JP2001008318A - 吊線への筐体物吊下げ設置方法及び装置 - Google Patents

吊線への筐体物吊下げ設置方法及び装置

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JP2001008318A JP17134799A JP17134799A JP2001008318A JP 2001008318 A JP2001008318 A JP 2001008318A JP 17134799 A JP17134799 A JP 17134799A JP 17134799 A JP17134799 A JP 17134799A JP 2001008318 A JP2001008318 A JP 2001008318A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電柱から等距離にある一方の吊線の線上領域
に、2つの筐体物を同時に吊下げ設置することの可能な
吊線への筐体物吊下げ設置方法及び装置の提供。 【解決手段】第1及び第2の筐体物1,2の取付けに供
され、これら2つの筐体物1,2を空間的に並列に配置
させた状態に固定しうる筐体物取付け並行ロッドフレー
ム11と、電柱から2方向に張設される吊線3,3のう
ち何れか一方の吊線3に沿って設置され、2つの筐体物
1,2の吊下げ設置のため、これらが固定される筐体物
取付け並行ロッドフレーム11を空間的に支持する筐体
物吊下げ補助棒12と、電柱4に固定的に取り付けられ
て使用され、吊線3及び筐体物吊下げ補助棒12の終端
部12aを支持する取付け金具13と、一方の吊線3に
対し、筐体物吊下げ補助棒12の先端主要領域を遊動不
能に複数箇所で固定するためのU字ボルト等の固定部材
14とを有する特徴。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊線への筐体物吊
下げ設置方法及び装置に関し、詳しくは、通信用の架空
ケーブルを布設する際に張設される吊線に対し、任意の
種別をなす2つの筐体物を、その吊線を支持している電
柱の近傍領域において同時かつ安定的に吊下げ設置する
ための吊線への筐体物吊下げ設置方法、及びその実施に
直接使用する吊線への筐体物吊下げ設置装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ファイバケーブルなど、通信
用の架空ケーブルを電柱に布設する場合、その架空ケー
ブルに張力が直接加わって、切断などの損傷を受けるこ
とのないよう、電柱間には、ケーブルリングなどを用い
て当該架空ケーブルを連続的に吊下げ設置するための
「吊線」が事前に張設される。
【0003】この吊線には、以上の架空ケーブルの他、
当該架空ケーブルの布設に際しそれが末端に達したとき
に、別の架空ケーブルを新たに延長接続するための「架
空光クロージャ」等の筐体物が、しばしば、その吊線を
支持している電柱の近傍領域(設置作業者の手が届く範
囲)において吊下げ設置される。
【0004】また、ここに例示した架空光クロージャの
付近には、当該クロージャから光ファイバケーブルの引
出しを容易に行えるなどの利便性を考慮し、複数の契約
家庭や事業所に光通信サービスを提供するための「架空
集合π−ONU(ONU:Optical Network Unit)」等
の筐体物が、併せて吊下げ設置されることがある。
【0005】以下に、電柱間に張設されている吊線に対
し、任意の種別をなす2つの筐体物を、その吊線を支持
している電柱の近傍領域において同時に吊下げ設置する
手法につき、添付図面を参照しながら説明する。
【0006】図6(a)は、吊線に対し2つの筐体物を
同時に吊下げ設置するための従来の手法を示す図であ
り、同図(b)は、当該従来手法の問題点を改善するた
めに考慮されている他の吊下げ設置の手法を示す図であ
る。
【0007】まず、同図(a)に示すように、従来の吊
下げ設置の手法により、それぞれ任意の種別をなす第1
の筐体物(架空光クロージャを想定)1と、第2の筐体
物(架空集合π−ONUを想定)2とを、架空に張設さ
れている吊線3に対し同時に吊下げ設置する場合、当該
第1及び第2の筐体物1,2は、電柱4から直線状2方
向に張設される吊線3,3の双方にそれぞれ吊下げ設置
するようにしている。
【0008】なお、電柱4への吊線3の固定に際して
は、一般に、電柱4の上部に締付けにより固定された電
柱用バンド5に対し、吊線3を架空に支持するための吊
線支持金具6をさらに固定し、この吊線支持金具6を以
って、目的の吊線3の固定を行うようにしている(詳細
は後述)。
【0009】ここで、以上の吊下げ設置の手法にあって
は、2つの筐体物1,2を、電柱4の両側、即ち、2方
向に張設される吊線3,3の双方に対し吊下げ設置して
いるため、2つの筐体物1,2の設置作業者又は他の目
的のための作業者が、当該吊下げ設置工事を終えた後の
電柱4に再び昇柱する必要が生じた場合などに、それら
2つの筐体物1,2の何れかが昇柱の邪魔になってしま
う。
【0010】こうした問題に対処するため、同図(b)
に示すように、第1の筐体物1が、電柱4の片側、即
ち、2方向に張設される吊線3,3の何れか一方(図で
は左方)に吊下げ設置された状態で、第2の筐体物2
を、その第1の筐体物1のさらに先に位置する吊線3の
領域に吊下げ設置するなどの改善手法も考えられてい
る。
【0011】しかし、上述の改善手法では、電柱4から
遠くに位置する第2の筐体物2に対し、柱上で作業を行
っている設置作業者の手が届きにくく、所要の吊下げ設
置工事を安全に遂行することが困難となる。
【0012】また、片側の吊線3のみに対する2つの筐
体物1,2の同時吊下げ設置による重量集中に伴い、吹
き付ける風により振動が増幅されて、吊線3の金属疲労
を早期に進行させる可能性を有するなどの問題をもはら
んでおり、これら各問題から、以上の改善手法を採用す
るには至っていない。
【0013】なお、以上の金属疲労の問題からも明らか
なように、吊線3に対して重量物を吊下げ設置するの
は、本来的に不適当であり、例えば、前述した架空集合
π−ONUに電源を供給するための通信補助装置類な
ど、将来的に吊線3への吊下げ設置が要望されている重
量筐体類(図示せず)に関しても、その重量からして、
これを吊線3に吊下げ設置することなどは、到底不可能
なことである。
【0014】こうした不都合から、2つの筐体物1,2
を吊下げ設置する必要が生じた場合、吊線3を利用する
のではなく、電柱4を利用して設置する手法も存在す
る。
【0015】図7(a)は、その電柱4を利用して2つ
の筐体物1,2を同時に吊下げ設置するための従来の手
法を示す図(同図(b)は、同手法を適用した場合の吊
線3に関する仮吊りの形態を示す図。詳細は後述)であ
る。
【0016】本手法によれば、電柱4に固定された前述
の電柱用バンド5により固定的に架空に支持される図示
のアーム型固定金具7を利用して、所要の2つの筐体物
1,2を、電柱4から等距離に位置させながら設置する
ことができるため、柱上で作業を行う設置作業者の安全
を確保することができると同時に、上述した通信補助装
置類などの重量筐体物をも確実に設置することができ
る。
【0017】なお、同図に示されるように、吊線3を架
空に支持する吊線支持金具6は、電柱用バンド5に予め
固定的に立設された皿ボルト8により固定されるように
なっており、これにより、吊線3の電柱4への固定が図
られている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吊線3に吊
下げ設置される通信用の架空ケーブルは、しばしば、電
力会社など他事業者の保有する電柱4に、共同利用又は
借用の形態で布設されるが、この際、他事業者の事情に
より、その電柱4を移設する必要が生じる場合がある。
このとき、移設後の電柱4に対する吊線3の固定に先立
って、いわゆる「仮吊り」と呼ばれる作業を、吊線3に
関して行う必要がある。
【0019】図8は、1つの筐体物1のみが吊下げ設置
された吊線3に関する仮吊りの形態を示す図であるが、
同図に示すように、所要の仮吊りに際しては、まず、電
柱4に吊線3を固定している吊線支持金具6の皿ボルト
8等をゆるめて、移設前の電柱4から吊線3を引き離
し、その電柱4を所望の位置に移設する。
【0020】次に、移設後の電柱4において、これを保
有する他事業者が、針金や縛り紐などの仮吊り材9を使
用して吊線3を仮吊りし、その後、架空ケーブル(図示
せず)の保有者が、電柱用バンド5及び吊線支持金具6
を再び使用して、移設後の電柱4に対する吊線3の固定
を完了した後に、使用していた仮吊り材9を取り除くよ
うにする。
【0021】なお、以上の仮吊りの事例は、あくまで、
吊線3に1つの筐体物1のみが吊下げ設置されている場
合にのみ適用される手法を示したものであり、これに対
し、2つの筐体物1,2が電柱4の両側に吊下げ設置さ
れている場合(図6を参照)には、電柱4の移設に伴
い、一方の筐体物2の設置位置がその移設後の電柱4か
ら遠く離れてしまう。
【0022】前述した吊線3の金属疲労に関する問題を
再び引き起こす結果となるため、上述したような簡易な
仮吊りの手法を一様に適用することはできない(移設後
の電柱4の「両側」に対して2つの筐体物1,2が配置
されるよう、一方の筐体物2の再設置作業が必須とな
る)。
【0023】また、アーム型固定金具7により2つの筐
体物1,2の同時吊下げ設置を行った場合(図7(a)
を参照)において、電柱4の移設に伴う吊線3の仮吊り
を行おうと、電柱4に対し吊線支持金具6を固定してい
る皿ボルト8等をゆるめて、吊線3と電柱4との分離を
図っても、図7(b)に示すように、アーム型固定金具
7が電柱用バンド5を介した状態で電柱4に固定された
まま残留する。
【0024】そのため、電柱4の移設に先立ち、吊線3
からアーム型固定金具7上の2つの筐体物1,2に引き
込まれている架空ケーブル(図示せず)の処理が必要と
なり、電柱4を移設しようとする他事業者だけでは、図
8に例示したような簡易な仮吊りの作業は不可能であ
る。
【0025】このため、以上のような場合には、電柱4
の保有者(他事業者)と架空ケーブルの保有者とが、事
前に、工事の日程調整を行う必要があるが、その工事の
当日においても、他事業者による電柱4の移設が完了す
るまでの時間が不確定で、架空ケーブルの保有者が実際
の工事に着手するまでの待機時間が長くなる傾向にある
ため、双方の保有者の間で所要の円滑に工事を進めるの
は、現状では、非常に困難なこととなっている。
【0026】してみれば、吊線3の「仮吊り」の問題を
含む、2つの筐体物1,2の「同時吊下げ設置」に関す
る様々な問題に対処するには、図9(望まれる2つの筐
体物の同時吊下げ設置の形態を示す図)に示すように、
電柱4から等距離にある一方の吊線3の線上領域に、2
つの筐体物1,2を同時に吊下げ設置することを前提と
した手法を講じるのが得策であるといえる。
【0027】なお、以上の前提手法は、図10(曲柱の
形態を示す図)に示すような、いわゆる曲柱10(通
常、2方向に帳設される吊線3,3のなす角θが、12
0°<θ<180°の場合)に帳設された一方の吊線3
に対しても、同様に適用可能でなければならない。
【0028】ここにおいて、本発明の第1の目的は、電
柱から等距離にある一方の吊線の線上領域に、2つの筐
体物を同時に吊下げ設置することにより、柱上の作業者
に対し安全な作業領域を確保することの可能な吊線への
筐体物吊下げ設置方法及び装置を提供せんとするもので
ある。
【0029】本発明の第2の目的は、一方の吊線の線上
領域への2つの筐体物の同時吊下げ設置時の重量集中に
伴う当該吊線の金属疲労を効果的に抑制することが可能
であり、かつ、通信補助装置類などの重量筐体物をも確
実に吊下げ設置することの可能な吊線への筐体物吊下げ
設置方法及び装置を提供せんとするものである。
【0030】本発明の第3の目的は、他事業者が電柱の
移設を行う必要が生じた際に、その他事業者のみにより
簡易な仮吊り作業を行うことの可能な吊線への筐体物吊
下げ設置方法及び装置を提供せんとするものである。
【0031】本発明の第4の目的は、既設の筐体物に関
する設備状況を何ら変更することなく、また、曲柱に対
しても同様な適用が可能な吊線への筐体物吊下げ設置方
法及び装置を提供せんとするものである。
【0032】本発明の他の目的は、明細書、図面、特に
特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとな
ろう。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明方法においては、
所要の同時吊下げ設置を行うに当たり、電柱から2方向
に張設される近傍領域の吊線のうち何れか一方の吊線の
側へ集約して配置した状態の第1及び第2の筐体物の加
算重量を、当該第1及び第2の筐体物の集約配置領域に
包含される一方の吊線の有限線上領域から、電柱におけ
る吊線の支持領域にかけて分散して荷重させ、第1及び
第2の筐体物の一方の吊線に対する空間配置を固定的に
維持する、という特徴を有する。
【0034】また、本発明装置においては、第1及び第
2の筐体物の取付けに供される筐体物取付け並行ロッド
フレームと、電柱から2方向に張設される吊線のうち何
れか一方の吊線に沿って設置され、筐体物取付け並行ロ
ッドフレームを空間的に支持する筐体物吊下げ補助棒
と、吊線及び筐体物吊下げ補助棒の終端部の支持のため
電柱に固定的に取り付けられる取付け金具と、前記一方
の吊線に対し筐体物吊下げ補助棒を固定するための固定
部材とを有する、という特徴を有する。
【0035】さらに具体的詳細に述べると、当該課題の
解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念
にわたる新規な特徴的構成手法及び手段を採用すること
により、前記目的を達成するよう為される。
【0036】即ち、本発明方法の第1の特徴は、張設す
る電柱片側近傍領域の吊線を中に挟んで両側に並架した
複数の筐体物の加算重量を前記近傍領域の吊線全域に分
散荷重して支持してなる、吊線への筐体物吊下げ設置方
法の構成採用にある。
【0037】本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方
法の第1の特徴における前記分散荷重による支持が、前
記電柱に対する片持支持と前記近傍領域の吊線に対する
添着支持の協働作用である、吊線への筐体物吊下げ設置
方法の構成採用にある。
【0038】本発明方法の第3の特徴は、電柱間に張設
されている吊線に対し、それぞれ任意の種別をなす第1
及び第2の筐体物を、その吊線を支持している電柱の近
傍領域において同時に吊下げ設置するための吊線への筐
体物吊下げ設置方法であって、所要の同時吊下げ設置を
行うに当たり、前記第1及び第2の筐体物を、前記電柱
から2方向に張設される前記吊線のうち何れか一方の吊
線の側へ集約して配置し、前記第1及び第2の筐体物の
加算重量を、当該第1及び第2の筐体物の集約配置領域
に包含される前記一方の吊線の有限線上領域から、前記
電柱における前記吊線の支持領域にかけて分散して荷重
させ、前記第1及び第2の筐体物の前記一方の吊線に対
する空間配置を固定的に維持してなる、吊線への筐体物
吊下げ設置方法の構成採用にある。
【0039】本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方
法の第3の特徴における前記第1及び第2の筐体物の集
約配置を、前記一方の吊線の長手方向に沿う左右両側に
振り分けて行ってなる、吊線への筐体物吊下げ設置方法
の構成採用にある。
【0040】本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方
法の第4の特徴における前記第1及び第2の筐体物の振
分け集約配置を、当該第1及び第2の筐体物の加算重心
を前記一方の吊線の有限線上領域に位置させて行ってな
る、吊線への筐体物吊下げ設置方法の構成採用にある。
【0041】本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方
法の第3、第4又は第5の特徴における前記第1及び第
2の筐体物の空間配置の維持を、少なくとも、前記一方
の吊線の有限線上領域を固定基準線として行ってなる、
吊線への筐体物吊下げ設置方法の構成採用にある。
【0042】本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方
法の第6の特徴における前記第1及び第2の筐体物の空
間配置の維持を、さらに、前記電柱における前記吊線の
支持領域を固定基準点として行ってなる、吊線への筐体
物吊下げ設置方法の構成採用にある。
【0043】一方、本発明装置の第1の特徴は、電柱間
に張設されている吊線に対し、それぞれ任意の種別をな
す第1及び第2の筐体物を、その吊線を支持している電
柱の近傍領域において同時に吊下げ設置するための吊線
への筐体物吊下げ設置装置であって、前記第1及び第2
の筐体物の取付けに供され、当該第1及び第2の筐体物
を空間的に並列に配置させた状態に固定しうる筐体物取
付け並行ロッドフレームと、前記電柱から2方向に張設
される前記吊線のうち何れか一方の吊線に沿って設置さ
れ、前記第1及び第2の筐体物の吊下げ設置のため、こ
れらが固定される前記筐体物取付け並行ロッドフレーム
を空間的に支持する筐体物吊下げ補助棒と、前記電柱に
固定的に取り付けられて使用され、前記吊線を支持する
吊線支持部、及び前記筐体物吊下げ補助棒の終端部を支
持する補助棒支持部を具備して構成される取付け金具
と、前記一方の吊線に対し、前記筐体物吊下げ補助棒の
先端主要領域を遊動不能に固定するための固定部材とを
有してなる、吊線への筐体物吊下げ設置装置の構成採用
にある。
【0044】本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装
置の第1の特徴における前記筐体物取付け並行ロッドフ
レームが、前記第1及び第2の筐体物を固定する各領域
に関して左右対称の形状に構成され、かつ、その対称線
上に、前記筐体物吊下げ補助棒との間で固定的な支持状
態を得るための固定機構を具備して構成されてなる、吊
線への筐体物吊下げ設置装置の構成採用にある。
【0045】本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装
置の第1の特徴における前記筐体物取付け並行ロッドフ
レームが、前記第1及び第2の筐体物を固定する各領域
に関して左右対称の形状に構成され、かつ、その対称線
直交線上に、自らを前記筐体物吊下げ補助棒の左右両側
に対し平行にスライドさせ、前記筐体物吊下げ補助棒と
の間で半固定的な支持状態を得るためのスライド機構を
具備して構成されてなる、吊線への筐体物吊下げ設置装
置の構成採用にある。
【0046】本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装
置の第1、第2又は第3の特徴における前記取付け金具
が、前記吊線支持部の直上に前記補助棒支持部を配置し
て構成されてなる、吊線への筐体物吊下げ設置装置の構
成採用にある。
【0047】本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装
置の第1、第2又は第3の特徴における前記取付け金具
が、前記吊線支持部の直下に前記補助棒支持部を配置し
て構成されてなる、吊線への筐体物吊下げ設置装置の構
成採用にある。
【0048】本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記取付け金具の補助棒支持部が、前記筐体物吊下げ補助
棒の終端部を固定的に把持し、当該筐体物吊下げ補助棒
における先端主要領域の水平及び鉛直回転方向に対する
遊動を禁止する固定把持機構を具備して構成されてな
る、吊線への筐体物吊下げ設置装置の構成採用にある。
【0049】本発明装置の第7の特徴は、上記本発明装
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記取付け金具の補助棒支持部が、前記筐体物吊下げ補助
棒の終端部を回動自在に保持し、当該筐体物吊下げ補助
棒における先端主要領域の水平回転方向に対する遊動を
許容する水平回動保持機構を具備して構成されてなる、
吊線への筐体物吊下げ設置装置の構成採用にある。
【0050】本発明装置の第8の特徴は、上記本発明装
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記取付け金具の補助棒支持部が、前記筐体物吊下げ補助
棒の終端部を回動自在に保持し、当該筐体物吊下げ補助
棒における先端主要領域の水平及び鉛直回転方向に対す
る遊動を許容する水平/鉛直回動保持機構を具備して構
成されてなる、吊線への筐体物吊下げ設置装置の構成採
用にある。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、そ
の第1乃至第3装置例及びこれらにそれぞれ対応する第
1乃至第3方法例につき、添付図面を参照しながら詳細
に説明する(。なお、以降に用いる図面に示される各構
成要素には、既に用いた図面に示される各構成要素と同
一又は同等のものにつき、同一の符合を付してある。
【0052】(第1装置例)図1(a)乃至(d)は、
本発明の第1装置例に係る筐体物吊下げ設置装置の構成
を示す図であり、このうち(a)は、取付け金具の使用
状態拡大正面図、(b)は、同取付け金具の使用状態一
部破断拡大側面図、(c)は、筐体物吊下げ設置装置の
使用状態平面図、(d)は、同筐体物吊下げ設置装置の
使用状態正面図である。
【0053】同図に示すように、この第1装置例に係る
筐体物吊下げ設置装置α1は、第1及び第2の筐体物
1,2の取付けに供され、これら2つの筐体物1,2を
空間的に並列に配置させた状態に固定しうる筐体物取付
け並行ロッドフレーム11と、電柱から2方向に張設さ
れる吊線3,3のうち何れか一方の吊線3(図の左方)
に沿って設置され、2つの筐体物1,2の吊下げ設置の
ため、これらが固定される筐体物取付け並行ロッドフレ
ーム11を空間的に支持する筐体物吊下げ補助棒12
と、電柱4に固定的に取り付けられて使用され、吊線3
及び筐体物吊下げ補助棒12の終端部12aを支持する
取付け金具13と、一方の吊線3に対し、筐体物吊下げ
補助棒12の先端主要領域を遊動不能に複数箇所で固定
するためのU字ボルト等の固定部材14とを有して構成
される。
【0054】これら各構成要素のうち、筐体物取付け並
行ロッドフレーム11は、2つの筐体物1,2を固定す
る各領域に関して左右対称の形状をなすよう、ほぼ矩形
枠状に構成され、かつ、その対象線上に位置する2箇所
の枠領域に、それぞれ、筐体物吊下げ補助棒12との間
で固定的な支持状態を得るための固定機構15を具備し
ている。
【0055】取付け金具13は、皿ボルト用ナット8a
の締付けにより、電柱用バンド5に立設された皿ボルト
8に対して固定されると共に、この電柱用バンド5の電
柱4への締付けにより、当該電柱4に対し固定的に取り
付けられる。また、この取付け金具13は、その下方領
域に、吊線3を架空に支持するための吊線支持部16を
具備すると共に、この吊線支持部16の直上に、筐体物
吊下げ補助棒12の終端部12aを支持するための補助
棒支持部17を具備している。
【0056】なお、以上の補助棒支持部17は、筐体物
吊下げ補助棒12の終端部12aを固定的に把持し、当
該筐体物吊下げ補助棒12における先端主要領域(筐体
物取付け並行ロッドフレーム11が設置される領域。以
下同じ)の水平及び鉛直回転方向に対する遊動を禁止す
る「固定把持機構」により構成されている(その形態に
ついては、特に限定はされない)。
【0057】また、取付け金具13を構成する吊線支持
部16と補助棒支持部17との配置関係により、筐体物
吊下げ補助棒12は、吊線3の上辺側に位置させられ、
この結果、筐体物取付け並行ロッドフレーム11を含む
筐体物吊下げ設置装置α1が吊線3の上辺に載置された
状態で、固定部材14により吊線3へ固定される。
【0058】ここで、取付け金具13を構成する吊線支
持部16と補助棒支持部17とに関しては、以上に示し
た装置例の場合と逆に配置することも可能である。以下
に、それらの配置関係を逆にした第1装置変形例につき
説明する。
【0059】図2は、本発明の第1装置変形例に係る筐
体物吊下げ設置装置の構成を示す、当該筐体物吊下げ設
置装置周辺の使用状態正面図である。
【0060】同図に示すように、この第1装置変形例に
係る筐体物吊下げ設置装置α1′に適用される取付け金
具13は、その上方領域に、吊線3を架空に支持するた
めの吊線支持部16を具備すると共に、この吊線支持部
16の直下に、筐体物吊下げ補助棒12の終端部12a
を支持するための補助棒支持部17を具備している。
【0061】以上の変形構成により、筐体物吊下げ補助
棒12は、吊線3の下辺側に位置させられ、この結果、
筐体物取付け並行ロッドフレーム11を含む筐体物吊下
げ設置装置α1′が吊線3の下辺に沿わされた状態で、
固定部材14により吊線3へ固定される。
【0062】(第1方法例)次に、以上のようにそれぞ
れ構成された第1装置例に係る筐体物吊下げ設置装置α
1、及び第1装置変形例に係る筐体物吊下げ設置装置α
1′に共通して適用される第1方法例について説明す
る。
【0063】本方法例においては、所要の同時吊下げ設
置を行うに当たり、まず、2つの筐体物1,2を空間的
に並列に配置させた状態に固定しうる筐体物取付け並行
ロッドフレーム11により、それら2つの筐体物1,2
を、電柱4から2方向に張設される吊線3,3のうち何
れか一方の吊線3の側へ集約すると共に、当該吊線3の
長手方向に沿う左右両側に振り分けて配置する。
【0064】次に、2つの筐体物1,2の吊下げ設置の
ため、これらが固定される筐体物取付け並行ロッドフレ
ーム11を空間的に支持する筐体物吊下げ補助棒12に
より、それら2つの筐体物1,2の加算重量を、当該2
つの筐体物1,2の集約配置領域に包含される一方の吊
線3の有限線上領域から、電柱4における吊線3の支持
領域、即ち、取付け金具13の補助棒支持部17にかけ
て分散して荷重させる。
【0065】そして、一方の吊線3に対し、筐体物吊下
げ補助棒12の先端主要領域を遊動不能に添着支持自在
に複数箇所で固定するためのU字ボルト等の固定部材1
4と、筐体物吊下げ補助棒12の終端部12aを片持支
持する(固定的に把持する)ための取付け金具13にお
ける補助棒支持部17とにより、2つの筐体物1,2の
一方の吊線3に対する空間配置を固定的に維持する。
【0066】なお、このときの2つの筐体物1,2の空
間配置の維持は、一方の吊線3の有限線上領域を固定基
準線とするための固定部材14による添着支持と、電柱
4における吊線3の支持領域を固定基準点とするための
取付け金具13における補助棒支持部17による片持支
持とを以って協働的に行われている。
【0067】そして以上により、電柱4から等距離にあ
る一方の吊線3の線上領域に、2つの筐体物1,2が同
時に吊下げ設置されて、柱上の作業者に対し安全な作業
領域が確保されると同時に(2つの筐体物1,2の振分
け集約配置による効果)、一方の吊線3の線上領域への
2つの筐体物1,2の同時吊下げ設置時の重量集中に伴
う当該吊線3の金属疲労が効果的に抑制され、かつ、通
信補助装置類などの重量筐体物に関しても確実に吊下げ
設置されるようになる(2つの筐体物1,2の加算重量
の分散荷重による効果)。
【0068】なお、図3(a)及び(b)は、本発明の
第1装置例に係る筐体物吊下げ設置装置α1に適用され
る仮吊りの形態を、それぞれ、筐体物吊下げ設置装置α
1の使用状態平面図及び取付け金具13の使用状態一部
破断拡大側面図により示す図である。
【0069】同図に示すように、本装置例にあっては、
電柱4に対し取付け金具13を固定している皿ボルト用
ナット8aをゆるめるだけで、その電柱4から、筐体物
吊下げ設置装置α1が設置されたままの状態の吊線3を
容易に引き離すことができるため、他事業者が電柱4の
移設を行う必要が生じた際に、その他事業者のみにより
簡易な仮吊り作業を行うことができる(図7(b)と比
較参照)。
【0070】(第2装置例)続いて、図4は、本発明の
第2装置例に係る筐体物吊下げ設置装置を構成する筐体
物取付け並行ロッドフレーム11及び筐体物吊下げ補助
棒12の平面図である。
【0071】同図に示すように、この装置例に係る筐体
物吊下げ設置装置α2は、その筐体物取付け並行ロッド
フレーム11が、2つの筐体物1,2を固定する各領域
に関して左右対称の形状をなすよう、ほぼ矩形枠状に構
成され、かつ、その対象線直交線上に位置する2箇所の
枠領域に、それぞれ、自らを筐体物吊下げ補助棒12の
左右両側に対し平行にスライドさせ、当該筐体物吊下げ
補助棒12との間で半固定的な支持状態を得るためのス
ライド機構18を具備している。
【0072】なお、前述の第1装置変形例で示した取付
け金具13の変形構成、及びこれに伴う吊線3への装置
(α1′)の設置形態は、この第2装置例に対しても同
様に適用可能である。
【0073】(第2方法例)以上のように構成された第
2装置例に係る筐体物吊下げ設置装置α2の場合、筐体
物吊下げ補助棒12に対する筐体物取付け並行ロッドフ
レーム11の相対位置を、スライド機構18で調整する
ことにより、一方の吊線3に対する2つの筐体物1,2
の振分け集約配置を、それら2つの筐体物1,2の加算
重心を一方の吊線3の有限線上領域に位置させながら行
うことができる。
【0074】このため、筐体物取付け並行ロッドフレー
ム11に固定される第1の筐体物1と第2の筐体物2と
の間に著しい重量差が存在する場合でも、架空において
両者の重量バランスをとることができるようになり、こ
の筐体物吊下げ設置装置α2に強風が吹き付けても、そ
の際の振動は最小限に抑制され、結果的に、吊線3の金
属疲労も効果的に抑制されるようになる。
【0075】(第3装置例)続いて、図5(a)乃至
(e)は、本発明の第3装置例及びその変形例に係る筐
体物吊下げ設置装置の構成を示す図であり、このうち
(a)は、第3装置例に係る筐体物吊下げ設置装置を構
成する筐体物吊下げ補助棒12及び取付け金具13の組
合使用状態正面図、(b)は、同筐体物吊下げ補助棒1
2における終端部12aの拡大平面図、(c)は、第3
装置変形例に係る筐体物吊下げ設置装置を構成する筐体
物吊下げ補助棒12及び取付け金具13の組合使用状態
正面図、(d)は、同筐体物吊下げ補助棒12における
終端部12aの拡大側面図、(e)は、同終端部12a
及び取付け金具13の組合使用状態縦断面図である。
【0076】まず、同図(a)及び(b)に示すよう
に、第3装置例に係る筐体物吊下げ設置装置α3におけ
る取付け金具13の補助棒支持部17は、筐体物吊下げ
補助棒12の終端部12aを回動自在に保持し、当該筐
体物吊下げ補助棒12における先端主要領域の水平回転
方向に対する遊動を許容する「水平回動保持機構」によ
り構成されている(その形態については、特に限定はさ
れない)。
【0077】また、同図(c)乃至(e)に示すよう
に、第3装置変形例に係る筐体物吊下げ設置装置α3′
における取付け金具13の補助棒支持部17は、筐体物
吊下げ補助棒12の終端部12aを回動自在に保持し、
図の矢印で示されるように、当該筐体物吊下げ補助棒1
2における先端主要領域の水平及び鉛直回転方向に対す
る遊動を許容する「水平/鉛直回動保持機構」により構
成されている(その形態については、特に限定はされな
い)。
【0078】なお、前述の第1装置変形例で示した取付
け金具13の変形構成、及びこれに伴う吊線3への装置
(α1′)の設置形態、並びに第2装置例で示したスラ
イド機構18の構成は、これら第3装置例及び第3装置
変形例に対しても同様に適用可能である。
【0079】(第3方法例)以上のように構成された第
3装置例及び第3装置変形例にそれぞれ係る筐体物吊下
げ設置装置α3及びα3′においては、両者とも、2つ
の筐体物1,2の空間配置の維持が、一方の吊線3の有
限線上領域を固定基準線とするための前述の固定部材1
4のみにより行われ、電柱4における吊線3の支持領域
をなす取付け金具13における補助棒支持部17に関し
ては、固定基準点とはされない。
【0080】即ち、これら第3装置例及び第3装置変形
例に係る筐体物吊下げ設置装置α3及びα3′は、図1
0に示した曲柱10への設置を意図したものであり、特
に、後者の第3装置変形例に係る筐体物吊下げ設置装置
α3′に関しては、筐体物吊下げ補助棒12の先端主要
領域の鉛直回転方向への遊動をも許容するものであるた
め、例えば、隣接する電柱との間で吊線支持点の高低差
が存在する場合などにも適用可能である。
【0081】以上、本発明の実施の形態を、第1乃至第
3装置例及びこれらに対応する第1乃至第3方法例につ
き説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段及び手
法にのみ限定されるものではなく、本発明にいう目的を
達成し、後述の効果を有する範囲内において、適宜、変
更実施することが可能なものである。
【0082】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、電柱から等距離にある一方の吊線の線上領域に
2つの筐体物を同時に吊下げ設置し、それら2つの筐体
物の加算重量の一部を電柱における吊線の支持領域へも
分散して荷重するようにしたことから、柱上の作業者に
対し安全な作業領域が確保されると同時に、吊線の金属
疲労が効果的に抑制されて、通信補助装置類などの重量
筐体物も吊線を利用して確実に吊下げ設置することが可
能となる。
【0083】また、本発明によれば、吊線を電柱から容
易に引き離すことができるため、他事業者が電柱の移設
を行う必要が生じた際に、その他事業者のみにより簡易
な仮吊り作業を行うことができる。
【0084】さらに、本発明は、既設の筐体物に関する
設備状況に何ら変更を加えることなく、また、曲柱など
吊線に関する特殊な設備状況に対しても一様に適用する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1装置例に係る筐体物吊下げ設置装
置の構成を示す図であり、(a)は、取付け金具の使用
状態拡大正面図、(b)は、同取付け金具の使用状態一
部破断拡大側面図、(c)は、筐体物吊下げ設置装置の
使用状態平面図、(d)は、同筐体物吊下げ設置装置の
使用状態正面図である。
【図2】本発明の第1装置変形例に係る筐体物吊下げ設
置装置の構成を示す、当該筐体物吊下げ設置装置の使用
状態正面図である。
【図3】(a)及び(b)は、本発明の第1装置例に係
る筐体物吊下げ設置装置に適用される仮吊りの形態を、
それぞれ、筐体物吊下げ設置装置の使用状態平面図及び
取付け金具の使用状態一部破断拡大側面図により示す図
である。
【図4】本発明の第2装置例に係る筐体物吊下げ設置装
置を構成する筐体物取付け並行ロッドフレーム及び筐体
物吊下げ補助棒の平面図である。
【図5】本発明の第3装置例及びその変形例に係る筐体
物吊下げ設置装置の構成を示す図であり、(a)は、第
3装置例に係る筐体物吊下げ設置装置を構成する筐体物
吊下げ補助棒及び取付け金具の組合使用状態正面図、
(b)は、同筐体物吊下げ補助棒における終端部の拡大
平面図、(c)は、第3装置変形例に係る筐体物吊下げ
設置装置を構成する筐体物吊下げ補助棒及び取付け金具
の組合使用状態正面図、(d)は、同筐体物吊下げ補助
棒における終端部の拡大正面図、(e)は、同終端部及
び取付け金具の組合使用状態縦断面図である。
【図6】(a)は、吊線に対し2つの筐体物を同時に吊
下げ設置するための従来の手法を示す図、(b)は、当
該従来手法の問題点を改善するために考慮されている他
の吊下げ設置の手法を示す図である。
【図7】(a)は、電柱を利用して2つの筐体物を同時
に吊下げ設置するための従来の手法を示す図、(b)
は、同手法を適用した場合の吊線に関する仮吊りの形態
を示す図である。
【図8】1つの筐体物のみが吊下げ設置された吊線に関
する仮吊りの形態を示す図である。
【図9】望まれる2つの筐体物の同時吊下げ設置の形態
を示す図である。
【図10】曲柱の形態を示す図である
【符号の説明】
α1,α1′,α2,α3,α3′…筐体物吊下げ設置
装置 1…第1の筐体物 2…第2の筐体物 3…吊線 4…電柱 5…電柱用バンド 6…吊線支持金具 7…アーム型固定金具 8…皿ボルト 8a…皿ボルト用ナット 9…仮吊り材 10…曲柱 11…筐体物取付け並行ロッドフレーム 12…筐体物吊下げ補助棒 12a…(筐体物吊下げ補助棒の)終端部 13…取付け金具 14…固定部材 15…固定機構 16…吊線支持部 17…補助棒支持部 18…スライド機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 哲夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5G367 BA03 BB14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】張設する電柱片側近傍領域の吊線を中に挟
    んで両側に並架した複数の筐体物の加算重量を前記近傍
    領域の吊線全域に分散荷重して支持する、 ことを特徴とする吊線への筐体物吊下げ設置方法。
  2. 【請求項2】前記分散荷重による支持は、 前記電柱に対する片持支持と前記近傍領域の吊線に対す
    る添着支持の協働作用である、 ことを特徴とする請求項1に記載の吊線への筐体物吊下
    げ設置方法。
  3. 【請求項3】電柱間に張設されている吊線に対し、それ
    ぞれ任意の種別をなす第1及び第2の筐体物を、その吊
    線を支持している電柱の近傍領域において同時に吊下げ
    設置するための吊線への筐体物吊下げ設置方法であっ
    て、 所要の同時吊下げ設置を行うに当たり、 前記第1及び第2の筐体物を、前記電柱から2方向に張
    設される前記吊線のうち何れか一方の吊線の側へ集約し
    て配置し、 前記第1及び第2の筐体物の加算重量を、当該第1及び
    第2の筐体物の集約配置領域に包含される前記一方の吊
    線の有限線上領域から、前記電柱における前記吊線の支
    持領域にかけて分散して荷重させ、 前記第1及び第2の筐体物の前記一方の吊線に対する空
    間配置を固定的に維持する、 ことを特徴とする吊線への筐体物吊下げ設置方法。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2の筐体物の集約配置は、 前記一方の吊線の長手方向に沿う左右両側に振り分けて
    行う、 ことを特徴とする請求項3に記載の吊線への筐体物吊下
    げ設置方法。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の筐体物の振分け集約配
    置は、 当該第1及び第2の筐体物の加算重心を前記一方の吊線
    の有限線上領域に位置させて行う、 ことを特徴とする請求項4に記載の吊線への筐体物吊下
    げ設置方法。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2の筐体物の空間配置の維
    持は、 少なくとも、前記一方の吊線の有限線上領域を固定基準
    線として行う、 ことを特徴とする請求項3、4又は5に記載の吊線への
    筐体物吊下げ設置方法。
  7. 【請求項7】前記第1及び第2の筐体物の空間配置の維
    持は、 さらに、前記電柱における前記吊線の支持領域を固定基
    準点として行う、 ことを特徴とする請求項6に記載の吊線への筐体物吊下
    げ設置方法。
  8. 【請求項8】電柱間に張設されている吊線に対し、それ
    ぞれ任意の種別をなす第1及び第2の筐体物を、その吊
    線を支持している電柱の近傍領域において同時に吊下げ
    設置するための吊線への筐体物吊下げ設置装置であっ
    て、 前記第1及び第2の筐体物の取付けに供され、当該第1
    及び第2の筐体物を空間的に並列に配置させた状態に固
    定しうる筐体物取付け並行ロッドフレームと、 前記電柱から2方向に張設される前記吊線のうち何れか
    一方の吊線に沿って設置され、前記第1及び第2の筐体
    物の吊下げ設置のため、これらが固定される前記筐体物
    取付け並行ロッドフレームを空間的に支持する筐体物吊
    下げ補助棒と、 前記電柱に固定的に取り付けられて使用され、前記吊線
    を支持する吊線支持部、及び前記筐体物吊下げ補助棒の
    終端部を支持する補助棒支持部を具備して構成される取
    付け金具と、 前記一方の吊線に対し、前記筐体物吊下げ補助棒の先端
    主要領域を遊動不能に固定するための固定部材と、を有
    する、 ことを特徴とする吊線への筐体物吊下げ設置装置。
  9. 【請求項9】前記筐体物取付け並行ロッドフレームは、 前記第1及び第2の筐体物を固定する各領域に関して左
    右対称の形状に構成され、かつ、その対称線上に、前記
    筐体物吊下げ補助棒との間で固定的な支持状態を得るた
    めの固定機構を具備して構成される、 ことを特徴とする請求項8に記載の吊線への筐体物吊下
    げ設置装置。
  10. 【請求項10】前記筐体物取付け並行ロッドフレーム
    は、 前記第1及び第2の筐体物を固定する各領域に関して左
    右対称の形状に構成され、かつ、その対称線直交線上
    に、自らを前記筐体物吊下げ補助棒の左右両側に対し平
    行にスライドさせ、前記筐体物吊下げ補助棒との間で半
    固定的な支持状態を得るためのスライド機構を具備して
    構成される、 ことを特徴とする請求項8に記載の吊線への筐体物吊下
    げ設置装置。
  11. 【請求項11】前記取付け金具は、 前記吊線支持部の直上に前記補助棒支持部を配置して構
    成される、 ことを特徴とする請求項8、9又は10に記載の吊線へ
    の筐体物吊下げ設置装置。
  12. 【請求項12】前記取付け金具は、 前記吊線支持部の直下に前記補助棒支持部を配置して構
    成される、 ことを特徴とする請求項8、9又は10に記載の吊線へ
    の筐体物吊下げ設置装置。
  13. 【請求項13】前記取付け金具の前記補助棒支持部は、 前記筐体物吊下げ補助棒の終端部を固定的に把持し、当
    該筐体物吊下げ補助棒における先端主要領域の水平及び
    鉛直回転方向に対する遊動を禁止する固定把持機構を具
    備して構成される、 ことを特徴とする請求項8、9、10、11又は12に
    記載の吊線への筐体物吊下げ設置装置。
  14. 【請求項14】前記取付け金具の前記補助棒支持部は、 前記筐体物吊下げ補助棒の終端部を回動自在に保持し、
    当該筐体物吊下げ補助棒における先端主要領域の水平回
    転方向に対する遊動を許容する水平回動保持機構を具備
    して構成される、 ことを特徴とする請求項8、9、10、11又は12に
    記載の吊線への筐体物吊下げ設置装置。
  15. 【請求項15】前記取付け金具の前記補助棒支持部は、 前記筐体物吊下げ補助棒の終端部を回動自在に保持し、
    当該筐体物吊下げ補助棒における先端主要領域の水平及
    び鉛直回転方向に対する遊動を許容する水平/鉛直回動
    保持機構を具備して構成される、 ことを特徴とする請求項8、9、10、11又は12に
    記載の吊線への筐体物吊下げ設置装置。
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