JP2001012339A - 自動車用点火系の診断装置及びそれを搭載した自動車 - Google Patents
自動車用点火系の診断装置及びそれを搭載した自動車Info
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- JP2001012339A JP2001012339A JP11178039A JP17803999A JP2001012339A JP 2001012339 A JP2001012339 A JP 2001012339A JP 11178039 A JP11178039 A JP 11178039A JP 17803999 A JP17803999 A JP 17803999A JP 2001012339 A JP2001012339 A JP 2001012339A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】自動車の点火コイルに故障が生じても運転走行
可能なレベルで故障表示ができ、大幅な出力低下を招く
以前に故障の修理を促す。 【解決手段】複数気筒の火花点火式のエンジン搭載の自
動車において、エンジンの各気筒のプラグホール内に独
立点火式の点火コイル1a〜1dがそれぞれの点火プラ
グ7に直結するよう装着され、各点火コイルごとにそれ
ぞれの二次コイル13に誘起される高電圧をセンサ20
を用いて検出する。センサ20の出力信号から点火コイ
ルの故障の有無を判定し、点火コイルに故障がある場合
には、表示装置4を介して故障判定信号に基づき点火系
に故障があることを知らせる。
可能なレベルで故障表示ができ、大幅な出力低下を招く
以前に故障の修理を促す。 【解決手段】複数気筒の火花点火式のエンジン搭載の自
動車において、エンジンの各気筒のプラグホール内に独
立点火式の点火コイル1a〜1dがそれぞれの点火プラ
グ7に直結するよう装着され、各点火コイルごとにそれ
ぞれの二次コイル13に誘起される高電圧をセンサ20
を用いて検出する。センサ20の出力信号から点火コイ
ルの故障の有無を判定し、点火コイルに故障がある場合
には、表示装置4を介して故障判定信号に基づき点火系
に故障があることを知らせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用点火系に
係わり、特に、点火コイル,点火プラグ等の故障を検出
するのに適した自動車の点火系診断技術に関する。
係わり、特に、点火コイル,点火プラグ等の故障を検出
するのに適した自動車の点火系診断技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンのように点火プラグを
用いた火花点火式の自動車エンジンについては、従来よ
り、点火コイルの二次側コイルに誘起される高電圧を検
出するためのセンサを装着して、点火プラグで火花放電
が正常になされているか否かを検出する技術が提案され
ている(例えば、特開平5−306669号公報、特開
平8−288157号公報、特開平9−14118号公
報)。
用いた火花点火式の自動車エンジンについては、従来よ
り、点火コイルの二次側コイルに誘起される高電圧を検
出するためのセンサを装着して、点火プラグで火花放電
が正常になされているか否かを検出する技術が提案され
ている(例えば、特開平5−306669号公報、特開
平8−288157号公報、特開平9−14118号公
報)。
【0003】二次側コイルに誘起される高電圧の検出の
仕方は、二次側のコネクタ部(高電圧側)等の導電体の
外周側に、該導電体に対向する検出用導電体を配置し
て、これらの導電体により点火電圧検出用のコンデンサ
を構成し、このコンデンサに誘起される電圧状態により
点火プラグで火花放電が正常になされているか否か検出
している。
仕方は、二次側のコネクタ部(高電圧側)等の導電体の
外周側に、該導電体に対向する検出用導電体を配置し
て、これらの導電体により点火電圧検出用のコンデンサ
を構成し、このコンデンサに誘起される電圧状態により
点火プラグで火花放電が正常になされているか否か検出
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の点火系
診断技術は、ディストリビュータを用いた配電方式の点
火コイルについて開示しているが、点火コイルに万一の
電気的故障(例えば絶縁破壊)が生じた場合には、各点
火プラグに点火用の高電圧を分配することができなくな
るので、運転不能レベルの点火系の故障を表示すること
になる。
診断技術は、ディストリビュータを用いた配電方式の点
火コイルについて開示しているが、点火コイルに万一の
電気的故障(例えば絶縁破壊)が生じた場合には、各点
火プラグに点火用の高電圧を分配することができなくな
るので、運転不能レベルの点火系の故障を表示すること
になる。
【0005】本発明は、上記した方式に代わって、点火
コイルに故障が生じても運転走行可能なレベルで点火系
の故障表示ができ、大幅な出力低下を招く以前に故障の
修理を促す点火系診断技術を実現させることにある。
コイルに故障が生じても運転走行可能なレベルで点火系
の故障表示ができ、大幅な出力低下を招く以前に故障の
修理を促す点火系診断技術を実現させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、基本的には、次のような装置を搭載した
自動車を提案する。
決するために、基本的には、次のような装置を搭載した
自動車を提案する。
【0007】すなわち、火花点火式のエンジン搭載の自
動車において、エンジンの気筒ごとに用意されて、各気
筒のプラグホール内にそれぞれの点火プラグに直結する
よう装着される複数の独立点火式の点火コイルと、複数
の前記独立点火式の点火コイルに対応して各点火コイル
ごとにそれぞれの二次側コイルに誘起される高電圧を検
出する複数の高電圧検出用センサと、前記高電圧検出用
センサの出力信号から点火系の故障の有無を判定する判
定手段と、前記判定手段から故障有りとの判定信号が出
力されると、点火系に故障があることを知らせる表示手
段とを備えて成ることを特徴とする。
動車において、エンジンの気筒ごとに用意されて、各気
筒のプラグホール内にそれぞれの点火プラグに直結する
よう装着される複数の独立点火式の点火コイルと、複数
の前記独立点火式の点火コイルに対応して各点火コイル
ごとにそれぞれの二次側コイルに誘起される高電圧を検
出する複数の高電圧検出用センサと、前記高電圧検出用
センサの出力信号から点火系の故障の有無を判定する判
定手段と、前記判定手段から故障有りとの判定信号が出
力されると、点火系に故障があることを知らせる表示手
段とを備えて成ることを特徴とする。
【0008】近年、点火コイルをエンジンの気筒ごと
(点火プラグごと)に用意してディストリビュータを廃
止した独立点火式(無配電方式)の点火コイルが実用化
されている(例えば、特開平8−255719号公報、
特開平9−7860号公報、特開平9−17662号公
報等)。この独立点火式の点火コイルは、各気筒のプラ
グホール内に取り付けられて点火プラグと電気的に接続
されるものである。
(点火プラグごと)に用意してディストリビュータを廃
止した独立点火式(無配電方式)の点火コイルが実用化
されている(例えば、特開平8−255719号公報、
特開平9−7860号公報、特開平9−17662号公
報等)。この独立点火式の点火コイルは、各気筒のプラ
グホール内に取り付けられて点火プラグと電気的に接続
されるものである。
【0009】上記した独立点火式の点火コイルを使用し
た場合には、一つの点火コイルに故障が生じても自動車
運転走行が可能であり、例えば、4気筒エンジンの場合
にその内の1気筒分の点火コイルに故障が発生しても殆
ど運転者が気付くことがなく、更に1気筒で故障が発生
すれば、急激に出力が低下し、運転時の過負荷などでエ
ンジンが止まる可能性が生じるものである。
た場合には、一つの点火コイルに故障が生じても自動車
運転走行が可能であり、例えば、4気筒エンジンの場合
にその内の1気筒分の点火コイルに故障が発生しても殆
ど運転者が気付くことがなく、更に1気筒で故障が発生
すれば、急激に出力が低下し、運転時の過負荷などでエ
ンジンが止まる可能性が生じるものである。
【0010】本発明では、以上の独立点火式の点火コイ
ルを装備したエンジンの性質に着目して、独立点火式エ
ンジンの各点火コイルごとに高電圧センサを装着して、
それぞれの二次側コイルに誘起される高電圧を検出する
ようにしたものである。このようにすれば、一つの気筒
で点火系の高電圧が発生しなくなったことを検出する
と、その信号に基づいて、運転走行が可能なレベルで運
転者に点火系の故障を知らせることができる。その結
果、小幅な出力低下の段階で自動車を修理工場に自力走
行で運んで点火系を修理できる。
ルを装備したエンジンの性質に着目して、独立点火式エ
ンジンの各点火コイルごとに高電圧センサを装着して、
それぞれの二次側コイルに誘起される高電圧を検出する
ようにしたものである。このようにすれば、一つの気筒
で点火系の高電圧が発生しなくなったことを検出する
と、その信号に基づいて、運転走行が可能なレベルで運
転者に点火系の故障を知らせることができる。その結
果、小幅な出力低下の段階で自動車を修理工場に自力走
行で運んで点火系を修理できる。
【0011】点火コイルは本来,厳しい品質保証がなさ
れている関係から、万一の故障を想定しても全気筒の点
火コイルが同時に故障することは考えにくく、その中の
一つでもほとんど故障が発生しないのが実情である。た
だし、過酷な環境条件にあるエンジンの装着される点火
コイルに、万一の故障が生じた場合も想定して安全対策
を施すことは、自動車の信頼性を一層高めることにな
り、本発明は、この信頼性の要求に応えることができ
る。
れている関係から、万一の故障を想定しても全気筒の点
火コイルが同時に故障することは考えにくく、その中の
一つでもほとんど故障が発生しないのが実情である。た
だし、過酷な環境条件にあるエンジンの装着される点火
コイルに、万一の故障が生じた場合も想定して安全対策
を施すことは、自動車の信頼性を一層高めることにな
り、本発明は、この信頼性の要求に応えることができ
る。
【0012】さらに、自動車用点火系の診断装置とし
て、上記した独立点火式の点火コイルの各二次側コイル
に誘起される高電圧を検出する高電圧検出用センサを各
点火コイルごとに装着するほかに、その故障の表示手段
として、次のようなものを提案する。
て、上記した独立点火式の点火コイルの各二次側コイル
に誘起される高電圧を検出する高電圧検出用センサを各
点火コイルごとに装着するほかに、その故障の表示手段
として、次のようなものを提案する。
【0013】一つは、高電圧検出用センサの出力信号か
ら点火コイルに一つでも故障があるものと判定すると、
その判定信号に基づき、具体的にどの気筒の点火系が故
障したかを特定しない、いわゆる気筒不特定表示方式に
より点火系の故障を表示する表示手段である。
ら点火コイルに一つでも故障があるものと判定すると、
その判定信号に基づき、具体的にどの気筒の点火系が故
障したかを特定しない、いわゆる気筒不特定表示方式に
より点火系の故障を表示する表示手段である。
【0014】複数気筒エンジンの各気筒に配設される独
立点火式の点火コイルの一つに故障が生じた場合、どの
ように故障を表示すればよいか考える必要がある。とり
あえずは、応急的な運転が可能であることを考えれば、
運転者レベルでは、漠然と点火系に故障有りとの異常表
示をするだけで、自動車修理工場に自動車を運んだり、
緊急の連絡をとる等の応急処理をとることが可能であ
り、後は自動車修理工場などで専門の知識を有する修理
技術者に委ねれば十分である。また、本表示方式によれ
ば、複数の高電圧検出用センサの出力信号により故障表
示する場合であっても、その表示処理装置の簡略化を図
り得る。
立点火式の点火コイルの一つに故障が生じた場合、どの
ように故障を表示すればよいか考える必要がある。とり
あえずは、応急的な運転が可能であることを考えれば、
運転者レベルでは、漠然と点火系に故障有りとの異常表
示をするだけで、自動車修理工場に自動車を運んだり、
緊急の連絡をとる等の応急処理をとることが可能であ
り、後は自動車修理工場などで専門の知識を有する修理
技術者に委ねれば十分である。また、本表示方式によれ
ば、複数の高電圧検出用センサの出力信号により故障表
示する場合であっても、その表示処理装置の簡略化を図
り得る。
【0015】もう一つは、上記した高電圧検出用センサ
の出力信号の組み合わせからどの気筒の点火系に故障が
生じているか判別する判定手段を設けて、この判定手段
の判別信号に基づいて具体的にどの気筒の点火系が故障
したか、いわゆる気筒特定表示方式により表示する手段
を提案する。
の出力信号の組み合わせからどの気筒の点火系に故障が
生じているか判別する判定手段を設けて、この判定手段
の判別信号に基づいて具体的にどの気筒の点火系が故障
したか、いわゆる気筒特定表示方式により表示する手段
を提案する。
【0016】このようにすれば、故障した点火系がどの
気筒のものか直ちに認識して、修理作業の簡便化を図る
ことができる。
気筒のものか直ちに認識して、修理作業の簡便化を図る
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。
て説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例に係る自動車の点
火診断系を示すシステム構成図、図2は上記点火診断系
の適用対象となる独立点火式の点火コイルをエンジンの
プラグホールに装着した断面図、図3は上記点火コイル
の縦断面図、図4は図3のA1−A2横断面図、図5は
図3のB1−B2横断面図、図6は上記点火コイルの斜
視図、図7は点火コイルの故障検出回路の一部を示す図
である。
火診断系を示すシステム構成図、図2は上記点火診断系
の適用対象となる独立点火式の点火コイルをエンジンの
プラグホールに装着した断面図、図3は上記点火コイル
の縦断面図、図4は図3のA1−A2横断面図、図5は
図3のB1−B2横断面図、図6は上記点火コイルの斜
視図、図7は点火コイルの故障検出回路の一部を示す図
である。
【0019】図1の実施例では、複数気筒の一例として
4気筒のガソリンエンジンに本発明を適用したものを例
示しており、4気筒のそれぞれに独立点火式の点火コイ
ル1a,1b,1c,1dが用意されている(なお、符
号の1は、符号の1a〜1dを総称したものである)。
4気筒のガソリンエンジンに本発明を適用したものを例
示しており、4気筒のそれぞれに独立点火式の点火コイ
ル1a,1b,1c,1dが用意されている(なお、符
号の1は、符号の1a〜1dを総称したものである)。
【0020】ここで、各点火コイル1(1a〜1d)
は、図2に示すように、エンジン5の各気筒6(燃焼室
8)ごとにプラグホール9内でプラグ接続スプリング1
8を介して点火プラグ7に直結して使用される。
は、図2に示すように、エンジン5の各気筒6(燃焼室
8)ごとにプラグホール9内でプラグ接続スプリング1
8を介して点火プラグ7に直結して使用される。
【0021】ここで、図3〜6を用いて独立点火式の点
火コイル1の構造について説明する。
火コイル1の構造について説明する。
【0022】本実施例は、一例として一次側コイル(以
下、一次コイルとする)12を巻いた一次ボビン12A
の内側に、二次側コイル(以下、二次コイルとする)1
3を巻いた二次ボビン13Aを配設したいわゆる内二次
コイル構造式の場合を示す。
下、一次コイルとする)12を巻いた一次ボビン12A
の内側に、二次側コイル(以下、二次コイルとする)1
3を巻いた二次ボビン13Aを配設したいわゆる内二次
コイル構造式の場合を示す。
【0023】細長円筒形のコイルケース(外装ケース)
30の内部には、中心(内側)から外側に向けて、セン
タコア11,二次ボビン13Aに巻かれた二次コイル1
3,一次ボビン12Aに巻かれた一次コイル12が同心
状に配置されている。コイルケース30の外側には、セ
ンタコア11と磁路を形成するサイドコア14が装着さ
れている。
30の内部には、中心(内側)から外側に向けて、セン
タコア11,二次ボビン13Aに巻かれた二次コイル1
3,一次ボビン12Aに巻かれた一次コイル12が同心
状に配置されている。コイルケース30の外側には、セ
ンタコア11と磁路を形成するサイドコア14が装着さ
れている。
【0024】サイドコア14は、図6に示すように磁束
の1ターンショートを防ぐため、少なくとも一箇所は切
れ目(スリット)31を設けている。
の1ターンショートを防ぐため、少なくとも一箇所は切
れ目(スリット)31を設けている。
【0025】センタコア11は、図4に示すように、幅
長を数段階に設定した多数の珪素鋼板或いは方向性珪素
鋼板をプレス積層してなる。センタコア11の軸方向の
両端には該センタコア11に隣接してマグネット(永久
磁石)32が配置される。このマグネットは、センタコ
ア11を通過するコイル磁束と反対方向に磁束を発生さ
せることにより、点火コイルをコアの磁化曲線の飽和点
以下で動作させるものである。
長を数段階に設定した多数の珪素鋼板或いは方向性珪素
鋼板をプレス積層してなる。センタコア11の軸方向の
両端には該センタコア11に隣接してマグネット(永久
磁石)32が配置される。このマグネットは、センタコ
ア11を通過するコイル磁束と反対方向に磁束を発生さ
せることにより、点火コイルをコアの磁化曲線の飽和点
以下で動作させるものである。
【0026】センタコア11と二次ボビン13A間に
は、弾性絶縁体(例えば、軟質エポキシ樹脂やシリコー
ンゴム)33が充填或いは介在し、二次ボビン13A,
二次コイル13,一次ボビン12A,一次コイル12,
コイルケース30の各構成部材同士の隙間及びイグナイ
タ収容ケース30A内を埋めるように絶縁用樹脂(エポ
キシ樹脂)21が充填されている。
は、弾性絶縁体(例えば、軟質エポキシ樹脂やシリコー
ンゴム)33が充填或いは介在し、二次ボビン13A,
二次コイル13,一次ボビン12A,一次コイル12,
コイルケース30の各構成部材同士の隙間及びイグナイ
タ収容ケース30A内を埋めるように絶縁用樹脂(エポ
キシ樹脂)21が充填されている。
【0027】図1に示すように、各点火コイル1a〜1
dの一次コイル12は、ECU(エンジンコントロール
ユニット)36の点火タイミング信号に基づき、イグナ
イタ(点火駆動回路)15のスイッチング素子15Aに
より通電,遮断制御され、遮断時に二次コイル13に高
電圧が誘起される。50はバッテリである。
dの一次コイル12は、ECU(エンジンコントロール
ユニット)36の点火タイミング信号に基づき、イグナ
イタ(点火駆動回路)15のスイッチング素子15Aに
より通電,遮断制御され、遮断時に二次コイル13に高
電圧が誘起される。50はバッテリである。
【0028】イグナイタ15は、コイルケース30の上
部に形成したイグナイタ収容ケース(回路ケース)30
A内に収容されている。イグナイタ収容ケース30Aと
一体のコネクタケース30Bには、イグナイタ15や一
次,二次コイル等と電気的に接続される外部接続用端子
40(図2,図3では、端子40を図示簡略のため1本
で例示しているが、実際は電源端子,点火タイミング信
号入力端子,グラウンド端子等,複数よりなる)が収容
されている。
部に形成したイグナイタ収容ケース(回路ケース)30
A内に収容されている。イグナイタ収容ケース30Aと
一体のコネクタケース30Bには、イグナイタ15や一
次,二次コイル等と電気的に接続される外部接続用端子
40(図2,図3では、端子40を図示簡略のため1本
で例示しているが、実際は電源端子,点火タイミング信
号入力端子,グラウンド端子等,複数よりなる)が収容
されている。
【0029】コイルケース30の下部には、高電圧導体
16,高電圧端子17,プラグ接続用のスプリング18
等が配設されており、二次コイル13の高電圧側が高電
圧導体16,高電圧端子17,スプリング18を介して
点火プラグ7(図2)と接続され、二次コイル13で発
生した高電圧を図2の点火プラグ7に導く。点火プラグ
7が挿入される部分は、ゴムブーツ19で絶縁する。
16,高電圧端子17,プラグ接続用のスプリング18
等が配設されており、二次コイル13の高電圧側が高電
圧導体16,高電圧端子17,スプリング18を介して
点火プラグ7(図2)と接続され、二次コイル13で発
生した高電圧を図2の点火プラグ7に導く。点火プラグ
7が挿入される部分は、ゴムブーツ19で絶縁する。
【0030】既述したように、独立点火式の点火コイル
1すなわち1a〜1dは、ディストリビュータを用いな
いで各気筒6のプラグホール9に挿入されて、点火プラ
グ7に接続される。イグナイタ15の動作により一次コ
イル12の一次電流(パルス電流)が断続されると、二
次コイル13に30kVから40kVの高電圧パルスが
発生し、点火プラグ7に出力され、点火プラグ7の電極
部に火花放電が生じ、燃焼室8内の圧縮混合気が着火さ
れる。
1すなわち1a〜1dは、ディストリビュータを用いな
いで各気筒6のプラグホール9に挿入されて、点火プラ
グ7に接続される。イグナイタ15の動作により一次コ
イル12の一次電流(パルス電流)が断続されると、二
次コイル13に30kVから40kVの高電圧パルスが
発生し、点火プラグ7に出力され、点火プラグ7の電極
部に火花放電が生じ、燃焼室8内の圧縮混合気が着火さ
れる。
【0031】各点火コイル1a〜1dは、それぞれの二
次コイル13に誘起される高電圧を検出する高電圧検出
用のセンサを備えている。この高電圧検出用のセンサ
は、例えば、絶縁樹脂21中に埋設された二次コイル側
の高電圧導体16と、この高電圧導体16の周りに位置
するようコイルケース30の外周に取り付けたリング状
導体20とでコンデンサを形成して(図3,図5参
照)、このコンデンサにより静電誘導形の高電圧検出用
センサを構成する。
次コイル13に誘起される高電圧を検出する高電圧検出
用のセンサを備えている。この高電圧検出用のセンサ
は、例えば、絶縁樹脂21中に埋設された二次コイル側
の高電圧導体16と、この高電圧導体16の周りに位置
するようコイルケース30の外周に取り付けたリング状
導体20とでコンデンサを形成して(図3,図5参
照)、このコンデンサにより静電誘導形の高電圧検出用
センサを構成する。
【0032】一次電流遮断により、2次コイル13に二
次電圧が誘起されて、点火プラグに点火電流が流れる
と、高電圧導体16とリング状導体(高電圧センサと称
することもある)20との静電容量から、リング状導体
20に高電圧パルスが静電誘導により発生する。リング
状導体20は、それ自体が絶縁され、誘導された電圧パ
ルスが絶縁されたリード線(伝送線)35(図6に示
す)を介して点火コイル外部の検出回路2(図1)へ導
かれる。
次電圧が誘起されて、点火プラグに点火電流が流れる
と、高電圧導体16とリング状導体(高電圧センサと称
することもある)20との静電容量から、リング状導体
20に高電圧パルスが静電誘導により発生する。リング
状導体20は、それ自体が絶縁され、誘導された電圧パ
ルスが絶縁されたリード線(伝送線)35(図6に示
す)を介して点火コイル外部の検出回路2(図1)へ導
かれる。
【0033】高電圧センサとなるリング状導体20は、
点火コイルの高電圧導体16とは十分に絶縁されなけれ
ばならない。従って、点火コイル1のコイルケース30
の外周部に配置される。リング状導体20は、点火コイ
ル1が同心円筒形であることから配置が可能となってお
り、また、リング状態であるために同心円筒状のコイル
ケース30の外表面に隙間なく嵌め込まれ、またリング
状導体20自体も気筒6を構成する金属と接触してはな
らないので外周面が絶縁されている。
点火コイルの高電圧導体16とは十分に絶縁されなけれ
ばならない。従って、点火コイル1のコイルケース30
の外周部に配置される。リング状導体20は、点火コイ
ル1が同心円筒形であることから配置が可能となってお
り、また、リング状態であるために同心円筒状のコイル
ケース30の外表面に隙間なく嵌め込まれ、またリング
状導体20自体も気筒6を構成する金属と接触してはな
らないので外周面が絶縁されている。
【0034】高電圧検出用センサのリード線35は、図
6に示すように、一端がリング状導体20に接続され、
また、サイドコア14のスリット31のあるスペースを
利用して、このスリット31の位置でコイルケース30
外周に沿って配線され、その他端側がイグナイタの収容
ケース30Aの中を通してコネクタケース31A内のセ
ンサ信号出力端子31Aと接続されている。
6に示すように、一端がリング状導体20に接続され、
また、サイドコア14のスリット31のあるスペースを
利用して、このスリット31の位置でコイルケース30
外周に沿って配線され、その他端側がイグナイタの収容
ケース30Aの中を通してコネクタケース31A内のセ
ンサ信号出力端子31Aと接続されている。
【0035】このようなリード線35の引出構造によれ
ば、リード線35をサイドコア14と干渉することなく
コネクタ端子31Aに導くことができ、特に狭隘なプラ
グホール9に点火コイルを装着する場合でも、リード線
35を既存のスリット31のスペースを利用して難なく
配線でき、しかもコネクタ端子31Aを介して外部の検
出回路2と簡単に電気的に接続することができ、独立点
火式点火コイルに適した高電圧センサ20のワイヤハー
ネス構造を実現することができる。
ば、リード線35をサイドコア14と干渉することなく
コネクタ端子31Aに導くことができ、特に狭隘なプラ
グホール9に点火コイルを装着する場合でも、リード線
35を既存のスリット31のスペースを利用して難なく
配線でき、しかもコネクタ端子31Aを介して外部の検
出回路2と簡単に電気的に接続することができ、独立点
火式点火コイルに適した高電圧センサ20のワイヤハー
ネス構造を実現することができる。
【0036】図7に検出回路2の一部となる信号平滑化
回路22を示す。検出回路2に伝送される高電圧センサ
20からの出力は、急峻なパルス波形であるために、そ
のままでは一般的なデジタル信号処理には適していな
い。そこで図7に示す急峻パルス平滑化回路22を利用
して、パルスの幅および波高値を平滑化する。平滑化回
路22はコンデンサ23、ツェナーダイオード24およ
び電気抵抗器25で構成されている。高電圧センサ20
で計測される電圧は、点火コイル1の二次コイル13で
発生する高電圧パルスに比例した出力であるが、信号線
で点火コイルの外部にある検出回路2まで伝送するの
で、自動車の車体(アース)から数ボルト程度の電位で
あることが要求される。
回路22を示す。検出回路2に伝送される高電圧センサ
20からの出力は、急峻なパルス波形であるために、そ
のままでは一般的なデジタル信号処理には適していな
い。そこで図7に示す急峻パルス平滑化回路22を利用
して、パルスの幅および波高値を平滑化する。平滑化回
路22はコンデンサ23、ツェナーダイオード24およ
び電気抵抗器25で構成されている。高電圧センサ20
で計測される電圧は、点火コイル1の二次コイル13で
発生する高電圧パルスに比例した出力であるが、信号線
で点火コイルの外部にある検出回路2まで伝送するの
で、自動車の車体(アース)から数ボルト程度の電位で
あることが要求される。
【0037】図1に示すように検出回路2では、各気筒
の点火コイル1a〜1dの高電圧センサ20の出力信号
を取り込み、高電圧センサ20のうち一つでも高電圧パ
ルスが出力されていれば、その旨を知らせる信号(ハイ
レベルまたはローレベルの出力信号)を判定回路(判定
手段)3に伝送する。
の点火コイル1a〜1dの高電圧センサ20の出力信号
を取り込み、高電圧センサ20のうち一つでも高電圧パ
ルスが出力されていれば、その旨を知らせる信号(ハイ
レベルまたはローレベルの出力信号)を判定回路(判定
手段)3に伝送する。
【0038】判定回路3はマイクロコンピュータを含む
回路で構成され、ECU36の点火タイミング信号の一
次電流遮断に同期して検出回路2からの信号を読み込
み、それによって、いずれかの気筒の点火コイル1a〜
1dの二次コイル13に高電圧パルスが誘起されている
か否かを判断し、高電圧パルスが誘起されている場合に
は正常、誘起されていない場合には、いずれかの気筒の
点火コイルや点火プラグ等に異常があることが考えられ
るので、点火系に故障が生じているものと判定する。こ
の場合、高電圧パルスが誘起されていない回数を積算し
て、その積算値が所定値を超えれば点火コイルに故障有
りと判定しても良い。
回路で構成され、ECU36の点火タイミング信号の一
次電流遮断に同期して検出回路2からの信号を読み込
み、それによって、いずれかの気筒の点火コイル1a〜
1dの二次コイル13に高電圧パルスが誘起されている
か否かを判断し、高電圧パルスが誘起されている場合に
は正常、誘起されていない場合には、いずれかの気筒の
点火コイルや点火プラグ等に異常があることが考えられ
るので、点火系に故障が生じているものと判定する。こ
の場合、高電圧パルスが誘起されていない回数を積算し
て、その積算値が所定値を超えれば点火コイルに故障有
りと判定しても良い。
【0039】点火系に故障有りとの判定がなされると、
判定回路3の出力に基づき表示装置4にその旨表示され
る。本実施例では、具体的にどの気筒の点火系が故障し
たか特定しないで、いわゆる気筒不特定表示方式によ
り、単に点火系の故障があるとの包括的な表示を表示装
置4を通して行うようにしてある。
判定回路3の出力に基づき表示装置4にその旨表示され
る。本実施例では、具体的にどの気筒の点火系が故障し
たか特定しないで、いわゆる気筒不特定表示方式によ
り、単に点火系の故障があるとの包括的な表示を表示装
置4を通して行うようにしてある。
【0040】自動車用点火系は、高電圧を発生するの
で、万一、点火コイル等に電気絶縁不良があれば絶縁破
壊し、それにより点火に必要な高電圧パルスが発生しな
くなるが、独立点火式の場合には、仮りに一つの点火コ
イルが故障しても、残りの気筒の点火コイルは正常に働
いてるので、エンジンの出力が低下しつつも残りの気筒
の燃焼が維持されるので走行可能な状態にある。本実施
例では、この状態、すなわち、走行に支障をきたす前
(点火系が全体的におかしくなる前に)に点火系の異常
を表示装置4を通して運転者に知らせるので、自動車を
自力で修理工場に運んで大幅な出力低下を招く以前に故
障を修理することができる。本表示方式によれば、複数
の高電圧検出用センサの出力信号により故障表示する場
合であっても、表示処理の簡略化を図ることができ、コ
ストを抑えることができる。また検出回路2から判定回
路3への信号入力ポート数を少なくできる利点がある。
で、万一、点火コイル等に電気絶縁不良があれば絶縁破
壊し、それにより点火に必要な高電圧パルスが発生しな
くなるが、独立点火式の場合には、仮りに一つの点火コ
イルが故障しても、残りの気筒の点火コイルは正常に働
いてるので、エンジンの出力が低下しつつも残りの気筒
の燃焼が維持されるので走行可能な状態にある。本実施
例では、この状態、すなわち、走行に支障をきたす前
(点火系が全体的におかしくなる前に)に点火系の異常
を表示装置4を通して運転者に知らせるので、自動車を
自力で修理工場に運んで大幅な出力低下を招く以前に故
障を修理することができる。本表示方式によれば、複数
の高電圧検出用センサの出力信号により故障表示する場
合であっても、表示処理の簡略化を図ることができ、コ
ストを抑えることができる。また検出回路2から判定回
路3への信号入力ポート数を少なくできる利点がある。
【0041】なお、平滑化回路22の出力を電気−光変
換し、これをデジタル回路の直前で光−電気変換して利
用すると信号の信頼性が向上する。検出回路2からの出
力は、上記実施例のように全て健全/いずれかの気筒が
点火系が故障といった気筒不特定表示方式のほかに、各
気筒の点火系毎に健全/故障の表示を行うことも可能で
ある。後者の表示方式を採用した実施例を図8に示す。
換し、これをデジタル回路の直前で光−電気変換して利
用すると信号の信頼性が向上する。検出回路2からの出
力は、上記実施例のように全て健全/いずれかの気筒が
点火系が故障といった気筒不特定表示方式のほかに、各
気筒の点火系毎に健全/故障の表示を行うことも可能で
ある。後者の表示方式を採用した実施例を図8に示す。
【0042】図8と図1の実施例の相違点は、検出回路
2、判定回路3、表示装置4にある。すなわち、図8の
実施例では、検出回路2にデコーダを用い、各気筒の点
火コイル1a〜1dの高電圧検出用センサ(高電圧セン
サ)20の出力信号の組み合わせから、例えば、点火コ
イル1aの高電圧センサ20の正常な高電圧信号が検出
回路2に入力された場合には、検出回路2の出力信号回
線51を介して判定回路3の入力ポート#0にその旨を
知らせる2値信号(ハイ又はローレベル信号)が入力さ
れ、同様にして、点火コイル1bの高電圧センサ20の
正常な高電圧信号が検出回路2に入力された場合には、
検出回路2の出力信号回線52を介して判定回路3の入
力ポート#1にその旨を知らせる2値信号が入力され、
点火コイル1cの高電圧センサ20の正常な高電圧信号
が検出回路2に入力された場合には、検出回路2の出力
信号回線53を介して判定回路3の入力ポート#2にそ
の旨を知らせる2値信号が入力され、点火コイル1dの
高電圧センサ20の正常な高電圧信号が検出回路2に入
力された場合には、検出回路2の出力信号回線54を介
して判定回路3の入力ポート#3にその旨を知らせる2
値信号(ハイ又はローレベル信号)が入力されるように
してある。
2、判定回路3、表示装置4にある。すなわち、図8の
実施例では、検出回路2にデコーダを用い、各気筒の点
火コイル1a〜1dの高電圧検出用センサ(高電圧セン
サ)20の出力信号の組み合わせから、例えば、点火コ
イル1aの高電圧センサ20の正常な高電圧信号が検出
回路2に入力された場合には、検出回路2の出力信号回
線51を介して判定回路3の入力ポート#0にその旨を
知らせる2値信号(ハイ又はローレベル信号)が入力さ
れ、同様にして、点火コイル1bの高電圧センサ20の
正常な高電圧信号が検出回路2に入力された場合には、
検出回路2の出力信号回線52を介して判定回路3の入
力ポート#1にその旨を知らせる2値信号が入力され、
点火コイル1cの高電圧センサ20の正常な高電圧信号
が検出回路2に入力された場合には、検出回路2の出力
信号回線53を介して判定回路3の入力ポート#2にそ
の旨を知らせる2値信号が入力され、点火コイル1dの
高電圧センサ20の正常な高電圧信号が検出回路2に入
力された場合には、検出回路2の出力信号回線54を介
して判定回路3の入力ポート#3にその旨を知らせる2
値信号(ハイ又はローレベル信号)が入力されるように
してある。
【0043】判定回路3は、このような検出回路2の出
力信号(高電圧検出用センサの出力信号)の組み合わせ
から、入力ポート#0〜3に順次入力されるはずの検出
回路2からの出力信号の信号状態を監視し、それによっ
て入力されるはずの正常な出力信号(検出回路2から出
力される信号)が入力されない入力ポートが存在する場
合には、該当の気筒の点火系に故障が生じているか判別
し、この判別信号に基づいて、表示装置4にどの気筒の
点火系が故障したか表示する。
力信号(高電圧検出用センサの出力信号)の組み合わせ
から、入力ポート#0〜3に順次入力されるはずの検出
回路2からの出力信号の信号状態を監視し、それによっ
て入力されるはずの正常な出力信号(検出回路2から出
力される信号)が入力されない入力ポートが存在する場
合には、該当の気筒の点火系に故障が生じているか判別
し、この判別信号に基づいて、表示装置4にどの気筒の
点火系が故障したか表示する。
【0044】このようにすれば、独立点火式の点火装置
であっても故障した点火系がどの気筒のものか直ちに認
識して、修理作業の簡便化を図ることができる。
であっても故障した点火系がどの気筒のものか直ちに認
識して、修理作業の簡便化を図ることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、自動車用点火系に万一
故障が生じても、大幅な出力低下を招く以前に自力走行
を保証しつつ故障の修理を促すことができる。
故障が生じても、大幅な出力低下を招く以前に自力走行
を保証しつつ故障の修理を促すことができる。
【図1】本発明の一実施例に係る自動車の点火診断系を
示すシステム構成図。
示すシステム構成図。
【図2】上記点火診断系の適用対象となる独立点火式の
点火コイルをエンジンのプラグホールに装着した断面
図。
点火コイルをエンジンのプラグホールに装着した断面
図。
【図3】上記点火コイルの縦断面図。
【図4】図3のA1−A2横断面図。
【図5】図3のB1−B2横断面図。
【図6】上記点火コイルの斜視図。
【図7】本実施例に用いる点火コイルの故障検出回路の
一部を示す回路。
一部を示す回路。
【図8】本発明の他の実施例に係る自動車の点火診断系
を示すシステム構成図。
を示すシステム構成図。
【符号の説明】 1(1a,1b,1c,1d)…独立点火式の点火コイ
ル、2…検出回路、3…判定回路、4…表示装置、5…
エンジン、6…気筒、7…点火プラグ、8…燃焼室、9
…プラグホール、12…一次コイル、13…二次コイ
ル、14…サイドコア、15…イグナイタ、16…高電
圧導体、20…高電圧センサ(リング状導体)。
ル、2…検出回路、3…判定回路、4…表示装置、5…
エンジン、6…気筒、7…点火プラグ、8…燃焼室、9
…プラグホール、12…一次コイル、13…二次コイ
ル、14…サイドコア、15…イグナイタ、16…高電
圧導体、20…高電圧センサ(リング状導体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 501Z
Claims (5)
- 【請求項1】 自動車エンジンの点火系の故障の有無を
検出する自動車用点火系の診断装置において、 前記点火系は、各気筒ごとにプラグホール内で点火プラ
グに直結して使用される複数の独立点火式の点火コイル
を備えており、これらの点火コイルには、それぞれの二
次側コイルに誘起される高電圧を検出する高電圧検出用
センサが装着され、 且つ、これらの高電圧検出用センサの出力信号から点火
系の故障の有無を判定する判定手段と、 前記判定手段から故障有りとの判定信号が出力される
と、具体的にどの気筒の点火系が故障したかを特定しな
い気筒不特定表示方式により点火系の故障を表示する表
示手段と、を備えて成ることを特徴とする自動車用点火
系の診断装置。 - 【請求項2】 自動車エンジンの点火系の故障の有無を
検出する自動車用点火系の診断装置において、 前記点火系は、各気筒ごとにプラグホール内で点火プラ
グに直結して使用される複数の独立点火式の点火コイル
を備えており、これらの点火コイルには、それぞれの二
次側コイルに誘起される高電圧を検出する高電圧検出用
センサが装着され、 且つ、これらの高電圧検出用センサの出力信号の組み合
わせからどの気筒の点火系に故障が生じているか判別す
る判定手段と、 前記判定手段の判別信号に基づいて具体的にどの気筒の
点火系が故障したか気筒特定表示方式により表示する表
示手段と、を備えて成ることを特徴とする自動車用点火
系の診断装置。 - 【請求項3】 前記高電圧検出用センサは、細長円筒形
の点火コイルケース内で絶縁樹脂中に埋設された前記二
次側コイルの高電圧側の導体と、この高電圧側の導体の
周りに位置するよう前記点火コイルケースの外周に取り
付けたリング状導体とで構成されるコンデンサをセンサ
要素としている請求項1又は2記載の自動車用点火系の
診断装置。 - 【請求項4】 前記高電圧検出用センサからの出力信号
は、コンデンサ,電気抵抗器,ツェナーダイオードを含
む信号平滑化回路により平滑化処理されるように設定し
てある請求項1ないし3のいずれか1項記載の自動車用
点火系の診断装置。 - 【請求項5】 火花点火式のエンジン搭載の自動車にお
いて、 エンジンの気筒ごとに用意されて、各気筒のプラグホー
ル内にそれぞれの点火プラグに直結するよう装着される
複数の独立点火式の点火コイルと、 複数の前記独立点火式の点火コイルに対応して各点火コ
イルごとにそれぞれの二次側コイルに誘起される高電圧
を検出する複数の高電圧検出用センサと、 前記高電圧検出用センサの出力信号から点火系の故障の
有無を判定する判定手段と、 前記判定手段から故障有りとの判定信号が出力される
と、点火系に故障があることを知らせる表示手段とを備
えて成ることを特徴とする自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178039A JP2001012339A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 自動車用点火系の診断装置及びそれを搭載した自動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178039A JP2001012339A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 自動車用点火系の診断装置及びそれを搭載した自動車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001012339A true JP2001012339A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16041531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11178039A Pending JP2001012339A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 自動車用点火系の診断装置及びそれを搭載した自動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001012339A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104963801A (zh) * | 2015-07-20 | 2015-10-07 | 桂凌云 | 点火线圈测试系统及其测试方法 |
JP2017028014A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 株式会社三社電機製作所 | コイル |
US9995267B2 (en) | 2013-04-11 | 2018-06-12 | Denso Corporation | Ignition apparatus |
CN113658787A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-16 | 温州汇众汽车电器有限公司 | 带回馈信号的汽车点火线圈 |
-
1999
- 1999-06-24 JP JP11178039A patent/JP2001012339A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9995267B2 (en) | 2013-04-11 | 2018-06-12 | Denso Corporation | Ignition apparatus |
JP2017028014A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 株式会社三社電機製作所 | コイル |
CN104963801A (zh) * | 2015-07-20 | 2015-10-07 | 桂凌云 | 点火线圈测试系统及其测试方法 |
CN113658787A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-16 | 温州汇众汽车电器有限公司 | 带回馈信号的汽车点火线圈 |
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