JP2001014784A - 磁気ディスクシステム及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスクシステム及び磁気ディスク装置

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JP2001014784A
JP2001014784A JP11187060A JP18706099A JP2001014784A JP 2001014784 A JP2001014784 A JP 2001014784A JP 11187060 A JP11187060 A JP 11187060A JP 18706099 A JP18706099 A JP 18706099A JP 2001014784 A JP2001014784 A JP 2001014784A
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Japan
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magnetic disk
vibration
access
disk device
predicting
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JP11187060A
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English (en)
Inventor
Yutaka Arakawa
豊 荒川
Masayuki Fukuzaki
雅之 福崎
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車に搭載される磁気ディスク装置が直
接、振動又は衝撃等を受ける前に、振動対応処理が実行
される磁気ディスクシステムを提供する。 【解決手段】 自動車2に搭載される磁気ディスク装置
3と、自動車2のボディを通じて磁気ディスク装置3に
加わる外来振動を予測するための振動予測センサ21、
22及びホスト14とを有するシステムであって、振動
予測センサ21又は22及びホスト14によって予測さ
れた外来振動の予測結果を取得し、取得した予測結果に
基づいて、磁気ディスク装置3によるアクセス動作を制
御する装置3内のハードディスクコントローラ15とを
具備する磁気ディスクシステム1を提供する。これによ
り、磁気ディスク装置3に比較的大きな外来振動が加わ
ることが予測された場合には、磁気ヘッド7を磁気ディ
スク5上から退避させることで、磁気ディスク5上のデ
ータの破壊等が起こることを未然に防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の移動体
へ搭載されて用いられる磁気ディスクシステム及び磁気
ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車を運転する際に、所望の目
的地へと運転者をナビゲートするカーナビゲーションシ
ステムが利用されている。このシステムは、平面的な道
路地図を単に表示し道案内する第1世代のものから利便
性についての改善が加えられて行き、最近では、音声に
よるナビゲートは勿論、景色、建物等を3次元画像で表
示するものも開発されている。
【0003】ところで、前述したように背景を立体的に
表示させる等の機能を持つカーナビゲーションシステム
は、詳細に形状を表わすための多くのイメージデータが
必要となるので、より大容量の記憶装置が備えられてい
ることが望ましい。そこで、近年利用されているCD−
ROM又はDVD−ROM等の光ディスク装置に代え
て、ハードディスク等の磁気ディスク装置をカーナビゲ
ーションシステムに導入することへの要望があった。
【0004】また、このように磁気ディスク装置を自動
車に搭載することは、カーナビゲーションシステムを有
用なものにして行くことにのみならず、大容量の記憶装
置を有するコンピュータを自動車に搭載し、自動車をよ
り安全且つ快適に走行させるための各種電子運転制御の
向上を図るといった観点からも着目されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の磁気ディスク装置を自動車等の移動体に搭載
する場合、次のような問題があった。
【0006】すなわち、磁気ディスク装置は、図4に示
すように、磁気ディスクに対するアクセス中、つまり磁
気情報の読出し中又は書込み中に(S51)、装置内部
に設けられた振動・衝撃センサによって所定の値以上の
外来振動が検出された場合(S52)、磁気情報の読出
し/書込みが正常に行えなかったと判断してディスクへ
のアクセスを一旦中止し(S53)、後に磁気ディスク
に対する読出し又は書込み動作の再実行処理(リトラ
イ)を行うように構成されている。したがって、磁気デ
ィスク装置が搭載された自動車が、路面上に在る比較的
大きな凹凸又は障害物等を例えば乗越えてしまう場合、
自動車のボディを通じて磁気ディスク装置に、直接、振
動又は衝撃等が加わってから、磁気ディスクに対するア
クセスが中止されることになるため、ディスク上に記録
されているデータの破壊、又は磁気ヘッド、磁気ディス
クの物理的な破損等が起こる恐れがある。
【0007】そこで、本発明は、このような課題を解決
するためになされたものであり、自動車等の移動体に搭
載される磁気ディスク装置本体が直接、振動又は衝撃等
を受ける前に、振動対応処理が実行される磁気ディスク
システム及び磁気ディスク装置を提供しようとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気ディスクシステムは、請求項1に記載
されているように、移動体に搭載される磁気ディスク装
置と該移動体を通じて該磁気ディスク装置に加わる外来
振動を予測する予測手段とを有する磁気ディスクシステ
ムであって、前記予測手段によって予測された前記外来
振動の予測結果を入力する入力手段と、前記入力手段に
よって入力された前記予測結果に基づいて、磁気ディス
クに対するアクセスを制御する手段とを具備することを
特徴とする。
【0009】また、本発明の磁気ディスクシステムは、
請求項2に記載されているように、移動体に搭載される
磁気ディスク装置と該移動体を通じて該磁気ディスク装
置に加わる外来振動を予測する振動予測装置とを有する
磁気ディスクシステムであって、前記振動予測装置が、
前記磁気ディスク装置から送信された前記外来振動の予
測結果の要求を受信し該磁気ディスク装置へ返信する返
信手段を具備し、前記磁気ディスク装置が、前記返信手
段によって返信された前記外来振動の予測結果を入力す
る入力手段と、前記入力手段によって入力された前記予
測結果に基づいて、磁気ディスクに対するアクセスを制
御する手段とを具備することを特徴とする。
【0010】さらに、本発明の磁気ディスク装置は、請
求項3に記載されているように、移動体に搭載された磁
気ディスク装置であって、前記移動体に搭載され該移動
体を通じて前記磁気ディスク装置に加わる外来振動を予
測する振動予測装置に接続された磁気ディスク装置にお
いて、前記振動予測装置により予測された前記外来振動
の予測結果を入力する入力手段と、前記入力手段によっ
て入力された予測結果に基づいて、前記磁気ディスクに
対するアクセスを制御する手段とを具備することを特徴
とする。
【0011】上述した請求項1又は3記載の発明は、例
えば自動車等の移動体に搭載された磁気ディスク装置
に、後に加わる外来振動を予測することが可能であり、
この予測結果に基づいて磁気ディスクに対するアクセス
を制御することができる。したがって、これら請求項1
又は3に記載した発明によれば、磁気ディスクに対し読
出し又は書込み等が行われるアクセス中に、例えば磁気
ディスク装置に大きな外来振動が加わることが予測され
た場合には、アクセスを中止させる制御、つまり磁気ヘ
ッドを磁気ディスク上から退避させる制御等を行うこと
で、ディスク上に記録されているデータの破壊、又は磁
気ヘッド、磁気ディスクの物理的な破損等が起こること
を未然に防ぐことができる。
【0012】また、これら請求項1又は3に記載した発
明による外来振動の予測は、路面上を走行する自動車等
の移動体の進行方向に存在する例えば凹凸又は障害物等
を検出する検出センサや、移動体の移動速度を検出する
速度検出センサ等を組合わせて構成することが可能であ
る。
【0013】さらに、上述した請求項2記載の発明は、
振動予測装置によって予測された磁気ディスク装置に加
わる外来振動の予測結果を当該磁気ディスク装置が所定
のタイミングで要求して取得することが可能である。し
たがって、この発明によれば、磁気ディスクに対するア
クセス中は勿論、磁気ディスクに対するアクセス開始前
に、外来振動の予測結果を要求することができるので、
外来振動によるディスク上のデータ破壊、又は磁気ヘッ
ド、磁気ディスクの破損等の発生を抑制することができ
る。
【0014】また、本発明の磁気ディスク装置は、請求
項4に記載されているように、請求項3記載の磁気ディ
スク装置において、前記外来振動の値に対応する所定の
許容値を記憶する記憶手段と、前記予測手段によって予
測された前記外来振動の予測結果が前記記憶手段に記憶
された許容値を超える場合に、前記磁気ディスクに対す
るアクセスを禁止するアクセス禁止手段とをさらに具備
することを特徴とする。
【0015】この発明は、後に磁気ディスク装置に加わ
る外来振動の予測値が、所定の許容値を超える場合に、
磁気ディスクに対するアクセスを禁止することができ
る。したがって、この発明によれば、アクセス中に磁気
ヘッドを磁気ディスク上から退避させる制御は勿論、磁
気ヘッドを退避位置から磁気ディスク上に移動させない
制御、つまりアクセス(リード/ライト)を実行させな
いように制御することができる。
【0016】さらに、本発明の磁気ディスク装置は、請
求項5に記載されているように、請求項4記載の磁気デ
ィスク装置において、前記アクセス禁止手段によって前
記磁気ディスクに対するアクセスが禁止されている状態
で、前記予測手段によって予測された前記外来振動の予
測結果が前記記憶手段に記憶された許容値以下になった
場合に、前記磁気ディスクに対するアクセスを再実行す
る手段をさらに具備することを特徴とする。
【0017】すなわち、この発明は、磁気ディスク装置
に加わる可能性があった外来振動の予測値が、所定の許
容値以下になった場合に、磁気ディスクに対するアクセ
スを再実行することができる。したがって、この発明に
よれば、磁気ディスク装置が外来振動を受ける可能性が
ある時に、磁気ディスクへのアクセス、つまりリード/
ライトを一旦中止し、磁気ディスク装置が外来振動を受
ける可能性がなくなった時に、アクセスを再度開始させ
るといった、磁気ディスクへのアクセスの自動制御を実
現させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0019】図1は本発明の実施形態にかかる磁気ディ
スクシステムを概略的に示す図、図2はその構成を示す
ブロック図である。
【0020】これらの図に示すように、この磁気ディス
クシステム1は、自動車2等の移動体に搭載されて用い
られる車両搭載型であり、磁気ディスク装置3と、自動
車2を通じて磁気ディスク装置3に加わる外来振動を予
測する振動予測装置4とから構成されている。
【0021】磁気ディスク装置3は、ヘッドロード/ア
ンロード方式を採用しており、磁気ディスク5と、磁気
ディスク5を回転駆動するスピンドルモータ(SPM)
6と、複数個の磁気ヘッド7をそれぞれ搭載したアーム
8を多段に固定したヘッドアクチュエータ9と、このヘ
ッドアクチュエータ9を駆動するボイスコイルモータ
(VCM)10と、磁気ディスク装置3の非稼働時及び
スタンバイモード時において磁気ヘッド7を磁気ディス
ク1の外側の定位置に待機させるためのヘッド待避部で
あるランプ11とを備えている。
【0022】ランプ11は、アーム8の先端部に突設さ
れたタブ12を定位置に拘束するための拘束部を有し、
ディスクの回転駆動中は勿論、ディスクの停止中におい
ても、磁気ヘッド7が、ディスクドライブに加わる振動
又は衝撃等で、ディスク面に飛出さないよう保持するも
のである。
【0023】また、磁気ディスク装置3には、装置全体
の制御を行うCPU13と、振動予測装置4に設けられ
たホスト14との間で各種情報をやり取りするハードデ
ィスクコントローラ(HDC)15と、ボイスコイルモ
ータ10を駆動制御するボイスコイルモータドライバI
C(VCMドライバIC)16と、スピンドルモータ6
を駆動制御するスピンドルモータドライバIC(SPM
ドライバIC)17と、リード/ライトデータを処理す
るリード/ライト回路18と、リード/ライトデータの
一次保存領域であるバッファメモリ19とが設けられて
いる。
【0024】CPU13はファームウェアが格納された
ファームウェアリードオンリメモリ(FROM)20を
有しており、このFROM20に格納されたファームウ
ェアに従って全体の制御と各種データ処理のための演算
を実行する。
【0025】例えばHDC15がホストより転送されて
きた情報を受信すると、受信した情報に基づく具体的な
動作、つまりロード動作、シーク動作、オントラック動
作あるいはアンロード動作などを実行するようCPU1
3に指示を行うので、CPU13はHDC15からの各
命令に対してVCM10及びSPM6が動作するように
VCMドライバIC16及びSPMドライバIC17を
制御する。
【0026】CPU13は、HDC15からの例えばリ
ード/ライト命令aを受け取ると、SPMドライバIC
14とVCMドライバIC16に、それぞれ同じタイミ
ングで制御信号b、cを送出する。すなわち、CPU1
3は、SPMドライバIC17へは、磁気ディスク1を
定格回転数で駆動するために必要な駆動電流をSPM6
へ供給するように指示する制御信号bを送り、同時にV
CMドライバIC16へは、磁気ヘッド7を磁気ディス
ク5の内側へ向けて移動させるための駆動電流をVCM
10へ供給するように指示する制御信号cを送る。
【0027】ここで、本実施形態の磁気ディスクシステ
ム1が有する振動対応処理(リトラクト処理)を行うた
めの構成について説明する。
【0028】振動予測装置4は、自動車2の進行方向
(前方又は後方)の路面上に在る障害物20又は凹凸等
をそれぞれ検出する前方振動予測センサ21及び後方振
動予測センサ22と、前述したホスト14とから主に構
成される。
【0029】振動予測センサ21、22は、センサから
障害物20までの距離を例えばセンサから発信される無
線電波の送受信時間から求め、さらに障害物20の画像
を補足して画像処理することにより、障害物20の大き
さを求めることができる。
【0030】ホスト14は、自動車2のタイヤの駆動機
構に設けられた速度検出器から、例えば自動車2の走向
スピードを取得し、この走向スピードと、振動予測セン
サ21又は22によって求められた障害物20までの距
離と、センサ21又は22によって求められた障害物2
0の大きさ等とに基づいて、自動車2の前輪又は後輪が
障害物20を乗越える時に自動車2に、後に加わる振動
の値(衝撃値)を算出(予測)する。さらに、ホスト1
4は、この算出された振動値を基に、自動車2のボディ
を通じ多少減衰されて磁気ディスク装置3に実質的に加
わるであろう振動値を予測し、この予測結果としての予
測振動値を磁気ディスク装置3のHDC15に送信する
ものとして構成されている。
【0031】ホスト14がこのように振動値を算出する
際に用いる情報は、CPU13の有するFROM20に
予めに記録されている。さらに、FROM20には、磁
気ディスク装置3に加わる外来振動の値に対応した許容
値も予め記録されている。この許容値は、磁気ディスク
装置3に許容値を超えていない振動が加わった場合、磁
気ヘッド7又は磁気ディスク5の破損等の恐れがないこ
とは勿論、例えば磁気ヘッド7による磁気ディスク5へ
のライト中に、振動により磁気ヘッド7が移動しデータ
を破壊してしまうような恐れのない振動値として定義さ
れ設定されている。なお、ホスト14は、このような振
動予測制御及び磁気ディスク装置3の制御に加え、アン
チロックブレーキ又はトラクションコントロール等の自
動車2を安全且つ快適に走向させるための電子運転制御
も行っている。
【0032】次に、このように構成された磁気ディスク
システム1により、振動対応処理(リトラクト処理)が
実行される場合について図3に示すフローチャートを用
いて説明する。
【0033】まず、ホスト14から磁気ディスク装置3
のHDC15へ、リード/ライト等のアクセス命令が送
信されてくると(S1)、HDC15は、ホスト14へ
振動予測情報を要求する。この要求を受けたホスト14
は、例えば自動車2が前方に直進していれば、振動予測
センサ21を制御し、自動車2の前方の路面上に在る障
害物等を検出する。すなわち、ホスト14は、自動車2
の前輪が障害物等を乗越える時に自動車2に後に加わる
振動の値を算出するとともに、算出された振動値を基
に、自動車2のボディを通じて磁気ディスク装置3に実
質的に加わるであろう振動値を予測し(S2)、この振
動予測結果としての振動値を磁気ディスク装置3のHD
C15に逐次送信する。
【0034】HDC15は、振動予測装置4側から受信
した予測結果としての振動値を、CPU13のFROM
20から取得した許容値と比較する(S3)。比較の結
果、予測された振動値が、許容値を超えている場合には
(S3のYES)、アクセス命令は無効となり(S
4)、ホスト14へ警告信号(Warning )が送信される
(S5)。
【0035】仮に、磁気ヘッド7が磁気ディスク5に対
しアクセス中であって、且つ予測された振動値が許容値
を超えていた場合には、HDC15及びCPU13を介
してヘッドアクチュエータ9が制御され、磁気ヘッド7
がランプ11へ自動的に退避し拘束される。なお、この
場合、最低限度、磁気情報の破壊を少なくとも阻止する
ために、磁気ヘッド7を退避させる場所は、磁気ディス
ク5上のデータの書込まれないガードバンドであっても
よい。
【0036】この後、磁気ディスク5に対するアクセス
が禁止されている状態で、振動予測装置4によって送信
され続けている予測された振動値が許容値以下になった
時点、すなわち自動車2が障害物等を完全に乗越えてし
まい磁気ディスク装置3に大きな外来振動が加わる可能
性がなくなった時点でアクセスが再実行される。
【0037】このように、本実施形態にかかる磁気ディ
スクシステム1は、自動車2に搭載された磁気ディスク
装置3に、後に加わる外来振動を予測することが可能で
あり、この予測結果に基づいて磁気ディスク5に対する
磁気ヘッド7のアクセス動作を制御することができる。
したがって、この磁気ディスクシステム1によれば、磁
気ディスク5に対し読出し又は書込み等が行われるアク
セス中に、例えば磁気ディスク装置3に大きな外来振動
が加わることが予測された場合には、アクセスを中止さ
せる制御、つまり磁気ヘッド7を磁気ディスク5上から
退避させる制御を行うことで、磁気ディスク5上に記録
されているデータの破壊、又は磁気ヘッド7、磁気ディ
スク5の物理的な破損等が起こることを未然に防ぐこと
ができる。 また、磁気ディスクシステム1は、アクセ
ス中は勿論、磁気ディスク5に対する磁気ヘッド7のア
クセス開始前に、外来振動の予測結果を要求することが
でき、後に磁気ディスク装置3に加わる外来振動の予測
値が、所定の許容値を超える場合に、磁気ディスク5に
対する磁気ヘッド7のアクセスを禁止することができ
る。これにより、アクセス中に磁気ヘッド7を磁気ディ
スク5上から退避させる制御は勿論、磁気ヘッド7を退
避位置であるランプ11から磁気ディスク5上に移動さ
せない制御、つまりアクセス(リード/ライト)を実行
させないように制御することができる。したがって、磁
気ディスクシステム1によれば、前記同様、磁気ディス
ク5上のデータ破壊等が起こることを未然に防ぐことが
できる。
【0038】さらに、磁気ディスクシステム1は、磁気
ディスク装置3に加わる可能性があった外来振動の予測
値が、所定の許容値以下になった場合に、磁気ディスク
に対するアクセスを再実行することができる。したがっ
て、磁気ディスクシステム1は、磁気ディスク装置3が
外来振動を受ける可能性がある時に、磁気ヘッド7によ
る磁気ディスク5へのアクセス、つまりリード/ライト
を一旦中止し、磁気ディスク装置3が外来振動を受ける
可能性がなくなった時に、アクセスを再度開始させると
いった、磁気ディスク装置3のアクセス動作の自動制御
を実現するものである。
【0039】なお、本実施形態では、自動車等の移動体
に搭載される媒体再生記録装置として磁気ディスク装置
3についてのみ説明してきたが、読出し/書込み等が行
えるあらゆる装置に本発明を適用してもよい。例えばC
D−ROMドライブ、/DVD−ROM(RAM)ドラ
イブ等の光ディスク装置に本発明を適用してもよい。ま
た、本実施形態の磁気ディスクシステム1では、予め定
められた許容値がCPU13のFROM20に固定値と
して格納されていたが、磁気ディスク装置3の仕様変
更、又は磁気ディスク装置3を搭載する自動車の仕様、
つまり自動車に備えられたダンピング性能等に応じてこ
の許容値を適宜変更できるようにシステムを構成しても
よい。
【0040】さらに、自動車2のブレーキ操作又はアク
セル操作等の情報を逐次ホスト14が取得できるように
システムを構成しておき、急制動によって発生する可能
性のある振動・衝撃等を事前に察知し、磁気ディスク装
置3のアクセス動作を制御してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は3に
記載した発明は、例えば自動車等の移動体に搭載された
磁気ディスク装置に、後に加わる外来振動を予測するこ
とが可能であり、この予測結果に基づいて磁気ディスク
に対するアクセスを制御することができる。したがっ
て、これら請求項1又は3に記載した発明によれば、磁
気ディスクに対し読出し又は書込み等が行われるアクセ
ス中に、例えば磁気ディスク装置に大きな外来振動が加
わることが予測された場合には、アクセスを中止させる
制御、つまり磁気ヘッドを磁気ディスク上から退避させ
る制御等を行うことで、ディスク上に記録されているデ
ータの破壊、又は磁気ヘッド、磁気ディスクの物理的な
破損等が起こることを未然に防ぐことができる。
【0042】さらに、請求項2に記載した発明は、振動
予測装置によって予測された磁気ディスク装置に加わる
外来振動の予測結果を当該磁気ディスク装置が所定のタ
イミングで要求して取得することが可能である。したが
って、この発明によれば、磁気ディスクに対するアクセ
ス中は勿論、磁気ディスクに対するアクセス開始前に、
外来振動の予測結果を要求することができるので、外来
振動によるディスク上のデータ破壊、又は磁気ヘッド、
磁気ディスクの破損等の発生を抑制することができる。
【0043】また、請求項4に記載した発明は、後に磁
気ディスク装置に加わる外来振動の予測値が、所定の許
容値を超える場合に、磁気ディスクに対するアクセスを
禁止することができる。したがって、この発明によれ
ば、アクセス中に磁気ヘッドを磁気ディスク上から退避
させる制御は勿論、磁気ヘッドを退避位置から磁気ディ
スク上に移動させない制御、つまりアクセス(リード/
ライト)を実行させないように制御することができる。
【0044】さらに、請求項5に記載した発明は、磁気
ディスク装置に加わる可能性があった外来振動の予測値
が、所定の許容値以下になった場合に、磁気ディスクに
対するアクセスを再実行することができる。したがっ
て、この発明によれば、磁気ディスク装置が外来振動を
受ける可能性がある時に、磁気ディスクへのアクセス、
つまりリード/ライトを一旦中止し、磁気ディスク装置
が外来振動を受ける可能性がなくなった時に、アクセス
を再度開始させるといった、磁気ディスクへのアクセス
の自動制御を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる磁気ディスクシステ
ムを概略的に示す図。
【図2】図1の磁気ディスクシステムを示すブロック
図。
【図3】図1の磁気ディスクシステムが実行する振動予
測処理を示すフローチャート。
【図4】従来の磁気ディスク装置が実行する振動対応処
理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1……磁気ディスクシステム 2……自動車 3……磁気ディスク装置 4……振動予測装置 5……磁気ディスク 7……磁気ヘッド 11……ランプ 13……CPU 14……ホスト 15……HDC 20……ファームウェアリードオンリメモリ(FRO
M) 21……前方振動予測センサ 22……後方振動予測センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福崎 雅之 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 コンピュータエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC01 DA22 DA76 DA88 DC33 DC38 DE09 GG01 5D091 AA10 BB01 BB03 BB05 BB06 FF20 HH04 HH20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に搭載される磁気ディスク装置と
    該移動体を通じて該磁気ディスク装置に加わる外来振動
    を予測する予測手段とを有する磁気ディスクシステムで
    あって、 前記予測手段によって予測された前記外来振動の予測結
    果を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された前記予測結果に基づい
    て、磁気ディスクに対するアクセスを制御する手段とを
    具備することを特徴とする磁気ディスクシステム。
  2. 【請求項2】 移動体に搭載される磁気ディスク装置と
    該移動体を通じて該磁気ディスク装置に加わる外来振動
    を予測する振動予測装置とを有する磁気ディスクシステ
    ムであって、 前記振動予測装置が、 前記磁気ディスク装置から送信された前記外来振動の予
    測結果の要求を受信し該磁気ディスク装置へ返信する返
    信手段を具備し、 前記磁気ディスク装置が、 前記返信手段によって返信された前記外来振動の予測結
    果を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された前記予測結果に基づい
    て、磁気ディスクに対するアクセスを制御する手段とを
    具備することを特徴とする磁気ディスクシステム。
  3. 【請求項3】 移動体に搭載された磁気ディスク装置で
    あって、前記移動体に搭載され該移動体を通じて前記磁
    気ディスク装置に加わる外来振動を予測する振動予測装
    置に接続された磁気ディスク装置において、 前記振動予測装置により予測された前記外来振動の予測
    結果を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された予測結果に基づいて、
    前記磁気ディスクに対するアクセスを制御する手段とを
    具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の磁気ディスク装置におい
    て、 前記外来振動の値に対応する所定の許容値を記憶する記
    憶手段と、 前記予測手段によって予測された前記外来振動の予測結
    果が前記記憶手段に記憶された許容値を超える場合に、
    前記磁気ディスクに対するアクセスを禁止するアクセス
    禁止手段とをさらに具備することを特徴とする磁気ディ
    スク装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の磁気ディスク装置におい
    て、 前記アクセス禁止手段によって前記磁気ディスクに対す
    るアクセスが禁止されている状態で、前記予測手段によ
    って予測された前記外来振動の予測結果が前記記憶手段
    に記憶された許容値以下になった場合に、前記磁気ディ
    スクに対するアクセスを再実行する手段をさらに具備す
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
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