JP2001006179A - コンテンツ記録媒体、コンテンツ記録装置およびプログラム記録媒体 - Google Patents

コンテンツ記録媒体、コンテンツ記録装置およびプログラム記録媒体

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JP2001006179A
JP2001006179A JP11175420A JP17542099A JP2001006179A JP 2001006179 A JP2001006179 A JP 2001006179A JP 11175420 A JP11175420 A JP 11175420A JP 17542099 A JP17542099 A JP 17542099A JP 2001006179 A JP2001006179 A JP 2001006179A
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JP11175420A
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English (en)
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Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正なコンテンツ記録媒体に、記録に対して
課金されているコンテンツを記録することが可能であっ
た。 【解決手段】 追記光でコンテンツが記録されるコンテ
ンツ領域2と、コンテンツ領域2へコンテンツが記録さ
れる場合、その記録されるコンテンツに対する課金の大
きさが追記光で一回追記される課金領域3と、コンテン
ツ領域2へのコンテンツの記録の許容限界を意味する課
金の総額があらかじめ所定の凹凸形状で記録されてお
り、かつ追記光に対して化学的に実質上変化しない総額
領域4とを備えたコンテンツ記録媒体を用いる。課金の
総額が、総額領域4に所定の凹凸形状で記録されている
ので、複製や加工することが容易にできない。コンテン
ツの記録は、課金領域3の課金の累積的大きさと、コン
テンツの課金の大きさとの合計が、総額領域4の総額以
下の場合に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像や音声等のコ
ンテンツが記録されるコンテンツ記録媒体と、そのコン
テンツ記録媒体にコンテンツを記録するコンテンツ記録
装置と、プログラム記録媒体とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、放送局からのコンテンツや、イン
ターネットで伝送されるコンテンツを受信し、そのコン
テンツを磁気ディスクや光ディスク等のコンテンツ記録
媒体に記録するさい、その記録に対して課金されるとい
う状況が増えてきている。そのような状況に対応して、
ユーザは、コンテンツの記録に対しての料金をコンテン
ツ提供者側に支払うために、氏名やクレジットカード番
号や銀行口座番号等を登録するなど、料金支払いのため
の契約をコンテンツ提供者側との間であらかじめ行って
おく必要がある。そして、ユーザは、実際にコンテンツ
を記録すると、電話回線等を利用して、記録したコンテ
ンツの名前等の情報をコンテンツ提供者側に伝え、それ
に応じて、コンテンツ提供者側は、コンテンツの記録に
対する料金を、銀行の口座から引き落とすなどして回収
する。
【0003】上述したコンテンツの記録とは別に、現
在、公衆電話や高速道路等を利用するさい、現金ととも
にプリペイドカードが使用されている。そのプリペイド
カードは、決められた金額分の公衆電話や高速道路等を
利用することができる度数があらかじめ記録されてお
り、現金の替わりに使用することができるものである。
そして、公衆電話や高速道路等を利用すると、その利用
に応じた度数分が、あらかじめ記録されていた度数から
減らされていくというものである。ところで、現在普及
しているプリペイドカードの多くは磁気カードである。
磁気カードでは、度数は磁気によって記録されており、
また、利用に応じた分の度数の変更も磁気によって行わ
れる。このように、磁気カードは、磁気によって度数が
容易に書き換えられるものであるので、低額のプリペイ
ドカードが、容易に、高額なプリペイドカードに改ざん
されうるという欠点がある。例えば公衆電話を500円
分使用することができるプリペイドカードを、磁気で度
数を書き換えて1000円分使用することができるプリ
ペイドカードに改ざんすることが容易にできるというこ
とである。
【0004】そこで、そのような改ざんを防止するため
に、光学的追記型記録媒体というものが提案されてい
る。その光学的追記型記録媒体は、追記光が照射される
と、その照射された部分が変色したり変形して状態が変
化するものであって、かつその変化の後は元の状態には
復元しないものである。つまり1回のみ情報を記録する
ことができ、光照射されたという履歴を残すものであっ
て、情報の書き換えを行うことができないものである。
その光学的追記型記録媒体をプリペイドカードとして使
用する場合、決められた金額に相当する領域以外が追記
光であらかじめ照射され、公衆電話や高速道路等の利用
に応じた分の度数だけ、未照射領域が追記光で累積的に
照射されていくことになる。つまり、未照射領域の面積
に応じた度数分だけ公衆電話や高速道路等の利用ができ
るということである。このように、光学的追記型記録媒
体を、磁気カードの代替のプリペイドカードとして使用
すると、磁気カードのように情報の書き換えを行うこと
ができなくなるので、低額のプリペイドカードを、高額
なプリペイドカードに改ざんするというような度数の書
き換えをすることができなくなる。ただし、使用した度
数分を追記光で累積的に照射するので、より低額のプリ
ペイドカードへの改ざんを行うことはできるが、このよ
うな改ざんは不利なので、行われないと考えるべきであ
る。
【0005】さて、冒頭で説明した放送局等からのコン
テンツを記録するコンテンツ記録媒体として、上述した
光学的追記型記録媒体の一つである光学的追記型ディス
クを用いることが考えられる。その場合、図6に示すよ
うに、その光学的追記型ディスクに、コンテンツを記録
するためのコンテンツ記録領域61と、そのコンテンツ
記録領域61に記録することができるコンテンツに対す
る課金の総額が追記光であらかじめ記録された課金領域
62とが設けられることになる。図6では、光学的追記
型ディスクの内周側に課金領域62が配置され、外周側
にコンテンツ記録領域61が配置されている。なお、後
にも説明するが、図6の光学的追記型ディスクの最内周
側の斜線部分も課金領域62の一部である。さて具体的
に説明すると、コンテンツ記録領域61に記録すること
ができるコンテンツに対する課金の総額が例えば800
0円であるとすると、課金領域62のなかの8000円
に相当する部分以外が追記光であらかじめ照射されるこ
とになる。図6の課金領域62のなかの斜線部分は、追
記光であらかじめ照射されている部分を表しており、課
金領域62のなかの斜線部分以外の、未照射部分の価値
が8000円であるということ意味する。そして、コン
テンツ提供者側は、上述した、課金領域62の未照射部
分の面積に対応する料金に達するまでコンテンツの記録
を許容するような光学的追記型ディスクを製造し、その
光学的追記型ディスクそのものの価格に、上述した課金
の総額を上のせしたものを販売価格として、現在のオー
ディオテープ等と同様に、光学的追記型ディスクを販売
する。例えば、光学的追記型ディスクそのものの価格が
500円であって、課金領域62に記録されている課金
の総額が8000円であるとすると、光学的追記型ディ
スクの販売価格は8500円になる。このように光学的
追記型ディスクが販売されると、ユーザは、コンテンツ
を記録するためには販売されている光学的追記型ディス
クを購入しなければならなくなる。そして、コンテンツ
提供者側からのコンテンツを記録する場合、記録装置
で、購入した光学的追記型ディスクのコンテンツ記録領
域61にコンテンツを記録することになる。ただし、そ
の記録しようとするコンテンツに対する課金金額が例え
ば3000円であって、課金領域62に記録されている
課金の総額の残りが3000円以上であればコンテンツ
は記録され、課金の総額の残りが3000円未満であれ
ばコンテンツは記録されないことになるものと考えられ
る。また、記録装置は、コンテンツを記録するととも
に、課金領域62の未照射部分の3000円に相当する
分を追記光で照射することになる。つまり、未照射部分
の面積が減少し、課金の総額が減少していく。このよう
に、光学的追記型ディスクの課金領域62の未照射部分
だけコンテンツの記録を許容するようにして、コンテン
ツ提供者側がその光学的追記型ディスクを販売すると、
ユーザは、光学的追記型ディスクを購入するさいに、記
録することができるコンテンツの金額を前もって支払っ
ておくことができるので、記録した後に、記録したコン
テンツについての情報をコンテンツ提供者側に伝えなけ
ればならないという面倒な作業を行う必要がなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンテンツ
記録媒体として光学的追記型記録媒体を用いる場合、課
金の総額は、課金領域に追記光であらかじめ記録される
ことになる。例えば図6の光学的追記型ディスクでは、
課金の総額が8000円であるとすると、課金領域62
のなかの8000円に相当する部分以外があらかじめ追
記光で照射されることになる。
【0007】しかしながら、いずれの領域にも追記光照
射されていない不正な光学的追記型ディスクを、図6の
正規な光学的追記型ディスクと置き換えて、不正に使用
することも考えられる。その場合は、当然課金領域に相
当する領域には追記光照射された部分はない。つまり、
図6の課金領域62の斜線部分がない。さらにいうと、
図6の課金領域62の斜線部分の価値が2000円であ
るとすると、いずれの領域にも追記光照射されていない
不正な光学的追記型ディスクを不正に使用した場合、8
000円を超える金額つまり10000円分のコンテン
ツを、その不正な光学的追記型ディスクのコンテンツ記
録領域に記録することが可能となる。そのいずれの領域
にも追記光照射されていない光学的追記型ディスクは、
低価格で容易に入手することができるので、簡単に不正
使用される可能性がある。したがって、光学的追記型記
録媒体をコンテンツ記録媒体として用いた場合であって
も、全く追記光照射されていない光学的追記型記録媒体
というものが存在する限り、記録に対して課金されてい
るコンテンツは、料金の支払いがなくても自由に記録さ
れるうるということである。
【0008】そこで、本発明は、上述した課題を考慮
し、不正な複製品を産み出しにくくするとともに、記録
に対して課金されているコンテンツが正しく記録される
コンテンツ記録媒体と、そのコンテンツ記録媒体に情報
を記録するコンテンツ記録装置とを提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の本発明(請求項1
に対応)は、所定の光でコンテンツが記録されるコンテ
ンツ領域と、前記コンテンツ領域へ前記コンテンツが記
録される場合、その記録されるコンテンツに対する課金
の大きさが所定の追記光で一回追記される課金領域と、
前記コンテンツ領域への前記コンテンツの記録の許容限
界を意味する課金の総額があらかじめ所定の凹凸形状で
記録されており、かつ前記追記光に対して化学的にまた
は物理的に実質上変化しない総額領域とを備えたことを
特徴とするコンテンツ記録媒体である。
【0010】第2の本発明(請求項3に対応)は、所定
の光でコンテンツが記録されるコンテンツ領域と、前記
コンテンツ領域へ前記コンテンツが記録される場合、そ
の記録されるコンテンツの量の大きさが所定の追記光で
一回追記される量領域と、前記コンテンツ領域への前記
コンテンツの記録の許容限界を意味するコンテンツの総
量があらかじめ所定の凹凸形状で記録されており、かつ
前記追記光に対して化学的にまたは物理的に実質上変化
しない総量領域とを備えたことを特徴とするコンテンツ
記録媒体である。
【0011】第3の本発明(請求項5に対応)は、第1
の本発明のコンテンツ記録媒体が載置される載置手段
と、前記コンテンツおよび、そのコンテンツに対する課
金の大きさを入力する入力手段と、前記入力手段が入力
した前記コンテンツを、前記コンテンツ記録媒体の前記
コンテンツ領域に記録するための第1光ヘッドと、前記
入力手段が入力した前記課金の大きさを、前記コンテン
ツ記録媒体の前記課金領域に記録するための第2光ヘッ
ドと、前記課金領域に記録されている前記課金の累積的
大きさと、前記コンテンツ記録媒体の前記総額領域に記
録されている総額と、前記入力手段が入力した課金の大
きさとを比較する比較手段と、前記比較手段が比較した
比較結果が、前記課金の累積的大きさと前記入力手段が
入力した課金の大きさとの合計が前記総額以下である場
合に、前記入力手段が入力した前記コンテンツを前記コ
ンテンツ領域に記録するように、前記第1光ヘッドを制
御する第1制御手段と、前記比較手段が比較した比較結
果が、前記課金の累積的大きさと前記入力手段が入力し
た課金の大きさとの合計が前記総額以下である場合に、
前記入力手段が入力した前記課金の大きさを前記課金領
域に累積的に記録するように、前記第2光ヘッドを制御
する第2制御手段とを備えたことを特徴とするコンテン
ツ記録装置である。
【0012】第4の本発明(請求項8に対応)は、第2
の本発明のコンテンツ記録媒体が載置される載置手段
と、前記コンテンツおよび、そのコンテンツの量の大き
さを入力する入力手段と、前記入力手段が入力した前記
コンテンツを、前記コンテンツ記録媒体の前記コンテン
ツ領域に記録するための第1光ヘッドと、前記入力手段
が入力した前記量の大きさを、前記コンテンツ記録媒体
の前記量領域に記録するための第2光ヘッドと、前記量
領域に記録されている前記量の累積的大きさと、前記コ
ンテンツ記録媒体の前記総量領域に記録されている総量
と、前記入力手段が入力した量の大きさとを比較する比
較手段と、前記比較手段が比較した比較結果が、前記量
の累積的大きさと前記入力手段が入力した量の大きさと
の合計が前記総量以下である場合に、前記入力手段が入
力した前記コンテンツを前記コンテンツ領域に記録する
ように、前記第1光ヘッドを制御する第1制御手段と、
前記比較手段が比較した比較結果が、前記量の累積的大
きさと前記入力手段が入力した量の大きさとの合計が前
記総量以下である場合に、前記入力手段が入力した前記
量の大きさを前記量領域に累積的に記録するように、前
記第2光ヘッドを制御する第2制御手段とを備えたこと
を特徴とするコンテンツ記録装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0014】(実施の形態1)本発明の実施の形態1
の、コンテンツ記録媒体と、コンテンツ記録装置とを順
に説明する。
【0015】先ず、本発明の実施の形態1のコンテンツ
記録媒体1の構成を、図1を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明の実施の形態1のコンテン
ツ記録媒体1の斜視図である。図1に示すように、実施
の形態1のコンテンツ記録媒体1は、厚さ約1.2mm
のポリカーボネートの基盤の片面側に、コンテンツ領域
2と、課金領域3と、総額領域4と、位置情報領域5と
が設けられたディスクである。
【0017】コンテンツ領域2は、コンテンツ記録媒体
1の外周側に配置されており、コンテンツが記録される
追記型領域である。図2に、そのコンテンツ領域2の一
部断面を含む構成を示す。図2に示すように、そのコン
テンツ領域2のポリカーボネートの基盤6の表面側に
は、多数の同心円状のグルーブ部7とランド部8が設け
られている。グルーブ部7は、ランド部8に対して例え
ば1.3μm低くなっている溝であって、コンテンツを
記録するための溝であり、基盤6の製造時に設けられ
る。その基盤6のグルーブ部7およびランド部8上に
は、シアニン系の塗膜9が設けられており、さらにその
上には、基盤6および塗膜9を保護するための保護膜1
0が設けられている。塗膜9は、波長が780nmであ
って、パワーが8mW以上である追記光が照射される
と、化学変化して変色するものであって、その照射の後
は元の状態には戻らないようになっている。なお、コン
テンツを記録するための追記光のパワーは、通常8〜1
2mWの範囲であり、追記光は、各グルーブ部7上の塗
膜9に照射される。また、一度変色した部分に追記光が
さらに照射されると、その部分はさらに化学的におよび
/または物理的に変化してしまい、コンテンツを再生す
ることができなくなる。したがって、グルーブ部7上の
塗膜9への追記光照射は、実質上一回しか行うことがで
きない。次に図3に、コンテンツ領域2表面側から見た
場合の、グルーブ部7およびランド部8を示す。グルー
ブ部7は、上述したように同心円状に設けられているの
であるが、図3に示すように蛇行している。その蛇行
は、コンテンツ記録媒体1上における各グルーブ部7の
アドレスを特定するために設けられているものであっ
て、コンテンツの記録および再生のさいに用いられるも
のである。なお、図3において、各グルーブ部7内の、
斜線部分30およびその他の斜線部分は、追記光照射さ
れ、コンテンツが記録されたことを示している。
【0018】課金領域3は、コンテンツ領域2の内周側
に配置されており、コンテンツ領域2と同様な追記型領
域であって、課金領域3下方のポリカーボネート基盤の
表面側にも、コンテンツ領域2と同様に複数の同心円状
のグルーブ部とランド部が設けられている。そのグルー
ブ部とランド部の上には塗膜が設けられ、さらにその上
には保護膜が設けられている。グルーブ部はランド部に
対して凹の溝であって、グルーブ部の上の塗膜は、コン
テンツ領域2に記録されるコンテンツに対する課金の大
きさに応じた面積が追記光で累積的に照射される場所で
ある。つまり課金の大きさが累積的に記録される場所で
ある。なお、グルーブ部上に設けられる塗膜は、コンテ
ンツ領域2の塗膜9と同様に、追記光が照射されると化
学変化して変色し、その照射の後は元の状態には戻らな
いものである。
【0019】総額領域4は、課金領域3の内周側に配置
されており、コンテンツ領域2へ記録することができる
コンテンツの課金の総額があらかじめ所定の凹凸形状で
記録されているピット領域である。図4に、その総額領
域4の一部断面を含む構成を示す。図4に示すように、
その総額領域4のポリカーボネートの基盤6の表面側に
は、実質上同心円状の各トッラク上に多数のピット11
が設けられている。そのピット11は、相対的凸部に対
して例えば1.3μm低くなっている凹部であって、ピ
ット11の大きさや配置によって決まる凹凸形状で課金
の総額が区別され、判別される。したがって、総額が1
0000円の場合のピット11の大きさや配置の状況
と、総額が20000円の場合のピット11の大きさや
配置の状況とは異なる。なお、ピット11の深さを説明
するさいに用いた相対的凸部は、上述したコンテンツ領
域2のランド部8と実質上同一平面上にあり、また、ピ
ット11は、コンテンツ領域2のグルーブ部7と同様
に、基盤6の製造時に設けられる。さて、基盤6の上に
は、0.1μm程度のアルミニウム薄膜12が設けられ
ており、さらにその上には、基盤6およびアルミニウム
薄膜12を保護するための保護膜10が設けられてい
る。なお、コンテンツ領域2や課金領域3のグルーブ部
へ照射する追記光では、ピット11の大きさを変えた
り、新たなピット11を設けたりすることはできない。
また、追記光のパワー以上の大パワーの光を用いても、
例えば追記型領域のみを有するようなものであって、ピ
ットが全く設けられておらず基盤6と同様な廉価な基盤
に、新たにピットを設けることは容易ではない。なぜな
ら、そのピットが全く設けられていない基盤は、基盤6
と同様にポリカーボネート等の材料で形成されており、
光照射等の簡単な方法で、正規な基盤6に設けらるピッ
ト11と同様な深さのピットを、そのピット以外の部分
に悪影響を実質上与えることなく設けることは困難だか
らである。したがって、ピットが全く設けられていない
廉価な基盤が、不正に加工されて不正に使用されること
は行われにくくなる。同様に、正規な基盤6であって
も、不正に加工されて不正に使用されることは行われに
くいくなる。なお、総額領域4の課金の総額は、追記光
とは別の、追記光のパワーはより小さいパワーの再生光
によって検出される。また、以下の説明の便宜上、総額
領域4に記録されている課金の総額は、10000円で
あるとする。
【0020】位置情報領域5は、総額領域4の内周側
に、つまりコンテンツ記録媒体1の最内周側に配置され
ており、コンテンツ記録媒体1上におけるコンテンツ領
域2、課金領域3、および総額領域4の各位置を特定す
るための位置情報があらかじめ所定の凹凸形状で記録さ
れている領域である。すなわち、位置情報領域5は、総
額領域4と同様なピット領域である。位置情報領域5の
ポリカーボネート基盤の表面側にも、多数のピットが設
けられており、ピットの大きさや配置によって決まる凹
凸形状で位置情報が記録されている。
【0021】次に、本発明の実施の形態1のコンテンツ
記録装置の構成を、図5を用いて説明する。
【0022】図5は、本発明の実施の形態1のコンテン
ツ記録装置の構成図である。図5に示すように、実施の
形態1のコンテンツ記録装置は、ターンテーブル13
と、入力手段14と、信号処理手段15と、光ヘッド1
6と、制御手段17と、比較手段18と、判断手段19
と、出力手段20から構成されている。なお、図5に
は、上述したコンテンツ記録媒体1と、モニタ21も表
示している。
【0023】ターンテーブル13は、コンテンツ記録媒
体1が載置され、そのコンテンツ記録媒体1を回転させ
るための手段である。
【0024】入力手段14は、放送局からのコンテンツ
(映像および/または音声)や、インターネットで伝送
されるコンテンツを入力する手段である。なお、図5に
は、放送局等のコンテンツ提供者側は表示していない。
また、本実施の形態におけるコンテンツは、記録に対し
て課金を条件とするコンテンツであって、コンテンツ提
供者側は、そのコンテンツとともに、そのコンテンツの
記録に対する課金の大きさも送信し、入力手段14は、
その課金の大きさをも入力するものとする。
【0025】信号処理手段15は、入力手段14が入力
したコンテンツや課金の大きさを、所定の追記光でコン
テンツ記録媒体1の各領域に追記するための信号に変換
するとともに、コンテンツ記録媒体1の各領域に記録さ
れているコンテンツ、課金の累計的大きさ、課金の総
額、および位置情報の各情報の再生信号を処理する手段
である。
【0026】光ヘッド16は、1個の光源と、2個の受
光部とを有しており、コンテンツ記録媒体1に、入力手
段14が入力したコンテンツや課金の大きさを記録する
とともに、コンテンツ記録媒体1に記録されているコン
テンツ、課金の累計的大きさ、課金の総額、および位置
情報の各情報を再生するための手段である。なお、図5
には、光源および受光部は図示していない。また、光源
は、波長が780nmであって8〜12mWのパワーの
追記光を照射することができるとともに、同じ波長であ
って1mW程度のパワーの再生光を照射することができ
る手段である。さらに、受光部は、光源からの再生光が
コンテンツ記録媒体1で反射された反射光を受光する手
段であって、2個の受光部は、光源からの光を各トラッ
クに沿って移動させるさいの光源の進行方向に関して実
質上対象な位置に配置されているものとする。
【0027】制御手段17は、光ヘッド16等の動作を
制御する手段である。
【0028】比較手段18は、コンテンツ記録媒体1の
課金領域3に記録されている課金の累積的大きさと、コ
ンテンツ記録媒体1の総額領域4に記録されている総額
と、入力手段14が入力した課金の大きさとを比較する
手段である。
【0029】判断手段19は、再生された課金の総額
が、コンテンツ記録媒体1の総額領域4に記録されてい
たものであるか否かを判断する手段である。
【0030】出力手段20は、光ヘッド16によって再
生され、信号処理手段15によって処理された、コンテ
ンツ記録媒体1のコンテンツ領域2に記録されていたコ
ンテンツを外部に出力する手段である。
【0031】モニタ21は、出力手段20からのコンテ
ンツを入力し、それを表示する手段である。
【0032】なお、実施の形態1では、請求項5記載の
コンテンツ記録装置の、載置手段の一例としてターンテ
ーブル13を、第1光ヘッドおよび第2光ヘッドの一例
として光ヘッド16を、第1制御手段および第2制御手
段として制御手段17を用いる。
【0033】次に、本発明の実施の形態1のコンテンツ
記録装置の動作を説明する。
【0034】先ず、ユーザは、ターンテーブル13にコ
ンテンツ記録媒体1を載置する。なお、上述したよう
に、コンテンツ記録媒体1の総額領域4に記録されてい
る課金の総額は、10000円であって、未だコンテン
ツは記録されていないものとする。
【0035】入力手段14は、コンテンツ提供者側から
送信されるコンテンツと、それとともに送信されてくる
そのコンテンツの記録に対する課金の大きさとを入力す
る。説明の便宜上、入力手段14が入力するコンテンツ
は映像であるとする。
【0036】そして、ユーザは、入力手段14が入力す
るコンテンツをコンテンツ記録媒体1に記録するための
指示を制御手段17に行う。説明の便宜上、ユーザが記
録を指示したコンテンツの名前は「A」であるとする。
【0037】制御手段17は、ユーザからコンテンツ
「A」の記録の指示を入力すると、光ヘッド16を制御
し、コンテンツ記録媒体1の位置情報領域5に記録され
ている位置情報を再生させ、課金領域3および総額領域
4の位置を調べさせる。具体的には、制御手段17は、
光ヘッド16の光源が発する再生光を、コンテンツ記録
媒体1の最内周側の位置情報領域5に照射させ、光ヘッ
ド16の受光部に位置情報領域5からの反射光を受光さ
せる。そして、信号処理手段15に、受光部で受光され
た反射光を処理させることによって、課金領域3および
総額領域4の位置が調べられる。次に、制御手段17
は、同様にして課金領域3に記録されている課金の累積
的大きさと、総額領域4に記録されている総額とを調べ
させる。そのために、制御手段17は、判別した課金領
域3および総額領域4に、光ヘッド16の光源からの再
生光を照射させ、その反射光を受光部に受光させて、信
号処理手段15に受光部で受光された反射光を処理させ
る。
【0038】次に、比較手段18は、上述したようにし
て調べられた課金領域3に記録されている課金の累積的
大きさと、総額領域4に記録されている総額と、入力手
段14が入力したコンテンツ「A」の記録に対する課金
の大きさとを比較する。説明の便宜上、コンテンツ
「A」の記録に対する課金の大きさは「3000円」で
あるとする。このとき、コンテンツ記録媒体1には未だ
コンテンツが記録されていないので課金の累積的大きさ
は「0円」であり、総額領域4に記録されている総額は
「10000円」であって、コンテンツ「A」の記録に
対する課金の大きさは「3000円」であるので、課金
の累積的大きさと、コンテンツ「A」の記録に対する課
金の大きさとの合計は、総額領域4に記録されている総
額以下である。
【0039】ところで、制御手段17は、課金領域3に
記録されている課金の累積的大きさや、総額領域4に記
録されている総額を再生させるさい、光ヘッド16の光
源からの再生光を、課金領域3および総額領域4の各情
報記録位置に照射させるために、それぞれの場合に応じ
てトラッキングサーボを行う。課金領域3に再生光を照
射させる場合は、課金領域3には同心円状のグルーブ部
が設けられているので、そのグルーブ部に再生光を照射
させるように、トラッキングサーボを行う。具体的に
は、グルーブ部からの反射光が、光ヘッド16に設けら
れている2個の受光部に同量受光されるように、トラッ
キングサーボする。それに対して、総額領域4に再生光
を照射させる場合は、図4を用いて説明したように、総
額領域4には同心円状グルーブ部が設けられておらず、
ピット11に再生光を照射させるように、トラッキング
サーボを行う。つまり、グルーブ部の有無によって、追
記型領域の課金領域3の場合と、ピット領域の総額領域
4の場合とでは、トラッキングサーボの制御状態が異な
るのである。そこで、判断手段19は、再生された課金
の総額が、コンテンツ記録媒体1のピット領域の総額領
域4に記録されていたものであるか否かを、制御手段1
7のトラッキングサーボの制御状態を検出することによ
って、判断する。なお、本実施の形態1のコンテンツ記
録媒体1は、ピット11を有する正規な記録媒体である
ので、判断手段19には、課金の総額は、コンテンツ記
録媒体1のピット領域の総額領域4に記録されていたも
のであると判断される。
【0040】さて、コンテンツ記録媒体1の課金領域3
の課金の累積的大きさと、コンテンツ「A」の記録に対
する課金の大きさとの合計は、総額領域4に記録されて
いる総額以下であって、かつ、課金の総額は、コンテン
ツ記録媒体1のピット領域の総額領域4に記録されてい
たものであると判断されたので、制御手段17は、入力
手段14が入力したコンテンツ「A」をコンテンツ記録
媒体1のコンテンツ領域2に記録するように、光ヘッド
16を制御する。その制御にしたがって、光ヘッド16
は、信号処理手段15に変換された信号に基づいて、光
源から追記光を発し、コンテンツ領域2のグルーブ部7
を照射して塗膜9を変色させる。それとともに、制御手
段17は、課金領域3のなかの、コンテンツ「A」の記
録に対する課金の大きさ「3000円」に相当する量を
追記光照射するように、光ヘッド16を制御する。その
制御にしたがって、光ヘッド16は、追記光を発し、課
金領域3のなかのグルーブ部の「3000円」に相当す
る量を照射して塗膜を変色させる。したがって、この後
は「7000円」分のコンテンツしか記録できないこと
になる。なお、コンテンツを記録するときの追記光のパ
ワーは、コンテンツの各信号に応じて8〜12mWの範
囲で異なる。また、制御手段17には、課金領域3の課
金の累積的大きさと、コンテンツの記録に対する課金の
大きさとの合計が、総額領域4に記録されている総額以
下であって、かつ判断手段19によって、総額がピット
領域の総額領域4に記録されていたものであるかと判断
された場合のみ、コンテンツをコンテンツ領域2に記録
させるように、あらかじめ設定しておく。また、課金の
累積的大きさと、コンテンツの記録に対する課金の大き
さとの合計が、総額領域4の総額を超える場合や、判断
手段19によって、総額がピット領域の総額領域4に記
録されていなかったと判断された場合には、コンテンツ
をコンテンツ領域2に記録させないようにあらかじめ設
定しておく。このような設定によって、全体が追記型領
域であるような不正な記録媒体に総額が記録されている
場合、その不正な記録媒体にはコンテンツは記録されな
いことになる。つまり、総額がピット領域の総額領域4
に記録されている正規なコンテンツ記録媒体1にしか、
コンテンツは記録できないことになる。
【0041】次に、上述したコンテンツ「A」の記録の
後に、コンテンツ「B」を記録する場合について説明す
る。上述したように、ユーザに、コンテンツ「B」の記
録を指示されると、制御手段17は、上述したように、
コンテンツ記録媒体1の位置情報領域5に記録されてい
る位置情報を再生させ、課金領域3および総額領域4の
位置を調べさせる。さらに、課金領域3に記録されてい
る課金の累積的大きさと、総額領域4に記録されている
総額とを再生させて調べさせる。
【0042】そして、比較手段18は、課金領域3に記
録されている課金の累積的大きさと、総額領域4に記録
されている総額と、入力手段14が入力したコンテンツ
「B」の記録に対する課金の大きさとを比較する。説明
の便宜上、コンテンツ「B」の記録に対する課金の大き
さは「4000円」であるとする。このとき、コンテン
ツ記録媒体1にはコンテンツ「A」が記録されているの
で、課金の累積的大きさは「3000円」であり、総額
領域4に記録されている総額は「10000円」であっ
て、コンテンツ「B」の記録に対する課金の大きさは
「4000円」であるので、課金の累積的大きさと、コ
ンテンツ「B」の記録に対する課金の大きさとの合計
は、総額領域4に記録されている総額以下である。
【0043】また、判断手段19は、課金の総額がコン
テンツ記録媒体1のピット領域の総額領域4に記録され
ていたものであるか否かを判断する。この場合、総額は
総額領域4に記録されていたものであると判断される。
【0044】そうすると、制御手段17は、コンテンツ
「B」をコンテンツ記録媒体1のコンテンツ領域2に記
録するように、光ヘッド16を制御し、それとともに、
コンテンツ「B」の記録に対する課金の大きさ「400
0円」に相当する課金領域3の面積を追記光照射するよ
うに、光ヘッド16を制御する。したがって、この後は
「3000円」分のコンテンツしか記録できないことに
なる。
【0045】次に、上述したコンテンツ「A」および
「B」の記録の後に、コンテンツ「C」を記録する場合
について説明する。ユーザに、コンテンツ「C」の記録
を指示されると、上述したようにして、制御手段17
は、コンテンツ記録媒体1の位置情報領域5に記録され
ている位置情報を再生させ、それを利用して、課金領域
3に記録されている課金の累積的大きさと、総額領域4
に記録されている総額とを調べさせる。
【0046】そして、比較手段18は、調べられた課金
領域3に記録されている課金の累積的大きさと、総額領
域4に記録されている総額と、入力手段14が入力した
コンテンツ「C」の記録に対する課金の大きさとを比較
する。コンテンツ「C」の記録に対する課金の大きさは
「5000円」であるとする。ところで、コンテンツ記
録媒体1にはコンテンツ「A」および「B」が記録され
ていて、課金の累積的大きさは「7000円」であり、
総額領域4に記録されている総額は「10000円」で
あって、コンテンツ「C」の記録に対する課金の大きさ
は「5000円」であるので、課金の累積的大きさと、
コンテンツ「C」の記録に対する課金の大きさとの合計
は、総額領域4に記録されている総額を超える。
【0047】このように、課金の累積的大きさと、コン
テンツ「C」の記録に対する課金の大きさとの合計が、
総額領域4に記録されている総額を超えると、制御手段
17は、コンテンツ「C」をコンテンツ記録媒体1のコ
ンテンツ領域2に記録させない。また、その旨の情報を
出力手段20に出力させ、モニタ21に表示させてユー
ザに知らせる。なお、このように記録することができな
い旨の情報が知らされると、ユーザは、新しい正規なコ
ンテンツ記録媒体1と交換するなどして、コンテンツ
「C」を記録させるための対策をとることができる。こ
のように課金の総額が「5000円」以上残っている正
規なコンテンツ記録媒体1と交換されると、コンテンツ
「C」は、交換された正規なコンテンツ記録媒体1に記
録される。
【0048】以上説明したように、課金の総額が、コン
テンツ記録媒体1のピット領域の凹凸形状で記録される
ので、不正な複製品は産み出されにくくなり、また、コ
ンテンツ記録装置は、その不正加工されにくいピット領
域の記録されている課金の総額に基づいて、コンテンツ
を記録することになるので、仮に不正なコンテンツ記録
媒体にコンテンツを記録しようとしても、課金の総額が
ピット領域に記録されてなければ記録することはなく、
不正なコンテンツの記録を防止することができる。
【0049】さて、記録したコンテンツを再生する場合
は、上述したようにして、コンテンツ記録媒体1の位置
情報領域5に記録されている位置情報を利用し、コンテ
ンツ領域2に記録されているコンテンツを再生すること
になる。具体的に説明すると、先ず、光ヘッド16の光
源が、再生光を、コンテンツ領域2のグルーブ部7に照
射し、それに対する反射光を光ヘッド16の2個の受光
部が受光する。そして、信号処理手段15が、2個の受
光部に受光受光された光量の合計に対して信号処理を行
い、出力手段20が、信号処理手段15によって処理さ
れた、コンテンツ記録媒体1のコンテンツ領域2に記録
されていたコンテンツを外部に出力する。最後に、モニ
タ21が、出力手段20からのコンテンツを入力し、そ
れを映像表示する。
【0050】なお、上述した実施の形態1では、コンテ
ンツ記録媒体1のコンテンツ領域2にコンテンツ記録す
ると、課金領域3のなかの、各コンテンツの記録に対す
る課金の大きさに相当する量を追記光照射するとした
が、課金の大きさに相当する量を追記光照射するのでは
なく、課金の大きさに相当する数字に対応するものを追
記光照射するとしてもよい。要するに、コンテンツ領域
2にコンテンツ記録した場合、課金領域3には、記録し
たコンテンツの課金の大きさが累積的に記録されさえす
ればよい。
【0051】また、上述した実施の形態1では、コンテ
ンツ記録媒体1の基盤6の材料はポリカーボネートであ
るとしたが、基盤6の材料はポリカーボネートに限定さ
れない。しかしながら、上述したピット11が容易に不
正に形成されないような材料でなければならない。ま
た、コンテンツ記録媒体1の厚さは約1.2mmである
としたが、コンテンツ記録媒体1の厚さは約1.2mm
に限定されない。また、コンテンツ領域2や課金領域3
のグルーブ部は、ランド部に対して1.3μm低いとし
たが、ランド部に対するグルーブ部の凹の低さは、1.
3μmに限定されない。また、ピット11は、相対的凸
部に対して1.3μm低いとしたが、相対的凸部に対す
るピット11の低さは、1.3μmに限定されない。た
だし、ピット11は、容易に不正形成されないような所
定の深さ以上の深さでなければならない。また、ピット
を有する、総額領域4および位置情報領域5のピット領
域に設けられるアルミニウム膜の厚さも0.1mmに限
定されない。さらに光ヘッド16の光源は、波長が78
0nmの光を発するとしたが、光ヘッド16の光源が発
する光の波長は780nmに限定されない。また、その
光源が発する光のパワーも上述したものに限定されるこ
とはない。また、光ヘッド16には、2個の受光部が設
けられるとしたが、光ヘッド16に設けられる受光部は
2個に限定されない。反射光を受光することができ、ト
ラッキングサーボをできさえすればよい。
【0052】また、上述した実施の形態1では、コンテ
ンツ記録媒体1のコンテンツ領域2や課金領域3のグル
ーブ部が追記光で照射されると、塗膜が変色するとした
が、塗膜の変色に限定することはなく、追記光が照射さ
れると化学変化したり、または物理的に変形するなど変
化し、その照射の後は元の状態には戻らないものを塗膜
の代替として用いてもよい。
【0053】また、上述した実施の形態1では、図2を
用いて説明した塗膜9はシアニン系の塗膜であるとした
が、塗膜9はフタロシアニン系の塗膜であってもよい。
【0054】また、上述した実施の形態1では、制御手
段17に、課金領域3の課金の累積的大きさと、コンテ
ンツの記録に対する課金の大きさとの合計が、総額領域
4に記録されている総額以下であって、かつ判断手段1
9によって、総額がピット領域の総額領域4に記録され
ていたものであると判断された場合のみ、コンテンツを
コンテンツ領域2に記録させるように、あらかじめ設定
しておくとした。しかしながら、制御手段17には、課
金領域3の課金の累積的大きさと、コンテンツの記録に
対する課金の大きさとの合計が、総額領域4に記録され
ている総額以下の場合に、コンテンツをコンテンツ領域
2に記録させるように設定してもよい。つまり、判断手
段19による、総額がピット領域の総額領域4に記録さ
れていたものであるか否かの判断結果を待たずに、課金
領域3の課金の累積的大きさと、コンテンツの記録に対
する課金の大きさとの合計が、総額領域4に記録されて
いる総額以下の場合に、コンテンツを記録させてもよい
ということである。このようにしても、コンテンツ記録
媒体1を不正に複製したり加工することが容易にできな
いので、コンテンツは、不正なコンテンツ記録媒体には
記録されない。
【0055】また、上述した実施の形態1では、コンテ
ンツ提供者側が送信するコンテンツの料金は、コンテン
ツの名前、すなわち内容によって異なるとして説明した
が、コンテンツ提供者側が送信するコンテンツの料金
は、いずれのコンテンツも内容によって左右されず、コ
ンテンツ長さ、すなわちコンテンツの量によって異なる
としてもよい。この場合、コンテンツの量と課金の大き
さは1対1対応することになる。またこの場合、上述し
たコンテンツ記録媒体1の総額領域4の総額の替わり
に、記録することができるコンテンツの総量を、所定の
凹凸形状で記録しておく。このようにしても、不正なコ
ンテンツ記録媒体の複製や加工を防止することができ
る。またこの場合、課金領域3の課金の替わりに、コン
テンツを記録する毎に、各コンテンツの量を累積的に記
録することができるようにしておく領域を設ける必要が
ある。また、位置情報領域5には、総額領域4や課金領
域3の位置情報の代替として、記録することができるコ
ンテンツの総量が記録されている総量領域や、各コンテ
ンツの量を累積的に記録する量領域の位置情報が記録さ
れることになる。また、コンテンツ記録装置で、コンテ
ンツを記録する場合も、上述した課金の総額を、コンテ
ンツの総量に置き換え、かつ課金の累積的な大きさを、
コンテンツの累積的な量に置き換えて、コンテンツの累
積的な量と、記録しようとするコンテンツの量との合計
が、記録することができるコンテンツの総量以下の場合
に、その記録しようとするコンテンツを記録するように
すればよい。また、上述した実施の形態1において、課
金の総額がピット領域である総額領域4に記録されてい
る場合に、コンテンツを記録することができるとしたよ
うに、記録することができるコンテンツの総量が、ピッ
ト領域に記録されている場合に、コンテンツを記録する
ことを許すようにすれば、不正なコンテンツ記録媒体へ
のコンテンツの記録の防止はより強化される。
【0056】また、上述したコンテンツ記録装置の各構
成要素の全部または一部は、ハードウェアであってもよ
いし、そのハードウェアの該当する機能と同じ機能を有
するソフトウェアであってもよい。
【0057】さらに、請求項11に示すように、請求項
5から10のいずれかに記載のコンテンツ記録装置の各
構成要素の全部または一部の各機能をコンピュータによ
り実現させるためのプログラムを格納したことを特徴と
するプログラム記録媒体も本発明に該当する。
【0058】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、不正な複製品を産み出しにくくするとと
もに、記録に対して課金されているコンテンツが正しく
記録されるコンテンツ記録媒体と、そのコンテンツ記録
媒体に情報を記録するコンテンツ記録装置とを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のコンテンツ記録媒体1
の斜視図
【図2】図1のコンテンツ記録媒体1のコンテンツ領域
2の一部断面を含む構成図
【図3】図1のコンテンツ記録媒体1のコンテンツ領域
2の、コンテンツ領域2表面側から見た場合の、グルー
ブ部7およびランド部8の上面図
【図4】図1のコンテンツ記録媒体1の総額領域4の一
部断面を含む構成図
【図5】本発明の実施の形態1のコンテンツ記録装置の
構成図
【図6】考えられる、従来のコンテンツ記録媒体の構成
【符号の説明】
1 コンテンツ記録媒体 2 コンテンツ領域 3 課金領域 4 総額領域 5 位置情報領域 6 基盤 7 グルーブ部 8 ランド部 9 塗膜 10 保護膜 11 ピット 12 アルミニウム薄膜 13 ターンテーブル 14 入力手段 15 信号処理手段 16 光ヘッド 17 制御手段 18 比較手段 19 判断手段 20 出力手段 21 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B017 AA06 AA07 BA01 BB02 BB03 BB10 CA06 CA09 CA16 5B076 FC10 5D044 AB02 AB06 AB07 BC04 BC05 CC04 DE03 DE49 DE76 5D090 BB11 CC01 CC14 CC16 DD03 DD05 FF14 GG07 GG12 GG33 HH01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の光でコンテンツが記録されるコン
    テンツ領域と、 前記コンテンツ領域へ前記コンテンツが記録される場
    合、その記録されるコンテンツに対する課金の大きさが
    所定の追記光で一回追記される課金領域と、 前記コンテンツ領域への前記コンテンツの記録の許容限
    界を意味する課金の総額があらかじめ所定の凹凸形状で
    記録されており、かつ前記追記光に対して化学的にまた
    は物理的に実質上変化しない総額領域とを備えたことを
    特徴とするコンテンツ記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記コンテンツ記録媒体上における、前
    記コンテンツ領域、前記課金領域、および前記総額領域
    の各位置を特定するための位置情報があらかじめ所定の
    凹凸形状で記録されている位置情報領域を備えたことを
    特徴とする請求項1記載のコンテンツ記録媒体。
  3. 【請求項3】 所定の光でコンテンツが記録されるコン
    テンツ領域と、 前記コンテンツ領域へ前記コンテンツが記録される場
    合、その記録されるコンテンツの量の大きさが所定の追
    記光で一回追記される量領域と、 前記コンテンツ領域への前記コンテンツの記録の許容限
    界を意味するコンテンツの総量があらかじめ所定の凹凸
    形状で記録されており、かつ前記追記光に対して化学的
    にまたは物理的に実質上変化しない総量領域とを備えた
    ことを特徴とするコンテンツ記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記コンテンツ記録媒体上における、前
    記コンテンツ領域、前記量領域、および前記総量領域の
    各位置を特定するための位置情報があらかじめ所定の凹
    凸形状で記録されている位置情報領域を備えたことを特
    徴とする請求項3記載のコンテンツ記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載のコンテンツ記録
    媒体が載置される載置手段と、 前記コンテンツおよび、そのコンテンツに対する課金の
    大きさを入力する入力手段と、 前記入力手段が入力した前記コンテンツを、前記コンテ
    ンツ記録媒体の前記コンテンツ領域に記録するための第
    1光ヘッドと、 前記入力手段が入力した前記課金の大きさを、前記コン
    テンツ記録媒体の前記課金領域に記録するための第2光
    ヘッドと、 前記課金領域に記録されている前記課金の累積的大きさ
    と、前記コンテンツ記録媒体の前記総額領域に記録され
    ている総額と、前記入力手段が入力した課金の大きさと
    を比較する比較手段と、 前記比較手段が比較した比較結果が、前記課金の累積的
    大きさと前記入力手段が入力した課金の大きさとの合計
    が前記総額以下である場合に、前記入力手段が入力した
    前記コンテンツを前記コンテンツ領域に記録するよう
    に、前記第1光ヘッドを制御する第1制御手段と、 前記比較手段が比較した比較結果が、前記課金の累積的
    大きさと前記入力手段が入力した課金の大きさとの合計
    が前記総額以下である場合に、前記入力手段が入力した
    前記課金の大きさを前記課金領域に累積的に記録するよ
    うに、前記第2光ヘッドを制御する第2制御手段とを備
    えたことを特徴とするコンテンツ記録装置。
  6. 【請求項6】 前記コンテンツ記録媒体の位置情報領域
    に記録されている位置情報は、前記コンテンツ記録媒体
    上における、前記コンテンツ領域、前記課金領域、およ
    び前記総額領域の各領域を特定するために用いられるこ
    とを特徴とする請求項5記載のコンテンツ記録装置。
  7. 【請求項7】 前記コンテンツ記録媒体上における所定
    の凹凸形状に対するトラッキングサーボの制御状態に基
    づいて、前記総額が前記総額領域に記録されていたもの
    か否かを判断する判断手段を備え、 前記判断手段の判断が否の場合、前記入力手段が入力し
    た前記コンテンツは、前記コンテンツ領域に記録されな
    いことを特徴とする請求項5または6記載のコンテンツ
    記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項3または4記載のコンテンツ記録
    媒体が載置される載置手段と、 前記コンテンツおよび、そのコンテンツの量の大きさを
    入力する入力手段と、 前記入力手段が入力した前記コンテンツを、前記コンテ
    ンツ記録媒体の前記コンテンツ領域に記録するための第
    1光ヘッドと、 前記入力手段が入力した前記量の大きさを、前記コンテ
    ンツ記録媒体の前記量領域に記録するための第2光ヘッ
    ドと、 前記量領域に記録されている前記量の累積的大きさと、
    前記コンテンツ記録媒体の前記総量領域に記録されてい
    る総量と、前記入力手段が入力した量の大きさとを比較
    する比較手段と、 前記比較手段が比較した比較結果が、前記量の累積的大
    きさと前記入力手段が入力した量の大きさとの合計が前
    記総量以下である場合に、前記入力手段が入力した前記
    コンテンツを前記コンテンツ領域に記録するように、前
    記第1光ヘッドを制御する第1制御手段と、 前記比較手段が比較した比較結果が、前記量の累積的大
    きさと前記入力手段が入力した量の大きさとの合計が前
    記総量以下である場合に、前記入力手段が入力した前記
    量の大きさを前記量領域に累積的に記録するように、前
    記第2光ヘッドを制御する第2制御手段とを備えたこと
    を特徴とするコンテンツ記録装置。
  9. 【請求項9】 前記コンテンツ記録媒体の位置情報領域
    に記録されている位置情報は、前記コンテンツ記録媒体
    上における、前記コンテンツ領域、前記量領域、および
    前記総量領域の各領域を特定するために用いられること
    を特徴とする請求項8記載のコンテンツ記録装置。
  10. 【請求項10】 前記コンテンツ記録媒体上における所
    定の凹凸形状に対するトラッキングサーボの制御状態に
    基づいて、前記総量が前記総量領域に記録されていたも
    のか否かを判断する判断手段を備え、 前記判断手段の判断が否の場合、前記入力手段が入力し
    た前記コンテンツは、前記コンテンツ領域に記録されな
    いことを特徴とする請求項8または9記載のコンテンツ
    記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項5から10のいずれかに記載の
    コンテンツ記録装置の各構成要素の全部または一部の各
    機能をコンピュータにより実現させるためのプログラム
    を格納したことを特徴とするプログラム記録媒体。
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WO2003030166A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-10 Sony Corporation Appareil d'enregistrement et/ou de reproduction de support d'enregistrement, procede d'enregistrement et/ou de reproduction

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