JP2001008382A - 無停電工事用電源装置 - Google Patents
無停電工事用電源装置Info
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- JP2001008382A JP2001008382A JP11169087A JP16908799A JP2001008382A JP 2001008382 A JP2001008382 A JP 2001008382A JP 11169087 A JP11169087 A JP 11169087A JP 16908799 A JP16908799 A JP 16908799A JP 2001008382 A JP2001008382 A JP 2001008382A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 配電線工事の開始直前,終了直後の連系状態
での系統電源からの逆充電に基づく電力変換装置の直流
入力側の過電圧を防止する。 【解決手段】 インバータ(電力変換装置)10の直流
入力側に設けられた電源用コンデンサ18と2次電池
(直流電源)3に基づく充電電流をコンデンサ18に注
入する充電路用ダイオード16と、1対の出力端子がダ
イオード16の両端に逆並列に接続され,スイッチング
動作によりコンデンサ18の過電圧充電エネルギの放電
路を形成する放電路用スイッチング半導体24と、コン
デンサ18の端子間電圧等を監視して、配電線工事の開
始直前,終了直後の系統連系状態でのインバータ10か
らの逆充電により端子間電圧が設定電圧を上回るときに
半導体24をオンオフし,コンデンサ18の過電圧充電
エネルギを2次電池3に放電させる放電制御手段とを備
える。
での系統電源からの逆充電に基づく電力変換装置の直流
入力側の過電圧を防止する。 【解決手段】 インバータ(電力変換装置)10の直流
入力側に設けられた電源用コンデンサ18と2次電池
(直流電源)3に基づく充電電流をコンデンサ18に注
入する充電路用ダイオード16と、1対の出力端子がダ
イオード16の両端に逆並列に接続され,スイッチング
動作によりコンデンサ18の過電圧充電エネルギの放電
路を形成する放電路用スイッチング半導体24と、コン
デンサ18の端子間電圧等を監視して、配電線工事の開
始直前,終了直後の系統連系状態でのインバータ10か
らの逆充電により端子間電圧が設定電圧を上回るときに
半導体24をオンオフし,コンデンサ18の過電圧充電
エネルギを2次電池3に放電させる放電制御手段とを備
える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧配電線工事に
用いられる無停電工事用電源装置に関する。
用いられる無停電工事用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各戸の引込線の取換え、修理等の
数分〜数十分程度の短時間で終了する低圧配電線工事
は、無停電で行うことが望まれる。
数分〜数十分程度の短時間で終了する低圧配電線工事
は、無停電で行うことが望まれる。
【0003】そして、この無停電工事を実現するため、
例えば特願平9−101072号の出願の明細書,図面
等には、電池電源等の直流電源をインバータ(DC/A
C変換部)により系統電源に相当する交流のバックアッ
プ電源に変換し、このバックアップ電源を工事対象戸に
給電する無停電工事用電源装置が記載されている。
例えば特願平9−101072号の出願の明細書,図面
等には、電池電源等の直流電源をインバータ(DC/A
C変換部)により系統電源に相当する交流のバックアッ
プ電源に変換し、このバックアップ電源を工事対象戸に
給電する無停電工事用電源装置が記載されている。
【0004】この電源装置の直流電源は、携帯する場
合、3kWh程度の容量の2次電池からなるが、工事車
両としての電気自動車に車載等する場合には、その2次
電池(駆動電池)を直流電源に用いてもよい。
合、3kWh程度の容量の2次電池からなるが、工事車
両としての電気自動車に車載等する場合には、その2次
電池(駆動電池)を直流電源に用いてもよい。
【0005】そして、この電源装置を用いた無停電工事
においては、予め、この電源装置を工事対象戸の引込線
等に接続して系統電源に連系運転し、その後、引込線を
配電線(系統)から切離して工事が行われ、工事中は電
源装置の自立運転の交流電力が工事対象戸に給電され
る。
においては、予め、この電源装置を工事対象戸の引込線
等に接続して系統電源に連系運転し、その後、引込線を
配電線(系統)から切離して工事が行われ、工事中は電
源装置の自立運転の交流電力が工事対象戸に給電され
る。
【0006】そして、工事が終了すると、引込線を配電
線に再接続して電源装置を連系運転に戻した後、この電
源装置を停止して引込線から切離し、工事対象戸を事故
前の系統給電状態に戻して工事を完了する。
線に再接続して電源装置を連系運転に戻した後、この電
源装置を停止して引込線から切離し、工事対象戸を事故
前の系統給電状態に戻して工事を完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来装置の場合、
工事の開始直前,終了直後の系統電源との連系状態にな
ったときに、系統電源と,この電源装置の静止型の電力
変換装置(逆変換装置)としてのインバータの交流電力
との位相のずれにより、電力変換装置の動作モードが通
常のインバータモードから充電モードに変わり、前記位
相のずれに起因した電流が電力変換装置に流れ込む。
工事の開始直前,終了直後の系統電源との連系状態にな
ったときに、系統電源と,この電源装置の静止型の電力
変換装置(逆変換装置)としてのインバータの交流電力
との位相のずれにより、電力変換装置の動作モードが通
常のインバータモードから充電モードに変わり、前記位
相のずれに起因した電流が電力変換装置に流れ込む。
【0008】このとき、系統電圧をVS,インバータの
出力電圧をVINVとし、さらに、このインバータの交流
出力側の電圧バランサ等の連系リアクトルのインピーダ
ンスをXとすると、系統電源との連系状態時に前記位相
のずれに応じて電源装置に流入する電流ISは、つぎの
数1の式で示される。
出力電圧をVINVとし、さらに、このインバータの交流
出力側の電圧バランサ等の連系リアクトルのインピーダ
ンスをXとすると、系統電源との連系状態時に前記位相
のずれに応じて電源装置に流入する電流ISは、つぎの
数1の式で示される。
【0009】
【数1】IS=(VINV−VS)/X
【0010】なお、電圧VS,VINV ,インピーダンス
X,電流ISは、いずれもベクトル量である。
X,電流ISは、いずれもベクトル量である。
【0011】そして、一般にインピーダンスXが極めて
小さいため、電圧VS,VINVの差が僅かであっても、流
入する電流ISは極めて大きくなる。
小さいため、電圧VS,VINVの差が僅かであっても、流
入する電流ISは極めて大きくなる。
【0012】この連系状態の過電流は、インバータの出
力位相を系統位相に同期させたとしても、連系状態にな
ってから同期するまでの間には必ず発生する。
力位相を系統位相に同期させたとしても、連系状態にな
ってから同期するまでの間には必ず発生する。
【0013】そして、この過電流はインバータの直流入
力側の電源用コンデンサを逆充電し、この逆充電によっ
て電源用コンデンサの端子間電圧が上昇し、インバータ
の直流入力電圧が過大になると、保護装置が作動してイ
ンバータの運転が止まり、この結果、無停電工事が行え
なくなり,工事対象戸(需要家)に予期せぬ工事停電が
発生して迷惑がかかる等の問題点がある。
力側の電源用コンデンサを逆充電し、この逆充電によっ
て電源用コンデンサの端子間電圧が上昇し、インバータ
の直流入力電圧が過大になると、保護装置が作動してイ
ンバータの運転が止まり、この結果、無停電工事が行え
なくなり,工事対象戸(需要家)に予期せぬ工事停電が
発生して迷惑がかかる等の問題点がある。
【0014】本発明は、配電線工事の開始直前,終了直
後の連系状態での系統電源からの逆充電に基づく電力変
換装置の直流入力側の過電圧を、特別な放電器等を用い
ることなく確実に防止することを課題とする。
後の連系状態での系統電源からの逆充電に基づく電力変
換装置の直流入力側の過電圧を、特別な放電器等を用い
ることなく確実に防止することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の本発明の無停電工事用電源装置は、電
力変換装置の直流入力側に設けられた電源用コンデンサ
と、直流電源に基づく充電電流を電源用コンデンサに注
入する充電路用ダイオードと、1対の出力端子が充電路
用ダイオードの両端に逆並列に接続され,スイッチング
動作により電源用コンデンサの過電圧充電エネルギの放
電路を形成する放電路用スイッチング半導体と、電源用
コンデンサの端子間電圧を監視し,工事の開始直前,終
了直後の系統連系状態での電力変換装置からの逆充電に
より前記端子間電圧が設定電圧を上回るときに放電路用
スイッチング半導体をオンオフし,電源用コンデンサの
過電圧充電エネルギを放電路を介して直流電源に放電さ
せる放電制御手段とを備える。
めに、請求項1の本発明の無停電工事用電源装置は、電
力変換装置の直流入力側に設けられた電源用コンデンサ
と、直流電源に基づく充電電流を電源用コンデンサに注
入する充電路用ダイオードと、1対の出力端子が充電路
用ダイオードの両端に逆並列に接続され,スイッチング
動作により電源用コンデンサの過電圧充電エネルギの放
電路を形成する放電路用スイッチング半導体と、電源用
コンデンサの端子間電圧を監視し,工事の開始直前,終
了直後の系統連系状態での電力変換装置からの逆充電に
より前記端子間電圧が設定電圧を上回るときに放電路用
スイッチング半導体をオンオフし,電源用コンデンサの
過電圧充電エネルギを放電路を介して直流電源に放電さ
せる放電制御手段とを備える。
【0016】したがって、配電線工事の開始直前,終了
直後に系統電源との連系状態になり、系統電源と電力変
換装置の交流電力との位相のずれによって系統電源から
電力変換装置に電流が流れ込み、この電流で電力変換装
置の直流入力側の電源用コンデンサが逆充電され、その
電圧が上昇すると、放電制御手段により放電路用スイッ
チング半導体がオンオフする。
直後に系統電源との連系状態になり、系統電源と電力変
換装置の交流電力との位相のずれによって系統電源から
電力変換装置に電流が流れ込み、この電流で電力変換装
置の直流入力側の電源用コンデンサが逆充電され、その
電圧が上昇すると、放電制御手段により放電路用スイッ
チング半導体がオンオフする。
【0017】このとき、電源用コンデンサの端子間電圧
が直流電源側の電圧より高くなり、充電路用ダイオード
は逆バイアスされてオフし、放電路用スイッチング半導
体が順方向にバイアスされる。
が直流電源側の電圧より高くなり、充電路用ダイオード
は逆バイアスされてオフし、放電路用スイッチング半導
体が順方向にバイアスされる。
【0018】そして、放電路用スイッチング半導体のオ
ンオフにより、電源用コンデンサの過電圧放電エネルギ
が放電路用スイッチング半導体を介して断続的に直流電
源に放電され、特別な放電器等を用いることなく、しか
も、放電電流による損傷等を防止しつつ直流電源を放電
負荷に利用して系統電源からの逆充電による電力変換装
置の直流入力側の過電圧が防止され、停電が回避され
る。
ンオフにより、電源用コンデンサの過電圧放電エネルギ
が放電路用スイッチング半導体を介して断続的に直流電
源に放電され、特別な放電器等を用いることなく、しか
も、放電電流による損傷等を防止しつつ直流電源を放電
負荷に利用して系統電源からの逆充電による電力変換装
置の直流入力側の過電圧が防止され、停電が回避され
る。
【0019】つぎに、請求項2の無停電工事用電源装置
の場合は、直流電源の端子間に直流リアクトル,チョッ
パ用スイッチング半導体を直列接続して形成され,直流
電源を昇圧した高周波エネルギに変換する昇圧チョッパ
回路を備え、直流リアクトル,チョッパ用スイッチング
半導体の接続点と電源用コンデンサとの間に充電路ダイ
オードと放電路用スイッチング半導体との逆並列接続回
路を設け、電源用コンデンサの端子間電圧が設定電圧以
下のときに高周波エネルギの電流を充電路用ダイオード
を介して電源用コンデンサに注入し、端子間電圧が設定
電圧を上回るときに放電制御手段によりチョッパ用スイ
ッチング半導体をオフして放電路用スイッチング半導体
をオンオフし、電源用コンデンサの過電圧充電エネルギ
を放電路用スイッチング半導体及び直流リアクトルを介
して直流電源に放電する。
の場合は、直流電源の端子間に直流リアクトル,チョッ
パ用スイッチング半導体を直列接続して形成され,直流
電源を昇圧した高周波エネルギに変換する昇圧チョッパ
回路を備え、直流リアクトル,チョッパ用スイッチング
半導体の接続点と電源用コンデンサとの間に充電路ダイ
オードと放電路用スイッチング半導体との逆並列接続回
路を設け、電源用コンデンサの端子間電圧が設定電圧以
下のときに高周波エネルギの電流を充電路用ダイオード
を介して電源用コンデンサに注入し、端子間電圧が設定
電圧を上回るときに放電制御手段によりチョッパ用スイ
ッチング半導体をオフして放電路用スイッチング半導体
をオンオフし、電源用コンデンサの過電圧充電エネルギ
を放電路用スイッチング半導体及び直流リアクトルを介
して直流電源に放電する。
【0020】したがって、この請求項2の場合は直流電
源が静止型の電力変換装置の入力電圧より低電圧のとき
に、昇圧チョッパ回路により直流電源が昇圧されて高周
波エネルギに変換され、この高周波エネルギの電流が充
電路用ダイオードを介して電源用コンデンサに注入さ
れ、このコンデンサが電源効率よく充電される。
源が静止型の電力変換装置の入力電圧より低電圧のとき
に、昇圧チョッパ回路により直流電源が昇圧されて高周
波エネルギに変換され、この高周波エネルギの電流が充
電路用ダイオードを介して電源用コンデンサに注入さ
れ、このコンデンサが電源効率よく充電される。
【0021】さらに、配電線工事の開始直前,終了直後
の系統連系状態で系統電源の電流が電力変換装置から電
源用コンデンサに流れ込み、このコンデンサが過電圧に
逆充電されるときは、放電制御手段によりチョッパ用ス
イッチング半導体がオフして直流電源の昇圧が停止し、
放電路用スイッチング半導体がオンオフして電源用コン
デンサの過電圧充電エネルギが放電路用スイッチング半
導体素子,直流リアクトルを介して直流電源に放電され
る。
の系統連系状態で系統電源の電流が電力変換装置から電
源用コンデンサに流れ込み、このコンデンサが過電圧に
逆充電されるときは、放電制御手段によりチョッパ用ス
イッチング半導体がオフして直流電源の昇圧が停止し、
放電路用スイッチング半導体がオンオフして電源用コン
デンサの過電圧充電エネルギが放電路用スイッチング半
導体素子,直流リアクトルを介して直流電源に放電され
る。
【0022】そのため、電池電源等の直流電源を効率よ
く電力変換装置の直流入力側の電圧に適合するように昇
圧して電源用コンデンサに充電し、工事中の停電バック
アップ用の交流電力を形成することができ、しかも、工
事の開始直前,終了直後の系統連系開始時には、直流電
源を放電負荷に利用して請求項1の場合と同様の放電が
行える。
く電力変換装置の直流入力側の電圧に適合するように昇
圧して電源用コンデンサに充電し、工事中の停電バック
アップ用の交流電力を形成することができ、しかも、工
事の開始直前,終了直後の系統連系開始時には、直流電
源を放電負荷に利用して請求項1の場合と同様の放電が
行える。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1ないし図4を参照して説明する。図2は車載の場合の
配電線工事を模式的に示し、工事対象戸1に到着した工
事車両2は例えば電気自動車であり、駆動用の2次電池
(バッテリ)3が無停電工事用電源装置の直流電源を形
成し、その回路部4が2次電池3に接続されている。
1ないし図4を参照して説明する。図2は車載の場合の
配電線工事を模式的に示し、工事対象戸1に到着した工
事車両2は例えば電気自動車であり、駆動用の2次電池
(バッテリ)3が無停電工事用電源装置の直流電源を形
成し、その回路部4が2次電池3に接続されている。
【0024】そして、回路部4から引出された3線の接
続ケーブル5が、工事前に、工事対象戸1の例えば3相
3線又は単相3線の引込線6の家屋側にクリップ等で接
続される。
続ケーブル5が、工事前に、工事対象戸1の例えば3相
3線又は単相3線の引込線6の家屋側にクリップ等で接
続される。
【0025】さらに、工事対象戸1の引込線6は電柱7
に架設された例えば3相200Vの低圧配電線8に接続
され、図中の×印を工事の切断個所とすると、この個所
の切断前及び再接続後は配電線8の系統電源が引込線6
を介して工事対象戸1に給電される。
に架設された例えば3相200Vの低圧配電線8に接続
され、図中の×印を工事の切断個所とすると、この個所
の切断前及び再接続後は配電線8の系統電源が引込線6
を介して工事対象戸1に給電される。
【0026】つぎに、図1は工事車両2に搭載された無
停電工事用電源装置9の回路結線を示し、電源装置9は
直流電源としての2次電池3と回路部4とからなる。
停電工事用電源装置9の回路結線を示し、電源装置9は
直流電源としての2次電池3と回路部4とからなる。
【0027】そして、この形態にあっては、2次電池3
の250〜260Vの直流エネルギを後段の静止型の電
力変換装置としてのインバータ10の直流入力電圧に適
した360V程度に昇圧するため、2次電池3の正,負
端子間に、直流リアクトル11とIGBT,電力用FE
T等からなるチョッパ用スイッチング半導体12とを直
列接続した昇圧チョッパ回路13を設ける。
の250〜260Vの直流エネルギを後段の静止型の電
力変換装置としてのインバータ10の直流入力電圧に適
した360V程度に昇圧するため、2次電池3の正,負
端子間に、直流リアクトル11とIGBT,電力用FE
T等からなるチョッパ用スイッチング半導体12とを直
列接続した昇圧チョッパ回路13を設ける。
【0028】なお、チョッパ用スイッチング半導体12
にはその放電路を形成するダイオード14が逆並列に接
続される。
にはその放電路を形成するダイオード14が逆並列に接
続される。
【0029】そして、工事中はインバータ10の制御回
路15から供給された駆動信号によりチョッパ用スイッ
チング半導体12が周期的にオンオフをくり返し、直流
リアクトル11に360Vに昇圧した高周波エネルギが
蓄積される。
路15から供給された駆動信号によりチョッパ用スイッ
チング半導体12が周期的にオンオフをくり返し、直流
リアクトル11に360Vに昇圧した高周波エネルギが
蓄積される。
【0030】さらに、この蓄積エネルギの放電に基づく
高周波の電流が、直流リアクトル11,チョッパ用スイ
ッチング半導体12の接続点から充電路用ダイオード1
6を介してインバータ10の主回路17の直流入力側に
設けられた電解コンデンサ構成の電源用コンデンサ18
に注入され、この注入により電源用コンデンサ18がイ
ンバータ10の直流入力電圧に応じた360V前後の電
圧に充電される。
高周波の電流が、直流リアクトル11,チョッパ用スイ
ッチング半導体12の接続点から充電路用ダイオード1
6を介してインバータ10の主回路17の直流入力側に
設けられた電解コンデンサ構成の電源用コンデンサ18
に注入され、この注入により電源用コンデンサ18がイ
ンバータ10の直流入力電圧に応じた360V前後の電
圧に充電される。
【0031】つぎに、インバータ10の主回路17はI
GBT,電力用FET等の複数の電力用半導体19の3
相ブリッジにより形成され、各電力用半導体19には放
電路用のダイオード20が逆並列に接続されている。
GBT,電力用FET等の複数の電力用半導体19の3
相ブリッジにより形成され、各電力用半導体19には放
電路用のダイオード20が逆並列に接続されている。
【0032】また、制御回路15は電源用コンデンサ1
8の端子間電圧等の主回路17の入,出力の電圧,電流
を監視し、この監視結果に基づき、主回路17の各電力
用半導体19を系統連系運転又は自立運転に制御する。
8の端子間電圧等の主回路17の入,出力の電圧,電流
を監視し、この監視結果に基づき、主回路17の各電力
用半導体19を系統連系運転又は自立運転に制御する。
【0033】そして、この運転制御により主回路17は
電源用コンデンサ18の直流電力を配電線8の系統電源
21に相当する停電バックアップ用の3相の交流電力に
変換し、この交流電力を電圧バランサとしての交流リア
クトル22,電磁接触器からなる開閉器23及び接続ケ
ーブル5を介して引込線6から工事対象戸1に給電す
る。
電源用コンデンサ18の直流電力を配電線8の系統電源
21に相当する停電バックアップ用の3相の交流電力に
変換し、この交流電力を電圧バランサとしての交流リア
クトル22,電磁接触器からなる開閉器23及び接続ケ
ーブル5を介して引込線6から工事対象戸1に給電す
る。
【0034】ところで、この電源装置9は接続ケーブル
5が引込線6に接続された後、スタート/ストップ釦
(図示せず)のスタート操作により起動され、ストップ
操作されるまで動作する。
5が引込線6に接続された後、スタート/ストップ釦
(図示せず)のスタート操作により起動され、ストップ
操作されるまで動作する。
【0035】そして、図1,図2の×印の切断個所で工
事対象戸1が系統電源21から切離されるまでは、電源
装置9が系統電源21に連系した運転状態になり、この
とき、インバータ10の主回路17は系統連系運転の制
御により系統電圧に同期して運転され、その交流電力の
位相,振幅が系統電圧に同期する。
事対象戸1が系統電源21から切離されるまでは、電源
装置9が系統電源21に連系した運転状態になり、この
とき、インバータ10の主回路17は系統連系運転の制
御により系統電圧に同期して運転され、その交流電力の
位相,振幅が系統電圧に同期する。
【0036】つぎに、×印の切断個所で工事対象戸1が
系統電源21から切断され、工事が始まると、制御回路
15によるインバータ10の運転制御のモードが連系運
転モードから自立運転モードに切換わり、主回路17が
自立運転され、その交流電力が工事中にも工事対象戸1
に給電され続け、無停電工事が行われる。
系統電源21から切断され、工事が始まると、制御回路
15によるインバータ10の運転制御のモードが連系運
転モードから自立運転モードに切換わり、主回路17が
自立運転され、その交流電力が工事中にも工事対象戸1
に給電され続け、無停電工事が行われる。
【0037】さらに、工事が終了して前記の切断個所が
再接続されると、電源装置9が再び系統電源21に連系
した運転状態になり、制御装置15によるインバータ1
0の運転制御のモードが再び連系運転モードになり、そ
の後ストップ操作で停止するまで連系運転の交流電力が
系統電源21とともに工事対象戸1に給電される。
再接続されると、電源装置9が再び系統電源21に連系
した運転状態になり、制御装置15によるインバータ1
0の運転制御のモードが再び連系運転モードになり、そ
の後ストップ操作で停止するまで連系運転の交流電力が
系統電源21とともに工事対象戸1に給電される。
【0038】ところで、スタート動作によって連系運転
を開始した工事開始直前及び自立運転から連系運転に切
換わった工事終了直後には、瞬時ではあるが、系統電源
21の位相とインバータ10の主回路17から出力され
る交流電力の位相とがずれる。
を開始した工事開始直前及び自立運転から連系運転に切
換わった工事終了直後には、瞬時ではあるが、系統電源
21の位相とインバータ10の主回路17から出力され
る交流電力の位相とがずれる。
【0039】これは、工事の直後であれば、工事中の自
立運転の間は系統電源21から切離されていわゆる自走
発振で交流電力の位相が定まり、その間に系統電源21
の位相と自走発振の位相とにずれが生じるからである。
立運転の間は系統電源21から切離されていわゆる自走
発振で交流電力の位相が定まり、その間に系統電源21
の位相と自走発振の位相とにずれが生じるからである。
【0040】そして、系統電源21とインバータ10の
交流電力とに位相のずれが生じると、インバータ10が
自然に充電運転に移行し、系統電源21の電流の一部が
インバータ10の主回路17に流れ込み、この電流が主
回路17を通って電源用コンデンサ18を逆充電する。
交流電力とに位相のずれが生じると、インバータ10が
自然に充電運転に移行し、系統電源21の電流の一部が
インバータ10の主回路17に流れ込み、この電流が主
回路17を通って電源用コンデンサ18を逆充電する。
【0041】このとき、数1の式で示したように、位相
のずれが僅かであっても過大な電流が主回路17に流れ
込み、電源コンデンサ18が過電圧充電され、その端子
間電圧が過大に上昇する。
のずれが僅かであっても過大な電流が主回路17に流れ
込み、電源コンデンサ18が過電圧充電され、その端子
間電圧が過大に上昇する。
【0042】そこで、充電路用ダイオード16のアノー
ド,カソードに例えばIGBTからなるn型の放電路用
スイッチング半導体24のエミッタ,コレクタを接続
し、この半導体24をダイオード16に逆並列に設け
る。
ド,カソードに例えばIGBTからなるn型の放電路用
スイッチング半導体24のエミッタ,コレクタを接続
し、この半導体24をダイオード16に逆並列に設け
る。
【0043】さらに、制御回路15の制御処理用のマイ
クロコンピュータが形成する放電制御手段により、電源
用コンデンサ18の端子間電圧が前記の逆充電で過大に
なると、放電路用スイッチング半導体24にスイッチン
グ駆動の制御信号を供給してこのスイッチング半導体2
4をオンオフする。このとき、充電路用ダイオード16
は、過大な充電電圧で逆バイアスされてオフする。
クロコンピュータが形成する放電制御手段により、電源
用コンデンサ18の端子間電圧が前記の逆充電で過大に
なると、放電路用スイッチング半導体24にスイッチン
グ駆動の制御信号を供給してこのスイッチング半導体2
4をオンオフする。このとき、充電路用ダイオード16
は、過大な充電電圧で逆バイアスされてオフする。
【0044】また、放電路用スイッチング半導体24の
駆動に連動してチョッパ用スイッチング半導体12への
駆動信号の供給を停止し、このスイッチング半導体12
をオフする。
駆動に連動してチョッパ用スイッチング半導体12への
駆動信号の供給を停止し、このスイッチング半導体12
をオフする。
【0045】そのため、電源用コンデンサ18の過電圧
充電エネルギの放電電流が、放電路用スイッチング半導
体24,直流リアクトル13を介して直流電源3に断続
的に流れ、2次電池3を放電負荷に利用して電源用コン
デンサ18の過電圧充電,すなわちインバータ10の直
流入力側の過電圧が防止される。
充電エネルギの放電電流が、放電路用スイッチング半導
体24,直流リアクトル13を介して直流電源3に断続
的に流れ、2次電池3を放電負荷に利用して電源用コン
デンサ18の過電圧充電,すなわちインバータ10の直
流入力側の過電圧が防止される。
【0046】つぎに、スイッチング半導体12,24の
具体的な制御について説明する。まず、この形態にあっ
ては、インバータ10の直流入力電圧が450Vの上限
電圧に達すると、電力用半導体19等の過電圧破壊を防
止するため、図示省略した保護装置が作動して装置停止
状態になり、インバータ10を含む電源装置9の各部が
停止し、開閉器23が解放する。
具体的な制御について説明する。まず、この形態にあっ
ては、インバータ10の直流入力電圧が450Vの上限
電圧に達すると、電力用半導体19等の過電圧破壊を防
止するため、図示省略した保護装置が作動して装置停止
状態になり、インバータ10を含む電源装置9の各部が
停止し、開閉器23が解放する。
【0047】そのため、逆充電によって電源用コンデン
サ18の端子間電圧(直流電圧)が450Vの上限電圧
に上昇しないようにすれば、インバータ10の運転停止
等が発生せず、工事対象戸1が停電することもない。
サ18の端子間電圧(直流電圧)が450Vの上限電圧
に上昇しないようにすれば、インバータ10の運転停止
等が発生せず、工事対象戸1が停電することもない。
【0048】そこで、過電圧充電検出の設定電圧とし
て、ここでは、400Vの設定値1の電圧と、410V
の設定値2の電圧とを、制御回路15に設定する。
て、ここでは、400Vの設定値1の電圧と、410V
の設定値2の電圧とを、制御回路15に設定する。
【0049】そして、制御回路15の放電制御手段は、
電源用コンデンサ18の検出された端子間電圧をVO ,
設定値1の電圧(400V)をV ,設定値2の電圧
(410V)をV ,上限値の電圧(450V)をV
OVERとして、図3のステップS1〜S8の放電制御プログ
ラムにしたがって動作する。
電源用コンデンサ18の検出された端子間電圧をVO ,
設定値1の電圧(400V)をV ,設定値2の電圧
(410V)をV ,上限値の電圧(450V)をV
OVERとして、図3のステップS1〜S8の放電制御プログ
ラムにしたがって動作する。
【0050】すなわち、ステップS1 により電源用コン
デンサ18の端子間電圧Viを検出し、ステップS2 に
より検出したViと上限値の電圧VOVERとを比較し、検
出電圧Viが上限値の電圧VOVER以上(Vi≧VOVER)
の異常な過電圧状態であれば、ステップS3 に移行し、
保護装置の作動によるインバータ10等の停止処理を行
う。
デンサ18の端子間電圧Viを検出し、ステップS2 に
より検出したViと上限値の電圧VOVERとを比較し、検
出電圧Viが上限値の電圧VOVER以上(Vi≧VOVER)
の異常な過電圧状態であれば、ステップS3 に移行し、
保護装置の作動によるインバータ10等の停止処理を行
う。
【0051】一方、検出電圧Viが上限値の電圧VOVER
より低く、Vi<VOVERになるときは、ステップS2か
らステップS4に移行し、検出電圧Viが設定値1の電
圧V より大きいか否かを判別する。
より低く、Vi<VOVERになるときは、ステップS2か
らステップS4に移行し、検出電圧Viが設定値1の電
圧V より大きいか否かを判別する。
【0052】そして、インバータ10からの電源用コン
デンサ18の逆充電が発生せず、検出電圧Viが電圧V
より低く、Vi<V になる正常時は、ステップS5
の通常モードの制御に移行する。
デンサ18の逆充電が発生せず、検出電圧Viが電圧V
より低く、Vi<V になる正常時は、ステップS5
の通常モードの制御に移行する。
【0053】このとき、チョッパ用スイッチング半導体
12をTr1,放電路用スイッチング半導体24をTr2と
すると、図3の(a),(b)のタイミングチャートの
期間T1に示すように、昇圧チョッパ制御によってTr1
はオンオフし、Tr2はオフに保たれ、端子間電圧Vi は
同図の(c)に示すように360V前後の一定値に保た
れる。
12をTr1,放電路用スイッチング半導体24をTr2と
すると、図3の(a),(b)のタイミングチャートの
期間T1に示すように、昇圧チョッパ制御によってTr1
はオンオフし、Tr2はオフに保たれ、端子間電圧Vi は
同図の(c)に示すように360V前後の一定値に保た
れる。
【0054】つぎに、何らかの原因で検出電圧Viが電
圧V より高くなるときは、図3のステップS4からス
テップS6に移行し、検出電圧Viが本発明の設定電圧
に対応する電圧V より高いか否かを判断する。
圧V より高くなるときは、図3のステップS4からス
テップS6に移行し、検出電圧Viが本発明の設定電圧
に対応する電圧V より高いか否かを判断する。
【0055】このとき、検出電圧Viが電圧V より低
ければ、瞬時的な充電電圧の変動の場合等も考えられる
ため、ステップS7 に移行して昇圧チョッパ制御を停止
し、図3の(a)の期間T2に示すようにTr1をオフに
保ち、電源用コンデンサ18の充電を抑制する。
ければ、瞬時的な充電電圧の変動の場合等も考えられる
ため、ステップS7 に移行して昇圧チョッパ制御を停止
し、図3の(a)の期間T2に示すようにTr1をオフに
保ち、電源用コンデンサ18の充電を抑制する。
【0056】一方、工事の開始直前,終了直後のインバ
ータ10からの逆充電によって検出電圧Viが電圧V
以上になるときは、ステップS6からステップS8に移行
して電源用コンデンサ18の放電制御を実行し、図3の
(a),(b)の期間T3に示すようにTr1をオフに保
ってTr2をオンオフする。
ータ10からの逆充電によって検出電圧Viが電圧V
以上になるときは、ステップS6からステップS8に移行
して電源用コンデンサ18の放電制御を実行し、図3の
(a),(b)の期間T3に示すようにTr1をオフに保
ってTr2をオンオフする。
【0057】そして、工事の開始直前,終了直後の系統
連系状態に移行した瞬時に、系統電源21とインバータ
10の交流電力との位相のずれによって系統電源21か
らインバータ10を介してその電源用コンデンサ18に
電流が流れ込み、このコンデンサ18が逆充電されて
も、その端子間電圧の上昇を検出して電源用コンデンサ
18の過電圧充電エネルギが放電され、インバータ10
の直流入力電圧が過大にならず、インバータ10が運転
され続け、工事対象戸1の停電を招来することがない。
連系状態に移行した瞬時に、系統電源21とインバータ
10の交流電力との位相のずれによって系統電源21か
らインバータ10を介してその電源用コンデンサ18に
電流が流れ込み、このコンデンサ18が逆充電されて
も、その端子間電圧の上昇を検出して電源用コンデンサ
18の過電圧充電エネルギが放電され、インバータ10
の直流入力電圧が過大にならず、インバータ10が運転
され続け、工事対象戸1の停電を招来することがない。
【0058】しかも、電圧V ,V を設定し、電源用
コンデンサ18の端子間電圧が、本来の充電電圧の変動
等によって電圧V より高く、電圧V より低くなると
きは、チョッパ用スイッチング半導体12をオフして昇
圧チョッパのみを停止し、インバータ10からの逆充電
で電源用コンデンサ18の端子間電圧が電圧V 以上に
なるときにのみ、チョッパ用スイッチング半導体12を
オフするとともに放電路用スイッチング半導体24をオ
ンオフして電源用コンデンサ18の過電圧充電エネルギ
を放電するようにしたため、不必要な電源用コンデンサ
18の放電を回避し、安定な停電バックアップが行え
る。
コンデンサ18の端子間電圧が、本来の充電電圧の変動
等によって電圧V より高く、電圧V より低くなると
きは、チョッパ用スイッチング半導体12をオフして昇
圧チョッパのみを停止し、インバータ10からの逆充電
で電源用コンデンサ18の端子間電圧が電圧V 以上に
なるときにのみ、チョッパ用スイッチング半導体12を
オフするとともに放電路用スイッチング半導体24をオ
ンオフして電源用コンデンサ18の過電圧充電エネルギ
を放電するようにしたため、不必要な電源用コンデンサ
18の放電を回避し、安定な停電バックアップが行え
る。
【0059】そして、2次電池3を放電負荷とするた
め、特別な放電器等を必要とせず、しかも、放電路用ス
イッチング半導体24のオンオフにより、2次電池3に
過大な放電電流が断続的にしか流入せず、過電流充電に
よるそれらの損傷等が生じることもない。
め、特別な放電器等を必要とせず、しかも、放電路用ス
イッチング半導体24のオンオフにより、2次電池3に
過大な放電電流が断続的にしか流入せず、過電流充電に
よるそれらの損傷等が生じることもない。
【0060】したがって、電源装置9を大型化等するこ
ともなく、工事対象戸1の停電を確実に防止することが
でき、電源装置9の信頼性が著しく向上する。ところ
で、電圧V ,V 等の大きさ等は実施の形態に限られ
るものではない。
ともなく、工事対象戸1の停電を確実に防止することが
でき、電源装置9の信頼性が著しく向上する。ところ
で、電圧V ,V 等の大きさ等は実施の形態に限られ
るものではない。
【0061】また、引込線6が単相3線であっても交流
リアクトル22が介在するため、本発明を同様に適用す
ることができるのは勿論である。
リアクトル22が介在するため、本発明を同様に適用す
ることができるのは勿論である。
【0062】さらに、直流電源は2次電池3等の車両の
2次電池に限られるものでなく、例えば携帯型のこの種
の無停電工事用電源装置の3kWh程度の2次電池であ
ってもよい。
2次電池に限られるものでなく、例えば携帯型のこの種
の無停電工事用電源装置の3kWh程度の2次電池であ
ってもよい。
【0063】また、前記実施の形態にあっては、昇圧チ
ョッパ回路13を設け、直流電源としての2次電池3の
直流電力を効率よく高周波エネルギに変換し、電源用コ
ンデンサ18の充電を電源効率よく行うようにしたが、
直流電源を昇圧する必要がない場合等には、直流電源の
電力をそのまま電源用コンデンサ18に充電するように
してもよく、この場合は、少なくともチョッパ用スイッ
チング半導体12,ダイオード14及びその制御手段を
省いて形成することができ、さらに、過電流充電による
直流電源の損傷のおそれがなければ、直流リアクトル1
3も省くことができる。
ョッパ回路13を設け、直流電源としての2次電池3の
直流電力を効率よく高周波エネルギに変換し、電源用コ
ンデンサ18の充電を電源効率よく行うようにしたが、
直流電源を昇圧する必要がない場合等には、直流電源の
電力をそのまま電源用コンデンサ18に充電するように
してもよく、この場合は、少なくともチョッパ用スイッ
チング半導体12,ダイオード14及びその制御手段を
省いて形成することができ、さらに、過電流充電による
直流電源の損傷のおそれがなければ、直流リアクトル1
3も省くことができる。
【0064】そして、静止型の電力変換装置等の各部の
構成は実施の形態のものに限られるものではなく、種々
の無停電工事用電源装置に本発明を適用することができ
る。
構成は実施の形態のものに限られるものではなく、種々
の無停電工事用電源装置に本発明を適用することができ
る。
【0065】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。まず、請求項1の場合は、配電線工事の開始直前,
終了直後に系統電源21との連系状態になり、系統電源
21と電力変換装置(インバータ10)の交流電力との
位相のずれによって系統電源21からインバータ10に
電流が流れ込み、この電流でインバータ10の直流入力
側の電源用コンデンサ18が逆充電されて過電圧になる
と、放電制御手段により放電路用スイッチング半導体2
4がオンオフする。
る。まず、請求項1の場合は、配電線工事の開始直前,
終了直後に系統電源21との連系状態になり、系統電源
21と電力変換装置(インバータ10)の交流電力との
位相のずれによって系統電源21からインバータ10に
電流が流れ込み、この電流でインバータ10の直流入力
側の電源用コンデンサ18が逆充電されて過電圧になる
と、放電制御手段により放電路用スイッチング半導体2
4がオンオフする。
【0066】そして、このスイッチング半導体24のオ
ンオフにより、電源用コンデンサ18の過電圧充電エネ
ルギが放電路用スイッチング半導体24を介して断続的
に直流電源(2次電池3)に放電され、特別な放電器等
を用いることなく、しかも、連続的な放電電流による損
傷を防止しつつ2次電池3を放電負荷に利用して系統電
源21からの逆充電によるインバータ10の直流入力側
の過電圧を防止することができ、インバータ10の運転
停止等を回避して工事対象戸1の停電を確実に防止する
ことができ、装置を大型化等することなく、信頼性等の
著しい向上を図ることができる。
ンオフにより、電源用コンデンサ18の過電圧充電エネ
ルギが放電路用スイッチング半導体24を介して断続的
に直流電源(2次電池3)に放電され、特別な放電器等
を用いることなく、しかも、連続的な放電電流による損
傷を防止しつつ2次電池3を放電負荷に利用して系統電
源21からの逆充電によるインバータ10の直流入力側
の過電圧を防止することができ、インバータ10の運転
停止等を回避して工事対象戸1の停電を確実に防止する
ことができ、装置を大型化等することなく、信頼性等の
著しい向上を図ることができる。
【0067】つぎに、請求項2の場合は、直流電源(2
次電池3)が静止型の電力変換装置(インバータ10)
の規定の入力電圧より低電圧の時に、昇圧チョッパ回路
13により2次電池3の電流エネルギを昇圧して高周波
エネルギに変換し、インバータ10の電流入力側の電源
用コンデンサ18を電源効率よく充電することができ
る。
次電池3)が静止型の電力変換装置(インバータ10)
の規定の入力電圧より低電圧の時に、昇圧チョッパ回路
13により2次電池3の電流エネルギを昇圧して高周波
エネルギに変換し、インバータ10の電流入力側の電源
用コンデンサ18を電源効率よく充電することができ
る。
【0068】そして、配電線工事の開始直前,終了直後
の系統連系状態で系統電源21の電流がインバータ10
から電源用コンデンサ18に流れ込み、このコンデンサ
18が逆充電されて過電圧になると、放電制御手段によ
りチョッパ用スイッチング半導体12がオフし、放電路
用スイッチング半導体24がオンオフして電源用コンデ
ンサ18の過電圧充電エネルギを放電路用スイッチング
半導体素子24,直流リアクトル11を介して2次電池
3に放電することができる。
の系統連系状態で系統電源21の電流がインバータ10
から電源用コンデンサ18に流れ込み、このコンデンサ
18が逆充電されて過電圧になると、放電制御手段によ
りチョッパ用スイッチング半導体12がオフし、放電路
用スイッチング半導体24がオンオフして電源用コンデ
ンサ18の過電圧充電エネルギを放電路用スイッチング
半導体素子24,直流リアクトル11を介して2次電池
3に放電することができる。
【0069】したがって、2次電池3等の直流電力を効
率よくインバータ10の直流入力側の電圧に適合するよ
うに昇圧して電源用コンデンサ18を充電し、工事中の
停電バックアップ用の交流電力を形成することができ、
しかも、配電線工事の開始直前,終了直後の系統連系開
始時には、直流電源を給電負荷に利用して請求項1の場
合と同様の放電を行うことができ、請求項1の場合と同
様の効果を奏する。
率よくインバータ10の直流入力側の電圧に適合するよ
うに昇圧して電源用コンデンサ18を充電し、工事中の
停電バックアップ用の交流電力を形成することができ、
しかも、配電線工事の開始直前,終了直後の系統連系開
始時には、直流電源を給電負荷に利用して請求項1の場
合と同様の放電を行うことができ、請求項1の場合と同
様の効果を奏する。
【図1】本発明の実施の1形態の回路結線図である。
【図2】図1の電源装置を用いた配電線工事の1例の説
明図である。
明図である。
【図3】図1の放電制御の動作説明用のフローチャート
である。
である。
【図4】(a),(b),(c)は図1の動作説明用の
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
1 工事対象戸 3 直流電源としての2次電池 8 配電線 10 インバータ 11 直流リアクトル 12 チョッパ用スイッチング半導体 13 昇圧チョッパ回路 15 制御回路 16 充電路用ダイオード 18 電源用コンデンサ 21 系統電源 24 放電路用スイッチング半導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H02H 7/16 H02H 7/16 B (72)発明者 長谷部 孝弥 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内 Fターム(参考) 5G015 FA02 FA05 GA06 JA21 JA34 JA37 JA53 JA60 5G053 AA09 BA04 CA03 EB01 EC03 EC06 5G066 HA13 HB09 5H007 AA17 BB05 CA01 CB05 CC05 CC23 DB07 DC05 FA01
Claims (2)
- 【請求項1】 電池電源等の直流電源のエネルギをイン
バータ等の静止型の電力変換装置により系統電源に相当
する停電バックアップ用の交流電力に変換し、該交流電
力を系統から切離された配電線工事の工事対象戸に給電
する無停電工事用電源装置において、 前記電力変換装置の直流入力側に設けられた電源用コン
デンサと、 前記直流電源に基づく充電電流を前記電源用コンデンサ
に注入する充電路用ダイオードと、 1対の出力端子が前記充電路用ダイオードの両端に逆並
列に接続され,スイッチング動作により前記電源用コン
デンサの過電圧充電エネルギの放電路を形成する放電路
用スイッチング半導体と、 前記電源用コンデンサの端子間電圧等を監視し,配電線
工事の開始直前,終了直後の系統連系状態での前記電力
変換装置からの逆充電により前記端子間電圧が設定電圧
を上回るときに前記放電路用スイッチング半導体素子を
オンオフし,前記電源用コンデンサの過電圧充電エネル
ギを前記放電路を介して前記直流電源に放電させる放電
制御手段とを備えたことを特徴とする無停電工事用電源
装置。 - 【請求項2】 直流電源の端子間に直流リアクトル,チ
ョッパ用スイッチング半導体を直列接続して形成され,
前記直流電源を昇圧された高周波エネルギに変換する昇
圧チョッパ回路を備え、 前記直流リアクトル,前記チョッパ用スイッチング半導
体の接続点と電源用コンデンサとの間に充電路用ダイオ
ードと放電路用スイッチング半導体との逆並列接続回路
を設け、 前記電源用コンデンサの端子間電圧が設定電圧以下の時
に前記高周波エネルギの電流を前記充電路用ダイオード
を介して前記電源用コンデンサに注入し、 前記端子間電圧が前記設定電圧を上回るときに放電制御
手段により前記チョッパ用スイッチング半導体をオフし
て前記放電路用スイッチング半導体をオンオフし、前記
電源用コンデンサの過電圧充電エネルギを前記放電路用
スイッチング半導体及び前記直流リアクトルを介して前
記直流電源に放電するようにしたことを特徴とする請求
項1記載の無停電工事用電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11169087A JP2001008382A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 無停電工事用電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11169087A JP2001008382A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 無停電工事用電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001008382A true JP2001008382A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=15880097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11169087A Pending JP2001008382A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 無停電工事用電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001008382A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101860055A (zh) * | 2010-05-07 | 2010-10-13 | 艾默生网络能源有限公司 | 一种用于ups中的开关管控制方法 |
JP2012120414A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-21 | Ntt Facilities Inc | 直流給電システム及び双方向電力変換装置 |
CN103545859A (zh) * | 2012-07-11 | 2014-01-29 | 株式会社牧田 | 电池组 |
-
1999
- 1999-06-16 JP JP11169087A patent/JP2001008382A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101860055A (zh) * | 2010-05-07 | 2010-10-13 | 艾默生网络能源有限公司 | 一种用于ups中的开关管控制方法 |
JP2012120414A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-21 | Ntt Facilities Inc | 直流給電システム及び双方向電力変換装置 |
CN103545859A (zh) * | 2012-07-11 | 2014-01-29 | 株式会社牧田 | 电池组 |
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