JP2001011515A - 金属鉱石の溶融還元製錬方法及び装置 - Google Patents

金属鉱石の溶融還元製錬方法及び装置

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JP2001011515A
JP2001011515A JP11179208A JP17920899A JP2001011515A JP 2001011515 A JP2001011515 A JP 2001011515A JP 11179208 A JP11179208 A JP 11179208A JP 17920899 A JP17920899 A JP 17920899A JP 2001011515 A JP2001011515 A JP 2001011515A
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smelting
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stirring
gas
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Katsuhiro Iwasaki
克博 岩崎
Shinichi Isozaki
進市 磯崎
Masahiro Kawakami
正弘 川上
Mitsuhiro Yamanaka
光弘 山中
Takeshi Sekiguchi
関口  毅
Masayuki Watabe
雅之 渡部
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Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉内のスラグ及びメタル浴部撹拌用ガスを吹
き込む溶融還元炉底部のノズル寿命を向上させる技術の
開発。 【解決手段】 製錬炉底部近傍の炉側壁18に、溶融物
を撹拌するためのガスの吹込み用サイドノズル12を設
ける。撹拌用ノズルは、出湯孔よりも低い位置に設け
る。更に、炉壁の残湯抜き孔よりも高い位置にも撹拌用
ノズルを設ける。更に、炉底17にも撹拌用ノズル設け
る。 【効果】 底部の撹拌用ノズル寿命を向上させることが
できるので、炉内浴部撹拌の安定化が図られ、溶融還元
反応を長期的に安定化させることができ、生産性の向上
及び諸作業用材料原単位の低減がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属鉱石の溶融
還元操業において、炉内のスラグ及びメタル浴部撹拌用
ガスを吹き込む溶融還元炉底部のノズル寿命を向上させ
る技術に関するものであり、これにより当該浴部撹拌の
長期的安定化を図り、炉内溶融還元反応を長期的に安定
化させることにより、生産性の向上及び諸作業用材料原
単位の低減に寄与する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄鉱石の溶融還元技術は、製錬炉におい
て鉄鉱石を炭材の燃焼で溶融すると共に、当該炭材で還
元して、溶銑を製造する技術である。従って、鉄鉱石の
溶融還元法は、高炉設備で鉄鉱石をコークスで還元して
溶銑を製造する高炉製銑法に部分的に代替し得るもので
ある。高炉製銑法は、高炉の建設費が高く、広大な敷地
が必要であるという欠点と、高炉用コークスの製造に強
粘結性の原料炭を必要とする。ところが原料炭は将来的
に枯渇する懸念がある。
【0003】これに対して一般炭の埋蔵量は豊富であ
り、そのような心配はない。また、コークス炉及び焼結
設備は環境規制が厳しいので公害対策設備完備に多額の
費用を要し、ますます建設しにくくなっている。鉄鉱石
の溶融還元法は、将来、上記問題を解決し得る技術とし
て期待され、近年その技術開発が行なわれている。ま
た、鉄鉱石の溶融還元技術は、ニッケル鉱石やクロム鉱
石の溶融還元にも適用し得るものであり、ステンレス鋼
製造の製錬にも応用されている。
【0004】こうした金属鉱石の溶融還元プロセスの中
核的製錬炉として溶融還元炉を設け、予熱ないし予備還
元された金属鉱石を原料とし、炭材の燃焼熱で当該金属
鉱石をこの溶融還元炉で溶融すると共に、当該炭材で還
元して金属溶湯を得る。ここで、溶融還元炉における溶
融鉱石の還元反応を促進するために、造滓材添加により
生成した溶融スラグと溶融メタルとの界面における撹拌
を十分に行なうことが、鉱石の還元反応の促進、並びに
二次燃焼率向上及び二次燃焼熱の溶融メタルへの着熱効
率向上のために重要である。
【0005】そこで、上記事項達成のために、一般に溶
融還元炉の底部から窒素ガス等の不活性ガスを溶融部、
即ち浴部に吹き込んでスラグ及びメタル各浴部の撹拌を
行なっている。図8に、溶融還元炉における鉄鉱石の製
錬中に炉底部から撹拌用ガスを浴部に吹き込む状況を示
す。溶融還元炉内では一般に、メタル浴2の強撹拌によ
り生成するメタル滴37がスラグ中の(FeO)等の還
元と、スラグ−メタル浴の伝熱を促進している。即ち、
メタル浴2の強撹拌により、生成するメタル滴37がス
ラグ浴3中の(FeO)等の還元とメタル浴2への伝熱
を促進している。
【0006】一方、炉底17部には通常、複数本のガス
吹込み用の炉底ノズル11を取り付け、所定量の撹拌用
不活性ガス13を吹き込む。ガス種としては経済性の観
点から通常、N2ガスが用いられることが多い。撹拌用
ガスの吹込み量は上記目的を達成するために必要且つ十
分な量とする。例えば、本発明者等の試験値によれば、
メタル浴重量当たり、0.2〜0.8Nm3/min・
t-炉内メタル滞留量程度のかなり大流量のN2ガスを吹
き込む。これを森・佐野教授が提唱する下記撹拌動力評
価式[数1](森一美、佐野正道:鉄と鋼(198
1)、第6号、p672〜695)を用い、同式中のη
の値としてLehrer等の研究を参考にη=0.06
としてその吹込みガスの撹拌力を算定すると、1〜3k
W/t-炉内メタル滞留量となる。
【0007】
【数1】
【0008】このように、かなり大流量の撹拌用ガス
を、炉底17部に装着された金属製ノズルから浴部に吹
き込むが、この金属製ノズルはその周囲を耐火煉瓦で固
定する必要がある。上述したかなり大流量の常温のN2
ガスは、温度1500℃程度のメタル浴に吹き込まれる
ので、ノズル先端部において700℃程度に加熱されて
吹き込まれる。これに伴って、金属製ノズル及びノズル
固定用の耐火煉瓦の温度は、その周囲の稼動面が150
0℃になっているのに対して、700℃近傍まで冷却さ
れた状態になっている。このノズル固定用の耐火煉瓦
(以下、「ノズル煉瓦」という)の温度分布は、メタル
側の1500℃から700℃程度を経由して炉底外面部
では数10℃となる。このようにノズル煉瓦は、著しく
急勾配な温度分布条件下にあるため、大きな熱応力を長
時間にわたり受けている。従って、ノズル煉瓦は周囲の
耐火煉瓦よりも損耗が著しく大きい。例えば、周囲の耐
火煉瓦のノズル煉瓦は5倍程度損耗する。
【0009】このように損耗したノズルに対する処置と
しては、メタル浴2を当該ノズル配置位置から何らかの
方法、例えば、炉を傾転させたり、非傾転式炉の場合に
はメタルを全量出湯したりして排除してから交換補修す
るか、又は、損耗の著しいノズル孔を熱間補修作業で閉
塞処理するかのいずれかの方法がある。しかしながら、
前者のノズル交換方式では操業を一時停止しなければな
らず、生産性を著しく阻害するので、現実には後者のノ
ズル孔閉塞処置をとり、最小限の設備停止で切り抜け
る。
【0010】こうして、複数個の炉底ノズル11の内閉
塞処置数が増えるほど撹拌用ガス吹込み量は少なくせざ
るを得ない。1個のノズルからのガス吹込量は、ノズル
損耗、溶鉄のノズル内侵入やガス吹抜け抑制の観点から
制限されるからである。撹拌用ガス13吹込量の減少に
つれて、特に鉱石の還元反応が遅延する。この還元反応
の遅延は操業上極めて大きな不利益をもたらす。即ち、
生産速度の低下のみならず、製錬完了までに長時間を要
するので全ての作業用材料の所要原単位、例えば炭材原
単位、製錬用酸素ガス原単位、炉体耐火物原単位及び附
帯設備運転上の諸原単位が上がる。
【0011】以上、詳述した問題点に対して、従来の対
応技術の主なものは、ノズル煉瓦の材質向上による寿命
延長、及び、ノズル一個当たりからのガス吹込み量を減
らすために、炉底部により多数のガス吹込みノズルを設
けることが知られている程度である。他方、特許番号第
2679189号公報には、溶融還元炉におけるスロッ
ピング予知技術が開示されており、同公報の図2には、
溶融還元炉の操業においてスロッピングの予知とスロッ
ピングの発生防止とを目的とし、炉内浴部の撹拌用手段
として、メタル浴中に炉底部のノズルから、そしてスラ
グ浴中に炉側壁のノズルからそれぞれ撹拌用ガスを吹き
込む方法が記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術にはそれぞれ下記問題点がある。ノズル煉瓦の材
質向上による当該ノズルの寿命延長では、上述した厳し
い熱応力条件下では十分な効果が期待されず、また底部
ノズル数の増加による吹込みガス量の確保方法では、ノ
ズル取り付け可能な炉底面積の制限と、炉底部近傍側壁
煉瓦の損耗によるメタル浴部内径の増加に伴う容積増加
による浴のメタル重量増加、例えば旧炉では30〜10
0%程度の増加により、十分な浴撹拌効果を得ることが
できない。
【0013】また、特許番号第2679189号公報に
記載の方法では、炉底部のガス吹込み部分が先行して損
耗するので、本発明者等の推定によれば、例えば炉底煉
瓦厚みが1mの場合でも炉寿命は3〜4カ月程度であ
る。また、炉壁からのガス吹込みがスラグ浴内に対して
なされるので、スラグないしスラグ・メタル界面近傍の
撹拌には効果的であるが、底吹き撹拌ノズルの代替とし
ては効果が発揮されない。
【0014】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決して、溶融還元炉の操業において撹拌ガス吹込み
ノズルの損耗速度を遅くし、ノズル孔の閉塞処置の必要
性が生じないようにして鉱石の還元速度を良好に維持
し、こうして生産性を上げると共に、製造コストを削減
することにある。そこで、本発明者等は、この発明の技
術的課題として、炉底からスラグ及びメタル浴に吹き込
む浴撹拌用ガスの撹拌能力を従来通り維持しつつ、撹拌
用ノズルの寿命向上を達成する技術を開発することをと
りあげた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記観点
から試験研究を重ねた結果、下記知見を得た。即ち、鉄
鉱石の溶融還元操業において、従来炉底から吹き込んで
いた浴部撹拌用ガスを、炉底部からのメタル浴部への吹
込みに加えて、炉底部に近い側壁からも同様にメタル浴
部にも吹き込むことにより、ノズル1本当たりからの撹
拌用ガスの吹込み量を減らすことにより、ノズル煉瓦の
温度勾配を小さくし、もって熱応力を低減することがで
きる。即ち、攪拌用ガス吹き込み量を、例えば、従来2
00〜500Nm3/h本−ノズルで操業していた場合
には、100〜250Nm3/h本−ノズル程度まで小
さくすることにより、また、ノズル孔径は、後述するよ
うに大きく変化させることは不利なので、溶鉄の差し込
みが鳴く、また、メタル浴から吹き抜けさせることのな
いように、ガス吹込み量に応じて100〜500Nm 3
/h本−ノズル、6〜25mmφ程度とする。こうし
て、ノズル煉瓦の寿命を延長させることが可能であると
の知見を得た。更に、撹拌用ガスの全量を、炉底近くの
側壁からメタル浴に吹き込むことも可能であり、ノズル
煉瓦の寿命延長に効果を発揮することがわかった。
【0016】この発明は、上記知見に基づきなされたも
のであり、その要旨は下記の通りである。
【0017】請求項1記載の金属鉱石の溶融還元製錬方
法は、酸化物系金属鉱石及び/又は水酸化物系金属鉱石
と炭材と造滓材とを装入し、これらの装入物に酸素含有
ガスを供給し、上記炭材を上記酸素含有ガスで燃焼させ
て上記金属鉱石を溶融還元する方法において、当該溶融
還元製錬で生成したメタル浴中に、当該メタル浴の炉底
部近傍の側部から撹拌用ガスを吹き込むことに特徴を有
するものである。
【0018】請求項2記載の金属鉱石の溶融還元製錬装
置は、酸化物系金属鉱石及び/又は水酸化物系金属鉱石
と炭材と造滓材とを装入し、これらの装入物に酸素含有
ガスを供給し、上記炭材を上記酸素含有ガスで燃焼させ
て金属鉱石を溶融還元するための製錬装置において、上
記溶融還元製錬装置の製錬炉底部近傍の炉側壁に、当該
製錬炉内に形成される溶融物を撹拌するための複数個の
ガス吹込み用ノズルが設けられていることに特徴を有す
るものである。
【0019】請求項3記載の金属鉱石の溶融還元製錬装
置は、請求項2記載の発明において、製錬炉内の溶融物
を撹拌するためのガスの吹込み用ノズルが、製錬炉の側
壁に設けられた金属溶湯の出湯孔よりも低い位置に設け
られていることに特徴を有するものである。
【0020】請求項4記載の金属鉱石の溶融還元製錬装
置は、請求項2又は3記載の発明において、製錬炉内の
溶融物を撹拌するためのガスの吹込み用ノズルが、製錬
炉の側壁に設けられた金属溶湯の残湯抜き孔よりも高い
位置に設けられていることに特徴を有するものである。
【0021】請求項5記載の金属鉱石の溶融還元製錬装
置は、請求項2、3又は4記載の発明に、更に、製錬炉
内の溶融物を撹拌するためのガスの吹込み用ノズルが、
製錬炉の炉底に付加され設けられていることに特徴を有
するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、この発明を、図面を参照し
ながら説明する。図1は、本発明を実施するのに適した
溶融還元装置の概略説明図である。
【0023】図1に示すように、転炉型の製錬炉1内
に、鉄浴2及びスラグ浴3を形成し、副原料である石炭
等の炭材4及び造滓材5をシュ−ト6から装入する。但
し、製錬開始時には、種湯(2’)として予め溶銑を所
定量製錬炉1に装入しておく。但し、製錬炉1に装入さ
れる鉄鉱石7は、非加熱の生鉱石であっても、加熱のみ
されたものであっても、本発明では支障ない。また、製
錬炉1の形状は、横型の長方形炉でも、横型の長円形炉
でも、あるいは水平円筒型炉でもよい。一方、酸素含有
ガス8を、製錬炉1の上部から内部に鉛直に挿入された
送酸ランス9から炉内に供給する。その際の酸素含有ガ
ス8の供給方法は、送酸ランス9のノズル孔10から供
給する。酸素含有ガスとしては大量に使用するので工業
用純酸素が望ましい。上記酸素含有ガスの供給に際し
て、酸素含有ガスの吹込み深さはできるだけスラグ浴3
内部に留まるように吹き込むのがよい。こうすることに
より、高二次燃焼率且つ高着熱効率を得ることができる
からである。
【0024】さて、送酸ランス9先端の位置は、原則と
してスラグ浴面と同一ないしスラグ浴面よりも0〜40
0mm程度上に設定する。送酸ランスの先端部には、多
数のノズル孔10を設けておき、それぞれ所定の角度及
び所定の圧力・流量で酸素含有ガスを噴射する。
【0025】一方、製錬炉1の底部には、炉底ノズル1
1が複数本設けられ、また、底部近傍の側壁部には、サ
イドノズル12が複数本設けられており、炉底ノズル及
びサイドノズルのそれぞれから、メタル浴2内部に撹拌
ガス13を所定条件で吹込み、メタル浴2及びスラグ浴
3を撹拌する。撹拌ガスの吹込み条件は少なくとも炉底
ノズル11からの吹込みとサイドノズル12からの吹込
みとでは独立して制御可能にし、各撹拌ガスノズルの配
管系統毎に開閉弁を設け、更に望ましくは、流量調整弁
を設けておく。
【0026】サイドノズル12の取付位置は、これの占
有領域を確保できる限りできるだけ炉底部に近い方が望
ましい。その理由は、サイドノズル12からの撹拌ガス
13の吹込みによる、メタル浴の混合撹拌、酸化鉄の還
元速度維持、及び2次燃焼熱のスラグ浴からメタル浴へ
の熱伝達に必要なメタル浴の撹拌動力は、できるだけ炉
底部に近い炉側壁から吹き込んだ方が得やすいからであ
る。本発明者等の調査によれば、溶融還元炉の実炉にお
いては、メタル浴深さが0.5〜1.5mの範囲内で1
m程度で、スラグ浴深さが1.5m〜3mの範囲内で2
m程度で操業が行なわれることが多く、一方このような
条件下で生産規模を大きくするためには本発明者等の試
験結果によれば、メタル浴及びスラグ浴深さはほぼ一定
に保ち、各浴の水平断面積を拡げる方法が望ましいとの
知見を得ている。メタル浴及びスラグ浴深さが上記条件
下の場合についての実炉試験結果によれば、サイドノズ
ルからのガス吹込み効果を炭材及び酸素ガス原単位で評
価すると、その吹込み位置は、炉内底面が実質的に平面
である場合にはその底面から少なくとも高さ1m以内、
望ましくは0.5以内の側壁領域から、そして炉内底面
が下に凸に湾曲している場合には炉側壁下端から高さ少
なくとも0.5m以内、望ましくは0.2m以内の側壁
領域から吹き込むことにより、炉底から吹き込んだ場合
とほぼ同じ効果があることがわかった。勿論、出銑孔レ
ベルと炉底レベルの中間点より炉底側がサイドノズル位
置としては更に望ましく、炉底より0.3m以下の位置
に水平サイドノズルを設けたり、10〜20°下向き角
度を有したサイドノズルを設けた方が更に良い結果が得
られた。
【0027】なお、前記森・佐野教授によるガス撹拌の
撹拌エネルギーの前記理論計算式を参照しても、メタル
浴の撹拌混合力は炉側壁からガス吹き込みをしても、吹
込みガスがノズル先で膨張するレベルが同じであれば、
炉底からのガス吹込み時と同じ効果が発揮されることが
わかる。本発明者等はそのノズル先でのガス膨張の領域
を探針法やモデル実験の結果から炉底より0.1〜0.
3m程度であるとみている。
【0028】上述した撹拌ガス13の吹込みノズル位置
を全て炉底近傍の炉側壁に取り付けるサイドノズル12
にした場合には、そのサイドノズルを補修する場合に、
製錬炉1が傾転動作のできない固定炉方式であっても、
当該サイドノズルのレベル以下の溶湯を保持した状態で
その補修が短時間でできるようになり、即ちいわゆる
「熱間補修」が可能となり、生産効率及び炉修コスト
上、著しい効果が得られる。
【0029】なお、生産規模の大きな大型溶融還元炉の
設計は、前述したように、浴深さをほぼ一定にするのが
望ましく、従って、炉長及び/又は炉幅の増加により浴
部水平断面積を拡大する。このような大型溶融還元炉で
あって、浴の水平断面積形状の幅又は短径が大きな炉に
あっては、浴深さが大きくならなくてもサイドノズルか
らのガス吹込みだけではその撹拌エネルギーが内部まで
十分に伝わらなくなるので、炉底ノズルからのガス吹込
みを、原則として併用すべきである。但し、炉底ノズル
1本当たりから吹き込むガス流量は少量に抑える。従っ
て、炉底ノズルの損耗は従来よりも大幅に抑制される。
こうすることにより、撹拌ガス吹込みノズル全体の寿命
を延長させることができる。
【0030】図2〜図5に、この発明の溶融還元製錬装
置の内、炉底ノズルは設けず、サイドノズルのみを設け
た例の局部概略縦断面図を示す。
【0031】図2〜図4は、固定型炉の場合であり、図
2は、炉底内面が下方に凸に湾曲している場合で、炉側
壁下端Pにサイドノズル12を取り付け、サイドノズル
が単孔の場合である。ノズル孔の軸芯線Cnzが水平面に
対してθの角度を有し、且つ溶融還元炉の炉軸芯線C
furの方向に向いている場合である。この場合θ=15
°である。図3は、θ=25°であり、撹拌ガス噴出流
が拡がり角αを有する場合に、θ+α=δ(但し、δは
炉側壁下端Pにおける炉軸芯線方向の法線mが水平面と
なす角度)を満たす場合である。そして図4は、θ=0
°即ち、撹拌ガスが水平方向に噴出する場合である。サ
イドノズル12の孔の向きが水平面となす角θは、点P
における上記法線mとの和δ(=θ+α)が、δ°≦θ
≦(25+δ)°を満たす範囲に制限することにより、
炉底の損耗を防止し、また吹込みガスの運動エネルギー
損失を少なくする。同図のように点Pよりサイドノズル
12の先を若干、炉内側に伸ばした形状で設置すれば、
当該ノズル寿命はその分更に延びる。なお、図2及び図
3では、出銑孔の図示を省略したが、サイドノズル12
は出銑孔よりも低い位置にあり、このサイドノズルより
も更に低い位置の炉側壁には、残銑抜出し孔15を設け
てある。そして、残銑抜出し孔15からメタルを排出し
て、メタル浴上面レベルがサイドノズル12の高さより
も低いレベルで停止、保持する。この状態でサイドノズ
ルを補修する、即ち熱間補修することができる。
【0032】なお、炉体方式を固定型炉と傾転可能な転
炉型炉とに分け、固定型炉の炉底には、一炉代を終了し
た後に、メタルを全量排出して冷間補修することができ
るようにするため、上記排出孔16を設けておくが、転
炉型炉では排出孔16を設ける必要はない。転炉型炉の
場合には、傾転させ、炉腹部に設けられた通常の出湯孔
(図示せず)からメタルを全量排出することができるか
らである。
【0033】図5は、固定型炉において、サイドノズル
12が炉側壁下端Pよりも高い位置であって、メタル浴
2の上面より低い位置に設けられた場合である。そし
て、出銑孔14がメタル浴上面レベル変動範囲の最低レ
ベル付近に設けてあり、また、残銑抜出孔15は、炉側
壁で炉底に近い位置に設けてある。即ち、サイドノズル
12は、出銑孔14よりも低く、残銑抜出孔15よりも
高い位置に設けてある。従って、この場合も図2〜図4
と同様、サイドノズルの熱間補修が可能である。
【0034】炉底の形状が湾曲でなく、水平の場合に
は、残銑抜き出し孔15は、炉底とほぼ同一レベルとす
ることができる。この場合、上記排出孔16を省略する
ことが可能である。このように、炉側壁の炉底近傍のみ
に攪拌ガス吹き込み孔をまとめ、炉中心部分へのガス吹
き込みが微少量ないし無い状態では、炉側壁は攪拌ガス
の上昇流に操業中覆われ、スラグが炉の中心部に集まる
ので、炉壁煉瓦のスラグによる損耗を抑制する効果もあ
る。
【0035】図6に、この発明の溶融還元製錬装置の
内、炉内溶融物の撹拌用ガスの吹込みノズルとして、サ
イドノズルと炉底ノズルとの両方を設けた例の局部概略
縦断面図を示す。サイドノズル12の他に炉底ノズル1
7を設けることにより、大型製錬炉の場合、特に径が8
mφ以上となるような大きい製錬炉の場合に、浴の攪拌
が炉壁周辺部にかたよることを避けて、炉腹断面全体に
わたって溶融物の撹拌力を確保するのに有利である。
【0036】以上、図2〜図6のいずれの場合において
も、撹拌用ガス吹込みノズルの取り付け本数は、炉底の
みにこれを設けていた従来よりも多数設けることができ
るので、ノズル1本当たりから吹き込むガス流量を少な
くすることができる。従って、ノズル煉瓦にかかる熱応
力が軽減するので、ノズル煉瓦の損耗が抑制され、ノズ
ル寿命が延びる。サイドノズルからの撹拌用ガス吹込み
のその他の効果として、ガスによる炉壁冷却作用により
炉側壁への熱負荷が軽減し、炉壁の損耗速度が抑制され
る。また、炉底ノズルのみでは、ノズル直下に上昇流が
できる一方で、側壁側に下降流ができるため、深い位置
までスラグが巻き込まれて、側壁はスラグによる溶損が
無視できないのであるが、側壁にサイドノズルがある
と、スラグ巻込みがその上昇流で抑制されて、スラグ性
の損耗も抑制される。なお、撹拌ガス13としては、鉄
鉱石の製錬反応及び溶製された溶銑の化学成分を損なわ
ないようにするために、不活性ガスとし、N2ガスが安
価であり望ましい。
【0037】
【実施例】次に、この発明を、実施例によって更に説明
する。先ず、図7に、この試験操業で用いた鉄鉱石の溶
融還元プロセス全体の設備フロー概略図を示す。
【0038】鉄鉱石を予熱予備還元炉30に装入し、処
理後の水分0wt.%、T.Fe67wt.%、温度700℃、
そして予備還元率20wt.%の予備還元鉱石を、シュート
32から連続的に製錬炉1に装入した。なお、製錬炉1
で発生した排ガスを導管33を通して予熱予備還元炉3
0に供給し、ここで鉄鉱石の予熱、予備還元処理で発生
した排ガスをホットサイクロン34によりダストを除去
した後、排ガス顕熱を熱交換器35で回収した。
【0039】上記プロセスフローにおいて、製錬炉1の
操業方法は次の通りである。製錬炉1には操炉開始に先
立って種湯として溶銑を装入しておく。製錬炉1には、
上記予熱、予備還元後の鉄鉱石の他に、炭材4として乾
燥済み石炭及び乾燥済み造滓材5を装入した。製錬炉1
は、固定式の垂直円筒形炉及び大容量の固定式の横型長
円形炉を用いた。横型長円形炉は、浴部内容積を拡大し
て大量生産することを目的としたものである。即ち、炉
内浴部の水平断面形状を長円形にし、短径を大きくする
と共に、長径を更に大きくして溶銑生産量を増加させた
ものである。そして、浴部水平断面積の増加に伴い、サ
イドノズルの数を増やすと共に、炉底ノズル17の数も
増やした。なお、送酸ランス9として多孔ノズルランス
を使用し、垂直円筒型炉では1本、そして、横型長円形
炉では2本使用した。
【0040】溶融還元炉の浴攪拌用ガス吹込みノズルの
取付け位置を次の通り変化させて試験した。本発明の範
囲に属する実施例として、図2〜図5に示したように、
サイドノズルのみを炉底近傍の側壁に取り付けた場合、
および、図6に示したように、サイドノズルを炉底近傍
の側壁に取付け、更に、炉底ノズルを鉛直上向きに炉底
に取り付けた場合の二種類(実施例1〜11)、並び
に、本発明の範囲に属さない比較例として、図8に示し
たように、炉底のみに浴攪拌用ガス吹き込みノズルを取
り付けた場合(比較例1〜5)について試験した。そし
て、これら実施例および比較例の試験において、設備お
よび操業要因として、溶融還元炉の大型化およびこれに
応じた原燃料等の供給条件、サイドノズルの設置位置、
ノズル孔径、ノズル孔数およびノズル孔向き、並びに、
攪拌ガス流量を各種条件に変化させて試験した。
【0041】表1〜表6に、上記試験操業条件を示す。
そして、操業成績の内、炭材原単位、酸素原単位および
炉寿命を併記した。操業成績はいずれも、従来の標準的
操業条件における比較例1の成績を基準としてインデッ
クス100%とし、これに対する%比率で各試験操業に
おける成績を表記した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】なお、表5中の(※1)は、側壁下端より
上方へ50mmの位置でも炉周方向に円周の1/25等
間隔、及び側壁下端より下へ50mmの位置で、炉周方
向に円周の1/25等間隔で設け、上方へ50mmと下
方へ50mmとのノズルを千鳥状になるように円周方向
に配置することを示す。
【0049】実施例1〜実施例3は、溶銑生産量が50
0t/日水準の場合であり、サイドノズルのみを設置し
た場合、並びにサイドノズルおよび炉底ノズルを併用し
て炉底ノズルガス流量(炉底ノズル孔1個当たりからの
流量:Nm3/h/ノズル(以下同じ)を、従来の標準
条件(比較例1の条件)よりも減らした場合についての
試験である。実施例1は、炉底ノズルなしでサイドノズ
ルのみを設置し、サイドノズルガス流量(サイドノズル
孔1個当たりの流量:Nm3/h/ノズルを少なめとし
た場合である。サイドノズルを熱間補修した結果、炉寿
命は従来の約5倍に延びた。実施例2は、炉底ノズル数
を減らし、サイドノズルを付加することにより炉底ノズ
ルガス流量を減らし、且つサイドノズル孔方向を水平に
対して20°下向きにした場合である。炉寿命は従来の
約2倍に延びた。実施例3は、実施例2に対して炉底ノ
ズルガス流量を更に減らした場合である。但し、サイド
ノズル孔の方向は水平とした。炉寿命は実施例2よりも
更に延びた。
【0050】実施例4〜実施例5は、炉容量を拡大し、
溶銑生産量を2500t/日水準に増やした場合であ
り、浴容積の増大に対してノズル孔数を増やして攪拌ガ
ス流量を確保すると共に、この際、炉底ノズルガス流量
の増加を抑えた場合である。ノズル孔数の増加方法は、
サイドノズルを上下2段に分けて設け、炉周方向に千鳥
状に取り付けることにより設置スペースを確保した。サ
イドノズルのみを設置した場合(実施例4)、並びにサ
イドノズルおよび炉底ノズルを併用した場合(実施例
5)について試験した。その結果、比較例2の攪拌ガス
ノズルを炉底のみに設ける従来法に比べて、実施例4お
よび実施例5ではいずれも炉寿命が、約4倍に延びた。
【0051】実施例6、実施例7および比較例3によ
り、主としてサイドノズルの炉底からの設置高さが、操
業成績に及ぼす影響を試験した。溶融還元炉の形状・寸
法緒元が同じ条件下において、サイドノズル設置高さが
メタル浴層内にある場合、即ち、本発明の条件下にある
場合でも、その設置位置が高くなると生産量が低下する
傾向を示し、炭材原単位が増大傾向を示す。この傾向は
サイドノズルの設置位置がメタル浴とスラグ浴との境界
近辺まで高くなった場合にも同じである。これは、サイ
ドノズルの設置位置が高いほど浴攪拌が不十分となり、
熱効率が低下するためである。
【0052】実施例8〜実施例9は、大型炉による溶銑
生産量2500t/日水準において、上記実施例4〜実
施例5の場合よりもノズル孔数を更に増やした場合で、
サイドノズルのみを設置し、サイドノズルガス流量を実
施例4〜実施例5の場合よりも減らした試験である。こ
の場合には炉寿命が実施例4〜実施例5に比べて更に2
倍程度に延びた。なお、実施例8では、サイドノズルを
炉の側壁面よりも浴部内へ約50mm突き出して取り付
けた。これによる炉寿命の向上効果も認められる。
【0053】これに対して比較例4は、同じく溶銑生産
量を2500t/日水準の試験であり、これにおいて、
攪拌ガス吹き込みノズルを炉底に限定すると、ノズル孔
の取付け数はスペース的に制約される。従って、炉底ノ
ズルガス流量はかなり増える。そのために炉寿命は大幅
に低下した。
【0054】実施例10〜実施例11は、サイドノズル
孔方向を水平に対して斜め下方に向けた場合の効果を試
験したものである。サイドノズル孔の方向は所定範囲内
で下向きの方が炉寿命が延びた。
【0055】比較例5は、比較例4と同様、大型炉によ
る溶銑生産量2500t/日水準において炉底ノズル孔
数をできるだけ増やした場合である。比較例4に比べて
炉底ノズルガス流量が減るので、炉寿命が延びた。
【0056】以上詳述した通り、実施例によれば、溶融
還元炉の炉寿命が延び、しかも炉容量を拡大して溶銑生
産能力を増加させた場合には炉寿命は一層延び、また、
炭材原単位および酸素原単位の改善効果が得られること
が明らかとなった。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
金属鉱石の溶融還元炉底部の撹拌用ノズル寿命を向上さ
せることができるので、炉内浴部撹拌の安定化が図ら
れ、溶融還元反応を長期的に安定化させることができ、
生産性の向上及び諸作業用材料原単位の低減がなされ
る。このような金属鉱石の溶融還元製錬方法及び装置を
提供することができ、工業上有用な効果がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するのに適した溶融還元装置の概
略説明図である。
【図2】本発明の溶融還元製錬装置であり、炉底近傍の
側壁のみに浴撹拌用ガスのノズルを取り付けた(θ=1
5°)溶融還元炉の一例の局部概略縦断面図である。
【図3】本発明の溶融還元製錬装置であり、炉底近傍の
側壁のみに浴撹拌用ガスのノズルを取り付けた(θ=2
5°)溶融還元炉の一例の局部概略縦断面図である。
【図4】本発明の溶融還元製錬装置であり、炉底近傍の
側壁のみに浴撹拌用ガスのノズルを取り付けた(θ=0
°)溶融還元炉の一例の局部概略縦断面図である。
【図5】本発明の溶融還元製錬装置であり、炉底近傍の
側壁のみに浴撹拌用ガスのノズルを取り付けた溶融還元
炉の他の例の局部概略縦断面図である。
【図6】本発明の溶融還元製錬装置であり、炉底近傍の
側壁と炉底との両方に浴撹拌用ガスのノズルを取り付け
た溶融還元炉の一例の局部概略縦断面図である。
【図7】実施例及び比較例の操業試験で使用した設備フ
ロー概略図である。
【図8】従来の溶融還元製錬装置であり、炉底のみに浴
撹拌用ガスの吹込みノズルを取り付けた溶融還元炉の一
例の局部概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 製錬炉 2 メタル浴 2’ 種湯 3 スラグ浴 4 炭材 5 造滓材 6 シュート 7 鉄鉱石 8 酸素含有ガス 8’ 酸素ガス 9 送酸ランス 10 ノズル孔 11 炉底ノズル 12 サイドノズル 13 撹拌用ガス 14 出銑孔 15 残銑抜出し孔 16 排出孔 17 炉底 18 炉側壁 19 耐火物 20 水冷パネル 21 鉄皮 30 予熱予備還元炉 31 シュート 32 シュート 33 導管 34 サイクロン 35 熱交換器 36 気泡 37 メタル滴 38 メタル
フロントページの続き (72)発明者 川上 正弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山中 光弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 関口 毅 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 渡部 雅之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K001 AA10 BA05 EA03 EA04 GA06 GB03 GB05 HA01 JA01 KA00 4K002 AA10 AB10 BG01 BG10 4K012 CA06 CA10 4K055 AA02 MA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物系金属鉱石及び/又は水酸化物系
    金属鉱石と炭材と造滓材とを装入し、これらの装入物に
    酸素含有ガスを供給し、前記炭材を前記酸素含有ガスで
    燃焼させて前記金属鉱石を溶融還元する方法において、 前記溶融還元製錬で生成したメタル浴中に、当該メタル
    浴の炉底部近傍の側部から撹拌用ガスを吹き込むことを
    特徴とする、金属鉱石の溶融還元製錬方法。
  2. 【請求項2】 酸化物系金属鉱石及び/又は水酸化物系
    金属鉱石と炭材と造滓材とを装入し、これらの装入物に
    酸素含有ガスを供給し、前記炭材を前記酸素含有ガスで
    燃焼させて前記金属鉱石を溶融還元するための製錬装置
    において、 前記溶融還元製錬装置の製錬炉底部近傍の炉側壁に、当
    該製錬炉内に形成される溶融物を撹拌するためのガスの
    吹込み用ノズルが設けられていることを特徴とする、金
    属鉱石の溶融還元製錬装置。
  3. 【請求項3】 前記製錬炉内の溶融物を撹拌するための
    ガスの吹込み用ノズルは、 前記製錬炉の側壁に設けられた出湯孔よりも低い位置に
    設けられていることを特徴とする、請求項2記載の金属
    鉱石の溶融還元製錬装置。
  4. 【請求項4】 前記製錬炉内の溶融物を撹拌するための
    ガスの吹込み用ノズルは、 前記製錬炉の側壁に設けられた残湯抜き孔よりも高い位
    置に設けられていることを特徴とする、請求項2又は3
    記載の金属鉱石の溶融還元製錬装置。
  5. 【請求項5】 請求項2、3又は4に記載された発明
    に、更に、前記製錬炉内の溶融物を撹拌するためのガス
    の吹込み用ノズルが、前記製錬炉の炉底に付加され設け
    られていることを特徴とする、金属鉱石の溶融還元製錬
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010016553A1 (ja) * 2008-08-08 2010-02-11 株式会社神戸製鋼所 鉄浴式溶解炉
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