JP2001008715A - スライドファスナー用スライダー - Google Patents

スライドファスナー用スライダー

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JP2001008715A
JP2001008715A JP11185347A JP18534799A JP2001008715A JP 2001008715 A JP2001008715 A JP 2001008715A JP 11185347 A JP11185347 A JP 11185347A JP 18534799 A JP18534799 A JP 18534799A JP 2001008715 A JP2001008715 A JP 2001008715A
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slider
handle
pivot
linear spring
slide fastener
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JP11185347A
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English (en)
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Hisatsugu Yoneshima
久嗣 米島
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YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引手を簡単な構造でスライダーの縦方向に対
し、常時横倒しに倒し、引手が邪魔にならないように形
成する。 【解決手段】 線条スプリング20を略C字状に屈折し
て枢軸部21と操作部22を備えた引手2を形成し、枢
軸部21は互いに平行線上すなわちそご状に配し、一方
の枢軸部21の先端に停止爪23を屈設し、その枢軸部
21の近傍に折曲部24を設け、胴体1上に隆起部12
を設け、隆起部12の前端に軸受13、後端に引手2の
回動を規制する規制部14、その基部に逆ハの字状に開
口する斜面部15を設け、斜面部15に連接して収容部
16と爪孔17を設け、軸受13と収容部16とはそご
状に配して枢軸部21を枢支し、折曲部24を斜面部1
5内で回動させ、引手2が常時胴体1上へ横倒しに倒れ
るように捩れ応力が生ずるように形成したスライダーで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スライドファス
ナー用スライダーに用いる横倒しタイプの引手に鋼線で
ある線条スプリングを用い、この線条スプリングによる
捩れ応力を利用して、常時スライダーに装備した引手が
横倒しに胴体上へ倒伏するように付勢させたスライドフ
ァスナー用スライダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図12に示すようにスライドファ
スナー用スライダーの引手に鋼線を用いて引手を常時起
立するように形成したスライダーが知られている。この
スライダーは、スライダーの胴体の長手方向に隆起する
柱体を設け、この柱体に環状に屈折した鋼線の両端を上
下に段違いに枢着し、常時引手が起立方向への応力が生
ずるように配し、鋼線から形成した引手が常時起立状態
を保持するスライドファスナー用スライダーが実開昭6
3−138116号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べた図12に
示した鋼線から形成した引手を常時起立させた状態で保
持するスライダーは、穀物などを収納する麻袋の開閉口
にスライドファスナーを取付け、機械によって自動的に
穀物などを収納し閉鎖させるため、引手がスライダーの
摺動方向に対し常時起立させておくのが作業をする上か
ら好都合である。
【0004】したがってこの起立するタイプのスライダ
ーは、特別の用途のみに用いられるものであり、スポー
ツウェア、スポーティカジュアルなどの衣服および鞄、
バッグなどには当抵使用することができなど問題点があ
る。
【0005】この発明は、上述の問題点を考慮して発明
されたものであり、この発明のうち請求項1記載の発明
は、線条スプリングから形成された引手をスライダーの
縦方向に対し、確実に横倒しに倒伏させて使用中、引手
が邪魔にならないように形成し、引手は簡単な構成で的
確に倒伏するように捩れ応力が自動的に起生する形態に
形成し、各種タイプの引手に簡易に利用でき、スポーツ
ウェア、スポーティカジュアルなどの衣服は勿論、鞄、
バッグなどに使用することができ、スライドファスナー
を使用中に引手がブラブラ揺動しない安定した体裁のよ
いスライドファスナー用スライダーを提供することが主
たる目的である。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、自動停止機能を確実かつ容易に発揮で
きる線条スプリングから形成した引手を簡単な形態で実
現できるスライドファスナー用スライダーを提供するこ
とが目的である。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の目的に加え、線条スプリングから形成した
引手が胴体へ倒伏する捩れ応力を阻害することがなく、
引手の摘み操作が円滑かつ容易にできるスライドファス
ナー用スライダーを提供することが目的である。
【0008】請求項4および5記載の発明は、それぞれ
請求項1または2記載の発明の目的に加え、常時胴体に
対し、倒伏できる線条スプリングから形成された引手を
具体的に適用したスライダーの形態を特定したスライド
ファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【0009】請求項6および7記載の発明は、それぞれ
請求項1記載の発明の目的に加え、常時胴体に対し倒伏
できる線条スプリングを利用した引手を装備した各種タ
イプのスライダーの形態を特定したスライドファスナー
用スライダーを提供することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の発明は、鋼線から形
成した線条スプリング20を略C字状に屈折して引手2
を形成し、引手2は両端に胴体1へ枢支する枢軸部21
を設け、この枢軸部21を互いに平行線上に配し、引手
2の中間部分に引手2を操作する操作部22を形成し、
この引手2の両端の枢軸部21をスライダーの胴体1の
縦方向に対し左右にずれたいわゆるそご状に枢支し、引
手2に常時横倒しの捩れ応力が起生するように形成した
スライドファスナー用スライダーを主な構成とするもの
である。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、鋼線から形成した線条スプリング20
の一端に設けた枢軸部21の先端に、引手2を倒伏した
とき胴体1内へ突出する停止爪23を一体に屈設したス
ライドファスナー用スライダーである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に加え、鋼線から形成した線条スプリ
ング20の引手2の操作部22に弾性変形ができる素材
たとえば天然ゴム、合成ゴムなどを被着して引手2の摘
手部25を形成したスライドファスナー用スライダーで
ある。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に加え、スライダー胴体1の上翼板6
上の縦方向に引手2の枢軸部21を両端で枢支できる隆
起部12を隆起状に設け、隆起部12の後方側に引手2
の回動たとえば引手2が90度以上回動するのを規制す
る規制部14を設け、規制部14の基部に逆ハの字状に
開口する斜面部15を設け、この斜面部15に連接して
引手の枢軸部21を収容できる収容部16を設け、この
収容部16の内方に停止爪23が回動できるように胴体
1上へ開口する爪孔17を設け、線条スプリング20は
停止爪23側の枢軸部21と操作部22との間でへの字
状に折曲した折曲部24を設けて斜面部15内を回動で
きるように形成したスライドファスナー用スライダーで
ある。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に加え、スライダー胴体1の上翼板6
の上面左右にカバー体3を取付けるための取付片27を
突設し、胴体1後方上面にV字状の枢軸部21を収容で
きる収容溝28を凹設し、この収容溝28に連通して停
止爪23用の爪孔17を上下に貫設し、カバー体3は前
方に枢軸部21を枢支できる軸受13を設け、前後端に
は引手2の回動たとえば90度以上回動するのを規制す
る規制部14を突設し、線条スプリング20は停止爪2
3側の枢軸部21と操作部22との間でへの字状に折曲
し折曲部24を設け、線条スプリング20を軸受13と
収容溝28間に配置し、その上方からカバー体3を載置
して取付片27で締着したスライドファスナー用スライ
ダーである。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、鋼線から形成した線条スプリング20
の両端の枢軸部21を胴体1の上翼板6の前後に枢支
し、上翼板6の縦方向の上面へ突出する取付部33を設
け、この取付部33に板状の摘手板4の一端を軸支し、
摘手板4の他端すなわち外側に線条スプリング20の操
作部22が揺動できるように遊嵌し、摘手板4の下面に
停止爪34を突設して胴体1内へ出没できるように形成
したスライドファスナー用スライダーである。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、胴体1の上翼板6の上面前後に線条ス
プリング20と摘手板4とを取付けるための取付突部3
6を隆起状に設け、この取付突部36の外側に板状の摘
手板4を枢支し、取付突部36の内側に線条スプリング
20の両端の枢軸部21をそご状に枢支し、線条スプリ
ング20の操作部22を摘手板4の内側に揺動できるよ
うに遊嵌し、摘手板4の下面に停止爪34を突設して胴
体1内へ出没できるように形成したスライドファスナー
用スライダーである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明のスライドファス
ナー用スライダーの実施の形態について、図面を参照し
ながら具体的に説明する。
【0018】この発明のスライドファスナー用スライダ
ーは、スライダーの形態として、図1に示すスライダー
は、胴体1と引手2の二部材から形成され、また図5に
示すスライダーは、胴体1と引手2およびカバー体3の
三部材から形成され、さらに図8および図9に示すスラ
イダーは、胴体1と引手2および摘手板4の三部材から
形成されている。
【0019】各実施形態における胴体1、カバー体3お
よび摘手板4は、アルミニウム合金、亜鉛合金などの金
属をダイカスト成形手段によって成形するか、またはポ
リアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリプチ
レンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂またこれらの樹
脂に耐摩耗性強化材を加えて射出成形手段あるいは押出
成形手段によって成形する。一方スライダーに用いる引
手2は、鋼線から形成された線条スプリング20を屈折
して形成する。
【0020】図1〜3に示す第1実施形態のスライダー
は、胴体1と引手2とから形成され、胴体1は上翼板6
と下翼板7とを案内柱8によって連結し、上翼板6と下
翼板7の両側縁にはファスナーエレメントをガイドする
ためのガイドフランジ9が突設され、その間にファスナ
ーエレメントが摺動できるガイド溝10が形成されてい
る。
【0021】胴体1の上翼板6の上面における中央の長
手方向すなわち縦方向に上面上方へ隆起する隆起部12
を設け、この隆起部12の先端に引手2の枢軸部21が
枢支できる軸受13が設けられ、また隆起部12の後端
は一部を切欠して一側に引手が約90度以上回動するの
を規制する規制部14が突出状に形成されている。この
規制部14の基部にあたる上翼板6に、胴体1の後端か
ら前方へ向けて上方が広く下方が狭い逆ハの字状の斜面
部15が刻設され、斜面部15の下辺はガイド溝10に
通じ、さらに斜面部15の奥で隆起部22の下方に引手
2の枢軸部21が枢支できる逆凹状の収容部16を連設
するとともに、その先端で上翼板6の中央部分にガイド
溝10から上翼板6上の隆起部12に貫通する引手2の
停止爪23が挿入される爪孔17が穿設されている。そ
して隆起部12の先端に設けた軸受13と後端に設けた
収容部16とは、図2に示すように胴体1の縦方向の中
心線を挟んで左右に位置がずれたいわゆるそご状に設け
られている。
【0022】一方、引手2は図1、2に示すように鋼線
から形成した線条スプリング20を全体が略C字状たと
えば角形状を呈するように屈折して引手2を形成する。
引手2の形状は角形状に限らず、円弧状を呈するもので
あってもよく、所望の形状に任意に選択できる。引手2
の両端には胴体1へ枢支するための枢軸部21が形成さ
れ、両枢軸部21間には引手2を操作するための操作部
22が形成され、一端の枢軸部21の先端には停止爪2
3が屈設されている。そしてこの停止爪23側の枢軸部
21と操作部22の間で、枢軸部21に近い個所に線条
スプリング20をへの字状に折曲した折曲部24が設け
られている。さらに線条スプリング20の両端に設けた
枢軸部21は、図2に示すように互いにそごする平行線
上に配されるように屈折し形成されている。
【0023】以上説明した胴体1と引手2との組立て
は、まず線条スプリング20の停止爪23を設けた側の
枢軸部21を胴体1の後方側に設けた斜面部15から収
容部16に向け挿入する。この際停止爪23は胴体1の
ガイド溝10に突出する状態で挿入する。そして他端の
枢軸部21を線条スプリング20の弾力に抗して拡げて
軸受13に挿入することにより停止機構を備えたスライ
ダーを組立てることができる。
【0024】組立てられたスライダーは、線条スプリン
グ20から形成された引手2が胴体1の後端に形成した
斜面部15内を自由に回動することができるが、隆起部
12の端部に設けた規制部14または上翼板6の上面と
当接することによってそれ以上回動することができな
い。また引手2に折曲部24が形成されているため、先
端に停止爪23を屈設した側の枢軸部21をガイド溝1
0の近傍に配置することができ、これにより停止爪23
の長さを短くして変形し難い形態とすることができる
他、爪孔17の大きさを小さくして胴体1の強度を維持
し、かつスライダーの美感を損なわないようにすること
ができる。
【0025】また、線条スプリング20は胴体1にそご
状に配置された軸受13と収容部16によって、胴体1
上へ倒伏するように捩れ応力により付勢されているた
め、引手2を起立させても自動的に胴体1上へ横倒しに
倒伏する。したがってスライダーの使用中は引手2は胴
体1上へ横倒し状態で重合し、引手2に設けた停止爪2
3が図3に示すようにガイド溝10内へ突出しファスナ
ーエレメント間に嵌入するため、スライダーを摺動させ
ることができない。また引手2は胴体1上へ倒伏してい
るので邪魔になることがない。
【0026】図4に示したスライダーは、引手2の変形
例を示すものであり、スライダーの胴体1および引手2
の具体的な構成は、前記の実施形態と同一であるが、異
なるところは線条スプリング20から形成された引手2
の操作部22に弾性変形ができる天然ゴムまたウレタン
ゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴムを包被する形で装
着して摘手部25を形成した引手2であり、線条スプリ
ング20の弾性変形に追随して摘手部25も容易に変形
する。
【0027】次に図5〜7に示す第2実施形態のスライ
ダーは、図5に示すように胴体1、引手2、カバー体3
から形成され、胴体1は上翼板6と下翼板7とを案内柱
8で連結し、上翼板6と下翼板7の両側縁にはガイドフ
ランジ9が突設され、その間にガイド溝10が形成され
ている。
【0028】胴体1の上翼板6の上面には、中心線を挟
んで左右に計四個の突片状の取付片27が突設され、こ
の取付片27間で一方側に片寄った位置において、胴体
1の後端にはV字状の引手2の枢軸部21を収容する収
容溝28が凹設され、収容溝28に連接して胴体1の前
方へ向けて凹溝状の収容部16が形成され、さらにその
先端に停止爪23が挿入できる爪孔17が上翼板6に貫
設されている。そして上翼板6の中央部分にカバー体3
の位置決めに供する角柱状の突起29が突設されてい
る。
【0029】引手2は、鋼線から形成した線条スプリン
グ20を全体が角形のC字状を呈するように屈折し、両
端に枢軸部21を設け、一端の枢軸部21の先端には停
止爪23が屈設され、そして両枢軸部21間に操作部2
2が形成され、停止爪23側の枢軸部21と操作部22
の間で、枢軸部21に近い個所に線条スプリング20を
への字状に折曲した折曲部24が設けられている。また
線条スプリング20の両端に設けた枢軸部21は図6に
示すように互いにそごする平行線上に配されるように屈
折し形成されている。
【0030】カバー体3は図5に示すように、胴体1上
に載置できるように全体が略蒲鉾状を呈し、カバー体3
の後端における胴体1のV字状の収容溝28に対応する
部分を切欠して、引手2の回動を規制する規制部14を
突出状に設ける。さらにカバー体3の前端にも図6に示
すように規制部14を後端側の規制部14よりも薄形に
形成し、薄形に形成した規制部14の基部に引手2の枢
軸部21が挿入される軸受13を形成している。後端に
寄った位置で胴体1の爪孔17に対向する位置に停止爪
23の回動を助けるための凹部30が凹設され、この凹
部30に近接しカバー体3の中央に相当する部分に胴体
1に突設した突起29を嵌入できる凹陥部31が形成さ
れている。
【0031】胴体1、引手2、カバー体3から形成され
るスライダーの組立ては、まず胴体1の上翼板6に設け
た収容溝28、収容部16、爪孔17に線条スプリング
20から形成された引手2の停止爪23および枢軸部2
1を配し、次にカバー体3の凹陥部31と胴体1上面の
突起29とを衝合させながらカバー体3に設けた軸受1
3に引手2の他端の枢軸部21を挿入し、線条スプリン
グ20の停止爪23側を上方から被覆する形でカバー体
3を取付片27間に載置し、取付片27を図7に示すよ
うにかしめ加工してカバー体3を胴体1上に取付け固定
してスライダーは組立てられる。
【0032】組立てられたスライダーは、第1実施形態
のスライダーと同様、線条スプリング20から形成され
た引手2は胴体1の後端に形成した収容溝28内を規制
部14または上翼板6の上面に当接する範囲内で回動す
る。そして線条スプリング20は胴体1とカバー体3に
そご状に配された軸受13と収容部16によって、胴体
1上へ倒伏するように捩れ応力により付勢されているた
め、引手2を起立させても自動的に胴体1上へ横倒しに
倒伏し、図7に示すように停止爪23がガイド溝10内
へ突出しスライダーの摺動を阻止するものである。
【0033】図8、9に示す第3実施形態のスライダー
は、胴体1、引手2、摘手板4の三部材から形成され、
胴体1は上翼板6と下翼板7とを案内柱8で連結し、上
翼板6、下翼板7の両側縁にはガイドフランジ9が突設
され、その間にガイド溝10が形成されている。
【0034】胴体1の上翼板6の上面において、胴体1
の中央に、板状の摘手板4を取付けるためU字状の取付
部33が突設され、上翼板6の片側に摘手板4に設けた
停止爪34を嵌入できる爪孔17が穿設され、また上翼
板6の前端と後端には、図8に示すように胴体1の中心
線を挟んで左右にずれた個所に線条スプリング20から
形成された引手2の枢軸部21を枢支する軸受13が形
成されている。
【0035】引手2は、線条スプリング20を平坦状で
略角形のC字状に屈折し、両端に互いにそごする平行線
上に配される枢軸部21を形成し、この両枢軸部21間
に引手2の操作部22を形成する。したがって引手2は
平坦状で両端の枢軸部21がそご状態で平行状に設けら
れている。
【0036】摘手板4は、長方形の板状で一端にU字状
の取付部33に軸支するための軸部35が設けられ、ま
た他端には引手2の操作部22が嵌挿できるU字状の嵌
合溝36が凹設され、この嵌合溝36は引手2の操作部
22が自由に揺動できるように操作部22の線径よりも
幅広に形成されている。そして摘手板4の下面には上翼
板6に設けた爪孔17に挿入できる停止爪34が突設さ
れている。
【0037】スライダーの組立ては、まず線条スプリン
グ20の両枢軸部21を上翼板6の前後端に設けた軸受
13に枢支した後、引手2の操作部22を摘手板4のU
字状の嵌合溝36を嵌挿し、軸部35を上翼板6上に設
けたU字状の取付部33に嵌挿し、取付部33の先端を
かしめ加工して摘手板4を回動自在に取付け、スライダ
ーは組立てられる。なお、線条スプリング20の配置と
摘手板4の配置を逆の順序で行なってもよい。 組立て
られたスライダーは、摘手板4を起立させると停止爪3
4がガイド溝10から脱出し、スライダーの摺動ができ
るが、摘手板4を解放するとそご状に配された線条スプ
リング20の捩れ応力によって胴体1上へ自動的に倒伏
し、停止爪34がガイド溝10に突出しスライダーの摺
動はできない。
【0038】最後に図10、11に示す第4実施形態の
スライダーは、胴体1、引手2、摘手板4の三部材から
形成され、胴体1は上翼板6と下翼板7とを案内柱8で
連結し、上翼板6と下翼板7の両側縁にはガイドフラン
ジ9が設けられ、その間にガイド溝10が形成されてい
る。
【0039】胴体1の上翼板6の上面には、図10に示
すように中心線上の前後に上方へ隆起する取付突部36
を2個突設し、この取付突部36の外側面の中心部に摘
手板4に設けた枢軸37を枢支する軸受38を設け、ま
た前後の取付突部36の内側面には線条スプリング20
の枢軸部21を枢支する軸受13がそご状に設けられて
いる。そして上翼板6の中央で片側に寄った位置に停止
爪34が挿入できる爪孔17が穿設されている。
【0040】引手2は、線条スプリング20を平坦状で
細幅な略角形のC字状に取付部33に嵌挿し、取付部の
両端に互いにそごする平行線上に配される枢軸部21を
形成し、この両枢軸部21間に引手2の操作部22を形
成する。したがって引手2は平坦状で両端の枢軸部21
がそご状態で平行線上に設けられている。
【0041】摘手板4は、方形の板状で一端の両側に鍵
形に突出する枢軸37を設け、この枢軸37の間で中央
に線条スプリング20の操作部22が挿入できるU字状
の挿入凹部39が設けられ、この挿入凹部39は線条ス
プリング20が回動に伴う捩れ動作ができるように余裕
をもった空間に形成されている。そして摘手板4の下面
には上翼板6に設けた爪孔17に挿入できる停止爪34
が突設されている。
【0042】スライダーの組立ては、まず線条スプリン
グ20の両枢軸部21を上翼板6の前後に設けた取付突
部36の軸受13に枢支した後、摘手板4のU字状の挿
入凹部39に線条スプリング20の操作部22を挿入
し、しかる後摘手板4の両枢軸37を取付突部36の外
側面に設けた軸受38に枢支して取付け、スライダーは
組立てられる。 なお、線条スプリング20の配置と摘
手板4の配置を逆の順序で行なってもよい。
【0043】組立てられたスライダーは、摘手板4を起
立させると停止爪34がガイド溝10から脱出し、スラ
イダーは摺動できるが、摘手板4を解放するとそご状に
配された線条スプリング20の捩れ応力によって胴体1
上へ自動的に倒伏し、停止爪34がガイド溝10に突出
しスライダーは摺動できない。
【0044】
【発明の効果】この発明のスライドファスナー用スライ
ダーは、以上説明したとおりの構成であり、この構成に
よって下記の効果を奏する。
【0045】この発明のうち請求項1記載の発明は、線
条スプリングを略C字状に屈折して引手を形成し、引手
は両端に形成した胴体へ枢支する枢軸部を平行線上に配
し、引手の中間部分に引手を操作する操作部を形成し、
引手の両端を胴体の縦方向の中心線を挟んでそご状に枢
支し、引手に常時横倒の捩れ応力が起生するように形成
したことによって、線条スプリングから形成された引手
を確実に横倒しに倒伏できるから引手が邪魔にならず、
しかも引手は簡単な構成で的確に倒伏する捩れ応力が自
動的に起生する形態であり、各種タイプの引手に簡易に
利用でき、スライドファスナーを使用中に引手がブラブ
ラ揺動することがなく安定した状態で保持でき、きわめ
て体裁のよいスライドファスナーに仕上げられる効果が
ある。
【0046】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、線条スプリングの一端の枢軸部に、引
手を倒伏したとき胴体内へ突出する停止爪を一体に屈設
したことによって、倒伏する捩れ応力を備えた線条スプ
リングを簡単に自動停止機構に利用することができる効
果がある。
【0047】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、線条スプリングの操作部に弾
性変形可能な素材を被着して引手の摘手部を形成したこ
とによって、線条スプリングの捩れ応力を阻害すること
なく、しかも引手が摘み易く円滑かつ容易にスライダー
の操作ができ、また停止爪がスライダー胴体の横方向か
らガイド溝内へ挿入されるので、停止爪がファスナーエ
レメント間に入り込み易く、ファスナーエレメントとの
係脱操作を容易に行なうことができる効果がある。
【0048】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、上翼板上の縦方向に隆起し、
引手の枢軸部を両端で枢支できる隆起部を設け、隆起部
の後方側に引手の回動を規制する規制部を設け、規制部
の基部に逆ハの字状に開口する斜面部を設け、斜面部に
連接して枢軸部を収容できる収容部を設け、収容部の内
方に胴体上へ開口する爪孔を穿設し、線条スプリングは
停止爪側の枢軸部と操作部間でへの字状に折曲した折曲
部を設けて斜面部内を回動可能に形成したことによっ
て、製作が容易なスライダー胴体に対し、捩れ応力を備
え自動的に胴体上へ倒伏することができる線条スプリン
グを利用して、自動停止機構を簡単に装備させることが
できる効果がある。
【0049】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の効果に加え、上翼板の上面左右にカバー体
用の取付片を突設し、後方上面にV字状の枢軸部用の収
容溝を凹設し、収容溝に連通して爪孔を貫設し、カバー
体は前方に枢軸部を枢支できる軸受を設け、前後端に引
手の回動を規制する規制部を突設し、線条スプリングは
停止爪側の枢軸部と操作部間でへの字状に折曲して折曲
部を設けて軸受と収容溝間に配置し、上方からカバー体
を載置して取付片で締着したことによって、自動停止機
構を備えたスライダーの組立操作がきわめて簡易に行
え、しかも捩れ応力を備え自動的に胴体上へ倒伏するこ
とができる線条スプリングを利用して自動停止機構を簡
単に装備できるから停止機能を充分に果すことができる
効果がある。
【0050】請求項6および7記載の発明は、請求項1
記載の発明の効果に加え、スライダー胴体に枢支した線
条スプリングにおける操作部を、胴体に軸支または枢支
した摘手板の外側縁内または内側縁内に遊嵌し、摘手板
の下面に停止爪を突設して胴体内に出没可能に形成した
ことによって、それぞれ停止機構を備えた摘手板に、倒
伏する捩れ応力を備えた線条スプリングを簡単に装備さ
せることができ、その結果操作のし易い引手に仕上げら
れる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて
顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のスライドファスナー用スライダ
ーの分解斜視図である。
【図2】同上スライダーの正面図である。
【図3】同上スライダーの一部切欠した底面図である。
【図4】同上スライダーにおける引手の変形例を示す正
面図である。
【図5】第2実施形態のスライドファスナー用スライダ
ーの分解斜視図である。
【図6】同上スライダーの正面図である。
【図7】同上スライダーの底面図である。
【図8】第3実施形態のスライドファスナー用スライダ
ーの正面図である。
【図9】同上スライダーの底面図である。
【図10】第4実施形態のスライドファスナー用スライ
ダーの正面図である。
【図11】同上スライダーのA−A縦断面図である。
【図12】公知のスライドファスナー用スライダーの斜
視図である。
【符号の説明】
1 胴体 2 引手 3 カバー体 4 摘手板 6 上翼板 12 隆起部 13 軸受 14 規制部 15 斜面部 16 収容部 17 爪孔 20 線条スプリング 21 枢軸部 22 操作部 23 停止爪(線条スプリング) 24 折曲部 25 摘手部 27 取付片 28 収容溝 33 取付部 34 停止爪(摘手板) 36 取付突部 38 軸受(摘手板)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線条スプリング20を略C字状に屈折し
    て引手2を形成し、引手は両端に形成する胴体1へ枢支
    する枢軸部21を平行線上に配し、引手2の中間部分に
    引手2を操作する操作部22を形成し、引手2の両端の
    枢軸部21をスライダーの胴体1の縦方向に対しそご状
    に枢支し、引手に常時横倒の捩れ応力が起生するように
    形成してなることを特徴とするスライドファスナー用ス
    ライダー。
  2. 【請求項2】 線条スプリング20の一端の枢軸部21
    に、引手2を倒伏したとき胴体1内へ突出する停止爪2
    3を一体に屈設してなる請求項1記載のスライドファス
    ナー用スライダー。
  3. 【請求項3】 線条スプリング20の操作部22に弾性
    変形可能な素材を被着して引手2の摘手部25を形成し
    てなる請求項1または2記載のスライドファスナー用ス
    ライダー。
  4. 【請求項4】 上翼板6上の縦方向に隆起し、引手2の
    枢軸部21を両端で枢支できる隆起部12を設け、隆起
    部12の後方側に引手2の回動を規制する規制部14を
    設け、規制部14の基部に逆ハの字状に開口する斜面部
    15を設け、斜面部15に連接して枢軸部21を収容で
    きる収容部16を設け、収容部16の内方に胴体1上面
    へ開口する爪孔17を穿設し、線条スプリング20は停
    止爪23側の枢軸部21と操作部22間でへの字状に折
    曲した折曲部24を設けて斜面部15内を回動可能に形
    成してなる請求項1または2記載のスライドファスナー
    用スライダー。
  5. 【請求項5】 上翼板6の上面左右にカバー体3用の取
    付片27を突設し、後方上面にV字状の枢軸部21用の
    収容溝28を凹設し、収容溝28に連通して爪孔17を
    貫設し、カバー体3は前方に枢軸部21を枢支できる軸
    受13を設け、後端に引手2の回動を規制する規制部1
    4を突設し、線条スプリング20は停止爪23側の枢軸
    部21と操作部22間でへの字状に折曲して折曲部24
    を設けて軸受13と収容溝28間に配置し、上方からカ
    バー体3を載置して取付片27で締着してなる請求項1
    または2記載のスライドファスナー用スライダー。
  6. 【請求項6】 線条スプリング20の両端の枢軸部21
    を上翼板6に枢支し、上翼板6上に突出する取付部33
    を設け、取付部33に板状の摘手板4の一端を軸支し、
    摘手板4の他端に線条スプリング20の操作部22を遊
    嵌し、摘手板4の下面に停止爪34を突設して胴体1内
    へ出没可能に形成してなる請求項1記載のスライドファ
    スナー用スライダー。
  7. 【請求項7】 上翼板6上の前後に上方へ隆起する取付
    突部36を設け、取付突部36の外側に板状の摘手板4
    を枢支し、取付突部36の内側に線条スプリング20の
    枢軸部21をそご状に枢支し、線条スプリング20の操
    作部22を摘手板4の内側に遊嵌し、摘手板4の下面に
    停止爪34を突設して胴体1内へ出没可能に形成してな
    る請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
JP11185347A 1999-06-30 1999-06-30 スライドファスナー用スライダー Pending JP2001008715A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013001597A1 (ja) * 2011-06-28 2013-01-03 Ykk株式会社 スライドファスナー用スライダー

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