JP2001014565A - 投てきによるマーキング品 - Google Patents
投てきによるマーキング品Info
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- JP2001014565A JP2001014565A JP11217642A JP21764299A JP2001014565A JP 2001014565 A JP2001014565 A JP 2001014565A JP 11217642 A JP11217642 A JP 11217642A JP 21764299 A JP21764299 A JP 21764299A JP 2001014565 A JP2001014565 A JP 2001014565A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 投てきによるマーキング品を投げ付けた時
に、充填した液体の量によっては曲がりの程度がひど
く、的確に目標に投げ付けることが出来ない場合があっ
た。 更に、充填した液体の量によっては、衝撃を与え
ても破損しない場合があった。 また、投てきによるマ
ーキング品の材料の種類や大きさや容器本体の厚さによ
っても破損しない場合があった。 即ち、密閉容器の材
料の強度を、アイゾット衝撃強度0.5〜3kg・cm
/cm2で規定しても、充填した液体の量や投てきによ
るマーキング品の大きさや容器本体の厚さによって破損
の状況は大きく変っていた。 【解決手段】 衝撃によって破損する容器本体11内に
塗料を含有する液体21を密閉した投てきによるマーキ
ング品において、容器本体11内に充填可能な全容積に
対する液体21の充填量の割合が、40〜100%であ
ることを特徴としている。
に、充填した液体の量によっては曲がりの程度がひど
く、的確に目標に投げ付けることが出来ない場合があっ
た。 更に、充填した液体の量によっては、衝撃を与え
ても破損しない場合があった。 また、投てきによるマ
ーキング品の材料の種類や大きさや容器本体の厚さによ
っても破損しない場合があった。 即ち、密閉容器の材
料の強度を、アイゾット衝撃強度0.5〜3kg・cm
/cm2で規定しても、充填した液体の量や投てきによ
るマーキング品の大きさや容器本体の厚さによって破損
の状況は大きく変っていた。 【解決手段】 衝撃によって破損する容器本体11内に
塗料を含有する液体21を密閉した投てきによるマーキ
ング品において、容器本体11内に充填可能な全容積に
対する液体21の充填量の割合が、40〜100%であ
ることを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動する人や車両
等の物体に対し投てきし、前記移動する人や車両等の物
体にマークを付け、後になって同一性を確認する、投て
きによるマーキング品の技術に関するものである。
等の物体に対し投てきし、前記移動する人や車両等の物
体にマークを付け、後になって同一性を確認する、投て
きによるマーキング品の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、投てきによるマーキング品に関
する技術としては、実開昭58−10185号と実公平
2−37113号の二つの技術が見られる。
する技術としては、実開昭58−10185号と実公平
2−37113号の二つの技術が見られる。
【0003】この場合、実開昭58−10185号公報
には、密閉された容器内に塗料が充填され、この容器が
逃亡物に投げ付けられると当った衝撃で破損して内部の
塗料が逃亡物の表面に付着するという技術が示されてい
る。
には、密閉された容器内に塗料が充填され、この容器が
逃亡物に投げ付けられると当った衝撃で破損して内部の
塗料が逃亡物の表面に付着するという技術が示されてい
る。
【0004】一方、実公平2−37113号公報には、
衝撃により破損し得る密閉容器中に塗料を充填し、前記
密閉容器がアイゾット衝撃強度0.5〜3kg・cm/
cm2の材料を使用している技術が示されている。
衝撃により破損し得る密閉容器中に塗料を充填し、前記
密閉容器がアイゾット衝撃強度0.5〜3kg・cm/
cm2の材料を使用している技術が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の投てきによるマーキング品には、以下に示す
ような課題があった。第一に、投てきによるマーキング
品を投げ付けた時に、充填した液体の量によっては曲が
りの程度がひどく、的確に目標に投げ付けることが出来
ない場合があった。
うな従来の投てきによるマーキング品には、以下に示す
ような課題があった。第一に、投てきによるマーキング
品を投げ付けた時に、充填した液体の量によっては曲が
りの程度がひどく、的確に目標に投げ付けることが出来
ない場合があった。
【0006】第二に、投てきによるマーキング品を投げ
付けた時に、充填した液体の量によっては、衝撃を与え
ても破損しない場合があった。 また、投てきによるマ
ーキング品の材料の種類や容器本体の大きさや容器本体
の厚さによっても破損しない場合があった。 即ち、密
閉容器の材料の強度を、アイゾット衝撃強度0.5〜3
kg・cm/cm2で規定しても、充填した液体の量や
投てきによるマーキング品の大きさや容器本体の厚さに
よって破損の状況は大きく変っていた。 例えば、アイ
ゾット衝撃強度が大きい値でも、容器本体が大きかった
り、容器本体の厚さを薄くしたり、容器本体内に充填可
能な全容器に対する液体の充填量の割合を大きくした場
合には、破損する場合もあった。本発明はこのような課
題を解決することを目的としている。
付けた時に、充填した液体の量によっては、衝撃を与え
ても破損しない場合があった。 また、投てきによるマ
ーキング品の材料の種類や容器本体の大きさや容器本体
の厚さによっても破損しない場合があった。 即ち、密
閉容器の材料の強度を、アイゾット衝撃強度0.5〜3
kg・cm/cm2で規定しても、充填した液体の量や
投てきによるマーキング品の大きさや容器本体の厚さに
よって破損の状況は大きく変っていた。 例えば、アイ
ゾット衝撃強度が大きい値でも、容器本体が大きかった
り、容器本体の厚さを薄くしたり、容器本体内に充填可
能な全容器に対する液体の充填量の割合を大きくした場
合には、破損する場合もあった。本発明はこのような課
題を解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、衝撃によって
破損する容器本体11内に塗料を含有する液体21を密
閉した投てきによるマーキング品において、前記容器本
体11内に充填可能な全容積に対する前記液体21の充
填量の割合が、40〜100%であることを特徴とし、
更に、前記容器本体11内に塗料を含有する前記液体2
1を密閉した状態で、厚さ3センチメートル以上の平ら
なコンクリート製の地面に7〜250センチメートルの
いずれかの高さ30から自然落下させ、少なくとも50
%以上が破損する強度であることを特徴とすることによ
って、上記課題を解決した。
破損する容器本体11内に塗料を含有する液体21を密
閉した投てきによるマーキング品において、前記容器本
体11内に充填可能な全容積に対する前記液体21の充
填量の割合が、40〜100%であることを特徴とし、
更に、前記容器本体11内に塗料を含有する前記液体2
1を密閉した状態で、厚さ3センチメートル以上の平ら
なコンクリート製の地面に7〜250センチメートルの
いずれかの高さ30から自然落下させ、少なくとも50
%以上が破損する強度であることを特徴とすることによ
って、上記課題を解決した。
【0008】
【発明の実施の形態】本願発明による、投てきによるマ
ーキング品を実施の形態をあげて図面と共に詳細に説明
する。ここで、図1は、本願発明による投てきによるマ
ーキング品の断面図であり、図2は、本願発明による落
球試験の高さを示した図である。
ーキング品を実施の形態をあげて図面と共に詳細に説明
する。ここで、図1は、本願発明による投てきによるマ
ーキング品の断面図であり、図2は、本願発明による落
球試験の高さを示した図である。
【0009】図1において、11は容器本体であり、こ
の容器本体11は塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、エチ
レン−塩化ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂等の
合成樹脂から成っている。 この場合、容器本体11
は、人間が手で掴んで投てきするために都合の良い形状
であるのが好ましく、図示しているのは球状であるが、
回転楕円体や円筒でもかまわない。 一方、容器本体1
1は中空であり、容器本体11の表面の一部には、孔1
1aが設けられている。 更に、容器本体11の厚さは
0.1〜1.5ミリメートルであり、その外径は40〜
75ミリメートルの大きさである。 尚、厚さに関して
は、全体が均一になっている訳ではなく、一般に、中央
部が一番薄く、上部、下部の順で厚くなっている。
の容器本体11は塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、エチ
レン−塩化ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂等の
合成樹脂から成っている。 この場合、容器本体11
は、人間が手で掴んで投てきするために都合の良い形状
であるのが好ましく、図示しているのは球状であるが、
回転楕円体や円筒でもかまわない。 一方、容器本体1
1は中空であり、容器本体11の表面の一部には、孔1
1aが設けられている。 更に、容器本体11の厚さは
0.1〜1.5ミリメートルであり、その外径は40〜
75ミリメートルの大きさである。 尚、厚さに関して
は、全体が均一になっている訳ではなく、一般に、中央
部が一番薄く、上部、下部の順で厚くなっている。
【0010】ここで、容器本体11の外面には、孔11
aを覆う様に蓋12が装着されている。 この場合、蓋
12も塩化ビニール樹脂等の合成樹脂からなり、この蓋
12は、接着剤13により容器本体11に接着し密閉を
保っている。 従って、この投てきによるマーキング品
10は、容器本体11と蓋12と接着剤13とで密閉容
器を構成している。 但し、具体的には図示していない
が、接着剤13を使用しないで、蓋12の上部から容器
本体11にかけてシールを貼って密閉する場合もある。
aを覆う様に蓋12が装着されている。 この場合、蓋
12も塩化ビニール樹脂等の合成樹脂からなり、この蓋
12は、接着剤13により容器本体11に接着し密閉を
保っている。 従って、この投てきによるマーキング品
10は、容器本体11と蓋12と接着剤13とで密閉容
器を構成している。 但し、具体的には図示していない
が、接着剤13を使用しないで、蓋12の上部から容器
本体11にかけてシールを貼って密閉する場合もある。
【0011】また、容器本体11内には液体21が充填
されている。 この場合、液体21は、水を中心に構成
されているが塗料を含有していて、塗料としては水性塗
料が好ましく、例えば、水性蛍光塗料、水性一般色塗
料、水性不可視塗料等が使用されている。 尚、液体2
1の中には、塗料としての顔料の他に、塗料が対象物に
確実に付着するように、ゴム類の糊材やデキストリンや
膠やセルロース系の糊材を添加している。
されている。 この場合、液体21は、水を中心に構成
されているが塗料を含有していて、塗料としては水性塗
料が好ましく、例えば、水性蛍光塗料、水性一般色塗
料、水性不可視塗料等が使用されている。 尚、液体2
1の中には、塗料としての顔料の他に、塗料が対象物に
確実に付着するように、ゴム類の糊材やデキストリンや
膠やセルロース系の糊材を添加している。
【0012】最後に、本願発明による投てきによるマー
キング品10は、成形された容器本体11の内部に、予
め調製された液体21を所定の量注入し、その後に、容
器本体11の表面の孔11aに接着剤13により蓋12
を接着することにより密閉されている。
キング品10は、成形された容器本体11の内部に、予
め調製された液体21を所定の量注入し、その後に、容
器本体11の表面の孔11aに接着剤13により蓋12
を接着することにより密閉されている。
【0013】その際、容器本体11内に充填可能な全容
積に対する液体21の充填量の割合を40〜100%に
設定している。 この場合、40%を設定している理由
は、充填する液体21が少なければ少ないほど製造コス
トは安くなるが、充填する液体21があまり少ないと、
投てきの際、液体21が片寄ることによって投てきによ
るマーキング品10が曲がることにより命中率が低下す
るのを防止する為である。
積に対する液体21の充填量の割合を40〜100%に
設定している。 この場合、40%を設定している理由
は、充填する液体21が少なければ少ないほど製造コス
トは安くなるが、充填する液体21があまり少ないと、
投てきの際、液体21が片寄ることによって投てきによ
るマーキング品10が曲がることにより命中率が低下す
るのを防止する為である。
【0014】但し、望ましくは、60〜99%が理想的
である。 ここで、60%が望ましい理由は、40%の
場合より片寄りが少なくなって投てきの際の命中率が格
段に向上する為であり、99%が望ましい理由は、液体
を充填する際に100%を目標とすると、充填作業が非
常に手間がかかる為である。
である。 ここで、60%が望ましい理由は、40%の
場合より片寄りが少なくなって投てきの際の命中率が格
段に向上する為であり、99%が望ましい理由は、液体
を充填する際に100%を目標とすると、充填作業が非
常に手間がかかる為である。
【0015】一方、この投てきによるマーキング品10
は、対象とする場所や物体に投げつけた場合には、衝撃
によって容器本体11が破損し、内部に密閉された塗料
を含有する液体21が飛散することで、人や物体に塗料
が付着する必要がある。 その為に、投てきによるマー
キング品10が破損しやすいように、また、飛散した塗
料を含有する液体21が対象物に付着しやすいように色
々な配慮が払われている。
は、対象とする場所や物体に投げつけた場合には、衝撃
によって容器本体11が破損し、内部に密閉された塗料
を含有する液体21が飛散することで、人や物体に塗料
が付着する必要がある。 その為に、投てきによるマー
キング品10が破損しやすいように、また、飛散した塗
料を含有する液体21が対象物に付着しやすいように色
々な配慮が払われている。
【0016】ここで、衝撃によって容器本体11が破損
する要素を考えると、容器本体11を構成している材料
の強さ、容器本体11の大きさ、容器本体11を構成し
ている材料の厚さ、容器本体11の内部に充填している
液体21の充填量等が微妙に影響している。
する要素を考えると、容器本体11を構成している材料
の強さ、容器本体11の大きさ、容器本体11を構成し
ている材料の厚さ、容器本体11の内部に充填している
液体21の充填量等が微妙に影響している。
【0017】そこで、本発明に於いては、破損という最
終目的に軸を合わせて一つの指標を設定した。 即ち、
この指標は、容器本体11内に塗料を含有する液体21
を密閉した状態で、図2に見られるように、厚さ3セン
チメートル以上の平らなコンクリート製の地面に7〜2
50センチメートルのいずれかの高さ30から自然落下
させ、少なくとも50%以上が破損する強度を基準とし
たものである。 この場合、7センチメートルの高さ
は、投てきによるマーキング品10を運搬や保管する為
に必要な最小限の強度であり、250センチメートルの
高さは、投てきした際にやっと破損する限界値であっ
て、これ以上材料の強度を増したり容器本体の板厚を増
したり容器本体11を小さくしたり液体21の充填量を
少なくしたりすると、投てきによるマーキング品10の
容器本体11は破損しなくなるぎりぎりの値である。
終目的に軸を合わせて一つの指標を設定した。 即ち、
この指標は、容器本体11内に塗料を含有する液体21
を密閉した状態で、図2に見られるように、厚さ3セン
チメートル以上の平らなコンクリート製の地面に7〜2
50センチメートルのいずれかの高さ30から自然落下
させ、少なくとも50%以上が破損する強度を基準とし
たものである。 この場合、7センチメートルの高さ
は、投てきによるマーキング品10を運搬や保管する為
に必要な最小限の強度であり、250センチメートルの
高さは、投てきした際にやっと破損する限界値であっ
て、これ以上材料の強度を増したり容器本体の板厚を増
したり容器本体11を小さくしたり液体21の充填量を
少なくしたりすると、投てきによるマーキング品10の
容器本体11は破損しなくなるぎりぎりの値である。
【0018】但し、望ましくは、10〜180センチメ
ートルが理想的である。 ここで、10センチメートル
の高さが望ましい理由は、7センチメートルの場合より
強度が増して貯蔵や運搬に安定感が増すことであり、1
80センチメートルの高さが望ましい理由は、人の身体
等の柔らかい部分に当たった際でも確実に破損させるこ
とが出来る為である。
ートルが理想的である。 ここで、10センチメートル
の高さが望ましい理由は、7センチメートルの場合より
強度が増して貯蔵や運搬に安定感が増すことであり、1
80センチメートルの高さが望ましい理由は、人の身体
等の柔らかい部分に当たった際でも確実に破損させるこ
とが出来る為である。
【0019】本発明による、投てきによるマーキング品
としては、前述したように構成されており、以下に、そ
の動作について説明する。
としては、前述したように構成されており、以下に、そ
の動作について説明する。
【0020】金融機関や、スーパーや、商店や、ガソリ
ンスタンド等現金を所有しているような場所に不審な者
が侵入し気付かれた時には、侵入者は逃げようとする。
また、路上で警察官が不審な車を発見し停止させよう
とする際、時によっては車は逃げようとする。 そのよ
うな場合、不審な侵入者の足元や不審な車に何かを投げ
つけて人や車等に印を付けたらよいのではないかと考え
たのが、投てきによるマーキング品10である。
ンスタンド等現金を所有しているような場所に不審な者
が侵入し気付かれた時には、侵入者は逃げようとする。
また、路上で警察官が不審な車を発見し停止させよう
とする際、時によっては車は逃げようとする。 そのよ
うな場合、不審な侵入者の足元や不審な車に何かを投げ
つけて人や車等に印を付けたらよいのではないかと考え
たのが、投てきによるマーキング品10である。
【0021】その際、投てきによるマーキング品10
は、球形であり一般に使用されている各種のボールの大
きさに合わせることと、加えて、内部に充填した液体2
1に片寄りがおきない様に充填量の割合を40〜100
%にすることで、目標物に命中するようにほぼまっすぐ
に投げることが出来る。
は、球形であり一般に使用されている各種のボールの大
きさに合わせることと、加えて、内部に充填した液体2
1に片寄りがおきない様に充填量の割合を40〜100
%にすることで、目標物に命中するようにほぼまっすぐ
に投げることが出来る。
【0022】そこで、投てきによるマーキング品10の
容器本体11は、不審な侵入者の足元や不審な車にぶつ
かった衝撃によって割れ、容器本体11の内部に密閉さ
れた塗料を含んだ液体21が飛散して不審な侵入者の足
や不審な車に付着する。 尚、投てきによるマーキング
品10の容器本体11は、衝撃に際して割れるが、人や
車両を傷付けることはない。 この場合、投てきによる
マーキング品10は、容器本体11内に塗料を含有する
液体21を密閉した状態で、厚さ3センチメートル以上
の平らなコンクリート製の地面に7〜250センチメー
トルのいずれかの高さ30から自然落下させ、少なくと
も50%以上が破損する強度を確保している。
容器本体11は、不審な侵入者の足元や不審な車にぶつ
かった衝撃によって割れ、容器本体11の内部に密閉さ
れた塗料を含んだ液体21が飛散して不審な侵入者の足
や不審な車に付着する。 尚、投てきによるマーキング
品10の容器本体11は、衝撃に際して割れるが、人や
車両を傷付けることはない。 この場合、投てきによる
マーキング品10は、容器本体11内に塗料を含有する
液体21を密閉した状態で、厚さ3センチメートル以上
の平らなコンクリート製の地面に7〜250センチメー
トルのいずれかの高さ30から自然落下させ、少なくと
も50%以上が破損する強度を確保している。
【0023】この様にして、投てきによるマーキング品
10の破損による塗料付着によってマークを付けられた
人や車両は、外見上容易に識別することが出来、従っ
て、早期に発見することが可能である。 特に、投てき
によるマーキング品10に用いられる塗料が蛍光塗料の
場合には、視認性が高く、また簡単に洗浄または拭き取
られても特殊な光源(紫外線等)を照射することによっ
て容易に検出出来るので、証拠隠滅を防ぐことが可能で
ある。
10の破損による塗料付着によってマークを付けられた
人や車両は、外見上容易に識別することが出来、従っ
て、早期に発見することが可能である。 特に、投てき
によるマーキング品10に用いられる塗料が蛍光塗料の
場合には、視認性が高く、また簡単に洗浄または拭き取
られても特殊な光源(紫外線等)を照射することによっ
て容易に検出出来るので、証拠隠滅を防ぐことが可能で
ある。
【0024】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0025】(第一の試験)以下に、比較例1、2と、
実施例1〜6によって、実際に実施した実施例の結果を
示す。先ず、比較例と実施例の試験行う為に、5メート
ルの距離から1.2メートルの高さに直径0.4メート
ルの円の形状をした標的を用意する。 一方、容器本体
11内に充填可能な全容量に対する液体21の充填量の
割合を個々に変えて充填し、比較例1、2と、実施例1
〜6の投てきによるマーキング品10を各10個準備す
る。 試験方法としては、5メートルの距離から1.2
メートルの高さに直径0.4メートルの円の形状をした
標的に、準備をした投てきによるマーキング品10を1
0回投げ、標的に到達した命中率を求める。
実施例1〜6によって、実際に実施した実施例の結果を
示す。先ず、比較例と実施例の試験行う為に、5メート
ルの距離から1.2メートルの高さに直径0.4メート
ルの円の形状をした標的を用意する。 一方、容器本体
11内に充填可能な全容量に対する液体21の充填量の
割合を個々に変えて充填し、比較例1、2と、実施例1
〜6の投てきによるマーキング品10を各10個準備す
る。 試験方法としては、5メートルの距離から1.2
メートルの高さに直径0.4メートルの円の形状をした
標的に、準備をした投てきによるマーキング品10を1
0回投げ、標的に到達した命中率を求める。
【0026】第一の試験結果を、表1に示す。
【0027】ここで、比較例に見られる様に、液体の充
填率の割合が20、30%の場合、投てきによるマーキ
ング品10を投げたときの命中率は50%以下と極端に
悪くなる。 一方、実施例でも、液体の充填率の割合が
40、50%の場合、投てきによるマーキング品10を
投げたときの命中率は60、70%を示している。
填率の割合が20、30%の場合、投てきによるマーキ
ング品10を投げたときの命中率は50%以下と極端に
悪くなる。 一方、実施例でも、液体の充填率の割合が
40、50%の場合、投てきによるマーキング品10を
投げたときの命中率は60、70%を示している。
【0028】(第二の試験)以下に、比較例11〜13
と、実施例11〜21によって、実際に実施した実施例
の結果を示す。先ず、比較例と実施例の試験行う為に、
厚さ3センチメートル以上の平らなコンクリート製の地
面を確保する。 また、1メートル四方で0.5ミリメ
ートルのビニール製の布を準備し、たるまない様に四隅
を強く引っ張り垂直の状態にする。 そして、材料や外
径や中央部の板厚を変えた容器本体11内に充填可能な
全容量に対する液体21の充填量の割合を個々に変えて
充填し、比較例11〜13と、実施例11〜21の投て
きによるマーキング品10を各6個準備する。
と、実施例11〜21によって、実際に実施した実施例
の結果を示す。先ず、比較例と実施例の試験行う為に、
厚さ3センチメートル以上の平らなコンクリート製の地
面を確保する。 また、1メートル四方で0.5ミリメ
ートルのビニール製の布を準備し、たるまない様に四隅
を強く引っ張り垂直の状態にする。 そして、材料や外
径や中央部の板厚を変えた容器本体11内に充填可能な
全容量に対する液体21の充填量の割合を個々に変えて
充填し、比較例11〜13と、実施例11〜21の投て
きによるマーキング品10を各6個準備する。
【0029】試験方法としては、図2に見られるよう
に、投てきによるマーキング品10の自然落下させる高
さ30を増加させていき、破損した高さを求める。 こ
の様にして、同じことを3回繰り返す。 一方、ビニー
ル製の布に向けて、3メートルの距離からしゃがんだ状
態で投てきし、準備をした投てきによるマーキング品1
0を3回投げ、破損した割合を求める。
に、投てきによるマーキング品10の自然落下させる高
さ30を増加させていき、破損した高さを求める。 こ
の様にして、同じことを3回繰り返す。 一方、ビニー
ル製の布に向けて、3メートルの距離からしゃがんだ状
態で投てきし、準備をした投てきによるマーキング品1
0を3回投げ、破損した割合を求める。
【0030】第二の試験結果を、表2に示す。
【0031】この場合、比較例と実施例に見られる様
に、材料、外径、板厚、容器本体内に充填可能な全容量
に対する液体の充填量の割合によって、容器の破損した
時の高さは、予測された傾向を示している。 即ち、ス
チレンは塩化ビニルより弱く、外径が大きくなる程弱
く、板厚が薄い程弱く、容器本体内に充填可能な全容量
に対する液体の充填量の割合が高い程弱い。 そして、
前記の要素を複合させた結果の破損の高さによって、容
器本体の破損の限界が決まるということも第二の試験結
果を見ると明かである。 従って、第二の試験結果か
ら、自然落下で容器本体が破損する高さを求めることに
よって、強度に関する数多くの物差しを1つにまとめて
簡単に設定することが可能となった。
に、材料、外径、板厚、容器本体内に充填可能な全容量
に対する液体の充填量の割合によって、容器の破損した
時の高さは、予測された傾向を示している。 即ち、ス
チレンは塩化ビニルより弱く、外径が大きくなる程弱
く、板厚が薄い程弱く、容器本体内に充填可能な全容量
に対する液体の充填量の割合が高い程弱い。 そして、
前記の要素を複合させた結果の破損の高さによって、容
器本体の破損の限界が決まるということも第二の試験結
果を見ると明かである。 従って、第二の試験結果か
ら、自然落下で容器本体が破損する高さを求めることに
よって、強度に関する数多くの物差しを1つにまとめて
簡単に設定することが可能となった。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により、下記のような効果をあげることができる。第一
に、容器本体内に充填可能な全容積に対する液体の充填
量の割合を、40〜100%にすることにより、投てき
によるマーキング品を投げたときの命中率が格段に向上
した。
により、下記のような効果をあげることができる。第一
に、容器本体内に充填可能な全容積に対する液体の充填
量の割合を、40〜100%にすることにより、投てき
によるマーキング品を投げたときの命中率が格段に向上
した。
【0033】第二に、容器本体11内に塗料を含有する
液体21を密閉した状態で、厚さ3センチメートル以上
の平らなコンクリート製の地面に7〜250センチメー
トルの何れかの高さから自然落下させ、少なくとも50
%以上の破損する強度であるという指標により、破損と
いうことに関し、材料や容器本体の大きさや容器本体の
厚さや液体の充填率という微妙な関係にとらわれないで
運搬や貯蔵に便利な割れ易い投てきによるマーキング品
を容易に設定することが可能となった。
液体21を密閉した状態で、厚さ3センチメートル以上
の平らなコンクリート製の地面に7〜250センチメー
トルの何れかの高さから自然落下させ、少なくとも50
%以上の破損する強度であるという指標により、破損と
いうことに関し、材料や容器本体の大きさや容器本体の
厚さや液体の充填率という微妙な関係にとらわれないで
運搬や貯蔵に便利な割れ易い投てきによるマーキング品
を容易に設定することが可能となった。
【図1】本願発明による投てきによるマーキング品の断
面図
面図
【図2】本願発明による落球試験の高さを示した図
10・・・・・・投てきによるマーキング品 11・・・・・・容器本体 11a・・・・・孔 12・・・・・・蓋 13・・・・・・接着剤 21・・・・・・液体 30・・・・・・高さ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月10日(2000.3.1
0)
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、衝撃によって
破損する容器内に塗料を含有する液体を密封した投てき
によるマーキング品において、前記容器は薄肉部を一部
に設けた球体からなり、容器内に充填する液体の充填割
合が40〜100%であり、また、容器の強度は、容器
に液体を密封した状態で自然落下させることにより決定
されることを特徴とする。また、前記容器に液体を充填
し密封した状態で、厚さ3センチメートル以上の平らな
コンクリート製の地面に7〜250センチメートルのい
ずれかの高さから自然落下させ、少なくとも容器の50
%以上が破損する強度であることを特徴とする投てきに
よるマーキング品とすることによって、上記課題を解決
した。
破損する容器内に塗料を含有する液体を密封した投てき
によるマーキング品において、前記容器は薄肉部を一部
に設けた球体からなり、容器内に充填する液体の充填割
合が40〜100%であり、また、容器の強度は、容器
に液体を密封した状態で自然落下させることにより決定
されることを特徴とする。また、前記容器に液体を充填
し密封した状態で、厚さ3センチメートル以上の平らな
コンクリート製の地面に7〜250センチメートルのい
ずれかの高さから自然落下させ、少なくとも容器の50
%以上が破損する強度であることを特徴とする投てきに
よるマーキング品とすることによって、上記課題を解決
した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】第二に、容器本体内に塗料を含有する液体
を密閉した状態で、厚さ3センチメートル以上の平らな
コンクリート製の地面に7〜250センチメートルの何
れかの高さから自然落下させ、少なくとも50%以上の
破損する強度であるという指標により、破損ということ
に関し、材料や容器本体の大きさや容器本体の厚さや液
体の充填率という微妙な関係にとらわれないで運搬や貯
蔵に便利な割れ易い投てきによるマーキング品を容易に
設定することが可能となった。また、容器は薄肉部を一
部に設けた球体からなることにより、使用時に薄く成形
された部分を狙って当てるなどの効果的な使用法も可能
になると共に、保管時には破損し難い形態とすることが
できる。
を密閉した状態で、厚さ3センチメートル以上の平らな
コンクリート製の地面に7〜250センチメートルの何
れかの高さから自然落下させ、少なくとも50%以上の
破損する強度であるという指標により、破損ということ
に関し、材料や容器本体の大きさや容器本体の厚さや液
体の充填率という微妙な関係にとらわれないで運搬や貯
蔵に便利な割れ易い投てきによるマーキング品を容易に
設定することが可能となった。また、容器は薄肉部を一
部に設けた球体からなることにより、使用時に薄く成形
された部分を狙って当てるなどの効果的な使用法も可能
になると共に、保管時には破損し難い形態とすることが
できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 衝撃によって破損する容器本体(11)
内に塗料を含有する液体(21)を密閉した投てきによ
るマーキング品において、前記容器本体(11)内に充
填可能な全容積に対する前記液体(21)の充填量の割
合が、40〜100%であることを特徴とする投てきに
よるマーキング品。 - 【請求項2】 前記容器本体(11)内に塗料を含有す
る前記液体(21)を密閉した状態で、厚さ3センチメ
ートル以上の平らなコンクリート製の地面に7〜250
センチメートルのいずれかの高さ(30)から自然落下
させ、少なくとも50%以上が破損する強度であること
を特徴とする請求項1に記載の投てきによるマーキング
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217642A JP2001014565A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 投てきによるマーキング品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217642A JP2001014565A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 投てきによるマーキング品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001014565A true JP2001014565A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16707469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11217642A Pending JP2001014565A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 投てきによるマーキング品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001014565A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010174341A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Kyoto Institute Of Technology | 酸化抑制剤 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6266398U (ja) * | 1985-10-14 | 1987-04-24 |
-
1999
- 1999-06-28 JP JP11217642A patent/JP2001014565A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6266398U (ja) * | 1985-10-14 | 1987-04-24 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010174341A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Kyoto Institute Of Technology | 酸化抑制剤 |
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