JP2001014096A - ペン入力装置、及び同装置に於ける文字入力方法 - Google Patents

ペン入力装置、及び同装置に於ける文字入力方法

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JP2001014096A
JP2001014096A JP11180271A JP18027199A JP2001014096A JP 2001014096 A JP2001014096 A JP 2001014096A JP 11180271 A JP11180271 A JP 11180271A JP 18027199 A JP18027199 A JP 18027199A JP 2001014096 A JP2001014096 A JP 2001014096A
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Takayasu Ito
能康 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペン入力された文字列の編集を容易にし入力
編集効率の改善と、使い勝手の向上を図ること。 【解決手段】 ペン入力されたストロークに従って対応
する文字や記号、ジェスチャを認識する文字認識部10
8,ジェスチャ認識部112と、入力ストロークと文字
認識部108,ジェスチャ認識部112にて認識された
認識結果情報を表示の為に保持するテキスト表示領域管
理部109,ストローク管理部111と、認識結果情報
をテキストデータとして表示するテキスト表示ウィンド
ウ201とを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯情報端末機器
等の文字入力/編集に適用されるペン入力装置に係わ
り、特に文書に対するジェスチャ編集が可能で文書編集
の改善を図ったペン入力装置、及びペン入力装置に於け
る文字入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばペン入力機能を搭載する情
報処理機器、特に携帯型情報端末では、図15に示すよ
うに文字認識枠11にペン入力された文字列が文字認識
完了に伴って、順次、未確定文字列表示部12に移動蓄
積され、この蓄積されたものに対して確定釦13の押下
(ペンタッチ)により確定させることで文章(確定文字
列)として保存されるものであった。又、この種のペン
入力機能を備えた情報処理機器では、文書編集をジェス
チャを用いて行うものも提供されているものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
ペン入力機能を搭載した携帯情報端末上での文書入力/
編集方法は、複数個の文字認識枠11内に手書き入力し
た文字が上部に配置された未確定文字列表示部12に、
文字認識毎に表示されていき、ある程度文字列が正しく
認識されたならば、ユーザが確定釦13を押下し、当該
文字列をテキスト表示部18に反映するというものであ
った。ここで、未確定文字列表示部12にて文字を挿入
したり、削除したりする場合は、夫々挿入釦14や削除
釦15、後退釦16を選択押下することにより所望のモ
ードに設定して行う必要があった。又、文字認識を確定
操作してテキスト表示部18に反映した文字列について
は、再び未確定文字列表示部12に出現させることは不
可能なものであった。この為、修正する場合は、修正す
る個所に対して削除釦15を用いてテキスト上から削除
した後に再入力し直さなければならなく、ユーザは煩わ
しい操作を強いられ、操作性に劣るものであった。
【0004】そこで、本発明は上記事情を考慮して成さ
れたもので、上記不具合を解消し、ペン入力機能を搭載
した情報処理機器に於いて、ペン入力された文字列の編
集を容易にして入力編集効率の改善を図り、使い勝手の
良いペン入力装置、及びペン入力装置に於ける文字入力
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する為、文字認識の際に用いられるストロークデータと
テキストデータとを一意に関連付け、文字認識枠上に手
書き入力されたデータは認識完了後、自動的に確定して
テキストデータとして利用可能とすると共に、当該認識
結果をそのまま文字認識枠上に保持して誤認識の修正や
文字挿入、削除といった編集処理を入力時と同様に行え
るよう構成する。即ち、ストロークデータはテキストデ
ータと関連付けられたまま保存されるよう構成したの
で、ストロークを再入力することなしに再認識処理を可
能とし、又、既入力ストロークデータに対してストロー
ク追加可能とすることにより、別の文字として再認識処
理することを可能とした。
【0006】又、文字列中の入力、編集を行う位置は、
テキスト上でペンのタップ操作によって選択するか、或
いはカーソル移動釦をタップ(押下)することにより変
更可能とした。そして、編集中のテキストは文字認識枠
に自動的に反映され、その上で入力/編集を統一的に行
えるよう構成した。更に、文字認識枠内に入力されたス
トロークデータは、文字認識枠の最右枠にペン入力され
た直後に最左枠にペン入力した場合以外か或いは最右枠
の外をタップした場合以外は、通常、経時変化によって
は文字認識枠上からは消去されないよう構成した。これ
により、高速な連続的なペン入力をサポートする。加え
て、未確定文字列表示部と各種操作釦を排除することに
より、特に携帯型情報端末に於ける狭い表示領域を有効
に活用することができるようにする。更に、サイズ的な
制限等から、比較的容量の大きくないRAMを内設する
携帯情報端末の為に、手書き文字データであるストロー
クを全て保持するのではなく、メモリの空き容量が減少
したならば、順次ストロークデータを破棄し、入力/編
集時には文字認識枠にテキストデータのみを表示するよ
う構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図を参
照して説明する。
【0008】図1は、本実施形態に係わるシステム内部
全体の概略構成を示すブロック図である。
【0009】入力装置101は、表示一体型タブレット
等の手書き文字入力部であり、ペン入力されたストロー
クやタップされた位置を座標データとして出力するもの
である。
【0010】入力座標取得部102は、入力装置101
から送出されてくる座標データを常時取得して、ストロ
ーク等を漏れなく処理するよう構成されている。
【0011】入力管理部103は、入力座標取得部10
2によって取得された座標データが、テキスト表示部
(テキスト表示ウィンドウ201)上であるのか、文字
認識枠203上であるのかを判断するものである。又、
入力管理部103は、カーソル移動釦の押下も判定する
ものである。
【0012】文字入力領域管理部104は、入力管理部
103と接続し、複数個の文字認識枠から成る文字認識
領域に於いて、どの認識枠203に対して文字入力が成
されたかを、テキスト表示ウィンドウ201との対応付
けて管理する。即ち、テキスト表示ウィンドウ201に
てタップされた場合、どのテキストを文字認識枠203
内に表示するかといった認識枠203内に入力されたス
トロークと認識結果の文字との対応を管理するものであ
る。又、文字入力領域管理部104は、システムが内設
するメモリの空き容量が減少した場合に、ストロークデ
ータのみを破棄し、入力・編集時には認識結果文字だけ
を文字認識枠203に表示するようにする。更に、文字
入力領域管理部104は、文字認識枠203を跨ったジ
ェスチャも管理するものである。加えて、文字入力領域
管理部104では、入力管理部103によって指示され
たテキストデータと文字認識枠203内に表示するデー
タを関連付けて表示する為に、ペンによってテキスト表
示ウィンドウ201内に入力された座標を用いて、テキ
ストバッファ110からデータを取得するものでもあ
る。
【0013】ストローク管理部105は、ストロークバ
ッファ106、ジェスチャ認識部107、文字認識部1
08、及び文字入力領域管理部104に接続され、認識
枠203内に入力されたストロークをストロークバッフ
ァ106内に格納して認識の為に提供するものである。
ここで、ストロークバッファ106内のストロークは、
メモリの空き容量によって破棄されるものであり、テキ
ストバッファ110に格納されている文字のみのデータ
とする。
【0014】ジェスチャ認識部107及び文字認識部1
08は、ストローク管理部105に接続され、文字認識
枠203内に入力されたストロークを認識するものであ
る。又、文字認識部108は文字出力部113とテキス
ト管理部114に接続され、文字として認識された場合
は、文字出力部113によって文字認識枠203内に認
識結果が表示される。又、テキスト管理部114に認識
結果文字が送出され、テキストバッファ110に反映し
た後、テキスト出力部115を介して、出力装置116
に表示されるものである。
【0015】テキスト表示領域管理部109は、入力管
理部103と文字入力領域管理部104とストローク制
御部111とテキストバッファ110に接続され、既入
力されたテキストデータを全てを管理しているものであ
る。
【0016】ストローク管理部111は、ストロークバ
ッファ106とジェスチャ認識部112とテキスト表示
領域管理部109に接続し、テキスト表示ウィンドウ2
01内に入力されたストロークを管理するものである。
又、ストローク管理部111は、当該管理ストロークを
ジェスチャ認識部112へ送出するものでもある。
【0017】ジェスチャ認識部112では、ストローク
管理部111から送出されてくるストロークデータをジ
ェスチャ認識し、カーソル移動、削除、挿入といった編
集コマンドを実行するものである。
【0018】テキスト出力部115は、テキストバッフ
ァ110に格納されたテキストデータを出力装置116
へ送出して表示させるものである。
【0019】出力装置116は、入力部101と一体化
した液晶パネル等の装置である。
【0020】続いて、上記内部構成につき、図2を参照
して本システムの外観について概略的に述べる。
【0021】テキスト表示ウィンドウ201は、既入力
のテキストデータを表示するものである。又、テキスト
表示ウィンドウ201は、本ウィンドゥ上にてペン入力
された位置やストロークやジェスチャを取得するもので
ある。入力された位置等はカーソル205の表示位置と
入力パネル202上に表示される入力ストロークと認識
結果領域206に反映される。
【0022】入力パネル202は、複数個の文字認識枠
203が連なった入力文字認識領域である。ここで、文
字認識枠203内には手書きによるストロークやジェス
チャの入力が成され、ジェスチャ認識部107、文字認
識部108に於ける当該認識結果は認識結果領域206
に表示されるものである。
【0023】カーソル移動釦204は、ペンによってタ
ップされることで、テキスト表示ウィンドウ201上の
カーソル205が移動して文字列の変更位置を移動、即
ち認識枠での表示位置を移動する。
【0024】このような本システムの外観に関し、ペン
入力時の様子(新規入力)を図3に例示する。即ち、テ
キスト表示ウィンドウ201内の空白部分をペンでタッ
プすると、タップ位置に入力位置を示すカーソル205
が表示されると共に、入力パネル202が表示される。
入力パネル202内には、未入力の即ち空白の複数個の
文字認識枠203が表示され、ペンによる文字入力が可
能となるものである。
【0025】上記構成につき、その動作/作用を図4の
フローチャートを参照して説明する。
【0026】入力部101にてペン入力操作が成される
と(ステップS401)、入力される座標データが入力
座標取得部102にて取得され、入力管理部103にて
当該入力操作がテキスト表示ウィンドウ201内で入力
されたものなのか、入力パネル202上で入力されたの
かの判定が行われる(ステップS402)。入力パネル
202上にてペン入力が成された場合は(ステップS4
02のYES)、文字入力領域管理部104がどの文字
認識枠203に入力されたのかを調査し、入力された文
字認識枠と関連させた状態で一時的に座標データを保存
する(ステップS403)。
【0027】ここで、ストロークがタップであった場合
(ステップS404のYES)、或いはダブルタップで
あった場合(ステップS405のYES)は、夫々「最
右枠外」判定処理(ステップS406)、挿入処理(ス
テップS407)に移行するものである。「最右枠外」
判定の場合は(ステップS406のYES)、文字認識
枠203内の文字表示をクリアし(ステップS408の
認識枠内クリア処理)、連続人力として処理する。尚、
認識枠内クリア処理とは、単純に認識枠内に表示されて
いる文字やストロークを消去し、次に入力されるストロ
ークは新規入力であるとして指示することである。ステ
ップS406にて「最右枠外」判定ではない場合は(ス
テップS406のNO)、通常入力である為、そのまま
処理続行となりステップS409へ移行する。又、ステ
ップS407の「挿入処理」とは、入力管理部103で
管理されるペンによるタップ操作等で指示された挿入位
置に対して、テキストバッファ110に格納されたテキ
ストデータとそれに関連したストロークバッファ106
に格納されたストロークデータを読み出し、それに対し
て、新しい文字とストロークデータを挿入する処理を行
うことである。
【0028】ところで、ステップS404及びステップ
S405にてタップではないと判定された場合は、通常
のストロークであるので、ストローク管理部105にて
入力ストロークとテキストデータの関連を保持しつつ、
ストロークを連続したストロークデータとして、ストロ
ークバッファ106に保存する(ステップS409)。
【0029】文字は唯一のストロークによって構成され
ている訳ではないので、次の入力を待ち(ステップS4
10)、1文字分のストロークが揃うまで処理を繰り返
す。ここで、ステップS410の「次の入力待ち」は、
1文字の入力が終了した可能性の判定を行う為に、適当
な時間でタイムアウトしたか或いはジェスチャ以外に次
の枠に入力が行われたかを調査し、1文字の入力が終了
した時点で処理の繰り返しを完了する。この処理はスト
ローク管理部105にて行う。
【0030】1文字分のストロークが揃ったと認識され
たならば、ジェスチャ認識部107と文字認識部108
により、文字又はジェスチャの認識処理を行う(ステッ
プS411)。認識対象がジェスチャであれば(ステッ
プS412のYES)、当該ジェスチャに対応した編集
処理を行う(ステップS413)。ジェスチャでなけれ
ば(ステップS412のNO)、文字出力部113で認
識結果領域206に認識結果の文字を表示すると共に
(ステップS414)、テキスト反映を行い(ステップ
S415)、テキスト管理部114を介して認識結果の
文字データをテキストバッファ110内にテキストデー
タとして格納する(ステップS416)。尚、ステップ
S413の「編集処理」とは、前述挿入処理と同様に関
連付けられたテキストデータとストロークデータに対し
て、削除等の編集作業を実施する処理である。
【0031】尚、ステップS409の「ストローク保
存」、並びにステップS416の「テキスト格納」で
は、夫々ストロークデータとテキストデータをメモリ上
に保持するものである。
【0032】さて、ステップS402の入力位置の判定
に於いて、テキスト表示ウィンドウ201内にペン入力
されたならば(ステップS402のNO)、「テキスト
表示ウィンドウ内処理」となる(ステップS414)。
この「テキスト表示ウィンドウ内処理」の動作を図5の
フローチャートを参照して以下に詳述する。
【0033】テキスト表示ウィンドウ内処理では、先ず
入力された位置を保存し(ステップS501)、入力が
タップなのか(ステップS502)、ダブルタップなの
か(ステップS503)を判定する。
【0034】タップであった場合は(ステップS502
のYES)、テキスト表示ウィンドウ201内のカーソ
ル位置を移動し(ステップS504:「カーソル移動処
理」)、入力パネル202内のストローク表示と認識結
果を、カーソル位置にあるテキスト内容に合致したもの
を表示する(ステップS505:「入力パネル更
新」)。ここで、ステップS504の「カーソル移動処
理」とは、テキスト表示ウィンドゥ上にペンによりタッ
プされた座標に、カーソルを移動して入力位置をユーザ
に示す処理である。又、ステップS505の「入力パネ
ル更新」処理とは、テキスト表示ウィンドウ201上に
ペンによってタップされた座標情報を、入力管理部10
3に於いて入力座標に表示されているテキストデータを
テキストバッファ110から取得すると共に、ストロー
クバッファ106から文字に関連したストロークを取得
し、入力パネル202内の文字認識枠203に表示し直
す処理である。
【0035】一方、ダブルタップであった場合は(ステ
ップS503のYES)、図4のステップS407と同
様の挿入処理(ステップS506)となる。
【0036】タップでもなくダブルタップでもなかった
場合は、テキスト表示ウィンドウ201に対してのジェ
スチャであるので、入力パネル上での処理と同様ストロ
ーク管理部111により、ストロークをストロークバッ
ファ106にストロークデータとして保存し(ステップ
S507)、一つのジェスチャが揃うまで入力処理を続
けて処理を待つ(ステップS508)。1ジェスチャ分
のストロークが揃った段階で、ジェスチャの入力である
と認識し(ステップS509)、ジェスチャの判定を行
う(ステップS510)。
【0037】正しいジェスチャであった場合は(ステッ
プS510のYES)、それに対応した「編集処理」
(ステップS511)を行う。この「編集処理」は、図
4のステップS413と同様の処理である。
【0038】斯様に構成し機能する本システムについ
て、より具体的な実施例を図6乃至図14を参照して説
明する。
【0039】図6は、既入力文字列中の1文字変更する
場合の例を示すものである。既入力文字列を変更する場
合は、テキスト表示ウィンドウ201内でペンにてタッ
プすると、タップ位置に該当する入力ストロークと認識
文字が、ストロークバッファ106、テキストバッファ
110から読み出され、入力パネル202上に表示され
るので、その上で文字の変更を行う。即ち、テキスト表
示ウィンドウ201内の変更を加えたい位置にてペンを
タップすると(図6の(a))、タップした位置に変更
位置を示すカーソル205が表示されると共に、入力パ
ネル202が表示される。そして、入力パネル202内
には、複数個の文字認識枠203が表示され、変更する
ものとして指定された位置に既入力のテキストの認識文
字とストロークが示される(図6の(b))。ここで、
「X」の文字認識枠203上でペンによって文字「Y」
の文字ストロークを入力すると(図6の(c))、文字
認識部108により直ちに文字認識され、その認識結果
「Y」が認識結果領域206に表示される。同時に、テ
キスト表示ウィンドウ201上のテキストにも反映され
る(図6の(d))。
【0040】次に、図7を参照してペン入力装置内のメ
モリの空き領域が減少しストロークデータを破棄した場
合の例を説明する。入力パネル202上の文字認識枠2
03の内、左側の二つは文字ストロークが破棄済みの
為、ストロークは表示されず、認識文字「X日」だけが
認識結果領域206に表示されている。右側二つの文字
「まで」は破棄されていないので文字ストロークと認識
結果文字の双方が表示されている。
【0041】図8は、既入力文字列に新たに文字を挿入
する例を示したものである。即ち、テキスト表示ウィン
ドウ201内の挿入を加えたい位置にてペンをタップす
ると(図8の(a))、タップした位置に変更位置を示
すカーソル205が表示されると共に、入力パネル20
2が表示される。入力パネル202内には、図7同様、
変更するものとして指定された位置にストロークバッフ
ァ106、テキストバッファ110から読み出した既入
力されたテキストの認識文字とストロークが示される
(図8の(b))。ここで、文字認識枠203内の挿入
したい位置「ま」の上でペンをダブルタップを実行する
ことにより(図8の(c))、ダブルタップした位置に
空白が挿入され、その位置にあった文字が右にシフトさ
れる。同時に、テキスト表示ウィンドウ201内のテキ
ストにも反映される(図8の(d))。この後、この空
白部分に図7同様に文字ストロークを入力することによ
り、文字挿入できる。
【0042】図9は、既入力文字列を削除する例を示し
たものである。即ち、削除を行う場合は、テキスト表示
ウィンドウ201内の削除したい位置でペンをタップし
(図9の(a))、削除したいテキストが文字認識枠2
03内に表示されている状態で、削除したい文字「Y」
の文字認識枠203上に削除シェスチャ(例えば塗り潰
しや二重線等)を実施することで行う(図9の
(b))。削除文字の後には入力文字が左にシフト表示
され、又前述同様、削除処理は文字認識枠203内とテ
キストに同時に反映されるものである(図9の
(c))。
【0043】ところで、入力パネル202上でのジェス
チャは、複数個の文字認識枠203に跨って入力するこ
とも可能である。これは、入力領域管理部104にて処
理される。図10は、複数枠に跨った削除の編集ジェス
チャ入力により、文字列の削除を行う場合の一例である
(図10の(a))。前述同様、文字認識枠203内と
テキスト表示ウィンドウ201に反映される(図10の
(b))。
【0044】図11は、既入力文字列についてストロー
クの追加入力なしに再認識を行う場合の例である。これ
は本システムが既入力の文字ストロークを保持している
為に可能となるものである。テキスト表示ウィンドウ2
01内で再認識する文字をタップすると(図11の
(a))、同様にして文字認識枠203に既入力の文字
ストロークと、認識結果が表示される(図11の
(b))。ここで、「Y」の認識結果領域206をペン
でタップして、再認識指示を行うことにより、再びスト
ロークに対して認識を再度行い、その認識結果領域20
6に別の認識結果(「り」)を提示するものである(図
11の(c))。
【0045】図12は、既入力の文字ストロークにスト
ロークを追加することにより別の文字として認識する場
合の例を示したものである。即ち、テキスト表示ウィン
ドウ201内で再認識する文字をタップすると(図12
の(a))、同様にして文字認識枠203に既入力の文
字ストロークと、認識結果が表示される(図12の
(b))。ここで、「日」の文字認識枠206の入力文
字ストロークに対して、ストロークを追加入力すること
で別の文字(「目」)として認識され、その結果が当該
認識結果領域206に表示される(図12の(c))。
【0046】図13は、テキスト表示ウィンドウ201
上で編集ジェスチャを行った場合の例である。即ち、テ
キスト表示ウィンドウ201上で編集ジェスチャを行っ
た場合にも、入力パネル202内にテキストが表示され
た後、挿入の編集であれば、テキスト表示ウィンドウ2
01上で所望位置にてペンのダブルタップを実行すると
(図13の(a))、図8同様に挿入が行われ、挿入さ
れた空白と同時にテキストに反映される(図13の
(b))。
【0047】図14は、手書き(ペン)入力の高速入力
をサポートする為の一例である。本実施形態では、文字
認識が完了したストロークが自動的に消去されることは
ないので、ユーザが以下に示す入力を実行した場合に文
字認識枠203内をクリアする。即ち、文字認識枠20
3中で最も右に位置する最右枠へ入力した直後に(図1
4の(a))、最左枠にストロークを入力(「X」の上
に「に」)すると(図14の(b))、入力ストローク
の認識結果の表示と共に、今までに入力された認識文字
やストロークがクリアされ、次回からの入力は新規挿入
という形で入力を行うようになる(図14の(c))。
このように左から右に入力した後に、そのままの勢いに
て左から入力していることが可能になる為、高速な文字
入力を行うことが可能となり、メモ等の用途に有効であ
る。
【0048】本実施形態によれば、文字認識枠内で認識
された認識結果文字を直接テキスト表示ウィンドウに反
映することにより、入力と当該結果の対応が一対一に対
応し、ユーザの使い勝手が向上するものである。又、双
方が関連を有した状態にて保持されることで、入力間違
いや認識ミスの修正が容易となる。その上、自動的に文
字認識枠から消去されないよう構成してあるので、従来
のように誤入力の際にユーザが該当文字を消去してから
挿入する必要がなくなる。更に、ストロークを再入力す
ることなしに再認識処理が行えると共に、ストロークを
新規追加できるので、従来のようにストロークを何度も
入れ直す煩わしさからユーザは解放されるものである。
加えて、文字認識枠が埋まった時点でユーザが新規入力
操作を行うことで、ユーザの管理下での入力を行うこと
ができるものである。更に、操作釦等のインタフェース
を排除し、ジェスチャのみで編集可能なことで、統一的
なインタフェースを提供できるものである。更に、不必
要となったデータを自動的に破棄することで、メモリ容
量の少ない携帯型情報端末上で長文の入力、編集をも可
能にする。
【0049】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、ペ
ン入力機能を搭載した情報処理機器に於いて、ペン入力
された文字列の編集を容易に行えるので、入力編集効率
の改善及び使い勝手の向上が図れるものである。
【0050】特に、本発明によれば、従来のペン入力装
置に設けられていた未確定文字列表示機能を除去し、認
識枠にストロークの認識完了と同時に文字列にも反映さ
せる自動的な反映の機能により、入力の為の操作釦を排
除でき、有用なものである。又、テキスト表示ウインド
ウ上で選択した文字列を認識枠内に反映し、既入力した
文字ストロークと認識結果の文字を表示することで、入
力と編集を統一的なインタフェースにて行えるものでも
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるシステムの内部全
体の概略構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態に係わるシステムの外観構成を概略
的に示す図。
【図3】同実施形態に係わるシステムの外観に関し、ペ
ン入力時の様子を例示する図。
【図4】同実施形態に係わるシステムの動作処理の流れ
を示すフローチャート。
【図5】同実施形態に係わり、テキスト表示ウィンドウ
内処理の流れを示すフローチャート。
【図6】同実施形態に係わり、既入力文字列を変更する
例を示す図。
【図7】同実施形態に係わり、メモリの空き領域が減少
しストロークデータを破棄した場合の例を示す図。
【図8】同実施形態に係わり、既入力文字列に新たに文
字を挿入する例を示す図。
【図9】同実施形態に係わり、既入力文字列を削除する
例を示す図。
【図10】同実施形態に係わり、複数個の文字認識枠に
跨ったジェスチャ編集の一例を示す図。
【図11】同実施形態に係わり、既入力文字列について
ストロークの追加入力なしに再認識を行う場合の例を示
す図。
【図12】同実施形態に係わり、既入力文字ストローク
にストローク追加することにより別の文字として認識す
る場合の例を示す図。
【図13】同実施形態に係わり、テキストウィンドウ上
で編集ジェスチャを行った場合の例を示す図。
【図14】同実施形態に係わり、高速入力をサポートす
る為の一例を示す図。
【図15】従来のペン入力機能を搭載する情報処理機器
を示す図。
【符号の説明】
101…入力装置、103…入力管理部、105,11
1…ストローク管理部、107,112…ジェスチャ認
識部、108…文字認識部、110…テキストバッフ
ァ、201…テキスト表示ウィンドウ、202…入力パ
ネル、203…文字認識枠。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種編集を指示するジェスチャ情報並び
    に入力文字を当該文字を構成するストローク情報にてペ
    ン入力すると共に、当該入力状況を表示出力可能とした
    表示一体型のペン入力装置に於いて、 上記入力ストローク情報に従って対応する文字や記号、
    ジェスチャを認識する認識手段と、 上記ストローク情報と上記認識手段にて認識された認識
    結果情報を表示の為に保持する保持手段と、 上記認識結果情報をテキストデータとして表示するテキ
    スト表示手段とを設けたことを特徴とするペン入力装
    置。
  2. 【請求項2】 上記ストローク情報と認識結果情報は上
    記保持手段により、対応する情報同士が夫々関連付けら
    れた状態にて保有されて、上記テキスト表示手段及び上
    記認識手段の両方の表示に反映されるよう構成すると共
    に、 上記認識手段が有する認識領域内にペン入力された上記
    ストローク情報と上記認識結果情報は、消去処理が成さ
    れない限り表示出力されるよう構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のペン入力装置。
  3. 【請求項3】 上記保持手段に保持されたストローク情
    報は、上記認識手段にて再認識処理が可能であると共
    に、当該ストローク情報に新たなストローク情報を追加
    して上記認識手段にて認識処理可能としたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のペン入力装置。
  4. 【請求項4】 上記認識手段に於ける認識領域は複数の
    認識枠から成り、各々の認識枠内にペン入力による上記
    ストローク情報と上記認識結果情報は、新たな入力操作
    によってのみ上記認識枠内から消去されるよう構成した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のペン入力
    装置。
  5. 【請求項5】 上記認識手段に対するペン入力によるス
    トロークにて、上記テキストデータと上記ストローク情
    報、上記認識結果情報に対してテキスト入力/編集を可
    能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    ペン入力装置。
  6. 【請求項6】 上記保持手段のメモリ空き容量が減少し
    た場合、所定の条件下にて当該保持手段に保持されてい
    るストローク情報を消去するよう構成したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のペン入力装置。
  7. 【請求項7】 各種編集を指示するジェスチャ情報並び
    に入力文字を当該文字を構成するストローク情報にてペ
    ン入力すると共に、当該入力状況を表示出力可能とした
    表示一体型のペン入力装置に於いて、 上記ストローク情報に従って対応する文字や記号、ジェ
    スチャを認識し、 上記ストローク情報と上記認識された認識結果情報を表
    示の為に保持するようにし、 上記認識結果情報をテキストデータとして表示出力する
    ようにしたことを特徴とするペン入力装置に於ける文字
    入力方法。
  8. 【請求項8】 上記ストローク情報と認識結果情報は、
    対応する情報同士が夫々関連付けられた状態にて保持さ
    れ、 上記テキスト表示出力及び上記認識処理の両方の表示に
    反映されるようにし、 認識領域内にペン入力された上記ストローク情報と上記
    認識結果情報は、消去処理が成されない限り表示出力さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項7記載のペン入
    力装置に於ける文字入力方法。
  9. 【請求項9】 上記保持されたストローク情報は、再認
    識処理が可能であると共に、当該ストローク情報に新た
    なストローク情報を追加して認識処理可能としたことを
    特徴とする請求項7又は請求項8記載のペン入力装置に
    於ける文字入力方法。
  10. 【請求項10】 上記認識領域は複数の認識枠から構成
    され、 各々の認識枠内にペン入力による上記ストローク情報と
    上記認識結果情報は、新たな入力操作によってのみ上記
    認識枠内から消去されるようにしたことを特徴とする請
    求項7又は請求項8記載のペン入力装置に於ける文字入
    力方法。
  11. 【請求項11】 上記認識処理に対するペン入力による
    ストロークにて、上記テキストデータと上記ストローク
    情報、上記認識結果情報に対してテキスト入力/編集を
    可能としたことを特徴とする請求項7又は請求項8記載
    のペン入力装置に於ける文字入力方法。
  12. 【請求項12】 上記ストローク情報及び上記認識結果
    情報はメモリに保持され、 当該メモリの空き容量が減少した場合、所定の条件下に
    て保持されているストローク情報を消去するようにした
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載のペン入力
    装置に於ける文字入力方法。
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