の外側には、断熱テ
ープが巻かれている。
【0018】このような半導体装置1は、プリント配線
基板3の1つの縁部に、形成された端子部45を有して
おり、この端子部45を大形の配線基板であるバックボ
ード46に設けられたスロット47に挿入することで、
バックボード46に電気的に接続されると共に、固定さ
れている。なお、プリント配線基板3の周囲には、端子
部45が設けられた縁部に沿う方向、すなわち矢印49
の方向にキャップ17、19の外側にある記憶用チップ
7などの電子部品を冷却するための冷却風が流れてい
る。なお、図1は、カプラー35と37を外し、配管3
9を取り除いた状態を示してある。
【0019】ここで、半導体装置1を組み立てる場合、
プリント配線基板3上に論理LSIチップ5と記憶用チ
ップ7、またその他の電子部品を搭載した後、低湿度雰
囲気中で伝熱部材33とキャップ17、19を取り付け
ることで、空間29、31内で結露や着霜が発生し難い
状態にしている。また、キャップ17、19内の空間2
9、31に窒素や低温度の空気などを充填してもよい。
【0020】このような構成の本発明に係る半導体装置
の動作と特徴部について説明する。論理LSIチップ5
は、冷却ヘッド15によって低温、例えば約20℃から
0℃に冷却されており、これによって動作速度が例えば
約10%から20%程度速くなる。一方、記憶用チップ
7は、通常、約70℃から85℃程度の温度に冷却され
ていればよく、論理LSIチップ5と同様の温度にまで
冷却する必要はない。このため、キャップ17で覆われ
ていない記憶用チップ7は、室温、例えば約20℃から
25℃の冷却風により冷却されている。なお、論理LS
Iチップ5や記憶用チップ7の冷却温度は、各チップを
構成する半導体素子の種類で、さらに論理LSIチップ
5では、冷却による高速化効果と冷却に用するエネルギ
ーなどの兼ね合いで決定されるものである。
【0021】このように冷却部13で論理LSIチップ
5が冷却されることにより、基板3の論理LSIチップ
5が搭載されている部分とその周囲部分の表面温度は、
論理LSIチップ5の周囲の空気の露点よりも低くな
る。このため、キャップ17、19が取付けられていな
い状態では、雰囲気中の湿気により結露や着霜などが発
生する。これに対し、本実施形態では、論理LSIチッ
プ5や基板3の論理LSIチップ5が搭載されている部
分とその周囲部分など、すなわち表面温度が周囲空気の
露点以下になる部分をキャップ17、19により覆い、
キャップ17、19によって密閉された空間29、31
の内部には低湿度の気体が封入されている。このため、
基板3や論理LSIチップ5の表面に結露や着霜などが
生じ難く、空間29、31内は乾燥状態に保たれてい
る。一方、キャップ17、19の外側表面は大気中に曝
されているため、キャップ17、19の外側表面の温度
が周囲の空気の露点よりも低くなると、キャップ17、
19の外側表面に結露や着霜などが発生する。このキャ
ップ17、19の外側表面での結露や着霜によって生じ
た水滴などが、基板3のキャップ17、19で覆われて
いない部分や、基板3のキャップ17、19で覆われて
いない電子部品、さらに端子部45などに付着した場
合、短絡や腐蝕などが起こり、半導体装置1の動作に不
具合が生じる。
【0022】ところで、本実施形態では、基板3の論理
LSIチップ5が搭載されている側と反対側の面に設け
られたキャップ19は、基板3の論理LSIチップ5が
搭載されている側の面に設けられたキャップ17に比べ
外側表面の温度が高くなるため、矢印49方向に流れて
いる室温、またはキャップ17、19の外側の風上側に
ある記憶用チップ7などの発熱性の電子部品を冷却する
ことで室温以上の温度になった冷却風により暖められる
ことで結露や着霜などは発生し難くなっている。しか
し、冷却ヘッド15を空間29内に有しているキャップ
17では、キャップ19よりも外側表面の温度が低くな
り、冷却風のみでは、結露や着霜などの発生を防ぐこと
は難しい。このため、論理LSIチップ5の周囲に隣接
して搭載された記憶用チップ7をキャップ17で覆い、
記憶用チップ7とキャップ17を熱伝導性の伝熱部材3
3で連結している。これにより、記憶用チップ7の熱が
キャップ17に伝わり、キャップ17の外側表面温度を
上昇させるため、キャップ17の外側表面の結露または
着霜などの発生を防ぐことができる。また、キャップ1
7で覆われた記憶用チップ7は、キャップ7に熱を奪わ
れることで冷却されている。
【0023】このように、本実施形態の半導体装置1で
は、キャップ17、19と基板3との間の空間29、3
1が乾燥状態にあり、かつ、キャップ17が記憶用チッ
プ7を覆い、伝熱部材33を介して記憶用チップ7の熱
がキャップ17を暖めることで、低温化する空間29、
31とキャップ17の外側表面での結露や着霜などの発
生を抑えることができる。すなわち、基板3、基板3の
端子部45、論理LSIチップ5、記憶用チップ7、そ
して図示していないその他の電子部品などへの水滴など
の付着による不具合が発生し難くなるため、動作の安定
性を向上することができる。
【0024】さらに、本実施形態では、キャップ17、
19と基板3との間の密閉状態の空間29、31内には
低湿度の気体が満たされているため、密閉空間内の湿度
を調整するための除湿装置などは必要なく、半導体装置
1のコンパクト性を損なわない。また、キャップ17、
19の外側にある記憶用チップ7などの冷却は空冷で、
キャップ17に覆われている記憶用チップ7などの冷却
は、伝熱部材33を介してキャップ17に熱が移動する
ことで行なわれること、さらに冷却部13は論理LSI
チップ5以外の電子部品を冷却する必要がほとんどない
ため冷却効率がよく、冷却に用するコストを抑えること
ができる。また、半導体装置1の交換は、冷却部13の
カプラー35、37を外し、バックボード46のスロッ
ト47から基板3の端子部45を引き抜くことで半導体
装置1をバックボード46から取り外し、逆の手順で別
の半導体装置1をバックボード46に固定するだけでよ
いため、半導体装置1の交換作業が極めて容易にでき、
交換作業に要する時間も短くできる。
【0025】また、本実施形態では、論理LSIチップ
5と、論理LSIチップ5の周囲に隣接する記憶用チッ
プ7をキャップ17で、基板3の裏面のキャップ17に
対応する位置をキャップ19で覆ったが、キャップ1
7、19によって冷却風の流れが遮られるため、キャッ
プ17、19の風下側に位置する記憶用チップ7などが
十分に冷却されない場合がある。このような場合には、
図3に示すように、基板3に搭載された全ての記憶用チ
ップ7をキャップ17内に封入すればよい。このとき、
キャップ17と全ての記憶用チップ7との間に熱伝導性
の伝熱部材33を設ければ、全ての記憶用チップ7を効
率よく冷却できる。さらに、キャップ17で覆われた記
憶用チップ7の冷却効果が不足する場合には、図4に示
すように、キャップ17の外側表面の伝熱部材33に対
応する位置に、放熱用のフィン50を設ければよい。
【0026】さらに、本実施形態では、キャップ17、
19は、各々熱伝導性の材料で一体に形成されていた
が、各々の周縁部21、23を熱伝導性を有していない
別の材料で形成し、これらの周縁部21、23にOリン
グなどを介して熱伝導性の部材を固定するような構成と
してもよい。
【0027】また、本実施形態では、キャップ19の外
側表面での結露や着霜などの発生は、矢印49方向の冷
却風によってキャップ19の外側表面の温度が上昇する
ことで防げているが、論理LSIチップ5の冷却温度な
どの条件によっては、冷却風のみではキャップ19の外
側表面での結露や着霜などの発生を防げない場合があ
る。このような場合には、キャップ17、19の各々の
周縁部21、25が当接する基板3の位置に、キャップ
17の熱をキャップ19に伝えるための熱伝導性の部材
からなる熱伝導経路を設ければよい。さらに、端子部4
5を除いて、基板3をキャップ17、19の中に完全に
覆い、キャップ17の周縁部21とキャップ19の周縁
部23とがOリングなどのシーリング部材を挟み込む部
分以外の部分で接するようにして、キャップ17の熱を
キャップ19に伝えるようにしてもよい。さらに、もし
基板3の裏面に発熱性の電子部品、例えばコンデンサ5
1などが搭載されている場合には、図5に示すように、
キャップ19を、コンデンサ51を覆うように設置し、
伝熱部材33と同様の材料からなり、キャップ19とコ
ンデンサ51とに密着した熱伝導性の伝熱部材53を設
ければよい。また、もし論理LSIチップ5の冷却温度
などの条件によって、基板3の裏面での結露や着霜など
が発生しない場合には、キャップ19を設けなくてもよ
い。
【0028】また、本実施形態では空間29、31に低
湿度の空気などを封入したが、図5に示すように、空間
29、31に乾燥剤を内包する除湿手段55を備え、空
間29、31に通常の製造環境の空気などを封入するよ
うにしてもよい。乾燥剤としては、例えば酸化マグネシ
ウム、無水塩化カルシウム、シリカゲルなど、粒状や塊
状の様々な乾燥剤を用いることができる。このような、
除湿手段55を備えた半導体装置1では、乾燥気体雰囲
気中で、キャップ17、19などを取り付ける作業や、
キャップ17、19などを取り付けるときに窒素パージ
する作業などが必要なくなるため、半導体装置1の組み
立て作業を簡素化できる。
【0029】また、本実施形態では、ボルト26とナッ
ト27によりキャップ17、19を基板3に固定した
が、基板3にキャップ17、19を固定できれば、どの
ような固定方法を用いてもよい。例えば接着剤によりキ
ャップ17、19を基板3に固定してもよい。この場
合、接着剤によりキャップ17、19と基板3との気密
性が十分に保たれるならば、Oリング21、23などの
シーリング部材は使用しなくてもよい。さらに、キャッ
プの形状は、四角い箱型である必要はない。
【0030】また、本実施形態では、キャップ17を暖
めるための電子部品として記憶用チップ7を用いたが、
記憶用チップ7のような電子部品が基板3に搭載されて
いない場合は、その他の発熱性の高い電子部品、例えば
コンデンサなどを伝熱部材によりキャップ17に連結
し、キャップ17の温度を上昇させるようにすればよ
い。
【0031】また、本実施形態では、CMOS素子から
なる論理LSIチップ5を搭載しているが、本発明はこ
れに限らず、冷媒などによる冷却手段を必要とする様々
な電子部品、例えばHEMT素子などからなる半導体チ
ップなどを搭載した半導体装置などにも適用できる。さ
らに、本実施形態では、冷熱源として冷媒が通流する冷
却ヘッド15を用いているが、本発明はこれに限らず、
ペルチェ素子やヒートパイプなど様々な冷熱源を備えた
半導体装置に適用することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、半導体装置の動作の安
定性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる半導体装置の一実施形態
の平面図である。
【図2】図1のA−Aでの矢視図である。
【図3】本発明を適用してなる半導体装置の別の実施形
態を示す図である。
【図4】本発明を適用してなる半導体装置の別の実施形
態を示す図である。
【図5】本発明を適用してなる半導体装置の別の実施形
態を示す図である。
【図6】本発明を適用してなる半導体装置の別の実施形
態を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 3 プリント配線基板 5 論理LSIチップ 7 記憶用チップ 13 冷却部 15 冷却ヘッド 17,19 キャップ 33 伝熱部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 印南 民雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 出居 昭男 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 Fターム(参考) 5E322 AA05 AA11 AB06 AB11 BB04 BC05 DC01 EA03 FA01 FA02 FA04 FA09 5F036 AA01 BB05 BB14 BB21 BB23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板に搭載された第1と第2
    の電子部品と、前記第1と第2の電子部品を内包して前
    記基板に固定されたカバーと、前記第1の電子部品に熱
    的に接合して前記カバー内部に設けられた冷熱源と、前
    記第2の電子部品と前記カバーとを熱的に接合して設け
    られる伝熱部材とを備えてなり、前記カバーは、該カバ
    ーの少なくとも前記冷熱源に対向する部分と前記伝熱部
    材の接合部分とを含む領域が熱伝導性を有する材料で形
    成されている半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記カバーと前記基板との間の空間に窒
    素、または低温度の空気が充填されていることを特徴と
    する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーと前記基板との間の空間に除
    湿手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記カバーの外側表面の前記伝熱部材に
    対応する位置に放熱用のフィンを設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記基板の前記第1の電子部品が搭載さ
    れた面と反対側の面の前記カバーに対応する領域を覆っ
    て固定された熱伝導性を有する裏面カバーを備えてなる
    ことを特徴とする請求項1乃至4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記基板の前記第1の電子部品が搭載さ
    れた面と反対側の面に搭載された第3の電子部品を備
    え、前記裏面カバーが前記第3の電子部品を内包し、該
    第3の電子部品と前記裏面カバーとが伝熱部材で熱的に
    接合されていることを特徴とする請求項5に記載の半導
    体装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2017057754A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 株式会社島津製作所 真空ポンプ

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