JP2001012389A - 多翼ファンの羽根車 - Google Patents
多翼ファンの羽根車Info
- Publication number
- JP2001012389A JP2001012389A JP21909199A JP21909199A JP2001012389A JP 2001012389 A JP2001012389 A JP 2001012389A JP 21909199 A JP21909199 A JP 21909199A JP 21909199 A JP21909199 A JP 21909199A JP 2001012389 A JP2001012389 A JP 2001012389A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- air outlet
- blade
- rotating direction
- multiblade fan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 羽根車の回転方向に対して空気入口側から空
気出口側へ傾斜した羽根２を、一定の間隔で環状に配設
した多翼ファンの羽根車において、羽根車の羽根２の形
状を改良することにより、多翼ファンの圧力Ｐ−風量Ｑ
の特性の向上を図る。 【解決手段】 羽根２の空気出口側の先端部分２ａ、２
ｂを、回転方向側へ曲げて形成する。
気出口側へ傾斜した羽根２を、一定の間隔で環状に配設
した多翼ファンの羽根車において、羽根車の羽根２の形
状を改良することにより、多翼ファンの圧力Ｐ−風量Ｑ
の特性の向上を図る。 【解決手段】 羽根２の空気出口側の先端部分２ａ、２
ｂを、回転方向側へ曲げて形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の機器に送
風装置として用いられる多翼ファンに関するものであ
る。
風装置として用いられる多翼ファンに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】各種の機器に送風装置として組み込まれ
る遠心型多翼ファンは、渦巻状のケーシング内に羽根車
を収納して製作され、一般的な羽根車は、図４、５に示
すように形成される。図において、羽根車１は、所定曲
率の湾曲板で形成した羽根２を上下の側板３で挟持し、
一定の間隔で環状に複数枚配設して形成され、この羽根
車１を、平面渦巻形に形成した対向する２枚の側板の外
周縁に渦巻状に湾曲させた周板を接合して形成されるケ
ーシング内に収納して多翼ファンが形成される。
る遠心型多翼ファンは、渦巻状のケーシング内に羽根車
を収納して製作され、一般的な羽根車は、図４、５に示
すように形成される。図において、羽根車１は、所定曲
率の湾曲板で形成した羽根２を上下の側板３で挟持し、
一定の間隔で環状に複数枚配設して形成され、この羽根
車１を、平面渦巻形に形成した対向する２枚の側板の外
周縁に渦巻状に湾曲させた周板を接合して形成されるケ
ーシング内に収納して多翼ファンが形成される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成の羽根車１
のそれぞれの羽根２は、一般的なターボファンでは図４
に示すように、羽根車１の回転方向（図中矢印）に対し
て空気入口側（羽根車１の中心側）から空気出口側（羽
根車１の外周側）へ所定の角度αで傾斜するように配設
され、回転方向に対して後向形状翼に形成される。こう
した羽根車１を用いた多翼ファンの圧力Ｐ−風量Ｑの特
性は定性的に定まり、大幅な特性の向上は望めないもの
であった。
のそれぞれの羽根２は、一般的なターボファンでは図４
に示すように、羽根車１の回転方向（図中矢印）に対し
て空気入口側（羽根車１の中心側）から空気出口側（羽
根車１の外周側）へ所定の角度αで傾斜するように配設
され、回転方向に対して後向形状翼に形成される。こう
した羽根車１を用いた多翼ファンの圧力Ｐ−風量Ｑの特
性は定性的に定まり、大幅な特性の向上は望めないもの
であった。
【０００４】この発明は、羽根車１の羽根２の形状を改
良することにより、多翼ファンの圧力Ｐ−風量Ｑの特性
の向上を図ることを目的とするものである。
良することにより、多翼ファンの圧力Ｐ−風量Ｑの特性
の向上を図ることを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、羽根車の回転方向に対して空気入口側
から空気出口側へ傾斜した羽根を、一定の間隔で環状に
配設した多翼ファンの羽根車において、羽根の空気出口
側の先端部分を、回転方向側へ曲げて形成したことを特
徴とするものである。このように構成することにより、
回転方向へ曲げられた先端部分の効果により、多翼ファ
ンの圧力Ｐ−風量Ｑの特性の向上を図るものである。以
下に、この発明の構成を、図面の実施例を用いて具体的
に説明する。
め、この発明は、羽根車の回転方向に対して空気入口側
から空気出口側へ傾斜した羽根を、一定の間隔で環状に
配設した多翼ファンの羽根車において、羽根の空気出口
側の先端部分を、回転方向側へ曲げて形成したことを特
徴とするものである。このように構成することにより、
回転方向へ曲げられた先端部分の効果により、多翼ファ
ンの圧力Ｐ−風量Ｑの特性の向上を図るものである。以
下に、この発明の構成を、図面の実施例を用いて具体的
に説明する。
【０００６】
【発明の実施の形態】図面１、２はこの発明の具体的実
施例であり、この発明の要旨に基づき形成した羽根車１
ａ、１ｂの羽根２を拡大して示したもので、それぞれの
羽根車１ａ、１ｂは、羽根２を一定の間隔で環状に配設
して形成される。
施例であり、この発明の要旨に基づき形成した羽根車１
ａ、１ｂの羽根２を拡大して示したもので、それぞれの
羽根車１ａ、１ｂは、羽根２を一定の間隔で環状に配設
して形成される。
【０００７】図１に示す第１実施例の羽根車１ａにおい
て、各羽根２は、全体として大きな曲率で湾曲して形成
され、羽根車１ａの回転方向（図中矢印）を凸面とし、
この回転方向に対して空気入口側から空気出口側へ所定
の角度αで傾斜するように配設される。そして、羽根２
の空気出口側の先端部分２ａが回転方向側へ曲げて形成
されている。
て、各羽根２は、全体として大きな曲率で湾曲して形成
され、羽根車１ａの回転方向（図中矢印）を凸面とし、
この回転方向に対して空気入口側から空気出口側へ所定
の角度αで傾斜するように配設される。そして、羽根２
の空気出口側の先端部分２ａが回転方向側へ曲げて形成
されている。
【０００８】図２に示す第２実施例の羽根車１ｂは、各
羽根２は、同じく羽根車１ｂの回転方向に対して空気入
口側から空気出口側へ傾斜するように配設されるととも
に、空気出口側の先端部分２ｂが回転方向側へ曲げて形
成されているが、その曲げ幅を第１実施例より大きくす
るとともに、小さな曲率で反対側へ湾曲させて先端部分
２ｂを形成したものである。このように求められる多翼
ファンの性能に応じて先端部分の曲げ幅及び曲げ形状を
設定することができる。
羽根２は、同じく羽根車１ｂの回転方向に対して空気入
口側から空気出口側へ傾斜するように配設されるととも
に、空気出口側の先端部分２ｂが回転方向側へ曲げて形
成されているが、その曲げ幅を第１実施例より大きくす
るとともに、小さな曲率で反対側へ湾曲させて先端部分
２ｂを形成したものである。このように求められる多翼
ファンの性能に応じて先端部分の曲げ幅及び曲げ形状を
設定することができる。
【０００９】第１実施例の羽根車１ａと図４に示した従
来の羽根車１との特性を比較した試験データを図３に示
す。なお、この試験データは、羽根車の直径１３５ｍ
ｍ、高さ１４ｍｍで、それぞれ羽根を環状に１２枚配設
した羽根車を用いた多翼ファンを、ブラシレスモータで
それぞれ回転数６０００ ＲＰＭ、５０００ ＲＰＭで
運転した場合の圧力Ｐ−風量Ｑの特性を示したものであ
る。図３に示すように、空気出口側の先端部分２ａを回
転方向側へ曲げて形成することで、ほぼ１０％の性能の
向上を図ることができた。なお、第２実施例の羽根車１
ｂでは、さらなる能力の向上が望めるが、これに応じて
消費電力が上昇することから、一般的な使用の範囲で
は、経済性を考慮すると第１実施例の羽根車１ａで十分
な性能であることが確かめられた。
来の羽根車１との特性を比較した試験データを図３に示
す。なお、この試験データは、羽根車の直径１３５ｍ
ｍ、高さ１４ｍｍで、それぞれ羽根を環状に１２枚配設
した羽根車を用いた多翼ファンを、ブラシレスモータで
それぞれ回転数６０００ ＲＰＭ、５０００ ＲＰＭで
運転した場合の圧力Ｐ−風量Ｑの特性を示したものであ
る。図３に示すように、空気出口側の先端部分２ａを回
転方向側へ曲げて形成することで、ほぼ１０％の性能の
向上を図ることができた。なお、第２実施例の羽根車１
ｂでは、さらなる能力の向上が望めるが、これに応じて
消費電力が上昇することから、一般的な使用の範囲で
は、経済性を考慮すると第１実施例の羽根車１ａで十分
な性能であることが確かめられた。
【００１０】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、羽根車の回転
方向に対して空気入口側から空気出口側へ傾斜した羽根
２を、一定の間隔で環状に配設した多翼ファンの羽根車
において、羽根２の空気出口側の先端部分２ａ、２ｂ
を、回転方向側へ曲げて形成することにより、従来の羽
根車では得られない特性の向上を図ることができ、従来
と同じサイズを保ちながら、多翼ファンの圧力Ｐ、風量
Ｑの性能アップを可能とするものである。
方向に対して空気入口側から空気出口側へ傾斜した羽根
２を、一定の間隔で環状に配設した多翼ファンの羽根車
において、羽根２の空気出口側の先端部分２ａ、２ｂ
を、回転方向側へ曲げて形成することにより、従来の羽
根車では得られない特性の向上を図ることができ、従来
と同じサイズを保ちながら、多翼ファンの圧力Ｐ、風量
Ｑの性能アップを可能とするものである。
【００１１】また、羽根２の空気出口側の先端部分２
ａ、２ｂの曲げ幅、曲げ形状は、求められる多翼ファン
の性能に応じて設定することができ、様々な特性に応じ
た設計が可能となるものである。
ａ、２ｂの曲げ幅、曲げ形状は、求められる多翼ファン
の性能に応じて設定することができ、様々な特性に応じ
た設計が可能となるものである。
【図１】この発明の第１実施例の羽根の形状を示す拡大
平面図。
平面図。
【図２】第２実施例の羽根の形状を示す拡大平面図。
【図３】圧力Ｐ−風量Ｑの特性の試験データを示すグラ
フ。
フ。
【図４】従来の羽根車の羽根の配列を示す平面図。
【図５】従来の羽根車の正面図。
【符号の説明】 １、１ａ、１ｂ 羽根車 ２ 羽根 ２ａ、２ｂ 先端部分
Claims (1)
- 【請求項１】 羽根車の回転方向に対して空気入口側か
ら空気出口側へ傾斜した羽根（２）を、一定の間隔で環
状に配設した多翼ファンの羽根車において、 羽根（２）の空気出口側の先端部分（２ａ）、（２ｂ）
を、回転方向側へ曲げて形成したことを特徴とする多翼
ファンの羽根車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21909199A JP2001012389A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 多翼ファンの羽根車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21909199A JP2001012389A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 多翼ファンの羽根車 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001012389A true JP2001012389A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16730125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21909199A Pending JP2001012389A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 多翼ファンの羽根車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001012389A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003328991A (ja) * | 2002-05-08 | 2003-11-19 | Lg Electron Inc | ターボファン及びこれを用いた空気調和機 |
| JP2005069183A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Japan Servo Co Ltd | 遠心ファンの羽根車 |
| KR100748841B1 (ko) | 2006-02-17 | 2007-08-13 | 엘에스전선 주식회사 | 임펠러의 블레이드 구조 |
| JP2007247594A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Teral Kyokuto Inc | 後ろ向き羽根車を有する遠心送風機 |
| CN101311550A (zh) * | 2007-05-24 | 2008-11-26 | 株式会社泰拉尔极东 | 具有后向叶片轮的离心送风机 |
| WO2010139901A1 (fr) * | 2009-06-05 | 2010-12-09 | Turbomeca | Rouet centrifuge de compresseur. |
| DE102013111889A1 (de) | 2012-10-29 | 2014-04-30 | Minebea Co., Ltd. | Lüfterrad für Radiallüfter und Radiallüfter |
-
1999
- 1999-06-28 JP JP21909199A patent/JP2001012389A/ja active Pending
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003328991A (ja) * | 2002-05-08 | 2003-11-19 | Lg Electron Inc | ターボファン及びこれを用いた空気調和機 |
| US7191613B2 (en) | 2002-05-08 | 2007-03-20 | Lg Electronics Inc. | Turbo fan and air conditioner having the same applied thereto |
| JP2005069183A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Japan Servo Co Ltd | 遠心ファンの羽根車 |
| KR100748841B1 (ko) | 2006-02-17 | 2007-08-13 | 엘에스전선 주식회사 | 임펠러의 블레이드 구조 |
| JP2007247594A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Teral Kyokuto Inc | 後ろ向き羽根車を有する遠心送風機 |
| CN101311550A (zh) * | 2007-05-24 | 2008-11-26 | 株式会社泰拉尔极东 | 具有后向叶片轮的离心送风机 |
| CN102459916A (zh) * | 2009-06-05 | 2012-05-16 | 涡轮梅坎公司 | 用于压缩机的离心叶轮 |
| US20120087800A1 (en) * | 2009-06-05 | 2012-04-12 | Turbomeca | Centrifugal impeller for a compressor |
| WO2010139901A1 (fr) * | 2009-06-05 | 2010-12-09 | Turbomeca | Rouet centrifuge de compresseur. |
| JP2012528979A (ja) * | 2009-06-05 | 2012-11-15 | ターボメカ | 圧縮機用遠心インペラ |
| RU2525365C2 (ru) * | 2009-06-05 | 2014-08-10 | Турбомека | Центробежная крыльчатка компрессора |
| CN102459916B (zh) * | 2009-06-05 | 2015-04-29 | 涡轮梅坎公司 | 用于压缩机的离心叶轮 |
| KR101750121B1 (ko) * | 2009-06-05 | 2017-06-22 | 사프란 헬리콥터 엔진스 | 압축기용 원심 임펠러 |
| DE102013111889A1 (de) | 2012-10-29 | 2014-04-30 | Minebea Co., Ltd. | Lüfterrad für Radiallüfter und Radiallüfter |
| JP2014088787A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-15 | Minebea Co Ltd | 遠心ファン用羽根車及び遠心ファン |
| US10066637B2 (en) | 2012-10-29 | 2018-09-04 | Minebea Co., Ltd. | Impeller for centrifugal fan and centrifugal fan |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20060628 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20090413 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090421 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090908 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |