JP2001010421A - 車両用バンパ装置 - Google Patents

車両用バンパ装置

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JP2001010421A
JP2001010421A JP11225569A JP22556999A JP2001010421A JP 2001010421 A JP2001010421 A JP 2001010421A JP 11225569 A JP11225569 A JP 11225569A JP 22556999 A JP22556999 A JP 22556999A JP 2001010421 A JP2001010421 A JP 2001010421A
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Katsuharu Sakuma
克治 佐久間
Shinichi Haneda
真一 羽田
Takeshi Kamiya
剛 神谷
Kazunobu Funo
和信 布野
Kazunari Azuchi
一成 安土
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Aisin Keikinzoku Co Ltd
Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Keikinzoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強部材の変形による衝撃エネルギーの吸収
能を向上させる。 【解決手段】 補強部材(10)の前後壁部(11、1
2)と上下壁部(13、14)との交点結合部に外側の
方が内側より曲率R1 の大きい円弧面を作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は改良された金属製補
強部材を有する車両用バンパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の前部にバンパ装置を取付け、衝突
時の乗員や車体への衝撃を柔げることがなされる。その
一例が、たとえば、特開平4−303046号公報に開
示されるが、そのものは、図11に示される如く、車両
の前部両側のサイドメンバー1に、断面略矩形にして車
両幅方向に延在する金属製の中空補強部材(バンパリイ
ンフォースメント)2の両端部を固定した構成を基本的
に有す。補強部材2の前部領域にウレタン材料からなる
アブソーバ3と、車両の外装を構成するバンパカバー4
を配設する。バンパカバー4は、ボルト又はクリップ
5、6を用いて補強部材2とカバー支持体7とに固定さ
せられる。
【0003】図11に示す例では、補強部材2の後壁部
に穴を穿け、この穴を介して補強部材2内にエネルギー
吸収体8を配している。補強部材2とほぼ同長のこのエ
ネルギー吸収体8は、アルミ合金又は繊維強化樹脂から
なるパイプ状のもので、補強部材2の穴に圧入され、そ
の先端が補強部材2の前壁部に、又その後端がサイドメ
ンバー1の前面部に当接する。
【0004】車両衝突時等、バンパ装置に衝撃が加わる
と、補強部材(バンパリインフォースメント)2が変形
する。この補強部材2の変形は、前壁部が後壁部に近づ
くように上壁部及び下壁部を外側に座屈変形させ、エネ
ルギー吸収体8をジャバラ状に圧縮変形させる。これに
より、一つの高い降伏荷重Aと比較的高く且つ長い変位
域を示すエネルギーアブソービング量(E/A量)の特
性を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のバンパ装置は、
補強部材とは別にエネルギー吸収体を必要とするため、
部品点数が多く、コスト的にも生産性の面においても不
利である。補強部材の変形は、上壁部及び下壁部を外側
に座屈変形させるため、バンパ装置の他の機能部品(ヘ
ッドライトやウインカーランプ等)と干渉し、破損を招
く恐れがあり、好ましいとは言えない。
【0006】それ故に、本発明は、前述の従来技術の不
具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、基本的には、補強部材(バンパリイ
ンフォースメント)の前後壁部と上下壁部との結合部の
外側のコーナ(円弧)の曲率を内側のそれより大きくし
た技術手段を用い、補強部材の変形は、上壁部及び下壁
部を内側に屈曲させる。この時、内側に座屈変形した上
壁部及び下壁部は、後壁部と干渉し、結果、上壁部及び
下壁部は、ジャバラ状に変形することになり、これによ
り、従来のようなエネルギー吸収体を用いることなく、
長く高い変位域で且つ高い降伏荷重の特性、つまりエネ
ルギーアブソービング量(E/A量)の多い特性が得ら
れるという作用効果を得る。又、上壁及び下壁は、内側
に座屈変形するので、バンパ装置の他の機能部品と干渉
する恐れもない。
【0008】さらに、本発明は、中間壁部を付加し、上
下壁部と後壁部との連結部の改良として、曲率中心が前
後壁部間に位置する円弧面を有する形状とし衝撃荷重を
受けたとき、長く高い変位域で且つ高い降伏荷重の特性
を得ることができる。これに加えて、中間壁部と後壁部
との結合を対称的な円弧面を有する形状とさせると良
い。
【0009】具体的には、本発明は、車のサイドメンバ
ーに固定されかつ断面略矩形状の補強部材を有する車両
用バンパ装置において、補強部材が前後壁部と、該前後
壁部を連結する上下壁部とを有し、上下壁部が前後壁部
の上下縁より内方に位置し、前壁部に衝撃荷重が作用し
たとき、サイドメンバーに固定される補強部材の部分の
上下壁部の少なくとも一部が内方へかつ後壁部方向へと
屈曲変形することを特徴とする車両用バンパ装置を提供
する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示す例において、車両9の
前部両側のサイドメンバ(図示なし)に溶接等により固
定される金属製の補強部材10は、前後壁部12、1
1、上下壁部13、14よりなる断面略矩形をなし、そ
の前方域には、従前の如くアブソーバ3とバンパカバー
4とが配設される。図1中の15はヘッドライト、16
はウインカーランプを示す。
【0011】本発明者らにより新たに開発された補強部
材10の断面を図2に示す。前後壁部12、11と上下
壁部13、14との結合部(上下壁部13、14の上下
縁より内方に位置する)の内と外の面取り又は円弧面
(コーナ部)の曲率(R)を外側(R1 )を内側(R
2 )より大とさせる。これにより、上下壁部13、14
の座屈変形(屈曲)の方向を内側へとコントロールし且
つ上下壁部13、14の座屈ポイントを後壁部11側へ
と近づける。図2に示す例は、アルミ合金の押出成形に
より得たものであるが、図3に示すように、高張力鋼板
をロール成形し、その両縁突き合せ部を溶接すること
で、補強部材10を得てもよい。この場合、図2に示す
例のような内側の曲率R2 の円弧面はできないが、外側
の曲率R1 の円弧面を通常のロール成形品より大とさせ
る。尚、ロール成形に代えてプレス成形でも良い。
【0012】図2や図3に示す補強部材10を用いたバ
ンパ装置に衝撃が加わり、該補強部材10が変形し、衝
撃エネルギーを吸収する状態を図4と図5に示す。図4
は、サイドメンバー17と補強部材10との固定部分で
の補強部材10の変形を(a)−(d)に示す。図4の
(b)に示すように、前壁部12に荷重が加ると、上下
壁部13、14の後部が内側に座屈変形(屈曲)し、該
屈曲部が後壁部11の内壁面を覆う量を大とさせなが
ら、やがて、図4の(d)に示すように、可能な限り前
壁部12が後壁部11に近接するようにジャバラ状に圧
縮変形(変形)して、その変形を終了させる。この時、
前壁部12と後壁部11とは、接触面積を徐々に増やし
ながら互いに接触していくので、後壁部11特にサイド
メンバー17との固定部分での応力を分散でき、この固
定部分での破断を抑制させる。これにより、急激な荷重
低下が防止される。
【0013】図5の(a)−(d)は、両サイドメンバ
ー17への固定部分の近傍の中立部での補強部材10の
動きを示す。図4の(b)のようにサイドメンバー17
との固定部での上下壁部13、14が変形し始めると、
その変形が中立部へと伝達され、やがて、図5の(c)
と(d)に示すように、中立部は原形を保ちつつ後方へ
と退却し、補強部材10の内方への上下壁部13、14
の総変形容積を大とさせていく。
【0014】このような上下壁部13、14の変形は、
図6に示すように高降伏荷重Aを長い間保つ形のエネル
ギー吸収能を示し、衝撃の吸収を効率良く行なうことが
できる。
【0015】尚、補強部材10は、前後壁部12、11
を連結する一つ又は複数のリブ(図示せず)を上下壁部
13、14間に追加して構成してもよい。これにより、
降伏荷重Aをより高めることが可能となる。
【0016】図7に、別の例の補強部材18を示す。こ
の例は、前後壁部19、20と上下壁部21、22、さ
らに中間壁部23からなるアルミ合金の押出成形による
補強部材18であって、後壁部20と上下壁部21、2
2との連結を上下壁部21、22間に曲率中心を有する
円弧面を有する結合壁部でなす。曲率(R)としては5
mm以上とする。
【0017】図8に示す補強部材18′は中間壁部23
と後壁部20とを対称な円弧面を有する結合壁部で結合
させる。曲率(R′)は上下壁部21、22と後壁部2
0とを結合させる円弧面の曲率(R)と同程度とさせ
る。
【0018】図9に、図8の例に衝撃荷重が作用したと
きの補強部材18′の屈曲変形を示す。変形初期は上下
壁部21、22が側外方に、特に結合円弧面部がやや大
きく側外方になめらかな曲線を描くようにして大きく変
形する。中間壁部は上又は下向きに屈曲変形する。さら
に、変形が進むと、前壁部19が原形のまま後壁部20
へと接近し、上下壁部21、22と中間壁部23の後壁
部20側の円弧面の変形を大きくさせながら衝撃荷重を
吸収する。
【0019】衝撃荷重の吸収即ちエネルギーアブソービ
ング量(E/A)を図10に示す。荷重を受ける前壁部
19の後壁部20への接近の初期に、ボディ耐力よりや
や低い荷重として、上下壁部21、22、中間壁部23
を変形させて補強部材18′が衝撃荷重を吸収し、さら
に、屈曲変形は、ピーク荷重よりやや低い荷重を受けな
がら補強部材18′は変形していく。図7の例も図10
とほぼ同じ特性を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の前部を示す部分斜視図である。
【図2】本発明の第一実施例の補強部材の断面図であ
る。
【図3】本発明の第二実施例の補強部材の断面図であ
る。
【図4】(a)−(d)は補強部材とサイドメンバーと
の同定部での補強部材の上下壁部の変形を示す断面図で
ある。
【図5】(a)−(d)は補強部材の中立部の後退を示
す断面図である。
【図6】補強部材の後退ストロークと荷重との関係を示
すグラフ図である。
【図7】本発明の別の例の補強部材を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の他の例の補強部材を示す断面図であ
る。
【図9】図8の例の屈曲変形を示す断面図である。
【図10】図8の例の補強部材の後退ストロークと荷重
とを示すグラフ図である。
【図11】従来のバンパ装置の断面図である。
【符号の説明】
10 補強部材(バンパリインフォースメント) 11、12 前後壁部 13、14 上下壁部 17 サイドメンバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月11日(2000.8.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車両用バンパ装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は改良された金属製補
強部材を有する車両用バンパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の前部にバンパ装置を取付け、衝突
時の乗員や車体への衝撃を柔げることがなされる。その
一例が、たとえば、特開平4−303046号公報に開
示されるが、そのものは、図7に示される如く、車両の
前部両側のサイドメンバー1に、断面略矩形にして車両
幅方向に延在する金属製の中空補強部材(バンパリイン
フォースメント)2の両端部を固定した構成を基本的に
有す。補強部材2の前部領域にウレタン材料からなるア
ブソーバ3と、車両の外装を構成するバンパカバー4を
配設する。バンパカバー4は、ボルト又はクリップ5、
6を用いて補強部材2とカバー支持体7とに固定させら
れる。
【0003】図7に示す例では、補強部材2の後壁部に
穴を穿け、この穴を介して補強部材2内にエネルギー吸
収体8を配している。補強部材2とほぼ同長のこのエネ
ルギー吸収体8は、アルミ合金又は繊維強化樹脂からな
るパイプ状のもので、補強部材2の穴に圧入され、その
先端が補強部材2の前壁部に、又その後端がサイドメン
バー1の前面部に当接する。
【0004】車両衝突時等、バンパ装置に衝撃が加わる
と、補強部材(バンパリインフォースメント)2は変形
する。この補強部材2の変形は、前壁部が後壁部に近づ
くように上壁部及び下壁部を外側に座屈変形させ、エネ
ルギー吸収体8をジャバラ状に圧縮変形させる。これに
より、一つの高い降伏荷重と比較的高く且つ長い変位域
を示すエネルギーアブソービング量(E/A量)の特性
を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のバンパ装置は、
補強部材とは別にエネルギー吸収体を必要とするため、
部品点数が多く、コスト的にも生産性の面においても不
利である。補強部材の変形は、上壁部及び下壁部を外側
に座屈変形させるため、バンパ装置の他の機能部品(ヘ
ッドライトやウインカーランプ等)と干渉し、破損を招
く恐れがあり、好ましいとは言えない。
【0006】それ故に、本発明は、前述の従来技術の不
具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、基本的には、補強部材(バンパリイ
ンフォースメント)の前後壁部と上下壁部との結合部の
外側のコーナ(円弧)の曲率を内側のそれより大きくし
た技術手段を用い、補強部材の変形は、上壁部及び下壁
部を内側に屈曲させる。この時、内側に座屈変形した上
壁部及び下壁部は、後壁部と干渉し、結果、上壁部及び
下壁部は、ジャバラ状に変形することになり、これによ
り、従来のようなエネルギー吸収体を用いることなく、
長く高い変位域で且つ高い降伏荷重の特性、つまりエネ
ルギーアブソービング量(E/A量)の多い特性が得ら
れるという作用効果を得る。又、上壁及び下壁は、内側
に座屈変形するので、バンパ装置の他の機能部品と干渉
する恐れもない。
【0008】具体的には、本発明は、車のサイドメンバ
ーに固定されかつ断面略矩形状の補強部材を有する車両
用バンパ装置において、補強部材が前後壁部と、該前後
壁部を連結する上下壁部とを有し、上下壁部が前後壁部
の上下縁より内方に位置し、前壁部に衝撃荷重が作用し
たとき、サイドメンバーに固定される補強部材の部分の
上下壁部の少なくとも一部が内方へかつ後壁部方向へと
屈曲変形することを特徴とする車両用バンパ装置を提供
する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示す例において、車両9の
前部両側のサイドメンバ(図示なし)に溶接等により固
定される金属製の補強部材10は、前後壁部12、1
1、上下壁部13、14よりなる断面略矩形をなし、そ
の前方域には、従前の如くアブソーバ3とバンパカバー
4とが配設される。図1中の15はヘッドライト、16
はウインカーランプを示す。
【0010】本発明者らにより新たに開発された補強部
材10の断面を図2に示す。前後壁部12、11と上下
壁部13、14との結合部(上下壁部13、14の上下
縁より内方に位置する)の内と外の面取り又は円弧面
(コーナ部)の曲率(R)を外側(R1 )を内側(R
2 )より大とさせる。これにより、上下壁部13、14
の座屈変形(屈曲)の方向を内側へとコントロールし且
つ上下壁部13、14の座屈ポイントを後壁部11側へ
と近づける。図2に示す例は、アルミ合金の押出成形に
より得たものであるが、図3に示すように、高張力鋼板
をロール成形し、その両縁突き合せ部を溶接すること
で、補強部材10を得てもよい。この場合、図2に示す
例のような内側の曲率R2 の円弧面はできないが、外側
の曲率R1 の円弧面を通常のロール成形品より大とさせ
る。尚、ロール成形に代えてプレス成形でも良い。
【0011】図2や図3に示す補強部材10を用いたバ
ンパ装置に衝撃が加わり、該補強部材10が変形し、衝
撃エネルギーを吸収する状態を図4と図5に示す。図4
は、サイドメンバー17と補強部材10との固定部分で
の補強部材10の変形を(a)−(d)に示す。図4の
(b)に示すように、前壁部12に荷重が加ると、上下
壁部13、14の後部が内側に座屈変形(屈曲)し、該
屈曲部が後壁部11の内壁面を覆う量を大とさせなが
ら、やがて、図4の(d)に示すように、可能な限り前
壁部12が後壁部11に近接するようにジャバラ状に圧
縮変形(変形)して、その変形を終了させる。この時、
前壁部12と後壁部11とは、接触面積を徐々に増やし
ながら互いに接触していくので、後壁部11特にサイド
メンバー17との固定部分での応力を分散でき、この固
定部分での破断を抑制させる。これにより、急激な荷重
低下が防止される。
【0012】図5の(a)−(d)は、両サイドメンバ
ー17への固定部分の近傍の中立部での補強部材10の
動きを示す。図4の(b)のようにサイドメンバー17
との固定部での上下壁部13、14が変形し始めると、
その変形が中立部へと伝達され、やがて、図5の(c)
と(d)に示すように、中立部は原形を保ちつつ後方へ
と退却し、補強部材10の内方への上下壁部13、14
の総変形容積を大とさせていく。
【0013】このような上下壁部13、14の変形は、
図6に示すように高降伏荷重Aを長い間保つ形のエネル
ギー吸収能を示し、衝撃の吸収を効率良く行なうことが
できる。
【0014】尚、補強部材10は、前後壁部12、11
を連結する一つ又は複数のリブ(図示せず)を上下壁部
13、14間に追加して構成してもよい。これにより、
降伏荷重Aをより高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の前部を示す部分斜視図である。
【図2】本発明の第一実施例の補強部材の断面図であ
る。
【図3】本発明の第二実施例の補強部材の断面図であ
る。
【図4】(a)−(d)は補強部材とサイドメンバーと
の同定部での補強部材の上下壁部の変形を示す断面図で
ある。
【図5】(a)−(d)は補強部材の中立部の後退を示
す断面図である。
【図6】補強部材の後退ストロークと荷重との関係を示
すグラフ図である。
【図7】従来のバンパ装置の断面図である。
【符号の説明】 10 補強部材(バンパリインフォースメント) 11、12 前後壁部 13、14 上下壁部 17 サイドメンバー
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田 真一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 神谷 剛 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 布野 和信 富山県新湊市奈呉の江12番地の3 アイシ ン軽金属株式会社内 (72)発明者 安土 一成 富山県新湊市奈呉の江12番地の3 アイシ ン軽金属株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車のサイドメンバーに固定されかつ断面
    略矩形状の補強部材を有する車両用バンパ装置におい
    て、補強部材が前後壁部と、該前後壁部を連結する上下
    壁部とを有し、上下壁部が前後壁部の上下縁より内方に
    位置し、前壁部に衝撃荷重が作用したとき、サイドメン
    バーに固定される補強部材の部分の上下壁部の少なくと
    も一部が内方へかつ後壁部方向へと屈曲変形することを
    特徴とする車両用バンパ装置。
  2. 【請求項2】 前後壁部と上下壁部との結合部の内外の
    面取りを含む円弧面の曲率が外側の方が大である請求項
    1記載の車両用バンパ装置。
  3. 【請求項3】 補強部材が鋼板のロール成形又はプレス
    成形により構成され、前後壁部と上下壁部との結合部外
    側に円弧面を形成させている請求項1記載の車両用バン
    パ装置。
  4. 【請求項4】 車のサイドメンバーに固定されかつ断面
    略矩形状の補強部材を有する車両用バンパ装置におい
    て、補強部材が前後壁部と、該前後壁部を連結する上下
    及び中間壁部とを有し、上下壁部と後壁部との連結部の
    曲率中心が前後壁部間に位置する円弧面を有する車両用
    バンパ装置。
  5. 【請求項5】 曲率が5mm以上である請求項4記載の車
    両用バンパ装置。
  6. 【請求項6】 円弧面を有する後壁部を車両のサイドメ
    ンバーに固定させる請求項4記載の車両用バンパ装置。
  7. 【請求項7】 中間壁部と後壁部との連結部が上下壁部
    と中間壁部との間に曲率中心を有する対称的な円弧面を
    有する請求項4記載の車両用バンパ装置。
  8. 【請求項8】 前壁部に衝撃荷重が作用したとき、上下
    壁部と後壁部との連結附近が側外方に屈曲変形する請求
    項4又は7記載の車両用バンパ装置。
  9. 【請求項9】 中間壁部と後壁部との連結附近が一方向
    に屈曲変形する請求項7記載の車両用バンパ装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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