JP2001007355A - 太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

太陽電池及びその製造方法

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JP2001007355A
JP2001007355A JP11174657A JP17465799A JP2001007355A JP 2001007355 A JP2001007355 A JP 2001007355A JP 11174657 A JP11174657 A JP 11174657A JP 17465799 A JP17465799 A JP 17465799A JP 2001007355 A JP2001007355 A JP 2001007355A
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type semiconductor
layer
solar cell
organic
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Norikazu Nakamura
紀和 中村
Akira Fujisawa
晃 藤沢
Kenji Takeuchi
健司 竹内
Shigeaki Suganuma
茂明 菅沼
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Shinko Electric Industries Co Ltd
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Shinko Electric Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 pn型接合の太陽電池の製造工程でp形半導
体層及び/又はn形半導体層が損傷を受け難い構造の太
陽電池を提供する。 【解決手段】 光透過性を有する二枚の絶縁性基板1
0、12が、その各々の一面側に形成された電極18、
20が対向するように配置され、且つ電極18、20が
形成された絶縁性基板10、12の電極形成面の間に、
p型半導体層とn型半導体層とが積層されたpn接合層
が形成されて成る太陽電池において、該p型半導体層
が、金属化合物から成る無機半導体層14であり、n型
半導体層が、有機化合物から成る有機n型半導体層16
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池及びその製
造方法に関し、更に詳細には光透過性を有する二枚の絶
縁性基板が、その各々の一面側に形成された電極が対向
するように配置され、且つ前記電極が形成された絶縁性
基板の電極形成面の間に、p型半導体層とn型半導体層
とが積層されたpn接合層が形成されて成る太陽電池及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池には、p型半導体層とn型半導
体層とが積層されて形成されたpn接合層を具備するp
n接合の太陽電池がある。この太陽電池を図7に示す。
図7に示す太陽電池100は、光透過性を有する絶縁性
基板としてのガラス基板102上に電極膜としてモリブ
デン層104が形成されている。このモリブデン層10
4上には、p型半導体層106とn型半導体層108と
が積層されたpn接合層が形成されており、n型半導体
層108上に、ZnSから成る薄膜層110を介して透
明電極112が形成されている。更に、透明電極112
上には櫛形電極114が形成されている。この櫛形電極
112は、図8に示す様に、電極が枝別れ状(櫛形状)
に形成されているものである。
【0003】かかる太陽電池100の櫛形電極112
は、図7に示す様に、隣接する太陽電池100aのモリ
ブデン層と帯状金属箔116aによって電気的に接続さ
れ、且つ太陽電池100のモリブデン層104は、隣接
する太陽電池100bの櫛形電極と帯状金属箔116b
によって電気的に接続されている。この様に、複数個の
太陽電池同士は、直列に連結されて使用される。図7及
び図8に示す太陽電池100は、図9に示す方法で製造
される。先ず、ガラス基板102の一面側に、モリブデ
ン層104から成る電極膜をスパッタリングによって形
成した後〔図9(a)の工程〕、モリブデン層104上
に蒸着又はスパッタリングにより銅層118を形成し、
更に銅層118上にインジウム層120を蒸着又はスパ
ッタリングによって形成する〔図9(b)の工程〕。こ
の銅層118とインジウム層120とから成る金属層
を、硫化水素雰囲気中で加熱処理する硫化処理を施して
p型半導体層106とした後〔図9(c)の工程〕、抵
抗値を高めてp型半導体層106の特性を適正化して安
定した特性とすべく、p型半導体層106の表面を、K
CNが5〜10重量%含有されたKCN溶液によってエ
ッチングするKCN処理を施す。
【0004】かかるp型半導体層106上には、化学的
溶液析出法によってn型半導体層108を形成してpn
接合層を形成した後〔図9(d)の工程〕、n型半導体
層108上に、ZnSから成る薄膜層110を形成する
〔図9(e)の工程〕。この薄膜層110は、硫酸亜鉛
水溶液、チオ尿素水溶液、及びアンモニア水溶液の混合
液に、n型半導体層108を形成した基板を浸漬して約
80℃に加熱することによって、n型半導体層108の
表面にZnSが積層して形成できる。この様に形成し
た、p型半導体層106、n型半導体層108、及び薄
膜層110の周縁部の一部をレーザによって除去するこ
とにより、図7に示す帯状金属箔116aの一端部が接
続されるモリブデン層104の表面を露出する〔図9
(f)の工程〕。更に、薄膜層110上にスパッタリン
グによってZnO:Al又はZnO:Al2 3 から成
る透明電極112を形成した後〔図9(g)の工程〕、
透明電極112上に、スパッタリングや蒸着によって形
成したニッケル薄膜とアルミニウム薄膜とによって形成
された多層薄膜から成る櫛型電極114を形成すること
によって、太陽電池100を得ることができる〔図9
(h)の工程〕。尚、ZnSから成る薄膜層110を省
略することができ、その場合は、図9(e)の工程を省
略できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す太陽電池の
製造方法によれば、容易にpn型接合の太陽電池を製造
できる。しかし、p型半導体層106及びn型半導体層
108を形成した後、スパッタリング等によって透明電
極112等を形成する。このため、既に形成されたp型
半導体層106及び/又はn型半導体層108は、スパ
ッタリング等の際に、照射されるプラズマ等の高エネル
ギーの影響を受けて損傷されることがある。この様に、
p型半導体層106及び/又はn型半導体層108が損
傷された太陽電池は、その変換効率が著しく低下する。
そこで、本発明の課題は、pn型接合の太陽電池の製造
工程でp型半導体層及び/又はn型半導体層が損傷を受
け難い構造の太陽電池及びその製造方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討した結果、p型半導体層とn型半導体
層とのいずれか一方の半導体層を、金属のスパッタリン
グ等によって形成した銅(Cu)層とインジウム(In)層とを
積層して形成した金属層に、硫化処理を施して無機半導
体層とし、他方の半導体層を、溶媒等を用いて流動状態
として形成し得る有機化合物から成る有機半導体層とす
ることによって、既に形成したp型半導体層及び/又は
n型半導体層に、プラズマ等の高エネルギーによる損傷
を与えることなくpn型接合の太陽電池を製造できるこ
とを知り、本発明に到達した。すなわち、本発明は、光
透過性を有する二枚の絶縁性基板が、その各々の一面側
に形成された電極が対向するように配置され、且つ前記
電極が形成された絶縁性基板の電極形成面の間に、p型
半導体層とn型半導体層とが積層されたpn接合層が形
成されて成る太陽電池において、該p型半導体層とn型
半導体層とのいずれか一方の半導体層が、金属化合物か
ら成る無機半導体層であり、他方の半導体層が、有機化
合物から成る有機半導体層であることを特徴とする太陽
電池にある。また、本発明は、光透過性を有する二枚の
絶縁性基板が、その各々の一面側に形成された電極が対
向するように配置され、且つ前記電極が形成された絶縁
性基板の電極形成面の間に、p型半導体層とn型半導体
層とが積層されたpn接合層が形成されて成る太陽電池
を製造する際に、該p型半導体層とn型半導体層とのい
ずれか一方の半導体層として、前記電極の一方が形成さ
れた絶縁性基板の電極形成面に、銅(Cu)層とインジウム
(In)層とを積層して形成した金属層又はインジウム(In)
層と亜鉛(Zn)層とを積層して形成した金属層に、硫化処
理又はセレン化処理を施して無機半導体層を形成し、次
いで、前記無機半導体層と他方の電極が形成された絶縁
性基板とを、他方の半導体層として形成した有機化合物
から成る有機半導体層を介して接合することを特徴とす
る太陽電池の製造方法にある。
【0007】かかる本発明において、半導体層の一方
を、銅(Cu)- インジウム(In)- 硫黄(S) 又は銅(Cu)- イ
ンジウム(In)- セレン(Se)から成る無機p型半導体層と
し、他方の半導体層を、芳香族化合物のオキサジアゾー
ル誘導体、ペリレン誘導体、又は金属錯体のキノリノー
ルアルミニウム錯体から成る有機n型半導体層とするこ
と、或いは半導体層の一方を、インジウム(In)- 亜鉛(Z
n)- 硫黄(S) から成る無機n型半導体層とし、他方の半
導体層を、テトラフェニルジアミン系化合物、銅フタロ
シアニン、又はスターバーストアミン系化合物から成る
有機p型半導体層とすることが好適である。
【0008】本発明によれば、絶縁性基板の一方にスパ
ッタリングによって電極を形成した基板と、他方の絶縁
性基板に電極を形成した電極形成面にスパッタリングに
よってpn接合層を形成する半導体層の一方を形成した
基板とを、有機半導体層を介して接合できる。このた
め、絶縁性基板の一方に形成した半導体層は、他方の絶
縁性基板に施すスパッタリング等の高エネルギーに因る
損傷を避けることができる。その結果、最終的に得られ
る太陽電池の変換効率を高く維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る太陽電池の一例を図
1に示す。図1に示す太陽電池を形成する光透過性を有
する絶縁性基板10、12の間に、p型半導体層14と
n型半導体層16とが積層されて形成されたpn接合層
が配設されている。かかる絶縁性基板10、12のう
ち、ガラス製の絶縁性基板10の一面側には、スパッタ
リングによって形成した電極膜としてのモリブデン層1
8と、p型半導体層14として、銅(Cu)- インジウム(I
n)- 硫黄(S) から成る無機p型半導体層(以下、無機p
型半導体層14と称することがある)とが形成されてい
る。この無機p型半導体層14は、図9(b)(c)に
示す工程と同様にして形成される。つまり、絶縁性基板
10の一面側に形成されたモリブデン層18上に、スパ
ッタリング、蒸着、又はめっきによって銅層を形成した
後、この銅層上にインジウム層を、スパッタリング、蒸
着、又はめっきによって形成する。次いで、この銅層と
インジウム層とから成る金属層を、硫化水素雰囲気中で
加熱処理する硫化処理を施して無機p型半導体層14を
形成した後、無機p型半導体層14の表面を、KCNが
5〜10重量%含有されたKCN溶液によってエッチン
グするKCN処理を施し、抵抗値を高めて無機p型半導
体層14の特性を適正化して安定した特性とする。
【0010】一方、絶縁性基板10に対向するガラス製
の絶縁製基板12には、絶縁性基板10のモリブデン層
18と対向する対向面に、スパッタリングや蒸着によっ
て形成したニッケル薄膜とアルミニウム薄膜とによって
形成された多層薄膜から成る櫛型電極20、及びスパッ
タリングによって形成したZnO:Al又はZnO:A
2 3 から成る透明電極22が順次形成されている。
更に、かかる透明電極22の表面には、ZnSから成る
薄膜層24が形成されている。この薄膜層24は、図9
(e)に示す工程と同様に、硫酸亜鉛水溶液、チオ尿素
水溶液、及びアンモニア水溶液の混合液に、透明電極2
2等を形成した基板12を浸漬して約80℃に加熱する
ことによって、透明電極22の表面にZnSが積層して
形成できる。この様に、絶縁性基板10に形成された無
機p型半導体層14と、絶縁性基板12に形成された透
明電極22及び薄膜層24とは、n型半導体層16とし
ての有機n型半導体層(以下、有機n型半導体層16と
称することがある)を介して接合されている。
【0011】かかる有機n型半導体層16は、図2に示
す様に、溶媒等を用いて流動状態として形成し得る有機
化合物を用い、無機p型半導体層14上に流動状態の有
機化合物を滴下、塗布、コーティング等することによっ
て形成できる。形成された有機n型半導体層16は、無
機p型半導体層14と積層されてpn接合層を形成して
おり、有機n型半導体層16が固化するまでに基板12
に形成した薄膜層24を圧着することによって、有機n
型半導体層16と薄膜層24とを接合できる。この有機
n型半導体層16を形成する有機化合物としては、例え
ば芳香族化合物のオキサジアゾール誘導体、ペリレン誘
導体、又は金属錯体のキノリノールアルミニウム錯体を
挙げることができる。
【0012】この様に、無機p型半導体層14と有機n
型半導体層16とが接合された太陽電池では、絶縁性基
板10、12の周縁部にロ字状の絶縁シート24が配設
されている。この絶縁シート24の開口部内には、無機
p型半導体層14と有機n型半導体層16とが積層され
て成るpn接合層が形成されている。かかる絶縁シート
24の一面側には、一端が櫛型電極20と電気的に接続
された金属箔が取出電極26として絶縁性基板10、1
2の外方に引き出されている。更に、絶縁シート24の
他面側にも、一端がモリブデン層18と電気的に接続さ
れた金属箔が取出電極28として絶縁性基板10、12
の外方に引き出されている。かかる取出電極26の一端
と櫛型電極20との接続、及び/又は取出電極28の一
端とモリブデン層18との接続は、銀(Ag)ペーストや導
電性接着剤等を用いることによって確実に接続できる。
ここで、図1及び図2に示す無機p型半導体層14とし
ては、銅(Cu)- インジウム(In)- セレン(Se)から成る無
機p型半導体層であってもよい。この無機p型半導体層
は、先ず、基板10の一面側に形成されたモリブデン層
18上に、スパッタリング、蒸着、又はめっき等によっ
て銅層を形成し、更に銅層上にインジウム層をスパッタ
リング、蒸着、又はめっき等によって形成する。次い
で、この銅層とインジウム層とから成る金属層を、セレ
ン化水素雰囲気中で加熱処理するセレン化処理を施すこ
とによって得ることができる。
【0013】図1及び図2に示す太陽電池は、無機p型
半導体層と有機n型半導体層とが積層されて形成された
pn接合層が配設されて成る太陽電池であるが、図3に
示す様に、無機n型半導体層32と有機p型半導体層3
0とが積層されて形成されたpn接合層が配設されて成
る太陽電池であってもよい。図3に示す太陽電池を構成
する、光透過性を有する絶縁性基板10、12のうち、
ガラス製の絶縁性基板10の一面側には、スパッタリン
グによって形成した電極膜としてのモリブデン層18が
形成されている。一方、絶縁性基板10と対向するガラ
ス製の絶縁性基板12には、絶縁性基板10のモリブデ
ン層18と対向する対向面に、スパッタリングや蒸着に
よって形成したニッケル薄膜とアルミニウム薄膜とによ
って形成された多層薄膜から成る櫛型電極20、及びス
パッタリングによって形成したZnO:Al又はZn
O:Al2 3 から成る透明電極22が形成されてい
る。かかる透明電極22の表面には、ZnSから成る薄
膜層24が形成されている。この薄膜層24は、図9
(e)に示す工程と同様に、硫酸亜鉛水溶液、チオ尿素
水溶液、及びアンモニア水溶液の混合液に、透明電極2
2等を形成した基板12を浸漬して約80℃に加熱する
ことにより、透明電極22の表面にZnSが積層して形
成できる。
【0014】更に、薄膜層24の表面には、インジウム
(In)- 亜鉛(Zn)- 硫黄(S) から成る無機n型半導体層3
2が形成されている。かかる無機n型半導体層32を形
成する際には、先ず、基板12の一面側に形成された薄
膜層24の表面に、スパッタリング、蒸着、又はめっき
等によって銅層を形成し、更に銅層上に亜鉛層をスパッ
タリング、蒸着、又はめっき等によって形成する。次い
で、この銅層と亜鉛層とから成る金属層を、硫化水素雰
囲気中で加熱処理する硫化処理を施すことによって、無
機n型半導体層32を得ることができる。この様に、基
板12に形成された無機n型半導体層32等と、絶縁性
基板10に形成されたモリブデン層18等とは、p型半
導体層30としての有機p型半導体層(以下、有機p型
半導体層32と称することがある)を介して接合されて
いる。かかる有機p型半導体層30は、図4に示す様
に、溶媒等を用いて流動状態として形成し得る有機化合
物を用い、絶縁性基板10のモリブデン層18上に流動
状態の有機化合物を滴下、塗布、コーティング等するこ
とによって形成できる。形成された有機p型半導体層3
0は、モリブデン層18と接合されており、有機p型半
導体層30が固化するまでに基板12に形成した無機n
型半導体層32を圧着することによって、有機p型半導
体層30と無機n型半導体層32とが積層されたpn接
合層を形成できる。この有機p型半導体層30を形成す
る有機化合物としては、例えばテトラフェニルジアミン
系化合物、銅フタロシアニン、又はスターバーストアミ
ン系化合物を挙げることができる。
【0015】この様に、有機p型半導体層30と無機n
型半導体層32とが積層されて形成されたpn接合層が
絶縁性基板10、12の間に配設されて成る太陽電池で
は、絶縁性基板10、12の周縁部にロ字状の絶縁シー
ト24が配設されている。この絶縁シート24の開口部
内には、有機p型半導体層30と無機n型半導体層32
とが積層されて成るpn接合層が形成されている。かか
る絶縁シート24の一面側には、一端が櫛型電極20と
電気的に接続された金属箔が取出電極26として絶縁性
基板10、12の外方に引き出されている。更に、絶縁
シート24の他面側にも、一端がモリブデン層18と電
気的に接続された金属箔が取出電極28として絶縁性基
板10、12の外方に引き出されている。かかる取出電
極26の一端と櫛型電極20との接続、及び/又は取出
電極28の一端とモリブデン層18との接続は、銀(Ag)
ペーストや導電性接着剤等を用いることによって確実に
接続できる。尚、有機p型半導体層30を形成した場
合、無機p型半導体層14を形成する際に施した、KC
N溶液によって無機p型半導体層14をエッチングする
KCN処理は不要である。
【0016】図1〜図4に示す太陽電池では、有機n型
半導体層16又は無機n型半導体層32と透明電極22
との間に、ZnSから成る薄膜層24が形成されている
が、かかる薄膜層24を形成しなくてもよい。図5に透
明電極24の表面に有機n型半導体層16が直接形成さ
れた太陽電池を示し、図6に透明電極24の表面に無機
n型半導体層32が直接形成された太陽電池を示す。と
ころで、図1〜図6に示す様に、太陽電池を形成するp
n接合層の一方の半導体層を有機n型半導体層16又は
有機p型半導体層30によってが形成されている、この
ため、有機n型半導体層16と有機p型半導体層30と
が積層されて成るpn接合層が配設された太陽電池も製
造可能である。しかし、pn接合層を有機半導体層のみ
によって形成した太陽電池では、その変換効率が極めて
低いため、実用に供し得ないものである。この点、本発
明に係る太陽電池は、p型半導体層とn型半導体層との
いずれか一方の半導体層が無機半導体層であり、他方の
半導体層が有機半導体層であるため、その変換効率は、
pn接合層が無機半導体層のみによって形成された太陽
電池(スパッタリング等によって無機半導体層が損傷を
受けていない場合)と略同一値を呈することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、太陽電池を構成する半
導体層が、その製造工程において、スパッタリング等の
際に照射されるプラズマ等の高エネルギーに因る損傷を
回避することができる。その結果、変換効率の高い安定
した太陽電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る太陽電池の一例を示す縦断面図で
ある。
【図2】図1に示す太陽電池の製造方法を説明する説明
図である。
【図3】本発明に係る太陽電池の他の例を示す縦断面図
である。
【図4】図3に示す太陽電池の製造方法を説明する説明
図である。
【図5】本発明に係る太陽電池の他の例を示す縦断面図
である。
【図6】本発明に係る太陽電池の他の例を示す縦断面図
である。
【図7】従来の太陽電池を説明するための縦断面図であ
る。
【図8】従来の太陽電池を説明するための正面図であ
る。
【図9】従来の太陽電池の製造方法を説明するための工
程図である。
【符号の説明】
10、12 基板 14 無機p型半導体層 16 有機n型半導体層 18 モリブデン層 20 櫛型電極 22 透明電極 24 絶縁シート 26、28 取出電極 30 有機p型半導体層 32 無機n型半導体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 健司 長野県長野市大字栗田字舎利田711番地 新光電気工業株式会社内 (72)発明者 菅沼 茂明 長野県長野市大字栗田字舎利田711番地 新光電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA10 AA11 AA12 BA14 CB30 DA03 GA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性を有する二枚の絶縁性基板が、
    その各々の一面側に形成された電極が対向するように配
    置され、且つ前記電極が形成された絶縁性基板の電極形
    成面の間に、p型半導体層とn型半導体層とが積層され
    たpn接合層が形成されて成る太陽電池において、 該p型半導体層とn型半導体層とのいずれか一方の半導
    体層が、金属化合物から成る無機半導体層であり、 他方の半導体層が、有機化合物から成る有機半導体層で
    あることを特徴とする太陽電池。
  2. 【請求項2】 n型半導体層が、芳香族化合物のオキサ
    ジアゾール誘導体、ペリレン誘導体、又は金属錯体のキ
    ノリノールアルミニウム錯体から成る有機n型半導体層
    であり、 p型半導体層が、銅(Cu)- インジウム(In)- 硫黄(S) 又
    は銅(Cu)- インジウム(In)- セレン(Se)から成る無機p
    型半導体層である請求項1記載の太陽電池。
  3. 【請求項3】 n型半導体層が、インジウム(In)- 亜鉛
    (Zn)- 硫黄(S) から成る無機n型半導体層であり、 p型半導体層が、テトラフェニルジアミン系化合物、銅
    フタロシアニン、又はスターバーストアミン系化合物か
    ら成る有機p型半導体層である請求項1記載の太陽電
    池。
  4. 【請求項4】 光透過性を有する二枚の絶縁性基板が、
    その各々の一面側に形成された電極が対向するように配
    置され、且つ前記電極が形成された絶縁性基板の電極形
    成面の間に、p型半導体層とn型半導体層とが積層され
    たpn接合層が形成されて成る太陽電池を製造する際
    に、 該p型半導体層とn型半導体層とのいずれか一方の半導
    体層として、前記電極の一方が形成された絶縁性基板の
    電極形成面に、銅(Cu)層とインジウム(In)層とを積層し
    て形成した金属層又はインジウム(In)層と亜鉛(Zn)層と
    を積層して形成した金属層に、硫化処理又はセレン化処
    理を施して無機半導体層を形成し、 次いで、前記無機半導体層と他方の電極が形成された絶
    縁性基板とを、他方の半導体層として形成した有機化合
    物から成る有機半導体層を介して接合することを特徴と
    する太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体層の一方を、銅(Cu)- インジウム
    (In)- 硫黄(S) 又は銅(Cu)- インジウム(In)- セレン(S
    e)から成る無機p型半導体層とし、 他方の半導体層を、芳香族化合物のオキサジアゾール誘
    導体、ペリレン誘導体、又は金属錯体のキノリノールア
    ルミニウム錯体から成る有機n型半導体層とする請求項
    4記載の太陽電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体層の一方を、インジウム(In)- 亜
    鉛(Zn)- 硫黄(S) から成る無機n型半導体層とし、 他方の半導体層を、テトラフェニルジアミン系化合物、
    銅フタロシアニン、又はスターバーストアミン系化合物
    から成る有機p型半導体層とする請求項4記載の太陽電
    池の製造方法。
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