JP2001007628A - フェーズドアレイアンテナ - Google Patents

フェーズドアレイアンテナ

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JP2001007628A
JP2001007628A JP17961499A JP17961499A JP2001007628A JP 2001007628 A JP2001007628 A JP 2001007628A JP 17961499 A JP17961499 A JP 17961499A JP 17961499 A JP17961499 A JP 17961499A JP 2001007628 A JP2001007628 A JP 2001007628A
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array antenna
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Tsunehisa Marumoto
恒久 丸本
Ryuichi Iwata
龍一 岩田
Yoichi Ara
洋一 荒
Hideki Kusamitsu
秀樹 草光
Kenichiro Suzuki
健一郎 鈴木
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NEC Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/0006Particular feeding systems
    • H01Q21/0025Modular arrays

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  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェーズドアレイアンテナなど、高利得で高
周波数体に適用するフェーズドアレイアンテナの性能を
向上させる。 【解決手段】 4×4個の放射素子を備えた多層構造の
モジュール110を基板となる分配層120の同一平面
上に3×3個配置することで、12×12個の放射素子
を備えたフェーズドアレイアンテナ100を構成する。
そのモジュール110は、無給電素子層111,放射素
子層112、位相制御層113,および,分配合成層1
14から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波など
の高周波信号の送受信に用いられるフェーズドアレイア
ンテナなど、高周波信号を伝送するフェーズドアレイア
ンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、衛星追尾車載アンテ
ナや衛星搭載用アンテナに用いられ、多数の放射素子が
配置されたフェーズドアレイアンテナが提案されている
(例えば、電子情報通信学会技術報告AP90−75や
特開平1−290301号公報など参照)。この種のフ
ェーズドアレイアンテナは、各放射素子に給電する位相
を変えることによって、ビームの方向を任意に変更する
機能を有している。その給電する位相を変化させる手段
として、それぞれが固定的な異なる移相量を有する複数
の移相回路から構成されたディジタル移相器が一般的に
使用されている(以下、ディジタル移相器を単に移相器
という)。そして、フェーズドアレイアンテナにおいて
は、それら各移相回路を各々1ビットのディジタルの制
御信号によりオン/オフ制御してそれぞれの移相回路が
有する移相量を組み合わせることにより、移相器全体で
0〜360゜の給電位相を得られるようにしている。
【0003】特に、従来のフェーズドアレイアンテナで
は、各移相回路におけるスイッチング素子として、PI
Nダイオード、GaAsFETなどの半導体素子や、こ
れらを駆動するための駆動回路部品が多数使用されてい
る。そして、その移相器は、これらスイッチング素子に
直流電流または直流電圧を印加してオン/オフし、伝送
路長、サセプタンス、反射係数などを変化させることに
より、所定の移相量を発生させる構成となっている。一
方、近年では、低軌道衛星通信の分野などにおいて、イ
ンターネットの利用拡大さらにはマルチメディア通信の
普及などにより、高データレートでの通信が要求されて
おり、このためにアンテナの高利得化が必要となってい
る。また、高データレートでの通信を実現するためには
伝送帯域幅の拡大が必要となり、さらには低周波数帯に
おける周波数資源の欠乏などから、Ka帯(20GHz
〜)以上の高周波数帯で適用できるアンテナの実現が急
がれている。
【0004】具体的には、低軌道衛星追尾端末(地上
局)のアンテナとして、例えば、 周波数:30GHz、 アンテナ利得:36dBi、 ビーム走査範囲:正面方向よりビームチルト角50゜ という技術性能が要求されている。これをフェーズドア
レイアンテナで実現するためには、まず、開口面積:約
0.13m2 (360mm×360mm)が必要とな
る。さらに、サイドローブを抑制するためには、放射素
子を約1/2波長(30GHzで5mm前後)間隔で配
置してグレーティングローブの発生を回避する必要があ
る。
【0005】また、ビーム走査ステップを細かくし、か
つディジタル移相器量子化誤差にともなうサイドローブ
劣化を低く抑えるためには、各移相器に使用される移相
回路は4ビット(最小ビット移相器22.5゜)以上で
あることが望ましい。上記の条件を満たすフェーズドア
レイアンテナに用いられる合計の放射素子数および移相
回路ビット数は、 移相回路素子数:72×72=約5000個、 移相回路ビット数:72×72×4=約20000ビッ
ト となる。
【0006】ここで、そのような高利得で高周波数帯に
適用可能なフェーズドアレイアンテナを、前述した従来
技術、例えば図19に示す特開平1−290301号公
報記載のフェーズドアレイアンテナで実現しようとした
場合、次のような問題点があった。すなわち、このよう
な従来のフェーズドアレイアンテナでは、図19に示す
ように駆動回路基板に形成された1つのドライバ回路
で、各移相器内の個々の移相回路を制御する構成となっ
ているため、このドライバ回路とすべての移相回路とを
個々に接続する必要がある。したがって、その接続のた
めの配線は、放射素子数×移相回路ビット数の本数だけ
必要となり、前述した数値を適用すれば、放射素子72
個×72個のアレイ配置において、1列分(放射素子7
2個分)の各移相回路(4ビット)への配線数は、72
×4=288本となる。
【0007】このような配線を同一平面上に形成した場
合、配線幅/配線間隔(L/S)=50/50μmとし
ても、1列分(放射素子72個分)の配線束の幅は0.
1mm×288=28.8mmとなる。これに対して、
前述したように、周波数30GHzに適用できるフェー
ズドアレイアンテナでは、その放射素子の間隔を5mm
前後で配置する必要があるが、従来技術では、上述した
ように配線束の幅が28.8mmにもなり太すぎて物理
的に配置できなくなる。
【0008】ここで、放射素子が形成される層(放射素
子基板や無給電素子基板)だけでなく、分配合成器と移
相器とを異なる層に形成すれば、移相器を形成する層に
おいては移相器だけを自由に配置できるようになるの
で、上述した配置の問題を解消することができる。この
ように、多層構造とすることで、より高周波数帯に適用
可能なフェーズドアレイアンテナを実現することができ
る。また、多層構造とした場合、各層の厚さは数m程度
と小さいので、あまり厚くなることはなく、より小さい
面積にすることができるので、衛星に搭載するなどのと
きに特に有利である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、周波数30GHzに適用する場合、たとえ多層構
造としても、放射素子が形成される層は開口面積(36
0mm×360mm)とほぼ等しい大きさの基板に形成
される。このため、分配合成器や移相器をほかの層にし
たとしても、このような大きな多層基板に多数の高周波
回路を搭載することは難しい。特に量産化する場合に、
このような大型の基板に高周波回路を搭載する製造設備
は少なく、特別な設備を作らなければならない。また、
多数の放射素子が1個の基板に搭載された場合には、放
射素子の不良のために全体の交換となるため、保守上で
問題があった。本発明はこのような課題を解決するため
のものであり、フェーズドアレイアンテナの製造を容易
にするとともに、信頼性や保守性に優れたフェーズドア
レイアンテナを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のフェーズドア
レイアンテナは、少なくとも複数の放射素子と制御信号
に基づき各放射素子に給電する高周波信号の位相を変え
る複数の位相ユニットからなる複数の多層構造のモジュ
ールと、モジュールが上面に均一に配置された多層構造
の基板とからなるフェーズドアレイアンテナであって、
基板は各モジュールに対して制御信号と高周波信号を供
給するようにした。従って、例えばある放射素子に不良
が発生しても、フェーズドアレイアンテナ全体が不良と
はならず、その不良の放射素子が搭載されているモジュ
ールが不良となる。
【0011】また、この発明のフェーズドアレイアンテ
ナは、少なくとも複数の放射素子と制御信号に基づき各
放射素子に給電する高周波信号の位相を変える複数の位
相ユニットからなる複数の多層構造のモジュールと、モ
ジュールが上面に均一にかつ着脱可能に配置された多層
構造の基板とからなるフェーズドアレイアンテナであっ
て、基板は各モジュールに対して制御信号と高周波信号
を供給することを特徴とするフェーズドアレイアンテ
ナ。従って、例えばある放射素子に不良が発生しても、
フェーズドアレイアンテナ全体が不良とはならず、その
不良の放射素子が搭載されているモジュールが不良とな
る。
【0012】また、この発明のフェーズドアレイアンテ
ナは、少なくとも制御信号に基づき各放射素子に給電す
る高周波信号の位相を変える複数の位相ユニットからな
る複数の多層構造のモジュールと、各モジュールが均一
に配置された多層構造の基板とからなる多層構造のフェ
ーズドアレイアンテナであって、基板は各移相ユニット
の各放射素子に対応して設けられた複数の放射素子と、
モジュールに対して制御信号と高周波信号を供給する手
段とを備えるようにした。従って、例えばある放射素子
に不良が発生しても、フェーズドアレイアンテナ全体が
不良とはならず、その不良の放射素子が搭載されている
モジュールが不良となる。
【0013】また、この発明のフェーズドアレイアンテ
ナは、多層基板上に形成された高周波信号を伝播する導
波路、および、多層基板上に配置された導波路の接続状
態を切り替えるスイッチから構成された移相器よりなる
複数の位相ユニットを備えて複数のモジュールと、複数
のモジュールが均一に配置された基板と、セルそれぞれ
に対応して設けられた放射素子と、スイッチの動作を制
御する制御手段とを備えるようにした。従って、例えば
ある放射素子に不良が発生しても、フェーズドアレイア
ンテナ全体が不良とはならず、その不良の放射素子が搭
載されているモジュールが不良となる。
【0014】また、この発明のフェーズドアレイアンテ
ナは、多層基体上に形成された高周波信号を伝搬する導
波路、および、基体上に形成されかつ導波路の接続状態
を切り換えるスイッチから構成された移相器よりなる複
数のセルを備えた複数のモジュールと、複数のモジュー
ルが配置された基板と、セルそれぞれに対応して複数の
モジュール上に配置された放射素子と、複数のモジュー
ルと放射素子との間に配置され、導波路の所定の領域上
に高周波信号を結合する複数の結合手段を備え、放射素
子に導波路に伝搬する高周波信号を結合する結合層と、
スイッチの動作を制御する制御手段とから構成した。そ
のように構成した中で、放射素子は、複数のモジュール
全域にわたる一体構造の層に配置するようにしても良
い。また、各モジュール間が、基板上に形成された相互
接続手段を介して相互接続されているようにしてもよ
い。
【0015】また、その相互接続手段には凹部を形成
し、一方、モジュールの相互接続手段に対向する箇所に
は突起部を形成し、突起部を凹部に嵌合することで、モ
ジュール間が相互接続手段を介して相互接続するように
してもよい。また、モジュールの端部に接続領域を備
え、隣り合うモジュール間の向かい合う接続領域上にわ
たって配置された相互接続手段を介してモジュール間を
相互接続してもよい。
【0016】ここで、その相互接続手段は、板ばね上の
導電部材から構成し、その両端が隣り合うモジュール間
の向かい合う接続領域上に形成された接続端子それぞれ
に接続されているようにしてもよい。また、相互接続手
段は、絶縁性のフィルム内に分散された導電粒子と配線
とから構成し、その両端が隣り合うモジュール間の向か
い合う接続領域上に形成された接続端子が導電性粒子と
配線とを介してそれぞれに接続されているようにしても
よい。また、以上のように構成したフェーズドアレイア
ンテナにおいて、スイッチは導波路の接続状態を切り換
える可動部を備え、基体上に配置されてスイッチの形成
領域上部に空間を形成する構造体を備えるようにしても
良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。 実施の形態1 図1は、本発明の第1の実施の形態であるフェーズドア
レイアンテナ1の概略図である。以下では、フェーズド
アレイアンテナを高周波信号の送信アンテナとして用い
た場合を例にして説明するが、これに限定されるもので
はなく、可逆の理より同様の動作原理から、高周波信号
の受信アンテナとして用いることも可能である。
【0018】この実施の形態1では、例えば図1に示す
ように、4×4個の放射素子を備えた多層構造のモジュ
ール110を基板となる分配層120の同一平面に3×
3個配置することで、12×12個の放射素子を備えた
フェーズドアレイアンテナ1を構成するようにした。
【0019】そのモジュール110の回路ブロック図を
図2(a)に示す。分配合成部114aにより4×4個
の各位相ユニット113aに高周波信号が供給され、各
位相ユニット113aごとに個別に設定する位相変化量
を与えられて、放射素子112aより高周波信号が放射
される。また、このモジュール110はその位相量を設
定するための制御信号線が、各位相ユニット113aに
格子状に配線されており、それらの信号線の端部には後
述するモジュール間、もしくは信号線選択部、走査線選
択部と接続する接続ピン715が設けられている。な
お、各放射素子112aには、無給電素子111aが設
けられている。
【0020】次に、フェーズドアレイアンテナ1の構成
について説明する。図2(b)は、フェーズドアレイア
ンテナ1のブロック図である。給電部11より給電され
た高周波信号は、分配合成部12により各モジュール1
10に供給される。また、モジュール110の周囲には
制御信号の端部に配置された接続ピン715が形成され
ており、各モジュール間の制御信号線同士を接続手段2
1により電気的に接続している。同様の手段で、フェー
ズドアレイアンテナ1の端部に配置されたモジュールか
ら、制御信号を発生する走査線選択部13,信号線駆動
部14およびトリガTrg’の信号線端子として接続し
ている。こうすることによって、各モジュール内に配置
された特定の位相ユニット113aに対し、後述する制
御手段にて任意の位相量を与えることが可能となる。
【0021】次に、モジュール110の構成について述
べる。図3は、モジュール110の層構成を模式的に示
すものである。まず、無給電素子層111は、所定数の
無給電素子111aが配置された誘電体板111bから
構成されている。同様に、放射素子層112は、所定数
の放射素子112aが配置された誘電体板112bから
構成されている。また、位相制御層113は、後述する
マイクロ波回路である移相回路からなる位相ユニット1
13aが配置された誘電体板113bから構成されてい
る。また、分配合成層114は、それら各位相ユニット
113aに対して給電できるように構成された分配合成
部114aから構成されている。
【0022】また、誘電体板112bの裏面には、結合
スロット201aが形成された結合スロット層201が
形成され、位相制御層113上の各位相ユニット113
aと対応する放射素子112aとが結合できるように構
成されている。また、位相制御層113と分配合成層1
14との間には、結合スロット202aが誘電体板20
2b上に形成された結合スロット層202bが配置さ
れ、位相制御層113上の各位相ユニット113aに分
配合成層114からの高周波信号が結合できるように構
成されている。
【0023】そして、モジュール110は、図4の断面
図に示すように、各モジュールに高周波信号を供給する
分配層120上に、所定の間隔で配置される。その分配
合成層120では、各モジュール110の配置位置にあ
わせて結合スロット121が形成され、例えば、マイク
ロストリップ線路122や図示されていない線路を介し
て各モジュール110に給電できるように構成されてい
る。また、それら各モジュールは、接着剤,ねじ止めな
どの固定手段を用いることで分配層120上に固定され
ている。なお、各層の積層順序は、必ずしも図4に示さ
れている形態に限定されているものではなく、電気的・
機械的要求の条件により、削除あるいは追加されたり、
積層順序が一部変わった場合にも、本発明は有効であ
る。
【0024】次に、モジュール110内に実装された位
相ユニット113aの構成について説明する。図5は、
位相ユニット113aの回路構成を示すブロック図であ
る。各放射素子112aは、それぞれ移相器17とこれ
を制御する位相制御部18が設けられている。なお、以
下では、各放射素子112aごとに設けられた移相器1
7,この移相器17に接続されているストリップ線路の
一部,および,位相制御部18をまとめて位相ユニット
113aという。
【0025】以下、その各放射素子112aごとに設け
られる位相ユニット113aについて説明する。なお、
ここでは、22.5°45°,90°,180°と、そ
れぞれ異なる移相量を有する4つの移相回路17A〜1
7Dから移相器17が構成されている場合を例として説
明する。各移相回路17A〜17Dは、分配合成部12
から放射素子112aへ高周波信号を伝搬させるストリ
ップ線路24に接続されている。特に、各移相回路17
A〜17Dには、スイッチ17Sがそれぞれ設けられて
いる。このスイッチ17S内の各スイッチを切り替える
ことにより、後述するようにそれぞれ所定の給電移相量
を与えるものとなっている。
【0026】これら各移相回路17A〜17Dのスイッ
チ17Sを個別に制御する位相制御部18は、各移相回
路17A〜17Dごとに設けられた駆動回路19A〜1
9Dから構成されている。その各駆動回路19A〜19
Dには、直列接続された2つのラッチ191,192が
設けられている。それらの中で、ラッチ191は、入力
Dに接続された信号線Xi1,Xi2のレベルを入力CLK
に接続された走査線Y j1,Yj2の立ち上がりタイミング
でラッチする。また、ラッチ192は、ラッチ191の
出力Qを入力CLKに接続されたトリガ信号Trg’の
立ち上がりでラッチし、出力Qをそれぞれ対応する移相
回路のスイッチ17Sに出力する。
【0027】図5では、1つの位相制御部18に対して
2つの信号線Xi1,Xi2と2つの走査線Yj1,Yj2とを
設け、4つの駆動回路19A〜19Dに個別に各スイッ
チのオン/オフデータを設定している。すなわち、信号
線Xi1と走査線Yj1で移相回路17Aの動作を制御し、
信号線Xi1と走査線Yj2で移相回路17Bの動作を制御
し、信号線Xi2と走査線Yj1で移相回路17Cの動作を
制御し、信号線Xi2と走査線Yj2で移相回路17Dの動
作を制御している。
【0028】図6は、それら位相制御部の動作を示すタ
イミングチャートであり、移相回路17Aに対応する駆
動回路19Aを例として示している。図2(b)におけ
る信号線駆動部14は、信号線Xi1に印加する駆動信号
として駆動回路19Aのための信号のみならず、信号線
i1に連なる他の駆動回路、すなわち同一位相制御部1
8の駆動回路19Bや他の位相制御部18の駆動回路の
ための信号も流している。このため、信号線Xi1は常に
変化している。一方、走査線選択部13は、周期T1の
間に走査線Y11〜Yn2を一本ずつ順次選択している
ので、走査線Yj1にパルスが加えられるのは、周期T
1の間に一度だけである(図6ではt1)。
【0029】ここで、周期T1の時刻t1に走査線電圧
Yj1’がハイレベルに変化した場合、信号線電圧Xi
1’がローレベルに戻ったその後もその状態は保持され
る。そして、その後の時刻t2において、トリガ信号T
rg’がハイレベルに変化したとき、ラッチ191の出
力Qがラッチ192の出力Qから出力されるようにな
り、トリガ信号Trg’がローレベルに戻った後もその
状態が保持される。これらにより、移相回路17Aのス
イッチ17Sは、t2の瞬間からT4(次にトリガ信号
Trg’が加わる瞬間)までオン状態に維持され、その
間はストリップ線路24を伝搬する高周波信号に+2
2.5°の給電位相が与えられる。
【0030】その後の周期T2では、時刻t3において
信号線電圧Xi1’のレベルがラッチ191に保持さ
れ、その後の時刻t4においてラッチ192に保持され
る。これにより、移相回路17Aのスイッチ17Sはオ
フ状態に維持され、ストリップ線路24を伝搬する高周
波信号への給電移相量が0”の状態に戻される。なお、
図7に示すように、トリガ信号Trg’を常にハイレベ
ルに維持しておいてもよく、この場合は、ラッチ191
のラッチ出力Qがすぐにラッチ192へと転送されてス
イッチ17Sに出力される。
【0031】このようにして、スイッチ17Sを順次切
り替えることにより、スイッチ切り替え時間に伴う放射
ビームの瞬断を回避することができ、常に安定した動作
を確保することが可能となる。なお、ラッチ192の出
力電圧または電流がスイッチ17Sを駆動するに十分で
ない場合は、ラッチ192の出力側に電圧増幅器あるい
は電流増幅器を設けても良い。
【0032】次に、スイッチ17Sの構成例について説
明する。図8に示すスイッチは、微小接点部64により
ストリップ線路62,63を短絡/開放するマイクロマ
シンスイッチから構成されている。厚さ1μm程度に形
成されたストリップ線路62,83は、わずかな隙間を
有して基板61上に形成されている。また、その隙間の
上部には、厚さ2μm程度に形成された微小接点部64
が、ストリップ線路62,63に対して接触と離脱が自
在となるように支持部材65により指示されている。
【0033】ここで、微小接点部64の下面とストリッ
プ線路62,63の上面との距離は約4μm程度であ
り、基板61の上面を基準としたコンタクト64の上面
の高さ、つまりマイクロマシンスイッチ全体の高さは7
μm程度である。一方、基板61上のストリップ線路6
2,63の隙間には、導体の電極66が厚さ0.2μm
程度に形成されており、この電極66の高さ(厚さ)
は、ストリップ線路62,63の高さ(厚さ)よりも低
い(薄い)。
【0034】そのスイッチの動作について以下に説明す
る。電極66には、駆動回路19A〜19Dの、例えば
10〜100V程度の出力電圧が個別に供給される。こ
こで、電極66に正の出力電圧が印加された場合は、こ
れにより電極66の表面に静電荷が発生するとともに、
対抗する微小接点部64の表面には静電誘導により負電
荷が現れ、両者間の引力によりストリップ線路62,6
3側へ引き寄せられる。
【0035】このとき、コンタクト64の長さがストリ
ップ線路62,63の隙間より長いため、コンタクト6
4がストリップ線路62,63の両方に接触する。この
結果、例えば、ストリップ線路62に伝搬してきた高周
波信号が、ストリップ線路63へと伝搬されることにな
る。また、電極66への出力電圧の印加が停止された場
合は、引力がなくなって支持部材65により微小接点部
64が元の離間した位置へ復元され、ストリップ線路6
2とストリップ線路63の間が開放される。
【0036】なお、以上の説明では、微小接点部64に
電圧を与えず、電極66に対して出力電圧を印加する場
合について説明したが、それらの逆であっても良い。す
なわち、電極66に電圧を与えず、微小接点部64に対
して導体からなる支持部材65を介して駆動回路の出力
電圧を印加するようにしてもよく、上記と同様の作用が
得られる。
【0037】また、コンタクト64は、少なくとも下面
が導体で形成され、ストリップ線路62,63とオーミ
ック接触するものであっても、導電部材の下面に絶縁体
薄膜が形成されストリップ線路62,63と容量を結合
するものであっても良い。ここで、マイクロマシンスイ
ッチは、微小接点部64が可動部分であるため、フェー
ズドアレイアンテナのように多層基板内に位相制御層3
5を設けた場合、微小接点部64が自由に可動できるよ
うな空間を設ける必要がある。
【0038】なお、図9に、位相ユニット113aを位
相制御層113上に実装した場合の平面図を示す。この
位相ユニット113aは、前述したように、異なる線路
長のマイクロストリップ線路302aが、複数のスイッ
チ302bで切り換えるように構成されている。このセ
ルの周部には、信号線選択部(図示せず)からの信号線
Xi1,Xi2、走査線選択部(図示せず)からの走査
線Yj1,Yj2、制御装置(図示せず)からのトリガ
信号線Trg、およびスイッチの駆動電源線Vdrvが
配置されている。
【0039】そして、それら信号線に接続している駆動
回路(制御手段)302cにより、スイッチ302bは
駆動されている。また、これら信号線の内側では、マイ
クロストリップ線路302aが、結合スロット308の
上部位置から結合スロット303の下部位置までを接続
するように構成されている。また、そのマイクロストリ
ップ線路302aの途中には、例えば、22.5゜,4
5゜,90゜,180゜の各移相回路が構成され、それ
らがスイッチ302bで切り換えられ、導波する高周波
の位相を所望の値にずらすようにしている。
【0040】また、誘電体材料からなるスペーサ313
が配置され、スイッチ302bが形成された領域上に空
間が設けられている。そのスペーサ313により、スイ
ッチ302bの可動空間を確保するとともに、マイクロ
ストリップ線路302aを導波する高周波が、上の層に
影響をおよぼさないように距離を確保している。
【0041】次に、モジュール110を分配層120上
へ実装する手段について、図10を用いて説明する。図
10に示すように、分配層120は、片面にマイクロス
トリップ線路122が形成され、その反対面にはモジュ
ール110が取り付けられる接地面724と、高周波信
号を結合するための結合スロット121とが所定の箇所
に形成されている。また、モジュール110の制御信号
線が接続されている接続ピン715同士を接続するため
の配線723aとその両端には接続ソケット723が所
定の位置の基板120内に埋め込まれて配置されてい
る。
【0042】また、図10(b)に示すように、モジュ
ール110には、その裏面に各制御信号線に接続された
接続ピン715が実装されている。図10(c)に示す
ように、それら接続ピン715を接続ソケット723に
はめ込むことで、各モジュール110は基板120上へ
固定される。また、各モジュールの制御信号線は、配線
723aを介して電気的に相互に接続することができ
る。
【0043】ここで、接続ソケット723は、例えば、
図11(a)に示すように、一方が開放した直方体の導
電部材801の1側面に片持ちバネ801aを形成して
構成すればよい。片持ちバネ801aは、導電部材80
1の1側面の一部を内側へ変形させ、熱処理を加えてバ
ネ性を持たせれば形成できる。そして、この接続ソケッ
ト723にモジュールから突出している接続ピン715
を圧入して嵌合させれば、ソケットのバネ部分が自身の
バネ力によって接続ピン側面に圧接した状態となり、電
気的に接続した状態が得られる。
【0044】また、例えば、図11(b)に示すよう
に、一方が開放した円筒状の導電部材802の開放部に
スリ割部分802aを形成し、このスリ割部分802a
を内側に変形させ、熱処理を加えることでバネ性を持た
せて構成しても良い。この接続ソケット723を用いる
場合も、スリ割部分側よりモジュール110から突出し
ている接続ピン715を圧入して嵌合させれば、スリ割
部分が自身のバネ力によって接続ピン715側面に圧接
した状態となり、電気的に接続した状態が得られる。
【0045】以上示したように、この実施の形態1によ
れば、1つのモジュールに4×4個の位相ユニットを配
置し、このモジュールを3×3個均一に配置して1つの
構造とした。この結果、従来のように、12×12のセ
ルを一度に配置して一体構造でフェーズドアレイアンテ
ナを製造する場合に比較して、この実施の形態1のフェ
ーズドアレイアンテナは安定して製造できるようにな
る。例えば、上述の場合、まず、欠陥のないモジュール
を9個そろえれば、ほぼ良品レベルのフェーズドアレイ
アンテナを製造できることになる。これは次に説明する
理由による。
【0046】従来のように、12×12個の放射素子を
一度に配置しようとした場合、1個の放射素子からなる
位相ユニットが不良でもそのフェーズドアレイアンテナ
が不良になると仮定する。その場合、1つの位相ユニッ
トの不良発生率が1%であっても、フェーズドアレイア
ンテナとしての不良発生率は、(1−0.99144)×
100≒76.5%と大きなものとなる。これに対し、
上述のモジュールの場合、モジュールとしても不良発生
率は、(1−0.9916)×100≒15%と小さい。
すなわち、フェーズドアレイアンテナとしての全体の不
良発生率が、おおよそ15%程度と小さなものとなる。
また、フェーズドアレイアンテナとして組み立てるとき
に、良品のモジュールだけを用いることができるので、
フェーズドアレイアンテナの製造品質を均一にすること
ができる。また、接続ピンと接続ソケットを用いること
により、各モジュールと基板との機械的,電気的接続を
安定にとることができる。このため、各モジュールの着
脱を容易に行うことができる。
【0047】実施の形態2 ところで、上述のモジュールでは、1つの放射素子に必
要な部分を1つのモジュール内にすべて備えるようにし
たが、これに限るものではない。例えば、図12に示す
ように、すべての高周波信号の分配合成を分配層120
とその上部に設けられた分配合成層514で行い、モジ
ュールから信号分配機能をなくしても良い。この場合、
分配合成層514は一体構造として構成し、各モジュー
ル510は、無給電素子層111,放射素子層112,
および,位相制御層113から構成される。なお各層の
機能は、上述の実施の形態1と同様であるため説明を省
略する。
【0048】1つのセルを構成する、無給電素子,放射
素子,位相ユニット、そして、それら各セルに給電する
ための分配合成層それぞれの、製造過程における不良発
生状態を比較すると、微細な素子が集合している位相ユ
ニットがもっとも不良が発生しやすい。したがって、そ
の移相回路が配置される位相制御層より上の部分をモジ
ュール構成とすることでも、上述の実施の形態1と同様
の効果が得られるようになる。また、この実施の形態2
の構成とすることで、前述した実施の形態1に比較し
て、モジュールの合成分配層が不要となり、より薄く小
型化ができる。
【0049】実施の形態3 次に、この発明の実施の形態3について説明する。上述
の実施の形態2で説明したように、1つの放射素子から
なるセルに必要な部分を1つのモジュール内にすべて備
えるようにする必要なはい。例えば、図13に示すよう
に、すべての高周波信号の分配合成を行う分配合成部5
14aを構成する分配合成層514と、すべての放射素
子に対応した無給電素子部611aを形成する無給電素
子層611、および、すべての放射素子に対応する放射
素子部612aを形成する放射素子層612を一体構造
として構成するようにしても良い。この場合、モジュー
ル610は、多層基板の内層に設けられた位相制御層1
13のみから構成されている。上述したように、微細な
素子が集合している位相ユニットがもっとも不良が発生
しやすいので、位相ユニットが形成される位相制御層6
13をモジュール構成とすれば、上述した実施の形態
1,2とほぼ同様の効果を得ることが可能となる。ま
た、モジュールの構造が簡略化され小型化できる効果も
有する。
【0050】なお、以上の説明では、簡素化のために4
×4個の放射素子を備えたモジュール110を3×3個
配置して12×12個の放射素子のフェーズドアレイア
ンテナで説明した。しかし、本発明のモジュールサイズ
とモジュール個数は、それらに限るものではなく、例え
ば、72×72個の放射素子のフェーズドアレイアンテ
ナでは、12×12個の放射素子のモジュールを6×6
個備えるようにして、大きなサイズのフェーズドアレイ
アンテナを構成するようにしても良いことはいうまでも
ない。
【0051】実施の形態4 以下、この発明の実施の形態4について説明する。上記
実施の形態1〜3においては、各モジュール間の接続
は、モジュールを配置する基板上に形成された配線を用
いるようにしていたが、この実施の形態4では、次に説
明するように、横方向板ばねを用いてモジュール間の接
続を行うようにした。より詳細に説明すると、まず、図
14(a)に示すように、モジュール910の4つの辺
に接続領域910aを用意する。また、その接続領域9
10aに接続に必要な端子901を所定数形成する。そ
して、例えば、接続領域910aの隣り合う2辺におい
て、各端子901に接続して板ばね902を形成する。
この板ばね902は、導電性およびばね性を備え、一端
が端子901に接続固定され、他端は接続している端子
901表面の延長面より下に偏在するように形成する。
【0052】以上のように各モジュール910を構成す
ることで、次に示すようにフェーズドアレイアンテナを
構成することができる。図9(b)に示すように、すで
に分配層920上に固定されているモジュール910の
板ばね902の形成されていない辺と、板ばね902の
形成されている辺とが向かい合うように新たなモジュー
ル910を配置する。この結果、図9(c)に示すよう
に、すでに固定されているモジュール910の板ばね9
02の形成されていない辺の端子901が、新たに配置
するモジュール910の対向配置される辺の端子901
と、板ばね902により電気的に接続した状態となる。
以上のように、各モジュール910を基板となる分配層
920上に配置することで、各モジュール910間は接
続される。このとき、この実施の形態5によれば、分配
層920上には各モジュール間の接続のための配線を形
成しなくても良くなる。
【0053】実施の形態5 以下、この発明の実施の形態5について説明する。この
実施の形態5では、次に説明するように、各モジュール
間を異方性導電フィルムを用いて接続する。まず、図1
5(a)に示すように、各モジュール1010には接続
領域1010aを用意し、その接続領域1010aに接
続端子1001を形成する。そして、各モジュール10
10を、所定の箇所に配置してそれぞれが隣り合った状
態とする。この結果、隣り合って配置されたモジュール
1010の隣接部分を拡大すると、図15(b)平面図
および図15(e)の断面図に示すように、隣り合うモ
ジュール1010の接続端子1001が近設した状態と
なる。
【0054】次に、図15(c)の平面図および図15
(f)の断面図に示すように、その接続端子1001上
に、異方性導電フィルム1002を配置する。この異方
性導電フィルム1002の配置は、モジュール1010
の1つの辺の接続領域1010aに形成されているすべ
ての接続端子1001にわたって配置する。次に、図1
5(d)の平面図および図15(g)の断面図に示すよ
うに、隣り合うモジュール1010間の異方性導電フィ
ルム1002上にわたって、対応する接続端子1001
間を接続するための配線1003が形成された樹脂フィ
ルム1004を配置する。
【0055】そして、樹脂フィルム1004の所定箇所
上より加熱した状態で加圧し、隣り合うモジュール10
10間の対応する接続端子1001間を、異方性導電フ
ィルム1002とこの上に配置されている配線1003
とを介して接続した状態とする。この状態をより詳細に
説明すると、図10(h)に示すように、異方性導電フ
ィルム1002は、金属粒子や金属コートされた樹脂粒
子などの導電性粒子1002aが絶縁フィルム1002
b中に分散されている。初期の状態では、導電性粒子1
002aが絶縁フィルム1002b中におのおのが接触
することなく分散しているため、異方性導電フィルム1
002の表面と裏面とは絶縁された状態となっている。
【0056】したがって、図15(g)に示すように、
単に異方性導電フィルム1002を配置しただけでは、
接続端子1001と対応する配線1003とが電気的に
接続した状態とはならない。ここで、配線1003が接
続端子1001に近づくように圧力を加えていくと、そ
れらに挾まれた領域に異方性導電フィルム1002は押
しつぶされていく。そして、配線1003と接続端子1
001との間隔が導電粒子1002aの径より小さくな
れば、それらの間には複数の導電粒子1002aが挟ま
れた状態となる。この結果、異方性導電フィルム100
2を挾む配線1003と接続端子1002とは、挾んで
いる導電粒子1002aを介して電気的に接続した状態
となる。
【0057】以上のように、この実施の形態5では、各
モジュール1010同士を、接続領域1010a上で異
方性導電フィルム1002を利用して相互接続するよう
にした。この結果、この実施の形態5においても、各モ
ジュールを配置する基板上には、各モジュール間の接続
のための配線を形成する必要がない。
【0058】実施の形態6 ところで、上述の実施の形態1〜5では、スイッチを駆
動する駆動回路を位相ユニット内に実装していたが、駆
動回路を別ユニットに実装してモジュールを構成しても
良い。図16(a)は、この実施の形態6におけるモジ
ュール210のブロック図である。このモジュール21
0は、分配合成部114aにより各位相ユニット213
aに高周波信号が供給され、各位相ユニット213aご
とに個別に設定する移相変化量を与えられ、放射素子1
12aより高周波信号が放射される。また、このモジュ
ール210は、後述する駆動ユニット215aを実装し
ており、各移相器に内蔵するスイッチを動かすための駆
動信号を供給するための配線により、駆動ユニットと各
移相器がそれぞれに個別に接続されている。
【0059】次に、この実施の形態6におけるフェーズ
ドアレイアンテナ200の構成について、図16(b)
を用いて説明する。このフェーズドアレイアンテナ20
0において、給電部11より供給された高周波信号は、
分配合成部12により各モジュール210に供給され
る。また、モジュール210内に実装されている駆動ユ
ニット215aに、位相ユニット213aの移相量を設
定するための制御信号を供給する制御信号およびトリガ
信号が配線され、モジュール210と制御装置223と
が電気的に接続されている。
【0060】次に、モジュール210内に実装された駆
動ユニットの構成について、図17を用いて説明する。
図17に示すように、各駆動ユニット215aは、それ
ぞれデータ分配部41と、各移相器17毎に設けられた
例えばq個の位相制御部42とにより構成されている。
また、駆動ユニット12には、q個分の放射素子112
aの移相量がシリアルに入力される。データ分配部41
は、制御信号11iに含まれるq個の放射素子112a
の移相量を、その移相器17にそれぞれ接続されたq個
の位相制御部42に分配する。これにより、各位相制御
部42に対し、対応する放射素子112aの移相量が設
定される。
【0061】一方、図16(a)に示すように、制御装
置223は各駆動ユニット215aにトリガ信号Tgr
を出力する。このトリガ信号Tgrは、図17に示すよ
うに、各駆動ユニット215aの各位相制御部42に入
力される。なお、トリガ信号Tgrは、各位相制御部4
2に設定された移相量を、それぞれの移相器17に出力
するタイミングを決定する信号である。従って、各位相
制御部42に対して移相量を設定した後、制御装置22
3からのそのトリガ信号Tgrを出力することにより、
各放射素子15への給電移相量を一斉に更新でき、ビー
ム放射方向を瞬時に変更できる。
【0062】次に、図18を参照して各放射素子112
a毎に設けられる位相ユニット213aと、駆動ユニッ
ト215aの位相制御部42について説明する。ここで
は、それぞれ異なる移相量22.5°,45°,90
°,180を有する4個の移相器17A〜17Dから移
相器17から構成されている。各移相回路17A〜17
Dは、分配合成部12から放射素子112aへ高周波信
号を伝搬させるストリップ線路16に接続されている。
特に、各移相回路17A〜17Dには、スイッチ17S
がそれぞれ設けられている。このスイッチ17S内の各
スイッチを切り替えることにより、後述するそれぞれ所
定の給電移相量を与えるものとなっている。
【0063】これら各移相回路17A〜17Dのスイッ
チ17Sを個別に制御する位相制御部42は、各移相回
路17A〜17D毎に設けられたラッチ43A〜43D
から構成されている。駆動ユニット12のデータ分配部
41は、位相制御部42を構成する各ラッチ4A〜43
Dに対してそれぞれ制御信号41A〜41Dを出力する
ことにより、位相制御部42に放射素子15の移相量を
与える。従って、各ラッチ43A〜43Dの入力端子D
には、それぞれ制御信号41A〜41Dが入力される。
【0064】また、各ラッチ43A〜43Dの入力端子
CLKには、制御装置223から出力されるトリガ信号
Trgが入力される。各ラッチ43A〜43Dは、それ
ぞれ制御信号41A〜41Dをトリガ信号Trgの立ち
上がりまたは立ち下がりでラッチし、出力Qをそれぞれ
対応する各移相回路17A〜17Dのスイッチ17Sに
出力する。このときラッチされた制御信号41A〜41
Dの状態に従って、各移相回路17A〜17Dのスイッ
チ17Sのオン/オフが決定される。
【0065】こうして、移相回路17A〜17Dそれぞ
れの移相量が設定され、これにより移相器17全体の移
相量が設定されるので、ストリップ線路16を伝搬する
高周波信号に所定の給電移相量が与えられる。なお、ト
リガ信号Tgrは、常にハイレベル(またはローレベ
ル)に維持しておくことにより、スイッチ17Sを順次
切り替えても良い。この場合は、移相器17が同時に切
り替わることなく一部ずつ切り替えられるので、放射ビ
ームの瞬断を回避できる。また、ラッチ43A〜43D
の出力電圧または電流が、スイッチ17Sを駆動するの
に十分でない場合は、ラッチ43A〜43Dの出力側に
電圧増幅器あるいは電流増幅器を設けても良い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、少なくとも複数の放射素子と制御信号に基づき各放
射素子に給電する高周波信号の位相を変える複数の位相
ユニットからなる複数の多層構造のモジュールと、モジ
ュールが上面に均一に配置された多層構造の基板とを備
え、基板は各モジュールに対して制御信号と高周波信号
を供給するようにした。従って、例えばある放射素子に
不良が発生しても、フェーズドアレイアンテナ全体が不
良とはならず、その不良の放射素子が搭載されているモ
ジュールが不良となるだけとなる。すなわち、例えばそ
のモジュールを交換すれば、フェーズドアレイアンテナ
を不良としなくても良くなる。このように、この発明に
よれば、フェーズドアレイアンテナの製造がより容易に
なるという効果を備えている。また、故障時にはモジュ
ール単位で修理を行えばよいので、信頼性や保守性に優
れたフェーズドアレイアンテナが得られるようになる。
【0067】また、この発明は、誘電体からなる多層基
体上に形成された高周波信号を伝搬する導波路、およ
び、基体上に形成されかつ導波路の接続状態を切り換え
るスイッチから構成された移相器よりなる複数の位相ユ
ニットを備えた複数のモジュールと、複数のモジュール
が配置された基板と、位相ユニットそれぞれに対応して
複数のモジュール上に配置された放射素子と、複数のモ
ジュールと放射素子との間に配置され、導波路の所定の
領域上に高周波信号を結合する複数の結合手段を備え、
放射素子に導波路に伝搬する高周波信号を結合する結合
層と、スイッチの動作を制御する制御手段とから構成し
た。そのように構成した中で、放射素子は、複数のモジ
ュール全域にわたる一体構造の層に配置するようにして
も良い。また、各モジュール間が、基板上に形成された
相互接続手段を介して相互接続されているようにしても
よい。
【0068】また、その相互接続手段には凹部を形成
し、一方、モジュールの相互接続手段に対向する箇所に
は突起部を形成し、突起部を凹部に嵌合することで、モ
ジュール間が相互接続手段を介して相互接続するように
してもよい。また、モジュールの端部に接続領域を備
え、隣り合うモジュール間の向かい合う接続領域上にわ
たって配置された相互接続手段を介してモジュール間を
相互接続してもよい。ここで、その相互接続手段は、板
ばね上の導電部材から構成し、その両端が隣り合うモジ
ュール間の向かい合う接続領域上に形成された接続端子
それぞれに接続されているようにしてもよい。また、相
互接続手段は、絶縁性のフィルム内に分散された導電粒
子と配線とから構成し、その両端が隣り合うモジュール
間の向かい合う接続領域上に形成された接続端子が導電
性粒子と配線とを介してそれぞれに接続されているよう
にしてもよい。
【0069】また、以上のように構成したフェーズドア
レイアンテナにおいて、スイッチは導波路の接続状態を
切り換える可動部を備え、基体上に配置されてスイッチ
の形成領域上部に空間を形成する構造体を備えるように
しても良い。更に、モジュールの形状は、正方形状に限
らず、他の多角形であっても良い。以上のように、この
発明によれば、複数のモジュールを用いるため、従来の
製造設備を用いて製造することができる。このため、容
易に製造できるとともに、モジュール交換や取り扱いが
簡単になるため、優れた保守性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるフェーズド
アレイアンテナとしてのフェーズドアレイアンテナの構
成を示す斜視図である。
【図2】 図1に示したモジュール110の回路を示す
回路図である。
【図3】 実施の形態1のフェーズドアレイアンテナの
構成を示す斜視図および断面図である。
【図4】 実施の形態1におけるフェーズドアレイアン
テナの構成を示す断面図である。
【図5】 位相ユニット113aの回路構成を示す回路
図である。
【図6】 位相制御部の動作を示すタイミングチャート
である。
【図7】 位相制御部の動作を示すタイミングチャート
である。
【図8】 スイッチ17Sの構成を示す斜視図である。
【図9】 実施の形態1のフェーズドアレイアンテナの
1セルの状態を示す平面図である。
【図10】 実施の形態1のフェーズドアレイアンテナ
の構成を示す平面図および断面図である。
【図11】 実施の形態1のフェーズドアレイアンテナ
で用いる部品の構成を示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態2のフェーズドアレ
イアンテナの構成を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態3のフェーズドアレ
イアンテナの構成を示す断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態4におけるフェーズ
ドアレイアンテナの構成を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態5におけるフェーズ
ドアレイアンテナの構成を示す断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態6におけるモジュー
ルの回路を示す回路図である。
【図17】 実施の形態6におけるモジュール内に実装
された駆動ユニットの構成を示す構成図である。
【図18】 実施の形態6における位相ユニットの回路
構成を示す回路図である。
【図19】 従来よりあるフェーズドアレイアンテナの
簡単な構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…フェーズドアレイアンテナ、110…モジュール、
111…無給電素子層、112…放射素子層、113…
位相制御層、114…分配合成層、120…分配層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒 洋一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 草光 秀樹 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 鈴木 健一郎 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA09 AA11 AB06 CA03 DB03 DB04 FA06 FA20 FA29 FA31 FA32 GA02 HA05 HA07 JA07 5J045 AA05 AB05 AB06 DA10 EA07 FA02 HA03 JA12 JA17 LA01 MA07 NA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも複数の放射素子と制御信号に
    基づき各放射素子に給電する高周波信号の位相を変える
    複数の位相ユニットからなる複数の多層構造のモジュー
    ルと、前記モジュールが上面に均一に配置された多層構
    造の基板とからなるフェーズドアレイアンテナであっ
    て、 前記基板は前記各モジュールに対して前記制御信号と前
    記高周波信号を供給することを特徴とするフェーズドア
    レイアンテナ。
  2. 【請求項2】 少なくとも複数の放射素子と制御信号に
    基づき各放射素子に給電する高周波信号の位相を変える
    複数の位相ユニットからなる複数の多層構造のモジュー
    ルと、前記モジュールが上面に均一にかつ着脱可能に配
    置された多層構造の基板とからなるフェーズドアレイア
    ンテナであって、 前記基板は前記各モジュールに対して前記制御信号と前
    記高周波信号を供給することを特徴とするフェーズドア
    レイアンテナ。
  3. 【請求項3】 少なくとも制御信号に基づき各放射素子
    に給電する高周波信号の位相を変える複数の位相ユニッ
    トからなる複数の多層構造のモジュールと、前記各モジ
    ュールが均一に配置された多層構造の基板とからなる多
    層構造のフェーズドアレイアンテナであって、 前記基板は前記各移相ユニットの各放射素子に対応して
    設けられた複数の放射素子と、前記モジュールに対して
    前記制御信号と前記高周波信号を供給する手段とを有す
    ることを特徴とするフェーズドアレイアンテナ。
  4. 【請求項4】 多層基板上に形成された高周波信号を伝
    播する導波路、および、前記多層基板上に配置された前
    記導波路の接続状態を切り替えるスイッチから構成され
    た移相器よりなる複数の位相ユニットを備えて複数のモ
    ジュールと、 前記複数のモジュールが均一に配置された基板と、 前記セルそれぞれに対応して設けられた放射素子と、 前記スイッチの動作を制御する制御手段とを有すること
    を特徴とするフェーズドアレイアンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のフェーズドアレ
    イアンテナにおいて、 前記放射素子は、前記複数のモジュール全域にわたる一
    体構造の層に配置されていることを特徴とするフェーズ
    ドアレイアンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    フェーズドアレイアンテナにおいて、 前記導波路の所定の領域と前記基板内の高周波信号線路
    間で高周波信号を結合する結合スロットを有することを
    特徴とするフェーズドアレイアンテナ。
  7. 【請求項7】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    フェーズドアレイアンテナにおいて、 前記基板上に形成された相互接続手段を介して前記モジ
    ュール間が相互接続されていることを特徴とするフェー
    ズドアレイアンテナ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のフェーズドアレイアンテ
    ナにおいて、 前記相互接続手段には凹部が形成され、 前記モジュールの前記相互接続手段に対向する箇所には
    突起部が形成され、 前記突起部が前記凹部に嵌合することで、前記モジュー
    ル間が前記相互接続手段を介して相互接続されているこ
    とを特徴とするフェーズドアレイアンテナ。
  9. 【請求項9】 請求項1から4いずれか1項に記載のフ
    ェーズドアレイアンテナにおいて、 前記モジュールはその端部に接続領域を備え、 隣り合うモジュール間の向かい合う接続領域上にわたっ
    て配置された相互接続手段を介して前記モジュール間が
    相互接続されていることを特徴とするフェーズドアレイ
    アンテナ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のフェーズドアレイアン
    テナにおいて、 前記相互接続手段は、板バネ状の導電部材から構成さ
    れ、その両端が前記隣り合うモジュール間の向かい合う
    接続領域上に形成された接続端子それぞれに接続されて
    いることを特徴とするフェーズドアレイアンテナ。
  11. 【請求項11】 請求項9記載のフェーズドアレイアン
    テナにおいて、 前記相互接続手段は、絶縁性のフィルム内に分散された
    導電粒子と配線とから構成され、その両端が前記隣り合
    うモジュール間の向かい合う接続領域上に形成された接
    続端子が、前記導電性粒子と前記配線とを介してそれぞ
    れに接続されていることを特徴とするフェーズドアレイ
    アンテナ。
  12. 【請求項12】 請求項4記載のフェーズドアレイアン
    テナにおいて、 前記スイッチは前記導波路の接続状態を切り換える可動
    部を備え、 前記基体上に配置されて前記スイッチの形成領域上部に
    空間を形成する構造体を備えたことを特徴とするフェー
    ズドアレイアンテナ。
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