JP2001012143A - 踏込力作動の自動開戸機構 - Google Patents
踏込力作動の自動開戸機構Info
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- JP2001012143A JP2001012143A JP11188483A JP18848399A JP2001012143A JP 2001012143 A JP2001012143 A JP 2001012143A JP 11188483 A JP11188483 A JP 11188483A JP 18848399 A JP18848399 A JP 18848399A JP 2001012143 A JP2001012143 A JP 2001012143A
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- door
- tread plate
- crank
- tread
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 進入方向にかかわらず常に通行者の進行方
向に開き回動する踏込力利用の自動開戸装置の登場が待
ち望まれていた。 【解決手段】 一方の側端側に回動自在に保持した扉体
(1)と、通行者の踏込力によって沈下を生じる踏板
(2)と、踏板(2)の沈下量を拡大して伝達する拡大
伝達手段(3)と、扉体(1)の回動軸(C)に固定
し、該回動軸(C)にモーメントが生じるように前記各
拡大伝達手段(3)の出力側(30t)と連係させたク
ランク体(4)と、から成り、クランク体(4)には、
手前側の踏板(2f)への踏込み作動により扉体(1)
を進行方向へ開き移動させる方向のモーメントが作用す
ると共に、該モーメントによりクランク体(4)が所定
角度回転した後に向う側の踏板(2o)への踏込み作動
により同方向のモーメントが作用するように構成する。
向に開き回動する踏込力利用の自動開戸装置の登場が待
ち望まれていた。 【解決手段】 一方の側端側に回動自在に保持した扉体
(1)と、通行者の踏込力によって沈下を生じる踏板
(2)と、踏板(2)の沈下量を拡大して伝達する拡大
伝達手段(3)と、扉体(1)の回動軸(C)に固定
し、該回動軸(C)にモーメントが生じるように前記各
拡大伝達手段(3)の出力側(30t)と連係させたク
ランク体(4)と、から成り、クランク体(4)には、
手前側の踏板(2f)への踏込み作動により扉体(1)
を進行方向へ開き移動させる方向のモーメントが作用す
ると共に、該モーメントによりクランク体(4)が所定
角度回転した後に向う側の踏板(2o)への踏込み作動
により同方向のモーメントが作用するように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電動機・油圧モ
ータ等の動力源を持たず通行者の踏込み力のみで作動す
る開戸機構の技術分野に属し、特に、進行方向へ開き移
動させる踏込力作動の自動開戸機構に関する。
ータ等の動力源を持たず通行者の踏込み力のみで作動す
る開戸機構の技術分野に属し、特に、進行方向へ開き移
動させる踏込力作動の自動開戸機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、通行者の踏込力を作動源とし
た、出入口の自動開閉機構については、種々多数の発明
が開示されている。
た、出入口の自動開閉機構については、種々多数の発明
が開示されている。
【0003】例えば、通行者の踏込力による踏板の変位
量(主に、沈下量)を油圧、水圧、又は気圧等の流体圧
の変化に置き換え、これによりシリンダ・ピストン機構
を作動させて引戸の開閉動をさせる方式(流体圧利用方
式)のものとして、実公昭59−35754号、特開昭
54−38645号、特開昭58−54178号、実開
平6−37482号、及び特開平7−286476号、
などの多数件が開示されている。
量(主に、沈下量)を油圧、水圧、又は気圧等の流体圧
の変化に置き換え、これによりシリンダ・ピストン機構
を作動させて引戸の開閉動をさせる方式(流体圧利用方
式)のものとして、実公昭59−35754号、特開昭
54−38645号、特開昭58−54178号、実開
平6−37482号、及び特開平7−286476号、
などの多数件が開示されている。
【0004】また、別な機構のものとしては、例えば、
実開平2−2479号、又は実開平6−37482号、
で開示されているように、踏込みによる沈下量を、クラ
ンク体や滑車を伝達手段として、引戸を垂下保持するガ
イドレールに伝達し、このレールを移動方向へ傾斜させ
ることよって引戸の開閉動をさせる方式(傾斜開閉方
式)のものがある。
実開平2−2479号、又は実開平6−37482号、
で開示されているように、踏込みによる沈下量を、クラ
ンク体や滑車を伝達手段として、引戸を垂下保持するガ
イドレールに伝達し、このレールを移動方向へ傾斜させ
ることよって引戸の開閉動をさせる方式(傾斜開閉方
式)のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらはいずれも引戸
であり、開放時における引戸収納のための戸袋スペース
を確保する必要があり、取付けできる場所に制約があっ
た。そこで、引戸ではなく、一方の側端側を回動軸とし
て進行方向へ回転移動させる開戸とすることが考えられ
る。
であり、開放時における引戸収納のための戸袋スペース
を確保する必要があり、取付けできる場所に制約があっ
た。そこで、引戸ではなく、一方の側端側を回動軸とし
て進行方向へ回転移動させる開戸とすることが考えられ
る。
【0006】しかし、かかる踏込力起動による自動開戸
機構には、踏板沈下による進行方向へ開く開戸機構を出
入口の前後に配置した場合に、開戸手前側の踏込により
一旦開いた戸が、出入口通過後の向う側の踏板への踏込
みでは逆に閉じてしまうという不都合があった。かとい
って、進行方向に関わらず開き回動方向を常に一方側に
限定する構成とすると、通行方向によっては手前側に開
くことにもなってしまい、特に、素早く後ろへ下がるこ
とが困難な車椅子や乳母車の使用では、大変煩わしいも
のであった。
機構には、踏板沈下による進行方向へ開く開戸機構を出
入口の前後に配置した場合に、開戸手前側の踏込により
一旦開いた戸が、出入口通過後の向う側の踏板への踏込
みでは逆に閉じてしまうという不都合があった。かとい
って、進行方向に関わらず開き回動方向を常に一方側に
限定する構成とすると、通行方向によっては手前側に開
くことにもなってしまい、特に、素早く後ろへ下がるこ
とが困難な車椅子や乳母車の使用では、大変煩わしいも
のであった。
【0007】したがって、開戸の開き方向は、常に通行
者の進行方向に向かって移動させることが好ましく、近
年のバリアーフリーの推進からこれをスムーズに実現で
きる踏込力作動の自動開戸機構が望まれていた。
者の進行方向に向かって移動させることが好ましく、近
年のバリアーフリーの推進からこれをスムーズに実現で
きる踏込力作動の自動開戸機構が望まれていた。
【0008】
【目的】そこで、本願発明は、上記課題に着目して為さ
れたものであり、開戸が進入方向にかかわらず常に通行
者の進行方向に開き回動する、新規かつ実現性の高い踏
込力利用の自動開戸装置を提供するものである。
れたものであり、開戸が進入方向にかかわらず常に通行
者の進行方向に開き回動する、新規かつ実現性の高い踏
込力利用の自動開戸装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願発明は以下のように構成されている。
本願発明は以下のように構成されている。
【0010】すなわち、一方の側端側に設定した回動軸
(C)をもって回動自在に保持した扉体(1)と、該扉
体(1)の手前側と向う側の床面にそれぞれ配置し、通
行者の踏込力によって所定量の沈下を生じるように構成
した踏板(2)と、該各踏板(2)の沈下量をそれぞれ
拡大して伝達する拡大伝達手段(3)と、前記扉体
(1)の回動軸(C)に固定し、該回動軸(C)にモー
メントが生じるように前記各拡大伝達手段(3)の出力
側(30t)とそれぞれ連係させたクランク体(4)
と、から成り、該クランク体(4)には、手前側の踏板
(2f)への踏込み作動により扉体(1)を進行方向へ
開き移動させる方向のモーメントが作用すると共に、該
モーメントによりクランク体(4)が所定角度回転した
後に向う側の踏板(2o)への踏込み作動により同方向
のモーメントが作用するように構成したことを特徴とす
る。
(C)をもって回動自在に保持した扉体(1)と、該扉
体(1)の手前側と向う側の床面にそれぞれ配置し、通
行者の踏込力によって所定量の沈下を生じるように構成
した踏板(2)と、該各踏板(2)の沈下量をそれぞれ
拡大して伝達する拡大伝達手段(3)と、前記扉体
(1)の回動軸(C)に固定し、該回動軸(C)にモー
メントが生じるように前記各拡大伝達手段(3)の出力
側(30t)とそれぞれ連係させたクランク体(4)
と、から成り、該クランク体(4)には、手前側の踏板
(2f)への踏込み作動により扉体(1)を進行方向へ
開き移動させる方向のモーメントが作用すると共に、該
モーメントによりクランク体(4)が所定角度回転した
後に向う側の踏板(2o)への踏込み作動により同方向
のモーメントが作用するように構成したことを特徴とす
る。
【0011】また、拡大伝達手段(3)の構成におい
て、踏板をシーソー動が可能となるように構成し、かつ
踏板(2)の一方側に片寄った縁部位置に略垂直に立ち
上げた揺動体(30)を一体形成し、踏板(2)の踏込
みによるシーソー動によって揺動体(30)の先端出力
側(30t)が、踏込量以上の移動量を得るように構成
したことを特徴とする。
て、踏板をシーソー動が可能となるように構成し、かつ
踏板(2)の一方側に片寄った縁部位置に略垂直に立ち
上げた揺動体(30)を一体形成し、踏板(2)の踏込
みによるシーソー動によって揺動体(30)の先端出力
側(30t)が、踏込量以上の移動量を得るように構成
したことを特徴とする。
【0012】なお、扉体(1)の閉戸状態を初期状態と
する揺動体(30)の初期状態へ戻すように、揺動体
(30)の出力側付近にウェイト(33)を配設しても
よい。
する揺動体(30)の初期状態へ戻すように、揺動体
(30)の出力側付近にウェイト(33)を配設しても
よい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、上記構成をより具体化した
実施形態例について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1は本実施例の全体構成を概略的に示す斜視図で
あり、図2は本実施例の全体構成を進行横方向から見て
示した平面図であり、図3は本実施例の作動機構の要部
を示す斜視図である。また、図4は本実施例を進行横方
向から見てクランク体付近の構成を拡大して示す平面図
であり、図5は本実施例の閉戸状態から開戸途中までの
過程のクランク体の作動状況を上位から見て示す平面図
であり、図6は本実施例の開戸途中から完全開戸状態ま
での過程のクランク体の作動状態を上位から見て示す平
面図である。なお、本明細書の記載において、出入口通
過前の位置を「手前側」、通過後の位置を「向う側」と
して用いている。
実施形態例について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1は本実施例の全体構成を概略的に示す斜視図で
あり、図2は本実施例の全体構成を進行横方向から見て
示した平面図であり、図3は本実施例の作動機構の要部
を示す斜視図である。また、図4は本実施例を進行横方
向から見てクランク体付近の構成を拡大して示す平面図
であり、図5は本実施例の閉戸状態から開戸途中までの
過程のクランク体の作動状況を上位から見て示す平面図
であり、図6は本実施例の開戸途中から完全開戸状態ま
での過程のクランク体の作動状態を上位から見て示す平
面図である。なお、本明細書の記載において、出入口通
過前の位置を「手前側」、通過後の位置を「向う側」と
して用いている。
【0014】開戸機構は、出入口を開放及び閉塞する扉
体1と、該扉体1の前後の床面Fにそれぞれ配置した一
対の踏板2と、該踏板2と連係した拡大伝達手段3と、
及び該拡大伝達手段3によって駆動するクランク体4と
が、主な構成要素である。
体1と、該扉体1の前後の床面Fにそれぞれ配置した一
対の踏板2と、該踏板2と連係した拡大伝達手段3と、
及び該拡大伝達手段3によって駆動するクランク体4と
が、主な構成要素である。
【0015】扉体1は、矩形板状を無し、その一方の側
端側の上下端部に取付けた回動軸10u、10lをもっ
て出入口枠Gの(進行方向から見て)左端付近に回動自
在に保持する。
端側の上下端部に取付けた回動軸10u、10lをもっ
て出入口枠Gの(進行方向から見て)左端付近に回動自
在に保持する。
【0016】踏板2は、出入口枠Gの前後の床面Fに、
所定領域を覆う略矩形状の手前側踏板2fと向う側踏板
2oとを配置し、通行者の踏込力により所定量(沈下
量:約5〜10mm)だけ沈み込むように構成してい
る。また該踏板2には、それぞれ扉体1側の裏面に支点
軸20を配置し、これを支点として扉体1に向かって前
後方向のシーソー動(支点を挟んだ交互上下動)を行う
ようしている。
所定領域を覆う略矩形状の手前側踏板2fと向う側踏板
2oとを配置し、通行者の踏込力により所定量(沈下
量:約5〜10mm)だけ沈み込むように構成してい
る。また該踏板2には、それぞれ扉体1側の裏面に支点
軸20を配置し、これを支点として扉体1に向かって前
後方向のシーソー動(支点を挟んだ交互上下動)を行う
ようしている。
【0017】各踏板2の支点軸20付近の側端部から
は、それぞれ拡大伝達手段3としての揺動体30を一体
形成している。該揺動体30は、帯板状を成し、踏板2
に対して略垂直に、かつ出入口枠Gの扉体1の回動軸側
に沿って取付けて、その先端部30tは上部回動軸10
uに達する位置まで延設している。該先端部30tから
若干下がった位置には、それぞれ出入口枠Gに軸支され
たプーリー31に巻回させたワイヤ32の一端を取付
け、他端側にはウェイト33を垂下状に取付けている。
該ウェイト33は、図2に示すように、対向並立した手
前側と向う側の揺動体30f、30oの間の出入口枠G
内に、昇降移動が可能な空間内に収納している。
は、それぞれ拡大伝達手段3としての揺動体30を一体
形成している。該揺動体30は、帯板状を成し、踏板2
に対して略垂直に、かつ出入口枠Gの扉体1の回動軸側
に沿って取付けて、その先端部30tは上部回動軸10
uに達する位置まで延設している。該先端部30tから
若干下がった位置には、それぞれ出入口枠Gに軸支され
たプーリー31に巻回させたワイヤ32の一端を取付
け、他端側にはウェイト33を垂下状に取付けている。
該ウェイト33は、図2に示すように、対向並立した手
前側と向う側の揺動体30f、30oの間の出入口枠G
内に、昇降移動が可能な空間内に収納している。
【0018】また、各揺動体30f、30oの前記ワイ
ヤ32の取付け位置から所定寸法下がった位置には、対
向並立した揺動体30f、30oどうしを結ぶ2個体連
結で中折れ式のリンク部材34を取付けている。該リン
ク部材34の中間連結部34c付近には引張バネ35を
取付けており、該引張バネ35の引張付勢力でリンク部
材34の中間連結部34cを上方に引き上げることによ
って、対向した揺動体30f、30oどうしを接近させ
るようにしている。また、対向した揺動体30f、30
oが揺動離隔した場合においては、その離隔量を規制す
る働きをさせている。
ヤ32の取付け位置から所定寸法下がった位置には、対
向並立した揺動体30f、30oどうしを結ぶ2個体連
結で中折れ式のリンク部材34を取付けている。該リン
ク部材34の中間連結部34c付近には引張バネ35を
取付けており、該引張バネ35の引張付勢力でリンク部
材34の中間連結部34cを上方に引き上げることによ
って、対向した揺動体30f、30oどうしを接近させ
るようにしている。また、対向した揺動体30f、30
oが揺動離隔した場合においては、その離隔量を規制す
る働きをさせている。
【0019】上記揺動体30と踏板2との取付け位置や
重量の設定は、踏板2への無負荷状態(初期状態)で踏
板2の手前側が上がって床面Fと略面一となるように支
点軸20の周りのモーメントがバランスするように設定
するか、または、ウェイト33によって揺動体30の先
端部30tに作用する力をも考慮して支点軸20に作用
するモーメントがバランスするように設定している。
重量の設定は、踏板2への無負荷状態(初期状態)で踏
板2の手前側が上がって床面Fと略面一となるように支
点軸20の周りのモーメントがバランスするように設定
するか、または、ウェイト33によって揺動体30の先
端部30tに作用する力をも考慮して支点軸20に作用
するモーメントがバランスするように設定している。
【0020】次ぎに、クランク体4は、扉体1の上部回
動軸10uに固定している。該クランク体4は、図4に
示すように、該回動軸10uを等距離で挟んで対向させ
た上位屈曲部40uと下位屈曲部40lとを有する側面
視略S字状に形成している。この各屈曲部40u、40
lからは、それぞれ上位リンクロッド41u、下位リン
クロッド41lによって対向した位置の各揺動体30
f、30oの先端部30tとそれぞれリンク結合をさせ
ている。
動軸10uに固定している。該クランク体4は、図4に
示すように、該回動軸10uを等距離で挟んで対向させ
た上位屈曲部40uと下位屈曲部40lとを有する側面
視略S字状に形成している。この各屈曲部40u、40
lからは、それぞれ上位リンクロッド41u、下位リン
クロッド41lによって対向した位置の各揺動体30
f、30oの先端部30tとそれぞれリンク結合をさせ
ている。
【0021】本実施形態における各リンクロッド41
u、41lのクランク体4への連結位置の仕様は、図
5、6に示すように、扉体1が閉塞位置(初期状態)に
あるときには、両リンクロッド41u、41lの軸線が
上部回動軸10uの回動中心Cに対して反扉体側(図に
おいて左側)に位置(図5の状態)するようにしてクラ
ンク体4の各屈曲部40に連結させると共に、一方のリ
ンクロッド(図においては上位リンクロッド41u)の
引張によりクランク体4がある程度回転した時点では、
他方側のリンクロッド(図においては下位リンクロッド
41l)の軸線が回動中心Cに対して扉体側(図におい
て右側)に移動(図6の状態)するように連結させてい
る。
u、41lのクランク体4への連結位置の仕様は、図
5、6に示すように、扉体1が閉塞位置(初期状態)に
あるときには、両リンクロッド41u、41lの軸線が
上部回動軸10uの回動中心Cに対して反扉体側(図に
おいて左側)に位置(図5の状態)するようにしてクラ
ンク体4の各屈曲部40に連結させると共に、一方のリ
ンクロッド(図においては上位リンクロッド41u)の
引張によりクランク体4がある程度回転した時点では、
他方側のリンクロッド(図においては下位リンクロッド
41l)の軸線が回動中心Cに対して扉体側(図におい
て右側)に移動(図6の状態)するように連結させてい
る。
【0022】なお、かかるクランク体4への各リンクロ
ッド41u、41lの配置取付けにおいては、特異点が
生じないような機構構成を考慮する必要がある。
ッド41u、41lの配置取付けにおいては、特異点が
生じないような機構構成を考慮する必要がある。
【0023】該クランク体4は、扉体1の一方の側端側
上部において、扉体1と上部回動軸10uとで挟持する
よう一体的に構成し、上部回動軸10uは出入口枠Gに
回動自在にして取付けている。また、上部回動軸10u
に対応し扉体1の下端に配置した下部回動軸10lは出
入口枠Gの床面Fに回動自在にして取付けている。
上部において、扉体1と上部回動軸10uとで挟持する
よう一体的に構成し、上部回動軸10uは出入口枠Gに
回動自在にして取付けている。また、上部回動軸10u
に対応し扉体1の下端に配置した下部回動軸10lは出
入口枠Gの床面Fに回動自在にして取付けている。
【0024】[実施例の作用]本実施形態は上記のよう
に構成することにより、次のように作用する。なお、図
1、2においては通行者が左から右へ移動する場合とし
て、図5、6においては下から上へ移動する場合として
説明する。
に構成することにより、次のように作用する。なお、図
1、2においては通行者が左から右へ移動する場合とし
て、図5、6においては下から上へ移動する場合として
説明する。
【0025】先ず最初に、通行者が手前側踏板2fを踏
むと、手前側揺動体30fとウェイト33とのバランス
が崩れ、手前側踏板2fの手前側が沈下し(矢印a)、支
点軸20を支点としたシーソー動により手前側揺動体3
0fが手前側に揺動する(矢印b)。この揺動によっ
て、手前側揺動体30fの先端部30tに連結された上
位リンクロッド41uの引張(矢印c)によりクランク
体4の回転中心Cには左回転方向のモーメントが作用す
る(矢印d)。この結果、扉体1は進行方向(矢印e)へ回
動する(矢印f)。このとき、下位リンクロッド41lは
クランク体4の回転に従動して、その軸線は回動中心C
に対して扉体側(図において右側)へ移動することにな
る(図6の状態)。
むと、手前側揺動体30fとウェイト33とのバランス
が崩れ、手前側踏板2fの手前側が沈下し(矢印a)、支
点軸20を支点としたシーソー動により手前側揺動体3
0fが手前側に揺動する(矢印b)。この揺動によっ
て、手前側揺動体30fの先端部30tに連結された上
位リンクロッド41uの引張(矢印c)によりクランク
体4の回転中心Cには左回転方向のモーメントが作用す
る(矢印d)。この結果、扉体1は進行方向(矢印e)へ回
動する(矢印f)。このとき、下位リンクロッド41lは
クランク体4の回転に従動して、その軸線は回動中心C
に対して扉体側(図において右側)へ移動することにな
る(図6の状態)。
【0026】次ぎに、通行者が開放された出入口を通過
して、向う側踏板2oを踏むと、向う側揺動体30oと
ウェイト33とのバランスが崩れ、向う側踏板2oの向
う側が沈下し(矢印g)、支点軸20を支点としたシーソ
ー動により向う側揺動体30oが向う側に揺動して(矢
印h)、上位リンクロッド41lを引張ることになる。
このとき、上位リンクロッド41lのクランク体4への
連結点(下位屈曲部40l付近)は、回動中心Cより扉
体側に移動しているため(図6の状態)、クランク体4の
回転中心Cに作用するモーメントは、手前側踏板2fを
踏んだ場合とと同方向の左回転となる。この結果、扉体
1は進行方向(矢印e)へさらに回動して(矢印f)、完全
に開放状態が維持される (図6の状態)。なおこのと
き、リンク部材34の存在により各揺動体30f、30
oの移動量(揺動量)は一定内に規制される。
して、向う側踏板2oを踏むと、向う側揺動体30oと
ウェイト33とのバランスが崩れ、向う側踏板2oの向
う側が沈下し(矢印g)、支点軸20を支点としたシーソ
ー動により向う側揺動体30oが向う側に揺動して(矢
印h)、上位リンクロッド41lを引張ることになる。
このとき、上位リンクロッド41lのクランク体4への
連結点(下位屈曲部40l付近)は、回動中心Cより扉
体側に移動しているため(図6の状態)、クランク体4の
回転中心Cに作用するモーメントは、手前側踏板2fを
踏んだ場合とと同方向の左回転となる。この結果、扉体
1は進行方向(矢印e)へさらに回動して(矢印f)、完全
に開放状態が維持される (図6の状態)。なおこのと
き、リンク部材34の存在により各揺動体30f、30
oの移動量(揺動量)は一定内に規制される。
【0027】最後に通行者が通過して各踏板2f、2o
への負荷が無くなると、各揺動体30f、30oの先端
部30tにそれぞれ連係されたウェイト33の作用と、
さらにはリンク部材34に取付けた上方引張り付勢の引
張バネ35の作用とが相乗して、揺動離隔した各揺動体
30f、30oの先端部30tどうしを接近させ(矢印
i)、各踏板2f、2oがシーソー動して床面Fと略面
一になるまで昇降して初期状態に復帰する。これに伴っ
てクランク体4は開放時とは逆方向の右回転し(矢印
j)、扉体1は閉塞方向(矢印k)へ回動して出入口を塞
いで初期状態に戻る。これにより、通行者の通過による
開戸機構の一連作動過程が終了する。
への負荷が無くなると、各揺動体30f、30oの先端
部30tにそれぞれ連係されたウェイト33の作用と、
さらにはリンク部材34に取付けた上方引張り付勢の引
張バネ35の作用とが相乗して、揺動離隔した各揺動体
30f、30oの先端部30tどうしを接近させ(矢印
i)、各踏板2f、2oがシーソー動して床面Fと略面
一になるまで昇降して初期状態に復帰する。これに伴っ
てクランク体4は開放時とは逆方向の右回転し(矢印
j)、扉体1は閉塞方向(矢印k)へ回動して出入口を塞
いで初期状態に戻る。これにより、通行者の通過による
開戸機構の一連作動過程が終了する。
【0028】なお、逆方向(図5、6において上から下
方向)へ通行者が進行した場合には、上記とは逆に、先
ず揺動体30oの揺動によって下位リンクロッド41l
の引張りがクランク体4に作用して、上記とは反対方向
(矢印j)にクランク体4及び回動軸10uを回動させ
て、扉体1を進行方向(図面上、下向き)に回動させる。
[他の実施形態の可能性]
方向)へ通行者が進行した場合には、上記とは逆に、先
ず揺動体30oの揺動によって下位リンクロッド41l
の引張りがクランク体4に作用して、上記とは反対方向
(矢印j)にクランク体4及び回動軸10uを回動させ
て、扉体1を進行方向(図面上、下向き)に回動させる。
[他の実施形態の可能性]
【0029】本願発明の目的を達成するため、本実施例
は以下のように適宜変更した構成とすることが可能であ
る。すなわち、揺動体30はウェイト33でバランスを
保つようにしているが、該ウェイト33を省いて、踏板
2の重量と、揺動体30の重量とを適宜な支点軸20の
位置を設定することによりバランスさせるようにしても
よい。また、揺動体30の移動量(揺動量)の規制は、
上記規制ロッド部材34の構成のほかに、ストッパーな
どを設けて規制するようにしてもよい。
は以下のように適宜変更した構成とすることが可能であ
る。すなわち、揺動体30はウェイト33でバランスを
保つようにしているが、該ウェイト33を省いて、踏板
2の重量と、揺動体30の重量とを適宜な支点軸20の
位置を設定することによりバランスさせるようにしても
よい。また、揺動体30の移動量(揺動量)の規制は、
上記規制ロッド部材34の構成のほかに、ストッパーな
どを設けて規制するようにしてもよい。
【0030】また、揺動体30の構成は拡大伝達手段3
の一実施形態であり、上記実施では対向並立した揺動体
30は踏込み時に離隔する方向に揺動するように構成し
ているが、これは逆に踏込み時に接近する方向に揺動す
るようにしてもよい。
の一実施形態であり、上記実施では対向並立した揺動体
30は踏込み時に離隔する方向に揺動するように構成し
ているが、これは逆に踏込み時に接近する方向に揺動す
るようにしてもよい。
【0031】さらに、揺動体30の先端部とクランク体
4との連結を直棒状のリンクロッド41で行なうように
しているが、これに限らず可撓性のワイヤを用いてもよ
く、また滑車を介して連結するようにしてもよい。これ
により、揺動体30を配置自由に設定することができ
る。
4との連結を直棒状のリンクロッド41で行なうように
しているが、これに限らず可撓性のワイヤを用いてもよ
く、また滑車を介して連結するようにしてもよい。これ
により、揺動体30を配置自由に設定することができ
る。
【0032】さらにまた、クランク体4は上記の形状に
限定するものではなく、上記した作動を実現できるので
あれば、上下2段の円盤状に構成してもよい。
限定するものではなく、上記した作動を実現できるので
あれば、上下2段の円盤状に構成してもよい。
【0033】
【効果】本願発明は上記のように構成しているため、通
行者の踏込みに敏感に反応して進行方向の如何にかかわ
らず、常に扉体を通行者の進行方向へ開放移動させるこ
とができる。
行者の踏込みに敏感に反応して進行方向の如何にかかわ
らず、常に扉体を通行者の進行方向へ開放移動させるこ
とができる。
【0034】また、引戸のように戸袋側の引き込み空間
を必要としないため設置が容易であるとともに、簡易な
構成でありながら素早い前後開閉動作を行わせることが
できる画期的な踏込力利用の自動扉体装置を提供するも
のであり、その技術的効果は極めて顕著なものである。
を必要としないため設置が容易であるとともに、簡易な
構成でありながら素早い前後開閉動作を行わせることが
できる画期的な踏込力利用の自動扉体装置を提供するも
のであり、その技術的効果は極めて顕著なものである。
【図1】 本実施例の全体構成を概略的に示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】 本実施例の作動機構を示す平面図である。
【図3】 本実施例の作動機構の要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】 本実施例のクランク体の構成を示す平面図で
ある。
ある。
【図5】 本実施例の閉戸状態から開戸途中までの過程
のクランク体の作動状況を示す平面図である。
のクランク体の作動状況を示す平面図である。
【図6】 本実施例の開戸途中から完全開戸状態までの
過程のクランク体の作動状態を示す平面図である。
過程のクランク体の作動状態を示す平面図である。
1 扉体 10u 回動軸(上部) 10l 回動軸(下部) 2 踏板 2f 手前側踏板 2o 向う側踏板 20 支点軸 3 拡大伝達手段 30 揺動体 30f 手前側揺動体 30o 向う側揺動体 30t 先端部(揺動体の〜) 31 プーリー 32 ワイヤ 33 ウェイト 34 リンク部材 34c 中間連結部 35 引張バネ 4 クランク体 40u 上位屈曲部 40l 下位屈曲部 41u 上位リンクロッド 41l 下位リンクロッド C 回動中心 F 床面 G 出入口枠
Claims (3)
- 【請求項1】 一方の側端側に設定した回動軸(C)を
もって回動自在に保持した扉体(1)と、 該扉体(1)の手前側と向う側の床面にそれぞれ配置
し、通行者の踏込力によって所定量の沈下を生じるよう
に構成した踏板(2)と、 該各踏板(2)の沈下量をそれぞれ拡大して伝達する拡
大伝達手段(3)と、 前記扉体(1)の回動軸(C)に固定し、該回動軸
(C)にモーメントが生じるように前記各拡大伝達手段
(3)の出力側(30t)とそれぞれ連係させたクラン
ク体(4)と、から成り、 該クランク体(4)には、手前側の踏板(2f)への踏
込み作動により扉体(1)を進行方向へ開き移動させる
方向のモーメントが作用すると共に、該モーメントによ
りクランク体(4)が所定角度回転した後に向う側の踏
板(2o)への踏込み作動により同方向のモーメントが
作用するように構成したことを特徴とする踏込力作動の
自動開戸機構。 - 【請求項2】 拡大伝達手段(3)の構成において、 踏板をシーソー動が可能となるように構成し、かつ踏板
(2)の一方側に片寄った縁部位置に略垂直に立ち上げ
た揺動体(30)を一体形成し、 踏板(2)の踏込みによるシーソー動によって揺動体
(30)の先端出力側(30t)が、踏込量以上の移動
量を得るように構成したことを特徴とする請求項1記載
の踏込力作動の自動開戸機構。 - 【請求項3】 扉体(1)の閉戸状態を初期状態とする
揺動体(30)の初期状態へ戻すように、揺動体(3
0)の出力側付近にウェイト(33)を配設したことを
特徴とする請求項2記載の踏込力作動の自動開戸機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11188483A JP2001012143A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | 踏込力作動の自動開戸機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11188483A JP2001012143A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | 踏込力作動の自動開戸機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001012143A true JP2001012143A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16224532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11188483A Pending JP2001012143A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | 踏込力作動の自動開戸機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001012143A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100826831B1 (ko) | 2007-01-24 | 2008-05-06 | (주)에스디시스템 | 출입자의 무게 감지를 이용한 자동문 개폐장치 및 그 방법 |
GB2482692A (en) * | 2010-08-10 | 2012-02-15 | Sensible Solutions Technology Ltd | Hands free door actuating device |
GB2511718A (en) * | 2011-10-12 | 2014-09-17 | Louis Belizaire-Poole | Foot pedal push unit |
CN115522834A (zh) * | 2022-10-25 | 2022-12-27 | 苏州金螳螂建筑装饰股份有限公司 | 一种自动开合门 |
-
1999
- 1999-07-02 JP JP11188483A patent/JP2001012143A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100826831B1 (ko) | 2007-01-24 | 2008-05-06 | (주)에스디시스템 | 출입자의 무게 감지를 이용한 자동문 개폐장치 및 그 방법 |
GB2482692A (en) * | 2010-08-10 | 2012-02-15 | Sensible Solutions Technology Ltd | Hands free door actuating device |
GB2511718A (en) * | 2011-10-12 | 2014-09-17 | Louis Belizaire-Poole | Foot pedal push unit |
CN115522834A (zh) * | 2022-10-25 | 2022-12-27 | 苏州金螳螂建筑装饰股份有限公司 | 一种自动开合门 |
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