JP2001012784A - 建屋内保管品の結露予測方法および結露予測装置 - Google Patents

建屋内保管品の結露予測方法および結露予測装置

Info

Publication number
JP2001012784A
JP2001012784A JP11186831A JP18683199A JP2001012784A JP 2001012784 A JP2001012784 A JP 2001012784A JP 11186831 A JP11186831 A JP 11186831A JP 18683199 A JP18683199 A JP 18683199A JP 2001012784 A JP2001012784 A JP 2001012784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
temperature
predicted
humidity
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11186831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3551088B2 (ja
Inventor
Mitsuru Kikuchi
満 菊地
Masahiko Ito
正彦 伊藤
Rinzo Tachibana
林三 橘
Yasuo Tomura
寧男 戸村
Hiroyuki Yokota
廣幸 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP18683199A priority Critical patent/JP3551088B2/ja
Publication of JP2001012784A publication Critical patent/JP2001012784A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3551088B2 publication Critical patent/JP3551088B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高い建屋内保管品の結露予測方法お
よび結露予測装置の提供。 【解決手段】 建屋内保管品の結露予測方法であって、
気象予報データ、並びに、いずれもが実測値である建屋
外雰囲気データ、建屋内雰囲気データおよび保管品表面
温度のデータを用い、予め、過去の前記した各種データ
同士の相関関係を規定する回帰式を求め、所定予測時に
関する気象予報データから前記回帰式を介して建屋内予
測雰囲気データおよび保管品予測表面温度を求め、得ら
れた建屋内予測雰囲気データより求められる建屋内空気
の予測露点と保管品予測表面温度との対比に基づき所定
予測時の保管品の結露の有無を予測する建屋内保管品の
結露予測方法および該結露予測方法に用いる結露予測装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建屋内に保管中の
金属製品など建屋内保管品の結露予測方法および結露予
測装置に関し、特に、結露防止に対する対応の遅れ、結
露予測の誤りもしくは結露予測時刻と実際の結露時刻と
のずれによる保管品の品質の低下、結露防止対策時にお
けるエネルギー消費量の増加、作業負荷の増大を防止す
ることが可能な、信頼性の高い建屋内保管品の結露予測
方法および結露予測装置を提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】鋼帯コイルなどの金属コイル、化学品な
どは二次加工時もしくは出荷時まで倉庫などの建屋内に
一時保管されることが多い。また、食料原料も倉庫など
の建屋内に一時保管されることが多い。この場合、保管
品の表面温度が建屋内空気の温度、湿度から定まる露点
以下となると、保管品に結露が生じる。
【0003】例えば、金属コイルの表面に結露が生じる
と、発錆し、塗装や印刷を施す場合、塗料やインクとの
密着性が損なわれる。また、化学品、食料原料に結露が
生じた場合、それらの品質が低下する。上記した建屋内
保管品への結露防止方法としては、建屋内の空調によっ
て雰囲気空気の温度を高めるか除湿を行って、雰囲気空
気の相対湿度を低下する方法が採用される。
【0004】しかしながら、多数の金属コイルを保管す
る場合など保管品の容積が大きい場合、保管建屋が大き
く、空調によって相対湿度を低下するためには膨大なエ
ネルギーが必要となる。このため、従来、建屋内保管品
の結露の発生の有無の予測を行い、結露予測時に、事前
に結露防止対策を施す結露防止方法、結露防止装置が報
告されている。
【0005】すなわち、上記した結露予測方法、装置、
結露防止方法、装置として、下記(1) 〜(3) が報告され
ている。 (1) 製品の表面温度および製品周辺の雰囲気露点の測定
値に基づく結露の予測(特開平5− 87379号公報参
照):製品の表面温度および製品周辺の雰囲気露点を測
定し、過去の測定値の傾向から所定時間後の製品の表面
温度および製品周辺の雰囲気露点を予測し、ΔT=(製
品の表面温度−雰囲気露点)が所定の値となった時点で
警報を報知する。
【0006】上記警報が報知された時点で、建屋内の温
度または湿度を操作する。 (2) 大気露点温度、倉庫内露点温度および製品の表面温
度の測定値に基づく結露の予測、結露の防止(特開平6
−323603号公報参照):大気露点温度:DO 、倉庫内露
点温度:DI および製品の表面温度:FT をそれぞれ定
時的に測定して演算装置へ入力し、表面温度FT −大気
露点温度DO が経験的に設定した温度差ΔTO より小さ
いときは、演算装置から出力する信号に命令されレベル
に応じて警報を発するか、または倉庫のシャッタ閉鎖を
実施する。
【0007】一方、表面温度FT −大気露点温度DO
経験的に設定した温度差ΔTO より小さくなく、かつ大
気露点温度が上昇しつつある場合、大気露点温度の経時
的推移から、大気露点温度と時間の関係を直線式に回帰
し、大気露点温度が製品の表面温度と等しくなる結露予
測時間を求める。上記結露予測時間を大気露点温度の経
時的勾配の変化率で補正し、得られた予測結露時間が設
定予報時間より小さい時、予報を発する。
【0008】また、上記の管理と並行して、表面温度F
T と倉庫内露点温度DI の温度差ΔTI を演算し、演算
装置からの出力信号によって除湿機を稼働する。さら
に、上記温度差ΔTI の経時的勾配の大きさに応じて複
数の除湿機の稼働台数を増減する。 (3) 室外の温度および湿度の検出結果に基づく露点温度
および製品の表面温度の検出結果の比較に基づく結露防
止装置(特開昭60−140039号公報参照):上記結露防止
装置は、室外の温度および湿度を検出する外気センサ
と、外気センサから出力される温度信号および湿度信号
に基づき空気線図から露点温度を求める演算回路と、製
品の表面温度を検出する表面温度センサと、上記演算回
路から出力される露点温度と製品の表面温度の検出結果
と対比し、製品に結露が生じるか否かを判断する判断手
段と、結露が生じると判断された場合、除湿機、エアカ
ーテン等の負荷を作動せしめる制御手段とを備えた結露
防止装置である。
【0009】以上、従来の結露予測方法、装置、結露防
止方法、装置について述べたが、上記した従来技術の場
合、いずれも下記の問題点を有している。 (1) 対応の遅れ:特に、冬場において、建屋内の空気の
露点と保管品の表面温度の経時的変化が大きく、結露警
報が出てから結露に至るまでの時間が短く、対応が間に
合わない場合が生じる。
【0010】(2) 気象の変化による結露予測のエラー:
従来技術は、いずれの場合も、全てが過去のデータであ
る温度、湿度に基づいて結露を予測する方法であり、長
時間の過去のデータを用いる場合、気象の変化に対する
追随性が悪く、結露予測のエラーを生じ、保管品に結露
が生じる可能性がある。
【0011】(3) 直近の温度、湿度のデータを用いる場
合のエネルギー消費量の増加、作業効率の低下:結露予
測において直近の温度、湿度のデータを用いる場合、実
際に結露が生じるかなり長時間前に空調機の稼働、建屋
入口の閉鎖などの結露防止対策を講じる可能性があり、
その間、余分のエネルギーを消費するか、もしくは作業
負荷の増大が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点を解決し、結露防止に対する対応の遅
れ、結露予測の誤りもしくは結露予測時刻と実際の結露
時刻とのずれによる保管品の品質の低下、結露防止対策
時におけるエネルギー消費量の増加、作業負荷の増大を
防止することが可能な、信頼性の高い建屋内保管品の結
露予測方法および結露予測装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、建屋内保
管品の結露予測方法であって、気象予報データ、並び
に、いずれもが実測値である建屋外雰囲気データ、建屋
内雰囲気データおよび保管品表面温度のデータを用い、
予め、過去の前記した各種データ同士の相関関係を規定
する回帰式を求め、所定予測時に関する気象予報データ
から前記回帰式を介して建屋内予測雰囲気データおよび
保管品予測表面温度を求め、得られた建屋内予測雰囲気
データより求められる建屋内空気の予測露点と保管品予
測表面温度との対比に基づき所定予測時の保管品の結露
の有無を予測することを特徴とする建屋内保管品の結露
予測方法である。
【0014】なお、前記した第1の発明においては、前
記した気象予報データとして予報気温、予報湿度を用
い、建屋外雰囲気データとして建屋外の気温および/ま
たは建屋外の湿度を用い、建屋内雰囲気データとして建
屋内の気温、湿度を用いることが好ましい。第2の発明
は、建屋内保管品の結露予測方法であって、気象予報デ
ータである予報気温T0E 、予報湿度H0E 並びに、いずれ
もが実測値である建屋外の気温T1および/または建屋外
の湿度H1、建屋内の気温T2、湿度H2、保管品表面温度TM
のデータを用い、予め、過去の前記した各種温度データ
同士の相関関係、各種湿度データ同士の相関関係に基づ
き、予報気温T0E 、予報湿度H0E から建屋内の気温T2
湿度H2、保管品表面温度TMを導く回帰式を求め、所定予
測時に関する予報気温T0E 、予報湿度H0E から上記回帰
式を介して建屋内の予測気温T2E 、予測湿度H2 E 、保管
品予測表面温度TME を求め、得られた建屋内の予測気温
T2E 、予測湿度H2E および湿り空気線図の3者に基づき
建屋内空気の予測露点 TdpE を求め、保管品予測表面温
度TME と建屋内空気の予測露点 TdpE との対比によって
所定予測時の保管品の結露の有無を予測することを特徴
とする建屋内保管品の結露予測方法である。
【0015】第3の発明は、建屋内保管品の結露予測方
法であって、気象予報データである予報気温T0E 、予報
湿度H0E 、並びに、いずれもが実測値である建屋外の気
温T1、湿度H1、建屋内の気温T2、湿度H2、保管品表面温
度TMのデータを用い、予め、過去の前記したデータの相
関関係に基づき下記回帰式(1) 〜(5) を求め、所定予測
時に関する予報気温T0E と回帰式(1) 、(2) 、(3) とか
らT2、TMを求め、所定予測時に関する予報湿度H0E と回
帰式(4) 、(5) とからH2を求め、得られたH2である建屋
内予測湿度H2E 、得られたT2である建屋内予測気温T2E
および湿り空気線図の3者に基づき建屋内空気の予測露
点 TdpE を求め、得られたTMである保管品予測表面温度
TME と建屋内空気の予測露点 TdpE との対比によって所
定予測時の保管品の結露の有無を予測することを特徴と
する建屋内保管品の結露予測方法である。
【0016】 ;建屋外気温T1の予報気温T0E に対する回帰式:T1=f(T0E) ……(1) ;建屋内気温T2の建屋外気温T1に対する回帰式:T2=g(T1)………(2) ;保管品表面温度TMの建屋内気温T2または建屋外気温T1に対する回帰式: TM=h(T2またはT1)……(3) ;建屋外湿度H1の予報湿度H0E に対する回帰式:H1=i(H0E) ……(4) ;建屋内湿度H2の建屋外湿度H1に対する回帰式:H2=j(H1)………(5) なお、前記した第3の発明においては、前記した所定予
測時に関する予報気温T0E と回帰式(1) 、(2) 、(3) と
からT2、TMを求めるに際しては、予報気温T0Eと回帰式
(1) とからT1を求め、得られたT1と回帰式(2) とからT2
を求め、得られたT2またはT1と回帰式(3) とからTMを求
めることができる。
【0017】また、前記した第3の発明においては、前
記した所定予測時に関する予報湿度H0E と回帰式(4) 、
(5) とからH2を求めるに際しては、予報湿度H0E と回帰
式(4) とからH1を求め、得られたH1と回帰式(5) とから
H2を求めることができる。第4の発明は、建屋内保管品
の結露予測装置であって、気象予報データ、並びに、建
屋外雰囲気データ、建屋内雰囲気データおよび保管品表
面温度のデータの入力装置と、入力データの記憶装置
と、前記した各種データ同士の相関関係を規定する回帰
式の関数形を記憶すると共に、前記記憶装置に記憶され
た入力データに基づき前記回帰式の係数を演算し、記憶
する回帰式演算・記憶装置と、該回帰式演算・記憶装置
に記憶された回帰式と所定予測時に関する気象予報デー
タとから建屋内予測雰囲気データおよび保管品予測表面
温度を求める予測演算装置と、該予測演算装置で求めら
れた建屋内予測雰囲気データに基づき建屋内空気の予測
露点を求める露点演算装置と、前記予測演算装置で求め
られた保管品予測表面温度と前記露点演算装置で求めら
れた建屋内空気の予測露点との比較装置を有することを
特徴とする建屋内保管品の結露予測装置である。
【0018】なお、前記した第4の発明においては、前
記した気象予報データとして予報気温、予報湿度を用
い、建屋外雰囲気データとして建屋外の気温および/ま
たは建屋外の湿度を用い、建屋内雰囲気データとして建
屋内の気温、湿度を用いることが好ましい。第5の発明
は、建屋内保管品の結露予測装置であって、気象予報デ
ータである予報気温T0E 、予報湿度H0E 、並びに、建屋
外の気温T1および/または建屋外の湿度H1、建屋内の気
温T2、湿度H2、保管品表面温度TMのデータの入力装置
と、入力データの記憶装置と、前記した各種温度データ
同士の相関関係、各種湿度データ同士の相関関係を規定
する回帰式であって、予報気温T0E 、予報湿度H0E から
建屋内の気温T2、湿度H2、保管品表面温度TMを導く回帰
式の関数形を記憶すると共に、前記記憶装置に記憶され
た入力データに基づき前記回帰式の係数を演算し、記憶
する回帰式演算・記憶装置と、該回帰式演算・記憶装置
に記憶された回帰式と所定予測時に関する予報気温
T0E 、予報湿度H0E とから建屋内の気温T2、湿度H2、保
管品表面温度TMを求める予測演算装置と、該予測演算装
置で求められた建屋内の気温T2、湿度H2である建屋内予
測気温T2E 、建屋内予測湿度H2E および予め記憶した湿
り空気線図の3者に基づき建屋内空気の予測露点 TdpE
を求める露点演算装置と、前記予測演算装置で求められ
た保管品表面温度TMである保管品予測表面温度TME と前
記露点演算装置で求められた建屋内空気の予測露点 T
dpEとの比較装置を有することを特徴とする建屋内保管
品の結露予測装置である。
【0019】前記した第5の発明においては、前記比較
装置が、前記保管品予測表面温度TM E と前記建屋内空気
の予測露点 TdpE との差ΔT=(TME − TdpE )を求め
る温度偏差演算装置であることが好ましい。第6の発明
は、建屋内保管品の結露予測装置であって、気象予報デ
ータである予報気温T0E 、予報湿度H0E 、並びに、建屋
外の気温T1、湿度H1、建屋内の気温T2、湿度RH2 、保管
品表面温度TMのデータの入力装置と、入力データの記憶
装置と、予め定められた下記回帰式(1) 〜(5) の関数形
を記憶し、前記記憶装置に記憶された入力データに基づ
き回帰式(1) 〜(5) の係数を演算し、記憶する回帰式演
算・記憶装置と、該回帰式演算・記憶装置に記憶された
回帰式(1) 、(2) 、(3) と所定予測時に関する予報気温
T0E とからT2、TMを求め、回帰式(4) 、(5) と所定予測
時に関する予報湿度H0E とからH2を求める予測演算装置
と、該予測演算装置で求められたT2、H2である建屋内予
測気温T2E 、建屋内予測湿度H2E および予め記憶した湿
り空気線図の3者に基づき建屋内空気の予測露点 TdpE
を求める露点演算装置と、前記予測演算装置で求められ
たTMである保管品予測表面温度TM E と前記露点演算装置
で求められた建屋内空気の予測露点 TdpE との差ΔT=
(TME − TdpE )を求める温度偏差演算装置を有するこ
とを特徴とする建屋内保管品の結露予測装置である。
【0020】 ;建屋外気温T1の予報気温T0E に対する回帰式:T1=f(T0E) ………(1) ;建屋内気温T2の建屋外気温T1に対する回帰式:T2=g(T1)…………(2) ;保管品表面温度TMの建屋内気温T2または建屋外気温T1に対する回帰式: TM=h(T2またはT1)……(3) ;建屋外湿度H1の予報湿度H0E に対する回帰式:H1=i(H0E )……(4) ;建屋内湿度H2の建屋外湿度H1に対する回帰式:H2=j(H1)………(5) 前記した第6の発明においては、前記比較装置が、前記
保管品予測表面温度TM E と前記建屋内空気の予測露点 T
dpE との差ΔT=(TME − TdpE )を求める温度偏差演
算装置であることが好ましい。
【0021】なお、前記した第6の発明においては、前
記回帰式演算・記憶装置に記憶された回帰式(1) 、(2)
、(3) と所定予測時に関する予報気温T0E とからT2、T
Mを求め、回帰式(4) 、(5) と所定予測時に関する予報
湿度H0E とからH2を求める予測演算装置として、所定予
測時に関する予報気温T0E と回帰式(1) とからT1を演算
し、得られたT1と回帰式(2) とからT2を演算し、得られ
たT2またはT1と回帰式(3) とからTMを演算し、所定予測
時に関する予報湿度H0E と回帰式(4) とからH1を演算
し、得られたH1と回帰式(5) とからH2を演算する予測演
算装置を用いることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明者らは、前記した従来技術の問題点を解決
するために鋭意検討した結果、従来のように過去のデー
タである温度、湿度、露点に基づいて結露を予測する場
合、どのような予測式を用いても、予測の正確さ、結露
発生予測時刻の正確さに限界があると考えた。
【0023】このため、本発明者らは、下記(1) 、(2)
の方法によって結露を予測することによって、信頼性の
高い建屋内保管品の結露予測方法および結露予測装置を
提供することが可能であることを見出し、本発明に至っ
た。 (1) 気象予報データの使用:近年、気象庁が、スーパー
コンピューターでシュミレーションによって48時間先の
各都道府県別の気象予報データを作成している。
【0024】さらに、上記した気象予報データを民間の
気象予報会社が入手し、補正を行うことによって、比較
的狭い地域を対象とした気象予報データを作成し、需要
家に市販している。本発明においては、気象予報デー
タ、より好ましくは上記した気象庁の各都道府県別の気
象予報データ、さらに好ましくは該気象予報データを補
正した比較的狭い地域の気象予報データを使用して結露
の予測を行う。
【0025】この結果、本発明によれば、気象変化の影
響、季節による気象変化の大きさの変動の影響を受ける
ことなく、信頼性の高い結露予測方法および結露予測装
置を提供することが可能となった。 (2) 気象予報データと建屋外雰囲気データ、建屋内雰囲
気データ、建屋内保管品表面温度のデータとの結合:予
報温度、予報湿度などの気象予報データから、直接、建
屋内の保管品の結露の予測を行うことも可能であるが、
気象予報データと建屋外の気温、湿度などの建屋外
雰囲気データ、建屋内の気温、湿度などの建屋内雰囲
気データおよび保管品表面温度のデータとを結合する
ことによって、信頼性の高い結露予測方法および結露予
測装置を提供することができる。
【0026】以下、第1の発明〜第3の発明の結露予測
方法およびそれぞれの発明の結露予測方法に対応する第
4の発明〜第6の発明の結露予測装置を説明する。 [1] 第1の発明の結露予測方法、第4の発明の結露予測
装置:第1の発明の結露予測方法および第1の発明の予
測フローに従う第4の発明の結露予測装置は、上記した
気象予報データと建屋外雰囲気データ、建屋内雰囲気デ
ータ、建屋内保管品表面温度のデータとの結合に基づく
建屋内保管品の結露予測に関する本発明の基本的構成で
ある。
【0027】すなわち、第1の発明の結露予測方法にお
いては、気象予報データ、実測値である建屋外雰囲気デ
ータ、建屋内雰囲気データおよび保管品表面温度のデー
タを用いる。なお、上記した気象予報データとしては予
報気温、予報湿度を用い、建屋外雰囲気データとしては
建屋外の気温および/または建屋外の湿度を用い、建屋
内雰囲気データとしては建屋内の気温、湿度を用いるこ
とが好ましい。
【0028】結露予測は、下記予測フローにしたがって
行う。先ず、予め、過去の前記した各種データ同士の相
関関係を規定する回帰式を求める。次に、所定予測時に
関する気象予報データから前記回帰式を介して建屋内予
測雰囲気データおよび保管品予測表面温度を求める。
【0029】次に、上記で得られた建屋内予測雰囲気デ
ータより求められる建屋内空気の予測露点と保管品予測
表面温度との対比に基づき所定予測時の保管品の結露の
有無を予測する。第1の発明の予測フローに従う第4の
発明の結露予測装置は、下記装置から構成される。
【0030】(1) 気象予報データ、建屋外雰囲気デー
タ、建屋内雰囲気データ、保管品表面温度のデータの入
力装置 なお、気象予報データとしては予報気温、予報湿度を用
い、建屋外雰囲気データとしては建屋外の気温および/
または建屋外の湿度を用い、建屋内雰囲気データとして
は建屋内の気温、湿度を用いることが好ましい。
【0031】(2) 入力データの記憶装置 (3) 回帰式演算・記憶装置 回帰式演算・記憶装置においては、上記した各種データ
同士の相関関係を規定する回帰式の関数形を記憶し、さ
らに、上記記憶装置に記憶された入力データに基づき上
記回帰式の係数を演算し、記憶する。
【0032】(4) 予測演算装置 予測演算装置においては、回帰式演算・記憶装置に記憶
された回帰式と所定予測時に関する気象予報データとか
ら建屋内予測雰囲気データおよび保管品予測表面温度を
求める。 (5) 露点演算装置 露点演算装置においては、予測演算装置で求められた建
屋内予測雰囲気データに基づき建屋内空気の予測露点を
求める。
【0033】(6) 比較装置 比較装置においては、予測演算装置で求められた保管品
予測表面温度と露点演算装置で求められた建屋内空気の
予測露点との比較を行い、所定予測時の保管品の結露の
有無を予測する。図1に、本発明の建屋内保管品の結露
予測方法におけるシステム構成の一例を示す。
【0034】図1に示す結露予測方法においては、保管
品収納建屋(以下建屋とも記す)が配設された地域の気
象予報データ、すなわち比較的狭い地域に関する気象予
報データを、例えば 民間の気象予報会社から購入す
る。一方、建屋の外部周辺の気温および/または湿度お
よび建屋内部の気温、湿度および建屋内保管品の表面温
度を実測し、これらのデータを電話回線で、結露予測装
置のコンピュータに伝送する。
【0035】結露予測装置のコンピュータにおいては、
前記した予測フローに従って結露の予測を行う。なお、
後記する第2の発明、第3の発明の結露予測方法、第5
の発明、第6の発明の結露予測装置においても同様に結
露予測装置のコンピュータにおいて、後記する予測フロ
ーに従って結露の予測を行う。
【0036】本発明によれば、過去の気象予報データ、
建屋外雰囲気データ、建屋内雰囲気データ、保管品表面
温度のデータの温度データ同士の相関関係、湿度データ
同士の相関関係の各々を規定する回帰式と、所定予測時
の気象予報データとから建屋内の保管品の表面温度、建
屋内空気の露点を予測することによって、下記(1) 〜
(3) の優れた効果が得られる。
【0037】(1) 気象の変化に対応した結露予測が可能
となる。 (2) 建屋の立地条件に対応した結露予測が可能となる。 (3) 建屋の構造に対応した結露予測が可能となる。 [2] 第2の発明の結露予測方法、第5の発明の結露予測
装置:以下、第2の発明の結露予測方法および第2の発
明の予測フローに従う第5の発明の結露予測装置につい
て述べる。
【0038】図2に、第2の発明の結露予測方法の予測
フロー、第5の発明の結露予測装置の一例を示す。図2
に示す結露予測方法、結露予測装置においては、下記内
容の予測フローにしたがって保管品の結露予測を行う。 (1) データのコンピュータへの入力、記憶〔入力装置、
記憶装置〕:本発明においては、下記データをコンピュ
ータへ入力し、記憶せしめる。
【0039】〔入力、記憶データ:〕 (気象予報データXi :) 予報気温:T0E 、予報湿度:H0E (建屋外雰囲気実測データYi :) 建屋外の気温:T1および/または建屋外の湿度:H1 (建屋内雰囲気実測データZi :) 建屋内の気温:T2、湿度:H2 (建屋内保管品表面温度実測データ:TM) なお、前記した予報湿度H0E 、建屋外の湿度H1、建屋内
の湿度H2としては、絶対湿度、相対湿度のいずれを用い
てもよい。
【0040】(2) 過去のデータからの回帰式の作成〔回
帰式演算・記憶装置〕:記憶装置に記憶されたデータを
用い、回帰式演算・記憶装置において、過去の上記した
各種温度データ〔:T0E 、(T1)、T2、TM〕同士の相関
関係、各種湿度データ〔H0E 、(H1)、H2〕同士の相関
関係に基づき、予報気温T0E 、予報湿度H0E から建屋内
の気温T2、湿度H2、保管品表面温度TMを導く回帰式を求
める。
【0041】上記した回帰式としては、目的変数および
説明変数の両者に温度データを用いた回帰式および目的
変数および説明変数の両者に湿度データを用いた回帰式
を用いる。予報気温T0E から建屋内の気温T2、保管品表
面温度TMを導く回帰式としては、下記回帰式(A1)〜(A3)
の組合せ、または下記回帰式(B1)、(B2)の組み合わせ、
または下記回帰式(C1)、(C2)の組合せが例示される。
【0042】 予報湿度H0E から建屋内の湿度H2を導く回帰式として
は、下記回帰式(D1)、(D 2)の組合せが例示される。
【0043】 また、回帰式の関数形は直線、曲線のいずれにも限定さ
れるものではないが、一次式を用いる直線回帰が演算速
度の面から好ましい。なお、第2の発明、第5の発明に
おいては、予報気温T0E と建屋外の気温T1との対応がよ
い場合、もしくは予報湿度H0E と建屋内の湿度H2との対
応がよい場合は、建屋外の湿度H1、もしくは建屋外の気
温T1のいずれか片方のみに関する回帰式を用いてもよ
い。
【0044】すなわち、例えば、予報気温T0E と建屋外
の気温T1との対応がよい場合は、前記した回帰式(C1)に
示すように、建屋外の気温T1を介さずに、予報気温T0E
から、直接、建屋内気温T2を予測する回帰式(C1)を用い
てもよい。なお、図2に示すように、第5の発明の結露
予測装置においては、回帰式演算・記憶装置として、予
め定められた回帰式の関数形を記憶し、記憶装置の記憶
データに基づき、好ましくは最小二乗法で回帰式の係数
を演算し、得られた回帰式(係数が定まった関数形)を
記憶する回帰式演算・記憶装置を用いる。
【0045】(3) 所定予測時に関する建屋内の予測気温
T2E 、保管品予測表面温度TME 、建屋内の予測湿度H2E
の予測〔予測演算装置〕:本発明においては、図2の予
測演算装置に示されるように、所定予測時に関する予報
気温T0E 、予報湿度H0E から前記回帰式を順次介して建
屋内の予測気温T2 E 、保管品予測表面温度TME 、建屋内
の予測湿度H2E を求める。
【0046】(4) 所定予測時に関する建屋内空気の予測
露点 TdpE の予測〔予測露点演算装置〕:上記(3) で求
められた建屋内の予測気温T2E 、予測湿度H2E および湿
り空気線図の3者から建屋内空気の予測露点 TdpE を求
める。 (5) 所定予測時の保管品の結露の有無の予測〔比較装
置〕:前記(3) 、(4) で得られた保管品予測表面温度TM
E と建屋内空気の予測露点 T dpE との対比によって所定
予測時の保管品の結露の有無を予測する。
【0047】この場合、保管品予測表面温度TME と建屋
内空気の予測露点 TdpE との差である下記式で示される
温度偏差ΔTを、保管品の結露の有無の指標として用い
ることが好ましい。 ΔT=保管品予測表面温度TME −建屋内空気の予測露点
TdpE [3] 第3の発明の結露予測方法、第6の発明の結露予測
装置:次に、本発明におけるより好ましい結露予測方
法、結露予測装置である第3の発明の結露予測方法およ
び第3の発明の予測フローに従う第6の発明の結露予測
装置について述べる。
【0048】図3に、第3の発明の結露予測方法の予測
フローを、図4に第6の発明の結露予測装置の一例を示
す。図3、図4に示す結露予測方法、結露予測装置にお
いては、下記内容の予測フローにしたがって保管品の結
露予測を行う。なお、図3、図4に示す予測フローは、
所定予測時として現時点から48時間先を選択した。
【0049】(1) データのコンピュータへの入力、記憶
〔入力装置、記憶装置〕:本発明においては、下記デー
タをコンピュータへ入力し、記憶せしめる。 〔入力、記憶データ:〕 (気象予報データ:) 予報気温:T0E 、予報湿度:H0E 、予報風向き:WDE
予報風速:WSE (建屋外実測データ:) 建屋外の気温:T1、建屋外の湿度:H1 (建屋内実測データ:) 建屋内の気温:T2、建屋内の湿度:H2、保管品表面温
度:TM なお、前記した予報湿度H0E 、建屋外の湿度H1、建屋内
の湿度H2としては、絶対湿度、相対湿度のいずれを用い
てもよい。
【0050】なお、以下、過去の日時ti について予報
された気象予報データすなわち過去の日時ti について
の気象予報データを、T0E (ti ) 、H0E (ti ) 、WDE (t
i )、WSE (ti ) と記し、上記と同じ過去の日時ti
おける建屋外、建屋内の実測データを、T1(ti ) 、H1(t
i ) 、T2(ti ) 、H2(ti ) 、TM(ti ) と記す。 (2) 過去のデータからの回帰式の作成〔回帰式演算・記
憶装置〕:コンピュータの記憶装置に蓄積されたデータ
に基づいて、回帰式演算・記憶装置において、下記回帰
式(1) 〜(5) で示される回帰式が演算、記憶される。
【0051】なお、図4に示すように、第6の発明の結
露予測装置においては、回帰式演算・記憶装置として、
予め定められた下記回帰式(1) 〜(5) の関数形を記憶
し、記憶装置の記憶データに基づき、好ましくは最小二
乗法で回帰式の係数を演算し、得られた回帰式(係数が
定まった関数形)を記憶する回帰式演算・記憶装置を用
いる。
【0052】 ;建屋外気温T1の予報気温T0E に対する回帰式:T1=f(T0E) ………(1) ;建屋内気温T2の建屋外気温T1に対する回帰式:T2=g(T1)…………(2) ;保管品表面温度TMの建屋内気温T2または建屋外気温T1に対する回帰式: TM=h(T2またはT1)……(3) ;建屋外湿度H1の予報湿度H0E に対する回帰式:H1=i(H0E) ………(4) ;建屋内湿度H2の建屋外湿度H1に対する回帰式:H2=j(H1) ………(5) なお、回帰式は、過去の日時ti についての気象予報デ
ータと同じ過去の日時ti における建屋外、建屋内の実
測データとの対応から求めることが好ましい。
【0053】また、回帰式の関数形は直線、曲線のいず
れにも限定されるものではないが、一次式を用いる直線
回帰が演算速度の面から好ましい。また、回帰式は、季
節などの気象条件により変化するため、1年間に4回以
上更新することが好ましい。図5(a) 、(b) に、前記回
帰式(1) 、(4) の例を示す。
【0054】(3) 所定予測時に関する建屋内の予測気温
T2E 、保管品予測表面温度TME 、建屋内の予測湿度H2E
の予測〔予測演算装置〕:所定予測時として選択した48
時間先の予報気温T0E (48)および回帰式(1) から、48時
間先の建屋外の予測気温T1E (48)を求める。得られた予
測気温T1E (48)と回帰式(2) から、48時間先の建屋内の
予測気温T2 E (48)を求める。
【0055】上記で得られた48時間先の建屋内の予測気
温T2E (48)または建屋外の予測気温T1E (48)と回帰式
(3) から、48時間先の建屋内の保管品予測表面温度TME
(48)を求める。一方、48時間先の予報湿度H0E (48)およ
び回帰式(4) から、48時間先の建屋外の予測湿度H1E (4
8)を求める。
【0056】得られた予測湿度H1E (48)と回帰式(5) か
ら、48時間先の建屋内の予測湿度H2 E (48)を求める。な
お、図4の予測演算装置としては、所定予測時に関する
予報気温T0E と回帰式(1) とからT1を演算し、得られた
T1と回帰式(2) とからT2を演算し、得られたT2またはT1
と回帰式(3) とからTMを演算し、所定予測時に関する予
報湿度H0E と回帰式(4) とからH1を演算し、得られたH1
と回帰式(5) とからH2を演算する予測演算装置を用いる
ことができる。
【0057】(4) 所定予測時に関する建屋内空気の予測
露点 TdpE の予測〔予測露点演算装置〕:上記(3) で求
められた48時間先の建屋内の予測気温T2E (48)、建屋内
の予測湿度H2E (48)および湿り空気線図の3者から、48
時間先の建屋内空気の予測露点 T dpE (48)を求める。
【0058】なお、予測露点演算装置においては、予め
湿り空気線図が記憶されており、建屋内空気の予測露点
TdpE は上記3者に基づき、自動的に演算される。 (5) 所定予測時の保管品の結露の有無の予測〔比較装
置〕:前記(3) 、(4) で得られた48時間先の保管品予測
表面温度TME (48)と建屋内空気の予測露点 TdpE (48)と
の対比によって、48時間先の保管品の結露の有無を予測
する。
【0059】この場合、保管品予測表面温度TME (48)と
建屋内空気の予測露点 TdpE (48)との差である下記式で
示される温度偏差ΔTを、保管品の結露の有無の指標と
して用いることが好ましい。 ΔT=TME (48)− TdpE (48) 以上、第1の発明〜第6の発明の結露予測方法、結露予
測装置について述べたが、本発明の結露予測方法、結露
予測装置においては、図3、図4に示すように、前記し
た温度偏差ΔTを求め、温度偏差ΔTに対して重み付け
を行い、さらに風向き、風速の重み付けを行い、得られ
た結果に基づき結露を予測することがより好ましい。
【0060】表1に、上記した重み付けの好適な方法の
一例を示す。表1に示す方法では、下記のように結露発
生確率強度を演算し、結露発生に対処する。すなわち、
温度偏差ΔTの大きさに対応して温度偏差ΔTに重み付
けを行った判定因子Aを用いる。
【0061】判定因子Aに風向き、風速の重み付けを行
い、判定因子(:結露発生確率強度)Bを演算する。結
露発生確率強度Bに基づき、結露発生に対処する。な
お、表1に示す風向き:SW〜SEに対する重み付けは、後
記する実施例における建屋の立地条件により設定した重
み付けであり、重み付けを行う風向き条件は、建屋の立
地条件に応じて設定することが好ましい。
【0062】
【表1】
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体
的に説明する。 (実施例1)前記した図1、図3、図4に示す結露予測
方法、結露予測装置を用いて、臨海工業地帯に立地した
製鉄所の鋼帯コイルの保管建屋(倉庫)内の鋼帯表面の
結露予測を行った。
【0064】なお、結露予測における判定は、前記した
表1に示す判定方法に基づいて行った。結露予測は、3
月14日から3月16日にかけての2日間について行った。
気象予報データとしては、気象庁の48時間先の各都道府
県別の気象予報データに基づく製鉄所周辺の気象海象予
報(気温、相対湿度、風向き、風速)を、気象予報会社
〔(株)アース・ウェザー〕より購入して用いた。
【0065】また、建屋外実測データとしては、気温、
相対湿度を用い、建屋内実測データとしては気温、相対
湿度、保管品表面温度を用いた。図6に、得られた結果
を示す。なお、図6に示す建屋内空気の相対湿度、建屋
内の気温、建屋内鋼帯表面の温度は実測値であり、建屋
内空気の露点は、上記相対湿度、気温および湿り空気線
図の3者に基づいて求めた露点である。
【0066】図6に示すように、結露予測装置によっ
て、3月15日9時〜3月16日2時における警戒1次の結
露警戒情報、3月16日2時〜7時における結露注意情報
が出力された。これに対して、3月15日9時以降、建屋
内鋼帯表面の温度と建屋内空気の露点が接近し、3月15
日13時以降両者の温度の一致が生じ、3月15日15時に鋼
帯表面の結露が確認された。
【0067】また、結露注意情報期間である3月16日2
時〜7時を過ぎた時点以降、建屋内鋼帯表面の温度に対
して建屋内空気の露点が低下した。すなわち、本発明の
結露予測方法、結露予測装置による結露予測が的中し
た。 (実施例2)前記した実施例1と同一の方法で、3月24
日について鋼帯表面の結露予測を行った。
【0068】図7に、得られた結果を示す。図7に示す
ように、結露予測装置によって、3月24日13時半〜20時
における結露注意情報が出力された。これに対して、3
月24日6時以降、建屋内鋼帯表面の温度と建屋内空気の
露点が接近したが、両者の温度が一致することはなく、
鋼帯表面に結露は生じなかった。
【0069】すなわち、本発明の結露予測方法、結露予
測装置による結露予測が的中した。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、結露防止に対する対応
の遅れ、結露予測の誤りもしくは結露予測時刻と実際の
結露時刻とのずれによる保管品の品質低下、結露防止対
策時におけるエネルギー消費量の増加、作業負荷の増大
を防止することが可能な、信頼性の高い建屋内保管品の
結露予測方法および結露予測装置を提供することが可能
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結露予測方法におけるシステム構成の
一例を示す説明図である。
【図2】本発明の結露予測方法における予測フローおよ
び結露予測装置の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の結露予測方法における予測フローの一
例を示す説明図である。
【図4】本発明の結露予測装置の一例を示す説明図であ
る。
【図5】予報気温と建屋外の気温実測値との関係(a) 、
予報相対湿度と建屋外の相対湿度実測値との関係(b) を
示すグラフである。
【図6】鋼帯表面の結露予測結果を示すグラフである。
【図7】鋼帯表面の結露予測結果を示すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 橘 林三 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 戸村 寧男 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 横田 廣幸 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 3L060 AA03 CC01 CC06 DD08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋内保管品の結露予測方法であって、
    気象予報データ、並びに、いずれもが実測値である建屋
    外雰囲気データ、建屋内雰囲気データおよび保管品表面
    温度のデータを用い、予め、過去の前記した各種データ
    同士の相関関係を規定する回帰式を求め、所定予測時に
    関する気象予報データから前記回帰式を介して建屋内予
    測雰囲気データおよび保管品予測表面温度を求め、得ら
    れた建屋内予測雰囲気データより求められる建屋内空気
    の予測露点と保管品予測表面温度との対比に基づき所定
    予測時の保管品の結露の有無を予測することを特徴とす
    る建屋内保管品の結露予測方法。
  2. 【請求項2】 建屋内保管品の結露予測方法であって、
    気象予報データである予報気温T0E 、予報湿度H0E 、並
    びに、いずれもが実測値である建屋外の気温T1および/
    または建屋外の湿度H1、建屋内の気温T2、湿度H2、保管
    品表面温度TMのデータを用い、予め、過去の前記した各
    種温度データ同士の相関関係、各種湿度データ同士の相
    関関係に基づき、予報気温T0E 、予報湿度H0E から建屋
    内の気温T2、湿度H2、保管品表面温度TMを導く回帰式を
    求め、所定予測時に関する予報気温T0E 、予報湿度H0E
    から上記回帰式を介して建屋内の予測気温T2E 、予測湿
    度H2E 、保管品予測表面温度TME を求め、得られた建屋
    内の予測気温T2E 、予測湿度H2E および湿り空気線図の
    3者に基づき建屋内空気の予測露点 TdpE を求め、保管
    品予測表面温度TME と建屋内空気の予測露点 TdpE との
    対比によって所定予測時の保管品の結露の有無を予測す
    ることを特徴とする建屋内保管品の結露予測方法。
  3. 【請求項3】 建屋内保管品の結露予測方法であって、
    気象予報データである予報気温T0E 、予報湿度H0E 、並
    びに、いずれもが実測値である建屋外の気温T1、湿度
    H1、建屋内の気温T2、湿度H2、保管品表面温度TMのデー
    タを用い、予め、過去の前記したデータの相関関係に基
    づき下記回帰式(1) 〜(5) を求め、所定予測時に関する
    予報気温T0E と回帰式(1) 、(2) 、(3) とからT2、TMを
    求め、所定予測時に関する予報湿度H0E と回帰式(4) 、
    (5) とからH2を求め、得られたH2である建屋内予測湿度
    H2E 、得られたT2である建屋内予測気温T2E および湿り
    空気線図の3者に基づき建屋内空気の予測露点 TdpE
    求め、得られたTMである保管品予測表面温度TME と建屋
    内空気の予測露点 TdpE との対比によって所定予測時の
    保管品の結露の有無を予測することを特徴とする建屋内
    保管品の結露予測方法。 記 ;建屋外気温T1の予報気温T0E に対する回帰式:T1=f(T0E) ……(1) ;建屋内気温T2の建屋外気温T1に対する回帰式:T2=g(T1)………(2) ;保管品表面温度TMの建屋内気温T2または建屋外気温T1に対する回帰式: TM=h(T2またはT1)……(3) ;建屋外湿度H1の予報湿度H0E に対する回帰式:H1=i(H0E) ……(4) ;建屋内湿度H2の建屋外湿度H1に対する回帰式:H2=j(H1)………(5)
  4. 【請求項4】 建屋内保管品の結露予測装置であって、
    気象予報データ、並びに、建屋外雰囲気データ、建屋内
    雰囲気データおよび保管品表面温度のデータの入力装置
    と、入力データの記憶装置と、前記した各種データ同士
    の相関関係を規定する回帰式の関数形を記憶すると共
    に、前記記憶装置に記憶された入力データに基づき前記
    回帰式の係数を演算し、記憶する回帰式演算・記憶装置
    と、該回帰式演算・記憶装置に記憶された回帰式と所定
    予測時に関する気象予報データとから建屋内予測雰囲気
    データおよび保管品予測表面温度を求める予測演算装置
    と、該予測演算装置で求められた建屋内予測雰囲気デー
    タに基づき建屋内空気の予測露点を求める露点演算装置
    と、前記予測演算装置で求められた保管品予測表面温度
    と前記露点演算装置で求められた建屋内空気の予測露点
    との比較装置を有することを特徴とする建屋内保管品の
    結露予測装置。
  5. 【請求項5】 建屋内保管品の結露予測装置であって、
    気象予報データである予報気温T0E 、予報湿度H0E 、並
    びに、建屋外の気温T1および/または建屋外の湿度H1
    建屋内の気温T2、湿度H2、保管品表面温度TMのデータの
    入力装置と、入力データの記憶装置と、前記した各種温
    度データ同士の相関関係、各種湿度データ同士の相関関
    係を規定する回帰式であって、予報気温T0E 、予報湿度
    H0E から建屋内の気温T2、湿度H2、保管品表面温度TMを
    導く回帰式の関数形を記憶すると共に、前記記憶装置に
    記憶された入力データに基づき前記回帰式の係数を演算
    し、記憶する回帰式演算・記憶装置と、該回帰式演算・
    記憶装置に記憶された回帰式と所定予測時に関する予報
    気温T0E 、予報湿度H0E とから建屋内の気温T2、湿度
    H2、保管品表面温度TMを求める予測演算装置と、該予測
    演算装置で求められた建屋内の気温T2、湿度H2である建
    屋内予測気温T2E 、建屋内予測湿度H2E および予め記憶
    した湿り空気線図の3者に基づき建屋内空気の予測露点
    TdpE を求める露点演算装置と、前記予測演算装置で求
    められた保管品表面温度TMである保管品予測表面温度TM
    E と前記露点演算装置で求められた建屋内空気の予測露
    点 Tdp E との比較装置を有することを特徴とする建屋内
    保管品の結露予測装置。
  6. 【請求項6】 建屋内保管品の結露予測装置であって、
    気象予報データである予報気温T0E 、予報湿度H0E 、並
    びに、建屋外の気温T1、湿度H1、建屋内の気温T2、湿度
    RH2 、保管品表面温度TMのデータの入力装置と、入力デ
    ータの記憶装置と、予め定められた下記回帰式(1) 〜
    (5) の関数形を記憶すると共に、前記記憶装置に記憶さ
    れた入力データに基づき回帰式(1) 〜(5) の係数を演算
    し、記憶する回帰式演算・記憶装置と、該回帰式演算・
    記憶装置に記憶された回帰式(1)、(2) 、(3) と所定予
    測時に関する予報気温T0E とからT2、TMを求め、回帰式
    (4) 、(5) と所定予測時に関する予報湿度H0E とからH2
    を求める予測演算装置と、該予測演算装置で求められた
    T2、H2である建屋内予測気温T2E 、建屋内予測湿度H2E
    および予め記憶した湿り空気線図の3者に基づき建屋内
    空気の予測露点 Tdp E を求める露点演算装置と、前記予
    測演算装置で求められたTMである保管品予測表面温度TM
    E と前記露点演算装置で求められた建屋内空気の予測露
    点 TdpE との比較装置を有することを特徴とする建屋内
    保管品の結露予測装置。 記 ;建屋外気温T1の予報気温T0E に対する回帰式:T1=f(T0E) ………(1) ;建屋内気温T2の建屋外気温T1に対する回帰式:T2=g(T1)…………(2) ;保管品表面温度TMの建屋内気温T2または建屋外気温T1に対する回帰式: TM=h(T2またはT1)……(3) ;建屋外湿度H1の予報湿度H0E に対する回帰式:H1=i(H0E )……(4) ;建屋内湿度H2の建屋外湿度H1に対する回帰式:H2=j(H1)………(5)
JP18683199A 1999-06-30 1999-06-30 建屋内保管品の結露予測方法および結露予測装置 Expired - Fee Related JP3551088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18683199A JP3551088B2 (ja) 1999-06-30 1999-06-30 建屋内保管品の結露予測方法および結露予測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18683199A JP3551088B2 (ja) 1999-06-30 1999-06-30 建屋内保管品の結露予測方法および結露予測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001012784A true JP2001012784A (ja) 2001-01-19
JP3551088B2 JP3551088B2 (ja) 2004-08-04

Family

ID=16195390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18683199A Expired - Fee Related JP3551088B2 (ja) 1999-06-30 1999-06-30 建屋内保管品の結露予測方法および結露予測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3551088B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267238A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Nisshin Information Service Corp 屋内金属物体への結露発生判定方法
JP5227480B1 (ja) * 2013-01-23 2013-07-03 株式会社メタルワン・スチールサービス 結露予測方法
JP2015072167A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 株式会社デンソー 付着物検出装置
CN106091506A (zh) * 2016-06-02 2016-11-09 珠海格力电器股份有限公司 空调防结霜方法及系统
US9961802B2 (en) 2014-07-28 2018-05-01 International Business Machines Corporation Reducing condensation risk within liquid cooled computers
KR101904428B1 (ko) * 2017-02-15 2018-10-08 한국에너지기술연구원 Ict 기반의 실내환경 제어방법 및 제어시스템
JP2018162941A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 シャープ株式会社 加湿装置、およびその制御方法
KR20210025927A (ko) * 2019-08-28 2021-03-10 인천대학교 산학협력단 실내 결로 발생 시간을 예측하는 결로 예측 시스템 및 방법
JP7417092B2 (ja) 2020-03-30 2024-01-18 日本製鉄株式会社 金属コイルの昇温管理装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102392806B1 (ko) * 2019-08-28 2022-05-02 인천대학교 산학협력단 기계 학습을 이용한 실내 표면 온도와 결로를 예측하는 결로 예측 시스템 및 방법

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267238A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Nisshin Information Service Corp 屋内金属物体への結露発生判定方法
JP4542278B2 (ja) * 2001-03-07 2010-09-08 日新製鋼株式会社 屋内金属物体への結露発生判定方法
JP5227480B1 (ja) * 2013-01-23 2013-07-03 株式会社メタルワン・スチールサービス 結露予測方法
JP2015072167A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 株式会社デンソー 付着物検出装置
US10257964B2 (en) 2014-07-28 2019-04-09 International Business Machines Corporation Reducing condensation risk within liquid cooled computers
US9961802B2 (en) 2014-07-28 2018-05-01 International Business Machines Corporation Reducing condensation risk within liquid cooled computers
CN106091506B (zh) * 2016-06-02 2018-12-04 珠海格力电器股份有限公司 空调防结霜方法及系统
CN106091506A (zh) * 2016-06-02 2016-11-09 珠海格力电器股份有限公司 空调防结霜方法及系统
KR101904428B1 (ko) * 2017-02-15 2018-10-08 한국에너지기술연구원 Ict 기반의 실내환경 제어방법 및 제어시스템
JP2018162941A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 シャープ株式会社 加湿装置、およびその制御方法
KR20210025927A (ko) * 2019-08-28 2021-03-10 인천대학교 산학협력단 실내 결로 발생 시간을 예측하는 결로 예측 시스템 및 방법
KR102406311B1 (ko) * 2019-08-28 2022-06-08 인천대학교 산학협력단 실내 결로 발생 시간을 예측하는 결로 예측 시스템 및 방법
JP7417092B2 (ja) 2020-03-30 2024-01-18 日本製鉄株式会社 金属コイルの昇温管理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3551088B2 (ja) 2004-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9568519B2 (en) Building energy consumption forecasting procedure using ambient temperature, enthalpy, bias corrected weather forecast and outlier corrected sensor data
JP3551088B2 (ja) 建屋内保管品の結露予測方法および結露予測装置
US9109989B2 (en) Corrosion detector apparatus for universal assessment of pollution in data centers
Asdrubali A scale model to evaluate water evaporation from indoor swimming pools
CN111542746B (zh) 金属材料的腐蚀量预测方法、金属材料的选定方法及金属材料的腐蚀量预测装置
Wolf et al. Carbon dioxide-based occupancy estimation using stochastic differential equations
JPWO2003006957A1 (ja) 耐候性鋼の腐食量予測方法
JP2019203727A (ja) 気象予測装置、気象予測方法、並びに風力発電出力推定装置
US20190156598A1 (en) Method for predicting corrosion potential, monitoring contaminant load and optimizing corrosion maintenance
CN116908941A (zh) 一种基于多元线性回归模型的城市近地面臭氧浓度的预测方法
Gunay et al. Remote characterization of envelope performance through inverse modelling with building automation system data
Lu et al. Prediction of water evaporation rate for indoor swimming hall using neural networks
Sha et al. A control strategy of heating system based on adaptive model predictive control
US20130047547A1 (en) Methods and Apparatus for Managing Corrosion in Buildings
JP4172552B2 (ja) ヤード内金属製品の結露防止方法及び結露予測装置
JP5227480B1 (ja) 結露予測方法
Crawford et al. Long-term observations of deepwater renewal in Crater Lake, Oregon
WO2022210151A1 (ja) 鋼材の腐食量の予測方法、鋼材の腐食量予測システム、鋼材の腐食量予測プログラム及び鋼材の提案方法
JP2023111331A (ja) 結露対策用装置、及び結露対策方法
Nicolai et al. Modeling the deterioration of the coating on steel structures: a comparison of methods
JPWO2022210151A5 (ja)
Grøntoft A condition modelling tool for cultural heritage objects
JP4542278B2 (ja) 屋内金属物体への結露発生判定方法
Kumar et al. Surface flux modelling using ARIMA technique in humid subtropical monsoon area
JP2002002922A (ja) 結露予測システムを用いた金属製品の出荷方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3551088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees