JP2001014386A - 設備管理システム - Google Patents

設備管理システム

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JP2001014386A
JP2001014386A JP34717099A JP34717099A JP2001014386A JP 2001014386 A JP2001014386 A JP 2001014386A JP 34717099 A JP34717099 A JP 34717099A JP 34717099 A JP34717099 A JP 34717099A JP 2001014386 A JP2001014386 A JP 2001014386A
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Shigenori Nakada
成憲 中田
Noriyuki Kushiro
紀之 久代
Shigeki Suzuki
繁樹 鈴木
Noriyuki Komiya
紀之 小宮
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備管理システムにおいて課題となる空調や
照明などの各設備メーカごとの独自方式を吸収すること
と、物件毎に異なる運用情報を設定することと、居住者
側への利用の開放、使用者の使い勝手向上を実現する。 【解決手段】 対象設備に対する設備制御手段への入出
力を行なう対象制御部と、外部の通信手段への入出力を
行なう通信管理部と、前記対象制御部と通信管理部との
入出力を整理し、データを蓄積するデータ管理部とを有
する設備管理装置とから構成され、この設備管理装置の
各部にはデータ構造記述言語処理部を内包して成り、通
信管理部の入出力と、通信管理部とデータ管理部との間
で扱うデータのやりとりと、対象制御部の入出力と、対
象制御部とデータ管理部との間で扱うデータのやりとり
とを共通のデータ構造記述言語で行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビル内の空調や
照明などの設備機器の制御や状態監視等を行なうビル管
理あるいはビルメンテナンスシステム等の設備管理シス
テムであって、管理者あるいは居住者が空調や照明等の
設備機器を遠隔から制御または監視する手段を提供する
ための設備管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル内の空調や照明などの設備機
器の制御や監視を行なうビル管理システムあるいはビル
メンテナンスシステム等の設備管理システムにおいて
は、これら設備機器の制御や監視はネットワークを介し
て中央監視室で集中的に行われるのが通例であり、この
ようなシステムを構築する上で次のような点が難点であ
った。
【0003】第一に、空調制御や照明制御はそれぞれメ
ーカごとの独自制御方式によるため、これら空調制御や
照明制御を統括する上位システムであるビル管理のシス
テムである設備管理システムにおいては、これら空調、
照明等々のメーカごとの独自方式とのすり合わせが必要
で、この設備管理システム構築のための設計負荷は上位
システム側、下位システム側の双方にとって大きな負荷
であった。
【0004】第二に、対象設備の制御方式の独自性を解
消した後でも実際に設置されている設備の状態ごとに上
位システムではすべての状態を反映させなければなら
ず、この上位システムの立ち上げ作業が大きな負荷であ
った。
【0005】第三に、上記したような設備管理システム
は、テナントである居住者にとって設備機器の監視や制
御のネットワークは絶縁されており、せっかくのネット
ワークの恩恵を受けることができなかった。すなわち、
空調運転時間のスケジュール設定や臨時の運転時間延
長、また設定温度の確認や変更などは逐一中央監視室へ
依頼するという方法をとっており、これを受けて中央監
視室の作業員が設備管理システムを用いて該当する設定
を行なっていた。
【0006】第四に、設備管理システムのネットワーク
自体が標準的な技術を用いていないため、世の中にある
ソフトウエアの資産を活用して、使用者の使い勝手を向
上させるために活用することが難しく、使用者の使い勝
手を向上させるためには専用の管理システムの開発を行
なうことが必要不可欠となり、これが負荷が大きなもの
であった。
【0007】たとえば、上記した第三の問題点を軽減す
る手段として、多機能電話と構内交換機(PBX)とを
用いた方法や、専用のユーザ端末を用いて居住者が設備
管理システムにアクセスして希望する設定や状態確認を
行なえるようにする方法があるが、前者の多機能電話と
構内交換機(PBX)とを用いるような間接的な手段で
は居住者が煩雑な操作になれなければならず、また、原
理的に言っても希望する設定や状況確認の対応には不向
きである。
【0008】また、後者のような専用のユーザ端末を用
いて居住者が設備管理システムにアクセスする直接的な
手段であっても、そのためには十分な数の専用端末を準
備せねばならないし、その操作が容易に行なえるように
操作性を上げて、居住者に扱いやすくしたりするには一
定のユーザインタフェス開発を要し、このユーザインタ
フェス開発にはまた大きな負荷があったからである。
【0009】設備管理システムは、複数の機器種に対し
て、さまざまな機能を提供する必要があるために一般的
にソフトウェアとしての規模が大きく、通信、データベ
ース設計、設備特有の制御アルゴリズムを含む多様な技
術が必要とされるためそれらの技術は、複数の専門技術
者により、分担した開発が行われる。また、一般的に製
品寿命が長いことから、ソフトウェアの改定等に関する
対応が重要である。しかしながら、現在の構成では、ソ
フトウェア各部が相互に密に関連しており、各部位の相
互の影響が特定しにくいために、複数の技術者間での並
行開発に手間がかかっていた。また、改定範囲は、非常
に小さなものでもその影響範囲を検証するのに、多くの
時間が必要であった。
【0010】一般的に設備管理システムの製品寿命が長
いことから、上記ソフトウェアの改定に関する配慮が重
要であることは前述した。特に、設備機器の進歩は日進
月歩であり、設備管理システム稼動後、新方式機器への
導入やリプレースや設置空間の利用形態の変化(ビルの
場合は、入居テナントの変更等)に機器制御プログラム
を入れ替える必要が、多く発生する。現状は、プログラ
ム変更を行う場合には、設備管理システムが設置されて
いる現地に保守メンテナンス作業員が赴き、制御プログ
ラムの入れ替え作業を個別に行う必要があり、効率コス
ト面で大きな問題となっていた。
【0011】上述した第三、第四のような問題点を解消
する方法として、例えば特開平10−63724号公報
に示されたような電子メールによる要求を受付ける機能
が提案されている。これは居住者が設備を扱う手段を提
供するという点で効果的な方法であるが、ビル毎等の物
件毎に異なる設備設置事情を設定したり、立ち上げのた
めの約束事を定義し、システム全体を立ち上げるという
手段を提供するものではない。
【0012】さらに、上述の電子メールを利用した設定
では、通信手順として、データ伝送の効率を重視し、通
信エラー処理に対して比較的簡易化されたSMTP、h
ttp等で代表されるファイル転送用のプロトコルを利
用し実現することが一般的である。システム立ち上げや
設定を、人間がマンマシンを介して行う場合には、人間
が画面を見てチェックすることができるので上記プロト
コルでの通信の実現は最適なものである。上記設定を人
間を介在しないで、さらに上位のコントローラから実施
する場合には、コントローラ自身が、その設定内容等を
管理して、エラーを検出する必要があるが、前期ファイ
ル転送用のプロトコルの適用では信頼性のある通信手段
を確保することができないという課題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前述の第一
から第四の課題等を解決することを目的とするもので、
設備管理システムにおいて課題となる空調や照明等の各
設備メーカ毎の独自制御方式を吸収した設備管理システ
ムを構築し、物件毎に異なる運用情報を設定すること
と、居住者側への利用の開放を図ると共に使用者の使い
勝手を向上させる設備管理システムを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る設備管理
システムは、対象設備に対する設備制御手段への入出力
を行なう対象制御部と、外部の通信手段への入出力を行
なう通信管理部と、前記対象制御部と通信管理部との入
出力を整理し、データを蓄積するデータ管理部とを有す
る設備管理装置とで構成され、この設備管理装置を構成
する各部にはデータ構造記述言語処理部を内包して成
り、通信管理部の入出力と、通信管理部とデータ管理部
との間で扱うデータのやりとりと、対象制御部の入出力
と、対象制御部とデータ管理部との間で扱うデータのや
りとりとを共通のデータ構造記述言語で行なうことを特
徴とする処理手段を有するものである。
【0015】また、この発明に係る設備管理システムに
おいて、データ管理部を構成するソフトウエアの各ブロ
ックごとの入出力に共通のデータ構造記述言語を適用す
ることを特徴とする処理手段を有するものである。
【0016】また、この発明に係る設備管理システムに
おいて、データベースを構成するデータ構造記述言語処
理部は、解釈部とインターフェース記述部と属性記述部
とから成り、ソフトウエアの動作を上記解釈部で行なう
ようにしたことを特徴とする処理手段を有するものであ
る。
【0017】また、この発明に係る設備管理システムに
おいて、設備管理装置に、発生した事象に基づいて対象
設備に対する要求を行う制御部と、この制御部と通信管
理部と対象制御部とデータ管理部が接続された設備管理
配送情報処理部とを有し、制御部および設備管理配送情
報処理部にはデータ構造記述言語処理部を内包して成
り、制御部、通信管理部、対象制御部、データ管理部の
間で扱うデータのやりとりは、設備管理配送情報処理部
を経由して共通のデータ構造記述言語で行なうことを特
徴とする処理手段を有するものである。
【0018】また、この発明に係わる設備管理システム
において、これら対象制御部、通信制御部、データ管理
部を構成するソフトウェアとして、リアルタイムオペレ
ーティングシステム上の別々のタスクとして構成するこ
とを特徴とするものである。
【0019】この発明における設備管理システムにおい
ては、前期通信管理部に、共通データ記述言語で記載さ
れたメッセージを透過的に通信を行うファイル転送プロ
トコル通信手段と、前記共通データ記述言語を解釈し、
設備制御に必要となる特定のプロトコルに変換する制御
プロトコル通信手段を設けることにより、必要な通信部
の信頼性に応じて上記プロトコルを選択的にあるいは同
時に利用できることを特徴とするものである。
【0020】この発明における設備管理システムにおい
ては、対象制御部に、プログラム格納管理手段およびプ
ログラムバージョン管理機能を設け、遠隔からのプログ
ラムの差し替えを可能にすることで、上記対象制御部の
プログラム変更を現地に赴く必要なく、ネットワーク経
由で行い、システム稼動後のプログラム変更を容易にす
ることを特徴とするものである。
【0021】以上のように構成されたこの発明では静的
かつ動的仕様表現としてのインターフェースを明確に持
つことにより、各課題を解決するものである。すなわち
上述した第一の課題に対し、上位システム側、下位シス
テム側の仕様を明確に表現し、すり合わせるべき項目を
明確にすることにより、すり合わせを半自動化できるよ
うにし、また人手による管理システムの設計においても
客観性の高いすり合わせを可能としている。
【0022】また、上述した第二の課題に対し設備の設
営状態を客観的に表現する手段を有するため、自動立ち
上げを可能とするものである。
【0023】さらに、上述した第三、第四の課題に対
し、具体的な意味情報を持たせたデータによる通信を行
なうことにより、たとえば近年の標準的な手段であるW
WWブラウザやXMLブラウザなどによるユーザインタ
ーフェース構築を可能としている。また、扱うデータが
意味のある客観的なデータであるため、プラグインソフ
トなどの手段によって統計的な処理をも可能とする。こ
の恩恵はビル管理業者あるいはビルメンテナンス業者等
の設備管理業者にとっても有効で、作業者が操作方法に
習熟する負担を減らす効果があり、また標準的な手法で
実現するため、関連するシステム開発が容易になり設備
管理システムの開発負荷を軽減する効果がある。
【0024】静的かつ動的仕様表現としてのインタフェ
ースの明確化により、通信管理部、データ管理部、制御
部等の各部の論理的な独立性を高めることが可能とな
り、各部の仕様を複数のエンジニアが分担して並行的に
検討することが可能になる。しかしながら、ソフトウェ
アとして実装する際には、上記論理的な独立性ととも
に、上記ソフトウェア各部の時間的な占有時間など物理
的な独立性を確保することが必要である。つまり、リア
ルタイム性の強い通信管理部と、重い処理が予想される
制御部等のプログラム作成を分担して行う場合、相互に
その物理的な制約事項を相互に把握した上で実装する必
要があるため、実装レベルでの独立性を確保するために
は、物理的な独立性を確保することが必要である。本発
明では、上記ソフトウェア各部をリアルタイムOS上の
独立したタスクで構成し、各タスク間のデータのやりと
りを前述の共通データ記述言語で記載されたメッセージ
にて行うことにより、ソフトウェア各部の開発者が、自
分の担当する部位以外のソフトウェア部位の構造や時間
的な制約に関して特別な配慮を加えることなく、並行し
て作業を行うことができるため、ソフトウェアの開発お
よび改定の効率が大幅に改善できる効果がある。
【0025】通信方式として、マンマシンのように、人
間を介在してエラーチェックができるものに対しては、
データ転送効率を重視したファイル転送用のプロトコル
を利用し、人間を介在せずコントローラ間に適用する場
合には、エラー検出を重視した設備制御用のプロトコル
の両方式を具備し、通信相手先に応じて前記プロトコル
を選択的に利用できるようにすることにより、より信頼
性と効率の高い設備管理システムを実現することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態について図1、図2、図5および図6により
説明する。まず図1において、設備管理装置100は対
象制御部102とデータ管理部103と通信管理部10
4とから成っており、対象制御部102とデータ管理部
103と通信管理部104とは各々が後述するデータ構
造記述言語処理部150を内包する形となっている。
【0027】また、設備制御手段101はビル設備すな
わち空調や照明などに接続され、それらを制御するネッ
トワークを形成する。ここでは代表として対象設備20
0を示した。通信手段105はビル管理人や居住者など
が利用する情報系端末へのネットワークを形成する。こ
れらネットワークはさらに電話回線などを通じて外部に
延長され遠隔管理や遠隔メンテナンスを可能とする。と
くに通信手段105はインターネットを通じた延長を可
能とする。
【0028】この発明での特徴は、各部の入出力におい
てデータ構造記述言語処理部を内包するということで、
これにより意味情報のやりとりを可能にしている点であ
る。
【0029】ここで、データ構造記述言語処理部とはソ
フトウエア構成上の一部品で、従来の表現ではサブルー
チンと呼ばれていた位置付けのものである。図2はこの
データ構造記述言語処理部150の内部構成の一例を表
しており、データ構造記述言語処理部150が解釈部1
51とインターフェース記述部152と属性記述部15
3とから成っていることを示す。ソフトウエアの動作自
体は解釈部151で行ない、必要に応じてインターフェ
ース記述部152や属性記述部153が参照される。
【0030】たとえば、図1および図2においてデータ
構造記述言語処理部150をもつデータ管理部103と
通信管理部104とは最初に相互の仕様交換を行なう。
まず、データ管理部103の中のデータ構造記述言語処
理部150のインターフェース記述部152からデータ
管理部103の動作概要表現を作成し、属性記述部15
3から属性一覧表現を作成する。これを通信管理部10
4に伝達し、通信管理部104がデータ管理部103の
仕様を得る。つぎに通信管理部104からデータ管理部
103に向かって逆の手順がとられる。
【0031】この手順により通信管理部104はデータ
管理部103に対してデータ全体を伝達するという約束
事が確立し、逆にデータ管理部103は通信管理部10
4に対して、通信手段105に関わる情報のみを抜き出
したデータを伝達するという約束事が確立する。これら
の約束事が確立すると通常の実行状態に移り、この実施
の形態において後述する動作を可能とする。
【0032】ここで、データ構造記述言語処理部150
におけるデータ構造記述言語としては、たとえば、HT
MLの文書を管理しているW3C(WWWC),すなわ
ちWorld Wide Webコンソーシアムが提唱
しているXML(extensible Markup
Language)がある。このXMLによるデータ
構造記述言語ではデータ全体の構造とデータの値とを両
方表現できるため、データそのものの送受信のほか、各
部のデータ仕様公開/交換といった上位の意味情報をや
りとりすることが可能になる。
【0033】図6はデータ構造記述言語の一つであるX
MLデータの簡単な構文例である。XMLデータ600
は配送情報601とコマンド602と分配部603とか
ら成っている。配送情報601は該XMLの発信元と要
求先とを示し、中継する各部位のデータ構造記述言語処
理部ではこの情報を元にXML600を要求先へ向けて
配送する。
【0034】コマンド602は後続の項目をどのように
扱うのかを決定する。分配部603は具体的なソフトウ
エアの部位であり、図5における分配部106の属性を
示す。コマンド602において設定要求と合わせ、ここ
では空調室内機3台を登録するという意味になる。
【0035】この設備管理装置の動作概要は次のように
なる。まず通常の監視においてはビル管理人または居住
者またはメンテナンス業者または遠隔監視業者(以下単
にユーザと記す)が情報系端末から通信手段105を通
じてデータ構造記述言語による監視要求の情報を通信管
理部104へ伝達し、通信管理部104はその内容をデ
ータ管理部103へ伝達する。
【0036】データ管理部103ではユーザの要求が監
視であるのか、制御であるのかを判断し、設備情報を入
手するためのデータ構造記述言語を作成して対象制御部
102へ伝達する。対象制御部102ではこれが設備へ
の情報要求であることを判断し、情報要求の通信メッセ
ージを設備制御手段101へ流し、設備制御手段101
に接続されている対象設備200が要求に対して応答す
るのを待つ。
【0037】対象制御部102で通信メッセージの内容
を判断できるのはデータ記述言語の中から、自身が処理
できる意味情報だけを抜き出せるためである。このよう
な分業作業は一貫してデータ構造記述言語処理部を持つ
部位で実現される。対象設備200からの応答がある
と、以上の動作概要と逆の流れで情報を伝達しユーザの
監視要求を完了する。なお、ユーザの要求を早急に満た
すためデータ管理部は設備状態の主なものを内包してお
り、対象制御部102以降の処理を省略することが可能
である。
【0038】なお、この発明において、データ構造記述
言語をすべての部位すなわち対象制御部102の入出力
と、対象制御部102とデータ管理部103との間で扱
うデータのやりとりと、通信管理部104の入出力と、
通信管理部104とデータ管理部103との間で扱うデ
ータのやりとりとに適用することに拘らず一部にのみ適
用することが可能である。
【0039】実施の形態2.図3はこの発明の第2の実
施の形態を表すものである。この実施形態の設備管理装
置100は対象制御部102とデータ管理部103と通
信管理部104とからなっており、対象制御部102と
データ管理部103と通信管理部104とは各々がデー
タ構造記述言語処理部を内包する。
【0040】また、設備制御手段101はビル設備すな
わち空調や照明などに接続され、それらを制御するネッ
トワークを形成する。通信手段105はビル管理人や居
住者などが利用する情報系端末へのネットワークを形成
する。これらネットワークはさらに電話回線などを通じ
て外部へ延長され遠隔管理や遠隔メンテナンスを可能と
する。とくに通信手段105はインターネットを通じた
延長を可能とする。
【0041】さらに、設備制御手段101に接続されて
いる対象設備200は対象制御部202とデータ管理部
203とから成っており、対象制御部202とデータ管
理部203とは各々がデータ構造記述言語処理部を内包
する。また、いま一つの対象設備300も上記と同じ
で、対象設備300は対象制御部302とデータ管理部
303とから成っており、対象制御部302とデータ管
理部303とは各々がデータ構造記述言語処理部を内包
する。
【0042】この設備制御装置の動作概要は上述の実施
の形態1と同様であり、対象設備200への通信メッセ
ージについてもデータ構造記述言語を扱う構成がつけ加
わる。すなわち、設備制御手段101からの設備への監
視等の要求をデータ構造記述言語として対象制御部20
2が受信し、これをデータ管理部203に伝達する。
【0043】データ管理部203では設備管理装置10
0からの監視要求か、制御要求かを判断して対象装置2
00の現在状態を読み取った結果を要求応答としてデー
タ構造記述言語で作成し対象制御部202へ伝達する。
対象制御部202は設備制御手段101を通して対象制
御部102へ前記要求を伝達する。以降は実施の形態1
の動作概要と同様である。
【0044】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3を表すものである。この実施形態3における設備管
理装置100は対象制御部102とデータ管理部103
と通信管理部104とから成っており、対象制御部10
2とデータ管理部103と通信管理部104とは各々が
データ構造記述言語処理部を内包する。
【0045】また、設備制御手段101はビル設備すな
わち空調や照明などの対象設備200、300に接続さ
れ、それらを制御するネットワークを形成する。通信手
段105はビル管理人や居住者などが利用する情報系端
末へのネットワークを形成する。これらネットワークは
さらに電話回線などを通じて外部へ延長され遠隔管理や
遠隔メンテナンスを可能とする。とくに通信手段105
はインターネットを通じた延長を可能とする。
【0046】さらに、設備制御手段101に接続されて
いる対象設備200は第二の実施形態における対象制御
部202とデータ管理部203と同等の構成であるとす
る。また、いま一つの対象設備300も同等の構成であ
るとする。
【0047】さらに、通信管理手段105に接続されて
いる遠隔監視装置400はデータ管理部403と通信管
理部404と表示操作部405とから成り、データ管理
部403と通信管理部404とは各々がデータ構造記述
言語処理部を内包する。表示操作部405は一般的なデ
ィスプレイとキーボードとマウスとを有するものを想定
する。ただし液晶やタッチパネルであってもよいし、通
信手段105を経由した別の端末であってもよい。
【0048】この設備管理装置の動作概要は前述の実施
の形態1、あるいは実施の形態2と同様である。加えて
設備管理装置100と同様の設備管理機能を持つ遠隔監
視装置400は、表示操作部405からの監視指示を受
けてデータ管理部403がデータ構造記述言語による監
視要求を記述して通信管理部404に伝達する。通信管
理部404では監視要求が設備管理装置100への要求
であると判断して、通信手段105を通じて通信管理部
104へ監視要求を伝達する。
【0049】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4を表すものである。この実施形態の設備管理装置1
00は対象制御部102とデータ管理部103と通信管
理部104とから成っており、さらにデータ管理部10
3は分配部106と空調室内機情報107と空調室外機
情報108とから成っており、対象制御部102とデー
タ管理部103と通信管理部104と分配部106と空
調室内機情報107、空調室外機情報108とは各々が
データ構造記述言語処理部を内包する。
【0050】この発明の実施の形態4の動作概要は上述
した実施形態1と基本的に同様で、通信手段105から
のデータ構造記述言語による監視要求の情報を受取った
通信管理部104がその内容を分配部106へ伝達す
る。分配部106では対象設備の機種として空調室内機
情報107と空調室外機情報108とがあることを登録
済であり、監視要求が室内機であればこの要求を空調室
内機情報107へ伝達し、空調室内機情報107が空調
室内機独自の処理すなわち運転状態の監視や制御、設定
温度の監視や制御、空調室内機同士連動の監視や設定な
どを行なう。
【0051】空調室内機情報107の処理にて実際の空
調室内機の監視や制御を行なう必要があるときにはその
旨のデータ構造記述言語を作成し、対象制御部102へ
伝達する。対象制御部102から先の動作は実施の形態
1と同様である。
【0052】また、設備制御手段101を通じて対象制
御部102が受け取った対象設備からの監視要求応答の
情報はデータ構造記述言語として分配部106に伝達
し、分配部106では監視要求応答が空調室内機である
と判断した場合には空調室内機情報107へ伝達する。
空調室内機情報107はデータの蓄積や加工を行ない、
必要があれば分配部106を経由して通信管理部104
へ伝達し、通信手段105へ送信する。
【0053】なお、空調室内機情報107と空調室外機
情報108とを分配部106へ登録する方法は基本的に
同様で、通信手段105からのデータ構造記述言語によ
ってなされる。また、この実施の形態では、空調室内機
情報107について説明を行ったが、分配部106へ伝
達された監視要求が空調室外機であれば、この要求が空
調室外機情報108へ伝達され、空調室外機を対象とし
て上述の空調室内機の場合と同様の動作が行われる。
【0054】実施の形態5.図7、図8、図9はこの発
明の実施の形態5を表すものである。この実施形態の設
備管理装置100は対象制御部102とデータ管理部1
03と通信管理部104と制御部701と設備管理配送
情報処理部704とから成っており、さらにデータ管理
部103は分配部106と空調室内機情報107と空調
室外機情報108とから成り、制御部701は制御実行
部702と分配部703とから成っている。
【0055】分配部106と分配部703とは設備管理
配送情報処理部704でたばねられ、また対象制御部1
02と通信管理部104とも設備管理配送情報処理部7
04でたばねられる。対象制御部102と、通信管理部
104と、データ管理部103内の分配部106と、空
調室内機107と空調室外機108と、制御部701内
の制御実行部702と分配部703と、設備管理配送情
報処理部704とは、各々がデータ構造記述言語処理部
を内包する。
【0056】この発明の実施の形態5の動作概要は上述
した実施形態1と基本的に同様で、例えば図8に示した
ようなデータ構造記述言語による情報を通信手段105
から監視要求として受取った通信管理部104がその内
容を設備管理配送情報処理部704へ伝達する。設備管
理配送情報処理部704では、配送情報の先部位がデー
タ管理分配部であることを読み取り、データ管理部10
3内の分配部106への情報と判断し、同分配部106
へ伝達する。
【0057】分配部106では、実施の形態4と同様
に、対象設備の機種として空調室内機情報107と空調
室外機情報108とがあることを登録済であり、監視要
求が室内機であればこの要求を空調室内機情報107へ
伝達し、空調室内機情報107が空調室内機独自の処理
すなわち運転状態の監視や制御、設定温度の監視や制
御、空調室内機同士連動の監視や設定などを行なう。
【0058】空調室内機情報107の処理にて実際の空
調室内機の監視や制御を行なう必要があるときにはその
旨のデータ構造記述言語を作成し、前記と逆の手順によ
り分配部106と設備管理配送情報処理部704とを経
て対象制御部102へ伝達する。対象制御部102から
先の動作は実施の形態1と同様に行われる。例えば、図
8の場合では、対象設備のIDが001、002の空調
室内機の運転を停止させるという動作が行われる。
【0059】また、設備制御手段101を通じて対象制
御部102が受け取った対象設備からの監視要求応答の
情報はデータ構造記述言語として設備管理配送情報処理
部704へ伝達され、さらに分配部106に伝達され
る。分配部106では、実施の形態4と同様に、監視要
求応答が空調室内機であると判断した場合には空調室内
機情報107へ伝達する。空調室内機情報107はデー
タの蓄積や加工を行ない、必要があれば分配部106と
設備管理配送情報処理部704とを経由して通信管理部
104へ伝達し、通信手段105へ送信する。
【0060】なお、空調室内機情報107と空調室外機
情報108とを分配部106へ登録する方法は基本的に
同様で、通信手段105からのデータ構造記述言語によ
ってなされる。また、この実施の形態では、空調室内機
情報107について説明を行ったが、分配部106へ伝
達された監視要求が空調室外機であれば、この要求が空
調室外機情報108へ伝達され、空調室外機を対象とし
て上述の空調室内機の場合と同様の動作が行われる。図
8の場合では、対象設備のIDが001の空調室外機の
運転を停止させるという動作が行われる。
【0061】次に、制御部701で用いられるデータ構
造記述言語による空調制御要求の例を図9に示す。この
XMLデ−タは、配送情報901とコマンド902と空
調室内機903および904と空調室外機905とから
成り、さらに、配送情報901は配送元911と元部位
912と配送先913と先部位914とから成ってい
る。
【0062】そこで、制御部701内の制御実行部70
3では、時刻の変化あるいは特定の対象変化などの発生
した事象を引金として、図9のデータ構造記述言語によ
る空調設定の要求を分配部703へ伝達する。分配部7
03では配送情報901のうち配送先913の「設備管
理配送情報処理部」の記述に基づいて発信内容を設備管
理配送情報処理部704へ伝達する。設備管理配送情報
処理部704では先部位914の「データ管理分配部」
の記述に基づいて発信内容を分配部106へ伝達する。
【0063】分配部106では対象設備の機種として空
調室内機情報107と空調室外機情報108とがあるこ
とを登録済であり、監視要求が室内機であればこの要求
を空調室内機情報107へ伝達し、空調室内機情報10
7が空調室内機独自の処理すなわち運転状態の監視や制
御、設定温度の監視や制御、空調室内機同士連動の監視
や設定などを行ない、監視要求が室外機であればこの要
求を空調室外機情報108へ伝達し、空調室内機情報1
08が空調室外機独自の処理を行う。図9の場合では、
対象設備のIDが001、002の空調室内機の運転状
態を省エネモードに設定させ、対象設備のIDが001
空調室外機の運転状態を省エネモードに設定させるとい
う動作が行われる。
【0064】空調室内機情報107の処理にて実際の空
調室内機の監視や制御を行なう必要があるときにはその
旨のデータ構造記述言語を作成し、前記と逆の手順によ
り分配部106と設備管理配送情報処理部704とを経
て対象制御部102へ伝達する。対象制御部102から
先の動作は実施の形態1と同様に行われる。また、空調
室外機情報108の処理にて実際の空調室外機の監視や
制御を行なう必要がある場合についても、上記空調室内
機情報107の処理と同様に行われる。
【0065】実施の形態6.図10は、この発明の実施
の形態6を表すものである。この実施の形態の設備管理
装置100は、対象制御部102とデータ管理部103
と通信管理部104と、リアルタイムオペレーティング
システム160からなっており、対象制御部102とデ
ータ管理部103と通信管理部104とはおのおのがデ
ータ構造記述言語処理部を内包する。
【0066】対象制御部102とデータ管理部103と
通信管理部104は、リアルタイムオペレーティングシ
ステム160上のおのおの独立したタスクとして実装さ
れる。上記各部間のデータ構造言語にて記載されたデー
タのやりとりは、上記リアルタイムオペレーティングシ
ステム160のメッセージ通信機能を用いて実装され
る。各タスクは、リアルタイムオペレーティングシステ
ム160の保有するスケジューリング機能と各タスク毎
にあらかじめ設定されたタスク優先度により決定される
タスク動作管理手段により、その時間的な制約を満足す
るように動作する。
【0067】ここで、リアルタイムオペレーテングシス
テム160は、たとえばタスク管理手段161を内包
し、並列処理する各処理を、複数のタスク管理データ1
62のタスク本体とみなすように設定しておく。各タス
クはタスク管理手段162の優先度別実行判定により実
行権を判定され、実行権を与えられたタスクが一時的に
実行を再開する。このような実行権のやりとりを長い目
で見るとあたかも複数の処理が並列実行されているよう
に見える。本実施の形態では基本的に対象制御部102
の処理が瞬間的な反応を求められかつ処理時間が短いた
め、高優先度を割りあてて対象制御通信応答処理が所定
の時間内に完了するように設計する。
【0068】逆にデータ管理部103は、複雑な統計処
理を行うため実行時間が長いので、低優先度を割り当て
他の高優先度処理の合間に実行を続ける。このような実
行系においてはタスク間のデータ授受は直接行えないと
いう性質があるため、リアルタイムオペレーティングシ
ステム160は一般にメッセージ通信機能163を内包
している。これは実行権が与えられているタスクからの
メッセージを一時保管しておき、メッセージ対象のタス
クに実行権が移ったときそのメッセージを対象のタスク
に送信する機能である。メッセージ内容の設計は各タス
クの設計者が行うが、本案施の形態ではここでデータ構
造記述言語を適用する。
【0069】実施の形態7.図11は、この発明の実施
の形態7を表すものである。この実施の形態の設備管理
装置100は、対象制御部102とデータ管理部103
と通信管理部104からなっており、対象制御部102
とデータ管理部103と通信管理部104とはおのおの
がデータ構造記述言語処理部を内包する。さらに通信管
理部104は、ファイル転送通信手段部170と機器制
御通信手段部171から構成される。前記ファイル転送
通信手段部170と機器制御通信手段部171の選択
は、分配部106により選択される。分配部106は、
図6に示すデータ構造記述言語XML600の配送情報
601の配送先の記述内容から前記ファイル転送通信手
段部170と機器制御通信手段部171を選択する。な
お、ファイル転送通信手段部170はファイル転送プロ
トコル通信部を示し、機器制御通信手段部171は制御
プロトコル通信部を示す。
【0070】ファイル転送通信手段部170は、具体的
には、メールを通信するプロトコルであるSMTP、ホ
ームページ等を構成する情報を通信するためのHTTP
等のプロトコルを適用する。機器制御通信手段部171
には、種々の選択肢があるが、一例として米国ANSI
にて標準化されているBACnet(TM)等を適用す
る。
【0071】分配部106により前記通信手段170,
171が選択されると各通信手段は、それぞれのプロト
コルに従って、通信フレームを組み立て通信を行う。フ
ァイル転送通信手段部170では、データ構造記述言語
により記述されたデータをファイル転送通信手段部17
0で使用するプロトコルにより定められたフレーム形式
に従って透過的(トランスペアレント;transparent)
に通信する。
【0072】機器制御通信手段部171では、データ構
造記述言語にて記述されたデータを、データ構造記述言
語処理部を使用して解釈し、その内容によりデータを機
器制御通信手段部171で使用するプロトコルにより定
められたコマンド、フレーム形式に変換して通信を行
う。通信手段105を介して、データが設備管理装置1
00に送信されて来た時は、上述の方法と反対の手順
で、分配部106にデータ構造記述言語にて記述された
データを配信する。
【0073】実施の形態8.図12は、この発明の実施
の形態8を表すものである。この実施の形態の設備管理
装置100は、対象制御部102とデータ管理部103
と通信管理部104からなり、対象制御部102とデー
タ管理部103と通信管理部104とはおのおのがデー
タ構造記述言語処理部を内包する。さらに対象制御部1
02は、プログラム格納管理手段180およびプログラ
ムバージョン管理手段181から構成される。
【0074】プログラム格納管理手段180は、対象制
御部102にて動作している複数の制御プログラムを格
納し、各制御プログラムをファイル名とバージョン番号
からなる識別子をつけて管理する。プログラムバージョ
ン管理手段181は、プログラム格納手段180に管理
された制御プログラムを検索し、識別子をキーとして、
現在対象制御部102にて、同一のファイル名を持つ制
御プログラムがあるときにはバージョン番号を比較し、
プログラム格納手段180に格納された制御プログラム
の方がより最新のバージョンであると識別されたとき
に、現在実行中の制御プログラムとプログラム格納手段
180に格納された制御プログラムの入れ替えを行うほ
か、プログラム格納手段180に格納された制御プログ
ラムで、同一のファイル名称を持つ制御プログラムが、
対象制御部102で実行中でない時には、上記プログラ
ム格納手段180に格納された制御プログラムを対象制
御部102で実行させる。
【0075】遠隔監視装置400から、設備管理装置1
00上の対象制御部102の制御プログラムを変更する
場合には、遠隔監視装置400の表示・操作部405
(図4参照)を用い、入れ替え対象となる制御プログラ
ムに識別子(ファイル名+バージョン番号)を付与し、
通信管理部104に依頼して、図13に示すようなデー
タ構造記述言語にて記載されたXML記述データ100
0に変換し、通信手段105を介して設備管理装置10
0に配送する。図13のデータ構造記述言語において、
1000はXMLデータ、1001は配送情報、100
2はコマンド、1003は制御プログラムを示す。制御
プログラム1003は、左記入れ替え対象となる制御プ
ログラムを含む。XML記述データ1000は、設備管
理装置100の通信管理部104で、その配送情報10
01を元に、分配部106により対象制御部102に配
送される。対象制御部102に配送されたXML記述デ
ータ1000は、対象制御部102が内包するデータ構
造記述言語処理部により処理し、その配送情報1001
からプログラム部1003を取り出しプログラム格納手
段180により格納する。格納された後の、対象制御部
102での動作は、上述のとうりである。
【0076】
【発明の効果】この発明ではデータ管理部がデータ構造
記述言語処理部を持つているため、データの処理を行な
う際にはデータ管理部の中の一つの部位がデータの特定
の部位を認識するような構造で設計でき、各部位が自身
の仕様と設定項目とを公開/取得する仕組みを内部ソフ
トウエアの基本機構として持ち、一定の共通設計を満た
す範囲で各部位を独立して設計できる。これにより汎用
的にデータ管理部を構築することができ、柔軟なシステ
ムプラットホームを提供できる。
【0077】また、この発明では、ソフトウエアとして
の独立性が向上し、並行開発による開発効率向上や再利
用性の向上がはかれる。
【0078】また、この発明では対象制御部102や通
信管理部104を、データ管理部103に影響無く、接
続する外部手段の状況により変更することが可能にな
る。
【0079】また、この発明ではデータ管理部103
を、対象制御部102や通信管理部104に影響無く接
続する設備管理システムの運用体系の状況により変更が
可能である。
【0080】また、この発明ではデータ管理部103か
ら見た対象制御部102と通信管理部104との入出力
が、データ構造記述言語に記載する配送先だけの違いで
あるためデータ管理部103の設計は一貫してデータ処
理に注力して行なえる。
【0081】また、この発明では設備管理装置100が
管理する対象設備および設備管理装置100自体の仕様
と設定項目とをデータ構造記述言語という統一した手法
で公開/取得できる。
【0082】また、この発明では設備管理装置100が
管理する対象設備200および設備管理装置100自体
の仕様と設定項目とをお互いが交換し、相互に設定を自
動的に開始できる。
【0083】また、この発明では設備管理装置100が
管理する対象設備200および設備管理装置100自体
の仕様と設定項目とを、いま一つの対象設備300との
間で交換し、対象設備同士で相関する操作や設定を自動
的に関連付けできる。関連付けの情報によりたとえばエ
アコンと換気扇との連動運転を設定できる。
【0084】また、この発明では設備管理装置100が
管理する対象設備200と対象設備300および設備管
理装置100自体の仕様と設定項目とを遠隔監視装置4
00に公開し、遠隔監視装置400が自動的に設備管理
装置100の管理する設備群の運用情報を得ることがで
きる。
【0085】また、この発明では分配部106からみた
対象設備の種類や数は等質とみなせる。このため空調室
内機情報107が複数存在しても、対象設備の機種数が
多くても分配機はまったく同じ設計で動作する。このた
め運用形態の変化に対しては対象設備の種類や数を登録
するという方法で対応できる。
【0086】また、この発明ではソフトウエアの基本構
成として広くデータ構造記述言語処理部を採用するた
め、設備管理装置100内の対象設備ごとの情報や複数
の対象設備内の情報を同じ枠組みとして設計することが
できる。
【0087】また、この発明では設備管理装置100内
に目的の異なる複数の制御部701を内包でき、データ
管理部103にとって制御部701からの対象制御は通
信手段105を経由した人手による対象制御と同等に扱
うことができ、さらに、データ管理部103にとって設
備管理装置内100内の制御部701からの対象制御
と、通信手段105を経由した別の設備管理装置内にあ
る別の制御部からの対象制御を同等に扱うことができ
る。
【0088】また、この発明では設備管理配送情報処理
部704が具体的な配送内容を決定するため、通信手段
105を経由した別の設備管理装置内に設備管理装置1
00内の制御部701をそのまま組み込み、この制御部
701から設備管理配送情報処理部704へ対象制御を
伝送することにより、元通りの機能を満たすことができ
るので、制御部701の開発を抽象化された部材として
組み込むことができる。
【0089】また、この発明では、前述のように静的か
つ動的仕様表現としてのインタフェースの明確化によ
り、通信管理部、データ管理部、制御部等の各部の論理
的な独立性を高めた。さらに、本発明では、上記ソフト
ウェア各部をリアルタイムOS上の独立したタスクで構
成し、各タスク間のデータのやりとりを前述の共通デー
タ記述言語で記載されたメッセージにて行うことによ
り、機能的な独立性とともに、物理的な独立性を高め
た。これらにより、各部の仕様を複数のエンジニアが分
担して並行的に検討することが可能になる。ソフトウェ
ア各部の開発者が、自分の担当する部位以外のソフトウ
ェア部位の構造や時間的な制約に関して特別な配慮を加
えることなく、並行して作業を行うことができるため、
ソフトウェアの開発および改定の効率が大幅に改善でき
る。
【0090】また、この発明では、通信方式として、マ
ンマシンのように、人間を介在してエラーチェックがで
きるものに対しては、データ転送効率を重視したファイ
ル転送用のプロトコルを利用し、人間を介在せずコント
ローラ間に適用する場合には、エラー検出を重視した設
備制御用のプロトコルの両方式を具備し、通信相手先に
応じて前記プロトコルを選択的に利用できるようにする
ことにより、より信頼性と効率の高い設備管理システム
を実現可能とした。
【0091】また、この発明における設備管理システム
においては、対象制御部に、プログラム格納管理手段お
よびプログラムバージョン管理機能を設け、遠隔からの
プログラムの差し替えを可能にすることで、上記対象制
御部のプログラム変更を現地に赴く必要なく、ネットワ
ーク経由で行い、システム稼動後のプログラム変更を容
易にすることを特徴とするものである。
【0092】以上のように、この発明によればデータ管
理部におけるソフトウエア上の共通性を抽出し、その抽
出した共通性を使用者の端末や対象設備にまで展開でき
るとともに、物件毎に異なる運用情報を自動的に収集し
て設備管理システムの運用を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明のデータ構造記述言語処理部の内部
構成の一例を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す構成図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す構成図であ
る。
【図6】 この発明のデータ構造記述言語の簡単な例を
示す構文例である。
【図7】 この発明の実施の形態5を示す構成図であ
る。
【図8】 この発明のデータ構造記述言語の簡単な例を
示す構文例である。
【図9】 この発明のデータ構造記述言語の簡単な例を
示す構文例である。
【図10】この発明の実施の形態6を示す構成図であ
る。
【図11】この発明の実施の形態7を示す構成図であ
る。
【図12】この発明の実施の形態8を示す構成図であ
る。
【図13】この発明のデータ構造記述言語の簡単な他の
例を示す構文例である。
【符号の説明】
100 設備管理装置、 101 設備制御手段、 1
02 対象制御部、103 データ管理部、 104
通信管理部、 105 通信手段、 106分配部、
150 データ構造記述言語処理部、 151 解釈
部、 152インタフエース記述部、 153 属性記
述部、 160 リアルタイムオペレーティングシステ
ム、 170 ファイル転送通信手段部、 171 機
器制御通信手段部 180 プログラム格納管理手段、
181 プログラムバージョン管理手段、 200
対象設備、 202 対象制御部、 203 データ管
理部、 300 対象設備、 302 対象制御部、
303 データ管理部、 400 遠隔監視装置、 4
03 データ管理部、 404 通信管理部、405
表示・操作部、 600 XMLデータ、 601 配
送情報、 602 コマンド、 603 分配部、 7
01 制御部、 702 制御実行部、 703 分配
部、 704 設備管理配送情報処理部、 901 配
送情報、 902 コマンド、903 空調室内機、
904 空調室内機、 905空調室外機、 911
配送元、 912 元部位、 913 配送先、 91
4 先部位、 1000 XMLデータ、 1001
配送情報、 1002コマンド、 1003 制御プロ
グラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 繁樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小宮 紀之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA01 AA02 CC45 DD01 EE56 GG04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象設備に対する設備制御手段への入出
    力を行なう対象制御部と、外部の通信手段への入出力を
    行なう通信管理部と、前記対象制御部と通信管理部との
    入出力を整理し、データを蓄積するデータ管理部とを有
    する設備管理装置とから構成され、この設備管理装置を
    構成する各部にはデータ構造記述言語処理部を内包して
    成り、通信管理部の入出力と、通信管理部とデータ管理
    部との間で扱うデータのやりとりと、対象制御部の入出
    力と、対象制御部とデータ管理部との間で扱うデータの
    やりとりとを共通のデータ構造記述言語で行なうように
    したことを特徴とする設備管理システム。
  2. 【請求項2】 データ管理部を構成するソフトウエアの
    各ブロックごとの入出力に共通のデータ構造記述言語を
    適用するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    設備管理システム。
  3. 【請求項3】 データ構造記述言語処理部は、解釈部と
    これに連なるインターフェース記述部と属性記述部とか
    ら成り、ソフトウエアの動作を上記解釈部で行なうよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の設備管理シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記設備管理装置に、発生した事象に基
    づいて対象設備に対する要求を行う制御部と、この制御
    部と前記通信管理部と前記対象制御部と前記データ管理
    部が接続された設備管理配送情報処理部とを有し、前記
    制御部および前記設備管理配送情報処理部にはデータ構
    造記述言語処理部を内包して成り、前記制御部、前記通
    信管理部、前記対象制御部、前記データ管理部の間で扱
    うデータのやりとりは、前記設備管理配送情報処理部を
    経由して共通のデータ構造記述言語で行なうことを特徴
    とする請求項1に記載の設備管理システム。
  5. 【請求項5】 前記対象制御部、通信管理部、データ管
    理部をリアルタイムオペレーティングシステム上のおの
    おの別のタスクとして構成すること特徴とする請求項1
    に記載の設備管理システム。
  6. 【請求項6】 上記通信管理部に、共通データ記述言語
    で記載されたメッセージを透過的に通信を行うファイル
    転送プロトコル通信部と、前記共通データ記述言語を解
    釈し、設備制御に必要となる特定のプロトコルに変換す
    る制御プロトコル通信部を設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の設備管理システム。
  7. 【請求項7】 上記対象制御部に、プログラム格納管理
    手段およびプログラムバージョン管理手段を設け、遠隔
    からのプログラムの差し替えを可能にしたことを特徴と
    する請求項1に記載の設備管理システム。
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