JP2001010263A - 画像記録体及び画像記録体形成方法 - Google Patents

画像記録体及び画像記録体形成方法

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JP2001010263A
JP2001010263A JP18439699A JP18439699A JP2001010263A JP 2001010263 A JP2001010263 A JP 2001010263A JP 18439699 A JP18439699 A JP 18439699A JP 18439699 A JP18439699 A JP 18439699A JP 2001010263 A JP2001010263 A JP 2001010263A
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Seiji Hidaka
誠司 日高
Shigehiro Kitamura
繁寛 北村
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
Ryoji Hattori
良司 服部
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた偽変造防止機能を有し、表面保護性に優
れ、表面摩擦耐久性が良好で、しかも偽造及び変造が極
めて困難であり、偽造及び変造がされたことが検出可能
で、さらにゴミの付着による故障がない。 【解決手段】支持体上に、識別情報及び書誌情報から選
ばれる少なくとも1つを担持する情報担持層、光学変化
素子層及び透明保護層を有する画像記録体において、透
明保護層が透明保護転写箔を転写して形成され、光学変
化素子層が光学変化素子転写箔を転写して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、偽造、変造防止
等の安全性(セキュリティ)が要求される個人情報等を
記憶する接触式又は非接触式の電子または磁気等のカー
ド、あるいはシートに適用して好適な画像記録体及び画
像記録体形成方法に関する。
【0002】
【従来技術】近年、例えば銀行、会社、学校及び官公庁
等のサービス産業分野では、接触式又は非接触式の電子
または磁気等のカードを発行する場合が多くなってき
た。これらの分野で使用されるキャッシュカード、従業
者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種
免許証等には個人情報が記録されるために、容易に偽
造、変造できないようにセキュリティ処理が施されてい
る。
【0003】例えば、カード基板上にホログラム層を設
け、顔写真や氏名、発行日などを容易に模倣されないよ
うに特殊な画像が形成されている。この画像は、回折格
子像や一般にホログラム像と呼ばれる像が形成され、こ
のホログラム像は物体から反射又は物体を透過してきた
波動と参照波とを重ね合わせて得られる干渉縞によって
形成されるものである。このホログラム像によって物体
の像が立体的に再現されるものもある。ホログラム層上
は光透過性の良いシート状の保護シートによって覆わ
れ、この保護シートにはラミネートなどの透明樹脂が使
用され、カード基板よりも強度的に弱いホログラム層を
覆うように保護される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
式のカードの製造方法によれば、例えばラミネートフィ
ルムとホログラムシートとが別々に形成され、ラミネー
トコーテイング工程を経た後に、余分なラミネートフイ
ルムが裁断されているが、特に顔写真付きの社員証や免
許証等においては、優れた偽変造防止機能を有すること
が要求され、さらに表面保護性に優れ、表面摩擦耐久性
が良好であり、しかも偽造、あるいは変造が極めて困難
であり、偽変造が行なわれた場合でも偽変造されたこと
が検出可能であり、ゴミ等の付着して故障のないように
留意する必要がある。
【0005】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、優れた偽変造防止機能を有し、表面保
護性に優れ、表面摩擦耐久性が良好で、しかも偽造及び
変造が極めて困難であり、偽造及び変造がされたことが
検出可能で、さらにゴミの付着による故障のない画像記
録体及び画像記録体形成方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1に記載の発明は、『支持体上に、
識別情報及び書誌情報から選ばれる少なくとも1つを担
持する情報担持層、光学変化素子層及び透明保護層を有
する画像記録体において、前記透明保護層が透明保護転
写箔を転写して形成され、前記光学変化素子層が光学変
化素子転写箔を転写して形成されることを特徴とする画
像記録体。』である。
【0008】請求項2に記載の発明は、『前記識別情報
及び書誌情報が、熱転写もしくはインクジェットで記録
された情報であることを特徴とする請求項1に記載の画
像記録体。』である。
【0009】請求項3に記載の発明は、『前記識別情報
が、昇華熱転写画像で、前記書誌情報の少なくとも一部
が溶融熱転写画像であることを特徴とする請求項1に記
載の画像記録体。』である。
【0010】請求項4に記載の発明は、『前記透明保護
転写箔が、少なくとも、支持体に、剥離層、透明保護
層、接着層の順に積層された構成であることを特徴とす
る請求項1に記載の画像記録体。』である。
【0011】請求項5に記載の発明は、『前記透明保護
転写箔が、少なくとも、支持体に、剥離層、透明保護
層、中間層、接着層の順に積層された構成であることを
特徴とする請求項1に記載の画像記録体。』である。
【0012】請求項6に記載の発明は、『前記透明保護
転写箔が、少なくとも、支持体に、剥離層、透明保護
層、バリヤー層、中間層、接着層の順に積層された構成
であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録
体。』である。
【0013】請求項7に記載の発明は、『前記光学変化
素子転写箔が、少なくとも、支持体に、剥離層、光学変
化素子層、接着層の順に積層された構成であることを特
徴とする請求項1に記載の画像記録体。』である。
【0014】請求項8に記載の発明は、『前記光学変化
素子転写箔が、少なくとも、支持体に、剥離層、光学変
化素子層、中間層、接着層の順に積層された構成である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録体。』であ
る。
【0015】請求項9に記載の発明は、『前記光学変化
素子転写箔が、少なくとも、支持体に、剥離層、光学変
化素子層、バリヤー層、中間層、接着層の順に積層され
た構成であることを特徴とする請求項1に記載の画像記
録体。』である。
【0016】請求項10に記載の発明は、『前記剥離層
と前記光学変化素子層の間に、透明保護層を有すること
を特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに1項に
記載の画像記録体。』である。
【0017】請求項11に記載の発明は、『前記透明保
護層が、活性光線で硬化した硬化透明保護層であること
を特徴とする請求項4、5、6、10のいずれか1項に
記載の画像記録体。』である。
【0018】請求項12に記載の発明は、『少なくと
も、前記光学変化素子層より画像記録体表面側に位置す
る透明保護層が、活性光線で硬化した硬化層であること
を特徴とする請求項4、5、6、10のいずれか1項に
記載の画像記録体。』である。
【0019】請求項13に記載の発明は、『前記光学変
化素子層が、ホログラム、回折格子、凹凸レリーフ体で
あることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれ
かに1項に記載の画像記録体。』である。
【0020】請求項14に記載の発明は、『前記少なく
とも1つの透明保護層が、カード全面に熱転写されてい
ることを特徴とする請求項4、5、6、10、11のい
ずれかに1項に記載の画像記録体。』である。
【0021】請求項15に記載の発明は、『前記画像記
録体表面には、無色または有色の凹凸絵柄パターンが印
刷されていることを特徴とする請求項1乃至請求項14
のいずれかに1項に記載の画像記録体。』である。
【0022】請求項16に記載の発明は、『前記絵柄パ
ターンが、蛍光物質の赤外吸収物質の少なくとも一つを
含むことを特徴とする請求項15に記載の画像記録
体。』である。
【0023】請求項17に記載の発明は、『前記透明保
護転写箔または光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔
の画像記録体表面側に接着する接着層側には、加熱によ
り画像記録体上の受像層に移行する熱移行性染料が含有
されていることを特徴とする請求項1乃至請求項14の
いずれかに1項に記載の画像記録体。』である。
【0024】請求項18に記載の発明は、『前記画像記
録体表面には、加熱により前記転写箔上の受像層に移行
する熱移行性染料が含有されており、前記転写箔の接着
層には受像要素が含有されていることを特徴とする請求
項1乃至請求項14のいずれかに1項に記載の画像記録
体。』である。
【0025】請求項19に記載の発明は、『後から転写
される前記透明保護転写箔または光学変化素子転写箔の
いずれかの転写箔の接着層上には、加熱により移行する
熱移行性染料層がパターン状に形成されており、かつ、
先に転写された前記透明保護転写箔または光学変化素子
転写箔のいずれかの転写箔の画像記録体表面側には、熱
移行性染料の受像要素が形成されていることを特徴とす
る請求項1乃至請求項14のいずれかに1項に記載の画
像記録体。』である。
【0026】請求項20に記載の発明は、『前記画像記
録体表面には、蛍光物質を含有する絵柄パターンが形成
されており、透明保護転写箔もしくは光学変化素子転写
箔のいずれかに、少なくとも一部が前記絵柄パターンと
重なるように紫外線吸収剤が含有されていることを特徴
とする請求項1乃至請求項14のいずれかに1項に記載
の画像記録体。』である。
【0027】請求項21に記載の発明は、『前記画像記
録体表面には、無色の赤外線吸収物質を含有する絵柄パ
ターンが形成されており、透明保護転写箔もしくは光学
変化素子転写箔のいずれかには、少なくとも一部が前記
絵柄パターンと重なるように無色の赤外線吸収物質を含
有する層が配置されていることを特徴とする請求項1乃
至請求項14のいずれかに1項に記載の画像記録体。』
である。
【0028】請求項22に記載の発明は、『先に転写さ
れた前記透明保護転写箔または光学変化素子転写箔のい
ずれかの転写箔の接着層上には、蛍光物質を含有する絵
柄パターンが形成されており、かつ、後から転写された
前記透明保護転写箔または光学変化素子転写箔のいずれ
かの転写箔のいずれかの層には、少なくとも一部が前記
絵柄パターンと重なるように紫外線吸収剤が含有されて
いることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれ
かに1項に記載の画像記録体。』である。
【0029】請求項23に記載の発明は、『先に転写さ
れた前記透明保護転写箔または光学変化素子転写箔のい
ずれかの転写箔の接着層上には、無色の赤外吸収物質を
含有する絵柄パターンが形成されており、かつ、後から
転写された前記透明保護転写箔または光学変化素子転写
箔のいずれかの層には、少なくとも一部が前記絵柄パタ
ーンと重なるように無色の赤外吸収物質が含有されてい
ることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか
に1項に記載の画像記録体。』である。
【0030】請求項24に記載の発明は、『画像記録体
側の前記透明保護転写箔または光学変化素子転写箔のい
ずれかの転写箔の中に判読可能な絵柄パターンを形成
し、表面側の転写箔の中にはそれを隠蔽するパターンを
形成し、表面側に転写された転写箔の層が剥がされた場
合、画像記録体側にある絵柄パターンが判読可能なよう
にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項23のいず
れかに1項に記載の画像記録体。』である。
【0031】請求項25に記載の発明は、『画像記録体
側の前記透明保護転写箔または光学変化素子転写箔のい
ずれかの転写箔の中に形成されたパターンと、表面側の
転写箔の中に形成されたパターンが重ねられた状態で見
た場合には、判読可能な絵柄となるように形成し、表面
側に転写された転写箔の層が剥がされた場合には、判読
が不可能なようにしたことを特徴とする請求項1乃至請
求項23のいずれかに1項に記載の画像記録体。』であ
る。
【0032】請求項26に記載の発明は、『支持体上
に、識別情報と書誌情報を担持する情報担持層と、活性
光線硬化樹脂層を有する画像記録体において、少なくと
も前記識別情報に光学変化素子層を有し、この光学変化
素子層の少なくとも一部に前記書誌情報が設けられるこ
とを特徴とする画像記録体。』である。
【0033】請求項27に記載の発明は、『前記識別情
報が顔画像を中心とする画像であり、前記光学変化素子
層が、顔画像上にはなく、顔画像以外の画像領域及び非
画像領域上に設けられることを特徴とする請求項26に
記載の画像記録体。』である。
【0034】請求項28に記載の発明は、『前記識別情
報の顔画像以外の画像領域、非画像領域、書誌情報領域
と光学変化素子層との層間接着力がそれぞれ異なること
を特徴とする請求項26または請求項27に記載の画像
記録体。』である。
【0035】請求項29に記載の発明は、『前記画像記
録体がIDカードであることを特徴とする請求項1及至
28項のいずれか1項に記載の画像記録体。』である。
【0036】請求項30に記載の発明は、『支持体上
に、受像層を有する画像記録体の表面に、熱転写もしく
はインクジェットで、識別情報および書誌情報を記録
し、ついで、光学変化素子層を有する光学変化素子転写
箔を熱転写し、さらに、その上に、透明保護層を有する
透明保護転写箔を転写して画像記録体を作成することを
特徴とする画像記録体作成方法。』である。
【0037】請求項31に記載の発明は、『支持体上
に、識別情報と書誌情報を担持する情報担持層を設け、
少なくとも前記識別情報に光学変化素子層を設け、さら
に前記光学変化素子層の少なくとも一部に前記書誌情報
を設け、さらに活性光線硬化樹脂層を設けたことを特徴
とする画像記録体作成方法。』である。
【0038】請求項32に記載の発明は、『前記識別情
報が顔画像を中心とする画像であり、前記光学変化素子
層が、顔画像上にはなく、顔画像以外の画像領域及び非
画像領域上に設けられることを特徴とする請求項31に
記載の画像記録体作成方法。』である。
【0039】請求項33に記載の発明は、『前記識別情
報の顔画像以外の画像領域、非画像領域、書誌情報領域
と光学変化素子層との層間接着力がそれぞれ異なること
を特徴とする請求項31または請求項32に記載の画像
記録体作成方法。』である。
【0040】請求項34に記載の発明は、『支持体上
に、受像層を有する画像記録体の表面に、熱転写もしく
はインクジェットで、識別情報及び書誌情報を記録し、
ついで、透明保護層を有する透明保護転写箔を熱転写し
て前記識別情報及び書誌情報を保護し、さらに、その上
に、光学変化素子層を有する光学変化素子転写箔を転写
して、光学変化素子層が搭載された画像記録体を作成す
ることを特徴とする画像記録体作成方法。』である。
【0041】請求項35に記載の発明は、『支持体上
に、受像層を有する画像記録体の表面に、熱転写もしく
はインクジェットで、識別情報及び書誌情報を記緑し、
ついで、透明保護層を有する透明保護転写箔を熱転写し
て前記識別情報及び書誌情報を保護し、さらに、その上
に、活性光線硬化樹脂層を形成し、活性光線を照射して
硬化した後、前記活性光線硬化樹脂層上に光学変化素子
層を有する光学変化素子転写箔を転写して、光学変化素
子層が搭載された画像記録体を作成することを特徴とす
る画像記録体作成方法。』である。
【0042】請求項36に記載の発明は、『支持体上
に、受像層を有する画像記録体の表面に、熱転写もしく
はインクジェットで、識別情報及び書誌情報を記録し、
ついで、透明保護層を有する透明保護転写箔を熱転写し
て前記識別情報及び書誌情報を保護し、さらに、その上
に、光学変化素子層を有する光学変化素子転写箔を転写
した後、画像記録体全面に活性光線硬化樹脂層を形成
し、活性光線を照射して硬化し、保護された光学変化素
子層が搭載された画像記録体を作成することを特徴とす
る画像記録体作成方法。』である。
【0043】請求項37に記載の発明は、『透明保護転
写箔または光学変化素子転写箔を転写する前後に、画像
記録体表面に除電処理を行うことを特徴とする請求項3
4乃至請求項36のいずれか1項に記載の画像記録体作
成方法。』である。
【0044】請求項38に記載の発明は、『前記透明保
護転写箔または光学変化素子転写箔のいずれかの層に、
帯電防止剤が含有されていることを特徴とする請求項3
1乃至請求項37のいずれかに1項に記載の画像記録体
作成方法。』である。
【0045】請求項39に記載の発明は、『前記先に転
写された転写表面が、後から転写される転写箔の易接着
加工されていることを特徴とする請求項31乃至請求項
37のいずれかに1項に記載の画像記録体作成方法。』
である。
【0046】請求項40に記載の発明は、『前記透明保
護転写箔または光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔
には、無色または有色の透明な絵柄パターンが印刷され
ていることを特徴とする請求項31乃至請求項37のい
ずれかに1項に記載の画像記録体作成方法。』である。
【0047】この請求項1乃至請求項14に記載の発明
によれば、優れた偽変造防止機能を有し、表面保護性に
優れ、表面摩擦耐久性が良好である。
【0048】この請求項15乃至請求項29に記載の発
明によれば、偽造及び変造が極めて困難であり、偽造及
び変造がされたことが検出可能である。
【0049】この請求項30乃至請求項36に記載の発
明によれば、優れた偽変造防止機能を有し、表面保護性
に優れ、表面摩擦耐久性が良好で、しかも偽造及び変造
が極めて困難であり、偽造及び変造がされたことが検出
可能である。
【0050】この請求項37乃至請求項40に記載の発
明によれば、ゴミの付着による故障がない。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、この発明の画像記録体及び
画像記録体形成方法の実施の形態を図面に基づいて説明
するが、この発明はこの実施の形態の説明及び図面に限
定されるものではない。まず、第1の実施の形態の画像
記録体作成装置を図1及び図2に示し、図1は画像記録
体作成装置の概略構成図、図2は画像記録体の層構成を
示す図である。
【0052】この実施の形態の画像記録体作成装置1に
は、上方位置にカード材供給部10及び情報記録部20
が配置され、下方位置にセキュリティ付与部40及び保
護付与部60が配置され、画像記録体としてカードを作
成するが、シートも作成することもできる。
【0053】カード材供給部10には、カード使用者の
個人情報を書き込むために予め枚葉状にカットされた複
数枚のカード材50が、顔写真を記録する面を上に向け
てストックされている。この例では、カード材50が支
持体51と情報担持層52からなり、このカード材50
は1枚づつカード材供給部10から所定のタイミングで
自動供給される。
【0054】情報記録部20には、イエローリボンカセ
ット21、マゼンタリボンカセット22、シアンリボン
カセット23、ブラックリボンカセット24が配置さ
れ、それぞれに対応して記録ヘッド25〜28が配置さ
れている。イエローリボン、マゼンタリボン、シアンリ
ボン等の熱転写シートによる熱転写で、カード材50が
移動されている間に、その情報担持層52の所定領域に
カード使用者の顔写真等の識別情報53が記録される。
また、文字リボンカセット31及び記録ヘッド32が配
置され、文字リボン等の熱転写シートによる熱転写で、
その氏名やカード発行日等の書誌情報54が記録され、
画像記録層が形成される。
【0055】セキュリティ付与部40には、転写箔カセ
ット41が配置され、この転写箔カセット41に対応し
て熱転写ヘッド42が配置されている。転写箔カセット
41に光学変化素子転写箔43がセットされ、光学変化
素子転写箔43を転写し光学変化素子転写層430が設
けられる。
【0056】保護付与部60では、転写箔カセット61
が配置され、この転写箔カセット61に対応して熱転写
ヘッド62が配置されている。転写箔カセット61に硬
化透明保護転写箔63を熱転写して光学変化素子転写層
430上に硬化透明保護転写層630が設けられる。
【0057】次に、第2の実施の形態の画像記録体作成
装置を図3及び図4に示し、図3は画像記録体作成装置
の概略構成図、図4は画像記録体の層構成を示す図であ
る。
【0058】この実施の形態の画像記録体作成装置1で
は、カード材供給部10及び情報記録部20は同様に構
成されるが、情報記録部20の次に保護付与部60が配
置され、さらにセキュリティ付与部40が配置されてい
る。
【0059】保護付与部60では、情報担持層52上に
硬化透明保護転写箔63を熱転写して硬化透明保護転写
層630が設けられる。セキュリティ付与部40では、
硬化透明保護転写層630上に硬化光学変化素子転写箔
44を転写し、硬化光学変化素子転写層440が設けら
れる。
【0060】次に、第3の実施の形態の画像記録体作成
装置を図5及び図6に示し、図5は画像記録体作成装置
の概略構成図、図6は画像記録体の層構成を示す図であ
る。
【0061】この実施の形態の画像記録体作成装置1で
は、カード材供給部10及び情報記録部20は同様に構
成されるが、情報記録部20の次に保護付与部60が配
置され、さらにセキュリティ付与部40が配置されてい
る。
【0062】保護付与部60では、情報担持層52上に
透明保護転写箔64を熱転写して透明保護転写層640
が設けられる。セキュリティ付与部40では、透明保護
転写層640上に硬化光学変化素子転写箔44を転写し
硬化光学変化素子転写層440が設けられる。
【0063】次に、第4の実施の形態の画像記録体作成
装置を図7及び図8に示し、図7は画像記録体作成装置
の概略構成図、図8は画像記録体の層構成を示す図であ
る。
【0064】この実施の形態の画像記録体作成装置1
は、図1及び図2の実施の形態と同様に構成されるが、
セキュリティ付与部40の後段に保護付与部60が配置
される。セキュリティ付与部40では、光学変化素子転
写箔43を情報担持層52上に記録されたカード使用者
の顔写真等の識別情報53及び、その氏名やカード発行
日等の書誌情報54に重ねて転写し光学変化素子転写層
430が設けられる。保護付与部60では、情報担持層
52上に光学変化素子転写層430を覆うように硬化透
明保護転写箔63を熱転写して硬化透明保護転写層63
0が設けられる。
【0065】次に、第5の実施の形態の画像記録体作成
装置を図9及び図10に示し、図9は画像記録体作成装
置の概略構成図、図10は画像記録体の層構成を示す図
である。
【0066】この実施の形態の画像記録体作成装置1
は、図3及び図4の実施の形態と同様に構成されるが、
保護付与部60の後段にセキュリティ付与部40が配置
される。保護付与部60では、情報担持層52上に硬化
透明保護転写箔63を熱転写し、硬化透明保護転写層6
30を設け、セキュリティ付与部40では、硬化透明保
護転写層630上から光学変化素子転写箔43をカード
使用者の顔写真等の識別情報53及び、その氏名やカー
ド発行日等の書誌情報54に重ねて転写し光学変化素子
転写層430が設けられる。
【0067】次に、第6の実施の形態の画像記録体作成
装置を図11及び図12に示し、図11は画像記録体作
成装置の概略構成図、図12は画像記録体の層構成を示
す図である。
【0068】この実施の形態の画像記録体作成装置1で
は、保護付与部60、セキュリティ付与部40及び保護
付与部70が順に配置される。保護付与部60では、情
報担持層52上に透明保護転写箔64を熱転写し、透明
保護転写層640を設け、セキュリティ付与部40で
は、透明保護転写層640上から光学変化素子転写箔4
3をカード使用者の顔写真等の識別情報53及び、その
氏名やカード発行日等の書誌情報54に重ねて転写し光
学変化素子転写層430が設けられる。保護付与部70
では、透明保護転写層640上に光学変化素子転写層4
30を覆うように硬化透明保護転写箔63を熱転写して
硬化透明保護転写層630が設けられる。
【0069】次に、第7の実施の形態の画像記録体作成
装置を図13及び図14に示し、図13は画像記録体作
成装置の概略構成図、図14は画像記録体の層構成を示
す図である。
【0070】この実施の形態の画像記録体作成装置1で
は、セキュリティ付与部40、保護付与部60、UV保
護付与部80が順に配置される。セキュリティ付与部4
0では、光学変化素子転写箔43を情報担持層52上に
記録されたカード使用者の顔写真等の識別情報53及
び、その氏名やカード発行日等の書誌情報54に重ねて
転写し光学変化素子転写層430が設けられる。保護付
与部60では、情報担持層52上に光学変化素子転写層
430を覆うように透明保護転写箔64を熱転写して透
明保護転写層640が設けられる。この保護付与部60
の後段には、UV保護付与部80が配置され、このUV
保護付与部80はUV液塗布装置81とUVランプ82
を有し、透明保護転写層640上にUV液を塗布してU
V光線を照射して硬化させてUV硬化樹脂層83を設け
る。
【0071】次に、第8の実施の形態の画像記録体作成
装置を図15及び図16に示し、図15は画像記録体作
成装置の概略構成図、図16は画像記録体の層構成を示
す図である。
【0072】この実施の形態の画像記録体作成装置1で
は、保護付与部60、セキュリティ付与部40、UV保
護付与部80が順に配置される。保護付与部60で、情
報担持層52上に透明保護転写箔64を熱転写して透明
保護転写層640が設けられ、セキュリティ付与部40
では、光学変化素子転写箔43を透明保護転写層640
上から情報担持層52上に記録されたカード使用者の顔
写真等の階調を有する識別情報53及び、その氏名やカ
ード発行日等の書誌情報54に重ねて転写し光学変化素
子転写層430が設けられる。このUV保護付与部80
は、透明保護転写層640上に光学変化素子転写層43
0を覆うようにUV液を塗布してUV光線を照射して硬
化させてUV硬化樹脂層83を設ける。
【0073】次に、第9の実施の形態の画像記録体作成
装置を図17及び図18に示し、図17は画像記録体作
成装置の概略構成図、図18は画像記録体の層構成を示
す図である。
【0074】この実施の形態の画像記録体作成装置1で
は、保護付与部60、UV保護付与部80、セキュリテ
ィ付与部40が順に配置される。保護付与部60では、
情報担持層52上に透明保護転写箔64を熱転写して透
明保護転写層640が設けられ、UV保護付与部80で
は透明保護転写層640上にUV液を塗布して紫外線を
照射して硬化させてUV硬化樹脂層83を設ける。セキ
ュリティ付与部40では、光学変化素子転写箔43を透
明保護転写層640及びUV硬化樹脂層83上から情報
担持層52上に記録されたカード使用者の顔写真等の識
別情報53及び、その氏名やカード発行日等の書誌情報
54に重ねて転写し光学変化素子層が設けられる。
【0075】次に、光学変化素子転写箔43の実施の形
態を図19に示す。図19(a)の光学変化素子転写箔
43は光学変化素子転写層430と支持体43bから構
成され、光学変化素子転写層430は剥離層43a1、
光学変化素子画像層43a2、接着層43a3から構成
され、光学変化素子層43a2の両側に剥離層43a
1、接着層43a3が設けられ、剥離層43a1が支持
体43bに接着されている。図19(b)の光学変化素
子転写箔43は図19(a)の転写箔とと同様に構成さ
れるが、接着層43a3と光学変化素子層43a2との
間に中間層43a4が設けられている。図19(c)の
光学変化素子転写箔43は図19(b)の転写箔と同様
に構成されるが、光学変化素子層43a2と中間層43
a4との間にバリヤー層43a5が設けられている。図
19(d)の転写箔は図19(c)の転写箔と同様に構
成されるが、剥離層43a1と光学変化素子層43a2
との間に透明保護層43a6が設けられている。
【0076】これらの光学変化素子転写箔43は、光学
変化素子転写層43aが支持体43bから剥離して転写
される。
【0077】透明保護転写箔64の実施の形態を図20
に示す。図20(a)の透明保護転写箔64は透明保護
転写層640と支持体64bから構成され、透明保護転
写層640は剥離層64a1、透明保護層64a2、接
着層64a3から構成され、透明保護層64a2の両側
に剥離層64a1、接着層64a3が設けられ、剥離層
64a1が支持体64bに接着されている。図20
(b)の透明保護転写箔64は図20(a)の転写箔と
同様に構成されるが、透明保護層64a2と接着層64
a3との間に中間層64a4が設けられている。図20
(c)の透明保護転写箔64は図20(b)の転写箔と
同様に構成されるが、透明保護層64a2を2層設けて
いる。図20(d)の透明保護転写箔64は図20
(b)の転写箔と同様に構成されるが、透明保護層64
a2と中間層64a4との間にバリヤー層64a5が設
けられている。
【0078】これらの透明保護転写箔は、透明保護転写
層が支持体から剥離して転写され、透明保護転写箔が、
少なくとも、支持体に、剥離層、透明保護層、接着層の
順に積層された構成であり、あるいは少なくとも、支持
体に、剥離層、透明保護層、中間層、接着層の順に積層
された構成であり、あるいは少なくとも、支持体に、剥
離層、透明保護層、バリヤー層、中間層、接着層の順に
積層された構成であり、表面保護性、表面摩耗耐久性に
優れている。
【0079】また、光学変化素子転写箔は、少なくと
も、支持体に、剥離層、光学変化素子層、接着層の順に
積層された構成であり、あるいは少なくとも、支持体
に、剥離層、光学変化素子層、中間層、接着層の順に積
層された構成であり、少なくとも、支持体に、剥離層、
光学変化素子層、バリヤー層、中間層、接着層の順に積
層された構成であり、表面保護性、表面摩耗耐久性に優
れている。バリヤー層は剥離層の成分や透明保護層の成
分で、接看や被着体側の画像保存性に影響する成分をバ
リヤーする目的で設けられる。具体的にはイソシアネー
ト化合物を含有した2液硬化型の樹脂層が好ましい。
【0080】また、透明保護転写箔及び光学変化素子転
写箔は、剥離層と光学変化素子層の間に、透明保護層を
有し、また透明保護層が、硬化透明保護層であってもよ
い。
【0081】また、少なくとも、光学変化素子層より画
像記録体表面側に位置する透明保護層が、UV硬化層ま
たは電子線硬化層であることが表面保護性、表面摩耗耐
久性に優れ好ましい。
【0082】また、光学変化素子層が、ホログラム、回
折格子、凹凸レリーフ件であることがより偽変造防止の
効果があり好ましい。
【0083】また、少なくとも1つの透明保護層が、カ
ード全面に熱転写されていることが表面保護性、表面摩
耗耐久性に優れ好ましい。
【0084】さらに、透明保護転写箔または光学変化素
子転写箔のいずれかの層に、帯電防止剤が含有されてい
ることが好ましく、ゴミが付着しないカード、あるいは
シートを作成できる。
【0085】また、先に転写された転写表面が、後から
転写される転写箔の易接着加工されていることが、接着
性がよく好ましい。
【0086】この発明の転写箔においては、帯電防止
層、剥離層、透明保護層、光学変化素子画像層、バリヤ
ー層、中間層、接着層に少なくとも一層もしくは支持体
の背面側に帯電防止層を設けられることが好ましい。転
写箔の帯電防止層は、帯電防止性に優れたアニオン性高
分子物質及び/又は導電性粒子を含有する。
【0087】前記アニオン性高分子物質としては、カル
ボキシル基、スルホン酸基、ヒドロキシル基を含有する
ポリマー、例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、
塩化ビニル、マレイン酸モノ(2.エチルヘキシル)共
重合体、ポリスチレンスルホ酸、ポリビニルアルコー
ル、セルロース、ヒドロキシメチルセルロース及びそれ
らの変性物などが挙げられ、それぞれに対応する官能基
の部分あるいは全てがアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、遷移金属塩等になったものが挙げられる。その中
でもポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリスチレン
スルホン酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩が好まし
く、特にポリスチレンスルホン酸のナトリウム塩が後述
する他の樹脂との相溶性、帯電防止性能、溶解性及び溶
液にした場合の粘度の面から好ましい。
【0088】また、導電性粒子としては、各種金属、Z
nO、TiO2、SnO2、Al23、In23、Mg
O、CoO、CuO、Cu2O、SrO、BaO、Ba
2、PbO、PbO2、MnO3、SiO2、ZrO2
Ag2O、Y23、BiO3、La 23、Ti23、Sb
23、Sb25、K2Ti613、NaCaP218、M
gB25などの酸化物、CuS、ZnSなどの硫化物、
SiC、TiC、ZrC、VC、NbC、WoCなどの
炭化物、Si34、Tin、ZrN、VN、NbN、T
aN、Cr2Nなどの窒化物、TiB2、ZrB2、Nb
2、TaB2、CrB、MoB、WB、LaB6などの
硼化物、TiSi2、ZrSi2、NbSi2、TaS
2、CrSi2、MoSi2、WSi2などの珪化物、B
aCO3、CaCO3、SrCO3、BaSO4、CaSO
4などの金属塩、Si34−SiC、9Ai23−2B2
3などの複合体、あるいはそれらをドープしたものな
どが挙げられ、その中でもZnO、TiO2、SnO2
In23、ZrO2、Y23、Sb25、CuS、Zn
S、TiC、WC、Tin、TiB2、ZrB2、MoS
2、WSi2、CaCO3、BaSO4などが好ましく、
これらを1種単独あるいは2種以上を併用して用いるこ
とができる。
【0089】この発明において、導電性粒子は少なくと
も粒形の異なる2種以上の混合物であることが好まし
く、導電性粒子全量に対して、平均粒子径0.01〜
0.5μmの粒子と平均粒子径0.5〜3μmの粒子と
の混合物であることが好ましく、それらの重量比は前者
を50〜95重量%、後者を5〜50重量%で添加する
のが好ましい。平均粒子径0.01〜0.5μmの粒子
のみで帯電防止層を形成すると、帯電防止や白抜けに対
しては有効であるが、複数枚給紙の防止、走行安定性や
画像記録体作製直後のべたついた受像層面に対する付着
防止に対してトラブルを生じる場合があり、また、平均
粒子径0.5〜3μmの粒子のみで帯電防止層を形成す
ると、帯電防止、複数枚給紙の防止、走行安定性及び画
像記録体作製直後のべたついた受像層面に対する付着防
止に対しては有効であるが、白抜けを発生する場合があ
った。
【0090】このように粒径の異なる2種の導電性粒子
を存在させると、帯電防止のみならず、複数枚給紙の防
止、走行安定性、白ぬけ防止、画像記録体作製直後のべ
たついた受像層面に対する付着防止に対して有効に働
く。
【0091】なお、前記アニオン性高分子物質及び/又
は導電性粒子の帯電防止層形成組成物中の含有量は、全
量に対して5〜80重量%が好ましく、10〜60重量
%がより好ましい。
【0092】この発明において、アニオン性高分子物質
及び/又は導電性粒子を樹脂の中に混合したり、あるい
は分散させて帯電防止層を形成する。
【0093】帯電防止層形成する樹脂としては特に制限
はなく、公知のバインダー樹脂など各種のものを適宜選
択して使用することができる。バインダー樹脂の代表例
としては、例えばポリメタクリル酸メチル系のアクリル
系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル等の塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン等の塩
化ビニリデン系樹脂、ポリエチレンテレフフクレート等
のポリエステル系樹脂、酢酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセター
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、ウレタン系
樹脂、メラミン系樹脂、アルキッド系樹脂、フェノール
系樹脂、弗素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアルコール、カゼイン、ゼラチン等を
挙げることができる。また、電離放射線硬化樹脂や、熱
硬化樹脂などのように、帯電防止層形成後に電離放射線
あるいは熱により硬化できるのものも併用することがで
きる。
【0094】またこの発明の画像記録体の表面には、一
定のパターンの凹凸を形成することができる。画像記録
体の表面に特定パターンの凹凸、例えば有る種のマー
ク、細紋あるいは地紋等の模様、等を表面に形成する
と、偽造物、変造物との識別を可能にすることができる
点で好ましい。画像記録体の表面を凹凸にするには、例
えばUV硬化保護層を、ある特定パターンのグラビヤ目
を持つ版によってコーティングする方法、UV硬化性樹
脂が半硬化した時点で型押しする方法などにより凹凸を
形成することができる。また、UV硬化型のOPニスに
よる凸版印刷で凹凸を形成後、UVで硬化することも好
ましい。
【0095】また少なくともいずれかの転写箔に、無色
もしくは有色透明の凹凸パターンが内蔵されてあり、例
えば凹凸パターン内蔵転写箔と転写箔を2重に転写し、
また転写箔と凹凸パターン内蔵転写箔を2重に転写し、
さらに凹凸パターン内蔵転写箔と凹凸パターン内蔵転写
箔を2重に転写する。
【0096】またこの発明の画像記録体の表面に着色材
を含有させることもできる。この着色剤としては、染
料、顔料、蛍光色素、蛍光顔料、赤外線吸収色素などを
挙げることができる。画像記録体の表面に着色剤を含有
すると、表面に層が特有の色調を帯びるという性質を有
するようになるので、着色材を含まない場合に比べて、
変造、偽造される恐れがない点、及び他の画像記録体と
の識別も容易になるという点で好ましい。これらの着色
剤をUV硬化性樹脂に含有すると更に好ましい。
【0097】さらに、偽変造防止、偽変造の検出を容易
にする光学変化素子転写箔43及び透明保護転写箔64
の実施の形態の実施を図21に示す。図21(a)は光
学変化素子転写箔43の実施の形態を示し、剥離層43
a1と光学変化素子層43a2との間に絵柄パターン4
3a7が設けられている。図21(b)は透明保護転写
箔64の実施の形態を示し、透明保護層64a2と接着
層64a3との間に絵柄パターン64a6が設けられて
いる。
【0098】次に、偽変造防止、偽変造の検出を容易に
する画像記録体の実施の形態を、図22に示す。この画
像記録体は偽変造が防止でき、しかも偽変造の検出が容
易であるカードに用いられるが、シートとして用いても
よい。
【0099】図22(a)はカード材50の情報担持層
52に絵柄パターン90を設けている。
【0100】図22(b)はカード材50の情報担持層
52に絵柄パターン90を設け、さらに透明保護転写層
640と光学変化素子転写層430を設け、透明保護転
写層640の透明保護層64a2と接着層64a3との
間に絵柄遮蔽パターン91を設けている。
【0101】図22(c)はカード材50の情報担持層
52に絵柄パターン90を設け、さらに透明保護転写層
640と光学変化素子転写層430を設け、光学変化素
子転写層430の光学変化素子層43a2と接着層43
a3との間に絵柄パターン92を設けている。
【0102】図22(d)はカード材50の情報担持層
52にキレート色素画像93aを設け、さらに透明保護
転写層640の接着層64a3にキレート色素画像93
bを設け、このキレート色素画像93aとキレート色素
画像93bとによりキレート可能な熱転写色素含有絵柄
パターン93を設けている。
【0103】金属イオン含有化合物が含まれているとき
には、金属イオン含有化合物とキレートを形成すること
のできる色素化合物が好ましい。金属イオン含有化合物
とキレートを形成する色素化合物としては、特に制限は
なくそれ自体公知の各種の化合物を適宜に選定して使用
することができる。具体的には、例えば特開昭59−7
8893号、同59−109349号、特願平2−21
303号、同2−2l4719号、同2−203742
号に記載されているシアン色素、マゼンタ色素、イエロ
ー色素などを挙げることができる。上記の色素の中で
も、金属イオン含有化合物と2座のキレートを形成する
ことができる色素化合物を使用するのが好ましい。
【0104】図22(e)はカード材50の情報担持層
52に蛍光物質を含有する絵柄パターン94を設け、さ
らに光学変化素子転写層430の接着層43a3と光学
変化素子層43a2との間に紫外線吸収剤を含有する絵
柄パターン95を設けている。
【0105】図22(f)はカード材50の情報担持層
52に赤外線吸収物質を含有する絵柄パターン96を設
け、さらに光学変化素子転写層430の接着層43a3
と光学変化素子層43a2との間に赤外線吸収物質を含
有する絵柄パターン97を設けている。
【0106】このように透明保護転写箔または光学変化
素子転写箔のいずれかの転写箔には、無色または有色の
透明な絵柄パターンが印刷され、あるいは画像記録体表
面には、無色または有色の凹凸絵柄パターンが印刷され
る。
【0107】また透明保護転写箔または光学変化素子転
写箔のいずれかの転写箔の画像記録体表面側に接着する
接着層側には、加熱により画像記録体上の受像層に移行
する熱移行性染料が含有され、画像記録体表面には、加
熱により前記転写箔上の受像層に移行する熱移行性染料
が含有されており、転写箔の接着層には受像要素が含有
されている。
【0108】また、後から転写される透明保護転写箔ま
たは光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の接着層上
には、加熱により移行する熱移行性染料層がパターン状
に形成されており、かつ、先に転写された透明保護転写
箔または光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の画像
記録体表面側には、熱移行性染料の受像要素が形成され
ている。
【0109】また、画像記録体表面には、蛍光物質を含
布する絵柄パターンが形成されており、透明保護転写箔
もしくは光学変化素子転写箔のいずれかに、少なくとも
一部が前記絵柄パターンと重なるように紫外線吸収剤が
含有されている。
【0110】また、画像記録体表面には、無色の赤外線
吸収物質を含有する絵柄パターンが形成されており、透
明保護転写箔もしくは光学変化素子転写箔のいずれかに
は、少なくとも一部が絵柄パターンと重なるように無色
の赤外線吸収物質を含有する層が配置されている。
【0111】この先に転写された透明保護転写箔または
光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の接着層上に
は、蛍光物質を含有する絵柄パターンが形成されてお
り、かつ、後から転写された透明保護転写箔または光学
変化素子転写箔のいずれかの転写箔のいずれかの層に
は、少なくとも一部が絵柄パターンと重なるように紫外
線吸収剤が含有されている。
【0112】後から転写する転写箔に紫外線吸収剤が含
有されていることが好ましい。即ち、昇華画像に悪影響
を及ぼす紫外線吸収剤があり、UV吸収の効果が充分で
なかったが、2重に転写箔を転写する場合、先に転写し
た箔がバリヤー層となるため、紫外線吸収剤が有利に作
用し、悪影響があるがUV吸収能が高い紫外線吸収剤が
使用でき、画像耐光性が向上する。
【0113】先に転写された透明保護転写箔または光学
変化素子転写箔のいずれかの転写箔の接着層上には、無
色の赤外吸収物質を含有する絵柄パターンが形成されて
おり、かつ、後から転写された透明保護転写箔または光
学変化素子転写箔のいずれかの層には、少なくとも一部
が絵柄パターンと重なるように無色の赤外吸収物質が含
有されている。
【0114】また画像記録体側の透明保護転写箔または
光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の中に判読可能
な絵柄パターンを形成し、表面側の転写箔の中にはそれ
を隠蔽するパターンを形成し、表面側に転写された転写
箔の層が剥がされた場合、画像記録体側にある絵柄パタ
ーンが判読可能なようにしている。
【0115】また画像記録体側の透明保護転写箔または
光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の中に形成され
たパターンと、表面側の転写箔の中に形成されたパター
ンが重ねられた状態で見た場合には、判読可能な絵柄と
なるように形成し、表面側に転写された転写箔の層が剥
がされた場合には、判読が不可能なようにしている。
【0116】また先に転写する箔の少なくとも一部に金
属蒸着薄膜層があり、かつ、後から転写する箔が透明ホ
ログラム箔であり、金属蒸着薄膜層のある部分と、ない
部分それぞれの上に、透明ホログラムパターンが重ねら
れている。透明ホログラムパターンの効果と、反射ホロ
グラムパターンの効果が得られ、デザイン性、偽変造防
止耐性が向上する。先に転写された箔上のセロテープ剥
離力が200g/cm以上であり、後から転写された箔
表面のセロテープ剥離力が200g/cm以下である。
【0117】この発明に用いられる紫外線吸収剤は、代
表的なものを例示すると、TiO2、ZnOの微粒子、
特願平3−142288号、3頁記載のサリチル酸系紫
外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾト
リアソール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外
線吸収剤をはじめ、商品名NBC(住友化学社製)、I
rgastab−2002、TinUVin120(チ
バガイギー社製)、AM−101、AM−105(日産
フェロ有機化学社製)などのUV安定剤、商品名San
al LS−770(三共株式会社製)、TinUVi
n622LD、TinUVin144,Chimass
orb944LD(チバガイギー社製)、MARK L
A−57、MARK LA−77、MARK LA−6
2、MARK LA−67、MARK LA−63、M
ARK LA−68、MARKLA−82、MARK
LA−87、(アデカ・アーガス化学社製)などのヒン
ダードアミン系安定剤(HALS)があげられ、これら
を単独若しくは2種以上を併用しても良い。
【0118】添加量は、0.05〜5.0g/m2であ
り、好ましくは0.1〜4.0g/m2である。添加量
が0.05g/m2未満であるときは褪色防止硬化が少
なく、5.0g/m2を越えて添加してもさらなる効果
はみられず、不必要なコスト高を招くだけである。
【0119】またこの発明に用いられる赤外線吸収色素
としては、波長700以上1500nm以下の光を吸収
する化合物を用いる。例えば波長700nm以上に吸収
を持つ赤外線吸収色素、カーボンブラック、磁性粉等を
使用することが好ましい。特に好ましい赤外線吸収色素
は700以上1200nm以下に最大吸収を有し、ピー
クでのモル吸光係数εが105以上の色素である。
【0120】前記赤外線吸収色素としては、シアニン系
色素、スクアリウム系色素、クロコニウム系色素、アズ
レニウム系色素、フクロシアニン系色素、ナフタロシア
ニン系色素、ポリメチン系色素、ナフトキノン系色素、
チオビリリウム系色素、ジチオール金属錯体系色素、ア
ントラキノン系色素、インドアニリン金属錯体系色素、
分子間CT色素等が挙げられる。
【0121】前記赤外線吸収色素としては、特開昭63
−139191号、同64−33547号、特開平1−
160683号、同1−280750号、同1−293
342号、同2−2074号、同3−26593号、同
3−30991号、同3−34891号、同3−360
93号、同3−36094号、同3−36095号、同
3−42281号、同3−103476号等に記載の化
合物が挙げられる。
【0122】この発明において、赤外線吸収色素とし
て、特開平9−171254号に記載のシアニン系色素
が特に好ましい。更に好ましくは紫外部に吸収がない赤
外線吸収色素が好ましい。赤外線吸収色素は、画像露光
の光源として半導体レーザーを使用する場合は750〜
900nm、YAGレーザーを使用する場合は900〜
1200nmにおいて吸収ピークを示し、ε>1×10
5のモル吸光係数を有するものが好ましい。また両系統
に属する色素をそれぞれ1種以上併用してもよい。
【0123】この発明に用いる蛍光物質としては、光
(可視光、UV、X線、陰極線、赤外線)を照射したと
き蛍光を発する作用のあるものであれば、特に制約はな
い。その代表例を挙げると、発光性色素(三井重圧染料
(株)EU−103、EB−501、EG−302、E
R−107)、特開昭59−54598号公報第2頁に
記載されたような蛍光顔料、ハロ燐酸カルシウム、タン
グステン酸カルシウム、タングステン酸マグネシウム、
けい酸亜鉛、けい酸カルシウム、ユーロビウム付活酸化
イットリウムやスチルベン染料等の公知の蛍光増白剤な
どがあり、これらは一種を単独に用いてもよいし、二種
以上を併用してもよい。また、特開平9−156199
号に記載の無機蛍光体を用いることもできる。
【0124】蛍光物質を含有させる場合、その蛍光物質
の含有量は1〜60重量%、好ましくは3〜30重量%
である。
【0125】このように支持体に特定量の蛍光物質を含
有する画像記録体は、光を照射すると蛍光を発するとい
う特異性を有するので、蛍光物質を含有しない場合に比
べ、格段に防止性に優れている。特に暗やみで光を照射
すると、簡易に真偽の見極めが付くので、変造偽造され
る恐れがない。蛍光物質の添加量は、前記範囲に留める
べきである。蛍光物質の添加量が1重量%を下回ると、
蛍光が目立たなくなり、また60重量%を越えてもそれ
に見合う蛍光効果が得られず、不経済になるからであ
る。
【0126】この発明の認識識別カードまたはシートに
用いられる画像記録体は、支持体51上に、識別情報及
び書誌情報から選ばれる少なくとも1つを担持する情報
担持層52、光学変化素子層及び透明保護層を有し、こ
の透明保護層が透明保護転写箔を転写して形成され、光
学変化素子層が光学変化素子転写箔を転写して2重転写
により形成され、表面保護性、表面摩耗耐久性に優れて
いる。
【0127】また、図23に示すように、支持体上に、
階調を有する識別情報100と書誌情報101を担持す
る情報担持層と、活性光線硬化樹脂層を有する画像記録
体において、少なくとも識別情報100に光学変化素子
層102を有し、この光学変化素子層102の少なくと
も一部に書誌情報101が設けられており、光学変化素
子層102が割り印機能を有しており、偽変造防止の効
果を有する。
【0128】また、階調を有する識別情報100が顔画
像を中心とする画像であり、光学変化素子層102が、
顔画像100a上にはなく、顔画像100a以外の画像
領域100b及び非画像領域103上に設けられる。非
画像領域103、顔画像以外の画像領域100b、書誌
情報領域と光学変化素子層との層間接着力がそれぞれ異
なるように設けられることで、これらを剥離するとラン
ダムに破れるために偽変造することができない。
【0129】この発明の画像記録体作成方法は、支持体
上に、受像層を有する画像記録体の表面に、例えば熱転
写もしくはインクジェットで、識別情報および書誌情報
を記録し、ついで、光学変化素子層を有する光学変化素
子転写箔を熱転写し、さらに、その上に、透明保護層を
有する透明保護転写箔を転写して画像記録体を作成し、
2重に箔を転写することでスクラッチ強度が向上し、バ
リのないカードが得られる。
【0130】また支持体上に、受像層を有する画像記録
体の表面に、熱転写もしくはインクジェットで、識別情
報及び書誌情報を記録し、ついで、透明保護層を有する
透明保護転写箔を熱転写して識別情報及び書誌情報を保
護し、さらに、その上に、光学変化素子層を有する光学
変化素子転写箔を転写して、光学変化素子層が搭載され
た画像記録体を作成する。
【0131】また支持体上に、受像層を有する画像記録
体の表面に、熱転写もしくはインクジェットで、識別情
報及び書誌情報を記緑し、ついで、透明保護層を有する
透明保護転写箔を熱転写して識別情報及び書誌情報を保
護し、さらに、その上に、活性光線硬化樹脂層を形成
し、活性光線を照射して硬化した後、活性光線硬化樹脂
層上に光学変化素子層を有する光学変化素子転写箔を転
写して、光学変化素子層が搭載された画像記録体を作成
する。
【0132】また支持体上に、受像層を有する画像記録
体の表面に、熱転写もしくはインクジェットで、識別情
報及び書誌情報を記録し、ついで、透明保護層を有する
透明保護転写箔を熱転写して識別情報及び書誌情報を保
護し、さらに、その上に、光学変化素子層を有する光学
変化素子転写箔を転写した後、画像記録体全面に活性光
線硬化樹脂層を形成し、活性光線を照射して硬化し、保
護された光学変化素子層が搭載された画像記録体を作成
するこの透明保護転写箔または光学変化素子転写箔を転
写する前後に、画像記録体表面に除電処理を行うことが
好ましく、ゴミの付着による故障のない画像記録体とし
てのカード、あるいはシートが得られる。
【0133】次に、この発明のカード材について説明す
る。
【0134】支持体は、基体として、紙、ポリプロピレ
ンやポリスチレン若しくはそれらを紙と貼合した合成紙
等の紙類、透明又は白色のポリエチレンテレフタレート
ベースフィルム、ポリエチレンテレナフタレートベース
フィルム、塩化ビニルベースフィルム等のプラスチック
フィルム、各種の金属やセラミックのフィルム等が挙ら
れ、基体中にはICメモリー、光メモリー、磁気メモリ
ー等を内蔵してもよく、単層でも上記フィルムの複合フ
ィルムでもよい。基体の厚みは100〜1000μm程
度、好ましくは200〜700μmである。裏面側には
筆記層を設けてもよい。
【0135】次に、この発明の画像記録層について説明
する。
【0136】この発明の画像要素は、顔画像等の認証識
別画像、属性情報画像、フォーマット印刷から選ばれる
少なくとも一つが設けられた情報担持層上の画像又は印
刷面側に、熱転写シートを用いて保護層を形成したもの
である。
【0137】顔画像に代表される認証識別画像の形成方
法としては、階調画像形成に有利である銀塩写真方式や
昇華型感熱転写記録方式が挙られ、近年は運転免許証に
代表されるように後者が一般的になっている。属性情報
とは氏名、住所、生年月日、資格等であり、属性情報は
通常文字情報として記録され溶融型感熱転写記録方法が
一般的である。フォーマット印刷は基体上又は昇華型感
熱記録方式に用いられる受像層上に樹脂凸版印刷、平版
印刷、シルク印刷等の印刷方法により施す。絵柄層とし
ては印刷物、ホログラム、バーコード、マット調柄、細
紋、地紋、凹凸パターンなどで適時選択され、可視光吸
収色材、UV吸収材、赤外線吸収材、蛍光増白材、金属
蒸着層、ガラス蒸着層などからなる。中間層としての機
能は、被転写体の凹凸を吸収するためのクッション機能
や、転写後の絵柄層を保護する目的で樹脂硬化機能とし
て光硬化樹脂層、熱硬化樹脂層が付加される。
【0138】転写箔の被転写材への転写は通常サーマル
ヘッド、ヒートローラー、ホットスタンプマシンなどの
加熱しながら加圧を行える手段を用い転写を行う。
【0139】昇華画像形成方法は、昇華型感熱転写記録
用インクシートを用いる。昇華型感熱転写記録用インク
シートは、支持体とその上に形成された昇華性色素含有
インク層とで構成することができる。
【0140】この支持体としては、寸法安定性がよく、
感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐える限り特に制限がな
く、従来から公知のものを使用することができる。
【0141】昇華性色素含有インク層としては、基本的
に昇華性色素とバインダーとを含有する。昇華性色素と
してはシアン色素、マゼンタ色素およびイエロー色素を
挙げることができる。シアン色素としては、特開昭59
−78896号公報、同59−227948号公報、同
60−24966号公報、同60−53563号公報、
同60−130735号公報、同60−131292号
公報、同60−239289号公報、同61−1939
6号公報、同61−22993号公報、同61−312
92号公報、同61−31467号公報、同61−35
994号公報、同61−49893号公報、同61−1
48269号公報、同62−191191号公報、同6
3−91288号公報、同63−91287号公報、同
63−290793号公報などに記載されているナフト
キノン系色素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色
素等が挙げられる。
【0142】マゼンタ色素としては、特開昭59−78
896号公報、同60−30392号公報、同60−3
0394号公報、同60−253595号公報、同61
−262190号公報、同63−5992号公報、同6
3−205288号公報、同64−159号公報、同6
4−63194号公報等の各公報に記載されているアン
トラキノン系色素、アゾ色素、アゾメチン系色素等が挙
げられる。イエロー色素としては、特開昭59−788
96号公報、同60−27594号公報、同60−31
560号公報、同60−53565号公報、同61−1
2394号公報、同63−122594号公報等の各公
報に記載されているメチン系色素、アゾ系色素、キノフ
タロン系色素およびアントライソチアゾール系色素が挙
げられる。
【0143】また、昇華性色素として特に好ましいの
は、開鎖型または閉鎖型の活性メチレン基を有する化合
物をp−フェニレンジアミン誘導体の酸化体またはp−
アミノフェノール誘導体の酸化体とのカップリング反応
により得られるアゾメチン色素およびフェノールまたは
ナフトール誘導体またはp−フェニレンジアミン誘導体
の酸化体またはp−アミノフェノール誘導体の酸化体の
とのカップリング反応により得られるインドアニリン色
素である。
【0144】また、受像層中に金属イオン含有化合物が
配合されているときには、この金属イオン含有化合物と
反応してキレートを形成する昇華性色素を、昇華性色素
含有インク層中に含めておくのが良い。このようなキレ
ート形成可能な昇華性色素としては、例えば特開昭59
−78893号公報、同59−109349号公報、同
特願平2−213303号、同2−214719号、同
2−203742号に記載されている、少なくとも2座
のキレートを形成することができるシアン色素、マゼン
タ色素およびイエロー色素を挙げることができる。キレ
ートの形成可能な好ましい昇華性色素は、下記一般式で
表わすことができる。
【0145】X1 −N=N−X2 −G ただし、式中X1は、少なくとも一つの環が5〜7個の
原子から構成される芳香族の炭素環、または複素環を完
成するのに必要な原子の集まりを表わし、アゾ結合に結
合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つが、窒素原子
またはキレート化基で置換された炭素原子である。X2
は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子から構成され
る芳香族複素環または、芳香族炭素環を表わす。Gはキ
レート化基を表わす。
【0146】いずれの昇華性色素に関しても前記昇華性
色素含有インク層に含有される昇華性色素は、形成しよ
うとする画像が単色であるならば、イエロー色素、マゼ
ンタ色素、およびシアン色素の何れであっても良く、形
成しようとする画像の色調によっては、三種の色素のい
ずれか二種以上もしくは他の昇華性色素を含んでいても
良い。昇華性色素の使用量は、通常、支持体1m2
たり0.1〜20g、好ましくは0.2〜5gである。
インク層のバインダーとしては特に制限がなく従来から
公知のものを使用することができる。さらに前記インク
層には、従来から公知の各種添加剤を適宜に添加するこ
とができる。昇華型感熱転写記録用インクシートは、イ
ンク層を形成する前記各種の成分を溶媒に分散ないし溶
解してなるインク層形成用塗工液を調製し、これを支持
体の表面に塗工し、乾燥することにより製造することが
できる。かくして形成されたインク層の膜厚は、通常、
0.2〜10μmであり、好ましくは、0.3〜3μm
である。
【0147】次に、この発明の転写箔について説明す
る。
【0148】転写箔の支持体としては、耐熱性を有する
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフトール、ABS樹脂などのプラスチックフィル
ム支持体の片面上に最下層として剥離層を設け最上層と
して接着層が設けられており必要に応じ剥離層と接着層
の間には絵柄層、中間層などが設けられている。プラス
チックフィルム支持体の厚みは通常3〜50μmで好ま
しくは10〜30μmである。
【0149】転写箔の剥離層としては、高ガラス転移温
度を有するアクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、
ボリビニルブチラール樹脂などの樹脂、ワックス類、シ
リコンオイル類、フッ素化合物、水溶性を有するポリビ
ニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、Si
変性ポリビニルアルコール、メチルセルロース樹脂、ヒ
ドロキシセルロース樹脂、シリコン樹脂、パラフィンワ
ックス、アクリル変性シリコーン、ポリエチレンワック
ス、エチレン酢酸ビニルなどの樹脂が挙げられ、他にポ
リジメチルシロキサンやその変性物、例えばポリエステ
ル変性シリコーン、アクリル変性シリコーン、ウレタン
変性シリコーン、アルキッド変性シリコーン、アミノ変
性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、ポリエーテル
変性シリコーン等のオイルや樹脂、またはこの硬化物、
等が挙げられる。他のフッ素系化合物としては、フッ素
化オレフィン、パーフルオロ燐酸エステル系化合物が挙
げられる。好ましいオレフィン系化合物としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の分散物、ポリエチレンイ
ミンオクタデシル等の長鎖アルキル系化合物等が挙げら
れる。これらの離型剤で溶解性の乏しいものは分散する
などして用いることができる。
【0150】また、シリコーン化合物と同様に他のポリ
マーに付加させることも可能である。この他シリカ粒子
や窒化ホウ素等の微細(ミクロンまたはサブミクロンオ
ーダー)な粒子なども有効である。厚みは0.1〜2μ
mが好ましい。
【0151】転写箔の接着層としては、熱貼着性樹脂と
してエチレン酢酸ビニル樹脂、エチンエチルアクリレー
ト樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、アイオノマー樹脂、
ポリブタジエン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリエステル樹脂、オレフィン樹脂、ウレタン樹
脂、粘着付与剤(例えばフェノール樹脂、ロジン樹脂、
テルペン樹脂、石油樹脂など)などが挙げられそれらの
共重合体や混合物でもよく、厚みは0.1〜10μmが
好ましい。
【0152】具体的には、ウレタン変性エチレンエチル
アクリレート共重合体としては東邦化学工業(株)製の
ハイテックS−6254、S−6254B、S−312
9等が市販され、ポリアクリル酸エステル共重合体とし
ては日本純薬(株)製のジュリマーAT−210、AT
−510、AT−613、互応化学工業(株)製のプラ
スサイズL−201、SR−102、SR−103、J
−4等が市販されている。ウレタン変性エチレンエチル
アクリレート共重合体とポリアクリル酸エステル共重合
体の重量比は9:1から5:5が好ましく、接着層の厚
みは0.1〜1.0μmが好ましい。
【0153】転写箔の中間層としては、中間層1層以上
の層から構成されることが好ましく場合によりプライマ
ー層、バリヤ層として介在しても層間の接着性をさらに
向上させてもよい。具体的な化合物としては、ポリスチ
レンとポリオレフィンのブロックポリマーからなる熱可
塑性樹脂、ポリビニルブチラール等が好ましい。この発
明の中間層における重合度が1000以上のポリビニル
ブチラール樹脂としては、積水化学工業(株)製のエス
レックBH−3、BX−1、BX−2、BX−5、BX
−55、BH−S、電気化学工業(株)製のデンカブチ
ラール#4000−2、#5000−A、#6000−
EP等が市販されている。中間層のポリブチラールの熱
硬化樹脂としては熱硬化前の重合度に限定はなく低重合
度の樹脂でもよく、熱硬化にはイソシアネート硬化剤や
エポキシ硬化剤等を用いることができ、熱硬化条件は5
0〜90℃で1〜24時間が好ましい。中間層の厚みは
0.1〜1.0μmが好ましい。
【0154】この発明の光学変化素子としては、ホログ
ラム、キネグラム、ピクセルグラム、回折格子、凹凸レ
リーフ体が用いられる。
【0155】この発明の光学変化素子(Optical
Variable Device:OVD)とは、
1)キネグラムのような回析格子の2次元のCG画像で
あり、線画像構成の画像が移動、回転、膨張、縮小等自
由に動き変化する点に特徴があるもの、2)Pixel
gramのような画像がポジとネガに変化する特徴があ
るようなもの、3)OSD(Optical Secu
rity Device)のような色が金色から緑色に
変化するもの、4)LEAD(Long Lastin
g Economical Anticopy Dev
ice)のような像画が変化して見えるもの、5)スト
ライブ型OVD、6)金属箔等を表し、日本印刷学会誌
(1998年)第35巻第6号P482〜P496記載
に有るような用紙の素材、特殊な印刷技法、特殊インキ
等でセキュリティを維持してもよい。この発明において
は、ホログラムがとくに好ましい。
【0156】この発明で用いるホログラムは、レリーフ
ホログラム、フレネルホログラム、フラウンホーファー
ホログラム、レンズレスフーリエ変換ホログラム、イメ
ージホログラム等のレーザー再生ホログラム、リップマ
ンホログラム、レインボーホログラム等の白色再生ホロ
グラム、カラーホログラム、コンピュータホログラム、
ホログラムディスプレイ、マルチフレックスホログラ
ム、ホログラムフレックステレオグラム、ホログラフィ
ック回折格子等任意に採用できる。
【0157】ホログラム層は、例えばホログラムシート
を受像層上に接着することによって形成することができ
る。ホログラムシートとしては、レリーフ型ホログラム
シートを使用することができる。レリーフ型ホログラム
シートは、支持体フィルム上にホログラム形成層とホロ
グラム効果層とをこの順に積層してなる。具体的に言う
と、ホログラムシートは、例えばポリエチレンテフタレ
ートフィルム等の支持体フィルムの表面に、常温で固体
であり、しかも熱形成性を有する樹脂層、例えば常温で
固体の熱可塑成性の電子線硬化性樹脂層(ホログラム形
成層)を形成し、この面にホログラムの干渉模様が凹凸
状に形成されているホログラム原版を加圧圧縮させて、
凹凸形状を樹脂表面に転写し、硬化し、さらに凹凸形状
の表面に十分な透明性とある角度での大きな反射性を兼
ね備え、かつホログラム形成層と屈折率が異なる材料
(たとえばアルミニウム蒸着膜)からなる薄膜のホログ
ラム硬化層を形成することによって得ることができる。
昼光、照明光等の白色光で像が再生されるホログラム
は、通常の状態でもホログラム像が観察されるので、装
飾性にも優れている。一方、レーザー光によって像が再
生されるタイプのものは、改ざんの発見性に優れてい
る。
【0158】
【発明の効果】前記したように、請求項1乃至請求項1
4に記載の発明では、優れた偽変造防止機能を有し、表
面保護性に優れ、表面摩擦耐久性が良好である。
【0159】請求項15乃至請求項29に記載の発明で
は、偽造及び変造が極めて困難であり、偽造及び変造が
されたことが検出可能である。
【0160】請求項30乃至請求項36に記載の発明で
は、優れた偽変造防止機能を有し、表面保護性に優れ、
表面摩擦耐久性が良好で、しかも偽造及び変造が極めて
困難であり、偽造及び変造がされたことが検出可能であ
る。
【0161】請求項37乃至請求項40に記載の発明で
は、ゴミの付着による故障がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の画像記録体作成装置の概略
構成図である。
【図2】画像記録体の層構成を示す図である。
【図3】第2の実施の形態の画像記録体作成装置の概略
構成図である。
【図4】画像記録体の層構成を示す図である。
【図5】第3の実施の形態の画像記録体作成装置の概略
構成図である。
【図6】画像記録体の層構成を示す図である。
【図7】第4の実施の形態の画像記録体作成装置の概略
構成図である。
【図8】画像記録体の層構成を示す図である。
【図9】第5の実施の形態の画像記録体作成装置の概略
構成図である。
【図10】画像記録体の層構成を示す図である。
【図11】第6の実施の形態の画像記録体作成装置の概
略構成図である。
【図12】画像記録体の層構成を示す図である。
【図13】第7の実施の形態の画像記録体作成装置の概
略構成図である。
【図14】画像記録体の層構成を示す図である。
【図15】第8の実施の形態の画像記録体作成装置の概
略構成図である。
【図16】画像記録体の層構成を示す図である。
【図17】第9の実施の形態の画像記録体作成装置の概
略構成図である。
【図18】画像記録体の層構成を示す図である。
【図19】光学変化素子転写箔の実施の形態を示す図で
ある。
【図20】透明保護転写箔の実施の形態を示す図であ
る。
【図21】透明保護転写箔の実施の形態を示す図であ
る。
【図22】画像記録体の層構成を示す図である。
【図23】画像記録体の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 画像記録体作成装置 10 カード材供給部 20 情報記録部 40 セキュリティ付与部 43 光学変化素子転写箔 44 硬化光学変化素子転写箔 50 カード材 51 支持体 52 情報担持層 60、70 保護付与部 63 硬化透明保護転写箔 80 UV保護付与部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 秀樹 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 服部 良司 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2C005 HA02 HA03 HA06 HA10 HB01 HB02 HB03 HB09 JA02 JA18 JA19 JA26 JB02 JB05 JB12 JB13 JB14 JB15 KA02 KA06 KA40 LA14 LA19 LA27 LA30 MA02 MA04 MA11 MA12 MB01 MB08 NA02 NA06 PA03 5B035 AA07 AA13 BA03 BA05 BB03 BB05 BB11 BB12

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、識別情報及び書誌情報から選
    ばれる少なくとも1つを担持する情報担持層、光学変化
    素子層及び透明保護層を有する画像記録体において、前
    記透明保護層が透明保護転写箔を転写して形成され、前
    記光学変化素子層が光学変化素子転写箔を転写して形成
    されることを特徴とする画像記録体。
  2. 【請求項2】前記識別情報及び書誌情報が、熱転写もし
    くはインクジェットで記録された情報であることを特徴
    とする請求項1に記載の画像記録体。
  3. 【請求項3】前記識別情報が、昇華熱転写画像で、前記
    書誌情報の少なくとも一部が溶融熱転写画像であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像記録体。
  4. 【請求項4】前記透明保護転写箔が、少なくとも、支持
    体に、剥離層、透明保護層、接着層の順に積層された構
    成であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録
    体。
  5. 【請求項5】前記透明保護転写箔が、少なくとも、支持
    体に、剥離層、透明保護層、中間層、接着層の順に積層
    された構成であることを特徴とする請求項1に記載の画
    像記録体。
  6. 【請求項6】前記透明保護転写箔が、少なくとも、支持
    体に、剥離層、透明保護層、バリヤー層、中間層、接着
    層の順に積層された構成であることを特徴とする請求項
    1に記載の画像記録体。
  7. 【請求項7】前記光学変化素子転写箔が、少なくとも、
    支持体に、剥離層、光学変化素子層、接着層の順に積層
    された構成であることを特徴とする請求項1に記載の画
    像記録体。
  8. 【請求項8】前記光学変化素子転写箔が、少なくとも、
    支持体に、剥離層、光学変化素子層、中間層、接着層の
    順に積層された構成であることを特徴とする請求項1に
    記載の画像記録体。
  9. 【請求項9】前記光学変化素子転写箔が、少なくとも、
    支持体に、剥離層、光学変化素子層、バリヤー層、中間
    層、接着層の順に積層された構成であることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像記録体。
  10. 【請求項10】前記剥離層と前記光学変化素子層の間
    に、透明保護層を有することを特徴とする請求項7乃至
    請求項9のいずれかに1項に記載の画像記録体。
  11. 【請求項11】前記透明保護層が、活性光線で硬化した
    硬化透明保護層であることを特徴とする請求項4、5、
    6、10のいずれか1項に記載の画像記録体。
  12. 【請求項12】少なくとも、前記光学変化素子層より画
    像記録体表面側に位置する透明保護層が、活性光線で硬
    化した硬化層であることを特徴とする請求項4、5、
    6、10のいずれか1項に記載の画像記録体。
  13. 【請求項13】前記光学変化素子層が、ホログラム、回
    折格子、凹凸レリーフ体であることを特徴とする請求項
    7乃至請求項10のいずれかに1項に記載の画像記録
    体。
  14. 【請求項14】前記少なくとも1つの透明保護層が、カ
    ード全面に熱転写されていることを特徴とする請求項
    4、5、6、10、11のいずれかに1項に記載の画像
    記録体。
  15. 【請求項15】前記画像記録体表面には、無色または有
    色の凹凸絵柄パターンが印刷されていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項14のいずれかに1項に記載の画
    像記録体。
  16. 【請求項16】前記絵柄パターンが、蛍光物質の赤外吸
    収物質の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項
    15に記載の画像記録体。
  17. 【請求項17】前記透明保護転写箔または光学変化素子
    転写箔のいずれかの転写箔の画像記録体表面側に接着す
    る接着層側には、加熱により画像記録体上の受像層に移
    行する熱移行性染料が含有されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項14のいずれかに1項に記載の画像
    記録体。
  18. 【請求項18】前記画像記録体表面には、加熱により前
    記転写箔上の受像層に移行する熱移行性染料が含有され
    ており、前記転写箔の接着層には受像要素が含有されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれ
    かに1項に記載の画像記録体。
  19. 【請求項19】後から転写される前記透明保護転写箔ま
    たは光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の接着層上
    には、加熱により移行する熱移行性染料層がパターン状
    に形成されており、かつ、先に転写された前記透明保護
    転写箔または光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の
    画像記録体表面側には、熱移行性染料の受像要素が形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項14の
    いずれかに1項に記載の画像記録体。
  20. 【請求項20】前記画像記録体表面には、蛍光物質を含
    有する絵柄パターンが形成されており、透明保護転写箔
    もしくは光学変化素子転写箔のいずれかに、少なくとも
    一部が前記絵柄パターンと重なるように紫外線吸収剤が
    含有されていることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    4のいずれかに1項に記載の画像記録体。
  21. 【請求項21】前記画像記録体表面には、無色の赤外線
    吸収物質を含有する絵柄パターンが形成されており、透
    明保護転写箔もしくは光学変化素子転写箔のいずれかに
    は、少なくとも一部が前記絵柄パターンと重なるように
    無色の赤外線吸収物質を含有する層が配置されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれかに1
    項に記載の画像記録体。
  22. 【請求項22】先に転写された前記透明保護転写箔また
    は光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の接着層上に
    は、蛍光物質を含有する絵柄パターンが形成されてお
    り、かつ、後から転写された前記透明保護転写箔または
    光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔のいずれかの層
    には、少なくとも一部が前記絵柄パターンと重なるよう
    に紫外線吸収剤が含有されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項14のいずれかに1項に記載の画像記録
    体。
  23. 【請求項23】先に転写された前記透明保護転写箔また
    は光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の接着層上に
    は、無色の赤外吸収物質を含有する絵柄パターンが形成
    されており、かつ、後から転写された前記透明保護転写
    箔または光学変化素子転写箔のいずれかの層には、少な
    くとも一部が前記絵柄パターンと重なるように無色の赤
    外吸収物質が含有されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項14のいずれかに1項に記載の画像記録体。
  24. 【請求項24】画像記録体側の前記透明保護転写箔また
    は光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の中に判読可
    能な絵柄パターンを形成し、表面側の転写箔の中にはそ
    れを隠蔽するパターンを形成し、表面側に転写された転
    写箔の層が剥がされた場合、画像記録体側にある絵柄パ
    ターンが判読可能なようにしたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項23のいずれかに1項に記載の画像記録
    体。
  25. 【請求項25】画像記録体側の前記透明保護転写箔また
    は光学変化素子転写箔のいずれかの転写箔の中に形成さ
    れたパターンと、表面側の転写箔の中に形成されたパタ
    ーンが重ねられた状態で見た場合には、判読可能な絵柄
    となるように形成し、表面側に転写された転写箔の層が
    剥がされた場合には、判読が不可能なようにしたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項23のいずれかに1項に
    記載の画像記録体。
  26. 【請求項26】支持体上に、識別情報と書誌情報を担持
    する情報担持層と、活性光線硬化樹脂層を有する画像記
    録体において、少なくとも前記識別情報に光学変化素子
    層を有し、この光学変化素子層の少なくとも一部に前記
    書誌情報が設けられることを特徴とする画像記録体。
  27. 【請求項27】前記識別情報が顔画像を中心とする画像
    であり、前記光学変化素子層が、顔画像上にはなく、顔
    画像以外の画像領域及び非画像領域上に設けられること
    を特徴とする請求項26に記載の画像記録体。
  28. 【請求項28】前記識別情報の顔画像以外の画像領域、
    非画像領域、書誌情報領域と光学変化素子層との層間接
    着力がそれぞれ異なることを特徴とする請求項26また
    は請求項27に記載の画像記録体。
  29. 【請求項29】前記画像記録体がIDカードであること
    を特徴とする請求項1及至28項のいずれか1項に記載
    の画像記録体。
  30. 【請求項30】支持体上に、受像層を有する画像記録体
    の表面に、熱転写もしくはインクジェットで、識別情報
    および書誌情報を記録し、ついで、光学変化素子層を有
    する光学変化素子転写箔を熱転写し、さらに、その上
    に、透明保護層を有する透明保護転写箔を転写して画像
    記録体を作成することを特徴とする画像記録体作成方
    法。
  31. 【請求項31】支持体上に、識別情報と書誌情報を担持
    する情報担持層を設け、少なくとも前記識別情報に光学
    変化素子層を設け、さらに前記光学変化素子層の少なく
    とも一部に前記書誌情報を設け、さらに活性光線硬化樹
    脂層を設けたことを特徴とする画像記録体作成方法。
  32. 【請求項32】前記識別情報が顔画像を中心とする画像
    であり、前記光学変化素子層が、顔画像上にはなく、顔
    画像以外の画像領域及び非画像領域上に設けられること
    を特徴とする請求項31に記載の画像記録体作成方法。
  33. 【請求項33】前記識別情報の顔画像以外の画像領域、
    非画像領域、書誌情報領域と光学変化素子層との層間接
    着力がそれぞれ異なることを特徴とする請求項31また
    は請求項32に記載の画像記録体作成方法。
  34. 【請求項34】支持体上に、受像層を有する画像記録体
    の表面に、熱転写もしくはインクジェットで、識別情報
    及び書誌情報を記録し、ついで、透明保護層を有する透
    明保護転写箔を熱転写して前記識別情報及び書誌情報を
    保護し、さらに、その上に、光学変化素子層を有する光
    学変化素子転写箔を転写して、光学変化素子層が搭載さ
    れた画像記録体を作成することを特徴とする画像記録体
    作成方法。
  35. 【請求項35】支持体上に、受像層を有する画像記録体
    の表面に、熱転写もしくはインクジェットで、識別情報
    及び書誌情報を記緑し、ついで、透明保護層を有する透
    明保護転写箔を熱転写して前記識別情報及び書誌情報を
    保護し、さらに、その上に、活性光線硬化樹脂層を形成
    し、活性光線を照射して硬化した後、前記活性光線硬化
    樹脂層上に光学変化素子層を有する光学変化素子転写箔
    を転写して、光学変化素子層が搭載された画像記録体を
    作成することを特徴とする画像記録体作成方法。
  36. 【請求項36】支持体上に、受像層を有する画像記録体
    の表面に、熱転写もしくはインクジェットで、識別情報
    及び書誌情報を記録し、ついで、透明保護層を有する透
    明保護転写箔を熱転写して前記識別情報及び書誌情報を
    保護し、さらに、その上に、光学変化素子層を有する光
    学変化素子転写箔を転写した後、画像記録体全面に活性
    光線硬化樹脂層を形成し、活性光線を照射して硬化し、
    保護された光学変化素子層が搭載された画像記録体を作
    成することを特徴とする画像記録体作成方法。
  37. 【請求項37】透明保護転写箔または光学変化素子転写
    箔を転写する前後に、画像記録体表面に除電処理を行う
    ことを特徴とする請求項34乃至請求項36のいずれか
    1項に記載の画像記録体作成方法。
  38. 【請求項38】前記透明保護転写箔または光学変化素子
    転写箔のいずれかの層に、帯電防止剤が含有されている
    ことを特徴とする請求項31乃至請求項37のいずれか
    に1項に記載の画像記録体作成方法。
  39. 【請求項39】前記先に転写された転写表面が、後から
    転写される転写箔の易接着加工されていることを特徴と
    する請求項31乃至請求項37のいずれかに1項に記載
    の画像記録体作成方法。
  40. 【請求項40】前記透明保護転写箔または光学変化素子
    転写箔のいずれかの転写箔には、無色または有色の透明
    な絵柄パターンが印刷されていることを特徴とする請求
    項31乃至請求項37のいずれかに1項に記載の画像記
    録体作成方法。
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